JP2009123807A - 熱処理装置 - Google Patents

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達文 楠田
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Abstract

【課題】熱処理時における基板上の温度分布の面内均一性を向上させることができる熱処理装置を提供する。
【解決手段】保持部2に保持された基板Wに向けて、第1光照射部3から光を照射して予備加熱処理を行い、第2光照射部4から閃光を照射してフラッシュ加熱処理を行う。保持部2と第1光照射部3との間、および保持部2と第2光照射部4との間に、姿勢変更機構81および位置変更機構82によってその姿勢および位置を調整可能とされる透過光調整板7aを挿入する。姿勢変更機構81および位置変更機構82を用いて透過光調整板7の姿勢および位置を調整し、適切な姿勢および適切な位置におかれた過光調整板7aによって、第1光照射部3から保持部2に保持された基板Wへと向かう光の一部を遮光する。これによって、基板Wに生じている温度不均一領域を消滅させる。
【選択図】図1

Description

この発明は、半導体ウェハーや液晶表示装置用ガラス基板等(以下、単に「基板」と称する)に光を照射することにより該基板を熱処理する熱処理装置、特に閃光を照射して基板を瞬間的に加熱する熱処理装置に関する。
従来より、イオン注入後の基板のイオン活性化工程においては、ハロゲンランプを使用したランプアニール装置が一般的に使用されていた。このようなランプアニール装置においては、基板を、例えば、1000℃ないし1100℃程度の温度に加熱(アニール)することにより、基板のイオン活性化を実行している。そして、このような熱処理装置においては、ハロゲンランプより照射される光のエネルギーを利用することにより、毎秒数百度程度の速度で基板を昇温する構成となっている。
一方、近年、半導体デバイスの高集積化が進展し、ゲート長が短くなるにつれて接合深さも浅くすることが望まれている。しかしながら、毎秒数百度程度の速度で基板を昇温する上記ランプアニール装置を使用して基板のイオン活性化を実行した場合においても、基板に打ち込まれたボロンやリン等のイオンが熱によって深く拡散するという現象が生ずることが判明した。このような現象が発生した場合においては、接合深さが要求よりも深くなり過ぎ、良好なデバイス形成に支障が生じることが懸念される。
このため、キセノンフラッシュランプ等を使用して基板の表面に閃光を照射することにより、イオンが注入された基板の表面のみを極めて短時間(数ミリセカンド以下)に昇温させる技術が提案されている。キセノンフラッシュランプの放射分光分布は紫外域から近赤外域であり、従来のハロゲンランプよりも波長が短く、シリコンの基板の基礎吸収帯とほぼ一致している。よって、キセノンフラッシュランプから基板に閃光を照射したときには、透過光が少なく基板を急速に昇温することが可能である。また、数ミリセカンド以下の極めて短時間の閃光照射であれば、基板の表面近傍のみを選択的に昇温できることも判明している。このため、キセノンフラッシュランプによる極短時間の昇温であれば、イオンを深く拡散させることなく、イオン活性化のみを実行することができるのである。このようなキセノンフラッシュランプを使用した熱処理装置の構成例は、例えば特許文献1に記載されている。
特開2004−140318号公報
キセノンフラッシュランプを使用した熱処理装置において、複数のキセノンフラッシュランプを列設した領域は、基板の面積よりもかなり大きいのであるが、それにもかかわらず基板の周縁部における照度はそれよりも内側部における照度と比較すると多少低下することとなっていた。特に、φ300mmの大径基板では、ウェハー周縁部における照度低下の程度が大きく、面内照度分布は良くなかった。また、ウェハーの径方向に沿った温度分布の不均一のみならず、同一半径の周方向に沿った温度分布の不均一も存在することが判明している。具体的には、基板の周縁部の一部のみにコールドスポットと称される低温領域が生じることがあった。
また、キセノンフラッシュランプによるフラッシュ加熱を行う前には、ホットプレートやハロゲンランプ等を使用して基板の予備加熱が行われる。ホットプレートは、安全かつある程度は均一に基板を昇温できるという利点があるものの、昇温可能な温度に限界があるため、適用範囲に限界がある。一方、ハロゲンランプを使用すれば600度以上の昇温が実現可能である。フラッシュ加熱前に、基板を予備的に600度以上の高温領域まで昇温させておくことができれば、フラッシュ加熱に求められる昇温幅をその分小さくすることができる。すなわち、キセノンフラッシュランプによって基板に与えるべきエネルギーを小さくすることができる。これによって、フラッシュ加熱において基板に生じる熱応力を小さくすることが可能となり、フラッシュ加熱における基板の割れの発生を防止することができる。しかしながら、ハロゲンランプを用いる構成では、基板を均一に昇温させることが非常に困難であり、予備昇温においても基板の表面領域の一部のみにホットスポットと称される高温領域やコールドスポットが生じてしまう。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、熱処理時における基板上の温度分布の面内均一性を向上させることができる熱処理装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、基板に対して光を照射することによって当該基板を加熱する熱処理装置であって、基板を保持する保持手段と、前記保持手段に保持された基板と所定の距離だけ離間した位置から前記基板に向けて光を照射する1以上の光照射手段と、それぞれが所定の形状および所定の遮光率を有し、前記1以上の光照射手段のうちのいずれかと前記保持手段に保持された基板との間のそれぞれ所定の位置に挿入される1以上の透過光調整部材と、前記1以上の透過光調整部材のうちの所定の透過光調整部材の姿勢を変更する姿勢変更手段と、を備える。
請求項2の発明は、基板に対して光を照射することによって当該基板を加熱する熱処理装置であって、基板を保持する保持手段と、前記保持手段に保持された基板と所定の距離だけ離間した位置から前記基板に向けて光を照射する1以上の光照射手段と、それぞれが所定の形状および所定の遮光率を有し、前記1以上の光照射手段のうちのいずれかと前記保持手段に保持された基板との間のそれぞれ所定の位置に挿入される1以上の透過光調整部材と、前記1以上の透過光調整部材のうちの所定の透過光調整部材の位置を変更する位置変更手段と、を備える。
