JP3647497B2 - 弁組立体 - Google Patents

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  • Fluid-Driven Valves (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、排水管を通る液体の流れを制御するために航空機において用いられる、改良された新しい弁組立体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
航空機における洗面所およびギャラリーの流し台の排水管は通常、機外に配管されるか、または真空の汚水槽に連結されている。いずれの場合も、キャビン内の周囲空気が開いた排水管に絶え間なく流入することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
排水管を通るキャビンの空気流は不快な騒音を発生させる。更に、キャビンの空気の損失はタービンエンジンの馬力をいくらか減少させることもある。航空機が地上において非動作状態にあるとき、悪臭が流し台の配管から逆流してギャラリーまたは洗面所に悪臭の問題を引き起こす傾向があり得る。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は改良された新しい弁組立体、排水管を通って流れる液体の流れを制御するためにこの弁組立体が航空機内で用いられる方法に関するものでもある。この弁組立体には、主弁部を主弁座に押し付け、主弁部を主弁座から離すように動作可能な原動機を含む。
【0005】
航空機が地上において非動作状態にあるとき、この原動機は比較的に小さな力で主弁部を主弁座に押し付ける。そのため、配水管内の液体は主弁部を通って排水管に漏出することができる。
【0006】
排水管の下流部分が低圧源と流体接続されているとき、原動機制御組立体は、液体の流れが主弁座を通るのを阻止するために、原動機がより大きな力で主弁部を主弁座に押し付ける働きをするように作することができる。主弁座より上流の排水管の上流部分における液体の量が所定の量を越えたとき、原動機制御組立体は、液体が排水管を通って流れることが可能になるように、原動機が主弁部を主弁座から離す働きをするように作することができる。
【0007】
【実施例】
本発明の上記の特徴とその他の特徴は、添付の図面を参照しながら以下に行われる説明を考慮すれば、より明瞭になるであろう。
【0008】
弁組立体10(図1)は航空機内の排水管12に連結されている。この排水管12は航空機内の流し台に連結されている。流し台はギャラリーの流し台か、または洗面所の流し台のいずれかである。したがって、弁組立体10より上流にある排水管12の上流部分14は流し台の排水口に連結されている。勿論、この弁組立体10は流し台の排水管以外の排水管にも利用することができる。
【0009】
弁組立体10から下流にある排水管12の下流部分16は機外に配管されることも、また真空の汚水槽に連結されることもある。いずれの場合も、航空機が空中で動作しているとき、排水管12の下流部分16は低圧源に接続されている。排水管の下流部分16が接続されている低圧源は、航空機の周囲の空気か、または航空機内の汚水槽の真空である。
【0010】
航空機が地上において状態にあるとき、流体原動機20は主弁部22を主弁座24に軽く押し付ける。このとき、流体原動機20が主弁部22を主弁座24に押し付ける力は、排水管12の下流部分16よりの悪臭の逆行または逆流を妨げる効果がある。しかし、流体原動機20によって主弁部22が主弁座24に押し付けられる力は、主弁部22と主弁座24との間からの水の漏出を妨げるほど有効ではない。したがって、航空機が地上において非動作状態にあるとき、排水管12の上流部分14にある水は主弁部22を通り過ぎ、そして主弁座24を通過し、排水管12の下流部分16に到る。
【0011】
