JP2004128837A - 複写装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コピー時にメモリに残した画像を簡単に編集、印刷することができ、装置構成が簡易である複写装置を提供することを目的とする。
【解決手段】装置の標準コピー設定を記憶する標準コピー設定記憶手段と、ユーザが指示するコピー設定を記憶するユーザ指定コピー設定記憶手段と、上記標準コピー設定記憶手段の設定に従って、原稿を読み取る原稿読み取り手段と、上記原稿読み取り手段によって読み取った画像を記憶する画像記憶手段と、上記ユーザ指定コピー設定記憶手段が記憶している情報を、上記画像記憶手段に関連づけて記憶する画像コピー設定記憶手段と、上記画像記憶手段に記憶されている画像を、上記画像コピー設定記憶手段の設定に従って、変換する画像処理手段と、上記画像処理手段が変換した画像を記録紙に印刷する記録手段とを有する複写装置である。
【選択図】 図1
【解決手段】装置の標準コピー設定を記憶する標準コピー設定記憶手段と、ユーザが指示するコピー設定を記憶するユーザ指定コピー設定記憶手段と、上記標準コピー設定記憶手段の設定に従って、原稿を読み取る原稿読み取り手段と、上記原稿読み取り手段によって読み取った画像を記憶する画像記憶手段と、上記ユーザ指定コピー設定記憶手段が記憶している情報を、上記画像記憶手段に関連づけて記憶する画像コピー設定記憶手段と、上記画像記憶手段に記憶されている画像を、上記画像コピー設定記憶手段の設定に従って、変換する画像処理手段と、上記画像処理手段が変換した画像を記録紙に印刷する記録手段とを有する複写装置である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像メモリ装置を使用して複写動作を行う複写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体メモリの低価格化に伴い、大量のデジタルメモリを利用し、画像をデジタル信号で扱うデジタル方式の複写装置が実用化されている。
【0003】
上記従来の複写装置では、読取部において、CCDやCIS等のイメージセンサを使って原稿を読み取り、デジタル画像に変換した後に、画像メモリに保存し、LBPやIJP(インクジェットプリンタ)等のプリンタを備えた記録部で、記録紙に印刷する。
【0004】
複数部のコピーを得たい場合、画像メモリに保存されたデータを用いて記録部で印刷することによって、読み取り部で繰り返し原稿を読み取らずに、高速でコピーすることができる。
【0005】
また、コピーが終了した後も、画像メモリに画像が残っているので、コピー枚数が不足した場合に、原稿を再び読み取ることなしに、不足分枚数分を印刷することができる。さらに、画像メモリに残っている画像を編集した後に印刷することができる複写装置も存在する(たとえば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−122477号公報(段落番号0021〜0024、0032〜0034、0039〜0041)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、コピー時にメモリに画像を残し、後から画像を編集し、印刷できる従来の複写装置において、拡大/縮小等の変倍設定や濃度設定等の画像処理を伴うコピー指示がなされた場合、指示に適した画像処理を、読み取り時に加えるので、装置のメモリに残る画像は、記録画像に近くなり、この画像に編集を行うためには、新たなユーザインタフェースを必要とし、装置のコストやソフト処理が増大するという問題がある。
【0008】
また、縮小されたコピー画像に、編集操作で拡大が指示された場合等には、印刷画像の劣化が発生する。さらに、画像処理が複数回行われるので、印刷画像とユーザが作成したい画像との間でズレが発生し、ミスプリントする可能性が高くなり、資源の無駄使いにつながるという問題がある。
【0009】
本発明は、コピー時にメモリに残した画像を簡単に編集、印刷することができ、装置構成が簡易である複写装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、原稿を読み取り、ユーザの指示に従って画像変換し、記録紙に印刷する複写装置において、装置の標準コピー設定を記憶する標準コピー設定記憶手段と、ユーザが指示するコピー設定を記憶するユーザ指定コピー設定記憶手段と、上記標準コピー設定記憶手段の設定に従って、原稿を読み取る原稿読み取り手段と、上記原稿読み取り手段によって読み取った画像を記憶する画像記憶手段と、上記ユーザ指定コピー設定記憶手段が記憶している情報を、上記画像記憶手段に関連づけて記憶する画像コピー設定記憶手段と、上記画像記憶手段に記憶されている画像を、上記画像コピー設定記憶手段の設定に従って、変換する画像処理手段と、上記画像処理手段が変換した画像を記録紙に印刷する記録手段とを有する複写装置である。
【0011】
【発明の実施の形態および実施例】
図1は、本発明の一実施例である複写装置100を示すブロック図である。
【0012】
複写装置100において、主制御部11は、ROM12に記憶されているプログラムに従って、複写装置100の全体(RAM13、操作部14、表示部15、画像処理部16、読取部17、記録部18)を制御する。
【0013】
RAM13は、ユーザのコピー指示によって、読取部17において読み取られたモノクロ二値化画像データと、カラー多値画像データと、それを画像処理部16でJPEG圧縮した画像データとを格納する。また、RAM13は、上記画像データに関連して、ユーザのコピー指示の設定内容も格納するものであり、また、上記画像データを管理するための管理情報、コピー標準設定情報、コピーユーザ設定情報、装置動作のワーク用情報、記録部のステータス情報を記憶する。
【0014】
図2は、上記実施例における操作部14を示す図である。
【0015】
操作部14は、ユーザがコピー操作を行うユーザインタフェース部であり、その構成例が図2に記載されている。
【0016】
表示部15は、ドットマトリックスタイプの大画面LCDとLCDドライバーとによって構成され、主制御部11からの制御に基づいて各種表示を行う。
【0017】
