JP2004156326A - 寄棟屋根部の屋根構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】大棟の端部と一対の隅棟とが会する部分を容易且つ精度良く形成して、屋根パネルを用いて寄棟部分の屋根面形状を効率良く形成してゆくことのできる寄棟屋根部の屋根構造を提供する。
【解決手段】大棟13の端部に一対の隅棟14が会する形状の寄棟屋根部12の屋根構造10において、寄棟屋根部12の小屋組として、大棟の下方に三角支持梁15を設置すると共に、一対の隅棟14の下方に台形支持梁16を設置し、設置した三角支持梁15と台形支持梁16とに支持させて隅棟ユニット17を取り付けると共に、隅棟ユニット17の周囲に屋根パネル18を取り付けることにより形成される。また隅棟ユニット17は、台形支持梁16の平頂部19と、この平頂部19と同じ高さの等高線20と、三角支持梁15の斜辺部21とによって寄棟屋根部12の屋根面形状を切り取った形状と略同様の屋根面形状を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】大棟13の端部に一対の隅棟14が会する形状の寄棟屋根部12の屋根構造10において、寄棟屋根部12の小屋組として、大棟の下方に三角支持梁15を設置すると共に、一対の隅棟14の下方に台形支持梁16を設置し、設置した三角支持梁15と台形支持梁16とに支持させて隅棟ユニット17を取り付けると共に、隅棟ユニット17の周囲に屋根パネル18を取り付けることにより形成される。また隅棟ユニット17は、台形支持梁16の平頂部19と、この平頂部19と同じ高さの等高線20と、三角支持梁15の斜辺部21とによって寄棟屋根部12の屋根面形状を切り取った形状と略同様の屋根面形状を備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、寄棟屋根部の屋根構造に関し、特に大棟の端部に一対の隅棟が会する形状の寄棟屋根部の屋根構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
住宅の屋根構造は、屋根部分の骨組み構造である小屋組に、屋根下地用面材を取り付け、さらに屋根仕上げ材を敷設して形成されるものである。また、小屋組に屋根下地用面材を取り付けた屋根構造としては、小屋梁に小屋束を立設配置すると共に、小屋梁に支持させて母屋を棟と平行に延設させて取り付け、さらに棟木と母屋とに支持させて屋根の傾斜方向に垂木を取り付けた後、この垂木の上面に屋根下地用面材を取り付けてゆく束立て方式や、下方の居室部分の外壁構造体に支持させて垂木を兼ねる屋根トラスを多数配置すると共に、この屋根トラスに屋根下地用面材を取り付けてゆくトラス方式等が一般的に採用されている。
【0003】
これらの従来の屋根下地用面材が取り付けられた屋根構造によれば、その施工時に、垂木や受け材等の多数の部材を施工現場で組み付けてゆく必要があるため作業が煩雑となり、また屋根下地用面材を一枚一枚位置決めしながら垂木や受け材等に接合してゆく作業に多くの手間を要するため、効率良く屋根構造を設けてゆくことが困難である。これに対して、工場等で予め製作した屋根パネルを用いることにより、施行現場での作業性を改善した屋根構造が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
一方、住宅の代表的な屋根形状として、切妻屋根の他、大棟の両端に各一対の隅棟が会する形状である寄棟屋根が知られており、また寄棟屋根の一方の寄棟部分を取り出して他の屋根形状と組み合わせることにより、様々な形状の屋根を形成することが可能になる。
【0005】
【特許文献1】
特開平05−287833号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
屋根パネルを用いて寄棟部分の屋根構造を形成する場合、大棟の端部と一対の隅棟とが会する部分を建築施工現場で精度良く施工することが困難だった。すなわち、従来の寄棟屋根部の屋根構造によれば、予め作成した複数の屋根パネルによって大棟の端部と一対の隅棟とが会する部分を施工する場合、大棟に対して一対の隅棟を平面視して所定の角度(例えば45度)で曲折させると共に、一対の隅棟を大棟の端部から所定の下り勾配で傾斜させて、三次元的な形状とする必要があるため、斜めにカットした各屋根パネルの側端面同士を大棟及び隅棟で接合しつつ、建築施工現場で精度良く組み付けてゆく作業に手間がかかると共に、これらの屋根パネルを支持する垂木等の支持部材の組み立て精度が劣っていると、このような施工誤差の影響を受けて大棟や隅棟に隙間等が生じやすくなる。
【0007】
