JP2003239944A - ヒンジ装置及び携帯機器 - Google Patents

ヒンジ装置及び携帯機器

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JP2003239944A JP2002044260A JP2002044260A JP2003239944A JP 2003239944 A JP2003239944 A JP 2003239944A JP 2002044260 A JP2002044260 A JP 2002044260A JP 2002044260 A JP2002044260 A JP 2002044260A JP 2003239944 A JP2003239944 A JP 2003239944A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の回動位置においてクリック音を確実に
発生することができるヒンジ装置を提供する。 【解決手段】 打撃部材50をコイルばね60によって
第2ヒンジ部材30側へ付勢する。第2ヒンジ部材30
には、球体71,72を設ける。打撃部材50には、凹
部54,55を形成する。球体71,72及び凹部5
4,55は、第2ヒンジ部材30が所定の回動位置に回
動したとき、第2ヒンジ部材30の周方向における球体
71,72の各一側部と凹部54,55の各一側部とが
それぞれ接触することにより、コイルばね60の付勢力
を、打撃部材50を回動させる回動付勢力に変換する。
第1ヒンジ部材20の内周面には、幅広当接凹部23を
形成する。打撃部材50の外周面には、幅広当接凹部2
3に嵌まり込む幅広当接凸部52を形成する。幅広当接
凸部52の周方向の幅は、幅広当接凹部23より狭くす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、所定の回動位置
においてクリック音を発生させることができるヒンジ装
置及びそのヒンジ装置が用いられた携帯電話機等の携帯
機器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、携帯電話機に用いられるヒンジ
装置は、第1、第2ヒンジ部材を有しており、第1、第
2ヒンジ部材は、ヒンジ軸を介して互いに回動可能に連
結されている。そして、第1、第2ヒンジ部材が携帯電
話機の送話部と受話部とにそれぞれ回動不能に連結され
ることにより、送話部と受話部とがヒンジ装置を介して
回動可能に連結されている。
【0003】ところで、従来のヒンジ装置においては、
第1、第2ヒンジ部材がコイルばね等の付勢手段によっ
て互いに当接させられている。図11(A)、(B)
は、従来のヒンジ装置における第1、第2ヒンジ部材の
各当接面をそれぞれ示すものであり、第1ヒンジ部材1
の当接面には、径方向に延びる断面略台形状の三つの凹
部1a,1b,1cが周方向の所定の箇所にそれぞれ配
置形成されている。一方、第2ヒンジ部材2の当接面に
は、二つの凸部2a,2bが形成されている。二つの凸
部2a,2bは、ヒンジ装置が用いられている携帯電話
機の送話部と受話部とを例えば閉位置に回動させると、
図11(C)に示すように、凹部1a,1bにそれぞれ
嵌まり込む。すると、凹部1a,1b及び凸部2a,2
bの傾斜した各側面により、付勢手段の付勢力が第1、
第2ヒンジ部材1,2を互いに逆方向へ回動させる回動
付勢力に変換される。そして、その回動付勢力により、
送話部と受話部とが高速で回動させられて勢いよく衝突
する。その結果、クリック音が発生する。一方、送話部
と受話部とを通話位置に回動させると、凸部2a,2b
が凹部1c,1aにそれぞれ嵌り込み、送話部と受話部
とが衝突する。それによって、クリック音が発生する
(特開平7−11831号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のヒンジ装置
においては、送話部及び受話部が閉位置又は通話位置に
回動するときに、つまり凸部2a,2bが凹部1a,1
b(1c,1a)に嵌合するときに、送話部と受話部と
を付勢手段の付勢力に抗して低速で回動させると、送話
部と受話部とは、単に接触するだけであり、勢いよく突
き当たることがない。このため、クリック音が発生しな
いという問題があった。
【0005】本出願人は、上記問題を解消することがで
きるヒンジ装置を先に提案している(特開2001−1
52728号公報参照)。この先の提案に係るヒンジ装
置においては、第1ヒンジ部材に可動部材が回動不能
に、かつ移動可能に連結されており、この可動部材はコ
イルばね(付勢手段)によって第2ヒンジ部材に突き当
てられている。可動部材と第2ヒンジ部材との各当接面
には、凸部と凹部とがそれぞれ形成されている。凸部と
凹部とは、送話部と受話部とが閉位置又は通話位置に回
動すると、互いに嵌まり合ってコイルばねの付勢力を回
動付勢力に変換する。また、第2ヒンジ部材と受話部と
には、互いに嵌まり合う当接凸部と当接凹部とが形成さ
れている。この当接凸部と当接凹部とが嵌まり合うこと
により、第2ヒンジ部材が受話部に追随して回動するよ
うになっている。ただし、当接凹部の周方向の幅は、当
接凸部の周方向の幅より若干広くなっている。したがっ
て、第2ヒンジ部材は、受話部に対し当接凹部と当接凸
部との周方向における幅の差に相当する微小角度だけ相
対回動可能になっている。
【0006】このような構造を有するヒンジ装置では、
受話部が閉位置又は通話位置に回動して凸部が凹部に嵌
