JP2004111546A - プリント基板構造体 - Google Patents
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Abstract
【課題】立ち基板をプリント基板に対して垂直にするプリント基板構造体で、立ち基板の立ち状態を保持する構造が筐体側の構造に依存しないものを提供することを課題とする。
【解決手段】主基板と、この主基板に垂直に立設する2つの平行な受け基板と、この受け基板と主基板の両方に対して垂直に立設する少なくとも一つの立ち基板とで構成されるプリント基板構造体であって、ディッピング前には、2つの受け基板は複数のミシン目と一つ以上のスリットによって構成される区画として前記主基板に一体となっており、前記主基板との間をジャンパワイヤによって連結され、ディッピング後においては、この2つの受け基板をミシン目を割って前記主基板に対して垂直に折り曲げ、立設し、この受け基板のそれぞれに垂直に設けられた凹部に、立ち基板に設けられた2つの凹部を係合させる。
【選択図】 図4
【解決手段】主基板と、この主基板に垂直に立設する2つの平行な受け基板と、この受け基板と主基板の両方に対して垂直に立設する少なくとも一つの立ち基板とで構成されるプリント基板構造体であって、ディッピング前には、2つの受け基板は複数のミシン目と一つ以上のスリットによって構成される区画として前記主基板に一体となっており、前記主基板との間をジャンパワイヤによって連結され、ディッピング後においては、この2つの受け基板をミシン目を割って前記主基板に対して垂直に折り曲げ、立設し、この受け基板のそれぞれに垂直に設けられた凹部に、立ち基板に設けられた2つの凹部を係合させる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器の配線手段として利用されている、プリント配線基板の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】実開平05−055571では、位置決めが容易で、かつ、ずれることなく確実に固定できるプリント基板固定構造として、プリント基板をスリットおよび割取線で分割可能に区分し、ジャンパワイヤで接続された第1、第2、第3のプリント基板を分割し、第1基板の突出部と第2基板の凹部が係合し、中継基板となる第2の基板の横方向の位置決めを行っている。しかし、この方法では基板面に対して垂直の方向からの押圧力に抗するだけの強度を持っていないため、タクトスイッチ等の入力装置を立ち基板上に設けることができなかった。
【0003】従来、電子機器に配置される立ち基板は、接続コネクタ、もしくはワイヤで立ち状態が保持されていた。また、この方法でタクトスイッチ等の入力装置を立ち基板上に設置した際、立ち状態を保持するための固定台を筐体に設ける必要があった。この構造においては、立ち基板を設ける位置の変更など、基板の設計に変更が生じた場合、筐体の金型を変更する必要があり、筐体に汎用性を持たせることが困難であった。
【0004】
【特許文献1】
実開平05−055571
【特許文献2】
実用新案登録第2545422号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、立ち基板をプリント基板に対して垂直にするプリント基板構造体で、立ち基板の立ち状態を保持する構造が筐体側の構造に依存しないものを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明は、
主基板と、
この主基板に垂直に立設する2つの平行な受け基板と、
この受け基板と主基板の両方に対して垂直に立設する少なくとも一つの立ち基板とで構成されるプリント基板構造体であって、
ディッピング前には、2つの受け基板は複数のミシン目と一つ以上のスリットによって構成される区画として前記主基板に一体となっており、前記主基板との間をジャンパワイヤによって連結され、
ディッピング後においては、この2つの受け基板をミシン目を割って前記主基板に対して垂直に折り曲げ、立設し、この受け基板のそれぞれに垂直に設けられた凹部に、立ち基板に設けられた2つの凹部を係合させることを特徴とするプリント基板構造体。
【0007】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の受け基板の形状において、割取線を受け基板の幅で太幅とし、ジャンパワイヤがまたいでいる受け基板の一辺を底辺としたとき、この底辺から所定距離の間隔を設けて、この角部に張り出し部を形成し、受け基板を垂直に立上げ、張り出し部を主基板に対して当接させ、かつ前記太幅部分に前記底辺部分を嵌合させることで、張り出し部を形成しなかった方向からの押圧力に抗して、受け基板が倒れることを防止するプリント基板構造体。
【0008】請求項3記載の本発明は、請求項1または請求項2記載のプリント基板構造体において、受け基板側の凹部を複数本にして、かつそれらを平行に設けることで、主基板上に受け基板を介して複数の立ち基板を立体的に構築することを特徴とするプリント基板構造体。