航空機が空中で動作しているとき、流体原動機20がしっかりと主弁部22を主弁座2に押し付ける。このとき、流体原動機20は流体の密封弁座を形成するのに充分な力で主弁部22を主弁座24に押し付ける。したがって、主弁部22は、キャビンの空気流が排水管12の上流部分14から主弁部22を通って主弁座24を通過するのを阻止する効力を発揮する。キャビンの空気は主弁部材22を通って排水管12の下流部分16に流れ込むことはできないので、不快でやかましい吸い込みの音や笛のような音はなくなる。
【0012】
航空機が空中にあるとき、水は流し台と排水管12内に溜めておくことができる。主弁部22と主弁座24との間に形成される流体密封座は、水流が主弁座24を通過するのを阻止する。排水管12の上流部分14内に所定の水量が溜まったとき、制御組立体28は、流体原動機20が主弁部22を主弁座24から離す働きをするように作する(図2参照)。
【0013】
主弁部22が主弁座24から離れたとき、排水管12の上流部分14にある水は主弁部22を通って主弁座24を通過し、排水管の下流部分16に到る。排水管12の上流部分14にある水量が所定の量まで減少したとき、制御組立体28は、流体原動機20が主弁部22を主弁座24と密封合するように移動させる動作行なわせる。このようにして、液体が排水管12の上流部分14から下流部分16へ流れるのを再び阻止することができる。
【0014】
弁組立体10の特定の実施例においては、排水管12の上流部分14における水位が主弁座24よりも10インチ(25.4センチメートル)高くなったとき、制御組立体28は、流体原動機20が主弁部材22を図1の閉位置から図2の開位置に移動させるように作する。制御組立体28と流体原動機20は、排水管12内に所望の液量が溜まったとき、主弁部材22の移動がなされるように作られている、と解すべきである。
【0015】
航空機が地上に戻り、そして非動作状態にあるとき、排水管12の下流部分16は周囲の空気圧と体接続されている。こうしたことが生じると、原動機20は再び主弁部22を軽く主弁座24に押し付ける働きをする。その結果、排水管12の上流部分14内に溜められている水は主弁座24を通って漏出することが可能になる。
【0016】
主弁について
主弁部22は高分子材料から作られており、そして円筒形の弁体32を有している。この円筒形の弁体32には、主弁座24に押し付けられる丸みを帯びた下端部34がある。主弁座24には、錐状体の一部として形成されている面36がある。
【0017】
主弁部材22の下端部34が流体原動機20によって主弁座24の面36に軽く押し付けられているとき、水は主弁部22が配置されている弁室38内にためることができる。しかし、主弁部22の下端部34が主弁座24に押し付けられている力は、主弁部22の下端部34が主弁座24との密封合を維持できるほど充分大きくはない。したがって、主弁部22の丸みを帯びた下端部34に対する水圧は充分大きく、水は弁室38から主弁座24を通って排水管の下流部分16にゆっくりと漏出することが可能である。
【0018】
主弁部22には、弁体32の上端に環状のフランジ42がある。フランジ42から軸方向上方に向かって円筒形の止め壁44が延びている。この止め壁44は、主弁部22の上方への動きを限定するため、ハウジング48と接することができる。
【0019】
円筒形の心棒46は主弁部22の止め壁44、フランジ42および弁体32と同軸の関係をなして配置されている。主弁部22を収納しかつ弁室38を形成するハウジング48を貫通して、心棒46は延びている。主弁部22の弁体32、フランジ42、止め壁44および心棒46は、高分子材料の一体部品として成形されることも可能である。
【0020】
フランジ42とハウジング48の間には、コイルのばね50が延びている。このばね50は主弁部22を主弁座24に軽く押し付ける働きをしている。オーバーライドリング52は心棒46に連結されている。オーバーライドリング52を手で引くと、主弁部22を主弁座24から引き離すことができる。
【0021】
原動機について
