JP7394202B1 - 電子チケットシステム、チケット情報管理装置、認証装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者端末を媒介として施設等を利用する際の利用者の利便性を向上させる。【解決手段】交通車両や施設等の利用対象の利用を可能にする利用権限が付与された電子チケットを識別する利用権限IDが、利用対象(対象ID)毎に、マスタ権限リストMLに、当該電子チケットの利用可能時期に限り保持されている。認証装置は、利用者端末から読み取ったコード情報に利用権限IDが含まれ且つその利用権限IDがローカル権限リストLLに保持されている場合、利用者端末の操作入力を待つこと無く、当該利用者端末を携帯する利用者による利用対象の利用を可能にする。【選択図】図2

Description

本発明は、交通車両や施設等の利用対象における電子チケットの利用及び管理を容易にする技術、特に利用対象におけるチケット認証(利用権限認証)技術に関する。
スマートフォンやタブレットのような携帯端末の普及により、携帯端末を媒体として提供される様々なサービスが提案されている。例えば特許文献1には、交通機関及び(又は)施設を携帯端末に表示される取引情報(例えばQRコード(登録商標)で表される電子チケット)により利用できるようにした情報処理システムが開示されている。
この情報処理システムは、携帯端末から取引情報を読み取ると、当該取引情報による交通機関の利用又は施設の利用権限の有無、すなわち利用の可否を判別し、利用権限があると判断された場合に取引情報と交通機関の利用に関する情報又は施設の利用に関する情報を関連付けて記憶する。
特許文献1に開示された情報処理システムによれば、利用者が、複数の電子チケットを持つ必要がなく、また、乗車券の購買から乗り物および施設の利用、そして決済まで、駅の窓口や旅行会社での乗車券の受渡・引換を介することなく、シームレスに携帯端末のみで完結可能となるとされる。交通機関の管理者にとっても、取引情報と関連付けて記憶されている情報を用いて交通機関の利用又は施設の利用を管理することができ、利用者と管理者の双方に有益とされる。
特開2021-117707号公報
観光地等に設けられる駅や施設等によっては、携帯端末に表示される取引情報を個別に読み取った上で利用権限の有無を検証するための装置を備えていないことがある。また、取引情報の管理形態、例えば取引情報の発行及び認証のシステムが異なる場合、利用者は、交通機関や施設等を利用しようとするたびに、該当する取引情報を携帯端末において出し分ける必要がある。これは利用者にとって煩雑な作業であり、利便性低下の原因となる。
本発明の課題の一つは、上記の問題を解消し、利用者端末を媒介として複数の交通機関や施設等の利用対象を利用する際の利用者の利便性を向上させる利用権限の認証技術を提供することにある。本発明の他の課題は、本開示により明らかになるであろう。
本発明の一つの態様は、1つ以上の利用対象の利用権限が付与された電子チケットを識別する利用権限IDが利用対象毎に当該電子チケットの利用可能時期に限り保持されている利用権限保持手段と、いずれかの前記利用対象における権限認証位置に前記電子チケットに関連付けられたコード情報を保有する利用者端末が存在することを、当該利用者端末又は当該権限認証位置で前記コード情報を受領した認証装置からの情報に基づいて検知する検知手段と、前記検知手段が前記利用者端末を検知した時点で、前記コード情報を前記権限認証位置に存在する前記利用者端末又は前記認証装置から受領する受領手段と、受領したコード情報を解析する解析手段と、解析されたコード情報に前記利用権限IDが含まれ且つその利用権限IDが前記利用権限保持手段に保持されているときに、認証成功情報を当該利用者端末又は前記認証装置へ出力する制御手段と、を備えた電子チケットシステムである。
本発明のもう一つの態様は、1つ以上の利用対象の利用権限が付与された電子チケットを識別する利用権限IDが利用対象毎に当該電子チケットの利用可能時期に限り保持されている利用権限保持手段にアクセス可能な装置であって、いずれかの前記利用対象の権限認証位置に設けられ前記電子チケットに関連付けられたコード情報を保有する利用者端末の存在を検知した認証装置から前記コード情報を受領する受領手段と、受領した前記コード情報を解析する解析手段と、解析された前記コード情報に前記利用権限IDが含まれ且つその利用権限IDが前記利用権限保持手段に保持されているときに、認証成功情報を前記認証装置へ出力する制御手段と、を備えたチケット情報管理装置である。
本発明のもう一つの態様は、1つ以上の利用対象の利用権限が付与された電子チケットを識別する利用権限IDが利用対象毎に当該電子チケットの利用可能時期に限り保持されている利用権限保持手段にアクセス可能な装置であって、前記利用対象毎に設けられており、前記装置は、いずれかの前記利用対象における権限認証位置で、前記電子チケットに関連付けられたコード情報を保有する利用者端末の存在を検知したときに当該コード情報を取得するローカル端末から前記コード情報を受領する受領手段と、受領した前記コード情報を解析する解析手段と、解析された前記コード情報に前記利用権限IDが含まれ且つその利用権限IDが前記利用権限保持手段に保持されているときに、認証成功情報を前記ローカル端末へ出力する制御手段と、を備えた認証装置である。
本発明によれば、利用者端末を媒介として複数の交通機関や施設等の利用対象を利用する際の利用者の利便性を向上させることができる。
本実施形態に係る電子チケットシステムの全体構成図。 マスタ権限リストの例示図。 ローカル権限リストの例示図。 認証装置のハードウエア構成図。 認証装置の機能構成図。 チケット情報管理装置のハードウエア構成図。 チケット情報管理装置の機能構成図。 利用者情報の例示図。 チケットマスタデータの例示図。 利用者端末に表示されるチケット一覧画面の例示図。 チケット情報の例示図。 利用者端末のハードウエア説明図。 利用者端末の機能構成図。 チケット利用の処理フロー図。 利用者端末に表示されるコード情報の出力態様の例示図。
以下、本発明を、利用対象における電子チケットの利用を容易にする電子チケットシステムに適用した場合の実施の形態例を説明する。利用対象は、交通網の利用ノード(駅の改札口、停車場、船着場、マルチモーダルのターミナル、タクシー乗り場等)、交通車両(電車、バス、レンタカー、シェアカー、シェアサイクル、タクシー等)、施設(美術館、博物館、神社仏閣、宿泊施設、テーマパーク等)、設備(アミューズメント設備の乗降場等)、店舗(お土産屋、飲食店等)等、あるいはこれらの組合せである。