【0009】請求項4記載の本発明は、請求項2記載のプリント基板構造体において、一方からの押圧力による倒れが防止された前記立ち基板において、この立ち基板上にタクトスイッチ等の押圧力がかかる入力装置を設置することを特徴とするプリント基板構造体。
【0010】請求項5記載の本発明は、主基板上に受け基板を介して立ち基板を立体的に構築する請求項4記載のプリント基板構造体において、前記受け基板側の凹部を複数本にして、かつそれらを平行に設けることで、主基板上に受け基板を介して複数の立ち基板を立体的に構築することを特徴とするプリント基板構造体。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1から図4に基づいて詳細に説明する。
本実施形態のプリント基板は、自動挿入工程前においては、主基板1と、この主基板1上にスリット3b及びミシン目状の割取線3a、3a’(3a’は、受け基板2b側に設けられた割取線であって不図示。)で、略日の字状に区分された2枚の向かい合う受け基板2a、2bとから成る。この2枚の向かい合う受け基板2a、2bには、お互いに隣接している一辺の中央部から、矩形状に切り欠かれた受け基板凹部4a、4bが形成されている。この受け基板凹部4a、4bは、立ち基板6を保持することの可能な幅d1にしてある。
自動挿入工程においては、各種電子部品(図示せず)およびジャンパワイヤ5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5hが主基板および受け基板上に配置され、ディッピングされる。
ディッピング工程後には、前記ミシン目状の割取線3a、3a’をまたぐようにして、8本のジャンパワイヤ5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5hがそれぞれ主基板1側および受け基板2a、2b側の両方で半田付けされている。
なお、図1(b)に示すように、ジャンパワイヤ5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5hがまたいでいる2枚の受け基板2a、2bの対向する一辺は割取線3a、3a’で割取ることで、両側部の二辺および境界部の一辺はスリット3bによって切離される。割取線3aは、ジャンパワイヤ5a、5b、5c、5dの側に、割取線3a’は、ジャンパワイヤ5e、5f、5g、5hの側に同じ形状で設けられている。
【0012】図2から図4に基づいて、受け基板2a、2bを割取線3a、3a’によって割取った後の本実施形態のプリント基板の組み立て方法を説明する。
図2は、前記受け基板2a、2bにおいて、ジャンパワイヤ5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5hがまたいでいる一辺を回転軸として、主基板1に対して垂直に立上げた状態を示すものである。ジャンパワイヤ5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5hを屈曲させるに際しては、定規のような当て板(図示せず)を用いて行う。
図3は、立ち基板6の正面を示し、この立ち基板6には、前記受け基板凹部4a、4bに係合するように挿入される2つの立ち基板凹部11a、11bが形成してある。この立ち基板6の立ち基板凹部11a、11bは、垂直に立ち上げられた受け基板2a、2bの間隔lと同じ間隔の位置に切り欠かれており、かつ前記受け基板2a、2bを保持することの可能な幅d2で切り欠かれている。
図4は、垂直に立ち上げられた前記受け基板2a、2bに立ち基板6を凹部4a、4bと凹部11a、11b同士が係合するように、主基板1上部から挿入されたプリント基板構造体の全体を示す。前記受け基板2a、2bと前記立ち基板6は、接触部の配線交差部9で交わるように配線8がそれぞれに設けられ、この配線交差部9で半田付けすることで、両基板を通電及び固定している。
なお、図5のように、前記受け基板2において、受け基板凹部4a、4bを複数設けることで、複数の立ち基板6a、6b、6cを立てることも可能である。
【0013】上述の構成を有する本実施形態の作用を説明する。
前記プリント基板構造体は、主基板1と受け基板2a、2bがジャンパワイヤ5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5hにより通電及び支持されており、この受け基板2aと前記立ち基板6は、前記配線交差部9で半田付けされ、通電及び支持されている。そのため、主基板1と受け基板2a、2b及び立ち基板6が一体となって、立体的な電気回路基板を形成することが可能となり、小さな設計スペースで高密度の電気回路を形成する。
【0014】本発明の第二の実施の形態を図6から図9に基づいて詳細に説明する。尚、前記第1の実施形態と相違する部分についてのみ説明する。
