JP2004108655A - 逆流防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】逆止弁が故障した場合でも、装置下流側から装置上流側への逆流を防止することができるとともに、装置下流側の水位を保つことができる逆流防止装置を提供すること。
【解決手段】水道管と接続される入力ポート51と、給水電磁弁20の入力ポート38と接続される出力ポート52と、入力ポート51と出力ポート52とを連通させる弁室49と、弁室49に連通するとともに大気開放された排水路53と、弁室49内に配設された排水弁体47と、排水弁体47が当接または離間する第1弁座54および第2弁座55と、排水弁体47を第1弁座54に当接させる方向に付勢する付勢バネ48とを備える排水機構付逆流防止弁40を、給水電磁弁20の上流に設ける。
【選択図】      図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水道管から浴槽などへ給水を行う給湯機などの給水装置に備わる逆流防止装置に関する。さらに詳細には、逆流防止装置に備わる逆止弁が故障した場合でも、水道管へ雑水が逆流することを防止することができる逆流防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、浴槽などへの給水を行うための給湯機などの給水装置には、日本水道協会の基準により、浴槽などから水道管への雑水の逆流を防止するための逆流防止装置を設ける必要がある。そして、現在、逆流防止装置としては、例えば特開2002−162101号公報に開示されているように、図6に示すような、2つの逆止弁101,101を備えるダブル逆止弁方式の逆流防止装置100が主流となっている。この逆流防止装置100は、給水を行う給水電磁弁102と、給水量を計測する流量センサ103と、逆流を防止するための2つの逆止弁101,101とから構成されている。
【0003】
そして、給水を行う場合には、給水電磁弁102がONされる。これにより、給水電磁弁102が開き、逆流防止装置100内に水道管から水が流れ込む。このとき、流量センサ103により給水量が計測される。そして、逆流装置100内に流れ込んだ水の圧力により、2つの逆止弁101,101が順次開く。かくして、水道管からの水が浴槽などに供給される。
【0004】
ここで、例えば、断水などにより水道管が負圧になった場合などに、浴槽などから水道管への雑水の逆流が発生するおそれがある。このような場合、このダブル逆止弁方式の逆流防止装置100では、装置内に設けられた2つの逆止弁101,101の働きにより、浴槽などから水道管への雑水の逆流が防止されるようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−162101号公報(第4〜5頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したダブル逆止弁方式の逆流防止装置100では、逆止弁101のみで浴槽などから水道管への雑水の逆流を防止するようになっているので、逆止弁101が故障したとき、水道管内が負圧になった場合など装置上流(IN)側の圧力が装置下流(OUT)側の圧力よりも低くなった場合に、浴槽などから水道管へ雑水が逆流するという問題があった。この問題を解決するために給水電磁弁と逆止弁の間を大気開放するという対策があるが、この対策では止水時に装置下流側(OUT)の圧力が負圧になると大気を吸い込み装置下流(OUT)側の水位が変動してしまうという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、逆止弁が故障した場合でも、装置下流側から装置上流側への逆流を防止することができるとともに、装置下流側の水位を保つことができる逆流防止装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するためになされた本発明に係る逆流防止装置は、水道管からの水を供給するための給水電磁弁と、水道管への逆流を防止するための逆止弁とを備える逆流防止装置において、給水電磁弁の上流に設けられた排水機構付きの逆流防止弁を有し、逆流防止弁は、水道管と接続される入力ポートと、給水電磁弁の入水ポートと接続される出力ポートと、入力ポートと出力ポートとを連通させる弁室と、弁室に連通するとともに大気開放された排水口と、弁室内に配設された排水弁体と、排水弁体が当接または離間する第1弁座および第2弁座と、排水弁体を第1弁座に当接させる方向に付勢する付勢バネとを備えていることを特徴するものである。
