JP2012005590A - ヒンジ装置及びヒンジ装置用据付部材 - Google Patents

ヒンジ装置及びヒンジ装置用据付部材 Download PDF

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Abstract

【課題】 ヒンジ部材が一対の支持板部から突出する突出高さを低くすることができるヒンジ装置を提供する。
【解決手段】 主板部21及び副板部22には、それらを切り起すことによって一対の支持板部23,24を形成するとともに、それらの間に貫通孔25を形成する。ねじ部材を挿通するねじ挿通孔26を形成する。ねじ挿通孔26は、支持板部23,24によって区画される部分の外側に位置する主板部21及び副板部22に配置する。
【選択図】図13

Description

この発明は、例えばパチンコ機やパチスロ機等の遊戯機や自動販売機等の筐体に扉を回動可能に取り付けるためのヒンジ装置及びそのヒンジ装置に用いられる据付部材に関する。
一般に、パチンコ機やパチスロ機等の遊戯機に用いられるヒンジ装置は、据付部材、この据付部材に着脱可能に取り付けられるヒンジ部材、及びこのヒンジ部材にリンクを介して回動可能に連結された取付部材を有している。据付部材は、遊技機の筐体に固定される。一方、取付部材は、遊技機の扉に固定される。そして、ヒンジ部材が据付部材に着脱可能に取り付けられる。これにより、扉が筐体にヒンジ装置を介して開閉回動可能に、しかも着脱可能に取り付けられる。
下記特許文献1に記載されているように、従来のヒンジ装置の据付部材は、主板部と、この主板部の両側部から起立する互いに平行な支持板部とを有しており、全体として断面「コ」字状に形成されている。一対の支持板部間には、ヒンジ部材が挿脱可能に挿入されており、その状態でヒンジ部材が一対の支持板部に着脱可能に取り付けられている。
特開2005−27780号公報
上記構成を有する従来のヒンジ装置においては、ヒンジ部材が主板部に突き当たることを防止するために、ヒンジ部材は主板部から一対の支持板部の起立方向前方側に離間した状態で取り付けられている。特に、主板部をビスで固定する場合には、ヒンジ部材をビスの頭部にぶつからないようにさらに主板部から離間させる必要がある。このため、ヒンジ本体が支持板部からその起立方向前方へ大きく突出する。この結果、据付部材を筐体に取り付けたとき、ヒンジ本体の支持板部からの突出部分が枠体の有効利用可能な内部空間を狭めしまうという問題があった。
上記の問題を解決するために、第1の発明は、本体部、及びこの本体部から起立する互いに平行な一対の支持板部を有する据付部材と、上記一対の支持板部間に少なくとも一部が挿入された状態で上記一対の支持板部に着脱可能に取り付けられたヒンジ部材と、このヒンジ部材に回動可能に連結された取付部材とを備え、上記本体には、当該本体を上記支持板部の起立方向に貫通するネジ挿通孔が形成されたヒンジ装置において、上記本体部には、当該本体部を上記支持板部の起立方向に貫通する貫通孔が形成され、この貫通孔が、その両側部が上記一対の支持板部にそれぞれ接するよう、上記一対の支持板部間に配置され、上記ネジ挿通孔が上記一対の支持板部によって区画される部分の外側に配置されていることを特徴としている。
この場合、後述する理由により、上記本体部が金属製の平板からなり、上記本体部が切り起されることによって、上記一対の支持板部及び上記貫通孔が形成されていることが望ましい。
上記ネジ挿通孔に挿通したねじ部材を前面が開口部した筐体の一側部に螺合して締め付けることにより、上記本体部が上記筐体の一側部内面に固定され、上記取付部材が上記筐体の開口部を開閉する扉に取り付けられ、上記筐体の前面に沿う上記本体部の一側部が上記筐体の前面から突出させられることにより、上記本体部が防犯プレートとして用いられていることが望ましい。
上記本体部が上記筐体の前面に沿う上記一側部内面の全長とほぼ等しい長さを有しており、上記一対の支持板部、上記ネジ挿通孔、及び上記貫通孔が上記本体部の長手方向の両端部にそれぞれ設けられていることが望ましい。