請求項3の発明は、請求項2に記載の熱処理装置であって、前記1以上の透過光調整部材のうちの所定の透過光調整部材の姿勢を変更する姿勢変更手段、をさらに備える。
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の熱処理装置であって、前記1以上の透過光調整部材の少なくとも1つが、円板形状である。
請求項5の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の熱処理装置であって、前記1以上の透過光調整部材の少なくとも1つが、円環板形状である。
請求項6の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の熱処理装置であって、筒状に成型され、前記保持手段および前記1以上の光照射手段をその内部に収納するとともに、その内壁面で前記1以上の光照射手段から照射された光線を反射する反射体、を備え、前記1以上の透過光調整部材の少なくとも1つの平面形状が、前記反射体の断面形状と相似形である。
請求項7の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の熱処理装置であって、前記1以上の透過光調整部材の少なくとも1つが、石英を用いて形成される。
請求項8の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の熱処理装置であって、前記1以上の透過光調整部材の少なくとも1つが、前記基板を加熱する際の処理温度よりも高い融点を有する金属を用いて形成される。
請求項9の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の熱処理装置であって、前記1以上の透過光調整部材の少なくとも1つが、前記基板を加熱する際の処理温度よりも高い融点を有する金属の金網を用いて形成される。
請求項10の発明は、請求項8または9に記載の熱処理装置であって、前記金属が、タングステンである。
請求項11の発明は、基板に対して光を照射することによって当該基板を加熱する熱処理装置であって、基板を保持する保持手段と、前記保持手段に保持された基板と所定の距離だけ離間した位置から前記基板に向けて光を照射する1以上の光照射手段と、それぞれが所定の形状および所定の遮光率を有する複数の透過光調整部材と、前記1以上の光照射手段のうちのいずれかと前記保持手段に保持された基板との間に、前記複数の透過光調整部材を多段に支持する支持部材と、を備える。
請求項12の発明は、請求項11に記載の熱処理装置であって、前記多段に支持された複数の透過光調整部材の形状が互いに異なる。
請求項13の発明は、請求項11または12に記載の熱処理装置であって、前記複数の透過光調整部材の少なくとも1つが、円板形状である。
請求項14の発明は、請求項11または12に記載の熱処理装置であって、前記複数の透過光調整部材の少なくとも1つが、円環板形状である。
請求項15の発明は、請求項11または12に記載の熱処理装置であって、筒状に成型され、前記保持手段および前記1以上の光照射手段をその内部に収納するとともに、その内壁面で前記1以上の光照射手段から照射された光線を反射する反射体、を備え、前記複数の透過光調整部材の少なくとも1つの平面形状が、前記反射体の断面形状と相似形である。
請求項16の発明は、請求項11または12に記載の熱処理装置であって、前記複数の透過光調整部材の少なくとも1つが、石英を用いて形成される。
請求項17の発明は、請求項11または12に記載の熱処理装置であって、前記複数の透過光調整部材の少なくとも1つが、前記基板を加熱する際の処理温度よりも高い融点を有する金属を用いて形成される。
請求項18の発明は、請求項11または12に記載の熱処理装置であって、前記複数の透過光調整部材の少なくとも1つが、前記基板を加熱する際の処理温度よりも高い融点を有する金属の金網を用いて形成される。
請求項19の発明は、請求項17または18に記載の熱処理装置であって、前記金属が、タングステンである。
請求項20の発明は、請求項1から19のいずれかに記載の熱処理装置であって、前記1以上の光照射手段の1つが、閃光を照射するフラッシュランプ、を備える。
請求項21の発明は、請求項1から20のいずれかに記載の熱処理装置であって、前記1以上の光照射手段の少なくとも1つが、ハロゲンランプ、を備える。
請求項1の発明は、光照射手段と保持手段との間に挿入される1以上の透過光調整部材と、この透過光調整部材の姿勢を変更する姿勢変更手段とを備える。この構成によると、姿勢変更手段によって透過光調整部材を適切な姿勢におくように調整し、適切な姿勢におかれた透過光調整部材で光照射手段から保持手段に保持された基板へと向かう光の一部を遮光することによって、基板に生じている温度不均一領域を消滅させ、熱処理時における基板上の温度分布の面内均一性を向上させることができる。
請求項2の発明は、光照射手段と保持手段との間に挿入される1以上の透過光調整部材と、この透過光調整部材の位置を変更する位置変更手段とを備える。この構成によると、位置変更手段によって透過光調整部材を適切な位置におくように調整し、適切な位置におかた透過光調整部材で光照射手段から保持手段に保持された基板へと向かう光の一部を遮光することによって、基板に生じている温度不均一領域を消滅させ、熱処理時における基板上の温度分布の面内均一性を向上させることができる。
請求項3の発明は、透過光調整部材の姿勢を変更する姿勢変更手段を備える。この構成によると、位置変更手段および姿勢変更手段によって、透過光調整部材を、適切な位置にて適切な姿勢におくように調整することができる。
請求項11の発明によると、光照射手段と保持手段との間に、それぞれ所定の形状および所定の遮光率を有する透過光調整部材を多段に支持する。したがって、適切な高さに適切な形状および適切な遮光率を有する透過光調整部材をそれぞれ挿入し、各透過光調整部材で光照射手段から保持手段に保持された基板へと向かう光の一部を遮光することによって、基板に生じている温度不均一領域を消滅させ、熱処理時における基板上の温度分布の面内均一性を向上させることができる。
この発明の実施の形態に係る熱処理装置について図面を参照しながら説明する。この発明の実施の形態に係る熱処理装置100は、略円形の基板Wに閃光(フラッシュ光)を照射してその基板Wを加熱するフラッシュランプアニール装置である。
〈1.熱処理装置の全体構成〉
はじめに、この発明の実施の形態に係る熱処理装置の全体構成について、図1および図2を参照しながら説明する。図1は、熱処理装置100の構成を示す側断面図である。図2(a)および図2(b)は、熱処理装置100を図1の矢印Q1方向および矢印Q2方向からそれぞれみた縦断面図である。