まり込むと、付勢手段の付勢力により第2ヒンジ部材が
受話部に対し上記微小角度の分だけ回動させられる。こ
の場合、第2ヒンジ部材は、送話部と受話部との回動速
度に拘わらず、受話部に対して高速回動させられる。し
たがって、送話部と受話部とを低速で回動させたとして
も、当接凸部と当接凹部との周方向の側面どうしは高速
で衝突する。よって、クリック音が確実に発生する。
【0007】しかし、先の提案に係るヒンジ装置におい
ては、クリック音を発生させるための当接凹部と当接凸
部との一方がヒンジ部材に設けられ、他方が受話部に設
けられているため、実際にクリック音が発生するか否か
は、ヒンジ装置を携帯電話機に組み込んでみなければ分
からず、クリック音が発生しなかったり、クリック音が
発生したとしても、小さいクリック音しか発生しないと
いう問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の問題
を解決するためになされたものであり、ヒンジ装置自体
でクリック音を発生させることができるヒンジ装置を提
供することを目的としている。そのような目的を達成す
るために、第1の発明は、互いに回動可能に連結された
第1及び第2ヒンジ部材と、この第1及び第2ヒンジ部
材間にそれらの回動軸線を中心として回動可能に配置さ
れた打撃部材と、上記第1ヒンジ部材が上記第2ヒンジ
部材に対し所定の第1回動位置まで一方向へ回動したと
きに、上記打撃部材を上記一方向へ回動付勢する第1回
動付勢手段とを備え、上記第1ヒンジ部材及び上記打撃
部材には、上記第1ヒンジ部材が上記一方向へ回動した
ときに互いに当接して上記打撃部材を上記第1ヒンジ部
材と共に他方向へ回動させる第1、第2当接部が設けら
れるとともに、上記第1ヒンジ部材が上記第1回動位置
に達して上記打撃部材が上記第1回動付勢手段によって
上記一方向へ回動させられたときに互いに当接する第
1、第2打撃部が設けられていることを特徴としてい
る。この場合、上記打撃部材がその回動軸線方向へ移動
可能とされており、上記第1回動付勢手段が、上記打撃
部材を上記第1ヒンジ部材側から上記第2ヒンジ部材側
へ付勢して上記第2ヒンジ部材に当接させる付勢部材
と、上記第2ヒンジ部材と上記打撃部材との当接面にそ
れぞれ形成され、上記第1ヒンジ部材が上記第1回動位
置に達したときに、上記付勢手段の付勢力を、上記打撃
部材を上記一方向へ回動付勢する回動付勢力に変換する
第1、第2カム部とを有していることが望ましい。上記
第1ヒンジ部材が上記第2ヒンジ部材に対して所定の第
2回動位置まで他方向へ回動したときに、上記打撃部材
を上記他方向へ回動付勢する第2回動付勢手段をさらに
備え、上記第1ヒンジ部材及び上記打撃部材には、上記
第1ヒンジ部材が上記他方向へ回動したときに互いに当
接して上記打撃部材を上記第1ヒンジ部材と共に他方向
へ回動させる第3、第4当接部が設けられるとともに、
上記第1ヒンジ部材が上記第2回動位置に達して上記打
撃部材が上記第2回動付勢手段によって上記他方向へ回
動させられたときに互いに当接する第第3、第4打撃部
が設けられていることが望ましい。上記第1ヒンジ部材
と上記打撃部材とのいずれか一方には、当接凹部が形成
され、他方には周方向の幅が上記当接凹部の周方向の幅
より狭く、上記当接凹部に周方向における幅の差の分だ
け周方向へ相対移動可能に嵌まり込むことにより、同幅
の差の分だけ上記第1ヒンジ部材と上記打撃部材との間
の回動を許容する当接凸部が形成され、上記当接凹部の
周方向における一側面が上記第1当接部及び上記第3打
撃部とされ、上記当接凸部の周方向における一側面が上
記第2当接部及び第4打撃部とされ、上記当接凹部の周
方向における他側面が上記第3当接部及び上記第1打撃
部とされ、上記当接凸部の周方向における他側面が上記
第4当接部及び上記第2打撃部とされていることが望ま
しい。上記打撃部材がその回動軸線方向へ移動可能とさ
れており、上記第1回動付勢手段が、上記打撃部材を上
記第1ヒンジ部材側から上記第2ヒンジ部材側へ付勢し
て上記第2ヒンジ部材に当接させる付勢部材と、上記第
2ヒンジ部材と上記打撃部材との当接面にそれぞれ形成
され、上記第1ヒンジ部材が上記第1回動位置に達した
ときに、上記付勢部材の付勢力を、上記打撃部材を上記
一方向へ回動付勢する回動付勢力に変換する第1、第2
カム部とを有し、上記第2回動付勢手段が、上記付勢手
段と、上記第2ヒンジ部材と上記打撃部材との当接面に
それぞれ形成され、上記第1ヒンジ部材が上記第2回動
位置に達したときに、上記付勢部材の付勢力を、上記打
撃部材を上記他方向へ回動付勢する回動付勢力に変換す
る第3、第4カム部とを有していることが望ましい。上
記第2ヒンジ部材と上記打撃部材との当接面の一方に
は、一対の凸部が周方向に180°離れて設けられ、他
方には一対の凹部が周方向に180°離れて設けられ、
上記凸部の周方向における一側部と他側部とがそれぞれ
上記第1、第3カム部とされ、上記凹部の周方向おける
一側部と他側部とがそれぞれ上記第2、第4カム部とさ
れていることが望ましい。上記凸部が上記第2ヒンジ部
材に凸球面状に形成されていることが望ましい。上記凸
部が上記第2ヒンジ部材と別体に形成された球体の一部
によって構成されていることが望ましい。上記第2ヒン
ジ部材が樹脂によって構成され、上記球体及び上記打撃
部材が上記第2ヒンジ部材を構成する樹脂より硬度の高
い材質によって構成されていることが望ましい。上記第
1ヒンジ部材が、上記第2ヒンジ部材側と逆側の一端部