上記の問題を解決するために、第2の発明は、本体部を有し、この本体部には、本体部から起立する互いに平行な一対の支持板部、及びこの支持板部の起立方向に上記本体部を貫通するネジ挿通孔が形成されたヒンジ装置用据付部材において、上記本体部には、当該本体部を上記支持板部の起立方向に貫通する貫通孔が形成され、この貫通孔の両側部が上記一対の支持板部にそれぞれ接するよう、上記貫通孔が上記一対の支持板部間に配置され、上記ネジ挿通孔が上記一対の支持板部によって区画される部分の外側に配置されていることを特徴としている。
この場合、後述する理由により、上記本体部が金属製の平板からなり、上記本体部が切り起されることにより、上記一対の支持板部及び上記貫通孔が形成されていることが望ましい。
上記ネジ挿通孔に挿通したねじ部材を前面が開口部した筐体の一側部に螺合して締め付けることにより、上記本体部が上記筐体の一側部内面に固定され、上記取付部材が上記筐体の開口部を開閉する扉に取り付けられ、上記筐体の前面に沿う上記本体部の一側部が上記筐体の前面から突出させられることにより、上記本体部が防犯プレートとして用いられていることが望ましい。
上記本体部が上記筐体の前面に沿う上記一側部内面の全長とほぼ等しい長さを有しており、上記一対の支持板部、上記ネジ挿通孔、及び上記貫通孔が上記本体部の長手方向の両端部にそれぞれ設けられていることが望ましい。
上記支持板部の一端部には、ヒンジ装置のヒンジ部材の一端部を係脱可能に係止する第1係止部が形成され、上記支持板部の他端部には、係止部材が係止位置と解除位置との間を回動可能に設けられ、この係止部材には、上記係止位置に位置しているときに上記ヒンジ部材の他端部を係止する第2係止部が設けられ、上記第1、第2係止部に上記ヒンジ部材の両端部が係止されることによって上記ヒンジ部材が上記支持板部に取り付けられ、上記係止部材が係止位置から上記解除位置に回動させられると、上記第2係止部材による上記ヒンジ部材に対する係止状態が解除されて、上記ヒンジ部材が上記支持板部から取り外し可能になることが望ましい。
上記構成を有するこの発明によれば、据付部材の本体部に貫通孔が形成され、この貫通孔が一対の支持板部間に配置されているから、貫通孔が形成されていない場合に比して、ヒンジ部材を一対の支持板部の基端側に配置することができ、その分だけヒンジ部材の支持板部からの突出高さを低くすることができる。よって、当該据付部材を有するヒンジ装置を筐体に取り付けたときには、筐体内の有効利用可能な空間を広くすることができる。
図1は、この発明に係るヒンジ装置が用いられた遊技機を扉が開いた状態で示す斜視図である。 図2は、同遊戯機を扉が閉じた状態で示す側面図である。 図3は、図2のX−X線に沿う拡大断面図であって、ヒンジ装置の据付部材以外の部材が省略されている。 この発明に係るヒンジ装置の一実施の形態を、取付部材が閉位置に位置した状態で示す斜視図である。 同実施の形態を示す一部省略正面図である。 同実施の形態を示す一部省略側面図である。 同実施の形態の拡大平面図である。 図8は、同実施の形態の要部を示す拡大斜視図である。 図9は、図5のX−X線に沿う拡大断面図である。 図10は、図5のY−Y線に沿う拡大断面図である。 図11は、同実施の形態を、取付部材が開位置に位置した状態で示す図9と同様の断面図である。 図12は、同実施の形態を、取付部材が開位置に位置した状態で示す図10と同様の断面図である。 図13は、同実施の形態を、据付部材にヒンジ部材を取り付ける前の状態で示す斜視図である。 図14は、同実施の形態を、据付部材の一対の支持板部の間にヒンジ部材の一端部を挿入し、かつ他端部を挿入する前の状態で示す一部省略斜視図である。 図15は、同実施の形態において用いられている据付部材の一部を省略して示す正面図である。 図16は、同据付部材の一部を省略して示す斜視図である。 図17は、同実施の形態を、据付部材を省略して示す分解斜視図である。 図18は、この発明に係るヒンジ装置の他の実施の形態を、据付部材にヒンジ部材を取り付ける前の状態で示す一部省略斜視図である。 図19は、同実施の形態の図9と同様の断面図である。 図20は、同実施の形態の図11と同様の断面図である。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図3は、この発明に係るヒンジ装置1が用いられたパチスロ機等の遊技機Aを示している。遊技機Aは、筐体B及び扉Cを有している。筐体Bは、その前面B1が開口した略四角形の箱状をなしており、その内部の上面B2、下面B3及び左右方向の一側面(図1において右側面)B4の各前端部には、金属製の防犯プレートP1,P2,P3が取り付けられている。