本発明は、大棟の端部と一対の隅棟とが会する部分を容易且つ精度良く形成して、屋根パネルを用いて寄棟部分の屋根面形状を効率良く形成してゆくことのできる寄棟屋根部の屋根構造を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、大棟の端部に一対の隅棟が会する形状の寄棟屋根部の屋根構造において、当該寄棟屋根部の小屋組として、前記大棟の下方に三角枠形状の三角支持梁を前記大棟と垂直に延設して設置すると共に、前記一対の隅棟の下方に台形枠形状の台形支持梁を前記大棟と垂直に延設して前記一対の隅棟に跨って設置し、設置した前記三角支持梁と前記台形支持梁とに支持させて隅棟ユニットを取り付けると共に、前記隅棟ユニットの周囲に屋根パネルを取り付けることにより形成されるものであり、且つ前記隅棟ユニットは、前記台形支持梁の平頂部と、該平頂部と同じ高さの等高線と、前記三角支持梁の斜辺部とによって前記寄棟屋根部の屋根面形状を切り取った形状と略同様の屋根面形状を備えていることを特徴とする寄棟屋根部の屋根構造を提供することにより、上記目的を達成したものである(請求項1記載の発明)。
【0009】
そして、本発明の寄棟屋根部の屋根構造によれば、前記屋根パネルは、間隔をおいて配置される一対の縦桟と、該一対の縦桟の間に介在して梯子状に平行に配置される複数の横桟とからなるパネル枠に屋根下地用面材を取り付けてなるものであることが好ましい(請求項2記載の発明)。
【0010】
ここで、間隔をおいて配置されてパネル枠を構成する一対の縦桟は、必ずしも平行に並べて配置されるものである必要はなく、例えば台形形状のパネル枠の平行でない2辺に配置された縦桟の如く、平行に配置されていない場合も含まれる。また三角形状のパネル枠の2辺に一対の縦桟が配置されており、当該2辺による角部から離れた部分に横桟を配置するための間隔が、一対の縦桟の間に保持されているような形態も含まれる。
【0011】
また、本発明の寄棟屋根部の屋根構造によれば、前記三角支持梁及び前記台形支持梁は、トラス梁であることが好ましい(請求項3記載の発明)。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。図1に示す本発明の一実施形態に係る寄棟屋根部の屋根構造10は、屋根部分が寄棟屋根となった例えば枠組壁構法(ツーバイフォー構法)による木造2階建てのユニット住宅11において、当該寄棟屋根を効率良く組立ててゆくための構造として採用されたものである。ここで、寄棟屋根は、大棟13の両端に各一対の隅棟14が会する屋根形状であり、一方の寄棟部分を取り出して他の屋根形状と組み合わせることによって様々な形状の屋根を形成することも可能である。従って、寄棟屋根の各一方の寄棟部分である寄棟屋根部12において、本実施形態の屋根構造10が各々採用されることになる。
【0013】
そして、本実施形態の寄棟屋根部の屋根構造10は、大棟13の端部に一対の隅棟14が会する形状の寄棟屋根部12の屋根構造において、当該寄棟屋根部12の小屋組みとして、大棟13の下方に三角枠形状の三角支持梁15(図3参照)を大棟13と垂直に延設して設置すると共に、一対の隅棟14の下方に台形枠形状の台形支持梁16(図3参照)を大棟13と垂直に延設して一対の隅棟14に跨って設置し、設置した三角支持梁15と台形支持梁16とに支持させて隅棟ユニット17を取り付けると共に、隅棟ユニット17の周囲に屋根パネル18を取り付けることにより形成されるものである。また隅棟ユニット17は、図2にも示すように、台形支持梁16の平頂部19と、この平頂部19と同じ高さの等高線20と、三角支持梁15の斜辺部21とによって寄棟屋根部12の屋根面形状を切り取った形状と略同様の屋根面形状を備えている。
【0014】
また、本実施形態によれば、屋根パネル18は、間隔をおいて配置される一対の縦桟22と、一対の縦桟22の間に介在して梯子状に平行に配置される複数の横桟23とからなるパネル枠24に屋根下地用面材25を取り付けて形成されている(図4(a),(b)参照)。
【0015】
本実施形態の屋根構造10を構成する三角支持梁15は、図3に示すように、下弦材及び上弦材と、これらの間に介在する束材、斜束材等からなる扁平な2等辺三角形状の屋根用トラス梁であって、これの上弦材が、頂部から両側に傾斜して設けられることにより、三角支持梁15の斜辺部21となっている。また三角支持梁15は、ユニット住宅11の居室部26の外壁構造体27の上端に下弦材の両端部を載置することにより、当該両側の外壁構造体27に支持させて、大棟13と垂直に延設して大棟13の下方に架設設置されることになる。
【0016】
