JP2004127246A - チケット発券方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】チケット購入者に対し、インターネットなどの電子情報通信網を介して、当該購入者を特定する情報を含んだチケット情報を改ざん不可能な画像データ形式で送信し、該購入者が当該チケット情報をプリンタで通常のプリント用紙にプリントアウトし、プリントアウトした購入者を特定する情報が表示されたチケットを持参して本人照合を可能とする。前記購入者を特定する情報として、チケットに予め登録された当該購入者の写真印刷する。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、飛行機や列車や遠距離バスなどの輸送機関や観劇やスポーツ観戦やイベントなどのチケットの発券システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近では、インターネットの発達により、飛行機や列車や遠距離バスなどの交通機関や観劇やスポーツ観戦などのチケットの予約がインターネットを介して行われるようになっている。また、予約後のチケットの発券については、購入希望者が特定のウェブサイトで必要事項を記入し予約を行い、その代金支払いをクレジットカードで決済し、受け付け番号などの情報を送信してもらい、それを持参して旅行代理店の窓口やコンビニエンスストアで実際のチケットを発券してもらう形態をとっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなチケットの発券方法では、ある程度の利便は向上するものの、旅行代理店やコンビニエンスストアに行って、支払いを済ませチケットに引き換える必要があり、その点が煩わしいという問題があった。
【0004】
このような問題を考慮して、チケット情報をEメールやウェブ上から送信(転送)し、購入者が自らのパソコンに接続したプリンタでプリントアウトするシステムが提案されている。しかしながら、そのようなシステムでは、チケット情報への改ざんが行われたり複数枚印刷される可能性があり、また本人照合ができないという問題がある。そのため、予め独自の情報が印刷された専用用紙をプリント用紙として使用したり(先行技術文献1)、プリンタ側にチケット専用用紙かどうかを判別する機能を持たせたり(先行技術文献2)、プリンタ側に確実に一枚だけ印刷されたかどうかを判定する機能を持たせたり(先行技術文献3)するなどの工夫がなされているが、そのような手間がかかるため、まだ実用化されるに至っていない。
【0005】
本発明は、以上の問題点に鑑みなされたもので、一般のプリンタを利用して本人照合が可能なチケットの発券をできるようにすることを目的とする。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−140733号
【特許文献2】
特開2003−99555号
【特許文献3】
特開2002−11926号
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のチケット発券方法は、チケット購入者に対し、インターネットなどの電気情報通信網を介して、当該購入者を特定する情報を含んだチケット情報を改ざん不可能なデータ形式で転送し、該購入者が当該チケット情報をプリンタで通常のプリント用紙にプリントアウトし、該プリントアウトした購入者を特定する情報が表示されたチケットを持参して本人照合を可能とすることを特徴とする。
【0008】
本発明において、前記購入者を特定する情報は、好ましくは、チケット発券側に、予め登録された購入者の写真であることが望ましい。また、購入者の携帯電話の番号や購入者のクレジットカードや運転免許証や健康保険証の情報とすることができる。さらに、購入者の生年月日の情報でもよい。
【0009】
上述した本発明によれば、プリントアウトしたチケットには、購入者を特定する本人の写真や携帯電話番号、クレジットカードや運転免許証や健康保険証の情報あるいは本人の生年月日などの情報が合わせて印刷されている。そのためプリントアウトしたチケットを持参し、それに例えば写真が印刷されていれば、本人照合は極めて容易であり、チケット購入者本人であるかどうかは一目瞭然である。よって、これまでの、複数枚印刷された場合の問題や改ざんの問題などを気にせず、一般のプリンタで通常のプリント用紙にチケットの印刷を行うことが可能となる。したがって、パソコンとプリンタさえあれば、自宅だけでなく会社やインターネットカフェなどでもチケットを入手することができ、極めて効率のよいチケットの発券を行うことができることから、利用者にとっては利便性が格段に向上することは言うまでもない。
【0010】
