JP2004124084A - インクジェット記録用インク、並びに該インクを備えたインクカートリッジ及び記録装置 - Google Patents

インクジェット記録用インク、並びに該インクを備えたインクカートリッジ及び記録装置 Download PDF

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荒瀬 秀和
Sanemori Soga
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Abstract

【課題】 水がない状態で縮重合反応する水溶性物質(例えば加水分解性シラン化合物)とを含有するインクジェット記録用インクにおいて、耐水性のさらなる向上を図る。
【解決手段】 水溶性物質は、フッ化アルキル基やアルキル基等の疎水基73を有する。
【選択図】  図5

Description

 発明は、インクジェット記録に好適なインクジェット記録用インク、インクカートリッジ及び記録装置に関する技術分野に属する。
従来より、インクジェット記録に用いられるインクとして、色材(染料又は顔料)と、保湿剤と、水とを含有したものがよく知られている。ところが、そのインクによって記録媒体上に画像を形成すると、その画像の耐水性、すなわち画像が水に濡れると色材が水中に染み出してしまう問題がある。特に普通紙(広範な市販の紙で、とりわけ電子写真方式の複写機に用いられる紙であって、インクジェット記録用として最適な構造、組成、特性等を有するように意図して製造されてはいない紙)に画像を記録した場合は、耐水性が非常に悪くなる。
 そこで、従来、インクに、アミノ基を有する加水分解性シラン化合物(有機ケイ素化合物)を含有させることにより、記録媒体上の画像の耐水性を向上させることが提案されている(例えば特許文献1〜3参照)。このようにインクにシラン化合物を含有させることによって、インク滴が記録媒体上に付着して水分(溶媒)が蒸発したり記録媒体内に浸透したりしたときには、その記録媒体上に残ったシラン化合物が縮重合反応し、この縮重合反応したシラン化合物が色材を取り囲む。その結果、記録媒体上の画像が水に濡れても、色材がその水中に染み出すことが防止される。
特開平10−212439号公報 特開平11−293167号公報 特開平11−315231号公報
 ところが、上記特許文献1〜3に記載のインクでは画像の耐水性が十分ではなく、記録媒体上の画像が水に濡れたときに色材がその水中に染み出すことがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、水がない状態で縮重合反応する水溶性物質とを含有するインクジェット記録用インクにおいて、耐水性のさらなる向上を図ることにある。
 上記目的を達成するために、本発明者が検討を重ねたところ、上記特許文献1〜3に記載のインクで、色材が水中に染み出すのは、シラン化合物による染料の取り囲みが不十分であるためとの知見を得た。
 このことについて、図6を参照しながら説明する。同図は、シラン化合物の縮重合反応(ケイ素原子71の結合)によって形成されたネットワーク75が、記録媒体41上に形成された画像(色材)を取り囲んだ状態を模式的に示す図である(尚、同図においてはネットワーク75が記録媒体41上の画像全体を取り囲むようになっているが、正確には、ネットワーク75は記録媒体41上の画像を構成する色材を取り囲む)。
 ここで、上記シラン化合物のケイ素原子71が互いに結合して、ネットワーク75が略均一に形成された場合は、全ての色材がネットワークに取り囲まれる。このため、画像が水に濡れたとしても上記色材がネットワークの外に溶出することはない。
 しかしながら、ケイ素原子71の結合は、必ずしも十分かつ確実には行われない場合があり、上記ネットワーク75には、ケイ素原子71が互いに結合しない欠陥部分72が生じる場合があると考えられる。このときシラン化合物が親水基(アミノ基)を有していることから、こうした欠陥部分72の周囲は親水性となり、この欠陥部分72は水74を呼び込みやすい。その結果、従来のインクでは、この欠陥部分72を通って、色材がネットワーク75の外に溶出してしまうものと考えられる。
 また特に、色材がマジェンタ染料であるときには、インクの耐水性が大幅に低下してしまうことが確認されたが、これは、色材がマジェンタ染料であるときにはシラン化合物との相互作用が弱く、その結果、ケイ素原子71によるネットワーク75に欠陥部分72が比較的生じ易いためであると考えられる。
 本発明のインクジェット記録用インクは、色材と、保湿剤と、水と、この水がない状態で縮重合反応する水溶性物質とを含有するインクである。このインクジェット記録用インクは、上記水溶性物質が、疎水基を有する。
 この構成によると、インクがインク滴として記録媒体(例えば紙)上に付着すると、水分が蒸発したり記録媒体内に浸透したりして水溶性物質が縮重合反応をし、その縮重合反応物(ネットワーク)により色材が取り囲まれる。こうして、上記インク滴により形成された記録媒体上の画像が水に濡れても色材が水中に染み出すことが回避され、画像の耐水性が確保される。
 ここで、上記水溶性物質が疎水基を有しているため、上記ネットワーク自体が、疎水性を有する。これにより、このネットワークが水を寄せ付けない。このことにより、このネットワークに取り囲まれた色材は、仮にネットワークに欠陥部分が生じていたとしてもその欠陥部分を通って溶出することが防止される。こうして、画像の耐水性が大幅に向上する。
 ここで、水溶性物質は、アミノシラン化合物と疎水基を有するケイ素化合物との加水分解物とすればよい。つまり、シラン化合物は耐水性を向上させる点で非常に好ましい。
 また、疎水基は、アルキル基、又はフッ化アルキル基とすればよい。また、疎水基は、アルキル基及びフッ化アルキル基の双方としてもよい。フッ化アルキル基を導入したケイ素化合物は、他のケイ素化合物と比較して単体での表面張力が極めて低い。このため、インクに、フッ化アルキル基を導入したケイ素化合物を含有させたときは、インクの表面張力が低下する。これにより、記録媒体に付着したインクが、その記録媒体中に拡散する速度が高まり、インクの速乾性が向上する。
 さらに、上記アルキル基の炭素数は、3以上6以下とするのが好ましい。これは、疎水基を炭素数が7以上のアルキル基とした場合は、水溶性物質が水に溶け難くなるためである。
 上記インクには、浸透剤をさらに含有させることが好ましい。こうすることで、保湿剤と浸透剤と水とからなるインクの溶媒は、インクが記録媒体(例えば紙)上に付着した後、速やかに該記録媒体内に浸透するようになる。これにより、水溶性物質の縮重合反応が速やかに行われ、画像の耐水性がより一層向上する。
 また、疎水基を有するケイ素化合物の導入量は、ケイ素原子基準で3モル%以上17モル%以下であることが好ましい。これは、導入量が3モル%よりも小さいと、上述した画像の耐水性の向上効果が得られないためである。また、導入量が17モル%よりも大きいと、上記水溶性物質の水溶性が悪化する虞があるためである。上記疎水基を有するケイ素化合物の導入量は、ケイ素原子基準で5モル%以上10モル%以下であることがさらに好ましい。
