JP2004106124A - 軟質弾性キャップ組付装置 - Google Patents

軟質弾性キャップ組付装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004106124A
JP2004106124A JP2002272695A JP2002272695A JP2004106124A JP 2004106124 A JP2004106124 A JP 2004106124A JP 2002272695 A JP2002272695 A JP 2002272695A JP 2002272695 A JP2002272695 A JP 2002272695A JP 2004106124 A JP2004106124 A JP 2004106124A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
chamber
holder
holding
assembling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002272695A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4192540B2 (ja
Inventor
Yasuhiro Ono
小野  康浩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2002272695A priority Critical patent/JP4192540B2/ja
Publication of JP2004106124A publication Critical patent/JP2004106124A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4192540B2 publication Critical patent/JP4192540B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Assembly (AREA)

Abstract

【課題】変形し易いゴム等の軟質弾性部材からなるキャップを保持し、キャップを自動的に所望の形状で組付ける自動組付装置を提供する。
【解決手段】保持室28cを形成する内周面28bのキャップ収容室側端面28cの径(D3)は、キャップ収容室2dを形成する内周面2cの保持室側端面2aの径(D2)より小さいので、キャップ1を保持する保持具28をワーク2のキャップ収容室2dに近接させて、キャップ1を保持具28からキャップ収容室2d内に駆動手段26が移動せしめる際、キャップ1はその外径が拡大する弾性変形をしつつ、キャップ収容室2dに収容される。したがって、たとえ保持具28内に納まったキャップ1が傾いたり変形していたりしても、キャップ収容室2dに所望の形状で収容される。
【選択図】    図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動組付装置に関し、特に、ゴム等の軟質弾性部材からなるキャップを自動的にワークに組付ける自動組付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ゴム等の軟質弾性部材からなるキャップをワークのキャップ収容室2dに自動的に組付けることは、ゴム等のキャップが変形し易いため困難であった。すなわち、キャップをワークに組付するために所望の形状で保持し、これを自動機でワークに組付けることは保持部材内で弾性によりキャップの形状が変わりやすく、そのため、ワーク内に所望の形状で組み付けることが困難であり、従来は人手によって組付けられていた(このような人手によるゴムキャップの組付技術は周知の製法技術の為出願人は文献の存在を知らず、文献名の記載はできない。)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このように変形し易いゴム等の軟質弾性部材からなるキャップを保持し、キャップを自動的に所望の形状で組付ける自動組付装置を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明の請求項1は上記のように構成されているので、キャップは自身の弾性力によって保持室内で保持される。
【0005】
そして、保持室を形成する内周面のキャップ収容室側端面の径は、キャップ収容室を形成する内周面の保持室側端面の径より小さいので、キャップを保持する保持具をワークのキャップ収容室に近接させて、キャップを保持具からキャップ収容室内に駆動手段が移動せしめる際、キャップはその外径が拡大する弾性変形をしつつ、キャップ収容室に収容される。したがって、たとえ保持具内に納まったキャップが傾いたり変形していたりしても、キャップ収容室内で所望の形状にならって収容される。
