JPH0819922A - ブッシュ圧入装置 - Google Patents

ブッシュ圧入装置

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JPH0819922A
JPH0819922A JP6151932A JP15193294A JPH0819922A JP H0819922 A JPH0819922 A JP H0819922A JP 6151932 A JP6151932 A JP 6151932A JP 15193294 A JP15193294 A JP 15193294A JP H0819922 A JPH0819922 A JP H0819922A
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JP
Japan
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bush
press
fitting
hole
guide
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Pending
Application number
JP6151932A
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English (en)
Inventor
Masahiko Asano
昌彦 浅野
Shuji Yamamoto
修司 山本
Yoshinori Shigesada
慶典 繁定
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
WAGOU SEIKI KK
Toyota Motor Corp
Original Assignee
WAGOU SEIKI KK
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブッシュの外径をワークのブッシュ穴の内径
よりも小に絞り込む際にブッシュが傾いた場合でも、ブ
ッシュの圧入姿勢を自動的に矯正することを可能にす
る。 【構成】 弾性変形可能なブッシュ6をワーク2のブッ
シュ穴4に案内するガイド部40を、ワーク2のブッシ
ュ穴4の外周に当接可能な固定ガイド42と、固定ガイ
ド42の内側に傾倒可能に配置されブッシュ6の外径を
ブッシュ穴4の内径よりも小に絞り込むテーパ穴45a
を有する可動ガイド44から構成し、可動ガイド44の
外周部を、周方向に所定の間隔をおいて配置された複数
の弾性体46を介して固定ガイド42に弾性支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弾性変形可能なブッシ
ュをワークのブッシュ穴に圧入するブッシュ圧入装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】弾性変形可能なブッシュをワークのブッ
シュ穴に圧入する先行技術の一例として、たとえば実公
平2−6994号公報が知られている。本公報に開示さ
れているブッシュ圧入装置は、ブッシュの外径をブッシ
ュ穴の内径よりも小に絞り込むテーパ穴を有するテーパ
ガイドユニットを備えている。テーパガイドユニットに
よって絞り込まれたブッシュは、一方のリップ部がブッ
シュ穴の一端から十分に張り出すようにブッシュ穴に圧
入され、圧入手段によりブッシュ穴に圧入されたブッシ
ュは、他方のリップ部がブッシュ穴の他端から張り出す
まで圧入戻し手段により押し戻される。これにより、ブ
ッシュの両端のリップ部をブッシュ穴の両端部から確実
に張り出させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のブッシ
ュ圧入装置は、ブッシュの圧入時の衝撃および圧入抵抗
の片寄り等により、ブッシュが所定の圧入姿勢に対して
傾くことがあり、圧入姿勢が不良となる。ブッシュが傾
いたまま圧入を行うと、ブッシュの特定の部位に圧入荷
重が集中し、ゴムからなるブッシュが破断するという問
題がある。したがって、弾性変形可能なブッシュの圧入
作業においては、ブッシュを所定の圧入姿勢に維持する
ことが望まれる。
【0004】本発明は、ブッシュの外径を小に絞り込む
際にブッシュが傾いた場合でも、ブッシュの圧入姿勢を
自動的に矯正することが可能なブッシュ圧入装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係るブッシュ圧入装置は、弾性変形可能なブ