熱処理装置100は、6枚の反射板11によって6角形の筒状に形成された反射体1を備える。各反射板11は反射率が十分に高い部材(例えば、アルミニウム等)により形成されている。もしくは、内側表面に反射率を高めるコーティング(例えば、金の非拡散コーティング)がなされている。後述する光照射部3,4から照射された光線の一部は、反射板11の内側表面で反射されて後述する保持部2に保持される基板Wに入射する。これによって、光照射部3,4から発生した光エネルギーが無駄なく基板Wの熱処理に用いられることになる。
また、熱処理装置100は、反射体1の筒内部において基板Wを水平に保持する保持部2を備える。保持部2は、基板Wの直径よりも若干大きな直径を有するリング状の部材であり、その内側端面には、基板Wの裏面を点で支持する支持部材21が複数個(例えば4個)形成されている。保持部2に保持される基板Wは、これら複数個の支持部材21によって裏面側から支持される。
また、熱処理装置100は、反射体1の筒内部に配置され、保持部2に保持される基板Wに光を照射することにより基板Wを加熱する2つの光照射部3,4を備える。
第1の光照射部(第1光照射部3)は、保持部2に保持された基板Wの下側であって基板Wと100mm以上離間した位置から、基板Wに向けて光を照射する。そして、その光エネルギーによって基板Wを所定の予備加熱温度まで昇温させる。第1光照射部3は、複数のハロゲンランプ31およびリフレクタ32を有する。複数のハロゲンランプ31は、それぞれが長尺の円筒形状を有する棒状ランプであり、それぞれの長手方向が保持部2に保持される基板Wの主面に沿って互いに平行となるように平面状に配列されている。リフレクタ32は、複数のハロゲンランプ31の下方にそれら全体を覆うように設けられ、その表面はブラスト処理により粗面化加工が施されて梨地模様を呈する。
第2の光照射部(第2光照射部4)は、保持部2に保持された基板Wの上側であって基板Wと100mm以上離間した位置から、基板W(より具体的には、第1光照射部3により予備加熱された基板W)に向けて閃光を照射する。そして、その光エネルギーによって基板Wの表面を短時間に昇温させる。第2光照射部4は、複数(例えば、30本)のキセノンフラッシュランプ(以下、単に「フラッシュランプ」という)41およびリフレクタ42を有する。複数のフラッシュランプ41は、それぞれが長尺の円筒形状を有する棒状ランプであり、それぞれの長手方向が保持部2に保持される基板Wの主面に沿って互いに平行となるように平面状に配列されている。リフレクタ42は、複数のフラッシュランプ41の上方にそれら全体を覆うように設けられ、その表面はブラスト処理により粗面化加工が施されて梨地模様を呈する。
キセノンフラッシュランプ41は、その内部にキセノンガスが封入されその両端部にコンデンサーに接続された陽極および陰極が配設されたガラス管と、該ガラス管の外周面上に巻回されたトリガー電極とを備える。キセノンガスは電気的には絶縁体であることから、通常の状態ではガラス管内に電気は流れない。しかしながら、トリガー電極に高電圧を印加して絶縁を破壊した場合には、コンデンサーに蓄えられた電気がガラス管内に瞬時に流れ、そのときのジュール熱でキセノンガスが加熱されて光が放出される。このキセノンフラッシュランプ41においては、予め蓄えられていた静電エネルギーが0.1ミリセカンドないし10ミリセカンドという極めて短い光パルスに変換されることから、連続点灯の光源に比べて極めて強い光を照射し得るという特徴を有する。
なお、光照射部3,4と保持部2との間には、光照射部3,4のそれぞれと保持部2に保持された基板Wとを分離された空間におくための雰囲気遮断部材を設けてもよい。ただし、この雰囲気遮断部材は光を透過させる部材(例えば、石英)を用いて形成する必要がある。雰囲気遮断部材を設けることによって、光照射部3,4にて発生したパーティクル等によって保持部2に保持された基板Wが汚染されるのを防止することができる。
また、熱処理装置100は、反射体1を覆う六角筒形状のチャンバー5を備える。チャンバー5は、反射体1を包囲する六角筒状のチャンバー側部51と、チャンバー側部51の上部を覆うチャンバー蓋部52、および、チャンバー側部51の下部を覆うチャンバー底部53によって構成される。チャンバー側部51には、基板Wの搬入および搬出を行うための搬送開口部511が形成されている。搬送開口部511は、軸512を中心に回動するゲートバルブ513により開閉可能とされる。搬送開口部511は、反射体1の側壁面をも貫通して形成されており、ゲートバルブ513が開放位置(図1の仮想線位置)におかれることによって、搬送開口部511を通じて反射体1の筒内部に基板Wを搬出入することが可能となる(矢印AR5)。一方、ゲートバルブ513が閉鎖位置(図1の実線位置)におかれると、チャンバー5の内部が密閉空間とされる。
また、熱処理装置100は、光照射部3,4と保持部2との間にそれぞれ挿入された光調整部6を備える。第1光照射部3と保持部2との間に挿入された光調整部6は、第1光照射部3から保持部2に保持された基板Wに向かう光の一部を遮光する。また、第2光照射部4と保持部2との間に挿入された光調整部6は、第2光照射部4から保持部2に保持された基板Wに向かう光の一部を遮光する。各光調整部6は、基板Wに向かう光の一部を遮光することによって、基板Wの表面領域に均一な放射線束が入射するように調整して、基板Wに生じる温度分布の不均一を解消する。光調整部6の具体的な構成については後に説明する。
また、熱処理装置100は、上記の各構成を制御する制御部91と、ユーザインターフェイスである操作部92および表示部93を備える。操作部92および表示部93はチャンバー5の外部に配置され、ユーザから各種の指示をチャンバー5の外部にて受け付ける。制御部91は、操作部92および表示部93から入力された各種の指示に基づいて熱処理装置100の各構成を制御する。
〈2.熱処理装置の動作〉
次に、熱処理装置100における基板Wの処理手順について図3を参照しながら説明する。図3は、熱処理装置100にて実行される処理の流れを示す図である。ここで処理対象となる基板Wはイオン注入法により不純物が添加された半導体基板であり、添加された不純物の活性化が熱処理装置100による熱処理により行われる。なお、以下の処理動作は、制御部91が所定のタイミングで各構成を制御することによって行われる。