電子チケットは、交通網の利用ノードから交通車両に乗車するための乗車チケット、美術館、博物館等の施設の入場口からの入場を可能にする入場チケット、宿泊施設のロビーを通じて宿泊を可能にする宿泊チケット、飲食店舗における飲食を可能にする飲食チケット、お土産店等における買い物を可能にする買い物チケット等である。ただし、これらのチケット例以外の電子チケットであってもよいのは勿論である。
以後の説明において「チケット」という場合、電子チケットを意味するものとする。
各チケットには利用対象の利用権限、すなわちそのチケットを用いて利用対象を利用できることを表す情報が付与されている。利用権限には、チケットの内容に応じた利用条件や有効期間が設定されている。有効期間を過ぎると当該利用対象についての利用権限を失う。有効期間中であっても所定条件を満たす場合、例えば1回利用するだけのチケットについては、その条件を満たすことでただちに利用権限を失う。
このようなチケットのうち、乗車チケットは、交通機関又はその代理店で独自に発行され、電車等の交通車両を利用する際に用いる乗車チケットの利用権限の有無の認証、すなわちチケット認証は、発行元が基準を定めた個別認証システムで行われるのが一般的である。チケット認証に成功したときは認証成功情報が出力される。チケット認証に失敗したときはアラームが出力される。入場チケット、宿泊チケット、飲食チケット、買い物チケットその他のチケットについても同様である。
本実施形態では、利用対象を利用しようとする度に、このようなさまざまな個別認証システムによるチケット認証を受けるために画面を出し分ける操作に対して、利用者端末の携帯者、つまり利用対象を利用しようとする利用者が抱く煩雑感を緩和する電子チケットシステムの例を説明する。
[電子チケットシステムの概要]
図1は、本実施形態に係る電子チケットシステム1の全体構成図である。電子チケットシステム1は、例えば、認証装置10とチケット情報管理装置20とを有し、利用者端末30を携帯して利用対象を利用しようとする者(利用者端末30の携帯者=利用者)に、チケットの快適な利用環境、例えば利用者端末30の操作入力を待つこと無く、利用対象を利用できる環境を提供する。
各認証装置10及びチケット情報管理装置20は、それぞれ通信機能を有する情報処理装置の一種であり、例えばインターネット等の通信ネットワークNに接続される。
通信ネットワークNには、利用者端末30、あるいは利用者がアクセス可能なパーソナルコンピュータ(PC)40も接続可能である。また、チケットを個別に発行する事業者システム、あるいは、チケットの利用権限等を管理する上記の個別認証システムを含む複数の外部システム50も通信ネットワークNに接続が可能である。
なお、図1の構成に限らず、各認証装置10とチケット情報管理装置20との間は、LAN(Local Area Network)あるいはVPN(Virtual Private Network)を介して個別に接続されていてもよい。
認証装置10は、チケット認証のために利用対象毎に設けることができる。「利用対象毎」とは、物理的にチケット認証を行う物理的な権限認証位置毎であってもよく、物理的な権限認証位置に対して1対1に対応する論理位置(ロケーション)毎であってもよい。
認証装置10は、図1に示されるように、1つ以上のローカル端末60と協働で動作する構成であってもよい。ローカル端末60は、例えば、利用者がチケット認証を受ける権限認証位置、例えば駅の改札口、バス停留所、施設等の受付ロビー、店舗の入口ないし精算所、あるいは、バスの入口等にそれぞれ設けることができる。
ローカル端末60は、例えば、利用者端末30から情報を非接触で取得することが可能な通信端末であり、利用者端末30から取得した情報を認証装置10へ送信する。各ローカル端末60は、例えばビーコンやNFC(Near field communication)のように、非接触通信により受信した情報を認証装置10へ転送するだけの低消費電力の簡易端末であってもよく、利用者端末30のブラウザに表示された画像(チケット券面画像又は後述するコード情報に対応する画像)を読み取る端末であってもよい。あるいは、利用者向けのメッセージ等出力機能、音声出力機能を有するインテリジェントな情報端末であってもよい。あるいは、電子チケットの利用済であることを示す電子スタンプを押す、いわゆる電子もぎりを行う機能を有する情報端末であってもよい。ローカル端末60は、また、認証装置10の一部品、あるいは認証装置10の一機能として構成されていてもよい。また、認証装置10又はローカル端末60は、利用対象の認証位置に設けられる入場ゲート等の開閉制御機構と連動するものであってもよい。
チケット情報管理装置20は、様々な利用対象の利用を可能にするチケットの管理(発行、購入代行、受領、記録、変更、削除等)を統合的に行うWebサイト、それを装置内で実現するコンピュータプログラム、あるいは利用者端末30においてそれを実現させる利用者端末用AP(APはアプリケーションプログラムの略、以下同じ)として構成することができる。チケット情報管理装置20は、例えば、利用者の自宅又は職場に存在するPC40向けあるいは外部システム50向けに、入出力インタフェース(ブラウザ)を提供し、利用者端末30を携帯する利用者向けに利用者端末30用の入出力インタフェース(簡易ブラウザ)を提供することができる。
利用者は、利用者端末30あるいはPC40を用いて、チケット情報管理装置20、あるいは、いずれかの外部システム50にアクセスし、所望の利用対象を利用するためのチケットを購入することができる。
チケット購入により、利用者には、利用対象の利用権限が付与され、当該チケットを利用するための操作を、利用者端末30から閲覧可能であるWebサイト、または利用者端末30において動作する利用者端末用APの夫々の操作画面を通じて受け付けて所要の処理を実行できるようになる。
[利用権限保持手段]
電子チケットシステム1は、チケットを保有する利用者のチケット認証に用いる利用権限を利用対象毎に保持する利用権限保持手段を備える。
