JP2004140318A - 熱処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板上の照度分布の面内均一性を向上させることができる熱処理装置を提供する。
【解決手段】光拡散板72のうち複数のフラッシュランプ69のそれぞれの鉛直方向直下に位置するランプ対応部分72bには強い光拡散加工を施し、相互に隣り合うランプ対応部分72bの間のランプ間対応部分72cには弱い光拡散加工を施している。これにより、ランプ対応部分72bの光の透過率がランプ間対応部分72cの透過率よりも低くなる。複数のフラッシュランプ69のそれぞれから出射されて鉛直方向直下に向かう光が強く拡散される一方、隣接するフラッシュランプ69間の直下位置では光拡散の程度が弱められ、その結果半導体ウェハーW上の照度分布の面内均一性が向上する。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体ウェハーやガラス基板等(以下、単に「基板」と称する)に閃光を照射することにより基板を熱処理する熱処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、イオン注入後の半導体ウェハーのイオン活性化工程においては、ハロゲンランプを使用したランプアニール装置等の熱処理装置が使用されている。このような熱処理装置においては、半導体ウェハーを、例えば、1000℃ないし1100℃程度の温度に加熱(アニール)することにより、半導体ウェハーのイオン活性化を実行している。そして、このような熱処理装置においては、ハロゲンランプより照射される光のエネルギーを利用することにより、毎秒数百度程度の速度で基板を昇温する構成となっている。
【0003】
このようなハロゲンランプを使用したランプアニール装置には、石英板の表面を削って微細な凹凸をもつ粗面に加工したり、石英板に多数の微細な気泡が含まれるように加工したりして製作した拡散板を使用することによってウェハ面上の温度均一性を保持しているものもある(例えば、特許文献1,2参照)。
【0004】
しかしながら、毎秒数百度程度の速度で基板を昇温する熱処理装置を使用して半導体ウェハーのイオン活性化を実行した場合においても、半導体ウェハーに打ち込まれたイオンのプロファイルがなまる、すなわち、熱によりイオンが拡散してしまうという現象が生ずることが判明した。このような現象が発生した場合においては、半導体ウェハーの表面にイオンを高濃度で注入しても、注入後のイオンが拡散してしまうことから、イオンを必要以上に注入しなければならないという問題が生じていた。
【0005】
上述した問題を解決するため、キセノンフラッシュランプ等を使用して半導体ウェハーの表面に閃光を照射することにより、イオンが注入された半導体ウェハーの表面のみを極めて短時間(数ミリセカンド以下)に昇温させる技術が提案されている(例えば、特許文献3,4参照)。キセノンフラッシュランプによる極短時間の昇温であれば、イオンが拡散するための十分な時間がないため、半導体ウェハーに打ち込まれたイオンのプロファイルをなまらせることなく、イオン活性化のみを実行することができるのである。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−110579号公報
【特許文献2】
特開2002−110580号公報
【特許文献3】
特開昭59−169125号公報
【特許文献4】
特開昭63−166219号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このようなキセノンフラッシュランプを使用する熱処理装置においては、棒状またはそれに準じる形状の複数のキセノンフラッシュランプが列設されている。それら複数のキセノンフラッシュランプを半導体ウェハーから離すに従ってアニールに必要なエネルギーが著しく増大するため、省エネルギーの観点からはキセノンフラッシュランプと半導体ウェハーとをある程度接近させざるを得ない。ところが、キセノンフラッシュランプと半導体ウェハーとを接近させると、ウェハー面のランプ直下の部分の照度が他の部分の照度よりも高くなるため、温度分布の面内均一性が損なわれることとなる。
【0008】
また、複数のキセノンフラッシュランプを列設した領域は、半導体ウェハーの面積よりもかなり大きいのであるが、それにもかかわらず半導体ウェハーの端縁部における照度はそれよりも内側部における照度と比較すると多少低下することとなっていた。
【0009】
従来のハロゲンランプを使用したランプアニール装置においても上記と同様の問題は生じていたのであるが、目標温度までの昇温時間が比較的長いため、ウェハーを回転させて照度分布の面内均一性を維持するという解決手法を採用することができた。
【0010】
しかしながら、キセノンフラッシュランプを使用する熱処理装置においては、閃光照射による昇温時間が極めて短いため、ウェハーを回転させたとしても照度分布の面内均一性を維持することは出来ない。このため、ウェハー面における温度分布の面内均一性が損なわれて処理結果にバラツキが生じるという問題があった。
【0011】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、基板上の照度分布の面内均一性を向上させることができる熱処理装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、基板に対して光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置において、複数のランプを平面状に配列した光源と、前記光源の下方にて基板を保持する保持手段と、前記光源と前記保持手段に保持された基板との間であってそれらと略平行に配設され、前記複数のランプのそれぞれから出射された光を拡散させて前記基板に向かわせる拡散板と、を備え、前記拡散板のうち前記配列の鉛直方向直下に位置する中央対応部分の光の透過率を当該中央対応部分よりも外側に位置する端部対応部分の透過率よりも低くしている。
【0013】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明にかかる熱処理装置において、前記拡散板の前記端部対応部分から前記中央対応部分に向けて透過率を漸次低くしている。
【0014】
また、請求項3の発明は、基板に対して光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置において、複数のランプを平面状に配列した光源と、前記光源の下方にて基板を保持する保持手段と、前記光源と前記保持手段に保持された基板との間であってそれらと略平行に配設され、前記複数のランプのそれぞれから出射された光を拡散させて前記基板に向かわせる拡散板と、を備え、前記拡散板のうち前記複数のランプのそれぞれの鉛直方向直下に位置するランプ対応部分の光の透過率を相互に隣り合う前記ランプ対応部分の間のランプ間対応部分の透過率よりも低くしている。
