JP2004108453A - ヒンジ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一対のヒンジ部材を、第1、第2の位置にクリック感をもって維持し、かつ第1の位置側から第2の位置側へ自動的に回転させる。
【解決手段】回転部材3をヒンジ本体2にヒンジ軸4を介して回転可能に、かつ移動不能に設ける。可動部材6をヒンジ本体2に回転不能に、かつ移動可能に設ける。可動部材6をコイルばね7によりカム部材8を介して回転部材3に当接させる。回転部材3には、一対の球体12A,12Bを点対称に設ける。可動部材6には、第1、第2の位置において球体12A,12Bが嵌まり込む一対の凹部6b,6cを形成する。カム部材8は、ヒンジ軸4に対し第1の位置と第2の位置との間の所定の駆動角度範囲において回転不能に連結する。カム部材8と可動部材6との当接面間には、駆動角度範囲においてコイルばね7の付勢力を、カム部材8を第1の位置側から第2の位置側へ回転させる回転付勢力に変換するカム機構9を設ける。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、携帯電話機やノートブック型パソコン等に用いるのに好適なヒンジ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のヒンジ装置は、回転軸線上に回転可能に、かつ移動可能に配置された一対のヒンジ部材と、この一対のヒンジ部材の一方を他方に当接させるコイルばね等の付勢手段とを備えている。一方のヒンジ部材は、例えば携帯電話機の送話部に取り付けられ、他方のヒンジ部材は携帯電話機の受話部に取り付けられる。これにより、送話部と受話部とが一対のヒンジ部材を介して回転可能に連結されている。
【0003】
一対のヒンジ部材の当接面の一方には、回転軸線を中心として点対称に配置された一対の凹部が形成され、他方の当接面には、回転軸線を中心として点対称に配置された凸部が形成されている。この一対の凸部は、受話部を送話部に突き当たった不使用位置(第1の位置)に回転させると、回転軸線を中心とする周方向の一側部が一対の凹部の一側部にそれぞれ突き当たる。受話部を不使用位置から所定角度離れた通話位置(第2の位置)に回転させると、一対の凸部の他側部が一対の凹部の他側部にそれぞれ突き当たる。したがって、受話部を不使用位置又は通話位置の直前まで、つまり各凸部の中央部が各凹部の周縁部に入り込むまで回転させると、それ以降は受話部が自動的に閉回転又は開回転し、受話部をクリック感をもって閉位置又は開位置に維持することができる(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、別の従来例では、一対のヒンジ部材の当接面間にカム面を有するカム機構が設けられている。このカム機構により、受話部が不使用位置に維持されるとともに、受話部を不使用位置から通話位置側へ向って所定角度だけ回転させると、その後は受話部が通話位置まで自動的に回転させられて当該通話位置に維持されるようになっている(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−181031号公報(第4頁、第7図)
【特許文献2】
特開平8−317025号公報(図1、図8)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載されたヒンジ装置においては、受話部を手で開回転させなければならない。この場合、両手が使用可能であれば、問題なく受話部を開回転させることができるが、一方の手に荷物等を持っている場合等のように、片方の手だけで受話部を開回転させなければならないときには、受話部を小さな角度だけ回転させることは比較的容易にできるが、大きな角度を回転させることが困難であった。特に、受話部を不使用位置から通話位置まで片方の手だけで回転させることはほとんど不可能であった。
【0007】
一方、特許文献2に記載のものにおいては、コイルばねの付勢力を一対のヒンジ部材にバランスよく作用させるために、カム面を一対形成する必要があり、そのためにカム面は回転軸線を中心として点対称に形成される。すなわち、一対のカム面は、回転軸線を中心とする円周上に180°毎に形成される。この場合、カム面の周方向の長さが、例えば140°程度の短いものであれば問題ないが、受話部の閉位置から開位置までの回転角度は通常160°程度である。仮に、160°であるとすると、一対のカム面の両端部間には、20°の余裕しかない。しかるに、一対のカム面の周方向の長さ(中心角)は、フォロワとの接触長さに余裕を持たせるために、160°以上の長さにする必要がある。しかも、一方のカム面の始端と他方のカム面の終端との間に形成される垂直面と、カム面に接触するフォロワとの間にも隙間が必要である。このため、特許文献2に記載のものにおいては、受話部の回転角度が大きい場合に設計、製作が実際的には困難になるという問題があった。また、受話部を閉位置及び開位置においてクリック感を回転、維持することができないという問題があった。
【0008】
この発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、例えば携帯電話機に用いられた場合には、受話部をクリック感をもって閉位置(第1の位置)又は開位置(第2の位置)に回転、維持することができるのは勿論のこと、受話部を第1の位置から第2の位置側へ小さい角度だけ手動で回転させた後は、受話部を自動的に第2の位置側へ回転させることができるヒンジ装置を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決するために、回転軸線上に相対回転可能に、かつ相対移動可能に連結された一対のヒンジ部材と、上記回転軸線上に上記一対のヒンジ部材の一方と対向して配置され、当該一方のヒンジ部材を他方のヒンジ部材に当接させる付勢手段とを備え、上記一対のヒンジ部材の互いに当接する当接面の一方には、一対の凹部が上記回転軸線を中心として点対称に設けられ、他方の当接面には一対の凸部が上記回転軸線を中心として点対称に設けられ、上記他方のヒンジ部材が上記一方のヒンジ部材に対して所定の第1の位置に位置しているときには、第1の組み合わせをなす上記一対の凸部と上記一対の凹部との上