JP2004135187A - パラレル/シリアル変換回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のパラレル/シリアル変換部を備えており、パラレル/シリアル変換に要する時間の短縮、回路規模の拡大抑制が可能なパラレル/シリアル変換回路を提供する。
【解決手段】パラレル/シリアル変換回路10は、2系統のパラレル/シリアル変換部11a・11bとクロック発生器12とを有している。クロック発生器12は、パラレル/シリアル変換部11aのパラレルデータ信号7aの周波数をFpa(Hz)、パラレルデータ信号のビット数をNa(bit)、パラレル/シリアル変換部11bのパラレルデータ信号7bの周波数をFpb(Hz)、パラレルデータ信号7bのビット数をNb(bit)とすると、Fpa×Na(Hz)およびFpb×Nb(Hz)よりも大きくかつ同程度の大きさの固定周波数を有するクロック信号5を発振する。
【選択図】 図1
【解決手段】パラレル/シリアル変換回路10は、2系統のパラレル/シリアル変換部11a・11bとクロック発生器12とを有している。クロック発生器12は、パラレル/シリアル変換部11aのパラレルデータ信号7aの周波数をFpa(Hz)、パラレルデータ信号のビット数をNa(bit)、パラレル/シリアル変換部11bのパラレルデータ信号7bの周波数をFpb(Hz)、パラレルデータ信号7bのビット数をNb(bit)とすると、Fpa×Na(Hz)およびFpb×Nb(Hz)よりも大きくかつ同程度の大きさの固定周波数を有するクロック信号5を発振する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、デジタル変調方式で伝送される放送を受信するための受信機内において、デジタル信号を復調した後のトランスポートストリーム信号(パラレルデータ信号)のビット誤り率を測定する際に用いられるパラレル/シリアル変換回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のパラレル/シリアル変換回路は、トランスポートストリーム信号をシリアル信号に変換し、該シリアル信号をビット誤り率測定器に入力することで、デジタル信号復調後のビット誤り率を測定している。
【0003】
例えば、図7に示すように、2系統のパラレル/シリアル変換器100a・100bを備えたパラレル/シリアル変換回路101は、デジタル復調器102a・102bの出力であるパラレルデータ信号をそれぞれシリアル信号に変換し、該シリアル信号をBER(Bit Error Rate)測定器103a・103bに入力して、ビット誤り率を測定する。
【0004】
より詳しく説明すれば、一方のデジタル復調器102aから出力された復調後のトランスポートストリーム信号であるパラレルデータ信号104aおよびパラレルデータ信号用クロック105aは、パラレル/シリアル変換器100aに入力され、パラレル/シリアル変換が行われる。そして、パラレル/シリアル変換器100aから出力されたシリアルデータ信号106aおよびシリアル信号用クロック107aが、BER測定器103aに入力されることにより、ビット誤り率が測定される。
【0005】
同様に、他方のデジタル復調器102bから出力されたパラレルデータ信号104bおよびパラレルデータ信号用クロック105bは、パラレル/シリアル変換器100bに入力され、パラレル/シリアル変換が行われる。そして、パラレル/シリアル変換器100bから出力されたシリアルデータ信号106b、シリアル信号用クロック107bは、BER測定器103bに入力されることにより、ビット誤り率が測定される。
【0006】
このような従来のパラレル/シリアル変換回路101において、図7に示すような2系統のパラレル/シリアル変換回路を実現するには、図8に示すように、同じ回路構成のパラレル/シリアル変換器100a・100bを2つ設ける必要がある。
【0007】
ここで、2系統のパラレル/シリアル変換器100a・100bの内部における処理について、図8を用いてより詳しく説明すれば以下のとおりである。
【0008】
なお、パラレル/シリアル変換器100a・100bにおけるパラレルデータ信号115a・115bの周波数をFpa(Hz),Fpb(Hz)、ビット数をNa(bit),Nb(bit)とした場合に、周波数がFpa×Na(Hz),Fpb×Nb(Hz)となるシリアルデータ信号119a・119bがそれぞれ出力されるものとする。
【0009】
一方のパラレル/シリアル変換器100aは、パラレルデータ信号用クロック116aとパラレル/シリアル変換用クロックとの周期がずれないようにするため、パラレルデータ信号用クロック116aとパラレル/シリアル変換用クロックを1/Na分周したクロック120aとを、PLL(Phase−Locked Loop)110aにおいて比較する。パラレルデータ信号用クロック116aとクロック120aとの周波数にずれがある場合、PLL110aより後段のクロック発生回路111aに周波数のずれを補正するための制御信号117aを出力する。
【0010】
この制御信号117aは、クロック発生回路111aに入力される。
【0011】
クロック発生回路111aは、パラレルデータ信号用クロック116aとの周期ずれを補正したクロック信号118aを発振する。なお、クロック信号118aは、そのままシリアル信号用クロック121aとして使用される。
【0012】
シフトレジスタ112aは、上記パラレル/シリアル変換用クロックとしてのクロック信号118aを用いて、入力されたNa(bit)のパラレルデータ信号をクロック信号118aの1周期毎に時系列なシリアルデータ信号119aに変換して出力する。なお、シフトレジスタ112aにおいては、逐次入力されるパラレルデータ信号115aをシリアルデータ信号119aに変換しなければならないため、常に、パラレルデータ信号用クロック116aに対して周期ずれのないパラレル/シリアル変換用クロックが必要とされる。
【0013】
そこで、従来のパラレル/シリアル変換回路は、PLL110aにおいて、パラレルデータ信号用クロック116aとパラレル/シリアル変換用クロックとの周期を比較するために、分周器113aが、Fpa×Na(Hz)の周波数を持つクロック信号118a(パラレル/シリアル変換用クロック)を、パラレルデータ信号のビット数をNa(bit)で分周し、周波数Fpa×Na(Hz)を1/Na分周したクロック信号120aをPLL110aに対して出力している。
【0014】
PLL110aは、このクロック信号120aとパラレルデータ信号用クロック116aとを比較して、周期ずれを調整するための制御信号117aをクロック発生回路111aに対して出力する。そして、クロック発生回路111aが、パラレル/シリアル変換用クロックとして、クロック信号118aを発振する。
【0015】
これにより、従来のパラレル/シリアル変換回路は、常に、パラレルデータ信号用クロック116aに対して周期ずれのないパラレル/シリアル変換用クロックとして、クロック信号118aを出力することができる。
【0016】
なお、他方のパラレル/シリアル変換器100bについても、上述した一方のパラレル/シリアル変換器100aと同様な回路構成を有しており、処理内容についても上記と同様である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来のパラレル/シリアル変換回路は、パラレルデータ信号の周波数と、パラレル/シリアル変換用クロックの周波数との周期ずれを調整するために、PLLが必要となるという問題を有している。
【0018】
すなわち、PLLは、回路構成が複雑であるとともに、PLLを用いたパラレル/シリアル変換回路においては、パラレルデータ信号用クロックとパラレル/シリアル変換用クロックとの周期ずれがないよう逐次PLLで比較しながら制御信号で補正しており、パラレル/シリアル変換用クロックの周期が安定するまでに時間がかかってしまう。
【0019】
さらに、複数の系統のパラレル/シリアル変換器を備えたパラレル/シリアル変換回路を構成する場合に、各パラレルデータ信号間において同期を取る必要があるため、同期を取るための回路がパラレル/シリアル変換部の数だけ必要となり、回路規模の拡大につながる。
【0020】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、例えば、PLL等によってパラレルデータ信号の周波数との比較による周期ずれの調整処理を行わなくても、常に、パラレルデータ信号の周波数との周期ずれのないパラレル/シリアル変換用クロックを出力することができるとともに、パラレル/シリアル変換に要する時間の短縮、回路規模の拡大抑制が可能な複数の系統のパラレル/シリアル変換器を備えたパラレル/シリアル変換回路を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明のパラレル/シリアル変換回路は、上記の課題を解決するために、パラレル形式のデジタル入力信号をシリアル形式のデジタル出力信号に変換するパラレル/シリアル変換部を複数有しているパラレル/シリアル変換回路において、上記各パラレル/シリアル変換部に入力される共有クロックを出力する、上記複数のパラレル/シリアル変換部に共通のクロック発生器を備えていることを特徴としている。
【0022】
上記の構成によれば、パラレル/シリアル変換処理に要する時間を従来よりも短縮できるとともに、従来よりも簡易な回路構成でパラレル/シリアル変換処理を行うことができる。
【0023】
すなわち、本発明のパラレル/シリアル変換回路は、クロック発生器から、パラレル/シリアル変換用クロックとして使用する内部クロックを共有クロックとして各パラレル/シリアル変換部内の各回路にパラレル形式のデジタル入力信号の出力タイミングを示すクロックとともに入力している。このため、パラレル形式のデジタル入力信号の出力タイミングを示すクロックとパラレル/シリアル変換用クロックとの周期ずれ補正処理を行う必要がない。よって、従来よりも短時間でパラレル/シリアル変換処理を行うことができる。
【0024】
また、上記補正処理に用いられる複雑な回路構成のPLLや、各パラレル/シリアル変換部に入力されるそれぞれのパラレル形式のデジタル入力信号間で同期を取るための回路を不要にできるため、回路規模の拡大を抑制し、簡素な回路構成でパラレル/シリアル変換処理を行うことができる。
【0025】
さらに、例えば、各パラレル/シリアル変換部毎に入力されるパラレル形式のデジタル入力信号の周波数が互いに異なる場合や、各パラレル/シリアル変換部に入力されるパラレル形式のデジタル入力信号の周波数が変化した場合であっても、分周器あるいは逓倍器を用いて、共有クロックを各パラレル/シリアル変換部毎にパラレル/シリアル変換用クロックとして適切な周波数に調整することにより、パラレル/シリアル変換を行うことができる。
【0026】
なお、上記共有クロックとは、複数のパラレル/シリアル変換部の全てに入力される共通の内部クロックであり、パラレル形式のデジタル入力信号用クロックとの周期ずれが生じないように、各パラレル/シリアル変換部を構成する各回路に入力されるものである。
【0027】
上記各パラレル/シリアル変換部には、上記共有クロックに基づいて生成された、下記の関係式(1)を満たす周波数のパラレル/シリアル変換用クロックが入力されることがより好ましい。
F≧Fp×N・・・・・(1)
(ただし、Fはパラレル/シリアル変換用クロックの周波数、Fpはパラレル形式のデジタル入力信号の周波数、Nはパラレル形式のデジタル入力信号のビット数とする。)
これにより、各パラレル/シリアル変換部に入力されるパラレル形式のデジタル入力信号の出力タイミングを示すクロックが変化した場合でも、上記関係式(1)を満たす周波数のパラレル/シリアル変換用クロックを入力することで、特別な対応をとることなく、パラレル/シリアル変換処理を実行できる。
【0028】
上記複数のパラレル/シリアル変換部のうち、少なくとも一つのパラレル/シリアル変換部の前段には、上記共有クロックの周波数を変化させる分周器を備えていることがより好ましい。
【0029】
これにより、あるパラレル/シリアル変換部において、パラレル形式のデジタル入力信号の周波数とパラレル形式のデジタル入力信号のビット数との積よりもはるかに大きい共有クロックを使用する場合でも、上記関係式(1)を満たすように、分周器によって共有クロックの周波数を小さくしてパラレル/シリアル変換用クロックとして使用することで、回路全体での消費電力および発熱量を軽減しつつ、パラレル/シリアル変換処理を行うことができる。
【0030】
例えば、複数のパラレル/シリアル変換部のうち、あるパラレル/シリアル変換部には、周波数の小さいパラレル形式のデジタル入力信号が入力され、他のパラレル/シリアル変換部には、周波数が大きいパラレル形式のデジタル入力信号が入力されたとする。この場合、各パラレル/シリアル変換部に対応するパラレル形式のデジタル入力信号の周波数とパラレル形式のデジタル入力信号のビット数との積には差が生じるため、双方のパラレル/シリアル変換部に最適なパラレル/シリアル変換用クロックとして、共有クロックをそのまま使用することは難しい。
【0031】
そこで、双方のパラレル/シリアル変換部において最適なパラレル/シリアル変換用クロックを得るために、パラレル形式のデジタル入力信号の周波数とパラレル形式のデジタル入力信号のビット数との積が大きい側よりも若干周波数が大きい共有クロックを使用する。これにより、大きい側については共有クロックをそのままパラレル/シリアル変換用クロックとして使用しつつ、小さい側については、共有クロックの周波数を分周期によって上記関係式(1)を満たすレベルまで小さくし、パラレル/シリアル変換用クロックとして使用することで、双方のパラレル/シリアル変換部において最適なパラレル/シリアル変換処理を行うことができる。
【0032】
上記複数のパラレル/シリアル変換部のうち、少なくとも一つのパラレル/シリアル変換部の前段には、上記共有クロックの周波数を変化させる逓倍器を備えていることがより好ましい。
【0033】
これにより、共有クロックとして、パラレル形式のデジタル入力信号の周波数とパラレル形式のデジタル入力信号のビット数との積よりも小さい周波数の共有クロックを使用する場合でも、逓倍器を用いて共有クロックの周波数を上記関係式(1)を満たすように大きくすることで、パラレル/シリアル変換用クロックとして使用することができる。よって、そのままではパラレル/シリアル変換用クロックとして使用できないような小さい周波数の共有クロックを使用して、パラレル/シリアル変換を行うことができる。
【0034】
さらに、低い周波数の共有クロックを使用することで、共有クロックの発振回路の簡易化・低価格化が可能になる。
【0035】
また、例えば、あるパラレル/シリアル変換部の前段には逓倍器、別のパラレル/シリアル変換部の前段には分周器を挿入する等、各パラレル/シリアル変換部に入力されるパラレル形式のデジタル入力信号の周波数の大きさに応じて、逓倍器と分周器とを組み合わせることも可能である。この場合には、各パラレル/シリアル変換部に対応した適切なパラレル/シリアル変換用クロックの周波数と共有クロックの周波数との比較結果に応じて、共有クロックを大きくする必要があるパラレル/シリアル変換部の前段には逓倍器を設け、小さくする必要があるパラレル/シリアル変換部の前段には分周期を設ける。これにより、どのような大きさの周波数を有する共有クロックを使用した場合でも、各パラレル/シリアル変換部毎に上記関係式(1)を満たす適切なパラレル/シリアル変換用クロックを生成し、パラレル/シリアル変換処理を行うことができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
本発明のパラレル/シリアル変換回路に関し、各パラレル/シリアル変換部に入力されるパラレルデータの周波数と共有クロックとの関係に応じて、いくつかの実施形態を例にあげて説明する。
【0037】
〔実施形態1〕
本発明のパラレル/シリアル変換回路に関する一実施形態について、図1を用いて説明すれば以下のとおりである。
【0038】
