JP4288701B2 - スマートキーシステム - Google Patents

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本発明は、携帯機(電子キー)と車載機器との間の無線通信により、ドアのロックとロック解除とを自動的に行なったり、実際のキーを使わずにエンジン始動を可能にしたりする機能(いわゆるスマート機能)を提供する、車両用のスマートキーシステムに関する。特に、スマート機能の無効/有効の切換制御に関する。
ユーザが所持する携帯機(電子キー)と、車両の制御装置(ECU)との間で無線通信を行なうことにより、携帯機を所持したユーザが車両に接近したことを検知してドアのロックを自動的に解除したり、逆にユーザが車両から離れたことを検知してドアを自動的にロックしたりする機能を提供するスマートキーシステムは、昨今、多くの車両に採用されつつある。スマートキーシステムが提供するこうした機能は、スマート機能と呼ばれる。
一方、スマート機能のキャンセルを求められる場合がある。具体的には、長時間車両を放置する場合にバッテリー消費を避けたい場合や、ペースメーカ等の医療機器への影響が懸念される場合である。また、保守的なユーザは、何も操作をしないのにドアがロックされたり、ロックが解除されたりすることに、違和感を持つかもしれない。こうした要望に応えるため、従来のスマートキーシステムは、携帯機や車両室内に専用のキャンセルスイッチを設け、スマート機能の無効/有効をユーザが任意に切り換えられるようにしていた。
特開2002−213127号公報 特開2002−004675号公報
しかしながら、スマート機能の無効/有効を切り換えるのは、メカニカルキー(シリンダに挿し込む実際のキー)を常時使用する少数ユーザや、あるいは長時間車両を放置するユーザに限られる。そのため、わざわざ専用のキャンセルスイッチを設けることは、コスト的に無駄が多い。また、専用のキャンセルスイッチを設けるには、それなりのスペースも必要となってくる。
上記事情に鑑み、本発明は、専用のキャンセルスイッチを設けることなく、スマート機能の無効/有効(ON/OFF)が切り換え可能なスマートキーシステムを提供することを課題とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するために本発明は、車載機器から問い合わせ信号を定期的に出力することにより、車両に固有のIDコードを記録した携帯機と車載機器との間で無線通信を行ない、車両から所定範囲内に当該車両用の携帯機が存在するか否か、IDコードを照合することによって判定し、その判定結果に基づいて、当該車両のドアをロック状態からロック解除状態、もしくは車外からの操作によってロックを解除することが可能なロック解除スタンバイ状態にするドアロック解除制御を行なうようにした車両用のスマートキーシステムにおいて、車両のドアの鍵穴に実際のキーを挿して、ドアをロックすること又はドアのロックを解除することに応じてキー連動スイッチがONされた場合に、車載機器から問い合わせ信号を定期的に出力することを停止するようにしたことを主要な特徴とする。
上記本発明においては、スマート機能(詳しくはスマートロック機能)を無効化するために必要な装備を、実際のキーによる操作に連動するキー連動スイッチに兼用した。そのため、専用のキャンセルスイッチを廃止することが可能であり、その分のコスト減を見込める。また、スマート機能を常時使用するユーザは、実際のキー(メカニカルキー)でドアのロックを解除することはほとんど無い。そのため、スマート機能の無効/有効をほとんど意識せずに済む。一方で、スマート機能を無効化したい場合には、実際のキーでドアをロックしたり、ロック解除したりすればよいだけなので、非常に便利である。
また、車載機器から問い合わせ信号を定期的に出力することを停止した状態、つまりスマートロック機能が無効化されている状態で、車外から操作可能に設けられたドアロック用トリガロックスイッチが操作された場合に、車載機器から問い合わせ信号を定期的に出力することを再開することができる。トリガスイッチを設けること自体は、既に公知である。したがって、このトリガスイッチを、いったん無効化されたスマートロック機能を有効化するための手段として使用できる。こうした構成によれば、スマート機能を無効化および有効化する手順が明快であり、ユーザの困惑を招き難い。そのため、抵抗感なくすんなり受け入れられるシステムとなり得る。