また、このチケットの発券方法では、チケット代金の支払いをウェブ上においてクレジットカードで行うことが好ましい。
【0011】
また、本発明では、改ざん不可能な画像データ形式として、PDFファイルを用いることが好ましい。この場合、チケット発券にあたって、利用者本人しか知り得ることのないIDおよびパスワードの入力後に発券可能とすることが望ましい。
【0012】
また、本発明では、前記電子情報通信網として、インターネットを利用したEメールを用いることが好ましい。
【0013】
さらに、本発明のチケット発券方法は、飛行機や列車や遠距離バスなどの輸送機関のチケットや、観劇やスポーツ観戦やイベントなどのチケットや、ホテルや旅館などの宿泊施設を利用するクーポンチケット等の発券に適用することが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明する。本実施の形態は、代表例として、高速バスの発券に使用されるものであるが、本発明に係る方法は、この用途に限定されるものではない。
【0015】
なお、本実施の形態は、利用者が自宅、会社、あるいは、インターネットカフェなどに設置されているプリンタを使用する。図6にその概略を示す。通信ネットワークとしてのインターネット1には、利用者の端末であるコンピュータ3が接続され、このコンピュータ3にはプリンタ4が接続されている。Aは自宅、Bは会社、Cはインターネットカフェに、それぞれ設置されている端末を示す。利用者は、端末からインターネットを介して、本サービスの提供者などのホストコンピュータ2にアクセスする。
【0016】
図1は、本発明に係るインターネットを利用したチケット発券方法のフローチャートを示す図である。発券を受けようとする利用者は、コンピュータや携帯電話等の電話通信端末(図示せず)を利用して、インターネットの本発明の発券方法を実施するサイトにアクセスする。ホストコンピュータ2は、最初に、利用者に対してログインの認証処理を求める(ステップ100)。
【0017】
このログイン認証処理は、図2に示される。最初に、未ログイン状態かが判定され(ステップ101)、ログインされていればログイン処理が行われる(ステップ102)。さらに、会員か否かがステップ103において判定される。判定には、会員である利用者に事前に付与されたパスワード等を利用する。パスワードを取得していない未登録会員であれば、会員を特定するための情報、例えば、利用者の住所、氏名、年齢、性別、電話番号、電子メールアドレス等の個人情報を入力し、新規会員登録が行われる(ステップ104)。これらの文字情報は改ざんの可能性が高く、また本人照合がし難かったりまた照合できたとしても手間がかかるため、これに併せて、利用者本人の顔写真等の画像データを利用者に求める。
【0018】
ステップ104において必要となる画像データは、コンピュータに接続された画像獲得手段、例えば、インターネットカメラや、携帯電話に附属する小型カメラ等により、ホストコンピュータ2に伝送される。また、会員登録センターなどで写真撮影し、それをホストコンピュータ2に登録するようにしてもよい。ホストコンピュータ2は、この利用者本人の顔写真を示す画像データを、上記の文字情報である個人情報と関連させてホストコンピュータ2の会員データベース(図示せず)に記憶する(ステップ105)。ステップ105の処理が終了すると、会員となった利用者にパスワードが付与される。なお、ステップ103で登録済み会員であることが判明した場合には、このサブルーチンは直ちに終了する。
【0019】
上記のログイン認定処理が終了すると、最初に発着地を選択する地図を利用者の端末に設けられているモニターや液晶画面等のディスプレーに表示する(以下、「端末表示画面」とする)(ステップ200)。この端末表示画面において発着地が選択されると、ホストコンピュータ2は、続いて、路線選択画面が表示する(ステップ300)。路線選択画面においては、その路線のバス停とそのバス停までの運賃等の情報が表示される。これらの情報は、予めホストコンピュータ2の路線情報データベース(図示せず)に記憶されている。
【0020】
利用者が、ホストコンピュータ2から提供された路線情報を参照し、空席紹介のための出発日時等を入力すると、ホストコンピュータ2は空席照会処理を開始する(ステップ400)。ホストコンピュータ2は、ホストコンピュータ2の予約情報データベース(図示せず)に記憶されている予約情報を参照し、利用者が指定した路線や日時等の予約条件に合致する一以上のバス便を選択し、それらの空席情報を利用者の端末表示画面に表示する(ステップ500)。利用者は、この空席情報に基づき、利用可能でありかつ希望するバス便を選択する。なお、この空席照会処理を行うステップ400及び500は、往復、片道等の選択が可能であり、往復の場合には、往路の空席照会処理と復路の空席照会処理がそれぞれ実行される。
