JP2004132027A - 車両用遠隔ドアロック制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ドアロックの解錠を目的としないで、ドアセンサ20を操作する可能性のあるとき、たとえば、既に解錠状態にあることをシルコンスイッチ26の信号出力によりCPU30が検出したときに、車載ユニット16から携帯機18に対するリクエスト信号の送信を禁止する。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、携帯機の所持者が、タッチセンサとして機能する車両のアウタードアハンドルに触れると車載ユニット(車両側制御装置)との双方向認証により車両のドアロックをキーレスで解錠するスマートエントリーシステム、あるいはキーレストランスポンダのキー操作により車両のドアロックを施解錠する車両用遠隔ドアロック制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、無線送受信可能な携帯機により車両のドアロックを施解錠する車両用遠隔ドアロック施解錠装置が種々提案されている。
【0003】
たとえば、特開昭60−159259号(特許文献1)に係る第1技術では、車両外部のドアスイッチを操作したとき、車両側よりリクエスト信号を送信し、携帯機からの正規の応答信号が受信されると、相互認証結果によりドアロックを施錠するスマートエントリシステムが開示されている。
【0004】
この第1技術では、ドアロックの施錠の後、一定時間の間は、携帯機が車両近傍の受信範囲内にない限り、車両側からリクエスト信号が送られないようにして、ドアスイッチの悪戯操作によるリクエスト信号の送信が行われないようにしている。
【0005】
また、特開平11−141211号(特許文献2)に係る第2技術では、ボタン操作のない双方向認証によるスマートエントリシステムと、ボタン操作による携帯機から車両への一方向認証によるキーレスエントリシステムを併用している。この第2技術では、スマートエントリシステムとキーレスエントリシステムとが競合した場合、キーレスエントリシステムに優先権を与えている。
【0006】
なお、ドアロックの他の施錠方法としては、従来から、ドアを開けた状態でシルコンノブスイッチを操作して施錠するキーレスロック方式、またイグニッションキーを用いて施錠するキーロック方式がある。
【0007】
さらに、特開平10−176448号(特許文献3)に係る第3技術では、スマートエントリシステムでの施錠直後に、ユーザが施錠確認のためにハンドルを操作することを考慮し、このハンドル操作によりドアロックが解錠しないように施錠直後の一定時間はタイマによりスマートエントリシステムの解錠動作が行われないようにしている。
【0008】
【特許文献1】
特開昭60−159259号
【特許文献2】
特開平11−141211号
【特許文献3】
特開平10−176448号
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一定時間リクエスト信号の送信を禁止する上記第1の技術では、他の施錠方法で施錠した後に、ドアハンドルを操作するとリクエスト信号が送信されて解錠されてしまい本当に施錠されたことを確認することが不可能である。
【0010】
また、上記第2の技術では、キーレスロック方式での操作中に、ドアハンドルを操作するとリクエスト信号が送信されて解錠してしまいキーレスロックが不可能になる。
【0011】
さらに、上記第3の技術では、一定時間を2秒以上の時間としているが、使用者のくせにより施錠確認時間が異なるため、一定時間の設定が困難である。
【0012】
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、不必要なリクエスト信号の送信を確実に防止し、電力の不必要な消費、いわゆる電力の浪費を回避することを可能とする車両用遠隔ドアロック制御装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この項では、理解の容易化のために添付図面中の符号を付けて説明する。したがって、この項に記載した内容がその符号を付けたものに限定して解釈されるものではない。
【0014】
この発明の車両用遠隔ドアロック制御装置は、
車両外部のドアハンドル(21)が触れられたことを検出して信号を出力するドアセンサ(20)と、
前記ドアセンサの信号出力により送信を要求するリクエスト信号を送信する車両側送信手段(30,44,46,48,50)と、
前記車両側送信手段からのリクエスト信号を受信し識別情報を送信する携帯機(18)と、
前記識別情報を受信する車両側受信手段(40)と、
前記車両側受信手段が受信した識別情報が車両に記憶されている識別情報と適合するか否かを判断し、この判断結果に基づいてドアロックを解錠する制御手段(80)とを備える車両用遠隔ドアロック制御装置において、
前記ドアロックの施解錠状態を検出する施解錠状態検出手段(26)と、
前記施解錠状態検出手段が、前記ドアロックが解錠状態から施錠状態に切替えられたことを検出したとき所定時間の計時を開始するタイマ(ステップS302)と、
前記タイマの計時中は前記車両側送信手段からのリクエスト信号の送信を禁止する禁止手段(S309)と
を有することを特徴とする(請求項1記載の発明)。
【0015】
すなわち、この発明の車両用遠隔制御施解錠装置は、アウタドアハンドルを触れることによりリクエスト信号を送信し、リクエスト信号に対する識別情報の受信の有無でドアロックを解錠する車両用遠隔ドアロック制御装置において、解錠状態から施錠状態になったことを検出してから所定時間の間はリクエスト信号の送信が禁止される。このため、解錠の意思がない不必要なときにリクエスト信号の送信を防止して車両バッテリの電力浪費を防止するとともに、キーレスエントリシステム、キーレスロックまたはキーロックによる施錠後にもアウタハンドルを操作することにより施錠状態を確認することができる。
【0016】
この場合、前記禁止手段は、前記施解錠状態検出手段が前記ドアロックの解錠状態を検出したとき(ステップS305肯定)、前記車両側送信手段からのリクエスト信号の送信を禁止することを特徴とする(ステップS307)(請求項2記載の発明)。
【0017】
あるいは、前記ドアの開閉状態を検出する開閉状態検出手段(ステップS304)を設け、
前記禁止手段は、前記開閉状態検出手段が開状態を検出すると前記車両側送信手段からのリクエスト信号の送信を禁止することを特徴とする(ステップS306)(請求項3記載の発明)。
【0018】
すなわち、ドアロックの解錠状態、またはドア開状態で、アウタドアハンドルに触れてもリクエスト信号が送信されないようにする(請求項2または3記載の発明)。これにより、アウタドアハンドルを握りながらドアを閉じる際の不必要な解錠の防止ができ、かつ、キーレスロック操作中の施錠状態でドアが開かれている時にアウタドアハンドルに触れても解錠出力しないため意図しないキーレスロックの解除が防止できる。
