JP2004146407A - 半導体素子収納用パッケージ - Google Patents

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Abstract

【課題】同軸コネクタの中心導体とそれが接続される回路基板の線路導体との接合部における高周波信号の反射損失を低減する。
【解決手段】半導体素子5の載置部1aを有する基体1と、側部に同軸コネクタ3の保持部材11の取付部2aが設けられた枠体2と、同軸コネクタ3が挿着される挿着孔11bが形成された保持部材11と、同軸コネクタ3と、半導体素子5と同軸コネクタ3の中心導体3bとを電気的に接続する線路導体6bが形成された回路基板6とを具備して成り、回路基板6の絶縁基板6aは、線路導体6bの中心導体3bとの接合部の下方の部位にスリット部6dを設けた半導体素子収納用パッケージである。線路導体6bと中心導体3bとの接合部での特性インピーダンスの変動を抑制して高周波信号の反射損失を低減することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、信号入出力部に同軸コネクタを用いた半導体素子収納用パッケージに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、光通信分野で用いられる半導体素子や、マイクロ波帯、ミリ波帯等の高周波信号で駆動される各種半導体素子を収納する半導体素子収納用パッケージには、半導体素子と外部電気回路基板とを電気的に接続するための入出力端子として同軸コネクタが用いられている。この同軸コネクタを具備した半導体素子収納用パッケージの例を図3に断面図で示す。同図において、31は基体、32は枠体、33は同軸コネクタ、34は蓋体、36は回路基板、311は保持部材である。
【0003】
基体31は鉄−ニッケル−コバルト合金や銅−タングステン等の金属から成る略四角形状の板状体であり、その上側主面の略中央部には、IC・LSI・半導体レーザ(LD)・フォトダイオード(PD)等の半導体素子35を搭載するための載置部31aが形成されている。載置部31aには、半導体素子35が半田等の接合材により載置固定されている。半導体素子35は、その電極が、回路基板36の絶縁基板36aの上面に被着形成されている線路導体36bにボンディングワイヤ37等を介して電気的に接続されている。
【0004】
基体31の上側主面の外周部には載置部31aを囲繞するようにして枠体32が接合されており、枠体32は基体31とともにその内側に半導体素子35を収容する空所を形成する。この枠体32は基体31と同様に鉄−ニッケル−コバルト合金や銅−タングステンの焼結材等から成り、基体31と一体成形されるか、または基体31に銀ロウ等のロウ材を介してロウ付けされるか、またはシーム溶接法等の溶接法により接合されることによって基体31の上側主面の外周部に接合される。なお、31bは基体31を外部電気回路基板等にネジ止めするためのネジ穴である。
【0005】
枠体32の側部には保持部材311が取着される取付部32aが形成されており、取付部32a内には、鉄−ニッケル−コバルト合金等の金属からなる保持部材31が挿入されるとともに、保持部材311の外周面と取付部32aの内周面とが銀ロウ等のロウ材を介して嵌着接合されている。
【0006】
同軸コネクタ33は内部に収容する半導体素子35を外部の同軸ケーブル310等に電気的に接続するものであり、鉄−ニッケル−コバルト合金等の金属から成る円筒状の外周導体33aの中心軸に同じく鉄−ニッケル−コバルト合金等の金属から成る中心導体33bが絶縁体33cを介して固定された構造をしている。
【0007】
保持部材311には、回路基板36を上面に設置するための棚部311aと同軸コネクタ33を挿着するための挿着孔311bとが設けられている。棚部311aには半田等の接合材を載置し、接合材の上に、絶縁基板36aの上面に形成された線路導体36bと下面に形成された接地導体36cとを具備した回路基板36を、接地導体36c面が接合材側になるようにして設置される。挿着孔311bは、枠体32の内外を貫通するように形成され、同軸コネクタ33を挿着するとともに外周導体33aとの間に半田等の封着材が挿入される。中心導体33bの先端部は、回路基板36の上面に突出させ、中心導体33bの先端部と線路導体36bの上面との間に半田等の導電性接着材を載置する。
【0008】
しかる後、加熱して接合材・封着材および導電性接着材を溶融させ、接合材により回路基板36が棚部311aに強固に固定され、溶融した封着材は毛細管現象により外周導体33aと挿着孔311bの内壁との隙間に充填させることによって、外周導体33aが挿着孔311b内に半田等の封着材を介して挿着され、導電性接着材により中心導体33bと線路導体36bとが接続される。