画像処理部16は、読取部17で読み込んだモノクロ2値データの圧縮、カラー多値データのJPEG圧縮、記録部18で画像を記録するときのモノクロ2値データの伸張、カラーJPEG画像の伸張等の画像処理を行い、データをRAM13に保存する。
【0018】
読取部17は、DMAコントローラ、CCDまたは密着型イメージセンサ(CIS)、汎用IC等によって構成され、主制御部11の制御に基づいて、CCDまたはCISを使用して読み取ったデータを、RAM13または画像処理部16に送る。
【0019】
記録部18は、DMAコントローラ、インクジェットプリンタヘッド、汎用IC等によって構成されているインクジェット方式のプリンタ、またはDMAコントローラ、レーザドライバ、ポリゴンミラー、定着器、汎用IC等によって構成されている電子写真方式のプリンタであり、主制御部11の制御によって、RAM13に格納されている記録データを取り出し、ハードコピーとしてプリントアウトするものである。
【0020】
表示部201は、表示部15の具体例であり、装置状態の情報通知やユーザが選択しているコピー設定情報、RAM13に記憶されている画像情報を表示するものである。
【0021】
図8は、表示部201(表示部15)の表示例を示す図である。
【0022】
表示例81は、上記実施例の待機状態時における表示例であり、RAM13に保存されているコピーユーザ設定情報の内容が表示されている。この表示例では、待機状態において、「変倍率」として[100%]が選択され、「カラーモード」として[カラー]が選択され、「画質モード」として[写真]が選択され、「記録紙サイズ」として[A4]が選択され、「濃度」として[レベル3]が選択され、「コピー部数」として[1]が選択されている。
【0023】
テンキー202は、コピー部数や変倍率を入力するテンキーであり、装置の待機状態でテンキーが押下された場合は、コピー部数の入力として扱われ、表示部201のコピー部数の領域に反映される。
【0024】
スタートキー203は、コピー開始を指示するキーであり、待機状態では、後述のメモリプリントキー210が押下され、メモリプリント記録モードに入り、表示部201が、RAM13に記憶されている画像情報を表示しているときに、選択画像を確定するキーとしても、スタートキーが使用されている。
【0025】
ストップキー204は、コピー動作の中断を指示するキーであり、待機状態で押下されると、ユーザが設定したコピー設定を、標準状態に戻し、また、メモリプリント記録モードから、待機状態へ戻るキーとしても、ストップキー204が使用される。
【0026】
変倍キー205は、コピーの変倍率を設定するモードに入るキーであり、押下し、変倍率設定モードに入れば、マイナスキー211を押下する度に、変倍率を表示する表示部201が小さくなり、プラスキー212を押下する度に、変倍率を表示する表示部201が大きくなる。
【0027】
変倍キー205を再び押下すると、変倍率を設定するモードを終了し、変倍率を、RAM13内のコピーユーザ設定情報に記憶させ、待機状態に戻る。
【0028】
カラーモードを切り替えるカラーキー206を押下する度に、カラーモード表示部201が、[カラー]と[モノクロ]との間で切り替わり、変更後の設定がRAM13内のコピーユーザ設定情報に記憶される。
【0029】
画質モードキー207は、コピーの画質を切り替える画質モードキーであり、このキー207を押下する度に、画質モード表示部201が[写真]と[文字]との間で切り替わり、変更後の設定が、RAM13内のコピーユーザ設定情報に記憶される。読み取り原稿が写真である場合は、[写真]を選択し、読み取り原稿がテキストである場合は、[文字]を選択すると、原画像に忠実なコピーを取ることができる。
【0030】
濃度キー208は、コピーの濃度を設定するモードに入るキーであり、このキー208を押下し、濃度設定モードに入れば、マイナスキー211を押下する度に、濃度表示部201が左に移動し、薄い濃度が設定されていることを示し、プラスキー212を押下する度に、濃度表示部201が右に移動し、濃い濃度が設定されていることを示す。濃度キー208を再び押下することによって、濃度を設定するモードを終了し、設定された濃度を、RAM13内のコピーユーザ設定情報に記憶させ、待機状態に戻る。
【0031】
記録紙サイズキー209は、コピー時の記録紙を指定するキーであり、押下する度に、記録紙サイズ表示部201に、装置に設置されている記録紙を順に表示し、ユーザが記録紙を指定することができる。
【0032】
メモリプリントキー210が押下されると、複写装置100は、通常のコピー動作ではなく、装置内部に記憶されている画像をプリントするモードに入る。
【0033】
マイナスキー211、プラスキー212は、それぞれ、変倍キー205が押下された後の変倍率設定モードでの変倍率の選択と、濃度キー208が押下された後の濃度設定モードでの濃度選択とに用いられる。
【0034】
図3は、上記実施例において、RAM13内に、コピー画像を蓄積する方法の一構成例である。
【0035】
蓄積画像キュー31は、コピーする際に、画像が接続される。キュー31には、蓄積ファイル数情報と、蓄積しているファイルの先頭のファイル情報管理ブロック32へのアドレス情報とが記憶されている。
【0036】
ファイル情報管理ブロック32は、1つの蓄積画像ファイルの情報を記憶する領域であり、記憶しているコピー画像の原稿サイズ、解像度、符号化方式、総ページ数、ファイル作成日等のファイルに関する情報を保持し、また、ユーザが行ったコピー設定の情報を記憶するコピー設定情報ブロック33を示すアドレス情報と、実際に画像情報を管理する画像情報管理ブロック34を示すアドレス情報とを保持している。
【0037】
また、ファイル情報管理ブロック32は、装置内に蓄積している次の画像ファイルのファイル情報管理ブロック32へのアドレス情報も記憶している。このように、ファイル情報管理ブロック32は、蓄積ファイルの数だけチェーンしている。
【0038】
コピー設定情報ブロック33は、ファイル蓄積時にユーザが行ったコピー設定の情報を記憶する領域であり、変倍率、カラーモード、画質モード、濃度、記録紙サイズ、部数等の情報によって、構成されている。
【0039】
