JP3212297B2 - フラシュバルブ - Google Patents

フラシュバルブ

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JP3212297B2
JP3212297B2 JP32102199A JP32102199A JP3212297B2 JP 3212297 B2 JP3212297 B2 JP 3212297B2 JP 32102199 A JP32102199 A JP 32102199A JP 32102199 A JP32102199 A JP 32102199A JP 3212297 B2 JP3212297 B2 JP 3212297B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トイレあるいは便
器に一挙に水を流して洗うために使用されるフラシュバ
ルブに関する。
【0002】
【従来の技術】トイレあるいは便器に一挙に水を流して
洗うために使用される配管システムには、フラシュバル
ブが組み込まれているが、従来のフラシュバルブは、図
5に示すように、洗浄水Wを給水するための入口パイプI
が連通されたバルブ本体と、このバルブ本体の中心部に
形成されたダイアフラムバルブFと、ソレノイドバルブS
とを有しており、このソレノイドバルブSは、バルブ開
口Vを常閉し、トイレあるいは便器を使用する人の存在
をセンサAが検出すると、コントローラによって開か
れ、洗浄水を、傾斜した大気真空ブレーカUを有してい
る排水パイプDから排出する。
【0003】このソレノイドバルブSが開放されると、
洗浄水Wは、ダイアフラムバルブFに形成されたオリフィ
スO、バルブ開口V及びダイアフラムバルブFのステムTの
中心開口Cを通って流れ、最終的に排水パイプDより排水
される。前記ステムTは、バルブ本体の中心部分に凹設
された中心孔H内でガイドされつつ往復動し、ここには
防水のためのシールリングRが設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5の
フラシュバルブは、以下の欠点を有している。
【0005】1. ソレノイドバルブSが常閉の場合であっ
ても、ステムT上のシールリングあるいはOリングRは、
簡単に摩耗し、図5に点線Lで示すように、凹所に形成さ
れた中心孔Hの内壁との間で水洩れを起し、これにより
水を浪費し、頻繁な修理及びメンテナンスを要する。
【0006】2. 上部キャップあるいはカバーEは、ソレ
ノイド、コントローラA及び、ソレノイドに電力を供給
する電池Bを設けるため、またフラシュバルブを手動操
作する作動バルブをなくすために、単に設けられている
のみである。
【0007】3. このバルブは、なんらかの濾過媒体を
設けないと、ゴミあるいは錆がソレノイドのコア部分に
蓄積され、コアの移動を妨害し、必要なときにバルブ開
口Vが閉じないこともあり、自動的に水の流れを停止で
きない。
【0008】4. 一旦ソレノイドの調子が悪くなると、
バルブ開口Vは、常時開き、連続的に排水し、水の浪費
を引き起こす。
【0009】ジョンR.ウィルソンの米国特許第5,29
5,655号にも、トイレ装置のフラシュバルブが開示
されている。このフラシュバルブは、図6に示すよう
に、入口と出口との間の流れをコントロールするため
に、バルブ座により閉鎖される移動可能なダイアフラム
Daを有している。このフラシュバルブは、プランジャP
a、リリーフバルブRa及びダイアフラムDaの移動を制御
するハンドルHaを有している。
【0010】しかしながら、トイレを水洗するとき、リ
リーフバルブRaを傾けてダイアフラムDaを開くために、
プランジャPaを作動させるハンドルHaを連続的に操作し
なければならない。ハンドルHaを放すと、水は直ちに停
止し、トイレの洗浄が止まるため、トイレの洗浄が不便
で、不完全な清掃となる。
【0011】本発明は、上記の課題を解決し、トイレ、
便器あるいはスプリンクラ・システムに使用される、確