【0009】
この逆流防止装置では、無通水時(逆流防止装置単体の状態)には、逆流防止弁において、付勢バネにより排水弁体が第1弁座に当接している。そして、逆流防止装置を水道管に接続した後における止水時には、水道水の水圧が排水弁体にかかり、この水圧が付勢バネの付勢力に打ち勝ち、排水弁体が第1弁座から離間して第2弁座に当接する。これにより、逆流防止弁の入力ポートと出力ポートとが連通して、水道管から供給される水道水が給水電磁弁へと流れる。ところが、このとき、給水電磁弁はOFFされているので、給水電磁弁より下流へ水道水は供給されない。すなわち、給水電磁弁にて止水されているのである。
【0010】
また、止水時においては、排水弁体より下流側に設置された給水電磁弁により止水されているため、逆流防止装置の下流側が負圧になったとしても、排水弁体が移動して排水口が開放されて大気を吸い込むことがない。よって、装置下流側の水位が変動することがない。
【0011】
そして、給水電磁弁がONされて通水が開始されると、給水電磁弁より下流に水道管から供給された水道水が流れる。ここで、水道管が断水により負圧になった場合など装置上流側の圧力が装置下流側の圧力よりも低くなると、装置下流側から装置上流側への逆流が生じる。このとき、排水弁体には水圧がかからなくなるので、付勢バネの力により排水弁体が第2弁座から離間して第1弁座に当接する。このため、逆流防止弁の出力ポートと排水口とが連通する。したがって、上記のような逆流が生じ、そのときに逆止弁が故障したとしても、逆流により逆止弁を通過した雑水は排水口へと導かれる。つまり、装置下流側から装置上流側への逆流が防止される。
【0012】
また、逆流防止弁は非常に簡単な構成のものであるので、信頼性も高く、かつコスト面でも有利である。このため、逆流防止装置を安価に製造することができる。
【0013】
ここで、低い給水圧においても、排水弁体が第1弁座から離間し第2弁体に当接して排水口を塞ぐためには、付勢バネのバネ力をできる限り弱くする必要がある。付勢バネのバネ力が強いと、水道管から水道水を逆流防止装置に供給したときに、排水弁体により排水口が完全に閉鎖されずに排水口から水道水が漏れてしまうからである。その一方で、逆止弁が故障して装置下流側から逆流してくる雑水を装置上流側へ流れないようにする必要もある。このため、付勢バネのバネ力が弱すぎると、排水弁体を第2弁座から離間させ第1弁体に当接させることができない。こうなると、雑水が装置上流側へ流れてしまう。そこで、このような事態の発生を確実に防止するために、本発明に係る逆流防止装置においては、付勢バネのバネ力を、排水弁体の自重より大きく、かつ水道管の最低給水圧よりも小さい範囲内に設定している。
【0014】
なお、付勢バネのバネ定数についてもできる限る弱くすることが望ましい。これにより、排水弁体を第1弁座から離間させ第2弁体に当接させて排水口を塞ぐ排水口の閉止動作を容易にすることができるからである。
【0015】
また、本発明に係る逆流防止装置においては、第1弁座がフラット形状であり、排水弁体は、第1弁座に当接する部分にゴム製の弁シートを備え、弁シートには、第1弁座に対向する面の外縁部に断面形状が略三角形の凸部が形成されていることが望ましい。つまり、第1弁座側において弁本体側に弁座を形成するのではなく弁シート側に弁座を形成することが望ましい。
【0016】
こうすることにより、より小さな力で逆流防止弁の入力ポートを閉鎖するために必要なシール力を得ることができるからである。つまり、付勢バネのバネ力を小さくしても、装置下流側から逆流してきた雑水が装置上流側へ流れ込まないようにするために必要なシール性能を確保することができる。また、弁シートと第1弁座との間に異物が噛み込みシール性能が低下しても、逆流してきた雑水が装置上流側に流れ込み難くすることができる。
【0017】
さらに、本発明に係る逆流防止装置においては、逆流防止弁の上流に、排水弁体にかかる圧力が逃げない方向に逆止弁が配設されていることが望ましい。