流体の原動機20は主弁部22と共にハウジング48内に配置されている。この流体原動機20には、ハウジング48と主弁部22との間に延びている可撓性で環状の主隔膜すなわち出力隔膜56がある。この主隔膜56は、ハウジング48とともに原動機室58を形成する。原動機室58は一般的に円筒形の外形をなし、そしてハウジング48、主隔膜56および主弁部22の上部にあるフランジ42によって形成されている。
【0022】
主隔膜すなわち出力隔膜56には、ハウジング48に固定されている環状の外側リム部62がある。主隔膜56には、主弁部22のフランジ42に固定されている環状の内側リム部64がある。主隔膜56は、図1の閉位置から図2の開位置に移行する主弁部22の動きに適応するように、容易に湾曲されるようになっている。
【0023】
制御組立体について
制御組立体28は流体の原動機20と主弁部22とに添ってハウジング48内に配置されている。制御組立体28には制御弁68が含まれる。制御弁68は、円筒形の弁棒74に接続されている円筒形の第1の制御弁部72を有している。
流体の流れが環状の制御弁座76を通過するのを阻止するため、第1の制御弁部分72は図1に示されている開位置から図2に示されている閉位置に移動することができる。制御弁部分72が図1に示されている開位置にあるとき、流体は制御弁座76を通り、そして弁棒74の周囲にある環状の通路を通って流れることができる。
【0024】
円筒形の第2の制御弁部分78は第1の制御弁部72の向かい側にあって弁棒74の先端に連結されている。この第2の制御弁部78は、ハウジング48に形成されている平坦で環状の制御弁座80と合されるようになっている。第2の制御弁部78が図1の閉位置にあるとき、第2の制御弁部78は制御弁80の円形の開口部を通って流体が流れ出すのを阻止する。しかし、第2の制御弁部78が図2の開位置にあるとき、流体は制御弁座80を通り、そして制御弁76と80間の弁棒74にそって延びている環状の通路を流れることができる。コイルのばね82は制御弁部78を制御弁座80に向かって押している。
【0025】
制御弁部72と78は同軸の関係にあり、そして弁棒74によって互いに固定されように連結されている。弁棒74の中心軸は、制御弁76と80における円形の開口部の中心軸と一致する。弁棒74は、制御弁76と80の円形の開口部の直径より小さい直径を有している。
【0026】
制御弁68は、第1の制御弁部72に固定されるように連結されている円形の頭部86に対する圧力の作用によって、図1に示されている初期位置から図2に示されている動作位置に移動させられる。制御弁68はまた、可撓性で環状の制御隔膜90に対する流体の圧力の作用によっても、初期位置から動作位置に移動させられる。この制御隔膜90は制御弁68の頭部86とハウジング48との間に延びている。
【0027】
制御弁の制御隔膜90は、ハウジング98に固定されている環状の外側リム92と、制御弁68の頭部86に固定されている環状の内側リム94とを有している。制御隔膜90と制御弁68の頭部86は、ハウジング48とともに円筒形の制御室98を形成している。
【0028】
制御室98内の流体圧とコイルのばね82の力とを合わせた力が、制御弁68の頭部86と制御隔膜90とにかかる弁室38内の流体圧の力を越えたとき、制御弁部78は制御弁80と密封合される(図1参照)。
【0029】
弁室38内の流体圧力が制御室98の流体圧力とばね92との合計の力を越えると弁部72は制御弁76と密封係合する。
【0030】
キャビンの空気圧は導管102を通って制御室98に導かれる。排水管12の下流部分16からの流体圧は、低圧の導管104を通って制御弁80に導かれる。航空機が地上において非動作状態にあるとき、導管102を通って制御室98に導かれるキャビンの空気圧は、排水管12の下流部分16から低圧の導管104を通って制御弁80ま導かれる流体圧と等しくなるであろう。しかし、航空機が空中で動作しているとき、排水管12の下流部分16は、航空機の周囲の低圧空気と接続されていて流体の交流があるか、もしくは低圧源または汚水槽の真空に連結されて流体の交流がある。このとき、導管104を通って導かれる流体圧は、導管102を通って導かれるキャビンの空気圧より相当小さくなるであろう。