無効化された状態のスマートロック機能を有効化するための、他の構成としては、次のような構成も示せる。すなわち、車載機器から問い合わせ信号を定期的に出力することを停止した状態で、携帯機から車載機器に対してドアをロック状態にすることを要求するワイヤレスドアロック信号が入力された場合に、車載機器から問い合わせ信号を定期的に出力することを再開することができる。スマートロック機能が有効であるときには、携帯機からドアロック信号をわざわざ送信したりすることがない。つまり上記構成によれば、ユーザは普通にスマートロック機能を使用している限り、その無効/有効について意識しなくて済むとともに、誤操作が原因でドアをロックしないまま車を離れてしまった、という事態が発生しない。
また、1つの好適な態様において、上記した問い合わせ信号は、ドアロック解除制御を行なうために車外に出力する第1の問い合わせ信号と、当該車両の室内に携帯機が存在するか否かを判定するために当該車両の室内に出力する第2の問い合わせ信号を含む。そして、車両の室内に当該車両用の携帯機が存在するか否か、IDコードを照合することによって判定し、その判定結果に基づいて、実際のキーを用いることなく当該車両のエンジン始動を所定のスイッチ操作によって行なえるようにするか否かを決定するように構成され、鍵穴に実際のキーを挿して、ドアをロックすること又はドアのロックを解除することに応じてキー連動スイッチがONされた場合に、車載機器から第1の問い合わせ信号および第2の問い合わせ信号との少なくとも一方を定期的に出力することを停止することができる。つまり、本発明のスマートキーシステムには、前述したスマートロック機能に併せてスマートイグニッション機能を設けることができる。このスマートイグニッション機能を無効化して、車両室内の照合を停止(中断)できれば、バッテリー消費のいっそうの抑制を図れる。
具体的に上記発明は、第1の問い合わせ信号は定期的に出力しているが、第2の問い合わせ信号を定期的に出力することは停止している状態で、当該システムによって前述したドアロック解除制御が行なわれ、尚且つユーザによってドアが実際に開放された場合に、第2の問い合わせ信号を定期的に出力することを再開するように構成できる。つまり、スマートロック機能が有効であり、実際にドアのロックが自動的に解除される制御が行なわれたら、無効化されていたスマートイグニッション機能を有効化するのである。このようにすれば、スマートイグニッションを有効化する操作が何ら必要ないため、極めて便利である。
さらに、第1の問い合わせ信号と第2の問い合わせ信号との両方を定期的に出力することを停止した状態、または第1の問い合わせ信号は定期的に出力しているが、第2の問い合わせ信号を定期的に出力することは停止している状態で、携帯機から車載機器に対してドアのロックを解除することを要求するワイヤレスドアアンロック信号が入力された場合には、第2の問い合わせ信号を定期的に出力することを再開するように構成することもできる。つまり、携帯機を操作してドアのロックを解除すれば、スマートイグニッション機能が有効になる。携帯機にロック解除スイッチを設ける構成は、従来からある。ただ、スマートロック機能があるので、ユーザは、わざわざロック解除スイッチを操作しない。そのため、携帯機のロック解除スイッチの用途がかなり限定されたものになりつつあった。上記本発明によれば、携帯機のロック解除スイッチに新たな目的を持たせることになり、ひいてはロック解除スイッチを設ける意義を保てる。
また、他の局面において、課題を解決するための本発明は、車載機器から問い合わせ信号を定期的に出力することにより、車両に固有のIDコードを記録した携帯機と車載機器との間で無線通信を行ない、車両の室内に当該車両用の携帯機が存在するか否か、IDコードを照合することによって判定し、その判定結果に基づいて、実際のキーを用いることなく当該車両のエンジン始動を所定のスイッチ操作によって行なえるようにするか否かを決定するようにした車両用のスマートキーシステムにおいて、車両のドアの鍵穴に実際のキーを挿して、ドアをロックすること又はドアのロックを解除することに応じてキー連動スイッチがONされた場合に、車載機器から問い合わせ信号を定期的に出力することを停止するようにしたことを主要な特徴とする。この発明は、スマートイグニッション機能に着目したものであり、スマートイグニッション機能だけを単独で無効化したり、有効化したりする構成を示す。
