JP2004105614A - 遊技装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一括操作レバーSに対し押下等の単一操作を行うことにより、保留手段に保留されたメダルから最多払込可能数量のメダルを払込む指示とその払込指示により払込まれるメダルに基づくリール14回転開始指示の両者を制御部に出力する。保留されているメダルを払込む場合、BETボタン24をメダル1枚毎に1度押す。押す毎に信号を制御部に出力する。スタートスイッチ28は、1枚以上のメダルが払い込まれている状態で3つのリール14の回転を一斉に開始させる場合に、押圧により回転開始信号を制御部に出力する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定数量の価値手段(遊技媒体等)の払い込みと、払い込まれる価値手段に基づく表示手段(リール等)の表示変化(回転等)開始を単一操作により行い得るスロットマシン等の遊技装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
特許第2767658号には、コイン投入口と、このコイン投入口から投入されたコインを検出するコイン検出手段と、このコイン検出手段からの検出信号を計数するコイン計数手段と、このコイン計数手段のカウント値が、コインの最大投入枚数を越えた場合に、クレジットモードと判定し、コインの最大投入枚数を越えたコイン数を、クレジットコインとして計数するクレジットコイン計数手段と、このクレジットコイン計数手段に計数されたクレジットコインを、一操作により1枚宛、機内に投入する1枚投入スイッチと、この1枚投入スイッチの一操作により、クレジットコイン計数手段の計数値から「1」を減算させるとともに、1枚投入スイッチが複数回操作された場合には、クレジットコイン計数手段に計数されたクレジットコインの総枚数を限度に、コインの最大投入枚数に達するまで、クレジットコイン計数手段の計数値から投入コイン数を減算させるクレジットコイン減算手段と、自動投入スイッチの操作に基づいて、ゲームをスタートさせるスタートスイッチと、スタートスイッチからのスタート信号に基づいて、ドラムの回転を開始させるドラム駆動制御手段とを備えたスロットマシンにおいて、上記クレジットコイン計数手段によりクレジットモードと判定された場合において、前記スタートスイッチの1回目の操作により、クレジットコイン計数手段に計数されたクレジットコインの総枚数を限度に、コインの最大投入枚数を、クレジットコイン計数手段の計数値から減算させるとともに、スタートスイッチの2回目の操作により、ドラム駆動制御手段にスタート信号を送信するクレジットコイン自動投入手段とを備えたことを特徴とするスロットマシンが記載されている。
【0003】
しかしながらこの発明によれば、ドラムの回転を開始させるには、クレジットコインを最大投入枚数投入するために1度、ドラム駆動制御手段にスタート信号を送信するために1度、合計2度のスタートスイッチの操作を必要とする。そのため、長時間にわたり遊技を続ける場合には、遊技者に疲れが蓄積する要因となっていた。
【0004】
また、一操作により1枚宛のコインを投入する1枚投入スイッチを操作して最大投入枚数未満のコインを投入した状態でドラムの回転を開始させる場合、1枚投入スイッチを操作した後にスタートスイッチを操作する必要がある。ところが、遊技者が1枚投入スイッチを操作したつもりでも、操作時期又はその操作自体が不適切であれば実際には投入が行われないこともある。その状態でスタートスイッチを操作すると、最大投入枚数のコインが投入されてしまい、遊技者が意図しない投入枚数でゲームを行うことになる。
【0005】
本発明は、従来技術における上記のような課題に鑑み行われたものであって、その目的とするところは、単一操作により、所定数量(例えば最大払込可能数)の価値手段の払込と表示手段の連続的変化表示開始を容易且つ迅速に実行し得、遊技者の労力が低減されると共に、価値手段を1つずつ払い込む操作が不適切であっても遊技者の意図によらず最大払込可能数の価値手段の払込が行われることが防がれる遊技装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の遊技装置は、
価値手段を保留する保留手段と、
所定の払込指示に応答して、前記保留手段に保留された価値手段を所定数量払い込む払込手段と、
種々の表示内容を連続的に変化させつつ表示し得る1、2又は3以上の表示手段と、