画像情報管理ブロック34は、ページごとの画像情報を管理する領域であり、複数ページの画像が存在するときに、次ページの画像情報管理ブロック34を示すアドレス情報と画像とが存在する画像ブロック35を示すアドレス情報等によって構成されている。画像情報管理ブロック34も、ページごとにチェーンしている。
【0040】
画像ブロック35は、画像データが存在する領域であり、先頭にアドレス情報を保存する領域がある。ここで、画像ブロック35内で1ページの画像を全て保存できない場合に、続きのデータを保存する画像ブロックのアドレスを保存する。画像ブロックも、ブロック単位でチェーンしている。
【0041】
図4は、上記実施例において、RAM13内に配置されているコピー設定記憶領域を示す構成例である。
【0042】
上記実施例では、RAM13に、操作部14を使用してユーザが指示しているコピー設定値を保存するコピーユーザ設定値保存領域41と、装置の標準コピー設定を保存しておくコピー標準設定値保存領域42とが存在する。
【0043】
コピーユーザ設定値保存領域41には、変倍率、カラーモード、画質モード、濃度、記録紙サイズ、部数等の情報が保存され、保存されている情報は、表示部15(表示部201)に表示され、ユーザに通知される。コピー標準設定値保存領域42には、変倍率、画質モード、濃度、記録紙サイズ、部数等の標準設定の情報が保存される。なお、上記実施例では、コピー標準設定値保存領域42を、RAM13に配置してあるが、固定データとして、ROM12に配置するようにしてもよい。
【0044】
図5は、上記実施例におけるコピー処理の動作を詳細に示すフローチャートである。
【0045】
装置が電源投入され、スタンバイ状態になると、S501では、操作部14において、キー入力を待つ。キー入力があれば、S502において、入力されたキーがストップキー204であるか否かを調べる。
【0046】
ストップキー204であれば、S508において、コピー標準設定値保存領域42の各設定値を、コピーユーザ設定値保存領域41の各設定に上書きし、装置のコピー設定を標準状態に戻し、表示部15の表示内容を更新する。
【0047】
入力されたキーが、ストップキー204でなければ、S503において、入力されたキーが、メモリプリントキー210であるか否かを調べる。メモリプリントキー210であれば、S509において、装置内部に蓄積されている画像データをプリントするメモリイメージコピー処理を行う。メモリイメージコピー処理の詳細を、後述する。
【0048】
入力されたキーが、メモリプリントキー210でなければ、S504において、入力されたキーが、スタートキー203であるか否かを調べる。スタートキー203でなければ、S505において、入力されたキー操作に対応するユーザ設定を変更する。
【0049】
たとえば、表示部15(表示部201)が、表示例81のように表示しているときに、画質モードキー207が入力されると、コピーユーザ設定値保存領域41の「画質モード」の領域の設定を、[写真]から[文字]に変更する。そして、変更を表示部15(表示部201)に反映させ、表示例82が表示される。
【0050】
入力されたキーが、スタートキー203であれは、コピー処理を開始する。まず、S506において、読取部17が原稿を読み取る。このときに、コピー標準設定値保存領域42に存在するパラメータは、コピーユーザ設定値保存領域41に設定されているパラメータよりも優先させる。
【0051】
たとえば、ユーザがコピーユーザ設定値保存領域41において、「変倍率」で[70%]を指示していても、コピー標準設定値保存領域42の「変倍率」が[100%]であれば、「変倍率」を[100%]にして、原稿を読み取る。
【0052】
読み取った画像は、任意の符号化方式によって、圧縮され、ファイル情報管理ブロック32、画像情報管理ブロック34、画像ブロック35を用いて、RAM13に保存する。
【0053】
保存したファイルは、蓄積画像キュー31にチェーンさせる。そして、ユーザが指示したコピーの各設定値(コピーユーザ設定値保存領域41に保存されている)を、コピー設定情報ブロック33に保存する。
【0054】
続いて、S507においては、S506で保存したファイル情報管理ブロック32の画像を用い、印刷するメモリプリント処理を行う。処理の内容を、後述するが、メモリプリント処理内で、蓄積されている画像を、ユーザが指示する画像形式に変換し、印刷する。印刷が終了すると、S501に戻り、次のキー入力を待つ。
【0055】
図6は、上記実施例において、メモリイメージコピー処理S509の動作を詳細に示すフローチャートである。
【0056】
S601において、蓄積画像キュー31から、複写装置内100に保存されている画像ファイルを検索し、ユーザが選択できるように、その一覧情報を表示部15(表示部201)に表示する。これが、表示例83である。
【0057】
この表示例83では、ファイル蓄積日時、原稿サイズ、カラーモード、部数等の情報を表示している。これら表示される情報は、ファイル情報管理ブロック32、コピー設定情報ブロック33に記憶されている
そして、最上位に表示されているファイルの先頭に、マークをつけ、選択しているファイルをユーザに知らせる。この表示例において、ファイルの表示順は、作成日が新しいものを上位に表示しているが、ユーザが予め設定した順序で、選択画面を表示するようにしてもよい。
【0058】
また、表示情報として、上記以外にも、たとえば、図5に示すコピー操作フロー内に、ファイル名をユーザが入力できるように構成し、ファイル名を表示するようにすれば、蓄積画像ファイルの内容が、よりわかりやすくなる。
【0059】
S602では、ユーザがプリントするファイルを選択するキー入力を待っている。キー入力があれば、S603では、入力されたキーが、ストップキー204であるか否かを調べる。ストップキー204であれば、メモリプリント処理を終了し、通常のコピー画面へ戻る。
【0060】
入力されたキーがストップキー204でなければ、S604において、入力されたキーがプラスキー212であるか否かを調べる。プラスキー212であれば、S614において、1つ下のファイルにマークを移動し、選択ファイルと1つ上のファイルとを再表示する。
【0061】
たとえば、表示部15(表示部201)が、表示例83のように表示しているときに、プラスキー212が押下されると、表示例84のように表示する。
【0062】
