JP4220725B2 - インクジェット記録用インク、並びに該インクを備えたインクカートリッジ及び記録装置 - Google Patents

インクジェット記録用インク、並びに該インクを備えたインクカートリッジ及び記録装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録に好適なインクジェット記録用インク、インクカートリッジ及び記録装置に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、インクジェット記録に用いられるインクとして、色材(染料又は顔料)と、保湿剤と、水とを含有したものがよく知られている。ところが、色材を含有したインクにより記録紙等の記録媒体上に画像を形成すると、その画像の耐水性、すなわち画像が水に濡れると色材が水中に染み出してしまうことが問題となる。特に普通紙(広範な市販の紙で、とりわけ電子写真方式の複写機に用いられる紙であって、インクジェット記録用として最適な構造、組成、特性等を有するように意図して製造されてはいない紙)に記録した場合は、耐水性が非常に悪くなる。
【0003】
そこで、従来、例えば特開平10−212439号公報、特開平11−293167号公報及び特開平11−315231号公報に示されているように、インクに加水分解性シラン化合物(有機ケイ素化合物)を含有させることにより、記録媒体上の画像の耐水性を向上させることが提案されている。このようにインクにシラン化合物を含有させることによって、インク滴が記録媒体上に付着して水分(溶媒)が蒸発したり記録媒体内に浸透したりしたときには、上記記録媒体上に残ったシラン化合物が縮重合反応し、この縮重合反応したシラン化合物が色材を取り囲むことになる。その結果、記録媒体上の画像が水に濡れても、色材がその水中に染み出すことを防止するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記加水分解性シラン化合物を含有させた耐水インクでは、高温(例えば40℃以上)で長時間放置すると、水に難溶又は不溶な凝集物が発生してしまい、インクジェットヘッドに形成されたノズルからのインクの吐出が不良になってしまうことが判明した。これは、インク中において、色材とシラン化合物とが徐々に相互作用を強めることで色材をシラン化合物が取り囲んで凝集するためと考えられる。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、加水分解性シラン又はその部分加水分解物とを含有するインクジェット記録用インクの保存安定性を向上させることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、第1の発明は、色材と、保湿剤と、水と、加水分解性シラン又はその部分加水分解物とを含有するインクジェット記録用インクに係り、凝集安定化剤をさらに含有するものとする。
【0007】
ここで、凝集安定化剤は、難溶物又は不溶物を水に溶解させやすくする働きをするものとする。
【0008】
このように、インクに凝集安定化剤を含有させることで、この凝集安定化剤は、色材と加水分解性シラン又はその部分加水分解物との相互作用により上記インク中において生じ得る難溶物又は不溶物を水に溶解させやすくする。このため、インクを、高温で長時間放置しても、凝集物の発生を防止することが可能になる。
【0009】
そして、インク滴が記録媒体上に付着すると、水分(凝集安定化剤を含む)が蒸発したり記録媒体内に浸透したりして加水分解性シラン又はその部分加水分解物が縮重合反応をし、この縮重合反応物が色材を取り囲む。こうして、上記インク滴により形成された記録媒体上の画像が水に濡れても色材が水中に染み出すことが回避され、画像の耐水性が確保される。
【0010】
ここで、上記凝集安定化剤としては、例えば色材を取り囲んだ加水分解性シラン又はその部分加水分解物からなる難溶物又は不溶物の周りで、疎水部を内側に、親水部を外側に向けたミセル構造をとることにより、この難溶物又は不溶物を水に溶解させやすくする働きをする水溶性有機化合物群としてもよい。
【0011】
具体的に、こうした凝集安定化剤としては、多価アルコールモノアルキルエーテルや、多価アルコールジアルキルエーテルが挙げられる。また、水溶性1価アルコールや、水溶性2価アルコールも、凝集安定化剤の一例として挙げられる。さらに、上記凝集安定化剤としては、ピロリドン系化合物としてもよい。