なお、本実施形態のパラレル/シリアル変換回路10は、各パラレル/シリアル変換部に入力されるパラレルデータの周波数よりも大きく、かつ同程度の周波数を有する共有クロックを、そのままパラレル/シリアル変換用クロックとして使用する場合の基本的な回路構成である。
【0039】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路10は、図1に示すように、2系統のパラレル/シリアル変換部11a・11bとクロック発生器12とを有している。
【0040】
クロック発生器12は、一方のパラレル/シリアル変換部11aのパラレルデータ信号(パラレル形式のデジタル入力信号)7aの周波数をFpa(Hz)、パラレルデータ信号のビット数をNa(bit)、他方のパラレル/シリアル変換部11bのパラレルデータ信号7bの周波数をFpb(Hz)、パラレルデータ信号7bのビット数をNb(bit)とすると、Fpa×Na(Hz)およびFpb×Nb(Hz)よりも大きくかつ同程度の周波数となる固定の周波数を有するクロック信号5を発振する。
【0041】
このクロック信号5は、パラレル/シリアル変換用クロックとして、後段にて説明する各ブロックに対して出力される。
【0042】
ここで、一方のパラレル/シリアル変換部11aにおけるパラレル/シリアル変換の処理の流れについて説明する。
【0043】
パラレル/シリアル変換部11aは、図1に示すように、ロード信号生成回路13a、カウンタ14a、アンド回路15aおよびシフトレジスタ16aを備えている。
【0044】
ロード信号生成回路13aは、上記クロック発振器12から発振されたパラレル/シリアル変換用クロックとしてのクロック信号5とパラレルデータ信号用クロック1aとが入力される。そして、このクロック信号5を用いて、パラレルデータ信号用クロック1aが入力される毎に生成されるロード信号2aをカウンタ14aおよびシフトレジスタ16aに対して出力する。
【0045】
カウンタ14aは、ロード信号2aが入力されると動作を開始し、パラレル/シリアル変換用クロックとしてのクロック信号5によって、パラレルデータ信号のNa個のビット数分のみ計数を行う。そして、計数開始から終了までのカウンタ動作期間に出力されるイネーブル信号3aを生成し、アンド回路15aおよびシフトレジスタ16aに対して出力する。
【0046】
なお、イネーブル信号3aは、アンド回路15aにおいて、シリアル信号用クロック4aの生成期間を制御するために用いられるとともに、パラレル/シリアル変換を行うシフトレジスタ16aにおいて、その動作期間を制御し、パラレルデータ信号のビット数に相当する分のみのシリアル変換を行うために用いられる。これにより、シフトレジスタ16aが必要以上に動作して、不要なシリアル信号を生成することを防止することができる。
【0047】
アンド回路15aは、イネーブル信号3aおよびクロック信号5が入力され、シリアル信号用クロック4aを生成する。
【0048】
シフトレジスタ16aは、ロード信号2aが入力されることによって動作を開始し、イネーブル信号3aが入力される期間のみ動作する。そして、イネーブル信号3aが入力される期間に入力されるNa(bit)のパラレルデータ信号7aを、クロック信号5の1周期毎に時系列なシリアルデータ6aに変換した信号を出力して、パラレル/シリアル変換を行う。
【0049】
ここでさらに、他方のパラレル/シリアル変換部11bにおけるパラレル/シリアル変換の処理の流れについて説明する。
【0050】
パラレル/シリアル変換部11bは、図1に示すように、パラレル/シリアル変換部11aと同様に、ロード信号生成回路13b、カウンタ14b、アンド回路15bおよびシフトレジスタ16bを備えている。
【0051】
パラレル/シリアル変換部11bは、クロック発生器12より発振される固定の周波数を有するクロック信号5をパラレル/シリアル変換部11aと共有している。そして、クロック信号5をパラレル/シリアル変換用クロックとして、後段の各ブロックに入力することにより、パラレル/シリアル変換部11aと同様にパラレル/シリアル変換を行う。
【0052】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路10においては、以上のように、パラレル/シリアル変換用クロックとして、Fpa×Na(Hz),Fpb×Nb(Hz)よりも大きい周波数を有する固定のクロック信号5を、パラレル/シリアル変換部11a・11bがパラレル/シリアル変換用クロックとして共有している。
【0053】
すなわち、クロック発生器12から発振されたクロック信号5は、パラレル/シリアル変換部11aにおけるロード信号生成回路13a、カウンタ14a、アンド回路15aおよびシフトレジスタ16a、さらに、パラレル/シリアル変換部11bにおけるロード信号生成回路13b、カウンタ14b、アンド回路15bおよびシフトレジスタ16bのそれぞれの回路に入力されている。
【0054】
これにより、複数のパラレル/シリアル変換部において、1つの固定された内部クロックをパラレル/シリアル変換用クロックとして共有することで、従来のような周期ずれ補正処理を行う必要がない。よって、常に、従来より短時間でパラレル/シリアル変換処理を行うことができるとともに、各パラレル/シリアル変換部11a・11bに入力されるパラレルデータの周波数の変化にも対応できる。
【0055】
また、パラレル/シリアル変換回路10は、固定周波数発振器であるクロック発生器12を備えていることにより、パラレルデータ信号用クロックとパラレル/シリアル変換用クロックとの比較に用いられる複雑な回路構成のPLLを不要にできるとともに、各パラレルデータ信号と同期を取るための回路を不要にできるため、回路規模の拡大を抑制できる。
【0056】
また、本実施形態のパラレル/シリアル変換回路10によれば、最も簡易な回路構成で、各々のパラレルデータの周波数の変化に対応することができる。
【0057】
〔実施形態2〕
本発明のパラレル/シリアル変換回路に関する他の実施形態について、図2を用いて説明すれば以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記実施形態1にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
【0058】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路20は、各パラレル/シリアル変換部に入力されるパラレルデータの周波数よりもかなり大きい周波数を有する共有クロックを各パラレル/シリアル変換部に入力する場合の基本的な回路構成である。
【0059】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路20は、図2に示すように、図1のパラレル/シリアル変換部11a・11bの前段に、分周器24a・24bが追加されている点で、実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10と異なっているが、この他の構成については同様である。
【0060】
パラレル/シリアル変換回路20は、上記実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10と同様に、2系統のパラレル/シリアル変換部21a・21bを備えている。
【0061】
ここで、一方のパラレル/シリアル変換部21aにおけるパラレルデータ信号の周波数をFpa(Hz)、ビット数をNa(bit)、他方のパラレル/シリアル変換部21bにおけるパラレルデータ信号の周波数をFpb(Hz)、ビット数をNb(bit)とすると、Fpa×Na(Hz)およびFpb×Nb(Hz)よりも大きい、固定の周波数を有する固定発振クロック22が共有クロックとしてクロック発生器12から発振される。
【0062】
一方のパラレル/シリアル変換部21aには、共有クロックである固定発振クロック22の周波数と比べて、かなり小さい周波数のパラレルデータ信号が入力されるため、上記固定発振クロック22を分周器24aに入力し、分周された出力信号23aをパラレル/シリアル変換用クロックとして使用している。そして、出力信号23aとパラレルデータ信号用クロック1aとがロード信号生成回路13aに入力され、出力信号23aを用いてパラレルデータ信号用クロック1aが入力される毎に生成されるロード信号2aが出力される。ロード信号2aが入力されることによりパラレルデータ信号入力毎に、パラレル/シリアル変換用クロックを計数するためのカウンタ14aおよびパラレル/シリアル変換を行うシフトレジスタ16aの動作が開始される。
【0063】
そして、ロード信号2aと固定発振クロック22とがカウンタ14aに入力される。
【0064】
カウンタ14aは、ロード信号2a入力後に動作を開始し、パラレル/シリアル変換用クロックについて、パラレルデータ信号7aのビット数分に相当するNa個のみ計数を行う。
【0065】
このとき、カウンタ14aは、計数開始から終了までのカウンタ動作期間に出力されるイネーブル信号3aを生成する。このイネーブル信号3aによって、後段に配置されたアンド回路15aでのシリアルクロック4aの生成期間を制御するとともに、後段に配置されたパラレル/シリアル変換を行うシフトレジスタ16aの動作期間を制御し、パラレルビット数分のみのシリアル変換を行い、必要以上の回路動作を抑止して、不要なシリアル信号の生成を防いでいる。
【0066】
続いて、上記イネーブル信号3aとパラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号23aとをアンド回路15aに入力し、シリアル信号用クロック4aを生成する。
【0067】
シフトレジスタ16aは、ロード信号2aが入力されることにより動作を開始し、イネーブル信号3aが入力される期間のみ動作する。イネーブル信号3aが入力される期間、シフトレジスタ16aは入力されてくるNa(bit)のパラレルデータ信号7aを、パラレル/シリアル変換用クロックの1周期毎に時系列なシリアルデータ6aに変換して出力する。
【0068】
そして、他方のパラレル/シリアル変換部21bにおいては、一方のパラレル/シリアル変換部21aでも使用されていたクロック発生器12より発振される固定の周波数を有する固定発振クロック22を共有し、固定発振クロック22を分周器24bに入力し、分周された出力信号23aをパラレル/シリアル変換用クロックとして、一方のパラレル/シリアル変換部21aと同様に後段の各ブロックに入力することによりパラレル/シリアル変換を行う。
【0069】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路は、実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10の構成に加えて、各パラレル/シリアル変換部21a・21bの前段に、分周器24a・24bを備えている。これにより、共有クロックの周波数が、パラレル/シリアル変換部21a・21bにそれぞれ入力されるパラレルデータの周波数と比べてかなり大きい場合でも、分周器21a・21bによって、共有クロックを少なくともFpa×Na(Hz)およびFpb×Nb(Hz)以上の周波数まで調整して、パラレル/シリアル変換用クロックとして用いることで、上記実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10と同様に、パラレル/シリアル変換処理時間の短縮化、回路規模の拡大抑制等の効果を得ることができる。
【0070】
さらに、分周器24a・24bを用いることにより、両方のパラレル/シリアル変換部21a・21bにおける消費電力・発熱量を低減することができる。
【0071】
〔実施形態3〕
本発明のパラレル/シリアル変換回路に関するさらに他の実施形態について、図3を用いて説明すれば以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記実施形態1または2において説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
【0072】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路30は、一方のパラレル/シリアル変換部に入力されるパラレルデータの周波数よりもかなり大きく、他方のパラレル/シリアル変換部に入力されるパラレルデータの周波数よりも大きく、かつ同程度の周波数を有する共有クロックを各パラレル/シリアル変換部へ入力する場合の基本的な回路構成である。
【0073】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路30は、図3に示すように、図1のパラレル/シリアル変換部11aの前段に、分周器24aが追加されている点で、実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10と異なっているが、この他の構成については同様である。
【0074】
パラレル/シリアル変換回路30においては、一方のパラレル/シリアル変換部31aのパラレルデータ信号の周波数:Fpa(Hz)、パラレルデータ信号のビット数:Na(bit)、他方のパラレル/シリアル変換部31bのパラレルデータ信号の周波数:Fpb(Hz)、パラレルデータ信号のビット数:Nb(bit)とした場合、クロック発生器12から発振されたFpa×Na(Hz)およびFpb×Nb(Hz)よりも大きい、固定の周波数を有する固定発振クロック(共有クロック)28が出力され、パラレル/シリアル変換回路30内の各ブロックに入力されている。
【0075】
一方のパラレル/シリアル変換部31aには、固定発振クロック28と比べて周波数がかなり小さいパラレルデータが入力されるため、上記固定発振クロック32を分周器24aに入力し、分周された出力信号33をパラレル/シリアル変換用クロックとして使用する。そして、該出力信号33とパラレルデータ信号用クロック1aとがロード信号生成回路13aに入力され、パラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号33を用いて、パラレルデータ信号用クロック1aが入力される毎に生成されるロード信号2aが出力される。ロード信号2aによりパラレルデータ信号入力毎に、パラレル/シリアル変換用クロックを計数するためのカウンタ14aおよびパラレル/シリアル変換を行うシフトレジスタ16aの動作が開始される。
【0076】
上記ロード信号2aとパラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号33aとをカウンタ14aに入力し、上記ロード信号2a入力後カウンタ14aは動作を開始し、パラレル/シリアル変換用クロックについて、パラレルデータ信号のビット数分:Na個のみ計数を行う。カウンタ14aの計数開始から終了までのカウンタ動作期間に出力されるイネーブル信号3aを生成する。イネーブル信号3aにより後段のアンド回路15aでのシリアルクロック4aの生成期間を制御する。また、イネーブル信号3aにより、後段のパラレル/シリアル変換を行うシフトレジスタ16aの動作期間を制御する。イネーブル信号3aにより、パラレルビット数分のみのシリアル変換を行い、必要以上の回路動作を抑止し、不要なシリアル信号の生成を防ぐ。
【0077】
上記イネーブル信号3aとパラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号33aとをアンド回路15aに入力し、シリアル信号用クロック4aを生成する。
【0078】
上記ロード信号2aによって、シフトレジスタ16aは動作を開始し、上記イネーブル信号3aが入力される期間のみ動作する。イネーブル信号3aが入力される期間、シフトレジスタ16aは入力されてくるNa(bit)のパラレルデータ信号1aを、パラレル/シリアル変換用クロックの1周期毎に時系列なシリアルデータ6aに変換した信号を出力する。
【0079】