実に作動するフラシュバルブを提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る手段により達成される。
【0013】水を供給する入口パイプと、トイレ、便器
あるいはスプリンクラ・システムに連結される出口パイ
プが連通され、内部に柔軟なダイアフラムバルブを有す
るバルブ本体と、前記水が運ぶゴミあるいは錆を濾過す
るために前記ダイアフラムバルブに載置されたフィルタ
及び磁石と、前記バルブ本体内に形成され、また手動リ
リーフバルブあるいは電動リリーフバルブが正常に作動
しない場合にダイアフラムバルブと出口パイプとの間の
通路及びリリーフ通路を自動的に閉鎖するため、前記ダ
イアフラムバルブに対し併設された限界バルブと、配管
工事システム内が変動水圧を受けるとき、一定の水の流
れ状態を自動的に維持するために出口パイプに設けられ
る自己制御バルブとを有し、前記電動リリーフバルブ
は、ダイアフラムバルブの下流側の逃がし通路を手動リ
リーフバルブが有効に開いているとき、ダイアフラムバ
ルブをプリセットされた時間だけタイムリーに開閉制御
するようにしたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るフラシュバル
ブを図面に基づいて説明する。
【0015】図1は本発明のフラシュバルブを示す断面
図、図2は水洗時の開放状態のフラシュバルブを示す断
面図、図3は閉鎖状態のフラシュバルブを示す断面図、
図4は本発明の限界バルブによる逃がし通路の自動的閉
鎖状態を示す説明図である。
【0016】図1−4に示すように、配管システムに使
用されるフラシュバルブは、バルブ本体1と、該バルブ
本体1に柔軟に載置されるダイアフラムバルブ2と、水流
が運ぶゴミ、粒子及び錆を濾過し除去するためのバルブ
本体1に取付けられたフィルタ3及び磁石3aと、ダイアフ
ラムバルブ2に併設されバルブ本体1に柔軟に取付けられ
た限界バルブ4と、バルブ本体1に直径方向に対向載置さ
れ、手動的あるいは自動的にプリセットされた時間でダ
イアフラムバルブの開放を制御する手動リリーフバルブ
5及び電動リリーフバルブ6と、前記バルブ本体1に載置
され、該電動リリーフバルブ6を制御するコントローラ7
と、フラシュバルブの出口パイプ12に、弾性的に載置さ
れた自己制御バルブ8とを有している。
【0017】本発明のフラシュバルブは、トイレ、便
器、スプリンクラあるいは散水システムや、自動あるい
は手動で操作されるあらゆる配管システムなどのよう
な、水を流して洗うものに取付けられるが、本実施の態
様のみに限定されるものではない。
【0018】前記バルブ本体1は、水Wを供給する入口パ
イプ11に連結される外胴10と、傾斜した大気真空ブレー
カ13を有する出口パイプ12と、前記入口パイプ11と連通
された入口101が内外の胴14、10の間に形成されてお
り、かつ外胴10内に設けられた内胴14と、外胴10の上部
に取付けられた上部カバー15と、当該上部カバー15と内
外胴14、10との間に形成されたダイアフラムバルブ2と
限界バルブ4との間に形成された上部室16と、限界バル
ブ4と上部カバー15との間に形成された最上部室17と、
手動リリーフバルブ5、電動リリーフバルブ6及びコント
ローラ7を取付けるための上部カバー15より上方で、バ
ルブ本体1の頂部に固定されたトップハウジング18と、
外胴10の内周に環状に形成され、手動リリーフバルブ5
と電動リリーフバルブ6を介して最上部室17 と流体が流
通可能となるように連通され、出口パイプ12とも連通さ
れた排出通路191を有するリリーフポート19とを有して
いる。
【0019】前記ダイアフラムバルブ2は、ステム24に
固定され、通常は内胴14上部のバルブ座141に載置され
るバルブ部材21 と、当該バルブ部材21とバルブ座141と
の間に形成される放出開口20と、内端が上部ディスク23
に沿って環状に取付けられ、外端が上部カバー15とバル
ブ本体1の外胴10との間に固定されたダイアフラム22
と、ダイアフラムバルブ2が開かれるときに、ダイアフ
ラム22とバルブ部材21との間に環状に形成され、ダイア