【0012】
また、上記凝集安定化剤は、アルカノールアミン類としてもよく、さらに、尿素としてもよい。これらの物質をインクに含有させたときも、インク中における凝集物の発生を防止することが可能になる。
【0013】
また、上記水溶性物質は、加水分解性シラン又はその部分加水分解物とするのが好ましい。
【0014】
すなわち、加水分解性シラン又はその部分加水分解物は、インクの耐水性を向上させる点で非常に好ましい。
【0015】
第2の発明は、色材と、保湿剤と、水と、加水分解性シラン又はその部分加水分解物とを含有するインクジェット記録用インクを備えたインクカートリッジに係り、上記インクは、凝集安定化剤をさらに含有するものである。
【0016】
第3の発明は、色材と、保湿剤と、水と、加水分解性シラン又はその部分加水分解物とを含有するインクジェット記録用インクを備え、該インクを記録媒体に吐出して記録を行う記録装置に係り、上記インクは、凝集安定化剤をさらに含有するものである。
【0017】
これら第2又は第3の発明によると、上記第1の発明と同様の作用効果が得られる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明におけるインクジェット記録用インク、並びに該インクを備えたインクカートリッジ及び記録装置によれば、加水分解性シラン又はその部分加水分解物を含有するインクジェット記録用インクに、疎水部を内側に、親水部を外側に向けたミセル構造を取ることにより、前記色材と前記加水分解性シランとの相互作用により発生する難溶物または不溶物を水に溶解させやすくするための凝集安定化剤をさらに含有することにより、色材と加水分解性シラン又はその部分加水分解物との相互作用によってインク中において生じ得る難溶物又は不溶物が水に溶解し易くなり、インクを高温で長時間放置しても、凝集物の発生を防止することができる。従って、インクの保存安定性を向上させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェット記録用インクを備えたインクジェット式記録装置Aの概略を示し、この記録装置Aは、上面に上記インクを有するインクカートリッジ35が装着されかつ該インクを後述の如く記録媒体としての記録紙41に吐出するインクジェットヘッド1を備えている。このインクジェットヘッド1はキャリッジ31に支持固定され、このキャリッジ31には、図示を省略するキャリッジモータが設けられ、このキャリッジモータにより上記インクジェットヘッド1及びキャリッジ31が主走査方向(図1及び図2に示すX方向)に延びるキャリッジ軸32にガイドされてその方向に往復動するようになっている。
【0020】
上記記録紙41は、図示を省略する搬送モータによって回転駆動される2つの搬送ローラ42に挟まれていて、この搬送モータ及び各搬送ローラ42により、上記インクジェットヘッド1の下側において上記主走査方向と垂直な副走査方向(図1及び図2に示すY方向)に搬送されるようになっている。
【0021】
このように、上記キャリッジ31、キャリッジ軸32及びキャリッジモータ、並びに各搬送ローラ42及び搬送モータにより、インクジェットヘッド1と記録紙41とを相対移動させるようにしている。
【0022】
上記インクジェットヘッド1は、図2〜図4に示すように、インクを供給するための供給口3a及びインクを吐出するための吐出口3bを有する複数の圧力室用凹部3が形成されたヘッド本体2を備えている。このヘッド本体2の各凹部3は、該ヘッド本体2の上面に上記主走査方向に延びるように開口されていて、互いに上記副走査方向に略等間隔をあけた状態で並設されている。上記各凹部3の開口の全長は約1250μmに、幅は約130μmにそれぞれ設定されている。尚、上記各凹部3の開口の両端部は、略半円形状をなしている。
【0023】
上記ヘッド本体2の各凹部3の側壁部は、約200μm厚の感光性ガラス製の圧力室部品6で構成され、各凹部3の底壁部は、この圧力室部品6の下面に接着固定されかつ6枚のステンレス鋼薄板を積層してなるインク流路部品7で構成されている。このインク流路部品7内には、上記各凹部3の供給口3aとそれぞれ接続された複数のオリフィス71と、この各オリフィス71と接続されかつ上記副走査方向に延びる1つの供給用インク流路11と、上記吐出口3bとそれぞれ接続された複数の吐出用インク流路12とが形成されている。