利用権限保持手段は、認証装置10及びチケット情報管理装置20がアクセス可能な論理位置に設けられる。利用権限保持手段には、1つ以上の利用対象の利用権限が付与されたチケットを識別する利用権限IDが、利用対象を識別するための対象IDやチケット券面の画像等と関連付けて、所定のストレージに更新自在に保持される。利用権限IDは、利用対象の利用権限が購入された事実を一意に証明できる情報であれば、どのようなデータ構造の情報であってもよい。例えば、利用者を識別する利用者ID(アカウント名等)あるいは利用者端末を識別する利用者端末IDであってもよい。
上記のように利用者毎及び利用対象毎のチケット認証に用いる利用権限を保持する機能を有する限りにおいて、利用権限保持手段の物理的構成は、さまざまな態様をとり得る。本実施形態では、チケットを利用可能な利用対象毎の利用権限を管理するためのマスタ権限リストMLと、チケット認証を行う所定位置毎に管理するためのローカル権限リストLLとを、認証装置10及びチケット情報管理装置20が協働で管理する場合の例を説明する。
図2は、マスタ権限リストMLの例示図である。図示の例では、マスタ権限リストMLには、1つ以上の対象IDが設定され、各対象IDには、当該利用対象の通称(利用対象名)と利用権限IDとが紐付けられている。利用対象名は確認又は検証用であり、略称であってよく、他の情報と関連付けられているときは省略することもできる。同じ利用対象についてのチケットが複数の利用者により購入された場合、当該チケットの利用対象に対して複数の利用権限IDが紐付けられる。例えば図2の対象ID#1は、利用対象(桃源台で船を利用)に対して「a12」と「c98」の利用権限IDが紐付けられている。
また、例えば観光地で一定期間だけ複数の利用対象を定額で共通に利用できる周遊券のように、一人の利用者が複数のチケットを一括購入することができる。この場合、複数の利用対象に同じ利用権限IDを保持することができる。図2の例では、利用権限IDが「c98」のチケットを保有する利用者に対して、当該チケットを通じて対象ID#1~#7のすべての利用対象について利用権限が付与されている。他の利用権限ID「a12」、「b50」についても同様である。
図3は、ローカル権限リストLLの例示図である。図3に示されるローカル権限リストLLは、「桃源台(船)」における船着場においてチケット認証時に参照される対象ID#1のものである。他の対象ID#2~#7についても同様の内容とすることができる。
ローカル権限リストLLには、チケット認証を行う位置(船着場等)で利用者に利用許可を与えるために必要な情報、つまり、チケット認証を肯定するために必要なエビデンス情報が保持される。
そのようなエビデンス情報は、利用者端末30を検知した時点で利用権限を有する利用者がその位置に存在するという情報、言い換えれば、当該時点でその位置に存在する利用者端末30の携帯者が該利用対象の利用権限を有するという情報である。エビデンス情報は、例えば、当該利用権限IDあるいはチケット券面画像に対応するコード情報としてローカル権限リストLLに保持される態様であってよい。
コード情報は、利用者端末30とは別ルートで取得され、ローカル権限リストLLに保持される。一つの態様では、コード情報は、マスター権限リストMLの管理手段、例えばチケット情報管理装置20から取得される。ローカル権限リストLLの内容は、一定期間毎(例えば5分間隔)に更新される。ローカル権限リストLLには、該チケットの有効期間及び利用の条件も検証用等のために保持してあってもよい。「有効期間」は始期と終期を有する期間情報である。「利用の条件」は、例えば1回限り、周遊券、回数券等の別である。
[認証システムの構成例]
認証装置10の構成例について説明する。図4は、認証装置10のハードウェア構成図である。認証装置10は、情報処理装置の基本構成として、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、メモリ14、及び通信インタフェース(I/F)15を備える。これらは、バス16を介して相互に通信可能に接続されている。
CPU11は、ROM12に格納される基本制御プログラムのもとでメモリ14にインストールされた権限認証プログラムとを実行することにより、該情報処理装置を認証装置10として動作させる。CPU11は計時機能を有する公知のものである。RAM13は、CPU11に動作時のワークエリアを提供する。メモリ14は、不揮発性の書き換え可能なストレージデバイスである。メモリ14には、フラッシュメモリ、ユニバーサルメモリ、その他の簡易ストレージデバイスが使用可能である。通信I/F15は、通信ネットワークNとの間の通信を可能にするインタフェースである。
図5は、認証装置10の機能構成図である。認証装置10は、上記の権限認証プログラムを実行することで、当該情報処理装置に、制御部101、コード情報管理部102、通信部103、取得部104、LL管理部105、ローカル権限リスト保持部106の機能を構築する。
制御部101は、認証装置10の全体の動作を制御する。コード情報管理部102は、例えばチケット情報管理装置20から上記のコード情報を受領してRAM13あるいはメモリ14に一時的に格納する。通信部103は、通信I/F15を介して通信ネットワークNとの間にデータ通信路を確立する。
取得部104は、利用対象における所定の権限認証位置に存在する利用者端末30あるいはローカル端末60から該利用者端末30を携帯する利用者が保有するチケットの利用権限ID(あるいはそれに対応するコード情報等)と現在日時とを取得する。権限認証位置は、認証装置10又はローカル端末60の設置時点で予め特定し、記憶しておくことができる。
利用者端末30から利用権限IDを直接取得する場合、取得部104は、利用者端末30との間で通信ネットワークNを介して通信を行う。ローカル端末60を経由してチケット情報管理装置20から利用権限IDを取得する場合、取得部104は、ローカル端末60との間で近距離無線通信等を介して通信を行う。
LL管理部105は、利用者により利用対象のチケットが購入される度に生成される、当該利用対象用のローカル権限リストLL(図3)をチケット情報管理装置20から取得し、これをLL保持部106に保持する。
制御部101は、利用者端末30から利用権限ID(あるいは対応するコード情報)を取得したことを契機に、ローカル権限リストLLにアクセスする。そして、取得した利用権限IDがローカル権限リストLLに存在し、かつ、有効期間中で、利用の条件も満たす場合、制御部101は、認証成功情報を出力する。つまり、利用者端末30による操作入力を待つこと無く、その利用者による利用対象の利用を可能にする情報を出力する。
