JP4568964B2 - ポリアミド系積層フィルム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリアミド系積層フィルム、特に、滑り性、透明性及び耐屈曲疲労性に優れ、各種の包装材料として使用したときに印刷やラミネートなどを行う工程における加工適性が良好であり、包装用途に適したポリアミド系積層フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ナイロン6やナイロン66に代表される、ポリアミド系重合体からなる未延伸フィルム又は延伸フィルムは、他の一般的な重合体からなるフィルムに比べ、強度やガスバリヤー性に優れているので、食品包装、特に、含水物包装などの包装材料として使用したときに内容物の変質を防ぎ、さらには、輸送時における振動や衝撃による破袋を防止するなどに効果があるので各種の包装材料として広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のポリアミド系重合体からなる未延伸フィルム又は延伸フィルムは、高湿度雰囲気下における滑り性が悪く、印刷やラミネートなどの加工工程において、シワの発生などによる印刷不良やラミネート不良などのトラブルが多く、フィルム加工時の操業性を向上させることができないという問題点があった。
【0004】
また、上記の問題点を解決するために、無機微粒子や有機系滑剤をポリアミド系重合体フィルムに多量に添加することや、無機微粒子などを添加したコート液をポリアミド系重合体フィルムにコーティングすることなどが行われているが、フィルムの透明性の悪化やフィルムの製造工程の複雑化、ひいては製造コストの増加につながり、満足できるレベルには至っていない。
【0005】
本発明は、上記従来のポリアミド系重合体からなる未延伸フィルム又は延伸フィルムの有する問題点を解決し、包装用フィルムとして必要なフィルム品質である、滑り性、透明性及び耐屈曲疲労性に優れ、各種の包装材料として使用したときに印刷やラミネートなどを行う工程における加工適性が良好であって、加工不良を低減させ、操業性を向上させることができる、包装用途に適したポリアミド系積層フィルムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のポリアミド系積層フィルムは、ナイロン6が97.00重量%とポリメタキシリレンアジパミドが3.00重量%とのポリアミド系重合体からなる基層の少なくとも一方の面に、無機微粒子を0.15〜3.00重量%と脂肪酸アマイド及び/又は脂肪酸ビスアマイドを0.01〜0.40重量%とポリメタキシリレンアジパミドを3.00重量%とを含有し、残部をナイロン6とするポリアミド系重合体からなる易滑層が積層された積層フィルムであって、該積層フィルムの易滑層側表面同士の、23℃、65%RH環境下における静摩擦係数1が0.70以下であることを特徴とする。
【0007】
上記の構成からなる本発明のポリアミド系積層フィルムは、優れた滑り性を有すると共に透明性、耐屈曲疲労性が良好であり、印刷やラミネートなどを行う工程における加工適性も優れているため加工不良が低減し、フィルム加工時の操業性を向上させることができるので、各種の包装材料として有効に使用することができる。
【0008】
また、上記目的を達成するため、本発明のポリアミド系積層フィルムは、ナイロン6が97.00重量%とポリメタキシリレンアジパミドが3.00重量%とのポリアミド系重合体からなる基層の少なくとも一方の面に、無機微粒子を0.15〜3.00重量%と脂肪酸アマイド及び/又は脂肪酸ビスアマイドを0.01〜0.40重量%とポリメタキシリレンアジパミドを3.00重量%とを含有し、残部をナイロン6とするポリアミド系重合体からなる易滑層が積層された積層フィルムであって、該積層フィルムの易滑層側表面同士の、23℃、80%RH環境下における静摩擦係数2が0.95以下であることを特徴とする。
【0009】
上記の構成からなる本発明のポリアミド系積層フィルムは、優れた滑り性を有すると共に透明性、耐屈曲疲労性が良好であり、印刷やラミネートなどを行う工程における加工適性も優れているため、加工不良が低減し、特に、高湿度雰囲気下でのフィルム加工時の操業性を向上させることができるので、各種の包装材料として有効に使用することができる。
【0011】
また、この場合、易滑層の厚みをポリアミド系積層フィルムの厚みの2〜60%とすることができる。
【0012】
さらに、この場合、ポリアミド系積層フィルムのヘーズを6%以下とすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のポリアミド系積層フィルムを詳細に説明する。
【0014】