ッシュをワークのブッシュ穴へ圧入する圧入手段と、該
ブッシュをワークのブッシュ穴に案内するガイド部を有
するブッシュ圧入装置において、前記ガイド部を、前記
ワークのブッシュ穴の外周に当接可能な固定ガイドと、
該固定ガイドの内側に傾倒可能に配置されブッシュの外
径をブッシュ穴の内径よりも小に絞り込むテーパ穴を有
する可動ガイドから構成し、該可動ガイドの外周部を、
周方向に所定の間隔をおいて配置された複数の弾性体を
介して固定ガイドに弾性支持したものから成る。
【0006】
【作用】本発明に係るブッシュ圧入装置においては、弾
性体からなるブッシュは、圧入手段によってブッシュ穴
に圧入される際に可動ガイドのテーパ穴によって外径が
小に絞り込まれる。可動ガイドは、固定ガイドに対して
傾倒可能であり、複数の弾性体を介して固定ガイドに弾
性支持されているので、ブッシュの外径を小に絞り込む
際にブッシュが傾く場合は可動ガイドもブッシュと一体
になって傾くことになる。可動ガイドが傾くと可動ガイ
ドを弾性支持する複数の弾性体のうちブッシュが傾いた
方向に位置する弾性体の歪み量が多くなり、この弾性体
の反力が大きくなる。この状態では、歪み量が多くなる
弾性体と対向して配置される弾性体の歪み量が少なくな
るので、その弾性体の反力は小となる。さらにブッシュ
の圧入が続行されると、歪み量の小さな弾性体のみが圧
入荷重によって多く歪むようになり、各弾性体に作用す
る圧入荷重はほぼ均一となる。これにより、傾いていた
可動ガイドが水平となり、ブッシュの圧入姿勢が矯正さ
れる。また、ブッシュの圧入手段による圧入時の衝撃
は、可動ガイドを弾性支持する各弾性体の弾性変形によ
って吸収することが可能となり、圧入時の衝撃による圧
入姿勢の不良も防止される。
【0007】
【実施例】図1ないし図8は、本発明の一実施例を示し
ている。図1は、ブッシュ圧入装置20の全体を示して
いる。ブッシュ圧入装置20は、たとえば自動車部品で
あるワーク2のブッシュ穴4に図8に示すブッシュ6を
圧入するのに用いられる。ブッシュ6は、インナーカラ
ー8と弾性体としてのゴム10とから構成されている。
ゴム10は、インナーカラー8の外周面に接合されてい
る。ゴム10の両端部には、半径方向外方に突出するリ
ップ部10aが形成されている。
【0008】ブッシュ圧入装置20は、下フレーム22
を備えている。下フレーム22の上方には、上フレーム
24が設けられている。下フレーム22と上フレーム2
4は、一対の上フレームクランプシリンダ26を介して
連結されている。上フレームクランプシリンダ26は、
上下方向に伸縮可能となっている。上フレーム24は、
上フレームクランプシリンダ26の伸縮により、下フレ
ーム22に対して昇降可能となっている。左右の上フレ
ームクランプシリンダ26の間には、バックアップ受け
治具28が設けられている。バックアップ受け治具28
は、下フレーム22に固定されている。
【0009】下フレーム22と上フレーム24との間に
は、ワーク2をクランプするためのワーク受け治具30
が設けられている。ワーク受け治具30は、下受け部3
0aと上受け部30bとから構成されている。下受け部
30aと上受け部30bは、図示しない駆動手段によっ
てワーク2のクランプまたはアンクランプを行うように
なっている。本実施例では、バックアップ受け治具28
と下受け部30aは、下フレーム22側に固定されてお
り、ワーク2の下面側はバックアップ受け治具28と下
受け部30aの双方にて支持される。
【0010】上フレーム24の下面側には、保持プレー
ト32が取付けられている。保持プレート32は、下端
部が水平となるようにL字状に屈曲されている。バック
アップ受け治具28の上方には、ブッシュ6が挿入され
るブッシュ挿入部34が設けられている。ブッシュ挿入
部34は、保持プレート32に固定されている。ブッシ
ュ6は、作業者又は自動供給装置(図示略)によってブ
ッシュ挿入部34の挿入穴34aに供給されるようにな
っている。
【0011】上フレーム24には、ブッシュ6をワーク
2のブッシュ穴4に圧入する圧入手段36が設けられて
いる。圧入手段36は、圧入シリンダ37と圧入ヘッド
38とから構成されている。圧入シリンダ37は、上方
に延びており、油圧シリンダ本体部が上フレーム24に
固定されている。圧入ヘッド38は、圧入シリンダ37
のロッドに取付けられている。圧入ヘッド38は、先端
部がブッシュ6のインナーカラー8の内周面に嵌合する