【0019】
また、この発明の車両用遠隔ドアロック制御装置は、
車両外部のドアハンドル(21)が触れられたことを検出して信号を出力するドアセンサ(20)と、
前記ドアセンサの信号出力により送信を要求するリクエスト信号を送信する車両側送信手段(30,44,46,48,50)と、
前記車両側送信手段からのリクエスト信号を受信し識別情報を送信する携帯機(18)と、
前記識別情報を受信する車両側受信手段(40)と、
前記車両側受信手段が受信した識別情報が車両に記憶されている識別情報と適合するか否かを判断し、この判断結果に基づいてドアロックを解錠する制御手段(80)とを備える車両用遠隔ドアロック制御装置において、
ドアロックの施解錠状態を検出する施解錠状態検出手段(26)と、
前記施解錠状態検出手段がドアロックの解錠状態を検出したとき、前記車両側送信手段からのリクエスト信号の送信を禁止する禁止手段(ステップS307)と
を有することを特徴とする(請求項4記載の発明)。
【0020】
さらに、この発明の車両用遠隔ドアロック制御装置は、
車両外部のドアハンドル(21)が触れられたことを検出して信号を出力するドアセンサ(20)と、
前記ドアセンサの信号出力により送信を要求するリクエスト信号を送信する車両側送信手段(30,44,46,48,50)と、
前記車両側送信手段からのリクエスト信号を受信し識別情報を送信する携帯機(18)と、
前記識別情報を受信する車両側受信手段(40)と、
前記車両側受信手段が受信した識別情報が車両に記憶されている識別情報と適合するか否かを判断し、この判断結果に基づいてドアロックを解錠する制御手段(80)とを備える車両用遠隔ドアロック制御装置において、
前記ドアの開閉状態を検出するドア開閉状態検出手段(S304)と、
前記ドア開閉状態検出手段が開状態を検出したとき、前記車両側送信手段からのリクエスト信号の送信を禁止する禁止手段(S306)とを有する
こと特徴とする(請求項5記載の発明)。
【0021】
すなわち、この発明の車両用遠隔施解錠装置は、アウタドアハンドルを触れることによりリクエスト信号を送信し、リクエスト信号に対する応答信号の受信の有無でドアロックを解錠する遠隔施解錠制御装置において、ドアロック解錠状態、またはドア開状態では、アウタドアハンドルに触れてもリクエスト信号の送信が禁止する(請求項4または5記載の発明)。このため、キーレスロック操作中の解錠状態でドアが開かれている時にアウタドアハンドルに触れてもリクエスト信号の送信が禁止されて携帯機を所持していても解錠信号が出力されないため、アウタドアハンドルを握りながらキーレスロックが可能であり、また、解錠の意思がない不必要なときはリクエスト信号が送信されないため車両および携帯機のバッテリの浪費が防止でき、さらに、キーレスロック操作中に解錠出力しないためアクチュエータのチャタリングが防止できる。
【0022】
なお、前記ドアハンドル、または、その近傍に、操作されると操作信号を出力するスイッチを設け、前記車両側送信手段は、前記操作信号の出力により前記送信手段からリクエスト信号を送信させるとともに、前記制御手段は、前記操作信号が入力されたときには、前記車両側受信手段が受信した識別情報た車両に記憶されている識別情報に適合するとドアロックを施錠することを特徴とする(請求項6記載の発明)。
【0023】
なお、アウタドアハンドルまたはその近傍に施錠用のスイッチを設けることで、アウタドアハンドルを握りながら(ドアアウタハンドルを支点に)スイッチ操作ができ操作性が向上する(請求項6記載の発明)。
【0024】
また、前記施解錠状態検出手段としては、シルコンスイッチ(26)を用いることができる(請求項7記載の発明)。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図1−図11を参照して説明する。
【0026】
図1は、この発明の一実施形態に係る車両用遠隔ドアロック制御装置が適用された車両遠隔制御システム10の構成を示している。
【0027】
図2は、この車両遠隔制御システム10が適用された車両12を模式的に示している。
【0028】
図3は、ドアロックに関連するドアロックアクチュエータ14を模式的に示している。
【0029】
図4は、車両外側のハンドルであるアウタドアハンドル21等の斜視構成を示している。
【0030】
図1−図4において、車両遠隔制御システム10は、基本的には、車両12に搭載される車両側制御装置である車載ユニット16と、この車載ユニット16に対して、無線によりドアロックの施解錠を行うためのスマートエントリシステム(ロックスイッチによるロックおよびオートロックを含む)用の携帯機18とキーレスエントリシステム(キーレスロックおよびキーレスアンロック)用の携帯可能なトランスミッタ300とから構成されている。
【0031】
この場合、携帯機18は、車載ユニット16に対し、双方向認証通信を行い、トランスミッタ300は、トランスミッタ300側からのみの単方向認証通信を行う。
【0032】
携帯機18は、コントロールユニット100を有し、このコントロールユニット100には、RF送受信回路102を通じて315[MHz]のRF信号送受信用のRFアンテナ104が接続されるとともに、LF受信回路106を通じて125[kHz]のLF信号受信用のLFアンテナ108が接続されている。この携帯機18には、交換可能なボタン電池等のバッテリ110からコントローラユニット80に電源が供給される。なお、携帯機18の大きさは、IC(集積回路)チップを内蔵したクレジットカード程度の大きさである。
【0033】
携帯機18に対して車載ユニット16から送信要求のリクエスト信号であるLF信号が送信されるが、このLF信号により、通常、スリープ状態にある携帯機18のコントロールユニット100がウェークアップ(起動)するように構成されており、省電力化が図られている。
【0034】
その一方、RF信号は、セキュリティ性を確保した携帯機18と車載ユニット16との間の双方向通信において、識別信号(Identification Signal)と暗号を用いた識別情報による携帯機18の車載ユニット16による認証、および双方向通信による認証時間を短縮するための信号として使用している。
【0035】
低周波のLF信号の送信有効範囲は、1[m]程度以内、高周波のRF信号の送信有効範囲は、その数倍程度である。
【0036】
トランスミッタ300は、コントロールユニット301を有し、このコントロールユニット301には、RF送信回路302を通じて上記の携帯機18のRF信号とは異なる周波数あるいは異なる変調方式によるRF信号送信用のRFアンテナ304が接続されるとともに、押しボタンスイッチであるロックスイッチ306とアンロックスイッチ308とが接続される。携帯機18のRF信号とは異なる周波数あるいは異なる変調方式とするのは、携帯機18との混信を防止するためである。
【0037】