【0031】
流体圧は弁棒74から原動機の導管110を通り原動機室58に導かれる。制御弁68が図1の初期位置にあるとき、キャビンの空気圧は弁棒74に添って原動機の導管110に導かれる。制御弁68が図2の動作位置にあるとき、低圧が排水管12の下流部分16から弁棒74に添って原動機の導管110まで導かれる。
【0032】
動作について
航空機が地上において非動作状態にあるとき、排水管12の下流部分16は航空機の周囲の空気圧と接続されている。このとき航空機内のキャビンの圧力は、航空機の周囲の大気圧に等しい。したがって、航空機の周囲の大気圧はキャビンから導管102を通り制御室98に導かれる。このとき、制御弁68はばね82によって図1に示されている初期位置のままに維持される。キャビンの周囲空気圧は制御弁76と原動機の導管110を通り原動機室58に導かれる。
【0033】
排水管12の上流部分14および弁室38はキャビンの周囲空気圧に接続している。したがって、航空機が地上において非動作状態にあるとき、主隔膜56の上の原動機室58内における流体圧は弁室38内の流体圧に等しい。その結果、主弁部22はばね50によって主弁座24に軽く押し付けられる。
【0034】
排水管12の上流部分14に水が溜まっていれば、その水は主弁部22を通り、そして主弁座24を通過して排水管12の下流部分16にまで漏出する。したがって、排水管12にもまたこの排水管が接続されている流し台にも、水は残留しないであろう。航空機が地上において非動作状態にあるとき、主弁部22と主弁座24との間の密封は充分なので、悪臭が主弁座24と排水管12を通ってギャラリーまたは洗面所の流し台にまで昇って来るのを妨げることができる。
【0035】
離陸した後に航空機が高度を上げると、導管102を通り制御室98にまで導かれるキャビンの空気圧は、排水管12の下流部分16内の比較的に低い流体圧を越えるであろう。比較的に高いキャビンの空気圧は、制御室98から開放制御弁76および原動機の導管110を通って原動機室58に導かれる。主弁部22の上端にあるフランジ42および主隔膜56にかかるキャビンの空気圧は、主弁部22の下端部34をしっかりと主弁座24に押し付ける働きをする。その結果、主弁部22の下端部34と主弁座24間に流体の密封が形成される。したがって、キャビンの空気圧が弁組立体10を通過して漏出することはできない。
常の飛行動作中、すなわち高度8,000フィート(約2,438メートル)以上のとき、原動機20は主弁部22をしっかりと主弁座24に押し付けている。これは、主弁部材22の下端部34が排水管12の下流部分16内の比較的に低い圧力下にあり、そして主弁部22の上端部が原動機室58内の比較的に高い圧力下にあるためである。勿論、キャビンの空気圧が排水管12の下流部分16内の流体圧を越えるどのような所望の高度でも、キャビンの空気圧が弁組立体10を閉状態に維持するように、弁組立体10を設計することも可能である。
【0036】
航空機が常の高度、すなわち8,000フィート(約2,438メートル)を越える高度で飛行しているとき、水は流し台から排水管12に流れ込むことができる。この水は排水管を流れ下り弁室38に入る(図2参照)。排水管12の上流部分14内の水量が所定量を越えたとき、制御組立体28は、排水管12の下流部分16内の比較的低い圧力に原動機室58を接続するように作する。これが起こると、弁室38内の比較的に高い流体圧によって、主隔膜56は主弁部22を上方に移動させ、図2の位置に移行させる。
【0037】
このようにして、水が弁室38に溜まり始めると、弁室38内の水塊の上面と主隔膜56との間に空気が閉じ込められる。水が排水管12内に溜まり続けると、この水によって制御弁68の頭部86および制御隔膜90にかかる圧力は(図2)、第1の制御弁部72を動かして制御弁76に嵌合させ、そして第2の制御弁部78を制御弁座80から離す。第1の制御弁部72と制御弁76との合によって、キャビンの空気圧が制御室98から原動機の導管110を通り原動機室58に導かれるのが阻止される。同時に、排水管12の下流部分16内の比較的に低い流体圧は、制御弁80を通って原動機の導管110と原動機室58に導かれる。