入力されたキーが、プラスキー212でなければ、S605において、入力されたキーがマイナスキー211であるか否かを調べる。マイナスキー211であれば、S615において、1つ上のファイルにマークを移動し、選択ファイルと1つ下のファイルとを再表示する。
【0063】
入力されたキーが、マイナスキー211でなければ、S606では、入力されたキーがスタートキー203であるか否かを調べる。スタートキー203でなければ、無効キーであるので、S602に戻り、キー入力を待つ。
【0064】
スタートキーであれば、S607では、マークが表示されている画像を選択し、その画像のファイル情報管理ブロック32から、コピー設定情報ブロック33をたぐり、そこに保存されているコピー設定を、コピーユーザ設定値保存領域41に反映させ、さらに、パラメータの変更が可能であるように、コピー処理と同じ画面を表示する。
【0065】
たとえば、表示例84の状態でスタートキーが押下され、マークがついているファイルのコピー設定において、「変倍率」が[70%]であり、「カラーモード」が[カラー]であり、「画質モード」が[写真]であり、「濃度」が[レベル2]であり、「コピー部数」が[4]であれば、表示部15(表示部201)に表示例85の画面が表示される。
【0066】
ここでは、メモリプリントモードであることを、ユーザに通知するために、その旨が表示されている。
【0067】
S608においては、キー入力を待つ。この状態から、ユーザは、選択した画像を、以前コピーした設定でそのままプリントすることもでき、また、変倍率や部数等のパラメータを変更してプリントすることもできる。
【0068】
S608でキー入力があれば、S609において、入力されたキーがストップキー204であるか否かを調べる。ストップキー204であれば、メモリプリント処理を終了し、通常のコピー画面へ戻る。
【0069】
入力されたキーが、ストップキー204でなければ、S610では、入力されたキーが、メモリプリントキー210であるか否かを調べる。メモリプリントキー210であれば、S601へ戻り、プリントする画像ファイルの選択をやり直す。
【0070】
入力されたキーが、メモリプリントキー210でなければ、S611において、入力されたキーが、スタートキー203であるか否かを調べる。スタートキーでなければ、S613において、入力されたキー操作に対応して、ユーザ設定を変更する。この処理は、コピー処理においてのS505の処理と同様である。ここで、ユーザは、プリント時のパラメータを変更することができる。
【0071】
スタートキーであれば、選択した画像ファイルのファイル情報管理ブロック32から示されるコピー設定情報ブロック33のコピー設定値を、コピーユーザ設定値保存領域41の設定に変更し、S612では、ファイル情報管理ブロック32を用いて、印刷するメモリプリント処理を行う。プリント処理終了後は、メモリイメージコピー処理を終了する。
【0072】
図7は、上記実施例において、メモリプリント処理S505、S612の処理動作を詳細に示すフローチャートである。
【0073】
S701では、指示されたファイルのファイル情報管理ブロック32にチェーンされている画像データを、画像処理部16において、コピー設定情報ブロック33の設定値に従って、全ページ変換し、ユーザがプリントしたいイメージを作成する。
【0074】
続いて、S702において、作成した画像を、記録部18が、指定部数だけ記録紙に印刷する。
【0075】
上記実施例によれば、コピー動作を行う際に、ユーザの指定にかかわらず、装置の標準設定で原稿を読み込み、装置に蓄積し、画像に関連付けてユーザのコピー設定を記憶し、一度コピーされた画像を再プリントするメモリプリント動作時に、標準設定で蓄積された画像をベースにして、ユーザに再編集させるので、編集の累積による画像劣化がない。
【0076】
また、上記実施例によれば、ユーザが指定したコピー設定を記憶し、ユーザがプリントする画像を選択したときに、記憶していたコピー設定を装置のコピー設定に反映させ、原稿に対する現在の設定状況が一目でわかり、原稿をベースにした編集が可能であるので、ユーザが印刷される画像をイメージしやすく、ユーザの錯誤によるミスプリントが発生し難い。
【0077】
さらに、上記実施例によれば、メモリプリント動作時にも、通常のコピー操作インタフェースを用いて画像編集が可能であるので、画像編集用のインタフェースを新たに付加する必要がなく、装置のコストダウンになる。
【0078】
その上、ソフト上も、原稿を読み取って記録するコピー処理と、装置内部に保存された画像プリントする処理とにおいて、標準設定で蓄積された画像に、コピー設定の画像処理を加えるという共通処理を用いて記録するので、ソフト処理を小さくすることができる。
【0079】
【発明の効果】
本発明によれば、コピー動作を行う際に、ユーザの指定にかかわらず、装置の標準設定で原稿を読み込み、装置に蓄積し、画像に関連付けてユーザのコピー設定を記憶し、一度コピーされた画像を再プリントするメモリプリント動作時に、標準設定で蓄積された画像をベースにして、ユーザに再編集させるので、編集の累積による画像劣化がないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である複写装置100を示すブロック図である。
【図2】上記実施例における操作部14を示す図である。
【図3】上記実施例において、RAM13内に、コピー画像を蓄積する方法の一構成例である。
【図4】上記実施例において、RAM13内に配置されているコピー設定記憶領域を示す構成例である。
【図5】上記実施例におけるコピー処理の動作を詳細に示すフローチャートである。
【図6】上記実施例において、メモリイメージコピー処理S509の動作を詳細に示すフローチャートである。
【図7】上記実施例において、メモリプリント処理S505、S612の処理動作を詳細に示すフローチャートである。
【図8】表示部201(表示部15)の表示例を示す図である。
【符号の説明】
100…複写装置、
11…主制御部、
12…ROM、
13…RAM、
14…操作部、
15…表示部、
16…画像処理部、
17…読取部、