【0024】
上記各オリフィス71は、インク流路部品7において板厚が他よりも小さい上から2番目のステンレス鋼薄板に形成されており、その径は約38μmに設定されている。また、上記供給用インク流路11は上記インクカートリッジ35と接続されており、このインクカートリッジ35より供給用インク流路11内にインクが供給されるようになっている。
【0025】
上記インク流路部品7の下面には、インク滴を上記記録紙41に向けて吐出するための複数のノズル14が形成されたステンレス鋼からなるノズル板8が接着固定されている。このノズル板8の下面は、撥水膜8aで被覆されている。上記各ノズル14は、上記吐出用インク流路12とそれぞれ接続されていて、この吐出用インク流路12を介して上記各凹部3の吐出口3bにそれぞれ連通されており、インクジェットヘッド1の下面において、上記副走査方向に列状に並ぶように設けられている。尚、上記各ノズル14は、ノズル径がノズル先端側に向かって小さくなるテーパ部と、該テーパ部のノズル先端側に連続して設けられたストレート部とからなり、このストレート部のノズル径は約20μmに設定されている。
【0026】
上記ヘッド本体2の各凹部3の上側には、圧電アクチュエータ21がそれぞれ設けられている。この各圧電アクチュエータ21は、上記ヘッド本体2の上面に接着固定された状態で該ヘッド本体2の各凹部3を塞いで該凹部3と共に圧力室4を構成するCr製振動板22を有している。この振動板22は、全ての圧電アクチュエータ21に共通の1つのものからなっていて、後述の全圧電素子23に共通の共通電極としての役割をも果たしている。
【0027】
また、上記各圧電アクチュエータ21は、上記振動板22の上記圧力室4と反対側面(上面)において圧力室4に対応する部分(凹部3開口に対向する部分)にCu製の中間層25を介してそれぞれ設けられかつチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)からなる圧電素子23と、この各圧電素子23の上記振動板22と反対側面(上面)にそれぞれ接合され、該振動板22と共に各圧電素子23に電圧(駆動電圧)をそれぞれ印加するためのPt製個別電極24とを有している。
【0028】
上記振動板22,各圧電素子23、各個別電極24及び各中間層25は、全て薄膜で形成されてなっており、振動板22の厚みは約6μmに、各圧電素子23の厚みは8μm以下(例えば約3μm)に、各個別電極24の厚みは約0.2μmに、各中間層25の厚みは約3μmにそれぞれ設定されている。
【0029】
上記各圧電アクチュエータ21は、その振動板22と各個別電極24とを介して各圧電素子23に駆動電圧を印加することにより該振動板22の圧力室4に対応する部分(凹部3開口部分)を変形させることで、該圧力室4内のインクを吐出口3bないしノズル14から吐出させるようになっている。すなわち、振動板22と個別電極24との間にパルス状の電圧を印加すると、そのパルス電圧の立ち上がりにより圧電素子23が圧電効果によりその厚み方向と垂直な幅方向に収縮するのに対し、振動板22、個別電極24及び中間層25は収縮しないので、いわゆるバイメタル効果により振動板22の圧力室4に対応する部分が圧力室4側へ凸状に撓んで変形する。この撓み変形により圧力室4内の圧力が高まり、この圧力で圧力室4内のインクが吐出口3b及び吐出用インク流路12を経由してノズル14から押し出される。そして、上記パルス電圧の立ち下がりにより圧電素子23が伸長して振動板22の圧力室4に対応する部分が元の状態に復帰し、このとき、上記ノズル14から押し出されていたインクがインク流路12内のインクから引きちぎられて、インク滴(例えば3pl)として記録紙41へ吐出され、該記録紙41面にドット状に付着することとなる。また、上記振動板22が凸状に撓んで変形した状態から元の状態に復帰する際に、圧力室4内には上記インクカートリッジ35より供給用インク流路11及び供給口3aを介してインクが充填される。尚、各圧電素子23に印加するパルス電圧としては、上記のように押し引きタイプのものでなくても、第1の電圧から該第1の電圧よりも低い第2の電圧まで立ち下がった後に上記第1の電圧まで立ち上がる引き押しタイプのものであってもよい。
【0030】