前記表示手段が前記表示内容を連続的に変化させつつ表示している間に遊技者の表示固定操作により出力し得る所定の表示固定指示に応答してその表示手段に前記表示内容を固定的に表示させるための表示固定手段を有してなり、
前記表示手段は、所定の価値手段の払込を前提条件として、所定の表示変化開始指示に応答して前記表示内容の連続的変化表示を開始し得るものであり、
前記表示固定手段によって連続的変化表示を停止した表示手段が固定的に表示した表示内容が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するゲームを実行する遊技装置であって、
所定数量の価値手段の払込指示とその払込指示により払い込まれる価値手段に基づく表示変化開始指示の両者を単一操作により行い得る一括操作部と、
1つずつの価値手段の払込指示を行うことができる払込操作部と、
払い込まれた価値手段に基づく表示変化開始指示を行い得る開始操作部を備えることを特徴とする。
【0007】
保留手段により所定数量以上の価値手段が保留されている状態において、遊技者が一括操作部に対し単一の操作を行うと、所定数量の価値手段の払込指示とその所定数量の払込指示により払い込まれる価値手段に基づく表示変化開始指示の両者が行われる。これにより、払込手段は、所定数量の価値手段の払込指示に応答して、保留手段に保留された価値手段を所定数量払い込み、表示手段は、払い込まれた価値手段に基づき、表示変化開始指示に応答して表示内容の連続的変化表示を開始する。
一方、保留手段により価値手段が保留されている状態において、遊技者が払込操作部に対し所望回数の操作を行うと、それぞれ1つずつの価値手段の払込指示が行われ、払込手段は、それぞれの払込指示に応答して、保留手段に保留された価値手段を所望数量払い込む。その後、開始操作部を操作すると、払い込まれた価値手段に基づき表示変化開始指示が行われ、表示手段は、その表示変化開始指示に応答して表示内容の連続的変化表示を開始する。
【0008】
何れの場合も、表示手段が表示内容を連続的に変化させつつ表示している間に遊技者の表示固定操作により所定の表示固定指示が出力されると、表示固定手段は、その表示固定指示に応答して表示手段に表示内容を固定的に表示させる。これにより表示手段が固定的に表示した表示内容が所定の入賞条件を達成した場合、入賞となる。
【0009】
このように、一括操作部に対する単一操作により、所定数量(例えば最大払込可能数量)の価値手段の払込と表示手段の連続的変化表示開始を容易且つ迅速に実行し得るので、遊技者の労力が低減され、長時間にわたり遊技を続ける場合にも遊技者の疲れが軽減される。
【0010】
また、1つずつの価値手段の払込指示を行うことができる払込操作部と、払い込まれた価値手段に基づく表示変化開始指示を行い得る開始操作部が、一括操作部とは別途に設けられているので、一括操作部で払込可能な所定数量以外の任意の価値手段数量の払込が可能である。
【0011】
なお、遊技者が払込操作部により払込操作を行ったつもりでも、操作時期又はその操作自体が不適切であれば実際には払込が行われないこともある。その場合、遊技者が気付かずに開始操作部を操作しても、価値手段が払い込まれていないので表示変化開始指示は行われず、表示手段は表示内容の連続的変化表示を開始しない。そのため、払込操作部による所望の数量の払込操作を再度行い、それに基づき表示手段に表示内容の連続的変化表示を開始させることができる。
【0012】
(1) 価値手段としては、例えば、メダルやコイン等の遊技媒体や、そのようなメダル等の遊技媒体の数量に対応する数量情報(例えばメダル枚数の情報)、又はそれらの組み合わせを挙げることができる。
【0013】
保留手段は、価値手段を保留し、保留した価値手段は、払込手段による払込に使用し得ると共に、保留解除により遊技者に還元し得る。保留手段としては、例えば、遊技媒体を貯留する遊技媒体貯留手段、遊技媒体の数量に対応する数量情報を記録する数量記録手段、遊技媒体を貯留してそれを遊技媒体の数量情報として記録管理する遊技媒体貯留記録手段等を挙げることができる。
【0014】
本発明の遊技装置は、通常、外部からの遊技媒体(価値手段)の払込を可能とする外部投入手段を備えるものとする。投入口等からなる外部投入手段により投入された遊技媒体は、払込可能限度内でそのまま払込として用い、払込可能限度を超えたものは、保留手段に保留するものとすることができる。或いは、外部機器から入力される遊技媒体数量情報(価値手段)を保留手段に保留することができるものとすることもできる。また、入賞により獲得される価値手段も、保留手段に保留するものとすることができる。保留可能限度がある場合、その限度を超えて投入され又は獲得された遊技媒体(価値手段)は、遊技者に対し払い出されるものとすることができる。
