JP5616006B2 - 熱処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、半導体ウェハーや液晶表示装置用ガラス基板等(以下、単に「基板」と称する)に光を照射することにより該基板を熱処理する熱処理装置、特に閃光を照射して基板を瞬間的に加熱する熱処理装置に関する。
従来より、イオン注入後の基板のイオン活性化工程においては、ハロゲンランプを使用したランプアニール装置が一般的に使用されていた。このようなランプアニール装置においては、基板を、例えば、1000℃ないし1100℃程度の温度に加熱(アニール)することにより、基板のイオン活性化を実行している。そして、このような熱処理装置においては、ハロゲンランプより照射される光のエネルギーを利用することにより、毎秒数百度程度の速度で基板を昇温する構成となっている。
一方、近年、半導体デバイスの高集積化が進展し、ゲート長が短くなるにつれて接合深さも浅くすることが望まれている。しかしながら、毎秒数百度程度の速度で基板を昇温する上記ランプアニール装置を使用して基板のイオン活性化を実行した場合においても、基板に打ち込まれたボロンやリン等のイオンが熱によって深く拡散するという現象が生ずることが判明した。このような現象が発生した場合においては、接合深さが要求よりも深くなり過ぎ、良好なデバイス形成に支障が生じることが懸念される。
このため、キセノンフラッシュランプ等を使用して基板の表面に閃光を照射することにより、イオンが注入された基板の表面のみを極めて短時間(数ミリセカンド以下)に昇温させる技術が提案されている。キセノンフラッシュランプの放射分光分布は紫外域から近赤外域であり、従来のハロゲンランプよりも波長が短く、シリコンの基板の基礎吸収帯とほぼ一致している。よって、キセノンフラッシュランプから基板に閃光を照射したときには、透過光が少なく基板を急速に昇温することが可能である。また、数ミリセカンド以下の極めて短時間の閃光照射であれば、基板の表面近傍のみを選択的に昇温できることも判明している。このため、キセノンフラッシュランプによる極短時間の昇温であれば、イオンを深く拡散させることなく、イオン活性化のみを実行することができるのである。このようなキセノンフラッシュランプを使用した熱処理装置の構成例は、例えば特許文献1に記載されている。
キセノンフラッシュランプによるフラッシュ加熱を行う前には、ホットプレートやハロゲンランプ等を使用して基板の予備加熱が行われる。ホットプレートは、安全かつある程度は均一に基板を昇温できるという利点があるものの、昇温可能な温度に限界があるため、適用範囲に限界がある。一方、ハロゲンランプを使用すれば600度以上の昇温が実現可能である。フラッシュ加熱前に、基板を予備的に600度以上の高温領域まで昇温させておくことができれば、フラッシュ加熱に求められる昇温幅をその分小さくすることができる。すなわち、キセノンフラッシュランプによって基板に与えるべきエネルギーを小さくすることができる。これによって、フラッシュ加熱において基板に生じる熱応力を小さくすることが可能となり、フラッシュ加熱における基板の割れの発生を防止することができる。
特開2004−140318号公報
ところで、光照射による加熱処理を行う熱処理装置においては、光源と被加熱物との間の空間(熱空間)の断面形状(すなわち、光源と被加熱物とをその内部に収容する筐体の断面形状)は、光源の特性に応じて規定されるべきものである。
例えば、キセノンフラッシュランプは、一般に棒状であり、その両端部から劣化していく(すなわち、ランプの両端部から光量が落ちていく)という劣化特性を有する。このような光源を加熱手段として用いる場合、光源の劣化が熱処理に与える影響をなるべく小さくするためには、ランプを、その両端部が被加熱物からなるべく遠くなるような位置におくことが望ましい。このためには、筐体の断面を長方形とし、その長辺方向にキセノンフラッシュランプの長手方向がおかれるように配置すればよい。ただし、被加熱物は筐体の中央付近に配置されるものとする。このように、劣化特性を考慮すると、キセノンフラッシュランプに適した筐体の断面形状は長方形であるといえる。
一方で、被加熱物を均一に昇温させるためには、熱空間の形状は対称性の高いものであることが望ましい。すなわち、熱処理の均一性を考慮した場合、最も適切な筐体の断面形状は円形であるといえる。したがって、キセノンフラッシュランプのような特殊な劣化特性を有さない光源、例えばハロゲンランプのように発光領域全体の光量が同じように低下していく劣化特性の光源を加熱手段として用いる場合は、筐体の断面形状を長方形とする積極的な理由はないので、熱処理の均一性を考慮して、筐体の断面形状をなるべく対称性の高い形(最も好ましくは円形)にすることが望ましい。
また、断面形状だけでなく断面サイズもまた、光源の特性に応じて規定されるべきものである。
例えば、キセノンフラッシュランプを光源として用いる場合、加熱処理は一瞬で行われるという事情がある。したがって、被加熱物である基板を、その周縁領域まで全体に均一に昇温させるためには、複数のキセノンフラッシュランプを列設した領域が、被加熱物である基板の表面領域よりも十分大きな領域をカバーする必要がある。つまり、キセノンフラッシュランプを加熱手段として用いる場合は、ランプの列設領域が被加熱物の表面領域よりも十分大きくなるように設定する必要がある。したがってこの場合、筐体の断面サイズを被加熱物の表面積よりも十分大きく設定する必要がある。