トランスミッタ300のロックスイッチ306とアンロックスイッチ308は、1つのスイッチとしてトグル動作でドアロックの施解錠を切り替えるようにすることもできる。
【0038】
このトランスミッタ300は、交換可能なボタン電池等のバッテリ310によりコントロールユニット301に対して電源が供給される。なお、トランスミッタ301は、親指と人差し指と中指の3本の指で握ってロックスイッチ306あるいはアンロックスイッチ308を操作できる程度の大きさである。
【0039】
トランスミッタ300は、ロックスイッチ306,アンロックスイッチ308の操作によりコントロールユニット301がウェークアップするように構成されており、省電力化が図られている。
【0040】
なお、トランスミッタ300から車載ユニット16に対して送信されるRF信号は、識別信号とローリングコードからなるセキュリティ性を確保した信号とされている。トランスミッタ300から送信されるRF信号の送信有効範囲は、携帯機18と同程度である。
【0041】
一方、車両12側には、図2に示すように、その運転席側ドアのアウタードアハンドル21にドアロックを解錠するときに操作されるドアセンサ20と、ドアロックを施錠するときに操作されるドアロックスイッチ22がスマートエントリシステム用として設けられている。
【0042】
ドアセンサ20は、アウタードアハンドル21の車両対向側、すなわち内側に設けられており静電容量変化型のタッチセンサを使用している。ドアセンサ20は、通常、オフとなっており、人(人の手指)が操作(ハンドルの内側に接触)しているときにオンになる。その一方、ドアロックスイッチ22は、アウタードアハンドル21の車両外方側に設けられておりマイクロスイッチ等の機械式スイッチを使用している。通常、オフとなっており、人(人の手指)が操作(ハンドル表面のボタンを押)していたときにオンになる。
【0043】
また、各ドアのドアライニングには、手動(マニュアル)操作等によりシルコンノブ24を押し下げることでオフにされてドアロックを施錠し、かつ引き上げることによりオンにされてドアロックを解錠するシルコンスイッチ26と、各ドアのドアの開閉状態を検出するドアスイッチ28が設けられている。シルコンスイッチ26は、ドアロックの施錠状態でオフ、解錠状態でオンとなる。ドアスイッチ28は、ドアが開いている状態(開状態)でオン、閉じている状態(閉状態)でオフとなる。
【0044】
図3に模式的に示すように、ドアロックの施錠または解錠は、シルコンノブ24のロッドの上下移動、ドアロックユニット90により電気的に駆動されるロックモータ32の回転、イモビキー200が差しこまれて手動で回転されるキーシリンダ34の回転が、それぞれ、カム・ギヤ・リンク機構等で接続されるロッキングレバー36を一定角度回転させることで行われる。
【0045】
なお、このカム・ギヤ・リンク機構の作用により、通常の車両では、キーシリンダ34の回転とロックモータ32の回転よりシルコンノブ24は上下する。その一方、シルコンノブ24を上下させてもキーシリンダ34とロックモータ32は回転しない。また、キーシリンダ34を回転させてもロックモータ32は回転せず、ロックモータ32を回転させてもキーシリンダ34は回転しないようになっている。
【0046】
イモビキー200は、トランスポンダを把持部に内蔵した通常のメカニカルキーで、エンジン始動等のために、車両12中、ステアリング近傍に設けられているノブ式イグニッションアセンブリのノブ開口に挿入することが可能である。この場合、ノブ開口にイモビキー200が挿入された状態で、イモビキー200とイモビライザユニット(図示していない)との双方向認証通信の成功後に、ノブ(イグニッションノブという。)がイグニッションオン位置からスタート位置に回転されたときエンジンが始動する。また、イモビキー200がノブ開口に挿入されていない場合でも、携帯機18とコントロールユニット80との双方向認証通信の成功後に、イグニッションノブがイグニッションオン位置からスタート位置に回転されたときにエンジンが始動する。なお、イグニッションノブは、周知のイグニッションシリンダ同様、オフ位置、ACC(アクセサリ)位置、イグニッションオン位置、スタート位置の順で回転することができる。
【0047】
コントロールユニット80には、このイモビキー200がノブ開口に挿入されたことを検出して信号を出力するキー挿入スイッチ62およびイグニッションノブが回転されたことを検出して信号を出力するノブ回転検出スイッチ64が接続されている。
【0048】
車両12には、さらに、スマートエントリシステム用としてインストルメントパネル表面下にRFアンテナ40およびRF送受信回路42を含むRFユニットが設けてある。車両12側からRFアンテナ40を介して送信されたRF信号が、携帯機18のRFアンテナ104を通じて受信され、一方、携帯機18のRFアンテナ104を介して送信されたRF信号が、車載ユニット16のRFアンテナ40を介して車両12側で受信されることで、車載ユニット16のコントロールユニット80と携帯機18のコントロールユニット100との間でRFによる双方向認証通信が行われる。
【0049】
また、前席の中央フロアにはスマートエントリシステム用として車内通信用のLFアンテナ(車内LFアンテナ)44、後席フロアには車内LFアンテナ46、運転席側のドアミラーには車外通信用のLFアンテナ(車外LFアンテナ)48および運転席後部座席側のドアライニングに車外LFアンテナ50が設けてある。それぞれのLFアンテナ44,46,48,50に接続されたLF送信回路54,56,58,60からのLF信号が、LFアンテナ44,46,48,50を介して送信され、携帯機18のLFアンテナ108を通じてLF受信回路106にて受信されることで、車載ユニット16から携帯機18に対して識別信号の送信を要求するリクエスト信号の送信が行われる。
【0050】
図5は、LFアンテナ44,46,48,50から送信される携帯機18に対して送信を要求するリクエスト信号の送信有効範囲TA1−TA4を示している。車内LFアンテナ44,46の送信有効範囲TA1,TA2は、車室内の領域に制限するようにしてあり、車外LFアンテナ48,50の送信有効範囲TA3,TA4は、車外に対して運転者の腕の長さ程度を半径とするような車両周辺の所定範囲(車外LFアンテナ48,50の送信有効範囲TA3,TA4)に設定してある。
【0051】
すなわち、携帯機18の存在する位置を、車室内では、車内LFアンテナ40,46によるリクエスト信号の送信有効範囲である太い実線で囲われた範囲(車室内の所定範囲)ETI(単に、車室内ともいう。)で検出することが可能である。車外では、車外LFアンテナ48,50によるリクエスト信号の送信有効範囲である太い実線で囲われた車両周辺の所定範囲ETO(車両近傍、ドア近傍、車両周辺近傍、あるいは単に車両近傍ともいう。)で携帯機18の存在する位置を検出することが可能である。
【0052】