他方のパラレル/シリアル変換部31bには、パラレルデータの周波数が共有クロックの周波数と近いパラレルデータが入力されている。このため、パラレル/シリアル変換部31bでは、上記一方のパラレル/シリアル変換部31aで使用されていたクロック発生器12から発振される固定の周波数を有する固定発振クロック32をそのまま使用し、該固定発振クロック32をパラレル/シリアル変換用クロックとして、一方のパラレル/シリアル変換部31aと同様に後段の各ブロックに入力することによりパラレル/シリアル変換を行う。
【0080】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路30では、以上のように、パラレル/シリアル変換用クロックとして、Fpa×Na,Fpb×Nb(Hz)より大きい周波数を有する固定のクロック信号32を使用している。そして、一方のパラレル/シリアル変換部31aの前段位置に分周器24aを備え、分周比の設定を変更することにより出力信号33をパラレル/シリアル変換用クロックとして使用し、他方のパラレル/シリアル変換部31bは、クロック信号32をパラレル/シリアル変換用クロックとしてそのまま使用している。
【0081】
これにより、上記実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10によって得られる効果に加えて、一方のパラレル/シリアル変換部31aに入力されるパラレルデータの周波数よりもかなり遅く、他方のパラレル/シリアル変換部31bに入力されるパラレルデータと同程度の周波数の共有クロックを使用する場合でも、一方に分周器を設けて分周したクロックをパラレル/シリアル変換用クロックとして使用し、他方では共有クロックをそのままパラレル/シリアル変換用クロックとして使用することで、上記実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10と同様に、パラレル/シリアル変換処理時間の短縮化、回路規模の拡大抑制という効果を得ることができる。
【0082】
また、分周器の利用により一方のパラレル/シリアル変換回路における消費電力および発熱量を軽減することができる。
【0083】
〔実施形態4〕
本発明のパラレル/シリアル変換回路に関するさらに他の実施形態について、図4を用いて説明すれば以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記実施形態1〜3において説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
【0084】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路40は、各パラレル/シリアル変換部に入力されるパラレルデータの周波数よりも小さい周波数を有する共有クロックを各パラレル/シリアル変換部へ入力した場合の基本的な回路構成である。
【0085】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路40は、図4に示すように、図1のパラレル/シリアル変換部11a・11bの前段に、逓倍器44a・44bが追加されている点で、実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10と異なっているが、この他の構成については同様である。
【0086】
パラレル/シリアル変換回路40は、一方のパラレル/シリアル変換部41aのパラレルデータ信号の周波数:Fpa(Hz)、パラレルデータ信号のビット数:Na(bit)、他方のパラレル/シリアル変換部41bのパラレルデータ信号の周波数:Fpb(Hz)、パラレルデータ信号のビット数:Nb(bit)とした場合、クロック発生器12よりFpa×Na(Hz)およびFpb×Nb(Hz)よりも低い、固定の周波数を有する固定発振クロック42を発振し、後段の各ブロックに入力する。
【0087】
一方のパラレル/シリアル変換部41aにおいて、上記のようにして生成された固定の周波数を有する固定発振クロック42を逓倍器44aに入力し、逓倍された出力信号43aをパラレル/シリアル変換用クロックとして使用する。そして、該出力信号43aとパラレルデータ信号用クロック1aとが、ロード信号生成回路13aに入力され、パラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号43aを用いてパラレルデータ信号用クロック1aが入力される毎に生成されるロード信号2aを出力する。ロード信号2aが入力されることにより、パラレルデータ信号入力毎に、パラレル/シリアル変換用クロックを計数するためのカウンタ14aおよびパラレル/シリアル変換を行うシフトレジスタ16aの動作が開始される。
【0088】
ここでは、上記ロード信号2aとパラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号43aとがカウンタ14aに入力され、上記ロード信号2aの入力後、カウンタ14aが動作を開始する。そして、カウンタ14aは、パラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号43aについて、パラレルデータ信号のビット数分:Na個のみ計数を行う。また、カウンタ14aは、計数開始から終了までのカウンタ動作期間に出力されるイネーブル信号3aを生成する。さらに、イネーブル信号3aを用いて、後段のアンド回路15aでのシリアルクロック4aの生成期間を制御するとともに、後段のパラレル/シリアル変換を行うシフトレジスタ16aの動作期間を制御し、パラレルビット数分のみのシリアル変換を行う。これにより、必要以上の回路動作を抑止して、不要なシリアル信号の生成を防ぐことができる。
【0089】
上記イネーブル信号3aとパラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号43aとがアンド回路15aに入力され、シリアル信号用クロック4aが生成される。
【0090】
シフトレジスタ16aは、上記ロード信号2aが入力されることによって動作を開始し、上記イネーブル信号3aが入力される期間のみ動作する。そして、イネーブル信号3aが入力される期間、入力されてくるNa(bit)のパラレルデータ信号7a、およびパラレル/シリアル変換用クロックの1周期毎に時系列なシリアルデータ6aが出力される。
【0091】
他方のパラレル/シリアル変換部41bでは、一方のパラレル/シリアル変換部41aでも使用されていたクロック発生器12より発振される固定の周波数を有する固定発振クロック42を共有する。そして、固定発振クロック42が逓倍器44bに入力され、逓倍された出力信号43bがパラレル/シリアル変換用クロックとして、一方のパラレル/シリアル変換部41aと同様に後段の各ブロックに入力されることによりパラレル/シリアル変換が行われる。
【0092】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路40は、以上のように、パラレルデータの周波数よりも小さい周波数の共有クロックを使用しているとともに、上記実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10の構成に加えて、各パラレル/シリアル変換部の前段位置に逓倍器43a・43bを備えている。
【0093】
よって、上記実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10によって得られる効果に加えて、パラレルデータの周波数よりも小さい周波数の共有クロックが各パラレル/シリアル変換部に入力される場合でも、逓倍器43a・43bを用いて周波数をFpa×Na(Hz)およびFpb×Nb(Hz)以上に調整してパラレル/シリアル変換用クロックとして使用することで、上記実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10と同様に、パラレル/シリアル変換処理時間の短縮化、回路規模の拡大抑制等の効果を得ることができる。
【0094】
〔実施形態5〕
本発明のパラレル/シリアル変換回路に関するさらに他の実施形態について、図5を用いて説明すれば以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記実施形態1〜4において説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
【0095】
なお、本実施形態のパラレル/シリアル変換回路50は、一方のパラレル/シリアル変換部に入力されるパラレルデータの周波数よりも小さいとともに、他方のパラレルデータの周波数よりも大きく、かつ同程度である共有クロックを各パラレル/シリアル変換部に入力する場合の基本的な回路構成である。
【0096】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路50は、図5に示すように、図1のパラレル/シリアル変換部11aの前段位置に、逓倍器44aが追加されている点で、実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10と異なっているが、この他の構成については同様である。
【0097】
パラレル/シリアル変換回路50は、一方のパラレル/シリアル変換部51aのパラレルデータ信号の周波数:Fpa(Hz)、パラレルデータ信号のビット数:Na(bit)、他方のパラレル/シリアル変換部51bのパラレルデータ信号の周波数:Fpb(Hz)、パラレルデータ信号のビット数:Nb(bit)とした場合、クロック発生器12からFpa×Na(Hz)よりも低く、Fpb×Nb(Hz)よりも大きい固定周波数を有する固定発振クロック52を発振し、後段の各ブロックに入力する。
【0098】
一方のパラレル/シリアル変換部51aにおいては、上記生成された固定の周波数を有する固定発振クロック52が逓倍器44aに入力され、逓倍された出力信号43aがパラレル/シリアル変換用クロックとして使用される。そして、該出力信号43aとパラレルデータ信号用クロック1aとが、ロード信号生成回路13aに入力され、パラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号43aを用いて、パラレルデータ信号用クロック1aが入力される毎に生成されるロード信号2aが出力される。該ロード信号2aによりパラレルデータ信号入力毎に、パラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号43aを計数するためのカウンタ14aおよびパラレル/シリアル変換を行うシフトレジスタ16aの動作が開始される。
【0099】
カウンタ14aには、上記ロード信号2aとパラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号43aとが入力されると動作を開始し、パラレル/シリアル変換用クロックについて、パラレルデータ信号のビット数分:Na個のみ計数を行う。カウンタ14aは、計数開始から終了までのカウンタ動作期間に出力されるイネーブル信号3aを生成し、該イネーブル信号3aによって、後段のアンド回路15aにおけるシリアルクロック4aの生成期間を制御するとともに、後段のパラレル/シリアル変換を行うシフトレジスタ16aの動作期間を制御して、パラレルビット数分のみのシリアル変換を行う。これにより、シフトレジスタ16aが必要以上に動作することを抑止し、不要なシリアル信号の生成を防止できる。
【0100】
アンド回路15aには、上記イネーブル信号3aとパラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号43aとが入力され、シリアル信号用クロック4aが生成される。
【0101】
シフトレジスタ16aは、上記ロード信号2aが入力されることによって動作を開始し、上記イネーブル信号3aが入力される期間のみ動作する。そして、イネーブル信号3aが入力される期間、シフトレジスタ16aは入力されてくるNa(bit)のパラレルデータ信号7aを、パラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号43aの1周期毎に時系列なシリアルデータ6aに変換した信号を出力する。
【0102】
他方のパラレル/シリアル変換部51bにおいては、クロック発生器12から発振される固定の周波数を有する固定発振クロック52を、一方のパラレル/シリアル変換部51aと共有し、そのままパラレル/シリアル変換用クロックとして使用している。そして、固定発振クロック52をパラレル/シリアル変換用クロックとして、一方のパラレル/シリアル変換部51aと同様に後段の各ブロックに入力することにより、パラレル/シリアル変換を行う。
【0103】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路50は、以上のように、一方のパラレル/シリアル変換部に入力されるパラレルデータの周波数が共有クロックの周波数よりも大きく、他方のパラレルデータの周波数が共有クロックの周波数よりも小さく、かつ共有クロックと同程度であるとともに、上記実施形態1の構成に加えて、一方のパラレル/シリアル変換部51aの前段位置に逓倍器44aを備えている。
【0104】
これにより、一方のパラレル/シリアル変換部51aに入力されるパラレルデータの周波数よりも若干大きく、かつ他方のパラレルデータの周波数よりも小さい周波数を有する共有クロックを用いてパラレル/シリアル変換を行う場合でも、一方のパラレル/シリアル変換部に設けられた逓倍器44aを用いて共有クロックの周波数を、Fpa×Na(Hz)以上に調整し、パラレル/シリアル変換用クロックとして使用することができる。
【0105】
よって、上記実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10と同様に、パラレル/シリアル変換処理時間の短縮、回路規模の拡大抑制等の効果を得ることができ、さらに、一方のパラレル/シリアル変換部51aにおける消費電力および発熱量を低減できる。
【0106】
〔実施形態6〕
本発明のパラレル/シリアル変換回路に関するさらに他の実施形態について、図6を用いて説明すれば以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記実施形態1〜5において説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
【0107】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路60は、一方のパラレル/シリアル変換部に入力されるパラレルデータの周波数よりも小さいとともに、他方のパラレルデータの周波数よりも相当大きい共有クロックを各パラレル/シリアル変換部に入力する場合の基本的な回路構成である。
【0108】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路60は、図6に示すように、図1のパラレル/シリアル変換部11aの前段位置に逓倍器44aが追加されており、パラレル/シリアル変換部11bの前段位置に分周器24bが追加されている点で、実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10と異なっているが、この他の構成については同様である。
【0109】
パラレル/シリアル変換回路60は、一方のパラレル/シリアル変換部61aのパラレルデータ信号の周波数:Fpa(Hz)、パラレルデータ信号のビット数:Na(bit)、他方のパラレル/シリアル変換部61bのパラレルデータ信号の周波数:Fpb(Hz)、パラレルデータ信号のビット数:Nb(bit)とした場合、クロック発生器12からFpa×Na(Hz)よりも低く、Fpb×Nb(Hz)よりも大きい固定の周波数を有する固定発振クロック62を発振し、後段の各ブロックに入力する。
【0110】