記回転軸線を中心とする周方向の一側部どうしが接触し、上記他方のヒンジ部材が上記一方のヒンジ部材に対して上記第1の位置から一方向へ所定角度だけ離れた第2の位置に位置しているときには、第2の組み合わせをなす上記一対の凸部と上記一対の凹部との上記回転軸線を中心とする周方向の他側部どうしが接触するヒンジ装置において、上記一方のヒンジ部材と上記付勢手段との間に、上記付勢手段によって上記一方のヒンジ部材に当接させられるカム部材を上記回転軸線方向へ移動可能に、かつ上記回転軸線を中心として回転可能に設け、このカム部材と上記一方のヒンジ部材との間には、上記他方のヒンジ部材が上記第1の位置と上記第2の位置との間の所定の駆動角度範囲に位置しているときに、上記付勢手段の上記カム部材に対する上記回転軸線方向への付勢力を、上記カム部材を上記第1の位置側から上記第2の位置側へ向って付勢する回転付勢力に変換するカム機構を設け、上記カム部材を上記所定の駆動角度範囲に位置している上記他方のヒンジ部材に回転不能に連結したことを特徴としている。
【0010】
この場合、軸線を上記回転軸線と一致させて配置されたヒンジ軸をさらに備え、上記一方のヒンジ部材が上記ヒンジ軸により回転可能に、かつ上記回転軸線方向へ移動可能に貫通され、上記他方のヒンジ部材が上記ヒンジ軸に回転不能に、かつ上記一方のヒンジ部材に対し上記回転軸線に沿って所定の位置から離れる方向へ移動不能に連結され、上記カム部材が上記ヒンジ軸により移動可能に貫通され、しかも上記カム部材は、上記他方のヒンジ部材が上記駆動角度範囲に位置しているときには上記ヒンジ軸に回転不能に連結されていることが望ましい。
上記付勢手段としてコイルばねが用いられ、このコイルばねが上記ヒンジ軸の上記一方のヒンジ部材から上記他方のヒンジ部材側と逆側へ向って延び出す部分に外挿されていることが望ましい。
軸線を上記回転軸線と一致させた筒状のヒンジ本体をさらに備え、上記コイルばね、上記カム部材及び上記一方のヒンジ部材が上記ヒンジ本体の内部にその一端側から他端側へ向かって順次挿入され、上記他方のヒンジ部材の少なくとも一部が上記ヒンジ本体の他端部から外部に突出させられ、上記一方のヒンジ部材が上記ヒンジ本体に回転不能に、かつ上記回転軸線方向へ移動可能に収容され、上記カム部材が上記ヒンジ本体に回転可能に、かつ上記回転軸線方向へ移動可能に収容され、上記ヒンジ軸が上記ヒンジ本体に回転可能に挿入されるとともに、上記ヒンジ本体の一端側から他端側へ向う方向へ所定の位置を越えて移動するのを阻止されていることが望ましい。
上記駆動角度範囲が、上記第1の位置と上記第2の位置とを除く角度範囲であることが望ましい。
上記駆動角度範囲は、上記一対の凸部が第1の組み合わせをなす上記一対の凹部から脱出する直前における上記他方のヒンジ部材の回転位置と、上記一対の凸部がこれと第2の組み合わせをなす上記一対の凹部に入り込んだ直後における上記他方のヒンジ部材の回転位置との間の角度範囲であってもよい。
また、上記駆動角度範囲は、上記一対の凸部がこれと第1の組み合わせをなす上記一対の凹部から脱出する直前における上記他方のヒンジ部材の回転位置と、上記一対の凸部がこれと第2の組み合わせをなす上記一対の凹部に入り込む位置から上記第1の位置側へ所定の離間角度だけ離れた位置に位置しているときにおける上記他方のヒンジ部材の回転位置との間の角度範囲であってもうよい。その場合には、上記一対のヒンジ部材の当接面のうちの上記一対の凹部が形成された一方の当接面には、上記他方のヒンジ部材が第1の位置側から第2の位置側へ回転したときに上記一対の凸部が入り込む側における上記一対の凹部の側部から上記回転軸線を中心として周方向へ少なくとも上記離間角度だけ延びる一対の傾斜面が形成されており、上記傾斜面は、周方向の先端から上記凹部側向うにしたがって上記凹部が形成された上記一方のヒンジ部材の当接面から上記凹部の深さ方向へ漸次離間するように傾斜させられ、上記一対の凸部が上記一対の傾斜面に当接することにより、上記付勢手段の付勢力が上記他方のヒンジ部材を第1の位置側から第2の位置側へ回転させる回転付勢力に変換され、この回転付勢力によって上記一対の凸部がこれと第2の組み合わせをなす一対の凹部に入り込むまで上記他方のヒンジ部材が上記第1の位置側から上記第2の位置側へ回転させられることが望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図1〜図15を参照して説明する。
図1〜図14は、この発明に係るヒンジ装置を携帯電話機に用いた一実施の形態を示す。まず、携帯電話機Aについて説明すると、図1に示すように、携帯電話機Aは、送話部Bと受話部Cとを有している。送話部Bの受話部C側の一端部の両側には、連結筒部B1,B2が形成されている。受話部Cの送話部B側の一端部には、連結筒部C1,C2が形成されている。連結筒部C1,C2は、連結筒部B1,B2の間に配置されている。連結筒部C1は、連結筒部B1に隣接し、連結筒部B1と対をなしている。連結筒部C2は、連結筒部B2に隣接し、連結筒部B2と対をなしている。一方の対をなす連結筒部B1,C1は、この発明に係るヒンジ装置1(図2参照)を介して回転可能に連結されている。他方の対をなす連結筒部B2,C2は,軸体(図示せず)を介して回転可能に連結されている。これにより、送話部Bと受話部Cとが回転軸線Lを中心として回転可能に連結されている。勿論、連結部材B2,C2もこの発明に係るヒンジ装置1によって回転可能に連結してもよい。送話部Bと受話部Cとの回転範囲は、図1(B)において想像線で示すように、受話部Cが送話部Bの前面に突き当たった不使用位置(第1の位置)と、不使用位置から所定角度(この実施の形態では160°)だけ離れた通話位置との間に規制されている。
【0012】
図2に示すように、ヒンジ装置1は、ヒンジ本体2と回転部材(他方のヒンジ部材)3とを備えている。ヒンジ本体2は、その軸線を回転軸線Lと一致させた状態で連結筒部C1に回転不能に嵌合されている。回転部材3は、その軸線を回転軸線Lと一致させた状態で連結筒部B1に回転不能に嵌合されている。ヒンジ本体2と回転部材3とは、軸線を回転軸線Lと一致させたヒンジ軸4によって回転可能に連結されている。この結果、連結筒部B1,C1が、ヒンジ装置1を介して回転可能に連結され、ひいては送話部Bと受話部Cとがヒンジ装置1により回転軸線Lを中心として回転可能に連結されている。