なお、以下においては、説明の便宜上、各構成の前後左右及び上下を筐体Bの前後左右及び上下に基づいて説明するものとする。勿論、この発明は、それに限定されるものではない。
防犯プレートP1,P2,P3は、上面B2、下面B3及び右側面B4の各面の一端から他端まで前面B1に沿って延びている。各防犯プレートP1,P2,P3の前側の側部は、筐体Bの前面B1から所定距離だけ前方へ突出させられている。筐体Aの内部の左側面B5には、ヒンジ装置1の据付板(据付部材)2が取り付けられている。据付板2は、防犯プレートP1〜P3と同一の厚さ及び同一の幅を有しており、左側面B5の上端から下端まで延びている。そして、据付板2の上端部が防犯プレートP1に接触し、下端部が防犯プレートP2に接触している。据付板2の前側の側部は、筐体Bの前面B1から防犯プレートP1〜P3の突出距離と同一距離だけ前方へ突出させられている。この結果、防犯プレートP1〜P3及び据付板2の各前側部が筐体Bの前面から全周にわたって突出している。
扉Cは、その前面が開放した深さの浅い箱状をなしており、その開放部を筐体B側に向けて配置されている。そして、扉Cは、据付板2側に位置する側部がヒンジ装置1により図3の矢印方向へ開閉回動可能に取り付けられている。この場合、筐体Bの前面B1が若干後傾しているのに対応してヒンジ装置1の回動軸線が傾斜し、扉Cが水平面に対して若干傾斜した面に沿って開閉回動するようになっているが、扉Cは水平面内において回動させるようにしてもよく、あるいは他の平面内において回動させるようにしてもよい。扉Cは、図2に示すように、その前面C1が筐体Bの前面B1に突き当った閉位置と、閉位置から所定の角度(例えば100〜120°)だけ離れた図1に示す開位置との間を回動可能である。
扉Cが閉位置に位置しているときには、扉Cの前面C1が筐体2の前面B1と全周にわたって互いに接触している。前面B1,C1の接触箇所は、防犯プレートP1〜P3及び据付板2の筐体Bからの突出部分より外側に位置している。したがって、扉Cが閉位置に位置すると、防犯プレートP1〜P3及び据付板2の筐体Bからの突出部分が、前面B1,C1の接触箇所より内側に位置し、しかも当該接触箇所と筐体2の内外方向において対向することになる。したがって、扉Cの前面C1と筐体Bの前面B1との接触面間から薄い金属板や針金等を差し込んでも、防犯プレートP1〜P3又は据付板2に突き当たり、それ以上針金等を筐体B内に挿入することができない。これにより、不正行為が未然に防止されている。これから明らかなように、ヒンジ装置1の据付板2は、防犯プレートとして兼用されている。
次に、扉Cを筐体Bに回動可能に連結するためのヒンジ装置1について図1〜図17を参照して説明する。図4〜図14、特に図13に示すように、ヒンジ装置1は、据付板(据付部材)2、ヒンジ部材3、中間部材6及び取付部材7を有している。
据付板2は、上記のように金属製の平板によって構成されており、上下に長い主板部21と、この主板部21の右側部の上端部及び下端部にそれぞれ一体に設けられた副板部22,22とを有している。主板部21及び副板部22,22によって本体部が構成されている。
主板部21は、防犯プレートP3と同一寸法を有している。しかも、主板部21の側部が筐体Bの前面B1から前方へ防犯プレートP3と同一距離だけ突出させられている。したがって、主板部21が実質的に防犯プレートとして用いられている。ただし、主板部21は、防犯プレートとして用いない場合には、必ずしも防犯プレートP3と同一寸法にする必要がない。
一方、副板部22は、主板部21と一体に形成されている。したがって、副板部22は主板部21と同一の厚さを有している。副板部22は、主板部21と異なる厚さにしてもよい。副体部22は、主板部21と同一平面上に配置されており、主板部21から筐体Bの背面側へ向かって所定の長さをもって延びている。