【0015】
また、請求項4の発明は、請求項3の発明にかかる熱処理装置において、前記拡散板の前記ランプ対応部分の中央位置から前記ランプ間対応部分の中央位置に向けて透過率を漸次高くしている。
【0016】
また、請求項5の発明は、請求項3または請求項4の発明にかかる熱処理装置において、前記拡散板のうち前記配列の鉛直方向直下よりも外側に位置する端部対応部分の透過率を前記ランプ対応部分の透過率よりも高くしている。
【0017】
また、請求項6の発明は、基板に対して光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置において、複数のフラッシュランプを平面状に配列した光源と、前記光源の下方にて基板を保持する保持手段と、前記光源と前記保持手段に保持された基板との間であってそれらと略平行に配設され、前記複数のフラッシュランプのそれぞれから出射された光を拡散させて前記基板に向かわせる拡散板と、を備える。
【0018】
また、請求項7の発明は、請求項6の発明にかかる熱処理装置において、前記拡散板のうち前記複数のフラッシュランプのそれぞれの鉛直方向直下に位置するランプ対応部分の光の透過率を相互に隣り合う前記ランプ対応部分の間のランプ間対応部分の透過率よりも低くしている。
【0019】
また、請求項8の発明は、請求項7の発明にかかる熱処理装置において、前記拡散板の前記ランプ対応部分の中央位置から前記ランプ間対応部分の中央位置に向けて透過率を漸次高くしている。
【0020】
また、請求項9の発明は、請求項7または請求項8の発明にかかる熱処理装置において、前記拡散板のうち前記配列の鉛直方向直下よりも外側に位置する端部対応部分の透過率を前記ランプ対応部分の透過率よりも高くしている。
【0021】
また、請求項10の発明は、請求項6の発明にかかる熱処理装置において、前記拡散板を前記保持手段に保持された基板の端縁部を除く部分の上方に位置する領域に擦りガラス状の幾何学模様を形成したガラス板としている。
【0022】
また、請求項11の発明は、請求項10の発明にかかる熱処理装置において、前記幾何学模様を縞模様としている。
【0023】
また、請求項12の発明は、請求項10の発明にかかる熱処理装置において、前記幾何学模様を井桁模様としている。
【0024】
また、請求項13の発明は、請求項6から請求項12のいずれかの発明にかかる熱処理装置において、前記複数のフラッシュランプのそれぞれをキセノンフラッシュランプとし、前記保持手段に保持する基板を予備加熱するアシスト加熱手段を備える。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0026】
<1.第1実施形態>
図1および図2は本発明にかかる熱処理装置の構成を示す側断面図である。この熱処理装置は、キセノンフラッシュランプからの閃光によって半導体ウェハー等の基板の熱処理を行う装置である。
【0027】
この熱処理装置は、透光板61、底板62および一対の側板63、64からなり、その内部に半導体ウェハーWを収納して熱処理するためのチャンバー65を備える。チャンバー65の上部を構成する透光板61は、例えば、石英等の赤外線透過性を有する材料から構成されており、光源5から出射された光を透過してチャンバー65内に導くチャンバー窓として機能している。また、チャンバー65を構成する底板62には、後述する熱拡散板73および加熱プレート74を貫通して半導体ウェハーWをその下面から支持するための支持ピン70が立設されている。
【0028】
また、チャンバー65を構成する側板64には、半導体ウェハーWの搬入および搬出を行うための開口部66が形成されている。開口部66は、軸67を中心に回動するゲートバルブ68により開閉可能となっている。半導体ウェハーWは、開口部66が解放された状態で、図示しない搬送ロボットによりチャンバー65内に搬入される。また、チャンバー65内にて半導体ウェハーWの熱処理が行われるときには、ゲートバルブ68により開口部66が閉鎖される。
【0029】
チャンバー65は光源5の下方に設けられている。光源5は、複数(本実施形態においては25本)のキセノンフラッシュランプ69(以下、単に「フラッシュランプ69」とも称する)と、リフレクタ71とを備える。複数のフラッシュランプ69は、それぞれが長尺の円筒形状を有する棒状ランプであり、それぞれの長手方向が水平方向に沿うようにして互いに平行に平面状に配列されている。リフレクタ71は、複数のフラッシュランプ69の上方にそれらの全体を被うように配設されている。
【0030】
このキセノンフラッシュランプ69は、その内部にキセノンガスが封入されその両端部にコンデンサーに接続された陽極および陰極が配設されたガラス管と、該ガラス管の外局部に巻回されたトリガー電極とを備える。キセノンガスは電気的には絶縁体であることから、通常の状態ではガラス管内に電気は流れない。しかしながら、トリガー電極に高電圧を印加して絶縁を破壊した場合には、コンデンサーに蓄えられた電気がガラス管内に瞬時に流れ、そのときのジュール熱でキセノンガスが加熱されて光が放出される。このキセノンフラッシュランプ69においては、予め蓄えられていた静電エネルギーが0.1ミリセカンドないし10ミリセカンドという極めて短い光パルスに変換されることから、連続点灯の光源に比べて極めて強い光を照射し得るという特徴を有する。
【0031】
光源5と透光板61との間には、光拡散板(ディフューザ)72が配設されている。この光拡散板72は、赤外線透過材料としての石英ガラスの表面に光拡散加工を施したものが使用され、複数のフラッシュランプ69のそれぞれから出射された光を拡散させるものであるが、その詳細についてはさらに後述する。
【0032】
フラッシュランプ69から放射された光の一部は直接に光拡散板72および透光板61を透過してチャンバー65内へと向かう。また、フラッシュランプ69から放射された光の他の一部は一旦リフレクタ71によって反射されてから光拡散板72および透光板61を透過してチャンバー65内へと向かう。
【0033】
チャンバー65内には、加熱プレート74と熱拡散板73とが設けられている。熱拡散板73は加熱プレート74の上面に貼着されている。また、熱拡散板73の表面には、半導体ウェハーWの位置ずれ防止ピン75が付設されている。
【0034】
加熱プレート74は、半導体ウェハーWを予備加熱(アシスト加熱)するためのものである。この加熱プレート74は、窒化アルミニウムにて構成され、その内部にヒータと該ヒータを制御するためのセンサとを収納した構成を有する。一方、熱拡散板73は、加熱プレート74からの熱エネルギーを拡散して半導体ウェハーWを均一に予備加熱するためのものである。この熱拡散板73の材質としては、サファイア(Al:酸化アルミニウム)や石英等の比較的熱伝導率が小さいものが採用される。