圧入具であり、圧入ヘッド38を圧入シリンダ37によ
って下方に移動させることにより、ブッシュ挿入部34
に供給されたブッシュ6をワーク2のブッシュ穴4に圧
入することができる。
【0012】ブッシュ挿入部34には、ガイド部40が
取付けられている。ガイド部40は、固定ガイド42と
可動ガイド44から構成されている。固定ガイド42
は、略筒状に形成されている。固定ガイド42の上端部
には、半径方向に膨出するフランジ42aが形成されて
いる。フランジ42aは、ブッシュ挿入部34のフラン
ジ34bに結合されている。固定ガイド42の下部は、
下方にいくつにつれて先細りとなるテーパ状に形成され
ており、ワーク2のブッシュ穴4の外周に当接可能とな
っている。固定ガイド42の内周面42bは、可動ガイ
ド44と摺接可能な摺動面に形成されている。固定ガイ
ド42の内周壁の段差部には、弾性体としての圧縮コイ
ルスプリング46の下部を保持する保持穴42cが形成
されている。各保持穴42cは、周方向に等間隔に配置
されている。
【0013】可動ガイド44は、略筒状に形成されてお
り、固定ガイド42の内側に配置されている。可動ガイ
ド44は、固定ガイド42に対して上下方向に移動可能
であり、かつ全方向に傾倒可能となっている。可動ガイ
ド44の上端部には、半径方向外方に膨出するフランジ
44aが形成されている。フランジ44aの外周面44
bは、固定ガイド42の内周面42bと摺接可能な摺動
面に形成されている。可動ガイド44のフランジ44a
の段差面には、圧縮コイルスプリング46の上部を保持
する保持穴44cが形成されている。各保持穴44c
は、周方向に等間隔に配置されている。可動ガイド44
には、ブッシュ6のゴム10の外径をブッシュ穴4の内
径よりも小に絞り込むテーパ穴45aが形成されてい
る。テーパ穴45aは、直上に位置するストレート穴4
5bと連らなって形成されている。
【0014】可動ガイド44は、周方向に等間隔に配置
された複数の圧縮コイルスプリング46を介して固定ガ
イド42に弾性支持されている。圧縮コイルスプリング
46は、図4に示すように、自由長X0 が40mmであ
り、外径Dが10mmとなっている。また、圧縮コイル
スプリング46は、最大たわみ量が15mm、線径1.
6mm、ばね定数1.0Kgfである。圧縮コイルスプ
リング46の材質は、JWP−A(JIS)である。図
5は、ブッシュの圧入荷重と圧縮コイルスプリング46
の撓み量との関係を示している。特性F1 は、圧縮コイ
ルスプリング46の使用個数が4本の場合であり、特性
2 は圧縮コイルスプリング46の使用個数は6本の場
合である。特性F3 は、圧縮コイルスプリング46の使
用個数が8本の場合である。
【0015】可動ガイド44は、ブッシュの圧入時以外
は、各圧縮コイルスプリング46の付勢力によって上端
面44dがブッシュ挿入部34の底面34cに密着する
ようになっている。可動ガイド44は、ブッシュ2の圧
入時には各圧縮コイルスプリング46の圧縮方向の弾性
変形により、固定ガイド42に対して下方に移動するよ
うになっている。ブッシュ2の圧入姿勢が中心線Eに対
して角度θ傾いた場合は、複数の圧縮コイルスプリング
46のうち特定の圧縮コイルスプリング46の歪み量が
大きくなるようになっている。
【0016】下フレーム22側には、圧入戻し手段50
が設けられている。圧入戻し手段50は、圧入戻しシリ
ンダ52と圧入戻しヘッド54とから構成されている。
圧入戻しシリンダ52は、本体部が下フレーム22に固
定されている。圧入戻しヘッド54は、圧入戻しシリン
ダ52のロッドに取付けられている。圧入戻しヘッド5
4は、バックアップ受け治具28のガイド穴28aに摺
動可能に嵌合されている。圧入戻しヘッド54の中心
は、圧入ヘッド38の中心と合致している。圧入戻しヘ
ッド54は、先端部がブッシュ6のインナーカラー8の
内周面に嵌合する圧入具であり、圧入戻しヘッド54を
圧入戻しシリンダ52によって上方に移動させることに
より、ブッシュ穴4に圧入されたブッシュ6を圧入方向
と逆方向に押し戻すことができる。
【0017】ブッシュ挿入部34には、可動ガイド44
のテーパ穴45aに潤滑油を供給する潤滑油供給装置
(図示略)が接続されている。可動ガイド44のテーパ
穴45aに潤滑油を供給するのは、ブッシュ6の圧入時
にブッシュ6と可動ガイド44との摩擦抵抗を低減する
ためである。なお、本実施例では可動ガイド44のテー