1つの好適な態様においては、車載機器から問い合わせ信号を定期的に出力することを停止した状態で、携帯機から車載機器に対してドアをロック状態にすることを要求するワイヤレスドアアンロック信号が入力された場合には、車載機器から問い合わせ信号を定期的に出力することを再開するように構成される。
なお、明細書中で示す“実際のキー”とは、無線通信機能を有さないが、電気的あるいは磁気的な作用でドアをロックすること、ロックを解除することが可能となるカードキーのようなものまで含む概念である。
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明のスマートキーシステム1の構成を示すブロック図である。図1に示すごとく、スマートキーシステム1は、車両に搭載されるスマートECU3と、ユーザが所持するべき携帯機17(電子キー17ともいう)を備える。スマートECU3には、受信機11、車室外発信機13および車室内発信機15が接続されている。スマートECU3は、これらの送受信機を介して携帯機17との間で無線通信を行なう。送受信機は、アンテナ、変調・復調回路等の公知の無線通信手段を含むものである。
また、スマートECU3には、車両のドアハンドルに内蔵されたタッチセンサ5と、ドアのキーシリンダに内蔵されたキー連動スイッチ7と、トリガロックスイッチ9からの信号が、図示しないスイッチ回路等を介して入力されるようになっている。タッチセンサ5は、たとえば静電容量の変化によって、ユーザがドアハンドルに手を掛けたかどうかを検知するものであり、各ドアハンドルあるいはラッゲージハンドルに個別に設けられている(内蔵されている)。キー連動スイッチ7は、実際のキー(メカニカルキー)を用いてドアをロックすること又はドアのロックを解除することに応じてONされるスイッチであり、ドア等に設けられたキーシリンダに内蔵されている。トリガロックスイッチ9は、ロック専用のスイッチであり、ロックを解除する機能は持たず、たとえば運転席のドアのハンドル部分、またはドアハンドルの近くに設けられるものである。つまり、トリガロックは、車室外に携帯機17があり、かつ車室内に携帯機17が無いことを検知した場合に作動する。
また、スマートECU3は、ドアロックコントローラ21(ドアロックECU)、エンジン始動コントローラ23(エンジンECU)に信号を送信する構成となっている。具体的に、スマートECU3は、ドアロックコントローラ21に対し、車両のドアをロック状態またはロック解除状態とする旨の信号を送る。これを受けて、ドアロックコントローラ21は、ドアをロック状態またはロック解除状態とするためのモータ制御を行なう。ドアのロックとロック解除とを自動で行なう一連の機能は、スマートロック機能と呼ばれる。
また、エンジン始動コントローラ23に対しては、実際のキーを用いることなく、所定のスイッチ操作によってエンジンを始動することを許容する旨の信号を送る。つまり、携帯機17を所持した運転者は、ハンドル付近に設けられたイグニッションスイッチを操作するだけで、キーを挿し込むことなくエンジンを始動できる。このような機能は、スマートイグニッション機能と呼ばれる。
携帯機17は、スマートECU3との間でデータを送受信可能な携帯型無線装置として構成されたものである。携帯機17は、車両の1台1台に固有のIDコードを記録するためのメモリを有するマイクロコンピュータや、無線通信に必要なアンテナ、変調・復調回路等を備えたものであり、スマートECU3から送られてくる問い合わせ信号によって起動し、上記IDコードを応答信号として送信する。また、携帯機17は、ワイヤレススイッチ19を備えている。ワイヤレススイッチ19は、ユーザがこのスイッチを操作することによって、ドアをロックしたり、ロックを解除したりするものである。
図2に示すごとく、車室外発信機13は、車両の運転席、助手席および左右後部座席への乗降用ドア、さらには車両のラッゲージドアに設けられている。多くの場合、車室外発信機13は、ドアのハンドル部品に内蔵されており、その周囲に定期的に第1の問い合わせ信号を送信する。第1の問い合わせ信号は、ドアから70cm〜1m程度の範囲(第1のキー応答エリアSA)内にのみ届くよう、その出力が調整される。したがって、第1のキー応答エリアSA内に存在する携帯機17だけが、第1の問い合わせ信号を受信できる。第1の問い合わせ信号を受信した携帯機17は、メモリに記録されているIDコードを、応答信号として受信機11に向けて送信する。
