JP2014153919A - 電子チケットシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】高価な検札機器の導入コストを削減できると共に,チケットの真偽を簡単に判断することが可能な電子チケットシステムを提供する。
【解決手段】顔写真等の画像が付与された電子チケットを配信するシステムにおいて,その顔画像等に対してエフェクト処理を施し,そのエフェクト処理を所定時間毎に異ならせることにより,電子チケットの顔画像とエフェクト処理の規則性に基づいて,人間の視覚によっても本人認証とチケットの真偽の判断を可能とする。
【選択図】図1

Description

本発明は,電子チケットシステムに関する。具体的に説明すると,本発明のシステムは,例えば利用者の顔写真が付された電子チケットを発行して,利用者の本人認証と,会場への入場管理を行うと共に,電子チケットの偽造を防止するというものである。
一般的に,コンサート会場や映画館等へ入場する際には,利用者が印刷物であるチケットを提示し,半券とすることによって入場管理を行なっている。他方,近年では,情報通信技術の発展に伴い,コンサート会場等への入場管理のために,携帯電話機などのクライアント端末へ向けて,管理サーバから電子チケットを配信するサービスも普及してきている。このような電子チケットは,利用者にとって,クライアント端末を用いてチケットの購入手続を簡単に済ませることができるというメリットがある。また,電子チケットシステムは,チケット販売会社にとっても,印刷物のチケットを郵送したり配布したりする手間が省けるというメリットがある。
また,従来から,電子チケットを,印刷物のチケットと同様に人間の視覚的に認識し易いものとするために,利用者の顔写真等を付与した電子チケットを生成して,利用者が持つクライアント端末に表示させることが知られている(例えば特許文献1)。特許文献1に開示された電子チケットシステムでは,携帯端末が,利用者の生体情報を取得し,生体情報を含むチケット購入メッセージをサーバへ送信する。サーバが,生体情報から鍵を生成し,鍵を用いてチケット情報に認証画像を透かしで埋め込んで,その透かしチケット情報を端末へ送信する。また,端末が,生体情報から鍵を生成し,鍵を用いて透かしチケット情報から認証画像を検出し,生体情報及び認証画像をディスプレイに表示する。そして,端末のディスプレイに表示された認証画像を,検札装置のコード読取部に読み取らせて,電子チケットの真偽を判定する。これにより,特許文献1のシステムでは,電子チケットが,印刷物のチケットと同様に人間の視覚的に認識し易くなり,チケットの正当性だけでなく,更には個人をも認証するができるとされている。
特開平2007−122143号公報
しかしながら,従来の電子チケットシステムでは,利用者の入場を管理するにあたり,利用者の携帯端末が保持する電子チケットを認証するために,会場の入場口等に検札装置を設ける必要があった。この検札装置は,利用者の携帯端末のディスプレイに表示された認証画像(コード)を解析するものや,携帯端末に備えられたICチップと非接触通信を行って電子チケットの正否を判断するもの等,種々の機器が存在する。このように,従来の電子チケットシステムでは,コンサート会場等の入場口に多数の検札装置を設ける必要があるが,これらの検札装置はいずれも製造や設置に高額なコストが掛かるものであった。
この点,高価な検札機器の導入コストを削減するために,コンサート会場の入場口等に係委員を配備し,携帯端末に表示された電子チケットの顔写真と,その携帯端末を持つ利用者の顔を一人ひとり目視で照合するという方法も考えられる。しかし,このような方法によって会場への入場管理を行った場合,チケットを購入していない者が,公知の写真編集ソフト等を利用して自己の顔写真を付与した偽造チケットを作成したとしても,そのチケットの真偽を完全に判断することは出来ない。従って,単に電子チケットに利用者の顔写真を付与しただけでは,偽造チケットが蔓延する危険があるという問題があった。
このため,現在では,高価な検札機器の導入コストを削減できると共に,チケットの真偽を簡単に判断することが可能な偽造防止効果を持つ電子チケットシステムが求められている。
そこで,本発明の発明者は,上記の従来発明の問題点を解決する手段について鋭意検討した結果,顔写真等の画像が付与された電子チケットを配信するシステムにおいて,その顔画像等に対してエフェクト処理を施し,そのエフェクト処理を所定時間毎に異ならせることにより,電子チケットの顔画像とエフェクト処理の規則性に基づいて,人間の視覚によっても本人認証とチケットの真偽の判断が可能になると共に,チケットの非購入者による電子チケットの偽造を防止できるという知見を得た。そして,本発明者は,上記知見に基づけば,従来技術の課題を解決できることに想到し,本発明を完成させた。
具体的に説明すると,本発明は以下の構成を有する。
本発明は,電子チケットシステムに関する。
本発明の電子チケットシステムでは,クライアント端末1と,電子チケットを配信する管理サーバ2とが,電気通信回線を介して相互に接続されている。
クライアント端末1は,
画像データを取得するための撮影手段11と,
撮影手段11により取得された画像データを,サーバへ送信するクライアントの送信手段12と,を有する。
また,管理サーバ2は,
電子チケットに関する情報を記憶した電子チケットデータベース21と,
画像データに対して施す複数のエフェクト処理を,所定間隔の時刻毎に対応付けて記憶したエフェクト種類データベース22と,
クライアントの送信手段12により送信された画像データを受信するサーバの受信手段23と,
エフェクト種類データベース22から,処理要求のあった時刻に応じたエフェクト処理を読み出し,サーバの受信手段23により受信した画像データに対し,当該読み出したエフェクト処理を施すエフェクト処理手段24と,
電子チケットデータベース21から電子チケットに関する情報を読み出すと共に,エフェクト処理手段24によりエフェクト処理が施されたエフェクト画像データを用いて,チケットデータを生成するチケット生成手段25と,
チケット生成手段25により生成されたチケットデータを,クライアント端末2に送信するサーバの送信手段26と,を有する。
また,クライアント1は,さらに,
サーバの送信手段26により送信されたチケットデータを受信するクライアントの受信手段13と,
クライアントの受信手段13により受信したチケットデータに基づいて,エフェクト画像データを含む電子チケットを画像として表示する表示手段14と,有する。
上記構成のように,本発明の電子チケットシステムでは,顔写真等の画像が付与された電子チケットがクライアント端末の表示手段に表示される。そして,電子チケットの画像等には,所定時間毎に異なったエフェクト処理が施される。このため,利用者が,コンサート会場へ入場する際に,クライアント端末を介して管理サーバにチケットの発行要求を行うと,クライアント端末には,その発行要求が行われた時間帯に応じたエフェクト処理が自己の顔画像に施された電子チケットが配信される。このように,ある時間帯では,同一会場への入場チケットを有する複数の利用者のそれぞれに,共通したエフェクト処理が施された電子チケットが配信されるようになる。従って,会場への入場口に立つ係員等に,どの時間帯にどのようなエフェクト処理が施されるのかを知らせておくことにより,エフェクト処理の規則性に基づいて,係員等は,利用者に提示された電子チケットの真偽を判断することができる。これにより,会場の入口には,高性能な検札装置を配備する必要がなくなり,コスト削減に繋がる。さらに,電子チケットの顔画像に施されるエフェクト処理は,所定時間毎(例えば10分毎)に刻々と変化するものである。このため,ある時間帯における電子チケットのエフェクト処理の手法を盗見し,公知の写真編集ソフト等を用いて同様なエフェクト処理を施した電子チケットを偽造したとしても,別の時間帯となれば真正な電子チケットには異なったエフェクト処理が施されるようになっている。従って,電子チケットの顔画像に施されたエフェクト処理の手法が真正なものと同一か否かを判断するだけで,人間の視覚によっても電子チケットの真偽を容易に判断でき,チケットの偽造を防止できる。
本発明の電子チケットシステムにおいて,
クライアント端末1は,
自己の現在位置に関する現在位置情報を取得するための位置情報取得手段15を,さらに有し,
位置情報取得手段15により取得された現在位置情報を,クライアントの送信手段12を介して,管理サーバ2に送信するものであることが好ましい。
この場合に,管理サーバ2は,
電子チケットに対応付けて当該電子チケットを利用できる利用可能位置情報を,電子チケットデータベース21に記憶しており,
クライアント12の送信手段12により送信された現在位置情報を,サーバの受信手段23によって受信したときに,電子チケットデータベース21に記憶されている利用位置情報と当該現在位置情報とを照会し,当該現在位置情報が当該利用位置情報と一致する場合に,エフェクト処理手段24に対し処理要求を送出する管理制御手段20を,さらに有することが好ましい。