ここで、リクエスト信号の送信有効範囲とは、各LFアンテナ44,46,48,50から送信されたリクエスト信号を携帯機18が受信可能な範囲である。
【0053】
一方、RF信号の送受信有効範囲は、RFアンテナ40,104の位置を中心とする半径5[m]程度におよぶ範囲であり、リクエスト信号の送信有効範囲を十分に超える範囲となっている。
【0054】
ここで、RF信号の送受信有効範囲とは、携帯機18または車載ユニット16から送信されたRF信号を、互いに受信可能な範囲である。
【0055】
車両12には、さらに、キーレスエントリシステム用としてトランスミッタ300からのRF信号を受信するために、インストルメントパネル表面下にRFアンテナ340およびRF受信回路342を含むRFユニットが設けてある。
【0056】
車載ユニット16は、さらに、車両遠隔制御システム10全体を制御するコントロールユニット80と、図1に示すように、コントロールユニット80と協働するドアロックユニット90を備えている。コントロールユニット80とドアロックユニット90とは、一体的な構成とすることもできる。
【0057】
コントロールユニット80には、RF送受信回路42、RF受信回路342,LF送信回路54,56,58,60、ドアセンサ20、ブザー82、ハザードランプ84が接続されている。ブザー20は、たとえば、ドアロックが正常に施錠されたときの報知用として、「ピッ」と1回鳴らされ、警報出力用としては、「ピッピッピッピッピッピッ」と6回鳴らされるようになっている。また、自動ドアロック施錠が行われたとき等に、アンサーバックとして、ブザー82とライト84が共に動作し、ブザー82が鳴らされるとともに、ライト84が点滅させられることで、いわゆるアンサーバックを行う。
【0058】
ドアロックユニット90には、各ドアのドアスイッチ28、各ドアのドアロックスイッチ22、各ドアのシルコンスイッチ26および各ドアのドアロックアクチュエータ14が接続されている。
【0059】
車載ユニット16のこれら各構成要素には、車載バッテリ86から電源が供給される。
【0060】
なお、コントロールユニット80,100,301およびドアロックユニット90は、それぞれ、CPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory),クロック発生器,カウンタ、およびタイマを有し、前記CPUは、ROMに記憶されているプログラムあるいはデータに従って、一連の計算またはデータ処理を自動的に行う。
【0061】
なお、この実施形態においては、理解を容易にするために、車載ユニット16は、ドアロックユニット90を含めてコントロールユニット80のCPU30により集中的に制御され、携帯機18は、コントロールユニット100のCPU70により制御されるものとする。また、トランスミッタ300は、コントロールユニット301のCPU302により制御される。
【0062】
この実施形態に係る車両遠隔制御システム10が適用された車両遠隔制御システム10は、基本的には、以上のように構成され、かつ動作するものであり、次にフローチャートを参照してより詳細な構成および動作について説明する。
【0063】
図6は、主に車載ユニット16のCPU30により実行され、補助的に携帯機18のCPU70により実行されるプログラムのゼネラル(全体)フローチャートを示している。まず、この全体フローチャートについて説明する。
【0064】
ステップS1では、バッテリ86が車載ユニット16を含む車両内電装品に接続されバッテリ86から電源が供給されてCPU30が起動したとき初期化処理が行われる。初期化処理では、各種の変数、タイマ、カウンタ等にCPU30により初期値が設定される。
【0065】
その一方、携帯機18およびトランスミッタ300は、バッテリ110,310であるボタン電池が収納されたときに初期化処理が行われ、この初期化処理後に、CPU70、302は、スリープ状態、すなわち起動待ち状態に入る。
【0066】
そして、携帯機18は車載ユニット16から送信されるリクエスト信号(LF信号)の受信より、ウェィクアップして所定の動作を行う。また、トランスミッタ300は、ロックスイッチ306あるいはアンロックスイッチ308の操作によりウェークアップしてRF信号を送信する。
【0067】
なお、この実施形態を理解する上で繁雑となるので、以下、プログラムの実行主体であるCPU70,302およびCPU30は、基本的には、省略して説明する。
【0068】
ステップS1の初期化処理の後、ステップS2−S5のイモビライザ処理からオートロック処理までが、周期的に繰り返し行われる。
【0069】
ステップS2のイモビライザ処理では、エンジンの始動許可に係わる処理が行われる。
【0070】
ステップS3のドアセンサ入力処理では、ドアセンサ20の操作に係わるドアロックの解錠処理が行われる。
【0071】
ステップS4のロックスイッチ処理では、ドアロックスイッチ22の操作に係わるドアロックの施錠処理が行われる。
【0072】
ステップS5のオートロック処理では、ドアロックの自動施解錠処理が行われる。すなわち、オートロック処理は、基本的には、携帯機18の所持車が車両12より降車してドアが全閉され、その携帯機18の所持者が車両12から送信されるリクエスト信号の送信有効範囲、すなわち車両周辺の所定範囲ETOから離れたときに全ドアのドアロックを施錠する処理である。この処理により、ドアロックの施錠の忘れを防止することができるという利便性が得られる。
【0073】
この実施形態では、この発明のポイントに係わるステップS3のドアセンサ入力処理およびステップS4のロックスイッチ処理について詳しく説明する。そのため、ステップS2のイモビライザ処理およびステップS5のオートロック処理は、基本的にスキップされるものとする。
【0074】
以下、ステップS3のドアセンサ入力処理の基本的な動作、ステップS4のロックスイッチ処理の動作およびステップS3のドアセンサ入力処理中、ドアセンサの作動禁止処理の順に説明する。
【0075】
図8は、ステップS3のドアセンサ入力処理の基本的な動作のフローチャートを示している。
【0076】
ステップS3において、ドアセンサ入力処理が開始されると、ステップS31において、図示していない車速計から取り込んだ車速が0[km/h]を超えているかどうかが判定され(車速>0)、車両12が動いている場合には、ドアセンサ20に対する人の操作がないものとみなしてステップS34以降の処理をスキップしステップS4のロックスイッチ処理にもどる。すなわち、走行中には、ドアセンサ20への入力が無効となり、停車中あるいは駐車中等の停止しているときにのみ、ドアセンサ20の入力を有効とする。
【0077】
車両12が停止していると判断された場合には、ステップS34に進み、ドアセンサ20の入力があるかどうかを確認する。入力がなかった場合には、残りのステップをスキップする。
【0078】
入力があった場合、すなわちドアセンサ20がタッチ操作されて容量が変化した場合には、車載ユニット16と携帯機18との間の車外通信処理がステップS35で行われる。