【0038】
原動機室58内の流体圧が排水管12の下流部分16内の比較的低い流体圧にまで下げられると、弁室38内の流体圧は主隔膜56および主弁部22を上に押し上げる働きをする。その結果、主弁部22は図1の閉位置から図2の開位置に移動させられる。主弁部22が図2の開位置にあるとき、水は流し台および排水管12の上流部分14から、主弁座24を通って排水管12の下流部分16に流れることができる。
【0039】
排水管12内の水量が所定の量まで減少したとき、制御弁68の頭部86と隔膜90とにかかる圧力は、ばね82を圧縮するほど充分に高くはない。そこで、ばね82は第1の制御弁部72を制御弁76から離し、そして第2の制御弁部78を移動させ制御弁80に合させる。その結果、原動機室58は原動機の導管110および制御弁76を通ってキャビンの空気圧に接続される。こうなると、原動機室58内の流体圧は主弁部22を図1の閉位置に戻す。
【0040】
上記の説明によって、本発明は改良された新しい弁組立体10と、そして排水管12を通って流れる液流を制御するためにこの弁組立体が航空機内で用いられる方法とに関するものであることは明らかである。弁組立体10には、主弁部22を主弁座24に押し付ける作と(図1参照)、そして主弁部22を主弁座24から離す作とを行うことができる原動機20が含まれている。
【0041】
航空機が地上において非動作状態にあるとき、原動機20は主弁部22を比較的に小さな力で主弁座24に押し付ける。このようにして、排水管12内の液体は主弁部22を通って漏出することが可能になる。
【0042】
排水管の下流部分が低圧源と接続されていて流体の交流があるとき、原動機の制御組立体28は、液流が主弁座24を通るのを阻止するために、原動機20がより強い力で充分に主弁部22を主弁座24に押し付ける働きをするように作することができる。主弁座24から上流の排水管12の上流部分14における液体の量が所定の量を越えたとき、原動機の制御組立体28は、液体が排水管12を通って流れることが可能になるように、原動機20が主弁部22を主弁座24から離す働きをするように動作することができる。
【0043】
本発明の上述の説明から、業者はその改良、変更および修正の可能性を考えつくことができるであろう。当該技術の範囲内におけるこのような改良、変更および修正は、上記の特許請求の範囲の中に含まれるものと解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にしたがって製造された弁組立体の断面図で、この弁組立体は閉状態にある場合が示されている。
【図2】 開状態にある弁組立体を示す、図1にほぼ類似の断面図である。
【符号の説明】
10 弁組立体
12 排水管
14 排水管の上流部分
16 排水管の下流部分
20 流体原動機
22 主弁部
24 主弁座
28 制御組立体
32 弁体
34 主弁部の下端部
36 弁座の面
38 弁室
42 フランジ
44 止め壁
46 心棒
48 ハウジング
50,82 コイルばね
52 オーバーライドリング
56 主隔膜
58 原動機室
62 外側リム部
64 内側リム部
68 制御弁
72 第1の制御弁部
74 弁棒
76,80 制御弁座
78 第2の制御弁部
86 制御弁の頭部
90 制御隔膜
92 外側リム
94 内側リム
98 制御室
102,110 導管
104 低圧の導管

Claims (8)

  1. 排水管を通る液体の流れを制御するために航空機内で用いられる弁組立体であって、
    主弁座であって、該弁座を通って該弁座の上流にある、前記排水管の上流部分から前記主弁座の下流にある前記排水管の下流部分まで液体が流れる主弁座と、
    主弁部と、
