JP2004118336A - アクセス保護装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アクセス保護装置1は、電源制御部32を備えている。この電源制御部32は、ACC電源120がオフになった場合には、+B電源122からの電力をETC装置100に供給するように構成されている。制御部10は、ETC装置100のICカード104へのアクセスが完了するまで、+B電源122からの電力がETC装置100に供給されるように電源制御部32を制御する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載機器による記録媒体へのアクセスを保護するアクセス保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車などの車室内に設置される車載機器として、ICカードやメモリカードにアクセスしてデータを読み書きするものが販売などされている。例えば、ICカードに課金情報などを記録する自動料金収受(ETC:Electronic Toll Collection)装置、カーナビゲーション装置などである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような車載機器にあっては、車載機器がデータの読み書きのために記録媒体にアクセスしている最中に、運転者が記録媒体を抜き出したり、または、車載機器の電源をオフにしたりすると、記録媒体や記録データが破損する恐れがある。
【0004】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、車載機器による記録媒体へのアクセスを保護することができるアクセス保護装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、記録媒体に対して読み書きを行う車載機器が当該記録媒体にアクセス中かを検出する検出手段を備え、前記車載機器が前記記録媒体に対してアクセス中であるときに、前記車載機器に電力を供給する主電源が切断された場合、車両のバックアップ電源からの電力を前記車載機器に供給するアクセス保護装置を提供する。
【0006】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記車載機器が前記記録媒体に対してアクセス中であるときに、前記車載機器に電力を供給する主電源が切断された場合、前記記録媒体が抜き出されることを防止すべく報知することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。本実施形態では、車載機器としてETC装置を例示するとともに、記録媒体としてICカードを例示する。
【0008】
図1は、本実施形態にかかるアクセス保護装置1の機能的構成を示すブロック図である。この図において、制御部10は、CPU(Central Processing Unit)を備え、各部を制御する。
【0009】
電源制御部32は、ETC装置100に供給される電力を制御するものである。より具体的には、電源制御部32には、ACC電源120と、+B電源122との2系統の電源が電気的に接続されており、ACC電源120がオンの場合には、ACC電源120の電力をETC装置100に供給する一方、ACC電源120がオフになった場合には、+B電源122の電力をETC装置100に供給するための論理回路を備えている。なお、+B電源122からの電力をETC装置100に供給する期間は、制御部10によって制御されている。
【0010】
ICカード挿入検出部14は、ETC装置100が備えるリード/ライト部102にICカード104が挿入されているか否かを検出するものであり、検出結果を制御部10に出力する。
【0011】
リード/ライト検出部30は、ETC装置102のリード/ライト部102がICカード104に対してデータの読み出し、または、書込みを行っているかを検出し、検出結果を制御部10に出力するものである。
【0012】
GPS受信部16は、測位情報を含むGPS(Global Positioning System)信号をGPS衛星110から受信し、制御部10に出力する。制御部10は、このGPS信号に基づいて車両の現在位置を推定する。なお、現在位置の推定精度を向上させるために、車速パルスやジャイロセンサなどを併用する構成としても良いし、また、地上に設置されたGPS補正局からの補正データに従って現在位置を補正する構成としても良い。
【0013】
記憶部18は、例えばハードディスク装置などの記憶装置を備え、制御部10によって実行される制御プログラムや、各種データを記憶する。ここで、これらのデータには、登録位置データが含まれている。登録位置データは、その位置に車両が停車した場合には、運転者が長時間の間、車を離れるであろう位置を示すデータであり、運転者などによって予め登録される。この登録位置データとしは、例えば、運転者の自宅の位置や職場の位置などがある。
【0014】
操作部20は、運転者などによって操作される複数の操作子を備え、例えば、登録位置データの登録などに使用される。表示部22は、例えば液晶パネルおよび液晶駆動回路などを備え、制御部10の制御の下、各種情報を表示する。放音部24は、スピーカなどを備え、制御部10の制御の下、警告音を放音する。
【0015】