本実施形態の屋根構造10を構成する台形支持梁16は、下弦材及び上弦材と、これらの間に介在する束材、斜束材等からなる扁平な等脚台形状の屋根用トラス梁であって、等脚台形状の上辺部分に配置された上弦材が、台形支持梁16の平頂部19となっていると共に、等脚台形状の脚部に配置された上弦材が、台形支持梁16の斜辺部28となっている。また台形支持梁16は、ユニット住宅11の居室部26の外壁構造体27の上端に下弦材の両端部を載置することにより、当該両側の外壁構造体27に支持させて、大棟13と垂直に延設して一対の隅棟14に跨ってこれらの下方に架設設置されることになる。
【0017】
また、本実施形態によれば、三角支持梁15及び台形支持梁16に加えて、三角支持梁15の後方には第2三角支持梁29が設けられていると共に、台形支持梁16前方には、隅棟14の略下半部分に沿って配置される隅木30や、一対の隅棟14によって挟まれる部分の屋根面の傾斜方向に配置される登り梁材31が、上端部分を台形支持梁16に支持させて設けられており、これらによって寄棟屋根部12の小屋組が構成されることになる。なお、三角支持梁15、台形支持梁16、第2三角支持梁29、隅木30、登り梁材31等からなる小屋組には、これを補強するための転び止め、振れ止め、方杖、座屈止め等が適宜設けられていて、強固且つ安定した骨組み構造を形成することになる。
【0018】
三角支持梁15と台形支持梁16とに支持させて寄棟屋根部12に取り付けられる隅棟ユニット17は、予め工場等で製作される住宅ユニットであって、図1及び図2に示すように、屋根下地用面材35による屋根面形状が、大棟13の端部と一対の隅棟14とが会する部分の寄棟屋根部12の屋根面形状に対応する形状となっている。すなわち、隅棟ユニット17は、台形支持梁16の平頂部19と、この平頂部19と同じ高さの等高線20と、三角支持梁15の斜辺部21とによって寄棟屋根部12の屋根面形状を切り取った形状と略同様の屋根面形状を有している。
【0019】
また、隅棟ユニット17は、住宅ユニットとして予め工場等で製作されるものであり、例えば立体トラス形状に組み立てた骨組み部材に支持させて、大棟13の端部と一対の隅棟14とが会する部分の3面を覆って例えばパーティクルボード、OBS、合板等からなる屋根下地用面材35を取り付けることにより、大棟13に対して一対の隅棟14が平面視して例えば45度の角度で各々曲折すると共に、一対の隅棟14が大棟13の端部から例えば19.5度の下り勾配で傾斜する三次元的な形状に、隅棟ユニット17が形成されることになる。
【0020】
このようにして、寄棟屋根部12における大棟13の端部と一対の隅棟14とが会する部分を隅棟ユニット17として予め工場等で製作することにより、例えば規格化された一連の作業工程に従って、容易且つ精度良く当該大棟13の端部と一対の隅棟14とが会する部分を組み立てることが可能になり、これによって、複数の屋根パネルを建築施工現場で組み付けて大棟13の端部と一対の隅棟14とが会する部分を形成する場合と比較して、当該会する部分を効率良く且つ高品質に形成することが可能になる。
【0021】
本実施形態によれば、隅棟ユニット17の周囲に取り付られる屋根パネル18は、隅棟ユニット17と同様に、予め工場等で製作されるパネル部材であって、図4(a),(b)に示すように、間隔をおいて配置される一対の縦桟22と、一対の縦桟22の間に介在して梯子状に平行に配置される複数の横桟23とからなるパネル枠24に、例えばパーティクルボード、OBS、合板等による屋根下地用面材25を取り付けて製作される。
【0022】
屋根下地用面材25は、これの上面側からパネル枠24の縦桟22及び横桟23に向けて例えば固定釘等を打ち込むことにより、パネル枠24に強固に固定されると共に、その両側縁部32が縦桟22よりも外側に張り出すように取付けられて張出し係止部を形成している。なお、屋根下地用面材25は、一枚の面材としてパネル枠24に取り付けることもできるが、複数に分割したものを連接配置してパネル枠24に取り付けることもできる。
【0023】
製作された屋根パネル18は、建築施工現場に搬入され、寄棟屋根部12の小屋組を構成する三角支持梁15の斜辺部21、台形支持梁16の斜辺部28、第2三角支持梁29の斜辺部、隅木30、及び登り梁材31をパネル支持部材33として支持されるようにして、隣接する一対のパネル支持部材33の間の間隔部分に落とし込まれるようにしつつ各々取り付けられる。すなわち、図5に示すように、各屋根パネル18は、隣接する一対のパネル支持部材33の各内側面に縦桟22を各々沿わせつつ、当該一対のパネル支持部材33の間にパネル枠24を落とし込むと共に、屋根下地用面材25の側縁部32の張出し係止部をパネル支持部材33の上面に係止することにより、各々容易に取り付けられることになる。
【0024】
また、屋根下地用面材25の側縁部32をパネル支持部材33の上面に係止して屋根パネル18を取り付けた後、屋根パネル18の上面側から縦桟22を斜めに貫通させつつパネル支持部材33に向けて固定ビス34を打込むことにより、寄棟屋根部12の上方からの作業によって屋根パネル18をパネル支持部材33に容易且つ強固に固定することが可能になる。