副板部22及び当該副板部から主板部21の中間部に至る部位には、当該部位を切り起すことにより、上下一対の支持板部23,24が形成されている。支持板部23,24は、主板部21及び副板部22から垂直に起立しており、その長手方向を副板部22の長手方向に向けて配置されている。したがって、一対の支持板部23,24は、互いに平行であり、上下に対向している。なお、対向方向は、前面B1と平行な方法であり、鉛直方向に対して若干傾斜している。勿論、前面B1が鉛直な平面とされるときには、支持板部23,24の対向方向も鉛直方向とされる。
上下一対の支持板部23,24が、主板部21及び副板部22を切り起して形成された結果、主板部21及び副板部22には貫通孔25が形成されている。勿論、貫通孔25は、一対の支持板部23,24間に形成されており、前後方向には支持板部23,24と同一位置に位置し、支持板部23,24と同一の長さを有している。しかも、貫通孔25の上側部が支持板部23に接し、貫通孔25の下側部が支持板部24に接している。貫通孔25の長さは、支持板部23,24より長くしてもよく、あるいは短くしてもよい。また、貫通孔25は、その前側の端部及び/又は後側の端部が支持板部23,24と異なる位置に位置するように配置してもよい。
主板部21及び副板部22のうちの支持板部23及び支持板部24に対しそれぞれ上下に隣接する各部位には、ネジ挿通孔26がそれぞれ形成されている。ネジ挿通孔26は、上側及び下側にそれぞれ2個ずつ形成されているが、それぞれ一つだけ形成してもよく、三つ以上形成してもよい。各ネジ挿通孔26には、ビス(図示せず)が挿通されている。このビスを筐体Bの左側壁部にねじ込んで締め付けることにより、据付板2の上下の両端部が筐体Bの左側面B5に固定されている。
なお、この実施の形態では、据付板2が防犯プレートとして共用されているため、据付板2が上下に長い主板部21を有しているが、防犯プレートとして共用する必要がない場合には、据付板2を、副板部22と主板部21のうちの副板部22の延長上に位置する部分とだけで構成してもよい。その場合において、副板部22と主板部21のうちの副板部22の延長上に位置する部分とを本体部と称するものとすると、据付板2は、本体部と、この本体部を切り起すことによって形成される一対の支持板部と、一対の支持板部間に形成される貫通孔と、基板部に形成される複数のネジ挿通孔とによって構成される。
ヒンジ部材3は、断面「コ」字状をなしており、その長手方向を支持板部23,24の長手方向と同一方向に向けるとともに、開放部を支持板部23,24の起立方向前方(筐体Bの左側から右側へ向かう方向)に向けた状態で配置されている。上下方向におけるヒンジ部材3の外幅は、一対の支持板部23,24間の距離と同等以下に設定されている。したがって、ヒンジ部材3は、一対の支持板部23,24間にその起立方向前方側から挿脱可能である。そして、ヒンジ部材3は、一対の支持板部23,24間に挿入された状態で支持板部23,24に着脱可能に取り付けられている。
すなわち、図13、図14及び図16に示すように、一対の支持板部23,24の前端部には、係止凹部23a,24aがそれぞれ形成されており、一対の支持板部23,24の後端部間には、それらの対向方向に延びる係止軸27が設けられている。
一方、ヒンジ部材3の前端部には、被係止軸31が設けられている。被係止軸31の両端部は、ヒンジ部材3の両側面からそれぞれ上下方向に突出している。図13及び図14から明らかなように、被係止軸31の両端部は、係止凹部23a,24aにそれらの前側から挿入可能であり、被係止軸31の両端部が係止凹部23a,24aの各底部に接触した状態では、ヒンジ部材3の後端部が被係止軸31を中心として回動可能である。
ヒンジ部材3の後端部の左側部には、被係止凹部32が形成されている。被係止凹部32は、被係止軸31が係止凹部23a,24aの底部に突き当たった状態で、ヒンジ部材32を図14の矢印方向へ被係止軸31を中心として回動させると、係止軸27が被係止凹部32に入り込むように配置されている。係止軸27は、被係止凹部32の底部に突き当たるまで係止凹部32に入り込む。