【0018】
例えばシャワー等の他の注水管路と給水源を同一にしている場合に、他の注水管路への注水が同時に行われると、排水弁体にかかる水圧が低下する。そうすると、排水弁体が第1弁座側に移動して排水口が開いてしまうおそれがある。こうなると、水道管から供給される水道水が排水口から漏れてしまう。しかしながら、この逆流防止装置では、逆流防止弁の上流に、排水弁体にかかる圧力が逃げない方向に逆止弁が配設されているので、排水弁体にかかる水圧の低下を抑制することができるため、排水口が開くことを確実に防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の逆流防止装置を具体化した最も好適な実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。そこで、本実施の形態に係る逆流防止装置の概略構成を図1に示す。図1は、逆流防止装置10の概略構成を示す断面図である。この逆流防止装置10は、入水ポート11と、出水ポート12と、給水電磁弁20と、流量センサ30と、排水機構付逆流防止弁40と、逆止弁60,60とを備えており、OUT(装置下流)側からIN(装置上流)側への逆流を防止するものである。そして、入水ポート11(IN側)が図示しない水道管に接続され、出水ポート12(OUT側)が図示しない浴槽に接続されている。
【0020】
給水電磁弁20は、逆流防止装置10の入水ポート11(IN側)に接続される水道管から供給される水道水を装置内、さらには出水ポート12(OUT側)に接続される浴槽へ供給するためのものである。この給水電磁弁20の上部は、ソレノイド部21により構成されている。このソレノイド部21は、磁気枠22、中空状のコイルボビン23aに銅線が巻かれたコイル23と、コイルボビン23aの中空の両端に嵌入され固定された磁性チューブ24と、磁性チューブ24の筒内に挿入された中空状のガイドスリーブ25と、ガイドスリーブ25の中空内に摺動可能に嵌合された可動鉄心26とで構成されている。
【0021】
そして、可動鉄心26の下端は、ダイヤフラム弁体27に連結されている。ダイヤフラム弁体27の下部外周には、ゴム製のダイヤフラム部27aが固設されている。このダイヤフラム弁体27は、可動鉄心26の上端部に設けられた付勢バネ33により、弁座28に当接される方向に常に付勢されるようになっている。したがって、ソレノイド部21に通電していないときには、図1に示すように、ダイヤフラム弁体27は、弁座28に当接している。また、ダイヤフラム弁体27には、連通路31が穿設されている。連通路31は、入力ポート38とダイヤフラム室29とを連通している。
【0022】
また、弁座28に連通して入力ポート38が形成されている。そして、弁座28の中央に形成された出力ポート32は、逆止弁60の入力ポート66に連通している。この出力ポート32の途中に、流量センサ30が設けられている。この流量センサ30は、出力ポート32を流れる水の量、すなわち給水量を計測するものである。
【0023】
排水機構付逆流防止弁40は、逆流防止装置10のOUT側から逆流してきた雑水を排出するとともに、水道管から給水電磁弁20に供給される水道水を、逆流防止装置10のOUT側に接続される浴槽へ供給するためのものである。この排水機構付逆流防止弁40には、入力ポート51と、出力ポート52と、一端が大気開放された排水路53とが形成されている。これら入力ポート51、出力ポート52、および排水路53は、排水機構付逆流防止弁40のほぼ中央に形成された弁室49を介して、それぞれが互いに連通している。なお、入力ポート51は逆流防止装置10の入水ポート11に接続され、出力ポート52は給水電磁弁20の入力ポート38に接続されている。
【0024】
そして、弁室49と入力ポート51との連通部分には第1弁座54が形成され、弁室49と排水路53との連通部分には第2弁座55が形成されている。これらの第1弁座54と第2弁座55とは、互いに対向するように形成されている。なお、第1弁座54は、フラット形状になっている。また、弁室49内には、付勢バネ48により、第1弁座54に当接される方向に常に付勢される排水弁体47が配設されている。この排水弁体47には、ゴム製の弁シート47aと47bとが固設されている。そして、弁シート47aが第1弁座54に当接することにより、入力ポート51が閉鎖されるようになっている。また、弁シート47bが第2弁座55に当接することにより、排水口53が閉鎖されるようになっている。