一方のパラレル/シリアル変換部61aには、上記生成された固定の周波数を有する固定発振クロック62が逓倍器44aに入力され、逓倍された出力信号43aをパラレル/シリアル変換用クロックとして使用する。そして、該出力信号43aとパラレルデータ信号用クロック1aとがロード信号生成回路13aに入力され、パラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号43aを用いてパラレルデータ信号用クロック1aが入力される毎に生成されるロード信号2aを出力する。このとき、ロード信号2aが入力されることにより、パラレルデータ信号入力毎に、パラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号43aを計数するためのカウンタ14aおよびパラレル/シリアル変換を行うシフトレジスタ16aの動作が開始される。
【0111】
続いて、カウンタ14aには、上記ロード信号2aとパラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号43aとが入力される。
【0112】
カウンタ14aは、動作を開始し、パラレル/シリアル変換用クロックについてパラレルデータ信号のビット数分:Na個のみ計数を行うとともに、計数開始から終了までのカウンタ動作期間に出力されるイネーブル信号3aを生成する。このとき、イネーブル信号3aによって、後段のアンド回路15aにおけるシリアルクロック4aの生成期間を制御するとともに、後段のパラレル/シリアル変換を行うシフトレジスタ16aの動作期間を制御して、パラレルビット数分のみのシリアル変換を行う。これにより、シフトレジスタ16aが必要以上に動作することを抑止し、不要なシリアル信号の生成を防ぐことができる。
【0113】
アンド回路15aには、上記イネーブル信号3aとパラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号43aとが入力され、シリアル信号用クロック4aが生成される。
【0114】
シフトレジスタ16aは、上記ロード信号2aが入力されることによって動作を開始し、上記イネーブル信号3aが入力される期間のみ動作する。そして、イネーブル信号3aが入力される期間、入力されてくるNa(bit)のパラレルデータ信号7aを、パラレル/シリアル変換用クロックの1周期毎に時系列なシリアルデータ6aに変換して出力する。
【0115】
他方のパラレル/シリアル変換部61bにおいては、クロック発生器12より発振される固定の周波数を有する固定発振クロック62を、一方のパラレル/シリアル変換部61aと共有している。そして、固定発振クロック62が分周器24bに入力され、分周された出力信号23bがパラレル/シリアル変換用クロックとして、一方のパラレル/シリアル変換部61aと同様に後段の各ブロックに入力されることにより、パラレル/シリアル変換が行われる。
【0116】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路では、以上のように、Fpa×Na(Hz)より相当小さく、Fpb×Nb(Hz)より相当大きい周波数を有する固定のクロック信号を各パラレル/シリアル変換部に入力している。そして、上記実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10の前段位置に、一方のパラレル/シリアル変換部61aが逓倍器44aを備えており、他方のパラレル/シリアル変換部61bが分周器24bを備えている。
【0117】
これにより、一方のパラレル/シリアル変換部61aにおいては、共有クロックを、逓倍器44aによってFpa×Na(Hz)以上に調整してパラレル/シリアル変換用クロックとして使用し、他方のパラレル/シリアル変換部61bにおいては、分周器24bによってFpb×Nb(Hz)以上という条件を保ちつつ、できるだけ小さい周波数になるように調整してパラレル/シリアル変換用クロックとして使用することができる。
【0118】
よって、上記実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10と同様に、パラレル/シリアル変換処理時間の短縮、回路規模の拡大抑制等の効果を得ることができるとともに、他方のパラレル/シリアル変換部61bにおける消費電力および発熱量を低減できる。
【0119】
なお、上記各実施形態1〜6においては、2系統のパラレル/シリアル変換部を有するパラレル/シリアル変換回路について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、3系統以上のパラレル/シリアル変換部を備えたパラレル/シリアル変換回路であっても、上記各実施形態と同様に、各パラレル/シリアル変換部において共有される内部クロックを用い、分周器、逓倍器等を介して各パラレル/シリアル変換部に最適なパラレル/シリアル変換用クロックを生成することにより、上記と同様の効果を得ることができる。
【0120】
また、本発明は、2つのパラレル形式の入力デジタル信号をシリアル形式のデジタル信号に変換して出力するパラレル/シリアル変換器であって、パラレルデータのタイミングを示すクロック信号以外にクロック入力が不要であって、シリアルデータ出力用の内部クロックとしてシリアルデータ速度(bit/sec)と異なる周波数のクロックを共用している事を特徴とするパラレル/シリアル変換回路と表現することもできる。
【0121】
また、本発明は、2つのパラレル形式の入力デジタル信号をシリアル形式のデジタル信号に変換して出力するパラレル/シリアル変換器であって、パラレルデータのタイミングを示すクロック信号以外にクロック入力が不要であって、シリアルデータ出力用の内部クロックとしてシリアルデータ速度(bit/sec)より高い周波数のクロックを共用している事を特徴とするパラレル/シリアル変換回路と表現することもできる。
【0122】
また、2つのパラレル形式の入力デジタル信号をシリアル形式のデジタル信号に変換して出力するパラレル/シリアル変換器であって、パラレルデータのタイミングを示すクロック信号以外にクロック入力が不要であって、シリアルデータ出力用の内部クロックとしてシリアルデータ速度(bit/sec)より高い周波数のクロックを共用し、シリアルデータ速度を可変できる分周器を備えた事を特徴とするパラレル/シリアル変換回路と表現することもできる。
【0123】
また、本発明は、2つのパラレル形式の入力デジタル信号をシリアル形式のデジタル信号に変換して出力するパラレル/シリアル変換器であって、パラレルデータのタイミングを示すクロック信号以外にクロック入力が不要であって、シリアルデータ出力用の内部クロックとしてシリアルデータ速度(bit/sec)より高い周波数のクロックを共用し、一方は前記分周器によりシリアルデータ速度を可変でき、他方はクロックをそのまま使用する事を特徴とするパラレル/シリアル変換回路と表現することもできる。
【0124】
また、本発明は、2つのパラレル形式の入力デジタル信号をシリアル形式のデジタル信号に変換して出力するパラレル/シリアル変換器であって、パラレルデータのタイミングを示すクロック信号以外にクロック入力が不要であって、シリアルデータ出力用の内部クロックとしてシリアルデータ速度(bit/sec)より低い周波数のクロックを共用している事を特徴とするパラレル/シリアル変換回路と表現することもできる。
【0125】
また、2つのパラレル形式の入力デジタル信号をシリアル形式のデジタル信号に変換して出力するパラレル/シリアル変換器であって、パラレルデータのタイミングを示すクロック信号以外にクロック入力が不要であって、シリアルデータ出力用の内部クロックとしてシリアルデータ速度(bit/sec)より低い周波数のクロックを共用し、逓倍器によりシリアルデータ速度を可変できる事を特徴とするパラレル/シリアル変換回路と表現することもできる。
【0126】
また、本発明は、2つのパラレル形式の入力デジタル信号をシリアル形式のデジタル信号に変換して出力するパラレル/シリアル変換器であって、パラレルデータのタイミングを示すクロック信号以外にクロック入力が不要であって、シリアルデータ出力用の内部クロックとして一方のシリアルデータ速度(bit/sec)より低く、他方のシリアルデータ速度より高い周波数のクロックを共用している事を特徴とするパラレル/シリアル変換回路と表現することもできる。
【0127】
また、本発明は、2つのパラレル形式の入力デジタル信号をシリアル形式のデジタル信号に変換して出力するパラレル/シリアル変換器であって、パラレルデータのタイミングを示すクロック信号以外にクロック入力が不要であって、シリアルデータ出力用の内部クロックとして一方のシリアルデータ速度(bit/sec)より低く、他方のシリアルデータ速度より高い周波数のクロックを共用し、一方は逓倍器によりシリアルデータ速度を可変でき、他方はクロックをそのまま使用する事を特徴とするパラレル/シリアル変換回路と表現することもできる。
【0128】
また、本発明は、2つのパラレル形式の入力デジタル信号をシリアル形式のデジタル信号に変換して出力するパラレル/シリアル変換器であって、パラレルデータのタイミングを示すクロック信号以外にクロック入力が不要であって、シリアルデータ出力用の内部クロックとして一方のシリアルデータ速度(bit/sec)より低く、他方のシリアルデータ速度より高い周波数のクロックを共用し、一方は逓倍器によりシリアルデータ速度を可変でき、他方は分周器によりシリアルデータ速度を可変できる事を特徴とするパラレル/シリアル変換回路と表現することもできる。
【0129】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0130】
【発明の効果】
本発明のパラレル/シリアル変換回路は、以上のように、各パラレル/シリアル変換部に入力される共有クロックを出力する、上記複数のパラレル/シリアル変換部に共通のクロック発生器を備えている構成である。
【0131】
それゆえ、パラレル/シリアル変換処理に要する時間を従来よりも短縮できるとともに、従来よりも簡易な回路構成でパラレル/シリアル変換処理を行うことができるという効果を奏する。
【0132】
さらに、例えば、各パラレル/シリアル変換部毎に入力されるパラレル形式のデジタル入力信号の周波数が互いに異なる場合や、各パラレル/シリアル変換部に入力されるパラレル形式のデジタル入力信号の周波数が変化した場合であっても、分周器あるいは逓倍器を用いて、共有クロックを各パラレル/シリアル変換部毎にパラレル/シリアル変換用クロックとして適切な周波数に調整することにより、パラレル/シリアル変換を行うことができる。
【0133】
上記各パラレル/シリアル変換部には、上記共有クロックに基づいて生成された、下記の関係式(1)を満たす周波数のパラレル/シリアル変換用クロックが入力されることがより好ましい。
F≧Fp×N・・・・・(1)
(ただし、Fはパラレル/シリアル変換用クロックの周波数、Fpはパラレル形式のデジタル入力信号の周波数、Nはパラレル形式のデジタル入力信号のビット数とする。)
それゆえ、各パラレル/シリアル変換部に入力されるパラレル形式のデジタル入力信号の出力タイミングを示すクロックが変化した場合でも、上記関係式(1)を満たす周波数のパラレル/シリアル変換用クロックを入力することで、特別な対応をとることなく、パラレル/シリアル変換処理を実行できるという効果を奏する。
【0134】
上記複数のパラレル/シリアル変換部のうち、少なくとも一つのパラレル/シリアル変換部の前段には、上記共有クロックの周波数を変化させる分周器を備えていることがより好ましい。
【0135】
それゆえ、あるパラレル/シリアル変換部において、パラレル形式のデジタル入力信号の周波数とパラレル形式のデジタル入力信号のビット数との積よりもはるかに大きい共有クロックを使用する場合でも、上記関係式(1)を満たすように、分周器によって共有クロックの周波数を小さくしてパラレル/シリアル変換用クロックとして使用することで、回路全体での消費電力および発熱量を軽減しつつ、パラレル/シリアル変換処理を行うことができるという効果を奏する。
【0136】
上記複数のパラレル/シリアル変換部のうち、少なくとも一つのパラレル/シリアル変換部の前段には、上記共有クロックの周波数を変化させる逓倍器を備えていることがより好ましい。
【0137】
それゆえ、共有クロックとして、パラレル形式のデジタル入力信号の周波数とパラレル形式のデジタル入力信号のビット数との積よりも小さい周波数の共有クロックを使用する場合でも、逓倍器を用いて共有クロックの周波数を上記関係式(1)を満たすように大きくすることで、パラレル/シリアル変換用クロックとして使用することができる。よって、そのままではパラレル/シリアル変換用クロックとして使用できないような小さい周波数の共有クロックを使用して、パラレル/シリアル変換を行うことができるという効果を奏する。
【0138】
さらに、低い周波数の共有クロックを使用することで、共有クロックの発振回路の簡易化・低価格化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す2系統のパラレル/シリアル変換部を備えたパラレル/シリアル変換回路のブロック図である。
【図2】本発明の他の実施形態を示す2系統のパラレル/シリアル変換部を備えたパラレル/シリアル変換回路のブロック図である。
【図3】本発明のさらに他の実施形態を示す2系統のパラレル/シリアル変換部を備えたパラレル/シリアル変換回路のブロック図である。
【図4】本発明のさらに他の実施形態を示す2系統のパラレル/シリアル変換部を備えたパラレル/シリアル変換回路のブロック図である。
【図5】本発明のさらに他の実施形態を示す2系統のパラレル/シリアル変換部を備えたパラレル/シリアル変換回路のブロック図である。
【図6】本発明のさらに他の実施形態を示す2系統のパラレル/シリアル変換部を備えたパラレル/シリアル変換回路のブロック図である。
【図7】従来の2系統のパラレル/シリアル変換部を備えたパラレル/シリアル変換回路を使用した回路の一例を示すブロック図である。
【図8】従来の2系統のパラレル/シリアル変換部を備えたパラレル/シリアル変換回路の内部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1a・1b パラレルデータ信号用クロック
2a・2b ロード信号
3a・3b イネーブル信号
4a・4b シリアル信号用クロック
5 クロック信号(パラレル/シリアル変換用クロック)
6a・6b シリアルデータ信号(シリアル形式のデジタル出力信号)
7a・7b パラレルデータ信号(パラレル形式のデジタル入力信号)
10 パラレル/シリアル変換回路
11a・11b パラレル/シリアル変換部
12 クロック発生器
13a・13b ロード信号生成回路
14a・14b カウンタ
15a・15b アンド
16a・16b シフトレジスタ
20 パラレル/シリアル変換回路
21a・21b パラレル/シリアル変換部
22 固定発振クロック
23a・23b 出力信号(パラレル/シリアル変換用クロック)
24a・24b 分周器
30 パラレル/シリアル変換回路
31a・31b パラレル/シリアル変換部
32 固定発振クロック
33 出力信号(パラレル/シリアル変換用クロック)
40 パラレル/シリアル変換回路
41a・41b パラレル/シリアル変換部
42 固定発振クロック
43a・43b 出力信号(パラレル/シリアル変換用クロック)
44a・44b 逓倍器
50 パラレル/シリアル変換回路
51a・51b パラレル/シリアル変換部
52 パラレル/シリアル変換用クロック
60 パラレル/シリアル変換回路
61a・61b パラレル/シリアル変換部
62 パラレル/シリアル変換用クロック
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、デジタル変調方式で伝送される放送を受信するための受信機内において、デジタル信号を復調した後のトランスポートストリーム信号(パラレルデータ信号)のビット誤り率を測定する際に用いられるパラレル/シリアル変換回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のパラレル/シリアル変換回路は、トランスポートストリーム信号をシリアル信号に変換し、該シリアル信号をビット誤り率測定器に入力することで、デジタル信号復調後のビット誤り率を測定している。
