JP2004124455A - 機器用ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】開時に扉が筐体の一側部外面から外側に大きく突出するのを防止するとともに、安価に製造することができる機器用ケースを提供する。
【解決手段】筐体2の側板部21に扉3をヒンジ装置4を介して水平方向へ回動可能に連結する。ヒンジ装置4のヒンジ本体5は、筐体2の側板部21の内面に取り付ける。ヒンジ装置4のソケット6は、扉3の背面3aに取り付ける。ヒンジ本体5には、内側リンク7及び外側リンク8の各基端部を第1、第3軸91,93を介してそれぞれ回動可能に連結する。内側リンク7及び外側リンク8の各先端部は、第2、第4軸92,94を介してソケット6に回動可能に連結する。第1〜第4軸91〜94は、扉3が閉位置に位置しているときには扉3の瞬間回転中心Cが側板部21の外面より外側に位置し、扉3が開位置に位置しているときには扉3の瞬間回転中心Cが側板部21の外面より内側に位置するように、配置する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、パチンコ機、パチスロ機等の遊技機あるいは自動販売機のような内部に各種の機器が収容される機器用ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の機器用ケースは、前面が開口した箱状をなす筐体と、この筐体の一側部にヒンジ装置を介して水平方向へ回動可能に連結された扉とを有しており、扉はその背面が筐体の前面に突き当たって筐体の開口部を閉じた閉位置と、この閉位置からほぼ90°開いた開位置との間を回動可能になっている。
【0003】
このような機器用ケースが例えばパチンコ機に用いられた場合において、仮に扉を開いたときに扉が筐体の側壁の外面から外側へ向って大きく突出すると、扉の前面に設けられた玉受け等の各種の部材が隣接するパチンコ機の扉にぶつかって破損したり、あるいは隣接するパチンコ機で遊戯する遊戯者の邪魔になる等の問題が生じる。そこで、従来の機器用ケースでは、筐体と扉とにそれぞれ取り付けられたヒンジ本体とソケットとを4つのリンクと7つの軸とで連結したいわゆる7軸ヒンジ装置によって扉を筐体に回動可能に連結していた(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特許第3025388号公報(第1図〜第3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
7軸ヒンジ装置は、部品点数が多く、構造が複雑であるため高価である。このため、機器用ケースの製造費が高騰するという問題があった。また、7軸ヒンジ装置を用いた場合には、リンクが筐体の側壁内面から内側へ向って大きく突出するため、機器を収容する筐体内の有効利用空間が狭くなってしまうという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の問題を解決するために、前面に開口部を有する筐体と、この筐体の一側部にヒンジ装置を介してほぼ水平方向へ回動可能に連結され、背面が上記筐体の前面にほぼ接触することによって上記筐体の開口部を閉じた閉位置と、上記筐体の開口部を開いた開位置との間を回動可能である扉と、上記筐体の開口部の内面と上記扉の背面との少なくとも一方に設けられ、上記筐体の開口部の少なくとも上記ヒンジが設けられた内面に沿って延びる防犯プレートとを備え、上記防犯プレートの上記一方から他方側へ突出させられた一側部が、上記扉が閉位置に回動したときに他方の内部に入り込む機器用ケースにおいて、上記ヒンジ装置が、先端部が上記筐体の前面から前方へ突出した状態で上記筐体の一側部内面に取り付けられたヒンジ本体と、上記扉の背面の一側部に取り付けられたソケットと、基端部が上記ヒンジ本体の先端部にほぼ上下方向を向く第1軸を介して回動可能に連結され、先端部が上記第1軸と平行な第2軸を介して上記ソケットに回動可能に連結された内側リンクと、基端部が上記ヒンジ本体の先端部に上記第1軸に対して平行に、かつ前方に配置された第3軸を介して回動可能に連結され、先端部が上記第1軸と平行な第4軸を介して上記ソケットに回動可能に連結された外側リンクとを有し、上記第1軸〜第4軸が、上記扉が閉位置に位置しているときには、上記扉の瞬間中心が上記筐体の一側部外面より外側に位置し、上記扉が開位置に位置しているときには、上記扉の瞬間中心が上記筐体の一側部外面より内側に位置するように、配置されていることを特徴としている。
