JP2004140626A - 波長変換装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の光通信装置11からの光信号の波長をそれぞれ異なる波長λ1 〜λn に変換して多重化した光波長分割多重信号を送出する手段と、光波長分割多重信号を多重分離して、複数の光通信装置31対応の波長の光信号に変換して送出する手段とを含み、入力断検出信号と、クロック再生不可検出信号と、フレーム同期不可検出信号とを制御部7,27に入力し、制御部7,27によってセレクタ5,25を制御し、波形整形部2,22からのデータを選択出力して2R機能に切替え、リタイミング部4,24からのデータを選択出力して3R機能に切替える。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光波長分割多重方式(DWDM;Dense Wavelength Division Multiplexing)を適用した伝送システムに於ける波長変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
DWDM方式により光波長多重及び分離を行う為には、光信号の中心波長やスペクトル幅等が、ITU−T(International Telecommunication Union−Telecommunition Standardization Sector)により標準化された規格に従ったものであることが必要である。しかし、現在は、総ての光通信装置がその規格を満足しているものではない。このような規格を満足していない光通信装置の光信号に対してもDWDM方式に取り込む為に、又は中継伝送する為に、波長変換装置(トランスポンダ)が使用されている。
【0003】
波長変換装置は、中継装置に類似した機能を有するもので、波形整形(Reshaping)と、リタイミング(Retiming)と、識別再生(Regenrating)との3R機能を有する構成が一般的である。しかし、波形整形と識別再生との2R機能を有する構成も適用されている。
【0004】
図10は従来の3R機能を有する波長変換装置を示し、100−1〜100−nは送信部、200−1〜200−nは受信部、101は電光変換部(O/E)、102は波形整形部、103はクロック抽出部、104は波形再生処理部、105はセレクタ(SEL)、106は電光変換部(E/O)、107は制御部、108は入力断検出部、109はクロック再生検出部、110はエラーレート検出部、111は警報情報生成部、112は波長多重部(MUX)、113は外部インタフェース部(IF)、114は光通信装置を示す。
【0005】
又201は光電変換部(O/E)、202は波形整形部、203はクロック抽出部、204は波形再生処理部、205はセレクタ(SEL)、206は電光変換部(E/O)、207は制御部、208は入力断検出部、209はクロック再生検出部、210はエラーレート検出部、211は警報情報生成部、212は波長分離部(DMUX)、213は外部インタフェース部(IF)、214は光通信装置を示す。
【0006】
送信部100−1〜100−n及び受信部200−1〜200−nは、n個の光通信装置114,214対応のもので、それぞれ波長λ1 〜λn の光信号を多重化して送受信を行うものである。例えば、送信部100−1は、光通信装置114からの光信号を受信して、光電変換部101により電気信号に変換し、波形整形部102により波形等化処理し、クロック抽出部103により波形等化した信号からクロックCLKを抽出し、そのクロックCLKとデータDATAとを波形再生処理部104に入力する。波形再生処理部104に於いては、クロックCLKを基にデータDATAの波形を再生し、セレクタ105を介して電光変換部106に入力し、波長λ1 の光信号に変換して波長多重部112に入力し、送信部100−1〜100−nからの波長λ1 〜λn の光信号を多重化して光伝送路に送出する。
【0007】
又受信部200−1は、波長分離部212により波長λ1 〜λn の光信号を多重分離し、例えば、波長λ1 の光信号を光電変換部201により電気信号に変換し、波形整形部202により波形等化処理し、クロック抽出部203により波形等化した信号からクロックCLKを抽出し、そのクロックCLKとデータDATAとを波形再生処理部204に入力する。波形再生処理部104に於いては、クロックCLKを基にデータDATAの波形を再生し、セレクタ105を介して電光変換部106に入力し、光通信装置214に対する波長の光信号に変換して、光伝送路に送出する。
【0008】
又入力断検出部108,208は、波形整形部102,202に於いて電気信号としてのレベルが所定値より低い等により波形整形処理ができない入力信号の場合に、入力断と判定し、その検出信号を制御部107,207に転送する。又クロック再生検出部109,209は、クロック抽出部103,203に於いてクロックCLKを抽出できない場合を検出し、その検出信号を制御部107,207に転送する。又エラーレート検出部110,210は波形再生処理部104,204により再生されたデータのエラーレートを検出し、その検出信号を制御部107,207に転送する。
【0009】
制御部107,207は、外部インタフェース113,213から各種の設定を行うことが可能の構成を有し、又入力断検出部108,208からの入力断検出信号又はクロック再生検出部109,209からのクロック再生不可検出信号又はエラーレート検出部110,210からの許容値以上のエラーレートの場合のエラー検出信号に従った警報情報を警報情報生成部111,211により生成させ、この警報情報をセレクタ105,205を制御して電光変換部106,206に入力し、警報情報を光信号として送信する。