図6(a)及び図6(b)は、第2の実施形態の組み立て前のプリント基板を示す。前記プリント基板構造体は、自動挿入工程前には、ジャンパワイヤ5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5hがまたぐこととなる受け基板2a、2bの一辺を底辺とするとき、その底辺の一端の角部に、底辺から所定距離の間隔d4をあけて、方形の張り出し部10a、10bを突出形成されている。また、この受け基板2a、2bを立上げた際、この受け基板2a、2bの底辺部が嵌合するように、受け基板2a、2bの幅d5内では、割取線の幅を太幅d6に形成されている。
【0015】図7から図9に基づいて、受け基板2a、2bを割取線3a、3a’によって割取った後の本実施形態のプリント基板の組み立て方法を説明する。
図7は、前記張り出し部10a、10bを設けた受け基板2a、2bにおいて、ジャンパワイヤ5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5hがまたいでいる一辺を回転軸として、主基板1に対して垂直に立上げ、この受け基板2a、2bの底辺部を主基板1の割取線部に嵌合させた状態を示すものである。
立ち基板6上には、配線、基板素子、およびタクトスイッチ7等の入力装置が配置されている。
図8、図9は、垂直に立ち上げられた前記受け基板2a、2bに立ち基板6を凹部4a、4bと凹部11a、11b同士が係合するように、挿入されたプリント基板構造体を示すものである。タクトスイッチ7が配置された面は、受け基板2a、2bの張り出し部10a、10bがない方へ向けて、挿入されている。この第2の実施形態でも、前記第一の実施形態と同様に、前記受け基板2aと前記立ち基板6の接触部の一点で交わるように配線8をそれぞれに設け、この配線交差部9で半田付けすることで、両基板を通電及び固定している。
【0016】上述の構成を有する本実施形態の作用を説明する。
前記プリント基板構造体は、主基板1と受け基板2a、2bがジャンパワイヤ5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5hにより通電及び支持されている。また、立ち基板6上にタクトスイッチ7のような押圧力を受ける入力装置を配置することを可能とし、タクトスイッチ7に押圧力がかかる場合にも、受け基板2a、2bに設けられた、主基板1と当接する張り出し部10a、10bが、立ち基板6にかかる押圧力に抗して、受け基板2a、2bの姿勢を保持する。
【0017】
【発明の効果】本発明により、主基板上の構造物である受け基板だけを介して、簡素かつ一定の強度で立ち基板を立設することができる。また、タクトスイッチのような外部から力が加わる部品を立ち基板に設けることを可能にする。かつ、本発明の構造体は、筐体の構造に依存しない立ち基板を提供するので、前記立ち基板の位置を筐体の金型を変更しないで容易に変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るディッピング工程後のプリント基板を示し、図1(b)は、図1(a)の要部の拡大図である。
【図2】主基板と、主基板上に垂直に立ち上げられた受け基板の構造を示す斜視図。
【図3】立ち基板の形状を示す正面図。
【図4】主基板上に受け基板を介して立ち基板を立体的に構築したプリント基板構造体の斜視図。
【図5】主基板上に、複数の受け基板凹部を設けた受け基板を介して、複数の立ち基板を立体的に構築したプリント基板構造体の斜視図。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るディッピング工程後のプリント基板を示し、図6(b)は、図6(a)の要部の拡大図である。
【図7】主基板と、垂直に立ち上げられ、張り出し部を設けた受け基板の構造を示す斜視図。
【図8】本発明の第2の実施形態にかかる組み立て後のプリント基板構造体を示す斜視図
【図9】図8における、矢印方向からの側面図。
【符号の説明】
1:主基板
2a、2b:受け基板
3:スリット及び割取線
3a、3a’:割取線
3b:スリット
4a、4b:受け基板凹部
5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5h:ジャンパワイヤ
6、6a、6b、6c:立ち基板
7:タクトスイッチ
8a、8b:配線
9:配線交差部
10a、10b:張り出し部
11a、11b:立ち基板凹部
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器の配線手段として利用されている、プリント配線基板の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】実開平05−055571では、位置決めが容易で、かつ、ずれることなく確実に固定できるプリント基板固定構造として、プリント基板をスリットおよび割取線で分割可能に区分し、ジャンパワイヤで接続された第1、第2、第3のプリント基板を分割し、第1基板の突出部と第2基板の凹部が係合し、中継基板となる第2の基板の横方向の位置決めを行っている。しかし、この方法では基板面に対して垂直の方向からの押圧力に抗するだけの強度を持っていないため、タクトスイッチ等の入力装置を立ち基板上に設けることができなかった。