この場合、上記防犯プレートとして、上記筐体の開口部の内面に設けられた筐体側防犯プレートと、上記扉の背面に設けられた扉側防犯プレートとが用いられ、上記扉を閉位置に回動させたとき、上記扉側防犯プレートの一側部が上記筐体側防犯プレートの一側部の内側に入り込むように構成されていることが望ましい。
上記内側リンクの中間部には、上記扉を開位置に回動させたときに上記扉側防犯プレートの一側部が突き当たるのを回避するための逃げ凹部が形成されていることが望ましい。
上記内側リンクと上記外側リンクとの少なくとも一方が、上下方向に対向する一対の側板部と、この一対の側板部の一側部どうしを連結する連結板部とによって断面「コ」字状に形成され、かつ開放部を他方側に向けて配置され、上記他方の一部が上記一方の一対の側板部間に上記開放部から入り込んで当該一対の側板部の対向する内面に接触するように構成されていることが望ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態について図1〜図10を参照して説明する。
図1〜図4及び図10に示すように、この発明に係る機器用ケース1は、筐体2、扉3及びヒンジ装置4を備えている。
【0008】
図10に示すように、筐体2は、左右方向に対向して上下に立設された一対の側板部21,21(一方の側板部21のみ図示)と、一対の側板部21,21の上下の端部間にそれぞれ配置された天板部22及び底板部23と、側板部21,21、天板部22及び底板部23によって形成される四角形の筒体の後端開口部を閉じる背板部24とにより、前面2aに開口を有する直方体の箱状に形成されている。一方の側板部21(図10において右側の側板部21)の内面の開口側端部には、図1〜図4に示すように、前面2aに沿って上下に延びる凹部25が形成されている。筐体2の内部には、筐体側防犯プレート26が設けられている。この防犯プレート26は、鋼板等の金属板からなるものであり、筐体2の開口部の凹部25を含む内面に沿って環状に設けられている。防犯プレート23の一側部は、筐体2の前面2aから全周にわたって前方へ突出している。
【0009】
扉3は、筐体2の開口部を開閉するためのものであり、筐体2の一側部にヒンジ装置4を介して水平方向へ回動可能に連結されている。扉3の回動範囲は、その背面3aが筐体2の前面2aに突き当たってその開口部を閉じた図1に示す閉位置と、その閉位置からほぼ100°回動して筐体2の開口部を開いた開位置との間に制限されている。扉3の背面3aには、凹部31が形成されている。この凹部31の開口部の形状及び大きさは、筐体2の凹部25を含む開口部の形状及び大きさとほぼ同一に設定されている。しかも、扉3を閉位置に回動させたとき、凹部31の周縁部が凹部25を含む開口部の周縁部とほぼ一致するよう、凹部31は上下方向及び左右方向において凹部25を含む開口部とほぼ同一位置に配置されている。したがって、扉3を閉位置に回動させると、筐体側防犯プレート23の筐体2から突出した一側部が扉3の凹部31内に入り込む(図1参照)。
【0010】
凹部31内には、扉側防犯プレート32が配置されている。扉側防犯プレート32は、鋼板等の金属板からなるものであり、凹部31の内面に連結部材(図示せず)を介して固定されている。ここで、防犯プレート32は、凹部31の内周面(側面)から若干離間した状態で固定されており、防犯プレート32の外周面と凹部31の内周面との間には環状の隙間が形成されている。この環状の隙間に筐体側防犯プレート26の筐体2から突出した一側部が入り込むようになっている。扉側防犯プレート32の一側部は、全周にわたって背面3aから筐体2側に向って突出している。したがって、扉3を閉位置に回動させると、防犯プレート32の一側部が全周にわたって筐体2内に入り込み、防犯プレート26の一側部内周面と全周にわたって対向する。防犯プレート26,32の対向幅(筐体2の前後方向における幅)は、防犯プレート26の筐体2からの突出量と防犯プレート32の扉3からの突出量とを合わせた幅であり、防犯プレート26,32は、筐体2の前面2aと扉3の背面3aとの当接面を間にした前後方向の所定の範囲において重なっている。これにより、前面と扉3との間の僅かな隙間からピアノ線等が挿入されて不正行為が行われることが防止されている。なお、防犯プレート26,32は、不正行為を確実に防止するために、その対向方向においてできる限り近接させるのが望ましい。
【0011】
上記ヒンジ装置4は、ヒンジ本体5、ソケット6、内側リンク7及び外側リンク8を主な構成要素としている。
【0012】