【0010】
図11は警報情報の説明図であり、OPT入力断ALMは光信号の入力断検出信号、CLK再生不可ALMはクロック再生不可検出信号、フレーム同期LOSS ALMは、フレーム同期不可検出信号、ERRレートモニターは、エラーレート検出部110,210によるエラーレートを示し、Aは検出信号有り、Nは検出信号無しの正常通信状態を示す。又選択信号は、制御部107,207からセレクタ105,205を制御する信号を示す。その場合の警報は、警報生成部111,211からの警報情報をセレクタ105,205から選択出力することを示し、又3Rは、波形再生処理部104により再生されたデータを選択出力する3R機能動作を行う場合を示す。
【0011】
図12は従来の2R機能を有する波長変換装置の説明図であり、図10と同一符号は同一の機能部分を示し、115,215は通信インタフェース部を示す。図10に比較して、クロック抽出部103,203と、波形再生処理部104,204と、セレクタ105,205と、制御部107,207と、クロック再生検出部出部109,209と、エラーレート検出部110,111と、警報情報生成部111,211とを省略し、通信インタフェース部115,215を設け、外部インタフェース部113,213を介して監視装置等との間の通信を行う構成を有するものである。即ち、3R機能の中のタイミング抽出機能を省略して2R機能としたものである。
【0012】
図10に示す3R機能を有する波長変換装置は、位相同期ループ回路(PLL)によりクロック再生を行うものであり、それにより、ジッタ抑圧効果があるから、伝送品質の改善が可能となる。しかし、ユーザ側の光通信装置によっては、このクロック再生手段を適用できない場合がある。その場合には、図12に示す2R機能を有する波長変換装置を用いることになる。
【0013】
又ギガビット・イーサネット(登録商標)(1000BASE−T,10GBASE−X)に於けるルータは、伝送速度等についてオートネゴシェーションを行うものであり、このオートネゴシェーション中は、断続的に送信を中止するものである。従って、光通信装置114,214をルータとし、波長変換装置を介してオートネゴシェーションを行う場合に、信号が中断されている期間内では、位相同期ループ回路(PLL)は正確にクロック再生ができないことになる。又ルータはオートネゴシェーションが完了した後は、連続的に光信号を送受信することになる。
【0014】
図13は、前述のルータ間のオートネゴシェーションの説明図であり、このオートネゴシェーションは、例えば、ルータ間で通信する為の伝送速度が相互に許容できる最高速度となるように順次低速側から打合せを行うことにより、最適な通信モードに設定する為の機能を含むものであり、IEEE802.3によって規定されている通信内容は、半二重・全二重設定、通信フロー制御、リモートフォルトビット、アクノリッジである。このようなオートネゴシェーションを行うルータ間に対しては、前述のように、正確なクロック再生ができないことにより、2R機能の波長変換装置を用いる必要がある。しかし、オートネゴシェーション後は、連続的な光信号を送信するものであるから、その場合は3R機能の波長変換装置を用いることも可能となる。
【0015】
又光信号を、例えば、NRZ(Non Return to Zero)符号により伝送する場合、信号波形の変化点が少ないことにより、クロック再生が容易でなくなるから、2R機能の波長変換装置を用いることになる。これに対して、RZ(Return to Zero)符号により伝送する場合は、信号波形の変化点が多いから、クロック生成が容易となり、3R機能の波長変換装置を用いることができる。
【0016】
光波長分割多重方式に於ける3R機能の波長変換装置として、光信号の状態で波形整形する構成も知られている。この場合、光電変換手段を適用することができることも知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0017】
【特許文献1】
特開2001−249371号公報
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
波形整形(Reshaping)と、リタイミング(Retiming)と、識別再生(Regenrating)との3R機能の波長変換装置を用いた場合は、前述のように、伝送品質を改善することができるが、ルータ間通信のように、オートネゴシェーションを行う場合には、3R機能の波長変換装置を適用できないことになる。従って、ルータ間通信に適用する場合は、リタイミング(Retiming)機能を含まない2R機能の波長変換装置を用いることになる。即ち、光通信装置の種類等に対応して、3R機能の波長変換装置と2R機能の波長変換装置とを設けることになり、コストアップとなる問題がある。
【0019】