パ穴45aに潤滑油を自動供給する構成としたが、供給
されるブッシュ6自体に潤滑油を予め塗布する構成であ
ってもよい。
【0018】つぎに、ブッシュ圧入装置における作用に
ついて説明する。圧入作業が開始される前の状態では、
上フレームクランプシリンダ26の伸長により上フレー
ム24は上昇しており、ワーク受け治具30の上受け部
30bも上昇している。この状態でワーク2がバックア
ップ受け治具28とワーク受け治具30の下受け部30
aに載置される。ワーク2のセットが完了すると、ワー
ク受け治具30の上受け部30bが下降し、ワーク2は
下受け部30と上受け部30bとの挾持によってクラン
プされる。
【0019】ワーク受け治具30によるワーク2のクラ
ンプが完了すると、上フレームクランプシリンダ26が
収縮し、上フレーム24が下降を開始する。これによ
り、上フレーム24側に取付けられているガイド部40
がワーク2に当接し、ワーク2の一方はバックアップ受
け治具28とガイド部40の固定ガイド42によって挾
持される。この状態では、ワーク2のブッシュ穴4の中
心とガイド部40の中心は一致しており、ブッシュ穴4
の中心と圧入ヘッド38および圧入戻しヘッド54の中
心も一致している。
【0020】バックアップ受け治具28とガイド部40
とによるワーク2の挾持が終了すると、ブッシュ挿入部
34にブッシュ6が供給される。ブッシュ6の供給が終
了すると、圧入シリンダ37のロッドの伸長によって圧
入ヘッド38が下降し、ブッシュ6のインナーカラー8
が圧入ヘッド38によって押圧される。これにより、ブ
ッシュ6は可動ガイド44のストレート穴45b内に移
動し、可動ガイド44のテーパ45aによってブッシュ
6のゴム10の外径がブッシュ穴4の内径よりも小に絞
られる。
【0021】図6は、ブッシュ6の圧入ストロークと圧
入荷重との関係を示している。ブッシュ6をワーク2の
ブッシュ穴4に圧入する直前では、可動ガイド44を弾
性支持する圧縮コイルスプリング46が圧縮方向に弾性
変形するので、従来のようにブッシュの径を小に絞り込
むガイド部が固定の場合に比べて、圧入時の衝撃を吸収
することが可能となる。すなわち、図6に示すように、
本実施例では、圧入荷重の急激な立上がりが抑制され、
圧入荷重は滑らかに変化する。したがって、圧入時の衝
撃によるブッシュ6の圧入姿勢の不良を抑制することが
可能となる。
【0022】可動ガイド44は、固定ガイド42に対し
て全方向に傾倒可能となっているので、可動ガイド44
によってブッシュ6の外径を小に絞り込む際に、ブッシ
ュ6が傾く場合は可動ガイド44もブッシュ6と一体に
なって傾くことになる。可動ガイド44は、複数の圧縮
コイルスプリング46を介して固定ガイド42に弾性支
持されているので、可動ガイド44が傾いた場合は、複
数の圧縮コイルスプリング46のうちブッシュ6が傾い
た方向に位置する圧縮コイルスプリング46の歪み量が
多くなり、この圧縮コイルスプリング46の反力が特に
大きくなる。
【0023】図7の(A)は、ブッシュ6が傾いた状態
を示しており、この状態では一方の圧縮コイルスプリン
グ46の歪み量はX0 −X1 であり、他方の圧縮コイル
スプリング46の歪み量はX0 −X2 である。ここで、
0 は圧縮コイルスプリング46の自由長であり、
1 、X2 は可動ガイド46が傾いた際の圧縮コイルス
プリング46の長さである。したがって、X1 <X2
場合は、歪み量は(X0 −X1 )>(X0 −X2 )の関
係となる。また、一方の圧縮コイルスプリング46の反
力はK(X0 −X1 )であり、他方の圧縮コイルスプリ
ング46の反力K(X0 −X2 )となる。したがって、
1 <X2 の場合の反力は、K(X0 −X1)>K(X
0 −X2 )の関係となる。なお、Kはばね定数である。
【0024】可動ガイド44がブッシュ6とともに傾い
た状態でさらにブッシュ6の圧入が続行されると、歪み
量の小さな圧縮コイルスプリング46のみが圧入荷重に
よって多く歪むようになり、ブッシュ6のブッシュ穴4
への圧入直前では、各圧縮コイルプリング46に作用す
る圧入荷重はほぼ均一となる。これにより、傾いていた
可動ガイド46が図7の(B)に示すように水平とな
り、ブッシュ6の圧入姿勢が矯正される。
【0025】なお、ブッシュ6の圧入荷重の急激な変動
を抑制する方策として、サーボモータおよびボールネジ
機構を用いて圧入ヘッドを移動させることも考えられる
が、この場合はサーボモータの回転数、出力値をNC制