18…記録部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像メモリ装置を使用して複写動作を行う複写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体メモリの低価格化に伴い、大量のデジタルメモリを利用し、画像をデジタル信号で扱うデジタル方式の複写装置が実用化されている。
【0003】
上記従来の複写装置では、読取部において、CCDやCIS等のイメージセンサを使って原稿を読み取り、デジタル画像に変換した後に、画像メモリに保存し、LBPやIJP(インクジェットプリンタ)等のプリンタを備えた記録部で、記録紙に印刷する。
【0004】
複数部のコピーを得たい場合、画像メモリに保存されたデータを用いて記録部で印刷することによって、読み取り部で繰り返し原稿を読み取らずに、高速でコピーすることができる。
【0005】
また、コピーが終了した後も、画像メモリに画像が残っているので、コピー枚数が不足した場合に、原稿を再び読み取ることなしに、不足分枚数分を印刷することができる。さらに、画像メモリに残っている画像を編集した後に印刷することができる複写装置も存在する(たとえば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−122477号公報(段落番号0021〜0024、0032〜0034、0039〜0041)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、コピー時にメモリに画像を残し、後から画像を編集し、印刷できる従来の複写装置において、拡大/縮小等の変倍設定や濃度設定等の画像処理を伴うコピー指示がなされた場合、指示に適した画像処理を、読み取り時に加えるので、装置のメモリに残る画像は、記録画像に近くなり、この画像に編集を行うためには、新たなユーザインタフェースを必要とし、装置のコストやソフト処理が増大するという問題がある。
【0008】
また、縮小されたコピー画像に、編集操作で拡大が指示された場合等には、印刷画像の劣化が発生する。さらに、画像処理が複数回行われるので、印刷画像とユーザが作成したい画像との間でズレが発生し、ミスプリントする可能性が高くなり、資源の無駄使いにつながるという問題がある。
【0009】
本発明は、コピー時にメモリに残した画像を簡単に編集、印刷することができ、装置構成が簡易である複写装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、原稿を読み取り、ユーザの指示に従って画像変換し、記録紙に印刷する複写装置において、装置の標準コピー設定を記憶する標準コピー設定記憶手段と、ユーザが指示するコピー設定を記憶するユーザ指定コピー設定記憶手段と、上記標準コピー設定記憶手段の設定に従って、原稿を読み取る原稿読み取り手段と、上記原稿読み取り手段によって読み取った画像を記憶する画像記憶手段と、上記ユーザ指定コピー設定記憶手段が記憶している情報を、上記画像記憶手段に関連づけて記憶する画像コピー設定記憶手段と、上記画像記憶手段に記憶されている画像を、上記画像コピー設定記憶手段の設定に従って、変換する画像処理手段と、上記画像処理手段が変換した画像を記録紙に印刷する記録手段とを有する複写装置である。
【0011】
【発明の実施の形態および実施例】
図1は、本発明の一実施例である複写装置100を示すブロック図である。
【0012】
複写装置100において、主制御部11は、ROM12に記憶されているプログラムに従って、複写装置100の全体(RAM13、操作部14、表示部15、画像処理部16、読取部17、記録部18)を制御する。
【0013】
RAM13は、ユーザのコピー指示によって、読取部17において読み取られたモノクロ二値化画像データと、カラー多値画像データと、それを画像処理部16でJPEG圧縮した画像データとを格納する。また、RAM13は、上記画像データに関連して、ユーザのコピー指示の設定内容も格納するものであり、また、上記画像データを管理するための管理情報、コピー標準設定情報、コピーユーザ設定情報、装置動作のワーク用情報、記録部のステータス情報を記憶する。
【0014】
図2は、上記実施例における操作部14を示す図である。
【0015】
操作部14は、ユーザがコピー操作を行うユーザインタフェース部であり、その構成例が図2に記載されている。
【0016】
表示部15は、ドットマトリックスタイプの大画面LCDとLCDドライバーとによって構成され、主制御部11からの制御に基づいて各種表示を行う。
【0017】
画像処理部16は、読取部17で読み込んだモノクロ2値データの圧縮、カラー多値データのJPEG圧縮、記録部18で画像を記録するときのモノクロ2値データの伸張、カラーJPEG画像の伸張等の画像処理を行い、データをRAM13に保存する。
【0018】
読取部17は、DMAコントローラ、CCDまたは密着型イメージセンサ(CIS)、汎用IC等によって構成され、主制御部11の制御に基づいて、CCDまたはCISを使用して読み取ったデータを、RAM13または画像処理部16に送る。
【0019】
記録部18は、DMAコントローラ、インクジェットプリンタヘッド、汎用IC等によって構成されているインクジェット方式のプリンタ、またはDMAコントローラ、レーザドライバ、ポリゴンミラー、定着器、汎用IC等によって構成されている電子写真方式のプリンタであり、主制御部11の制御によって、RAM13に格納されている記録データを取り出し、ハードコピーとしてプリントアウトするものである。
【0020】
表示部201は、表示部15の具体例であり、装置状態の情報通知やユーザが選択しているコピー設定情報、RAM13に記憶されている画像情報を表示するものである。
【0021】
図8は、表示部201(表示部15)の表示例を示す図である。
【0022】
表示例81は、上記実施例の待機状態時における表示例であり、RAM13に保存されているコピーユーザ設定情報の内容が表示されている。この表示例では、待機状態において、「変倍率」として[100%]が選択され、「カラーモード」として[カラー]が選択され、「画質モード」として[写真]が選択され、「記録紙サイズ」として[A4]が選択され、「濃度」として[レベル3]が選択され、「コピー部数」として[1]が選択されている。
【0023】