【0006】
また、請求項2は上記のように構成されているので、キャップの組付対象のワーク端面と保持具端面は密着し、キャップの側面部端がワーク端面と、保持具端面との間に挟まれ組付不良になることが低減できる。また駆動手段がキャップを移動させる組付途中において、キャップと、保持室、キャップ収容室で形成される空間から空気抜き孔で空気を外に逃がしながらの組付が可能となり、駆動手段の推力を低減できる。しかも、キャップの組付が完了すれば、確実にシール機能を維持することができる。
【0007】
また、請求項3は上記のように構成されているので、ワークに特別な加工を施すことなく、保持具側に簡単な加工を施すだけで、空気を外に逃がしながらの組付が可能となり、駆動手段の推力を低減できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した−実施形態の軟質弾性キャップ組付装置について、図面を参照しながら説明する。
【0009】
図2に示すように、本−実施形態の組付対象のキャップ1は、ゴム等の軟質弾性材からなっていて、蓋状であり、底面部としての蓋部1fと、底面部1fの外周部から立設する側面部1gとを有する。側面部1gは底面部1fより肉厚に形成され、剛性が高くなっている。底面部1fは剛性が低いので、変形しやすく側面部1gの先端1cが拡径する方向に傾きやすい。また、側面部1gの外周には対象ワーク2内部に形成され、後述するキャップ収容室2dとしてのキャップ収容室2dの気密性を高めるための極めて軟質なひだ状のリップ1aが軸方向に複数箇所、この実施形態では5箇所並べて設けてある。この5箇所のリップ1aが後述するキャップ収容室2dの内周面2cとの接触面であり、これらのうち底面部1f側に最も近いリップが駆動手段側端部1abであり、底面部1f側に最も遠いリップがワーク側端部1aaである。
【0010】
図1に示すように、組付される対象のワーク2(例えばモータ)のエンドフレーム端部2aには内径D2の内周面2cで形成されたキャップ収容室2dが形成されていて、ここにはシャフト及びベアリングが組付られており、相手側のシャフトが組付けられてモータ動力を伝達する構造になっている。したがって、このキャップ1は製造工程内で水、ほこりがシャフト、ベアリングに付着するのを防ぐために必要なもので、キャップ1のリップ1aの外径D1は、キャップ収容室2dよりやや大きく設定されており、キャップ1をキャップ収容室2dに完全に挿入することで、リップ1aをキャップ収容室2dに密着させてワーク2内部の気密性を保った状態にし、キャップ内部にシャフトを収容し、先端1cはベアリングの先端に当接させたものである(D1の実寸法は約20mmである)。
【0011】
図3に示すように、キャップ1は蓋部1fを上方にした姿勢で、パーツフィーダ18等で一列にキャップ挿入手段3の受け治具16部まで自動供給されるものであり、原位置においては、受け治具16部の中にはキャップ1が一つだけ納まっているものであって、一方側のワーク2は、キャップ収容室2dが形成されたエンドフレーム端部2aを上方向にした、軸芯が垂直な姿勢で、図示しない治具等で図下方に設けられた図示しない本体ベース5の所定位置に位置決め(固定)されている。キャップ挿入手段3は受け治具16部と保持用プッシャ13とそれを往復移動するリニヤシャフト14,スタンド10,ブラケット11、エアシリンダ12,リニヤガイド15とプレート17とからなる。
【0012】
また、図3と図4、図5に示すようにキャップ挿入手段3は、本体ベース5上に垂設したスタンド10の上部に受け治具16を設け、受け治具16の一部には、パーツフィーダ18等で自動供給されるキャップ1を1個のみリップ1a外径を規制して受けて止めるU字状のキャップ収容溝16aが設けられており、受け治具16の中央には、受け止めたリップ1aの軸心1bの位置で保持用プッシャ13を貫入可能な逃がし穴16abが設けられている。
【0013】
図5に示すように、受け治具16の上部にはプレート17が載置されプレート17の軸芯1bには、上方に小径を向けたテーパ状のガイド穴17aが設けられていてガイド穴17aの小径側は図6に示す保持具ガイド28の内周面28bで形成される内径D3のガイド穴とほぼ同径に設定してあり、一方の大径側の穴径は受け治具16のU字状のキャップ収容溝16a寸法とほぼ同径に設定してある。この内周面28bと後述する組付用プッシャ26の下端面26cとで保持室28dを形成している。
【0014】