本発明において用いるポリアミド系重合体としては、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン12、ナイロン6・10などの脂肪族ポリアミドが挙げられるが、これらの他にナイロン6/6・6、ナイロン6/6・10、ナイロン6・6/6・10、ε−カプロラクタムを主成分としこれとヘキサメチレンジアミンとイソフタル酸とのナイロン塩やメタキシリレンジアミンとアジピン酸とのナイロン塩などを少量共重合させた共重合体、ポリアミド成分によって構成されたハードセグメントとポリオキシアルキレングリコール成分によって構成されたソフトセグメントからなるポリアミド系ブロック共重合体、さらには、メタキシリレンジアミン、若しくはメタキシリレンジアミン及びパラキシリレンジアミンからなる混合キシリレンジアミンを主たるジアミン成分とし、炭素数6〜12のα、ω−脂肪族ジカルボン酸を主たるジカルボン酸成分とするメタキシリレン基含有ポリアミド重合体、及び、芳香族ポリアミドや、これらの混合重合体を使用することができる。
【0015】
本発明において用いる無機微粒子としては、炭酸カルシウム、二酸化珪素、硫酸バリウム、酸化マグネシウム、アルミナ、ゼオライトなどが挙げられ、さらにこれらの微粒子の表面に種々のコーティング処理をしたものを使用することも可能である。また、これらの無機微粒子の形状は、球状、立方体状、円柱状、円錐状、円盤状、不定形などであり、フィルムの利用目的に応じて使用することができる。
【0016】
これらの無機微粒子の平均粒径は、必要とされる滑り性や透明性に応じて設定することができ、特に限定はされないが、本発明のポリアミド系積層フィルムを包装材料として使用する場合、通常は平均粒径が1.0〜5.0μmのものが使用される。
【0017】
ポリアミド系重合体からなる易滑層中の無機微粒子の含有量は0.15〜3.00重量%であり、好ましくは0.30〜1.00重量%である。無機微粒子の含有量が0.15重量%未満では滑り性の改良効果が少なく、3.00重量%を越えると、透明性の不良や、製造工程でのフィルター昇圧の増加などの問題が発生する。
【0018】
本発明のポリアミド系積層フィルムは、無機微粒子を0.15〜3.00重量%含有するポリアミド系重合体からなる易滑層側表面同士の、23℃、65%RH環境下における静摩擦係数1が0.70以下、同様に、易滑層側表面同士の、23℃、80%RH環境下における静摩擦係数2が0.95以下であって、特に、高湿度下でも滑り性を維持し、印刷やラミネートなどにおける加工適性を向上させることができる。
【0019】
本発明において用いる脂肪酸アマイド、脂肪酸ビスアマイドとしては、エルカ酸アマイド、ステアリン酸アマイド、エチレンビスステアリン酸アマイド、エチレンビスオレイン酸アマイドなどが挙げられる。
【0020】
ポリアミド系重合体からなる基層及び/又は無機微粒子を0.15〜3.00重量%含有するポリアミド系重合体からなる易滑層は脂肪酸アマイド及び/又は脂肪酸ビスアマイドを含有するのが好ましく、その含有量は好ましくは0.01〜0.40重量%であり、さらに好ましくは0.05〜0.20重量%である。
脂肪酸アマイド及び/又は脂肪酸ビスアマイドの含有量が0.01重量%未満になると滑り性の改善効果が少なく、0.40重量%を越えると透明性が充分でなくなったり、経時的にフィルム表面へのブリードにより表面に斑を生ずることがあり、包装材料としてのフィルム品質を充分満足させるためには脂肪酸アマイド及び/又は脂肪酸ビスアマイドを0.01〜0.40%の範囲で含有するのが好ましい。
【0021】
本発明のポリアミド系積層フィルムにおける、無機微粒子を0.15〜3.00重量%含有するポリアミド系重合体からなる易滑層の、積層フィルム中の厚み割合(基層の両表面に易滑層が積層されているときはその合計厚み割合)は通常2〜60%であり、好ましくは5〜20%である。無機微粒子を0.15〜3.00重量%含有するポリアミド系重合体からなる易滑層の、積層フィルム中の厚み割合が2%未満では無機微粒子の脱落による滑り性の不良がおこることがあり、60%を上まわると透明性が充分でなく、包装材料として外観不良となることがある。
【0022】
本発明のポリアミド系積層フィルムのヘーズは、好ましくは6%以下であり、印刷品は良好な外観を有しており、包装材料に要求される印刷品の商品アピール効果があるといえる。
【0023】
なお、ポリアミド系重合体に無機微粒子を添加する方法としては、重合時の添加や、押し出し機で溶融押出し時に添加してマスターバッチ化し、このマスターバッチをフィルムの生産時にポリアミド系重合体に添加して使用するなどの公知の方法により行うことができる。
【0024】
また、本発明の基層と易滑層とを形成するポリアミド系重合体には必要に応じて他の熱可塑性樹脂、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレートなどのポリエステル系重合体、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系重合体などをその特性を害さない範囲で含有させてもよい。