【0003】従来、電子機器に配置される立ち基板は、接続コネクタ、もしくはワイヤで立ち状態が保持されていた。また、この方法でタクトスイッチ等の入力装置を立ち基板上に設置した際、立ち状態を保持するための固定台を筐体に設ける必要があった。この構造においては、立ち基板を設ける位置の変更など、基板の設計に変更が生じた場合、筐体の金型を変更する必要があり、筐体に汎用性を持たせることが困難であった。
【0004】
【特許文献1】
実開平05−055571
【特許文献2】
実用新案登録第2545422号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、立ち基板をプリント基板に対して垂直にするプリント基板構造体で、立ち基板の立ち状態を保持する構造が筐体側の構造に依存しないものを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明は、
主基板と、
この主基板に垂直に立設する2つの平行な受け基板と、
この受け基板と主基板の両方に対して垂直に立設する少なくとも一つの立ち基板とで構成されるプリント基板構造体であって、
ディッピング前には、2つの受け基板は複数のミシン目と一つ以上のスリットによって構成される区画として前記主基板に一体となっており、前記主基板との間をジャンパワイヤによって連結され、
ディッピング後においては、この2つの受け基板をミシン目を割って前記主基板に対して垂直に折り曲げ、立設し、この受け基板のそれぞれに垂直に設けられた凹部に、立ち基板に設けられた2つの凹部を係合させることを特徴とするプリント基板構造体。
【0007】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の受け基板の形状において、割取線を受け基板の幅で太幅とし、ジャンパワイヤがまたいでいる受け基板の一辺を底辺としたとき、この底辺から所定距離の間隔を設けて、この角部に張り出し部を形成し、受け基板を垂直に立上げ、張り出し部を主基板に対して当接させ、かつ前記太幅部分に前記底辺部分を嵌合させることで、張り出し部を形成しなかった方向からの押圧力に抗して、受け基板が倒れることを防止するプリント基板構造体。
【0008】請求項3記載の本発明は、請求項1または請求項2記載のプリント基板構造体において、受け基板側の凹部を複数本にして、かつそれらを平行に設けることで、主基板上に受け基板を介して複数の立ち基板を立体的に構築することを特徴とするプリント基板構造体。
【0009】請求項4記載の本発明は、請求項2記載のプリント基板構造体において、一方からの押圧力による倒れが防止された前記立ち基板において、この立ち基板上にタクトスイッチ等の押圧力がかかる入力装置を設置することを特徴とするプリント基板構造体。
【0010】請求項5記載の本発明は、主基板上に受け基板を介して立ち基板を立体的に構築する請求項4記載のプリント基板構造体において、前記受け基板側の凹部を複数本にして、かつそれらを平行に設けることで、主基板上に受け基板を介して複数の立ち基板を立体的に構築することを特徴とするプリント基板構造体。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1から図4に基づいて詳細に説明する。
本実施形態のプリント基板は、自動挿入工程前においては、主基板1と、この主基板1上にスリット3b及びミシン目状の割取線3a、3a’(3a’は、受け基板2b側に設けられた割取線であって不図示。)で、略日の字状に区分された2枚の向かい合う受け基板2a、2bとから成る。この2枚の向かい合う受け基板2a、2bには、お互いに隣接している一辺の中央部から、矩形状に切り欠かれた受け基板凹部4a、4bが形成されている。この受け基板凹部4a、4bは、立ち基板6を保持することの可能な幅d1にしてある。
自動挿入工程においては、各種電子部品(図示せず)およびジャンパワイヤ5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5hが主基板および受け基板上に配置され、ディッピングされる。
ディッピング工程後には、前記ミシン目状の割取線3a、3a’をまたぐようにして、8本のジャンパワイヤ5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5hがそれぞれ主基板1側および受け基板2a、2b側の両方で半田付けされている。
なお、図1(b)に示すように、ジャンパワイヤ5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5hがまたいでいる2枚の受け基板2a、2bの対向する一辺は割取線3a、3a’で割取ることで、両側部の二辺および境界部の一辺はスリット3bによって切離される。割取線3aは、ジャンパワイヤ5a、5b、5c、5dの側に、割取線3a’は、ジャンパワイヤ5e、5f、5g、5hの側に同じ形状で設けられている。