据付部材2の後端部には、係止部材4が支持板部23,24の対向方向に延びる軸41を中心として回動可能に設けられている。この係止部材4は、コイルばねからなる回動付勢手段42により、被係止凹部32に入り込んだ係止軸27に向かって回動付勢されており、係止軸27に突き当たってこれを被係止凹部32の底部に押し付けている。ヒンジ部材3が一対の支持板部23,24間に挿入された状態で、被係止軸31が係止凹部23a,24aの底部に突き当たるとともに、係止軸27が被係止凹部32の底部に回動付勢手段41によって押し付けられることにより、ヒンジ部材3が据付板2に固定されている。その一方、係止部材4を回動付勢手段42の回動付勢力に抗して所定角度以上回動させると、係止部材4が係止軸27から離間して係止軸27が被係止凹部32から脱出可能になる。そこで、ヒンジ部材3を被係止軸31を中心として図14の矢印方向と逆方向へ回動させると、係止軸27が被係止凹部32から脱出する。その後、ヒンジ部材3を前方(図14において下方)へ移動させて被係止軸31を係止凹部23a,24aから脱出させることにより、ヒンジ部材3を据付板2から取り外すことができる。
なお、ヒンジ部材3には、ロック部材43が軸41と平行な軸線を中心として回動可能に設けられている。このロック部材43は、ヒンジ部材3が据付板2に取り付けられた状態において、図11に示す所定のロック位置に回動させると、係止部材4に係合して係止部材4が回動付勢手段41の付勢力に抗して回動することを阻止する。これにより、ヒンジ部材3が据付板2から不慮の事故によって外れるような事態が未然に防止されている。勿論、ロック部材43を図11の矢印方向へ所定角度以上回動させて係止部材4から離間させると、係止部材4が回動付勢手段41の付勢力に抗して回動可能になり、ヒンジ部材3が据付板2から取り外し可能になる。
図9〜図12に示すように、ヒンジ部材3の前端部及び前後方向の中間部には、第1及び第2リンク51,52の各一端部が支持板部23,24の対向方向に延びる上記被係止軸31及び軸54を介してそれぞれ回動可能に連結されている。第1、第2リンク51,52の各他端部は、中間部材6の前後方向の中間部及び後端部に軸31,54と平行な軸55,56を介してそれぞれ回動可能に連結されている。これにより、中間部材6がヒンジ部材3に回動可能に連結されている。
上記取付部材7は、図17に示すように、外側部材71とこの外側部材71内に挿入された内側部材72とを有している。外側部材71と内側部材72とは、軸54〜56と平行な二つの軸73,74によって一体に連結されている。取付部材7は、外側部材71と内側部材72との二つの部材によって構成することなく、全体を一体に形成してもよい。
取付部材7の一端部(図9において上端部;図11において左端部)は、中間部材6の前端部に軸73を介して回動可能に連結されている。取付部材7の他端部と上記第1リンク51との間には、リンク81が配置されている。リンク81の基端部(図11において右端部)は、第1リンク51の長手方向の中間部に軸73と平行な軸82を介して回動可能に連結されている。リンク81の先端部は、取付部材7に軸74を介して回動可能に連結されている。この結果、取付部材7がヒンジ部材3に第1、第2リンク51,52、中間部材6及びリンク81を介して回動可能に連結されている。しかも、取付部材7は、中間部材6が回動すると、中間部材6に対して回動する。取付部材7は、リンク51,52の他端部に軸73,74を介して回動可能に連結してもよい。その場合には、中間部材6及びリンク81が省かれる。また、取付部材7は、一つのリンクを介してヒンジ部材3に回動可能に連結してもよい。さらに、取付部材7は、リンク等を介在させることなく、ヒンジ部材3に直接回動可能に連結してもよい。
図1に示すように、取付部材7は、扉3の左側部、つまり据付板2が取り付けられた側部と同一側の側部に取り付けられている。これにより、扉3がその左端部を中心としてほぼ水平方向へ回動するように筐体2にヒンジ装置1を介して開閉回動可能に取り付けられている。しかも、扉3は、ヒンジ部材3を据付板2から取り外すことにより、筐体2に対して着脱可能になっている。
取付部材7は、扉3と一体に開閉回動する。そこで、扉3が閉位置及び開位置に位置しているときの取付部材7の各位置もそれぞれ閉位置及び開位置と称するものとすると、取付部材7は、開位置から閉位置へ向かって所定の中間位置に回動すると、停止機構9によって所定の大きさの力で閉回動が阻止されるようになっている。