上記構成を採用することにより,利用者は,例えばコンサート会場の入り口付近にいる場合にのみ,クライアント端末を介してチケット発行要求できるようになり,管理サーバがその発行要求に応じて顔画像にエフェクト処理を施した電子チケットを配信するようになる。これにより,利用者は特定の場所に居る場合にのみ,電子チケットを受け取る事ができるようになり,電子チケットの誤用を防止できる。さらに,本発明では,上述した通り,一定時間を経過すると電子チケットの顔画像に施すべき真正なエフェクト処理が変更されるため,利用者は,電子チケットを受領してから真正なエフェクト処理が変更される前に,入場口に立つ係員等に電子チケットを提示できることが好ましい。このため,上記構成のように,電子チケットを受領できる位置を会場の入口付近に限定することで,利用者は,電子チケットを受領してから真正なエフェクト処理が変更される前に,入場口を通過できるようになり,システムの利便性が高まる。
本発明の電子チケットシステムにおいて,
前記クライアント端末1は,
自己の現在位置に関する現在位置情報を取得するための位置情報取得手段15を,さらに有し,
位置情報取得手段15により取得された現在位置情報を,クライアントの送信手段12を介して,管理サーバ2に送信するものであることが好ましい。
この場合に,管理サーバ2は,
電子チケットに対応付けて当該電子チケットが利用済みとなる利用済位置情報を,電子チケットデータベース21に記憶しており,
電子チケットが利用済みとなった場合の利用済エフェクト処理をエフェクト種類データベース22に記憶しており,
クライアント12の送信手段12により送信された現在位置情報を,サーバの受信手段23によって受信したときに,電子チケットデータベース21に記憶されている利用済位置情報と当該現在位置情報とを照会し,当該現在位置情報が当該利用位置情報と一致する場合に,サーバの受信手段23により受信した画像データに対し利用済エフェクト処理を施すように,エフェクト処理手段24を制御する管理制御手段20を,さらに有することが好ましい。
上記構成のように,利用者の位置情報に基づいて電子チケットが利用済みとなったか否かを判断し,利用済みである場合には,通常のエフェクト処理とは異なる利用済エフェクト処理を電子チケットの画像に施すことにより,会場への再入場を防止できる。すなわち,映画館等のように,電子チケットを利用する場面によっては,利用者の再入場を防止したい場合がある。この点,本発明の電子チケットシステムは,基本的に,人間の視覚によって,コストを抑えて利用者の入場管理を行うものであるため,電子チケットを提示している利用者が,再入場する者であるかどうかを判断することが難しい。そこで,利用者が電子チケットを提示して会場内へと入場した後に,利用者の位置情報に基づいて電子チケットが利用済みとなったと判定し,利用者の端末に,通常のエフェクト処理とは異なる利用済エフェクト処理を施した電子チケットを表示させる機能をシステムに組み込むことで,この機能を利用者の再入場防止機能として用いることができる。
本発明の電子チケットシステムは,認証側端末3を,さらに含むこととしてもよい。
そして,認証側端末3は,エフェクト種類データベース22に所定間隔の時刻毎に対応付けて記憶されている複数のエフェクト処理に関する画像を表示可能な認証側表示手段31を有することが好ましい。
上記構成のような認証側端末は,例えば会場の入場口に設けられる。この認証側端末は,時間帯に応じて変更されるエフェクト処理に関する画像を表示するものである。このため,会場の入口に配置された係員等は,認証側端末に表示されたエフェクト処理に関する画像と,利用者が提示する電子チケットの顔画像に施されたエフェクト処理に共通性があるか否かを判断することで,電子チケットの真偽を容易に判断できる。このような認証側端末としては,単なるモニタ装置や,モニタを持つノート型パーソナルコンピュータなどを用いることができることから,従来の高価な改札装置と比較し,導入コストを抑えることができる。
本発明の電子チケットシステムにおいて,
認証側端末3は,
エフェクト処理に用いられるエフェクト用画像データを取得するためのエフェクト用撮影手段32と,
エフェクト用撮影手段31により取得したエフェクト用画像データを管理サーバ2へ送信するための認証側端末の送信手段33と,をさらに有していてもよい。
この場合,管理サーバ2は,
サーバの受信手段23を介して,認証側端末の送信手段33により送信されたエフェクト用画像データを受信し,
サーバの受信手段23により受信したエフェクト用画像データを,エフェクト種類データベース22に記憶するとともに,
エフェクト処理手段24によって,サーバの受信手段23により受信した画像データに対しエフェクト処理を施す際に,エフェクト種類データベース22に記憶されているエフェクト用画像データを利用することとしてもよい。
上記構成のように,認証側端末3により取得されたエフェクト用画像データを,例えば,電子チケットに含まれる顔画像にエフェクト処理を施す際に,顔写真の背景画像として用いることで,電子チケットの偽造防止効果をさらに高めることができる。すなわち,認証側端末からエフェクト用画像データを受け取った管理サーバは,時間帯に応じたエフェクト処理を電子チケットに施すと共に,そのエフェクト用画像データをもエフェクト処理の一部として利用する。エフェクト用画像データには,例えばコンサート会場の風景等を用いることができ,このような風景等は,コンサートの当日,実際に会場に来なければ分からないものである。このような実際に来場しなければ知りようのない画像を,電子チケットの顔画像に施すエフェクト処理の一部として利用することで,予め電子チケットの偽造を行うことが極めて困難になる。従って,上記構成によれば,電子チケットの偽造防止効果をさらに高めることができる。
本発明の電子チケットシステムによれば,高価な検札機器の導入コストを削減できると共に,チケットの真偽を簡単に判断することができる。
図1は,本発明の電子チケットシステムのハードウェア構成の概要を示したブロック図である。 図2は,電子チケットシステムの機能構成を示したブロック図である。 図3は,電子チケットのデータ構成の例を概念的に示したものである。 図4は,タイムテーブルのデータ構成の例を概念的に示したものである。 図5は,本発明の電子チケットシステムにより実行される処理を示したフロー図である。 図6は,本発明により生成される電子チケットの実施例を示している。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。
(1.電子チケットシステムの概要)
図1は,本発明に係る電子チケットシステム100のハードウェア構成の概要を示した図である。まず,図1を参酌して,電子チケットシステム100の概要を説明する。
図1に示されるように,本発明の電子チケットシステム100には,基本的に,クライアント端末1と,管理サーバ2が含まれる。通常,電子チケットシステム100には,クライアント端末1が複数含まれる。複数のクライアント端末1と管理サーバ2は,インターネットのような電気通信回線を通じて,相互に情報の授受が可能なように接続されている。管理サーバ2は,電子チケットの生成,配信,及び管理を行うための機能を持つ。管理サーバ2によって配信された電子チケットは,各クライアント端末1によって受信可能である。これにより,クライアント端末1を保有する利用者は,電子チケットの内容に応じて,所定のサービスの提供を受けることができるようになっている。クライアント端末1の例は,携帯電話機や,ノート型パーソナルコンピュータや,タブレット型パーソナルコンピュータである。また,管理サーバ2は,一のサーバ装置によって構築されたものに限られず,複数台のサーバ装置を用いて構築されたものであってもよい。
また,図1に示されるように,本発明に係る電子チケットシステム100には,サービス提供者用の認証側端末3が含まれるものであってもよい。例えば,認証側端末3は,コンサート会場や映画館等の入場口に設置されるものであり,通常のパーソナルコンピュータや,携帯電話機,又はタブレット型パーソナルコンピュータ等を用いることができる。認証側端末3はインターネットを介して管理サーバ2に相互接続されていることが好ましい。
本発明の電子チケットシステム100を利用して,所望のコンサート等のチケットを購入するにあたり,利用者は,クライアント端末1に搭載されたカメラによって,自己の顔写真を撮影する。撮影された顔写真はカメラによって顔画像データに変換される。利用者は,所望のチケットの購入情報や,自己の個人情報等をクライアント端末1に入力し,これらの情報を撮影した顔画像データと共に,管理サーバ2へと送信する。
管理サーバ2は,クライアント端末1から送信された情報や顔画像データを取得すると,それらの情報を各データベースへと記憶する。管理サーバ2は,クライアント端末1により送信されたチケットの購入情報や,利用者の個人情報,及び顔画像データ等に基づいて,チケット料金の支払いが完了したこと等を確認し,適式にチケット購入処理が完了した場合には,利用者の情報をデータベースに記憶しておく。