【0015】
払込手段は、所定の払込指示(例えば、遊技者の操作に応じて送出される払込指示信号)に応答して、保留手段に保留された価値手段をゲームを実行する代償として遊技装置に対し所定数量払い込むものである。本発明の遊技装置における表示手段(表示装置)は、払込手段による所定の価値手段の払込を前提条件として、所定の表示変化開始指示に応答して前記表示内容の連続的変化表示を開始し得る。なお、遊技者の負担なく同一条件で再度ゲームを行い得る再遊技に入賞した場合、価値手段の払い込みなしに前記表示内容の連続的変化表示を開始してゲームを行い得る。
【0016】
払込手段としては、例えば、所定の払込指示に応答して、前記遊技媒体貯留手段に貯留された遊技媒体の所定数を取り込む手段、数量記録手段に記録された数量情報から所定数量を減算する手段、遊技媒体貯留記録手段に記録された数量情報から所定数量を減算する手段等を挙げることができる。
【0017】
払込手段による価値手段の払込は、所定の払込可能限度内で行うものとすることができる。払込可能限度、及び、表示手段が表示変化開始指示に応答して表示内容の連続的変化表示を開始する前提条件として払い込むべき所定の価値手段は、任意に設定することができる。通常のスロットマシンの場合、例えば、通常ゲームにおいて、払込可能限度がメダル3枚で、前記前提条件として払い込むべき所定の価値手段はメダル1枚であり、特別ゲームにおいて、払込可能限度及び表示変化開始操作を可能とする所定の価値手段を何れもメダル1枚とすることができる。払込可能な価値手段数量が複数通りである場合、通常、払込まれた価値手段数量の増加に対応して、表示手段が固定的に表示した表示内容が所定の入賞条件を達成して入賞となる率を高める(例えば、有効なシンボルの並びを増加させる等により、固定的に表示されたシンボルのうち入賞に有効となるシンボルの位置を増加させる)。
【0018】
なお、次のゲームのための価値手段の、払込手段による払込は、所定の制限時間内(例えば前回のゲーム開始後一定時間内)は、行うことができないものとすることができ、この制限時間内の払い込み操作は無効となるものとすることができる。或いは例えば、払込手段は、所定の制限時間内に払込操作部による価値手段の払込指示があった場合、その払込指示を受け付けて保持し、前記制限時間経過後に、保留手段に保留された価値手段を所定数量払い込むものとすることができる。
【0019】
(2) 上記の、種々の表示内容を連続的に変化させつつ表示し得る1、2又は3以上の表示手段と、
前記表示手段が前記表示内容を連続的に変化させつつ表示している間に遊技者の表示固定操作により出力し得る所定の表示固定指示に応答してその表示手段に前記表示内容を固定的に表示させるための表示固定手段を有してなり、
前記表示固定手段によって連続的変化表示を停止した表示手段が固定的に表示した表示内容が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するゲームを実行する遊技装置は、例えば、
複数種のシンボルを順次連続的に表示するための1、2又は3以上の表示手段と、
前記表示手段がシンボルを順次連続的に表示している間に遊技者の表示固定操作により出力し得る所定の表示固定指示に応答してその表示手段にシンボルを固定的に表示させるための表示固定手段を有してなり、
前記表示固定手段によって連続的表示を停止した表示手段が固定的に表示したシンボルの種類とその位置が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するゲームを実行する遊技装置とすることができる。
【0020】
このような遊技装置の好適な例として、
外周面に複数種のシンボルが表示され、回転停止状態において前記シンボルの1、2又は3以上を遊技者が視認し得る、回転自在に支持された回転体、及びその回転体を回転駆動するための回転駆動装置からなる1、2又は3以上の表示装置(表示手段)と、
遊技者の表示固定操作により出力し得る所定の表示固定指示に応答して、回転駆動されている前記各回転体を停止させてシンボルを固定表示させるための表示固定装置(表示固定手段)とを有し、