【0025】
ここで、弁シート47aには、第1弁座54に対向する面の外縁部に凸部57が形成されている。この凸部57は、その断面形状が略三角形(弁座形状)となっており、その頂角部分が第1弁座54に当接するようになっている。すなわち、上記したように第1弁座54をフラット形状にして、弁シート47aに凸部57を形成しているので、弁シート47aに弁座を形成していると言える。これにより、より小さな力で入力ポート51を閉鎖するために必要なシール力を得ることができるようになっている。このため、付勢バネ48のバネ力は、排水弁体47自体を支え、かつ動作させることが可能な最低値に設定されている。これにより、水道管から供給される水道水が排水路53から漏れることなく、また、浴槽から逆流してきた雑水を排水路53へ排水することができるようになっている。さらに、弁シート47aと第1弁座54との間に異物が噛み込んでしまいシール性能が低下したとしても、弁シート47aがゴム製であるからある程度変性してシールするため、浴槽から逆流してきた雑水が入力ポート51に流れ込みにくくなっている。
【0026】
逆止弁60は、OUT側からの雑水の逆流を防止するためのものである。この逆止弁60は、ケーシングに形成された弁座65と、弁座65に当接または離間する弁体61と、弁体61を弁座65に当接させる方向に付勢する付勢バネ69とから構成されている。そして、弁体61の弁座65に対する当接部にはゴム製の弁シート62が固設されている。また、弁体61には、自身の弁座65に対する移動を案内するために、入力ポート66に沿って摺動可能な複数の中央リブ63と、ケーシングに対する弁体61の移動を案内するためにケーシングに沿って摺動可能な複数の外周リブ64とが形成されている。
【0027】
そして、逆止弁60は、入力ポート66から弁体61に水圧が作用したとき、スプリング69の付勢力に抗して弁体61を弁座65から引き離し、水の通過をを許容するようになっている。一方、出力ポート67から水圧が作用したときには、付勢バネ69の付勢力及び水圧に基づいて弁体61を弁座65に押し付けて出力ポート67からの逆流を防止するようになっている。これにより、出水ポート12に接続された浴槽からの雑水の逆流が逆止弁60,60により防止されるようになっている。
【0028】
次に、上記のような構成を有する逆流防止装置10の動作について説明する。まず、無通水時、つまり逆流防止装置10が水道管に接続される前の状態における逆流防止装置10の状態について、図1を参照しつつ説明する。無通水時においては、給水電磁弁20のソレノイド部21には通電されておらず、可動鉄心26は、付勢バネ33により下方向に付勢されており、ダイヤフラム弁体27が弁座28に当接している。このため、給水電磁弁20の入力ポート32が閉鎖されている。
【0029】
一方、排水機構付逆流防止弁40においては、排水弁体47に対して水圧がかかっていないので、付勢バネ48の付勢力により排水弁体48の弁シート47aが第1弁座54に当接している。このため、排水機構付逆流防止弁40の入力ポート51は閉鎖されている一方、出力ポート52と排水路53とが連通している。
【0030】
続いて、通常止水時、つまり逆流防止装置10が水道管に接続された状態で給水を行っていない状態における逆流防止装置10の動作について、図2を参照しつつ説明する。なお、図2は、正常止水時における逆流防止装置10の状態を示す図である。正常止水時においては、水道管から水道水が逆流防止装置10に供給されているので、排水弁体47に水道水の水圧がかかる。ここで、付勢バネ48のバネ力は、水道水の水圧よりも小さいため、排水弁体47にかかる水圧により排水弁体47は上方へ移動する。すなわち、排水弁体47の弁シート47aが第1弁座54から離間し、排水弁体47の弁シート47bが第2弁座55に当接する。このため、排水路53が閉鎖される一方、入力ポート51と出力ポート52とが連通する。これにより、水道管から給水電磁弁20に対して水道水が供給される。
【0031】