本発明は、2R機能と3R機能とを含む構成とし、自動的に最適機能で光波長分割多重信号を処理することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明の波長変換装置は、図1を参照して説明すると、複数の光通信装置11からの光信号の波長をそれぞれ異なる波長λ1 〜λn に変換して多重化した光波長分割多重信号を送出する手段と、光波長分割多重信号を多重分離して、複数の光通信装置対応の波長の光信号に変換して送出する手段とを含む波長変換装置に於いて、入力された光信号を電気信号に変換する電光変換部1,21と、この電光変換部1,21により変換された電気信号によるデータの波形を整形する波形整形部2,22と、波形整形したデータに同期したクロックを再生するクロック再生部3,23と、波形整形したデータをクロック再生部3,23からのクロックによりリタイミングするリタイミング部4,24と、このリタイミング部4,24からのデータと、波形整形部2,22からのデータとを入力するセレクタ5,25と、このセレクタ5,25から選択出力されたデータを光信号に変換する電光変換部6,26と、2R機能動作時に、波形整形部2,22からのデータを選択出力し、3R機能動作時に、リタイミング部4,24からのデータを選択出力するように、セレクタ5,25を制御する制御部7,27とを備えている。
【0021】
又図2を参照して説明すると、入力光信号の断を検出して入力断検出信号を出力する入力断検出部12,32と、クロック再生部3,23に於けるクロック再生が不可能の時にクロック再生不可検出信号を出力するクロック再生検出部13,33と、リタイミング部4,14の出力データを入力してフレーム同期引込み及びエラー検出を行い、フレーム同期引込みが不可能の時にフレーム同期不可検出信号を出力するデータ処理部14,34と、データ処理部14,34のエラー検出パルスを入力してエラーレートを求め、このエラーレートが設定閾値を超えた時にエラー検出信号を出力するエラーレート検出部15,35と、入力断検出信号が入力されない状態で、クロック再生不可検出信号とフレーム同期不可検出信号とエラー検出信号との何れか一つ又は複数が入力された時に、セレクタ5,25を制御して、波形整形部2,22からのデータを選択出力させて2R機能動作を行わせ、入力断検出信号とクロック再生不可検出信号とフレーム同期不可検出信号とエラー検出信号とが総て入力されない時に、セレクタ5,25を制御して、リタイミング部4,24からデータ処理部14,34を介したデータを選択出力させて3R機能動作を行わせる制御部7,27とを備えている。
【0022】
又制御部7,27は、ルータ間のオートネゴシェーションに伴う入力光信号の断続による入力断検出信号に対する検出保護時間と、クロック再生不可検出信号とフレーム同期不可検出信号とエラー検出信号とに対する解除保護時間とを設定して、2R機能と3R機能とをセレクタ5,25を制御して切替える構成を有する。
【0023】
又無効データ又は警報表示信号を出力する警報情報生成部16,36を設け、制御部7,27は、少なくとも入力断検出信号が入力された時に、警報情報生成部16,36からの無効データ又は警報表示信号を、電光変換部6,26に入力するように、セレクタ5,25を制御する構成とすることができる。又制御部7,27は、3R機能に設定した時は、入力断検出信号とクロック再生不可検出信号とフレーム同期不可検出信号との何れか一つでも入力された時に、警報情報生成部16,36からの警報表示信号を選択出力して電光変換部6,26に入力し、それ以外はデータ処理部14,34からのデータを選択出力して電光変換部6,26に入力するようにセレクタ5,25を制御し、2R機能に設定した時は、入力断検出信号が入力された時に、警報情報生成部16,36からの警報表示信号を選択出力して電光変換部6,26に入力し、それ以外は波形整形部2,22からのデータを選択出力して電光変換部6,26に入力するように、セレクタ5,25を制御する構成とすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の原理説明図であり、10−1〜10−nは送信部、20−1〜20−nは受信部、1,21は光電変換部(O/E)、2,22は波形整形部、3,23はクロック再生部、4,24はリタイミング部、5,25はセレクタ(SEL)、6,27は電光変換部(E/O)、7,27は制御部、8は波長λ1 〜λn の光信号を多重化する波長多重部(MUX)、28は波長λ1 〜λn の光信号を分離する波長分離部(DMUX)、9,29は外部インタフェース部(IF)、11,21は光通信装置を示す。
【0025】
送信部10−1〜10−nは同一構成を有し、それぞれ光通信装置11からの光信号を受信し、光電変換部1により電気信号に変換し、波形整形部2に於いて波形等化やレベル識別等によりデータ波形に整形し、クロック再生部3によりデータ波形の変化点等を基にクロックCLKを再生し、データDATAと共にリタイミング部4に入力し、リタイミング部4により、データDATAをクロックCLKに従ったタイミングとなるようにリタイミング処理し、制御部7により選択制御されるセレクタ5を介して電光変換部6に入力し、例えば、波長λ1 の光信号に変換して波長多重部8に入力し、他の送信部10−2〜10−nから波長λ2 〜λn の光信号に変換して波長多重部8 に入力し、波長λ1 〜λn の光波長多重信号として光伝送路に送出する。
【0026】
この場合に、例えば、制御部7によりセレクタ5を制御して、波形整形部2の出力信号を選択して電光変換部6に入力すると、リタイミングを行わない2R機能の波長変換装置の構成となる。又セレクタ5を制御して、リタイミング部4の出力信号を選択して電光変換部6に入力すると、3R機能の波長変換装置の構成となる。この制御部7に、外部インタフェース部9を介して2R機能とするか3R機能とするかの選択制御情報を入力するか、又は光通信装置11からの光信号の特性を判断して、セレクタ5を制御して、波形整形(Reshaping)とリタイミング(Retiming)と識別再生(Regenrating)との3R機能と、波形整形(Reshaping)と識別再生(Regenrating)との2R機能との選択切替制御を行う構成とすることができる。
【0027】