【0009】
かくして、グランドとしての外周導体33aが保持部材311に封着材を介して電気的に接続され、また信号線路としての中心導体33bが回路基板36の線路導体36aに半田等から成る導電性接着材を介してそれぞれ電気的に接続される。
【0010】
中心導体33bを伝送する高周波信号は、挿着孔311b部において挿着孔32bの中心軸から成る同軸線路を伝送し、保持部材311の枠体32内側の面から出て線路導体36bの一端の半田等の導電性接着材に達した後は、所定の特性インピーダンスに整合された伝送線路となっている線路導体36b上を伝送する。
【0011】
保持部材311の挿着孔311b内に挿入固定される同軸コネクタプラグ39は、外部電気回路に接続された同軸ケーブル310と保持部材311に装着された同軸コネクタ33とを接続するためのプラグであり、その外周面はネジ状となっており、内周面にネジ切りを有する挿着孔311bにネジ止めされる。
【0012】
そして、枠体32の上面に蓋体34をロウ付け法やシームウェルド法等の溶接法によって接合し、基体31、枠体32および蓋体34から成る容器内部に半導体素子35を収容し気密に封止することによって製品としての半導体装置となる。
【0013】
【特許文献1】
特開2002−118190号公報
【特許文献2】
特開2002−141594号公報
【特許文献3】
特開2002−164453号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の半導体素子収納用パッケージにおいては、同軸コネクタ33の中心導体33bの特性インピーダンスと特性インピーダンスが同一となるように形成された回路基板36上の線路導体36bに同軸コネクタ33の中心導体33bが接合されることにより、線路導体36bに中心導体33bが接合された部位において中心導体33bの表面積が線路導体36bの表面積に加わった分が導体の表面積となり、その分容量性成分が増加することにより、接合部において特性インピーダンスが減少するため特性インピーダンスの不整合が生じることとなって、その結果、高周波信号の入出力時における反射損失が大きくなり、半導体素子35の作動性が損なわれるという問題点を有していた。
【0015】
本発明は上記問題点に鑑み完成されたものであり、その目的は、同軸コネクタの中心導体とそれが接続される回路基板の線路導体との接合部における高周波信号の反射損失を低減することのできる、高周波信号の伝送特性に優れた半導体素子収納用パッケージを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体素子収納用パッケージは、上側主面に半導体素子を載置するための載置部を有する基体と、この基体の前記上側主面に前記載置部を囲繞するように接合され、側部に貫通孔または切欠き部から成る同軸コネクタの保持部材の取付部が設けられた枠体と、前記取付部に取着され、前記枠体の外側より内側にかけて中心部を貫通して前記同軸コネクタが挿着される挿着孔が形成された前記保持部材と、筒状の外周導体およびその中心軸に設置された中心導体ならびにそれらの間に介在させた絶縁体から成るとともに前記挿着孔に挿着された同軸コネクタと、前記枠体の内側の前記挿着孔の下方の部位に設けられた棚部の上面に設置され、絶縁基板の上面に前記半導体素子と前記中心導体とを電気的に接続する線路導体が形成された回路基板とを具備して成る半導体素子収納用パッケージであって、前記絶縁基板は、前記線路導体の前記中心導体との接合部の下方の部位にスリット部を設けたことを特徴とするものである。
【0017】
本発明の半導体素子収納用パッケージによれば、半導体素子と同軸コネクタの中心導体とを電気的に接続する線路導体が形成された回路基板の絶縁基板を、同軸コネクタの中心導体と回路基板の線路導体との接合部の下方の部位にスリット部を設けたものとしたことから、同軸コネクタの中心導体と回路基板の線路導体との接合部において、線路導体と接地との間の空間の実効誘電率を低くして線路導体と接地との電磁的な結合を弱め、線路導体と中心導体との接合部における導体の表面積の増加に伴う容量性成分の増加を減少させ、特性インピーダンスの減少を抑えることができるため、回路基板上の線路導体と同軸コネクタの中心導体との接合部での特性インピーダンスの変動を効果的に抑制することができ、特性インピーダンスを整合させて高周波信号の入出力時に発生する反射損失を非常に小さなものに抑えることができる。
【0018】
また、本発明の半導体素子収納用パッケージは、上記構成において、前記スリット部は前記絶縁基板の下面側に設けられていることを特徴とするものである。
【0019】
本発明の半導体素子収納用パッケージによれば、スリット部を絶縁基板の下面側に設けたときには、絶縁基板の内部にスリット部を形成するのに比べ、製造上容易にスリット部を形成することができる。