ヒンジ本体5は、図5〜図7に示すように、互いに対向して平行に配置された一対の側板部51,51と、この一対の側板部51,51の一側部どうしを連結する連結板部52と、側板部51,51の他側部にそれぞれ設けられた取付板部53,53とを有している。そして、ヒンジ本体5は、図1〜図4に示すように取付板部53,53を貫通して筐体2の側板部21にねじ込まれたビス(図示せず)を締め付けることにより、凹部25が形成された側板部21の内面の開口側端部に固定されている。ヒンジ本体5は、その一対の側板部51,51が上下方向を向き、かつ側板部51,51の先端部が筐体2の前面2aから前方へ突出するようにして取り付けられている。前面2aから突出した側板部51,51の先端部は、扉3を開位置に回動させたときに扉側防犯プレート32の扉3から突出した一側部が干渉するのを防止するために、取付板部53側の側部が切り落とされている。なお、ヒンジ本体5は、側板部21に固定することなく、側板部21に着脱可能に取り付けてもよい。
【0013】
ソケット6は、図5〜図7に示すように、互いに対向して平行に配置された一対の側板部61,61と、この側板部61,61の一側部どうしを連結する連結板部62とを有している。側板部61,61の一端部の他側部には、側板部61,61から互いに離間するように突出する取付板部63,63が一体に形成されている。この取付板部63,63が、扉側防犯プレート32の一部を利用して形成された取付部32aに固定されることにより、ソケット6が扉3の背面部の一側部(ヒンジ本体5が取り付けられた筐体2の側部と同一の側部)に防犯プレート32を介して取り付けられている。側板部61,61の他端部の他側部には、当該他側部を連結板部62と逆側へ延長してなる延長部64,64が形成されている。
【0014】
内側リンク7は、図7に示すように、互いに対向して平行に配置された一対の側板部71,71と、この一対の側板部71,71の一側部どうしを連結する連結板部72とによって断面「コ」字状に形成されている。内側リンク7は、その側板71,71の基端部がヒンジ本体5の側板部51,51の間に入り込んでそれらと上下に対向するように配置されている。しかも、扉3が閉位置に回動したときには、連結板部72が側板部71より前方側に位置し、したがって開放部が筐体2の後方側を向くように配置されている。内側リンク7の側板部71,71の基端部は、ヒンジ本体5の側板部51,51に上下方向を向く第1軸91を介して水平方向へ回動可能に連結されている。内側リンク7の側板部71,71の先端部は、ソケット6の延長部64,64の先端部に第1軸91と平行な第2軸92を介して回動可能に連結されている。
【0015】
外側リンク8は、図7に示すように、互いに対向して平行に配置された一対の側板部81,81と、この一対の側板部81,81の一側部どうしを連結する連結板部82とによって断面「コ」字状に形成されている。外側リンク8は、内側リンク7より前方側に配置されている。しかも、外側リンク8は、その側板部81,81の基端部がヒンジ本体5の側板部51,51の間に入り込んでそれらと上下に対向し、かつ扉3が閉位置に回動したとき、連結板部82が前方側に位置し、したがって開放部が内側リンク7と対向するように配置されている。外側リンク8の側板部81,81の基端部は、ヒンジ本体5の側板部51,51の先端部に第1軸91と平行な第3軸93を介して水平方向へ回動可能に連結されている。外側リンク8の側板部81,81の先端部は、第1軸91と平行な第4軸94を介して回動可能に連結されている。
【0016】
上記のように構成された結果、ソケット6がヒンジ本体5に内側リンク7及び外側リンク8を介して水平方向へ回動可能に連結され、ひいては扉3が筐体2にヒンジ装置4を介して水平方向へ回動可能に連結されている。
【0017】
外側リンク8の側板部81,81の外面は、ヒンジ本体5の側板部51,51の各内面に接触するとともに、ソケット6の延長部64,64の各内面に樹脂製のワッシャ95,95を介して接触している。一方、内側リンク7の側板部71,71の外面間の距離(以下、外法寸法という。)は、ヒンジ本体5の側板部51,51の内面間の距離(以下、内法寸法という。)、及びワッシャ95,95の対向面間の距離より小さく設定され、ヒンジ本体5及びソケット6に対して上下方向へ移動可能になっている。したがって、内側リンク7は扉3の重量を支えることがなく、扉3の重量は外側リンク8だけで支持されている。外側リンク8は、扉3の重量を支えるのに十分な強度を有しているが、扉3に不慮の事故によって下方を向く荷重が作用すると、図9において想像線で示すように、側板部81,81が変形するおそれがある。
【0018】