図3に示すように、治具16の下部には、スタンド10から伸びる凸部10aに軸芯1bの位置でリニヤガイド15が垂設されていて、リニヤガイド15のガイド穴内にはリニヤシャフト14が軸芯1bの位置で上下褶動可能に貫入している。
【0015】
また、図8に示すリニヤシャフト14の上部には、キャップ1の内側から蓋部1fの中心を弾性変形可能に押す為の保持用プッシャ13が設けられていて、保持用プッシャ13は先端部13aと円柱状の基部13bとを有しており、保持用プッシャ13の基部13bの外径はキャップ1の内径よりやや小径であり、先端部13aは円錐状すなわちテーパ状で、且つその突端13aaは滑らかな球R状になっている。
【0016】
一方、図3に示すように、リニヤシャフト14の下部にはエアシリンダ12のロッド部が接続されていてエアシリンダ12はブラケット11を介してスタンド10の側部に固定されているので、エアシリンダ12の駆動によって、リニヤシャフト14をリニヤガイド15でガイドして、軸心1bの位置で保持用プッシャ13の上下動作を可能としていて、原位置においては、保持用プッシャ13が下降端にある。
【0017】
また、図8に示すスタンド10の上部には、光電スイッチ30と31がステー19を各々介して取り付いてあり、治具16と保持具ガイド28にはそれぞれ、光電スイッチ30と31用の光軸穴32,33を開けてある。治具16の光電スイッチ30用の光軸穴32はキャップ収容溝16aから水平方向に開口し、キャップ収容溝16a内にキャップ1が収容されているかどうかは光を検出するかキャップ1にさえぎられて光が検出できないかで、検出することができる。光電スイッチ30で治具16内、光電スイッチ31で保持具ガイド28のキャップ1の有無を各々検出することができ、原位置においては、光電スイッチ30は保持具ガイド28のキャップ1の有りを検出し、一方の光電スイッチ31は保持具ガイド28内のキャップ1の無しを検出する状態となっている。
【0018】
図3と4に示すキャップ移動手段4は、本体ベース5上に垂設したスタンド21の上部にあって、ロッドレスシリンダ22,可動プレート23,シリンダ24,可動プレート25からなる。ロッドレスシリンダ22はスタンド21のT字状の上部に水平な姿勢に取り付けられていて、ロッドレスシリンダ22の可動部には可動プレート23が設けてあり、可動プレート23の移動範囲の両端はキャップ挿入手段3側とワーク2側にあってロッドレスシリンダ22の駆動によって可動プレート23、シリンダ24,可動プレート25を一体となって平行移動させて可動プレート25に取りつけられる後述するキャップ組付手段6をこれら両端に位置決めすることができる。可動プレート23にはガイド付きシリンダ24が垂直方向に取り付いていて、ガイド付きシリンダ24の可動部には可動プレート25が設けられている。
【0019】
また、このキャップ移動手段4の可動プレート23の原位置はキャップ挿入手段3側に位置決めされた状態である。
【0020】
一方、キャップ組付手段6は、キャップ移動手段4の可動プレート25に搭載されているものであり、駆動手段である組付用プッシャ26、保持具28、平先棒止めネジ29とからなる。可動プレート25には組付用プッシャ26が垂直に下向きに固定してあり、組付用プッシャ26の下端面26cは平面にしてあるもので、可動プレート25と一体となってキャップ組付手段6はガイド付きシリンダ24により図の上下方向に移動可能となっている。また、組付用プッシャ26jの上部には後述するスプリング27のスプリング受けのために段差が設けられている。このキャップ組付手段6の原位置は、可動プレート25が他と干渉しない上昇端位置にしてある。
【0021】
また、図6に示すように、組付用プッシャ26の外周d3は保持具28のガイド穴D3に褶動可能に貫入してある。そして、本発明の軟質弾性キャップ組付装置とはこの実施形態では、ワーク2にキャップ1を組み付けるためのものであり、組付用プッシャ26と、保持具28からなっている。組付用保持具28は組付用プッシャ26のスプリング受けの段差26cとの間にスプリング27を介在させて当て、一方は保持具28に形成された孔にねじ込んだ平先棒止めネジ29を、組付用プッシャ26の外周に軸方向に形成された長溝26bに係止させて保持具28を弾設してあり、この状態が保持具28の原位置になっている。
【0022】
また、組付用プッシャ26の下端面26cから保持具28のキャップ収容室2d側端面である下端面28cまでの寸法は、外径D1をガイド穴D3に縮径変形させたキャップ1の軸方向長さを完全に保持可能な長さに設定している。また、図9に示すキャップ1の組付状態のように、保持具28の下側のワーク2から上向きに保持具28の下端面28cに力を加えると保持具28がスプリング27を縮ませて、保持具28の下端面28cが組付用プッシャ26の下端面26cより高い位置まで上がるようになっている。逆にいえば、保持具28の内周面28bにガイドされた組付用プッシャ26の下端面26cは保持具28の下端面28cより低い位置まで下がることができるようになっている。