に底部を有し、他端部が開口した筒体として形成され、
この第1ヒンジ部材の内部に、上記付勢部材と上記打撃
部材とが底部側から順次挿入され、上記第1ヒンジ部材
の内周面と上記打撃部材の外周面との一方に上記当接凹
部が形成され、他方に上記当接凸部が形成されているこ
とが望ましい。また、第2の発明は、第1、第2機器本
体がヒンジ装置を介して回動可能に連結されてなる携帯
機器において、上記ヒンジ装置として請求項1〜10の
いずれかに記載のヒンジ装置が用いられ、上記第1、第
2機器本体に上記ヒンジ装置の第1、第2ヒンジ部材が
それぞれ回動不能に連結されていることを特徴としてい
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図1〜図10を参照して説明する。図1〜図3
は、この発明に係る携帯電話機(携帯機器)Aを示すも
のであり、携帯電話機Aは、送話部(第1機器本体)B
と受話部(第2機器本体)Cとを備えている。送話部B
の受話部C側の端部における左右両側部には、連結筒部
B1,B1が形成され、中央部にはケーブル挿通部B2
が形成されている。受話部Cの送話部B側の端部には、
連結筒部C1,C1が形成されている。各連結筒部C1
は、連結筒部B1とケーブル挿通部B2との間に挿入さ
れている。そして、図4に示すように、隣接する連結筒
部B1,C1がこの発明に係るヒンジ装置10によりそ
の軸線(=連結筒部B1,C1の軸線)を中心として回
動可能に連結されている。これにより、送話部Bと受話
部Cとが、ヒンジ装置10を介して回動可能に連結され
ている。送話部Bと受話部Cとの回動範囲は、それらの
前面Bf,Cfどうしが互いに突き当たった図2に示す
閉位置と、前面Bf,Cfどうしのなす角度が約160
°である図3に示す通話位置との間に制限されている。
なお、ケーブル挿通部B2には、送話部Bと受話部Cと
を電気的に接続するケーブル(図示せず)が挿通されて
いる。
【0010】携帯電話機Aに用いられるヒンジ装置10
は、図4〜図8に示すように、第1ヒンジ部材20、第
2ヒンジ部材30、ヒンジ軸40、打撃部材50及びコ
イルばね(付勢手段)60を備えている。
【0011】第1ヒンジ部材20は、比較的硬質の樹脂
又は金属からなるものであり、円筒部21と、この円筒
部21の一端部にこれと一体に形成された底部22とを
有している。図9に示すように、円筒部21の内周面に
は、一対の幅広当接凹部(当接凹部)23,23が周方
向に180°離れて形成されるとともに、一対の幅狭当
接凹部(当接凹部)24,24が周方向に180°離
れ、かつ幅広当接凹部23に対して周方向に90°離れ
て形成されている。幅狭当接凹部24の周方向の幅は、
幅広当接凹部23の幅より若干狭くなっているが、同一
幅にしてもよい。また、一対の幅広当接凹部23,23
と一対の幅狭当接凹部24,24とのいずれか一方の一
対だけを形成してもよい。幅広当接凹部23及び幅狭当
接凹部24は、第1ヒンジ部材20の全長にわたって延
びている。底部22の中央部には、これを貫通する貫通
孔22aが形成されている。
【0012】第2ヒンジ部材30は、比較的硬質の樹脂
を成形してなるものであり、図4〜図8に示すように、
中実の円柱状をなす基部31と、この基部31の一端面
にこれと一体に形成された円筒状をなす連結固定部32
とを有している。基部31と連結固定部32とは、互い
の軸線を一致させて形成されている。基部31の中央部
には、その軸線上を一端面から他端面まで貫通する挿通
孔31aが形成されている。この挿通孔31aの連結固
定部32側の開口部には、テーパ孔部31bが形成され
ている。一方、連結固定部32の先端部には、環状突出
部32aが形成されている。この環状突出部32aの基
端側(基部31側)の端面32bは、第2ヒンジ部材3
0の軸線と直交する平面になっている。環状突出部32
aの外周面の先端部には、先端側から基端側へ向かうに
したがって大径になるテーパ部32cが形成されてい
る。このテーパ部32cの小径側端部の外径は、環状突
出部32aを除く連結固定部32の外径より若干小径に
なっている。また、連結固定部32には、その軸線上を
横断するとともに、その先端から基端まで延びるスリッ
ト32dが形成されている。このスリット32dが形成
されることにより、環状突出部32aが拡縮径可能にな
っている。
【0013】第1ヒンジ部材20と第2ヒンジ部材30
とは、互いの軸線を一致させ、かつ筒部21の開口側端
部と基部31の連結固定部32側と逆側の端部とを対向
させた状態で配置されている。そして、第1ヒンジ部材
20と第2ヒンジ部材30とは、ヒンジ軸40により回
動可能に連結されている。
【0014】図4、図5、図7及び図8に示すように、
ヒンジ軸40は、互いの軸線を一致させて一端側から他
端側へ向かって順次形成された頭部41、大径部42、
中径部43、小径部44及び加締め部45を有してい
る。頭部41、大径部42、中径部43、小径部44及
び加締め部45は、いずれも断面円形に形成されてお
り、その順に小径になっている。ヒンジ軸40の頭部4
1は、第1ヒンジ部材20の底部22の外側の端面に突
き当たっており、大径部42は貫通孔22aを第1ヒン
ジ部材20の開口部側へ向かって回動可能に貫通してい
る。ヒンジ軸40の小径部44は、第2ヒンジ部材30
の挿通孔31aの内径とほぼ同一の外径を有しており、
挿通孔31aに回動可能に挿入されている。加締め部4
5の先端部は、挿通孔31aから突出しており、その突