又受信部20−1〜20−nは同一構成を有し、波長λ1 〜λn の光波長多重信号を波長分離部28により分離し、波長λ1 〜λn 対応の受信部20−1〜20−nに入力し、光電変換部21により電気信号に変換し、波形整形部22により信号波形を等化整形し、クロック再生部23によりデータDATAとクロックCLKとを分離抽出し、リタイミング部24により、データDATAをクロックCLKに従ったタイミングとし、制御部27により選択制御されるセレクタ25を介して電光変換部26に入力し、光信号に変換して光通信装置31に光伝送路を介して送信する。
【0028】
この場合も、送信部と同様に、セレクタ25を制御部27により制御して、波形整形部22の出力信号を選択して電光変換部26に入力する場合は、2R機能の波長変換装置の構成となり、又リタイミング部24の出力信号を選択して電光変換部26に入力する場合は、3R機能の波長変換装置の構成となる。この場合の制御部27は、送信部の制御部7による制御内容と同様に、外部インタフェース部29を介して設定された選択制御情報に従ってセレクタ25を制御する構成とすることができる。又は受信光信号の特性を判断して、セレクタ25を制御する構成とすることができる。
【0029】
図2は本発明の第1の実施の形態の説明図であり、図1と同一符号は同一部分を示し、12,32は入力断検出部、13,33はクロック再生検出部、14,34はデータ処理部、15,35はエラーレート検出部、16,36は警報情報生成部、40は光増幅器を示す。
【0030】
入力断検出部12,32は、波形整形部2,22に於ける受信信号の波形等化出力信号が得られない状態の時に入力断と判定し、その入力断検出信号を制御部7,17に入力する。又クロック再生検出部13,33は、クロック再生部3,23に於いてクロック抽出が不可能の場合の検出信号を、クロック再生不可検出信号として制御部7,17に入力する。又データ処理部14,34は、リタイミング部4,24からのデータDATAとクロックCLKとを基に、フレーム同期の監視、受信信号符号則の判定、エラー監視等の機能を備え、フレーム同期引込みができない時の検出信号を、フレーム同期不可検出信号として制御部7,17に入力する。又データ処理部14,34からのエラーパルスをエラーレート検出部15,35に入力し、エラーレート検出部15,35は、制御部7,27から設定された閾値と比較して、この閾値を超えたエラーレートの場合に、エラー検出信号として制御部7,27に入力する。
【0031】
制御部7,27は、入力された入力断検出信号、クロック再生不可検出信号、フレーム同期不可検出信号、エラー検出信号に従って、セレクタ5,25を制御し、少なくとも入力断検出信号が入力された場合には、警報情報生成部16,36からの無効データ又は警報表示信号(AIS)を選択出力させて電光変換部6,26に入力して光信号に変換し、光伝送路に送出する。この場合、波長多重部8により光波長分割多重化された光信号を光増幅器40により所定のレベルに増幅して光伝送路に送出する場合を示す。なお、受信部側にも光増幅器を設けることができる。
【0032】
セレクタ5,25は、波形整形部2,22からのデータと、データ処理部14,34からのデータと、警報情報生成部16,36からの無効データ又は警報表示信号との何れかを、制御部7,27の制御によって選択出力して、電光変換部6,26に入力するもので、制御部7,27に外部インタフェース部9,29を介して又は直接的に、2R機能として動作するか、3R機能として動作するか、又は自動的に2R機能と3R機能との切替制御動作するかを設定することができる。自動切替制御動作に設定した場合は、入力断検出信号が入力されない状態では、波形整形部2,22からのデータをセレクタ5,25から選択出力して電光変換部6,26に入力させる2R機能とし、更にクロック再生不可検出信号とフレーム同期不可検出信号とエラー検出信号とが入力されない状態では、データ処理部14,34からのデータをセレクタ5,25から選択出力して電光変換部6,26に入力させる3R機能とし、少なくとも入力断検出信号が入力された状態では、警報情報生成部16,36からの無効データ又は警報表示信号を選択出力して電光変換部6,26に入力させる警報発生状態とすることができる。
【0033】
従って、光通信装置11,31を例えばルータとして、オートネゴシェーションにより、ルータ間の最適通信モード設定を行う場合、前述のように、送信部及び受信部に対しての入力信号が断続するものであり、3R機能として動作することができない。そこで、前述のように、入力信号を検出して2R機能に切替え、オートネゴシェーションを可能とし、このオートネゴシェーション終了による連続通信時に、自動的に3R機能に切替えて通信品質の良いルータ間の通信を可能とすることができる。
【0034】
図3は制御動作説明図であり、(A)は2R機能と3R機能との自動切替制御を行う場合の制御動作、(B)は2R機能の制御動作、(C)はエラーレート検出部16,36に対する閾値の設定値を示す。又OPT入力断ALMは、入力断検出部12,32による入力断検出信号、CLK再生不可ALMは、クロック再生検出部13,33によるクロック再生不可検出信号、フレーム同期LOSS ALMは、データ処理部14,34に於けるフレーム同期処理によるフレーム同期不可検出信号、ERRALMは、エラーレート検出部15,35からのエラー検出信号を示す。このERRALM検出の為の閾値の一例を(C)に示すもので、10−2〜10−6の閾値の中の10−3をデフォルト値とした場合を示し、例えば、外部インタフェース部9,29から設定することができる。
【0035】