【0020】
また、本発明の半導体素子収納用パッケージは、上記構成において、前記スリット部の深さは前記絶縁基板の厚みの10%〜90%であることを特徴とするものである。
【0021】
本発明の半導体素子収納用パッケージによれば、スリット部の深さを絶縁基板の厚みの10%〜90%としたときには、絶縁基板の実効誘電率を低くしつつ中心導体と線路導体との接合部の下方の部位における絶縁基板の厚みを十分な強度が得られるだけ確保できるため、回路基板上の線路導体と同軸コネクタの中心導体との接合部での特性インピーダンスの変動を効果的に抑制しつつ、中心導体と線路導体との接合部における絶縁基板の強度を確保することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の半導体素子収納用パッケージについて添付図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の半導体素子収納用パッケージの実施の形態の一例を示す断面図であり、1は基体、2は枠体、3は同軸コネクタ、4は蓋体、6は回路基板、11は保持部材である。
【0023】
基体1は鉄−ニッケル−コバルト合金や銅−タングステン等の金属から成る略四角形状の板状体であり、その上側主面の略中央部には、IC・LSI・半導体レーザ(LD)・フォトダイオード(PD)等の半導体素子5を搭載するための載置部1aが形成されている。載置部1aには、半導体素子5が半田等の接合材により載置固定されている。また、半導体素子5は、その電極が、回路基板6の絶縁基板6aの上面に被着形成されている線路導体6bにボンディングワイヤ7等を介して電気的に接続されている。
【0024】
基体1の上側主面の外周部には載置部1aを囲繞するようにして枠体2が接合されており、枠体2は基体1とともにその内側に半導体素子5を収容する空所を形成する。この枠体2は基体1と同様に鉄−ニッケル−コバルト合金や銅−タングステンの焼結材等から成り、基体1と一体成形されるか、または基体1に銀ロウ等のロウ材を介してロウ付けされるか、またはシーム溶接法等の溶接法により接合されることによって基体1の上側主面の外周部に立設される。
【0025】
枠体2の側部には保持部材11が嵌着される取付部2aが形成されており、取付部2a内には、鉄−ニッケル−コバルト合金等の金属から成る保持部材11が挿入されるとともに、保持部材11の外周面と取付部2aの内周面とが銀ロウ等のロウ材を介して嵌着接合されている。なお、この例では取付部2aは枠体2の側部に形成した貫通孔から成る場合を示しているが、この取付部2aは、枠体2の側部に形成した切欠き部から成るものであってもよい。
【0026】
同軸コネクタ3は、空所の内側に収容する半導体素子5を外部の同軸ケーブル10等に電気的に接続するためのものであり、鉄−ニッケル−コバルト合金等の金属から成る円筒状の外周導体3aの中心軸に同じく鉄−ニッケル−コバルト合金等の金属から成る中心導体3bが絶縁体3cを介して固定された構造をしている。
【0027】
保持部材11には、回路基板6を上面に設置するための棚部11aと同軸コネクタ3を挿着するための挿着孔11bとが設けられている。棚部11aには半田等の接合材を載置し、この接合材の上に、絶縁基板2aの上面に形成された線路導体6bと下面に形成された接地導体6cとを具備した回路基板6を、接地導体6c面が接合材側となるようにして設置される。挿着孔11bは、枠体2の内外を貫通するように外側から内側にかけて保持部材11の中心部を貫通して形成される。
【0028】
なお、この例では、枠体2の内側の保持部材11の挿着孔11bの下方の部位に設けられ、その上面に回路基板6が設置される棚部として、棚部11aを保持部材11に設けた例を示したが、この棚部は、保持部材11の挿着孔11bの下方に位置するように、枠体2の内周面にその一部を突出させるような形で設けてもよく、基体1の上面に基台を設置する形で設けてもよく、基体1の上面を突出させるような形で設けてもよい。
【0029】
この挿着孔11bに同軸コネクタ3を挿着するには、まず、同軸コネクタ3を挿入するとともに外周導体3aとの間に半田等の封着材を挿入する。中心導体3bの先端部は、回路基板6の上面に突出させ、中心導体3bの先端部と線路導体6bの上面との間に半田等の導電性接着材を載置する。しかる後、加熱して接合材と封着材および導電性接着材を溶融させる。これにより、接合材により回路基板6が棚部11aに強固に固定され、溶融した封着材を毛細管現象により外周導体3aと挿着孔11bの内壁との隙間に充填させることによって、外周導体3aが挿着孔11b内に半田等の封着材を介して挿着され、導電性接着材により中心導体3bと線路導体6bとが接続される。
