JP2004115505A - 動脈壁障害の予防及び/又は治療のための医薬 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 下記式(I):
【化1】
(式中、R1は、水素原子、アリール基、アルキル基又はアルコキシカルボニルアルキル基を表し;R2は、水素原子、アリールオキシ基、アリールメルカプト基、アルキル基又はヒドロキシアルキル基を表し;あるいは、R1及びR2は、共同してアルキレン基を表し;R3は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ベンジル基、ナフチル基、フェニル基、又はアルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシカルボニル基、アルキルメルカプト基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、カルボキシル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基及びアセトアミド基からなる群から選ばれる1〜3個の置換基で置換されたフェニル基を表す。)で示されるピラゾロン誘導体若しくはその生理学的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物を有効成分として含む動脈壁障害の予防及び/又は治療のための医薬。
【選択図】 なし
Description
一方、下記式(I):
3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−1−(2−メチルフェニル)−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−1−(3−メチルフェニル)−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−1−(4−メチルフェニル)−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−1−(3,4−ジメチルフェニル)−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−エチルフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−1−(4−プロピルフェニル)−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ブチルフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3−トリフルオロメチルフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(2−メトキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3−メトキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−メトキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3,4−ジメトキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−エトキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−1−(4−プロポキシフェニル)−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ブトキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(2−クロロフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3−クロロフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−フルオロフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3−クロロ−4−メチルフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3−メチルメルカプトフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−メチルメルカプトフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
4−(3−メチル−5−オキソ−2−ピラゾリン−1−イル)安息香酸;
1−(4−エトキシカルボニルフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ニトロフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−エチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−フェニル−3−プロピル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−フェニル−1−(p−トリル)−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−メトキシフェニル)−3−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−クロロフェニル)−3−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
3,4−ジメチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
4−イソブチル−3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
4−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−4−フェノキシ−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−4−フェニルメルカプト−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−(エトキシカルボニルメチル)−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1,3−ジメチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−エチル−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−ブチル−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(2−ヒドロキエチル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−シクロヘキシル−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−ベンジル−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−メチル−3−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
3−メチル−1−(4−メチルフェニル)−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ブチルフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−メトキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ブトキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(2−ヒドロキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3−ヒドロキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(3,4−ヒドロキシフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ヒドロキシフェニル)−3−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−アミノフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−メチルアミノフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−エチルアミノフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ブチルアミノフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;
1−(アセトアミドフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン;及び
1−(4−シアノフェニル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン
エタノール50ml中にアセト酢酸エチル13.0g及びフェニルヒドラジン10.8gを加え、3時間還流攪拌した。反応液を放冷後、析出した結晶をろ取し、エタノールより再結晶して、表題の化合物11.3gを無色結晶として得た。
収率 67%
融点 127.5〜128.5℃
(1)実験方法
日本白色ウサギをエダラボン群(n=6)とコントロール群(n=6)の2群に分け、10週間の1%コレステロール食負荷を行った。8週目に両群に腹部大動脈へのバルーン障害を行い、エダラボン群にはバルーン障害前日より連日エダラボン(10mg/kg、1日2回静注)を、コントロール群には生理食塩水を投与した。10週目に屠殺して腹部大動脈を摘出し、新生内膜/中膜比(血管断面の内膜面積/中膜面積比;I/M)を次のようにして測定した。まず、腹部大動脈を計5箇所、それぞれ5mm間隔で輪切りし、HE染色標本を作成した。新生内膜面積と中膜面積をコンピュータソフトで解析し、5箇所の平均値を求め、I/Mを計算した。
また、コレステロール食負荷開始前、バルーン障害時、屠殺時に血清総コレステロール(TC)、中性脂肪(TG)、過酸化脂質(LPO)を測定した。
1) 新生内膜/中膜比(I/M)
図1に、バルーン障害を与えたウサギ腹部大動脈の断面標本における新生内膜(n-intima)と中膜(n-media)の面積、面積比(I/M)を示す。I/Mはコントロール群(0.475±0.136)に対してエダラボン群(0.344±0.055)で有意に(p=0.018)低く、エダラボン群はコントロール群に比べて新生内膜の肥厚を抑制したといえる。
図2に、LPO(過酸化脂質)と新生内膜/中膜比(I/M)の関係を示す(上図:エダラボン群、中図:コントロール群、下図:エダラボン群, コントロール群を重ねた図)。コントロール群ではI/MはLPOと有意な正の相関関係が認められた(r=0.76,p=0.029)。エダラボン群でも同様の正の相関関係が認められた(r=0.79,p=0.012)。エダラボン群における回帰式の傾きはコントロール群に比べて小さかった。両群において回帰式の傾きに差があることにより、エダラボンによる新生内膜の肥厚抑制効果は血清脂質の酸化抑制とは異なる機序により達成されていると考えられる。
3)血清総コレステロール(TC)、中性脂肪(TG)、過酸化脂質(LPO)
各時点におけるTC、TG、LPOは両群間に有意差を認められず、エダラボンはTC、TG、LPOなどの脂質系には明らかな影響は及ぼさなかった(図3)。従って、エダラボンは血清中の過酸化脂質に影響のない投与量でも新生内膜の肥厚を抑制しうる可能性が示唆された。
(1)実験方法
実験(1)
11週齢雌SDラットを、卵巣除去群(OVX)と、除去しない群(INT)に分け、OVX群に対し、エダラボン(Ed)(30mg/kg/日)(n=8)又はベヒクル(V)(n=7)経口投与を、INT群(n=4)に対してベヒクル(V)投与を行った。2Fバルーンにより右総頚動脈の血管内皮を擦過障害した。術直後より3日間投薬を行い、14日目に血管を取り出し、新生内膜と中膜の比(I/M)を計測した。
実験(2)
2型糖尿病を呈する30週齢雄のOLETFラットを、エダラボン(Ed)(n=4)とベヒクル(V)(n=4)投与群に分け、上記血管傷害を施行した。術前3日前より術後14日目まで投薬を続行し、新生内膜と中膜の比(I/M)を計測した。
実験(1)
卵巣非除去+ベヒクル投与(INT+V)群に比べ、卵巣除去+ベヒクル投与(OVX+V)群は、著明な新生内膜形成が認められ(I/M:0.75±0.06対1.36±0.12)、卵巣除去+エダラボン(OVX+Ed)群は、これを有意に抑制した(p<0.01)(I/M:0.82±0.09)。
実験(2)
ベヒクル(V)投与群で認められた著明な新生内膜形成は、エダラボン群(Ed)では有意に抑制された(p<0.01)(I/M:1.12±0.15対0.55±0.02)。
Claims (4)
- 下記式(I):
で示されるピラゾロン誘導体若しくはその生理学的に許容される塩、又はそれらの水和物若しくは溶媒和物を有効成分として含む動脈壁障害の予防及び/又は治療のための医薬。 - 式(I)で示されるピラゾロン誘導体が3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オンである請求項1に記載の医薬。
- 動脈壁障害が、経皮的冠動脈形成術(PTCA)又は冠動脈バイパス術(CABG)によるものである、請求項1又は2に記載の医薬。
- 動脈壁障害が、経皮的冠動脈形成術(PTCA)又は冠動脈バイパス術(CABG)後の再狭窄又新生内膜肥厚である、請求項1又は2に記載の医薬。
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JP2003311057A JP2004115505A (ja) | 2002-09-04 | 2003-09-03 | 動脈壁障害の予防及び/又は治療のための医薬 |
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