エラーレート検出部15,35に、図3の(C)に示す何れか一つの閾値を、外部インタフェース部9,29を介して、又は制御部7,27の制御によって設定し、データ処理部14,34からのエラーパルスを計数し、所定時間毎の計数値が閾値を超えた場合に、エラー検出信号を制御部7,27に入力する。又Aは検出信号による警報状態、Nは正常状態を示す。又選択信号のFF00は、警報情報生成部15,35からの無効データ“FF00”を送出する状態を示す。
【0036】
図3の(A)に示すように、OPT入力断ALM=A、即ち、入力断検出部12,32により入力断を検出した場合(自動切替制御動作を行う場合は、保護時間を設定し、その保護時間を超えて、入力断検出信号が継続した場合、及び入力有りの場合も保護時間を超えて継続した場合の検出信号を用いる)、無効データ“FF00”をセレクタ5,25から選択送出する。又OPT入力断ALM=N、即ち、入力有りの場合は、CLK再生不可ALM=A、又はフレーム同期LOSS ALM=A、又はERR ALM=Aの状態であっても、2R機能を選択する。即ち、セレクタ5,25により波形整形部2,22からデータを選択出力して電光変換部6,26に入力する。
【0037】
そして、OPT入力断ALM=N、CLK再生不可ALM=N、フレーム同期LOSS ALM=N、ERR ALM=Nの状態、即ち、総て正常通信状態となると、制御部7,27は、セレクタ5,25を制御して、データ処理部14,34からのデータを選択出力して電光変換部6,26に入力する。即ち、2R機能から3R機能に切替えることができる。従って、ルータ間のオートネゴシェーション中は2R機能で動作し、オートネゴシェーション終了後は、3R機能に切替えて、通信品質の良い通信を行わせることができる。
【0038】
又図3の(B)に示すように、2R機能の動作に設定した場合は、OPT入力断ALM=A、即ち、入力断検出部12,32により入力断を検出した場合のみ、無効データ“FF00”を選択送出し、OPT入力断ALM=Nの状態となると、このOPT入力断ALM以外のCLK再生不可ALMと、フレーム同期LOS ALMと、ERR ALMとが何れもN(正常状態)でなくても、制御部7,27は、セレクタ5,25を制御して、波形整形部2,22からのデータを選択出力して電光変換部6,26に入力し、光信号に変換して送出する。即ち、2R機能を選択して動作する。
【0039】
図4は3R機能動作の説明図であり、自動切替制御動作を行う場合を示すもので、(a)は入力信号(DATA)、(b)は即時入力断検出信号、(c)は検出保護期間後の入力断検出信号、(d)は即時クロック再生不可検出信号、(e)は検出保護期間後のクロック再生不可検出信号、(f)は即時フレーム同期不可検出信号、(g)は検出保護期間後のフレーム同期不可検出信号、(h)はエラー検出信号、(i)は保護期間後のエラー検出信号、(j)は動作状態の2R,3R,及び警報情報生成部16,37からの送出する“FF00”の無効データを示す。
【0040】
又Taはオートネゴシェーション期間、Tbは正常通信期間、Tcは入力断期間、Tdは正常通信期間、Tmax1はオートネゴシェーション期間中の入力データ無しの最大期間、Tmax2はオートネゴシェーション期間中の入力データ有りの最大期間、t1は入力断警報解除時間、t2はクロック再生不可警報解除時間、t3はフレーム同期不可検出警報解除時間、t4はエラー検出警報解除時間、t5は入力断検出時間、t6はクロック再生不可検出時間、t7はフレーム同期不可検出時間、t8はエラー検出時間、t11は検出保護時間、t12〜t14は解除保護時間を示す。この場合、t11>Tmax1、t12〜t14>Tmax2の関係に設定する。
【0041】最初は、即時入力断検出信号(b)と、入力断検出信号(c)と、即時クロック再生不可検出信号(d)と、クロック再生不可検出信号(e)と、即時フレーム同期不可検出信号(f)と、フレーム同期不可検出信号(g)と、エラー検出信号(h),(i)とは、何れも警報状態を示す“1”(ハイレベル)であり、従って、制御部7,27は、警報情報生成部16,36からの無効データ“FF00”をセレクタ5,25から選択出力させる状態となる。又図3の(A)のOPT入力断ALM、CLK再生不可ALM、フレーム同期LOSS ALM、ERR ALMは、それぞれ保護時間t11〜t14によって保護された入力断検出信号(c)と、クロック再生不可検出信号(e)と、フレーム同期不可検出信号(g)と、エラー検出信号(i)とに対応し、又図3の(A)のAは“1”に対応して、Nは“0”に対応する。
【0042】
オートネゴシェーション期間Taに入り、入力信号(DATA)により、入力断検出警報解除時間t1後に、即時入力断検出信号(b)及び入力断検出信号(c)は“0”(ローレベル)となる。又クロック再生部3,23によりクロック再生が可能となると、クロック再生不可警報解除時間t2後に、クロック再生に従って、即時クロック再生不可検出信号(d)は“0”(ローレベル)となる。又即時フレーム同期不可検出信号(f)は、フレーム同期検出に従って、フレーム同期不可検出警報解除時間t3後に“0”となる。又エラー検出信号(h)は、閾値以下のエラーレートによって、エラー検出警報解除時間t4後に“0”となる。
【0043】
又保護時間t11は、オートネゴシェーション期間Taに於ける入力無し最大期間Tmax1より長い時間とする。それにより、オートネゴショーション期間Taに於いては、入力断検出信号(c)は“0”を継続する。又保護時間t12〜t14は、入力有りの最大期間Tmax2より長い時間とする。それにより、オートネゴシェーション期間Taに於いては、クロック再生不可検出信号(e)と、フレーム同期不可検出信号(g)と、エラー検出信号(i)とは“1”を継続する。