コンサート等の当日になると,利用者は,クライアント端末1を介して,管理サーバ2に対し,チケット発行の要求を送信する。チケット発行の要求を受領した管理サーバ2は,電子チケットデータの生成処理を開始する。まず,管理サーバ2は,利用者の顔画像データをデータベースから読み出す。そして,管理サーバ2は,チケット発行要求がなされた時刻に応じたエフェク処理をデータベースから読み出して,利用者の顔画像データに対して,読みだした特定のエフェクト処理を施す。ここにいうエフェクト処理とは,画像データを解析し,所定のアルゴリズムに従って,解析した画像データに対し編集を施す処理を意味する。このエフェクト処理は,所定時間毎(例えば10分〜30分毎)に異なるようにデータベースに記憶されている。このため,ある時間帯においては,利用者の顔画像データに対しあるエフェクト処理が施されるものの,他の時間帯においては,利用者の顔画像データに対し異なったエフェクト処理が施されるようになっている。管理サーバ2は,エフェク処理を施した顔画像データを用いて,電子チケットのデータを生成する。管理サーバ2により生成された電子チケットのデータは,利用者のクライアント端末1へと配信される。
管理サーバ2により配信された電子チケットは,利用者のクライアント端末1のディスプレイに画像として表示される。このとき,電子チケットには,エフェク処理が施された利用者自身の顔画像が含まれる。利用者は,電子チケットをクライアント端末1のディスプレイに表示させたまま,コンサート会場等への入場を開始する。
コンサート会場等の入場口付近には,係員が待機している。このとき,係員が視認できる範囲には,認証側端末3が設置されていてもよい。認証側端末3を設置する場合,そのモニタには,現在の時刻に応じたエフェクト処理に関する画像が表示されていることが好ましい。例えば,認証側端末3のモニタには,管理サーバ2が施したエフェクト処理のサンプル画像等を表示しておけばよい。なお,時間の経過に伴って,管理サーバ2により施されるエフェクト処理の種類が変更されると,認証側端末3のモニタに表示されるサンプル画像も変更される。そして,コンサート会場等の係員は,まず,入場しようとする利用者の顔と,そのクライアント端末1に表示されている顔画像とを目視で照合し,入場しようとする利用者がチケットを購入した本人であるかどうかを確認する。また,クライアント端末1に表示されている顔画像に対して施されたエフェクト処理と,認証側端末3に表示されているエフェクト処理のサンプル画像とを目視で照合し,利用者の持つ電子チケットの真偽を判断する。すなわち,クライアント端末1に表示されているエフェクト処理と,認証側端末3に表示されているエフェクト処理のサンプルに共通性があれば,そのクライアント端末1に表示されている電子チケットは,真正なものと判断できる。他方,クライアント端末1に表示されているエフェクト処理と,認証側端末3に表示されているエフェクト処理のサンプルに共通性がなければ,そのクライアント端末1に表示されている電子チケットは,偽造されたものであると判断できる。
このようにして,本発明の電子チケットシステム100を持ちれば,コンサート会場等の入場口に高価な改札装置等を設置しなくても,係員を配備するだけで,電子チケットを利用する利用者の本人認証と,電子チケットの真偽の判断を簡単に行うことができる。
以上が,本発明の電子チケットシステム100の概要である。以下では,電子チケットシステム100の構成及び情報処理のフローについて詳しく説明する。
(2.電子チケットシステムのハードウェア構成)
続いて,図1を参照して,クライアント端末1のハードウェア構成について説明する。
クライアント端末1は,本発明のボイスコミュニケーションシステムに最適化されたアプリケーションプログラムをメモリに格納しており,CPUがそのプログラムに従って,各ハードウェアに各種機能を実行させる。図1に示されるように,クライアント端末1は,CPU50,CDMA通信部51,無線通信部52,GPS受信部53,カメラ54,ディスプレイ55,操作部56,スピーカ57,マイクロフォン58,及びメモリ59を備えている。クライアント端末1には,基本的に,公知の携帯型情報通信端末を用いることができる。
CPU(Central Processing Unit)50は,クライアント端末1に備わる上記各種装置51〜59と接続されており,各種装置51〜59を制御する機能を有する。
例えば,CPU29は,カメラ54により取得された画像データ,GPS受信部53により取得された位置情報,操作部56に入力された入力信号,及びメモリ59に記憶されているIPアドレス等を,CDMA通信部51又は近距離無線通信部52に送出する働きをする。また,CPU50は,ディスプレイ55,スピーカ57,及びマイクロフォン58を制御し,操作部56に入力された入力信号に基づいて,各種画像を表示処理や,音声データの再生処理,録音された音声から音声データを生成する処理等を行う。
CDMA通信部51は,公知のCDMA方式(Code Division Multiple Access)で無線通信を行うための機能を有する。CDMA通信部51は,CDMA方式で無線通信を行うための搬送波を送受信するアンテナを有しており,例えば,画像データの送受信処理,音声データの送受信処理,GPS測位に係る時間情報や地理情報の送受信処理,IPアドレスの送受信処理,及び操作部25を介して入力された入力情報の送信処理を行うことができる。
無線通信部52は,無線LAN(Local Area Network)方式で無線通信を行うための機能を有する。無線通信部52は,無線LAN方式で無線通信を行うための搬送波を送受信するアンテナを有しており,上記したCDMA通信部52と共に,又はCDMA通信部52の代わりに,画像データの送受信処理,音声データの送受信処理,GPS測位に係る時間情報や地理情報の送受信処理,IPアドレスの送受信処理,及び操作部25を介して入力された入力情報の送信処理を行うことができる。なお,クライアント端末1はCDMA通信部51を有していれば,無線通信部52は必須の構成とはならない。
GPS受信部53は,GPS測位を行う機能を持つ。具体的に説明すると,GPS受信部53は,複数のGPS衛星から送られた電波に含まれる電波送信時間の情報に基づき,それぞれの電波を受信するのに要した時間を測定し,その時間を示す時間情報をCPU50に送出する。CPU50は,取得した時間情報に基づいて,クライアント端末2の所在位置の緯度経度に関する情報を算出することができる。
カメラ54は,静止画像データを取得する機能を持つ。カメラ54は,動画像データを取得可能なものであってもよい。カメラ54としては,CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等で構成され画像を撮影する撮影機構を用いることができる。カメラ54は,例えば,モータによって撮影光軸方向で移動される撮影レンズと,この撮影レンズによって結像された画像を撮像するCCDと,このCCDから出力されたアナログの撮像信号に各種処理を施してデジタルの画像データに変換する撮像信号処理回路を有する。カメラ54で撮影された画像は,CPU50で駆動されるアプリケーションプログラムにより処理することで,CDMA通信部51や無線通信部52を介して管理サーバ2に送信したり,ディスプレイ55に表示したり,メモリ59に記憶したりする。
ディスプレイ55は,例えばLCD(Liquid Crystal Display;液晶ディスプレイ)やOELD(Organic Electro Luminescence
Display;有機ELディスプレイ)のような表示装置である。ディスプレイ55は,CPU50からの入力信号に応じて,利用者がクライアント端末1を使用するにあたって必要となる各種情報を出力表示する。
操作部56は,利用者が入力した操作を受け付けて,その入力信号をCPU50に送出する機能を有する。操作部56の例は,キーボード,マウス,及びテンキーである。
また,クライアント端末1には,上記ディスプレイ55と操作部56が一体となったタッチパネルディスプレイを採用することとしても良い。タッチパネルディスプレイには,静電容量方式,電磁誘導方式,赤外線方式,表面弾性波方式,又は抵抗膜方式などの公知の方式のものを採用できる。
スピーカ57は,音声データを再生し,放音する機能を有する。マイクロフォン58は,音声を録音するために集音する機能を有する。これらのスピーカ57とマイクロフォン58は,公知のものを採用できる。
メモリ59は,RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリや,ROM(Read
Only Memory)等の不揮発性メモリから構成される記憶装置である。例えば,揮発性メモリの記憶領域には,ネットワーク上の識別情報であるIPアドレスが記憶される。一方,例えば,不揮発性メモリの記憶領域には,画像データや,音声データ,ユーザ情報,クライアント端末1の電話番号等のデータが記憶される。