フラムバルブ2の中空部分に形成した内部室26に、内胴1
4 と外胴10との間に環状に形成された入口101からの水
を導く入口開口25と、上部ディスク23を挿通して形成さ
れ、前記上部室16とダイアフラムバルブ2の内部室26と
連通された開放孔231とを有している。
【0020】前記フィルタ3は、入口パイプ11からの水
流Wに運ばれたり堆積されたちり、粒子あるいはゴミを
濾過して取り除くために入口開口25と開放孔231との間
の内部室26に保持されている。このフィルタ3は、ステ
ンレス鋼ネット、繊維材料あるいは他のどのような濾過
材でもよく、特に限定されるものではない。
【0021】前記磁石3aは、前記ステム24に取付けられ
たカラーとして形成され、水流が運ぶ錆等の鉄のゴミ材
料を磁気的に引きつけ、電動リリーフバルブ6のソレノ
イドのコアに錆が堆積する事態を防ぐ。この磁石3aは、
ダイアフラムバルブ2内の通路に固定されるものであれ
ば、他の形状、構造でも良い。
【0022】前記限界バルブ4は、ダイアフラムバルブ2
に隣接した上部室16と上部カバー15との間に設けられ、
周囲にフランジ41を有しているダイアフラム40と、中心
開口43を有しているプラグ部分42と、該プラグ部分42が
嵌合可能とされた、上部カバー15の中心部の中心凹部15
1とを有し、手動リリーフバルブ5が連続的に開放状態に
なったり、あるいは電動リリーフバルブ6が機械的にあ
るいは電気的に故障して偶然に開かれるとき、プラグ部
分42が中心開口43に嵌合され閉鎖するようになってい
る。
【0023】前記手動リリーフバルブ5は、上部カバー1
5の片側に形成されたリリーフバルブ座52と、このリリ
ーフバルブ座52に形成された第1リリーフバルブ開口15
4を常閉するリリーフバルブ部材51と、このリリーフバ
ルブ部材51が固定されたプランジャ53と、バルブ本体1
のトップハウジング18の片側に設けられ、内部に前記プ
ランジャ53が往復運動的に保持されたバルブハウジング
50と、このバルブハウジング50内に形成され、上部カバ
ー15と前記限界バルブ4との間に形成された最上部室17
が上部カバー15に形成された第1逃がし通路152を介し
て連通される逃がし室5aと、プランジャ53とバルブハウ
ジング50との間に形成される隙間530と、前記プランジ
ャ53内に摺動可能に設けられたピストン531と、該ピス
トン531から外方(あるいは上方)に突出された従動ロ
ッド54と、トップハウジング18から外方に突出されたプ
ッシュボタン55と、このプッシュボタン55を押すことに
より従動ロッド54を介してピストン531が押下げられ、
ピストン531とプランジャ53の間に設けられ、リリーフ
バルブ座52により第1リリーフバルブ開口154を閉鎖す
るようにリリーフバルブ部材51を常時付勢する引張ばね
532とを有している。
【0024】また、前記プッシュボタン55は、ユーザー
により押されるべく当該プッシュボタンを常時外方(上
方)に付勢するように、トップハウジング18に固定され
たボタンケース550内に保持されたばね552と、従動ロッ
ド54の方へ突出されたプッシュロッド551と、このロッ
ド551に連結された押下げ部材553と、ダイアフラムバル
ブ2を開くときに、リリーフバルブ部材51を開くために
(図1から図2まで)、プッシュボタン55の押下げにより
従動ロッド54を押下げるように、プッシュロッド551と
連結された押下げ部材553とを有している。
【0025】前記電動リリーフバルブ6は、トップハウ
ジング18に取付けられたコントローラ7により制御され
るソレノイドバルブあるいは他の電動バルブであり、フ
ラシュバルブに近づくユーザーの存在を検出するセンサ
71と、タイミング時間あるいは他の機能制御作動モード
のようなプログラムが予め記録された集積回路を備えた
コントロール回路72と、及び多数の電池からなる電源73
とを有している。コントローラ7及びソレノイドバルブ
は、公知技術であり、ここでは詳細に説明しない。
【0026】電動リリーフバルブ6及び手動リリーフバ
ルブ5は、トップハウジング18の直径の対向する側に配