このような不具合を未然に防止するために、扉3の回動位置に拘わらず、内側リンク7の側板部71,71の一部が外側リンク81,81の間に入り込むように構成され、しかも側板部71,71の外法寸法が側板部81,81の内法寸法とほぼ同一に設定されている。したがって、図8に示すように、側板部71,71の一部が側板部81,81に常時ほぼ接している。よって、側板部81,81が図8において想像線で示すように変形しようとすると、側板部71,71が側板部81,81に接触してこれらを補強する。したがって、扉3に下向きの荷重が作用しても外側リンク8の側板部81,81が変形するのを防止することができる。
【0019】
上記第1軸91は、この実施の形態では、前後方向において筐体2の前面2aとほぼ同一位置に配置されている。第3軸93は、第1軸91より前方に配置されている。しかも、第1軸〜第4軸91〜94は、次の条件を満たすように配置されている。
【0020】
すなわち、扉3が閉位置又はその近傍に位置しているときには、図1及び図2に示すように、扉3の瞬間回転中心(=ソケット6の瞬間回転中心)Cが、前後方向においては筐体2の前面2aの近傍に位置し、かつ左右方向においては筐体2の一方の側板部21(ヒンジ本体5が取り付けられた側板部21)の外面より外側に位置する。なお、扉3の瞬間回転中心Cは、第1軸91及び第2軸92の各中心を通る線と、第3軸93及び第4軸94の各中心を通る線との交点として求めることができる。扉3が開位置又はその近傍に位置しているときには、図3及び図4に示すように、扉3の瞬間回転中心Cが、前後方向においては筐体2の前面より前方に位置し、かつ左右方向においては筐体2の側板部21の外面より内側に位置する。扉3の瞬間回転中心Cの軌跡が図4において想像線で示されている。
【0021】
上記構成の機器用ケース1において、いま扉3が閉位置に位置しているものとする。扉3を閉位置から開位置側へ回動させる場合には、扉3の瞬間回転中心Cが筐体2の側板部21の外面より外側に位置しているので、扉3は筐体2の前面2aから前方へ向うように移動するとともに、扉側防犯プレート32が筐体側防犯プレート23から筐体2の左右方向内側へ移動するように、回動変位する。したがって、扉3の背面3aが筐体2の前面2aに干渉したり(突き当たったり)、扉側防犯プレート32が筐体側防犯プレート23に干渉することがなく、扉3を円滑に開位置側へ回動させることができる。
【0022】
ここで仮に、扉3の瞬間回転中心Cが開位置又はその近傍においても筐体2の側板部21の外面より外側に位置しているのであれば、扉3を開位置に回動させると、扉3全体が側板部21の外面より外側に位置するようになってしまい、従来の技術において述べたように、機器用ケース1をパチンコ機等に用いたときに、扉3の前面に設けられた玉受け等の各種の部材が隣接するパチンコ機の扉にぶつかって破損したり、あるいは隣接するパチンコ機で遊戯する遊戯者の邪魔になる等の問題が生じる。この点、この機器用ケース1においては、扉3が開位置又はその近傍に位置したときには、扉3の瞬間回転中心Cが側板部21の外面より大きく内側に位置しているので、扉4全体が側板部21の外面から外側に位置することがなく、その一部が側板部21の外面の外側に位置するだけである。したがって、扉3の前面に設けられた玉受け等の各種の部材が隣接するパチンコ機の扉にぶつかって破損したり、あるいは隣接するパチンコ機で遊戯する遊戯者の邪魔になったりすることがない。しかも、扉3を開位置側に回動させると、扉側防犯プレート32の扉3の背面3aから突出した一側部が扉3の回動に伴って内側リンク7の長手方向における中間部に接近するが、扉3が開位置に回動したときに扉側防犯プレート32の一側部と対向する内側リンク7の一側部の中間部には、逃げ凹部73が形成されている。これにより、扉側防犯プレート32が内側リンク7に干渉するのを防止するようになっている。
【0023】
また、このヒンジ本体5とソケット6とが内外2つのリンク7,8と第1〜第4の4つの軸91〜94とによって連結されており、用いられるリンク及び軸の数を7軸ヒンジ装置に比して大幅に減らすことができる。したがって、ヒンジ装置4の製造費を低減することができ、その分だけ機器用ケース1の製造費を低減することができる。さらに、図1〜図4から明かなように、内外二つのリンク7,8は、扉3の回動位置に拘わらず、ヒンジ本体5の連結板部52より左右方向の外側(側板部21側)に位置しており、連結板部52から筐体2の内側に突出することがない。したがって、各種の機器を収容するための筐体2内の有効利用空間を広くすることができる。
【0024】