前記表示固定装置によって停止した回転体が固定表示したシンボルの種類とその位置が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するスロットマシン等の遊技装置を挙げることができる。
【0021】
前記シンボルとは、図形、絵、文字、記号等を意味するものであり、その例としては、プラム、スイカ、チェリー、ベル等の絵、「7」の文字、「BAR」の文字、「RP」の文字等を挙げることができる。
【0022】
前記の複数種のシンボルを順次連続的に表示するための表示手段は、前記好適な例におけるような回転体のほか、例えば、CRTや液晶等のビデオディスプレイ装置を利用したものであってもよい。前記遊技装置は、このような表示手段を1又は2以上有し、各表示手段が1組のシンボル群を互いに独立的に表示するものとすることができる。前記回転体の場合、1又は2以上(例えば3つ)の回転体が互いに独立的に回転することにより、それぞれの回転体に表示されたシンボル群を互いに独立的に表示するものとすることができる。ビデオディスプレイ装置を利用したものの場合、例えば1台のビデオディスプレイ装置に1又は2組以上のシンボル群を互いに独立的に表示することにより複数の表示手段とすることもできる。
【0023】
前記回転体の一般的な例としては、多種のシンボルが外周面の周方向に順に1つずつ表示されたリールを挙げることができる。
【0024】
前記表示固定手段は、例えば、遊技者が操作する停止ボタンの押圧(表示固定操作部の操作)による停止信号若しくは遊技者が所定時間放置することにより発生する停止信号に応答して、前記のような回転体を回転駆動するステッピングモータ等の回転駆動手段を適宜のタイミングで停止させるもの、又は、ビデオディスプレイ装置によるシンボルの表示を適宜のタイミングで固定表示させるものとすることができる。或いは、例えば遊技装置内部の制御装置によって、特定条件下で前記のような回転体を特定のシンボルが特定位置に位置するように停止させるもの、又は、特定条件下でビデオディスプレイ装置によるシンボルが特定位置に位置するように固定表示させるものとすることができる。
【0025】
表示手段による表示内容の表示は、例えば少なくとも遊技者が視認し得る程度の時間、表示内容を固定状態で表示するものであれば、固定的表示ということができる。
【0026】
前記のような回転体やビデオディスプレイ装置等による表示手段が固定的に表示したシンボルの種類とその停止位置が所定の入賞条件を達成する場合、それはゲームの入賞と対応する。
【0027】
入賞の有無及びその賞の種類は、入賞条件達成の有無を判定する入賞判定手段を設けることにより判定することができる。
【0028】
入賞条件達成というのは、例えば、所定の内部当り抽選手段による内部当りの抽選(例えば、適宜タイミングで乱数サンプリングを実行し、得られたサンプリング値により判定される抽選、又はその他の抽選手段による抽選)に当選することによって、その内部当り条件に対応する賞について内部当り状態となっており、且つ、遊技者が操作する停止ボタンによる停止信号又は遊技者が表示手段を固定表示させずに所定時間放置することにより発生する停止信号を受けた時点から前記条件によって特定されるシンボルが特定位置に表示されるまでのずれが所定範囲内であることとすることができる。この場合、ずれが所定範囲内であれば、そのシンボルを必要位置に引込む。また、例えば一部の賞について、入賞条件達成を、遊技者が操作する停止ボタンによる停止信号に応答して適宜のタイミングで固定表示されたシンボルの停止位置とその種類についての条件を達成することとすることができる。なお、入賞の条件は、常に一定であることを必ずしも要しない。入賞の条件や賞の内容を適宜変更することもできる。
【0029】
入賞条件達成の判定がどのように行われるにせよ、表示固定手段によって固定表示されたシンボルの種類とその停止位置によって、ゲームの結果が遊技者に示される。
【0030】
入賞によって遊技者に与えられる賞としては、例えば、メダルやコイン等の遊技媒体の払い出し、遊技媒体保留情報の加算、再遊技等の価値情報の加算、遊技者にとってより有利な条件のボーナスゲームの開始等、又はそれらのうち2以上のものの組み合わせ等を挙げることができる。ボーナスゲームが開始される賞は、1種であってもよく2種以上であってもよい。またボーナスゲームの内容は、1種であってもよく2種以上であってもよい。ボーナスゲームから更に同種又は異種のボーナスゲームに移行し得るものとすることもできる。
【0031】