上記各圧電素子23への駆動電圧の印加は、インクジェットヘッド1及びキャリッジ31を主走査方向において記録紙41の一端から他端まで略一定速度で移動させているときに所定時間(例えば50μs程度:駆動周波数20kHz)毎に行われ(但し、インクジェットヘッド1が記録紙41におけるインク滴を着弾させない箇所に達したときには電圧が印加されない)、このことで、記録紙41の所定位置にインク滴を着弾させる。そして、1走査分の記録が終了すると、搬送モータ及び各搬送ローラ42により記録紙41を副走査方向に所定量搬送し、再度、インクジェットヘッド1及びキャリッジ31を主走査方向に移動させながらインク滴を吐出させて、新たな1走査分の記録を行う。この動作を繰り返すことによって、記録紙41全体に所望の画像が形成される。
【0031】
上記記録装置Aに用いるインクは、色材と、上記インクジェットヘッド1のノズル14等での乾きを抑制する保湿剤と、水と、この水がない状態で縮重合反応する水溶性物質としての加水分解性シラン又はその部分加水分解物(有機ケイ素化合物)を含有している。
【0032】
上記色材としての染料は、どのようなものであってもよいが、水溶性の酸性染料又は直接染料であることが好ましい。
【0033】
一方、色材としての顔料は、次のものが好ましい。つまり、黒顔料としては、カーボンブラック表面をジアゾニウム塩で処理したものや、ポリマーをグラフト重合して表面処理したものが好適である。
【0034】
また、カラー顔料としては、顔料を、ナフタレンスルホン酸塩のホルマリン縮合物、リグニスルホン酸、ジオクチルスルホサクシネート、ポリオキシエチレンアルキルアミン、又は脂肪酸エステル等の界面活性剤で処理したものが好ましい。具体的には、シアン顔料では、例えばピグメントブルー15:3、ピグメントブルー15:4、又はアルミニウムフタロシアニン等が挙げられる。また、マジェンタ顔料では、例えばピグメントレッド122、又はピグメントバイオレット19等が挙げられる。さらに、イエロー顔料としては、例えばピグメントイエロー74、ピグメントイエロー109、ピグメントイエロー110、又はピグメントイエロー128等が挙げられる。
【0035】
上記保湿剤は、グリセリン等の多価アルコール、又は2−ピロリドンやN−メチル−2−ピロリドンのような水溶性の窒素複素環化合物であることが望ましい。
【0036】
上記有機ケイ素化合物は、上記インクジェットヘッド1のノズル14から吐出されたインク滴が記録紙41上に付着して、水分(溶媒)が蒸発したり記録紙41内に浸透したりしたときに上記記録紙41上で縮重合反応をし、このときに色材を取り囲むことにより、記録紙41上の画像が水に濡れても、色材がその水中に染み出すのを防止して、その画像の耐水性を向上させる働きをするものである。
【0037】
この有機ケイ素化合物としては、アミノ基を有する有機基を含有するアルコキシシランとアミノ基を含有しないアルコキシシランとの加水分解反応物、又はアミノ基を含有する加水分解性シランに有機モノエポキシ化合物を反応させた加水分解性シランと窒素原子を含有しない加水分解性シランとを加水分解することにより得られる有機ケイ素化合物が好ましい。
【0038】
そして、本実施形態に係るインクジェット記録用インクには、凝集安定化剤がさらに含有されている。この凝集安定化剤は、難溶物又は不溶物を水に溶解させやすくする働きを有する。
【0039】
この凝集安定化剤としては、多価アルコールモノアルキルエーテル類、多価アルコールジアルキルエーテル類、アルコール類、ピロリドン類、ジオール類、アルカノールアミン類、又は尿素とすればよい。
【0040】
この内、多価アルコールモノアルキルエーテル類としては、ジエチレングリコールモノノルマルブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノノルマルプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノターシャリーブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノノルマルプロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノターシャリーブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノノルマルプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノイソブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノターシャリーブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノノルマルブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノノルマルプロピルエーテル、プロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、プロピレングリコールモノターシャリーブチルエーテル、トリエチレングリコールモノノルマルブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノノルマルプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノイソブチルエーテル、及びトリエチレングリコールモノターシャリーブチルエーテル等が挙げられる。
【0041】
また、多価アルコールジアルキルエーテル類としては、エチレングリコールジメチルエーテル、及びエチレングリコールエチルメチルエーテル等が挙げられる。
【0042】
水溶性1価アルコールとしては、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブチルアルコール、ターシャリーブチルアルコール、及びトリフルオロエタノール等が挙げられる。
【0043】
また、水溶性2価アルコールとしては、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、2−メチル−1,3−ブタンジオール、及び2,2’−チオジエタノール等が挙げられる。
【0044】
アルカノールアミンとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、及びトリエタノールアミン等が挙げられる。
【0045】
ピロリドン系化合物としては、2−ピロリドン、及びN−メチル−2−ピロリドン等が挙げられる。
【0046】
このように、上記実施形態においては、インクジェット記録用インクが、色材と、保湿剤と、水と、この水がない状態で縮重合反応する水溶性物質としての加水分解性シラン又はその部分加水分解物とを含有しているため、このインクを用いて記録装置Aにより記録紙41に画像を形成した場合には、インク滴が記録紙41上に付着したときに、保湿剤と水とからなる溶媒がこの記録紙41内に浸透するようになる。これにより、シラン化合物が縮重合反応してこの縮重合反応したシラン化合物が色材を取り囲むことになり、記録紙41上の画像が水に濡れても、色材がその水中に染み出すことが防止される。
【0047】
そして、本実施形態に係るインクのようにシラン化合物を含有させた耐水インクを高温で長時間放置すると、水に対する難溶物又は不溶物が発生してしまうところを、本実施形態に係るインクには上記凝集安定化剤が含有されていることで、難溶物又は不溶物が水に溶解しやすくなり、インク中における凝集物の発生を防止することが可能になる。つまり、上記凝集安定化剤を、例えば多価アルコールモノアルキルエーテル類、多価アルコールジアルキルエーテル類、アルコール類、ピロリドン類、又はジオール類としたときは、図5に示すように、インク9中において、色材91とシラン化合物92とが徐々に相互作用を強めることで色材91をシラン化合物92が取り囲んで難溶物又は不溶物が発生しても、上記凝集安定化剤93がこの難溶物又は不溶物の周りで、疎水部を内側に親水部を外側に向けたミセル構造をとることにより、上記難溶物又は不溶物を水に溶解させやすくする。こうして、インク9中における凝集物の発生が防止される。また、凝集安定化剤を、アルカノールアミン類又は尿素としたときには、これらの物質はミセル構造をとるものではなく、具体的なメカニズムは不明であるが、インクを高温で長時間放置しても、凝集物の発生を防止することが可能である(これらの物質はシラノール基の安定化に寄与すると推測される)。
【0048】
こうして、本実施形態に係るインクでは、保存安定性を向上させることができる。
【0049】
ここで、上記凝集安定化剤をアルコール類としたときは、後述する実施例において示すように、その含有量が比較的少量であっても、十分な凝集安定効果が得られる。