なお、説明の便宜上、以下においては、受話部Cが送話部Bに対して回転し、その結果回転部材3がヒンジ本体2に対して回転するものとする。
【0013】
図3及び図4に示すように、ヒンジ装置1は、上記ヒンジ本体2、回転部材3及びヒンジ軸4に加え、回転筒5、可動部材(一方のヒンジ部材)6、コイルばね(付勢手段)7及びカム部材8を備えている。
【0014】
ヒンジ本体2は、図3及び図5に示すように、円筒状をなしている。ヒンジ本体2の内部の一端側(図5において左端側)には、小径孔部2aが形成され、他端側には大径部2bが形成されている。
【0015】
ヒンジ本体2の小径孔部2aには、回転筒5が回転可能に挿入されている。図3、図4及び図6に示すように、回転筒5は、一端部(図3において左端部)に底部5aを有し、他端部が開口した有底円筒状をなしており、底部5aをヒンジ本体2の一端側に位置させた状態で小径孔部2aに挿入されている。回転筒5の外径は、小径孔部2aの内径より若干小径になっており、回転筒5の外周面と小径孔部2aの外周面との間には、間隔の狭い環状の間隙(図示せず)が形成されている。この間隙には、粘性流体(図示せず)が充填されており、小径孔部2aの内周面、回転筒5の外周面及び粘性流体によってダンパ機構が構成されている。このダンパ機構により、回転筒5の高速回転が阻止され、回転筒5は低速でのみ回転するようになっている。なお、回転筒5の外周面の両端部と小径孔部2aの内周面の両端部との各間には、Oリング等のシール部材11が設けられ、それによって粘性流体が小径孔部2aの内周面と回転筒5の外周面との間の間隙から外部に漏れることが防止されている。
【0016】
図3、図4及び図7に示すように、上記ヒンジ軸4は、円板状をなす頭部4aと、この頭部4aの一端面から直角に延び出す大径軸部4bと、この大径軸部4bの先端面からさらに延び出す小径軸部4cとを有している。頭部4a、大径軸部4b及び小径軸部4cは互いの軸線を一致させて一体に形成されている。ヒンジ軸4は、ヒンジ本体2内にその一端部(図3の左端部)から挿入されており、頭部4aがヒンジ本体2の一端面に突き当たっている。これにより、ヒンジ軸4は、ヒンジ本体2の一端側から他端側へ向う方向への移動が阻止されている。ヒンジ軸4の大径軸部4bは、回転筒5の底部5aに形成された貫通孔5bに回転不能に嵌合されている。これにより、ヒンジ軸4が回転筒5と一体に回転するとともに、ヒンジ軸4の一端部が回転筒5を介してヒンジ本体2の一端部に回転可能に支持されている。
【0017】
図3に示すように、上記回転部材3は、ヒンジ本体2の他端側(図3において右側)の外部に配置されている。回転部材3は、その全体がヒンジ本体2の外部に配置されているが、その一部をヒンジ本体2の大径孔部2bに回転可能に嵌合させてもよい。回転部材3のヒンジ本体2と対向する一端面(図3において左端面)は、ヒンジ本体2の他端面(図3において右端面)に突き当たっている。これにより、回転部材3は、ヒンジ本体2の他端側から一端側へ移動することが阻止されている。回転部材3の中央部には、回転軸線L上を貫通する貫通孔3aが形成されている。この貫通孔3aには、ヒンジ本体2の他端部から外部に突出したヒンジ軸4の小径軸部4cが回転不能に挿通されている。したがって、回転部材3は、ヒンジ軸4及び回転筒5と一体に回転する。
【0018】
図3に示すように、ヒンジ軸4の小径軸部4cの先端部は、回転部材3の貫通孔3aを貫通してその外部に突出している。この回転部材3から突出した端部が加締められることにより、ヒンジ軸4の小径軸部4cの先端部には、フランジ状のストッパ部4dが形成されている。このストッパ部4dが後述するスペーサ13を介して回転部材3に突き当たることにより、回転部材3がヒンジ本体2の一端側から他端側へ移動することが阻止されている。しかも、頭部4aがヒンジ本体2の一端面に突き当たるとともに、回転部材3がヒンジ本体2の他端面に突き当たっているので、ヒンジ本体2と回転部材3とは、ヒンジ軸4の頭部4a及びストッパ部4dによりほぼ挟持された状態になっている。これにより、ヒンジ本体2及び回転部材3がヒンジ軸4を介して回転可能に、かつ回転軸線L方向へ移動可能に連結されるのみならず、ヒンジ本体2、回転部材3、ヒンジ軸4及び回転筒5並びに後述する可動部材6、コイルばね7及カム部材8がユニット化(一体化)されている。
【0019】
図3に示すように、ヒンジ本体2の大径孔部2bには、可動部材6が回転不能に、かつ回転軸線L方向へ移動可能に嵌合されている。可動部材6の中央部は、ヒンジ軸4の小径軸部4cによって回転可能に貫通されている。したがって、可動部材6は、回転部材3及びヒンジ軸4が回転しても回転することがなく、ヒンジ本体2とともに停止状態を維持する。なお、ヒンジ軸4の小径軸部4cが可動部材6の中央部に回転可能に嵌合することにより、ヒンジ軸4の他端部(小径軸部4c)が可動部材6を介してヒンジ本体2の他端部に回転可能に支持されている。
【0020】
可動部材6は、回転筒5内に収容されたコイルばね7により、後述するカム部材8を介して回転軸線L方向へ付勢され、回転部材3に当接させられている。可動部材6の回転部材3に対する当接面(図3における右端面)6aには、図9に示すように、一対の凹部6b,6cが形成されている。一対の凹部6b,6cは、回転軸線Lを中心として点対称に配置されている。各凹部6b,6cを区画する壁面は、半球面によって形成されているが、円錐面又は可動部材6の径方向に延びる半円筒面等によって形成してもよい。
【0021】
図3及び図8に示すように、回転部材3の可動部材6との当接面(図3における左端面)3bには、一対の収容凹部3c,3cが形成されている。各収容凹部3cは、半円状をなしており、回転軸線Lを中心として点対称に配置されている。しかも、収容凹部3c,3cは、凹部6b,6cが配置された円周と同一直径を有する円周上に配置されている。各収容凹部3c,3cには、球体(凸部)12A,12Bがそれぞれのほぼ半分を可動部材6側に突出させた状態で回転可能に、かつ離脱不能に設けられている。この球体12A,12Bは、コイルばね7の付勢力により、可動部材6の当接面6aに当接させられている。したがって、回転部材3を回転させると、球体12A,12Bが可動部材6の当接面6a上を転動し、所定の回転位置において凹部6b,6cに入り込む。