出した先端部がテーパ孔部31bに対応した形状に加締
められることにより、環状部46(図5参照)が形成さ
れている。この環状部46と中径部43の先端面43a
とによって第2ヒンジ部材30の基部31が挟持されて
いる。これにより、第2ヒンジ部材30がヒンジ軸40
に位置固定されている。その結果、第1ヒンジ部材20
が頭部41と第2ヒンジ部材30とによってヒンジ軸4
0から抜け止めされ、第1、第2ヒンジ部材20,30
がヒンジ軸40を介して回動可能に連結されている。な
お、頭部41の大径部42側の端面から中径部43の先
端面43aまでの長さは、第1ヒンジ部材20の全長よ
り僅かに長くなっており、その差の分だけ第1ヒンジ部
材20と第2ヒンジ部材30との間には若干の隙間が形
成されている。
【0015】図4に示すように、第1ヒンジ部材20
は、その先端部を除く部分が送話部Bの連結筒部B1に
回動不能に嵌合されており、先端部が受話部Cの連結筒
部C1に回動可能に嵌合されている。これにより、送話
部Bと受話部Cとが回動可能に連結されている。しか
も、第1ヒンジ部材20は、送話部Bと一体に回動する
ようになっている。一方、第2ヒンジ部材30の基部3
1は、受話部Cの連結筒部C1に回動不能に嵌合されて
いる。したがって、第2ヒンジ部材30は、受話部Cと
一体に回動する。このように、第1、第2ヒンジ部材2
0,30が送話部B及び受話部Cとそれぞれ一体に回動
するので、以下においては送話部B及び受話部Cが閉位
置に回動したときの第1、第2ヒンジ部材20,30の
回動位置も閉位置と称し、送話部B及び受話部Cが通話
位置に回動したときの第1、第2ヒンジ部材20,30
の回動位置も通話位置と称する。
【0016】図4及び図5に示すように、第1ヒンジ部
材20の筒部21には、その底部22側から開口部側へ
向かってコイルばね60及び打撃部材50が順次挿入さ
れている。コイルばね60は、その一端が底部22に突
き当たり、他端が打撃部材50に突き当たることによ
り、打撃部材50を第1ヒンジ部材20側から第2ヒン
ジ部材30側へ向かって付勢している。
【0017】打撃部材50は、第2ヒンジ部材30を構
成する樹脂より硬度の高い材質、例えば鋼等の金属、セ
ラミック等からなるものであり、図7〜図9に示すよう
に、外径が第1ヒンジ部材20の円筒部21の内径より
若干小径である円板状の本体部51を有している。この
本体部51の中央部には、貫通孔51aが形成されてお
り、この貫通孔51aには、ヒンジ軸40の中径部43
が回動可能に、かつ軸線方向へ移動可能に挿通されてい
る。本体部51の外周面には、一対の幅広当接凸部(当
接凸部)52,52と、一対の幅狭当接凸部(当接凸
部)53,53とが一体に形成されている。一対の幅広
当接凸部52,52は、本体部51の周方向に180°
離れて配置されている。一対の幅狭当接凸部53,53
は、本体部51の周方向に180°離れ、かつ幅広当接
凸部52に対して90°離れて配置されている。
【0018】幅広当接凸部52と幅狭当接凸部53と
は、第1ヒンジ部材20の幅広当接凹部23と幅狭当接
凹部24とにそれぞれ回動可能に、かつ第1ヒンジ部材
20の軸線方向へ移動可能に嵌合している。ここで、幅
広当接凸部52及び幅狭当接凸部53の周方向の幅は、
幅広当接凹部23及び幅狭当接凹部24の周方向の幅よ
りそれぞれ狭くなっており、幅広当接凸部52と幅広当
接凹部23との幅の差と、幅狭当接凸部53と幅狭当接
凹部24との幅の差とは、等しくなっている。したがっ
て、それらの幅の差をΔWとすると、打撃部材50は、
第1ヒンジ部材20に対して幅の差ΔWに相当する角度
分だけ回動可能である。よって、第1ヒンジ部材20が
第2ヒンジ部材30に対して相対的に図9の矢印A方向
(通話位置側から閉位置側へ向かう方向。以下、閉方向
という。)又は矢印B方向(閉位置側から通話位置側へ
向かう方向。以下、開方向という。)へ回動すると、打
撃部材50は、最大でもΔWの分だけ第1ヒンジ部材2
0に対してその回動方向と逆方向へ相対的に回動した
後、幅広当接凸部52の側面52a(52b)に幅広当
接凹部23の側面23a(23b)が突き当たるととも
に、幅狭当接凸部53の側面53a(53b)に幅狭当
接凹部24の側面24a(24b)が突き当たることに
より、第1ヒンジ部材20と一緒に回動することにな
る。これから明かなように、この実施の形態では、幅広
当接凹部23及び幅狭当接凹部24の一側面23a,2
4aが第1当接部に、幅広当接凸部52及び幅狭当接凸
部53の一側面52a,53aが第2当接部に、幅広当
接凹部23及び幅狭当接凹部24の他側面23b,24
bが第3当接部に、幅広当接凸部52及び幅狭当接凸部
53の他側面52b,53bが第4当接部になってい
る。なお、幅広当接凸部52及び幅狭当接凸部53につ
いては、幅広当接凹部23と幅狭当接凹部24とのいず
れか一方だけが形成される場合には、対応する一方だけ
が形成される。
【0019】図5に示すように、第2ヒンジ部材30の
基部31の打撃部材50との対向面には、一対の支持凹
部31c,31cが第2ヒンジ部材30の軸線を中心と
して周方向へ180°離れて配置形成されている。支持
凹部31c,31cには、球体(凸部)71,72がそ
れぞれの一部を打撃部材50側に突出させた状態で嵌合
固定されている。球体71,72は、第2ヒンジ部材3
0を構成する樹脂より硬度の高い材質、例えば、鋼等の
金属又はセラミック等によって構成されている。球体7