まず、イオン注入後の基板Wを熱処理装置100内に搬入する(ステップS1)。より具体的には、制御部91が駆動手段(図示省略)を制御して、ゲートバルブ513を開放位置におく。これにより搬送開口部511が開放される。続いて、装置外部の搬送ロボットが、イオン注入後の基板Wを搬送開口部511を通じてチャンバー5内に搬入して、保持部2上に載置する。基板Wが保持部2上に載置されると、制御部91が再び駆動手段(図示省略)を制御して、ゲートバルブ513を閉鎖位置におく。これにより搬送開口部511が閉鎖され、チャンバー5内部が密閉空間とされる。
続いて、保持部2に保持された基板Wを予備加熱する(ステップS2)。より具体的には、制御部91が第1光照射部3を制御して、保持部2に保持された基板Wに向けて光を照射させる。この光エネルギーによって基板Wが所定の予備加熱温度まで昇温される。このとき、第1光照射部3のハロゲンランプ31から基板Wに向かう光の一部は光調整部6により遮光される。また、他の一部は、直接に、もしくは、反射板11やリフレクタ32により反射されながら、保持部2に保持された基板Wへと向かう。これらの光照射により基板Wの予備加熱が行われる。
予備加熱が完了すると、続いて、保持部2に保持された基板Wをフラッシュ加熱する(ステップS3)。より具体的には、制御部91が第2光照射部4を制御して、保持部2に保持された基板Wに向けて閃光(フラッシュ光)を照射させる。この光エネルギーによって基板Wが所定の処理加熱温度まで昇温される。このとき、第2光照射部4のフラッシュランプ41から基板Wに向かう光の一部は光調整部6により遮光される。また、他の一部は、直接に、もしくは、反射板11やリフレクタ42により反射されながら、保持部2に保持された基板Wへと向かう。これらの閃光照射により基板Wのフラッシュ加熱が行われる。
なお、フラッシュ加熱は、フラッシュランプ41からの閃光照射により行われるため、基板Wの表面温度を短時間で上昇することができる。すなわち、第2光照射部4のフラッシュランプ41から照射される閃光は、予め蓄えられていた静電エネルギーが極めて短い光パルスに変換された、照射時間が0.1ミリ秒ないし10ミリ秒程度の極めて短く強い閃光である。そして、フラッシュランプ41からの閃光照射によりフラッシュ加熱される基板Wの表面温度は、瞬間的に所定の処理温度(例えば、1000℃ないし1100℃程度)まで上昇し、基板Wに添加された不純物が活性化された後、表面温度が急速に下降する。このように、熱処理装置100では、基板Wの表面温度を極めて短時間で昇降することができるため、基板Wに添加された不純物の熱による拡散(この拡散現象を、基板W中の不純物のプロファイルがなまる、ともいう)を抑制しつつ不純物の活性化を行うことができる。なお、添加不純物の活性化に必要な時間はその熱拡散に必要な時間に比較して極めて短いため、0.1ミリセカンドないし10ミリセカンド程度の拡散が生じない短時間であっても活性化は完了する。
また、フラッシュ加熱の前に第1光照射部3により基板Wを予備加熱しておくことにより、フラッシュランプ41からの閃光照射によって基板Wの表面温度を処理温度まで容易に上昇させることができる。特に、この実施の形態においては、ハロゲンランプ31を用いて予備加熱を行うので、ホットプレート等を用いた場合に比べて高温(例えば、600度以上)領域まで基板Wを予備昇温させておくことができる。これにより、フラッシュ加熱における昇温幅を小さくすることが可能となり、フラッシュ加熱における基板の割れの発生を防止することができる。
フラッシュ加熱が終了すると、基板Wを熱処理装置100内から搬出する(ステップS4)。より具体的には、制御部91が駆動手段(図示省略)を制御してゲートバルブ513を開放位置におく。続いて、装置外部の搬送ロボットが、基板Wを搬送開口部511を通じてチャンバー6内から搬出する。以上で、熱処理装置100における基板Wの処理が終了する。
〈3.光調整部6〉
予備加熱およびフラッシュ加熱において、温度分布の不均一を生じさせないためには、保持部2に保持された基板Wの表面領域に均一な放射線束が形成される必要がある。ところが、各種の要因(例えば、保持部2、第1光照射部3、第2光照射部4等が構造上有する光学的な非対称性(より具体的には、保持部2に保持された基板Wに対して有する光学的な非対称性)、保持部2による光線の遮断、搬送開口部511による光の屈折等)により基板Wの位置に均一な放射線束が形成されない(したがって、温度分布の不均一が生じる)ことが多い。
この発明の実施の形態に係る熱処理装置100は、上述の通り、光照射部3,4から保持部2に保持された基板Wに向かう光の一部を、光調整部6により遮光することによって基板Wの表面領域に均一な放射線束が形成されるように調整して、基板Wに生じる温度分布の不均一を解消する。以下において、光調整部6の構成を具体的に説明する。ただし、以下においては、第1光照射部3と保持部2との間に設けられる光調整部6について説明するが、第2光照射部4と保持部2との間に設けられる光調整部6もこれと同様の構成を有している。なお、以下においては、光調整部6の構成として2種類の態様を提案する。
〈3a.第1の態様に係る光調整部〉
〈3a−1.光調整部6の構成〉
第1の態様に係る光調整部6(以下において「光調整部6a」と示す)について、図1および図4を参照しながら説明する。図1および図4は、いずれも光調整部6aを備える熱処理装置100の構成を示す側断面図であり、互いに異なる角度からみた断面図となっている。
光調整部6aは、所定の形状および所定の遮光率を有する板状部材である透過光調整板7aを備える。透過光調整板7aは、第1光照射部3と保持部2との間の所定の位置に挿入される。第1光照射部3と保持部2に保持された基板Wとの間に透過光調整板7aが挿入されると、第1光照射部3から基板Wへと向かう光線の一部が、透過光調整板7aにて所定の遮光率で遮光されることになる。
さらに、光調整部6aは、透過光調整板7aの姿勢を変更する姿勢変更機構81と、透過光調整板7aの位置を変更する位置変更機構82とを備える。
透過光調整板7aの姿勢および位置を変更することによって、透過光調整板7aが基板Wの表面に形成する投影像(すなわち、第1光照射部3からの出射光を受けた透過光調整板7aが保持部2に保持された基板Wの表面に形成する投影像)の位置、サイズ、ぼやけ具合等を変更することができる。基板Wの表面において投影像が形成される領域とは、すなわち、第1光照射部3から当該領域に入射する直接光が透過光調整板7aにより遮光される領域(すなわち、入射する光束の量が他の領域よりも少なくなる領域)である。つまり、透過光調整板7aの姿勢および位置を変更することによって、基板Wに入射する光束の量を局所的に多くしたり少なくしたりすることが可能となり、これによって、基板Wに生じている温度不均一領域を消滅させることができる。例えば、基板Wの表面領域にホットスポットHSが生じている場合、当該ホットスポットHS領域に透過光調整板7aの投影像が形成されるように透過光調整板7aの位置および姿勢を調整すれば、当該ホットスポットHSに入射する光束の量を少なくすることができる。これによって、ホットスポットHSを消滅させることが可能となる。