【0022】
すなわち、いま受話部Cが不使用位置に位置しているものとする。このときには、図9において想像線で示すとともに、図14において実線で示すように、球体12A,12Bが回転軸線Lを中心とする周方向における凹部6b、6cの一側部にそれぞれ入り込んでいる。そして、球体12A,12Bの一側面と凹部6b、6cの一側面とがそれぞれ押圧接触している。この状態では、可動部材6を回転部材3に押し付けるコイルばね7の付勢力が球体12A,12Bの一側面とこれにそれぞれ押圧接触する凹部6b,6cの一側面とによって回転付勢力(図14においては、「閉トルク」と記載されている。)に変換される。この回転付勢力により、受話部Cが回転部材3を介して通話位置側から不使用位置側へ回転付勢されるとともに、不使用位置に維持される。その一方、受話部Cを回転付勢力に抗して不使用位置から通話位置側へ所定角度(この実施の形態ではほぼ20°)だけ回転させると、図14において破線で示すように、球体12A,12Bが凹部6b,6cからそれぞれ脱出する。換言すれば、受話部Cを通話位置側から不使用位置側へ向って回転させたものとすると、受話部Cが不使用位置に対して20°より小さい角度だけ手前の位置まで回転すると、球体12A,12Bが凹部6b,6cの一側部にそれぞれ入り込む。すると、回転付勢力が発生し、その回転付勢力によって回転部材3が不使用位置まで回転させられ、クリック感をもって不使用位置に位置させられる。球体12A,12Bが凹部6b,6cからそれぞれ脱出すると、球体12A,12Bは可動部材6の当接面6aに当接する。このとき、当接面6aが回転軸線Lと直交する平面になっているので、球体12A,12Bは回転部材3の使用位置側への回転に伴って当接面6a上を転動する。勿論、球体12A,12Bに代えて回転部材3に凸部を一体に形成した場合には、凸部が当接面6a上を摺動する。
【0023】
受話部Cを通話位置に位置させると、図14において想像線で示すように、球体12A,12Bが凹部6b,6cにそれぞれ入り込む。それも、凹部6b,6cのうち回転軸線Lを中心とする周方向の他側部に入り込む。そして、球体12A,12Bの他側面と凹部6c、6bの他側面とがそれぞれ押圧接触する。この結果、コイルばね7の付勢力は、球体12A,12Bの一側部が凹部6b、6cの一側部に押圧接触した場合に変換される回転付勢力と逆方向に作用する回転付勢力(図14においては、「開トルク」と記載されている。)に変換される。この回転付勢力により、受話部Cが通話位置側へ回転付勢されるとともに、通話位置に維持される。受話部Cを回転付勢力に抗して通話位置から不使用位置側へ向って所定角度(この実施の形態ではほぼ20°)だけ回転させると、球体12A,12Bが凹部6c,6bからそれぞれ脱出する。換言すれば、受話部Cを不使用位置側から通話位置側へ回転させたものとすると、受話部Cが通話位置に対して20°より小さい角度だけ手前の位置まで回転すると、球体12A,12Bが凹部6b,6cの他側部に入り込むことになる。その結果、回転部材3が通話位置まで回転させられ、クリック感をもって通話位置に位置させられる。
ただし、実際には、次に述べるように、当接面6aに凹部6b,6cの他側部から周方向に延びる傾斜面6d,6eが形成されているので、球体12A,12Bは、受話部Cが通話位置から不使用位置側へ向って20°より小さい角度、例えば15°程度回転すると、凹部6b,6cから脱出するようになっている。
【0024】
図9(A)及び図11に示すように、可動部材6の当接面6aには、凹部6b,6cの他側部から周方向に向って延びる一対の傾斜面6d,6eが回転軸線Lを中心として点対称に形成されている。この傾斜面6d,6eの各先端部は、凹部6b,6cから回転軸線Lを中心として所定の離間角度だけ離れている。この実施の形態では、離間角度として45°が採用されている。したがって、受話部Cを不使用位置から通話位置側へ向って115°だけ回転させると、球体12A,12Bが傾斜面6e,6dにそれぞれ押圧接触するようになる。球体12A,12Bが傾斜面6e,6dにそれぞれ押圧接触すると、コイルばね7の付勢力が、傾斜面6d,6eによって回転付勢力に変換され、この回転付勢力によって受話部Cが不使用位置側から通話位置側へ回転させられ、それに伴って球体12A,12Bが傾斜面6e,6d上を転動する。しかも、傾斜面6d,6eが凹部6c,6bまで延びているので、球体12A,12Bは、傾斜面6e,6dを転動した後、凹部6c,6bに入り込む。したがって、受話部Cは、不使用位置から通話位置側へ向って115°だけ回転させられると、その後は自動的に通話位置まで回転させられる。
【0025】
図8に示すように、回転部材3の可動部材6側と逆側を向く端面には回転軸線Lを中心とする円孔3dが形成されている。この円孔3dには、図3に示すように、スペーサ13が挿入されている。このスペーサ13は、ヒンジ軸4の小径軸部4cによって回転不能に貫通されており、小径軸部4cの先端部に形成されたストッパ部4dに突き当たっている。これにより、スペーサ13、ひいては回転部材3が小径軸部4cから抜け出ることが阻止されている。円孔3dの底面には、環状凹部3eが形成されている。この環状凹部3eは、収容凹部3cが配置された円周と同一円周上を延びており、収容凹部3cの底部に連通している。環状凹部3eには、回転部材3より硬度の高い材質からなる補強部材14が回転可能に挿入されている。この補強部材14が球体12A,12Bに接触することにより、収容凹部3cを区画する壁面が球体12A,12Bによって擦過されて早期に摩耗することが防止されている。
【0026】
図3に示すように、上記コイルばね7と可動部材6との間には、カム部材8が配置されている。このカム部材8は、受話部Cが不使用位置と通話位置との間の所定の駆動角度範囲に位置しているときに、受話部Cを不使用位置側から通話位置側へ回転させるためのものである。そのために、カム部材8は、ヒンジ本体2回転筒5及び可動部材6に対しては回転可能、かつ回転軸線L方向へ移動可能になっているが、ヒンジ軸4に対しては回転軸線L方向へは移動可能であるものの、回転軸線Lを中心とする回転に関しては、受話部Cの回転位置に応じて回転不能な状態と所定角度だけ回転可能な状態とに切り替わるようになっている。