【0050】
また、凝集安定化剤としては、上述した物質の内、互いに異なる2種又はそれ以上の種類の物質を混合させても、同様の効果を得ることができる。
【0051】
尚、上記実施形態では、水がない状態で縮重合反応する水溶性物質として、加水分解性シラン化合物を含有させたが、インクジェットヘッド1のノズル14から吐出されたインク滴が記録紙41上に付着して水分(溶媒)が蒸発したり記録紙41内に浸透したりしたときに縮重合反応して色材を取り囲むものであれば、どのようなものであってもよい。
【0052】
【実施例】
次に、具体的に実施した実施例について説明する。
【0053】
先ず、以下の組成(各組成物の含有量は質量百分率である)からなる23種類のインクジェット記録用インクを作製した(実施例1〜実施例23)。ここで、実施例1〜15では、凝集安定化剤として互いに異なる物質を含有させ、実施例16〜23では、凝集安定化剤の含有量を変えた。
【0054】
尚、上記実施例1〜実施例23の全てにおいて、保湿剤としてグリセリンを含有させた。
【0055】
また、色材としては、実施例1〜23の全てにおいて染料(アシッドブラック2)を含有させた。
【0056】
さらに、水がない状態で縮重合反応する水溶性物質として、実施例1〜23の全てにおいて有機ケイ素化合物を含有させた。この有機ケイ素化合物(A)は、特開平10−212439号公報に記載の合成法に準拠して、以下の方法により作製した。すなわち、反応容器に入れた120g(6.67モル)の水に、0.2モルのH2NCH2CH2HNCH2CH2CH2Si(OCH33と、0.1モルのSi(OCH34との混合物を室温で一滴一滴加えて、その全量滴下後に60℃で1時間反応させたものが、有機ケイ素化合物(A)である。
【0057】
(実施例1)
アシッドブラック2 …5%
グリセリン …10%
有機ケイ素化合物(A) …5%
純水 …70%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル …10%。
【0058】
(実施例2)
アシッドブラック2 …5%
グリセリン …10%
有機ケイ素化合物(A) …5%
純水 …70%
トリエチレングリコールモノブチルエーテル …10%。
【0059】
(実施例3)
アシッドブラック2 …5%
グリセリン …10%
有機ケイ素化合物(A) …5%
純水 …70%
エチレングリコールジメチルエーテル …10%。
【0060】
(実施例4)
アシッドブラック2 …5%
グリセリン …10%
有機ケイ素化合物(A) …5%
純水 …70%
1−プロパノール …10%。
【0061】
(実施例5)
アシッドブラック2 …5%
グリセリン …10%
有機ケイ素化合物(A) …5%
純水 …70%
2−プロパノール …10%。
【0062】
(実施例6)
アシッドブラック2 …5%
グリセリン …10%
有機ケイ素化合物(A) …5%
純水 …70%
トリフルオロエタノール …10%。
【0063】
(実施例7)
アシッドブラック2 …5%
グリセリン …10%
有機ケイ素化合物(A) …5%
純水 …70%
2−ブトキシエタノール …10%。
【0064】
(実施例8)
アシッドブラック2 …5%
グリセリン …10%
有機ケイ素化合物(A) …5%
純水 …70%
2−ピロリドン …10%。
【0065】
(実施例9)
アシッドブラック2 …5%
グリセリン …10%
有機ケイ素化合物(A) …5%
純水 …70%
N−メチル−2−ピロリドン …10%。
【0066】
(実施例10)
アシッドブラック2 …5%
グリセリン …10%
有機ケイ素化合物(A) …5%
純水 …70%
ジエタノールアミン …10%。
【0067】
(実施例11)
アシッドブラック2 …5%
グリセリン …10%
有機ケイ素化合物(A) …5%
純水 …70%
トリエタノールアミン …10%。
【0068】
(実施例12)
アシッドブラック2 …5%
グリセリン …10%
有機ケイ素化合物(A) …5%
純水 …70%
1,3−ブタンジオール …10%。
【0069】
(実施例13)
アシッドブラック2 …5%
グリセリン …10%
有機ケイ素化合物(A) …5%
純水 …70%
1,2−ブタンジオール …10%。
【0070】
(実施例14)
アシッドブラック2 …5%
グリセリン …10%