 本発明のインクカートリッジは、色材と、保湿剤と、水と、この水がない状態で縮重合反応する水溶性物質とを含有するインクジェット記録用インクを備えたインクカートリッジである。このインクカートリッジは、上記水溶性物質が、疎水基を有する。
 本発明の記録装置は、色材と、保湿剤と、水と、この水がない状態で縮重合反応する水溶性物質とを含有するインクジェット記録用インクを備え、該インクを記録媒体に吐出して記録を行う記録装置である。この記録装置は、上記水溶性物質が、疎水基を有する。
 本発明によるインクジェット記録用インク、並びに該インクを備えたインクカートリッジ及び記録装置によれば、インク成分である水溶性物質が疎水基を有することで、水溶性物質の縮重合反応物(ネットワーク)が疎水性を有する。これにより、上記ネットワークに欠陥部分が生じていても、色材が水に溶出することを防止することができ、画像の耐水性を飛躍的に向上させることができる。
 −記録装置の構成−
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェット記録用インク組成物を備えたインクジェット式記録装置Aの概略を示している。この記録装置Aは、後述の如く、インクを記録紙41に吐出するインクジェットヘッド1を備えている。インクジェットヘッド1の上面には、上記インクを有するインクカートリッジ35が装着されている。
 このインクジェットヘッド1はキャリッジ31に支持固定されている。このキャリッジ31には、図示を省略するキャリッジモータが設けられている。上記インクジェットヘッド1及びキャリッジ31は、このキャリッジモータによって、主走査方向(図1及び図2に示すX方向)に延びるキャリッジ軸32にガイドされてその方向に往復動する。
 上記記録紙41は、図示を省略する搬送モータによって回転駆動される2つの搬送ローラ42に挟まれている。記録紙41は、この搬送モータ及び各搬送ローラ42によって、上記インクジェットヘッド1の下側において上記主走査方向と垂直な副走査方向(図1及び図2に示すY方向)に搬送される。
 このように、この記録装置Aは、上記キャリッジ31、キャリッジ軸32及びキャリッジモータ、並びに各搬送ローラ42及び搬送モータによって、インクジェットヘッド1と記録紙41とを相対移動させるように構成されている。
 上記インクジェットヘッド1は、図2〜図4に示すように、複数の圧力室用凹部3が形成されたヘッド本体2を備えている。このヘッド本体2の各凹部3は、インクを供給するための供給口3a及びインクを吐出するための吐出口3bを有する。各凹部3は、該ヘッド本体2の上面に上記主走査方向に延びるように開口されていて、互いに上記副走査方向に略等間隔をあけた状態で並設されている。上記各凹部3の開口の全長は約1250μmに、幅は約130μmにそれぞれ設定されている。尚、上記各凹部3の開口の両端部は、略半円形状をなしている。
 上記各凹部3の側壁部は、約200μm厚の感光性ガラス製の圧力室部品6で構成されている。各凹部3の底壁部は、この圧力室部品6の下面に接着固定されたインク流路部品7で構成されている。インク流路部品7は、6枚のステンレス鋼薄板を積層してなる。このインク流路部品7内には、複数のオリフィス8と、1つの供給用インク流路11と、複数の吐出用インク流路12とが形成されている。各オリフィス8は、上記各凹部3の供給口3aに接続されている。供給用インク流路11は、上記副走査方向に延びていて、各オリフィス8に接続されている。各吐出用インク流路12は、上記各凹部3の吐出口3bに接続されている。
 上記各オリフィス8は、インク流路部品7において板厚が他よりも小さい上から2番目のステンレス鋼薄板に形成されている。その径は約38μmに設定されている。また、上記供給用インク流路11は上記インクカートリッジ35と接続されている。供給用インク流路11内には、このインクカートリッジ35からインクが供給される。
 上記インク流路部品7の下面には、ステンレス鋼からなるノズル板9が接着固定されている。ノズル板9には、インク滴を上記記録紙41に向けて吐出するための複数のノズル14が形成されている、ノズル板9の下面は、撥水膜9aで被覆されている。ノズル14は、インクジェットヘッド1の下面において、上記副走査方向に列状に並んでいる。各ノズル14は、上記吐出用インク流路12に接続されていて、この吐出用インク流路12を介して上記各凹部3の吐出口3bにそれぞれ連通されている。尚、上記各ノズル14は、ノズル径がノズル先端側に向かって小さくなるテーパ部と、該テーパ部のノズル先端側に連続して設けられたストレート部とからなる。ストレート部のノズル径は約20μmに設定されている。
 上記ヘッド本体2の各凹部3の上側には、圧電アクチュエータ21がそれぞれ設けられている。この各圧電アクチュエータ21は、Cr製振動板22を有している。振動板22は、上記ヘッド本体2の上面に接着固定された状態で該ヘッド本体2の各凹部3を塞いで該凹部3と共に圧力室4を構成する。この振動板22は、全ての圧電アクチュエータ21に共通の1つのものからなっていて、後述の全圧電素子23に共通の共通電極としての役割をも果たしている。
 また、上記各圧電アクチュエータ21は、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)からなる圧電素子23と、Pt製個別電極24とを有している。圧電素子23は、上記振動板22の上記圧力室4と反対側面(上面)において圧力室4に対応する部分(凹部3開口に対向する部分)にCu製の中間層25を介してそれぞれ設けられている。個別電極24は、各圧電素子23の上記振動板22と反対側面(上面)にそれぞれ接合されている。この各個別電極24は、振動板22と共に、各圧電素子23に電圧(駆動電圧)をそれぞれ印加するためのものである。
 上記振動板22,各圧電素子23、各個別電極24及び各中間層25は、全て薄膜で形成されている。振動板22の厚みは約6μmに、各圧電素子23の厚みは8μm以下(例えば約3μm)に、各個別電極24の厚みは約0.2μmに、各中間層25の厚みは約3μmにそれぞれ設定されている。
 上記各圧電アクチュエータ21は、その振動板22と各個別電極24とを介して各圧電素子23に駆動電圧を印加することにより該振動板22の圧力室4に対応する部分(凹部3開口部分)を変形させる。このことで、該圧力室4内のインクを吐出口3bを介してノズル14から吐出させる。すなわち、振動板22と個別電極24との間にパルス状の電圧を印加すると、そのパルス電圧の立ち上がりにより圧電素子23が圧電効果によりその厚み方向と垂直な幅方向に収縮する。これに対し、振動板22、個別電極24及び中間層25は収縮しない。このため、いわゆるバイメタル効果により振動板22の圧力室4に対応する部分が圧力室4側へ凸状に撓んで変形する。この撓み変形により圧力室4内の圧力が高まり、この圧力で圧力室4内のインクが吐出口3b及び吐出用インク流路12を経由してノズル14から押し出される。そして、上記パルス電圧の立ち下がりにより圧電素子23が伸長して振動板22の圧力室4に対応する部分が元の状態に復帰する。このとき、上記ノズル14から押し出されていたインクがインク流路12内のインクから引きちぎられて、インク滴(例えば3pl)として記録紙41へ吐出される。そのインク滴は、記録紙41面にドット状に付着することとなる。また、上記振動板22が凸状に撓んで変形した状態から元の状態に復帰する際に、圧力室4内には上記インクカートリッジ35より供給用インク流路11及び供給口3aを介してインクが充填される。尚、各圧電素子23に印加するパルス電圧としては、上記のように押し引きタイプのものでなくてもよい。例えば、第1の電圧から該第1の電圧よりも低い第2の電圧まで立ち下がった後に上記第1の電圧まで立ち上がる引き押しタイプのパルス電圧でもよい。