【0035】
熱拡散板73および加熱プレート74は、モータ40の駆動により、図1に示す半導体ウェハーWの搬入・搬出位置と図2に示す半導体ウェハーWの熱処理位置との間を昇降する構成となっている。
【0036】
すなわち、加熱プレート74は、筒状体41を介して移動板42に連結されている。この移動板42は、チャンバー65の底板62に釣支されたガイド部材43により案内されて昇降可能となっている。また、ガイド部材43の下端部には、固定板44が固定されており、この固定板44の中央部にはボールネジ45を回転駆動するモータ40が配設されている。そして、このボールネジ45は、移動板42と連結部材46、47を介して連結されたナット48と螺合している。このため、熱拡散板73および加熱プレート74は、モータ40の駆動により、図1に示す半導体ウェハーWの搬入・搬出位置と図2に示す半導体ウェハーWの熱処理位置との間を昇降することができる。
【0037】
図1に示す半導体ウェハーWの搬入・搬出位置は、図示しない搬送ロボットを使用して開口部66から搬入した半導体ウェハーWを支持ピン70上に載置し、あるいは、支持ピン70上に載置された半導体ウェハーWを開口部66から搬出することができるように、熱拡散板73および加熱プレート74が下降した位置である。この状態においては、支持ピン70の上端は、熱拡散板73および加熱プレート74に形成された貫通孔を通過し、熱拡散板73の表面より上方に突出する。
【0038】
一方、図2に示す半導体ウェハーWの熱処理位置は、半導体ウェハーWに対して熱処理を行うために、熱拡散板73および加熱プレート74が支持ピン70の上端より上方に上昇した位置である。熱拡散板73および加熱プレート74が図1の搬入・搬出位置から図2の熱処理位置に上昇する過程において、支持ピン70に載置された半導体ウェハーWは熱拡散板73によって受け取られ、その下面を熱拡散板73の表面に支持されて上昇し、チャンバー65内の透光板61に近接した位置に水平姿勢にて保持される。逆に、熱拡散板73および加熱プレート74が熱処理位置から搬入・搬出位置に下降する過程においては、熱拡散板73に支持された半導体ウェハーWは支持ピン70に受け渡される。
【0039】
半導体ウェハーWを支持する熱拡散板73および加熱プレート74が熱処理位置に上昇した状態においては、それらに保持された半導体ウェハーWと光源5との間に透光板61が位置することとなる。なお、このときの熱拡散板73と光源5との間の距離についてはモータ40の回転量を制御することにより任意の値に調整することが可能である。
【0040】
また、チャンバー65の底板62と移動板42との間には筒状体41の周囲を取り囲むようにしてチャンバー65を気密状体に維持するための伸縮自在の蛇腹77が配設されている。熱拡散板73および加熱プレート74が熱処理位置まで上昇したときには蛇腹77が収縮し、熱拡散板73および加熱プレート74が搬入・搬出位置まで下降したときには蛇腹77が伸長してチャンバー65内の雰囲気と外部雰囲気とを遮断する。
【0041】
チャンバー65における開口部66と反対側の側板63には、開閉弁80に連通接続された導入路78が形成されている。この導入路78は、チャンバー65内に処理に必要なガス、例えば不活性な窒素ガスを導入するためのものである。一方、側板64における開口部66には、開閉弁81に連通接続された排出路79が形成されている。この排出路79は、チャンバー65内の気体を排出するためのものであり、開閉弁81を介して図示しない排気手段と接続されている。
【0042】
以上のような熱処理装置の構成において、光拡散板72は、光源5のフラッシュランプ69の配列およびチャンバー65内にて熱拡散板73および加熱プレート74によって熱処理位置に保持された半導体ウェハーWと平行に配設された平板状の部材である。複数のフラッシュランプ69は水平面に沿って配列され、半導体ウェハーWは熱拡散板73によって水平姿勢に保持されるため、光拡散板72も水平面に沿って配設されることとなる。
【0043】
図3は、第1実施形態の光拡散板72を説明するための図である。上述したように光拡散板72は、赤外線透過材料としての石英ガラスの表面に光拡散加工を施したものである。石英は耐熱性、強度が高く、しかも光減衰率が少ないため光拡散板72の材質として適している。光拡散板72の材質としては、溶融石英よりも合成石英の方がフラッシュ加熱に寄与する紫外線領域の光の減衰が少なく好適である。
【0044】
図3に示すように、第1実施形態の光拡散板72には複数種類の光拡散加工が施されている。まず、光拡散板72のうち複数のフラッシュランプ69の配列の鉛直方向直下よりも外側に位置する端部対応部分72aには特に光拡散加工は施さない。そして、光拡散板72のうち複数のフラッシュランプ69の配列の鉛直方向直下に位置する中央対応部分(端部対応部分72a以外の部分)には強い光拡散加工と弱い光拡散加工とを交互に縞状に施している。すなわち、複数のフラッシュランプ69のそれぞれの鉛直方向直下に位置するランプ対応部分72bには強い光拡散加工を施し、相互に隣り合うランプ対応部分72bの間のランプ間対応部分72cには弱い光拡散加工を施している。
【0045】
具体的な上述の如き光拡散加工の手法としては、例えばマスキングプロセスとブラスト工法との組み合わせを採用することができる。この手法によるときには、まず光拡散加工が全く施されていない光拡散板72の全面にフォトレジスト(感光剤)を塗布してマスクパターンの露光処理および現像処理を行うことにより、ランプ間対応部分72cのみが露出してそれ以外の部分がフォトレジストによって覆われた状態とする。そしてこのようなマスク状態にて、例えばサンドブラスト等のブラスト工法によって表面加工を行うことにより、ランプ間対応部分72cのみに光拡散加工が施されることとなる。ランプ間対応部分72cにサンドブラスト処理を行うときには、比較的粒度の粗い研磨剤を使用することにより弱い光拡散加工とする。
【0046】
次に、上記のフォトレジストを一旦全て剥離した後、再び光拡散板72の全面にフォトレジストを塗布して上述とは異なるマスクパターンの露光処理および現像処理を行うことにより、ランプ対応部分72bのみが露出してそれ以外の部分がフォトレジストによって覆われた状態とする。そしてこのようなマスク状態にて、再度サンドブラスト等のブラスト工法によって表面加工を行うことにより、ランプ対応部分72bのみに光拡散加工が施されることとなる。ランプ対応部分72bにサンドブラスト処理を行うときには、ランプ間対応部分72cよりも粒度の細かい研磨剤を使用することにより強い光拡散加工とする。このようにして図3に示す如き光拡散板72を得る。
【0047】