[チケット情報管理装置の構成例]
チケット情報管理装置20の構成例について説明する。図5は、チケット情報管理装置20のハードウエア構成図である。チケット情報管理装置20は、情報処理装置の基本構成として、CPU21、ROM22、RAM23、ストレージ24、通信インタフェース(I/F)25、及びユーザインタフェース26を備える。ユーザインタフェース26は、例えばブラウザ画面に設けられる入力部27及び出力部28を有する。これらの構成要素は、バス29を介して相互に通信可能に接続されている。
CPU21は、ROM22に格納される基本制御プログラムのもとでストレージ24にインストールされたチケット管理プログラムを実行することにより、当該情報処理装置をチケット情報管理装置20として動作させる。CPU21は計時機能を有する公知のものである。RAM23は、CPU21に動作時のワークエリアを提供する。ストレージ24は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の大容量記憶装置である。通信I/F25は、通信ネットワークを介した認証装置10との間の通信や、利用者端末30との間の通信を制御する。
ユーザインタフェース26の入力部27は、キーボード、マウス、タッチパネル等であり、チケット情報管理装置20の管理者等による入力を受け付ける。ユーザインタフェース26の出力部28は、ディスプレイ、スピーカ等であり、チケット情報管理装置20の管理者等へ情報を出力する。
チケット情報管理装置20は、CPU21が上記のチケット管理プログラムを実行することで、当該情報処理装置に、制御部201、通信部202、利用者管理部203、利用者情報保持部204、チケットマスタデータ管理部205、チケットマスタデータ保持部206、チケット管理部207、チケット情報保持部208、コード情報発行部209、WL管理部210、及びマスタ権限リストWLを保持するWL保持部211の機能を構築する。
制御部201は、チケット情報管理装置20の全体の動作を制御する。通信部202は、認証装置10、利用者端末30、PC40あるいは外部システム50との間でインタフェースを通じて各種情報の受け渡しを行う。例えば、通信部202は、利用者端末30との間で、利用者の個人情報の登録やチケット購入のためのデータの送受信等を行う。通信部202は、また、外部システム50からチケットを購入した利用者の個人情報(アカウント名を含む)、その利用者が購入したチケットの情報(コード情報を含む)を取得する。通信部202は、また、必要に応じて、認証装置10へローカル権限リストLL又はその掲載事項を送信するとともに認証装置10からチケットの消費状況を含む利用履歴等を受信する。
利用者管理部203は、通信部202を通じて、利用者端末30、PC40あるいは外部システム50から取得した利用者の個人情報すなわち利用者情報に基づいて利用権限IDを生成し、この利用権限IDに利用者情報を紐付けて利用者情報保持部204に登録する。利用者管理部203は、利用者による利用者端末30やPC40の操作等に基づいて、該利用者の利用者情報の新規追加、削除、変更等を行うことができる。
利用者情報の一例を図8に示す。利用者情報は、本例では、「個人情報」、「属性」、「決算関連情報」、「保有チケット」が含まれる。「個人情報」は、例えばメールアドレス、名前、電話番号あるいは認証時に用いられるアカウント名およびパスワードを含む。「属性」は生年月日等であるが、チケットに関する問い合わせ用の情報である。「決算関連情報」はチケット購入のための決済手段であるクレジットカード番号や銀行口座番号等である。「保有チケット」は、利用者が購入したチケットであり、利用の条件を満たさなくなったり有効期間が過ぎたものは、削除される。
チケットマスタデータ管理部205は、通信部202を通じて取得した利用者が購入したチケット情報に基づいて、チケットマスタデータを生成し、これをチケットマスタデータ保持部206に登録する。
チケットマスタデータは、マスタ権限リストMLやローカル権限リストの基礎となる対象ID、利用権限ID、利用権限の内容を含む各種データのマスタデータであり、ML管理部210やLL管理部105により所定周期で参照される。チケットマスタデータ管理部205は、ユーザインタフェース26の操作等に基づいてチケットマスタデータの新規追加、削除、変更等を行うことができる。
図9は、チケットマスタデータの例示図である。チケットマスタデータは、当該チケットの購入時に利用者端末30やPC40に表示させる購入関連画面の情報、該チケットの購入可能期間・利用開始日・有効期間のほか、コード情報取得先のアクセス情報及びLL送付先のアクセス情報を含む。チケットマスタデータは、利用対象のチケット毎に作成され、あるいは外部システム50から取得される場合もある。
コード情報取得先のアクセス情報とは、例えば該チケットが外部システム50により販売された場合に、この外部システムで発行されるコード情報を取得するためのアクセス情報であり、例えば当該外部システム50からの通知により取得することができる。
LL送付先は、例えば、利用対象のチケット認証位置等に設けられる認証装置10である。チケットマスタデータ管理部205は、購入可能期間が経過することで当該チケットマスタデータを削除する。
チケット管理部207は、利用者情報保持部204に保持されている利用者情報と、チケットマスタデータ保持部206に保持されているチケットマスタデータとに基づいて、利用者が購入したチケットのチケット情報を生成し、あるいは、チケット情報を受領し、生成ないし受領したチケット情報を利用権限IDと関連付けてチケット情報保持部208に保持する。
利用者によるチケットの購入及び購入されたチケットについての管理は、例えば以下のように行われる。
利用者は、例えば、上述した利用者端末用APをインストールし、これにより表示されるブラウザを通じて個人情報及び決算関連情報を入力することにより、利用者情報保持部204に利用者情報を保持させて(登録して)おく。利用者による利用者情報の登録は、利用者端末30ではなく、PC40のブラウザを介して行ってもよい。その後、利用者は、ブラウザを操作して個人情報と共にチケットを購入したい旨を表す情報をチケット情報管理装置20に入力する。