【0027】
すなわち、カム部材8は、コイルばね7の付勢力によって可動部材6に当接させられている。図12に示すように、カム部材8の可動部材6に対する当接面(図12(C)において上面)には、周方向に延びる一対のカム部8a,8bが回転軸線Lを中心として点対称に形成されている。カム部8aは、頂面8c、カム面8d及び底面8eを有している。頂面8cは、可動部材6に最も接近した面であり、回転軸線Lと直交する平面に形成されている。カム面8dは、頂面8cから底面8eに向って下り勾配をなす傾斜面として形成されている。底面8eは、可動部材6から最も離れた面であり、回転軸線Lと直交する平面として形成されている。カム部8bもカム部8aと同一に形成されている。カム部8aの頂面8cとカム部8bの底面8eとの間には、回転軸線Lと平行に延びる回転規制面8fが形成されている。これは、カム部8bの頂面8cとカム部8aの底面8eとの間においても同様である。
【0028】
図9及び図10に示すように、可動部材6のカム部材8に対する当接面(図9(B)において下面)には、周方向に延びる一対のカム部6f,6gが回転軸線Lを中心として点対称に形成されている。カム部6f,6gは、カム部材8のカム部8a,8bと協働して受話部Cを不使用位置側から通話位置側へ回転させるカム機構9を構成するものである。カム部6fは、頂面6h、カム面6i及び底面6jを有している。頂面6hは、カム部材8に最も接近した面であり、回転軸線Lと直交する平面に形成されている。カム面6iは、頂面6hから底面6jに向って下り勾配をなす傾斜面として形成されている。底面6jは、カム部材8から最も離れた面であり、回転軸線Lと直交する平面として形成されている。カム部6gもカム部6fと同一に形成されている。カム部6fの頂面6hとカム部6gの底面6jとの間には、回転軸線Lと平行に延びる回転規制面6kが形成されている。これは、カム部6gの頂面6hとカム部6fの底面6jとの間においても同様である。
【0029】
可動部材6のカム部6f,6gとカム部材8のカム部8a,8bとは、コイルばね7によってそれぞれ押圧接触させられている。ここで、カム部材8がヒンジ軸4に回転不能に連結され、それによって受話部Cと一体に回転するものとすると、図14に示すように、受話部Cが不使用位置に位置しているときには、カム部材8の頂面8c,8cが可動部材6の頂面6h,6hに突き当たっている。受話部Cが不使用位置から通話位置側へ向って回転し、球体12A,12Bが凹部6b、6cから脱出する直前の位置まで回転すると、可動部材6及びカム部材8のカム面6i,6i;8d,8dどうしがそれぞれ押圧接触する。この実施の形態では、受話部Cが不使用位置から通話位置側へ向ってほぼ15°回転すると、カム面6i,8dどうしが押圧接触するようになっている。カム面6i,8dが押圧接触すると、コイルばね7の付勢力が回転付勢力に変換される。この回転付勢力により、受話部Cがカム部材8、ヒンジ軸4及び回転部材3を介して不使用位置側から通話位置側へ回転付勢される。ここで、受話部Cが不使用位置から15°回転したときにおけるカム面6i,8dによる回転付勢力は、受話部Cの同位置における球体12A,12B及び凹部6b,6cによる回転付勢力より大きい。したがって、受話部Cを球体12A,12Bが凹部6b、6cから脱出する直前の位置(この実施の形態では不使用位置から通話位置側へ15°だけ離れた位置。つまり脱出位置に対して5°手前の位置)まで回転させると、その後は受話部Cが凹部6b,6cから自動的に脱出するとともに、通話位置側へ自動的に回転させられる。なお、受話部Cの回転に伴ってカム部材8は、可動部材6側へ移動する。一方、可動部材6は、回転部材3によって回転部材3側への移動が阻止されており、カム部材8に対しては停止している。したがって、カム部材8は、可動部材6に対し、回転軸線L方向へ移動しながら回転する。
【0030】
受話部Cが不使用位置から通話位置側へ向ってほぼ120°回転すると、カム部材8の頂面8c及び回転規制面8fが可動部材6の底面6j及び回転規制面6kにそれぞれ接触する。その結果、カム部材8が可動部材6側へ移動不能になるとともに、通話位置側へ回転不能になる。したがって、カム機構9には、受話部Cを不使用位置側から通話位置側へ回転させる回転付勢力が発生しなくなる。これから明かなように、この実施の形態のヒンジ装置1においては、受話部Cが不使用位置から15°離れた位置から120°離れた位置までの角度範囲、つまり105°の範囲が駆動角度範囲になっている。
【0031】
なお、カム部材8がヒンジ軸4に常時回転不能に連結されているならば、ヒンジ軸4も120°以上通話位置側へ回転不能になり、受話部Cも回転不能になる。しかし、後述するように、ヒンジ軸4は、カム部材8が可動部材6によって通話位置側への回転が阻止された後も、通話位置まで回転可能になっている。しかも、上記のように、受話部Cが不使用位置から115°離れた位置まで回転すると、球体12A,12Bが傾斜面6e、6dにそれぞれ接触することにより、受話部Cが通話位置まで自動的に回転させられる。また、このとき、可動部材6が受話部Cの回転に伴って回転部材3側へ移動するので、カム部材8は可動部材6に追随して回転部材3側へ移動する。
【0032】
回転規制面8f、6jが接触した状態から受話部Cを不使用位置側へ回転させる場合には、コイルばね7の付勢力に抗して受話部Cを回転させる。受話部Cを不使用位置に対して15°だけ手前の位置まで回転させると、カム部材8の頂面8cが可動部材6の頂面8cに乗り上がる。この結果、カム部材6には受話部Cを通話位置側へ回転させる回転付勢力が作用しなくなる。したがって、球体12A,12B及び凹部6b,6cによる不使用位置側への回転付勢力により、受話部Cが不使用位置まで回転させられる。
【0033】
カム部材8は、受話部Cが不使用位置とそこから通話位置側へ120°離れた位置との間ではヒンジ軸4に回転不能に連結されているが、120°の位置と通話位置との間では、それらの間の角度の分(160°−120°=40°)だけ相対回転可能になっている。この点について詳細に述べると次のとおりである。
【0034】