次に,管理サーバ2のハードウェア構成について説明する。
図1に示されるように,管理サーバ2は,CPU60,ネットワーク通信部61,位置情報計算部62,画像処理部63,及びメモリ64を備えている。管理サーバ2は,一のコンピュータによりその機能を全て有するものに限定されず,複数のコンピュータにその機能を分担させて構築されたものであってもよい。
CPU60は,サーバ1に備わる各種装置61〜64と相互に接続されており,各種装置を制御する機能を有する。例えば,CPU60は,ネットワーク通信部61で受信した時間情報を位置情報計算部62に送出し,クライアント端末1の現在位置を把握する。また,CPU60は,ネットワーク通信部61で受信した画像データをメモリ63に記憶したり,メモリ63から画像データを読み出して画像処理部63に送出し,画像処理部63を制御して読み出した画像データに対し所定の画像処理を施すことができる。
ネットワーク通信部61は,インターネットのようなネットワークを介して移動体通信網や一般電話回線網との間でデータの送受信を行う機能を有する。具体的に説明すると,ネットワーク通信部61は,画像データや,GPS測位をされた位置情報やIPアドレスのデータのデータ送受信に係る処理を行うことができる。
位置情報計算部62は,ネットワーク通信部61を介してクライアント端末1から受信した時間情報及び,管理サーバ2のメモリ64に記憶されているGPS衛星の位置を用いてGPS測位を行い,クライアント端末1の所在位置を算出することができる。
画像処理部63は,画像処理を行うGPU(Graphics Processing Unit)等を含む情報処理手段である。CPU60は,所定のプログラムに従って画像処理部63を制御し,メモリ64に記憶されている画像データに対して,画像処理を施すことができる。なお,CPU601によって実行されるプログラムは,他の機器との通信によって他の機器から取得されてもよい。例えば,本発明では,複数のエフェク処理用のプログラムが,管理サーバ2のメモリ64に記憶されている。画像処理部63は,エフェクト処理用のプログラムに従って,メモリ64に記憶されている利用者の顔画像に対しエフェクト処理を施すことができる。また,画像処理部63は,メモリ64に記憶されている電子チケットの本体画像に対し,エフェクト処理を施した顔画像を埋め込み,電子チケットの画像データを生成することもできる。画像処理部63は,CPU60からの命令に応じて種々の画像データを生成し,生成した画像データをメモリ64に記憶する。
メモリ64は,RAMのような揮発性メモリや,ROMのような不揮発性メモリを有する記憶装置である。例えば,揮発性メモリの記憶領域には,クライアント端末1から受信した画像データや,GPS測位を行った結果であるクライアント端末1の位置情報,ネットワーク通信部61で受信したクライアント端末1のIPアドレス,画像処理部63により生成された画像データ等が,リスト化されて記憶される。また,不揮発性メモリの記憶領域に記憶されたデータは,揮発性メモリの記憶領域に記憶されるものであってもよい。
続いて,認証側端末3のハードウェア構成について説明する。
なお,本発明の電子チケットシステム100において,認証側端末3は必ずしも必要となるものではない。上述の通り,認証側端末3は,コンサート会場等の入場口に配備された係員が現時刻におけるエフェクト処理の内容を参照するためのものであるから,例えば各係員にエフェクト処理のタイムテーブルを印刷した印刷物を配布すれば,認証側端末3を使用する必要がなくなる。
図1に示されるように,本発明の好ましい形態において,認証側端末3は,CPU70,ネットワーク通信部71,モニタ72,カメラ73,及びメモリ74を備えている。ただし,認証側端末3としては,単にモニタだけを備える装置を採用することもできる。
ネットワーク通信部71は,インターネットのようなネットワークを介して移動体通信網や一般電話回線網との間でデータの送受信を行う機能を有する公知のものを採用できる。また,モニタ72は,例えばLCDやOELDのような表示装置である。カメラ73は,カメラ73は,静止画像データ又は動画像データを取得可能なCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等である。カメラ73は,認証側端末3に組み込まれた装置出会ってもよいし,外部接続I/Fを通じて認証側端末3に接続されたデジタルカメラ等であてもよい。また,メモリ64は,RAMのような揮発性メモリや,ROMのような不揮発性メモリを有する記憶装置である。認証側端末3は,少なくともモニタを備えればよく,例えば比較的安価なノート型パーソナルコンピュータ等を用いればよい。
(3.電子チケットシステムの機能構成)
続いて,図2を参照して,本発明に係る電子チケットシステムの機能構成について説明する。電子チケットシステム100を構築する複数のクライアント端末1,管理サーバ2,及び認証側端末3は,上記したハードウェア構成を有している。複数のクライアント端末1,管理サーバ2,及び認証側端末3は,CPUによりメモリに格納されているプログラムを読み出して,所定の演算を行い当該プログラムに従って各種装置を種々の機能を実行させる。すなわち,以下に説明する機能的手段は,プログラムに従って,上記ハードウェア構成により実行されるものである。
図2に示されるように,クライアント端末1は,端末制御手段10と,撮影手段11と,送信手段12と,受信手段13と,表示手段14と,位置情報取得手段15と,を有する。
端末制御手段10は,これらの各要素11〜15と相互に接続され各要素を制御するための機能を持つ。
クライアント端末1の撮影手段11は,利用者の顔写真等のように,利用者本人を特定するための画像データを取得するための機能を持つ。撮影手段11により取得された画像データは,電子チケットを生成する際に利用される。撮影手段11により取得される画像データは,静止画像データに限られず,動画像データも含まれる。すなわち,電子チケットを生成する際には,電子チケットの本体画像に,静止画像データだけでなく,動画像データを埋め込むこともできる。撮影手段11により取得された画像データは,クライアント端末のメモリに記憶される。
クライアント端末1の送信手段12は,管理サーバ2に対して,種々の情報を送信するための機能を持つ。送信手段12を介して管理サーバ2に送信される情報の例は,撮影手段11により取得された画像データや,位置情報取得手段15により取得されたクライアント端末1の現在位置情報,クライアント端末1に入力されたチケット購入情報(チケットの識別情報,及び決済カード番号等),クライアント端末1を所有するユーザ情報,クライアント端末1の個体識別情報,管理サーバ2に対するチケット発行要求等が挙げられる。
クライアント端末1の受信手段13は,管理サーバ2から送信された種々の情報を受信するための機能を持つ。管理サーバ2から受信する情報の例は,チケットの販売情報(イベント名,アーティスト名,開催日時,会場,座席,及び価格等)や,管理サーバ2により生成された電子チケットのチケットデータが挙げられる。受信手段13により取得された情報は,クライアント端末のメモリに記憶される。
クライアント端末1の表示手段14は,受信手段13により受信した電子チケットのチケットデータに基づいて,電子チケットを画像として表示する機能を持つ。具体的に説明すると,本発明の電子チケットシステムにおいて,電子チケットのチケットデータには,利用者の顔画像データに対してエフェクト処理を施した画像が含まれる。クライアント端末の表示手段14は,エフェクト処理が施された画像を含む電子チケットを画像データとして表示する。
クライアント端末1の位置情報取得手段15は,自己の現在位置の情報を取得するための機能を持つ。位置情報取得手段15により取得された現在位置情報は,送信手段12を介して管理サーバ2へと送信される。現在位置情報の取得及び送信処理は,利用者によるアクション(例えば操作部の操作)に基づいて行われるものであってもよいし,定期的に自動で行われるものであってもよい。
続いて,図2に示されるように,管理サーバ2は,管理制御手段20と,電子チケットデータベース21と,エフェクト種類データベース22と,受信手段23と,エフェクト処理手段24と,チケット生成手段25と,送信手段26と,ユーザ情報データベース27と,を有する。
管理制御手段20は,これらの各要素21〜26と相互に接続され各要素を制御するための機能を持つ。
電子チケットデータベース21は,種々の電子チケットが記憶されて管理されている。本願明細書において「電子チケット」とは,コンサート会場等へ入場するのに必要とされるチケットをクライアント端末1の表示手段14に表示させるために必要な情報の集合体を意味する。図3には,本発明において利用可能な電子チケットのデータ構造の例が概念的に示されている。例えば,図3に示されるように,電子チケットには,各電子チケットに割り振られた識別番号(No)のデータや,電子チケットを画面上に表示するための本体画像のデータ,電子チケットの有効日時に関するデータ,電子チケットを利用できる地域(領域)に関する利用可能位置のデータ,及び電子チケットが利用済となる地域(領域)に関する利用済位置のデータが含まれている。また,電子チケットには,その他のチケット情報(イベント名,アーティスト名,開催日時,曜日,会場,座席,チケットの価格,及びチケットの販売枚数等)が含まれることとしてもよい。上記のような各種データを関連付けて記憶することにより構築される。