以上のような光拡散加工を施した結果、強い光拡散加工が施されたランプ対応部分72bの光の透過率(厳密にはフラッシュランプ69から出射される光の透過率)が弱い光拡散加工が施されたランプ間対応部分72cの透過率よりも低くなる。また、特に光拡散加工を施していない端部対応部分72aの光の透過率が中央対応部分(ランプ対応部分72bおよびランプ間対応部分72c)の透過率よりも高くなる。つまり、光拡散板72の両端部の光の透過率が最も高くなり、それらの間に透過率の高い部分と低い部分とが交互に縞状に形成されることとなる。
【0048】
次に、上記構成を有する熱処理装置による半導体ウェハーWの熱処理動作について説明する。この熱処理装置において処理対象となる半導体ウェハーWは、イオン注入後の半導体ウェハーである。
【0049】
この熱処理装置においては、熱拡散板73および加熱プレート74が図1に示す半導体ウェハーWの搬入・搬出位置に配置された状態にて、図示しない搬送ロボットにより開口部66を介して半導体ウェハーWが搬入され、支持ピン70上に載置される。半導体ウェハーWの搬入が完了すれば、開口部66がゲートバルブ68により閉鎖される。しかる後、熱拡散板73および加熱プレート74がモータ40の駆動により図2に示す半導体ウェハーWの熱処理位置まで上昇し、半導体ウェハーWを水平姿勢にて保持する。また、開閉弁80および開閉弁81を開いてチャンバー65内に窒素ガスの気流を形成する。
【0050】
熱拡散板73および加熱プレート74は、加熱プレート74に内蔵されたヒータの作用により予め所定温度に加熱されている。このため、熱拡散板73および加熱プレート74が半導体ウェハーWの熱処理位置まで上昇した状態においては、半導体ウェハーWが加熱状態にある熱拡散板73と接触することにより予備加熱され、半導体ウェハーWの温度が次第に上昇する。
【0051】
この状態においては、半導体ウェハーWは熱拡散板73により継続して加熱される。そして、半導体ウェハーWの温度上昇時には、図示しない温度センサにより、半導体ウェハーWの表面温度が予備加熱温度T1に到達したか否かを常に監視する。
【0052】
なお、この予備加熱温度T1は、例えば200℃ないし600℃程度、好ましくは350℃〜550℃程度の温度である。半導体ウェハーWをこの程度の予備加熱温度T1まで加熱したとしても、半導体ウェハーWに打ち込まれたイオンが拡散してしまうことはない。
【0053】
やがて、半導体ウェハーWの表面温度が予備加熱温度T1に到達すると、フラッシュランプ69を点灯してフラッシュ加熱を行う。このフラッシュ加熱工程におけるフラッシュランプ69の点灯時間は、0.1ミリセカンドないし10ミリセカンド程度の時間である。このように、フラッシュランプ69においては、予め蓄えられていた静電エネルギーがこのように極めて短い光パルスに変換されることから、極めて強い閃光が照射されることになる。
【0054】
このようなフラッシュ加熱により、半導体ウェハーWの表面温度は瞬間的に温度T2に到達する。この温度T2は、1000℃ないし1100℃程度の半導体ウェハーWのイオン活性化処理に必要な温度である。半導体ウェハーWの表面がこのような処理温度T2にまで昇温されることにより、半導体ウェハーW中に打ち込まれたイオンが活性化される。
【0055】
このとき、半導体ウェハーWの表面温度が0.1ミリセカンドないし10ミリセカンド程度の極めて短い時間で処理温度T2まで昇温されることから、半導体ウェハーW中のイオン活性化は短時間で完了する。従って、半導体ウェハーWに打ち込まれたイオンが拡散することはなく、半導体ウェハーWに打ち込まれたイオンのプロファイルがなまるという現象の発生を防止することが可能となる。なお、イオン活性化に必要な時間はイオンの拡散に必要な時間に比較して極めて短いため、0.1ミリセカンドないし10ミリセカンド程度の拡散が生じない短時間であってもイオン活性化は完了する。
【0056】
また、フラッシュランプ69を点灯して半導体ウェハーWを加熱する前に、加熱プレート74を使用して半導体ウェハーWの表面温度を200℃ないし600℃程度の予備加熱温度T1まで加熱していることから、フラッシュランプ69により半導体ウェハーWを1000℃ないし1100℃程度の処理温度T2まで速やかに昇温させることが可能となる。
【0057】
フラッシュ加熱工程が終了した後に、熱拡散板73および加熱プレート74がモータ40の駆動により図1に示す半導体ウェハーWの搬入・搬出位置まで下降するとともに、ゲートバルブ68により閉鎖されていた開口部66が解放される。そして、支持ピン70上に載置された半導体ウェハーWが図示しない搬送ロボットにより搬出される。以上のようにして、一連の熱処理動作が完了する。
【0058】
ところで、第1実施形態の熱処理装置は複数種類の異なる透過率領域を有する光拡散板72を備えている。ここで仮に光拡散板72を配置することなくフラッシュ加熱を行うと、半導体ウェハーW上の照度分布のバラツキが大きくなる。図4は、半導体ウェハーWの表面におけるフラッシュランプ69から照射される光の照度とフラッシュランプ69の列設方向の位置との関係を模式的に示す図である。同図において、符号Aは光拡散板72を配置していないときの半導体ウェハーW上の照度分布を示している。図4の符号Aにて示すように、熱処理位置の半導体ウェハーWと光源5とをある程度近接させ、かつ光拡散板72を配置しないと照度分布の不均一性が大きくなる。
【0059】
これに対して、第1実施形態の熱処理装置のように光拡散板72を設置した状態にてフラッシュ加熱を行えば、複数のフラッシュランプ69のそれぞれから出射された光が拡散されて熱処理位置の半導体ウェハーWに向かうこととなるため、半導体ウェハーW上の照度分布の不均一性が緩和される。
【0060】
特に、第1実施形態の光拡散板72においては、端部対応部分72aの光の透過率が中央対応部分の透過率よりも高いため、フラッシュランプ69が配列されている中央部分からの光がより強く拡散されることとなり、半導体ウェハーW上の照度分布の面内均一性がより向上する。
【0061】
また、ランプ対応部分72bの光の透過率がランプ間対応部分72cの透過率よりも低くなるため、複数のフラッシュランプ69のそれぞれから出射されて鉛直方向直下に向かう光が強く拡散される一方、隣接するフラッシュランプ69間の直下位置では光拡散の程度が弱められ、その結果半導体ウェハーW上の照度分布の面内均一性がより向上することとなる。
【0062】
以上のように、図3に示す如き光拡散板72を配置した熱処理装置においてフラッシュ加熱を行うと、半導体ウェハーW上の照度分布は図4の符号Bにて示すようなものとなり、符号Aと比較して半導体ウェハーW上の照度分布の面内均一性が向上している。
【0063】