【0023】
また、図6に示すように、前記保持具28はキャップ1のリップ部1aがスムーズに褶動できるようにガイド穴D3の内周面の面粗度を高くしている。また、リップ部1aの移し替え時にガイド穴内でのキャップ1が弾性で拡がることで後述する作用効果が少なくなることを防ぐために、ガイド穴D3の入口には面取り加工をしないストレートな穴にしてある。
【0024】
また、保持具28のエンドフレーム端部2aの当接する下端面28cは均一な平面にしてあって、本実施例のように比較的均一な平面であるエンドフレーム端部2aとが密着する場合などは、保持具28のエンドフレーム2a当接端面である下端面28cに図7に示すような空気抜き溝が形成されているものである。
【0025】
以下、本発明を適用した−実施形態の軟質弾性キャップ組付装置の動作について、図面を参照しながら説明する。
【0026】
図3に示すように、本−実施形態の組付対象のキャップ1は蓋部1fを上方にした姿勢で一列に自動供給されるもので、図5に示すようにキャップ1が受け治具16内に完全に1個納まると、光電スイッチ30がONしてキャップ1の有りを検出する。これが起動条件のひとつになっていて、起動スイッチをONすると図示しない電気制御にて以下の1サイクル動作を行う。
【0027】
まず、図3、4に示すガイド付きシリンダ24が電気制御により駆動されて、キャップ組付手段6を下降させると、図8に示すように、その下降端で保持具28の下端面28cがプレート17の上端面17bに当接して、スプリング27を少し縮ませた状態となり、スプリング27の推力で保持具28をプレート17に密着させた状態にする。
【0028】
ついで、図3に示すエアシリンダ12を電気制御により駆動して、保持用プッシャ13を上昇させると、先端部13aの滑らかな球R状突端13aaをキャップ1の蓋部中心に内側から当てて上方に押し上げる。
【0029】
すると、図8に示すように、キャップ1は受け治具16のU字状のキャップ収容溝16aからテーパ状のガイド穴17aの小径側へとキャップ1の外径を規制しつつ導かれるので、キャップ1は徐々に弾性変形させ、縮径させられたうえで、保持具ガイド28のガイド穴D3内に滑らかに沿わせるようにしてスムーズに移し替えられる。
【0030】
そして、保持用プッシャ13が上昇端位置へ到達すると、図6に示すキャップ1の全身がガイド穴D3内に完全に納まって、キャップ1は自身の弾力でガイド穴D3内に保持され、この時点でキャップ1が下方に落下することはない。
【0031】
次に、図3に示すエアシリンダ12を電気制御により駆動して保持用プッシャ13を下降させると、パーツフィーダ18が起動し、次に移し替えするキャップ1を受け治具16のキャップ収容溝16a内に1個だけ供給するもので、図5に示すようにキャップ1がキャップ収容溝16a内に完全に1個納まると、光電スイッチ30がONして、キャップ1の有りを検出して、パーツフィーダ18が供給動作を停止する。
【0032】
一方、保持用プッシャ13が下降端に達したら、図8に示すガイド穴D3内のキャップ1の有りを光電スイッチ31のONで検出する。
【0033】
ついで図3、4に示すガイド付きシリンダ24を駆動してキャップ組付手段6を上昇させると、保持具28がプレート17から上方に離れ、図6に示すように、スプリング27が原位置のセット状態に戻り、キャップ組付手段6が上昇端に達する。
【0034】
次に、図3に示すキャップ移動手段4のロッドレスシリンダ22を電気制御により駆動して、キャップ組付手段6を搭載した可動プレート23を挿入手段3側からワーク2側に平行移動させると、組付用プッシャ26の中心軸26aをワーク2の中心軸に一致するように位置決めすることができる。これによりキャップ1の先端1cがワーク2のキャップ収容室2dに臨ませることができる。
【0035】
そして、ガイド付きシリンダ24を電気制御により駆動して可動プレート25を下降させると、組付用プッシャ26ならびにスプリング27の推力で保持具28が一体となって下降する。そして保持具28の下端面28cは、ワーク2の平面であるエンドフレーム端部2aに全面当接して、図9に示すように、スプリング27の推力で保持具28をワーク2のエンドフレーム端部2aに密着させた状態となる。
【0036】