【0030】
かくしてグランド(接地)として、外周導体3aおよび接地導体6cが保持部材11に封着材および接合材を介して保持部材11に電気的に接続され、また信号線路として、中心導体3bが回路基板6の線路導体6bに半田等から成る導電性接着材を介してそれぞれ電気的に接続される。
【0031】
中心導体3bを伝送する高周波信号は、挿着孔11b部において挿着孔11bの中心軸から成る同軸線路を伝送し、保持部材11の枠体2内側の面から出て線路導体6aの一端の半田等の導電性接着材に達した後は、所定の特性インピーダンスに整合された伝送線路となっている線路導体6b上を伝送する。一般にこのような線路導体6bは、マイクロストリップ線路やコプレーナ線路やグランド付きコプレーナ線路の構造をとることが多い。
【0032】
また、図2は、図1における中心導体3bと回路基板6上の線路導体6bとの接合部の例を示す断面図である。図2において、3b中心導体、6は回路基板、6aは絶縁基板、6bは絶縁基板6aの上面に形成された線路導体、6cは絶縁基板6aの下面に形成された接地導体であり、6dは絶縁基板6aのうち中心導体3bと線路導体6bとの接合部の下方の部位に接地導体6c側から設けられたスリット部である。スリット部6dは、中心導体3bと線路導体6bとの接合部の下方に位置する部位の絶縁基板6aに接地導体6c側から、例えばセラミックグリーンシートの多層積層技術、あるいは切削加工等によって形成され、スリット部6dの深さは中心導体3bと線路導体6bとの接合部の特性インピーダンスに応じて絶縁基板6aの厚みの10%〜90%の範囲で適宜選定される。このように、絶縁基板6aの中心導体3bと線路導体6bとの接合部の下方の部位に、絶縁基板6aを部分的に線路導体6bに沿った形状等に削除したスリット部6dを設けたことから、両者の接合部における導体の表面積の増加に伴う接地との間の容量性成分の増加をスリット部6dによって減少させることができ、特性インピーダンスの減少を抑えることができるため、回路基板6上の線路導体6bと同軸コネクタ3の中心導体3bとの接合部での特性インピーダンスの変動を効果的に抑制することができ、中心導体3bと線路導体6bとの特性インピーダンスを整合させて高周波信号の入出力時に発生する反射損失を非常に小さなものに抑えることができるものとなる。
【0033】
このような絶縁基板6aの、その上面で線路導体6bに同軸コネクタ3の中心導体3bが接合された接合部の下方の部位に設けられるスリット部6dの大きさは、中心導体3bおよび線路導体6bによって伝送される高周波信号の周波数に応じ、線路導体6bおよび中心導体3bの特性インピーダンスに対して、中心導体3bが線路導体6bに接合される接合部において導体の表面積が増加することによって接地との間での容量性成分が増加するのをスリット部6dで抑制して接合部における特性インピーダンスの不整合が発生を抑制することができるように、接合部の仕様に応じて、接合部における容量性成分の増加を抑制できるような幅・長さおよび深さに適宜選択して設定すればよい。
【0034】
例えば、誘電体層の厚みが100μmで誘電率が10のアルミナ基板から成る絶縁基板6a上に線路導体6bの幅が100μmで線路導体6bの厚みが15μmのマイクロストリップ線路を形成した場合であれば、特性インピーダンスは約50Ωとなる。このとき線路導体6bと同軸コネクタ3の中心導体3bとの接合部で容量成分の増加によって特性インピーダンスが45Ωになった場合には、接合部の特性インピーダンスが約50Ωになるように接合部の下方の部位に絶縁基板6aの厚みの約4.5%程度の厚みを持つスリット部6dを絶縁基板6aの下部に形成すればよい。
【0035】
また、絶縁基板6aのその上面で線路導体6bに同軸コネクタ3の中心導体3bが接合される接合部の下方の部位にスリット部6dを形成するには、例えば絶縁基板6aとなるセラミックグリーンシートにスリット部6dに対応する打ち抜き加工を施し、必要に応じて所定枚数を積層し、この積層体を焼結することによって、所望の部位に所望の大きさのスリット部6dを形成すればよい。
【0036】
保持部材11の挿着孔11b内に挿入固定されることによって同軸コネクタ3に接続される同軸コネクタプラグ9は、外部電気回路に接続された同軸ケーブル10と保持部材11に挿着された同軸コネクタ3とを接続するためのプラグであり、その外周面はネジ状となっており、内周面にネジ切りを有する挿着孔11bにネジ止めされる。
【0037】
そして、枠体2の上面に蓋体4をロウ付け法やシームウェルド法等の溶接法によって接合し、基体1、枠体2および蓋体4から成る容器内部に半導体素子5を収容し気密に封止することによって製品としての半導体装置となる。
【0038】