<2.第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態の熱処理装置が第1実施形態の熱処理装置と異なるのは光拡散板72の構成であり、残余の構成および動作については同一であるためその詳説は省略する。
【0064】
図5は、第2実施形態の光拡散板72を説明するための図である。第2実施形態の光拡散板72の配設態様や材質は第1実施形態と同じであるが、光拡散加工を行う領域の態様が異なる。
【0065】
図5に示すように、第2実施形態の光拡散板72にも複数種類の光拡散加工が施されている。まず、光拡散板72のうち複数のフラッシュランプ69の配列の鉛直方向直下よりも外側に位置する端部対応部分72aには特に光拡散加工は施さない。そして、光拡散板72のうち端部対応部分72aよりも内側に位置する中央対応部分(端部対応部分72a以外の部分)には3段階の光拡散加工を繰り返し縞状に施している。すなわち、複数のフラッシュランプ69のそれぞれの鉛直方向直下に位置するランプ対応部分72bには最も強い光拡散加工を施し、相互に隣り合うランプ対応部分72bの間の中心近傍に位置するランプ間中心対応部分72dには最も弱い光拡散加工を施し、ランプ対応部分72bとランプ間中心対応部分72dとの間の遷移領域部分72eにはそれらの中間程度の光拡散加工を施す。
【0066】
具体的な上述の如き光拡散加工の手法としては、第1実施形態と同様に例えばマスキングプロセスとブラスト工法との組み合わせを採用することができる。3種類のマスクパターンを順次形成するとともに、その都度異なる粒度の研磨剤を3段階に分けて使用することによって図5に示す如き光拡散板72を得ることができる。
【0067】
なお、端部対応部分72aの内側に直接隣接する部分はランプ間中心対応部分72dとして取り扱い、そのランプ間中心対応部分72dと最も端のフラッシュランプ69の鉛直方向直下に位置するランプ対応部分72bとの間は遷移領域部分72eとして取り扱う。
【0068】
以上のような光拡散加工を施した結果、ランプ対応部分72bの中央位置からランプ間中心対応部分72d(つまりランプ間対応部分72cの中央位置)に向けて透過率が漸次高くなる。また、端部対応部分72aからそれと最近接のランプ対応部分72bに向けて(つまり中央対応部分に向けて)透過率が漸次低くなる。すなわち、光拡散板72の両端部の光の透過率が最も高くなるとともに、複数のフラッシュランプ69のそれぞれの鉛直方向直下位置の光の透過率が最も低くなり、それらのそれぞれの間では段階的に透過率が変化している。
【0069】
このようにしても、第1実施形態と同様の効果が得られるのに加えて、光拡散の程度がより精細に調整されることとなり、半導体ウェハーW上の照度分布の面内均一性がより向上することとなる。
【0070】
<3.第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態の熱処理装置が第1実施形態の熱処理装置と異なるのは光拡散板72の構成であり、残余の構成および動作については同一であるためその詳説は省略する。
【0071】
図6は、第3実施形態の光拡散板172を説明するための図である。第3実施形態の光拡散板172の配設態様や材質は第1実施形態の光拡散板72と同じである。但し、第3実施形態の光拡散板172は、2枚の光拡散板172A,172Bを貼り合わせて作成される。
【0072】
図6(a)に示すように、光拡散板172Aのうち複数のフラッシュランプ69の配列の鉛直方向直下よりも外側に位置する端部対応部分172aには特に光拡散加工は施さない。そして、複数のフラッシュランプ69のそれぞれの鉛直方向直下に位置するランプ対応部分172bには強い光拡散加工を施し、相互に隣り合うランプ対応部分172bの間のランプ間対応部分172cには光拡散加工を施さない。
【0073】
また、光拡散板172Bのうち複数のフラッシュランプ69の配列の鉛直方向直下よりも外側に位置する端部対応部分172aには特に光拡散加工は施さない。そして、複数のフラッシュランプ69のそれぞれの鉛直方向直下に位置するランプ対応部分172bにも光拡散加工を施さず、相互に隣り合うランプ対応部分172bの間のランプ間対応部分172cには弱い光拡散加工を施す。
【0074】
具体的な光拡散加工の手法としては、第1実施形態と同様に例えばマスキングプロセスとブラスト工法との組み合わせを採用することができる。第3実施形態においては、光拡散板172A,172Bのそれぞれは1種類のマスクパターンを形成するのみで容易に作成することができる。
【0075】
そして、2枚の光拡散板172A,172Bを貼り合わせることによって図6(b)に示すような光拡散板172を得ることができる。この光拡散板172を第1実施形態と同様に、複数のフラッシュランプ69の配列および熱処理位置に保持された半導体ウェハーWと平行に配設する。
【0076】
このようにして構成された光拡散板172においては、強い光拡散加工が施されたランプ対応部分172bの光の透過率が弱い光拡散加工が施されたランプ間対応部分172cの透過率よりも低くなる。また、特に光拡散加工を施していない端部対応部分172aの光の透過率が中央対応部分の透過率よりも高くなる。つまり、第1実施形態の光拡散板72と同じく、光拡散板172の両端部の光の透過率が最も高くなり、それらの間に透過率の高い部分と低い部分とが交互に縞状に形成されることとなる。
【0077】
このようにしても、第1実施形態と同様の効果が得られるのに加えて、光拡散板172A,172Bは比較的容易に作成することが可能である。また、光拡散板172A,172Bの如き1種類のマスクパターンにて作成できる光拡散板を多数用意しておいて、それらを適宜組み合わせることによって所望の透過率パターンを有する光拡散板を容易に作成することができる。
【0078】
<4.第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態の熱処理装置が第1実施形態の熱処理装置と異なるのは光拡散板72の構成であり、残余の構成および動作については同一であるためその詳説は省略する。
【0079】
図7は、第4実施形態の光拡散板172を説明するための図である。第4実施形態の光拡散板172の配設態様や材質は第1実施形態の光拡散板72と同じである。但し、第4実施形態の光拡散板172は、第3実施形態と同様に2枚の光拡散板172A,172Bを貼り合わせて作成される。
【0080】
図7(a)に示すように、光拡散板172Aの全面に弱い光拡散加工を施す。また、光拡散板172Bのうち複数のフラッシュランプ69の配列の鉛直方向直下よりも外側に位置する端部対応部分172aには特に光拡散加工は施さない。そして、複数のフラッシュランプ69のそれぞれの鉛直方向直下に位置するランプ対応部分172bには弱い光拡散加工を施し、相互に隣り合うランプ対応部分172bの間のランプ間対応部分172cには光拡散加工を施さない。