保持具28内にキャップ1は完全に収容されているので,言いかえれば、キャップ1の先端1cは、保持具28の平面である下端面28cより軸方向に奥まって位置している。仮に、保持具28内にキャップ1は完全に収容されなく,言いかえれば、キャップ1の先端1cが、保持具28の下端面28cからはみだしていると、下端面28cは、ワーク2の平面であるエンドフレーム端部2aとの間にキャップ1の端部をかみこむことになるが本実施例ではこのような自体を未然に防止することができる。もちろん必ずしも下端面28cとエンドフレーム端部2aとが密着していないといけないというものではない。キャップ1の先端を噛み込むことがないような微小な隙間がある程度に下端面28cとエンドフレーム端部2aとが近接した状態でキャップ1を移動させてもよい。
【0037】
さらに可動プレート25が下降すると、図9に示すように、保持具28をワーク2のエンドフレーム端部2aに残した状態のまま、本発明の駆動手段である組付用プッシャ26が長溝26bの形成された範囲で保持具28の内周面28bに沿って下降することにより、キャップ1の蓋部1fの当接点である蓋部1fの上面1faを組付用プッシャ26の下端面26cが上方向から押して駆動する。このときの当接点の位置を第1位置とする。
【0038】
このようにして、組付用プッシャ26の下端面26cで保持具28内のキャップ1の上面1faを更に下方へ押す様態となり、キャップ1の当接点である上面1faが保持室28dからワーク2のキャップ収容室2d内に移動し、同時にキャップ1は外径を規制されて導かれ、キャップ1は外径が僅かに拡がった状態でキャップ収容室2d内に完全に移し替えられキャップ1の先端1cはキャップ収容室に予め組みつけられていたベアリングの端面にあたって止まる。このキャップ1が止まったときの当接点の位置を第2位置とする。
【0039】
すなわち、D2>D3であるので、キャップを保持具からキャップ収容室2d内に駆動手段が移動せしめる際、キャップはその外径が拡大する弾性変形をしつつ、キャップ収容室2dに収容される。したがって、たとえ保持具内に納まったキャップが傾いたり変形していたりしても、キャップ収容室2dに所望の形状にならって収容される。
【0040】
このとき、キャップ1の外周に軸方向に複数形成されているリップ1aは、ワーク2の内周面2cに接触するリップ数を増やしながら次第にワーク内周面に奥深く挿入されていく。
【0041】
また、エンドフレーム端部2aの面粗度が高いワーク2の場合は、図7に示すような、保持具28の下端面28cに形成された空気逃がし溝28aから、キャップ1がキャップ収容室2d内に導かれる際にキャップ1、保持室28d、キャップ収容室2dで形成される空間に溜まった空気を効率よく、保持具28の外に抜きながら組付できる。これによりワークに特別な加工を施すことなく簡単な加工を保持具側に施すだけで空気を逃がしながらの組付が可能となり、組付用プッシャ26の推力を低減することができる。
【0042】
ところで本実施例では、空気逃がし穴として、空気逃がし溝28aが保持具28の下端面28cに形成されているがもちろんこれに限るものではない。キャップ1、保持室28d、キャップ収容室2dで形成される空間からその外部に空気を逃がす空気抜き孔が、保持室28dとキャップ収容室2dとのうち少なくともいずれか一方に開口して形成され、かつ、その位置は、キャップの駆動開始時の位置、すなわち、組付用プッシャ26とキャップ1との当接点が保持室内である第1位置における前記保持室28dを形成する内周面28bと前記キャップ1の外周面との接触面のうちワーク側端部1aaと、キャップの駆動終了時の位置、すなわち、組付用プッシャ26とキャップ1との当接点がキャップ収容室2d内である第2位置における前記キャップ収容室2dを形成する内周面2cと前記キャップ1の外周面との接触面のうち駆動手段側端部1abとの間であってもよい。このような位置に空気抜き孔を形成することによって、空気を逃がしながらの組付が可能となり、組付用プッシャ26の推力を低減することができる。しかも、キャップの組付が完了すれば、確実にシール機能を維持することができる。
【0043】
次に、ガイド付きシリンダ24を電気制御により駆動して可動プレート25を上昇させはじめると、図6に示すように、保持具28がワーク2のエンドフレーム端部2aから離れて、スプリング27がセット荷重状態に戻る。さらに、可動プレート25が上昇端に達すると、ワーク2は図示しない治具等で本体ベース5の所定位置に位置決め(固定)された状態を解除するものである。
【0044】
ワーク2の位置決めステーションが治具を用いず、例えば、コンベアの上を流れるパレットであった場合には、位置決めステーション内のパレット位置決め(固定)を解除して、該パレットを後工程に流して、次のワークを搭載したパレットを該ステーションに受入して、位置決め(固定)することになる。
【0045】