【0044】
この状態に於いては、図3の(A)に於けるOPT入力断ALM=N、CLK再生不可ALM=A、フレーム同期LOSS ALM=A、ERR ALM=Aとなるから、2R機能で動作する状態とする。即ち、制御部7,27は、セレクタ5,25を制御して、波形整形部2,22からのデータを選択出力して電光変換部6,26に入力する。
【0045】
オートネゴシェーション期間Taが終了して、正常通信期間Tbとなると、保護時間t12〜t14後に、クロック再生不可検出信号(e)と、フレーム同期不可検出信号(g)と、エラー検出信号(i)とが“0”となる。この状態に於いては、図3の(A)に於けるOPT入力断ALM=N、CLK再生不可ALM=N、フレーム同期LOSS ALM=N、ERR ALM=Nとなるから、3R機能で動作する状態に切替える。即ち、制御部7,27は、セレクタ5,25を制御して、データ処理部14,34からのデータを選択出力して電光変換部6,26に入力する。従って、2R機能から3R機能に自動的に切替えることができる。
【0046】
又正常通信期間Tbから入力断による入力断期間Tcとなると、クロック再生不可検出信号(e)と、フレーム同期不可検出信号(g)と、エラー検出信号(i)とは、それぞれ検出時間t2〜t4後に“1”となる。この時、入力断検出信号(c)は、保護時間t11を経過するまで“0”の状態であるから、図3の(A)のOPT入力断ALM=A以外の状態となり、2R機能の動作状態に切替える。そして、保護時間t11経過後に、入力断検出信号(c)は“1”となるから、図3の(A)のOPT入力断ALM=Aの状態となり、無効データ“FF00”を送出する状態に切替える。再び入力信号有りとなると、前述の動作に従って2R機能の動作状態に切替える。
【0047】
従って、3R機能の動作に切替制御できるように設定すると、例えば、ルータ間のオートネゴシェーション期間Taに於いては、それぞれの検出信号に従って、制御部7,27によりセレクタ5,25を制御して、無効データ“FF00”送出状態から2R機能の動作状態に切替え、オートネゴシェーション終了により、クロック再生及びフレーム同期引込みが行われると、制御部7,27によりセレクタ5,25を制御して、2R機能の動作状態から3R機能の動作状態に切替えることができる。
【0048】
又2R機能として動作するように設定した場合は、図5に示すような動作が行われる。同図に於いて、(a)は入力信号(DATA)、(b)は即時入力断検出信号、(c)は即時クロック再生不可検出信号、(d)は即時フレーム同期不可検出信号、(e)はエラー検出信号、(f)は動作状態を示し、t1〜t8は、図4に於けるt1〜t8と同様の解除時間及び検出時間を示す。又Tb,Tdは正常通信期間、Tcは入力信号断期間を示す。この場合は、保護時間t11〜t14の設定は行わない。
【0049】
正常通信期間Tbの前は、無効データ“FF00”送出状態で、入力信号(DATA)を検出することにより、即時入力断検出信号(b)は、解除時間t1後に“0”となる。又入力信号(DATA)からクロックを再生し、又フレーム同期引込みを行うことにより、即時クロック再生不可検出信号(c)は、解除時間t2後に“0”となる。又即時フレーム同期不可検出信号(d)は、解除時間t3後に“0”となる。又エラー検出信号(e)は、解除時間t4後に“0”となる。この場合、図3の(B)に示すように、OPT入力断ALM(入力断検出信号)=A(“1”)以外は、2R機能の動作状態とするものであるから、図4の(j)の2R動作状態に切替える。即ち、制御部7,27は、セレクタ5,25を制御し、警報情報生成部16,36からの無効データの選択出力状態から、波形整形部2,22からのデータの選択出力状態に切替える。
【0050】
又入力信号(a)が断となり、正常通信期間Taから入力信号断期間Tcに入ると、解除時間t5後に、即時入力断検出信号(b)が“1”、又解除時間t6後に、即時クロック再生不可検出信号(c)が“1”、又解除時間t7後に、即時フレーム同期不可検出信号(d)が“1”、又解除時間t8後に、エラー検出信号(e)が“1”となる。この場合、即時入力断検出信号(b)が“1”となることにより、図3の(B)に示すように、OPT入力断ALM(入力断検出信号)がA(“1”)の状態となるから、制御部7,27は、セレクタ5,25を制御して、波形整形部2,22からのデータの選択出力状態から、警報情報生成部16,36からの無効データ“FF00”の選択出力状態に切替える。この状態は、図3の(B)のOPT入力断ALM=Aの状態に相当する。そして、正常通信期間Tdとなると、前の正常通信期間Taに於ける動作が繰り返されて、2R機能の動作状態に切替える。
【0051】
前述のように、外部インタフェース部9,29から制御部7,27に対して、或いは、予め、制御部7,27に、自動切替制御可能の3R機能の動作状態とするか、又は2R機能の動作状態とするかを設定することができるもので、自動切替制御可能の3R機能の動作状態に設定すると、入力信号の状態に対応して、制御部7,27によってセレクタ5,25を制御し、自動的に、無効データ“FF00”送出状態と、波形整形部2,22からのデータを送出する2R機能の動作状態と、データ処理部14,34からのデータを送出する3R機能の動作状態とに切替えることができる。
【0052】