チケット情報管理装置20は、利用者からの一覧要求を契機として、制御部201が、チケットマスタデータを参照して購入可能なチケットをリストアップしたチケット一覧画面を当該ブラウザに表示させることができる。
利用者は、表示されたチケット一覧画面から希望するチケットの購入を指示する。図10は、利用者端末30のブラウザに表示されたチケット一覧画面の例示図である。利用者がチケット一覧画面から希望するチケットを選択すると、制御部201は、チケットマスタデータに含まれる当該チケットの購入関連画面の情報を利用者端末30へ送信して、利用者端末30購入画面を表示させる。利用者は、表示された購入画面により選択を確定し、チケットを購入する。
利用者によりチケットが購入されると、制御部201は、コード情報発行部209に対して購入されたチケットのコード情報の発行を指示する。コード情報発行部209は、購入されたチケットに関する情報に基づいて、利用対象において当該利用者に付与された利用権限を含むコード情報(例えば利用者端末30に認証用の画像コードを表示させるための文字列等)を生成する。
チケットがチケット情報管理装置20で購入された場合、上記のようにコード情報発行部209がコード情報を発行するが、チケットが外部システム50で購入された場合、コード情報発行部209は、チケットマスタデータのコード情報取得先のアクセス情報で指示されるアクセス先からコード情報を取得することができる。
チケット管理部207は、コード情報発行部209あるいは外部システム50から取得したコード情報と、購入した利用者の利用者情報と、購入されたチケットのチケットマスタデータとに基づいてチケット情報を生成し、これをチケット情報保持部208に保持する。チケット管理部207は、また、取得したコード情報を解析する解析手段としても機能する。
図11は、生成されるチケット情報の例示図である。チケット情報は、利用対象の通称である「利用対象名」(図2参照)、該チケットの購入者の個人情報である「利用者情報」、有効期間及び必要に応じて設定される利用の条件である「有効期間等」、及び上術した「コード情報」を含む。
ML管理部210は、チケット情報保持部208に保持されるチケット情報に基づいて図2に例示した内容のマスタ権限リストMLを生成し、これをML保持部211に保持させる。ML管理部210は、図2に例示したマスタ権限リストMLを一定期間毎(例えば5分間隔)にリフレッシュする(書き換える)ことができる。その際、チケットの有効期間経過や利用条件を満たさなくなったチケットの利用権限IDについては、マスタ権限リストMLから削除する。
ML管理部210は、また、有効期間中や未利用のチケットの利用権限IDであっても、別途設定された一斉削除期限の超過等の理由によっても削除することができる。そのため、リフレッシュ後のマスタ権限リストMLは、最新のチケットの利用権限を反映したものとなる。
なお、ML管理部210は、利用権限IDを抹消前又は抹消直後に、該利用権限IDの利用者が利用する利用者端末30へマスタ権限リストMLから削除する旨を表す情報を出力するようにしてもよい。これにより、利用者が誤って利用対象に赴く事態の発生を回避することができる。
ML管理部210は、また、利用対象毎に上記の対象IDを付与し、図3に例示したローカル権限リストLLを生成する。そして、生成したローカル権限リストLLをチケットマスタデータ(図9)に示されたLL送付先のアクセス情報により特定される認証装置10へ配信する。例えば図3に例示したローカル権限リストLLを、桃源台の船の発着場に設けられた認証装置10へ配信し、該認証装置10のLL保持部106に保持させる。
なお、マスタ権限リストMLをリフレッシュしたときは、配信済のローカル権限リストLLもまた、リフレッシュすることができる。この場合、ローカル権限リストLLも最新のチケットの利用権限を反映したものとなる。
[利用者端末の構成例]
利用者端末30の構成例について説明する。図12は、利用者端末30のハードウエア構成図である。利用者端末30は、スマートフォン等の携帯端末、タブレット端末あるいは携帯型のPC等であり、CPU31、ROM32、RAM33、メモリ34、通信インタフェース(I/F)35、及びユーザインタフェース36を備える。ユーザインタフェース36は、入力部37及び出力部38を有する。これらの構成要素は、バス39を介して相互に通信可能に接続されている。
CPU31は、ROM32に格納される基本制御プログラムのもとで上記の専用APを実行することにより、携帯端末等を利用者端末30として動作させる。RAM33は、CPU31にワークエリアを提供する。メモリ34は、不揮発性の書き換え可能な記憶装置である。メモリ34には、フラッシュメモリやユニバーサルメモリ等が使用可能である。通信I/F35は、ネットワークNあるいはローカル端末60との間で近距離無線通信を可能にする。ユーザインタフェース36の入力部37は、各種ボタンやタッチパネル等であり、携帯端末3の利用者による入力を受け付ける。ユーザインタフェース36の出力部38は、ディスプレイ、スピーカ等であり、利用者端末30の利用者へ情報を出力する。本実施形態の出力部38は、コード情報を視認可能にした画像を表示し、あるいはコード情報を音データで出力することができる。
図13は、利用者端末30の機能構成図である。CPU31は、上記の専用APを実行することにより、制御部301、通信部302、入力制御部303、表示制御部304、及びコード情報格納部305の機能を利用者端末30に構築させる。
制御部301は、利用者端末30の全体の動作を制御する。通信部302は、認証装置10、ローカル端末60、チケット情報管理装置20、外部システム50との間の通信を制御する。その際、通信部302は、通信相手に応じて異なる通信プロトコルを用いることができる。例えば、通信部302は、認証装置10、チケット情報管理システム30及び外部システム50との間の情報の受け渡しをネットワークNを介して行うことができる。また、通信部302は、ローカル端末60との間では、近距離無線通信により行うことができる。
入力制御部303は、入力部37により入力される指示や情報、例えば利用者の登録やチケットの購入時に入力部37から入力される指示や各種情報を制御部301へ送信する。制御部301は、入力制御部303から取得した指示や情報に基づいて、通信部302によりチケット情報管理装置20への利用者の登録やチケットの購入のための情報を送信することができる。