図3に示すように、可動プレート25が上昇端に到達したら、キャップ移動手段4のロッドレスシリンダ22を電気制御により駆動してキャップ組付手段6を搭載した可動プレート23をワーク2側からキャップ挿入手段3側に平行移動させると、キャップ組付手段6が原位置に戻る。
【0046】
このようにして、本−実施形態の軟質弾性キャップ組付装置の1サイクル動作が完了する。
【0047】
【本実施形態の効果】
本実施形態は上記のように、キャップ1は保持具28に自身の弾性力によって保持されるので、把持や吸着等の特別な保持機能を必要せず、保持装置を簡素な構造にすることができる。
【0048】
また、キャップ1を傾いた姿勢で保持しても、或いは、キャップ1の外周部にあるリップ部1aが弾性変形して歪み、外側に広がりやすい状態にあっても、キャップ1の全身が保持室28d内に完全に納められているので、キャップ1が保持具28の穴から外側にはみ出さず、ワーク組付穴の入口部にキャップのリップ部を引掛りなく案内できるので、簡単にキャップをワークに組付けることができる。
【0049】
そして、ワークと保持具との間に多少の傾きや芯ずれ等が生じたとしても、ワーク組付穴径と保持具穴径との間には適度な差があるので、キャップ1が保持室28dからキャップ収容室2dに移動する際に、キャップの弾性によりキャップの外周面がキャップ収容室2dに沿って移動でき、それら傾きや芯ずれの影響を受ける事無く、確実にキャップをワークの所望の形状、位置、角度で組付けることができる。
【0050】
さらには、対象ワークの内部の気密が非常に高い状態にあっても、キャップ1が保持室28dからキャップ収容室2dに移動する際に弾性変形することで形成される、キャップ側面部とキャップ収容室2dとの隙間からキャップ内部の空気を抜きながら組付を行うことができるので、空気閉じ込みによるキャップの蓋部の膨出を防ぐことができ、かつ、駆動手段であるプッシャの推力を小さくすることができる。
【0051】
また、例えば、組付対象のワーク(エンドフレーム)端面が平面であった場合であっても、ワーク組付穴とキャップ外径との隙間から逃げる空気を保持具の空気逃がし溝から外に逃がしながらの組付が可能であり、極めて軽微な推力でキャップを組付することができるので組付効率がよい。
【0052】
なお、本実施の形態では保持室28d、キャップ収容室2dは円柱状の形状に形成されているが、キャップの弾性変形可能の範囲でキャップの移動方向に先細形状に形成されていてもかまわない。保持室28dを形成する内周面のキャップ収容室2d側端面の径が、キャップ収容室2dを形成する内周面の保持室28d側端面の径より小さければよい。キャップはその外径が拡大する弾性変形をしつつ、キャップ収容室2dに収容され、たとえ保持具内に納まったキャップが傾いたり変形していたりしても、キャップ収容室2dに所望の形状で収容される。
【0053】
なお、空気逃がし溝28aの代わりに空気逃がし穴が保持室28dとキャップ収容室2dとのうち少なくともいずれか一方に開口して形成されていてもよい。
【0054】
これにより、駆動手段がキャップを移動させる組付途中において、キャップと、保持室28d、キャップ収容室2dで形成される空間から空気抜き孔で空気を外に逃がしながらの組付が可能となり、駆動手段の推力を低減できる。
【0055】
このように、本発明は、極めて簡単な構成でありながら、従来は人手によってしか組立されていなかった、変形し易いゴム等の軟質弾性部材からなるキャップを容易に所望の形状に保持し、効率よく、確実にキャップをワークに自動的に組付けることを可能にしたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の−実施形態のキャップ及びワークを示す断面図である。
【図2】本発明の−実施形態のキャップの部分拡大図である。
【図3】本発明の−実施形態の全体を示す側面図である。
【図4】本発明の−実施形態の全体を示す正面図である
【図5】本発明の−実施形態のキャップ挿入手段の部分断面図である。
【図6】本発明の−実施形態の保持具、組付用プッシャの断面図である。
【図7】本発明の−実施形態の保持具の下面図である。
【図8】本発明の−実施形態のキャップの挿入状態を示す部分断面図である。
【図9】本発明の−実施形態のキャップの組付状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 キャップ
1a リップ
1b 軸芯
2 ワーク
2a エンドフレーム端部
3 キャップ挿入手段
4 キャップ移動手段
5 本体ベース
6 キャップ組付手段
10 スタンド
11 ブラケット
12 エアシリンダ
13 プッシャ
13a 先端部
14 リニヤシャフト
15 リニヤガイド
16 受け治具
16a キャップ収容溝
17 プレート
17a ガイド穴