置され、本発明のバルブ本体1と共にコンパクトな装置
を形成するように、前記ハウジング18内のスペースある
いは容積を有効に利用している。
【0027】電動リリーフバルブ6は、公知の電磁リリ
ーフバルブであるが、図示されているように、上部カバ
ー15の他側部に形成され、バルブ座62に形成された第2
リリーフバルブ開口155を常閉するバルブ部材61と、当
該バルブ部材61と共に引張ばね65により常時付勢されて
弾性保持され、前記第2リリーフバルブ開口155を閉鎖す
るためのコア63と、前記バルブ部材61を開くためのコア
63を磁気的に引きつける磁石64とを有し、コントローラ
7のセンサ71によって自動的に作動されるとき、上部カ
バー15の形成された第2の逃がし通路153と連通するよう
に前記第2リリーフバルブ開口155が開放され、最上部室
17が逃がし通路153、リリーフバルブ開口155及びリリー
フポート19を介して連通状態となり、最上部室17から水
を放出する。なお、図中「65」は、ばねである自己制御
バルブ8は、引張ばね83によりホルダー84上に弾性的か
つ摺動可能に保持されたバルブステム82と、該バルブス
テム82の頂部に設けられたバルブディスク81と、当該バ
ルブディスク81と出口パイプ12との間に形成された環状
ポート80とを有し、前記ホルダー84には、少なくとも1
つの放出開口85が形成され、かつダイアフラムバルブ2
の下流で出口パイプ12に保持されており、また、環状ポ
ート80は、環状領域を減少させるために、出口パイプ12
に向かって先細りとされ、バルブディスク81上を流れる
水の高圧によって、ディスク81は、環状ポート80の減少
領域下流方向(下方)へ押圧され、これにより一定の水
の流れ状態を維持する。「押し寄せるような」高圧が消
えた後は、引張ばね83は、前記ポートの領域を回復する
ためにバルブディスク81を上方へ戻す。
【0028】手動で本発明(図1−図2)を使用するとき
には、プッシュボタン55が下方へ押下げられるが、この
押下げにより従動ロッド54は下降し、ピストン531が下
方へ押され、プランジャ53内の水が外方に絞り出され、
プランジャ53とバルブハウジング50との間の隙間530を
介して逃がし通路152より最上部室17に流れる。そし
て、プッシュボタン55がユーザーの加圧より開放される
と、水圧はピストン531を上方へ押圧し(スプリング532
も圧縮され)、図2に示すように、バルブ座52と第1リ
リーフバルブ開口154を開き、圧力を開放し、リリーフ
ポート19、排出通路191及び出口パイプ12を介して水を
排出する。
【0029】一旦ダイアフラムバルブ2の下流側(室1
6、17)で圧力が低下すると、ダイアフラムバルブ2が排
出開口20を開き、当該排出開口20を介して入口パイプ11
からの水Wが出口パイプ12に一挙に排水される。
【0030】圧縮された引張ばね532が、徐々に元に戻
されると、リリーフバルブ部材51が下降し、リリーフバ
ルブ座52及び第1リリーフバルブ開口154を再び閉じ
る。水は、ダイアフラム22と40の上下の平衡状態を維持
するために、入口開口25、ダイアフラムバルブ2の開放
孔231及び限界バルブ4の中心開口43を介して室16、17に
連続的に流れる。それから可撓性のダイアフラム40、22
は、(図3に示す点線状態から実線状態まで)自動的に
戻され、ダイアフラムバルブ2が一挙に排水される水の
流れを停止するために放出開口20を閉じる。
【0031】水が一挙に排水される時間は、プリセット
された時間によるが、この時間は、引張ばね532の弾
性、手動リリーフバルブ5の関連移動している部材の隙
間、第1逃がし通路152や第1リリーフバルブ開口154の直
径などで変化する。
【0032】自動的に水を一挙に流すには、コントロー
ラ7のセンサ71がユーザーの存在を感知し、電動リリー
フバルブ(ソレノイドバルブ)6を開くことにより第2リ
リーフバルブ開口155を開き、圧力を逃がし、そして、
第2逃がし通路153、前記開口155、リリーフポート19及
び排出通路191を介して出口パイプ12に前記室16、17内