表示制御部304は、出力部38(ディスプレイ)に所定の画像等を表示する。表示制御部304は、制御部301の指示により、例えばチケット購入時の画面や視認可能に変換されたコード情報の表示等を行うことができる。コード情報格納部305は、通信部302を介して認証装置10から取得したコード情報あるいはその解析結果を格納する。
[運用形態例]
次に、上記のように構成される電子チケットシステム1の運用形態例を説明する。
図14は、利用者がチケットを購入して利用しようとするときの電子チケットシステム1における処理フローの例示図である。図14には、利用者のチケット購入から利用対象の利用開始までの処理が示されている。なお、説明の便宜上、利用者情報がチケット情報管理装置20に登録され、チケットの購入は、外部システム50ではなく、チケット情報管理装置20により行われるものとする。
利用者は、利用者端末30を操作して上記利用者端末用APを起動する。利用者端末用APが起動すると、利用者端末30にチケット情報管理装置20へのログイン画面が表示される。利用者は、利用者端末30を操作して、ログイン画面からログインに必要なログイン情報を入力する(S101)。ログイン情報は、例えばアカウント名及びパスワード等である。ログイン情報は、チケット情報管理装置20へ送信される。
チケット情報管理装置20は、利用者情報保持部204の利用者情報を参照し、取得したログイン情報に基づくログイン認証を行う(S301)。ログイン認証に成功した場合、チケット情報管理装置20は、利用者端末30へログイン認証に成功した旨の通知を送信する。ログイン認証に失敗した場合、チケット情報管理装置20は、利用者端末30へ再度のログイン情報の入力を促す通知を送信する。
利用者端末30は、チケット情報管理装置20からログイン認証の可否の通知を取得し、該通知に応じた処理を行う(S102)。
通知がログイン認証の失敗を示す場合(S102:N)、利用者端末30は、再度、ログイン画面を表示する。通知がログイン認証の成功を示す場合(S102:Y)、利用者端末30は、チケット情報管理装置20から購入可能なチケットの一覧画面(図10)を取得して表示する。
利用者は、一覧画面から所望のチケットを選択する。チケットが選択されると、利用者端末30は、該チケットの購入画面を表示する。利用者は、チケットの購入画面を通じて、該チケットを購入する操作を行う(S103)。このチケット購入操作により、利用者端末30からチケット情報管理装置20へチケット購入処理に関する情報が送信される。
チケット情報管理装置20は、チケット購入処理に関する情報を取得すると、チケット処理を行う(S302)。具体的には、以下の処理を行う。
まず、チケット代金の決算を行い、チケット管理部207でチケット情報を生成してチケット情報保持部208に保持する。また、利用者管理部203により、チケットを購入した利用者の利用者情報の保有チケットに、新たに購入されたチケットに関するチケット情報を追加する。さらに、利用者情報を参照してその利用者の保有チケット一覧画面(図10)を生成し、その利用者の利用者端末30へ送信する。
また、ML管理部210が、チケット情報に基づく対象IDをマスタ権限リストML(図2)に追加する。また、マスタ権限リストMLに基づいてローカル権限リストLL(図3)を生成し、このローカル権限リストLLを該当する認証装置10宛に配信する。
チケットを購入した利用者は、利用者端末30を携帯して所望の利用対象の認証位置へ移動し(S104)、保有チケット一覧画面を利用者端末30へ表示させる(S105)。そして所望の利用対象のチケットを選択し、該チケットを表示させた後、該チケットの利用ボタンを押下する(S106)。例えばチケットが交通車両の乗車券の場合、利用者は、チケットの認証位置である駅の改札口付近に移動し、その位置でチケットを表示させ、利用ボタンを押下する。これにより、認証装置10は、利用権限IDを取得する。なお、利用対象に、近距離無線通信を行うローカル端末60が設置される場合、利用者は、利用者端末30において所望のチケットを選択した状態でローカル端末60に接近するだけで、利用権限IDを利用者端末30又はローカル端末60を介して認証装置10へ送信する構成ないし運用も可能である。
認証装置10は、利用権限IDの取得を契機に、チケット認証処理を行う(S201)。具体的には、以下の処理を行う。
認証装置10は、ローカル権限リストLLにアクセスして、そのローカル権限リストLLに、取得した利用権限IDが含まれているかどうかを調べる。ローカル権限リストLLに利用権限IDが含まれており、かつ現在日時が有効期間内であり、かつ利用の条件を満たす場合、つまり、チケット認証の結果が肯定的であった場合、認証装置10は、認証成功情報を利用者端末30へ送信する。また、認証成功情報を送信した旨をチケット情報管理装置20に通知する。
チケット情報管理装置20は、この通知に基づいて、当該チケットに関するチケット情報更新の処理を実行する(S303)。すなわち、チケット情報保持部208のチケット情報及びML保持部211のマスタ権限リストMLの内容を最新の内容に書き換える。
権限認証位置に認証装置10やローカル端末60が設けられていない場合、つまり、チケットの認証位置に係員しかいない場合、コード情報を保有する利用者端末30が、このコード情報をもとに利用権限表示を行うことができる(S108)。利用権限表示は、例えば「○○○○を利用することができます。」等のメッセージあるいは利用対象の入口あるいは改札口が利用者の通過を許可するための画像コード情報の表示あるいは人工音声とすることができる。
図15は、利用者端末30に表示される画像コード情報の例示図である。図示の例では、QRコード(登録商標)のような画像コード情報310の例である。ローカル権限リストLLにより利用者がチケットを購入し、利用対象に対する利用権限を有することが認証されているため、利用対象側は、画像コード情報310の読取装置を備えていなくとも、利用対象の利用を許可することができる。