すなわち、図10及び図12に示すように、リンク81の基端部には、軸82を中心とする大径円弧面91及び小径円弧面92が形成されるとともに、大径円弧部91と小径円弧部92との間に傾斜した段差面93が形成されている。また、第1リンク51には、当接軸94が第1リンク51の長手方向へ移動可能に、かつ回転可能に設けられている。この当接軸94は、ばね95によってリンク81の基端部に押し付けられている。ここで、当接軸94は、取付部材7(扉3)が閉位置と中間位置との間に位置しているときには、大径円弧部91に接触し、取付部材7が開位置と中間位置との間に位置しているときには小径円弧部92に接触している。したがって、取付部材7が閉位置と中間位置との間、及び開位置と中間位置との間に位置しているときには、当接軸94がリンク81の軸82を中心とする回動を阻止することはない。しかるに、取付部材7が開位置側から閉回動して中間位置に達すると、当接軸94が段差面93に突き当たる。この状態では、当接軸94をばね95の付勢力に抗して段差面93を大径円弧面91まで転がり上げない限り取付部材7が閉回動することができない。つまり、当接軸94が段差面93に突き当たった状態では、ばね95の付勢力によって取付部材7の閉回動が阻止される。これにより、扉3が開位置から閉位置側へ回動するときには、中間位置において所定の力で停止させられるようになっている。勿論、取付部材7を所定の大きさを越える力で閉回動させることにより、中間位置から閉回動させることができる。
上記構成のヒンジ装置1においては、据付板2の一対の支持板部23,24間に貫通孔25が形成されており、主板部が形成されていない。したがって、支持板部23,24間には、据付板2を筐体Bに固定するためのビスが配置されることもない。よって、ヒンジ部材3及びそれに設けられた第1、第2リンク51,52の基端部については、貫通孔25が形成されていない場合よりも支持板部23,24の基端部側に配置することができる。この結果、ヒンジ部材3の据付板2に対する突出高さ、つまり支持板部23,24の起立方向前方側への突出高さを低くすることができる。よって、据付板2を筐体Bに取り付けた場合には、ヒンジ部材3の筐体B内への突出高さを低くすることができ、その分だけ筐体Bの内部の有効利用空間を大きくすることができる。
また、筐体Bの据付板2が取り付けられる部分の厚さが十分に厚いときには、筐体Bの内面の貫通孔23と対向する部分に凹部を形成し、この凹部にヒンジ部材3の一部及び/又は第1、第2リンク51,52の基端部が入り込むように、ヒンジ部材3及び第1、第2リンク51,52を配置することができる。そのようにした場合には、ヒンジ部材3の筐体B内への突出高さをさらに低くすることができ、その結果筐体Bの内部の有効利用空間をより一層大きくすることができる。
また、上記のヒンジ装置1においては、主板部21に二つの副板部22を設け、一つの据付板2を二つのヒンジ装置1,1で共用しているから、各ヒンジ装置1,1にそれぞれ据付板を用いる場合に比して据付板の数を減らすことができる。よって、ヒンジ装置1の製造費を低減することができる。
さらに、据付板2を筐体Bの側面の上端から下端まで延ばすとともに、据付板2の一側部を筐体2の前面B1から前方へ突出させることにより、据付板2を防犯プレートとして兼用させている。したがって、通常は、防犯プレートP1,P2,P3の他にもう一つの防犯プレートが必要であるが、ヒンジ装置1を用いれば、もう一つの防犯プレートが不要になる。したがって、遊戯機Aの製造費を低減することができる。
図18〜図20は、この発明に係るヒンジ装置の他の実施の形態を示す。この実施の形態のヒンジ装置1′においては、支持板部23,24の後端部に上記実施の形態の係止軸27に代えて係止部材11が設けられ、ヒンジ部材3の後端部には被係止凹部32に代えて被係止軸33が設けられている。