しかしながら、このときはまだ、給水電磁弁20のソレノイド部21には通電されていないため、可動鉄心26は、付勢バネ33により下方向に付勢されており、ダイヤフラム弁体27が弁座28に当接している。このため、給水電磁弁20の入力ポート32が閉鎖されているので、出力ポート32へ水道水は流れない。つまり、給水電磁弁20により止水されているのである。
【0032】
ここで、止水時において、排水弁体47により下流側に設置された給水電磁弁20により止水されているため、逆流防止装置10のOUT側が負圧になったとしても、排水弁体47が移動して排水路53が開放されて大気を吸い込むことがない。したがって、逆流防止装置10の出水ポート12に接続された浴槽の水位が変動することを防止することができる。
【0033】
次いで、正常通水時おける逆流防止装置10の動作について、図3を参照しつつ説明する。なお、図3は、正常通水時における逆流防止装置10の状態を示す図である。この状態では、まず、給水電磁弁20のソレノイド部21への通電が開始される。そうすると、可動鉄心26が磁性チューブ24に吸引される。この吸引力は、付勢バネ33の付勢力よりも大きいので、ダイヤフラム弁体27が弁座28から離間する。これにより、入力ポート38と出力ポート32とが連通し、水道管から供給される水道水が出力ポート32へ流入する。
【0034】
そして、出力ポート32に流入した水は、流量センサ30を通過し、逆止弁60,60へと流れ込む。このとき、各逆止弁60では、逆止弁60の入力ポート66から弁体61に水圧が作用する。この水圧により、弁体61がスプリング69の付勢力に抗して弁座65から離間する。その結果、逆止弁60へ流れ込んだ水は、逆止弁60を通過して出力ポート67から流出する。その結果、水道管から供給される水道水が逆流防止装置10の出水ポート12から浴槽へと供給される。
【0035】
その後、止水すると、逆流防止装置10は、次に述べるようにして再び図2に示す状態に戻る。まず、給水電磁弁20のソレノイド部21への通電が停止される。その結果、磁性チューブ24の可動鉄心26に対する吸引力が消滅する。そのため、可動鉄心26は、付勢バネ33の付勢力により下方へ付勢されて、ダイヤフラム弁体27が弁座28に当接する。これにより、入力ポート38が閉鎖され、逆流防止装置10上流側への水道水の供給が止まる。
【0036】
次に、断水により逆流防止装置10のIN側が負圧になった場合における逆流防止装置10の動作について、図4を参照しつつ説明する。なお、図4は、IN側が負圧になった場合における逆流防止装置10の状態を示す図である。断水により、排水機構付逆流防止弁40の入力ポート51が負圧になると、給水電磁弁20の入力ポート38も負圧となるため、ダイヤフラム室29も負圧になる。連通路31により、ダイヤフラム室29は入力ポート38に連通しているからである。このため、給水電磁弁20のダイヤフラム弁28が上方に持ち上げられ、弁座28から離間してしまう。そうすると、浴槽から雑水が逆流して給水電磁弁20の入力ポート38へ流れ込む。
【0037】
しかしながら、排水機構付逆流防止弁40では、排水弁体47に対し水圧がかからなくなるため、付勢バネ48の付勢力により排水弁体47が下方へ移動する。すなわち、排水弁体47の弁シート47bが第2弁座55から離間し、排水弁体47の弁シート47aが第1弁座54に当接する。このため、出力ポート52と一端が大気開放された排水路53とが連通し、水道管に接続されている入力ポート51は閉鎖される。したがって、浴槽から逆流してきた雑水は、水道管に流れ込まず、排水路53へ流れ排水される。すなわち、本実施の形態に係る逆流防止装置10では、たとえ逆止弁60,60がともに故障したとしても、浴槽から水道管への雑水の逆流が確実に防止されるのである。
【0038】
ここで、例えばシャワー等の他の注水管路と給水源を同一にしている場合に、他の注水管路への注水が同時に行われると、排水弁体47にかかる水圧が低下する。そうすると、排水弁体47が第1弁座54側に移動して排水路53が開いてしまうおそれがある。こうなると、水道管から供給される水道水が排水路53から漏れてしまう。
【0039】