【0025】
また、帯電防止剤や防曇剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、染料、顔料などの各種の添加剤を、必要に応じて、ポリアミド系重合体からなる基層及び/又は無機微粒子を0.15〜3.00重量%含有するポリアミド系重合体からなる易滑層の一方又は両方の層に添加することができる。
【0026】
本発明のポリアミド系積層フィルムの厚みは特に制限されるものではないが、包装材料として使用する場合、通常100μm以下であり、一般には5〜50μmの厚みのものが使用される。
【0027】
本発明のポリアミド系積層フィルムは公知の製造方法により製造することができる。例えば、各層を構成する重合体を別々の押し出し機を用いて溶融し、1組のダイスから2層又は3層の共押出しにより製造する方法、各層を構成する重合体を別々にフィルム状に溶融押出ししてからラミネート法により積層する方法、及びこれらを組み合わせた方法など任意の公知の方法をとることができる。
【0028】
さらに、本発明のポリアミド系積層フィルムは、その各層は未延伸フィルム層、延伸フィルム層のいずれであってもよいが、積層フィルムの透明性や加工適性を向上させるために、一軸又は二軸方向に延伸されたフィルム層であることが望ましい。延伸方法としては、フラット式逐次二軸延伸方法、フラット式同時二軸延伸方法、チューブラー法などの公知の方法を用いて延伸して得ることができる。得られた未延伸フィルム及び延伸フィルムは2層(基層/易滑層(図1(a)参照))又は3層(易滑層/基層/易滑層(図1(b)参照))の形態のフィルムとして得ることができる。
【0029】
【実施例】
次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。なお、本明細書中における特性値の測定は下記の方法により行った。
【0030】
(1)相対粘度
96%硫酸を用い、濃度1グラム/デシリットル、温度20℃でウベローデ粘度計を用いて測定した。
【0031】
(2)無機微粒子の平均粒径
コールターカウンター法により測定した。
【0032】
(3)ヘーズ
(株)東洋精機製作所社製の直読ヘーズメーターを使用し、JIS−K−7105に準拠し測定した。
ヘーズ(%)=[Td(拡散透過率%)/Tt(全光線透過率%)]×100
【0033】
(4)静摩擦係数
(a)静摩擦係数1
フィルム易滑層側表面同士の静摩擦係数をJIS−K−7125に準拠し、23℃、65%RH環境下で測定し、静摩擦係数1とした。
(b)静摩擦係数2(高湿度下静摩擦係数)
フィルムを23℃、80%RHの恒温恒湿槽で24時間調湿した後、直ちに、23℃、65%RH環境下で、フィルム易滑層側表面同士の静摩擦係数をJIS−K−7125に準拠して測定し、静摩擦係数2とした。
【0034】
(5)耐屈曲疲労性(ピンホール数)
フィルムを直径150mmの円形状に切り、中に空気を入れた風船型の袋状にして下記の屈曲機のガラス管の先端に装着する。屈曲機は圧空(加圧70kPa)の送気と排気(減圧1000hPa)を交互に行い、7.5回/分の速度で風船型の袋状のフィルムに膨張と収縮を繰り返し屈曲疲労を与える。23℃、65%RH環境下で上記袋状のフィルムに2000回の屈曲疲労を与え、フィルムに発生した孔の数を目視により計数した。
【0035】
(6)加工適性
グラビア式印刷機を使用し、24℃、70%RH環境下で、フィルムを100m/minの速度で1000m巻き返し、加工適性を次の様に評価した。
○:ロールにシワの発生がなく、加工適性は良好である
△:ロールの端部に時々、シワが発生し加工条件の調整が必要である
×:ロールの端部と中央部にシワが発生し、加工条件を調整してもなくならない
【0036】
(実施例1)
2種2層の共押出しTダイ設備を使用し、次のような構成の未延伸シートを得た。易滑層/基層の構成で、未延伸シートの合計厚みは180μmであり、合計厚みに対する易滑層の厚み比は6.7%である。
1)基層を形成する組成物:ナイロン6(相対粘度=2.8)が97.00重量%、ポリメタキシリレンアジパミド(相対粘度=2.1)が3.00重量%からなる重合体組成物。
2)易滑層を形成する組成物:ナイロン6(相対粘度=2.8)が96.55重量%、ポリメタキシリレンアジパミド(相対粘度=2.1)が3.00重量%、エチレンビスステアリン酸アマイドが0.15重量%、二酸化珪素(平均粒径1.9μm)0.30重量%からなる重合体組成物。
得られた未延伸シートを縦方向に3.15倍延伸し、続いて横方向に3.8倍延伸することにより、15μmの二軸延伸フィルムを得た。得られた二軸延伸フィルムの静摩擦係数1、静摩擦係数2、ヘーズ、ピンホール数、加工適性を測定した。その結果を表1に示す。
【0037】
(実施例2)
実施例1において以下の部分を変更した他は、実施例1と同様の方法で二軸延伸フィルムを得た。
1)易滑層を形成する組成物:ナイロン6(相対粘度=2.8)が96.25重量%、ポリメタキシリレンアジパミド(相対粘度=2.1)が3.00重量%、エチレンビスステアリン酸アマイドが0.15重量%、二酸化珪素(平均粒径1.9μm)0.60重量%からなる重合体組成物。
得られた二軸延伸フィルムの静摩擦係数1、静摩擦係数2、ヘーズ、ピンホール数、加工適性を測定した。その結果を表1に示す。
【0038】
参考例1
実施例1において以下の部分を変更した他は、実施例1と同様の方法で二軸延伸フィルムを得た。
1)易滑層を形成する組成物:ナイロン6(相対粘度=2.8)が96.00重量%、ポリメタキシリレンアジパミド(相対粘度=2.1)が3.00重量%、二酸化珪素(平均粒径1.9μm)1.00重量%からなる重合体組成物。
得られた二軸延伸フィルムの静摩擦係数1、静摩擦係数2、ヘーズ、ピンホール数、加工適性を測定した。その結果を表1に示す。
【0039】
(比較例1)
実施例1において以下の部分を変更した他は、実施例1と同様の方法で二軸延伸フィルムを得た。
1)易滑層を形成する組成物:ナイロン6(相対粘度=2.8)が96.72重量%、ポリメタキシリレンアジパミド(相対粘度=2.1)が3.00重量%、エチレンビスステアリン酸アマイドが0.15重量%、二酸化珪素(平均粒径1.9μm)0.13重量%からなる重合体組成物。
得られた二軸延伸フィルムの静摩擦係数1、静摩擦係数2、ヘーズ、ピンホール数、加工適性を測定した。その結果を表1に示す。
【0040】
(比較例2)
実施例1において以下の部分を変更した他は、実施例1と同様の方法で二軸延伸フィルムを得た。基層と易滑層共に下記の重合体組成物を使用した。
1)基層と易滑層を形成する組成物:ナイロン6(相対粘度=2.8)が6.00重量%、ポリメタキシリレンアジパミド(相対粘度=2.1)が93.97重量%、二酸化珪素(平均粒径1.9μm)0.03重量%からなる重合体組成物。
得られた二軸延伸フィルムの静摩擦係数1、静摩擦係数2、ヘーズ、ピンホール数、加工適性を測定した。その結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
Figure 0004568964
【0042】
【発明の効果】
本発明のポリアミド系積層フィルムは、滑り性、透明性及び耐屈曲疲労性に優れ、各種の包装材料として使用したときに印刷やラミネートなどを行う工程における加工適性が良好であって、加工不良を低減させ、フィルム加工時の操業性を向上させることができ、食品や医薬品などの各種の包装用途に適したフィルムである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明のポリアミド系積層フィルムの一例を示す断面図
(b)本発明のポリアミド系積層フィルムの他の例を示す断面図
【符号の説明】
1 基層
2 易滑層

Claims (4)

  1. ナイロン6が97.00重量%とポリメタキシリレンアジパミドが3.00重量%とのポリアミド系重合体からなる基層の少なくとも一方の面に、無機微粒子を0.15〜3.00重量%と脂肪酸アマイド及び/又は脂肪酸ビスアマイドを0.01〜0.40重量%とポリメタキシリレンアジパミドを3.00重量%とを含有し、残部をナイロン6とするポリアミド系重合体からなる易滑層が積層された積層フィルムであって、該積層フィルムの易滑層側表面同士の、23℃、65%RH環境下における静摩擦係数1が0.70以下であることを特徴とするポリアミド系積層フィルム。
  2. ナイロン6が97.00重量%とポリメタキシリレンアジパミドが3.00重量%とのポリアミド系重合体からなる基層の少なくとも一方の面に、無機微粒子を0.15〜3.00重量%と脂肪酸アマイド及び/又は脂肪酸ビスアマイドを0.01〜0.40重量%とポリメタキシリレンアジパミドを3.00重量%とを含有し、残部をナイロン6とするポリアミド系重合体からなる易滑層が積層された積層フィルムであって、該積層フィルムの易滑層側表面同士の、23℃、80%RH環境下における静摩擦係数2が0.95以下であることを特徴とするポリアミド系積層フィルム。
  3. 易滑層の厚みをポリアミド系積層フィルムの厚みの2〜60%とすることを特徴とする請求項1又は2記載のポリアミド系積層フィルム。
  4. ポリアミド系積層フィルムのヘーズを6%以下とすることを特徴とする請求項1、2又は3記載のポリアミド系積層フィルム。
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