図12に示すように、カム部材8の中央部には、その一端面から他端面まで貫通する貫通孔8lがその軸線を回転軸線Lと一致させて形成されている。この貫通孔8lには、ヒンジ軸4の小径軸部4cが回転軸線L方向へ移動可能に、かつ所定範囲回転可能に挿通されている。すなわち、貫通孔8lの断面形状は、二つの小径軸部4cの中心を一致させ、かつ所定角度(この実施の形態ではほぼ40°)だけずらして重ねた合わせものの断面形状と同一の断面形状をなしており、互いに平行な一対の側面8m,8mと互いに平行な他の一対の側面8n,8nとを有している。互いに隣接する側面8mと側面8nとは、40°の角度をもって交差している。したがって、いま貫通孔8lにヒンジ軸4の小径軸部4cを挿通し、小径部4cの両側面を貫通孔8lの一方側面8m,8m(8n,8n)に接触させたものとすると、小径軸部4cはその両側面が他方の側面8n,8n(8m,8m)に接触するまでカム部材8に対して相対回転可能である。よって、小径軸部4cは、カム部材8に対して所定角度(40°)だけ相対回転可能である。
【0035】
カム部材8の可動部材6側と逆側の端面(コイルばね7側の端面)には、一対の係合凹部8p,8pが形成されている。係合凹部8pは、その内周側の側部を貫通孔8lに臨ませて形成されており、回転軸線Lを中心として点対称に配置されている。ここで、仮に一方の係合凹部8pの両側面と他方の係合凹部8pの両側面とを連続させて孔を形成したものとすると、その孔の断面形状はヒンジ軸4の大径軸部4bの断面形状とほぼ同一になっている。したがって、一対の係合凹部8p,8pには、大径軸部4bの外周部が嵌合可能であり、大径軸部4bを係合凹部8p,8pに嵌合させると、カム部材8がヒンジ軸4に回転不能に連結される。
【0036】
係合凹部8pは、その両側面が貫通孔8lの側面8m,8nのうち不使用位置側から通話位置側へ向う方向(図12の矢印方向)を向く側面8m,8mと同一平面上に位置するように配置されている。しかも、係合凹部8pは、受話部Cが不使用位置からほぼ120°回転して、カム部材8の頂面8c及び回転規制面8fが可動部材6の底面6j及び回転規制面6kに突き当たったとき、受話部Cの回転に伴うカム部材8の可動部材6側への移動により、ヒンジ軸4の大径軸部4bが係合凹部8p,8pから抜け出るようになっている。特に、この実施の形態では、前述したように、受話部Cが不使用位置から120°以上回転すると、カム部材8が可動部材6に追随して可動部材6側へ移動するので、大径軸部4bは係合凹部8p、8pから確実に脱出する。大径軸部4bが係合凹部8p,8pから脱出したときには、小径軸部4cの両側面が貫通孔8lの一方の一対の側面8m,8mに接触している。したがって、小径軸部4cは、その両側面が貫通孔8lの他方の一対の側面8n,8nに突き当たるまでカム部材8に対して通話位置側へ回転可能である。小径軸部4cの両側面が側面8n,8nに突き当たったとき、ヒンジ軸4、ひいては受話部Cが通話位置に達する。
【0037】
受話部Cを通話位置から不使用位置側へ回転させた場合には、受話部Cが通話位置から40°回転するまでは小径軸部4cがカム部材8に対して相対回転する。つまり、小径軸部4cの両側面が受話部Cの回転に伴って側面8n,8nから離間する。そして、受話部Cが通話位置から40°回転すると、小径軸部4cの両側面が貫通孔8lの側面8m,8mに突き当たる。これと同時に大径軸部4bが係合凹部8p,8pに嵌合する。この場合、傾斜面6d,6eと球体12B,12Aとによって可動部材6がカム部材8側へ移動させられ、それに追随してカム部材8が移動させられるので、大径軸部4bは係合凹部8p,8pに確実に嵌合する。大径軸部4bが係合凹部8p,8pに嵌合することにより、カム部材8がヒンジ軸4に回転不能に連結される。したがって、その後はカム部材8が受話部Cと一体に不使用位置側へ回転する。そして、受話部Cが不使用位置に達すると、カム部材8は図14に示す初期状態、つまり頂部8cが可動部材6の頂部6hに乗り上がった状態に戻る。
【0038】
上記構成のヒンジ装置において、いま図14において実線で示すように、受話部Cが不使用位置に位置しているものとする。この状態では、図13(A)に示すように、ヒンジ軸4の大径軸部4bが係合凹部8p、8pに嵌合しているので、回転部材3、ヒンジ軸4、回転筒5及びカム部材8が受話部Cと一体に回転する。受話部Cを不使用位置から通話位置に向う方向(図12及び図13の矢印方向)回転させる場合において、受話部Cが不使用位置から15°だけ回転するまでは、コイルばね7の付勢力に基づく回転付勢力に抗して受話部Cを手動で通話位置側へ回転させる。受話部Cが15°を越えて回転すると、カム部材8のカム面8dが可動部材6のカム面6iに突き当たる結果、コイルばね7およびカム面6i,8dによる回転付勢力により、受話部Cがカム部材8、ヒンジ軸4及び回転部材3を介して通話位置側へ自動的に回転させられる。このとき、カム部材8は、受話部Cの回転に伴って可動部材6側へ移動する。受話部Cが不使用位置からほぼ115°回転すると、球体12A,12Bが傾斜面6e,6dにそれぞれ突き当たるようになり、それらによって変換されるコイルばね7の回転付勢力とカム面6i,8dによる回転付勢力とにより、受話部Cが通話位置側へ回転させられる。受話部Cが120°まで回転すると、カム部材8の頂面8c及び回転規制面8fが可動部材6の底面6j及び回転規制面6kに突き当たるので、カム部材8が可動部材6側へ移動不能、かつ通話位置側へ回転不能になり、カム機構9による回転付勢力が発生しなくなる。しかるに、このときには、コイルばね7と球体12A,12B及び傾斜面6e,6dとによる回転付勢力が受話部Cに作用しており、図13(B)に示すように、ヒンジ軸4の大径軸部4bが係合凹部8pから脱出してヒンジ軸4がカム部材8に対して通話位置側へ回転可能になっているので、受話部Cは引き続いて通話位置側へ回転し続ける。受話部Cが不使用位置から145°回転すると、球体12A,12Bが凹部6c,6bに入り込む。この結果、受話部Cは、クリック感をもって通話位置まで回転させられるとともに、通話位置に維持される。また、図13(C)に示すように、ヒンジ軸4の小径軸部4cの両側面が貫通孔8lの側面8n,8nにほぼ突き当たる。
【0039】