【0081】
具体的な光拡散加工の手法としては、第1実施形態と同様に例えばマスキングプロセスとブラスト工法との組み合わせを採用することができる。第4実施形態においては、光拡散板172Aの作成にはマスクパターンが不要であり、光拡散板172Bは1種類のマスクパターンを形成するのみで容易に作成することができる。
【0082】
そして、2枚の光拡散板172A,172Bを貼り合わせることによって図7(b)に示すような光拡散板172を得ることができる。この光拡散板172を第1実施形態と同様に、複数のフラッシュランプ69の配列および熱処理位置に保持された半導体ウェハーWと平行に配設する。
【0083】
このようにして構成された光拡散板172においては、光拡散加工が施された領域が重ね合わされたランプ対応部分172bの光の透過率がランプ間対応部分172cの透過率よりも低くなる。また、端部対応部分172aの光の透過率がランプ対応部分172bの光の透過率よりも高くなる。
【0084】
このようにしても、第1実施形態と同様の効果が得られるのに加えて、光拡散板172A,172Bは比較的容易に作成することが可能である。また、第3実施形態と同様に、複数種類の光拡散板を適宜組み合わせることによって所望の透過率パターンを有する光拡散板を容易に作成することができる。
【0085】
<5.第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態について説明する。第5実施形態の熱処理装置が第1実施形態の熱処理装置と異なるのは光拡散板72の構成であり、残余の構成および動作については同一であるためその詳説は省略する。
【0086】
図8は、第5実施形態の光拡散板72の一例を示す平面図である。第5実施形態においては、熱拡散板73および加熱プレート74に保持された半導体ウェハーWの端縁部を除く部分(以下、内側部分)の上方に位置する領域に擦りガラス状の幾何学模様を形成した石英ガラス板を光拡散板72としており、図8の例では幾何学模様として擦りガラス状の縞模様91を形成している。
【0087】
このような擦りガラス状の縞模様91を形成する手法としては、第1実施形態と同様に例えばマスキングプロセスとブラスト工法との組み合わせを採用することができる。すなわち、縞模様のマスクパターンを形成するとともに、#400或いは#600の粒度の研磨剤を使用したブラスト工法によって図8に示す如き光拡散板72を得ることができる。第5実施形態においては、光拡散板72の表面のうち熱拡散板73および加熱プレート74に保持された半導体ウェハーWの内側部分直上に位置する領域に擦りガラス状の縞模様91を形成しており、縞模様91を形成していない部分については何らの光拡散加工をも施さない。
【0088】
既述したように、半導体ウェハーWの端縁部における照度は内側部分における照度よりも多少低下する傾向にある。そこで、図8の如き光拡散板72を使用すると、半導体ウェハーWの内側部分の上方に位置する領域における縞模様91の面積と同領域における縞模様91を形成していない部分の面積との比率に応じて、フラッシュ加熱時の半導体ウェハーWの内側部分の照度が低下する。すなわち、半導体ウェハーWの内側部分の上方に位置する領域における縞模様91の面積が大きくなるにつれて、フラッシュ加熱時の半導体ウェハーWの内側部分の照度の低下も大きくなる。
【0089】
このため、半導体ウェハーWの内側部分の照度が端縁部と同程度にまで低下するような面積比に縞模様91を形成すれば、フラッシュ加熱時における半導体ウェハーW上の全面の照度分布が均一になる。
【0090】
ところで、半導体ウェハーWの内側部分の上方に位置する領域全面に弱い擦りガラス処理(光拡散加工)を施しても半導体ウェハーWの内側部分の照度を端縁部と同程度にすることは理論上可能であるが、そのような弱い擦りガラス処理は工業的には再現性が低く現実的ではない。これに対して第5実施形態のように、#400或いは#600の粒度の研磨剤を使用した強い擦りガラス処理であれば、工業的にも安定して同一の表面粗さの擦りガラス状態を再現性良く実現することができる。そして、第5実施形態では、半導体ウェハーWの内側部分の上方に位置する領域における縞模様91の面積と同領域における縞模様91を形成していない部分の面積との比率を工業的に安定して調整することによってフラッシュ加熱時の半導体ウェハーWの内側部分の照度を精度良く調整しているのである。なお、#400の粒度の研磨剤を使用した擦りガラス処理であれば平均表面粗さ(Ra)が約1.16μmとなり、#600の粒度の研磨剤を使用した擦りガラス処理であれば平均表面粗さが約0.36μmとなる。
【0091】
また、縞模様91がそのまま半導体ウェハーW上に投影された場合には却って照度分布の均一性を損なうおそれもあるが、第5実施形態では縞模様91のピッチをフラッシュランプ69の配列ピッチよりも小さくすることによって縞模様91のパターンがそのまま半導体ウェハーW上に投影されることを防止している。
【0092】
<6.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記の例に限定されるものではない。例えば、上記実施形態においては光源5に25本のフラッシュランプ69を備えるようにしていたが、これに限定されずフラッシュランプ69の本数は任意のものとすることができる。
【0093】
また、拡散板72は光源5と熱処理位置に保持された半導体ウェハーWとの間であれば任意の位置に配設することができる。
【0094】
また、拡散板72の作成はマスキングプロセスとブラスト工法との組み合わせに限定されるものではなく、例えば石英ガラス中に多数の微細な気泡が含まれるような加工により作成するようにしても良い。また、ブラスト工法としてはエアーブラスト等を採用するようにしても良い。もっとも、上記各実施形態の拡散板のように透過率の異なる複数領域を形成する場合には、マスキングプロセスを用いることにより確実な製作が可能となる。
【0095】
また、光源5にフラッシュランプ69に代えて他の種類のランプ(例えばハロゲンランプ)を備え、当該ランプからの光照射によって半導体ウェハーWの加熱を行う熱処理装置であっても本発明に係る技術を適用することができる。この場合であっても、複数のランプのそれぞれから出射されて鉛直方向直下に向かう光が強く拡散される一方、隣接するランプ間の直下位置では光拡散の程度が弱められ、その結果半導体ウェハーW上の照度分布の面内均一性がより向上することとなる。
【0096】