なお、本発明は上記の実施の形態の例に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種々の変更は可能である。例えば、中心導体と線路導体との接合部の下方の部位に形成されるスリット部は、線路導体の幅よりも広く設定してもよい。
【0039】
【発明の効果】
本発明の半導体素子収納用パッケージによれば、半導体素子と同軸コネクタの中心導体とを電気的に接続する線路導体が形成された回路基板の絶縁基板を、同軸コネクタの中心導体と回路基板の線路導体との接合部の下方の部位にスリット部を設けたものとしたことから、同軸コネクタの中心導体と回路基板の線路導体との接合部における線路導体と接地との間の電磁的な結合を弱めて、両者の接合部における導体の表面積の増加に伴う接地との間の容量性成分の増加を減少させることができ、特性インピーダンスの減少を抑えることができるため、回路基板の線路導体と同軸コネクタの中心導体との接合部における特性インピーダンスの変動を効果的に抑制することができ、線路導体と中心導体との特性インピーダンスを整合させて高周波信号の入出力時に発生する反射損失を非常に小さなものに抑えることができる。
【0040】
また、本発明の半導体素子収納用パッケージによれば、スリット部を絶縁基板の下面側に設けたときには、絶縁基板の内部にスリット部を形成するのに比べ、製造上容易にスリット部を形成することができる。
【0041】
また、本発明の半導体素子収納用パッケージによれば、スリット部の深さを絶縁基板の厚みの10%〜90%としたときには、絶縁基板の実効誘電率を低くしつつ中心導体と線路導体との接合部の下方の部位における絶縁基板の厚みを十分な強度が得られるだけ確保できるため、回路基板上の線路導体と同軸コネクタの中心導体との接合部での特性インピーダンスの変動を効果的に抑制しつつ、中心導体と線路導体との接合部における絶縁基板の強度を確保することができる。
【0042】
以上により、本発明の半導体素子収納用パッケージによれば、高周波信号の入出力時における回路基板の線路導体と同軸コネクタの中心導体との接合部で生じる反射損失を極めて小さなものとすることができるので、搭載される半導体素子の作動性が良好な半導体素子収納用パッケージを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体素子収納用パッケージの実施の形態の一例を示す断面図である。
【図2】図1における中心導体と回路基板上の線路導体との接合部の例を示す断面図である。
【図3】従来の半導体素子収納用パッケージの例を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・基体
2・・・・・枠体
2a・・・・取付部
3・・・・・同軸コネクタ
3a・・・・外周導体
3b・・・・中心導体
3c・・・・絶縁体
4・・・・・蓋体
5・・・・・半導体素子
6・・・・・回路基板
6a・・・・絶縁基板
6b・・・・線路導体
6c・・・・接地導体
6d・・・・スリット部
11・・・・・保持部材
11b・・・・挿着孔

Claims (3)

  1. 上側主面に半導体素子を載置するための載置部を有する基体と、該基体の前記上側主面に前記載置部を囲繞するように接合され、側部に貫通孔または切欠き部から成る同軸コネクタの保持部材の取付部が設けられた枠体と、前記取付部に取着され、前記枠体の外側より内側にかけて中心部を貫通して前記同軸コネクタが挿着される挿着孔が形成された前記保持部材と、筒状の外周導体およびその中心軸に設置された中心導体ならびにそれらの間に介在させた絶縁体から成るとともに前記挿着孔に挿着された同軸コネクタと、前記枠体の内側の前記挿着孔の下方の部位に設けられた棚部の上面に設置され、絶縁基板の上面に前記半導体素子と前記中心導体とを電気的に接続する線路導体が形成された回路基板とを具備して成る半導体素子収納用パッケージであって、前記絶縁基板は、前記線路導体の前記中心導体との接合部の下方の部位にスリット部を設けたことを特徴とする半導体素子収納用パッケージ。
  2. 前記スリット部は前記絶縁基板の下面側に設けられていることを特徴とする請求項1記載の半導体素子収納用パッケージ。
  3. 前記スリット部の深さは前記絶縁基板の厚みの10%〜90%であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の半導体素子収納用パッケージ。
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JP2009099934A (ja) * 2007-03-28 2009-05-07 Kyocera Corp 電子部品収納用パッケージおよび電子装置

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