ボーナスゲームは、一般ゲームよりも入賞確率が高いというような、遊技者にとって有利な条件のゲームである。一般ゲームというのは、特別な条件を要することなく通常行われるゲームを言う。ボーナスゲームとして採用し得るものとしては、例えば、メダル(遊技媒体の一例)を1枚だけ投入することができ、所定枚数のメダルを払い出す賞に高率で入賞し得るSB(シングルボーナス)、SBを所定回数繰り返すことができるRB(レギュラーボーナス)、RBを所定回数繰り返すことができるBB(ビッグボーナス)等を挙げることができる。
【0032】
(3) 一括操作部(例えばレバーや押圧ボタン等)は、所定数量の価値手段の払込指示とその払込指示により払い込まれる価値手段に基づく表示変化開始指示の両者を単一操作により行い得るものである。払込指示により、払込手段が、保留手段に保留された価値手段をゲームを実行する代償として遊技装置に対し所定数量払い込む。また、その払込指示により払い込まれる価値手段に基づく表示変化開始指示により、表示手段(表示装置)は、表示内容の連続的変化表示を開始し得る。なお、一括操作部は、遊技者の負担なく同一条件で再度ゲームを行い得る再遊技の状態である場合、一括操作部の操作により価値手段の払込が行われずに表示変化開始指示のみを行うものとすることができる。
【0033】
前記所定数量は、最多払込可能数量(例えば、通常ゲームにおいて最も入賞率が高くなるメダルが、払い込み可能限度の3枚であり、ボーナスゲームにおいて又はボーナスゲームとして行われる特別ゲームにおける払い込み可能なメダルが1枚である場合、常に、最多払込可能数量とする。すなわち通常ゲームにおいてメダル3枚、特別ゲームにおいてメダルが1枚。)とすることができる。なお、保留手段に保留された価値手段が所定数量に達しない状態で一括操作部に対し操作が行われた場合、保留された価値手段を全て払い込んで表示変化開始指示を行うものとすることができるほか、一括操作部に対する操作を無効とすることもできる。
【0034】
払込操作部(例えば押圧ボタン等)は、1つずつの価値手段の払込指示を行うことができる。払込指示により、払込手段が、保留手段に保留された価値手段をゲームを実行する代償として遊技装置に対し払い込む。
【0035】
開始操作部(例えばレバーや押圧ボタン等)は、払い込まれた価値手段に基づく表示変化開始指示を行い得る。払込指示により払い込まれた価値手段に基づく表示変化開始指示により、表示手段(表示装置)は、表示内容の連続的変化表示を開始し得る。
【0036】
(4) 本発明の遊技装置は、共通操作部(例えばレバーや押圧ボタン等)と、その共通操作部を開始操作部と一括操作部に切り替えることができる切替手段(例えばレバーや押圧ボタン等により操作される切替スイッチ)を備え、切替手段によって開始操作部に切り替えられた共通操作部が開始操作部を構成し、切替手段によって一括操作部に切り替えられた共通操作部が一括操作部を構成するものとすることができる。
【0037】
(5) また本発明の遊技装置は、
価値手段が遊技媒体または遊技媒体及び遊技媒体数量情報であり、
外部からの遊技媒体の払込を可能とする外部投入手段を備え、
外部から遊技媒体が払い込まれた状態で一括操作部に対し単一操作が行われた場合に、一括操作部は、最多払込可能数量から外部投入手段により払い込まれた数量を差し引いた数量に対応する価値手段の払込指示と最多払込可能数量の価値手段に基づく表示変化開始指示の両者を行うものとすることができる。
【0038】
外部から最多払込可能数量未満の遊技媒体が払い込まれた状態で一括操作部に対し単一操作が行われた場合、一括操作部は、最多払込可能数量から外部投入手段により払い込まれた数量を差し引いた数量に対応する価値手段の払込指示と、外部から払い込まれた価値手段と一括操作部による払込指示によって払い込まれる価値手段の和である最多払込可能数量の価値手段に基づく表示変化開始指示の両者を行う。そのため、払込手段は、所定の差引数量の価値手段の払込指示に応答して、保留手段に保留された価値手段を所定数量払い込み、表示手段は、払い込まれた最多払込可能数量の価値手段に基づき、表示変化開始指示に応答して表示内容の連続的変化表示を開始する。
【0039】
外部から最多払込可能数量の遊技媒体が払い込まれた状態で一括操作部に対し単一操作が行われた場合、一括操作部は、払い込まれている価値手段に基づく表示変化開始指示行う。そのため、表示手段は、払い込まれた価値手段に基づき、表示変化開始指示に応答して表示内容の連続的変化表示を開始する。
【0040】
(6) また本発明の遊技装置は、