1,72は、例えばインサート成形法により第2ヒンジ
部材30を成形すると同時に第2ヒンジ部材30に固定
することができる。すなわち、第2ヒンジ部材30を成
形する際には、それを成形するための金型(図示せず)
内の所定の箇所に球体71,72を予めセットしてお
く。そして、金型内に溶融樹脂を充填する。これによ
り、第2ヒンジ部材30を成形すると同時に球体71,
72を第2ヒンジ部材30に固定することができる。
【0020】図4、図5、図8及び図9に示すように、
打撃部材50の第2ヒンジ部材30との対向面には、軸
線をヒンジ装置10の軸線(=第1、第2ヒンジ部材2
0,30及び打撃部材50の各軸線)と一致させた一対
の凹部54,55が形成されている。この一対の凹部5
4,55は、同一形状、同一寸法を有しており、底部側
に形成された断面円形のストレート孔部54a,55a
と、開口部側に形成され、底部側から開口部側へ向かう
にしたがって拡径する拡径部54b,55bとから構成
されている。拡径部54b,55bは、外側に膨出する
凸曲面によって形成され、一端がストレート孔54a,
55aの内周面に滑らかに接し、他端が打撃部材50の
第2ヒンジ部材30との対向面に滑らかに接している。
拡径部54b,55bの最大径(打撃部材50の第2ヒ
ンジ部材30との対向面における拡径部54b,55b
の直径)は、球体71,72の外径より大径に設定さ
れ、拡径部54b,55bの最小径(=ストレート孔部
54aの内径)は球体71,72の外径より小径に設定
されている。拡径部54b、55bは、凹曲面によって
形成してもよく、あるいは母線がストレートな線である
テーパ面によって形成してもよい。
【0021】一対の凹部54,55は、打撃部材50の
軸線(=第1、第2ヒンジ部材20,30の軸線)を中
心とする円周上に周方向へ180°離れて配置されてい
る。一対の凹部54,55が配置された円周は、一対の
球体71,72が配置された円周と同一の直径を有して
いる。したがって、第1、第2ヒンジ部材20,30が
所定の回動位置に回動すると、球体71,72が凹部5
4,55を区画する底面に接触する。ここで、所定の回
動位置とは、閉位置と通話位置とであり、第1、第2ヒ
ンジ部材20,30が閉位置に位置すると、球体71,
72は、図9において実線で示すように、拡径部54
b,55bにそれぞれ接触し、第1、第2ヒンジ部材2
0,30が通話位置に位置すると、球体71,72は、
図9において想像線で示すように、拡径部55b,54
bにそれぞれ接触する。
【0022】すなわち、第1、第2ヒンジ部材20,3
0が通話位置側から閉位置側へ回動して、閉位置又はそ
の直前まで回動すると、図9及び図10において実線で
示すように、球体71,72の矢印A方向前方側に位置
する一側部(第1カム部)71a,72aが拡径部54
b,55bの矢印A方向前方側に位置する一側部(第2
カム部)54c,55cに接触する。この結果、打撃部
材50を第2ヒンジ部材30側へ付勢するコイルばね6
0の付勢力が、球体71,72を矢印B方向へ回動付勢
するとともに、打撃部材50を矢印A方向へ回動付勢す
る回動付勢力に変換される。この回動付勢力により、打
撃部材50が第1ヒンジ部材20に対して矢印A方向へ
高速で回動させられる。すると、幅広当接凸部52の側
面52bが幅広当接凹部23の側面23bに、幅狭当接
凸部53の側面53bが幅狭当接凹部24の側面24b
にそれぞれ突き当たる。その結果、クリック音が発生す
る。しかも、側面52b,53bが側面23b,24b
にそれぞれ突き当たった状態では、第1ヒンジ部材20
が打撃部材50を介して矢印A方向へ回動付勢されると
ともに、第2ヒンジ部材30が球体71,72を介して
矢印B方向へ回動付勢される。これにより、送話部B及
び受話部Cが閉位置に維持される。これから明かなよう
に、コイルばね60、球体71,72の側部71a,7
2a及び凹部54,55の側部54c,55cによって
第1回動付勢手段が構成されている。また、幅広当接凹
部23及び幅狭当接凹部24の各側面23b,24bに
よって第1打撃部が構成され、幅広当接凸部52及び幅
狭当接凸部53の各側面52b,53bによって第2打
撃部が構成されている。
【0023】一方、第1ヒンジ部材20が閉位置から矢
印A方向へ、第2ヒンジ部材30が閉位置から矢印B方
向へそれぞれ回動して両者が通話位置又はその直前まで
回動すると、図9及び図10において想像線で示すよう
に、球体71,72の矢印B方向前方側(矢印A方向後
方側)に位置する他側部(第3カム部)71b,72b
が拡径部55b,54bの矢印B方向前方側に位置する
他側部(第4カム部)55d,54dにそれぞれ接触す
る。この結果、コイルばね60の付勢力が、球体71,
72を矢印A方向へ回動付勢するとともに、打撃部材5
0を矢印B方向へ回動付勢する回動付勢力に変換され
る。この回動付勢力により、打撃部材50が第1ヒンジ
部材20に対して矢印B方向へ高速で回動させられる。
すると、幅広当接凸部52の側面52aが幅広当接凹部
23の側面23aに、幅狭当接凸部53の側面53aが
幅狭当接凹部24の側面24aにそれぞれ突き当たる。
その結果、クリック音が発生する。しかも、側面52
a,53aが側面23a,24aに突き当たった状態で
は、第1ヒンジ部材20が打撃部材50を介して矢印B
方向へ回動付勢されるとともに、第2ヒンジ部材30が
球体71,72を介して矢印A方向へ回動付勢される。
これにより、送話部B及び受話部Cが通話位置に維持さ