【0025】
なお、屋根パネル18やパネル支持部材33の所定の位置にビス孔を予め形成しておくことにより、固定ビス34の打込みによる屋根パネル18の固定作業をさらに容易に行うことが可能になる。また、パネル支持部材33の上面においては、図5に示すように、当該パネル支持部材33の両側に屋根パネル18が設置されることになるが、当該パネル支持部材33の上面の左右各半分の領域に載置されるように各屋根下地用面材25の側縁部32を張出しておくことにより、一対の屋根パネル18の双方をパネル支持部材33の上面に容易に係止することが可能になる。さらに、隅棟ユニット17もまた、屋根下地用面材35の側縁部を外側に張り出して張出し係止部を設けておくことにより、屋根パネル18と略同様の作業によって三角支持梁15と台形支持梁16に取り付けてゆくことが可能になる。
【0026】
そして、本実施形態によれば、大棟13の端部と一対の隅棟14とが会する部分を容易且つ精度良く形成して、屋根パネル18を用いて寄棟部分の屋根面形状を効率良く形成してゆくことが可能になる。すなわち、本実施形態によれば、建築施工現場における寸法精度出しが一番難しい施工箇所とされる大棟13の端部と一対の隅棟14とが会する部分を、隅棟ユニット17として予め工場等において製作するので、平坦な作業台等において、平面的直角精度、隅棟14の45度の曲折精度等を確保しつつ、大棟13と隅棟14との交点部分の難しい組立て作業を容易に行うことができ、例えば製作した隅棟ユニット17を建築施工現場に搬入して大棟13の端部と一対の隅棟14とが会する部分に設置した後、これの周囲に屋根パネル18を取り付けることによって、寄棟屋根部12の屋根面形状を効率良く形成してゆくことが可能になる。
【0027】
また、本実施形態によれば、隅棟ユニット17を支持する三角支持梁15及び台形支持梁16の取り付け間隔を、予め決められたパターンに規格化しておくことにより、隅棟ユニット17の大きさや形状もまた特定のパターンに規格化することが可能になり、これによってさらに容易且つ効率良く隅棟ユニット17を製作してゆくことが可能になると共に、隅棟ユニット17の周囲に配置される屋根パネル18もまた、特定のパターンに容易に規格化することが可能になる。
【0028】
さらにまた、本実施形態によれば、隅棟ユニット17は、三次元的な立体形状を備えているので、これを三角支持梁15及び台形支持梁16に跨って取り付けることにより、三角支持梁15や台形支持梁16に倒れ等による相対的な位置ずれが生じている場合でも、当該相対的な位置ずれを隅棟ユニット17によって調整することが可能になり、これによってさらに高品質で且つ安定した寄棟屋根部12の屋根構造10を形成することが可能になる。
【0029】
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、本発明の寄棟屋根部の屋根構造は、枠組壁構法によるユニット住宅に限定されることなく、在来軸組構法によるユニット住宅にも採用できる他、ユニット住宅以外の一般の住宅の屋根構造として採用することもできる。また、隅棟ユニットを支持する三角支持梁や台形支持梁は、1箇所ずつに限定されることなく2箇所以上に設けることもでき、三角支持梁は、一対の隅棟が会する大棟の端部に設けることもできる。さらに、屋根パネルは、一対の縦桟と、これらの間に介在して梯子状に平行に配置される複数の横桟とからなるパネル枠に屋根下地用面材を取り付けてなるものである必要は必ずしもなく、屋根パネルとして知られるその他の種々の屋根パネルを用いることもできる。さにまた、三角支持梁や台形支持梁は、トラス梁である必要は必ずしもなく、例えば束立て方式等による支持梁であっても良い。
【0030】
【発明の効果】
本発明の寄棟屋根部の屋根構造によれば、大棟の端部と一対の隅棟とが会する部分を容易且つ精度良く形成して、屋根パネルを用いて寄棟部分の屋根面形状を効率良く形成してゆくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る寄棟屋根部の屋根構造を説明する部分破断斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る寄棟屋根部の屋根構造を説明する図1を上方から視た平面図である。
【図3】寄棟屋根部の小屋組の構成を説明する略示斜視図である。
【図4】屋根パネルの構成を説明する、(a)は分解斜視図、(b)は斜視図である。
【図5】パネル支持部材への屋根パネルの取付け状況を説明する部分拡大断面図である。
【符号の説明】
10 寄棟屋根部の屋根構造
11 ユニット住宅
12 寄棟屋根部
13 大棟
14 隅棟
15 三角支持梁
16 台形支持梁
17 隅棟ユニット
18 屋根パネル