係止部材11は、上記実施の形態の係止部材4に対応するものであり、支持板部23,24の後端部にそれらと直交する方向に延びる軸12を介して回動可能に設けられている。この係止部材11は、図18〜図20に示す係止位置と、この係止位置から時計方向へ所定の角度(例えば、30°程度)だけ離れた解除位置との間を回動可能であり、捩りコイルばね等の回動付勢手段13によって解除位置側から係止位置に向かって回動付勢されている。係止部材11の前端部には、係止凹部(第2係止部)11aが形成されている。この係止凹部11aには、被係止軸33が係脱可能に係合する。つまり、係止部材11が係止位置に位置しているときには、被係止軸33が係止凹部11aに入り込み、それによってヒンジ部材3の後端部が支持板部23,24の後端部に係止部材11を介して係止される。勿論、ヒンジ部材3の前端部は、支持板部23,24の前端部に係止されている。これにより、ヒンジ部材3が支持板部23,24に取り付けられる。その一方、係止部材11を係止位置から解除位置まで回動させると、被係止軸33が係止部材11に対して相対移動して係止凹部11aから脱出する。したがって、ヒンジ部材3が支持板部23,24から取り外し可能になる。
係止部材11には、傾斜面11bが形成されている。この傾斜面11bは、係止凹部11aに対し軸12側と逆側において隣接するように配置されており、係止凹部11aから離間するにしたがって後方へ向かうように傾斜させられている。しかも、傾斜面11bは、係止部材11が係止位置に位置し、かつヒンジ部材3の被係止軸31が支持板部23,24の係止凹部(第1係止部)23a,24aに係合した状態でヒンジ部材3の後端部が支持板部23,24に接近するようにヒンジ部材3を回動させると、被係止軸33が突き当たるように配置されている。被係止軸33が傾斜面11bに突き当たった状態で、ヒンジ部材3をさらに回動させると、被係止軸33が傾斜面11bを押して係止部材11を係止位置から解除位置側へ回動付勢手段13の付勢力に抗して回動させる。係止部材11が係止位置から解除位置に向かって所定角度以上回動すると、被係止軸33が傾斜面11bを乗り越え、係止凹部11aと対向する。すると、係止部材11が回動付勢手段13によって係止位置まで回動させられ、被係止軸33が係止凹部11aに入り込む。これによって、ヒンジ部材3の後端部が支持板部23,24の後端部に係止部材11及び被係止軸33を介して係止される。
ロック部材43は、ヒンジ部材3が支持板部23,24に取り付けられた状態においてロック位置に回動させると、係止部材11に係合し、係止部材11が係止位置から解除位置側へ回動することを阻止する。勿論、ロック部材43をロック位置から回動させて係止部材11から離間させると、係止部材11が係止位置から解除位置側へ回動可能になる。その他の構成は、上記実施の形態と同様である。
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において各種の変形例を採用することができる。
例えば、上記の実施の形態においては、主板部21及び副板部22を切り起すことにより、支持板部23,24を形成しているが、支持板部23,24を主板部21及び副板部22と別体に形成し、それらに固定してもよい。その場合においても、支持板部23,24は、貫通孔25に接するように配置することが望ましい。
この発明に係るヒンジ装置は、パチンコ機やパチスロ機等の筐体と扉とを回動可能に連結するためのヒンジ装置として利用することができ、この発明に係るヒンジ装置用据付部材は、そのようなヒンジ装置を筐体に取り付けるためのものとして利用することができる。
A 遊戯機
B 筐体
B1 前面
C 扉
1 ヒンジ装置
1′ ヒンジ装置
2 据付板(据付部材)
3 ヒンジ部材
7 取付部材
11 係止部材
11a 係止凹部(第2係止部)
21 主板部(本体部)
22 副板部(本体部)
23 支持板部
23a 係止凹部(第1係止部)
24 支持板部
24a 係止凹部(第2係止部)
25 貫通孔
26 ネジ挿通孔

Claims (9)

  1. 本体部、及びこの本体部から起立する互いに平行な一対の支持板部を有する据付部材と、上記一対の支持板部間に少なくとも一部が挿入された状態で上記一対の支持板部に着脱可能に取り付けられたヒンジ部材と、このヒンジ部材に回動可能に連結された取付部材とを備え、上記本体部には、当該本体部を上記支持板部の起立方向に貫通するネジ挿通孔が形成されたヒンジ装置において、