通話位置に位置している受話部Cを不使用位置まで回転させる場合において、受話部Cが通話位置から15°回転するまでの間は、受話部Cを球体12A,12B及び凹部6c,6bによって変換されるコイルばね7の回転付勢力に抗して手動で回転させる。その後、受話部Cが通話位置から40°まで回転する間は、球体12A,12B及び傾斜面6e,6dによって変換されるコイルばね7の付勢力に抗して受話部C回転させる。なお、ここのまでの間は、カム部材8が回転することなく、ヒンジ軸4がカム部材8に対して回転している。受話部Cが通話位置から40°〜45°の間に位置しているときには、球体12A,12B及び傾斜面6e,6dによる回転付勢力に加えて、カム面6i,8dによって変換されるコイルばね7の回転付勢力に抗して受話部Cを回転させる。ヒンジ軸4の大径軸部4bが係合凹部8p,8pに嵌合するからである。受話部Cが不使用位置から45°を越えると、受話部Cをカム面6i,8dによって変換されるコイルばね7の回転付勢力に抗して手動で回転させる。受話部Cが不使用位置の15°だけ手前の位置に達すると、球体12A,12Bが凹部6b、6cに入り込む。この結果、受話部Cは、クリック感をもって不使用位置まで回転させられるとともに、不使用位置に維持される。
【0040】
このように、この実施の形態のヒンジ装置1においては、受話部Cの不使用位置と通話位置とにおいて互いに嵌まり合う一対の球体12A,12Bと一対の凹部6b、6cとを有しているから、受話部Cをクリック感をもって不使用位置及び通話位置に維持することができる。しかも、球体12A,12Bが凹部6b、6cから脱出す直前からコイルばね7及びカム機構9によって受話部Cを開位置側へ回転させるようになっているから、受話部Cを不使用位置から若干の角度だけ手動で開けば、その後は自動的に通話位置側へ回転させることができる。さらに、第1、第2ヒンジ部材たる回転部材3及び可動部材6と、付勢手段たるコイルばね7とを回転軸線L上に並べて配置しているので、ヒンジ装置の大径化を防止することができる。
【0041】
特に、この実施の形態では、受話部Cを所定の位置(不使用位置から120°の位置)までをカム機構9によって回転させ、その後はコイルばね7、球体12A,12B及び傾斜面6e,6dによって受話部Cを通話位置側へ回転させているので、カム機構9を構成するカム部6f,6g;8a,8bを無理なく設計製作することができ、しかも受話部Cを通話位置まで自動的に回転させることができる。
【0042】
図15は、この発明の他の実施の形態の受話部Cに作用する回転付勢力(閉トルク及び開トルク)を示す図である。この実施の形態においては、上記の実施の形態における傾斜面6d,6eが形成されていない。また、カム面6i,8dの周方向の長さが受話部Cの回転角度で15°から110°に対応する長さ、つまり95°に対応する長さに設定されている。したがって、この実施の形態では、不使用位置から15°〜110°の範囲が駆動角度範囲になっている。よって、受話部Cは、15°から110°までは通話位置側へ自動的に回転させることができるが、110°から140°の範囲は、受話部Cを手動で回転させることになる。換言すれば、110°から140°の範囲では、球体12A,12Bと当接面6aとの間に作用する摩擦抵抗により、受話部Cを任意の位置で停止させることができる。その他の構成は、上記実施の形態と同様である。
【0043】
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、適宜変更可能である。
例えば、上記の実施の形態は、この発明に係るヒンジ装置1を携帯電話機Aに用いたものであるが、ヒンジ装置1はノート型パソコン等にも用いることが可能である。
また、上記の実施の形態においては、回転部材3に球体(凸部)12A,12Bを設け、可動部材6に凹部6b,6cを設けているが、回転部材3に凹部を設け、可動部材6に球体を設けてもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明のヒンジ装置によれば、例えばそのヒンジ装置を携帯電話機に用いらた場合には、受話部をクリック感をもって閉位置(第1の位置)又は開位置(第2の位置)に回転、維持することができるとともに、受話部を第1の位置から第2の位置側へ小さい角度だけ手動で回転させた後は、受話部を自動的に第2の位置側へ回転させることができ、しかも小型化を達成することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のヒンジ装置が用いられた携帯電話機を、受話部を通話位置に回転させた状態で示す図であって、図1(A)はその正面図、図1(B)はその側面図である。
【図2】図1のX−X線に沿う拡大断面図である。
【図3】図1に示す携帯電話機に用いられたこの発明に係るヒンジ装置の一実施の形態を示す図であって、図3(A)は受話部を不使用位置に回転させたときの状態を示す断面図、図3(B)は受話部を通話位置に回転させたときの状態を示す断面図である。
【図4】同ヒンジ装置の分解斜視図である。
【図5】同ヒンジ装置のヒンジ本体を示す図であって、図5(A)はその断面図、図5(B)、(C)は、それぞれ図5(A)のB、C矢視図である。
【図6】同ヒンジ装置の回転筒を示す図であって、図6(A)はその断面図、図6(B)は図6(A)のB矢視図である。
【図7】同ヒンジ装置のヒンジ軸を示す図であって、図7(A)はその正面図、図7(B)は図7(A)のB矢視図である。
【図8】同ヒンジ装置の回転部材を示す図であって、図8(A)はその平面図、図8(B)は図8(A)のB−B線に沿う断面図、図8(C)はその底面図である。
【図9】同ヒンジ装置の可動部材を示す図であって、図9(A)はその平面図、図9(B)は図9(A)のB−B線に沿う断面図、図9(C)はその底面図である。
【図10】図9(C)のY−Y線に沿う断面図である。
【図11】図9(A)のX−X線に沿う拡大断面図である。
【図12】同ヒンジ装置のカム部材を示す図であって、図12(A)はその平面図、図12(B)はその底面図、図12(C)は図12(A)のC矢視図、図12(D)は図12(A)のD−D線に沿う断面図である。
【図13】同ヒンジ装置のヒンジ軸とカム部材との関係を示す図であって、図13(A)は受話部が不使用位置に位置しているときの関係を示し、図13(B)は受話部が不使用位置から通話位置側へ向って120°回転したときの関係を示し、図13(C)は受話部が通話位置に回転したときの関係を示している。