そこで、シャワー等の他の注水管路と給水源を同一にしている場合には、図5に示す逆流防止装置10aを用いればよい。この逆流防止装置10aは、上記した逆流防止装置40の変形例である。なお、図5は、変形例である逆流防止装置10aの構成を示す断面図である。この逆流防止装置10aは、上記した逆流防止装置10とほぼ同様の構成を有するものであるが、排水機構付逆流防止弁内に逆止弁を備える点が異なる。このため、以下の説明では、相違点を中心に説明し、共通点については同じ符号を付して説明を省略する。
【0040】
この逆流防止装置10aにおける排水機構付逆流防止弁40aは、図5に示すように、入力ポート51内に逆止弁60aを備えている。この逆止弁60aは、上記した逆止弁60と同じ構成を有するものである。そして、この逆止弁60aは、排水弁体47にかかる水圧が逃げない方向に入力ポート51内に配設されている。このため、逆流防止装置10aでは、他の注水管路への注水が同時に行われて、排水弁体47にかかる水圧が低下しても、逆止弁60aの作用により排水弁体47にかかる水圧の低下を抑制することができる。したがって、排水弁体47の弁シート47bが第2弁座55から離間しない。つまり、排水路53が開くことを確実に防止することができる。これにより、他の注水管路への注水が同時に行われても、排水路53からの漏水を確実に防止することができる。
【0041】
以上、詳細に説明したように実施の形態に係る逆流防止装置10によれば、
給水電磁弁20の上流に排水機構付逆流防止弁40を設けているので、水道管が断水により負圧になった場合など装置上流側の圧力が装置下流側の圧力よりも低くなると、排水弁体47に水圧がかからなくなり、付勢バネ48の力により排水弁体47の弁シート47bが第2弁座55から離間して弁シート47aが第1弁座54に当接する。このため、逆流防止弁40の出力ポート52と排水路53とが連通する。したがって、装置下流側からの雑水の逆流が生じ、そのときに逆止弁60,60がともに故障していたとしても、逆流により逆止弁60,60を通過した雑水は排水路53へと導かれる。よって、装置下流側から装置上流側(水道管)への逆流を防止することができる。
【0042】
また、止水時においては、排水弁体47により下流側に設置された給水電磁弁20により止水されているため、逆流防止装置10のOUT側が負圧になったとしても、排水弁体47が移動して排水路53が開放されて大気を吸い込むことがない。したがって、装置下流側の水位が変動することも防止することができる。さらに、排水機構付逆流防止弁40は非常に簡単な構成のものであるので、信頼性が高く、かつコスト面でも有利である。このため、逆流防止装置を安価に製造することができる。
【0043】
また、本発明に係る逆流防止装置10においては、第1弁座54がフラット形状であり、第1弁座に当接する弁シート47aには、第1弁座54に対向する面の外縁部に断面形状が略三角形の凸部57を形成しているので、より小さな力で逆流防止弁40の入力ポート51を閉鎖するために必要なシール力を得ることができる。このため、付勢バネ48バネ力は、排水弁体47自体を支え、かつ動作させることが可能な最低値に設定することができる。その結果、排水弁体47の移動がスムーズに行われるため、水道管から供給される水道水が排水路53から漏れることなく、また、浴槽から逆流してきた雑水を排水路53へ排水することができる。
【0044】
さらに、本発明に係る逆流防止装置10aによれば、排水機構付逆流防止弁40aの入力ポート51内に、排水弁体47にかかる水力が逃げない方向に逆止弁60aを配設しているので、例えばシャワー等の他の注水管路と給水源を同一にしている場合に、他の注水管路への注水が同時に行われたとしても、排水弁体47にかかる水圧の低下を抑制することができる。このため、排水路53が開くことを確実に防止することができるため、排水路53からの漏水を確実に防止することができる。
【0045】