払込操作部による払込指示に応答して払込手段により価値手段が払い込まれた場合に、一括操作部は、最多払込可能数量から払込操作部による払込指示に応答して払込手段により払い込まれた数量を差し引いた数量に対応する価値手段の払込指示と最多払込可能数量の価値手段に基づく表示変化開始指示の両者を行うものとすることができる。
【0041】
払込操作部による払込指示に応答して払込手段により最多払込可能数量未満の価値手段が払い込まれた状態で一括操作部に対し単一操作が行われた場合、一括操作部は、最多払込可能数量から既に払い込まれた数量を差し引いた数量に対応する価値手段の払込指示と、払込操作部による払込指示に応答して払込手段により払い込まれた価値手段と一括操作部による払込指示によって払い込まれる価値手段の和である最多払込可能数量の価値手段に基づく表示変化開始指示の両者を行う。そのため、払込手段は、価値手段の払込指示に応答して、保留手段に保留された価値手段を払い込み、表示手段は、払い込まれた最多払込可能数量の価値手段に基づき、表示変化開始指示に応答して表示内容の連続的変化表示を開始する。
【0042】
払込操作部による払込指示に応答して払込手段により最多払込可能数量の価値手段が払い込まれた状態で一括操作部に対し単一操作が行われた場合、一括操作部は、払い込まれている価値手段に基づく表示変化開始指示行う。そのため、表示手段は、払い込まれた価値手段に基づき、表示変化開始指示に応答して表示内容の連続的変化表示を開始する。
【0043】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0044】
図1乃至図4は、本発明の実施の形態の例としてのスロットマシンについてのものである。
【0045】
図1は、スロットマシンの構成の概要を示すブロック図、図2は、スロットマシンの外観の正面図である。
【0046】
図3は、メダルの個別払い込みからリール回転スタートまでの処理動作の概要を示すフローチャート、図4は、メダルの一括払い込みからリール回転スタートまでの処理動作の概要を示すフローチャートである。
【0047】
遊技者が対面するスロットマシンの正面について、図2を参照しつつ説明する。
【0048】
上端部の3箇所(左右及び中央)にヒットランプ10が設けられている。
【0049】
上下方向中央部のやや上方には、水平方向等間隔に並んだ3つのシンボル表示窓12が設けられ、スロットマシン内部における各対応位置に、3つのリール14が水平方向回転軸線を中心として互いに独立的に回転自在に支持されている。各リール14の外周面には、多種のシンボル(プラム、スイカ、チェリー、ベル等の絵、「7」の文字、「BAR」の文字、「RP」の文字等。図示せず。)が周方向における一定距離毎に順に表示され、そのうち周方向に連続する任意の3つのシンボルが、各リール14の停止時に、シンボル表示窓12における上中下の各位置にリール14毎に表示される。遊技者はこれらのシンボルを視認することができる。各リール14は、それぞれ別々のステッピングモータ(回転駆動手段の一例。図示せず。)によって、回転駆動され、また停止保持される。
【0050】
シンボル表示窓12には、3つのリール14それぞれが停止状態で表示する3つのシンボルに関し、入賞判定において有効とされる整列位置を示すライン16(線)が5本描かれている。各ライン16の右端部には、そのライン16が有効であることを示す有効ラインランプ18が配設されている。スロットマシンに対しメダルが3枚(通常ゲームにおける払込可能限度)払込まれた場合、▲3▼の有効ラインランプ18を含む全ての有効ラインランプ18が点灯して全てのライン16が有効であることが示され、1枚の場合、▲1▼の有効ラインランプ18の点灯によって中央の水平ライン16が有効であることが示され、メダルが2枚の場合、▲1▼及び2つの▲2▼の有効ラインランプ18の点灯によって3本の水平ライン16が全て有効であることが示される。遊技者は、有効ラインランプ18によって示された有効ライン16上に、各リール14におけるどのようなシンボルが位置しているかを見てゲームの結果(入賞か否か、及び入賞した賞の種類)を知ることができる。ゲームの結果は、ヒットランプ10の点灯若しくは点滅等やスピーカ20からの音声出力などによっても知らされる。
【0051】
メダルの投入は、上下中央部の右方部に設けられたメダル投入口22からメダルを投入することにより行う。メダル投入口22から投入されたメダルは、払込可能限度内でそのまま払込として用い、払込可能限度を超えたものは、保留手段に保留する。