テンキー202は、コピー部数や変倍率を入力するテンキーであり、装置の待機状態でテンキーが押下された場合は、コピー部数の入力として扱われ、表示部201のコピー部数の領域に反映される。
【0024】
スタートキー203は、コピー開始を指示するキーであり、待機状態では、後述のメモリプリントキー210が押下され、メモリプリント記録モードに入り、表示部201が、RAM13に記憶されている画像情報を表示しているときに、選択画像を確定するキーとしても、スタートキーが使用されている。
【0025】
ストップキー204は、コピー動作の中断を指示するキーであり、待機状態で押下されると、ユーザが設定したコピー設定を、標準状態に戻し、また、メモリプリント記録モードから、待機状態へ戻るキーとしても、ストップキー204が使用される。
【0026】
変倍キー205は、コピーの変倍率を設定するモードに入るキーであり、押下し、変倍率設定モードに入れば、マイナスキー211を押下する度に、変倍率を表示する表示部201が小さくなり、プラスキー212を押下する度に、変倍率を表示する表示部201が大きくなる。
【0027】
変倍キー205を再び押下すると、変倍率を設定するモードを終了し、変倍率を、RAM13内のコピーユーザ設定情報に記憶させ、待機状態に戻る。
【0028】
カラーモードを切り替えるカラーキー206を押下する度に、カラーモード表示部201が、[カラー]と[モノクロ]との間で切り替わり、変更後の設定がRAM13内のコピーユーザ設定情報に記憶される。
【0029】
画質モードキー207は、コピーの画質を切り替える画質モードキーであり、このキー207を押下する度に、画質モード表示部201が[写真]と[文字]との間で切り替わり、変更後の設定が、RAM13内のコピーユーザ設定情報に記憶される。読み取り原稿が写真である場合は、[写真]を選択し、読み取り原稿がテキストである場合は、[文字]を選択すると、原画像に忠実なコピーを取ることができる。
【0030】
濃度キー208は、コピーの濃度を設定するモードに入るキーであり、このキー208を押下し、濃度設定モードに入れば、マイナスキー211を押下する度に、濃度表示部201が左に移動し、薄い濃度が設定されていることを示し、プラスキー212を押下する度に、濃度表示部201が右に移動し、濃い濃度が設定されていることを示す。濃度キー208を再び押下することによって、濃度を設定するモードを終了し、設定された濃度を、RAM13内のコピーユーザ設定情報に記憶させ、待機状態に戻る。
【0031】
記録紙サイズキー209は、コピー時の記録紙を指定するキーであり、押下する度に、記録紙サイズ表示部201に、装置に設置されている記録紙を順に表示し、ユーザが記録紙を指定することができる。
【0032】
メモリプリントキー210が押下されると、複写装置100は、通常のコピー動作ではなく、装置内部に記憶されている画像をプリントするモードに入る。
【0033】
マイナスキー211、プラスキー212は、それぞれ、変倍キー205が押下された後の変倍率設定モードでの変倍率の選択と、濃度キー208が押下された後の濃度設定モードでの濃度選択とに用いられる。
【0034】
図3は、上記実施例において、RAM13内に、コピー画像を蓄積する方法の一構成例である。
【0035】
蓄積画像キュー31は、コピーする際に、画像が接続される。キュー31には、蓄積ファイル数情報と、蓄積しているファイルの先頭のファイル情報管理ブロック32へのアドレス情報とが記憶されている。
【0036】
ファイル情報管理ブロック32は、1つの蓄積画像ファイルの情報を記憶する領域であり、記憶しているコピー画像の原稿サイズ、解像度、符号化方式、総ページ数、ファイル作成日等のファイルに関する情報を保持し、また、ユーザが行ったコピー設定の情報を記憶するコピー設定情報ブロック33を示すアドレス情報と、実際に画像情報を管理する画像情報管理ブロック34を示すアドレス情報とを保持している。
【0037】
また、ファイル情報管理ブロック32は、装置内に蓄積している次の画像ファイルのファイル情報管理ブロック32へのアドレス情報も記憶している。このように、ファイル情報管理ブロック32は、蓄積ファイルの数だけチェーンしている。
【0038】
コピー設定情報ブロック33は、ファイル蓄積時にユーザが行ったコピー設定の情報を記憶する領域であり、変倍率、カラーモード、画質モード、濃度、記録紙サイズ、部数等の情報によって、構成されている。
【0039】
画像情報管理ブロック34は、ページごとの画像情報を管理する領域であり、複数ページの画像が存在するときに、次ページの画像情報管理ブロック34を示すアドレス情報と画像とが存在する画像ブロック35を示すアドレス情報等によって構成されている。画像情報管理ブロック34も、ページごとにチェーンしている。
【0040】
画像ブロック35は、画像データが存在する領域であり、先頭にアドレス情報を保存する領域がある。ここで、画像ブロック35内で1ページの画像を全て保存できない場合に、続きのデータを保存する画像ブロックのアドレスを保存する。画像ブロックも、ブロック単位でチェーンしている。
【0041】
図4は、上記実施例において、RAM13内に配置されているコピー設定記憶領域を示す構成例である。
【0042】
上記実施例では、RAM13に、操作部14を使用してユーザが指示しているコピー設定値を保存するコピーユーザ設定値保存領域41と、装置の標準コピー設定を保存しておくコピー標準設定値保存領域42とが存在する。
【0043】
コピーユーザ設定値保存領域41には、変倍率、カラーモード、画質モード、濃度、記録紙サイズ、部数等の情報が保存され、保存されている情報は、表示部15(表示部201)に表示され、ユーザに通知される。コピー標準設定値保存領域42には、変倍率、画質モード、濃度、記録紙サイズ、部数等の標準設定の情報が保存される。なお、上記実施例では、コピー標準設定値保存領域42を、RAM13に配置してあるが、固定データとして、ROM12に配置するようにしてもよい。
【0044】
図5は、上記実施例におけるコピー処理の動作を詳細に示すフローチャートである。
【0045】
装置が電源投入され、スタンバイ状態になると、S501では、操作部14において、キー入力を待つ。キー入力があれば、S502において、入力されたキーがストップキー204であるか否かを調べる。
【0046】