18 パーツフィーダ
19 ステー
21 スタンド
22 ロッドレスシリンダ
23 可動プレート
24 ガイド付きシリンダ
25 可動プレート
26 組付用プッシャ(駆動手段)
27 スプリング
28 保持具
28a 空気抜き溝
29 平先棒止めネジ
30、31 光電スイッチ
D1 キャップ外径
D2 キャップ収容室内径
D3 保持室内径
d3 組付用プッシャの外周

Claims (3)

  1. 軟質弾性部材であるキャップ(1)がワーク(2)のキャップ収容室(2d)内に収容されるように組付ける軟質弾性キャップ組付装置であって、
    前記キャップ(1)を保持する保持室(28d)が形成された保持具(28)と、
    前記キャップ(1)の先端が前記キャップ収容室(2d)に臨むように前記保持具(28)を、前記ワーク(2)に近接させた状態で、前記保持具(28)内の前記キャップ(1)をキャップ収容室(2d)内に移動せしめる駆動手段(26)と、を有し、
    前記保持室(28d)を形成する内周面(28b)のキャップ収容室側端面(28c)における径(D3)は、前記キャップ収容室(2d)を形成する内周面(2c)の前記保持室側端面(2a)の径(D2)より小さいことを特徴とする軟質弾性キャップ組付装置。
  2. 前記保持具(28)のキャップ収容室に臨む端面(28c)と、前記キャップ収容室(2d)を形成するワークの前記保持室に臨む端面(2a)とは密着するとともに、
    前記駆動手段(26)は、前記キャップ(1)との当接点が、
    前記保持室(28d)内の第1位置から前記キャップ収容室(2d)内である第2位置になるように前記キャップ(1)を移動せしめると共に、
    前記キャップ(1)、前記保持室(28d)、前記キャップ収容室(2d)で形成される空間からその外部に空気を逃がす空気抜き孔(28a)が、前記保持室(28d)と前記キャップ収容室(2d)とのうち少なくともいずれか一方に開口して形成され、かつ、その位置は、
    前記当接点が前記第1位置における前記保持室(28d)を形成する内周面(28b)と前記キャップ(1)の外周面との接触面のうちワーク側端部(1aa)と、
    前記当接点が前記第2位置における前記キャップ収容室(2d)を形成する内周面(2c)と前記キャップ(1)の外周面との接触面のうち駆動手段側端部(1ab)との間であることを特徴とする請求項1記載の軟質弾性キャップ組付装置。
  3. 前記空気抜き孔は、前記保持具の前記キャップ収容室側端面に形成された空気逃がし溝であることを特徴とする請求項2記載の軟質弾性キャップ組付装置。
JP2002272695A 2002-09-19 2002-09-19 軟質弾性キャップ組付装置 Expired - Fee Related JP4192540B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002272695A JP4192540B2 (ja) 2002-09-19 2002-09-19 軟質弾性キャップ組付装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002272695A JP4192540B2 (ja) 2002-09-19 2002-09-19 軟質弾性キャップ組付装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004106124A true JP2004106124A (ja) 2004-04-08
JP4192540B2 JP4192540B2 (ja) 2008-12-10

Family

ID=32269648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002272695A Expired - Fee Related JP4192540B2 (ja) 2002-09-19 2002-09-19 軟質弾性キャップ組付装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4192540B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019077006A (ja) * 2017-10-26 2019-05-23 株式会社Fuji 工作機械

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0329267A (ja) * 1989-06-26 1991-02-07 Toshiba Kankiyuu Kizai Kk 管球の弾性キャップ被着方法およびその装置