又図2に於ける光通信装置11,31を、SDH(Synchronous Digital Hierarchy)装置又はSONET(Synchronous Optical Network)装置とした場合、前述のオートネゴシェーション期間を必要としないものである。そして、入力断検出等の場合の警報情報として、警報表示信号AIS(Alarm Indication Signal)を送出するものである。図6は、光通信装置11,31として、SDH/SONET装置を接続した場合の制御動作説明図であり、(A)は3R機能として動作する場合、(B)は2R機能として動作する場合、(C)は図3の(C)と同様のエラーレートに対する閾値をそれぞれ示す。
【0053】
図6の(A)に於いて、OPT入力断ALM=A、CLK再生不可ALM=A、フレーム同期LOSS ALM=Aのそれぞれ何れか一つでも検出信号が制御部7,27に入力された状態に於いては、警報情報生成部16,36からAIS(警報表示信号)をセレクタ5,25を介して送出する。このAISの受信側は、送信側の異常発生として処理する。従って、受信部20−1〜20−nにAISの検出部を設けて、AIS受信検出により、警報情報生成部16,36に於いて生成したAISを送出する構成とすることも可能である。又OPT入力断ALM=N、CLK再生不可ALM=N、フレーム同期LOSS ALM=Nの状態に於いては、制御部7,27は、セレクタ5,25を制御して、データ処理部14,34からのデータを選択出力する3R機能の動作状態とする。
【0054】
又2R機能として動作させる場合は、図6の(B)に示すように、OPT入力断ALM=Aの状態に於いてのみ、警報情報生成部16,36からのAISをセレクタ5,25を介して送出し、その他の状態では、2R機能の動作を行うように、セレクタ5,25を制御し、波形整形部2,22からのデータを選択出力する状態とする。
【0055】
又波長変換装置を介して通信する光通信装置が同一波長の例えばλ1 とすると、受信部20−1に於いては、波長分離部28により分離した波長λ1 の光信号を、波長変換することなく、そのまま光通信装置31に対して送出する構成とすることも可能である。
【0056】
図7は前述の3R機能として動作する場合を示すもので、(a)は入力信号(DATA)、(b)は入力断検出信号、(c)はクロック再生不可検出信号、(d)はフレーム同期不可検出信号、(e)はエラー検出信号、(f)は動作状態を示す。又Tb,Tdは正常通信期間、Tcは入力断期間、t1〜t4は解除時間、t5〜t8は検出時間を示す。なお、オートネゴシェーション期間を含まないことにより、入力信号の断続に従った保護時間を設定することなく、図4に於ける即時入力断検出信号(b)と、即時クロック再生不可検出信号(d)と、即時フレーム同期不可検出信号(f)と、即時エラー検出信号(h)とを用いることができる。
【0057】
そして、波長変換装置は、3R機能として動作する場合は、制御部7,27は、入力断検出信号(b)と、クロック再生不可検出信号(c)と、フレーム同期不可検出信号(d)とが、それぞれ“0”となる正常通信期間Tb,Tdに於いては、3R機能として動作する状態にセレクタ7,27を切替制御し、又入力信号が断となる入力断期間Tcに於いては、検出時間t5後に、入力断検出信号(b)が“1”となると、制御部7,27は、AIS送出状態となるようにセレクタ7,27を切替制御する。
【0058】
図8は2R機能として動作する場合を示し、図7と同一符号は同一名称部分を示す。入力信号(a)により、アラームとしての解除時間t1後に、入力断検出信号(b)は“0”となる。それにより、AIS送出状態から2R機能動作状態になるように、制御部7,27によってセレクタ5,25を切替制御する。
【0059】
2R機能動作状態に於いては、図6の(B)に示すように、クロック再生不可検出信号(c)(CLK再生不可ALM)と、フレーム同期不可検出信号(d)(フレーム同期LOSS ALM)と、エラー検出信号(e)(ERR ALM)とに関係なく、入力断検出信号(b)(OPT入力断ALM)が“1”の場合に、AIS送出状態となり、入力断検出信号(b)(OPT入力断ALM)が“0”となると、2R機能動作状態となる。
【0060】
図9は本発明の第2の実施の形態の説明図であり、図2と同一符号は同一部分を示し、18,38は入力断検出部を示す。この入力断検出部18,38は、図2に於ける入力断検出部12,32と同様に、入力断検出を行うもので、例えば、光電変換部1,21の変換出力レベルが所定値以下に低下した時に、入力断と判定して、入力断検出信号を制御部7,27に入力する。或いは、入力光信号レベルを判定して、所定値以下に低下した時に、入力断と判定して、入力断検出信号を制御部7,27に入力する構成とすることもできる。
【0061】
従って、制御部7,27は、光通信装置11,31をルータとして、前述のように、オートネゴシェーションを行う場合に、入力信号が断続するオートネゴシェーション期間では2R機能となるようにセレクタ5,25を制御し、オートネゴシェーション終了後の正常通信期間に於いては、3R機能となるようにセレクタ5,25を制御し、自動的に2R機能と3R機能との切替えを行うことができる。又光通信装置11,31をSDH装置又はSONET装置とし、2R機能として動作させるか、又は3R機能として動作させるかを制御部7,27に設定することができる。
【0062】