また、車室内発信機15は、たとえば室内中央のルームランプ部分に内蔵されており、車室内に定期的に第2の問い合わせ信号を送信する。第2の問い合わせ信号は、車室内の所定範囲(第2のキー応答エリアTA)にのみ届くよう、その出力が調整される。したがって、第2のキー応答エリアSA内(要するに車内)に存在する携帯機17だけが、第2の問い合わせ信号を受信できる。第2の問い合わせ信号を受信した携帯機17は、メモリに記録されているIDコードを、応答信号として受信機11に向けて送信する。
受信機11は、たとえば運転席前方のルームミラーに組み込まれており、キー応答エリアSA,TA内の携帯機17から質問信号に応答して送信されてくる応答信号を受信して、携帯機17に固有のIDコードを復号する。もちろん、応答信号には、携帯機17が第1の応答エリアSAに存在するのか、第2の応答エリアTAに存在するのかを識別可能にするデータが含まれることとなる。
図3に、スマートキーシステム1の基本動作のフローチャートを示す。このフローチャートではスマートロック処理のうち、ドアのロック解除にかかる部分を示している。まず、S1においてスマートECU3は、ドアがロック状態であるか否か判断する。ドアがロック状態である場合には、図2で説明したように、車室外発信機13から第1の問い合わせ信号を送信して、携帯機17の探索を行なう(S2)。車外発信機13から第1の問い合わせ信号を出力するべき周期は、予め設定されたものであり、スマートECU3によって管理される。なお、第1の問い合わせ信号は、エンジンが掛かっているときには、送信を停止するようにすることができる。たとえば、第1の問い合わせ信号による車室外照合は、エンジンオフかつ車室内に携帯機17が無くかつドアが開放の場合に開始される。あるいは、ドアロック時に開始される。逆に、エンジン作動中、単にドアが開放したときには車室外照合を停止する。
S2において、第1の問い合わせ信号の送信を行なったのち、車両付近すなわち第1の応答エリアSAに当該車両用の携帯機17が存在するかどうかを判断する(S3)。車両が駐車中であり、携帯機17を所持するユーザが車両から離れているときは、S2およびS3の処理が繰り返されることとなる。一方、第1の応答エリアSA内に携帯機17が侵入すると、携帯機17は、第1の問い合わせ信号を受信して、固有のIDコードを含む応答信号を車両の受信機11に送信する。受信機11は、携帯機17からの応答信号を復号し、スマートECU3に送る。スマートECU3は、復号されたIDコードを自身のメモリに記録されたコードと照合することにより、第1の応答エリアSA内の携帯機17が当該車両用のものであるかどうかを判定し、携帯機17が当該車両用のものであれば、ドアをアンロックスタンバイ状態とする(S4)。アンロックスタンバイ状態(ロック解除スタンバイ状態ともいう)は、ユーザがドアハンドルに触れることで、ドアのロックが解除される状態である。もちろん、実際にロックを解除するようにしても構わない。その場合、ドアが実際に開放されないときには、再度ロックをする制御を行なうこととなる。
ドアがアンロックスタンバイ状態となってから一定時間内(T秒内)に、ユーザがドアハンドルに触れ、その旨をタッチセンサ5が検知した場合には、タッチセンサ5からスマートECU3に検知信号が入力される。スマートECU3は、ドアロックコントローラ21に対してロックを解除すべき旨の信号を送る。この結果、運転席のドアのロックが解除される(S5〜S7)。運転席のドアのロックが解除された後、一定時間内(T秒内)に、実際にドアが開放されたかどうかが判断される(S8,S9)。運転席のドアが開放されれば、S10において、全席のドアのロックを解除する。他方、T秒内にドアが実際に開放されない場合には処理を終了する。これに伴って、アンロックスタンバイ状態は解除される。
なお、後車時のドアロックの方法としては、携帯機17を所持したユーザが、トリガロックスイッチをONするによりドアをロックする方法、携帯機17の操作ボタンを押すことによりドアロック信号を送信してドアをロックする方法(いわゆるキーレスエントリー)、そしてスマートECU3が、第1の応答エリアSAおよび第2の応答エリアTAのいずれにも、携帯機17が存在しないことを確認して自動的にドアロックを行なう方法(オートロック)が、単独で、又は併用にて採用される。