【0012】図2から図4に基づいて、受け基板2a、2bを割取線3a、3a’によって割取った後の本実施形態のプリント基板の組み立て方法を説明する。
図2は、前記受け基板2a、2bにおいて、ジャンパワイヤ5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5hがまたいでいる一辺を回転軸として、主基板1に対して垂直に立上げた状態を示すものである。ジャンパワイヤ5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5hを屈曲させるに際しては、定規のような当て板(図示せず)を用いて行う。
図3は、立ち基板6の正面を示し、この立ち基板6には、前記受け基板凹部4a、4bに係合するように挿入される2つの立ち基板凹部11a、11bが形成してある。この立ち基板6の立ち基板凹部11a、11bは、垂直に立ち上げられた受け基板2a、2bの間隔lと同じ間隔の位置に切り欠かれており、かつ前記受け基板2a、2bを保持することの可能な幅d2で切り欠かれている。
図4は、垂直に立ち上げられた前記受け基板2a、2bに立ち基板6を凹部4a、4bと凹部11a、11b同士が係合するように、主基板1上部から挿入されたプリント基板構造体の全体を示す。前記受け基板2a、2bと前記立ち基板6は、接触部の配線交差部9で交わるように配線8がそれぞれに設けられ、この配線交差部9で半田付けすることで、両基板を通電及び固定している。
なお、図5のように、前記受け基板2において、受け基板凹部4a、4bを複数設けることで、複数の立ち基板6a、6b、6cを立てることも可能である。
【0013】上述の構成を有する本実施形態の作用を説明する。
前記プリント基板構造体は、主基板1と受け基板2a、2bがジャンパワイヤ5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5hにより通電及び支持されており、この受け基板2aと前記立ち基板6は、前記配線交差部9で半田付けされ、通電及び支持されている。そのため、主基板1と受け基板2a、2b及び立ち基板6が一体となって、立体的な電気回路基板を形成することが可能となり、小さな設計スペースで高密度の電気回路を形成する。
【0014】本発明の第二の実施の形態を図6から図9に基づいて詳細に説明する。尚、前記第1の実施形態と相違する部分についてのみ説明する。
図6(a)及び図6(b)は、第2の実施形態の組み立て前のプリント基板を示す。前記プリント基板構造体は、自動挿入工程前には、ジャンパワイヤ5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5hがまたぐこととなる受け基板2a、2bの一辺を底辺とするとき、その底辺の一端の角部に、底辺から所定距離の間隔d4をあけて、方形の張り出し部10a、10bを突出形成されている。また、この受け基板2a、2bを立上げた際、この受け基板2a、2bの底辺部が嵌合するように、受け基板2a、2bの幅d5内では、割取線の幅を太幅d6に形成されている。
【0015】図7から図9に基づいて、受け基板2a、2bを割取線3a、3a’によって割取った後の本実施形態のプリント基板の組み立て方法を説明する。
図7は、前記張り出し部10a、10bを設けた受け基板2a、2bにおいて、ジャンパワイヤ5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5hがまたいでいる一辺を回転軸として、主基板1に対して垂直に立上げ、この受け基板2a、2bの底辺部を主基板1の割取線部に嵌合させた状態を示すものである。
立ち基板6上には、配線、基板素子、およびタクトスイッチ7等の入力装置が配置されている。
図8、図9は、垂直に立ち上げられた前記受け基板2a、2bに立ち基板6を凹部4a、4bと凹部11a、11b同士が係合するように、挿入されたプリント基板構造体を示すものである。タクトスイッチ7が配置された面は、受け基板2a、2bの張り出し部10a、10bがない方へ向けて、挿入されている。この第2の実施形態でも、前記第一の実施形態と同様に、前記受け基板2aと前記立ち基板6の接触部の一点で交わるように配線8をそれぞれに設け、この配線交差部9で半田付けすることで、両基板を通電及び固定している。
【0016】上述の構成を有する本実施形態の作用を説明する。
前記プリント基板構造体は、主基板1と受け基板2a、2bがジャンパワイヤ5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5hにより通電及び支持されている。また、立ち基板6上にタクトスイッチ7のような押圧力を受ける入力装置を配置することを可能とし、タクトスイッチ7に押圧力がかかる場合にも、受け基板2a、2bに設けられた、主基板1と当接する張り出し部10a、10bが、立ち基板6にかかる押圧力に抗して、受け基板2a、2bの姿勢を保持する。