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、適宜変更可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、内側リンク7の基端部をヒンジ本体5に上下方向へ移動可能に取り付けているが、上下方向へ移動不能に取り付けてもよい。そのようにした場合には、内側リンク7が外側リンク8の側板部81,81の内面に接触しているので、外側リンク8に作用する荷重の一部を内側リンク7によって支持させることができる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、機器用ケースの製造費を低減することができ、しかも機器を収容するための筐体内の有効利用空間を広くすることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の要部を、扉を閉位置に位置させた状態で示す断面図である。
【図2】同実施の形態の要部を、扉を閉位置から僅かに開いた状態で示す断面図である。
【図3】同実施の形態の要部を、扉を半開位置に位置させた状態で示す断面図である。
【図4】同実施の形態の要部を、扉を開位置に位置させた状態で示す断面図である。
【図5】同実施の形態のにおいて用いられているヒンジ装置を、ソケットを閉位置に位置させた状態で示す斜視図である。
【図6】同ヒンジ装置を、ソケットを開位置に位置させた状態で示す斜視図である。
【図7】同ヒンジ装置の分解斜視図である。
【図8】内側リンクと外側リンクとの関係を示す図4のX−X線に沿う断面図である。
【図9】外側リンクを示す図8と同様の断面図である。
【図10】この発明の一実施の形態を、扉を開いた状態で示す斜視図である。
【符号の説明】
1 機器用ケース
2 筐体
2a 前面
3 扉
3a 背面
4 ヒンジ装置
5 ヒンジ本体
6 ソケット
7 内側リンク
8 外側リンク
21 側板部(一側部)
23 筐体側防犯プレート
32 扉側防犯プレート
91 第1軸
92 第2軸
93 第3軸
94 第4軸

Claims (4)

  1. 前面に開口部を有する筐体と、この筐体の一側部にヒンジ装置を介してほぼ水平方向へ回動可能に連結され、背面が上記筐体の前面にほぼ接触することによって上記筐体の開口部を閉じた閉位置と、上記筐体の開口部を開いた開位置との間を回動可能である扉と、上記筐体の開口部の内面と上記扉の背面との少なくとも一方に設けられ、上記筐体の開口部の少なくとも上記ヒンジが設けられた内面に沿って延びる防犯プレートとを備え、上記防犯プレートの上記一方から他方側へ突出させられた一側部が、上記扉が閉位置に回動したときに他方の内部に入り込む機器用ケースにおいて、
    上記ヒンジ装置が、先端部が上記筐体の前面から前方へ突出した状態で上記筐体の一側部内面に取り付けられたヒンジ本体と、上記扉の背面の一側部に取り付けられたソケットと、基端部が上記ヒンジ本体の先端部にほぼ上下方向を向く第1軸を介して回動可能に連結され、先端部が上記第1軸と平行な第2軸を介して上記ソケットに回動可能に連結された内側リンクと、基端部が上記ヒンジ本体の先端部に上記第1軸に対して平行に、かつ前方に配置された第3軸を介して回動可能に連結され、先端部が上記第1軸と平行な第4軸を介して上記ソケットに回動可能に連結された外側リンクとを有し、上記第1軸〜第4軸が、上記扉が閉位置に位置しているときには、上記扉の瞬間中心が上記筐体の一側部外面より外側に位置し、上記扉が開位置に位置しているときには、上記扉の瞬間中心が上記筐体の一側部外面より内側に位置するように、配置されていることを特徴とする機器用ケース。
  2. 上記防犯プレートとして、上記筐体の開口部の内面に設けられた筐体側防犯プレートと、上記扉の背面に設けられた扉側防犯プレートとが用いられ、上記扉を閉位置に回動させたとき、上記扉側防犯プレートの一側部が上記筐体側防犯プレートの一側部の内側に入り込むように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の機器用ケース。
  3. 上記内側リンクの中間部には、上記扉を開位置に回動させたときに上記扉側防犯プレートの一側部が突き当たるのを回避するための逃げ凹部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の機器用ケース。
  4. 上記内側リンクと上記外側リンクとの少なくとも一方が、上下方向に対向する一対の側板部と、この一対の側板部の一側部どうしを連結する連結板部とによって断面「コ」字状に形成され、かつ開放部を他方側に向けて配置され、上記他方の一部が上記一方の一対の側板部間に上記開放部から入り込んで当該一対の側板部の対向する内面に接触するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の機器用ケース。
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