また、上記第1から第4実施形態においては、光拡散板72に透過率の異なる複数の領域を形成するようにしていたが、光拡散板72の全面が均一な透過率を有するような光拡散加工を施すようにしても良い。このような全面が均一な透過率を有する光拡散板72であっても、複数のランプのそれぞれから出射されて鉛直方向直下に向かう光が拡散されるため、光拡散板72を設けない場合に比較して半導体ウェハーW上の照度分布の面内均一性を向上させることができる。特に、光源5にフラッシュランプを備える場合は、既述した如くウェハー回転によって照度分布の面内均一性を維持することが不可能であるため、光拡散板72によって照度分布の面内均一性を向上させる意義は大きい。
【0097】
また、上記第5実施形態において、図9または図10に示すような光拡散板72を使用するようにしても良い。図9の例では、熱拡散板73および加熱プレート74に保持された半導体ウェハーWの内側部分の上方に位置する領域に擦りガラス状の井桁模様92を形成している。また、図10の例では、熱拡散板73および加熱プレート74に保持された半導体ウェハーWの内側部分の上方に位置する領域に擦りガラス状のカゴメ模様93を形成している。これらの模様を形成する手法は第5実施形態と同じものとすれば良い。
【0098】
このようにしても、半導体ウェハーWの内側部分の照度が端縁部と同程度にまで低下するような面積比に井桁模様92またはカゴメ模様93を形成すれば、フラッシュ加熱時における半導体ウェハーW上の照度分布が均一になる。しかも、井桁模様92またはカゴメ模様93による面積比の調整は工業的に安定して行うことができる。すなわち、熱拡散板73および加熱プレート74に保持された半導体ウェハーWの内側部分の上方に位置する領域に擦りガラス状の幾何学模様を形成し、同領域における幾何学模様の面積と幾何学模様を形成していない部分の面積との比率を調整することによって、半導体ウェハーWの内側部分の照度を端縁部と同程度にまで低下させてフラッシュ加熱時の半導体ウェハーW上の照度分布を均一にすることができるのである。
【0099】
また、擦りガラス状の幾何学模様を半導体ウェハーWの内側部分の上方だけでなく光拡散板72の全面に形成するようにしても良い。このようにしても、複数のランプのそれぞれから出射されて鉛直方向直下に向かう光が拡散されるため、光拡散板72を設けない場合に比較して半導体ウェハーW上の照度分布の面内均一性を向上させることができる。特に、光源5にフラッシュランプを備える場合は、上述と同様の理由により、光拡散板72によって照度分布の面内均一性を向上させる意義が大きい。
【0100】
また、上記各実施形態においては、アシスト加熱手段として加熱プレート74を使用していたが、半導体ウェハーWを保持する手段の下方に複数のランプ群(例えば複数のハロゲンランプ)を設け、それらからの光照射によってアシスト加熱を行うようにしても良い。この場合、アシスト加熱を行うランプ群と半導体ウェハーWとの間に上記各実施形態の如き光拡散板を設けることにより、アシスト加熱時における半導体ウェハーW上の照度分布の面内均一性がより向上することとなる。
【0101】
また、上記各実施形態においては、半導体ウェハーに光を照射してイオン活性化処理を行うようにしていたが、本発明にかかる熱処理装置による処理対象となる基板は半導体ウェハーに限定されるものではない。例えば、窒化シリコン膜や多結晶シリコン膜等の種々のシリコン膜が形成されたガラス基板に対して本発明にかかる熱処理装置による処理を行っても良い。一例として、CVD法によりガラス基板上に形成した多結晶シリコン膜にシリコンをイオン注入して非晶質化した非晶質シリコン膜を形成し、さらにその上に反射防止膜となる酸化シリコン膜を形成する。この状態で、本発明にかかる熱処理装置により非晶質のシリコン膜の全面に光照射を行い、非晶質のシリコン膜が多結晶化した多結晶シリコン膜を形成することもできる。
【0102】
また、ガラス基板上に下地酸化シリコン膜、アモルファスシリコンを結晶化したポリシリコン膜を形成し、そのポリシリコン膜にリンやボロン等の不純物をドーピングした構造のTFT基板に対して本発明にかかる熱処理装置により光照射を行い、ドーピング工程で打ち込まれた不純物の活性化を行うこともできる。
【0103】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、拡散板のうちランプ配列の鉛直方向直下に位置する中央対応部分の光の透過率を当該中央対応部分よりも外側に位置する端部対応部分の透過率よりも低くしているため、ランプが配列されている中央部分からの光がより強く拡散されることとなり、基板上の照度分布の面内均一性が向上する。
【0104】
また、請求項2の発明によれば、拡散板の端部対応部分から中央対応部分に向けて透過率を漸次低くしているため、光拡散の程度がより精細に調整されることとなり、基板上の照度分布の面内均一性がより向上する。
【0105】
また、請求項3の発明によれば、拡散板のうち複数のランプのそれぞれの鉛直方向直下に位置するランプ対応部分の光の透過率を相互に隣り合うランプ対応部分の間のランプ間対応部分の透過率よりも低くしているため、複数のランプのそれぞれから出射されて鉛直方向直下に向かう光が強く拡散される一方、隣接するランプ間の直下位置では光拡散の程度が弱められ、その結果基板上の照度分布の面内均一性が向上する。
【0106】
また、請求項4の発明によれば、拡散板のランプ対応部分の中央位置からランプ間対応部分の中央位置に向けて透過率が漸次高くなるため、光拡散の程度がより精細に調整されることとなり、基板上の照度分布の面内均一性がより向上する。
【0107】
また、請求項5の発明によれば、拡散板のうちランプ配列の鉛直方向直下よりも外側に位置する端部対応部分の透過率をランプ対応部分の透過率よりも高くしているため、ランプが配列されている部分からの光がより強く拡散されることとなり、基板上の照度分布の面内均一性がより向上する。
【0108】
また、請求項6の発明によれば、光源と保持手段に保持された基板との間であってそれらと略平行に配設され、複数のフラッシュランプのそれぞれから出射された光を拡散させて基板に向かわせる拡散板を備えるため、基板上の照度分布の面内均一性が向上する。
【0109】
また、請求項7の発明によれば、拡散板のうち複数のフラッシュランプのそれぞれの鉛直方向直下に位置するランプ対応部分の光の透過率を相互に隣り合うランプ対応部分の間のランプ間対応部分の透過率よりも低くしているため、複数のフラッシュランプのそれぞれから出射されて鉛直方向直下に向かう光が強く拡散される一方、隣接するフラッシュランプ間の直下位置では光拡散の程度が弱められ、その結果基板上の照度分布の面内均一性が向上する。
【0110】
また、請求項8の発明によれば、拡散板のランプ対応部分の中央位置からランプ間対応部分の中央位置に向けて透過率が漸次高くなるため、光拡散の程度がより精細に調整されることとなり、基板上の照度分布の面内均一性がより向上する。
【0111】
また、請求項9の発明によれば、拡散板のうちランプ配列の鉛直方向直下よりも外側に位置する端部対応部分の透過率をランプ対応部分の透過率よりも高くしているため、フラッシュランプが配列されている部分からの光がより強く拡散されることとなり、基板上の照度分布の面内均一性がより向上する。