 上記各圧電素子23への駆動電圧の印加は、インクジェットヘッド1及びキャリッジ31を主走査方向において記録紙41の一端から他端まで略一定速度で移動させているときに所定時間(例えば50μs程度:駆動周波数20kHz)毎に行われる。但し、インクジェットヘッド1が記録紙41におけるインク滴を着弾させない箇所に達したときには電圧が印加されない。このことで、記録紙41の所定位置にインク滴を着弾させる。そして、1走査分の記録が終了すると、搬送モータ及び各搬送ローラ42により記録紙41を副走査方向に所定量搬送する。そして再度、インクジェットヘッド1及びキャリッジ31を主走査方向に移動させながらインク滴を吐出させて、新たな1走査分の記録を行う。この動作を繰り返すことによって、記録紙41全体に所望の画像が形成される。
 −インク組成物―
 上記記録装置Aに用いるインクは、色材と、上記インクジェットヘッド1のノズル14等での乾きを抑制する保湿剤と、該インク(溶媒)の記録紙41内への浸透性を高める浸透剤と、水と、この水がない状態で縮重合反応する水溶性物質とを含有している。
 上記染料は、どのようなものであってもよいが、水溶性の酸性染料又は直接染料であることが好ましい。
 上記顔料は、次のものが好ましい。つまり、黒顔料としては、カーボンブラック表面をジアゾニウム塩で処理したものや、ポリマーをグラフト重合して表面処理したものが好適である。
 また、カラー顔料としては、顔料を、ナフタレンスルホン酸塩のホルマリン縮合物、リグニスルホン酸、ジオクチルスルホサクシネート、ポリオキシエチレンアルキルアミン、又は脂肪酸エステル等の界面活性剤で処理したものが好ましい。具体的には、シアン顔料では、例えばピグメントブルー15:3、ピグメントブルー15:4、又はアルミニウムフタロシアニンが挙げられる。また、マジェンタ顔料では、例えばピグメントレッド122、又はピグメントバイオレット19が挙げられる。さらに、イエロー顔料としては、例えばピグメントイエロー74、ピグメントイエロー109、ピグメントイエロー110、又はピグメントイエロー128が挙げられる。
 上記保湿剤は、グリセリン、1,3−ブタンジオール等の多価アルコール、又は2−ピロリドンやN−メチル−2−ピロリドンのような水溶性の窒素複素環化合物であることが望ましい。
 上記浸透剤は、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、2−ブトキシエタノール等のような、多価アルコールのモノアルキルエーテルであることが好ましい。
 上記水溶性物質は、上記インクジェットヘッド1のノズル14から吐出されたインク滴が記録紙41上に付着して、水分(溶媒)が蒸発したり記録紙41内に浸透したりしたときに上記記録紙41上で縮重合反応をし、このときに色材を取り囲むものである。このことにより、記録紙41上の画像が水に濡れても、色材がその水中に染み出すのを防止して、その画像の耐水性を向上させる。こうした働きを有する水溶性物質としては、加水分解性シラン化合物や、加水分解性チタン化合物が具体例として挙げられる。この内でも、安定性の観点から、加水分解性シラン化合物が特に好ましい。
 本実施の形態の水溶性物質(加水分解性シラン化合物)は、疎水基を有している。この疎水基としては、フッ化アルキル基及びアルキル基が例示される。
 疎水基としてのフッ化アルキル基を有する加水分解性シラン化合物(有機ケイ素化合物)は、次のものが好ましい。つまり、アミノ基を有する有機基を含有するアルコキシシランと、フッ化アルキルアルコキシシランと、アミノ基を含有しないアルコキシシランとの加水分解反応物、又は、アミノ基を含有する加水分解性シランに有機モノエポキシ化合物を反応させた加水分解性シランと、フッ化アルキルアルコキシシランと、窒素元素を含有しない加水分解性シランとを加水分解することにより得られる有機ケイ素化合物が好ましい。
 ここで、フッ化アルキルアルコキシシランとしては、以下の「化1」〜「化4」の化合物が一例として挙げられる。
Figure 2004124084
Figure 2004124084
Figure 2004124084
Figure 2004124084
 また、疎水基としてのアルキル基を有する加水分解性シラン化合物(有機ケイ素化合物)は、次のものが好ましい。つまり、アミノ基を有する有機基を含有するアルコキシシランと、アルキルアルコキシシランと、アミノ基を含有しないアルコキシシランとの加水分解反応物、又は、アミノ基を含有する加水分解性シランに有機モノエポキシ化合物を反応させた加水分解性シランと、アルキルアルコキシシランと、窒素元素を含有しない加水分解性シランとを加水分解することにより得られる有機ケイ素化合物が好ましい。
 ここで、アルキル基の炭素数は、3以上6以下であることが好ましい。これは、アルキル基の炭素数が7以上の場合は、シラン化合物の水への溶解性が低下するためである。
 アルキルアルコキシシランとしては、以下の「化5」〜「化12」の化合物が一例として挙げられる。
Figure 2004124084
Figure 2004124084
Figure 2004124084
Figure 2004124084
Figure 2004124084
Figure 2004124084
Figure 2004124084
Figure 2004124084
 また、シラン化合物が有する疎水基は、フッ化アルキル基及びアルキル基の双方としてもよい。
 本実施の形態においては、インクジェット記録用インクが、色材と、保湿剤と、浸透剤と、水と、この水がない状態で縮重合反応する水溶性物質としての加水分解性シラン化合物とを含有している。このため、このインクを用いて記録装置Aにより記録紙41に画像を形成した場合には、インク滴が記録紙41上に付着したときに、保湿剤と浸透剤と水とからなる溶媒がこの記録紙41内に浸透する。これにより、シラン化合物が縮重合反応してこの縮重合反応したシラン化合物が色材を取り囲むことになり、記録紙41上の画像が水に濡れても、色材がその水中に染み出すことが防止される。
 本実施の形態のインクでは、上記シラン化合物が疎水基を有している。このことで、耐水性を大幅に向上させることができる。つまり、図5に示すように、ケイ素原子71が結合することにより形成されたネットワーク75は、記録紙41上に形成された画像(色材)を取り囲む。このとき、シラン化合物が疎水基73を有していることで、上記ネットワーク75が疎水性(撥水性)を有する。これにより、上記ネットワーク75が水74を寄せ付けない(同図のハッチングを付した領域参照)。このため、このネットワーク75に欠陥部分72が生じていても、このネットワーク75に取り囲まれた色材が欠陥部分72を通って溶出することが防止される。その結果、画像の耐水性が大幅に向上する。