の水を排出する。それからダイアフラムバルブ2は、ト
イレ、便器あるいは他の配管工事システムに一挙に水を
流して洗うために開かれる。
【0033】コントローラ7によってプリセットされた
一挙に水を流す時間が経過したとき、電動リリーフバル
ブ6は閉鎖され、ダイアフラムバルブ2は、水流を停止す
るために閉鎖される。
【0034】コントローラ7は、周期的にあるいは間欠
的にバルブを開くための予めプログラムされたタイミン
グ・シーケンスを有するように設計しても良い。本発明
は、例えばガーデニング等のような自動的なスプリンク
ラ・システムとしても使用できる。
【0035】手動式リリーフバルブ5あるいは電動リリ
ーフバルブ6のいずれかが、偶発的な故障あるいは自動
閉鎖ができない場合には、限界バルブ4上の最上部室17
の水圧は排出され、室16内の水圧は、限界バルブ4のダ
イアフラム40を上方へ押圧し、プラグ部分42の中心開口
43を閉鎖し、図4に示すように第1及び第2の逃がし通
路152、153をシールする。これにより2つのリリーフバ
ルブ5、6のバルブ開口154、155を通って流れる予期しな
い水が停止し、水の無駄を防止する。仮に手動式リリー
フバルブ5が、例えばプッシュボタン55を連続的に押す
ことによって、故意に開かれても、限界バルブ4は(図4
に示すように)逃がし通路152,153を閉じ、前述の予期
しない水の無駄を防ぐ。
【0036】手動式リリーフバルブ5が、リリーフバル
ブ座52上のリリーフバルブ部材51を再度閉じるように修
理あるいは修復された場合には、限界バルブ4のダイア
フラム40が復元を開始するように、プッシュボタン55を
何度か押し、図4に点線で示されるように、中心開口4
3、室17、通路152を介して水を導く通路を形成する。そ
のとき、ダイアフラム40の弾力及び柔軟性は、手動式リ
リーフバルブ5の次の動作準備として、図1で示す平衡状
態となるように自動的に復元される。本発明は、本発明
の精神及び範囲から逸脱することなく、更に変更可能で
ある。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、従来の
配管工事用のフラシュバルブに比し、以下の優れた利点
を有する。
【0038】1. 手動式リリーフバルブは、プリセット
時間の間隔でダイアフラムバルブの開口が作動し、バル
ブはどのような電気エネルギあるいは手段なしで自動的
に再閉鎖される。
【0039】2. 手動式リリーフバルブと電動リリーフ
バルブは、ハウジング及びバルブ本体の対向し合う直径
方向端部に配置され、これらリリーフバルブから排出さ
れた水は、従来のフラシュバルブの中心ダイアフラム・
ステムに保持されたようなシールリングのない、外胴に
環状に形成された環状ポートを介して、下方へ排水をさ
れるので、従来のダイアフラムバルブの摩耗及び水漏洩
問題を解決できる。
【0040】3. フィルタ及び磁石が、水流が運ぶゴミ
や錆を濾過して取り除くために設けられているので、バ
ルブ作動が確実になる。
【0041】4. 限界バルブは、2つのリリーフバルブの
逃がし通路を自動的に閉鎖し、リリーフバルブ5又は6が
損傷を受けて閉鎖しないときでも、確実にダイアフラム
バルブが閉鎖し、水の無駄を防ぐことができる。
【0042】5. 自己制御バルブは、出口パイプから排
水される水の流れ状態を一定に維持するので、水洗機能
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のフラシュバルブを示す断面図であ
る。
【図2】 同フラシュバルブの水洗時の開放状態を示す
断面図である。
【図3】 同フラシュバルブの閉鎖状態を示す断面図で
ある。
【図4】 本発明の限界バルブによる逃がし通路の自動
的閉鎖状態を示す説明図である。
【図5】 従来のフラシュバルブを示す断面図である。