本発明は、前述の実施の形態のみに限定されるものではなく、種々付加変更することが可能であり、制御部7,27の機能は、プロセッサ等の処理機能によって実現することも可能であり、光増幅器40は、波長多重数に対応して利得制御を行う構成とすることも可能である。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、通信状態に対応して制御部7,27によりセレクタ5,25を制御して、2R機能と3R機能と更には無効データ又は警報表示信号送出との切替制御を行うもので、2R機能の波長変換装置と、3R機能の波長変換装置との2種類の波長変換装置を用いることなく、1種類の波長変換装置を、2R機能と3R機能とに切替えて、光波長分割多重方式による光信号の伝送を行うことができ、システムの経済化を図ることができる。又ルータ間のオートネゴシェーションに対しては、保護時間の設定により2R機能の継続と、3R機能への自動切替えとを可能とし、伝送品質を劣化させることなく、光波長分割多重通信を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の説明図である。
【図3】制御動作説明図である。
【図4】3R機能動作の説明図である。
【図5】2R機能に設定した時の動作説明図である。
【図6】制御動作説明図である。
【図7】3R機能動作の説明図である。
【図8】2R機能動作の説明図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態の説明図である。
【図10】従来の3R機能を有する波長変換装置の説明図である。
【図11】警報情報の説明図である。
【図12】従来の2R機能を有する波長変換装置の説明図である。
【図13】オートネゴシェーションの説明図である。
【符号の説明】
1,21 光電変換部(O/E)
2,22 波形整形部
3,23 クロック再生部
4,24 リタイミング部
5,25 セレクタ(SEL)
6,26 電光変換部(E/O)
7,27 制御部
8 波長多重部(MUX)
28 波長分離部(DMUX)
9,29 外部インタフェース部(IF)
10−1〜10−n 送信部
20−1〜20−n 受信部
11,31 光通信装置
Claims (5)
- 複数の光通信装置からの光信号の波長をそれぞれ異なる波長に変換して多重化した光波長分割多重信号を送出する手段と、光波長分割多重信号を多重分離して、複数の光通信装置対応の波長の光信号に変換して送出する手段とを含む波長変換装置に於いて、
入力された光信号を電気信号に変換する電光変換部と、該電光変換部により変換された電気信号によるデータの波形を整形する波形整形部と、波形整形したデータに同期したクロックを再生するクロック再生部と、前記波形整形したデータを前記クロック再生部からのクロックによりリタイミングするリタイミング部と、該リタイミング部からのデータと前記波形整形部からのデータとを入力するセレクタと、該セレクタから選択出力されたデータを光信号に変換する電光変換部と、2R機能動作時に前記波形整形部からのデータを選択出力し、3R機能動作時に前記リタイミング部からのデータを選択出力するように前記セレクタを制御する制御部とを備えた
ことを特徴とする波長変換装置。 - 入力光信号の断を検出して入力断検出信号を出力する入力断検出部と、前記クロック再生部に於けるクロック再生が不可能の時にクロック再生不可検出信号を出力するクロック再生検出部と、前記リタイミング部の出力データを入力してフレーム同期引込み及びエラー検出を行い、フレーム同期引込みが不可能の時にフレーム同期不可検出信号を出力するデータ処理部と、該データ処理部のエラー検出パルスを入力してエラーレートを求め、該エラーレートが設定閾値を超えた時にエラー検出信号を出力するエラーレート検出部と、前記入力断検出信号が入力されない状態で前記クロック再生不可検出信号と前記フレーム同期不可検出信号と前記エラー検出信号との何れか一つ又は複数が入力された時に、前記セレクタを制御して前記波形整形部からのデータを選択出力させて2R機能動作を行わせ、前記入力断検出信号と前記クロック再生不可検出信号と前記フレーム同期不可検出信号と前記エラー検出信号とが総て入力されない時に、前記セレクタを制御して、前記リタイミング部から前記データ処理部を介したデータを選択出力させて3R機能動作を行わせる制御部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の波長変換装置。
- 前記制御部は、ルータ間のオートネゴシェーションに伴う入力光信号の断続による前記入力断検出信号に対する検出保護時間と、前記クロック再生不可検出信号と前記フレーム同期不可検出信号と前記エラー検出信号とに対する解除保護時間とを設定して、前記2R機能と前記3R機能とを前記セレクタを制御して切替える構成を有することを特徴とする請求項1又は2記載の波長変換装置。
- 無効データ又は警報表示信号を出力する警報情報生成部を設け、前記制御部は、少なくとも前記入力断検出信号が入力された時に前記警報情報生成部からの無効データ又は警報表示信号を前記電光変換部に入力するように前記セレクタを制御する構成を有することを特徴とする請求項1又は2又は3記載の波長変換装置。
- 前記制御部は、前記3R機能に設定した時は、前記入力断検出信号と前記クロック再生不可検出信号と前記フレーム同期不可検出信号との何れか一つでも入力された時に、前記警報情報生成部からの警報表示信号を選択出力して前記電光変換部に入力し、それ以外は前記データ処理部からのデータを選択出力して前記電光変換部に入力するように前記セレクタを制御し、前記2R機能に設定した時は、前記入力断検出信号が入力された時に、前記警報情報生成部からの警報表示信号を選択出力して前記電光変換部に入力し、それ以外は前記波形整形部からのデータを選択出力して前記電光変換部に入力するように前記セレクタを制御する構成を有することを特徴とする請求項1記載の波長変換装置。
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