【0079】
なお、ドアセンサ20のタッチ操作、具体的にはアウタードアハンドル21を握る動作は、通常、車両12の全ドアのドアロックが施錠されているときに、携帯機18の所持者がドアを開く目的で行われる。
【0080】
図9は、ステップS35の車外通信処理の詳細なフローチャートを示している。車外通信処理は、基本的には、車載ユニット16の車外LFアンテナ48,50からリクエスト信号を携帯機18のLFアンテナ108に送信し起動させて車載ユニット16と携帯機18のとの間で行われる認証のための双方向通信である。
【0081】
この車外通信処理は、図5に示した車両周辺の所定範囲ETOに位置し、かつ車両外側に位置する、言い換えれば、車両周辺の所定範囲ETO内で車室内の所定範囲ETIと重なる部分を除いた範囲に位置する可能性のある認証がとれた正規の携帯機18の存在を検出する処理である。
【0082】
そこで、ステップS101では、車内LFアンテナ44から送信有効範囲TA1とする待機信号が送信され、ステップS102では、車内LFアンテナ46から送信有効範囲TA2とする待機信号が送信され、ステップS103では、車外LFアンテナ48から送信を要求するリクエスト信号が車両周辺の所定範囲ETOに送信される。
【0083】
すなわち、車内LFアンテナ44からの待機信号、車内LFアンテナ46からの待機信号、および車外LFアンテナ48からのリクエスト信号が順次送信される。
【0084】
このとき、ステップS201で、受信待機状態にある携帯機18が待機信号を受信したとステップS202で判断した場合には、ステップS207において受信無効タイマをセットし、待機信号の受信を契機として受信無効タイマがタイムアップするまで、LF受信回路106の受信禁止状態とするとともにRF送受信回路102への電源供給を停止する。これにより、携帯機18が車内にあった場合リクエスト信号を受信しないためRF信号の返信(送信)が禁止される。したがって、携帯機18が車内にあった場合、たとえば携帯機18を携帯した状態で運転者が運転席に座っている場合に、車外のドアセンサ20を携帯機18の非所持者が操作したときの車載ユニット16と携帯機18間の通信を防止することができ、携帯機18の非所持者によるドアロックの解錠が防止される。同時に、電力の浪費を抑制することができる。
【0085】
ここで、待機信号処理について図9のタイムチャートを参照してより詳しく説明する。ステップ101で送信される7.5[ms]長の待機信号Sbは、時点t0−t3間で5[ms]の間隔を置いて2度送信される。その後、5[ms]の間隔をおいて、時点t4−t7間で5[ms]の間隔をおいて2度送信される。
【0086】
また、車内LFアンテナ44,46での待機信号Sbの送信後に、車外LFアンテナ48,50から5[ms]間隔で7.5[ms]長のリクエスト信号Rqが送信される。
【0087】
送信された信号が待機信号Sbであるかリクエスト信号Rqであるかは7.5[ms]長の信号の最後の3ビットのコード(白抜き部分)でCPU70が判断することができる。3ビットのコードの前半部分(ハッチング部分)は、同期処理に使われるバースト信号である。
【0088】
受信無効タイマは、待機信号Sbを受信したとき、50[ms]の長さだけセットされる。したがって、図9のタイムチャートから理解できるように、待機信号Sbを受信した携帯機18は、リクエスト信号Rqを受信しない。すなわち、車室内に存在する携帯機18は、待機信号Sbの受信と受信無効タイマの協働作用下に、RF信号の送受信が行われないように制御されるので、携帯機18の電力の浪費が防止される。
【0089】
なお、待機信号Sbをそれぞれ2度ずつ送信するのは、ノイズ等の影響を排除して送信の信頼性を向上させるためである。
【0090】
待機信号を受信しなければ、ステップS202の判断は否定となる。そして、ステップS203において、リクエスト信号を受信したかどうかが判断され、リクエスト信号を受信していなかった場合には、ステップS201の受信待機状態にもどる。
【0091】
一方、図8に示す車外通信処理において、待機信号Sbを受信することのない車両周辺外側の所定範囲ETOに存在する携帯機18へリクエスト信号が、ステップS103で車外LFアンテナ48から車両周辺外側の所定範囲ETOへ送信され、CPU70がステップS203で受信したと判断したときには、そして、ステップS204においてリクエスト信号に対する応答信号である携帯機18に固有の識別信号をROMから読み出し、RF信号としてRF送受信回路102およびRFアンテナ104を通じて送信する。
【0092】
ステップS104において、車載ユニット16は、RFアンテナ40を通じて、識別信号を受信し、ステップS105において、受信した識別信号が、車両側のROMに記憶されている識別信号と一致するかどうかを判断する。通常、コントロールユニット80のROMに記憶されている識別信号は数個であり、したがって、この数個の識別信号の中、一つを識別信号として自己のROMに記憶している正規な携帯機18のみが該当車両12とRF信号の双方向通信を開始することができる。
【0093】
識別信号が一致しているとステップS105において判断されたとき、ステップS106において、CPU30により暗号コードrd(乱数)が発生されRF信号としてRF送受信回路42およびRFアンテナ40を通じて送信され、ステップS205において、RF信号の暗号コードrdがRFアンテナ104を通じて携帯機18で受信される。
【0094】
携帯機18のCPU70は、ステップS206において、自己のROMに記憶されている関数f(x)に変数xとして受信した暗号コードrdを代入して関数値f(rd)を計算し、ステップS206において、この関数値f(rd)を暗号計算結果としてRFアンテナ104を通じRF信号として送信し、携帯機18における車外通信を完了させる。
【0095】
次いで、車載ユニット16は、この関数値f(rd)をRFアンテナ40を通じて受信する。
【0096】
次のステップS108では、受信した関数値f(rd)、すなわち受信した暗号計算結果が、一致するかどうかの認証が行われる。この場合、受信した関数値f(rd)は、車載ユニット16から送信した暗号コードrdの携帯機18による暗号計算結果であるが、車載ユニット16のCPU30も、ROMに記憶されている関数f(x)に自己が発生して送信した暗号コードrdを代入し関数値f(rd)を計算し、この計算結果と受信した暗号計算結果とが一致しているかどうかを判断する。
【0097】
受信した暗号計算結果が一致する場合には、ステップS109において携帯機車外有フラグFkoをセットする(Fko←1)。これにより、双方向認証が正規になされて終了し、図8に示した車外通信ステップS35が終了する。
【0098】