【図6】 従来の他のフラシュバルブを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…バルブ本体、 10…外胴、 101…入口、 11…入口パイプ、 12…出口パイプ、 14…内胴、 141…バルブ座、 15…上部カバー、 151…中心凹部、 152、153…逃がし通路、 154…バルブ開口、 155…第2リリーフバルブ開口、 16…上部室、 17…最上部室、 18…トップハウジング、 19…リリーフポート、 191…排出通路、 2…ダイアフラムバルブ、 20…排出開口、 21…バルブ部材、 22…ダイアフラム、 23…上部ディスク、 231…開放孔、 24…ステム、 25…入口開口、 26…内部室、 3…フィルタ、 3a…磁石、 4…限界バルブ、 40…上部ダイアフラム、 42…プラグ部分、 43…中心開口、 5…手動式リリーフバルブ、 50…バルブハウジング、 51…リリーフバルブ部材、 52…リリーフバルブ座、 53…プランジャ、 530…隙間、 531…ピストン、 532…引張ばね、 54…従動ロッド、 55…プッシュボタン、 550…ボタンケース、 551…プッシュロッド、 552…引張ばね、 553…押下げ部材、 6…電動リリーフバルブ、 61…バルブプラグ、 62…バルブ座、 63…コア、 64…磁石、 65…引張ばね、 7…コントローラ、 71…センサ、 8…自己制御バルブ、 80…環状ポート、 81…バルブディスク、 82…バルブステム、 83…引張ばね、 84…ホルダー、 85…放出開口。

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を供給する入口パイプ(11)及び、水
    を一挙に流して排水する出口パイプ(12)を有するバル
    ブ本体(1)と、 当該バルブ本体(1)の前記入口パイプ(11)と出口パ
    イプ(12)との間に、前記出口パイプ(12)を常閉する
    ように設けられたダイアフラムバルブ(2)と、 当該ダイアフラムバルブを通る水流が運ぶゴミや錆を濾
    過するために、前記ダイアフラムバルブ(2)内に設け
    られたフィルタ(3)及び磁石(3a)と、 前記バルブ本体(1)の上部カバー(15)とダイアフラ
    ムバルブ(2)との間のバルブ本体(1)に膜動可能に形
    成された限界バルブ(4)と、 前記上部カバー(15)の対向端部に設けられ、該上部カ
    バー(15)と前記ダイアフラムバルブ(2)の間の室
    と、前記バルブ本体に環状に形成されかつ前記出口パイ
    プ(12)と連通されたリリーフポート(19)とが、前記
    上部カバー(15)に形成された2つの逃がし通路(152、
    153)を介して連通する状態を制御する、手動式リリー
    フバルブ(5)及び、前記バルブ本体(1)に載置された
    コントローラ(7)により作動される電動リリーフバル
    ブ(6)と、 前記出口パイプ(12)より一挙に排水される水の流れ状
    態を一定に維持するため、前記出口パイプ(12)に弾性
    的に設けられた自己制御バルブ(8)とを有し、 前記手動式リリーフバルブ(5)の手動操作あるいは前
    記電動リリーフバルブ(6)の自動操作により各リリー
    フバルブ(5、6)が開くと、前記ダイアフラムバルブ
    (2)と前記上部カバー(15)との間の前記室内の水圧
    と水が、前記ダイアフラムバルブ(2)を開くために前
    記リリーフポート(19)と出口パイプ(12)を介して排
    水され、前記リリーフバルブ(5、6)のいずれかにプリ
    セットされているプリセット時間だけ前記出口パイプ
    (12)より排水され、 また、前記両リリーフバルブ(5、6)と前記ダイアフラ
    ムバルブ(2)のどちらかは、前記プリセット時間の経
    過により再閉鎖され、いずれかのリリーフバルブ(5、
    6)の開放により、前記限界バルブ(4)が水損失を停止
    するために前記通路(152、153)を自動的に閉鎖するよ
    うにしたことを特徴とするフラシュバルブ。
  2. 【請求項2】 前記バルブ本体(1)は、 前記入口パイプ(11)が連結された外胴(10)と、 当該外胴(10)内に設けられ、前記外胴(10)との間に