【0003】
例えば、図7に示すように、2系統のパラレル/シリアル変換器100a・100bを備えたパラレル/シリアル変換回路101は、デジタル復調器102a・102bの出力であるパラレルデータ信号をそれぞれシリアル信号に変換し、該シリアル信号をBER(Bit Error Rate)測定器103a・103bに入力して、ビット誤り率を測定する。
【0004】
より詳しく説明すれば、一方のデジタル復調器102aから出力された復調後のトランスポートストリーム信号であるパラレルデータ信号104aおよびパラレルデータ信号用クロック105aは、パラレル/シリアル変換器100aに入力され、パラレル/シリアル変換が行われる。そして、パラレル/シリアル変換器100aから出力されたシリアルデータ信号106aおよびシリアル信号用クロック107aが、BER測定器103aに入力されることにより、ビット誤り率が測定される。
【0005】
同様に、他方のデジタル復調器102bから出力されたパラレルデータ信号104bおよびパラレルデータ信号用クロック105bは、パラレル/シリアル変換器100bに入力され、パラレル/シリアル変換が行われる。そして、パラレル/シリアル変換器100bから出力されたシリアルデータ信号106b、シリアル信号用クロック107bは、BER測定器103bに入力されることにより、ビット誤り率が測定される。
【0006】
このような従来のパラレル/シリアル変換回路101において、図7に示すような2系統のパラレル/シリアル変換回路を実現するには、図8に示すように、同じ回路構成のパラレル/シリアル変換器100a・100bを2つ設ける必要がある。
【0007】
ここで、2系統のパラレル/シリアル変換器100a・100bの内部における処理について、図8を用いてより詳しく説明すれば以下のとおりである。
【0008】
なお、パラレル/シリアル変換器100a・100bにおけるパラレルデータ信号115a・115bの周波数をFpa(Hz),Fpb(Hz)、ビット数をNa(bit),Nb(bit)とした場合に、周波数がFpa×Na(Hz),Fpb×Nb(Hz)となるシリアルデータ信号119a・119bがそれぞれ出力されるものとする。
【0009】
一方のパラレル/シリアル変換器100aは、パラレルデータ信号用クロック116aとパラレル/シリアル変換用クロックとの周期がずれないようにするため、パラレルデータ信号用クロック116aとパラレル/シリアル変換用クロックを1/Na分周したクロック120aとを、PLL(Phase−Locked Loop)110aにおいて比較する。パラレルデータ信号用クロック116aとクロック120aとの周波数にずれがある場合、PLL110aより後段のクロック発生回路111aに周波数のずれを補正するための制御信号117aを出力する。
【0010】
この制御信号117aは、クロック発生回路111aに入力される。
【0011】
クロック発生回路111aは、パラレルデータ信号用クロック116aとの周期ずれを補正したクロック信号118aを発振する。なお、クロック信号118aは、そのままシリアル信号用クロック121aとして使用される。
【0012】
シフトレジスタ112aは、上記パラレル/シリアル変換用クロックとしてのクロック信号118aを用いて、入力されたNa(bit)のパラレルデータ信号をクロック信号118aの1周期毎に時系列なシリアルデータ信号119aに変換して出力する。なお、シフトレジスタ112aにおいては、逐次入力されるパラレルデータ信号115aをシリアルデータ信号119aに変換しなければならないため、常に、パラレルデータ信号用クロック116aに対して周期ずれのないパラレル/シリアル変換用クロックが必要とされる。
【0013】
そこで、従来のパラレル/シリアル変換回路は、PLL110aにおいて、パラレルデータ信号用クロック116aとパラレル/シリアル変換用クロックとの周期を比較するために、分周器113aが、Fpa×Na(Hz)の周波数を持つクロック信号118a(パラレル/シリアル変換用クロック)を、パラレルデータ信号のビット数をNa(bit)で分周し、周波数Fpa×Na(Hz)を1/Na分周したクロック信号120aをPLL110aに対して出力している。
【0014】
PLL110aは、このクロック信号120aとパラレルデータ信号用クロック116aとを比較して、周期ずれを調整するための制御信号117aをクロック発生回路111aに対して出力する。そして、クロック発生回路111aが、パラレル/シリアル変換用クロックとして、クロック信号118aを発振する。
【0015】
これにより、従来のパラレル/シリアル変換回路は、常に、パラレルデータ信号用クロック116aに対して周期ずれのないパラレル/シリアル変換用クロックとして、クロック信号118aを出力することができる。
【0016】
なお、他方のパラレル/シリアル変換器100bについても、上述した一方のパラレル/シリアル変換器100aと同様な回路構成を有しており、処理内容についても上記と同様である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来のパラレル/シリアル変換回路は、パラレルデータ信号の周波数と、パラレル/シリアル変換用クロックの周波数との周期ずれを調整するために、PLLが必要となるという問題を有している。
【0018】
すなわち、PLLは、回路構成が複雑であるとともに、PLLを用いたパラレル/シリアル変換回路においては、パラレルデータ信号用クロックとパラレル/シリアル変換用クロックとの周期ずれがないよう逐次PLLで比較しながら制御信号で補正しており、パラレル/シリアル変換用クロックの周期が安定するまでに時間がかかってしまう。
【0019】
さらに、複数の系統のパラレル/シリアル変換器を備えたパラレル/シリアル変換回路を構成する場合に、各パラレルデータ信号間において同期を取る必要があるため、同期を取るための回路がパラレル/シリアル変換部の数だけ必要となり、回路規模の拡大につながる。
【0020】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、例えば、PLL等によってパラレルデータ信号の周波数との比較による周期ずれの調整処理を行わなくても、常に、パラレルデータ信号の周波数との周期ずれのないパラレル/シリアル変換用クロックを出力することができるとともに、パラレル/シリアル変換に要する時間の短縮、回路規模の拡大抑制が可能な複数の系統のパラレル/シリアル変換器を備えたパラレル/シリアル変換回路を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明のパラレル/シリアル変換回路は、上記の課題を解決するために、パラレル形式のデジタル入力信号をシリアル形式のデジタル出力信号に変換するパラレル/シリアル変換部を複数有しているパラレル/シリアル変換回路において、上記各パラレル/シリアル変換部に入力される共有クロックを出力する、上記複数のパラレル/シリアル変換部に共通のクロック発生器を備えていることを特徴としている。
【0022】
上記の構成によれば、パラレル/シリアル変換処理に要する時間を従来よりも短縮できるとともに、従来よりも簡易な回路構成でパラレル/シリアル変換処理を行うことができる。
【0023】
すなわち、本発明のパラレル/シリアル変換回路は、クロック発生器から、パラレル/シリアル変換用クロックとして使用する内部クロックを共有クロックとして各パラレル/シリアル変換部内の各回路にパラレル形式のデジタル入力信号の出力タイミングを示すクロックとともに入力している。このため、パラレル形式のデジタル入力信号の出力タイミングを示すクロックとパラレル/シリアル変換用クロックとの周期ずれ補正処理を行う必要がない。よって、従来よりも短時間でパラレル/シリアル変換処理を行うことができる。
【0024】
また、上記補正処理に用いられる複雑な回路構成のPLLや、各パラレル/シリアル変換部に入力されるそれぞれのパラレル形式のデジタル入力信号間で同期を取るための回路を不要にできるため、回路規模の拡大を抑制し、簡素な回路構成でパラレル/シリアル変換処理を行うことができる。
【0025】
さらに、例えば、各パラレル/シリアル変換部毎に入力されるパラレル形式のデジタル入力信号の周波数が互いに異なる場合や、各パラレル/シリアル変換部に入力されるパラレル形式のデジタル入力信号の周波数が変化した場合であっても、分周器あるいは逓倍器を用いて、共有クロックを各パラレル/シリアル変換部毎にパラレル/シリアル変換用クロックとして適切な周波数に調整することにより、パラレル/シリアル変換を行うことができる。
【0026】
なお、上記共有クロックとは、複数のパラレル/シリアル変換部の全てに入力される共通の内部クロックであり、パラレル形式のデジタル入力信号用クロックとの周期ずれが生じないように、各パラレル/シリアル変換部を構成する各回路に入力されるものである。
【0027】
上記各パラレル/シリアル変換部には、上記共有クロックに基づいて生成された、下記の関係式(1)を満たす周波数のパラレル/シリアル変換用クロックが入力されることがより好ましい。
F≧Fp×N・・・・・(1)
(ただし、Fはパラレル/シリアル変換用クロックの周波数、Fpはパラレル形式のデジタル入力信号の周波数、Nはパラレル形式のデジタル入力信号のビット数とする。)
これにより、各パラレル/シリアル変換部に入力されるパラレル形式のデジタル入力信号の出力タイミングを示すクロックが変化した場合でも、上記関係式(1)を満たす周波数のパラレル/シリアル変換用クロックを入力することで、特別な対応をとることなく、パラレル/シリアル変換処理を実行できる。
【0028】
上記複数のパラレル/シリアル変換部のうち、少なくとも一つのパラレル/シリアル変換部の前段には、上記共有クロックの周波数を変化させる分周器を備えていることがより好ましい。
【0029】
これにより、あるパラレル/シリアル変換部において、パラレル形式のデジタル入力信号の周波数とパラレル形式のデジタル入力信号のビット数との積よりもはるかに大きい共有クロックを使用する場合でも、上記関係式(1)を満たすように、分周器によって共有クロックの周波数を小さくしてパラレル/シリアル変換用クロックとして使用することで、回路全体での消費電力および発熱量を軽減しつつ、パラレル/シリアル変換処理を行うことができる。
【0030】
例えば、複数のパラレル/シリアル変換部のうち、あるパラレル/シリアル変換部には、周波数の小さいパラレル形式のデジタル入力信号が入力され、他のパラレル/シリアル変換部には、周波数が大きいパラレル形式のデジタル入力信号が入力されたとする。この場合、各パラレル/シリアル変換部に対応するパラレル形式のデジタル入力信号の周波数とパラレル形式のデジタル入力信号のビット数との積には差が生じるため、双方のパラレル/シリアル変換部に最適なパラレル/シリアル変換用クロックとして、共有クロックをそのまま使用することは難しい。
【0031】
そこで、双方のパラレル/シリアル変換部において最適なパラレル/シリアル変換用クロックを得るために、パラレル形式のデジタル入力信号の周波数とパラレル形式のデジタル入力信号のビット数との積が大きい側よりも若干周波数が大きい共有クロックを使用する。これにより、大きい側については共有クロックをそのままパラレル/シリアル変換用クロックとして使用しつつ、小さい側については、共有クロックの周波数を分周期によって上記関係式(1)を満たすレベルまで小さくし、パラレル/シリアル変換用クロックとして使用することで、双方のパラレル/シリアル変換部において最適なパラレル/シリアル変換処理を行うことができる。
【0032】
上記複数のパラレル/シリアル変換部のうち、少なくとも一つのパラレル/シリアル変換部の前段には、上記共有クロックの周波数を変化させる逓倍器を備えていることがより好ましい。
【0033】
これにより、共有クロックとして、パラレル形式のデジタル入力信号の周波数とパラレル形式のデジタル入力信号のビット数との積よりも小さい周波数の共有クロックを使用する場合でも、逓倍器を用いて共有クロックの周波数を上記関係式(1)を満たすように大きくすることで、パラレル/シリアル変換用クロックとして使用することができる。よって、そのままではパラレル/シリアル変換用クロックとして使用できないような小さい周波数の共有クロックを使用して、パラレル/シリアル変換を行うことができる。
【0034】
さらに、低い周波数の共有クロックを使用することで、共有クロックの発振回路の簡易化・低価格化が可能になる。
【0035】
また、例えば、あるパラレル/シリアル変換部の前段には逓倍器、別のパラレル/シリアル変換部の前段には分周器を挿入する等、各パラレル/シリアル変換部に入力されるパラレル形式のデジタル入力信号の周波数の大きさに応じて、逓倍器と分周器とを組み合わせることも可能である。この場合には、各パラレル/シリアル変換部に対応した適切なパラレル/シリアル変換用クロックの周波数と共有クロックの周波数との比較結果に応じて、共有クロックを大きくする必要があるパラレル/シリアル変換部の前段には逓倍器を設け、小さくする必要があるパラレル/シリアル変換部の前段には分周期を設ける。これにより、どのような大きさの周波数を有する共有クロックを使用した場合でも、各パラレル/シリアル変換部毎に上記関係式(1)を満たす適切なパラレル/シリアル変換用クロックを生成し、パラレル/シリアル変換処理を行うことができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
本発明のパラレル/シリアル変換回路に関し、各パラレル/シリアル変換部に入力されるパラレルデータの周波数と共有クロックとの関係に応じて、いくつかの実施形態を例にあげて説明する。
【0037】
〔実施形態1〕
本発明のパラレル/シリアル変換回路に関する一実施形態について、図1を用いて説明すれば以下のとおりである。
【0038】
なお、本実施形態のパラレル/シリアル変換回路10は、各パラレル/シリアル変換部に入力されるパラレルデータの周波数よりも大きく、かつ同程度の周波数を有する共有クロックを、そのままパラレル/シリアル変換用クロックとして使用する場合の基本的な回路構成である。
【0039】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路10は、図1に示すように、2系統のパラレル/シリアル変換部11a・11bとクロック発生器12とを有している。
【0040】
クロック発生器12は、一方のパラレル/シリアル変換部11aのパラレルデータ信号(パラレル形式のデジタル入力信号)7aの周波数をFpa(Hz)、パラレルデータ信号のビット数をNa(bit)、他方のパラレル/シリアル変換部11bのパラレルデータ信号7bの周波数をFpb(Hz)、パラレルデータ信号7bのビット数をNb(bit)とすると、Fpa×Na(Hz)およびFpb×Nb(Hz)よりも大きくかつ同程度の周波数となる固定の周波数を有するクロック信号5を発振する。
【0041】
このクロック信号5は、パラレル/シリアル変換用クロックとして、後段にて説明する各ブロックに対して出力される。
【0042】
ここで、一方のパラレル/シリアル変換部11aにおけるパラレル/シリアル変換の処理の流れについて説明する。
【0043】
パラレル/シリアル変換部11aは、図1に示すように、ロード信号生成回路13a、カウンタ14a、アンド回路15aおよびシフトレジスタ16aを備えている。
【0044】
ロード信号生成回路13aは、上記クロック発振器12から発振されたパラレル/シリアル変換用クロックとしてのクロック信号5とパラレルデータ信号用クロック1aとが入力される。そして、このクロック信号5を用いて、パラレルデータ信号用クロック1aが入力される毎に生成されるロード信号2aをカウンタ14aおよびシフトレジスタ16aに対して出力する。
【0045】
カウンタ14aは、ロード信号2aが入力されると動作を開始し、パラレル/シリアル変換用クロックとしてのクロック信号5によって、パラレルデータ信号のNa個のビット数分のみ計数を行う。そして、計数開始から終了までのカウンタ動作期間に出力されるイネーブル信号3aを生成し、アンド回路15aおよびシフトレジスタ16aに対して出力する。
【0046】
なお、イネーブル信号3aは、アンド回路15aにおいて、シリアル信号用クロック4aの生成期間を制御するために用いられるとともに、パラレル/シリアル変換を行うシフトレジスタ16aにおいて、その動作期間を制御し、パラレルデータ信号のビット数に相当する分のみのシリアル変換を行うために用いられる。これにより、シフトレジスタ16aが必要以上に動作して、不要なシリアル信号を生成することを防止することができる。
【0047】
アンド回路15aは、イネーブル信号3aおよびクロック信号5が入力され、シリアル信号用クロック4aを生成する。
【0048】
シフトレジスタ16aは、ロード信号2aが入力されることによって動作を開始し、イネーブル信号3aが入力される期間のみ動作する。そして、イネーブル信号3aが入力される期間に入力されるNa(bit)のパラレルデータ信号7aを、クロック信号5の1周期毎に時系列なシリアルデータ6aに変換した信号を出力して、パラレル/シリアル変換を行う。
【0049】
ここでさらに、他方のパラレル/シリアル変換部11bにおけるパラレル/シリアル変換の処理の流れについて説明する。
【0050】
パラレル/シリアル変換部11bは、図1に示すように、パラレル/シリアル変換部11aと同様に、ロード信号生成回路13b、カウンタ14b、アンド回路15bおよびシフトレジスタ16bを備えている。
【0051】
パラレル/シリアル変換部11bは、クロック発生器12より発振される固定の周波数を有するクロック信号5をパラレル/シリアル変換部11aと共有している。そして、クロック信号5をパラレル/シリアル変換用クロックとして、後段の各ブロックに入力することにより、パラレル/シリアル変換部11aと同様にパラレル/シリアル変換を行う。
【0052】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路10においては、以上のように、パラレル/シリアル変換用クロックとして、Fpa×Na(Hz),Fpb×Nb(Hz)よりも大きい周波数を有する固定のクロック信号5を、パラレル/シリアル変換部11a・11bがパラレル/シリアル変換用クロックとして共有している。
【0053】
すなわち、クロック発生器12から発振されたクロック信号5は、パラレル/シリアル変換部11aにおけるロード信号生成回路13a、カウンタ14a、アンド回路15aおよびシフトレジスタ16a、さらに、パラレル/シリアル変換部11bにおけるロード信号生成回路13b、カウンタ14b、アンド回路15bおよびシフトレジスタ16bのそれぞれの回路に入力されている。
【0054】
これにより、複数のパラレル/シリアル変換部において、1つの固定された内部クロックをパラレル/シリアル変換用クロックとして共有することで、従来のような周期ずれ補正処理を行う必要がない。よって、常に、従来より短時間でパラレル/シリアル変換処理を行うことができるとともに、各パラレル/シリアル変換部11a・11bに入力されるパラレルデータの周波数の変化にも対応できる。
【0055】
また、パラレル/シリアル変換回路10は、固定周波数発振器であるクロック発生器12を備えていることにより、パラレルデータ信号用クロックとパラレル/シリアル変換用クロックとの比較に用いられる複雑な回路構成のPLLを不要にできるとともに、各パラレルデータ信号と同期を取るための回路を不要にできるため、回路規模の拡大を抑制できる。
【0056】
また、本実施形態のパラレル/シリアル変換回路10によれば、最も簡易な回路構成で、各々のパラレルデータの周波数の変化に対応することができる。
【0057】
〔実施形態2〕
本発明のパラレル/シリアル変換回路に関する他の実施形態について、図2を用いて説明すれば以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記実施形態1にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
【0058】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路20は、各パラレル/シリアル変換部に入力されるパラレルデータの周波数よりもかなり大きい周波数を有する共有クロックを各パラレル/シリアル変換部に入力する場合の基本的な回路構成である。
【0059】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路20は、図2に示すように、図1のパラレル/シリアル変換部11a・11bの前段に、分周器24a・24bが追加されている点で、実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10と異なっているが、この他の構成については同様である。
【0060】
パラレル/シリアル変換回路20は、上記実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10と同様に、2系統のパラレル/シリアル変換部21a・21bを備えている。
【0061】
ここで、一方のパラレル/シリアル変換部21aにおけるパラレルデータ信号の周波数をFpa(Hz)、ビット数をNa(bit)、他方のパラレル/シリアル変換部21bにおけるパラレルデータ信号の周波数をFpb(Hz)、ビット数をNb(bit)とすると、Fpa×Na(Hz)およびFpb×Nb(Hz)よりも大きい、固定の周波数を有する固定発振クロック22が共有クロックとしてクロック発生器12から発振される。
【0062】
一方のパラレル/シリアル変換部21aには、共有クロックである固定発振クロック22の周波数と比べて、かなり小さい周波数のパラレルデータ信号が入力されるため、上記固定発振クロック22を分周器24aに入力し、分周された出力信号23aをパラレル/シリアル変換用クロックとして使用している。そして、出力信号23aとパラレルデータ信号用クロック1aとがロード信号生成回路13aに入力され、出力信号23aを用いてパラレルデータ信号用クロック1aが入力される毎に生成されるロード信号2aが出力される。ロード信号2aが入力されることによりパラレルデータ信号入力毎に、パラレル/シリアル変換用クロックを計数するためのカウンタ14aおよびパラレル/シリアル変換を行うシフトレジスタ16aの動作が開始される。
【0063】
そして、ロード信号2aと固定発振クロック22とがカウンタ14aに入力される。
【0064】
カウンタ14aは、ロード信号2a入力後に動作を開始し、パラレル/シリアル変換用クロックについて、パラレルデータ信号7aのビット数分に相当するNa個のみ計数を行う。
【0065】
このとき、カウンタ14aは、計数開始から終了までのカウンタ動作期間に出力されるイネーブル信号3aを生成する。このイネーブル信号3aによって、後段に配置されたアンド回路15aでのシリアルクロック4aの生成期間を制御するとともに、後段に配置されたパラレル/シリアル変換を行うシフトレジスタ16aの動作期間を制御し、パラレルビット数分のみのシリアル変換を行い、必要以上の回路動作を抑止して、不要なシリアル信号の生成を防いでいる。
【0066】
続いて、上記イネーブル信号3aとパラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号23aとをアンド回路15aに入力し、シリアル信号用クロック4aを生成する。
【0067】
シフトレジスタ16aは、ロード信号2aが入力されることにより動作を開始し、イネーブル信号3aが入力される期間のみ動作する。イネーブル信号3aが入力される期間、シフトレジスタ16aは入力されてくるNa(bit)のパラレルデータ信号7aを、パラレル/シリアル変換用クロックの1周期毎に時系列なシリアルデータ6aに変換して出力する。
【0068】
そして、他方のパラレル/シリアル変換部21bにおいては、一方のパラレル/シリアル変換部21aでも使用されていたクロック発生器12より発振される固定の周波数を有する固定発振クロック22を共有し、固定発振クロック22を分周器24bに入力し、分周された出力信号23aをパラレル/シリアル変換用クロックとして、一方のパラレル/シリアル変換部21aと同様に後段の各ブロックに入力することによりパラレル/シリアル変換を行う。
【0069】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路は、実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10の構成に加えて、各パラレル/シリアル変換部21a・21bの前段に、分周器24a・24bを備えている。これにより、共有クロックの周波数が、パラレル/シリアル変換部21a・21bにそれぞれ入力されるパラレルデータの周波数と比べてかなり大きい場合でも、分周器21a・21bによって、共有クロックを少なくともFpa×Na(Hz)およびFpb×Nb(Hz)以上の周波数まで調整して、パラレル/シリアル変換用クロックとして用いることで、上記実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10と同様に、パラレル/シリアル変換処理時間の短縮化、回路規模の拡大抑制等の効果を得ることができる。
【0070】
さらに、分周器24a・24bを用いることにより、両方のパラレル/シリアル変換部21a・21bにおける消費電力・発熱量を低減することができる。
【0071】
〔実施形態3〕
本発明のパラレル/シリアル変換回路に関するさらに他の実施形態について、図3を用いて説明すれば以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記実施形態1または2において説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
【0072】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路30は、一方のパラレル/シリアル変換部に入力されるパラレルデータの周波数よりもかなり大きく、他方のパラレル/シリアル変換部に入力されるパラレルデータの周波数よりも大きく、かつ同程度の周波数を有する共有クロックを各パラレル/シリアル変換部へ入力する場合の基本的な回路構成である。
【0073】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路30は、図3に示すように、図1のパラレル/シリアル変換部11aの前段に、分周器24aが追加されている点で、実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10と異なっているが、この他の構成については同様である。
【0074】
パラレル/シリアル変換回路30においては、一方のパラレル/シリアル変換部31aのパラレルデータ信号の周波数:Fpa(Hz)、パラレルデータ信号のビット数:Na(bit)、他方のパラレル/シリアル変換部31bのパラレルデータ信号の周波数:Fpb(Hz)、パラレルデータ信号のビット数:Nb(bit)とした場合、クロック発生器12から発振されたFpa×Na(Hz)およびFpb×Nb(Hz)よりも大きい、固定の周波数を有する固定発振クロック(共有クロック)28が出力され、パラレル/シリアル変換回路30内の各ブロックに入力されている。
【0075】
一方のパラレル/シリアル変換部31aには、固定発振クロック28と比べて周波数がかなり小さいパラレルデータが入力されるため、上記固定発振クロック32を分周器24aに入力し、分周された出力信号33をパラレル/シリアル変換用クロックとして使用する。そして、該出力信号33とパラレルデータ信号用クロック1aとがロード信号生成回路13aに入力され、パラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号33を用いて、パラレルデータ信号用クロック1aが入力される毎に生成されるロード信号2aが出力される。ロード信号2aによりパラレルデータ信号入力毎に、パラレル/シリアル変換用クロックを計数するためのカウンタ14aおよびパラレル/シリアル変換を行うシフトレジスタ16aの動作が開始される。
【0076】
上記ロード信号2aとパラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号33aとをカウンタ14aに入力し、上記ロード信号2a入力後カウンタ14aは動作を開始し、パラレル/シリアル変換用クロックについて、パラレルデータ信号のビット数分:Na個のみ計数を行う。カウンタ14aの計数開始から終了までのカウンタ動作期間に出力されるイネーブル信号3aを生成する。イネーブル信号3aにより後段のアンド回路15aでのシリアルクロック4aの生成期間を制御する。また、イネーブル信号3aにより、後段のパラレル/シリアル変換を行うシフトレジスタ16aの動作期間を制御する。イネーブル信号3aにより、パラレルビット数分のみのシリアル変換を行い、必要以上の回路動作を抑止し、不要なシリアル信号の生成を防ぐ。
【0077】
上記イネーブル信号3aとパラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号33aとをアンド回路15aに入力し、シリアル信号用クロック4aを生成する。
【0078】
上記ロード信号2aによって、シフトレジスタ16aは動作を開始し、上記イネーブル信号3aが入力される期間のみ動作する。イネーブル信号3aが入力される期間、シフトレジスタ16aは入力されてくるNa(bit)のパラレルデータ信号1aを、パラレル/シリアル変換用クロックの1周期毎に時系列なシリアルデータ6aに変換した信号を出力する。
【0079】
他方のパラレル/シリアル変換部31bには、パラレルデータの周波数が共有クロックの周波数と近いパラレルデータが入力されている。このため、パラレル/シリアル変換部31bでは、上記一方のパラレル/シリアル変換部31aで使用されていたクロック発生器12から発振される固定の周波数を有する固定発振クロック32をそのまま使用し、該固定発振クロック32をパラレル/シリアル変換用クロックとして、一方のパラレル/シリアル変換部31aと同様に後段の各ブロックに入力することによりパラレル/シリアル変換を行う。
【0080】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路30では、以上のように、パラレル/シリアル変換用クロックとして、Fpa×Na,Fpb×Nb(Hz)より大きい周波数を有する固定のクロック信号32を使用している。そして、一方のパラレル/シリアル変換部31aの前段位置に分周器24aを備え、分周比の設定を変更することにより出力信号33をパラレル/シリアル変換用クロックとして使用し、他方のパラレル/シリアル変換部31bは、クロック信号32をパラレル/シリアル変換用クロックとしてそのまま使用している。
【0081】
これにより、上記実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10によって得られる効果に加えて、一方のパラレル/シリアル変換部31aに入力されるパラレルデータの周波数よりもかなり遅く、他方のパラレル/シリアル変換部31bに入力されるパラレルデータと同程度の周波数の共有クロックを使用する場合でも、一方に分周器を設けて分周したクロックをパラレル/シリアル変換用クロックとして使用し、他方では共有クロックをそのままパラレル/シリアル変換用クロックとして使用することで、上記実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10と同様に、パラレル/シリアル変換処理時間の短縮化、回路規模の拡大抑制という効果を得ることができる。
【0082】
また、分周器の利用により一方のパラレル/シリアル変換回路における消費電力および発熱量を軽減することができる。
【0083】
〔実施形態4〕
本発明のパラレル/シリアル変換回路に関するさらに他の実施形態について、図4を用いて説明すれば以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記実施形態1〜3において説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
【0084】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路40は、各パラレル/シリアル変換部に入力されるパラレルデータの周波数よりも小さい周波数を有する共有クロックを各パラレル/シリアル変換部へ入力した場合の基本的な回路構成である。
【0085】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路40は、図4に示すように、図1のパラレル/シリアル変換部11a・11bの前段に、逓倍器44a・44bが追加されている点で、実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10と異なっているが、この他の構成については同様である。
【0086】
パラレル/シリアル変換回路40は、一方のパラレル/シリアル変換部41aのパラレルデータ信号の周波数:Fpa(Hz)、パラレルデータ信号のビット数:Na(bit)、他方のパラレル/シリアル変換部41bのパラレルデータ信号の周波数:Fpb(Hz)、パラレルデータ信号のビット数:Nb(bit)とした場合、クロック発生器12よりFpa×Na(Hz)およびFpb×Nb(Hz)よりも低い、固定の周波数を有する固定発振クロック42を発振し、後段の各ブロックに入力する。
【0087】
一方のパラレル/シリアル変換部41aにおいて、上記のようにして生成された固定の周波数を有する固定発振クロック42を逓倍器44aに入力し、逓倍された出力信号43aをパラレル/シリアル変換用クロックとして使用する。そして、該出力信号43aとパラレルデータ信号用クロック1aとが、ロード信号生成回路13aに入力され、パラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号43aを用いてパラレルデータ信号用クロック1aが入力される毎に生成されるロード信号2aを出力する。ロード信号2aが入力されることにより、パラレルデータ信号入力毎に、パラレル/シリアル変換用クロックを計数するためのカウンタ14aおよびパラレル/シリアル変換を行うシフトレジスタ16aの動作が開始される。
【0088】
ここでは、上記ロード信号2aとパラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号43aとがカウンタ14aに入力され、上記ロード信号2aの入力後、カウンタ14aが動作を開始する。そして、カウンタ14aは、パラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号43aについて、パラレルデータ信号のビット数分:Na個のみ計数を行う。また、カウンタ14aは、計数開始から終了までのカウンタ動作期間に出力されるイネーブル信号3aを生成する。さらに、イネーブル信号3aを用いて、後段のアンド回路15aでのシリアルクロック4aの生成期間を制御するとともに、後段のパラレル/シリアル変換を行うシフトレジスタ16aの動作期間を制御し、パラレルビット数分のみのシリアル変換を行う。これにより、必要以上の回路動作を抑止して、不要なシリアル信号の生成を防ぐことができる。
【0089】
上記イネーブル信号3aとパラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号43aとがアンド回路15aに入力され、シリアル信号用クロック4aが生成される。
【0090】
シフトレジスタ16aは、上記ロード信号2aが入力されることによって動作を開始し、上記イネーブル信号3aが入力される期間のみ動作する。そして、イネーブル信号3aが入力される期間、入力されてくるNa(bit)のパラレルデータ信号7a、およびパラレル/シリアル変換用クロックの1周期毎に時系列なシリアルデータ6aが出力される。
【0091】
他方のパラレル/シリアル変換部41bでは、一方のパラレル/シリアル変換部41aでも使用されていたクロック発生器12より発振される固定の周波数を有する固定発振クロック42を共有する。そして、固定発振クロック42が逓倍器44bに入力され、逓倍された出力信号43bがパラレル/シリアル変換用クロックとして、一方のパラレル/シリアル変換部41aと同様に後段の各ブロックに入力されることによりパラレル/シリアル変換が行われる。
【0092】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路40は、以上のように、パラレルデータの周波数よりも小さい周波数の共有クロックを使用しているとともに、上記実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10の構成に加えて、各パラレル/シリアル変換部の前段位置に逓倍器43a・43bを備えている。
【0093】
よって、上記実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10によって得られる効果に加えて、パラレルデータの周波数よりも小さい周波数の共有クロックが各パラレル/シリアル変換部に入力される場合でも、逓倍器43a・43bを用いて周波数をFpa×Na(Hz)およびFpb×Nb(Hz)以上に調整してパラレル/シリアル変換用クロックとして使用することで、上記実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10と同様に、パラレル/シリアル変換処理時間の短縮化、回路規模の拡大抑制等の効果を得ることができる。
【0094】
〔実施形態5〕
本発明のパラレル/シリアル変換回路に関するさらに他の実施形態について、図5を用いて説明すれば以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記実施形態1〜4において説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
【0095】
なお、本実施形態のパラレル/シリアル変換回路50は、一方のパラレル/シリアル変換部に入力されるパラレルデータの周波数よりも小さいとともに、他方のパラレルデータの周波数よりも大きく、かつ同程度である共有クロックを各パラレル/シリアル変換部に入力する場合の基本的な回路構成である。
【0096】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路50は、図5に示すように、図1のパラレル/シリアル変換部11aの前段位置に、逓倍器44aが追加されている点で、実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10と異なっているが、この他の構成については同様である。
【0097】
パラレル/シリアル変換回路50は、一方のパラレル/シリアル変換部51aのパラレルデータ信号の周波数:Fpa(Hz)、パラレルデータ信号のビット数:Na(bit)、他方のパラレル/シリアル変換部51bのパラレルデータ信号の周波数:Fpb(Hz)、パラレルデータ信号のビット数:Nb(bit)とした場合、クロック発生器12からFpa×Na(Hz)よりも低く、Fpb×Nb(Hz)よりも大きい固定周波数を有する固定発振クロック52を発振し、後段の各ブロックに入力する。
【0098】
一方のパラレル/シリアル変換部51aにおいては、上記生成された固定の周波数を有する固定発振クロック52が逓倍器44aに入力され、逓倍された出力信号43aがパラレル/シリアル変換用クロックとして使用される。そして、該出力信号43aとパラレルデータ信号用クロック1aとが、ロード信号生成回路13aに入力され、パラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号43aを用いて、パラレルデータ信号用クロック1aが入力される毎に生成されるロード信号2aが出力される。該ロード信号2aによりパラレルデータ信号入力毎に、パラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号43aを計数するためのカウンタ14aおよびパラレル/シリアル変換を行うシフトレジスタ16aの動作が開始される。
【0099】
カウンタ14aには、上記ロード信号2aとパラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号43aとが入力されると動作を開始し、パラレル/シリアル変換用クロックについて、パラレルデータ信号のビット数分:Na個のみ計数を行う。カウンタ14aは、計数開始から終了までのカウンタ動作期間に出力されるイネーブル信号3aを生成し、該イネーブル信号3aによって、後段のアンド回路15aにおけるシリアルクロック4aの生成期間を制御するとともに、後段のパラレル/シリアル変換を行うシフトレジスタ16aの動作期間を制御して、パラレルビット数分のみのシリアル変換を行う。これにより、シフトレジスタ16aが必要以上に動作することを抑止し、不要なシリアル信号の生成を防止できる。
【0100】
アンド回路15aには、上記イネーブル信号3aとパラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号43aとが入力され、シリアル信号用クロック4aが生成される。
【0101】
シフトレジスタ16aは、上記ロード信号2aが入力されることによって動作を開始し、上記イネーブル信号3aが入力される期間のみ動作する。そして、イネーブル信号3aが入力される期間、シフトレジスタ16aは入力されてくるNa(bit)のパラレルデータ信号7aを、パラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号43aの1周期毎に時系列なシリアルデータ6aに変換した信号を出力する。
【0102】
他方のパラレル/シリアル変換部51bにおいては、クロック発生器12から発振される固定の周波数を有する固定発振クロック52を、一方のパラレル/シリアル変換部51aと共有し、そのままパラレル/シリアル変換用クロックとして使用している。そして、固定発振クロック52をパラレル/シリアル変換用クロックとして、一方のパラレル/シリアル変換部51aと同様に後段の各ブロックに入力することにより、パラレル/シリアル変換を行う。
【0103】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路50は、以上のように、一方のパラレル/シリアル変換部に入力されるパラレルデータの周波数が共有クロックの周波数よりも大きく、他方のパラレルデータの周波数が共有クロックの周波数よりも小さく、かつ共有クロックと同程度であるとともに、上記実施形態1の構成に加えて、一方のパラレル/シリアル変換部51aの前段位置に逓倍器44aを備えている。
【0104】
これにより、一方のパラレル/シリアル変換部51aに入力されるパラレルデータの周波数よりも若干大きく、かつ他方のパラレルデータの周波数よりも小さい周波数を有する共有クロックを用いてパラレル/シリアル変換を行う場合でも、一方のパラレル/シリアル変換部に設けられた逓倍器44aを用いて共有クロックの周波数を、Fpa×Na(Hz)以上に調整し、パラレル/シリアル変換用クロックとして使用することができる。
【0105】
よって、上記実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10と同様に、パラレル/シリアル変換処理時間の短縮、回路規模の拡大抑制等の効果を得ることができ、さらに、一方のパラレル/シリアル変換部51aにおける消費電力および発熱量を低減できる。
【0106】
〔実施形態6〕
本発明のパラレル/シリアル変換回路に関するさらに他の実施形態について、図6を用いて説明すれば以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記実施形態1〜5において説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
【0107】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路60は、一方のパラレル/シリアル変換部に入力されるパラレルデータの周波数よりも小さいとともに、他方のパラレルデータの周波数よりも相当大きい共有クロックを各パラレル/シリアル変換部に入力する場合の基本的な回路構成である。
【0108】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路60は、図6に示すように、図1のパラレル/シリアル変換部11aの前段位置に逓倍器44aが追加されており、パラレル/シリアル変換部11bの前段位置に分周器24bが追加されている点で、実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10と異なっているが、この他の構成については同様である。
【0109】
パラレル/シリアル変換回路60は、一方のパラレル/シリアル変換部61aのパラレルデータ信号の周波数:Fpa(Hz)、パラレルデータ信号のビット数:Na(bit)、他方のパラレル/シリアル変換部61bのパラレルデータ信号の周波数:Fpb(Hz)、パラレルデータ信号のビット数:Nb(bit)とした場合、クロック発生器12からFpa×Na(Hz)よりも低く、Fpb×Nb(Hz)よりも大きい固定の周波数を有する固定発振クロック62を発振し、後段の各ブロックに入力する。
【0110】
一方のパラレル/シリアル変換部61aには、上記生成された固定の周波数を有する固定発振クロック62が逓倍器44aに入力され、逓倍された出力信号43aをパラレル/シリアル変換用クロックとして使用する。そして、該出力信号43aとパラレルデータ信号用クロック1aとがロード信号生成回路13aに入力され、パラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号43aを用いてパラレルデータ信号用クロック1aが入力される毎に生成されるロード信号2aを出力する。このとき、ロード信号2aが入力されることにより、パラレルデータ信号入力毎に、パラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号43aを計数するためのカウンタ14aおよびパラレル/シリアル変換を行うシフトレジスタ16aの動作が開始される。
【0111】
続いて、カウンタ14aには、上記ロード信号2aとパラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号43aとが入力される。
【0112】
カウンタ14aは、動作を開始し、パラレル/シリアル変換用クロックについてパラレルデータ信号のビット数分:Na個のみ計数を行うとともに、計数開始から終了までのカウンタ動作期間に出力されるイネーブル信号3aを生成する。このとき、イネーブル信号3aによって、後段のアンド回路15aにおけるシリアルクロック4aの生成期間を制御するとともに、後段のパラレル/シリアル変換を行うシフトレジスタ16aの動作期間を制御して、パラレルビット数分のみのシリアル変換を行う。これにより、シフトレジスタ16aが必要以上に動作することを抑止し、不要なシリアル信号の生成を防ぐことができる。
【0113】
アンド回路15aには、上記イネーブル信号3aとパラレル/シリアル変換用クロックとしての出力信号43aとが入力され、シリアル信号用クロック4aが生成される。
【0114】
シフトレジスタ16aは、上記ロード信号2aが入力されることによって動作を開始し、上記イネーブル信号3aが入力される期間のみ動作する。そして、イネーブル信号3aが入力される期間、入力されてくるNa(bit)のパラレルデータ信号7aを、パラレル/シリアル変換用クロックの1周期毎に時系列なシリアルデータ6aに変換して出力する。
【0115】
他方のパラレル/シリアル変換部61bにおいては、クロック発生器12より発振される固定の周波数を有する固定発振クロック62を、一方のパラレル/シリアル変換部61aと共有している。そして、固定発振クロック62が分周器24bに入力され、分周された出力信号23bがパラレル/シリアル変換用クロックとして、一方のパラレル/シリアル変換部61aと同様に後段の各ブロックに入力されることにより、パラレル/シリアル変換が行われる。
【0116】
本実施形態のパラレル/シリアル変換回路では、以上のように、Fpa×Na(Hz)より相当小さく、Fpb×Nb(Hz)より相当大きい周波数を有する固定のクロック信号を各パラレル/シリアル変換部に入力している。そして、上記実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10の前段位置に、一方のパラレル/シリアル変換部61aが逓倍器44aを備えており、他方のパラレル/シリアル変換部61bが分周器24bを備えている。
【0117】
これにより、一方のパラレル/シリアル変換部61aにおいては、共有クロックを、逓倍器44aによってFpa×Na(Hz)以上に調整してパラレル/シリアル変換用クロックとして使用し、他方のパラレル/シリアル変換部61bにおいては、分周器24bによってFpb×Nb(Hz)以上という条件を保ちつつ、できるだけ小さい周波数になるように調整してパラレル/シリアル変換用クロックとして使用することができる。
【0118】
よって、上記実施形態1のパラレル/シリアル変換回路10と同様に、パラレル/シリアル変換処理時間の短縮、回路規模の拡大抑制等の効果を得ることができるとともに、他方のパラレル/シリアル変換部61bにおける消費電力および発熱量を低減できる。
【0119】
なお、上記各実施形態1〜6においては、2系統のパラレル/シリアル変換部を有するパラレル/シリアル変換回路について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、3系統以上のパラレル/シリアル変換部を備えたパラレル/シリアル変換回路であっても、上記各実施形態と同様に、各パラレル/シリアル変換部において共有される内部クロックを用い、分周器、逓倍器等を介して各パラレル/シリアル変換部に最適なパラレル/シリアル変換用クロックを生成することにより、上記と同様の効果を得ることができる。
【0120】
また、本発明は、2つのパラレル形式の入力デジタル信号をシリアル形式のデジタル信号に変換して出力するパラレル/シリアル変換器であって、パラレルデータのタイミングを示すクロック信号以外にクロック入力が不要であって、シリアルデータ出力用の内部クロックとしてシリアルデータ速度(bit/sec)と異なる周波数のクロックを共用している事を特徴とするパラレル/シリアル変換回路と表現することもできる。
【0121】
また、本発明は、2つのパラレル形式の入力デジタル信号をシリアル形式のデジタル信号に変換して出力するパラレル/シリアル変換器であって、パラレルデータのタイミングを示すクロック信号以外にクロック入力が不要であって、シリアルデータ出力用の内部クロックとしてシリアルデータ速度(bit/sec)より高い周波数のクロックを共用している事を特徴とするパラレル/シリアル変換回路と表現することもできる。
【0122】
また、2つのパラレル形式の入力デジタル信号をシリアル形式のデジタル信号に変換して出力するパラレル/シリアル変換器であって、パラレルデータのタイミングを示すクロック信号以外にクロック入力が不要であって、シリアルデータ出力用の内部クロックとしてシリアルデータ速度(bit/sec)より高い周波数のクロックを共用し、シリアルデータ速度を可変できる分周器を備えた事を特徴とするパラレル/シリアル変換回路と表現することもできる。
【0123】
また、本発明は、2つのパラレル形式の入力デジタル信号をシリアル形式のデジタル信号に変換して出力するパラレル/シリアル変換器であって、パラレルデータのタイミングを示すクロック信号以外にクロック入力が不要であって、シリアルデータ出力用の内部クロックとしてシリアルデータ速度(bit/sec)より高い周波数のクロックを共用し、一方は前記分周器によりシリアルデータ速度を可変でき、他方はクロックをそのまま使用する事を特徴とするパラレル/シリアル変換回路と表現することもできる。
【0124】
また、本発明は、2つのパラレル形式の入力デジタル信号をシリアル形式のデジタル信号に変換して出力するパラレル/シリアル変換器であって、パラレルデータのタイミングを示すクロック信号以外にクロック入力が不要であって、シリアルデータ出力用の内部クロックとしてシリアルデータ速度(bit/sec)より低い周波数のクロックを共用している事を特徴とするパラレル/シリアル変換回路と表現することもできる。
【0125】
また、2つのパラレル形式の入力デジタル信号をシリアル形式のデジタル信号に変換して出力するパラレル/シリアル変換器であって、パラレルデータのタイミングを示すクロック信号以外にクロック入力が不要であって、シリアルデータ出力用の内部クロックとしてシリアルデータ速度(bit/sec)より低い周波数のクロックを共用し、逓倍器によりシリアルデータ速度を可変できる事を特徴とするパラレル/シリアル変換回路と表現することもできる。
【0126】
また、本発明は、2つのパラレル形式の入力デジタル信号をシリアル形式のデジタル信号に変換して出力するパラレル/シリアル変換器であって、パラレルデータのタイミングを示すクロック信号以外にクロック入力が不要であって、シリアルデータ出力用の内部クロックとして一方のシリアルデータ速度(bit/sec)より低く、他方のシリアルデータ速度より高い周波数のクロックを共用している事を特徴とするパラレル/シリアル変換回路と表現することもできる。
【0127】
また、本発明は、2つのパラレル形式の入力デジタル信号をシリアル形式のデジタル信号に変換して出力するパラレル/シリアル変換器であって、パラレルデータのタイミングを示すクロック信号以外にクロック入力が不要であって、シリアルデータ出力用の内部クロックとして一方のシリアルデータ速度(bit/sec)より低く、他方のシリアルデータ速度より高い周波数のクロックを共用し、一方は逓倍器によりシリアルデータ速度を可変でき、他方はクロックをそのまま使用する事を特徴とするパラレル/シリアル変換回路と表現することもできる。
【0128】
また、本発明は、2つのパラレル形式の入力デジタル信号をシリアル形式のデジタル信号に変換して出力するパラレル/シリアル変換器であって、パラレルデータのタイミングを示すクロック信号以外にクロック入力が不要であって、シリアルデータ出力用の内部クロックとして一方のシリアルデータ速度(bit/sec)より低く、他方のシリアルデータ速度より高い周波数のクロックを共用し、一方は逓倍器によりシリアルデータ速度を可変でき、他方は分周器によりシリアルデータ速度を可変できる事を特徴とするパラレル/シリアル変換回路と表現することもできる。
【0129】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0130】
【発明の効果】
本発明のパラレル/シリアル変換回路は、以上のように、各パラレル/シリアル変換部に入力される共有クロックを出力する、上記複数のパラレル/シリアル変換部に共通のクロック発生器を備えている構成である。
【0131】
それゆえ、パラレル/シリアル変換処理に要する時間を従来よりも短縮できるとともに、従来よりも簡易な回路構成でパラレル/シリアル変換処理を行うことができるという効果を奏する。
【0132】
さらに、例えば、各パラレル/シリアル変換部毎に入力されるパラレル形式のデジタル入力信号の周波数が互いに異なる場合や、各パラレル/シリアル変換部に入力されるパラレル形式のデジタル入力信号の周波数が変化した場合であっても、分周器あるいは逓倍器を用いて、共有クロックを各パラレル/シリアル変換部毎にパラレル/シリアル変換用クロックとして適切な周波数に調整することにより、パラレル/シリアル変換を行うことができる。
【0133】
上記各パラレル/シリアル変換部には、上記共有クロックに基づいて生成された、下記の関係式(1)を満たす周波数のパラレル/シリアル変換用クロックが入力されることがより好ましい。
F≧Fp×N・・・・・(1)
(ただし、Fはパラレル/シリアル変換用クロックの周波数、Fpはパラレル形式のデジタル入力信号の周波数、Nはパラレル形式のデジタル入力信号のビット数とする。)
それゆえ、各パラレル/シリアル変換部に入力されるパラレル形式のデジタル入力信号の出力タイミングを示すクロックが変化した場合でも、上記関係式(1)を満たす周波数のパラレル/シリアル変換用クロックを入力することで、特別な対応をとることなく、パラレル/シリアル変換処理を実行できるという効果を奏する。
【0134】
上記複数のパラレル/シリアル変換部のうち、少なくとも一つのパラレル/シリアル変換部の前段には、上記共有クロックの周波数を変化させる分周器を備えていることがより好ましい。
【0135】
それゆえ、あるパラレル/シリアル変換部において、パラレル形式のデジタル入力信号の周波数とパラレル形式のデジタル入力信号のビット数との積よりもはるかに大きい共有クロックを使用する場合でも、上記関係式(1)を満たすように、分周器によって共有クロックの周波数を小さくしてパラレル/シリアル変換用クロックとして使用することで、回路全体での消費電力および発熱量を軽減しつつ、パラレル/シリアル変換処理を行うことができるという効果を奏する。
【0136】
上記複数のパラレル/シリアル変換部のうち、少なくとも一つのパラレル/シリアル変換部の前段には、上記共有クロックの周波数を変化させる逓倍器を備えていることがより好ましい。
【0137】
それゆえ、共有クロックとして、パラレル形式のデジタル入力信号の周波数とパラレル形式のデジタル入力信号のビット数との積よりも小さい周波数の共有クロックを使用する場合でも、逓倍器を用いて共有クロックの周波数を上記関係式(1)を満たすように大きくすることで、パラレル/シリアル変換用クロックとして使用することができる。よって、そのままではパラレル/シリアル変換用クロックとして使用できないような小さい周波数の共有クロックを使用して、パラレル/シリアル変換を行うことができるという効果を奏する。
【0138】
さらに、低い周波数の共有クロックを使用することで、共有クロックの発振回路の簡易化・低価格化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す2系統のパラレル/シリアル変換部を備えたパラレル/シリアル変換回路のブロック図である。
【図2】本発明の他の実施形態を示す2系統のパラレル/シリアル変換部を備えたパラレル/シリアル変換回路のブロック図である。
【図3】本発明のさらに他の実施形態を示す2系統のパラレル/シリアル変換部を備えたパラレル/シリアル変換回路のブロック図である。
【図4】本発明のさらに他の実施形態を示す2系統のパラレル/シリアル変換部を備えたパラレル/シリアル変換回路のブロック図である。
【図5】本発明のさらに他の実施形態を示す2系統のパラレル/シリアル変換部を備えたパラレル/シリアル変換回路のブロック図である。
【図6】本発明のさらに他の実施形態を示す2系統のパラレル/シリアル変換部を備えたパラレル/シリアル変換回路のブロック図である。
【図7】従来の2系統のパラレル/シリアル変換部を備えたパラレル/シリアル変換回路を使用した回路の一例を示すブロック図である。
【図8】従来の2系統のパラレル/シリアル変換部を備えたパラレル/シリアル変換回路の内部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1a・1b パラレルデータ信号用クロック
2a・2b ロード信号
3a・3b イネーブル信号
4a・4b シリアル信号用クロック
5 クロック信号(パラレル/シリアル変換用クロック)
6a・6b シリアルデータ信号(シリアル形式のデジタル出力信号)
7a・7b パラレルデータ信号(パラレル形式のデジタル入力信号)
10 パラレル/シリアル変換回路
11a・11b パラレル/シリアル変換部
12 クロック発生器
13a・13b ロード信号生成回路
14a・14b カウンタ
15a・15b アンド
16a・16b シフトレジスタ
20 パラレル/シリアル変換回路
21a・21b パラレル/シリアル変換部
22 固定発振クロック
23a・23b 出力信号(パラレル/シリアル変換用クロック)
24a・24b 分周器
30 パラレル/シリアル変換回路
31a・31b パラレル/シリアル変換部
32 固定発振クロック
33 出力信号(パラレル/シリアル変換用クロック)
40 パラレル/シリアル変換回路
41a・41b パラレル/シリアル変換部
42 固定発振クロック
43a・43b 出力信号(パラレル/シリアル変換用クロック)
44a・44b 逓倍器
50 パラレル/シリアル変換回路
51a・51b パラレル/シリアル変換部
52 パラレル/シリアル変換用クロック
60 パラレル/シリアル変換回路
61a・61b パラレル/シリアル変換部
62 パラレル/シリアル変換用クロック
Claims (4)
- パラレル形式のデジタル入力信号をシリアル形式のデジタル出力信号に変換するパラレル/シリアル変換部を複数有しているパラレル/シリアル変換回路において、
上記各パラレル/シリアル変換部に入力される共有クロックを出力する、上記複数のパラレル/シリアル変換部に共通のクロック発生器を備えていることを特徴とするパラレル/シリアル変換回路。 - 上記各パラレル/シリアル変換部には、上記共有クロックに基づいて生成された、下記の関係式(1)を満たす周波数のパラレル/シリアル変換用クロックが入力されることを特徴とする請求項1に記載のパラレル/シリアル変換回路。
F≧Fp×N・・・・・(1)
(ただし、Fはパラレル/シリアル変換用クロックの周波数、Fpはパラレル形式のデジタル入力信号の周波数、Nはパラレル形式のデジタル入力信号のビット数とする。) - 上記複数のパラレル/シリアル変換部のうち、少なくとも一つのパラレル/シリアル変換部の前段には、上記共有クロックの周波数を変化させる分周器を備えていることを特徴とする請求項2に記載のパラレル/シリアル変換回路。
- 上記複数のパラレル/シリアル変換部のうち、少なくとも一つのパラレル/シリアル変換部の前段には、上記共有クロックの周波数を変化させる逓倍器を備えていることを特徴とする請求項2または3に記載のパラレル/シリアル変換回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002299570A JP2004135187A (ja) | 2002-10-11 | 2002-10-11 | パラレル/シリアル変換回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002299570A JP2004135187A (ja) | 2002-10-11 | 2002-10-11 | パラレル/シリアル変換回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004135187A true JP2004135187A (ja) | 2004-04-30 |
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ID=32288664
Family Applications (1)
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JP2002299570A Pending JP2004135187A (ja) | 2002-10-11 | 2002-10-11 | パラレル/シリアル変換回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004135187A (ja) |
-
2002
- 2002-10-11 JP JP2002299570A patent/JP2004135187A/ja active Pending
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