れる。これから明かなように、コイルばね60、球体7
1,72の側部71b,72b及び凹部54,55の側
部54d,55dによって第2回動付勢手段が構成され
ている。また、幅広当接凹部23及び幅狭当接凹部24
の各側面23a,24aによって第3打撃部が構成さ
れ、幅広当接凸部52及び幅狭当接凸部53の各側面5
2a,53aによって第4打撃部が構成されている。
【0024】上記構成のヒンジ装置10を用いて携帯電
話機Aの送話部Bと受話部Cとを回動可能に連結する場
合には、図4に示すように、第1ヒンジ部材20の基端
側部分を連結筒部B1に回動不能に嵌合させるととも
に、第1ヒンジ部材20の先端部を連結筒部C1に回動
可能に嵌合させる。これにより、送話部Bと受話部Cと
を第1ヒンジ部材20を介して回動可能に連結する。ま
た、第2ヒンジ部材30の基部31を連結筒部C1に回
動不能に嵌合させるとともに、連結固定部32の環状突
出部32aを、連結筒部C1の内周面に環状に形成され
た固定突出部C2の内部に挿通する。このとき、環状突
出部32aの外径は、固定突出部C2の内径より大径に
なっているが、環状突出部32aは、スリット32dが
形成されることによって縮径可能であり、固定突出部C
2を通り抜けることができる。環状突出部32aが固定
突出部C2を通り抜けると、第2ヒンジ部材30の基部
31と環状突出部32aの端面32bとが、固定突出部
C2の両端面にほぼ接触する。これにより、第2ヒンジ
部材30が受話部Cの連結筒部C1に位置固定され、ひ
いてはヒンジ装置10全体が位置固定される。この結
果、送話部Bと受話部Cとがヒンジ装置10を介して回
動可能に連結される。
【0025】送話部Bと受話部Cとがヒンジ装置10に
よって回動可能に連結された携帯電話機Aにおいて、い
ま、第1ヒンジ部材20と打撃部材50とが図9に示す
状態になっており、受話部Cが閉位置と通話位置との間
に位置しているものとする。この状態において、仮に送
話部Bを固定し、受話部Cを閉位置側(図9の矢印B方
向)へ回動させたものとする。すると、球体71,72
がコイルばね60の付勢力により打撃部材50の第2ヒ
ンジ部材30との対向面に突き当たっているので、それ
らの間に生じる摩擦抵抗により打撃部材50が第2ヒン
ジ部材30とともに同方向へ回動させられる。そして、
幅広当接凸部52及び幅狭当接凸部53の側面52a,
53aが幅広当接凹部23及び幅狭当接凹部24の側面
23a,24aにそれぞれ突き当たると、打撃部材50
はそれ以上矢印B方向へ回動することができなくなり、
第1ヒンジ部材20に位置固定される。換言すると、打
撃部材50は、第2ヒンジ部材30に対し第1ヒンジ部
材20と共に矢印A方向へ相対的に回動する。打撃部材
50が第1ヒンジ部材20に位置固定された後は、球体
71,72が打撃部材50の第2ヒンジ部材30との対
向面上を摺接する。このとき、球体71,72及び打撃
部材50が、第2ヒンジ部材30を構成する樹脂より硬
度の高い金属、セラミック等によって構成されているの
で、球体71,72及び打撃部材50が早期に摩耗する
のを防止することができる。
【0026】受話部Cが閉位置又はその直前まで回動す
ると、球体71、72の側部71a,72aが凹部5
4,55の側部54c,55cに接触する。すると、コ
イルばね60の付勢力により、打撃部材50が図9の矢
印A方向へ回動付勢され、第1ヒンジ部材20に対して
同方向へ高速で回動させられる。打撃部材50が上記幅
の差ΔWの分だけ同方向へ回動すると、幅広当接凸部5
2及び幅狭当接凸部53の側面52b,53bが幅広当
接凹部23及び幅狭当接凹部24の側面23b、24b
にそれぞれ突き当たる。これによって、クリック音が発
生する。側面23b,24bと側面52b,53bとが
突き当たった状態においては、送話部Bが打撃部材50
及び第1ヒンジ部材20を介して矢印A方向へ回動付勢
され、受話部Cが球体71,72及び第2ヒンジ部材3
0を介して矢印B方向へ回動付勢される。この結果、送
話部Bと受話部Cとが閉位置に維持される。
【0027】送話部Bを閉位置に固定した状態で受話部
Cを閉位置から通話位置側(図9の矢印A方向)へ回動
させると、それに伴って第2ヒンジ部材30が図9の矢
印A方向へ回動し、球体71,72が同方向へ回動す
る。すると、球体71,72と凹部54,55の拡径部
54b,55bとの間に作用する摩擦抵抗により、打撃
部材50が矢印A方向へ押される。ところが、このとき
には側面23b,24bが側面52b,53bにそれぞ
れ突き当たっているので、打撃部材50は第1ヒンジ部
材20に位置固定されている。換言すれば、打撃部材5
0は、第2ヒンジ部材30に対し第1ヒンジ部材20と
共に矢印B方向へ相対的に回動する。したがって、第2
ヒンジ部材30が矢印A方向へ回動すると、それに伴っ
て球体71,72が打撃部材50上を摺接する。勿論、
これによって球体71,72及び打撃部材50が早期に
摩耗することがないのは上記のとおりである。
【0028】受話部Cが通話位置又はその直前まで回動
すると、図9及び図10において想像線で示すように、
球体71、72の側部71b,72bが凹部55,54
の側部55d,54dにそれぞれ接触する。すると、コ
イルばね60の付勢力により、打撃部材50が図9の矢
印B方向へ回動付勢され、第1ヒンジ部材20に対して
同方向へ高速で回動する。そして、打撃部材50が上記
幅の差ΔWの分だけ同方向へ回動すると、幅広当接凸部