    前記航空機が地上において非動作状態にあるとき、前記排水管内の液体が前記主弁部を通って漏出すること可能にする比較的小さな第1の力で前記主弁部を前記主弁座に押し付ける、液体圧で動作し、かつ前記主弁部材に連結されている原動機手段と
    前記排水管の前記下流部分が低圧源と流体接続され、かつ前記排水管の前記上流部分内に所定量以下の液しかないとき、前記排水管の前記上流部分から前記主弁座を通って前記排水管の前記下流部分へと液体が流れるのを阻止するために、前記主弁座を通って液体が流れ出すことを完全に阻止する前記第1の力よりも相当に大きな第2の力で前記主弁部を前記主弁座に押し付ける働きを前記原動機手段に行なわせる制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記排水管の前記上流部分における液体の量が前記所定量を越え、かつ前記排水管が前記低圧源に接続されているとき、液体が前記排水管の前記上流部分から前記排水管の前記下流部分まで液体が流れるのを可能にするために前記原動機手段が前記主弁部を前記主弁座から離す働きをするように動作することができ、前記制御手段は、前記原動機手段が前記主弁部材を前記主弁座から離すために、前記原動機手段を前記排水管の下流部分と流体連通で接続する制御弁手段を含む
    弁組立体。
  2. 前記主弁部前記主弁座から離すために前記排水管の前記上流部分内の流体圧の作用で前記原動機手段が作動させられる、請求項1記載の弁組立体。
  3. 前記制御手段は第1の状態第2状態間を作動可能で、前記制御弁手段は、該制御弁手段が前記第1の状態にあるとき前記原動機手段に比較的高い圧力をかける第1の手段を含み、また前記制御弁手段は、該制御弁手段が前記第2の状態にあるとき前記原動機手段に前記排水の前記下流部分か比較的低い圧力をかける第2の手段を含み、前記原動機手段は、前記制御弁手段が前記第2の状態にあるときの、前記排水管の下流部分から前記制御弁手段を通って前記原動機手段に導かれる比較的低い流体圧と、前記所定の量の液体が前記排水管の前記上流部分内にあるときの、前記排水管の前記上流部分内の比較的高い流体圧との流体差圧の作用作動する、請求項1記載の弁組立体。
  4. 前記弁組立体は、前記主弁が配置されている下を有するハウジングを含み、前記原動機手段は、前記主弁座の上にある前記ハウジングの上に配置されかつ前記主弁部の上部分に接続されている主隔膜を含み、該主隔膜は原動機室を少なくとも部分的に形成するために前記ハウジングと協働しており、前記制御手段は前記ハウジングおよび前記制御弁に接続されている制御隔膜を含み、該制御隔膜は前記排水管の前記上流部分内の流体圧に曝され第1の側と、制御室を少なくとも部分的に形成するために前記ハウジングと協働する第2の側とを有し、
    前記ハウジングに接続された第1,第2の制御弁座を有し、前記制御弁手段は、前記第1の制御弁座と合し、かつ合から離れるよう移動することができる第1の制御弁部と、前記第2の制御弁座と係合し、かつ合から離れるよう移動することができる第2の制御弁部分を含み、
    前記制御室と第1の前記制御弁に航空機キャビン空気圧を導くキャビン空気圧導管手段と、前記排水管の前記下流部分から前記第2の制御弁に低圧を導く低圧導管手段と前記第1と第2の制御弁座から前記原動機室に流体圧を導く原動機導管手段を有し
    前記制御弁手段は第1の位置と第2の位置との間を移動することができ、前記制御弁手段が前記第1の位置にあるとき、前記主弁部材を前記主弁座に押し付け、かつ流体が前記第2の制御弁座を通って流れるのを阻止するために、キャビンの空気圧が前記キャビン空気圧導管手段を通って前記制御室に導かれ、そして前記第1の制御弁座および前記原動機導管手段を通って前記原動機室に導かれるように、前記第1の前記制御弁部分は前記第1の前記制御弁座から間隔をいて配置され、前記第2の制御弁部分は前記第2の制御弁座と係合するよう配置されてり、前記制御弁手段が前記第2の位置にあるとき、前記主弁部材を前記主弁座から離し、かつ流体が前記第1の制御弁座を通って流れるのを阻止するために、低圧が前記排水管の前記下流部分か前記低圧導管手段を通って前記第2の制御弁座に、そして前記第2の制御弁座および前記原動機導管手段を通って前記原動機室に導かれるように、前記第2の制御弁部分が前記第2の制御弁座から間隔をいて配置され、前記第1の制御弁部分が前記第1の制御弁座に係合するよう配置されている、