なお、認証装置10又はローカル端末60は、当該チケットを使用したことを示す電子スタンプ(電子もぎり)を利用者端末30へ送信してもよい。この場合、利用者端末30は、電子スタンプの情報を認証装置10あるいはチケット情報管理装置20へ送信してもよい。電子スタンプの情報を受信した認証装置10は、これにより、上記のチケット情報更新の処理をより簡易にすることができる。つまり当該チケットが確実に利用されたことを容易に判別し、直ちに抹消することができる。
[変形例1]
本実施形態では、認証装置10がローカル権限リストLLを保持し、チケット情報管理装置20がマスタ権限リストMLを保持する例について説明したが、ローカル権限リストLLをマスタ権限リストMLと共にチケット情報管理装置20が保持する構成であってもよい。また、ローカル権限リストLLを生成せず、マスタ権限リストMLだけで上記のチケット認証を行う構成であってもよい。この場合、認証装置10は、チケット情報管理装置20が保持するマスタ権限リストML又はローカル権限リストLLにアクセスしてチケット認証を行うことができる。
本実施形態ではまた、ローカル権限リストLLの一部、例えばチケットの利用条件や有効期限については、利用権限保持手段ではなく、認証装置10の制御部101あるいはチケット情報管理装置20の制御部201が管理(記録、更新、削除)し、利用権限保持手段はそれらのデータを保持するだけの態様であってもよい。このような態様では、チケットの管理が一元的となり、改竄をより有効に防止することができる。
[変形例2]
本実施形態では、利用者端末30の現在位置は認証装置10又はローカル端末60の設置位置に基づいて認識し、現在日時は認証装置10のCPU11、チケット情報管理装置20のCPU21あるいは利用者端末30のCPU31の計時機能を用いることを前提とした。しかし、利用者がGPS信号受信機能とGPS信号を用いた日時・位置検知機能を有する利用者端末30を用いる場合、この日時・位置検知機能を用いて利用者端末30の現在位置及び現在日時を検知し、検知結果を認証装置10又はチケット情報管理装置20へ送信する構成にすることができる。
このような構成の場合、認証装置10、チケット情報管理装置20又はローカル端末60を、より簡易な構成にすることができる。
また、日時・位置検知機能を用いて、利用者端末30の所在に対応するローカル権限リストLLを随時生成し、任意の場所における利用者端末30からのチケット認証に応じる構成にしてもよい。
[変形例3]
本実施形態では、認証装置10とチケット情報管理装置20とを別々の情報処理装置により実現した電子チケットシステム1の例を説明したが、認証装置10の機能をチケット情報管理装置20に統合してもよい。
[本実施形態による本発明の開示]
本実施形態による開示は、以下の各態様の発明を含んでいる。
[態様1]
態様1の発明は、1つ以上の利用対象の利用権限が付与された電子チケットを識別する利用権限IDが利用対象毎に当該電子チケットの利用可能時期に限り保持されている利用権限保持手段と、いずれかの前記利用対象における権限認証位置に存在する利用者端末から電子チケットに関連付けられたコード情報を受領し、受領したコード情報を解析する解析手段と、解析されたコード情報に前記利用権限IDが含まれ且つその利用権限IDが前記利用権限保持手段に保持されているときに、前記利用者端末の操作入力を待つこと無く、前記権限認証位置における認証成功情報を当該利用者端末又は前記権限認証位置に存在する認証装置へ出力する制御手段と、を備えた電子チケットシステムである。
態様1の発明によれば、利用者端末が権限認証位置に存在するときに利用権限保持手段に利用権限IDが保持されている場合、利用者端末の操作入力を待つこと無く、認証成功情報が利用者端末又は認証装置に出力されるので、利用対象の利用者は、認証を受ける度に電子チケットを出し分けることなく、ただちに利用対象を利用できるようになる。
なお、情報処理装置を態様1の電子チケットシステムとして動作させるチケット管理プログラム及び権限認証プログラム(コンピュータプログラム)もまた、本発明の一つの態様となり得る。
[態様2]
態様2の発明は、態様1の発明において、前記利用権限保持手段への利用対象毎の前記利用権限IDの保持、変更又は抹消を行う利用権限管理手段を備えており、前記利用権限管理手段は、電子チケットの購入者に前記コード情報と共に付与された前記利用権限ID及び前記コード情報を取得し、取得した情報を当該電子チケットを通じて利用可能な前記利用対象を識別する対象IDと関連付けて保持するとともに、前記権限認証位置に前記認証装置が存在するときは当該認証装置が前記コード情報を読み取り可能にする電子チケットシステムである。
態様2の発明によれば、電子チケットに関連付けられた一連の情報(利用対象、利用権限ID、コード情報)を統括的に管理することができる。
[態様3]
態様3の発明は、態様2の発明において、前記利用権限管理手段が、前記コード情報を所定周期で更新する電子チケットシステムである。
態様3の発明によれば、権限認証位置における最新のコード情報をもとにチケット認証を行うことができる。
[態様4]
態様4の発明は、態様2の発明において、前記電子チケットを発行する外部システムから当該電子チケットに関連付けられた前記コード情報を取得するコード情報取得手段、をさらに備え、前記利用権限管理手段は、取得した前記コード情報を前記対象IDと関連付けて保持し、前記解析手段は、前記コード情報の解析を前記外部システムへ依頼する電子チケットシステムである。
態様4の発明によれば、外部システムで発行された電子チケットのコード情報を併用することができ、利用者は利用者端末を出し分ける必要がなくなり、チケット認証時の煩雑を回避することができる。
[態様5]
態様5の発明は、態様2から4のいずれか一項に発明において、前記利用権限保持手段は、すべての前記利用対象についての利用権限IDを保持するマスタ権限リストと、このマスタ権限リストに基づいて前記利用対象毎に作成され当該利用者対象についての利用権限IDを保持するローカル権限リストと、を含み、前記認証装置に対して前記ローカル権限リストへのアクセスを許容する電子チケットシステムである。
態様5の発明によれば、認証装置はローカル権限リストにアクセスするだけでチケット認証を行うことができ、認証装置の構成を簡易にすることができる。
[態様6]