ストップキー204であれば、S508において、コピー標準設定値保存領域42の各設定値を、コピーユーザ設定値保存領域41の各設定に上書きし、装置のコピー設定を標準状態に戻し、表示部15の表示内容を更新する。
【0047】
入力されたキーが、ストップキー204でなければ、S503において、入力されたキーが、メモリプリントキー210であるか否かを調べる。メモリプリントキー210であれば、S509において、装置内部に蓄積されている画像データをプリントするメモリイメージコピー処理を行う。メモリイメージコピー処理の詳細を、後述する。
【0048】
入力されたキーが、メモリプリントキー210でなければ、S504において、入力されたキーが、スタートキー203であるか否かを調べる。スタートキー203でなければ、S505において、入力されたキー操作に対応するユーザ設定を変更する。
【0049】
たとえば、表示部15(表示部201)が、表示例81のように表示しているときに、画質モードキー207が入力されると、コピーユーザ設定値保存領域41の「画質モード」の領域の設定を、[写真]から[文字]に変更する。そして、変更を表示部15(表示部201)に反映させ、表示例82が表示される。
【0050】
入力されたキーが、スタートキー203であれは、コピー処理を開始する。まず、S506において、読取部17が原稿を読み取る。このときに、コピー標準設定値保存領域42に存在するパラメータは、コピーユーザ設定値保存領域41に設定されているパラメータよりも優先させる。
【0051】
たとえば、ユーザがコピーユーザ設定値保存領域41において、「変倍率」で[70%]を指示していても、コピー標準設定値保存領域42の「変倍率」が[100%]であれば、「変倍率」を[100%]にして、原稿を読み取る。
【0052】
読み取った画像は、任意の符号化方式によって、圧縮され、ファイル情報管理ブロック32、画像情報管理ブロック34、画像ブロック35を用いて、RAM13に保存する。
【0053】
保存したファイルは、蓄積画像キュー31にチェーンさせる。そして、ユーザが指示したコピーの各設定値(コピーユーザ設定値保存領域41に保存されている)を、コピー設定情報ブロック33に保存する。
【0054】
続いて、S507においては、S506で保存したファイル情報管理ブロック32の画像を用い、印刷するメモリプリント処理を行う。処理の内容を、後述するが、メモリプリント処理内で、蓄積されている画像を、ユーザが指示する画像形式に変換し、印刷する。印刷が終了すると、S501に戻り、次のキー入力を待つ。
【0055】
図6は、上記実施例において、メモリイメージコピー処理S509の動作を詳細に示すフローチャートである。
【0056】
S601において、蓄積画像キュー31から、複写装置内100に保存されている画像ファイルを検索し、ユーザが選択できるように、その一覧情報を表示部15(表示部201)に表示する。これが、表示例83である。
【0057】
この表示例83では、ファイル蓄積日時、原稿サイズ、カラーモード、部数等の情報を表示している。これら表示される情報は、ファイル情報管理ブロック32、コピー設定情報ブロック33に記憶されている
そして、最上位に表示されているファイルの先頭に、マークをつけ、選択しているファイルをユーザに知らせる。この表示例において、ファイルの表示順は、作成日が新しいものを上位に表示しているが、ユーザが予め設定した順序で、選択画面を表示するようにしてもよい。
【0058】
また、表示情報として、上記以外にも、たとえば、図5に示すコピー操作フロー内に、ファイル名をユーザが入力できるように構成し、ファイル名を表示するようにすれば、蓄積画像ファイルの内容が、よりわかりやすくなる。
【0059】
S602では、ユーザがプリントするファイルを選択するキー入力を待っている。キー入力があれば、S603では、入力されたキーが、ストップキー204であるか否かを調べる。ストップキー204であれば、メモリプリント処理を終了し、通常のコピー画面へ戻る。
【0060】
入力されたキーがストップキー204でなければ、S604において、入力されたキーがプラスキー212であるか否かを調べる。プラスキー212であれば、S614において、1つ下のファイルにマークを移動し、選択ファイルと1つ上のファイルとを再表示する。
【0061】
たとえば、表示部15(表示部201)が、表示例83のように表示しているときに、プラスキー212が押下されると、表示例84のように表示する。
【0062】
入力されたキーが、プラスキー212でなければ、S605において、入力されたキーがマイナスキー211であるか否かを調べる。マイナスキー211であれば、S615において、1つ上のファイルにマークを移動し、選択ファイルと1つ下のファイルとを再表示する。
【0063】
入力されたキーが、マイナスキー211でなければ、S606では、入力されたキーがスタートキー203であるか否かを調べる。スタートキー203でなければ、無効キーであるので、S602に戻り、キー入力を待つ。
【0064】
スタートキーであれば、S607では、マークが表示されている画像を選択し、その画像のファイル情報管理ブロック32から、コピー設定情報ブロック33をたぐり、そこに保存されているコピー設定を、コピーユーザ設定値保存領域41に反映させ、さらに、パラメータの変更が可能であるように、コピー処理と同じ画面を表示する。
【0065】
たとえば、表示例84の状態でスタートキーが押下され、マークがついているファイルのコピー設定において、「変倍率」が[70%]であり、「カラーモード」が[カラー]であり、「画質モード」が[写真]であり、「濃度」が[レベル2]であり、「コピー部数」が[4]であれば、表示部15(表示部201)に表示例85の画面が表示される。
【0066】
ここでは、メモリプリントモードであることを、ユーザに通知するために、その旨が表示されている。
【0067】
S608においては、キー入力を待つ。この状態から、ユーザは、選択した画像を、以前コピーした設定でそのままプリントすることもでき、また、変倍率や部数等のパラメータを変更してプリントすることもできる。
【0068】
S608でキー入力があれば、S609において、入力されたキーがストップキー204であるか否かを調べる。ストップキー204であれば、メモリプリント処理を終了し、通常のコピー画面へ戻る。