    請求項1記載の弁組立体。
  5. 前記主弁部材に接続されていて、前記主弁部を前記主弁座から手で引き離すことができるようにする、手動で作動可能なオーバーライド手段をさらに含む、請求項4記載の弁組立体。
  6. 航空機内の排水管をる液体の流れを制御する方法であって、
    前記航空機が地上において非動作状態にあるとき、排水管内の液体が主弁部を通って漏出できるようにする比較的小さな第1の力で前記主弁部を主弁座に押し付ける段階と、
    前記航空機が空中で動作しているとき、液体が前記主弁座を通って流れるのを完全に阻止する前記第1の力よりも相当に大きな第2の力で前記主弁部を前記主弁座に押し付ける段階と、
    前記主弁座から上流にある前記排水管内の液体の量が所定の液量を超るのに応答して、前記航空機が空中で動作している間に前記主弁部材を前記主弁座から離す段階とを、
    有する、航空機内の排水管を通る液体の流れを制御する方法。
  7. 排水管を通る液体の流れを制御するために航空機内で用いられる弁組立体であって、
    主弁座を通って該主弁座の上流にあたる前記排水管の上流部分から前記主弁座の下流にあたる、前記排水管の下流部分まで液体が流れる主弁座と、
    主弁部と、
    前記主弁部接続されており、かつ前記主弁部材を前記主弁座に押し付ける、流体圧の作用作動する流体原動機手と、
    所定の液量以上の液体が前記排水管の前記上流部分内にあるとき、前記排水管の前記上流部分から前記主弁座を通って前記排水管の前記下流部分まで液体が流れることを可能にするために、前記原動機手段前記主弁部材を前記主弁座から離す働きを行なわせる制御手段であって、前記主弁部材を前記主弁座から離す働きを前記原動機手段に行なわせるために前記原動機手段を流体連通で前記排水管の前記下流部分に接続する制御弁手段を含む前記制御手段と、
    を有する弁組立体。
  8. 前記制御手段は、前記制御弁手段に接続されている制御隔膜を含み、前記制御隔膜は、前記排水管の前記上流部分内の流体圧に曝された第1の側と、制御室を少なくとも部分的に形成する第2の側とを有し、前記制御弁手段は、第1の制御弁座と合し、かつ合から離れるよう移動することができる第1の制御弁部と、前記第2の制御弁座と合し、かつ合から離れるよう移動することができる第2の制御弁部とを含み、前記制御室と前記第1の制御弁座に流体圧を導く第1の導管手段と、前記排水管の前記下流部分から前記第2の制御弁座に流体圧を導く第2の導管手段と、前記第1と第2の制御弁座面から前記原動機手段に流体圧を導く原動機導管手段とを含み、前記制御弁は第1の状態と第2の状態との間を移動することができ、前記制御弁手段が前記第1の状態にあるとき、前記主弁部材を前記主弁座に押し付け、かつ流体が前記第2の制御弁座を通って流れるのを阻止するため、圧力が前記第1の導管手段を通って前記制御室に導かれ、そして前記第1の制御弁座および前記原動機導管手段を通って前記原動機手段に導かれるように、前記第1の制御弁部前記第1の制御弁座から間隔をいて配置され、前記第2の制御弁部前記第2の制御弁座に合するよう配置されており、前記制御弁手段が前記第2の状態にあるとき、前記主弁部を前記主弁座から離し、かつ流体が前記第1の前記制御弁座を通って流れるのを阻止するために、圧力が前記排水管の前記下流部分から前記第2の導管手段を通って前記第2の制御弁座に、そして前記第2の制御弁座および前記原動機導管手段を通って前記原動機手段に導かれるように、前記第2の制御弁部分は前記第2の制御弁座から間隔をおいて配置され、前記第1の制御弁部前記第1の制御弁座と合するよう配置されている、
    請求項記載の弁組立体。
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