    形成された入口(101)を介して前記入口パイプ(11)
    と連通された内胴(14)と、 前記外胴(10)の上部に固定された前記上部カバー(1
    5)と、 該上部カバー(15)、前記内胴及び外胴(14、10)の間
    に形成された前記ダイアフラムバルブ(2)と前記限界
    バルブ(4)との間に形成される上部室(16)と、 前記限界バルブ(4)と上部カバー15)との間に形成さ
    れる最上部室(17)と、 内部に前記手動式リリーフバルブ(5)、電動リリーフ
    バルブ(6)及びコントローラ(7)が設けられ、前記上
    部カバー(15)より上のバルブ本体(1)の頂部に取付
    けられるトップハウジング(18)とを有し、 前記リリーフポート(19)は、外胴(10)内に環状に形
    成され、手動式リリーフバルブ(5)と電動リリーフバ
    ルブ(6)を介して最上部室(17)と連通され、また前
    記リリーフポート(19)と出口パイプ(12)との間を排
    出通路(191)により連通するようにしたことを特徴と
    する請求項1に記載のフラシュバルブ。
  3. 【請求項3】 前記ダイアフラムバルブ(2)は、 ステム(24)に取付けられ、通常は前記内胴(14)の上
    端部に形成されたバルブ座(141)に載置されるバルブ
    部材(21)と、 前記ステム(24)に固定された上部ディスク(23)に環
    状に形成され、上部カバー(15)と外胴(10)との間に
    取付けられるダイアフラム(22)と、 前記内胴(14)と外胴(10)との間に環状に形成された
    入口(101)から前記上部ディスク(23)の下部に形成
    された内部室(26)に水を導くように、前記ダイアフラ
    ム(22)とバルブ部材(21)との間に環状に形成した入
    口開口(25)と、 前記ダイアフラムバルブ(2)と限界バルブ(4)との間
    の上部室(16)と前記内部室(26)とを挿通するように
    前記上部ディスク(23)に形成された開放孔(231)と
    を有し、 前記バルブ部材(21)が開かれる時、当該バルブ部材
    (21)とバルブ座(141)との間に排出開口(20)が形
    成されるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の
    フラシュバルブ。
  4. 【請求項4】 前記ダイアフラムバルブ(2)は、前記
    入口開口(25)と開放孔(231)との間の前記内部室(2
    6)に、入口パイプからの水が運ぶゴミを濾過するため
    の、前記フィルタ(3)を保持していることを特徴とす
    る請求項3に記載のフラシュバルブ。
  5. 【請求項5】 前記ダイアフラムバルブ(2)は、水流
    中の錆を磁気的に引きつけるために、前記ステム(24)
    にカラーとして外装された前記磁石(3a)を有すること
    を特徴とする請求項3に記載のフラシュバルブ。
  6. 【請求項6】 前記限界バルブ(4)は、 上部カバー(15)内に環状に取付けられたフランジ(4
    1)を有し、かつダイアフラムバルブ(2)に隣接する上
    部室(16)と上部カバー(15)の間に位置された上部ダ
    イアフラム(40)と、 内部に中心開口(43)が形成されたプラグ部分(42)と
    を有し、 前記手動式リリーフバルブ(5)が連続的に開かれるか
    あるいは電動リリーフバルブ(6)が偶然に開かれる
    時、前記中心開口(43)を閉鎖するために、上部カバー
    (15)の中心部の形成した中心凹部(151)に前記プラ
    グ部分(42)が係合するようにしたことを特徴とする請
    求項2に記載のフラシュバルブ。
  7. 【請求項7】 前記手動式リリーフバルブ(5)は、 前記上部カバー(15)の片側に形成されたリリーフバル
    ブ座(52)に設けられた第1リリーフバルブ開口(15
    4)を常閉するリリーフバルブ部材(51)と、 前記トップハウジング(18)の片側に設けられたバルブ