より詳しく説明すると,電子チケットの本体画像は,既存の印刷物のチケット電子データ化されたものであって,本体画像には,イベント名,アーティスト名や,開催日時,会場の場所等のチケット情報や,その他に他のチケットと視覚的に区別し易くするためのコンテンツを掲載可能である。本体画像に含まれるコンテンツは,静止画像に限られず,動画像であってもよいし,音声と連動するものであってもよい例えば,映画であれば予告編の動画ストリーム情報を本体画像に付与してもすることができる。
また,各電子チケットについて利用可能位置を設定しておくことにより,利用者は,設定された利用可能位置に到着しないと,電子チケットを受け取れないようになる。各電子チケットの利用可能位置は,例えば会場への入り口付近に設定すればよい。また,各電子チケットに利用済位置を設定しておくことにより,電子チケットが利用済みとなったことを把握し,利用者による再入場を防止できる。このため,各電子チケットの利用済位置は,例えば会場の内部や,会場の出口付近に設定すればよい。
エフェクト種類データベース22は,画像データに対して施す複数のエフェクト処理を,所定間隔の時刻毎に対応付けて記憶している。すなわち,エフェクト種類データベース22では,複数のエフェクト処理に関する情報(例えばエフェクトに用いられる画像や,エフェクト処理を実行するためのプログラム)が,時刻の進行に応じて異なるようにタイムテーブルに記憶されている。例えば,図4には,エフェクト種類データベース22を構築するデータ構造の例が概念的に示されている。図4に示されるように,ある電子チケット(No.20120001)については,10分毎に異なったエフェクト処理(effect1301〜effect 1406)が記憶されている。このため,画像データに対して施されるエフェクト処理は,10分間隔で更新されることとなる。エフェクト処理が更新される時間的間隔は,5分〜60分間隔程度であってもよい。また,エフェクト処理が更新される時間的間隔は,一定間隔である必要はなく,不定期であってもよい。さらに,エフェクト処理は,少なくとも,ある時間帯から次の時間帯に遷移したときに,異なったエフェクト処理に変更されればよく,同じエフェクト処理が異なった時間帯において何度か使用されることとしてもよい。ただし,電子チケットの偽造を防止するために,エフェクト処理は,5〜15分程度の間隔で変更され,すべての時間帯において異なった処理が行われるように,タイムテーブルに記憶されていることが好ましい。なお,タイムテーブルは,24時間分作成する必要はなく,会場への入場が開始されてから終了するまでの数時間程度のものとすれば足りる。
また,エフェクト種類データベース22に記憶されるエフェクト処理の種類は,特に限定されるものではなく,公知のものを適宜採用できる。エフェクト処理としては,例えば,利用者の顔画像の一部に他の画像(帽子や眼鏡などの装飾,動物の角や耳,又はキャラクタ等の画像)を付与する処理や,顔画像を解析して利用者の目,鼻,口,輪郭,又は髪型等を編集する処理,顔画像を点描画風,色鉛筆画風,刺繍画風,油絵風,ポスター画風,ちぎり画風,又は水彩画風等に加工する処理,顔画像に含まれる背景を変更する処理,顔画像の一部にイベント名等の文字を付与する処理,の1つ又は複数の処理を行うこととすればよい。ただし,本発明のシステムでは,エフェクト処理後の顔画像を用いて目視によって本人認証を行うため,エフェクト処理の種類は,顔画像を解析して目,鼻,口以外の部分に,他の画像等を付与したり編集を施したりするものであることが好ましい。
具体的には,電子チケットの偽造を防止するという観点から,フォトショップ(登録商標)等の公知の写真編集ソフトによって簡単に真似できないようなエフェクト処理とすると良い。例えば,エフェクト処理手段24は,利用者の写真の上に,コンサートの名称のロゴ等の他の画像を重ね合わせる。このとき,エフェクト処理手段24は,利用者の写真を解析して,利用者の顔や身体の輪郭を把握し,写真における利用者の顔の身体の位置を特定する。そして,上記ロゴ等の画像が,利用者の顔や身体と重なる接点を解析し,このロゴ等が利用者の顔や身体と重なる部分について,そのロゴを歪ませたり,半透明にして利用者の顔が透けて見えるようにエフェクト処理を行う。このようなエフェクト処理を行うためのプログラムが,エフェクト種類データベース22に記憶されていることが好ましい。
また,図4に示されるように,エフェクト種類データベース22のタイムテーブルには,時間帯に応じして異なるエフェクト処理(通常)のそれぞれについて,サンプル画像(sample1301.jpg〜sample1406.jpg)が対応付けて記憶されていてもよい。サンプル画像とは,対応するエフェクト処理が施された顔画像のサンプルであってもよいし,対応するエフェクト処理で用いられる他の画像や,背景,文字等のサンプルであってもよい。このようなサンプル画像は,認証側端末3に送信されて,認証表示手段32に表示される。
また,図4に示されるように,エフェクト種類データベース22のタイムテーブルには,電子チケットが利用済みとなった場合に施されるエフェクト処理が記憶されている。つまり,図4には,通常用のエフェクト処理と利用済用のエフェクト処理がそれぞれ記憶されており,これら通常用のエフェクト処理と利用済用のエフェクト処理は,ある時間帯において異なる種類とされている。このようにすることで,入場時に必要な通常のエフェクト処理と,電子チケットが利用済となった場合のエフェクト処理とを明確に区別することができる。このように,エフェクト種類データベース22に,利用済用のエフェクト処理を記憶しておくことで,利用者の再入場防止に役立つ。また,図4に示されるように,利用済用のエフェクト処理は,時間帯に応じて異なるようにタイムテーブルに記憶されていても良い。また,通常用のエフェクト処理を変更する時間的間隔と,利用済用のエフェクト処理を変更する時間的間隔は,異なっていてもよいし,同じであってもよい。
管理サーバ2の受信手段23は,クライアント端末1の送信手段12により送信された種々の情報を受信するための機能を持つ。上述したように,クライアント端末1の送信手段12からは,撮影手段11により取得された画像データや,位置情報取得手段15により取得されたクライアント端末1の現在位置情報,クライアント端末1に入力されたチケット購入情報(チケットの識別情報,及び決済カード番号等),クライアント端末1を所有するユーザ情報,クライアント端末1の個体識別情報,管理サーバ2に対するチケット発行要求等が送信されるため,管理サーバ2の受信手段23は,これらの情報を適宜受信できる。管理サーバ2の受信手段23により受信した,利用者の顔画像データや,チケット購入情報,ユーザ情報,及び個体識別情報等は,後述するユーザ情報データベース27に記憶して管理される。
また,管理サーバ2の受信手段23は,認証側端末3の送信手段33により送信された種々の情報を受信することもできる。後述するように,認証側端末3の送信手段33からは,エフェクト用画像が送信されるため,管理サーバ2の受信手段23はこのエフェクト用画像を受信する。受信したエフェクト用画像は,エフェクト種類データベース22に記憶される。
管理サーバ2のエフェクト処理手段24は,管理制御手段20からの処理要求に応じて,ユーザ情報データベース27に記憶されている利用者の顔画像データを読み出すと共に,エフェクト種類データベース22からエフェクト処理に関する情報(例えばプログラム等)を読み出して,顔画像データに対してエフェクト処理を施す機能を持つ。特に,エフェクト処理手段24は,エフェクト種類データベース22のタイムテーブルを参照し,管理制御手段20からの処理要求の合った時刻に応じたエフェクト処理の情報を読み出して,これを実行する。例えば,エフェクト処理手段24は,エフェクト種類データベース22から読みだしたプログラムに従って,顔画像を解析し,利用者の目,鼻,口等の部位の場所を認定し,それらの部位以外の部分に,エフェクト処理を施すような処理を実行する。また,エフェクト処理手段24は,後述する認証側端末3から送信されたエフェクト用画像データを用いて,利用者の顔画像データに,エフェクト処理を施すこともできる。
管理サーバ2のチケット生成手段25は,管理制御部20からの制御に従って,電子チケットデータベース21から電子チケットに関する情報(例えば電子チケットの本体画像等)を読み出すと共に,エフェクト処理手段24によりエフェクト処理が施された顔画像データを用いて,チケットデータを生成する機能を持つ。すなわち,チケット生成手段25は,本体画像に,エフェクト後の顔画像データを埋め込んで,電子チケットの画像データを生成することができる。