52及び幅広当接凹部23の側面52a,53aが幅広
当接凹部23及び幅狭当接凹部24の側面23a,24
aにそれぞれ突き当たる。これによって、クリック音が
発生する。側面23a,24aが側面52a,53aに
突き当たった状態においては、送話部Bが打撃部材50
及び第1ヒンジ部材20を介して矢印B方向へ回動付勢
され、受話部Cが球体71,72及び第2ヒンジ部材3
0を介して矢印A方向へ回動付勢される。この結果、送
話部Bと受話部Cとが通話位置に維持される。
【0029】なお、この発明は、上記の実施の形態に限
定されるものでなく、適宜変更可能である。例えば、上
記の実施の形態では、この発明に係るヒンジ装置10を
携帯電話機Aに用いているが、ヒンジ装置10はノート
型パソコン等の他の携帯機器にも用いることができる。
また、上記の実施の形態においては、第1ヒンジ部材2
0の内周面に幅広当接凹部23及び幅狭当接凹部24を
形成し、打撃部材50の外周面に幅広当接凸部52及び
幅狭当接凸部53を形成しているが、第1ヒンジ部材2
0の内周面に幅広当接凸部及び幅狭当接凸部を形成し、
打撃部材50の外周面に幅広当接凹部及び幅狭当接凹部
を形成してもよい。さらに、第2ヒンジ部材30に一対
の球体71,72を設け、打撃部材50に一対の凹部5
4,55を設けているが、第2ヒンジ部材30に一対の
凹部を設け、打撃部材50に一対の球体を設けてもよ
い。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、例えば携帯電話機において受話部を閉位置又は通話
位置に低速で回動させたとしても確実にクリック音を発
生させることができ、しかもヒンジ装置を携帯電話機等
の携帯機器に組み込む前にクリック音が発生するか否か
を確認することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る携帯機器の一実施の形態たる携
帯電話機の送話部と受話部とを通話位置に回動させた状
態で示す一部省略平面図である。
【図2】同携帯電話機の送話部と受話部とを閉位置に回
動させた状態で示す側面図である。
【図3】同携帯電話機の送話部と受話部とを通話位置に
回動させた状態で示す一部省略側面図である。
【図4】図1のX円部の拡大断面図である。
【図5】同携帯電話機に用いられたこの発明に係るヒン
ジ装置の一実施の形態を示す断面図である。
【図6】同ヒンジ装置の斜視図である。
【図7】同ヒンジ装置の分解斜視図である。
【図8】同ヒンジ装置の図7と逆側から見た分解斜視図
である。
【図9】図5のX−X線に沿う拡大断面図である。
【図10】図9のX−X線に沿う拡大断面図である。
【図11】従来のヒンジ装置における一対のヒンジ部材
の関係を示す図であって、図11(A),(B)は一対
のヒンジ部材の対向面をそれぞれ示す平面図、図11
(C)は一対のヒンジ部材を対向させた状態で示す図1
1(A)のC−C線に沿う断面図である。
【符号の説明】
A 携帯電話機(携帯機器) B 送話部(第1機器本体) C 受話部(第2機器本体) 10 ヒンジ装置 20 第1ヒンジ部材 23 幅広当接凹部(当接凹部) 23a 側面(第1当接部、第3打撃部) 23b 側面(第3当接部、第1打撃部) 24 幅狭当接凹部(当接凹部) 24a 側面(第1当接部、第3打撃部) 24b 側面(第3当接部、第1打撃部) 30 第2ヒンジ部材 40 ヒンジ軸 50 打撃部材 52 幅広当接凸部(当接凸部) 52a 側面(第2当接部、第4打撃部) 52b 側面(第4当接部、第2打撃部) 53 幅狭当接凸部(当接凸部) 53a 側面(第2当接部、第4打撃部) 53b 側面(第4当接部、第2打撃部) 54 凹部 54c 側部(第2カム部) 54d 側部(第4カム部) 55 凹部 55c 側部(第2カム部) 55d 側部(第4カム部) 60 コイルばね(付勢手段) 71 球体(凸部) 71a 側部(第1カム部) 71b 側部(第3カム部) 72 球体(凸部) 72a 側部(第1カム部) 72b 側部(第3カム部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J105 AA15 AB02 AB24 AB48 AC06 BA04 BB17 BB52 BB54 BC02 DA15 DA32 DA34 5K023 AA07 DD08 KK01 LL06

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに回動可能に連結された第1及び第
    2ヒンジ部材と、この第1及び第2ヒンジ部材間にそれ
    らの回動軸線を中心として回動可能に配置された打撃部
    材と、上記第1ヒンジ部材が上記第2ヒンジ部材に対し
    所定の第1回動位置まで一方向へ回動したときに、上記
    打撃部材を上記一方向へ回動付勢する第1回動付勢手段
    とを備え、上記第1ヒンジ部材及び上記打撃部材には、
    上記第1ヒンジ部材が上記一方向へ回動したときに互い
    に当接して上記打撃部材を上記第1ヒンジ部材と共に他
    方向へ回動させる第1、第2当接部が設けられるととも
    に、上記第1ヒンジ部材が上記第1回動位置に達して上
    記打撃部材が上記第1回動付勢手段によって上記一方向
    へ回動させられたときに互いに当接する第1、第2打撃
    部が設けられていることを特徴とするヒンジ装置。
  2. 【請求項2】 上記打撃部材がその回動軸線方向へ移動
    可能とされており、上記第1回動付勢手段が、上記打撃