【0017】
【発明の効果】本発明により、主基板上の構造物である受け基板だけを介して、簡素かつ一定の強度で立ち基板を立設することができる。また、タクトスイッチのような外部から力が加わる部品を立ち基板に設けることを可能にする。かつ、本発明の構造体は、筐体の構造に依存しない立ち基板を提供するので、前記立ち基板の位置を筐体の金型を変更しないで容易に変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るディッピング工程後のプリント基板を示し、図1(b)は、図1(a)の要部の拡大図である。
【図2】主基板と、主基板上に垂直に立ち上げられた受け基板の構造を示す斜視図。
【図3】立ち基板の形状を示す正面図。
【図4】主基板上に受け基板を介して立ち基板を立体的に構築したプリント基板構造体の斜視図。
【図5】主基板上に、複数の受け基板凹部を設けた受け基板を介して、複数の立ち基板を立体的に構築したプリント基板構造体の斜視図。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るディッピング工程後のプリント基板を示し、図6(b)は、図6(a)の要部の拡大図である。
【図7】主基板と、垂直に立ち上げられ、張り出し部を設けた受け基板の構造を示す斜視図。
【図8】本発明の第2の実施形態にかかる組み立て後のプリント基板構造体を示す斜視図
【図9】図8における、矢印方向からの側面図。
【符号の説明】
1:主基板
2a、2b:受け基板
3:スリット及び割取線
3a、3a’:割取線
3b:スリット
4a、4b:受け基板凹部
5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5h:ジャンパワイヤ
6、6a、6b、6c:立ち基板
7:タクトスイッチ
8a、8b:配線
9:配線交差部
10a、10b:張り出し部
11a、11b:立ち基板凹部
Claims (5)
- 主基板と、
この主基板に垂直に立設する2つの平行な受け基板と、
この受け基板と主基板の両方に対して垂直に立設する少なくとも一つの立ち基板とで構成されるプリント基板構造体であって、
ディッピング前には、2つの受け基板は複数のミシン目と一つ以上のスリットによって構成される区画として前記主基板に一体となっており、前記主基板との間をジャンパワイヤによって連結され、
ディッピング後においては、この2つの受け基板をミシン目を割って前記主基板に対して垂直に折り曲げ、立設し、この受け基板のそれぞれに垂直に設けられた凹部に、立ち基板に設けられた2つの凹部を係合させることを特徴とするプリント基板構造体。 - 前記受け基板の形状において、ミシン目を受け基板の幅d5で太幅とし、ジャンパワイヤがまたいでいる受け基板の一辺を底辺としたとき、この底辺から所定距離の間隔を設けて、この角部に張り出し部を形成し、受け基板を垂直に立上げ、張り出し部を主基板に対して当接させ、かつ前記太幅部分に前記底辺部分を嵌合させることで、張り出し部を形成しなかった方向からの押圧力に抗して、受け基板が倒れることを防止する請求項1記載のプリント基板構造体。
- 前記受け基板及び立ち基板に設けられた凹部において、受け基板側の凹部を複数本にして、かつそれらを平行に設けることで、主基板上に受け基板を介して複数の立ち基板を立体的に構築することを特徴とした請求項1または請求項2記載のプリント基板構造体。
- 一方からの押圧力に抗するように、受け基板に張り出し部が形成された請求項2に記載のプリント基板構造体において、この立ち基板上にタクトスイッチ等の押圧力がかかる入力装置を設置したプリント基板構造体。
- 主基板上に受け基板を介して立ち基板を立体的に構築する請求項4記載のプリント基板構造体において、前記受け基板側の凹部を複数本にして、かつそれらを平行に設けることで、主基板上に受け基板を介して複数の立ち基板を立体的に構築することを特徴とするプリント基板構造体。
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JP2002270348A JP2004111546A (ja) | 2002-09-17 | 2002-09-17 | プリント基板構造体 |
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CN100367833C (zh) * | 2004-10-05 | 2008-02-06 | 三星电子株式会社 | 印刷电路板组件 |
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- 2002-09-17 JP JP2002270348A patent/JP2004111546A/ja active Pending
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