【図14】同ヒンジ装置の一対の球体と一対の凹部との関係、可動部材の一対のカム部とカム部材の一対のカム部との関係、受話部に作用する二つの回転付勢力(閉トルク及び開トルク)およびその二つの回転付勢力を合成した回転付勢力を示す図である。
【図15】この発明の他の実施の形態における、受話部に作用する二つの回転付勢力(閉トルク及び開トルク)およびその二つの回転付勢力を合成した回転付勢力を示す図である。
【符号の説明】
L 回転軸線
1 ヒンジ装置
2 ヒンジ本体
3 回転部材(他方のヒンジ部材)
3b 当接面
4 ヒンジ軸
6 可動部材(一方のヒンジ部材)
6a 当接面
6b 凹部
6c 凹部
6d 傾斜面
6e 傾斜面
7 コイルばね(付勢手段)
8 カム部材
9 カム機構
12A 球体(凸部)
12B 球体(凸部)

Claims (8)

  1. 回転軸線上に相対回転可能に、かつ相対移動可能に連結された一対のヒンジ部材と、上記回転軸線上に上記一対のヒンジ部材の一方と対向して配置され、当該一方のヒンジ部材を他方のヒンジ部材に当接させる付勢手段とを備え、上記一対のヒンジ部材の互いに当接する当接面の一方には、一対の凹部が上記回転軸線を中心として点対称に設けられ、他方の当接面には一対の凸部が上記回転軸線を中心として点対称に設けられ、上記他方のヒンジ部材が上記一方のヒンジ部材に対して所定の第1の位置に位置しているときには、第1の組み合わせをなす上記一対の凸部と上記一対の凹部との上記回転軸線を中心とする周方向の一側部どうしが接触し、上記他方のヒンジ部材が上記一方のヒンジ部材に対して上記第1の位置から一方向へ所定角度だけ離れた第2の位置に位置しているときには、第2の組み合わせをなす上記一対の凸部と上記一対の凹部との上記回転軸線を中心とする周方向の他側部どうしが接触するヒンジ装置において、
    上記一方のヒンジ部材と上記付勢手段との間に、上記付勢手段によって上記一方のヒンジ部材に当接させられるカム部材を上記回転軸線方向へ移動可能に、かつ上記回転軸線を中心として回転可能に設け、このカム部材と上記一方のヒンジ部材との間には、上記他方のヒンジ部材が上記第1の位置と上記第2の位置との間の所定の駆動角度範囲に位置しているときに、上記付勢手段の上記カム部材に対する上記回転軸線方向への付勢力を、上記カム部材を上記第1の位置側から上記第2の位置側へ向って付勢する回転付勢力に変換するカム機構を設け、上記カム部材を上記所定の駆動角度範囲に位置している上記他方のヒンジ部材に回転不能に連結したことを特徴とするヒンジ装置。
  2. 軸線を上記回転軸線と一致させて配置されたヒンジ軸をさらに備え、上記一方のヒンジ部材が上記ヒンジ軸により回転可能に、かつ上記回転軸線方向へ移動可能に貫通され、上記他方のヒンジ部材が上記ヒンジ軸に回転不能に、かつ上記一方のヒンジ部材に対し上記回転軸線に沿って所定の位置から離れる方向へ移動不能に連結され、上記カム部材が上記ヒンジ軸により移動可能に貫通され、しかも上記カム部材は、上記他方のヒンジ部材が上記駆動角度範囲に位置しているときには上記ヒンジ軸に回転不能に連結されていることを特徴とす請求項1に記載のヒンジ装置。
  3. 上記付勢手段としてコイルばねが用いられ、このコイルばねが上記ヒンジ軸の上記一方のヒンジ部材から上記他方のヒンジ部材側と逆側へ向って延び出す部分に外挿されていることを特徴とする請求項2に記載のヒンジ装置。
  4. 軸線を上記回転軸線と一致させた筒状のヒンジ本体をさらに備え、上記コイルばね、上記カム部材及び上記一方のヒンジ部材が上記ヒンジ本体の内部にその一端側から他端側へ向かって順次挿入され、上記他方のヒンジ部材の少なくとも一部が上記ヒンジ本体の他端部から外部に突出させられ、上記一方のヒンジ部材が上記ヒンジ本体に回転不能に、かつ上記回転軸線方向へ移動可能に収容され、上記カム部材が上記ヒンジ本体に回転可能に、かつ上記回転軸線方向へ移動可能に収容され、上記ヒンジ軸が上記ヒンジ本体に回転可能に挿入されるとともに、上記ヒンジ本体の一端側から他端側へ向う方向へ所定の位置を越えて移動するのを阻止されていることを特徴とする請求項3に記載のヒンジ装置。
  5. 上記駆動角度範囲が、上記第1の位置と上記第2の位置とを除く角度範囲であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のヒンジ装置。
  6. 上記駆動角度範囲が、上記一対の凸部が第1の組み合わせをなす上記一対の凹部から脱出する直前における上記他方のヒンジ部材の回転位置と、上記一対の凸部がこれと第2の組み合わせをなす上記一対の凹部に入り込んだ直後における上記他方のヒンジ部材の回転位置との間の角度範囲であることを特徴とする請求項5に記載のヒンジ装置。
  7. 上記駆動角度範囲が、上記一対の凸部がこれと第1の組み合わせをなす上記一対の凹部から脱出する直前における上記他方のヒンジ部材の回転位置と、上記一対の凸部がこれと第2の組み合わせをなす上記一対の凹部に入り込む位置から上記第1の位置側へ所定の離間角度だけ離れた位置に位置しているときにおける上記他方のヒンジ部材の回転位置との間の角度範囲であることを特徴とする請求項6に記載のヒンジ装置。
  8. 上記一対のヒンジ部材の当接面のうちの上記一対の凹部が形成された一方の当接面には、上記他方のヒンジ部材が第1の位置側から第2の位置側へ回転したときに上記一対の凸部が入り込む側における上記一対の凹部の側部から上記回転軸線を中心として周方向へ少なくとも上記離間角度だけ延びる一対の傾斜面が形成されており、上記傾斜面は、周方向の先端から上記凹部側向うにしたがって上記凹部が形成された上記一方のヒンジ部材の当接面から上記凹部の深さ方向へ漸次離間するように傾斜させられ、上記一対の凸部が上記一対の傾斜面に当接することにより、上記付勢手段の付勢力が上記他方のヒンジ部材を第1の位置側から第2の位置側へ回転させる回転付勢力に変換され、この回転付勢力によって上記一対の凸部がこれと第2の組み合わせをなす一対の凹部に入り込むまで上記他方のヒンジ部材が上記第1の位置側から上記第2の位置側へ回転させられることを特徴とする請求項7に記載のヒンジ装置。
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