    部材を上記第1ヒンジ部材側から上記第2ヒンジ部材側
    へ付勢して上記第2ヒンジ部材に当接させる付勢部材
    と、上記第2ヒンジ部材と上記打撃部材との当接面にそ
    れぞれ形成され、上記第1ヒンジ部材が上記第1回動位
    置に達したときに、上記付勢手段の付勢力を、上記打撃
    部材を上記一方向へ回動付勢する回動付勢力に変換する
    第1、第2カム部とを有していることを特徴とする請求
    項1に記載のヒンジ装置。
  3. 【請求項3】 上記第1ヒンジ部材が上記第2ヒンジ部
    材に対して所定の第2回動位置まで他方向へ回動したと
    きに、上記打撃部材を上記他方向へ回動付勢する第2回
    動付勢手段をさらに備え、上記第1ヒンジ部材及び上記
    打撃部材には、上記第1ヒンジ部材が上記他方向へ回動
    したときに互いに当接して上記打撃部材を上記第1ヒン
    ジ部材と共に他方向へ回動させる第3、第4当接部が設
    けられるとともに、上記第1ヒンジ部材が上記第2回動
    位置に達して上記打撃部材が上記第2回動付勢手段によ
    って上記他方向へ回動させられたときに互いに当接する
    第第3、第4打撃部が設けられていることを特徴とする
    請求項1に記載のヒンジ装置。
  4. 【請求項4】 上記第1ヒンジ部材と上記打撃部材との
    いずれか一方には、当接凹部が形成され、他方には周方
    向の幅が上記当接凹部の周方向の幅より狭く、上記当接
    凹部に周方向における幅の差の分だけ周方向へ相対移動
    可能に嵌まり込むことにより、同幅の差の分だけ上記第
    1ヒンジ部材と上記打撃部材との間の回動を許容する当
    接凸部が形成され、上記当接凹部の周方向における一側
    面が上記第1当接部及び上記第3打撃部とされ、上記当
    接凸部の周方向における一側面が上記第2当接部及び第
    4打撃部とされ、上記当接凹部の周方向における他側面
    が上記第3当接部及び上記第1打撃部とされ、上記当接
    凸部の周方向における他側面が上記第4当接部及び上記
    第2打撃部とされていることを特徴とする請求項3に記
    載のヒンジ装置。
  5. 【請求項5】 上記打撃部材がその回動軸線方向へ移動
    可能とされており、上記第1回動付勢手段が、上記打撃
    部材を上記第1ヒンジ部材側から上記第2ヒンジ部材側
    へ付勢して上記第2ヒンジ部材に当接させる付勢部材
    と、上記第2ヒンジ部材と上記打撃部材との当接面にそ
    れぞれ形成され、上記第1ヒンジ部材が上記第1回動位
    置に達したときに、上記付勢部材の付勢力を、上記打撃
    部材を上記一方向へ回動付勢する回動付勢力に変換する
    第1、第2カム部とを有し、 上記第2回動付勢手段が、上記付勢手段と、上記第2ヒ
    ンジ部材と上記打撃部材との当接面にそれぞれ形成さ
    れ、上記第1ヒンジ部材が上記第2回動位置に達したと
    きに、上記付勢部材の付勢力を、上記打撃部材を上記他
    方向へ回動付勢する回動付勢力に変換する第3、第4カ
    ム部とを有していることを特徴とする請求項4に記載の
    ヒンジ装置。
  6. 【請求項6】 上記第2ヒンジ部材と上記打撃部材と
    の当接面の一方には、一対の凸部が周方向に180°離
    れて設けられ、他方には一対の凹部が周方向に180°
    離れて設けられ、上記凸部の周方向における一側部と他
    側部とがそれぞれ上記第1、第3カム部とされ、上記凹
    部の周方向おける一側部と他側部とがそれぞれ上記第
    2、第4カム部とされていることを特徴とする請求項5
    に記載のヒンジ装置。
  7. 【請求項7】 上記凸部が上記第2ヒンジ部材に凸球面
    状に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の
    ヒンジ装置。
  8. 【請求項8】 上記凸部が上記第2ヒンジ部材と別体に
    形成された球体の一部によって構成されていることを特
    徴とする請求項7に記載のヒンジ装置。
  9. 【請求項9】 上記第2ヒンジ部材が樹脂によって構成
    され、上記球体及び上記打撃部材が上記第2ヒンジ部材
    を構成する樹脂より硬度の高い材質によって構成されて
    いることを特徴とする請求項8に記載のヒンジ装置。
  10. 【請求項10】 上記第1ヒンジ部材が、上記第2ヒン
    ジ部材側と逆側の一端部に底部を有し、他端部が開口し
    た筒体として形成され、この第1ヒンジ部材の内部に、
    上記付勢部材と上記打撃部材とが底部側から順次挿入さ
    れ、上記第1ヒンジ部材の内周面と上記打撃部材の外周
    面との一方に上記当接凹部が形成され、他方に上記当接
    凸部が形成されていることを特徴とする請求項5に記載
    のヒンジ装置。
  11. 【請求項11】 第1、第2機器本体がヒンジ装置を介
    して回動可能に連結されてなる携帯機器において、 上記ヒンジ装置として請求項1〜10のいずれかに記載
    のヒンジ装置が用いられ、上記第1、第2機器本体に上
    記ヒンジ装置の第1、第2ヒンジ部材がそれぞれ回動不
    能に連結されていることを特徴とする携帯機器。
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