姿勢変更機構81は、制御部91と電気的に接続されている。制御部91は、操作部92および表示部93を介してオペレータから受け付けた指示に基づいて、姿勢変更機構81を駆動制御する。つまり、オペレータが、透過光調整板7aの姿勢をどの程度変更するかの指示を操作部92および表示部93から入力すると、制御部91は当該指示を受け付ける。そして、姿勢変更機構81を駆動制御して、透過光調整板7aの姿勢を変更する。
例えば、図1に示すように、透過光調整板7aを、保持部2に保持された基板Wの主面と平行な回動軸(回動軸A)に固設しておく。そして、この回動軸Aを、姿勢変更機構81によって所定角度(すなわち、制御部91から指示された角度)だけ回動させる(AR81)。これによって、透過光調整板7aの姿勢を(より具体的には、透過光調整板7aの表面と基板Wの主面とがなす角度を)オペレータからの指示に応じて適宜変更することができる。
透過光調整板7aの表面と基板Wの表面とがなす角度を変更することによって、基板Wの表面に形成される投影像のサイズを変更することができる。例えば、図1、図4に示すように、その表面が基板Wの表面と平行となる姿勢にある透過光調整板7a(位置P1)を、その回動軸Aを垂直方向に沿って所定角度αだけ回動させることによって、その表面が基板Wの表面と所定の角度α(α>0)をなす姿勢に変更すると(位置P2)、基板Wの表面に形成される透過光調整板7aの投影像のサイズを小さくすることができる。すなわち、入射する光束の量が少なくなる領域を小さくすることができる。透過光調整板7aの表面が基板Wの表面となす角度を90度に近づければ近づけるほど、基板Wの表面に形成される投影像のサイズ(すなわち、入射する光束の量が少なくなる領域)を小さくしていくことができる。
位置変更機構82は、制御部91と電気的に接続されている。制御部91は、操作部92および表示部93を介してオペレータから受け付けた指示に基づいて、位置変更機構82を駆動制御する。つまり、オペレータが、透過光調整板7aの位置をどの程度変更するかの指示を操作部92および表示部93から入力すると、制御部91は当該指示を受け付ける。そして、位置変更機構82を駆動制御して、透過光調整板7aの位置を変更する。
例えば、図1に示すように、位置変更機構82によって、透過光調整板7aの回動軸Aを、所定の方向(例えば、保持部2に保持された基板Wの主面に垂直な方向(Z軸方向)(AR82z)、および主面に平行な方向(X軸方向およびY軸方向)(AR82x,AR82y))に、所定距離(すなわち、制御部91から指示された距離)だけ移動させる。これによって、透過光調整板7aの位置(高さ位置および水平面内における位置)をオペレータからの指示に応じて適宜変更することができる。
透過光調整板7aを基板Wの主面に垂直な方向(Z軸方向)に移動させることによって、基板Wの表面に形成される投影像のぼやけ具合を変更することができる。つまり、投影像の領域に入射する光束の量を調整することができる。例えば、図1,図4に示すように、回動軸Aを+Z方向に所定距離dzだけ移動させることによって、透過光調整板7aを距離dzだけ基板Wの表面に近づければ(位置P3)、基板Wの表面に形成される透過光調整板7aの投影像の領域に入射する光束の量を少なくすることができる。
また、透過光調整板7aを基板Wの主面に平行な方向(X,Y方向)に移動させることによって、基板Wの表面に形成される投影像の位置を変更することができる。例えば、図1に示すように、回動軸Aを、+X方向に所定距離dxだけ移動させることによって、透過光調整板7aを基板Wに対して距離dxだけずらした位置におけば(位置P4)、基板Wの表面に形成される透過光調整板7aの投影像の位置を+X方向に距離dxだけ移動させることができる。すなわち、入射する光束の量が少なくなる領域を移動させることができる。
〈3a−2.透過光調整板7aの構成〉
〈i.形状〉
上述の通り、透過光調整板7aは、所定の形状を有する板状部材であり、これが保持部2と第1光照射部3との間に挿入されることによって、第1光照射部3から基板Wへと向かう光線の一部が遮光され、保持部2に保持された基板Wの表面に形成される透過光調整板7aの投影像の領域に入射する光束の量が他の領域よりも少なくなる。
ところで、基板Wの表面に形成される投影像の形状は、透過光調整板7aの形状により規定される。したがって、基板Wに生じている温度不均一領域を適確に解消するには、温度不均一領域の形状等に応じた適切な形状の透過光調整板7aを用いることが望ましい。例えば、温度不均一領域の形状等に応じて以下に示す各種の形状の透過光調整板7aを用いることができる。
〈円板形状〉
例えば、透過光調整板7aは、円板形状に成型される(図5)。この透過光調整板7aによると、基板Wの表面に円形の投影像を形成することができる。例えば、基板Wの表面領域に円形のホットスポットHSが生じている場合、この透過光調整板7aを用いれば、透過光調整板7aの投影像を当該ホットスポットHS領域に容易かつ確実に一致させることができる。すなわち、ホットスポットHSを容易かつ確実に消滅させることができる。
〈円環板形状〉
また例えば、透過光調整板7aは、円環板形状に成型される(図6)。この透過光調整板7aによると、基板Wの表面に円環形の投影像を形成することができる。例えば、基板Wの周縁領域一帯にホットスポットHSが生じている場合、この透過光調整板7aを用いれば、透過光調整板7aの投影像を当該ホットスポットHS領域に容易かつ確実に一致させることができる。すなわち、ホットスポットHSを容易かつ確実に消滅させることができる。
〈相似形状〉
また例えば、透過光調整板7aは、その平面形状が反射体1の断面形状と相似形となるように成型される(図7)。例えば、反射体1の断面形状と相似形の板状に成型される。この透過光調整板7aによると、例えば、第1光照射部3から出射される光束を全体的に所定の遮光率で遮光することによって、基板Wの温度分布を全体的に調整することができる。
〈ii.遮光率〉
また、基板Wの表面に形成される投影像の領域に入射する光束の量は、透過光調整板7aの遮光率により規定される。したがって、基板Wに生じている温度不均一領域を適確に解消するには、温度不均一領域の温度勾配等に応じた適切な遮光率の透過光調整板7aを用いることが望ましい。例えば以下に示す各種の方法によって、様々な遮光率を有する透過光調整板7aを得ることができる。