管理サーバ2の送信手段26,チケット生成手段25により生成されたチケットデータを,クライアント端末2に送信する機能を持つ。その他にも,管理サーバ2の送信手段26は,クライアント端末2に対して,チケットの販売情報(イベント名,アーティスト名,開催日時,会場,座席,及び価格等)等を送信することもできる。
また,管理サーバ2の送信手段26は,認証側端末3に対しても,種々の情報を送信できる。例えば,管理サーバ2の送信手段26は,エフェクト処理データベース22に記憶されているエフェクト処理のサンプル画像を,認証側端末3に送信できる。
管理サーバ2のユーザ情報データベース27は,本発明の電子チケットシステムの利用者のユーザ情報を,その利用者が保有するクライアント端末1の識別情報(個体識別番号)と関連付けて記憶している。ユーザ情報の例は,ユーザ識別番号,ユーザの顔画像,氏名,性別,生年月日,年齢,住所,職業,メールアドレス,電話番号,趣味,アカウント名,及びパスワードである。また,ユーザ情報データベース27には,ユーザ情報として,利用者が購入した電子チケットの購入情報(例えば電子チケットの識別番号)や,利用済とされた電子チケット履歴(利用履歴)等が,各利用者の個人情報とともに記憶されている。ユーザ情報データベース27は,各利用者による電子チケットの購入状況や,利用状況に伴って,随時更新される。
続いて,図2に示されるように,認証側端末3は,認証制御手段30と,認証表示手段31と,エフェクト用撮影手段32と,送信手段33と,受信手段34と,を有する。
認証制御手段30は,これらの各要素31〜34と相互に接続され各要素を制御するための機能を持つ。
認証表示手段31は,管理サーバ2のエフェクト種類データベース22に所定間隔の時刻毎に対応付けて記憶されている複数のエフェクト処理に関する画像(サンプル画像)を表示するための機能を持つ。認証側端末3は,受信手段34を介して,エフェクト処理に関するサンプル画像を,管理サーバ2からダウンロードして認証表示手段31に表示するものであってもよいし,予めローカルのメモリ等に格納されているサンプル画像を認証表示手段31に表示するものであってもよい。すなわち,コンサート会場等の会場に配備された係員が,認証表示手段31に表示されたサンプル画像を視認すれば,その時刻において,どのようなエフェクト処理が利用者の顔画像に対して施されているかを確認できるようにすればよい。
エフェクト用撮影手段32は,エフェクト処理に用いられるエフェクト用画像データを取得するための機能を持つ。エフェクト用の画像としては,例えばコンサートの当日の会場の風景や看板等を撮影したもの用いればよい。
認証側端末3の送信手段33は,エフェクト用撮影手段31により取得したエフェクト用画像データを管理サーバ2へ送信するための機能を持つ。このようにして,エフェクト用撮影手段32により撮影されたエフェクト用画像データは,送信手段33を介して,管理サーバ2へと送信され,エフェクト種類データベース22に記憶される。そして,エフェクト種類データベース22に記憶されたエフェクト用画像データは,エフェクト処理手段24によって,利用者の顔画像データに対して施すエフェクト処理の一部として用いられる。例えば,認証側端末3において撮影されたエフェクト用画像データは,利用者の顔画像の背景画像として用いることができる。
認証側端末3の受信手段34は,管理サーバ2から送信された情報を受信するための機能を持つ。例えば,認証側端末3の受信手段34は,管理サーバ2のエフェクト種類データベース22に所定間隔の時刻毎に対応付けて記憶されている複数のエフェクト処理に関する画像(サンプル画像)を受信することができる。受信されたサンプル画像等は,認証側端末3のメモリ等に格納すればよい。
(4.電子チケットシステムの処理フロー)
続いて,図5を参照して,上記した機能構成を持つ電子チケットシステム100における,電子チケット配信処理のフローについて説明する。
まず,電子チケットシステム100を利用した電子チケットの販売処理について説明する。図5において,電子チケットの購入処理は,ステップS1〜ステップS6に示されている。電子チケットの購入処理は,コンサート等のイベントに先立って行われるものであってもよいし,イベントの当日に行われるものであってもよい。
図5に示されるように,電子チケットの販売処理においては,まず,クライアント端末1に,利用者が所望するチケットの購入情報(チケットの識別情報及び決済カード番号等)が入力される(ステップS1)。入力された購入情報は,クライアント端末1のメモリに一時的に記憶される。
次に,クライアント端末1の撮影手段11により,利用者の顔画像データが取得される(ステップS2)。取得された顔画像データは,クライアント端末1のメモリ等に記憶される。なお,顔画像を撮影する工程は,チケットの購入情報を入力する工程の前に行われるものであってもよい。また,顔画像を撮影する工程は,予め撮影されてクライアント端末1に記憶されている顔画像データを選択する処理と置き換えることもできる。
次に,クライアント端末1の端末制御手段10は,メモリ等に記憶されているチケットの購入情報や顔画像データを読み出すと共に,クライアント端末1の個体識別情報を読み出して,クライアント端末1の送信手段12へと送出する。そして,端末制御手段10は,送信手段16を介して,チケットの購入情報や,顔画像データ,個体識別情報を,管理サーバ2へと送信する(ステップS3)。
次に,管理サーバ2の管理制御手段20は,管理サーバの受信手段23を介して,クライアント端末1から送信された各種情報を受信する(ステップS3)。
その後,管理サーバ2の管理制御手段20は,受信したチケットの購入情報や,顔画像データ,個体識別情報等の情報を,ユーザ情報データベース27に記憶する(ステップS4)。これにより,ユーザ情報データベース27が更新される。
このようにして,電子チケットの購入処理が完了する(ステップS6)。なお,上記電子チケットの購入処理は,本発明の電子チケットシステム特有の処理を中心に説明を行ったものであり,上記した処理の他,公知の電子チケットシステムにおいて行われているチケットの購入処理を行えばよい。例えば,ユーザ情報データベース27が更新され,利用者による電子チケットの購入が確認された段階で,管理サーバ2からクライアント端末1に対し,費用の領収事項が記載されたメッセージ等を送信すればよい。
続いて,電子チケットシステム100を利用した電子チケットの配信処理について説明する。図5において,電子チケットの配信処理は,ステップS7〜ステップS23によって示されている。本発明において,電子チケットの配信処理は,利用者がコンサート等の会場に入場する直前に行われる。すなわち,利用者は,クライアント端末1に電子チケットを受領してから,その電子チケットに施されたエフェクト処理が有効であると判断されている期間内に,会場への入場手続を済ませる必要がある。以下,詳しく説明する。
電子チケットの配信処理において,まず,クライアント端末1の端末制御手段10は,チケット発行を要求する信号を生成する(ステップS7)。このチケット発行要求信号には,クライアント端末1の識別情報,及び発行を要求する電子チケットの識別情報が含まれる。端末制御手段10は,メモリ等に格納されているアプリケーションプログラムが起動した際にチケット発行要求信号を生成してもよいし,アプリケーションプログラムに従って一定時間ごとに自動的にチケット発行要求信号を生成してもよいし,利用者による操作に従ってチケット発行要求信号を生成してもよい。また,例えば,利用者が,本システムを利用するためのユーザIDやパスワードを,クライアント端末1に入力してログインしたことを契機として,端末制御手段10は,チケット発行を要求する信号を生成することとしてもよい。
次に,チケット発行要求信号が生成されると,端末制御手段10は位置情報取得手段15に対し指令を送出し,位置情報取得手段15は,クライアント端末1の現在位置に関する情報を取得する(ステップS8)。位置情報取得手段15により取得された現在位置情報は,一時的にメモリに記憶することもできる。
次に,クライアント端末1の端末制御手段10は,生成したチケット発行要求信号と共に,現在位置情報をクライアント端末1の送信手段16へと送出する。そして,端末制御手段10は,送信手段16を介して,チケット発行要求信号及び現在位置情報を,管理サーバ2へと送信する(ステップS9)。
次に,管理サーバ2の管理制御手段20は,管理サーバの受信手段23を介して,クライアント端末1から送信されたチケット発行要求信号や現在位置情報を受信する(ステップS10)。受信した情報は,管理サーバ2のメモリ等に一時的に記憶してもよい。