19 台形支持梁の平頂部
20 平頂部と同じ高さの等高線
21 三角支持梁の斜辺部
22 縦桟
23 横桟
24 パネル枠
25 屋根下地用面材
28 台形支持梁の斜辺部
32 屋根下地用面材の側縁部
33 パネル支持部材
35 隅棟ユニットの屋根下地用面材
【発明の属する技術分野】
本発明は、寄棟屋根部の屋根構造に関し、特に大棟の端部に一対の隅棟が会する形状の寄棟屋根部の屋根構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
住宅の屋根構造は、屋根部分の骨組み構造である小屋組に、屋根下地用面材を取り付け、さらに屋根仕上げ材を敷設して形成されるものである。また、小屋組に屋根下地用面材を取り付けた屋根構造としては、小屋梁に小屋束を立設配置すると共に、小屋梁に支持させて母屋を棟と平行に延設させて取り付け、さらに棟木と母屋とに支持させて屋根の傾斜方向に垂木を取り付けた後、この垂木の上面に屋根下地用面材を取り付けてゆく束立て方式や、下方の居室部分の外壁構造体に支持させて垂木を兼ねる屋根トラスを多数配置すると共に、この屋根トラスに屋根下地用面材を取り付けてゆくトラス方式等が一般的に採用されている。
【0003】
これらの従来の屋根下地用面材が取り付けられた屋根構造によれば、その施工時に、垂木や受け材等の多数の部材を施工現場で組み付けてゆく必要があるため作業が煩雑となり、また屋根下地用面材を一枚一枚位置決めしながら垂木や受け材等に接合してゆく作業に多くの手間を要するため、効率良く屋根構造を設けてゆくことが困難である。これに対して、工場等で予め製作した屋根パネルを用いることにより、施行現場での作業性を改善した屋根構造が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
一方、住宅の代表的な屋根形状として、切妻屋根の他、大棟の両端に各一対の隅棟が会する形状である寄棟屋根が知られており、また寄棟屋根の一方の寄棟部分を取り出して他の屋根形状と組み合わせることにより、様々な形状の屋根を形成することが可能になる。
【0005】
【特許文献1】
特開平05−287833号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
屋根パネルを用いて寄棟部分の屋根構造を形成する場合、大棟の端部と一対の隅棟とが会する部分を建築施工現場で精度良く施工することが困難だった。すなわち、従来の寄棟屋根部の屋根構造によれば、予め作成した複数の屋根パネルによって大棟の端部と一対の隅棟とが会する部分を施工する場合、大棟に対して一対の隅棟を平面視して所定の角度(例えば45度)で曲折させると共に、一対の隅棟を大棟の端部から所定の下り勾配で傾斜させて、三次元的な形状とする必要があるため、斜めにカットした各屋根パネルの側端面同士を大棟及び隅棟で接合しつつ、建築施工現場で精度良く組み付けてゆく作業に手間がかかると共に、これらの屋根パネルを支持する垂木等の支持部材の組み立て精度が劣っていると、このような施工誤差の影響を受けて大棟や隅棟に隙間等が生じやすくなる。
【0007】
本発明は、大棟の端部と一対の隅棟とが会する部分を容易且つ精度良く形成して、屋根パネルを用いて寄棟部分の屋根面形状を効率良く形成してゆくことのできる寄棟屋根部の屋根構造を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、大棟の端部に一対の隅棟が会する形状の寄棟屋根部の屋根構造において、当該寄棟屋根部の小屋組として、前記大棟の下方に三角枠形状の三角支持梁を前記大棟と垂直に延設して設置すると共に、前記一対の隅棟の下方に台形枠形状の台形支持梁を前記大棟と垂直に延設して前記一対の隅棟に跨って設置し、設置した前記三角支持梁と前記台形支持梁とに支持させて隅棟ユニットを取り付けると共に、前記隅棟ユニットの周囲に屋根パネルを取り付けることにより形成されるものであり、且つ前記隅棟ユニットは、前記台形支持梁の平頂部と、該平頂部と同じ高さの等高線と、前記三角支持梁の斜辺部とによって前記寄棟屋根部の屋根面形状を切り取った形状と略同様の屋根面形状を備えていることを特徴とする寄棟屋根部の屋根構造を提供することにより、上記目的を達成したものである(請求項1記載の発明)。
【0009】
そして、本発明の寄棟屋根部の屋根構造によれば、前記屋根パネルは、間隔をおいて配置される一対の縦桟と、該一対の縦桟の間に介在して梯子状に平行に配置される複数の横桟とからなるパネル枠に屋根下地用面材を取り付けてなるものであることが好ましい(請求項2記載の発明)。
【0010】