ところで、本発明のスマートキーシステム1においては、スマート機能をキャンセルするための専用スイッチを設けていない。その代わりに、以下に説明する方法によって、スマートロック機能およびスマートイグニッション機能の無効/有効の切り換えを可能にしている。まず、図4にスマートロック機能の無効/有効の切り換えのためのステップを含む、スマートロック処理のフローチャートを示す。
S20において、スマートECU3は、ワイヤレスドアロック信号またはトリガロック信号が入力されたか否かを判断する。いずれの信号も入力されない場合には、S21に進み、キー連動ドアロック信号が入力されたかどうかを判断する。ここで、キー連動ドアロック信号が入力された旨の判断をした場合、スマートECU3は、車室外照合を停止(中断)する。つまり、車両のドアのキーシリンダに実際のキー(メカニカルキー)を挿し込んで、ドアをロックすることに応じてキー連動スイッチ7がONされた場合、スマートECU3は、車室外発信機13から第1の問い合わせ信号を定期的に送信することを停止する(車室外照合を行なわない)。この結果、スマートロック機能が無効となり、第1の応答エリアSAに携帯機17が侵入しても、ドアのロックが自動的に解除されない。また、アンロックスタンバイ状態にもならない。スマートロック機能が無効の状態において、ユーザは、実際のキーでロックを解除するか、携帯機17のワイヤレススイッチ19を操作してロックを解除することとなる。
一方、S20において、ワイヤレスドアロック信号またはトリガロック信号が入力された旨の判断をした場合、スマートECU3は、ドアがロック状態であるか否かを判断する(S23)。ドアがロック状態であれば、S24において、車室外照合を開始する。通常、スマートロック機能が有効化されている場合には、エンジンが作動中でなく、携帯機17が車室内に存在せず、尚且つドアが開いたときから車室外照合の実行を開始する。しかし、スマートロック機能が無効化されているときは、S20の判断を実行したのちに、スマートロック機能を有効化するかどうかを決定するようにしている。
つまり、ドアがロック状態かつスマートECU3から第1の問い合わせ信号を定期的に出力することを停止(中断)した状態で、トリガロックスイッチ9が操作された場合に、スマートECU3から第1の問い合わせ信号を定期的に出力することを再開するようになっている。
同様に、ドアがロック状態かつスマートECU3から第1の問い合わせ信号を定期的に出力することを停止した状態で、携帯機17からスマートECU3に対してドアをロック状態にすることを要求するワイヤレスドアロック信号が入力された場合にも、スマートECU3から第1の問い合わせ信号を定期的に出力することを再開するようになっている。なお、図4のフローチャートのS25〜S27は、図3で詳しく説明した通りである。
次に、図5にスマートイグニッション機能の無効/有効の切り換えにかかるフローチャートを示す。前述したように、本発明にかかるスマートキーシステム1は、車室内に携帯機17がある場合には、実際のキーを挿さずにイグニッションスイッチを押し回しするだけで、エンジンの始動を可能にするスマートイグニッション機能を提供する。そして、このスマートイグニッション機能の無効/有効をユーザ自身が切り換えることができるようになっている。
図5に示すごとく、まずS30において、スマートECU3は、ワイヤレスドアアンロック信号またはスマートドアアンロック信号が入力されたか否かを判断する。各信号の説明は後でする。いずれの信号も入力されない場合には、S31に進み、キー連動ドアロック信号が入力されたか否か判断する。ここで、キー連動ドアアンロック信号が入力された旨の判断をした場合、スマートECU3は、車室内照合を停止する。つまり、車両のドアのキーシリンダに実際のキー(メカニカルキー)を挿し込んで、ドアのロックを解除することに応じてキー連動スイッチ7がONされた場合、スマートECU3は、車室内発信機15から第2の問い合わせ信号を定期的に送信することを停止する。この結果、スマートイグニッション機能が無効となり、第2の応答エリアTAに携帯機17が存在したとしても、実際のキーを使用しない限りエンジンを始動できなくなる。