次に、図7の処理にもどり、ステップS36では、携帯機18が車外近傍にあるかどうかが、携帯機車外有フラグFkoがセットされているか否かにより判断する。もちろん、ステップS109で双方向認証に成功して携帯機車外有フラグFkoがセットされている場合には、ステップS36の判断は肯定となるので、ステップS37において、コントロールユニット80のCPU30は、ドアアンロック信号、すなわちドア解錠信号を出力する。
【0099】
これにより、ドアロックユニット90を通じてドアロックアクチュエータ14のロックモータ32がアンロック方向に回転し、ロッキングレバー36がドアロックから外れてドアロックが解錠される。すなわち、アウタードアハンドル21を手前に引くことによりドアを開けることが可能な状態になる。
【0100】
このとき、ステップS38では、ドアロックが正規に解錠したことを携帯機18の所持者等に知らせるために、上述したアンサーバック処理が行われる。すなわち、ブザー82とライト84が動作し、ブザー82が「ピッ」と1回鳴らされるとともに、ライト84が点滅させられる。
【0101】
このようにして、図7のフローチャートに示したステップS3のドアセンサ入力処理が終了する。
【0102】
なお、図8のフローチャート中、ステップS105の処理で識別信号が一致していなかった場合、およびステップS107で受信した暗号計算結果がCPU30が計算した暗号計算結果と一致しなかった場合には、ステップ108の暗号計算結果が一致しているかどうかの判断が否定となるので、次に、ドアミラー側ではなく、後部座席に近い方で携帯機18が存在できるかどうかを判断するために、ステップS101→ステップS108と同様の処理をステップS111→S112→S113→S150→S118の処理で行う。すなわち、ステップS113において、ドアライニング部の車外LFアンテナ50の送信有効範囲TA4に係わる車両周辺の所定範囲ETOに正規の携帯機18が位置するかどうかの確認処理が行われる。
【0103】
なお、ステップS3のドアセンサ入力処理で、ドアセンサ20が操作されたとき、携帯機18の所持者がドアの近傍外側位置、正確には、車両周辺の所定範囲ETO内で車室内の所定範囲ETIと重なる部分を除いた範囲に存在していない場合には、ステップS36の判断が成立しないので、ドアロックは解錠されない。このため、携帯機18の非所持者によるドアセンサ20の操作でドアロックが解錠されることが防止される。
【0104】
なお、本願請求項に記載した識別情報は、識別信号または暗号計算結果が対応し、よって、ステップS104からステップS108までのフローをステップS150とステップS118とで示した。具体的には、識別情報の送受信処理を表すステップS150はステップS104,S106,S107が相当し、識別情報が適合するか否かの判断ステップS118はステップS105,S108が相当する。
【0105】
次にステップS4のロックスイッチ処理の動作について説明する。
【0106】
図10は、ロックスイッチ処理のフローチャートを示している。
【0107】
ステップS401において、車両12が走行中は、ロックスイッチ処理はスキップされ、車両12が停止しているときステップS402に進む。
【0108】
このロックスイッチ処理、すなわちドアロックスイッチ22を操作することによる手動でのドアロックの施錠処理では、車両12の全てのドアが閉じられていることを前提にドアロックを施錠することを目的としているので、まず、ステップS402で、各ドアが開いていないかどうかが判断される。
【0109】
この場合、車両12上前後4個のドアスイッチ28のオンオフがドアロックユニット90を通じてCPU30により読み取られることで、この判断処理がなされる。すなわち、全てのドアスイッチ28がオフ状態となっている場合に次のステップS403に進み、少なくとも1つのドアスイッチ28がオン状態となっている場合には、残りの処理がスキップされる。
【0110】
ステップS403では、ドアロックスイッチ22が操作されたかどうか、すなわちドアロックスイッチ22からの信号入力があるか否かが判断され、信号入力が検出された場合には、次のステップS35に進み、信号入力がなかった場合には、残りの処理がスキップされる。
【0111】
信号入力があった場合、携帯機18との双方向認証通信を開始するために、次のステップS35において、携帯機18の存在を検出するための上述した車外通信処理が行われる。
【0112】
車外通信処理の結果、双方向認証に成功して携帯機車外有フラグFkoがセットされている場合には、ステップS404の判断が肯定となり、携帯機18が車両周辺の所定範囲ETO内にあることが確認できたので、次のステップS405に進む。
【0113】
もし、ステップS404の判断が否定であった場合には、ステップS403でのドアロックスイッチ22の操作が携帯機18の非所持者によるものとみなして以降の処理をスキップする。このステップS403肯定→ステップS404の否定処理により、携帯機18の非所持者によるドアロックの施錠を防止する。
【0114】
次にステップS405において、イグニッションノブが回転した状態になってるかどうかをノブ回転検出スイッチ64の信号出力により判断する。イグニッションノブが回っていた場合、すなわち、イグニッションノブがオフ位置以外のACC(アクセサリ)位置およびイグニッションオン位置にあることを検出した場合には、携帯機18の所持者が乗車しているものと判断して、ドアロックの施錠処理はスキップする。
【0115】
イグニッションノブがオフ位置にある場合、ステップS406においてCPU30が施錠信号(ロック信号)を出力し、ドアロックユニット90を通じてドアロックアクチュエータ14を構成するロックモータ32を駆動し、ロックモータ32によりロッキングレバー36を回転させてドアロックを施錠させる。
【0116】
このとき、ステップS407では、ドアロックが施錠したことを携帯機18の所持者等に知らせるために、上述したアンサーバック処理が行われる。すなわち、ブザー82とライト84が動作し、ブザー82が「ピッ」と1回鳴らされるとともに、ライト84が点滅させられる。これにより、図10のフローチャートに示したステップS4のロックスイッチ処理が終了する。
【0117】
次に、ステップS3のドアセンサの作動禁止処理の動作について説明する。
【0118】
図11は、ドアセンサの作動禁止処理の詳細なフローチャートを示している。
【0119】
このドアセンサの作動禁止処理は、ドアロックの解錠を目的としないで、ドアセンサ20を操作する可能性のあるときに、車両周辺の所定範囲ETOに存在する携帯機18と車載ユニット16との通信を一切禁止することにより、車載ユニット16および携帯機18のバッテリ86,110の不必要な消費、いわゆる電力の浪費を防止するための処理である。
【0120】
ドアロックの解錠を目的としないでドアセンサ20を操作する可能性のあるときとは、以下のケースをいう。なお、ドアセンサ20を操作する可能性のある者は、第1義的には、携帯機18の所持者を想定しているが、携帯機18(通常、携帯機18の所持者が)が車両周辺の所定範囲ETOにあるときに携帯機18の非所持者が触れる場合も想定される。