ここで、間隔をおいて配置されてパネル枠を構成する一対の縦桟は、必ずしも平行に並べて配置されるものである必要はなく、例えば台形形状のパネル枠の平行でない2辺に配置された縦桟の如く、平行に配置されていない場合も含まれる。また三角形状のパネル枠の2辺に一対の縦桟が配置されており、当該2辺による角部から離れた部分に横桟を配置するための間隔が、一対の縦桟の間に保持されているような形態も含まれる。
【0011】
また、本発明の寄棟屋根部の屋根構造によれば、前記三角支持梁及び前記台形支持梁は、トラス梁であることが好ましい(請求項3記載の発明)。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。図1に示す本発明の一実施形態に係る寄棟屋根部の屋根構造10は、屋根部分が寄棟屋根となった例えば枠組壁構法(ツーバイフォー構法)による木造2階建てのユニット住宅11において、当該寄棟屋根を効率良く組立ててゆくための構造として採用されたものである。ここで、寄棟屋根は、大棟13の両端に各一対の隅棟14が会する屋根形状であり、一方の寄棟部分を取り出して他の屋根形状と組み合わせることによって様々な形状の屋根を形成することも可能である。従って、寄棟屋根の各一方の寄棟部分である寄棟屋根部12において、本実施形態の屋根構造10が各々採用されることになる。
【0013】
そして、本実施形態の寄棟屋根部の屋根構造10は、大棟13の端部に一対の隅棟14が会する形状の寄棟屋根部12の屋根構造において、当該寄棟屋根部12の小屋組みとして、大棟13の下方に三角枠形状の三角支持梁15(図3参照)を大棟13と垂直に延設して設置すると共に、一対の隅棟14の下方に台形枠形状の台形支持梁16(図3参照)を大棟13と垂直に延設して一対の隅棟14に跨って設置し、設置した三角支持梁15と台形支持梁16とに支持させて隅棟ユニット17を取り付けると共に、隅棟ユニット17の周囲に屋根パネル18を取り付けることにより形成されるものである。また隅棟ユニット17は、図2にも示すように、台形支持梁16の平頂部19と、この平頂部19と同じ高さの等高線20と、三角支持梁15の斜辺部21とによって寄棟屋根部12の屋根面形状を切り取った形状と略同様の屋根面形状を備えている。
【0014】
また、本実施形態によれば、屋根パネル18は、間隔をおいて配置される一対の縦桟22と、一対の縦桟22の間に介在して梯子状に平行に配置される複数の横桟23とからなるパネル枠24に屋根下地用面材25を取り付けて形成されている(図4(a),(b)参照)。
【0015】
本実施形態の屋根構造10を構成する三角支持梁15は、図3に示すように、下弦材及び上弦材と、これらの間に介在する束材、斜束材等からなる扁平な2等辺三角形状の屋根用トラス梁であって、これの上弦材が、頂部から両側に傾斜して設けられることにより、三角支持梁15の斜辺部21となっている。また三角支持梁15は、ユニット住宅11の居室部26の外壁構造体27の上端に下弦材の両端部を載置することにより、当該両側の外壁構造体27に支持させて、大棟13と垂直に延設して大棟13の下方に架設設置されることになる。
【0016】
本実施形態の屋根構造10を構成する台形支持梁16は、下弦材及び上弦材と、これらの間に介在する束材、斜束材等からなる扁平な等脚台形状の屋根用トラス梁であって、等脚台形状の上辺部分に配置された上弦材が、台形支持梁16の平頂部19となっていると共に、等脚台形状の脚部に配置された上弦材が、台形支持梁16の斜辺部28となっている。また台形支持梁16は、ユニット住宅11の居室部26の外壁構造体27の上端に下弦材の両端部を載置することにより、当該両側の外壁構造体27に支持させて、大棟13と垂直に延設して一対の隅棟14に跨ってこれらの下方に架設設置されることになる。
【0017】
また、本実施形態によれば、三角支持梁15及び台形支持梁16に加えて、三角支持梁15の後方には第2三角支持梁29が設けられていると共に、台形支持梁16前方には、隅棟14の略下半部分に沿って配置される隅木30や、一対の隅棟14によって挟まれる部分の屋根面の傾斜方向に配置される登り梁材31が、上端部分を台形支持梁16に支持させて設けられており、これらによって寄棟屋根部12の小屋組が構成されることになる。なお、三角支持梁15、台形支持梁16、第2三角支持梁29、隅木30、登り梁材31等からなる小屋組には、これを補強するための転び止め、振れ止め、方杖、座屈止め等が適宜設けられていて、強固且つ安定した骨組み構造を形成することになる。
【0018】
三角支持梁15と台形支持梁16とに支持させて寄棟屋根部12に取り付けられる隅棟ユニット17は、予め工場等で製作される住宅ユニットであって、図1及び図2に示すように、屋根下地用面材35による屋根面形状が、大棟13の端部と一対の隅棟14とが会する部分の寄棟屋根部12の屋根面形状に対応する形状となっている。すなわち、隅棟ユニット17は、台形支持梁16の平頂部19と、この平頂部19と同じ高さの等高線20と、三角支持梁15の斜辺部21とによって寄棟屋根部12の屋根面形状を切り取った形状と略同様の屋根面形状を有している。