【0069】
入力されたキーが、ストップキー204でなければ、S610では、入力されたキーが、メモリプリントキー210であるか否かを調べる。メモリプリントキー210であれば、S601へ戻り、プリントする画像ファイルの選択をやり直す。
【0070】
入力されたキーが、メモリプリントキー210でなければ、S611において、入力されたキーが、スタートキー203であるか否かを調べる。スタートキーでなければ、S613において、入力されたキー操作に対応して、ユーザ設定を変更する。この処理は、コピー処理においてのS505の処理と同様である。ここで、ユーザは、プリント時のパラメータを変更することができる。
【0071】
スタートキーであれば、選択した画像ファイルのファイル情報管理ブロック32から示されるコピー設定情報ブロック33のコピー設定値を、コピーユーザ設定値保存領域41の設定に変更し、S612では、ファイル情報管理ブロック32を用いて、印刷するメモリプリント処理を行う。プリント処理終了後は、メモリイメージコピー処理を終了する。
【0072】
図7は、上記実施例において、メモリプリント処理S505、S612の処理動作を詳細に示すフローチャートである。
【0073】
S701では、指示されたファイルのファイル情報管理ブロック32にチェーンされている画像データを、画像処理部16において、コピー設定情報ブロック33の設定値に従って、全ページ変換し、ユーザがプリントしたいイメージを作成する。
【0074】
続いて、S702において、作成した画像を、記録部18が、指定部数だけ記録紙に印刷する。
【0075】
上記実施例によれば、コピー動作を行う際に、ユーザの指定にかかわらず、装置の標準設定で原稿を読み込み、装置に蓄積し、画像に関連付けてユーザのコピー設定を記憶し、一度コピーされた画像を再プリントするメモリプリント動作時に、標準設定で蓄積された画像をベースにして、ユーザに再編集させるので、編集の累積による画像劣化がない。
【0076】
また、上記実施例によれば、ユーザが指定したコピー設定を記憶し、ユーザがプリントする画像を選択したときに、記憶していたコピー設定を装置のコピー設定に反映させ、原稿に対する現在の設定状況が一目でわかり、原稿をベースにした編集が可能であるので、ユーザが印刷される画像をイメージしやすく、ユーザの錯誤によるミスプリントが発生し難い。
【0077】
さらに、上記実施例によれば、メモリプリント動作時にも、通常のコピー操作インタフェースを用いて画像編集が可能であるので、画像編集用のインタフェースを新たに付加する必要がなく、装置のコストダウンになる。
【0078】
その上、ソフト上も、原稿を読み取って記録するコピー処理と、装置内部に保存された画像プリントする処理とにおいて、標準設定で蓄積された画像に、コピー設定の画像処理を加えるという共通処理を用いて記録するので、ソフト処理を小さくすることができる。
【0079】
【発明の効果】
本発明によれば、コピー動作を行う際に、ユーザの指定にかかわらず、装置の標準設定で原稿を読み込み、装置に蓄積し、画像に関連付けてユーザのコピー設定を記憶し、一度コピーされた画像を再プリントするメモリプリント動作時に、標準設定で蓄積された画像をベースにして、ユーザに再編集させるので、編集の累積による画像劣化がないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である複写装置100を示すブロック図である。
【図2】上記実施例における操作部14を示す図である。
【図3】上記実施例において、RAM13内に、コピー画像を蓄積する方法の一構成例である。
【図4】上記実施例において、RAM13内に配置されているコピー設定記憶領域を示す構成例である。
【図5】上記実施例におけるコピー処理の動作を詳細に示すフローチャートである。
【図6】上記実施例において、メモリイメージコピー処理S509の動作を詳細に示すフローチャートである。
【図7】上記実施例において、メモリプリント処理S505、S612の処理動作を詳細に示すフローチャートである。
【図8】表示部201(表示部15)の表示例を示す図である。
【符号の説明】
100…複写装置、
11…主制御部、
12…ROM、
13…RAM、
14…操作部、
15…表示部、
16…画像処理部、
17…読取部、
18…記録部。
Claims (2)
- 原稿を読み取り、ユーザの指示に従って画像変換し、記録紙に印刷する複写装置において、
装置の標準コピー設定を記憶する標準コピー設定記憶手段と;
ユーザが指示するコピー設定を記憶するユーザ指定コピー設定記憶手段と;
上記標準コピー設定記憶手段の設定に従って、原稿を読み取る原稿読み取り手段と;
上記原稿読み取り手段によって読み取った画像を記憶する画像記憶手段と;
上記ユーザ指定コピー設定記憶手段が記憶している情報を、上記画像記憶手段に関連づけて記憶する画像コピー設定記憶手段と;
上記画像記憶手段に記憶されている画像を、上記画像コピー設定記憶手段の設定に従って、変換する画像処理手段と;
上記画像処理手段が変換した画像を記録紙に印刷する記録手段と;
を有することを特徴とする複写装置。 - 請求項1において、
上記複写装置内部に記憶されている画像を記録するメモリプリントモードへ、移行を指示するメモリプリントモード移行指示手段と;
印刷する画像を選択し、編集するインタフェース手段と;
上記インタフェース手段が編集した編集情報を、画像ファイルに関連づけられている上記画像コピー設定記憶手段に反映させる反映手段と;
を有し、通常のコピー動作で使用する上記画像処理手段と上記記録手段とを用いて、装置内部に記憶されている画像を記録することを特徴とする複写装置。
Priority Applications (1)
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Cited By (3)
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2002
- 2002-10-02 JP JP2002289495A patent/JP2004128837A/ja active Pending
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