 また、特に色材がマジェンタ染料(酸性染料)であるときには、上述したように、ネットワーク75に欠陥部分72が生じ易いと考えられる。しかしながら、ネットワーク75に疎水性を持たせることによって、色材がマジェンタ染料であるときにも十分な耐水性が得られる。尚、色材がマジェンタ染料以外の色の染料や、顔料の場合においても、十分な耐水性が得られることは勿論である。
 特に、疎水基をフッ化アルキル基とした場合は、インクの表面張力が大幅に低下する。これにより、記録紙41に付着したインクが、その記録紙41中に拡散する速度が高まり、インクの速乾性が向上する。
 尚、本実施の形態では、水がない状態で縮重合反応する水溶性物質として、加水分解性シラン化合物をインク組成物に含有させたが、水溶性物質はこれに限らない。水溶性物質は、インクジェットヘッド1のノズル14から吐出されたインク滴が記録紙41上に付着して水分(溶媒)が蒸発したり記録紙41内に浸透したりしたときに縮重合反応して色材を取り囲むものであれば、どのようなものであってもよい。
 また、上記実施形態では、インクに浸透剤を含有させたが、浸透剤は本実施の形態のインク組成物の必須の成分ではない。但し、インク組成物に浸透剤を含有させた方が、インクの溶媒が速やかに記録紙41内に浸透するようになり、これにより、画像の耐水性をより一層向上させることができる。
 次に、具体的に実施した実施例について説明する。
 先ず、以下の組成(各組成物の含有量は質量百分率である)からなる51種類のインクジェット記録用インク組成物を作製した(実施例1〜実施例51)。
 尚、上記実施例1〜実施例51の全てのインクに、保湿剤としてグリセリンを含有させた。
 また、全ての実施例のインクに、色材として染料を含有させた。染料は、基本的にはC.I.アシッドブラック2であり、実施例13〜15、36〜38のインクには、異なる色の染料を含有させた。
 さらに、水がない状態で縮重合反応する水溶性物質として有機ケイ素化合物をインクに含有させた。
 (実施例1)
 実施例1のインクに含有させた有機ケイ素化合物(A1)は、次の製法により作成したものである。つまり、反応容器内に、340g(18.9モル)の水を入れ、ここに、100g(0.56モル)のH2NCH2CH2CH2Si(OCH33と、15.3g(0.07モル)の「化1」で表されるフッ化アルキルアルコキシシランと、32.0g(0.21モル)のSi(OCH34との混合物を一滴ずつ加えた。その全量滴下後に、反応容器の温度を60℃に高めて1時間撹拌を続けて得たものが実施例1に含有させた有機ケイ素化合物(A1)である。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A1)          …10%
純水                    …68%。
 (実施例2)
 実施例1において、「化1」で表されるフッ化アルキルアルコキシシランを、「化2」で表されるフッ化アルキルアルコキシシラン18.8g(0.07モル)に代えて、上記の製法により生成したものが、実施例2のインクに含有させた有機ケイ素化合物(A2)である。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A2)          …10%
純水                    …68%。
 (実施例3)
 実施例1において、「化1」で表されるフッ化アルキルアルコキシシランを、「化3」で表されるフッ化アルキルアルコキシシラン22.3g(0.07モル)に代えて、上記の製法により生成したものが、実施例3のインクに含有させた有機ケイ素化合物(A3)である。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A3)          …10%
純水                    …68%。
 (実施例4)
 実施例1において、「化1」で表されるフッ化アルキルアルコキシシランを、「化4」で表されるフッ化アルキルアルコキシシラン25.8g(0.07モル)に代えて、上記の製法により生成したものが、実施例4のインクに含有させた有機ケイ素化合物(A4)である。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A4)          …10%
純水                    …68%。
 (実施例5)
 実施例1のインク組成に対して、浸透剤としてのジエチレングリコールモノブチルエーテルをさらに添加したものが実施例5のインクである。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A1)          …10%
純水                    …63%。
 (実施例6)
 実施例2のインク組成に対して、浸透剤としてのジエチレングリコールモノブチルエーテルをさらに添加したものが実施例6のインクである。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A2)          …10%
純水                    …63%。
 (実施例7)
 実施例3のインク組成に対して、浸透剤としてのジエチレングリコールモノブチルエーテルをさらに添加したものが実施例7のインクである。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A3)          …10%
純水                    …63%。
 (実施例8)
 実施例4のインク組成に対して、浸透剤としてのジエチレングリコールモノブチルエーテルをさらに添加したものが実施例8のインクである。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A4)          …10%
純水                    …63%。
 (実施例9)
 実施例9のインクに含有させた有機ケイ素化合物(C1)は、次の製法により作成したものである。つまり、反応容器内に、100g(0.56モル)のH2NCH2CH2CH2Si(OCH33を入れ、ここに、49g(0.66モル)の2,3−エポキシ−1−プロパノールを一滴ずつ加えた。その全量滴下後に、反応容器の温度を80℃に高めて5時間撹拌することによって、アミノ基とエポキシ基とを反応させた加水分解性シラン(B1)を得た。次に、別の反応容器に、340g(18.9モル)の水を入れ、ここに142.0g(0.56モル)の上記加水分解性シラン(B1)と、15.3g(0.07モル)の「化1」で表されるフッ化アルキルアルコキシシランと、32.0g(0.21モル)のSi(OCH34との混合物を一滴ずつ加えた。その全量滴下後に、反応容器の温度を60℃に高めて1時間反応させたものが実施例9に含有させた有機ケイ素化合物(C1)である。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(C1)          …10%
純水                    …63%。
 (実施例10)
 実施例9において、「化1」で表されるフッ化アルキルアルコキシシランを、「化2」で表されるフッ化アルキルアルコキシシラン18.8g(0.07モル)に代えて、上記の製法により生成したものが、実施例10のインクに含有させた有機ケイ素化合物(C2)である。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(C2)          …10%