【0021】
利用者によるバス便の選択が行われると、ホストコンピュータ2は、利用者に対して選択したバス便を予約するか否かを端末表示画面に表示する(ステップ600)。利用者が予約を選択すると、ホストコンピュータ2は、利用者に対して、利用者の有する電子メールアドレスの入力を求め、入力されたアドレスの正当性について確認処理を行う(ステップ700)。
【0022】
電子メールアドレスの確認処理の結果、アドレスの正当性が判定されると、利用者の端末表示画面に予約入力画面が表示される。利用者は、この予約入力画面において、乗車地や降車地のほか、利用者の電話番号、乗車する者の氏名、性別、料金区分(大人又は子供等)の予約情報を入力する(ステップ800)。ホストコンピュータ2は、予約情報の入力が適正であると判定した場合には、利用者の端末表示画面に、ホストコンピュータ2が選択した指定座席と共に、予約確認画面を表示する。
【0023】
予約確認が終了すると、上記予約情報に基づく発券の対価に対する支払処理が開始する(ステップ900)。利用者は、クレジットカード等のカード番号、有効期限年月日等のクレジットカード情報を利用者の端末に入力する。ホストコンピュータ2は、このクレジットカード情報に基づいて与信処理を行う(ステップ1000)。すなわち、代金の支払いが行われる。
【0024】
与信処理が完了すると、ホストコンピュータ2は発券準備処理を開始する(ステップ1100)。図3に示す発券準備処理は、最初に、クレジット決済側へ売上依頼電文を送信し(ステップ1101)、また、利用者に対しては予約確定を通知する(ステップ1102)。この通知は、利用者の端末表示画面に表示される。
【0025】
次に、PDFデータにより乗車票が作成される(ステップ1103)。PDFデータは、改ざん不可能な画像形式であるため、乗車票の改ざんを防止することができる。また、このPDFデータを書き換え防止ソフトで制御することにより、利用者による改ざんをより確実に防止することができる。このPDFデータには、上述したバス便名や出発日時、予約データである乗車地や降車地のほか、指定座席、乗車する者の氏名、性別、料金区分(大人又は子供等)が含まれている。さらに、利用者の氏名が表示された乗車票のPDFデータには、会員データベースに記憶されている利用者本人の顔写真等の画像データも取り込まれる。
【0026】
PDFデータが完成すると、利用者の予約をホストコンピュータ2の予約情報データベースへ記憶し、当該データベースの履歴を更新し(ステップ1104)、予約完了の旨を確認する電子メールが利用者に対して送信される(ステップ1105)。なお、この予約完了確認の電子メールには、乗車票の発券を行うURLが表示されている。
【0027】
上記発券準備処理が完了すると、ホストコンピュータ2は利用者に対して、乗車票の発券を行うか否かの選択を利用者の端末表示画面に表示する(ステップ1200)。利用者が発券を希望すると、上記ステップ1103において作成したPDFデータを利用者の端末に転送(送信)するという乗車票発券処理が行われる(ステップ1300)。
【0028】
図4に示す乗車票発券処理は、最初に発券処理が選択されたかを判定される(ステップ1301)。選択した場合には、PDFデータを利用者の端末に送信し、その乗車票が端末表示画面に表示される(ステップ1305)。一方、一の利用者において、発券可能状態にある予約が複数件ある場合には予約一覧が選択され、予約一覧が端末表示画面に表示される(ステップ1302)。予約一覧から一の予約が選択されると、予約詳細画面が表示される(ステップ1304)。そして、発券処理が選択されると(ステップ1304)、上記のステップ1305と同様の処理が行われる。
【0029】
利用者であるチケット購入者は、このPDFデータを利用者の端末に接続したプリンタから通常のプリント用紙にプリントアウトする(ステップ1306)。このプリントアウトされたチケットには、利用者の顔写真からなる購入者を特定する情報が表示されている(図5参照)。そして、プリントアウトした購入者は、このプリントアウトしたチケットを持参してバス停に直接持参するだけで乗車することができる。一方、発券側は、当該プリントアウトされたチケットに表示された利用者の顔写真により、容易に本人照合が可能となる。
【0030】
なお、以上の実施形態の説明では、本発明の「購入者を特定する情報」として、利用者の写真(顔写真)を使った場合を例として説明したが、本発明の「購入者を特定する情報」はそのような写真だけに限られない。たとえば、携帯電話番号やクレジットカードの番号や運転免許証番号や健康保険証番号など、購入者個人が携帯する所有物であって、固有の番号や文字などが付されているものであれば、本発明の「購入者を特定する情報」として利用できる。また、個人の生年月日や個人の氏名のように、チケットの使用時に運転免許証や健康保険証などでそれが正しいものであることを確認できる情報であってもよい。