    ハウジング(50)に往復動可能に保持され、前記リリー
    フバルブ部材(51)と共に取付けられたプランジャ(5
    3)と、 前記バルブハウジング(50)に形成され、上部カバー
    (15)に形成された第1逃がし通路(152)を介して、
    上部カバー(15)と限界バルブ(4)との間の最上部室
    (17)と連通された逃がし室(5a)と、 前記プランジャ(53)とバルブハウジング(50)との間
    に形成される隙間(530)と、 前記プランジャ(53)内で摺動可能に保持され、下方に
    従動ロッド(54)が突出され、前記トップハウジング
    (18)から外方に突出されたプッシュボタン(55)によ
    って押下げられるピストン(531)と、 前記リリーフバルブ部材(51)に隣接するプランジャ
    (53)と前記ピストン(531)との間に保持され、バル
    ブ座(52)とバルブ開口(154)を閉鎖するために常時前
    記リリーフバルブ部材(51)を付勢する引張ばね(53
    2)と、を有する請求項2に記載のフラシュバルブ。
  8. 【請求項8】 前記プッシュボタン(55)は、 前記トップハウジング(18)内に取付けられたボタンケ
    ース(550)内に保持され、ユーザーの指によって押下
    げられるように、通常はプッシュボタンを外方に付勢す
    る引張ばね(552)と、 当該プッシュボタンから前記手動式リリーフバルブ
    (5)の従動ロッド(54)に向かって突出されたプッシ
    ュロッド(551)と、 当該プッシュロッド(551)と連結され、前記リリーフ
    バルブ部材(51)を開くために、前記プッシュボタン
    (55)の押下げにより従動ロッド(54)を押下げるよう
    にした押下げ部材(553)と、を有する請求項7に記載の
    フラシュバルブ。
  9. 【請求項9】 前記電動リリーフバルブ(6)は、ソレ
    ノイドバルブであり、 前記上部カバー(15)の片側に形成されたバルブ座(6
    2)に設けられた第2リリーフバルブ開口(155)を常閉
    するバルブプラグ(61)と、 前記第2リリーフバルブ開口(155)を閉鎖するためのコ
    ア(63)と、 前記第2リリーフバルブ開口(155)及びダイアフラムバ
    ルブ(2)を開くために、前記コントローラ(7)のセン
    サ(71)により自動的に作動される時、前記バルブプラ
    グ(61)を開くため前記コア(63)を磁気的に引きつけ
    る磁石(64)とを有し、 前記コア(63)は当該コア(63)と前記バルブプラグ
    (61)を常時付勢する引張ばね(65)により弾性的に保
    持されたことを特徴とする請求項1に記載のフラシュバ
    ルブ。
  10. 【請求項10】 前記自己制御バルブ(8)は、 少なくとも1つの放出開口(85)が形成されかつ前記ダ
    イアフラムバルブ(2)下流の出口パイプ(12)内に保
    持されたホルダー(84)と、 当該ホルダー(84)に引張ばね(83)により弾性的にか
    つ摺動可能に保持されたバルブステム(82)に形成され
    たバルブディスク(81)と、 当該バルブディスク(81)と出口パイプ(12)との間に
    形成される環状ポート(80)とを有し、 当該環状ポート(80)は、該環状ポート(80)が有する
    環状領域を減ずるように前記出口パイプ(12)に向かっ
    て先細りにされ、これにより前記バルブディスク(81)
    上を一挙に流れる水流の高圧により当該バルブディスク
    (81)が前記環状ポート(80)の減少された領域の下流
    側へ押され、一挙に流れる水流の流れ状態を一定となる
    ように維持するようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載のフラシュバルブ。
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