純水                    …63%。
 (実施例11)
 実施例9において、「化1」で表されるフッ化アルキルアルコキシシランを、「化3」で表されるフッ化アルキルアルコキシシラン22.3g(0.07モル)に代えて、上記の製法により生成したものが、実施例11のインクに含有させた有機ケイ素化合物(C3)である。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(C3)          …10%
純水                    …63%。
 (実施例12)
 実施例9において、「化1」で表されるフッ化アルキルアルコキシシランを、「化4」で表されるフッ化アルキルアルコキシシラン25.8g(0.07モル)に代えて、上記の製法により生成したものが、実施例12のインクに含有させた有機ケイ素化合物(C4)である。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(C4)          …10%
純水                    …63%。
 (実施例13)
 実施例5のインク組成において、C.I.アシッドブラック2を、C.I.ダイレクトイエロー86に代えたものが実施例13のインクである。
C.I.ダイレクトイエロー86       …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A1)          …10%
純水                    …63%。
 (実施例14)
 実施例5のインク組成において、C.I.アシッドブラック2を、C.I.アシッドレッド52に代えたものが実施例14のインクである。
C.I.アシッドレッド52         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A1)          …10%
純水                    …63%。
 (実施例15)
 実施例5のインク組成において、C.I.アシッドブラック2を、C.I.ダイレクトブルー86に代えたものが実施例15のインクである。
C.I.ダイレクトブルー86        …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A1)          …10%
純水                    …63%。
 (実施例16)
 実施例1に含有させた有機ケイ素化合物において、「化1」で表されるフッ化アルキルアルコキシシランの量を、15.3g(0.07モル)から30.6g(0.14モル)に、Si(OCH34の量を、32.0g(0.21モル)から21.3g(0.14モル)にそれぞれ変えて、上記の製法により生成したものが、実施例16のインクに含有させた有機ケイ素化合物(A5)である。さらに、浸透剤としてのジエチレングリコールモノブチルエーテルを添加した。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A5)          …10%
純水                    …63%。
 (実施例17)
 実施例1に含有させた有機ケイ素化合物において、「化1」で表されるフッ化アルキルアルコキシシランの量を、15.3g(0.07モル)から17.5g(0.08モル)に、Si(OCH34の量を、32.0g(0.21モル)から30.5g(0.2モル)にそれぞれ変えて、上記の製法により生成したものが、実施例17のインクに含有させた有機ケイ素化合物(A6)である。さらに、浸透剤としてのジエチレングリコールモノブチルエーテルを添加した。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A6)          …10%
純水                    …63%。
 (実施例18)
 実施例1に含有させた有機ケイ素化合物において、「化1」で表されるフッ化アルキルアルコキシシランの量を、15.3g(0.07モル)から13.1g(0.06モル)に、Si(OCH34の量を、32.0g(0.21モル)から33.5g(0.22モル)にそれぞれ変えて、上記の製法により生成したものが、実施例18のインクに含有させた有機ケイ素化合物(A7)である。さらに、浸透剤としてのジエチレングリコールモノブチルエーテルを添加した。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A7)          …10%
純水                    …63%。
 (実施例19)
 実施例1に含有させた有機ケイ素化合物において、「化1」で表されるフッ化アルキルアルコキシシランの量を、15.3g(0.07モル)から6.6g(0.03モル)に、Si(OCH34の量を、32.0g(0.21モル)から38.1g(0.25モル)にそれぞれ変えて、上記の製法により生成したものが、実施例19のインクに含有させた有機ケイ素化合物(A8)である。さらに、浸透剤としてのジエチレングリコールモノブチルエーテルを添加した。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A8)          …10%
純水                    …63%。
 (実施例20)
 実施例1において、「化1」で表されるフッ化アルキルアルコキシシランを、「化5」で表されるアルキルアルコキシシラン11.5g(0.07モル)に代えて、上記の製法により生成したものが、実施例20のインクに含有させた有機ケイ素化合物(A9)である。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A9)          …10%
純水                    …68%。
 (実施例21)
 実施例1において、「化1」で表されるフッ化アルキルアルコキシシランを、「化6」で表されるアルキルアルコキシシラン12.5g(0.07モル)に代えて、上記の製法により生成したものが、実施例21のインクに含有させた有機ケイ素化合物(A10)である。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A10)         …10%
純水                    …68%。
 (実施例22)
 実施例1において、「化1」で表されるフッ化アルキルアルコキシシランを、「化7」で表されるアルキルアルコキシシラン13.5g(0.07モル)に代えて、上記の製法により生成したものが、実施例22のインクに含有させた有機ケイ素化合物(A11)である。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A11)         …10%
純水                    …68%。
 (実施例23)