JPH06286852A (ja) * 1993-03-31 1994-10-11 Toyo Denji Kikai Seisakusho:Yugen ゴムキャップ部品の整送装置
JPH0819922A (ja) * 1994-07-04 1996-01-23 Toyota Motor Corp ブッシュ圧入装置
JPH0839366A (ja) * 1994-07-26 1996-02-13 Jatco Corp 組付治具
JPH10322839A (ja) * 1997-05-16 1998-12-04 Yazaki Corp ゴム栓供給装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0329267A (ja) * 1989-06-26 1991-02-07 Toshiba Kankiyuu Kizai Kk 管球の弾性キャップ被着方法およびその装置
JPH06286852A (ja) * 1993-03-31 1994-10-11 Toyo Denji Kikai Seisakusho:Yugen ゴムキャップ部品の整送装置
JPH0819922A (ja) * 1994-07-04 1996-01-23 Toyota Motor Corp ブッシュ圧入装置
JPH0839366A (ja) * 1994-07-26 1996-02-13 Jatco Corp 組付治具
JPH10322839A (ja) * 1997-05-16 1998-12-04 Yazaki Corp ゴム栓供給装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019077006A (ja) * 2017-10-26 2019-05-23 株式会社Fuji 工作機械
JP7049805B2 (ja) 2017-10-26 2022-04-07 株式会社Fuji 工作機械

Also Published As

Publication number Publication date
JP4192540B2 (ja) 2008-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003266262A (ja) クランプ装置
CN217991543U (zh) 一种自动化快换机构
JP2004106124A (ja) 軟質弾性キャップ組付装置
CN111993009B (zh) 一种伺服电机装配检测设备及方法
CN210360448U (zh) 一种汽车驱动壳体加工夹具
JP5385623B2 (ja) ロケートクランプ装置及びワークパネルのクランプ方法
JP2006218615A (ja) グロメット装着装置及びグロメットの装着方法
JP2007229877A (ja) シール部材の組付け方法及び組付け装置
US6502971B1 (en) Method and device for fastening screw between body and lens of vehicular lighting device
CN215881394U (zh) 防干涉工件固定治具
CN214464444U (zh) 引导销固定装置和机匣对中安装系统
KR100615860B1 (ko) 오일리스 고체윤활제 압입기
JPH07205081A (ja) 物品装着装置
JPS6044237A (ja) ねじ部品の自動螺装装置
CN108942157B (zh) 起动器自动装配装置用的夹具结构
CN210789871U (zh) 一种pcb磁石自动组装装置
CN114665674A (zh) 新能源汽车用电机的定子与机壳的套装工装
JP4364575B2 (ja) パレットクランプ機構
JP2006296091A (ja) ロータ組付装置
JPH0435821A (ja) 弾性環状体の供給装置
CN112911922A (zh) 贴片系统及贴片方法
CN109014901B (zh) 制冷压缩机电机起动器装配装置的回转盘驱动机构
JPS62251026A (ja) 止め輪の自動插入装置
JP4935798B2 (ja) 部品チャック装置
JP2004209621A (ja) スナップリング組付装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071002

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080401

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080826

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees