JP2001177590A - 復調器 - Google Patents

復調器

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JP2001177590A JP2000305545A JP2000305545A JP2001177590A JP 2001177590 A JP2001177590 A JP 2001177590A JP 2000305545 A JP2000305545 A JP 2000305545A JP 2000305545 A JP2000305545 A JP 2000305545A JP 2001177590 A JP2001177590 A JP 2001177590A
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速な通信システムにも適用できるディジタ
ル復調器を提供すること。 【解決手段】 変調速度の2倍でA/D変換して得られ
るシリアルデータ信号をデータ比が1:2となるように
してS/P変換し、変調速度のパラレルデータ信号とす
る。復調処理は、このパラレルデータ信号を並列処理す
ることで行われる。従って、復調処理速度は変調速度と
なる。変調速度の4倍でA/D変換して得られるシリア
ルデータは、データ比が1:4となるようにしてS/P
変換され、同様に変調速度に等しい復調処理速度で復調
処理される。このような構成とすることにより、ディジ
タル信号処理を行う復調器は、高速な変調速度を有する
通信システムに対して適用可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直交変調された入
力信号を復調するための復調器に関し、特に、ディジタ
ル信号処理を行う復調器に関する。
【0002】
【従来の技術】LSI技術の急速な進歩に伴い、変調速
度が例えば10MHzであるような高速な通信システム
の分野において、ディジタル信号処理技術を復調器に適
用しようという試みがなされている。ディジタル信号処
理技術の適用された復調器(以下、ディジタル復調器と
いう。)は、アナログ回路で構成された復調器と比較し
て、1)温度・湿度による変化や経時変化がなく、安定
した品質が実現できる、2)LSI化することができ
る、3)調節不要である一方、仕様の変更が容易であ
る、といった種々のメリットを有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ロールオフフィルタを
含めた復調器の主たる機能をディジタル信号処理で実現
するためには、サンプリング定理に従って、サンプリン
グ周波数をサンプリングされる信号の最高周波数成分の
2倍以上としなければならない。つまり、変調速度が1
0MHzであればサンプリングレートは20MHz以上
でなければならず、同様に、変調速度が20MHzであ
ればサンプリングレートは40MHz以上でなければな
らない。
【0004】そのようなサンプリングレートと同速度で
ディジタル復調処理を行わせるためには、ディジタル復
調器は、非常に高速なデバイスで構成されなければなら
ず、また、パイプライン処理を行うことを要求される。
【0005】しかしながら、変調速度が高速化すること
に伴ってサンプリングレートが更に高くなると、デバイ
スの動作速度がサンプリングレートに追いつけない事態
が生じるおそれがある。たとえば、変調速度が50MH
zを超えるようになったとすると、現在の技術では、そ
のようなデバイスを実現すること自体、非常に困難であ
る。
【0006】また、サンプリングレートが高くなるにつ
れてパイプライン処理の段数も増加する。これは、パイ
プライン処理における“遅延”の増加を意味する。この
ように遅延が増加すると、回路規模は増大せざるを得な
くなり、また、フィードバック制御特性、特に搬送波再
生ループ特性、の劣化を招くこととなる。
【0007】そこで、本発明は、上記した問題を解決す
べく、より高速な通信システムにも適用できるディジタ
ル復調器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、A/D変換さ
れた信号をシリアルパラレル変換(以下、S/P変換)
して復調処理速度を変調速度とすることにより、上記の
問題を解決することとした。加えて、本発明は、ディジ
タル復調処理を行う各部についても、並列処理が行える
ように構成することとした。具体的には、本発明は、以
下に示す復調器等を提供する。
【0009】本発明によれば、直交変調されたIF信号
を受けて、実際の搬送波周波数と実質的に同一の周波数
を有する予測搬送波周波数を用いてアナログ直交検波を
行い、互いに直交する第1及び第2の直交検波信号を出
力するアナログ直交検波器と、前記第1及び第2の直交
検波信号を受けて、夫々、変調速度の2倍若しくはそれ
以上の速度でA/D変換を行い第1及び第2のシリアル
信号を出力する第1及び第2のA/D変換器と、前記第
1及び第2のシリアル信号を、夫々、前記変調速度と同
じデータレートを有する複数の信号列からなる第1及び
第2のパラレル信号に変換する第1及び第2のシリアル
パラレル変換器と、前記第1のパラレル信号を前記変調
速度で並列的にフィルタリングして、2つのフィルタ信
号からなる第1のフィルタ信号対を出力するためのロー
ルオフフィルタとして動作する第1の並列処理型FIR
フィルタと前記第2のパラレル信号を前記変調速度で並
列的にフィルタリングして、2つのフィルタ信号からな
る第2のフィルタ信号対を出力するためのロールオフフ
ィルタとして動作する第2の並列処理型FIRフィルタ
とを備えることを特徴とする復調器が得られる。
【0010】また、本発明によれば、直交変調された第
1のIF信号を受けて、実際の搬送波周波数と実質的に
同一の周波数を有する予測搬送波周波数との差が変調速
度である所定の周波数を用いて検波を行い、変調速度を
擬似的な搬送波周波数とする第2のIF信号を出力する
アナログ検波器と、前記第2のIF信号を受けて、夫
々、変調速度の4倍の速度でA/D変換を行いシリアル
信号を出力するA/D変換器と、前記シリアル信号を受
けて直交検波を行い、前記変調速度と同じデータレート
を有する複数の信号列からなる第1及び第2のパラレル
信号を出力する直交検波器と、前記第1のパラレル信号
を前記変調速度で並列的にフィルタリングして、2つの
フィルタ信号からなる第1のフィルタ信号対を出力する
ためのロールオフフィルタとして動作する第1の並列処
理型FIRフィルタと前記第2のパラレル信号を前記変
調速度で並列的にフィルタリングして、2つのフィルタ
信号からなる第2のフィルタ信号対を出力するためのロ
ールオフフィルタとして動作する第2の並列処理型FI
Rフィルタとを備えることを特徴とする復調器が得られ
る。
【0011】ここで、前述の第1及び第2の並列処理型
FIRフィルタは、A/D変換が変調速度の2倍の速度
で行われた場合において、次の第1乃至第3のいずれか
の並列処理型FIRフィルタからなるものとしても良
い。なお、ここに例示された第1乃至第3の並列処理型
FIRフィルタは、いずれも、シリアルデータ信号をシ
リアルパラレル変換して得られる奇数データ信号及び偶
数データ信号を受けて、並列的にフィルタリングし、奇
数フィルタ信号及び偶数フィルタ信号を出力する並列ロ
ールオフフィルタとして動作することのできるものであ
る。
【0012】具体的には、本発明によれば、第1の並列
処理型FIRフィルタとして、第1乃至第6の遅延器
と、夫々に第1乃至第10の乗算係数の定義された第1
乃至第10の乗算器と、第1乃至第6の加算器とを備え
ており、そこにおいて、前記第1乃至第6の遅延器は、
夫々、所定の時間を遅延時間として有するものであり、
前記第1、第5、第6及び第10の乗算係数は、互いに
等しく、前記第2、第4、第7及び第9の乗算係数は、
互いに等しく、前記第3及び第8の乗算係数は、互いに
等しく、前記第1及び第4の遅延器は、夫々、前記奇数
データ信号及び偶数データ信号を受けるものであり、前
記第2及び第5の遅延器は、夫々、前記第1及び第4の
遅延器の出力を受けるものであり、前記第3及び第6の
遅延器は、夫々、前記第2及び第5の遅延器の出力を受
けるものであり、前記第1及び第2の乗算器は、前記第
1の遅延器の出力を受けるものであり、前記第3及び第
4の乗算器は、前記第2の遅延器の出力を受けるもので
あり、前記第5の乗算器は、前記第3の遅延器の出力を
受けるものであり、前記第6の乗算器は、前記第4の遅
延器の出力を受けるものであり、前記第7及び第8の乗
算器は、前記第5の遅延器の出力を受けるものであり、
前記第9及び第10の乗算器は、前記第6の遅延器の出
力を受けるものであり、前記第1の加算器は、前記第
1、第3及び第5の乗算器の出力を受けるものであり、
前記第2の加算器は、前記第2及び第4の乗算器の出力
を受けるものであり、前記第3の加算器は、前記第6、
第8及び第10の乗算器の出力を受けるものであり、前
記第4の加算器は、前記第7及び第9の乗算器の出力を
受けるものであり、前記第5の加算器は、前記第1及び
第4の加算器の出力を受け、当該第5の加算器の出力と
して、前記奇数フィルタ信号を出力するものであり、前
記第6の加算器は、前記第2及び第3の加算器の出力を
受け、当該第6の加算器の出力として、前記偶数フィル
タ信号を出力するものである並列処理型FIRフィルタ
が得られる。
【0013】また、本発明によれば、第2の並列処理型
FIRフィルタとして、前記第1及び第2の並列処理型
FIRフィルタの各々は、第1乃至第6の遅延器と、夫
々に第1乃至第6の乗算係数の定義された第1乃至第6
の乗算器と、第1乃至第8の加算器とを備えており、そ
こにおいて、前記第1乃至第6の遅延器は、夫々、所定
の時間を遅延時間として有するものであり、前記第1及
び第4の乗算係数は、互いに等しく、前記第2及び第5
の乗算係数は、互いに等しく、前記第3及び第6の乗算
係数は、互いに等しく、前記第1及び第4の遅延器は、
夫々、前記奇数データ信号及び偶数データ信号を受ける
ものであり、前記第2及び第5の遅延器は、夫々、前記
第1及び第4の遅延器の出力を受けるものであり、前記
第3及び第6の遅延器は、夫々、前記第2及び第5の遅
延器の出力を受けるものであり、前記第1の加算器は、
前記第1及び第3の遅延器の出力を受けるものであり、
前記第2の加算器は、前記第1及び第2の遅延器の出力
を受けるものであり、前記第3の加算器は、前記第4及
び第6の遅延器の出力を受けるものであり、前記第4の
加算器は、前記第5及び第6の遅延器の出力を受けるも
のであり、前記第1の乗算器は、前記第1の加算器の出
力を受けるものであり、前記第2の乗算器は、前記第2
の加算器の出力を受けるものであり、前記第3の乗算器
は、前記第2の遅延器の出力を受けるものであり、前記
第4の乗算器は、前記第3の加算器の出力を受けるもの
であり、前記第5の乗算器は、前記第4の加算器の出力
を受けるものであり、前記第6の乗算器は、前記第5の
遅延器の出力を受けるものであり、前記第5の加算器
は、前記第1及び第3の乗算器の出力を受けるものであ
り、前記第6の加算器は、前記第4及び第6の乗算器の
出力を受けるものであり、前記第7の加算器は、前記第
5の加算器と前記第5の乗算器の出力を受け、当該第7
の加算器の出力として、前記奇数フィルタ信号を出力す
るものであり、前記第8の加算器は、前記第6の加算器
と前記第2の乗算器の出力を受け、当該第8の加算器の
出力として、前記偶数フィルタ信号を出力するものであ
る並列処理型FIRフィルタが得られる。
【0014】更に、本発明によれば、第3の並列処理型
FIRフィルタとして、前記第1及び第2の並列処理型
FIRフィルタの各々は、第1乃至第6の遅延器と、夫
々に第1乃至第8の乗算係数の定義された第1乃至第8
の乗算器と、第1乃至第6の加算器とを備えており、そ
こにおいて、前記第1乃至第6の遅延器は、夫々、所定
の時間を遅延時間として有するものであり、前記第1、
第4、第5及び第8の乗算係数は、互いに等しく、前記
第2、第3、第6及び第7の乗算係数は、互いに等し
く、前記第1及び第4の遅延器は、夫々、前記奇数デー
タ信号及び偶数データ信号を受けるものであり、前記第
2及び第5の遅延器は、夫々、前記第1及び第4の遅延
器の出力を受けるものであり、前記第3及び第6の遅延
器は、夫々、前記第2及び第5の遅延器の出力を受ける
ものであり、前記第1の乗算器は、前記第1の遅延器の
出力を受けるものであり、前記第2及び第3の乗算器
は、前記第2の遅延器の出力を受けるものであり、前記
第4の乗算器は、前記第3の遅延器の出力を受けるもの
であり、前記第5及び6の乗算器は、前記第5の遅延器
の出力を受けるものであり、前記第7及び第8の乗算器
は、前記第6の遅延器の出力を受けるものであり、前記
第1の加算器は、前記第1及び第3の乗算器の出力を受
けるものであり、前記第2の加算器は、前記第2及び第
4の乗算器の出力を受けるものであり、前記第3の加算
器は、前記第5及び第7の乗算器の出力を受けるもので
あり、前記第4の加算器は、前記第6及び第8の乗算器
の出力を受けるものであり、前記第5の加算器は、前記
第2及び第3の加算器の出力を受け、当該第5の加算器
の出力として、前記奇数フィルタ信号を出力するもので
あり、前記第6の加算器は、前記第1及び第4の加算器
の出力を受け、当該第6の加算器の出力として、前記偶
数フィルタ信号を出力するものである並列処理型FIR
フィルタが得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
復調器について、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】(第1の実施の形態)図1に示されるよう
に、本発明の第1の実施の形態による復調器は、準同期
検波方式のものである。
【0017】図示された復調器は、直交変調されたIF
信号を受けて、まず、アナログ的に直交検波を行う。I
F信号は、2つに分岐され、その一方は、ミキサ11に
おいて、局部発振器12から出力された搬送波周波数f
cとほぼ同じ周波数fc’を有するLo信号と乗算さ
れ、ローパスフィルタ21に通される。また、分岐され
たIF信号の他方は、ミキサ10において、局部発振器
12から出力されたLo信号をπ/2だけ位相シフトし
て得られる信号と乗算され、ローパスフィルタ20に通
される。ローパスフィルタ20及び21においてフィル
タリングされた信号は、互いに直交するベースバンド
(BB)信号となる。これらの信号チャネルは、夫々、
Pch及びQchと呼ばれる。それら信号は、夫々、I
成分及びQ成分、又は、実成分及び虚成分と呼ばれるこ
ともある。
【0018】ここで、周波数fc’は、予測された搬送
波周波数であり、厳密には周波数fcと周波数fc’は
一致していない。従って、アナログ的な直交検波の出力
には、それらの周波数の差分に相当する位相の回転が含
まれている。
【0019】A/D変換器30,31は、夫々、Pチャ
ネル及びQチャネルの直交検波された信号を受けて、A
/D変換し、それぞれ複数ビットを有するシリアル信号
を出力する。
【0020】ここで、A/D変換器30,31に供給さ
れるサンプリングクロックの周波数は、ロールオフフィ
ルタをディジタル信号処理回路により構成するために、
標本化定理に従うようにして定められる。本実施の形態
におけるサンプリングレートは、変調速度fsの2倍で
ある。変調速度fsが回路の動作速度に対して、それほ
ど高くない場合には、サンプリングレートを4fs又は
8fsとしても良い。
【0021】S/P変換器40は、A/D変換器30か
ら出力されるPチャネルのシリアル信号を受けて、1対
2のデータ比でS/P変換を行い、Pチャネルの奇数デ
ータ信号及び偶数データ信号を出力する。例えば、連続
したシリアルデータビットD (n=1,2,3,・・
・)は、奇数データビットD2n−1及び偶数データビ
ットD2nに分けられる。これら奇数データ信号及び偶
数データ信号は、夫々、変調速度fsと同じ信号レート
を有する。同様に、S/P変換器41は、Qチャネルの
奇数データ信号及び偶数データ信号を出力する。
【0022】並列処理型FIRフィルタ50は、ロール
オフフィルタとして動作し、Pチャネルの奇数データ信
号及び偶数データ信号を並列的にフィルタリングして、
Pチャネルの奇数フィルタ信号及び偶数フィルタ信号を
出力する。並列処理型FIRフィルタ51も同様にし
て、Qチャネルの奇数データ信号及び偶数データ信号に
対して、並列的にフィルタリング処理を行い、Qチャネ
ルの奇数フィルタ信号及び偶数フィルタ信号を出力す
る。
【0023】本実施の形態による並列処理型FIRフィ
ルタ50は、図2に示されるように、第1乃至第6の遅
延器101〜106と、夫々に第1乃至第10の乗算係
数(タップ係数)Cの定義された第1乃至第10の乗算
器(タップ)201〜210と、第1乃至第6の加算器
301〜306とを備えている。第1乃至第6の遅延器
101〜106は、変調速度fsの逆数に等しい時間
(T=1/fs)を遅延時間として有する。
【0024】ここで、並列処理型FIRフィルタ50が
ロールオフフィルタとして動作するために、乗算係数
は、フィルタの離散的なインパルス応答値となる。詳し
くは、第1、第5、第6及び第10の乗算器における乗
算係数は、互いに等しく(C−2=C+2)、第2、第
4、第7及び第9の乗算器における乗算係数は、互いに
等しい(C−1=C+1)。また、第3及び第8の乗算
器における乗算係数は、互いに等しい(C0)。なお、
本実施の形態における並列処理型FIRフィルタ51
は、並列処理型FIRフィルタ50と、同一の構成を有
し且つ同じように動作する。
【0025】更に詳細に、第1及び第4の遅延器10
1,104は、夫々、奇数データ信号D2n−1及び偶
数データ信号D2nを受ける。第2及び第5の遅延器1
02,105は、夫々、第1及び第4の遅延器101,
104の出力を受ける。第3及び第6の遅延器103,
106は、夫々、第2及び第5の遅延器102,105
の出力を受ける。
【0026】第1及び第2の乗算器201,202は、
第1の遅延器101の出力を受ける。第3及び第4の乗
算器203,204は、第2の遅延器102の出力を受
ける。第5の乗算器205は、第3の遅延器103の出
力を受ける。第6の乗算器206は、第4の遅延器10
4の出力を受ける。第7及び第8の乗算器207,20
8は、第5の遅延器105の出力を受ける。第9及び第
10の乗算器209,210は、第6の遅延器106の
出力を受ける。
【0027】第1の加算器301は、第1、第3及び第
5の乗算器201,203,205の出力を受ける。第
2の加算器302は、第2及び第4の乗算器202,2
04の出力を受ける。第3の加算器303は、第6、第
8及び第10の乗算器206,208,210の出力を
受ける。第4の加算器304は、第7及び第9の乗算器
207,209の出力を受ける。第5の加算器305
は、第1及び第4の加算器301,304の出力を受
け、該第5の加算器305の出力として、奇数フィルタ
信号を出力する。第6の加算器306は、第2及び第3
の加算器302,303の出力を受け、該第6の加算器
306の出力として、偶数フィルタ信号を出力する。
【0028】換言すると、奇数データ信号及び偶数デー
タ信号を処理する回路は夫々5つのタップ201〜20
5,206〜210を持つ。上側のタップ201〜20
5は、タップ間隔が2となるように、第1、第3及び第
5のタップ201,203,205からなる第1の組
と、第2及び第4のタップ202,204からなる第2
の組とに分けられている。下側のタップ206〜210
も同様にして、第6、第8及び第10のタップ206,
208,210からなる第3の組と、第7及び第9のタ
ップ207,209からなる第4の組とに分けられてい
る。加算器301,302,304,304は、第1乃
至第4の組のうち、対応する組のタップの出力を加算す
る。その後、加算器305,306は、それぞれタップ
が重ならないようにして、上側の加算器301,302
の出力と下側の加算器303,304の出力とを更に加
算する。その結果、加算器305からD〜Dに対す
る演算結果が出力されているときに、加算器306から
〜Dに対する演算結果が出力される。つまり、並
列処理型FIRフィルタは、速度fsの演算によって、
5つの連続した入力データビットD,Dj+1,D
j+2,Dj+3,D +4(jは整数)に対応した出
力を生成する。
【0029】再び図1を参照して、並列処理型EPS
(Endless Phase Shifter:無限
移相器)60、搬送波用の位相検出器61、ループフィ
ルタ62、NCO(Numerical Contro
lled Oscillator)63は、搬送波再生
ループを構成する。このうち、搬送波用の位相検出器6
1、ループフィルタ62、NCO63は、搬送波に関す
る位相誤差を示す誤差信号を生成する。
【0030】詳しくは、並列処理型EPS60は、Pチ
ャネルの奇数フィルタ信号及び偶数フィルタ信号と、Q
チャネルの奇数フィルタ信号及び偶数フィルタ信号とを
受けて、誤差信号を用いて移相を行い、第1乃至第4の
移相信号を出力する。第1及び第2の移相信号は、Pチ
ャネルの奇数フィルタ信号及び偶数フィルタ信号に対応
するものであり、第3及び第4の移相信号は、Qチャネ
ルの奇数フィルタ信号及び偶数フィルタ信号に対応する
ものである。このようにして、並列処理型EPS60
は、変調速度fsと等しい処理速度で、アナログ直交検
波において残っていた位相のずれ(回転)を除去する。
【0031】図3を参照すると、並列処理型EPS60
は、奇数フィルタ信号(D2n−1)用及び偶数フィル
タ信号(D2n)用の2つの複素乗算器を備えている。
【0032】上側の複素乗算器は、奇数フィルタ信号
(D2n−1)を処理するためのものであり、乗算器2
11〜214と、減算器311、及び加算機312を有
し、NCO63から奇数フィルタ信号(D2n−1)に
対応する誤差信号として入力された第1のディジタル搬
送波信号CARR1を用いて、位相のずれを除去する。
【0033】詳しくは、乗算器211は、Pチャネルの
奇数フィルタ信号に対して第1のディジタル搬送波信号
CARR1のCos成分を乗算し、乗算器213は、Q
チャネルの奇数フィルタ信号に対して第1のディジタル
搬送波信号CARR1のSin成分を乗算する。減算器
311は、乗算器211の出力から乗算器213の出力
を減算し、位相回転の除去されたPチャネルの奇数フィ
ルタ信号を第1の移相信号として出力する。同様に、乗
算器214は、Qチャネルの奇数フィルタ信号に対して
第1のディジタル搬送波信号CARR1のCos成分を
乗算し、乗算器212は、Pチャネルの奇数フィルタ信
号に対して第1のディジタル搬送波信号CARR1のS
in成分を乗算する。加算器312は、乗算器214の
出力と乗算器212の出力とを加算し、位相回転の除去
されたQチャネルの奇数フィルタ信号を第3の移相信号
として出力する。
【0034】下側の複素乗算器は、偶数フィルタ信号
(D2n)を処理するためのものであり、乗算器215
〜218と、減算器313、及び加算機314を有す
る。この複素乗算器は、NCO63から偶数フィルタ信
号(D2n)に対応する誤差信号として入力された第2
のディジタル搬送波信号CARR2を用いて、位相のず
れを除去し、第2及び第4の移相信号を出力する。下側
の複素乗算器の動作は、上側の複素乗算器と同じである
ので、説明は省略する。
【0035】このようにして、並列処理型EPS60
は、第1乃至第4の移相信号を出力する。これら2組の
並列な出力(第1及び第3の移相信号又は第2及び第4
の移相信号)のうち、アイパターンの開口部に対応する
タイミングの信号がPチャネル及びQチャネルの復調信
号となる。本実施の形態においては、第1及び第3の移
相信号がそれぞれPチャネル及びQチャネルの復調信号
となっている。
【0036】搬送波位相検出器63は、図1に示される
ように、Pチャネル及びQチャネルの復調信号をモニタ
して、それら復調信号の基準点からの位相のずれを検出
する。この搬送波位相検出器63の動作速度は、変調速
度fsと等しい。
【0037】搬送波位相検出器63により検出された位
相のずれは、ループフィルタ62を通り、NCO63に
伝達される。
【0038】ループフィルタ62は、図4に示されるよ
うに、2次の完全積分型であり、2つの乗算器221,
222、2つの加算器321,322、及び遅延器11
1とを備えている。乗算器221及び222は、夫々、
位相検出器63の出力と、ループ特性を決めるパラメー
タであるα、βとの乗算を行う。乗算器211の出力
は、更に、加算器321及び遅延器111により累積加
算される。すなわち、加算器321及び遅延器111は
積分器を構成する。加算器322は、遅延器111の出
力と乗算器222の出力とを加算して、ループフィルタ
62の出力を生成する。本実施の形態において、このル
ープフィルタにおける処理速度は、変調速度fsに等し
い。
【0039】NCO63は、図5に示されるように、加
算器323,324、遅延器112,113及びROM
401,402を備え、並列処理に適するように構成さ
れている。加算器323,324及び遅延器112,1
13は、一方の出力が他方の出力に影響を与えるような
2つの累積加算器を形成している。ループフィルタ62
の出力は周波数に対応したものであるけれど、この累積
加算器により、ループフィルタ62の出力は積分され、
位相に対応した量に変換される。ROM120、121
は、位相と、それに対応するようにして予め計算された
ディジタル搬送波信号CARR1,CARR2のデー
タ、詳しくはSin・Cos成分のデータとを関連付け
て格納している。実際には、ROM120、121は、
互いに同じ内容を有する。このようなROM120、1
21に対して遅延器112,113から位相が与えられ
ると、ROM120、121は、その与えられた位相を
アドレスとして、対応するディジタル搬送波信号CAR
R1,CARR2を出力する。このディジタル搬送波信
号CARR1,CARR2は、前述のように、NCO6
3に供給される。
【0040】図1において、クロック位相検出器70、
ループフィルタ71、D/A変換器72、VCO73、
A/D変換器30,31、S/P変換器40,41、並
列処理型FIRフィルタ50,51及び並列処理型EP
S60は、クロック同期ループを構成する。
【0041】詳しくは、クロック位相検出器70は、図
6に示されるように、遅延器121〜124、EX−O
Rゲート501〜504、ORゲート505及びF/F
510を備えている。
【0042】このうち、遅延器121及びEX−ORゲ
ート501は、主として、Pチャネルのクロック位相を
得るための条件を検出する役割を果たす。一方、遅延器
123及びEX−ORゲート503は、主として、Qチ
ャネルのクロック位相を得るための条件を検出する役割
を果たす。Pチャネル及びQチャネルのいずれに関して
も、クロック位相を得るための条件は、連続する3つの
データ信号のうち、一番目のデータ信号と三番目のデー
タ信号の極性が逆であることである。すなわち、連続す
る3つのデータ信号をD1,D2,D3とすると、D1
とD3のMSBが互いに異なれば良い。図示されたクロ
ック位相検出器70においては、奇数フィルタ信号に対
応する第1及び/又は第3の移相信号のMSBを参照し
て、条件の判定を行っている。
【0043】遅延器122及びEX−ORゲート502
は、遅延器121と共に、主として、Pチャネルのクロ
ック位相情報を検出する役割を果たす。同様に、遅延器
124及びEX−ORゲート504は、遅延器123と
共に、主として、Qチャネルのクロック位相情報を検出
する役割を果たす。具体的には、Pチャネル及びQチャ
ネルのいずれに関しても、クロック位相検出器70は、
D2とD1とが同じ極性であれば位相が進んでいると判
定し、D2とD1とが異なる極性であれば位相が送れて
いるものと判定し、その判定結果を位相情報として生成
する。
【0044】特に、本実施の形態におけるクロック位相
検出器70においては、ORゲート505がEX−OR
ゲート501及び503の出力のORを、前述の条件を
満たしているか否かを示す情報として、出力している。
これにより、Pチャネル若しくはQチャネルのいずれか
一方、又はその双方に関して、前述の条件が満たされて
いるとき、ORゲート505の出力は“1(有効)”を
示す。
【0045】図7を参照すると、3つの連続するデータ
信号D1〜D3とアイパターンとの関係が示されてい
る。A/D変換器30(31)においてサンプリングさ
れたD1〜D3は、サンプリング周期Ts/2(=1/
2fs)毎に現れる。その後、S/P変換器40(4
1)によりシリアルパラレル変換されると、D1とD2
とはパラレルになる一方、D1とD3との間隔はTsの
ままである。D1とD3との極性が逆であれば、その間
のどこかにゼロクロス点がある。上述したようにして検
出された位相情報を用いてクロック制御を行うと、D2
に対応するクロック位相がゼロクロス点となるように調
整される。
【0046】ループフィルタ71は、クロック位相検出
器70の出力が「有効」を示しているときにのみ、F/
F510から出力される位相情報に応じて、フィルタ動
作を行う。ループフィルタ71自体は、搬送波再生ルー
プ中のループフィルタ62と同様にして機能するため、
図4に示される回路構成を有する。ただし、ループフィ
ルタ71とループフィルタ62とはループ特性が異なる
ため、それらの係数α、βは必ずしも同じではない。
【0047】VCO73は、D/A変換器72を通して
ループフィルタ71の出力を受けて、サンプリングクロ
ックを生成し、A/D変換器30,31に供給する。図
示された配置から明らかなように、図示されたVCO7
3は、アナログ回路である。これは、クロック同期をデ
ィジタル信号処理にて行うためには変調速度fsよりは
るかに高い周波数のクロックを用いる必要があるが、変
調速度fsが例えば10MHzを超える場合において
は、VCOをディジタル化することが困難なためであ
る。なお、変調速度fsが低周波数であれば、D/A変
換器72及びVCO73に代えて、ディジタルVCOを
用いても良い。
【0048】このようにして、位相検出器70がアナロ
グベースバンド信号とサンプリングクロックの位相関係
を検出し、その検出結果に従って、VCO73の発振周
波数が制御されることにより、クロック位相は、常に、
サンプリングに最適な位相となる。かかるクロック位相
制御は、例えば、日本国特許第2848420号に開示
されている。
【0049】以上説明したように、第1の実施の形態に
よる復調器は、A/D変換後にS/P変換を行うこと
で、復調処理をサンプリングレート2fsではなく変調
速度fsに等しい速度で行うことができる。
【0050】明確にするために、図8に示される復調器
を比較例として説明する。比較例の復調器は、A/D変
換後において、S/P変換を行っていない。そのため、
FIRフィルタ52,53やEPS65などは、サンプ
リングレート2fsで動作している。
【0051】詳しくは、FIRフィルタ52は、図9に
示されるように、遅延器601〜605と、乗算器70
1〜705と、加算器801とを備える。遅延器601
〜605における遅延時間は、変調速度fsの逆数では
なく、サンプリングレート2fsの逆数に等しい。すな
わち、FIRフィルタ52は、図2に示される並列処理
型FIRフィルタ50の2倍の速度で動作する。
【0052】また、EPS65は、図10に示されるよ
うに、乗算器711〜714、減算器811及び加算器
812を有する単一の複素乗算器からなる。この複素乗
算器の入出力信号のデータレートは変調速度の2倍であ
る。すなわち、EPS65は、図3に示される並列処理
型EPS60の2倍の速度で動作する。
【0053】それゆえ、NCO68は、EPS65に対
して2fsのデータレートで搬送波信号CARRを供給
するために、図11に示されるように、2fsのクロッ
クで動作する必要がある。詳しくは、NCO68は、加
算器813、遅延器611、及びROM410を有す
る。加算器813は、遅延器611の出力を累積加算
し、これにより加算器813と遅延器611は積分器を
形成する。ROM410に格納される情報は、図5に示
されるROM401,402に格納される情報と同一で
ある。
【0054】図12を参照すると、図11における遅延
器611に保持されるデータと、図5に示される遅延器
112,113に保持されるデータとの関係が示されて
いる。図12から理解されるように、図11における遅
延器611の保持する奇数番目のデータは、図5におけ
る遅延器112が保持しており、図11における遅延器
611の保持する偶数番目のデータは、図5における遅
延器113が保持している。
【0055】再び図8を参照すると、EPS65の後段
には間引き回路66,67が設けられている。EPS6
5の出力は、間引き回路66,67により一サンプルご
とに間引かれ、復調信号となる。
【0056】図13を参照すると、比較例によるクロッ
ク位相検出器74の構成が示されている。クロック位相
検出器74は、基本的に、クロック位相検出器70と同
機能を有する。ただし、クロック位相検出器74に対す
る入力は、クロック位相検出器70に対する入力と比較
して2倍のデータレートを有するため、クロック位相検
出器74は、二分周回路530の正相出力と逆相出力と
で、奇数番目のデータ信号に対応する遅延器と、偶数番
目のデータ信号に対応する遅延器とを交互に動作させ
て、データレートを変調速度まで落とし、条件判定と位
相情報の検出を行っている。
【0057】このように、図8に示される復調器は、ロ
ールオフフィルタ、搬送波再生ループ、クロック同期ル
ープのいずれにおいても、変調速度の2倍の速度で動作
させなければならない構成要素を有するが、図1に示さ
れる復調器は、全ての構成要素を変調速度と等しい速度
で動作させることができる。従って、図8に示される復
調器よりも図1に示される復調器の方が、高速な通信シ
ステムに適していることが理解される。
【0058】次に、並列処理型FIRフィルタ50,5
1の他の例について、図14乃至図17を用いて説明す
る。
【0059】図14に示される並列処理型FIRフィル
タは、図2に示される並列処理型FIRフィルタの変形
例である。前述したように、ロールオフフィルタとして
動作するために、並列処理型FIRフィルタ50におけ
る乗算器の係数は、C+n=C−nとなるように定めら
れていた。このタップ係数の対称性を利用して、図14
に示される並列処理型FIRフィルタにおいては、図2
に示される乗算器のうち、同じ値の乗算係数を有する乗
算器の入力を前もって加算することにより、乗算器の個
数を削減している。この結果、例えば、2n+1個のタ
ップを有する直列FIRフィルタと同じ機能を有する並
列処理型FIRフィルタを構成する場合、図2に示され
る並列処理型FIRフィルタと同様にして実現しようと
すると、4n+2個のタップが必要とされるが、図14
に示される並列処理型FIRフィルタと同様にして実現
しようとすると、2n+2個のタップを備えていれば良
い。
【0060】具体的には、図14に図示された並列処理
型FIRフィルタは、第1乃至第6の遅延器101〜1
06と、第1乃至第6の乗算器231〜236と、第1
乃至第8の加算器331〜338とを備えている。第1
乃至第6の遅延器101〜106は、図2に示されるも
のと同じものであり、その遅延時間は、T=1/fsで
ある。また、第1及び第4の乗算器231,234の係
数は、互いに等しく、第2及び第5の乗算器232,2
35の係数は、互いに等しい。更に、第3及び第6の乗
算器233,236の係数は、互いに等しい。
【0061】第1及び第4の遅延器101,104は、
夫々、S/P変換器から、奇数データ信号
(D2n−1)及び偶数データ信号(D2n)を受け
る。第2及び第5の遅延器102,105は、夫々、第
1及び第4の遅延器101,104の出力を受ける。第
3及び第6の遅延器103,106は、夫々、第2及び
第5の遅延器102,105の出力を受ける。
【0062】第1の加算器331は、第1及び第3の遅
延器101,103の出力を受ける。第2の加算器33
2は、第1及び第2の遅延器101,102の出力を受
ける。第3の加算器333は、第4及び第6の遅延器1
04,106の出力を受ける。第4の加算器334は、
第5及び第6の遅延器105,106の出力を受ける。
【0063】第1の乗算器231は、第1の加算器33
1の出力を受ける。第2の乗算器232は、第2の加算
器332の出力を受ける。第3の乗算器233は、第2
の遅延器102の出力を受ける。第4の乗算器234
は、第3の加算器333の出力を受ける。第5の乗算器
235は、第4の加算器334の出力を受ける。第6の
乗算器236は、第5の遅延器105の出力を受ける。
【0064】第5の加算器335は、第1及び第3の乗
算器231,233の出力を受ける。第6の加算器33
6は、第4及び第6の乗算器234,236の出力を受
ける。
【0065】第7の加算器337は、第5の加算器33
5と第5の乗算器235の出力を受け、該第7の加算器
337の出力として、奇数フィルタ信号を出力する。第
8の加算器338は、第6の加算器336と第2の乗算
器232の出力を受け、該第8の加算器338の出力と
して、偶数フィルタ信号を出力する。
【0066】図2及び図14に示される並列処理型FI
Rフィルタは、タップの個数が奇数のタイプであった
が、図15に示される並列処理型FIRフィルタは、タ
ップの個数が偶数のタイプである。特に、図15に示さ
れる並列処理型FIRフィルタは、速度fsの演算によ
って、4つの連続した入力データビットD
j+1,Dj+2,Dj+3(jは整数)に対応した
出力を生成する。
【0067】詳しくは、図15に示された並列処理型F
IRフィルタは、第1乃至第6の遅延器101〜106
と、第1乃至第8の乗算器241〜248と、第1乃至
第6の加算器341〜346とを備えている。第1乃至
第6の遅延器101〜106は、図2に示されるものと
同じものであり、その遅延時間は、T=1/fsであ
る。また、第1、第4、第5及び第8の乗算器241,
244,245,248の係数は、互いに等しく、第
2、第3、第6及び第7の乗算器242,243,24
6,247の係数は、互いに等しい。
【0068】第1及び第4の遅延器101,104は、
夫々、S/P変換器から、奇数データ信号
(D2n−1)及び偶数データ信号(D2n)を受け
る。第2及び第5の遅延器102,105は、夫々、第
1及び第4の遅延器101,104の出力を受ける。第
3及び第6の遅延器103,106は、夫々、第2及び
第5の遅延器102,105の出力を受ける。
【0069】第1の乗算器241は、第1の遅延器10
1の出力を受ける。第2及び第3の乗算器242,24
3は、第2の遅延器102の出力を受ける。第4の乗算
器104は、第3の遅延器103の出力を受ける。第5
及び6の乗算器105,106は、第5の遅延器105
の出力を受ける。第7及び第8の乗算器107,108
は、第6の遅延器106の出力を受ける。
【0070】第1の加算器341は、第1及び第3の乗
算器241,243の出力を受ける。第2の加算器34
2は、第2及び第4の乗算器242,244の出力を受
ける。第3の加算器343は、第5及び第7の乗算器2
45,247の出力を受ける。第4の加算器344は、
第6及び第8の乗算器246,248の出力を受ける。
【0071】第5の加算器345は、第2及び第3の加
算器342,343の出力を受け、該第5の加算器34
5の出力として、奇数フィルタ信号を出力する。第6の
加算器346は、第1及び第4の加算器341,344
の出力を受け、該第6の加算器346の出力として、偶
数フィルタ信号を出力する。
【0072】図2、図14、図15に示された並列処理
型FIRフィルタは、二並列処理を行うものであり、例
えばサンプリングレートが変調速度の2倍である場合に
採用することができるものである。これに対して、図1
6に示された並列処理型FIRフィルタは、四並列処理
を行うものであり、例えばサンプリングレートが変調速
度の4倍である場合に採用することができるものであ
る。
【0073】サンプリングレートが変調速度の4倍であ
る場合、S/P変換器は、1:4のデータ比で1つのシ
リアル信号を4つのパラレルな信号D4n−3,D
4n−2,D4n−1,D4nの組に変換する。
【0074】図16に示される並列処理型FIRフィル
タは、4つのパラレルな信号D4n −3,D4n−2
4n−1,D4nに対して、夫々、11個のタップを
有している。11個のタップは、夫々、4つの組に分け
られている。各組は、タップ間隔が4となるようにして
構成されている。計16組のタップ出力は、最終段に設
けられている4つの加算器のいずれかにて加算される。
その際、各組を構成するタップの係数が重ならないよう
にして、各段からタップの組が一組ずつ選択されて組み
合わせられている。このような構成とすることにより、
最終段の4つの加算器からは、同時に、例えば、D
11,D〜D12,D〜D13,D〜D14
対する演算結果が出力される。このように、図16に示
される並列処理型FIRフィルタは、速度fsの演算に
よって、11つの連続した入力データビットに対応した
出力を生成する。
【0075】図16に示される並列処理型FIRフィル
タの出力は、4本ある。並列処理型FIRフィルタの後
段に設けられるEPSには、この4本の信号のうちの2
本の信号を入力すれば、その出力段でクロック位相情報
を得ることができる。例えば、図16において、D
4n−3及びD4n−1のみ又はD4n−2及びD4n
のみをEPSに入力することとすれば、EPSは、上述
した構成のままで良い。この場合において、選択されな
かったD4n−2及びD4n又はD4n−3及びD
4n−1の組み合わせは、例えば、破棄される。
【0076】図17を参照すると、並列処理型FIRフ
ィルタの他の例が示されている。図示された並列処理型
FIRフィルタは、D4n−3及びD4n−1の出力が
選択されずに破棄される条件の下、図16に示される並
列処理型FIRフィルタを変形した変形例である。図1
7に示された並列処理型FIRフィルタは、図16に示
される並列処理型FIRフィルタにおいて、D4n−3
及びD4n−1の出力にのみ関連する乗算器、加算器及
び遅延器が省略された構成を有する。この並列処理型F
IRフィルタに対し、図14に示されるような簡略化手
法を適用することもできる。
【0077】以下、図18及び図19を用いて、本発明
の第2の実施の形態による復調器について説明する。図
18に示される復調装置において、局部発振器13から
出力される信号の周波数は、fc’−fsである。この
信号は、搬送波周波数fcのIF信号とミキサ10で乗
算される。これにより、搬送波周波数fcのIF信号
は、周波数変換され、擬似的な搬送波周波数として変調
速度fsと同じ周波数を有するIF信号となる。ここ
で、局部発振器13から出力される信号の周波数をf
c’+fsとしても良い。ただし、この場合、後の処理
において位相の回転方向を補正する必要がある。
【0078】このような擬似的な搬送周波数fsのIF
信号は、ローパスフィルタ20を通過した後、A/D変
換器30においてサンプリングされる。図18に示され
るように、A/D変換器30におけるサンプリングレー
トは、4fsである。このようにしてサンプリングされ
たデータシーケンスは、直交検波器80に入力される。
【0079】直交検波器80は、このデータシーケンス
を処理して、それぞれデータレートがfsであるPch
Odd,PchEven,QchOdd,Qch
Evenの4個の並列なベースバンド信号を出力する。
【0080】詳しくは、周波数がfsであるIF信号を
4fsのクロックでサンプリングすると、Sin,Co
sの関係からPチャネルとQチャネルの2fsのBB信
号を得ることができる。即ち、直交検波を行うことがで
きる。ここで、搬送波の1周期内において、搬送波のS
in成分及びCos成分は、それぞれ2回ずつ“0”と
なる。そのとき他方は“1”もしくは“−1”を示す。
すなわち、搬送波のSin成分又はCos成分のいずれ
かが“0”となるタイミングでサンプリングすると、そ
の出力は、P,Q,P(BAR),Q(BAR),P,
Q,・・・となる。ここで、(BAR)は、その信号が
反転信号であることを示す。
【0081】図19を参照すると、直交検波器80は、
上述した原理に基づいてディジタル信号処理を行う。図
示された直交検波器80は、S/P変換機能をも有す
る。その直交検波器80は、A/D変換器30から出力
された4fsのデータレートを有するシリアルデータシ
ーケンスを、遅延器901〜904により、4つのパラ
レルなデータシーケンスに変換する。このうち遅延器9
04,902の出力がPチャネルの信号であると仮定す
ると、遅延器903,901の出力がQチャネルの信号
となる。このPチャネル及びQチャネルの信号は、それ
ぞれ、速度fsで動作する遅延器905,906に入力
され、速度変換される。更に、遅延器905の出力の一
方は、反転器907において反転される。同様に、遅延
器906の出力の一方は、反転器908において反転さ
れる。このようにして、直交検波器80は、互いに並列
な2つのPチャネル信号及び2つのQチャネル信号を出
力する。
【0082】直交検波器80の後段における信号処理
は、前述の第1の実施の形態における信号処理と同様に
して行われる。従って、第2の実施の形態による復調器
は、例えば、ロールオフフィルタとして、図2、図1
4、図15、図16及び図17のいずれかに示される並
列処理型FIRフィルタを採用することができる。
【0083】以上説明したように、第2の実施の形態に
よる復調器においては、第1の実施の形態による復調器
と異なり、直交検波をディジタル信号処理で行ってい
る。加えて、ディジタル信号処理の直交検波のために、
サンプリング周波数は変調速度の4倍となっているが、
ロールオフフィルタを含めた後段の処理は、変調速度と
同じ速度で行われている。
【0084】次に、図20を用いて、本発明の第3の実
施の形態による復調器について説明する。前述の第1及
び第2の実施の形態による復調器は準同期検波方式のも
のであるが、図20に示される復調器は準同期検波方式
のものではない。
【0085】図20に示される復調器は、A/D変換器
30,31の入力においてアイパターンが開いている同
期検波型のものである。従って、図20に示される復調
器においてEPSは設けられていない。この例において
も、ロールオフフィルタ50,51、クロック位相検出
器70はディジタル信号処理を行っている。
【0086】ここで、図20に示される搬送波再生ルー
プ中のループフィルタ92は、アナログ回路で構成され
ていることに注意されたい。しかしながら、搬送波位相
検出器91及びループフィルタ92をディジタル化し、
ループフィルタ92の後段にD/A変換器を設けること
としても良い。他の構成要素及びその動作については、
前述の第1の実施の形態と同様である。従って、第3の
実施の形態による復調器は、例えば、ロールオフフィル
タとして、図2、図14、図15、図16及び図17の
いずれかに示される並列処理型FIRフィルタを採用す
ることができる。
【0087】以上、本発明について、実施の形態を用い
て具体的に説明してきたが、これら実施の形態は、本発
明の概念を何ら制限するものではない。たとえば、上述
した第1及び第2の実施の形態においては、EPSの出
力を用いてクロック同期を行っていたが、ロールオフフ
ィルタの出力を用いてクロック同期を行うこととしても
良い。この場合、クロック位相検出器70に対して2つ
のロールオフフィルタの計4つの出力のMSBをクロッ
ク位相検出器70に入力することを除き、ループフィル
タ71、D/A変換器72などの構成を変える必要はな
い。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
復調器内におけるディジタル処理速度は、変調速度fs
に等しくなる。従って、本発明による復調器は、高速な
通信システムにも適用することができる。加えて、復調
器内におけるディジタル処理速度の低下に従い、パイプ
ライン処理における段数も減らすことができ、その結
果、復調器においては、回路規模及び制御ループ無いの
遅延が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による復調器の概略
的な構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、図1に示される並列処理型FIRフィ
ルタの一例を示すブロック図である。
【図3】図3は、図1に示される並列処理型EPSの一
例を示すブロック図である。
【図4】図4は、図1に示される搬送波再生ループ中の
LPFの一例を示すブロック図である。
【図5】図5は、図1に示されるNCOの一例を示すブ
ロック図である。
【図6】図6は、図1に示されるクロック位相検出器の
一例を示すブロック図である。
【図7】図7は、図6に示されるクロック位相検出器に
おける位相検出を説明するために用いられる図である。
【図8】図8は、復調処理を変調速度の2倍の速度で行
う復調器(比較例)を示すブロック図である。
【図9】図9は、図8に示されるFIRフィルタの構成
を示す図である。
【図10】図10は、図8に示されるEPSの構成を示
す図である。
【図11】図11は、図8に示されるNCOの構成を示
す図である。
【図12】図12は、図5及び図11に示されるNCO
に含まれる遅延器(F/F)に格納されたデータの関係
を示す図である。
【図13】図13は、図8に示されるクロック位相検出
器の構成を示す図である。
【図14】図14は、図1に示される並列処理型FIR
フィルタの他の一の例を示すブロック図である。
【図15】図15は、図1に示される並列処理型FIR
フィルタの他の一の例を示すブロック図である。
【図16】図16は、サンプリングレートが変調速度の
4倍である場合における並列処理型FIRフィルタの例
を示すブロック図である。
【図17】図17は、図16に示される並列処理型FI
Rフィルタの変形例を示す図である。
【図18】図18は、本発明の第2の実施の形態による
復調器の概略的な構成を示すブロック図である。
【図19】図19は、図18に示される直交検波器の一
例を示す図である。
【図20】図20は、本発明の第3の実施の形態による
復調器の概略的な構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 ミキサ(乗算器) 11 ミキサ(乗算器) 12 局部発振器 20 ローパスフィルタ 21 ローパスフィルタ 30 A/D変換器 31 A/D変換器 40 S/P変換器 41 S/P変換器 50 並列処理型FIRフィルタ 51 並列処理型FIRフィルタ 60 並列処理型EPS 61 搬送波位相検出器 62 ループフィルタ 63 NCO 70 クロック位相検出器 71 ループフィルタ 72 D/A変換器 73 VCO

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交変調されたIF信号を受けて、実際
    の搬送波周波数と実質的に同一の周波数を有する予測搬
    送波周波数を用いてアナログ直交検波を行い、互いに直
    交する第1及び第2の直交検波信号を出力するアナログ
    直交検波器と、 前記第1及び第2の直交検波信号を受けて、夫々、変調
    速度の2倍若しくはそれ以上の速度でA/D変換を行い
    第1及び第2のシリアル信号を出力する第1及び第2の
    A/D変換器と、 前記第1及び第2のシリアル信号を、夫々、前記変調速
    度と同じデータレートを有する複数の信号列からなる第
    1及び第2のパラレル信号に変換する第1及び第2のシ
    リアルパラレル変換器と、 前記第1のパラレル信号を前記変調速度で並列的にフィ
    ルタリングして、2つのフィルタ信号からなる第1のフ
    ィルタ信号対を出力するためのロールオフフィルタとし
    て動作する第1の並列処理型FIRフィルタと前記第2
    のパラレル信号を前記変調速度で並列的にフィルタリン
    グして、2つのフィルタ信号からなる第2のフィルタ信
    号対を出力するためのロールオフフィルタとして動作す
    る第2の並列処理型FIRフィルタとを備えることを特
    徴とする復調器。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の並列処理型FIRフ
    ィルタは、前記第1及び第2のフィルタ信号対の各々か
    ら選択された特定の一のフィルタ信号を第1及び第2の
    復調信号として出力するものであることを特徴とする請
    求項1に記載の復調器。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2のフィルタ信号対を受
    けて、搬送波に関する位相誤差を示す誤差信号を用い
    て、前記アナログ直交検波器の処理において残っていた
    位相のずれを除去する移相処理を前記変調速度で行い、
    第1及び第2の復調信号を出力する並列移相器と、 前記第1及び第2の復調信号をモニタして、前記誤差信
    号を生成する誤差信号生成器とを更に備えることを特徴
    とする請求項1に記載の復調器。
  4. 【請求項4】 前記誤差信号生成器は、 前記第1及び第2の復調信号を受けて、該第1及び第2
    の復調信号の基準点からの位相のずれを検出する搬送波
    位相検出器と、 該搬送波位相検出器に接続されたループフィルタと、 該ループフィルタに接続され前記第1及び第2のフィル
    タ信号対に夫々対応する第1及び第2の誤差信号を生成
    するNCOとを備えており、 前記並列移相器は、前記第1及び第2の誤差信号を用い
    て、搬送波に同期した前記第1及び第2の復調信号を出
    力することを特徴とする請求項3に記載の復調器。
  5. 【請求項5】 前記並列移相器は、前記移相処理の結果
    として、第1乃至第4の移相信号を出力するものであ
    り、 前記第1及び第2の移相信号は、前記第1のフィルタ信
    号対に対応して生成されたものであり、 前記第3及び第4の移相信号は、前記第2のフィルタ信
    号対に対応して生成されたものであり、 前記第1及び第2の復調信号は、夫々、該第1及び第3
    の移相信号であることを特徴とする請求項3に記載の復
    調器。
  6. 【請求項6】 前記第1乃至第4の移相信号の夫々のM
    SBを参照してクロック位相を検出するクロック位相検
    出器と、該クロック位相検出器に接続されたループフィ
    ルタと、該ループフィルタの出力をD/A変換するD/
    A変換器と、該D/A変換器の出力に従って制御された
    サンプリングクロックを前記A/D変換器に供給するV
    COとを更に備えることを特徴とする請求項5に記載の
    復調器。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2のフィルタ信号対を構
    成する計4つのフィルタ信号の夫々のMSBを参照して
    クロック位相を検出するクロック位相検出器と、該クロ
    ック位相検出器に接続されたループフィルタと、該ルー
    プフィルタの出力をD/A変換するD/A変換器と、該
    D/A変換器の出力に従って制御されたサンプリングク
    ロックを前記A/D変換器に供給するVCOとを更に備
    えることを特徴とする請求項5に記載の復調器。
  8. 【請求項8】 前記A/D変換器は、前記変調速度の2
    倍で前記A/D変換を行うものであり、 前記第1及び第2のパラレル信号の各々は、奇数データ
    信号及び偶数データ信号からなり、 前記第1の並列処理型FIRフィルタは、奇数データ信
    号及び偶数データ信号からなる第1のパラレル信号を受
    けて、並列的にフィルタリングし、奇数フィルタ信号及
    び偶数フィルタ信号からなる前記第1のフィルタ信号対
    を出力するものであり、 前記第2の並列処理型FIRフィルタは、奇数データ信
    号及び偶数データ信号からなる第2のパラレル信号を受
    けて、並列的にフィルタリングし、奇数フィルタ信号及
    び偶数フィルタ信号からなる前記第2のフィルタ信号対
    を出力するものであることを特徴とする請求項1に記載
    の復調器。
  9. 【請求項9】 前記第1及び第2の並列処理型FIRフ
    ィルタの各々は、第1乃至第6の遅延器と、夫々に第1
    乃至第10の乗算係数の定義された第1乃至第10の乗
    算器と、第1乃至第6の加算器とを備えており、 前記第1乃至第6の遅延器は、夫々、前記変調速度の逆
    数で表される時間を遅延時間として有するものであり、 前記第1、第5、第6及び第10の乗算係数は、互いに
    等しく、 前記第2、第4、第7及び第9の乗算係数は、互いに等
    しく、 前記第3及び第8の乗算係数は、互いに等しく、 前記第1及び第4の遅延器は、夫々、前記奇数データ信
    号及び偶数データ信号を受けるものであり、 前記第2及び第5の遅延器は、夫々、前記第1及び第4
    の遅延器の出力を受けるものであり、 前記第3及び第6の遅延器は、夫々、前記第2及び第5
    の遅延器の出力を受けるものであり、 前記第1及び第2の乗算器は、前記第1の遅延器の出力
    を受けるものであり、 前記第3及び第4の乗算器は、前記第2の遅延器の出力
    を受けるものであり、 前記第5の乗算器は、前記第3の遅延器の出力を受ける
    ものであり、 前記第6の乗算器は、前記第4の遅延器の出力を受ける
    ものであり、 前記第7及び第8の乗算器は、前記第5の遅延器の出力
    を受けるものであり、 前記第9及び第10の乗算器は、前記第6の遅延器の出
    力を受けるものであり、 前記第1の加算器は、前記第1、第3及び第5の乗算器
    の出力を受けるものであり、 前記第2の加算器は、前記第2及び第4の乗算器の出力
    を受けるものであり、 前記第3の加算器は、前記第6、第8及び第10の乗算
    器の出力を受けるものであり、 前記第4の加算器は、前記第7及び第9の乗算器の出力
    を受けるものであり、 前記第5の加算器は、前記第1及び第4の加算器の出力
    を受け、当該第5の加算器の出力として、前記奇数フィ
    ルタ信号を出力するものであり、 前記第6の加算器は、前記第2及び第3の加算器の出力
    を受け、当該第6の加算器の出力として、前記偶数フィ
    ルタ信号を出力するものであることを特徴とする請求項
    8に記載の復調器。
  10. 【請求項10】 前記第1及び第2の並列処理型FIR
    フィルタの各々は、第1乃至第6の遅延器と、夫々に第
    1乃至第6の乗算係数の定義された第1乃至第6の乗算
    器と、第1乃至第8の加算器とを備えており、 前記第1乃至第6の遅延器は、夫々、前記変調速度の逆
    数で表される時間を遅延時間として有するものであり、 前記第1及び第4の乗算係数は、互いに等しく、 前記第2及び第5の乗算係数は、互いに等しく、 前記第3及び第6の乗算係数は、互いに等しく、 前記第1及び第4の遅延器は、夫々、前記奇数データ信
    号及び偶数データ信号を受けるものであり、 前記第2及び第5の遅延器は、夫々、前記第1及び第4
    の遅延器の出力を受けるものであり、 前記第3及び第6の遅延器は、夫々、前記第2及び第5
    の遅延器の出力を受けるものであり、 前記第1の加算器は、前記第1及び第3の遅延器の出力
    を受けるものであり、 前記第2の加算器は、前記第1及び第2の遅延器の出力
    を受けるものであり、 前記第3の加算器は、前記第4及び第6の遅延器の出力
    を受けるものであり、 前記第4の加算器は、前記第5及び第6の遅延器の出力
    を受けるものであり、 前記第1の乗算器は、前記第1の加算器の出力を受ける
    ものであり、 前記第2の乗算器は、前記第2の加算器の出力を受ける
    ものであり、 前記第3の乗算器は、前記第2の遅延器の出力を受ける
    ものであり、 前記第4の乗算器は、前記第3の加算器の出力を受ける
    ものであり、 前記第5の乗算器は、前記第4の加算器の出力を受ける
    ものであり、 前記第6の乗算器は、前記第5の遅延器の出力を受ける
    ものであり、 前記第5の加算器は、前記第1及び第3の乗算器の出力
    を受けるものであり、 前記第6の加算器は、前記第4及び第6の乗算器の出力
    を受けるものであり、 前記第7の加算器は、前記第5の加算器と前記第5の乗
    算器の出力を受け、当該第7の加算器の出力として、前
    記奇数フィルタ信号を出力するものであり、 前記第8の加算器は、前記第6の加算器と前記第2の乗
    算器の出力を受け、当該第8の加算器の出力として、前
    記偶数フィルタ信号を出力するものであることを特徴と
    する請求項8に記載の復調器。
  11. 【請求項11】 前記第1及び第2の並列処理型FIR
    フィルタの各々は、第1乃至第6の遅延器と、夫々に第
    1乃至第8の乗算係数の定義された第1乃至第8の乗算
    器と、第1乃至第6の加算器とを備えており、 前記第1乃至第6の遅延器は、夫々、前記変調速度の逆
    数で表される時間を遅延時間として有するものであり、 前記第1、第4、第5及び第8の乗算係数は、互いに等
    しく、 前記第2、第3、第6及び第7の乗算係数は、互いに等
    しく、 前記第1及び第4の遅延器は、夫々、前記奇数データ信
    号及び偶数データ信号を受けるものであり、 前記第2及び第5の遅延器は、夫々、前記第1及び第4
    の遅延器の出力を受けるものであり、 前記第3及び第6の遅延器は、夫々、前記第2及び第5
    の遅延器の出力を受けるものであり、 前記第1の乗算器は、前記第1の遅延器の出力を受ける
    ものであり、 前記第2及び第3の乗算器は、前記第2の遅延器の出力
    を受けるものであり、 前記第4の乗算器は、前記第3の遅延器の出力を受ける
    ものであり、 前記第5及び6の乗算器は、前記第5の遅延器の出力を
    受けるものであり、 前記第7及び第8の乗算器は、前記第6の遅延器の出力
    を受けるものであり、 前記第1の加算器は、前記第1及び第3の乗算器の出力
    を受けるものであり、 前記第2の加算器は、前記第2及び第4の乗算器の出力
    を受けるものであり、 前記第3の加算器は、前記第5及び第7の乗算器の出力
    を受けるものであり、 前記第4の加算器は、前記第6及び第8の乗算器の出力
    を受けるものであり、 前記第5の加算器は、前記第2及び第3の加算器の出力
    を受け、当該第5の加算器の出力として、前記奇数フィ
    ルタ信号を出力するものであり、 前記第6の加算器は、前記第1及び第4の加算器の出力
    を受け、当該第6の加算器の出力として、前記偶数フィ
    ルタ信号を出力するものであることを特徴とする請求項
    8に記載の復調器。
  12. 【請求項12】 直交変調された第1のIF信号を受け
    て、実際の搬送波周波数と実質的に同一の周波数を有す
    る予測搬送波周波数との差が変調速度である所定の周波
    数を用いて検波を行い、変調速度を擬似的な搬送波周波
    数とする第2のIF信号を出力するアナログ検波器と、 前記第2のIF信号を受けて、夫々、変調速度の4倍の
    速度でA/D変換を行いシリアル信号を出力するA/D
    変換器と、 前記シリアル信号を受けて直交検波を行い、前記変調速
    度と同じデータレートを有する複数の信号列からなる第
    1及び第2のパラレル信号を出力する直交検波器と、 前記第1のパラレル信号を前記変調速度で並列的にフィ
    ルタリングして、2つのフィルタ信号からなる第1のフ
    ィルタ信号対を出力するためのロールオフフィルタとし
    て動作する第1の並列処理型FIRフィルタと前記第2
    のパラレル信号を前記変調速度で並列的にフィルタリン
    グして、2つのフィルタ信号からなる第2のフィルタ信
    号対を出力するためのロールオフフィルタとして動作す
    る第2の並列処理型FIRフィルタとを備えることを特
    徴とする復調器。
  13. 【請求項13】 前記第1及び第2の並列処理型FIR
    フィルタは、前記第1及び第2のフィルタ信号対の各々
    から選択された特定の一のフィルタ信号を第1及び第2
    の復調信号として出力するものであることを特徴とする
    請求項12に記載の復調器。
  14. 【請求項14】 前記第1及び第2のフィルタ信号対を
    受けて、搬送波に関する位相誤差を示す誤差信号を用い
    て、前記アナログ検波器の処理において残っていた位相
    のずれを除去する移相処理を前記変調速度で行い、第1
    及び第2の復調信号を出力する並列移相器と、 前記第1及び第2の復調信号をモニタして、前記誤差信
    号を生成する誤差信号生成器とことを特徴とする請求項
    12に記載の復調器。
  15. 【請求項15】 前記誤差信号生成器は、 前記第1及び第2の復調信号を受けて、該第1及び第2
    の復調信号の基準点からの位相のずれを検出する搬送波
    位相検出器と、 該搬送波位相検出器に接続されたループフィルタと、 該ループフィルタに接続され前記第1及び第2のフィル
    タ信号対に夫々対応する第1及び第2の誤差信号を生成
    するNCOとを備えており、前記並列移相器は、前記第
    1及び第2の誤差信号を用いて、搬送波に同期した前記
    第1及び第2の復調信号を出力することを特徴とする請
    求項14に記載の復調器。
  16. 【請求項16】 前記並列移相器は、前記移相処理の結
    果として、第1乃至第4の移相信号の組を出力するもの
    であり、 前記第1及び第2の移相信号は、前記第1のフィルタ信
    号対に対応して生成されたものであり、 前記第3及び第4の移相信号は、前記第2のフィルタ信
    号対に対応して生成されたものであり、 前記第1及び第2の復調信号は、夫々、該第1及び第3
    の移相信号であることを特徴とする請求項14に記載の
    復調器。
  17. 【請求項17】 前記第1乃至第4の移相信号の夫々の
    MSBを参照してクロック位相を検出するクロック位相
    検出器と、該クロック位相検出器に接続されたループフ
    ィルタと、該ループフィルタの出力をD/A変換するD
    /A変換器と、該D/A変換器の出力に従って制御され
    たサンプリングクロックを前記A/D変換器に供給する
    VCOとを更に備えることを特徴とする請求項16に記
    載の復調器。
  18. 【請求項18】 前記第1及び第2のフィルタ信号対を
    構成する計4つのフィルタ信号の夫々のMSBを参照し
    てクロック位相を検出するクロック位相検出器と、該ク
    ロック位相検出器に接続されたループフィルタと、該ル
    ープフィルタの出力をD/A変換するD/A変換器と、
    該D/A変換器の出力に従って制御されたサンプリング
    クロックを前記A/D変換器に供給するVCOとを更に
    備えることを特徴とする請求項16に記載の復調器。
  19. 【請求項19】 前記A/D変換器は、前記変調速度の
    2倍で前記A/D変換を行うものであり、 前記第1及び第2のパラレル信号の各々は、奇数データ
    信号及び偶数データ信号からなり、 前記第1の並列処理型FIRフィルタは、奇数データ信
    号及び偶数データ信号からなる第1のパラレル信号を受
    けて、並列的にフィルタリングして、奇数フィルタ信号
    及び偶数フィルタ信号からなる前記第1のフィルタ信号
    対を出力するものであり、 前記第2の並列処理型FIRフィルタは、奇数データ信
    号及び偶数データ信号からなる第2のパラレル信号を受
    けて、並列的にフィルタリングして、奇数フィルタ信号
    及び偶数フィルタ信号からなる前記第2のフィルタ信号
    対を出力するものであることを特徴とする請求項12に
    記載の復調器。
  20. 【請求項20】 前記第1及び第2の並列処理型FIR
    フィルタの各々は、第1乃至第6の遅延器と、夫々に第
    1乃至第10の乗算係数の定義された第1乃至第10の
    乗算器と、第1乃至第6の加算器とを備えており、 前記第1乃至第6の遅延器は、夫々、前記変調速度の逆
    数で表される時間を遅延時間として有するものであり、 前記第1、第5、第6及び第10の乗算係数は、互いに
    等しく、 前記第2、第4、第7及び第9の乗算係数は、互いに等
    しく、 前記第3及び第8の乗算係数は、互いに等しく、 前記第1及び第4の遅延器は、夫々、前記奇数データ信
    号及び偶数データ信号を受けるものであり、 前記第2及び第5の遅延器は、夫々、前記第1及び第4
    の遅延器の出力を受けるものであり、 前記第3及び第6の遅延器は、夫々、前記第2及び第5
    の遅延器の出力を受けるものであり、 前記第1及び第2の乗算器は、前記第1の遅延器の出力
    を受けるものであり、 前記第3及び第4の乗算器は、前記第2の遅延器の出力
    を受けるものであり、 前記第5の乗算器は、前記第3の遅延器の出力を受ける
    ものであり、 前記第6の乗算器は、前記第4の遅延器の出力を受ける
    ものであり、 前記第7及び第8の乗算器は、前記第5の遅延器の出力
    を受けるものであり、 前記第9及び第10の乗算器は、前記第6の遅延器の出
    力を受けるものであり、 前記第1の加算器は、前記第1、第3及び第5の乗算器
    の出力を受けるものであり、 前記第2の加算器は、前記第2及び第4の乗算器の出力
    を受けるものであり、 前記第3の加算器は、前記第6、第8及び第10の乗算
    器の出力を受けるものであり、 前記第4の加算器は、前記第7及び第9の乗算器の出力
    を受けるものであり、 前記第5の加算器は、前記第1及び第4の加算器の出力
    を受け、当該第5の加算器の出力として、前記奇数フィ
    ルタ信号を出力するものであり、 前記第6の加算器は、前記第2及び第3の加算器の出力
    を受け、当該第6の加算器の出力として、前記偶数フィ
    ルタ信号を出力するものであることを特徴とする請求項
    19に記載の復調器。
  21. 【請求項21】 前記第1及び第2の並列処理型FIR
    フィルタの各々は、第1乃至第6の遅延器と、夫々に第
    1乃至第6の乗算係数の定義された第1乃至第6の乗算
    器と、第1乃至第8の加算器とを備えており、 前記第1乃至第6の遅延器は、夫々、前記変調速度の逆
    数で表される時間を遅延時間として有するものであり、 前記第1及び第4の乗算係数は、互いに等しく、 前記第2及び第5の乗算係数は、互いに等しく、 前記第3及び第6の乗算係数は、互いに等しく、 前記第1及び第4の遅延器は、夫々、前記奇数データ信
    号及び偶数データ信号を受けるものであり、 前記第2及び第5の遅延器は、夫々、前記第1及び第4
    の遅延器の出力を受けるものであり、 前記第3及び第6の遅延器は、夫々、前記第2及び第5
    の遅延器の出力を受けるものであり、 前記第1の加算器は、前記第1及び第3の遅延器の出力
    を受けるものであり、 前記第2の加算器は、前記第1及び第2の遅延器の出力
    を受けるものであり、 前記第3の加算器は、前記第4及び第6の遅延器の出力
    を受けるものであり、 前記第4の加算器は、前記第5及び第6の遅延器の出力
    を受けるものであり、 前記第1の乗算器は、前記第1の加算器の出力を受ける
    ものであり、 前記第2の乗算器は、前記第2の加算器の出力を受ける
    ものであり、 前記第3の乗算器は、前記第2の遅延器の出力を受ける
    ものであり、 前記第4の乗算器は、前記第3の加算器の出力を受ける
    ものであり、 前記第5の乗算器は、前記第4の加算器の出力を受ける
    ものであり、 前記第6の乗算器は、前記第5の遅延器の出力を受ける
    ものであり、 前記第5の加算器は、前記第1及び第3の乗算器の出力
    を受けるものであり、 前記第6の加算器は、前記第4及び第6の乗算器の出力
    を受けるものであり、 前記第7の加算器は、前記第5の加算器と前記第5の乗
    算器の出力を受け、当該第7の加算器の出力として、前
    記奇数フィルタ信号を出力するものであり、 前記第8の加算器は、前記第6の加算器と前記第2の乗
    算器の出力を受け、当該第8の加算器の出力として、前
    記偶数フィルタ信号を出力するものであることを特徴と
    する請求項19に記載の復調器。
  22. 【請求項22】 前記第1及び第2の並列処理型FIR
    フィルタの各々は、第1乃至第6の遅延器と、夫々に第
    1乃至第8の乗算係数の定義された第1乃至第8の乗算
    器と、第1乃至第6の加算器とを備えており、 前記第1乃至第6の遅延器は、夫々、前記変調速度の逆
    数で表される時間を遅延時間として有するものであり、 前記第1、第4、第5及び第8の乗算係数は、互いに等
    しく、 前記第2、第3、第6及び第7の乗算係数は、互いに等
    しく、 前記第1及び第4の遅延器は、夫々、前記奇数データ信
    号及び偶数データ信号を受けるものであり、 前記第2及び第5の遅延器は、夫々、前記第1及び第4
    の遅延器の出力を受けるものであり、 前記第3及び第6の遅延器は、夫々、前記第2及び第5
    の遅延器の出力を受けるものであり、 前記第1の乗算器は、前記第1の遅延器の出力を受ける
    ものであり、 前記第2及び第3の乗算器は、前記第2の遅延器の出力
    を受けるものであり、 前記第4の乗算器は、前記第3の遅延器の出力を受ける
    ものであり、 前記第5及び6の乗算器は、前記第5の遅延器の出力を
    受けるものであり、 前記第7及び第8の乗算器は、前記第6の遅延器の出力
    を受けるものであり、 前記第1の加算器は、前記第1及び第3の乗算器の出力
    を受けるものであり、 前記第2の加算器は、前記第2及び第4の乗算器の出力
    を受けるものであり、 前記第3の加算器は、前記第5及び第7の乗算器の出力
    を受けるものであり、 前記第4の加算器は、前記第6及び第8の乗算器の出力
    を受けるものであり、 前記第5の加算器は、前記第2及び第3の加算器の出力
    を受け、当該第5の加算器の出力として、前記奇数フィ
    ルタ信号を出力するものであり、 前記第6の加算器は、前記第1及び第4の加算器の出力
    を受け、当該第6の加算器の出力として、前記偶数フィ
    ルタ信号を出力するものであることを特徴とする請求項
    19に記載の復調器。
  23. 【請求項23】 シリアルデータ信号をシリアルパラレ
    ル変換して得られる奇数データ信号及び偶数データ信号
    を受けて、並列的にフィルタリングし、奇数フィルタ信
    号及び偶数フィルタ信号を出力する並列ロールオフフィ
    ルタとして動作するに適する並列処理型FIRフィルタ
    であって、 第1乃至第6の遅延器と、夫々に第1乃至第10の乗算
    係数の定義された第1乃至第10の乗算器と、第1乃至
    第6の加算器とを備えており、 前記第1乃至第6の遅延器は、夫々、所定の時間を遅延
    時間として有するものであり、 前記第1、第5、第6及び第10の乗算係数は、互いに
    等しく、 前記第2、第4、第7及び第9の乗算係数は、互いに等
    しく、 前記第3及び第8の乗算係数は、互いに等しく、 前記第1及び第4の遅延器は、夫々、前記奇数データ信
    号及び偶数データ信号を受けるものであり、 前記第2及び第5の遅延器は、夫々、前記第1及び第4
    の遅延器の出力を受けるものであり、 前記第3及び第6の遅延器は、夫々、前記第2及び第5
    の遅延器の出力を受けるものであり、 前記第1及び第2の乗算器は、前記第1の遅延器の出力
    を受けるものであり、 前記第3及び第4の乗算器は、前記第2の遅延器の出力
    を受けるものであり、 前記第5の乗算器は、前記第3の遅延器の出力を受ける
    ものであり、 前記第6の乗算器は、前記第4の遅延器の出力を受ける
    ものであり、 前記第7及び第8の乗算器は、前記第5の遅延器の出力
    を受けるものであり、 前記第9及び第10の乗算器は、前記第6の遅延器の出
    力を受けるものであり、 前記第1の加算器は、前記第1、第3及び第5の乗算器
    の出力を受けるものであり、 前記第2の加算器は、前記第2及び第4の乗算器の出力
    を受けるものであり、 前記第3の加算器は、前記第6、第8及び第10の乗算
    器の出力を受けるものであり、 前記第4の加算器は、前記第7及び第9の乗算器の出力
    を受けるものであり、 前記第5の加算器は、前記第1及び第4の加算器の出力
    を受け、当該第5の加算器の出力として、前記奇数フィ
    ルタ信号を出力するものであり、 前記第6の加算器は、前記第2及び第3の加算器の出力
    を受け、当該第6の加算器の出力として、前記偶数フィ
    ルタ信号を出力するものであることを特徴とする並列処
    理型FIRフィルタ。
  24. 【請求項24】 シリアルデータ信号をシリアルパラレ
    ル変換して得られる奇数データ信号及び偶数データ信号
    を受けて、並列的にフィルタリングし、奇数フィルタ信
    号及び偶数フィルタ信号を出力する並列ロールオフフィ
    ルタとして動作するに適する並列処理型FIRフィルタ
    であって、 第1乃至第6の遅延器と、夫々に第1乃至第6の乗算係
    数の定義された第1乃至第6の乗算器と、第1乃至第8
    の加算器とを備えており、 前記第1乃至第6の遅延器は、夫々、所定の時間を遅延
    時間として有するものであり、 前記第1及び第4の乗算係数は、互いに等しく、 前記第2及び第5の乗算係数は、互いに等しく、 前記第3及び第6の乗算係数は、互いに等しく、 前記第1及び第4の遅延器は、夫々、前記奇数データ信
    号及び偶数データ信号を受けるものであり、 前記第2及び第5の遅延器は、夫々、前記第1及び第4
    の遅延器の出力を受けるものであり、 前記第3及び第6の遅延器は、夫々、前記第2及び第5
    の遅延器の出力を受けるものであり、 前記第1の加算器は、前記第1及び第3の遅延器の出力
    を受けるものであり、 前記第2の加算器は、前記第1及び第2の遅延器の出力
    を受けるものであり、 前記第3の加算器は、前記第4及び第6の遅延器の出力
    を受けるものであり、 前記第4の加算器は、前記第5及び第6の遅延器の出力
    を受けるものであり、 前記第1の乗算器は、前記第1の加算器の出力を受ける
    ものであり、 前記第2の乗算器は、前記第2の加算器の出力を受ける
    ものであり、 前記第3の乗算器は、前記第2の遅延器の出力を受ける
    ものであり、 前記第4の乗算器は、前記第3の加算器の出力を受ける
    ものであり、 前記第5の乗算器は、前記第4の加算器の出力を受ける
    ものであり、 前記第6の乗算器は、前記第5の遅延器の出力を受ける
    ものであり、 前記第5の加算器は、前記第1及び第3の乗算器の出力
    を受けるものであり、 前記第6の加算器は、前記第4及び第6の乗算器の出力
    を受けるものであり、 前記第7の加算器は、前記第5の加算器と前記第5の乗
    算器の出力を受け、当該第7の加算器の出力として、前
    記奇数フィルタ信号を出力するものであり、 前記第8の加算器は、前記第6の加算器と前記第2の乗
    算器の出力を受け、当該第8の加算器の出力として、前
    記偶数フィルタ信号を出力するものであることを特徴と
    する並列処理型FIRフィルタ。
  25. 【請求項25】 シリアルデータ信号をシリアルパラレ
    ル変換して得られる奇数データ信号及び偶数データ信号
    を受けて、並列的にフィルタリングし、奇数フィルタ信
    号及び偶数フィルタ信号を出力する並列ロールオフフィ
    ルタとして動作するに適する並列処理型FIRフィルタ
    であって、 第1乃至第6の遅延器と、夫々に第1乃至第8の乗算係
    数の定義された第1乃至第8の乗算器と、第1乃至第6
    の加算器とを備えており、 前記第1乃至第6の遅延器は、夫々、所定の時間を遅延
    時間として有するものであり、 前記第1、第4、第5及び第8の乗算係数は、互いに等
    しく、 前記第2、第3、第6及び第7の乗算係数は、互いに等
    しく、 前記第1及び第4の遅延器は、夫々、前記奇数データ信
    号及び偶数データ信号を受けるものであり、 前記第2及び第5の遅延器は、夫々、前記第1及び第4
    の遅延器の出力を受けるものであり、 前記第3及び第6の遅延器は、夫々、前記第2及び第5
    の遅延器の出力を受けるものであり、 前記第1の乗算器は、前記第1の遅延器の出力を受ける
    ものであり、 前記第2及び第3の乗算器は、前記第2の遅延器の出力
    を受けるものであり、 前記第4の乗算器は、前記第3の遅延器の出力を受ける
    ものであり、 前記第5及び6の乗算器は、前記第5の遅延器の出力を
    受けるものであり、 前記第7及び第8の乗算器は、前記第6の遅延器の出力
    を受けるものであり、 前記第1の加算器は、前記第1及び第3の乗算器の出力
    を受けるものであり、 前記第2の加算器は、前記第2及び第4の乗算器の出力
    を受けるものであり、 前記第3の加算器は、前記第5及び第7の乗算器の出力
    を受けるものであり、 前記第4の加算器は、前記第6及び第8の乗算器の出力
    を受けるものであり、 前記第5の加算器は、前記第2及び第3の加算器の出力
    を受け、当該第5の加算器の出力として、前記奇数フィ
    ルタ信号を出力するものであり、 前記第6の加算器は、前記第1及び第4の加算器の出力
    を受け、当該第6の加算器の出力として、前記偶数フィ
    ルタ信号を出力するものであることを特徴とする並列処
    理型FIRフィルタ。
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