〈金属〉
例えば、透過光調整板7aを、各種の金属を用いて形成することができる。ただし、この金属は、少なくとも、熱処理装置100にて行われる熱処理における処理温度よりも高い融点をもつもの(例えば、タングステン)である必要がある。なお、金属表面に金等によるメッキを施してもよい。メッキを施すことによって、透過光調整板7aの酸化を防止することができる。金属を用いて透過光調整板7aを形成すれば、遮光率が高い(すなわち、透過率が低い)透過光調整板7aを得ることができる。
〈金網〉
また例えば、透過光調整板7aを、金網を用いて形成することができる(図5〜図7参照)。ただし、金網を形成する金属は、少なくとも、熱処理装置100にて行われる熱処理における処理温度よりも高い融点をもつもの(例えば、タングステン)である必要がある。金網を用いて透過光調整板7aを形成すれば、金属を用いて形成した透過光調整板7aに比べて遮光率の低い透過光調整板7aを得ることができる。また、網密度が大きい金網を用いれば、遮光率が比較的高い透過光調整板7aを得ることができ、逆に、網密度が小さい金網を用いれば、遮光率が比較的低い透過光調整板7aを得ることができる。なお、金網は成型加工が容易である。したがって、金網を用いれば、各種の形状の透過光調整板7aを容易に成型することができる。
〈石英〉
また例えば、透過光調整板7aを、石英を用いて形成することができる。石英を用いて透過光調整板7aを形成すれば、遮光率が低い(すなわち、透過率が高い)透過光調整板7aを得ることができる。
〈表面加工〉
また例えば、透過光調整板7a表面の一部領域もしくは全領域に、各種の加工を施すことによって、透光率を調整してもよい。例えば、石英を用いて形成した透過光調整板7aの表面の一部もしくは全領域に微小な凹凸を形成する加工を施すことによって(すなわち、すりガラス状とすることによって)当該領域の遮光率を高める(すなわち、透過率を下げる)ことができる。例えば、透過光調整板7aの全領域に微小な凹凸を形成する表面加工を施すことによって、加工前の状態に比べて遮光率が高い透過光調整板7aを得ることができる。また、図8に示すように、透過光調整板7aの一部領域Sに微小な凹凸を形成することによって、一部に遮光率が高い領域Sが形成された透過光調整板7aを得ることができる。また、凹凸加工を縞状に形成する(すなわち、すりを縞状に入れる)構成とし、縞の太さを適切に設定することによって、遮光率の調整を行うことも可能である。
〈3a−3.効果〉
上記の態様に係る光調整部6aを備える熱処理装置100においては、保持部2と第1光照射部3(もしくは第2光照射部4)との間に挿入される透過光調整板7aと、透過光調整板7aの姿勢および位置を調整可能する機構(姿勢変更機構81および位置変更機構82)とを有する。この構成によると、姿勢変更機構81および位置変更機構82によって透過光調整板7aを適切な姿勢および位置におくように調整し、適切な姿勢および適切な位置におかれた透過光調整板7aによって第1光照射部3(もしくは第2光照射部4)から保持部2に保持された基板Wへと向かう光の一部を遮光することによって、基板Wに生じている温度不均一領域を消滅させることができる。これによって、熱処理時における基板Wの温度分布の面内均一性を向上させることができる。
また、透過光調整板7aの形状および遮光率を、基板Wに生じている温度不均一領域の形状や温度勾配に応じたものとすることによって、温度不均一領域を確実に消滅させることができる。
〈3b.第2の態様に係る光調整部〉
〈3b−1.光調整部6の構成〉
第2の態様に係る光調整部6(以下において「光調整部6b」と示す)について、図9を参照しながら説明する。図9は、光調整部6bを備える熱処理装置100の構成を示す側断面図である。
光調整部6bは、所定の形状および所定の遮光率を有する板状部材である透過光調整板7bを複数枚備える。透過光調整板7bのそれぞれは、第1光照射部3と保持部2との間の所定の位置に挿入される。第1光照射部3と保持部2に保持された基板Wとの間に複数枚の透過光調整板7bが挿入されると、第1光照射部3から基板Wへと向かう光線の一部が、透過光調整板7bのそれぞれにて所定の遮光率で遮光されることになる。
さらに、光調整部6bは、チャンバー5の内壁面であって、保持部2と第1光照射部3との間に固設された複数個の調整板支持部材83を備える。
複数個の調整板支持部材83のうち、保持部2に保持された基板Wの表面と平行な面(水平面)上に固設された所定数個(例えば3個)の調整板支持部材83が一組となって、当該面上に1枚の透過光調整板7bを支持する。
例えば、図10に示すように、透過光調整板7bの所定位置(チャンバー5の内壁面に対する調整板支持部材83の取付位置と対応する位置)に、所定数個(例えば3個)の軸(係合軸B)を配設しておく。そして、各係合軸Bの端部を、調整板支持部材83と係合させて、一組の位置変更機構82によって1枚の透過光調整板7bを支持させる。これによって、透過光調整板7bを基板Wの表面と平行な面上に支持することができる。
ここでは、複数組の調整板支持部材83のそれぞれが、チャンバー5の内壁面の互いに異なる高さ位置に固設される。したがって、第1光照射部3と保持部2との間の各種の高さ位置に透過光調整板7bを挿入することができる。上述の通り、透過光調整板7bの高さ位置(すなわち、透過光調整板7bと基板Wとの離間距離)を変更することによって、基板Wの表面に形成される透過光調整板7bの投影像のぼやけ具合等を変更することができる。つまり、透過光調整板7bを適切な高さ位置に挿入することによって、基板Wに生じている温度不均一領域を消滅させることができる。
また、複数組の調整板支持部材83のそれぞれが、チャンバー5の内壁面の互いに異なる高さ位置に固設されることによって、第1光照射部3と保持部2との間に複数の透過光調整板7bを多段状態にして挿入することができる。適切な形状および適切な遮光率を有する透過光調整板7bを選択して適切な高さ位置に挿入することによって、様々な態様の温度不均一領域に対応することが可能となる。特に、互いに異なる形状の透過光調整板7bを多段に挿入することによって、様々な態様で生じる温度不均一領域を消滅させることが可能となる。例えば、基板Wの中央付近に円板形状のホットスポットHSが、また、周縁領域に円環板形状のホットスポットHSが、それぞれ生じている場合、後述する円板形状に成型された透過光調整板7b(図10)と、後述する円環板形状に成型された透過光調整板7b(図11)とを、多段状態にして第1光照射部3と保持部2との間に挿入することによって、2つのホットスポットHS領域のそれぞれに透過光調整板7bの投影像を形成することができる。これによって、両方のホットスポットHSを消滅させることができる。