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記した実施の形態では、第1弁座54をフラット形状とし、弁シート47aに凸部57(弁座形状)を形成しているが、これとは逆に、弁シート47aをフラットにして、第1弁座54を通常の弁座形状にしてもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上説明した通り本発明に係る逆流防止装置によれば、水道管からの水を供給するための給水電磁弁と、水道管への逆流を防止するための逆止弁とを備える逆流防止装置において、給水電磁弁の上流に設けられた排水機構付きの逆流防止弁を有し、逆流防止弁は、水道管と接続される入力ポートと、給水電磁弁の入水ポートと接続される出力ポートと、入力ポートと出力ポートとを連通させる弁室と、弁室に連通するとともに大気開放された排水口と、弁室内に配設された排水弁体と、排水弁体が当接または離間する第1弁座および第2弁座と、排水弁体を第1弁座に当接させる方向に付勢する付勢バネとを備えているので、水道管が断水により負圧になった場合など装置上流側の圧力が装置下流側の圧力よりも低くなると、排水弁体には水圧がかからなくなるので、付勢バネの力により排水弁体が第2弁座から離間して第1弁座に当接する。このため、逆流防止弁の出力ポートと排水口とが連通する。したがって、装置下流側からの雑水の逆流が生じ、そのときに逆止弁が故障したとしても、逆流により逆止弁を通過した雑水は排水口へと導かれる。よって、装置下流側から装置上流側(水道管)への逆流を防止することができる。
【0047】
また、止水時においては、排水弁体より下流側に設置された給水電磁弁により止水されているため、逆流防止装置の下流側が負圧になったとしても、排水弁体が移動して排水口が開放されて大気を吸い込むことがない。よって、装置下流側の水位が変動することも防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る逆流防止装置の概略構成を示す断面図である。
【図2】止水時における逆流防止装置の状態を示す図である。
【図3】通水時における逆流防止装置の状態を示す図である。
【図4】IN側が負圧になった場合における逆流防止装置の状態を示す図である。
【図5】実施の形態に係る逆流防止装置の変形例の概略構成を示す断面図である。
【図6】従来の逆流防止装置の概略構成を示す断面図である。
【符号の説明】
10,10a 逆流防止装置
11  入水ポート
12    出水ポート
20  給水電磁弁
32  入力ポート(電磁給水弁)
38  出力ポート
40  排水機構付逆流防止弁
47  排水弁体
47a,47b 弁シート
48  付勢バネ
49  弁室
51  入力ポート(逆流防止弁)
52  出力ポート(逆流防止弁)
53  排水路
54  第1弁座
55  第2弁座
57  凸部
60,60a 逆止弁

Claims (4)

  1. 水道管からの水を供給するための給水電磁弁と、水道管への逆流を防止するための逆止弁とを備える逆流防止装置において、
    前記給水電磁弁の上流に設けられた排水機構付きの逆流防止弁を有し、
    前記逆流防止弁は、
    水道管と接続される入力ポートと、
    前記給水電磁弁の入水ポートと接続される出力ポートと、
    前記入力ポートと前記出力ポートとを連通させる弁室と、
    前記弁室に連通するとともに大気開放された排水口と、
    前記弁室内に配設された排水弁体と、
    前記排水弁体が当接または離間する第1弁座および第2弁座と、
    前記排水弁体を前記第1弁座に当接させる方向に付勢する付勢バネとを備えていることを特徴する逆流防止装置。
  2. 請求項1に記載する逆流防止装置において、
    前記付勢バネのバネ力は、前記排水弁体の自重より大きく、かつ水道管の最低給水圧よりも小さい範囲内に設定されていることを特徴する逆流防止装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載する逆流防止装置において、
    前記第1弁座がフラット形状であり、
    前記排水弁体は、前記第1弁座に当接する部分にゴム製の弁シートを備え、
    前記弁シートには、前記第1弁座に対向する面の外縁部に断面形状が略三角形の凸部が形成されていることを特徴する逆流防止装置。
  4. 請求項1から請求項3に記載するいずれか1つの逆流防止装置において、
    前記逆流防止弁の上流に、前記排水弁体にかかる圧力が逃げない方向に逆止弁が配設されていることを特徴とする逆流防止装置。
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