御することが必要となり、装置が複雑になるとともに、
コストが高くなる。これに対して、本実施例では圧縮コ
イルスプリング46の反力を利用しているので、電気的
制御が不要となり、装置の信頼性が向上するとともにコ
スト的にも有利となる。
【0026】可動ガイド44のテーパ穴45aによって
ゴム10の外径が小に絞りこまれたブッシュ6は、圧入
ヘッド38の押圧によりワーク2のブッシュ穴4に圧入
される。圧入ヘッド38によるブッシュ6のブッシュ穴
4への圧入が終了した状態では、ブッシュ6の下方のリ
ップ部10aが自己弾性によってブッシュ穴4の端面か
ら十分に張り出しており、上方のリップ部10aはブッ
シュ穴4に入ったままとなっている。
【0027】つぎに、ブッシュ穴4に圧入されたブッシ
ュ6は、圧入戻し手段50の圧入戻しヘッド54の押圧
により、圧入方向と逆方向に押し戻される。これによ
り、下方のリップ部10aはブッシュ穴4から張り出し
た状態を保ちつつ、上方のリップ部10aはブッシュ穴
4の端面から抜け出し、自己弾性によってブッシュ穴4
の端面から十分に張り出す。したがって、圧入戻し作業
が完了した状態では、ブッシュ6の両端のリップ部10
aはブッシュ穴4から確実に張り出すことになる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、弾性変形可能なブッシ
ュをワークのブッシュ穴に案内するガイド部を、ワーク
のブッシュ穴の外周に当接可能な固定ガイドと、この固
定ガイドの内側に傾倒可能に配置されブッシュの外径を
ブッシュ穴の内径よりも小に絞り込むテーパ穴を有する
可動ガイドから構成し、可動ガイドの外周部を、周方向
に所定の間隔をおいて配置された複数の弾性体を介して
固定ガイドに弾性支持したので、ブッシュの外径を小に
絞り込む際に、ブッシュが傾く場合は可動ガイドもブッ
シュと一体で傾くことになり、可動ガイドを弾性支持す
る弾性体の反力を利用してブッシュの圧入姿勢を矯正す
ることができる。したがって、ブッシュの外径を小に絞
り込む際にブッシュの特定部位に圧入荷重が集中し、ブ
ッシュが損傷するのを防止することができる。また、ブ
ッシュの圧入手段による圧入時の衝撃は、可動ガイドを
弾性支持する各弾性体の弾性変形によって吸収すること
ができるので、圧入時の衝撃に起因するブッシュの圧入
姿勢不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るブッシュ圧入装置の概
略構成図である。
【図2】図1の装置のガイド部近傍の拡大断面図であ
る。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図2の弾性体の拡大正面図である。
【図5】図2における弾性体の圧入荷重とたわみ量との
関係を示す特性図である。
【図6】図2のガイド部における圧入ストロークと圧入
荷重との関係を示す特性図である。
【図7】図2のガイド部による圧入時のブッシュの傾き
を矯正する状態を示す断面図である。
【図8】図1におけるブッシュの拡大断面図である。
【符号の説明】
2 ワーク 4 ブッシュ穴 6 ブッシュ 20 ブッシュ圧入装置 36 圧入手段 40 ガイド部 42 固定ガイド 44 可動ガイド 45a テーパ穴 46 弾性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 繁定 慶典 愛知県豊田市保見町南山205番地 和合精 機株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性変形可能なブッシュをワークのブッ
    シュ穴へ圧入する圧入手段と、該ブッシュをワークのブ
    ッシュ穴に案内するガイド部を有するブッシュ圧入装置
    において、前記ガイド部を、前記ワークのブッシュ穴の
    外周に当接可能な固定ガイドと、該固定ガイドの内側に
    傾倒可能に配置されブッシュの外径をブッシュ穴の内径
    よりも小に絞り込むテーパ穴を有する可動ガイドから構
    成し、該可動ガイドの外周部を、周方向に所定の間隔を
    おいて配置された複数の弾性体を介して固定ガイドに弾
    性支持したことを特徴とするブッシュ圧入装置。
JP6151932A 1994-07-04 1994-07-04 ブッシュ圧入装置 Pending JPH0819922A (ja)

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