〈3b−2.透過光調整板7bの構成〉
〈i.形状〉
透過光調整板7aと同様の事情により、基板Wに生じている温度不均一領域を適確に解消するには、温度不均一領域の形状等に応じた適切な形状の透過光調整板7bを用いることが望ましい。例えば、円板形状の形状の透過光調整板7bを用いることができる(図10)。また例えば、円環板形状の透過光調整板7bを用いることができる(図11)。また例えば、その平面形状が反射体1の断面形状と相似形に成型された透過光調整板7bを用いることができる(図12)。
〈ii.遮光率〉
また、透過光調整板7aと同様の事情により、基板Wに生じている温度不均一領域を適確に解消するには、温度不均一領域の温度勾配等に応じた適切な遮光率の透過光調整板7bを用いることが望ましい。遮光率が高い透過光調整板7bが必要な場合、例えば、金属により成型された透過光調整板7bを用いることができる。また例えば、各種の網密度を有する金網により成型された透過光調整板7bを用いることができる(図10〜図12)。また、遮光率が低い透過光調整板7bが必要な場合、例えば、石英により成型された透過光調整板7bを用いることができる。さらにまた、各種の表面加工が施された透過光調整板7bを用いることもできる(図13)。
〈3b−3.効果〉
上記の態様に係る光調整部6bを備える熱処理装置100においては、保持部2と第1光照射部3(もしくは第2光照射部4)との間の任意の高さ位置に透過光調整板7bを挿入することができる。また、複数の透過光調整板7bを多段に挿入することができる。したがって、適切な高さに適切な形状および適切な遮光率を有する透過光調整板7bを挿入し、挿入された透過光調整板7bで第1光照射部3(もしくは第2光照射部4)から保持部2に保持された基板Wへと向かう光の一部を遮光することによって、基板Wに生じている温度不均一領域を消滅させることができる。これによって、熱処理時における基板Wの温度分布の面内均一性を向上させることができる。
特に、互いに形状や遮光率が異なる複数の透過光調整板7bを組み合わせて挿入することによって、様々な態様で生じる温度不均一領域を消滅させることが可能となる。
〈4.変形例〉
上記の実施の形態においては、第1の態様に係る光調整部6aは、1枚の透過光調整板7aを備える構成としたが、複数枚の透過光調整板7aを多段に備える構成としてもよい。この場合、必ずしも全ての透過光調整板7aに姿勢変更機構81および位置変更機構82を接続する必要はない。例えば、一部(あるいは全て)の透過光調整板7aに、姿勢変更機構81のみを接続する構成としてもよい。
また、上記の実施の形態においては、第1の態様に係る光調整部6aは、制御部91によって電気的に制御される姿勢変更機構81および位置変更機構82によって透過光調整板7aの姿勢および位置を変更するものとしたが、透過光調整板7aの位置および姿勢を変更する機構は必ずしも電気的制御によるものでなくてもよい。例えば、透過光調整板7aに設けられた軸(回動軸A)を、チャンバー5を貫通させて形成し、当該軸を、チャンバー5の外部から直接回動させる(もしくその位置を調整させる)ことによって透過光調整板7aの位置および姿勢を変更する構成としてもよい。この構成によると、オペレータは、チャンバー5の外部から、回動軸Aを所望の角度だけ回動させる(もしくは、所望の距離だけ移動させる)ことによって、透過光調整板7aの位置および姿勢を所望通りに変更することができる。
また、上記の実施の形態においては、第1の態様に係る光調整部6aは、姿勢変更機構81および位置変更機構82によって透過光調整板7aの姿勢と位置との両方を変更するものとしたが、必ずしも姿勢変更機構81と位置変更機構82との両方を備える必要はない。例えば、姿勢変更機構81のみを備える構成としてもよいし、位置変更機構82のみを備える構成としてもよい。
また、上記の実施の形態においては、第2の態様に係る光調整部6bは、調整板支持部材83が、透過光調整板7bを水平に(保持部2に保持された基板Wの表面と平行な面上に)支持する構成としたが、調整板支持部材83が、透過光調整板7bを基板Wの表面と0より大きな所定の角度をなす姿勢で支持する構成としてもよい。
また、上記の実施の形態においては、反射体1は6枚の反射板11によって6角形の筒状に形成されているが、反射体1の形状はこれに限らず、n枚(ただし、nは3以上の整数)の反射板11によって任意の多角形の筒状に形成することができる。また、1枚の反射板11によって円筒状に形成することもできる。
また、上記の実施の形態においては、2つの光照射部3,4の両方が、保持部2に保持された基板Wから100mm以上離間した位置に配置されるとしたが、必ずしも両方の光照射部3,4を基板Wから100mm以上離間させなくともよい。少なくとも一方の光照射部3,4が100mm以上離間している構成を有する熱処理装置においては、上記の発明は有効に作用する。というのも、被加熱物である基板Wと光照射部との距離が大きくなるほど、基板Wを均一に加熱すること(すなわち、基板Wの位置に均一な放射線束を形成すること)が困難になるからである。
また、上記の実施の形態においては、第2光照射部4は、光源としてキセノンフラッシュランプを備える構成としたが、この光源としてハロゲンランプが用いられてもよい。
また、上記の実施の形態においては、第1光照射部3および第2光照射部4のそれぞれは、複数の棒状光源(ハロゲンランプ31、フラッシュランプ41)を備える構成としたが、光源は必ずしも棒状でなくともよい。例えば、渦巻き形状の光源を用いてもよい。また、複数個の点光源を規則的に配置してもよい。また、互いに異なる直径を有する複数個の円環状の光源を同心円に配置してもよい。
また、上記の実施の形態においては、保持部2は、リング状の部材により基板Wを支持する構成としたが、基板Wを保持する態様はこれに限らない。例えば、平板状の部材(例えば、石英により形成されたステージ)により基板Wを支持(面支持)する構成としてもよい。また、このような平板状の部材にさらに複数個の支持ピンを設け、これら複数個の支持ピンにより基板Wを支持(点支持)する構成としてもよい。また、各種形状のハンドにより支持する構成としてもよい。
熱処理装置の構成を示す側断面図である。 熱処理装置の構成を示す縦断面図である。 熱処理装置にて実行される処理の流れを示す図である。 熱処理装置の構成を示す側断面図である。 透過光調整板の構成例を示す図である。 透過光調整板の構成例を示す図である。 透過光調整板の構成例を示す図である。 透過光調整板の構成例を示す図である。 熱処理装置の構成を示す側断面図である。 透過光調整板の構成例を示す図である。 透過光調整板の構成例を示す図である。 透過光調整板の構成例を示す図である。 透過光調整板の構成例を示す図である。