一方、ハロゲンランプを光源として用いる場合、加熱処理はある程度の時間をかけて行われる。すなわち、ハロゲンランプは所定の時間連続点灯されることとなる。点灯時間が長くなるとハロゲンランプは熱をもってしまうので、これを冷却する機構が必要となってくる。冷却機構はハロゲンランプの列設領域の全体を覆うように設けられるところ、ランプの列設領域が大きくなると、冷却機構として大がかりなものが必要になってくる。したがって、装置のフットプリントが増大し、製造コストもかかってしまう。このような事情から、ハロゲンランプの列設領域はなるべく小さくすることが望ましいとされる。すなわち、ハロゲンランプを光源として用いる場合は、筐体の断面サイズをなるべく小さくすることが望ましいとされる。
このように、用いられる光源の種類によって、適切とされる熱空間の断面形状や断面サイズが変わってくる。
ところで、上述したように、光照射により基板を熱処理する熱処理装置においては、ホットプレートにより予備加熱処理を行った後に、キセノンフラッシュランプによりフラッシュ加熱を行うものがある。このような熱処理装置においては、筐体の断面形状や断面サイズは、キセノンフラッシュランプの特性に応じたものとすればよい。
一方、上述したように、ホットプレートではなくハロゲンランプを用いて予備加熱処理を行う熱処理装置の場合、キセノンフラッシュランプの特性に応じた断面形状、断面サイズの筐体とすると、ハロゲンランプの特性からみると不適切なものとなってしまう。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、複数種類の光源を有する熱処理装置(特に、フラッシュランプとハロゲンランプとを有する熱処理装置)の適切な筐体形状を提案することを目的とする。
請求項1の発明は、基板に対して光を照射することによって当該基板を加熱する熱処理装置であって、基板を保持する保持手段と、前記保持手段に保持された基板と所定の距離だけ離間した位置から前記基板に向けて光を照射する複数のハロゲンランプを備える第1光照射手段と、前記保持手段に保持された基板と所定の距離だけ離間した位置から前記基板に向けて閃光を照射する複数のフラッシュランプを備える第2光照射手段と、内部に前記保持手段を収容するチャンバーと、を備え、前記チャンバーが、前記保持手段に保持された基板から前記第1光照射手段までの空間であり、断面形状が一定の筒状の空間である第1熱空間をその内部に形成する第1筐体部と、前記保持手段に保持された基板がおかれる平面上で前記第1筐体部と接合し、前記保持手段に保持された基板から前記第2光照射手段までの空間であり、断面形状が一定の筒状の空間である第2熱空間をその内部に形成する第2筐体部と、を備え、前記チャンバーにおける、前記第1筐体部を前記保持手段に保持された基板と平行な面で切断した断面である第1断面と、前記第2筐体部を前記保持手段に保持された基板と平行な面で切断した断面である第2断面とが非合同であって、前記チャンバーが、全体として、前記保持手段に保持された基板がおかれる平面を境に非連続な形状に形成されており、前記第2断面の面積が、前記第1断面の面積よりも大きい
請求項2の発明は、請求項1に記載の熱処理装置において、前記第1断面と前記第2断面とが異なる形状である。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の熱処理装置において、前記第1断面が円形である。
請求項4の発明は、請求項1からのいずれかに記載の熱処理装置において、前記複数のフラッシュランプのそれぞれが、長尺の円筒形状を有する棒状ランプであり、それぞれの長手方向が互いに平行となるように平面状に配列されており、前記第2断面が、前記長手方向に長辺をもつ長方形である。
請求項5の発明は、請求項4に記載の熱処理装置において、前記第1断面が、前記長方形の短辺よりも小さな直径を有する円形である。
請求項6の発明は、基板に対して光を照射することによって当該基板を加熱する熱処理装置であって、基板を保持する保持手段と、前記保持手段に保持された基板と所定の距離だけ離間した位置から前記基板に向けて光を照射する複数のハロゲンランプを備える第1光照射手段と、前記保持手段に保持された基板と所定の距離だけ離間した位置から前記基板に向けて閃光を照射する複数のフラッシュランプを備える第2光照射手段と、内部に前記保持手段を収容するチャンバーと、を備え、前記チャンバーが、前記保持手段に保持された基板から前記第1光照射手段までの空間であり、断面形状が一定の筒状の空間である第1熱空間をその内部に形成する第1筐体部と、前記保持手段に保持された基板がおかれる平面上で前記第1筐体部と接合し、前記保持手段に保持された基板から前記第2光照射手段までの空間であり、断面形状が一定の筒状の空間である第2熱空間をその内部に形成する第2筐体部と、を備え、前記チャンバーにおける、前記第1筐体部を前記保持手段に保持された基板と平行な面で切断した断面である第1断面と、前記第2筐体部を前記保持手段に保持された基板と平行な面で切断した断面である第2断面とが非合同であって、前記チャンバーが、全体として、前記保持手段に保持された基板がおかれる平面を境に非連続な形状に形成されており、前記複数のハロゲンランプが円形領域に列設されており、前記複数のフラッシュランプのそれぞれが、長尺の円筒形状を有する棒状ランプであり、それぞれの長手方向が互いに平行となるように平面状に配列されており、前記第1断面が円形であり、前記第2断面が、前記長手方向に長辺をもつ長方形である。