【0019】
また、隅棟ユニット17は、住宅ユニットとして予め工場等で製作されるものであり、例えば立体トラス形状に組み立てた骨組み部材に支持させて、大棟13の端部と一対の隅棟14とが会する部分の3面を覆って例えばパーティクルボード、OBS、合板等からなる屋根下地用面材35を取り付けることにより、大棟13に対して一対の隅棟14が平面視して例えば45度の角度で各々曲折すると共に、一対の隅棟14が大棟13の端部から例えば19.5度の下り勾配で傾斜する三次元的な形状に、隅棟ユニット17が形成されることになる。
【0020】
このようにして、寄棟屋根部12における大棟13の端部と一対の隅棟14とが会する部分を隅棟ユニット17として予め工場等で製作することにより、例えば規格化された一連の作業工程に従って、容易且つ精度良く当該大棟13の端部と一対の隅棟14とが会する部分を組み立てることが可能になり、これによって、複数の屋根パネルを建築施工現場で組み付けて大棟13の端部と一対の隅棟14とが会する部分を形成する場合と比較して、当該会する部分を効率良く且つ高品質に形成することが可能になる。
【0021】
本実施形態によれば、隅棟ユニット17の周囲に取り付られる屋根パネル18は、隅棟ユニット17と同様に、予め工場等で製作されるパネル部材であって、図4(a),(b)に示すように、間隔をおいて配置される一対の縦桟22と、一対の縦桟22の間に介在して梯子状に平行に配置される複数の横桟23とからなるパネル枠24に、例えばパーティクルボード、OBS、合板等による屋根下地用面材25を取り付けて製作される。
【0022】
屋根下地用面材25は、これの上面側からパネル枠24の縦桟22及び横桟23に向けて例えば固定釘等を打ち込むことにより、パネル枠24に強固に固定されると共に、その両側縁部32が縦桟22よりも外側に張り出すように取付けられて張出し係止部を形成している。なお、屋根下地用面材25は、一枚の面材としてパネル枠24に取り付けることもできるが、複数に分割したものを連接配置してパネル枠24に取り付けることもできる。
【0023】
製作された屋根パネル18は、建築施工現場に搬入され、寄棟屋根部12の小屋組を構成する三角支持梁15の斜辺部21、台形支持梁16の斜辺部28、第2三角支持梁29の斜辺部、隅木30、及び登り梁材31をパネル支持部材33として支持されるようにして、隣接する一対のパネル支持部材33の間の間隔部分に落とし込まれるようにしつつ各々取り付けられる。すなわち、図5に示すように、各屋根パネル18は、隣接する一対のパネル支持部材33の各内側面に縦桟22を各々沿わせつつ、当該一対のパネル支持部材33の間にパネル枠24を落とし込むと共に、屋根下地用面材25の側縁部32の張出し係止部をパネル支持部材33の上面に係止することにより、各々容易に取り付けられることになる。
【0024】
また、屋根下地用面材25の側縁部32をパネル支持部材33の上面に係止して屋根パネル18を取り付けた後、屋根パネル18の上面側から縦桟22を斜めに貫通させつつパネル支持部材33に向けて固定ビス34を打込むことにより、寄棟屋根部12の上方からの作業によって屋根パネル18をパネル支持部材33に容易且つ強固に固定することが可能になる。
【0025】
なお、屋根パネル18やパネル支持部材33の所定の位置にビス孔を予め形成しておくことにより、固定ビス34の打込みによる屋根パネル18の固定作業をさらに容易に行うことが可能になる。また、パネル支持部材33の上面においては、図5に示すように、当該パネル支持部材33の両側に屋根パネル18が設置されることになるが、当該パネル支持部材33の上面の左右各半分の領域に載置されるように各屋根下地用面材25の側縁部32を張出しておくことにより、一対の屋根パネル18の双方をパネル支持部材33の上面に容易に係止することが可能になる。さらに、隅棟ユニット17もまた、屋根下地用面材35の側縁部を外側に張り出して張出し係止部を設けておくことにより、屋根パネル18と略同様の作業によって三角支持梁15と台形支持梁16に取り付けてゆくことが可能になる。
【0026】
そして、本実施形態によれば、大棟13の端部と一対の隅棟14とが会する部分を容易且つ精度良く形成して、屋根パネル18を用いて寄棟部分の屋根面形状を効率良く形成してゆくことが可能になる。すなわち、本実施形態によれば、建築施工現場における寸法精度出しが一番難しい施工箇所とされる大棟13の端部と一対の隅棟14とが会する部分を、隅棟ユニット17として予め工場等において製作するので、平坦な作業台等において、平面的直角精度、隅棟14の45度の曲折精度等を確保しつつ、大棟13と隅棟14との交点部分の難しい組立て作業を容易に行うことができ、例えば製作した隅棟ユニット17を建築施工現場に搬入して大棟13の端部と一対の隅棟14とが会する部分に設置した後、これの周囲に屋根パネル18を取り付けることによって、寄棟屋根部12の屋根面形状を効率良く形成してゆくことが可能になる。