有機ケイ素化合物(A) …5%
純水 …70%
2,2’−チオジエタノール …10%。
【0071】
(実施例15)
アシッドブラック2 …5%
グリセリン …10%
有機ケイ素化合物(A) …5%
純水 …70%
尿素 …10%。
【0072】
(実施例16)
アシッドブラック2 …5%
グリセリン …10%
有機ケイ素化合物(A) …5%
純水 …75%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル …5%。
【0073】
(実施例17)
アシッドブラック2 …5%
グリセリン …10%
有機ケイ素化合物(A) …5%
純水 …73%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル …7%。
【0074】
(実施例18)
アシッドブラック2 …5%
グリセリン …10%
有機ケイ素化合物(A) …5%
純水 …65%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル …15%。
【0075】
(実施例19)
アシッドブラック2 …5%
グリセリン …10%
有機ケイ素化合物(A) …5%
純水 …60%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル …20%。
【0076】
(実施例20)
アシッドブラック2 …5%
グリセリン …10%
有機ケイ素化合物(A) …5%
純水 …50%
ジエチレングリコールモノブチルエーテル …30%。
【0077】
(実施例21)
アシッドブラック2 …5%
グリセリン …10%
有機ケイ素化合物(A) …5%
純水 …79%
1−プロパノール …1%。
【0078】
(実施例22)
アシッドブラック2 …5%
グリセリン …10%
有機ケイ素化合物(A) …5%
純水 …75%
1−プロパノール …5%。
【0079】
(実施例23)
アシッドブラック2 …5%
グリセリン …10%
有機ケイ素化合物(A) …5%
純水 …50%
1−プロパノール …30%。
【0080】
続いて、比較のために、以下の組成(各組成物の含有量は質量百分率である)からなる3種類のインクを作製した(比較例1〜3)。尚、比較例1は、上記の有機ケイ素化合物(A)を含有させたものである。また、比較例2に含有させた有機ケイ素化合物(B)は、特開平11−293267号公報に記載の合成法に準拠して以下の方法により作製した。すなわち、反応容器に入れた120g(6.67モル)の水に、0.2モルの(CH32NCH2CH2CH2Si(OCH33と、0.1モルのCH3Si(OCH33との混合物を室温で一滴一滴加えて、その全量滴下後に60℃で1時間反応させたものが、有機ケイ素化合物(B)である。
【0081】
さらに、比較例3に含有させた有機ケイ素化合物(C)は、特開平11−315231号公報に記載の合成法に準拠して以下の方法により作製した。すなわち、反応容器に入れた100g(0.56モル)のH2NCH2CH2CH2Si(OCH33に、49g(0.66モル)の2,3−エポキシ−1−プロパノールを一滴一滴加えて、その全量滴下後に80℃で5時間攪拌することにより、アミノ基とエポキシ基とを反応させた加水分解性シラン(C−1)を得た。次に、新たな反応容器に、120g(6.67モル)の水と、50.6g(0.2モル)の上記加水分解性シラン(C−1)と、15.2g(0.1モル)のSi(OCH34との混合物を一滴一滴加えて、その全量滴下後に60℃で1時間反応させたものが、有機ケイ素化合物(C)である。
【0082】
(比較例1)
アシッドブラック2 …5%
グリセリン …10%
有機ケイ素化合物(A) …5%
純水 …80%。
【0083】
(比較例2)
アシッドブラック2 …5%
グリセリン …10%
有機ケイ素化合物(B) …5%
純水 …80%。
【0084】
(比較例3)
アシッドブラック2 …5%
グリセリン …10%
有機ケイ素化合物(C) …5%
純水 …80%。
【0085】
次に、上記各実施例1〜23及び比較例1〜3の各インクについての保存安定性試験を行った。この保存安定性試験では、各インクをスクリュー管瓶に満たして密閉系とし、70℃で500時間放置した後、先ず目視によりインク中における凝集発生の有無を確認した。さらに、詳細な判断を必要とする場合には、上記インクを0.45ミクロンの孔径を有するフィルターに通すことにより、凝集の発生の有無を確認した。保存安定性試験の結果を表1に示す。表中、「○」は凝集なしを、「×」は凝集有りを示している。