請求項7の発明は、請求項6に記載の熱処理装置において、前記第2断面の面積が、前記第1断面の面積よりも大きい。
請求項8の発明は、請求項6または7に記載の熱処理装置において、前記第1断面が、前記長方形の短辺よりも小さな直径を有する円形である。
請求項9の発明は、請求項1からのいずれかに記載の熱処理装置において、前記第1断面と相似形の断面をもつ筒状に形成され、前記第1筐体の内側に前記第1筐体の側壁と同心に配置される第1反射体と、前記第2断面と相似形の断面をもつ筒状に形成され、前記第2筐体の内側に前記第2筐体の側壁と同心に配置される第2反射体と、を備え、前記第1反射体の内側表面の反射率と、前記第2反射体の内側表面の反射率とが異なる。
請求項1〜の発明によると、第1断面と第2断面とが非合同である。つまり、第1筐体部の断面と、第2筐体部の断面とを独立に設定することができる。これにより、複数種類の光源のそれぞれの特性に応じた適切な形状の筐体を得ることができる。
特に、請求項2、6の発明によると、第1断面と第2断面とが異なる形状である。熱空間の断面形状として適切なものは、光源の種類によって変わってくるところ、この発明では、第1断面の形状はハロゲンランプの特性に応じたものとし、第2断面の形状はフラッシュランプの特性に応じたものとすることができる。したがって、複数種類の光源のそれぞれの特性に応じた形状の筐体を得ることができる。
特に、請求項1、7の発明によると、第2断面の面積が、第1断面の面積よりも大きい。これによって、熱処理における温度分布の均一性を担保しつつ、装置のコンパクト化を実現することができる。
特に、請求項3、6の発明によると、第1断面が円形であるので、第1光照射手段による熱処理において、処理の均一性を高めることができる。また、円柱状の空間にはパーティクルが溜まりにくいので、第1熱空間を清浄な状態に保つことができる。
特に、請求項4、6の発明によると、第2断面が、フラッシュランプの長手方向に長辺をもつ長方形である。フラッシュランプはその両端部から劣化するという特性をもつところ、この発明によると、フラッシュランプの劣化が熱処理に与える影響を小さくすることができる。
この発明の実施の形態に係る熱処理装置について図面を参照しながら説明する。この発明の実施の形態に係る熱処理装置は、略円形の基板Wに閃光(フラッシュ光)を照射してその基板Wを加熱するフラッシュランプアニール装置である。
〈1.熱処理装置の全体構成〉
はじめに、この発明の実施の形態に係る熱処理装置の全体構成について、図1〜図4を参照しながら説明する。図1および図2は、熱処理装置100の構成を示す側断面図であり、互いに直交する方向からみた図となっている。図3(a)、図3(b)および図3(c)は、熱処理装置100を図1の矢印Q1方向、矢印Q2方向および矢印Q3方向からそれぞれみた縦断面図である。図4は、チャンバー5の形状を模式的に示す図である。
〈1−1.チャンバー5〉
熱処理装置100は、後述する各構成部をその内部に収容するチャンバー5を備える。チャンバー5は、側壁面を構成するチャンバー側部51、チャンバー側部51の上端縁と接合されてチャンバー側部51の上部を覆うチャンバー蓋部52、および、チャンバー側部51の下端縁と接合されてチャンバー側部51の下部を覆うチャンバー底部53を備える。
チャンバー側部51には、基板Wの搬入および搬出を行うための搬送開口部511が形成されている(図2参照)。搬送開口部511は、軸512を中心に回動するゲートバルブ513により開閉可能とされる。搬送開口部511は、後述する反射体1の側壁面をも貫通して形成されており、ゲートバルブ513が開放位置(図2の仮想線位置)におかれることによって、搬送開口部511を通じて反射体1の筒内部に基板Wを搬出入することが可能となる(矢印AR5)。一方、ゲートバルブ513が閉鎖位置(図2の実線位置)におかれると、チャンバー5の内部が密閉空間とされる。チャンバー5の形状については、後により具体的に説明する。
〈1−2.チャンバー5の内部に収容される各構成部〉
チャンバー5の内部には、その断面がチャンバー5の断面と相似形となる筒状に形成された反射体1が、チャンバー側部51と同心となる配置で収容される。
後述するハロゲンランプ対応部51aの内部に収納される反射体1(反射体1a)は、1枚の反射板11aによって円筒状に形成され、ハロゲンランプ対応部51aと同心に配置される。ただし、後述するように、ハロゲンランプ対応部51aは円筒状に成型される。
また、後述するフラッシュランプ対応部51bの内部に収納される反射体1(反射体1b)は、4枚の反射板11bによって長方形の筒状に形成され、フラッシュランプ対応部51bと同心に配置される。ただし、後述するように、フラッシュランプ対応部51bは長方形の筒状に成型される。