【0031】
また、以上の実施形態の説明では、本発明のチケット発券方法を長距離バスの乗車票(チケット)の発券に適用した例について説明したが、本発明のチケット発券方法は、飛行機や列車などの他の交通機関のチケット(切符)や、観劇やイベントやスポーツ観戦などのチケットや、旅館やホテルの宿泊施設のクーポンチケットなど、あらゆるチケットの発行に利用できる。
【0032】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、本発明のチケット発券方法は、利用者であるチケット購入者に対し、インターネットなどの電気情報通信網を介して、当該購入者を特定する情報を含んだチケット情報を改ざん不可能なデータ形式で転送し、該購入者が当該チケット情報をプリンタで通常のプリント用紙にプリントアウトし、プリントアウトした購入者を特定する情報が表示されたチケットを持参して本人照合を可能とするため、利用者にとって、チケットの引き換えなどの手数がかからない。また、チケット発券側にとっても、チケット発券の手続を完全に電子化することができる。
【0033】
さらに、購入者の顔写真等を購入者特定のための情報としてチケットに印刷しているので、チケットを確認するサービスの提供現場においても、本人照合が容易であり、そのため通常のプリンタの使用による複数枚の発券や改ざんの問題を解消することができるという利点がある。
【0034】
さらにまた、PDFデータを使用するため、通常のプリンタを用いてチケットをプリントアウトしても、チケットの改ざんを防止することができ、利用者に対して、新たなハードウェアを要求しないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態におけるチケット発券方法のフローチャートを示す。
【図2】図1に示すログイン認定処理を示すフローチャートである。
【図3】図1に示す発券準備処理を示すフローチャートである。
【図4】図1に示す乗車票発券処理を示すフローチャートである。
【図5】図1に示す発券方法により発券されたチケットを示す説明図である。
【図6】図1に示す発券方法に使用するホストコンピュータ2、インターネット、端末A、B、C、コンピュータ3、プリンタ4の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 インターネット
2 ホストコンピュータ
3 コンピュータ
4 プリンタ
A 自宅端末
B 会社端末
C インターネットカフェ端末
100 ログイン認定処理
200 発着地選択
300 路線選択
400 空席参照選択
500 空席情報表示
600 予約選択
700 メールアドレス確認
800 予約情報入力
900 支払選択
1000 与信処理
1100 発券準備処理
1200 発券選択
1300 乗車票発券処理
Claims (11)
- チケット購入者に対し、インターネットなどの電子情報通信網を介して、当該購入者を特定する情報を含んだチケット情報を改ざん不可能な画像データ形式で転送し、該購入者が当該チケット情報をプリンタで通常のプリント用紙にプリントアウトし、該プリントアウトした購入者を特定する情報が表示されたチケットを持参して本人照合を可能とするチケット発券方法。
- 前記購入者を特定する情報は、チケット発券側に、予め登録された当該購入者の写真である請求項1に記載のチケット発券方法。
- 前記購入者を特定する情報は、当該購入者の携帯電話の番号である請求項1に記載のチケット発券方法。
- 前記購入者を特定する情報は、当該購入者のクレジットカード、運転免許証または健康保険証の情報である請求項1に記載のチケット発券方法。
- 前記購入者を特定する情報は、当該購入者の生年月日の情報である請求項1に記載のチケット発券方法。
- チケット代金の支払いをクレジットカードで行う請求項1に記載のチケット発券方法。
- 前記改ざん不可能な画像データ形式は、PDFデータである請求項1に記載のチケット発券方法。
- 前記電子情報通信網は、インターネットを利用したEメールである請求項1に記載のチケット発券方法。
- 前記チケットは、飛行機や列車や遠距離バスなどの輸送機関のチケットである請求項1に記載のチケットの発券方法。
- 前記チケットは、観劇やスポーツ観戦やイベントなどのチケットである請求項1に記載のチケットの発券方法。
- 前記チケットは、ホテルや旅館などの宿泊施設のクーポンチケットである請求項1に記載のチケットの発券方法。
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