【0086】
【表1】
Figure 0004220725
【0087】
この結果から、比較例1〜3の各インクでは、いずれも目視により凝集物の発生が確認された。これに対し、実施例1〜23の各インクでは、目視による確認及びフィルターでの確認によっても、凝集物の発生が認められなかった。
【0088】
次に、上記実施例1〜23及び比較例1〜3の各インクについての耐水性試験を行った。この耐水性試験は、上記各インクを用いて、市販のプリンター(上記実施形態と同様の圧電アクチュエータによりインクを吐出させるもの。但し、圧電素子の厚みは上記実施形態のものよりもかなり大きい。)で普通紙(商品名「Xerox4024」:ゼロックス社製)に画像を形成し、この画像を形成した直後の用紙を純水に浸漬した後、室温で放置して乾燥させ、画像のにじみが生じるか否かを調べた。その結果を、上記表1に示す、尚、表中、にじみ無しには「○」を、にじみ有りには「×」を示す。
【0089】
この結果から、実施例1〜23及び比較例1〜3の各インクでは、画像のにじみが生じておらず、良好な耐水性が得られた。
【0090】
さらに、上記実施例1〜23及び比較例1〜3の各インクについての吐出安定性試験を行った。この吐出安定性試験では、上記各インクをインクジェットヘッドから所定量のインク滴として吐出させたときに、記録紙上で、所定の形状及び寸法のインク滴が形成されるか否かを調べた。その結果を、上記表1に示す。表中、良状態には「○」を、不可状態には「×」を示す。
【0091】
この結果から、実施例1〜23及び比較例1〜3の各インクでは、良好な吐出安定性が得られた。
【0092】
尚、実施例としては示していないが、上記各実施例1〜23において、有機ケイ素化合物(A)を、有機ケイ素化合物(B)又は有機ケイ素化合物(C)に換えた各インクにおいても、上記各実施例1〜23と同様の保存安定性、耐水性、及び吐出安定性が得られることが確認できた。また、上記各実施例1〜23における染料(アシッドブラック2)を、他の染料又は顔料(色の異なるものを含む)に換えた各インクにおいても、上記各実施例1〜23と同様の保存安定性、耐水性、及び吐出安定性が得られることが確認できた。
【0093】
従って、色材と、保湿剤と、水と、加水分解性シラン又はその部分加水分解物とを含有するインクジェット記録用インクに、凝集安定化剤をさらに含有させることで、耐水性及び吐出安定性が得られることは勿論のこと、保存安定性を向上させることができることが判る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るインクジェット記録用インクを備えたインクジェット式記録装置を示す概略斜視図である。
【図2】インクジェット式記録装置のインクジェットヘッドの部分底面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】インク中における凝集安定化剤の構造を示すモデル図である。
【符号の説明】
1 インクジェットヘッド
14 ノズル
21 圧電アクチュエータ
23 圧電素子
35 インクカートリッジ
41 記録紙(記録媒体)
9 インク
91 色材
92 シラン化合物(水溶性物質)
93 凝集安定化剤
A インクジェット式記録装置

Claims (3)

  1. 色材と、保湿剤と、水と、加水分解性シラン又はその部分加水分解物とを含有するインクジェット記録用インクであって、
    疎水部を内側に、親水部を外側に向けたミセル構造を取ることにより、前記色材と前記加水分解性シランとの相互作用により発生する難溶物または不溶物を水に溶解させやすくするための凝集安定化剤をさらに含有し
    前記凝集安定化剤は、多価アルコールモノアルキルエーテル、又は、多価アルコールジアルキルエーテルであることを特徴とするインクジェット記録用インク。
  2. 請求項1のインクジェット記録用インクを用いたことを特徴とするインクカートリッジ。
  3. 請求項1のインクジェット記録用インクを用いたことを特徴とする記録装置。
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