各反射板11a,11bの内側表面は反射率が十分に高い部材(例えば、アルミニウム等)により形成されている。もしくは、内側表面に反射率を高めるコーティング(例えば、金の非拡散コーティング)がなされている。後述する光照射部3,4から照射された光線の一部は、反射板11a,11bの内側表面で反射されて、後述する保持部2に保持された基板Wに入射する。これによって、光照射部3,4から発生した光エネルギーが無駄なく基板Wの熱処理に用いられることになる。
また、熱処理装置100は、基板Wを水平に保持する保持部2を備える。保持部2は、光透過性の部材(例えば石英)により形成される保持ステージ21を備える。保持ステージ21には、複数個(例えば3個)の支持ピン22が立設される。保持部2に保持される基板Wは、これら複数の支持ピン22によって裏面側から点で支持される。
また、チャンバー5の内部には、反射体1a,1bの各筒内部に配置され、保持部2に保持される基板Wに光を照射することにより基板Wを加熱する2つの光照射部3,4が収容される。
第1の光照射部(第1光照射部3)は、保持部2に保持された基板Wの下側であって基板Wと100mm以上離間した位置から、基板Wに向けて光を照射する。そして、その光エネルギーによって基板Wを所定の予備加熱温度(例えば、600度)まで昇温させる。第1光照射部3は、複数のハロゲンランプ31およびリフレクタ32を有する。複数のハロゲンランプ31は、それぞれが点灯管(すなわち、点光源)であり、平面状に規則的に配列されている。リフレクタ32は、複数のハロゲンランプ31の下方にそれら全体を覆うように設けられ、その表面はブラスト処理により粗面化加工が施されて梨地模様を呈する。
ハロゲンランプ31は、ガラス管内部に配設されたフィラメントに通電することでフィラメントを白熱化させて発光させるフィラメント方式の光源である。ガラス管内部には、窒素やアルゴン等の不活性ガスにハロゲン元素(ヨウ素、臭素等)を微量導入したものが封入されている。ハロゲン元素を導入することによって、フィラメントの折損を抑制しつつフィラメントの温度を高温に設定することが可能となる。したがって、ハロゲンランプ31は、通常の白熱電球に比べて寿命が長くかつ強い光を連続的に照射できるという特徴を有する。
第2の光照射部(第2光照射部4)は、保持部2に保持された基板Wの上側であって基板Wと100mm以上離間した位置から、基板W(より具体的には、第1光照射部3により予備加熱された基板W)に向けて閃光を照射する。そして、その光エネルギーによって基板Wの表面を短時間に昇温させる。第2光照射部4は、複数(例えば、30本)のキセノンフラッシュランプ(以下、単に「フラッシュランプ」という)41およびリフレクタ42を有する。複数のフラッシュランプ41は、それぞれが長尺の円筒形状を有する棒状ランプであり、それぞれの長手方向が互いに平行となるように平面状に配列されている。リフレクタ42は、複数のフラッシュランプ41の上方にそれら全体を覆うように設けられ、その表面はブラスト処理により粗面化加工が施されて梨地模様を呈する。
キセノンフラッシュランプ41は、その内部にキセノンガスが封入されその両端部にコンデンサーに接続された陽極および陰極が配設されたガラス管と、該ガラス管の外周面上に巻回されたトリガー電極とを備える。キセノンガスは電気的には絶縁体であることから、通常の状態ではガラス管内に電気は流れない。しかしながら、トリガー電極に高電圧を印加して絶縁を破壊した場合には、コンデンサーに蓄えられた電気がガラス管内に瞬時に流れ、そのときのジュール熱でキセノンガスが加熱されて光が放出される。このキセノンフラッシュランプ41においては、予め蓄えられていた静電エネルギーが0.1ミリセカンドないし10ミリセカンドという極めて短い光パルスに変換されることから、連続点灯の光源に比べて極めて強い光を照射し得るという特徴を有する。
なお、光照射部3,4と保持部2との間には、光照射部3,4のそれぞれと保持部2に保持された基板Wとを分離された空間におくための雰囲気遮断部材を設けてもよい。ただし、この雰囲気遮断部材は光を透過させる部材(例えば、石英)を用いて形成する必要がある。雰囲気遮断部材を設けることによって、光照射部3,4にて発生したパーティクル等によって保持部2に保持された基板Wが汚染されるのを防止することができる。
なお、熱処理装置100は、上記の各構成部を制御する制御部91と、ユーザインターフェイスである操作部92および表示部93を備える。操作部92および表示部93はチャンバー5の外部に配置され、ユーザから各種の指示をチャンバー5の外部にて受け付ける。制御部91は、操作部92および表示部93から入力された各種の指示に基づいて熱処理装置100の各構成部を制御する。
〈2.チャンバー5〉
チャンバー5の形状について、引き続き図1〜図4を参照しながら、より具体的に説明する。チャンバー5は、保持部2が基板Wを保持する平面(すなわち、保持部2に水平姿勢にて保持された基板Wと略同一な高さ位置(境界位置T))を境に非連続な形状を有している。つまり、チャンバー5は、境界位置Tについて非対称な形状を有しており、チャンバー側部51の上側の断面(境界位置Tよりも上側の断面510b)と下側の断面(境界位置Tよりも下側の断面510a)とが非合同となっている。ただし、この「断面」とは、チャンバー側部51を保持部2に保持された基板Wと平行な面で切断した断面である。
チャンバー側部51についてより具体的に説明する。チャンバー側部51は、境界位置Tにて互いに接合する2つの部材51a,51bを備える。
第1の部材(ハロゲンランプ対応部51a)は、境界位置Tの下側に配置される。ハロゲンランプ対応部51aと、これに接合されたチャンバー底部53とは、その内部に第1熱空間V1を形成する。第1熱空間V1は、保持部2に保持された基板Wと第1光照射部3との間の空間であり、第1光照射部3から出射された光線はこの第1熱空間V1を通って基板Wへと到達し、そのエネルギーによって基板Wが昇温されることになる。
ハロゲンランプ対応部51aは、図4に示すように、円筒状に成型される。(すなわち、第1熱空間V1は円柱形状となる。)そして、図3に示すように、ハロゲンランプ対応部51aの断面(ハロゲンランプ対応部51aを保持部2に保持された基板Wと平行な面で切断した断面)510aの直径R3は、後述するフラッシュランプ対応部51bの断面(フラッシュランプ対応部51bを保持部2に保持された基板Wと平行な面で切断した断面)510bの長方形の短辺R2よりも小さく設定される。すなわち、ハロゲンランプ対応部51aは、その断面510aが円形(より具体的には、直径R3がフラッシュランプ対応部51bの断面510bの短辺R2よりも小さな円形)となるように成型される。
第2の部材(フラッシュランプ対応部51b)は、境界位置Tの上側に配置される。フラッシュランプ対応部51bと、これに接合されたチャンバー蓋部52とは、その内部に第2熱空間V2を形成する。第2熱空間V2は、保持部2に保持された基板Wと第2光照射部4との間の空間であり、第2光照射部4から出射された光線はこの第2熱空間V2を通って基板Wへと到達し、そのエネルギーによって基板Wが昇温されることになる。
フラッシュランプ対応部51bは、図4に示すように、長方形の筒状に成型される。(すなわち、第2熱空間V2は四角柱形状となる。)そして、図1に示すように、複数のフラッシュランプ41は、その長手方向が断面510bの長辺R1に沿うように配置される。また、上述した通り、断面510bの短辺R2は、ハロゲンランプ対応部51aの断面510aの直径R3よりも大きく設定される。
ハロゲンランプ対応部51aとフラッシュランプ対応部51bとは、境界位置Tに配置される境界部材51cを介して互いに接合される。境界部材51cは、フラッシュランプ対応部51bの断面510bと同一サイズの平板状の部材であり、その中央にハロゲンランプ対応部51aの断面510aと同一サイズの開口部が形成されている。この境界部材51cの内周縁(開口部の周縁)にハロゲンランプ対応部51aの上端縁が接合され、外周縁にフラッシュランプ対応部51bの下端縁が接合される。これによって、境界部材51cを介して、ハロゲンランプ対応部51aとフラッシュランプ対応部51bとが一体化されることになる。
ただし、保持部2は、境界部材51cに形成された開口部の中心に基板Wの中心が位置するように基板Wを保持する。つまり、ハロゲンランプ対応部51a、フラッシュランプ対応部51bおよび保持部2に保持された基板Wは、同心に配置される。
〈3.熱処理装置の動作〉
次に、熱処理装置100における基板Wの処理手順について図5を参照しながら説明する。図5は、熱処理装置100にて実行される処理の流れを示す図である。ここで処理対象となる基板Wはイオン注入法により不純物が添加された半導体基板であり、添加された不純物の活性化が熱処理装置100による熱処理により行われる。なお、以下の処理動作は、制御部91が所定のタイミングで各構成を制御することによって行われる。
はじめに、イオン注入後の基板Wを熱処理装置100内に搬入する(ステップS1)。より具体的には、制御部91が駆動手段(図示省略)を制御して、ゲートバルブ513を開放位置におく。これにより搬送開口部511が開放される。続いて、装置外部の搬送ロボットが、イオン注入後の基板Wを搬送開口部511を通じてチャンバー5内に搬入して、保持部2上に載置する。基板Wが保持部2上に載置されると、制御部91が再び駆動手段(図示省略)を制御して、ゲートバルブ513を閉鎖位置におく。これにより搬送開口部511が閉鎖され、チャンバー5内部が密閉空間とされる。
続いて、保持部2に保持された基板Wを予備加熱する(ステップS2)。より具体的には、制御部91が第1光照射部3を制御して、保持部2に保持された基板Wに向けて光を照射させる。この光エネルギーによって基板Wが所定の予備加熱温度まで昇温される。このとき、第1光照射部3のハロゲンランプ31から放射される光は直接に、もしくは、反射板11aやリフレクタ32等で反射されながら、保持部2に保持された基板Wへと向かい、これらの光照射により基板Wの予備加熱が行われる。
予備加熱が完了すると、続いて、保持部2に保持された基板Wをフラッシュ加熱する(ステップS3)。より具体的には、制御部91が第2光照射部4を制御して、保持部2に保持された基板Wに向けて閃光(フラッシュ光)を照射させる。この光エネルギーによって基板Wが所定の処理加熱温度まで昇温される。このとき、第2光照射部4のフラッシュランプ41から放射される光は直接に、もしくは、反射板11bやリフレクタ42等で反射されながら、保持部2に保持された基板Wへと向かい、これらの閃光照射により基板Wのフラッシュ加熱が行われる。
なお、フラッシュ加熱は、フラッシュランプ41からの閃光照射により行われるため、基板Wの表面温度を短時間で上昇することができる。すなわち、第2光照射部4のフラッシュランプ41から照射される閃光は、予め蓄えられていた静電エネルギーが極めて短い光パルスに変換された、照射時間が0.1ミリ秒ないし10ミリ秒程度の極めて短く強い閃光である。そして、フラッシュランプ41からの閃光照射によりフラッシュ加熱される基板Wの表面温度は、瞬間的に所定の処理温度(例えば、1000℃ないし1100℃程度)まで上昇し、基板Wに添加された不純物が活性化された後、表面温度が急速に下降する。このように、熱処理装置100では、基板Wの表面温度を極めて短時間で昇降することができるため、基板Wに添加された不純物の熱による拡散(この拡散現象を、基板W中の不純物のプロファイルがなまる、ともいう)を抑制しつつ不純物の活性化を行うことができる。なお、添加不純物の活性化に必要な時間はその熱拡散に必要な時間に比較して極めて短いため、0.1ミリセカンドないし10ミリセカンド程度の拡散が生じない短時間であっても活性化は完了する。
また、フラッシュ加熱の前に第1光照射部3により基板Wを予備加熱しておくことにより、フラッシュランプ41からの閃光照射によって基板Wの表面温度を処理温度まで容易に上昇させることができる。特に、この実施の形態においては、ハロゲンランプ31を用いて予備加熱を行うので、ホットプレート等を用いた場合に比べて高温(例えば、600度以上)領域まで基板Wを予備昇温させておくことができる。これにより、フラッシュ加熱における昇温幅を小さくすることが可能となり、フラッシュ加熱における基板の割れの発生を防止することができる。
フラッシュ加熱が終了すると、基板Wを熱処理装置100内から搬出する(ステップS4)。より具体的には、制御部91が駆動手段(図示省略)を制御してゲートバルブ513を開放位置におく。続いて、装置外部の搬送ロボットが、基板Wを搬送開口部511を通じてチャンバー5内から搬出する。以上で、熱処理装置100における基板Wの処理が終了する。
〈4.効果〉
上記の実施の形態に係る熱処理装置100においては、フラッシュランプ対応部51bの断面510bが、フラッシュランプ41の長手方向に長辺R1をもつ長方形である。フラッシュランプ41はその両端部から劣化するという特性をもつところ、この断面形状によると、フラッシュランプ41の劣化がフラッシュ加熱処理に与える影響を小さくすることができる。
また、フラッシュランプ41の形状は一般に棒状であるので、フラッシュランプ対応部51bの断面510bを長方形とすれば、この断面領域の全体にあますところなくフラッシュランプ41を列設することが可能となる。すなわち、フラッシュランプ対応部51bの断面領域に無駄なくフラッシュランプ41を列設することによって、フラッシュランプ41の列設領域を大きくとることができる。
一方、ハロゲンランプ31は、フラッシュランプ41とは異なり、発光領域全体の光量が同じように低下する劣化特性をもつので、ハロゲンランプ対応部51aの断面510aを長方形とする積極的な理由はない。また、ハロゲンランプ31は多種多様な形状のものがある(例えば、棒状、円環状、点状等)ため、適切な形状のものを選択すれば各種の形状領域(例えば、円形や多角形)に無駄なくハロゲンランプ31を列設することが可能となる。したがって、フラッシュランプ対応部51bの断面形状としては上述の通り長方形が適しているのに対し、ハロゲンランプ対応部51aの断面形状については最適形状が長方形であるとは必ずしもいえない。
そこで、熱処理装置100においては、ハロゲンランプ対応部51aの断面510aとフラッシュランプ対応部51bの断面510bとを異なる形状とする。すなわち、ハロゲンランプ対応部51aの断面510aを、長方形ではなく、円形とする。熱処理においては、熱空間の形状の対称性が高いほど、熱処理の均一性を高めることができるところ、第1熱空間V1の断面510aは円形であるので、第1光照射部3による熱処理(すなわち、ハロゲンランプ31による予備加熱処理)における均一性を高めることができる。また、円形の断面は構造上パーティクルが溜まりにくいので、第1熱空間V1を清浄な状態に保つことができる。
また、フラッシュランプ41を用いたフラッシュ加熱処理においては、処理は一瞬で行われる。したがって、基板Wの周縁部まで全体に均一に昇温させるためには、複数のフラッシュランプ41を列設した領域が被加熱物である基板Wの表面領域よりも十分大きくなるように設定する必要がある。一方、ハロゲンランプ31を用いた予備加熱処理においては、ある程度の時間をかけて基板Wが昇温される。したがって、複数のハロゲンランプ31を列設した領域は、フラッシュランプ41の列設領域ほど大きく設定する必要はなく、基板Wと同程度の大きさであればよい。
そこで、熱処理装置100においては、ハロゲンランプ対応部51aの断面510aの直径R3を、フラッシュランプ対応部51bの断面510bの短辺R2よりも小さく設定する。このように、ハロゲンランプ対応部51aの断面サイズを相対的に小さく、フラッシュランプ対応部51bの断面サイズを相対的に大きくすることによって、フラッシュ加熱処理における温度分布の均一性を担保しつつ、熱処理装置100全体のコンパクト化を実現することができる。また、フラッシュランプ対応部51bの断面サイズを小さくすることによって、例えばハロゲンランプ31の冷却機構を設ける場合にも、大がかりな冷却機構を必要としない。すなわち、冷却機構をコンパクト化することができるとともに製造コストを抑えることができる。
以上の通り、ハロゲンランプ対応部51aの断面510aとフラッシュランプ対応部51bの断面510bとを非合同とすれば、装置が備える複数種類の光源(ハロゲンランプ31およびフラッシュランプ41)のそれぞれの特性に応じた適切な形状のチャンバー5を得ることができる。
〈5.変形例〉
上記の実施の形態においては、ハロゲンランプ対応部51a、フラッシュランプ対応部51bの各断面510a,510bを、それぞれ円形、長方形としているが、各断面510a,510bの形状はこれに限られるものではなく、各断面510a,510bの形状とサイズとの少なくとも一方を異なるものとすることによって、各種の効果を得ることができる。
例えば、各断面510a,510bを、同一形状でありサイズが異なる相似関係とする。特に、フラッシュランプ対応部51bの断面510bのサイズを、ハロゲンランプ対応部51aの断面510bのサイズよりも大きくすれば、上述の通り、フラッシュ加熱処理における温度分布の均一性を担保しつつ、熱処理装置100全体のコンパクト化を実現することができる。
また例えば、各断面510a,510bを、円形と各種の多角形(例えば、上述したような長方形の他、正方形、三角形、五角形、六角形等)の組み合わせとしてもよいし、互いに異なる多角形同士の組み合わせとしてもよい。
また、上記の実施の形態において、反射板11aと反射板11bとの反射率は必ずしも同じでなくてもよい。例えば、いずれか一方の反射板の内側表面にのみ特定の加工処理を施すことによって、一方の反射板の反射率を他方よりも小さく(もしくは、大きく)してもよい。
例えば、反射板11aの内側表面にのみサンドブラスト処理を施すことによって、反射板11aの反射率を反射板11bよりも小さくしてもよい。なお、サンドブラスト処理を施すと、反射板の内側表面で光を拡散させることができる。これにより均等な反射光が得られることになる。また例えば、反射板11aの内側表面のみを黒く塗ることによって、反射板11aの反射率を反射板11bよりも小さくしてもよい。
また、反射体1の断面形状は、その内部にて熱処理される基板Wの熱分布に影響を与えることがある。この場合、反射体1の内側表面の反射率を調整することによって反射体1の断面形状に起因する熱分布の影響を緩和することができる。例えば、円筒状に形成される反射体1aにおいては、その内部にて熱処理される基板Wに同心円状の熱分布が現れやすい。そこで、反射体1aを構成する反射板11aの内側表面に、その反射率を小さくするための加工処理を施しておく(例えば、反射板11aの内側表面を黒く塗っておく)。すると、反射板11aの内側壁面で光が反射しないので、その内部で熱処理される被処理基板Wに同心円状の熱分布も現れることもない。これによって、被処理基板Wの熱分布の面内均一性を向上させることができる。
また、上記の実施の形態においては、2つの光照射部3,4の両方が、保持部2に保持された基板Wから100mm以上離間した位置に配置されるとしたが、必ずしも両方の光照射部3,4を基板Wから100mm以上離間させなくともよい。また、各光照射部3,4と基板Wとの離間距離は等しくてもよいし、異なっていてもよい。
また、上記の実施の形態においては、ハロゲンランプ31は点光源であり、フラッシュランプ41は棒状光源であるとしたが、各光源31,41の形状はこれに限らず、ハロゲンランプ対応部51a,フラッシュランプ対応部51bの各断面510a,510bの形状に応じて選択すればよい。例えば、上記の実施の形態のように、ハロゲンランプ対応部51aの断面510aの形状を円形とする場合、ハロゲンランプ31として、渦巻き形状の光源を用いてもよいし、互いに異なる直径を有する複数個の円環状の光源を用いてもよい。後者の場合、複数個の円環状の光源を同心円に配置すればよい。
また、上記の実施の形態においては、保持部2は、保持ステージ21に設けた複数個の支持ピン22により基板Wを支持(点支持)する構成としたが、基板Wを保持する態様はこれに限らない。例えば、保持ステージ21上に基板Wを直接載置して保持ステージ21に基板Wを支持(面支持)させる構成としてもよい。また、基板Wの直径よりも若干大きな直径を有するリング状の部材により基板Wを支持する構成としてもよい。この場合、例えばリングの内側端面に、基板Wの裏面を点で支持する支持部材を複数個(例えば4個)形成しておき、これら複数個の支持部材によって基板Wを裏面側から支持する構成とすることができる。さらにまた、各種形状のハンドにより支持する構成としてもよい。
熱処理装置の構成を示す側断面図である。 熱処理装置の構成を示す側断面図である。 熱処理装置の構成を示す縦断面図である。 チャンバーの形状を模式的に示す図である。 熱処理装置にて実行される処理の流れを示す図である。
符号の説明
1,1a,1b 反射体
2 保持部
3 第1光照射部
4 第2光照射部
5 チャンバー
11a,11b 反射板
31 ハロゲンランプ
41 フラッシュランプ
51 チャンバー側部
51a ハロゲンランプ対応部
51b フラッシュランプ対応部
51c 境界部材
52 チャンバー蓋部
53 チャンバー底部
91 制御部
100 熱処理装置
510a,510b 断面
T 境界位置
W 基板

Claims (9)