符号の説明
1 反射体
2 保持部
3 第1光照射部
4 第2光照射部
5 チャンバー
6,6a,6b 光調整部
7a,7b 透過光調整板
81 姿勢変更機構
82 位置変更機構
83 調整板支持部材
100 熱処理装置
W 基板

Claims (21)

  1. 基板に対して光を照射することによって当該基板を加熱する熱処理装置であって、
    基板を保持する保持手段と、
    前記保持手段に保持された基板と所定の距離だけ離間した位置から前記基板に向けて光を照射する1以上の光照射手段と、
    それぞれが所定の形状および所定の遮光率を有し、前記1以上の光照射手段のうちのいずれかと前記保持手段に保持された基板との間のそれぞれ所定の位置に挿入される1以上の透過光調整部材と、
    前記1以上の透過光調整部材のうちの所定の透過光調整部材の姿勢を変更する姿勢変更手段と、
    を備えることを特徴とする熱処理装置。
  2. 基板に対して光を照射することによって当該基板を加熱する熱処理装置であって、
    基板を保持する保持手段と、
    前記保持手段に保持された基板と所定の距離だけ離間した位置から前記基板に向けて光を照射する1以上の光照射手段と、
    それぞれが所定の形状および所定の遮光率を有し、前記1以上の光照射手段のうちのいずれかと前記保持手段に保持された基板との間のそれぞれ所定の位置に挿入される1以上の透過光調整部材と、
    前記1以上の透過光調整部材のうちの所定の透過光調整部材の位置を変更する位置変更手段と、
    を備えることを特徴とする熱処理装置。
  3. 請求項2に記載の熱処理装置であって、
    前記1以上の透過光調整部材のうちの所定の透過光調整部材の姿勢を変更する姿勢変更手段、
    をさらに備えることを特徴とする熱処理装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の熱処理装置であって、
    前記1以上の透過光調整部材の少なくとも1つが、円板形状であることを特徴とする熱処理装置。
  5. 請求項1から3のいずれかに記載の熱処理装置であって、
    前記1以上の透過光調整部材の少なくとも1つが、円環板形状であることを特徴とする熱処理装置。
  6. 請求項1から3のいずれかに記載の熱処理装置であって、
    筒状に成型され、前記保持手段および前記1以上の光照射手段をその内部に収納するとともに、その内壁面で前記1以上の光照射手段から照射された光線を反射する反射体、
    を備え、
    前記1以上の透過光調整部材の少なくとも1つの平面形状が、前記反射体の断面形状と相似形であることを特徴とする熱処理装置。
  7. 請求項1から3のいずれかに記載の熱処理装置であって、
    前記1以上の透過光調整部材の少なくとも1つが、石英を用いて形成されることを特徴とする熱処理装置。
  8. 請求項1から3のいずれかに記載の熱処理装置であって、
    前記1以上の透過光調整部材の少なくとも1つが、前記基板を加熱する際の処理温度よりも高い融点を有する金属を用いて形成されることを特徴とする熱処理装置。
  9. 請求項1から3のいずれかに記載の熱処理装置であって、
    前記1以上の透過光調整部材の少なくとも1つが、前記基板を加熱する際の処理温度よりも高い融点を有する金属の金網を用いて形成されることを特徴とする熱処理装置。
  10. 請求項8または9に記載の熱処理装置であって、
    前記金属が、タングステンであることを特徴とする熱処理装置。
  11. 基板に対して光を照射することによって当該基板を加熱する熱処理装置であって、
    基板を保持する保持手段と、
    前記保持手段に保持された基板と所定の距離だけ離間した位置から前記基板に向けて光を照射する1以上の光照射手段と、
    それぞれが所定の形状および所定の遮光率を有する複数の透過光調整部材と、
    前記1以上の光照射手段のうちのいずれかと前記保持手段に保持された基板との間に、前記複数の透過光調整部材を多段に支持する支持部材と、
    を備えることを特徴とする熱処理装置。
  12. 請求項11に記載の熱処理装置であって、
    前記多段に支持された複数の透過光調整部材の形状が互いに異なることを特徴とする熱処理装置。
  13. 請求項11または12に記載の熱処理装置であって、
    前記複数の透過光調整部材の少なくとも1つが、円板形状であることを特徴とする熱処理装置。
  14. 請求項11または12に記載の熱処理装置であって、
    前記複数の透過光調整部材の少なくとも1つが、円環板形状であることを特徴とする熱処理装置。
  15. 請求項11または12に記載の熱処理装置であって、
    筒状に成型され、前記保持手段および前記1以上の光照射手段をその内部に収納するとともに、その内壁面で前記1以上の光照射手段から照射された光線を反射する反射体、
    を備え、
    前記複数の透過光調整部材の少なくとも1つの平面形状が、前記反射体の断面形状と相似形であることを特徴とする熱処理装置。
  16. 請求項11または12に記載の熱処理装置であって、
    前記複数の透過光調整部材の少なくとも1つが、石英を用いて形成されることを特徴とする熱処理装置。
  17. 請求項11または12に記載の熱処理装置であって、
    前記複数の透過光調整部材の少なくとも1つが、前記基板を加熱する際の処理温度よりも高い融点を有する金属を用いて形成されることを特徴とする熱処理装置。
  18. 請求項11または12に記載の熱処理装置であって、
    前記複数の透過光調整部材の少なくとも1つが、前記基板を加熱する際の処理温度よりも高い融点を有する金属の金網を用いて形成されることを特徴とする熱処理装置。
  19. 請求項17または18に記載の熱処理装置であって、
    前記金属が、タングステンであることを特徴とする熱処理装置。
  20. 請求項1から19のいずれかに記載の熱処理装置であって、
    前記1以上の光照射手段の1つが、
    閃光を照射するフラッシュランプ、
    を備えることを特徴とする熱処理装置。
  21. 請求項1から20のいずれかに記載の熱処理装置であって、
    前記1以上の光照射手段の少なくとも1つが、
    ハロゲンランプ、
    を備えることを特徴とする熱処理装置。
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