【0112】
また、請求項10の発明によれば、保持手段に保持された基板の端縁部を除く部分の上方に位置する領域に擦りガラス状の幾何学模様を形成したガラス板を拡散板としているため、基板の端縁部を除く部分の照度が若干低下することとなり、基板上の照度分布の面内均一性が向上する。
【0113】
また、請求項11の発明によれば、幾何学模様が縞模様であるため、容易に拡散板を作成することができる。
【0114】
また、請求項12の発明によれば、幾何学模様が井桁模様であるため、容易に拡散板を作成することができる。
【0115】
また、請求項13の発明によれば、複数のフラッシュランプのそれぞれがキセノンフラッシュランプであり、保持手段が保持する基板を予備加熱するアシスト加熱手段を備えるため、キセノンフラッシュランプによる基板上の照度分布の面内均一性がより向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる熱処理装置の構成を示す側断面図である。
【図2】本発明にかかる熱処理装置の構成を示す側断面図である。
【図3】第1実施形態の光拡散板を説明するための図である。
【図4】光拡散板を配置していないときの半導体ウェハーの表面におけるフラッシュランプから照射される光の照度とフラッシュランプの列設方向の位置との関係を模式的に示す図である。
【図5】第2実施形態の光拡散板を説明するための図である。
【図6】第3実施形態の光拡散板を説明するための図である。
【図7】第4実施形態の光拡散板を説明するための図である。
【図8】第5実施形態の光拡散板の一例を示す平面図である。
【図9】第5実施形態の光拡散板の他の例を示す平面図である。
【図10】第5実施形態の光拡散板の他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
5 光源
61 透光板
65 チャンバー
69 フラッシュランプ
71 リフレクタ
72,172 光拡散板
72a,172a 端部対応部分
72b,172b ランプ対応部分
72c,172c ランプ間対応部分
72d ランプ間中心対応部分
72e 遷移領域部分
73 熱拡散板
74 加熱プレート
91 縞模様
92 井桁模様
93 カゴメ模様
W 半導体ウェハー

Claims (13)

  1. 基板に対して光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置であって、
    複数のランプを平面状に配列した光源と、
    前記光源の下方にて基板を保持する保持手段と、
    前記光源と前記保持手段に保持された基板との間であってそれらと略平行に配設され、前記複数のランプのそれぞれから出射された光を拡散させて前記基板に向かわせる拡散板と、
    を備え、
    前記拡散板のうち前記配列の鉛直方向直下に位置する中央対応部分の光の透過率を当該中央対応部分よりも外側に位置する端部対応部分の透過率よりも低くすることを特徴とする熱処理装置。
  2. 請求項1記載の熱処理装置において、
    前記拡散板の前記端部対応部分から前記中央対応部分に向けて透過率を漸次低くすることを特徴とする熱処理装置。
  3. 基板に対して光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置であって、
    複数のランプを平面状に配列した光源と、
    前記光源の下方にて基板を保持する保持手段と、
    前記光源と前記保持手段に保持された基板との間であってそれらと略平行に配設され、前記複数のランプのそれぞれから出射された光を拡散させて前記基板に向かわせる拡散板と、
    を備え、
    前記拡散板のうち前記複数のランプのそれぞれの鉛直方向直下に位置するランプ対応部分の光の透過率を相互に隣り合う前記ランプ対応部分の間のランプ間対応部分の透過率よりも低くすることを特徴とする熱処理装置。
  4. 請求項3記載の熱処理装置において、
    前記拡散板の前記ランプ対応部分の中央位置から前記ランプ間対応部分の中央位置に向けて透過率が漸次高くなることを特徴とする熱処理装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の熱処理装置において、
    前記拡散板のうち前記配列の鉛直方向直下よりも外側に位置する端部対応部分の透過率を前記ランプ対応部分の透過率よりも高くすることを特徴とする熱処理装置。
  6. 基板に対して光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置であって、
    複数のフラッシュランプを平面状に配列した光源と、
    前記光源の下方にて基板を保持する保持手段と、
    前記光源と前記保持手段に保持された基板との間であってそれらと略平行に配設され、前記複数のフラッシュランプのそれぞれから出射された光を拡散させて前記基板に向かわせる拡散板と、
    を備えることを特徴とする熱処理装置。
  7. 請求項6記載の熱処理装置において、
    前記拡散板のうち前記複数のフラッシュランプのそれぞれの鉛直方向直下に位置するランプ対応部分の光の透過率を相互に隣り合う前記ランプ対応部分の間のランプ間対応部分の透過率よりも低くすることを特徴とする熱処理装置。
  8. 請求項7記載の熱処理装置において、
    前記拡散板の前記ランプ対応部分の中央位置から前記ランプ間対応部分の中央位置に向けて透過率が漸次高くなることを特徴とする熱処理装置。
  9. 請求項7または請求項8に記載の熱処理装置において、
    前記拡散板のうち前記配列の鉛直方向直下よりも外側に位置する端部対応部分の透過率を前記ランプ対応部分の透過率よりも高くすることを特徴とする熱処理装置。
  10. 請求項6記載の熱処理装置において、
    前記拡散板は、前記保持手段に保持された基板の端縁部を除く部分の上方に位置する領域に擦りガラス状の幾何学模様を形成したガラス板であることを特徴とする熱処理装置。
  11. 請求項10記載の熱処理装置において、
    前記幾何学模様は縞模様であることを特徴とする熱処理装置。
  12. 請求項10記載の熱処理装置において、
    前記幾何学模様は井桁模様であることを特徴とする熱処理装置。
  13. 請求項6から請求項12のいずれかに記載の熱処理装置において、
    前記複数のフラッシュランプのそれぞれはキセノンフラッシュランプであり、
    前記保持手段は、保持する基板を予備加熱するアシスト加熱手段を備えることを特徴とする熱処理装置。
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