次に,管理サーバ2の管理制御手段20は,受信したチケット発行要求信号に含まれるクライアント端末1の識別情報,及び発行を要求する電子チケットの識別情報を解析する。そして,管理制御手段20は,ユーザ情報データベース27を参照し,そのチケット発行要求を行ったクライアント端末1が,すでに電子チケットを使用済みであるか否かを判断する(ステップS11)。すなわち,ユーザ情報データベース27には,電子チケットの利用履歴が記録されている。このため,電子チケットの利用履歴を参照すれば,管理制御手段20は,チケット発行要求を行ったクライアント端末1がすでに電子チケットを使用済みであるか否かを判断できる。
なお,クライアント端末1が電子チケットを利用した際に,ユーザ情報データベース27の利用履歴を更新する処理は,後述するステップS18において行われる。
次に,ステップS11において,発行が要求された電子チケットが利用済ではないと判断した場合に,管理制御手段20は,クライアント端末1から受信した現在位置情報を解析し,クライアント端末1の現在位置が,その電子チケットの利用可能位置に含まれるか否かを判断する(ステップS12)。すなわち,図3に示されるように,電子チケットデータベース21には,電子チケットの識別情報と共に,電子チケットの利用可能位置に関する情報が記憶されている。このため,電子チケットデータベース21を参照すれば,管理制御手段20は,クライアント端末1の現在位置が,電子チケットの利用可能位置に含まれるか否かを判断できる。
次に,ステップS12において,クライアント端末1の現在位置が電子チケットの利用可能位置に含まれると判断した場合に,管理制御手段20は,現時点における時刻を判定する(ステップS13)。すなわち,管理制御手段20は,クライアント端末1の現在位置を確認した時点における時刻を現時点と判定することが好ましい。ただし,管理制御手段20は,例えばクライアント端末1によりチケット発行要求信号が生成された時点における時刻を現時点と判定することもできる。管理制御手段20は,チケット発行要求信号が生成されてから,ステップS11において時刻を判定するまでの処理の間のいずれかのタイミングの時刻を,現時点と認定すればよい。管理制御手段20は,現時点として判定した時刻とともに,エフェクト処理の処理要求を,エフェクト処理手段24に伝達する。例えばエフェクト処理の処理要求の信号には,チケット発行要求を行ったクライアント端末1の識別信号等が含まれる。
次に,エフェクト処理手段24は,管理制御手段20の制御に従って,管理制御手段20からの処理要求にある時刻に応じたエフェクト処理を,エフェクト種類データベース22から読み出すと共に,ユーザ情報データベース27からチケット発行要求を行った利用者の顔画像データを読み出す。そして,エフェクト処理手段24は,読み出したエフェクト処理を,利用者の顔画像データに施す(ステップS14)。すなわち,図4に示されるように,エフェクト種類データベース22にはタイムテーブルが含まれており,このタイムテーブルを参照すれば,エフェクト処理手段24は,管理制御手段20からの処理要求にある時刻に応じたエフェクト処理を読み出すことができる。また,エフェクト処理手段24は,エフェクト処理を行う際に,認証側端末3により取得されたエフェクト用画像データをエフェクト種類データベース22から読み出して,エフェクト処理の一部として用いることとしてもよい。例えば,認証側端末3において撮影されたエフェクト用画像データは,利用者の顔画像の背景画像として用いることができる。エフェクト処理が施されたエフェクト後の顔画像データは,管理サーバ2のメモリ等に一時的に記憶される。
次に,チケット生成手段25は,電子チケットデータベース21から電子チケットの本体画像を読み出し,エフェクト処理手段24によりエフェクト処理が施された顔画像データを,本体画像の一部に埋め込み,チケットデータを生成する(ステップS15)。チケットデータは,電子チケットを画像として表示するためのデータである。電子チケットの本体画像には,イベント名,アーティスト名,開催日時等が掲載されているため,この本体画像に顔画像(エフェクト後)を付与することで,顔写真付きのチケットのようになる。チケット生成手段25により生成されたチケットデータを可視化したチケット画像の例は,図6に示されている。図6に示されるように,本発明では,エフェクト処理後の顔画像が,チケットの一部に組み込まれる。チケット生成手段25により生成されたチケットデータは,管理サーバ2のメモリ等に一時的に記憶される。
次に,管理サーバ2の管理制御手段20は,メモリ等に記憶されているチケットデータと読み出して,管理サーバ2の送信手段26へと送出する。そして,管理制御手段20は,送信手段26を介して,チケットデータをクライアント端末1へと送信する(ステップS16)。
次に,クライアント端末1の端末制御手段10は,クライアント端末1の受信手段13を介して,管理サーバ2から送信されたチケットデータを受信する(ステップS21)。受信したチケットデータは,クライアント端末1のメモリ等に一時的に記憶される。
次に,クライアント端末1の端末制御手段10は,受信したチケットデータを,表示手段14へと送出する。表示手段14は,チケットデータに基づいて,電子チケットを画像として表示する(ステップS14)。この電子チケットには,ある時間帯にのみ用いられるエフェクト処理が施された顔画像が付与されている。電子チケットの例は,図6に示されている。利用者は,クライアント端末1の表示手段14に,エフェクト後の顔画像が付与された電子チケットを表示させて,コンサートの会場の入口付近に立つ係員に提示する。このとき,係員が視認可能な範囲に配置された認証側端末3には,管理サーバ2のエフェクト種類データベース22からダウンドーロされたサンプル画像が表示されている。このサンプル画像は,現在の時間帯に応じた,真正なエフェクト処理に関する画像である。従って,係員は,目視によって,クライアント端末1に表示されている顔画像と利用者の顔を照合して,本人認証を行うと共に,クライアント端末1に表示されている顔画像のエフェクトと認証側端末3に表示されているサンプル画像のエフェクトを照合して,電子チケットの真偽を確認することができる。これにより,電子チケットの配信処理が完了する(ステップS23)。
続いて,ステップS11において,管理制御手段20が,発行が要求された電子チケットが利用済であると判断した場合の処理について説明する。このような場合,管理制御手段20は,現時点における時刻を判定する処理を行う(ステップS19)。このとき,ステプS13と同様に,管理制御手段20は,チケット発行要求信号が生成されてから,ステップS19において時刻を判定するまでの処理の間のいずれかのタイミングの時刻を,現時点と認定すればよい。管理制御手段20は,現時点として判定した時刻とともに,エフェクト処理の処理要求を,エフェクト処理手段24に伝達する。このとき,管理制御手段20は,エフェクト処理手段24に対し,電子チケットが利用済の場合のエフェクト処理を行うように,処理要求を行う。
次に,エフェクト処理手段24は,管理制御手段20の制御に従い,管理制御手段20からの処理要求にある時刻に応じて,利用済用のエフェクト処理を,エフェクト種類データベース22から読み出す。また,エフェクト処理手段24は,ユーザ情報データベース27からチケット発行要求を行った利用者の顔画像データも読み出す。そして,エフェクト処理手段24は,読み出した利用済用のエフェクト処理を,利用者の顔画像データに施す(ステップS20)。すなわち,図4に示さるように,電子チケットが利用済であった場合のエフェクト処理は,通常のエフェクト処理と異なるものとして,エフェクト種類データベース22に記憶されている。このため,エフェクト処理手段24は,通常のエフェクト処理とは異なる利用済用のエフェクト処理を,利用者の顔画像データに対し施すことができる。エフェクト後の顔画像データは,管理サーバ2のメモリ等に一時的に記憶される。
その後,管理制御手段20は,利用済用のエフェクト処理を施した顔画像データをチケット生成手段35に送出する。その後のチケットデータ生成以降の処理は,上述したステップS15〜ステップS23と同様である。ただし,イベントの状況に応じて,コンサート会場等への再入場が禁止されている場合,利用者が提示した電子チケットに含まれる顔画像に,利用済用のエフェクト処理が施されている場合,係員は,その利用者は再入場者であるとみなし,会場への再入場を行わないよう呼びかけることができる。
続いて,ステップS12において,管理制御手段20が,クライアント端末1の現在位置は電子チケットの利用可能位置に含まれないと判断した場合の処理について説明する。この場合,管理制御手段20は,クライアント端末1から受信した現在位置情報を解析し,クライアント端末1の現在位置が,その電子チケットの利用済位置に含まれるか否かを判断する(ステップS117)。すなわち,図3に示されるように,電子チケットデータベース21には,電子チケットの識別情報と共に,電子チケットの利用済位置に関する情報が記憶されている。このため,電子チケットデータベース21を参照すれば,管理制御手段20は,クライアント端末1の現在位置が,電子チケットの利用済位置に含まれるか否かを判断できる。