【0027】
また、本実施形態によれば、隅棟ユニット17を支持する三角支持梁15及び台形支持梁16の取り付け間隔を、予め決められたパターンに規格化しておくことにより、隅棟ユニット17の大きさや形状もまた特定のパターンに規格化することが可能になり、これによってさらに容易且つ効率良く隅棟ユニット17を製作してゆくことが可能になると共に、隅棟ユニット17の周囲に配置される屋根パネル18もまた、特定のパターンに容易に規格化することが可能になる。
【0028】
さらにまた、本実施形態によれば、隅棟ユニット17は、三次元的な立体形状を備えているので、これを三角支持梁15及び台形支持梁16に跨って取り付けることにより、三角支持梁15や台形支持梁16に倒れ等による相対的な位置ずれが生じている場合でも、当該相対的な位置ずれを隅棟ユニット17によって調整することが可能になり、これによってさらに高品質で且つ安定した寄棟屋根部12の屋根構造10を形成することが可能になる。
【0029】
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、本発明の寄棟屋根部の屋根構造は、枠組壁構法によるユニット住宅に限定されることなく、在来軸組構法によるユニット住宅にも採用できる他、ユニット住宅以外の一般の住宅の屋根構造として採用することもできる。また、隅棟ユニットを支持する三角支持梁や台形支持梁は、1箇所ずつに限定されることなく2箇所以上に設けることもでき、三角支持梁は、一対の隅棟が会する大棟の端部に設けることもできる。さらに、屋根パネルは、一対の縦桟と、これらの間に介在して梯子状に平行に配置される複数の横桟とからなるパネル枠に屋根下地用面材を取り付けてなるものである必要は必ずしもなく、屋根パネルとして知られるその他の種々の屋根パネルを用いることもできる。さにまた、三角支持梁や台形支持梁は、トラス梁である必要は必ずしもなく、例えば束立て方式等による支持梁であっても良い。
【0030】
【発明の効果】
本発明の寄棟屋根部の屋根構造によれば、大棟の端部と一対の隅棟とが会する部分を容易且つ精度良く形成して、屋根パネルを用いて寄棟部分の屋根面形状を効率良く形成してゆくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る寄棟屋根部の屋根構造を説明する部分破断斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る寄棟屋根部の屋根構造を説明する図1を上方から視た平面図である。
【図3】寄棟屋根部の小屋組の構成を説明する略示斜視図である。
【図4】屋根パネルの構成を説明する、(a)は分解斜視図、(b)は斜視図である。
【図5】パネル支持部材への屋根パネルの取付け状況を説明する部分拡大断面図である。
【符号の説明】
10 寄棟屋根部の屋根構造
11 ユニット住宅
12 寄棟屋根部
13 大棟
14 隅棟
15 三角支持梁
16 台形支持梁
17 隅棟ユニット
18 屋根パネル
19 台形支持梁の平頂部
20 平頂部と同じ高さの等高線
21 三角支持梁の斜辺部
22 縦桟
23 横桟
24 パネル枠
25 屋根下地用面材
28 台形支持梁の斜辺部
32 屋根下地用面材の側縁部
33 パネル支持部材
35 隅棟ユニットの屋根下地用面材
Claims (3)
- 大棟の端部に一対の隅棟が会する形状の寄棟屋根部の屋根構造において、
当該寄棟屋根部の小屋組として、前記大棟の下方に三角枠形状の三角支持梁を前記大棟と垂直に延設して設置すると共に、前記一対の隅棟の下方に台形枠形状の台形支持梁を前記大棟と垂直に延設して前記一対の隅棟に跨って設置し、
設置した前記三角支持梁と前記台形支持梁とに支持させて隅棟ユニットを取り付けると共に、前記隅棟ユニットの周囲に屋根パネルを取り付けることにより形成されるものであり、
且つ前記隅棟ユニットは、前記台形支持梁の平頂部と、該平頂部と同じ高さの等高線と、前記三角支持梁の斜辺部とによって前記寄棟屋根部の屋根面形状を切り取った形状と略同様の屋根面形状を備えていることを特徴とする寄棟屋根部の屋根構造。 - 前記屋根パネルは、間隔をおいて配置される一対の縦桟と、該一対の縦桟の間に介在して梯子状に平行に配置される複数の横桟とからなるパネル枠に屋根下地用面材を取り付けてなるものである請求項1記載の寄棟屋根部の屋根構造。
- 前記三角支持梁及び前記台形支持梁は、トラス梁である請求項1又は2に記載の寄棟屋根部の屋根構造。
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