【0121】
第1のケースとして、ステップS4のロックスイッチ処理によりドアロックスイッチ28を使用してドアロックを施錠したとき、その施錠を確認するためにドアハンドル21を手前(ドアハンドルの形状によっては上下等)に操作して施錠を確認しようとするときに、そのドアハンドル21に触れることを原因としてドアセンサ20が信号を出力する場合がある。
【0122】
第2のケースとして、キーレスエントリシステムのトランスミッタ300により遠隔操作でドアロックを施錠したときに、その施錠を確認するときに、同様にドアハンドル21に触れることがある。
【0123】
第3のケースとして、開いているドアを閉めようとするとき、同様にアウタードアハンドル21に触れている場合である。
【0124】
第4のケースとして、ドアが開いている状態から、ドアロックを施錠するために、シルコンノブ24を押した後、ドアハンドル21をもちドアを押してドアを閉じドアロックを施錠させようとする場合に、同様にアウタードアハンドル21に触れている場合である。なお、この第4のケースに該当するドアロック処理をキーレスロック処理という。
【0125】
第5のケースとして、ドアロックが解錠状態でドアが閉じられていた場合に、ドアを開こうとしてあるいは何気なくアウタードアハンドル21に触れる場合である。
【0126】
そこで、ステップS301では、シルコンスイッチ26の信号出力がドアロックのアンロックに対応する出力(オン)から、ロックに対応する出力(オフ)に変化したかどうかが検出され、変化していなかった場合には、ステップS303に進み、変化したことが検出された場合には、ステップS302に進む。
【0127】
変化したことが検出されたステップS302においては、ドアセンサ20の操作(携帯機18の所持者あるいは非所持者がアウタードアハンドル21に触れる動作)を契機としてリクエスト信号の送信を禁止するとともに、禁止タイマーに2秒をセットする。禁止タイマーは、セットされた後、直ちにダウンカウントする。なお、リクエスト信号の送信禁止は、コントロールユニット80からLF送信回路54,56,58,60にリクエスト信号を供給しないようにすること、あるいは、LF送信回路54,56,58,60およびRF送受信回路42をオフ状態とすることまたは電源供給を停止すること等で行われる。
【0128】
なお、このステップS301では、シルコンスイッチ26のロックに対応する出力への変化の瞬間(前回以前の処理周期の判断でアンロック状態であったものが、今回の処理周期の判断でロック状態を検出した瞬間)のみ肯定とされる。
【0129】
このステップS301の判断が成立するのは、上記した第1のケース(ステップS4のロックスイッチ処理によりドアロックスイッチ28を使用してドアロックを施錠したとき)と、第2のケース(キーレスエントリシステムのトランスミッタ300により遠隔操作でドアロックを施錠したとき)、および第4のケース(キーレスロック処理)が該当する。
【0130】
次に、ステップS303では、ドアセンサ20の操作を契機とするリクエスト信号の禁止条件に対応したステップS304のドアが開いているかどうかの判断処理、あるいはステップS305のシルコンスイッチ26がアンロック状態を表す信号出力となっているかどうかのいずれかの処理を行う。
【0131】
まず、ステップS304では、ドアセンサ20が設けられている運転席側のドアが開いているかどうかがドアスイッチ28の信号出力により確認され、閉じていた場合には次のステップS309に進み、ドアが開いていると判断されていた場合には、解錠処理は不要であるので、ステップS306のリクエスト信号の送信を禁止する上述したドアセンサ禁止処理を行う。ステップS304の判断が肯定となるのは、第3のケース(開いているドアを閉めようとするとき)および第4のケース(ドアが開いている状態から、ドアロックを施錠するために、シルコンノブ24を押した後、ドアハンドル21をもったとき)が該当する。
【0132】
次に、ステップS305では、シルコンスイッチ26がアンロックに対応する信号出力となっているかどうかが判断され、アンロック状態の信号出力ではない場合には次のステップS309に進み、アンロック状態の信号出力(シルコンスイッチ26がオン)であった場合には、ステップS307の上述のドアセンサ禁止処理が行われる。ステップS305の判断が成立するのは、第5のケース(ドアロックが解錠状態でドアが閉じられていた場合に、ドアを開こうとしたとき)が該当する。
【0133】
次に、ステップS309では、ステップS302でセットされたドアセンサ禁止タイマが計時中であるときには、ドアセンサ禁止処理を継続してステップS2にもどり、次の周期の動作を開始し、計時終了時あるいは計時をしていないときでドア禁止タイマがクリアされているときには、ステップS310に進む。なお、ドアセンサ禁止タイマを2秒に設定しているのは、ロック後にロックされているかどうかを確認するためにドアハンドルを引く時間約1秒を考慮したためである。
【0134】
次にステップS310では、上記ステップS306,S307のいずれかの処理でのドアセンサ禁止処理の実行中には、ドアセンサ禁止処理を継続してステップS2にもどる。すなわち、次の周期の動作を開始する。その一方、ドアセンサ禁止処理の実行中でない場合には、ステップS34のドアセンサ入力があるかどうかの判断ステップ(図7参照)にもどる。
【0135】
以上説明したように、ドアロックの解錠を目的としないで、ドアセンサ20を操作する可能性のあるとき、たとえば、既に解錠状態にあることをシルコンスイッチ26の信号出力によりCPU30が検出したときに、車載ユニット16から携帯機18に対するリクエスト信号の送信を禁止するようにしている。このため、本当にドアロックの解錠が必要なとき、ドアセンサ20に触れたとき車載ユニット16と携帯機18が双方向認証通信を行いドアロックを解錠するが、解錠の必要のないときにドアセンサ20に触れられたときにリクエスト信号を契機とする双方向認証通信が行われることによる電力の消費を回避する。
【0136】
すなわち、解錠の意思がない不必要なときにリクエスト信号の送信を防止して車両12のバッテリ86の電力浪費を防止するとともに、携帯機18を利用するキーレスエントリシステム、トランミッタ300を利用するキーレスロックまたはイモビキー200を利用するキーロックによる施錠後にもアウタハンドル21を操作することにより施錠状態を確認することができる。
【0137】
また、アウタドアハンドル21を握りながらトランミッタ300を利用するキーレスロックが可能となり、かつ、キーレスロック操作中の解錠状態でドアが開かれている時にアウタドアハンドル21に触れても解錠出力しないためドアロックアクチュエータ14のチャタリングが防止できる。
【0138】