一方、S30において、ワイヤレスドアアンロック信号またはスマートドアアンロック信号が入力された旨の判断をした場合、スマートECU3は、閉じた状態のドアが実際に開放されたか否か判断する(S33)。ドアが開放することに応じて、S34において、車室内照合を開始する。すなわち、スマートイグニッション機能が無効化されているときは、S30の判断を実行したのちに、スマートイグニッション機能を有効化するかどうかを決定するようにしている。なお、スマートイグニッション機能が有効化されている場合には、車室内照合を常時行なうようにすることができる。
ここで、上記したワイヤレスドアアンロック信号とは、携帯機17のワイヤレススイッチ19をユーザ自身が操作してドアのロックを解除するときに、受信機11を介してスマートECU3に入力される信号のことである。また、スマートドアアンロック信号は、ドアをアンロックスタンバイ状態とする信号、すなわちスマートロック機能が有効であるときに携帯機17から送られてくる応答信号のことである。
したがって、S30で想定される状況としては、下記(a)〜(d)である。ただし(a)の状況は、スマート機能の無効/有効の切り換えに関連せず、ドアが開放することに応じて、車室内照合は開始される。また、(c)の状況は、スマートロックの無効/有効の切り換えに関し、それは既に図4で説明した。
(a)スマートロック機能、スマートイグニッション機能共に有効
(b)スマートロック機能が有効、スマートイグニッション機能が無効
(c)スマートロック機能が無効、スマートイグニッション機能が有効
(d)スマートロック機能、スマートイグニッション機能共に無効
すなわち、無効化されたスマートイグニッション機能を有効化する必要があるのは(b)(d)の場合であるが、次のような相違がある。まず、(b)スマートロック機能が有効、スマートイグニッション機能が無効の場合であるが、実際のキーでドアを開放する場合については既に説明した通り、車室内照合は実行しない。また、ユーザは、スマートロック機能によってドアを開放するか、携帯機17のワイヤレススイッチを操作してロック解除およびドアを開放する。他方、(d)の場合は、スマートロック機能によってドアを開放することはないので、携帯機17のワイヤレススイッチを操作してロック解除およびドアを開放することとなる。
図5に戻って説明する。S33で説明したように、ワイヤレスドアアンロック信号またはスマートドアアンロック信号を受信して、ドアのロックを解除した場合であっても、一定時間ドアが開放されないときには、スマートイグニッション機能は開始(再開)されないこととなる。つまり、ドアがロック状態かつスマートECU3から第1の問い合わせ信号を定期的に出力している状態で、前述したドアロック解除制御が行なわれ、尚且つドアが実際に開放された場合に、第2の問い合わせ信号を定期的に出力することを再開するようになっている。
同様に、ドアがロック状態かつスマートECU3から第1の問い合わせ信号を定期的に出力することを停止した状態で、携帯機17からスマートECU3に対してドアのロックを解除することを要求するワイヤレスドアアンロック信号が入力された場合にも、スマートECU3から第2の問い合わせ信号を定期的に出力することを再開するようになっている。
このように、本発明では、これまで異なる機能として考えていたスマートロック機能とスマートイグニッション機能とを相互に密接なものとした。なお、図5のS35〜S37に示すごとく、車室内照合を開始した後に、携帯機17から応答信号を受け取った場合、スマートECU3は、キースイッチ(イグニッションスイッチ)の操作の有無を判断する。該スイッチの操作があった旨の判断をした場合には、エンジン始動コントローラ23に対して、イグニッションをONしてエンジン始動を行なわせるための命令を送信する。
スマートキーシステムの概略を示すブロック図。 無線通信エリアを示す模式図。 スマートキーシステムの基本動作を示すフローチャート。 スマートロック機能の無効/有効に関連した第1のフローチャート。 スマートイグニッション機能の無効/有効に関連した第2のフローチャート。
符号の説明
1 スマートキーシステム
3 スマートECU
5 タッチセンサ
7 キー連動スイッチ
9 トリガロックスイッチ
11 受信機
13 車室外発信機
15 車室内発信機
17 携帯機
19 ワイヤレススイッチ

Claims (8)