    上記本体部には、当該本体部を上記支持板部の起立方向に貫通する貫通孔が形成され、この貫通孔が、その両側部が上記一対の支持板部にそれぞれ接するよう、上記一対の支持板部間に配置され、上記ネジ挿通孔が上記一対の支持板部によって区画される部分の外側に配置されていることを特徴とするヒンジ装置。
  2. 上記本体部が金属製の平板からなり、上記本体部が切り起されることによって、上記一対の支持板部及び上記貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のヒンジ装置。
  3. 上記ネジ挿通孔に挿通したねじ部材を前面が開口部した筐体の一側部に螺合して締め付けることにより、上記本体部が上記筐体の一側部内面に固定され、上記取付部材が上記筐体の開口部を開閉する扉に取り付けられ、上記筐体の前面に沿う上記本体部の一側部が上記筐体の前面から突出させられることにより、上記本体部が防犯プレートとして用いられていることを特徴とする請求項2に記載のヒンジ装置。
  4. 上記本体部が上記筐体の前面に沿う上記一側部内面の全長とほぼ等しい長さを有しており、上記一対の支持板部、上記ネジ挿通孔、及び上記貫通孔が上記本体部の長手方向の両端部にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項3に記載のヒンジ装置。
  5. 本体部を有し、この本体部には、本体部から起立する互いに平行な一対の支持板部、及びこの支持板部の起立方向に上記本体部を貫通するネジ挿通孔が形成されたヒンジ装置用据付部材において、
    上記本体部には、当該本体部を上記支持板部の起立方向に貫通する貫通孔が形成され、この貫通孔の両側部が上記一対の支持板部にそれぞれ接するよう、上記貫通孔が上記一対の支持板部間に配置され、上記ネジ挿通孔が上記一対の支持板部によって区画される部分の外側に配置されていることを特徴とするヒンジ装置用据付部材。
  6. 上記本体部が金属製の平板からなり、上記本体部が切り起されることにより、上記一対の支持板部及び上記貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のヒンジ装置用据付部材。
  7. 上記ネジ挿通孔に挿通したねじ部材を前面が開口部した筐体の一側部に螺合して締め付けることにより、上記本体部が上記筐体の一側部内面に固定され、上記取付部材が上記筐体の開口部を開閉する扉に取り付けられ、上記筐体の前面に沿う上記本体部の一側部が上記筐体の前面から突出させられることにより、上記本体部が防犯プレートとして用いられていることを特徴とする請求項6に記載のヒンジ装置用据付部材。
  8. 上記本体部が上記筐体の前面に沿う上記一側部内面の全長とほぼ等しい長さを有しており、上記一対の支持板部、上記ネジ挿通孔、及び上記貫通孔が上記本体部の長手方向の両端部にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項7に記載のヒンジ装置用据付部材。
  9. 上記支持板部の一端部には、ヒンジ装置のヒンジ部材の一端部を係脱可能に係止する第1係止部が形成され、上記支持板部の他端部には、係止部材が係止位置と解除位置との間を回動可能に設けられ、この係止部材には、上記係止位置に位置しているときに上記ヒンジ部材の他端部を係止する第2係止部が設けられ、上記第1、第2係止部に上記ヒンジ部材の両端部が係止されることによって上記ヒンジ部材が上記支持板部に取り付けられ、上記係止部材が係止位置から上記解除位置に回動させられると、上記第2係止部材による上記ヒンジ部材に対する係止状態が解除されて、上記ヒンジ部材が上記支持板部から取り外し可能になることを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載のヒンジ装置用据付部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016193162A (ja) * 2015-04-02 2016-11-17 株式会社オリンピア 遊技機

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