  1. 基板に対して光を照射することによって当該基板を加熱する熱処理装置であって、
    基板を保持する保持手段と、
    前記保持手段に保持された基板と所定の距離だけ離間した位置から前記基板に向けて光を照射する複数のハロゲンランプを備える第1光照射手段と、
    前記保持手段に保持された基板と所定の距離だけ離間した位置から前記基板に向けて閃光を照射する複数のフラッシュランプを備える第2光照射手段と、
    内部に前記保持手段を収容するチャンバーと、
    を備え、
    前記チャンバーが、
    前記保持手段に保持された基板から前記第1光照射手段までの空間であり、断面形状が一定の筒状の空間である第1熱空間をその内部に形成する第1筐体部と、
    前記保持手段に保持された基板がおかれる平面上で前記第1筐体部と接合し、前記保持手段に保持された基板から前記第2光照射手段までの空間であり、断面形状が一定の筒状の空間である第2熱空間をその内部に形成する第2筐体部と、
    を備え、
    前記チャンバーにおける、前記第1筐体部を前記保持手段に保持された基板と平行な面で切断した断面である第1断面と、前記第2筐体部を前記保持手段に保持された基板と平行な面で切断した断面である第2断面とが非合同であって、前記チャンバーが、全体として、前記保持手段に保持された基板がおかれる平面を境に非連続な形状に形成されており、
    前記第2断面の面積が、前記第1断面の面積よりも大きいことを特徴とする熱処理装置。
  2. 請求項1に記載の熱処理装置において、
    前記第1断面と前記第2断面とが異なる形状であることを特徴とする熱処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の熱処理装置において、
    前記第1断面が円形であることを特徴とする熱処理装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の熱処理装置において、
    前記複数のフラッシュランプのそれぞれが、長尺の円筒形状を有する棒状ランプであり、それぞれの長手方向が互いに平行となるように平面状に配列されており、
    前記第2断面が、前記長手方向に長辺をもつ長方形であることを特徴とする熱処理装置。
  5. 請求項4に記載の熱処理装置において、
    前記第1断面が、前記長方形の短辺よりも小さな直径を有する円形であることを特徴とする熱処理装置。
  6. 基板に対して光を照射することによって当該基板を加熱する熱処理装置であって、
    基板を保持する保持手段と、
    前記保持手段に保持された基板と所定の距離だけ離間した位置から前記基板に向けて光を照射する複数のハロゲンランプを備える第1光照射手段と、
    前記保持手段に保持された基板と所定の距離だけ離間した位置から前記基板に向けて閃光を照射する複数のフラッシュランプを備える第2光照射手段と、
    内部に前記保持手段を収容するチャンバーと、
    を備え、
    前記チャンバーが、
    前記保持手段に保持された基板から前記第1光照射手段までの空間であり、断面形状が一定の筒状の空間である第1熱空間をその内部に形成する第1筐体部と、
    前記保持手段に保持された基板がおかれる平面上で前記第1筐体部と接合し、前記保持手段に保持された基板から前記第2光照射手段までの空間であり、断面形状が一定の筒状の空間である第2熱空間をその内部に形成する第2筐体部と、
    を備え、
    前記チャンバーにおける、前記第1筐体部を前記保持手段に保持された基板と平行な面で切断した断面である第1断面と、前記第2筐体部を前記保持手段に保持された基板と平行な面で切断した断面である第2断面とが非合同であって、前記チャンバーが、全体として、前記保持手段に保持された基板がおかれる平面を境に非連続な形状に形成されており、
    前記複数のハロゲンランプが円形領域に列設されており、
    前記複数のフラッシュランプのそれぞれが、長尺の円筒形状を有する棒状ランプであり、それぞれの長手方向が互いに平行となるように平面状に配列されており、
    前記第1断面が円形であり、
    前記第2断面が、前記長手方向に長辺をもつ長方形であることを特徴とする熱処理装置。
  7. 請求項6に記載の熱処理装置において、
    前記第2断面の面積が、前記第1断面の面積よりも大きいことを特徴とする熱処理装置
  8. 請求項6または7に記載の熱処理装置において、
    前記第1断面が、前記長方形の短辺よりも小さな直径を有する円形であることを特徴とする熱処理装置。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の熱処理装置において、
    前記第1断面と相似形の断面をもつ筒状に形成され、前記第1筐体の内側に前記第1筐体の側壁と同心に配置される第1反射体と、
    前記第2断面と相似形の断面をもつ筒状に形成され、前記第2筐体の内側に前記第2筐体の側壁と同心に配置される第2反射体と、
    を備え、
    前記第1反射体の内側表面の反射率と、前記第2反射体の内側表面の反射率とが異なることを特徴とする熱処理装置。
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