態様6の発明は、1つ以上の利用対象の利用権限が付与された電子チケットを識別する利用権限IDが利用対象毎に当該電子チケットの利用可能時期に限り保持されている利用権限保持手段にアクセス可能な装置であって、いずれかの前記利用対象に設けられる認証装置との間に通信路を確立し、当該認証装置の権限認証位置に存在する利用者端末が保有する電子チケットに関連付けられたコード情報を当該認証装置を通じて受領する受領手段と、受領した前記コード情報を解析する解析手段と、解析された前記コード情報に前記利用権限IDが含まれ且つその利用権限IDが前記利用権限保持手段に保持されているときに、前記利用者端末の操作入力を待つこと無く、認証成功情報を前記認証装置へ出力する制御手段と、を備えたチケット情報管理装置である。
態様6の発明によれば、利用者端末が権限認証位置に存在するときに利用権限保持手段に利用権限IDが保持されている場合、認証成功情報が利用者端末又は認証装置に出力されるので、利用対象の利用者は、利用者端末をスタッフ又は認証装置に見せるだけで、ただちに利用対象を利用できるようになる。
なお、情報処理装置を態様6のチケット情報管理装置として動作させるチケット管理プログラム(コンピュータプログラム)もまた、本発明の一つの態様となり得る。
[態様7]
態様7の発明は、電子チケットを通じて1つ以上の利用対象の利用権限が付与された者を識別する利用権限IDが利用対象毎に当該電子チケットの利用可能時期に限り保持されている利用権限保持手段にアクセス可能な装置であって、前記利用対象毎に設けられており、いずれかの前記利用対象における権限認証位置で電子チケットに関連付けられたコード情報を保有する利用者端末から前記コード情報を取得するローカル端末と、前記ローカル端末から当該コード情報を受領する受領手段と、受領した前記コード情報を解析する解析手段と、解析された前記コード情報に前記利用権限IDが含まれ且つその利用権限IDが前記利用権限保持手段に保持されているときに、前記利用者端末の操作入力を待つこと無く、認証成功情報を前記ローカル端末へ出力する制御手段と、を備えた認証装置である。
態様7の発明によれば、ローカル端末においてチケット認証を行うことができ、認証装置の構成を簡易にすることができる。
なお、情報処理装置を態様7の認証装置として動作させる権限認証用プログラム(コンピュータプログラム)もまた、本発明の一つの態様である。

Claims (7)

  1. 1つ以上の利用対象の利用権限が付与された電子チケットを識別する利用権限IDが利用対象毎に当該電子チケットの利用可能時期に限り保持されている利用権限保持手段と、
    いずれかの前記利用対象における権限認証位置に前記電子チケットに関連付けられたコード情報を保有する利用者端末が存在することを、当該利用者端末の現在位置又は当該権限認証位置で前記コード情報を受領した認証装置の設置位置に基づいて検知する検知手段と、
    前記検知手段が前記利用者端末を検知した時点で、前記コード情報を前記権限認証位置に存在する前記利用者端末又は前記認証装置から受領する受領手段と、
    受領したコード情報を解析する解析手段と、
    解析されたコード情報に前記利用権限IDが含まれ且つその利用権限IDが前記利用権限保持手段に保持されているときに、認証成功情報を当該利用者端末又は前記認証装置へ出力する制御手段と、
    を備えた電子チケットシステム。
  2. 前記利用権限保持手段への利用対象毎の前記利用権限IDの保持、変更又は抹消を行う利用権限管理手段を備えており、
    前記利用権限管理手段は、電子チケットの購入者に前記コード情報と共に付与された前記利用権限ID及び前記コード情報を取得し、取得した情報を当該電子チケットを通じて利用可能な前記利用対象を識別する対象IDと関連付けて保持するとともに、前記権限認証位置に前記認証装置が存在するときは当該認証装置が前記コード情報を読み取り可能にする、
    請求項1に記載の電子チケットシステム。
  3. 前記利用権限管理手段は、前記コード情報を所定周期で更新する、
    請求項2に記載の電子チケットシステム。
  4. 前記電子チケットを発行する外部システムから当該電子チケットに関連付けられた前記コード情報を取得するコード情報取得手段、をさらに備え、
    前記利用権限管理手段は、取得した前記コード情報を前記対象IDと関連付けて保持し、
    前記解析手段は、前記コード情報の解析を前記外部システムへ依頼し、前記外部システムより前記コード情報の解析結果を取得する、
    請求項2に記載の電子チケットシステム。
  5. 前記利用権限保持手段は、すべての前記利用対象についての利用権限IDを保持するマスタ権限リストと、このマスタ権限リストに基づいて前記利用対象毎に作成され当該利用対象についての利用権限IDを保持するローカル権限リストと、を含み、前記認証装置に対して前記ローカル権限リストへのアクセスを許容する、
    請求項2から4のいずれか一項に記載の電子チケットシステム。
  6. 1つ以上の利用対象の利用権限が付与された電子チケットを識別する利用権限IDが利用対象毎に当該電子チケットの利用可能時期に限り保持されている利用権限保持手段にアクセス可能な装置であって、
    いずれかの前記利用対象の権限認証位置に設けられ前記電子チケットに関連付けられたコード情報を保有する利用者端末の存在を検知した認証装置から前記コード情報を受領する受領手段と、
    受領した前記コード情報を解析する解析手段と、
    解析された前記コード情報に前記利用権限IDが含まれ且つその利用権限IDが前記利用権限保持手段に保持されているときに、認証成功情報を前記認証装置へ出力する制御手段と、を備えたチケット情報管理装置。
  7. 1つ以上の利用対象の利用権限が付与された電子チケットを識別する利用権限IDが利用対象毎に当該電子チケットの利用可能時期に限り保持されている利用権限保持手段にアクセス可能な装置であって、前記利用対象毎に設けられており、
    前記装置は、
    いずれかの前記利用対象における権限認証位置で、前記電子チケットに関連付けられたコード情報を保有する利用者端末の存在を検知したときに当該コード情報を取得するローカル端末から前記コード情報を受領する受領手段と、受領した前記コード情報を解析する解析手段と、解析された前記コード情報に前記利用権限IDが含まれ且つその利用権限IDが前記利用権限保持手段に保持されているときに、認証成功情報を前記ローカル端末へ出力する制御手段と、を備えた認証装置。
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