  1. 車載機器から問い合わせ信号を定期的に出力することにより、車両に固有のIDコードを記録した携帯機と前記車載機器との間で無線通信を行ない、前記車両から所定範囲内に当該車両用の前記携帯機が存在するか否か、前記IDコードを照合することによって判定し、その判定結果に基づいて、当該車両のドアをロック状態からロック解除状態、もしくは車外からの操作によってロックを解除することが可能なロック解除スタンバイ状態にするドアロック解除制御を行なうようにした車両用のスマートキーシステムにおいて、
    前記車両のドアの鍵穴に実際のキーを挿して、ドアをロックすること又はドアのロックを解除することに応じてキー連動スイッチがONされた場合に、前記車載機器から前記問い合わせ信号を定期的に出力することを停止するようにしたことを特徴とするスマートキーシステム。
  2. 前記車載機器から前記問い合わせ信号を定期的に出力することを停止した状態で、車外から操作可能に設けられたドアロック用トリガロックスイッチが操作された場合に、前記車載機器から前記問い合わせ信号を定期的に出力することを再開するようにした請求項1記載のスマートキーシステム。
  3. 前記車載機器から前記問い合わせ信号を定期的に出力することを停止した状態で、前記携帯機から前記車載機器に対してドアをロック状態にすることを要求するワイヤレスドアロック信号が入力された場合に、前記車載機器から前記問い合わせ信号を定期的に出力することを再開するようにした請求項1または2記載のスマートキーシステム。
  4. 前記問い合わせ信号は、前記ドアロック解除制御を行なうために車外に送信する第1の問い合わせ信号と、当該車両の室内に前記携帯機が存在するか否かを判定するために当該車両の室内に送信する第2の問い合わせ信号を含み、
    前記車両の室内に当該車両用の前記携帯機が存在するか否か、前記IDコードを照合することによって判定し、その判定結果に基づいて、前記実際のキーを用いることなく当該車両のエンジン始動を所定のスイッチ操作によって行なえるようにするか否かを決定するように構成され、
    前記鍵穴に実際のキーを挿して、ドアをロックすること又はドアのロックを解除することに応じて前記キー連動スイッチがONされた場合に、前記車載機器から前記第1の問い合わせ信号および前記第2の問い合わせ信号との少なくとも一方を定期的に出力することを停止するようにした請求項1記載のスマートキーシステム。
  5. 前記第1の問い合わせ信号は定期的に出力しているが、前記第2の問い合わせ信号を定期的に出力することは停止している状態で、当該システムによって前記ドアロック解除制御が行なわれ、尚且つユーザによってドアが実際に開放された場合に、前記第2の問い合わせ信号を定期的に出力することを再開するようにした請求項4記載のスマートキーシステム。
  6. 前記第1の問い合わせ信号と前記第2の問い合わせ信号との両方を定期的に出力することを停止した状態、または前記第1の問い合わせ信号は定期的に出力しているが、前記第2の問い合わせ信号を定期的に出力することは停止している状態で、
    前記携帯機から前記車載機器に対してドアのロックを解除することを要求するワイヤレスドアアンロック信号が入力された場合には、前記第2の問い合わせ信号を定期的に出力することを再開するようにした請求項4記載のスマートキーシステム。
  7. 車載機器から問い合わせ信号を定期的に出力することにより、車両に固有のIDコードを記録した携帯機と前記車載機器との間で無線通信を行ない、前記車両の室内に当該車両用の前記携帯機が存在するか否か、前記IDコードを照合することによって判定し、その判定結果に基づいて、実際のキーを用いることなく当該車両のエンジン始動を所定のスイッチ操作によって行なえるようにするか否かを決定するようにした車両用のスマートキーシステムにおいて、
    前記車両のドアの鍵穴に実際のキーを挿して、ドアをロックすること又はドアのロックを解除することに応じてキー連動スイッチがONされた場合に、前記車載機器から前記問い合わせ信号を定期的に出力することを停止するようにしたことを特徴とするスマートキーシステム。
  8. 前記車載機器から前記問い合わせ信号を定期的に出力することを停止した状態で、前記携帯機から前記車載機器に対してドアをロック状態にすることを要求するワイヤレスドアアンロック信号が入力された場合には、前記車載機器から前記問い合わせ信号を定期的に出力することを再開するようにした請求項7記載のスマートキーシステム。
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