次いで、本実施形態にかかるアクセス保護装置1の動作について説明する。図2は、アクセス保護装置1の処理手順を示すフローチャートである。この図に示すように、アクセス保護装置1の制御部10は、間欠的に、ACC電源120がオフになったか否かを判断し(ステップSb1)、この判別結果がNOであれば、制御部10は、処理手順をステップSb1に戻す。一方、ステップSb1の判別結果がYESの場合、制御部10は、リード/ライト部102がICカード104に対してアクセス中かを判別する(ステップSb2)。この判別結果がYESであれば、制御部10は、ICカード104が抜き出されるのを防止するための警告音を所定時間の間、発生させた後(ステップSb3)、アクセスが終了したかを検出するために、処理手順をステップSb2に戻す。これらの処理によって、ACC電源120がオフになったときに、リード/ライト部102がICカード104に対してアクセス中である間は、抜き出し防止のための警告音が発せられることとなる。ここで、ETC装置100がICカード104にアクセスしているときに、ACC電源120がオフになった場合であっても、上記のように、電源制御部32が+B電源122からの電力をETC装置100に供給する構成となっているため、アクセスが途中で阻害されるのが防止されることとなる。なお、警告音を発する代わりに、例えば表示部22に「ICカードにアクセス中です。」といった旨の表示することにより、ICカード104の抜き出しを防止するための報知を行っても良い。
【0016】
さて、ステップSb2の判別結果がNOである場合、制御部10は、ICカード104の置き忘れを防止するための処理を行う。すなわち、制御部10は、GPS受信部16によって受信されたGPS信号から現在位置を推定し(ステップSb4)、この現在位置が登録位置と略一致するか否かを判別する(ステップSb5)。この判別結果がNOであれば、運転者が下車したとしても、短時間で戻ると推定され、ICカード104がETC装置100に挿入されたままであっても、盗難の可能性は低いものとして、制御部10は、置き忘れ防止のための処理をせず終了する。一方、ステップSb5における判別結果がYESであれば、運転者は、長時間の間、車両を離れると推定されるため、ICカード104の置き忘れを防止すべく、制御部10は、次の処理を実行する。
【0017】
すなわち、制御部10は、ICカード挿入検出部14の検出結果に従って、ETC装置100にICカード104が挿入されているか否かを判別する(ステップSb6)。この判別結果がYESであれば、制御部10は、運転者に対してICカード104の抜き忘れを報知すべく、放音部24に警告音を放音させた後(ステップSb7)、ICカード104が抜き出されたかを検出すべく、処理手順をステップSb6に戻す。そして、ICカード104が挿入されていなければ(ステップSb6:NO)、警告する必要がないため、制御部10は、電源制御部32を制御して、+B電源122からETC装置100への電力供給を停止させ(ステップSb8)、処理を終了する。
【0018】
このように、本実施形態によれば、ETC装置100がICカード104にアクセス中であるときに、ACC電源122がオフになった場合、+B電源122からの電力がETC装置100に供給される構成となっているため、アクセスが途中で阻害されることが防止される。また、運転者が下車するに伴いICカード104が抜き出される可能性のある場合に、ETC装置100がICカード104にアクセス中である間は、警報が発せられるようになっているため、運転者によってICカード104が不用意に抜取られるのが防止される。さらに、運転者が長時間車を離れ得る場合に、ETC装置100にICカード104が挿入されていれば、警報が発せられるため、ICカード104を車両内に置き忘れられるのが防止される。
【0019】
<変形例>
上述した実施形態は、あくまでも例示であり、本発明の範囲内で任意に変形可能である。そこで、以下に変形例について説明する。
(1)上述した実施形態において、アクセス保護装置1は、車載機器(例えば、ETC装置100)と別体とする構成について例示したが、これに限らず、車載機器に組み込まれた構成であっても良い。
(2)上述した実施形態において、車載機器としてETC装置100を例示したが、これに限らず、記録媒体にアクセスするものであれば任意のものであっても良い。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、車載機器による記録媒体へのアクセスを保護することができるアクセス保護装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるアクセス保護装置の構成を周辺構成とともに示す図である。
【図2】同アクセス保護装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 アクセス保護装置
10 制御部
14 ICカード挿入検出部
16 GPS受信部
18 記憶部
30 リード/ライト検出部
32 電源制御部
100 ETC装置
104 ICカード
Claims (2)
- 記録媒体に対して読み書きを行う車載機器が当該記録媒体にアクセス中かを検出する検出手段を備え、
前記車載機器が前記記録媒体に対してアクセス中であるときに、前記車載機器に電力を供給する主電源が切断された場合、車両のバックアップ電源からの電力を前記車載機器に供給する
ことを特徴とするアクセス保護装置。 - 前記車載機器が前記記録媒体に対してアクセス中であるときに、前記車載機器に電力を供給する主電源が切断された場合、前記記録媒体が抜き出されることを防止すべく報知する
ことを特徴とする請求項1に記載のアクセス保護装置。
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JP2002277796A JP2004118336A (ja) | 2002-09-24 | 2002-09-24 | アクセス保護装置 |
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JP2006209622A (ja) * | 2005-01-31 | 2006-08-10 | Denso Corp | Etc車載器及びキーレスエントリシステム |
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2002
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