 実施例1において、「化1」で表されるフッ化アルキルアルコキシシランを、「化8」で表されるアルキルアルコキシシラン13.5g(0.07モル)に代えて、上記の製法により生成したものが、実施例23のインクに含有させた有機ケイ素化合物(A12)である。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A12)         …10%
純水                    …68%。
 (実施例24)
 実施例1において、「化1」で表されるフッ化アルキルアルコキシシランを、「化9」で表されるアルキルアルコキシシラン14.5g(0.07モル)に代えて、上記の製法により生成したものが、実施例24のインクに含有させた有機ケイ素化合物(A13)である。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A13)         …10%
純水                    …68%。
 (実施例25)
 実施例1において、「化1」で表されるフッ化アルキルアルコキシシランを、「化10」で表されるアルキルアルコキシシラン14.5g(0.07モル)に代えて、上記の製法により生成したものが、実施例25のインクに含有させた有機ケイ素化合物(A14)である。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A14)         …10%
純水                    …68%。
 (実施例26)
 実施例1において、「化1」で表されるフッ化アルキルアルコキシシランを、「化11」で表されるアルキルアルコキシシラン14.5g(0.07モル)に代えて、上記の製法により生成したものが、実施例26のインクに含有させた有機ケイ素化合物(A15)である。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A15)         …10%
純水                    …68%。
 (実施例27)
 実施例1において、「化1」で表されるフッ化アルキルアルコキシシランを、「化12」で表されるアルキルアルコキシシラン14.5g(0.07モル)に代えて、上記の製法により生成したものが、実施例27のインクに含有させた有機ケイ素化合物(A16)である。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A16)         …10%
純水                    …68%。
 (実施例28)
 実施例20のインク組成に対して、浸透剤としてのジエチレングリコールモノブチルエーテルをさらに添加したものが実施例28のインクである。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A9)          …10%
純水                    …63%。
 (実施例29)
 実施例21のインク組成に対して、浸透剤としてのジエチレングリコールモノブチルエーテルをさらに添加したものが実施例29のインクである。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A10)         …10%
純水                    …63%。
 (実施例30)
 実施例22のインク組成に対して、浸透剤としてのジエチレングリコールモノブチルエーテルをさらに添加したものが実施例30のインクである。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A11)         …10%
純水                    …63%。
 (実施例31)
 実施例23のインク組成に対して、浸透剤としてのジエチレングリコールモノブチルエーテルをさらに添加したものが実施例31のインクである。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A12)         …10%
純水                    …63%。
 (実施例32)
 実施例24のインク組成に対して、浸透剤としてのジエチレングリコールモノブチルエーテルをさらに添加したものが実施例32のインクである。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A13)         …10%
純水                    …63%。
 (実施例33)
 実施例25のインク組成に対して、浸透剤としてのジエチレングリコールモノブチルエーテルをさらに添加したものが実施例33のインクである。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A14)         …10%
純水                    …63%。
 (実施例34)
 実施例26のインク組成に対して、浸透剤としてのジエチレングリコールモノブチルエーテルをさらに添加したものが実施例34のインクである。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A15)         …10%
純水                    …63%。
 (実施例35)
 実施例27のインク組成に対して、浸透剤としてのジエチレングリコールモノブチルエーテルをさらに添加したものが実施例35のインクである。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A16)         …10%
純水                    …63%。
 (実施例36)
 実施例28のインク組成において、C.I.アシッドブラック2を、C.I.ダイレクトイエロー86に代えたものが実施例36のインクである。
C.I.ダイレクトイエロー86       …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A9)          …10%
純水                    …63%。
 (実施例37)
 実施例28のインク組成において、C.I.アシッドブラック2を、C.I.アシッドレッド52に代えたものが実施例37のインクである。
C.I.アシッドレッド52         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A9)          …10%
純水                    …63%。
 (実施例38)
 実施例28のインク組成において、C.I.アシッドブラック2を、C.I.ダイレクトブルー86に代えたものが実施例38のインクである。
C.I.ダイレクトブルー86        …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A9)          …10%
純水                    …63%。
 (実施例39)