さらに、トランスミッタ300を利用するキーレスロック操作中の解錠状態でドアが開かれている時にアウタドアハンドル21に触れてもリクエスト信号の送信が禁止されて携帯機18を所持していても解錠信号が出力されないため、アウタドアハンドル21を握りながらキーレスロックが可能であり、また、解錠の意思がない不必要なときはリクエスト信号が送信されないため車両12および携帯機18のバッテリ86,110の浪費が防止でき、さらに、キーレスロック操作中に解錠出力しないためドアロックアクチュエータ14のチャタリングが防止できる。
【0139】
なお、アウタドアハンドル21またはその近傍に施錠用のドアロックスイッチ28を設けているので、アウタドアハンドル21を握りながらスイッチ操作ができ操作性が向上する。
【0140】
なお、この発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0141】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、不必要なリクエスト信号の送信を確実に防止して車両および(または)携帯機のバッテリの不要な電力の消費、いわゆる電力の浪費と不必要な解錠を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る車両用遠隔ドアロック制御装置が適用された車両用遠隔制御システムの構成図である。
【図2】車両用遠隔制御システムが適用された車両の模式図である。
【図3】ドアロックに関連するドアロックアクチュエータの模式図である。
【図4】車両外側のハンドルである運転席側アウタドアハンドル付近の斜視図である。
【図5】車内外LF信号の送信アンテナの送信有効範囲の説明図である。
【図6】ゼネラル(全体)フローチャートである。
【図7】ゼネラルフロチャートー中、ドアセンサ入力処理の詳細なフローチャートである。
【図8】車外通信処理の詳細なフローチャートである。
【図9】待機信号処理の説明に供されるタイムチャートである。
【図10】ロックスイッチ処理の詳細なフローチャートである。
【図11】ドアセンサ入力処理中、ドアセンサ作動禁止処理の詳細なフローチャートである。
【符号の説明】
10…車両用遠隔制御システム 12…車両
16…車載ユニット 18…携帯機
20…ドアセンサ 21…アウタードアハンドル
22…ドアロックスイッチ 24…シルコンノブ
26…シルコンスイッチ 28…ドアスイッチ
30,70,302…CPU 32…ロックモータ
34…キーシリンダ 36…ロッキングレバー
40…RFアンテナ 42…RF送受信回路
44,46…車内LFアンテナ 48,50…車外LFアンテナ
62…キー挿入スイッチ 64…ノブ回転検出スイッチ
80,100,301…コントロールユニット
82…ブザー 84…ライト
86,110,310…バッテリ 90…ドアロックユニット
102…RF送受信回路 104…RFアンテナ
106…LF受信回路 108…LFアンテナ
200…イモビキー 300…トランスミッタ
306…ロックスイッチ 308…アンロックスイッチ
Claims (7)
- 車両外部のドアハンドルが触れられたことを検出して信号を出力するドアセンサと、
前記ドアセンサの信号出力により送信を要求するリクエスト信号を送信する車両側送信手段と、
前記車両側送信手段からのリクエスト信号を受信し識別情報を送信する携帯機と、
前記識別情報を受信する車両側受信手段と、
前記車両側受信手段が受信した識別情報が車両に記憶されている識別情報と適合するか否かを判断し、この判断結果に基づいてドアロックを解錠する制御手段とを備える車両用遠隔ドアロック制御装置において、
前記ドアロックの施解錠状態を検出する施解錠状態検出手段と、
前記施解錠状態検出手段が、前記ドアロックが解錠状態から施錠状態に切替えられたことを検出したとき所定時間の計時を開始するタイマと、
前記タイマの計時中は前記車両側送信手段からのリクエスト信号の送信を禁止する禁止手段と
を有することを特徴とする車両用遠隔ドアロック制御装置。 - 請求項1記載の車両用遠隔ドアロック制御装置において、
前記禁止手段は、前記施解錠状態検出手段が前記ドアロックの解錠状態を検出したとき、前記車両側送信手段からのリクエスト信号の送信を禁止する
ことを特徴とする車両用遠隔ドアロック制御装置。 - 請求項1または2記載の車両用遠隔ドアロック制御装置において、
前記ドアの開閉状態を検出する開閉状態検出手段を設け、
前記禁止手段は、前記開閉状態検出手段が開状態を検出すると前記車両側送信手段からのリクエスト信号の送信を禁止する
ことを特徴とする車両用遠隔ドアロック制御装置。 - 車両外部のドアハンドルが触れられたことを検出して信号を出力するドアセンサと、
前記ドアセンサの信号出力により送信を要求するリクエスト信号を送信する車両側送信手段と、
前記車両側送信手段からのリクエスト信号を受信し識別情報を送信する携帯機と、
前記識別情報を受信する車両側受信手段と、
前記車両側受信手段が受信した識別情報が車両に記憶されている識別情報と適合するか否かを判断し、この判断結果に基づいてドアロックを解錠する制御手段とを備える車両用遠隔ドアロック制御装置において、
ドアロックの施解錠状態を検出する施解錠状態検出手段と、
前記施解錠状態検出手段がドアロックの解錠状態を検出したとき、前記車両側送信手段からのリクエスト信号の送信を禁止する禁止手段と
を有することを特徴とする車両用遠隔ドアロック制御装置。 - 車両外部のドアハンドルが触れられたことを検出して信号を出力するドアセンサと、
前記ドアセンサの信号出力により送信を要求するリクエスト信号を送信する車両側送信手段と、
前記車両側送信手段からのリクエスト信号を受信し識別情報を送信する携帯機と、
前記識別情報を受信する車両側受信手段と、
前記車両側受信手段が受信した識別情報が車両に記憶されている識別情報と適合するか否かを判断し、この判断結果に基づいてドアロックを解錠する制御手段とを備える車両用遠隔ドアロック制御装置において、
前記ドアの開閉状態を検出するドア開閉状態検出手段と、
前記ドア開閉状態検出手段が開状態を検出したとき、前記車両側送信手段からのリクエスト信号の送信を禁止する禁止手段とを有する
こと特徴とする車両用遠隔ドアロック制御装置。 - 請求項1−5のいずれか1項に記載の車両用遠隔ドアロック制御装置において、
前記ドアハンドル、または、その近傍に、操作されると操作信号を出力するスイッチを設け、
前記車両側送信手段は、前記操作信号の出力により前記送信手段からリクエスト信号を送信させるとともに、
前記制御手段は、前記操作信号が入力されたときには、前記車両側受信手段が受信した識別情報た車両に記憶されている識別情報に適合するとドアロックを施錠することを特徴とする車両用遠隔ドアロック制御装置。 - 請求項1−6のいずれか1項に記載の車両用遠隔ドアロック制御装置において、
前記施解錠状態検出手段が、シルコンスイッチである
ことを特徴とする車両用遠隔ドアロック制御装置。
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