次に,ステップS17において,クライアント端末1の現在位置が電子チケットの利用済位置に含まれると判断した場合に,管理制御手段20は,チケット発行要求を行ったクライアント端末1の利用者が,電子チケットを利用し終えたと判断し,その旨を,ユーザ情報データベース27に記録する(ステップS18)。すなわち,ユーザ情報データベース27に記憶されている,電子チケットの利用履歴を更新する。このときに更新された電子チケットの利用履歴は,上述したステップS11において,管理制御手段20が,チケット発行要求を行ったクライアント端末1がすでに電子チケットを使用済みであるか否かを判断する際に参照される。
他方,ステップS17において,クライアント端末1の現在位置が電子チケットの利用済位置に含まれないと判断した場合に,管理制御手段20は,電子チケットの配信処理を終了させる(ステップS21)。このような場合,クライアント端末1の現在位置は,電子チケットの利用可能位置にも利用済位置にもないことがわかる。従って,管理制御手段20は,クライアント端末1の現在位置が,電子チケットを利用できない位置にあると判断し,電子チケットの誤用防止の為,配信処理を終了させる。このとき,管理サーバ2の管理制御手段20は,クライアント端末1に対し,電子チケットを出来ない旨のメッセージを送信することとしてもよい。
ステップS17において,クライアント端末1の現在位置が電子チケットの利用済位置に含まれると判断した場合に,続くステップS18〜ステップS23においては,上述したものと同様の処理を行うことができる。すなわち,このような場合に,クライアント端末1の表示手段14に,電子チケットが利用済の場合のエフェクト処理を施した顔画像が含まれる電子チケットが表示される。
以上,本発明に係る電子チケットシステムの一例を説明したが,上記した電子チケットシステムの構成や電子チケットの利用処理は,本発明の一実施形態を示すものであり,本発明はこれに限定されるものではない。
本発明は,電子的に発行されインターネット等を介して流通する電子チケットを,利用者が保有するクライアント端末に配信する電子チケットシステムに関する。このため,本発明は,情報通信産業やサービス産業において好適に利用し得る。
1…クライアント端末 2…管理サーバ 3…認証側端末
10…端末制御手段 11…撮影手段 12…クライアントの送信手段 13…クライアントの受信手段 14…表示手段 15…位置情報取得手段
20…管理制御手段 21…電子チケットデータベース 22…エフェクト種類データベース 23…サーバの受信手段 24…エフェクト処理手段 25…チケット生成手段 26…サーバの送信手段 27…ユーザ情報データベース
30…認証制御手段 31…認証側表示手段 32…エフェクト用撮影手段 33…認証側端末の送信手段 34…認証側端末の受信手段
50…CPU 51…CDMA受信部 52…無線通信部 53…GPS受信部 54…カメラ 55…ディスプレイ 56…操作部 57…スピーカ 58…マイクロフォン 59…メモリ
60…CPU 61…ネットワーク通信部 62…位置情報計算部 63…画像処理部 63…メモリ
70…CPU 71…ネットワーク通信部 72…モニタ 73…カメラ 74…メモリ
100…電子チケットシステム

Claims (5)

  1. クライアント端末(1)と,電子チケットを配信する管理サーバ(2)とが,電気通信回線を介して相互に接続された電子チケットシステムであって,
    前記クライアント端末(1)は,
    画像データを取得するための撮影手段(11)と,
    前記撮影手段(11)により取得された画像データを,前記サーバへ送信するクライアントの送信手段(12)と,を有し,
    前記管理サーバ(2)は,
    電子チケットに関する情報を記憶した電子チケットデータベース(21)と,
    画像データに対して施す複数のエフェクト処理を,所定間隔の時刻毎に対応付けて記憶したエフェクト種類データベース(22)と,
    前記クライアントの送信手段(12)により送信された画像データを受信するサーバの受信手段(23)と,
    前記エフェクト種類データベース(22)から,処理要求のあった時刻に応じたエフェクト処理を読み出し,前記サーバの受信手段(23)により受信した画像データに対し,当該読み出したエフェクト処理を施すエフェクト処理手段(24)と,
    前記電子チケットデータベース(21)から電子チケットに関する情報を読み出すと共に,前記エフェクト処理手段(24)によりエフェクト処理が施されたエフェクト画像データを用いて,チケットデータを生成するチケット生成手段(25)と,
    前記チケット生成手段(25)により生成されたチケットデータを,前記クライアント端末(2)に送信するサーバの送信手段(26)と,を有し,
    前記クライアント(1)は,さらに,
    前記サーバの送信手段(26)により送信された前記チケットデータを受信するクライアントの受信手段(13)と,
    前記クライアントの受信手段(13)により受信した前記チケットデータに基づいて,前記エフェクト画像データを含む電子チケットを画像として表示する表示手段(14)と,有する
    電子チケットシステム。
  2. 前記クライアント端末(1)は,
    自己の現在位置に関する現在位置情報を取得するための位置情報取得手段(15)を,さらに有し,
    前記位置情報取得手段(15)により取得された現在位置情報を,前記クライアントの送信手段(12)を介して,前記管理サーバ(2)に送信し,
    前記管理サーバ(2)は,
    前記電子チケットに対応付けて当該電子チケットを利用できる利用可能位置情報を,前記電子チケットデータベース(21)に記憶しており,
    前記クライアント(12)の送信手段(12)により送信された前記現在位置情報を,前記サーバの受信手段(23)によって受信したときに,前記電子チケットデータベース(21)に記憶されている前記利用位置情報と当該現在位置情報とを照会し,当該現在位置情報が当該利用位置情報と一致する場合に,前記エフェクト処理手段(24)に対し処理要求を送出する管理制御手段(20)を,さらに有する
    請求項1に記載の電子チケットシステム。
  3. 前記クライアント端末(1)は,
    自己の現在位置に関する現在位置情報を取得するための位置情報取得手段(15)を,さらに有し,
    前記位置情報取得手段(15)により取得された現在位置情報を,前記クライアントの送信手段(12)を介して,前記管理サーバ(2)に送信し,
    前記管理サーバ(2)は,
    前記電子チケットに対応付けて当該電子チケットが利用済みとなる利用済位置情報を,前記電子チケットデータベース(21)に記憶しており,
    前記電子チケットが利用済みとなった場合の利用済エフェクト処理をエフェクト種類データベース(22)に記憶しており,
    前記クライアント(12)の送信手段(12)により送信された前記現在位置情報を,前記サーバの受信手段(23)によって受信したときに,前記電子チケットデータベース(21)に記憶されている前記利用済位置情報と当該現在位置情報とを照会し,当該現在位置情報が当該利用位置情報と一致する場合に,前記サーバの受信手段(23)により受信した画像データに対し前記利用済エフェクト処理を施すように,前記エフェクト処理手段(24)を制御する管理制御手段(20)を,さらに有する
    請求項1又は請求項2に記載の電子チケットシステム。
  4. 認証側端末(3)を,さらに含み,
    前記認証側端末(3)は,
    前記エフェクト種類データベース(22)に所定間隔の時刻毎に対応付けて記憶されている前記複数のエフェクト処理に関する画像を表示可能な認証側表示手段(31)を有する
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の電子チケットシステム。
  5. 認証側端末(3)を,さらに含み,
    認証側端末(3)は,
    エフェクト処理に用いられるエフェクト用画像データを取得するためのエフェクト用撮影手段(32)と,
    前記エフェクト用撮影手段(31)により取得したエフェクト用画像データを前記管理サーバ(2)へ送信するための認証側端末の送信手段(33)と,をさらに有し,
    前記管理サーバ(2)は,
    前記サーバの受信手段(23)を介して,前記認証側端末の送信手段(33)により送信された前記エフェクト用画像データを受信し,
    前記サーバの受信手段(23)により受信した前記エフェクト用画像データを,前記エフェクト種類データベース(22)に記憶するとともに,
    前記エフェクト処理手段(24)によって,前記サーバの受信手段(23)により受信した画像データに対し前記エフェクト処理を施す際に,前記エフェクト種類データベース(22)に記憶されている前記エフェクト用画像データを利用する
    請求項1に記載の電子チケットシステム。
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