 実施例20に含有させた有機ケイ素化合物において、「化5」で表されるアルキルアルコキシシランの量を、11.5g(0.07モル)から23.0g(0.14モル)に、Si(OCH34の量を、32.0g(0.21モル)から21.3g(0.14モル)にそれぞれ変えて、上記の製法により生成したものが、実施例39のインクに含有させた有機ケイ素化合物(A17)である。さらに、浸透剤としてのジエチレングリコールモノブチルエーテルを添加した。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A17)         …10%
純水                    …63%。
 (実施例40)
 実施例20に含有させた有機ケイ素化合物において、「化5」で表されるアルキルアルコキシシランの量を、11.5g(0.07モル)から13.1g(0.08モル)に、Si(OCH34の量を、32.0g(0.21モル)から30.5g(0.2モル)にそれぞれ変えて、上記の製法により生成したものが、実施例40のインクに含有させた有機ケイ素化合物(A18)である。さらに、浸透剤としてのジエチレングリコールモノブチルエーテルを添加した。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A18)         …10%
純水                    …63%。
 (実施例41)
 実施例20に含有させた有機ケイ素化合物において、「化5」で表されるアルキルアルコキシシランの量を、11.5g(0.07モル)から9.9g(0.06モル)に、Si(OCH34の量を、32.0g(0.21モル)から33.5g(0.22モル)にそれぞれ変えて、上記の製法により生成したものが、実施例41のインクに含有させた有機ケイ素化合物(A19)である。さらに、浸透剤としてのジエチレングリコールモノブチルエーテルを添加した。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A19)         …10%
純水                    …63%。
 (実施例42)
 実施例20に含有させた有機ケイ素化合物において、「化5」で表されるアルキルアルコキシシランの量を、11.5g(0.07モル)から4.9g(0.03モル)に、Si(OCH34の量を、32.0g(0.21モル)から38.1g(0.25モル)にそれぞれ変えて、上記の製法により生成したものが、実施例42のインクに含有させた有機ケイ素化合物(A20)である。さらに、浸透剤としてのジエチレングリコールモノブチルエーテルを添加した。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A20)         …10%
純水                    …63%。
 (実施例43)
 実施例43のインクに含有させた有機ケイ素化合物(C5)は、次の製法により作成したものである。つまり、反応容器内に、100g(0.56モル)のH2NCH2CH2CH2Si(OCH33を入れ、ここに、49g(0.66モル)の2,3−エポキシ−1−プロパノールを一滴ずつ加えた。その全量滴下後に、反応容器の温度を80℃に高めて5時間撹拌することによって、アミノ基とエポキシ基とを反応させた加水分解性シラン(B1)を得た。次に、別の反応容器に、340g(18.9モル)の水を入れ、ここに142.0g(0.56モル)の上記加水分解性シラン(B1)と、11.5g(0.07モル)の「化5」で表されるアルキルアルコキシシランと、32.0g(0.21モル)のSi(OCH34との混合物を一滴ずつ加えた。その全量滴下後に、反応容器の温度を60℃に高めて1時間反応させたものが実施例43に含有させた有機ケイ素化合物(C5)である。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(C5)          …10%
純水                    …63%。
 (実施例44)
 実施例43において、「化5」で表されるアルキルアルコキシシランを、「化6」で表されるアルキルアルコキシシラン12.5g(0.07モル)に代えて、上記の製法により生成したものが、実施例44のインクに含有させた有機ケイ素化合物(C6)である。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(C6)          …10%
純水                    …63%。
 (実施例45)
 実施例43において、「化5」で表されるアルキルアルコキシシランを、「化7」で表されるアルキルアルコキシシラン13.5g(0.07モル)に代えて、上記の製法により生成したものが、実施例45のインクに含有させた有機ケイ素化合物(C7)である。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(C7)          …10%
純水                    …63%。
 (実施例46)
 実施例43において、「化5」で表されるアルキルアルコキシシランを、「化8」で表されるアルキルアルコキシシラン13.5g(0.07モル)に代えて、上記の製法により生成したものが、実施例46のインクに含有させた有機ケイ素化合物(C8)である。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(C8)          …10%
純水                    …63%。
 (実施例47)
 実施例43において、「化5」で表されるアルキルアルコキシシランを、「化9」で表されるアルキルアルコキシシラン14.4g(0.07モル)に代えて、上記の製法により生成したものが、実施例47のインクに含有させた有機ケイ素化合物(C9)である。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(C9)          …10%
純水                    …63%。
 (実施例48)
 実施例43において、「化5」で表されるアルキルアルコキシシランを、「化10」で表されるアルキルアルコキシシラン14.4g(0.07モル)に代えて、上記の製法により生成したものが、実施例48のインクに含有させた有機ケイ素化合物(C10)である。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(C10)          …10%
純水                    …63%。
 (実施例49)
 実施例43において、「化5」で表されるアルキルアルコキシシランを、「化11」で表されるアルキルアルコキシシラン14.4g(0.07モル)に代えて、上記の製法により生成したものが、実施例49のインクに含有させた有機ケイ素化合物(C11)である。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(C11)         …10%
純水                    …63%。
 (実施例50)
 実施例43において、「化5」で表されるアルキルアルコキシシランを、「化12」で表されるアルキルアルコキシシラン14.4g(0.07モル)に代えて、上記の製法により生成したものが、実施例50のインクに含有させた有機ケイ素化合物(C12)である。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル   …5%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(C12)         …10%
純水                    …63%。
 (実施例51)
 実施例51のインクに含有させた有機ケイ素化合物(D1)は、次の製法により作成したものである。つまり、反応容器内に、340g(18.9モル)の水を入れ、ここに、100g(0.56モル)のH2NCH2CH2CH2Si(OCH33と、7.7g(0.035モル)の「化1」で表されるフッ化アルキルアルコキシシランと、5.8g(0.035モル)の「化5」で表されるアルキルアルコキシシランと、32.0g(0.21モル)のSi(OCH34との混合物を室温で一滴ずつ加え、その全量滴下後に、反応容器の温度を60℃に高めて1時間撹拌を続けて得たものが実施例51に含有させた有機ケイ素化合物(D1)である。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(D1)          …10%
純水                    …68%。
 続いて、比較のために、以下の組成(各組成物の含有量は質量百分率である)からなる2種類のインクを作製した(比較例1及び比較例2)。
 (比較例1)
 比較例1における有機ケイ素化合物(A21)は、実施例1において、「化1」で表されるフッ化アルキルアルコキシシランを用いずに、上記と同様の反応をさせて得たものである。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(A21)         …10%
純水                    …68%。
 (比較例2)
 比較例2における有機ケイ素化合物(C13)は、実施例9において、「化1」で表されるフッ化アルキルアルコキシシランを用いずに、上記と同様の反応をさせて得たものである。
C.I.アシッドブラック2         …5%
グリセリン                 …10%
ジエチレングリコール            …7%
有機ケイ素化合物(C13)         …10%
純水                    …68%。
 次に、上記各実施例1〜51及び各比較例1,2のインクによる耐水試験を行った。この耐水試験は具体的には、上記実施例1〜51及び比較例1,2の各インクを用いて、市販のプリンター(上記実施形態と同様の圧電アクチュエータ(但し、圧電素子の厚みは上記実施形態のものよりもかなり大きい)によりインクを吐出させるもの)で普通紙(商品名「Xerox4024」:ゼロックス社製)に画像を形成し、この画像を形成した直後の用紙を純水に浸漬した後、室温で放置して乾燥させ、画像のにじみ程度を調べることを行った。その結果を表1に示す。尚、表中「○」はにじみ無しを、「×」はにじみ有りを示している。
Figure 2004124084
 この結果から、各比較例のインクで形成した画像は、にじみが生じるのに対し、各実施例のインクで形成した画像では、画像のにじみが無く、十分な耐水性が得られることが判る。
 尚、各実施例のインクにおいて、染料に代えて顔料を含有させたインクにおいても、同様の結果が得られることが確認された。
 以上説明したように、本発明は、水溶性物質のネットワークに欠陥部分が生じていても、色材が水に溶出することを防止して、画像の耐水性を飛躍的に向上させることができ、インクジェット記録用等のインクに有用であり、インクカートリッジや記録装置等に用いることができる。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録用インクを備えたインクジェット式記録装置を示す概略斜視図である。 インクジェット式記録装置のインクジェットヘッドの部分底面図である。 図2のIII−III線断面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 本発明に係るインクにより形成した記録紙上の画像(色材)が、ネットワークにより取り囲まれた状態を示す模式図である。 従来のインクにより形成した記録紙上の画像(色材)が、ネットワークにより取り囲まれた状態を示す模式図である。
符号の説明
1 インクジェットヘッド
14 ノズル
21 圧電アクチュエータ
23 圧電素子
35 インクカートリッジ
41 記録紙(記録媒体)
73 疎水基
75 ネットワーク
A インクジェット式記録装置

Claims (12)

  1.  色材と、保湿剤と、水と、この水がない状態で縮重合反応する水溶性物質とを含有するインクジェット記録用インクであって、
     上記水溶性物質は、疎水基を有しているインクジェット記録用インク。
  2.  請求項1に記載のインクジェット記録用インクにおいて、
     水溶性物質は、アミノシラン化合物と疎水基を有するケイ素化合物との加水分解物であるインクジェット記録用インク。
  3.  請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録用インクにおいて、
     疎水基は、アルキル基であるインクジェット記録用インク。
  4.  請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録用インクにおいて、
     疎水基は、フッ化アルキル基であるインクジェット記録用インク。
  5.  請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録用インクにおいて、
     疎水基は、アルキル基及びフッ化アルキル基であるインクジェット記録用インク。
  6.  請求項3又は請求項5に記載のインクジェット記録用インクにおいて、
     アルキル基の炭素数は、3以上6以下であるインクジェット記録用インク。
  7.  請求項1に記載のインクジェット記録用インクにおいて、
     浸透剤をさらに含有しているインクジェット記録用インク。
  8.  請求項2に記載のインクジェット記録用インクにおいて、
     疎水基を有するケイ素化合物の導入量は、ケイ素原子基準で3モル%以上17モル%以下であるインクジェット記録用インク。
  9.  色材と、保湿剤と、水と、この水がない状態で縮重合反応する水溶性物質とを含有するインクジェット記録用インクを備えたインクカートリッジであって、
     上記水溶性物質は、疎水基を有しているインクカートリッジ。
  10.  請求項9に記載のインクカートリッジにおいて、
     インクは、浸透剤をさらに含有しているインクカートリッジ。
  11.  色材と、保湿剤と、水と、この水がない状態で縮重合反応する水溶性物質とを含有するインクジェット記録用インクを備え、該インクを記録媒体に吐出して記録を行う記録装置であって、
     上記水溶性物質は、疎水基を有している記録装置。
  12.  請求項11に記載の記録装置において、
     インクは、浸透剤をさらに含有している記録装置。
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