【0052】
左リール14の左方には、上から順に、保留枚数表示器38及び払出枚数表示器40が設けられている。
【0053】
左リール14の下方には、一括操作レバーS(一括操作部)が設けられている。この一括操作レバーSに対し押下等の単一の操作を行うことにより、保留手段に保留されたメダルから最多払込可能数量(通常ゲームにおいて3枚、特別ゲームにおいて1枚。)のメダルを払い込む指示とその払込指示により払い込まれるメダルに基づくリール14回転開始指示の両者を行って3つのリール14の回転を一斉に開始させることができる。
【0054】
また、メダル投入口22の左方にBETボタン24(払込操作部)が設けられている。BETボタン24を1度押圧することにより、保留手段に保留されたメダルから1つメダルを払い込む指示を行うことができる。
【0055】
BETボタン24の下側に、3つのリール14の回転を一斉に開始させるためのスタートスイッチ28(開始操作部)が設けられている。
【0056】
各リール14の下方には、それぞれのリール14が回転中であり、その回転をストップボタン30の押圧により停止させることが可能であることを示すために点灯する3つのストップランプ32が設けられている。ストップボタン30は、ストップランプ32の下方に、各リール14に対応して3つ設けられている。
【0057】
下端部にはメダル受皿部42が設けられ、その中央部の上側にメダル払出口44が設けられ、その右側にスピーカ20が設けられている。
【0058】
次に、主に図1のブロック図を参照してスロットマシンの構成の概要を説明する。
【0059】
制御部50は、ゲームの実行や周辺機器等の制御及び各種データの読み書きなどの処理を行うCPU(中央処理装置)、RAM、ゲームの実行や周辺機器等の制御などのためのプログラム及び各種データが書き込まれたROM、並びに周辺機器等との接続のための入出力インターフェイスなど(図示せず。)からなり、周辺機器等と連携して、上記保留手段、払込手段、表示手段、表示固定手段、入賞判定手段、内部当り抽選手段等の機能を実現する。
【0060】
メダル検出部51は、メダル投入口22から投入されたメダルを検出して検出信号を制御部50に出力する。
【0061】
BETボタン24は、スロットマシンに保留されているメダルをスロットマシンに対し払込む場合にメダル1枚毎に1度押すものであり、1度押す毎にその信号を制御部50に出力する。
【0062】
一括操作レバーSは、一括操作レバーSに対し押下等の単一の操作を行うことにより、保留手段に保留されたメダルから最多払込可能数量のメダルを払い込む指示とその払込指示により払い込まれるメダルに基づくリール14回転開始指示の両者を制御部50に出力する。
【0063】
スタートスイッチ28は、1枚以上のメダルが払い込まれている状態において3つのリール14の回転を一斉に開始させる場合に、押圧することにより回転開始信号を制御部50に出力する。
【0064】
ストップランプ部32aは、リール14が回転中であってその回転をストップボタン30の押圧により停止させることが可能である場合に各リール14毎に制御部50から与えられる点灯指示信号により、各ストップランプ32を点灯させる。ストップボタン30(停止ボタン)は、回転中のリール14を停止させる場合に各リール14毎に押圧するものであり、各ストップボタン30の押圧により、対応するリール14を停止させるための信号を制御部50に出力する。
【0065】
有効ラインランプ部18aは、メダルが1、2又は3枚払込まれた場合にそれぞれ制御部50から与えられる点灯指示信号に応じ、各有効ラインランプ18を点灯させる。特別ゲームの場合は、メダル1枚の払込により全ての有効ラインランプ18を点灯させる。
【0066】
リール部14aは、3つのリール14と、各リール14を回転駆動又は停止保持するための3つのステッピングモータと、制御部50からのステッピングモータ駆動信号に応じてそれらのステッピングモータを駆動するための駆動回路と、一定回転位置において制御部50に対しリセット信号を出力するためのリセット信号出力部を有してなる(図示せず。)。制御部50は、リール14の1回転毎に、リセット信号を受けた時点からステッピングモータ駆動信号の例えばパルス数をカウントすることにより、リール14の回転角度、すなわち各シンボルの位置を把握することができる。
【0067】
ヒットランプ部10aは、制御部50から与えられる点灯指示信号又は点滅指示信号により、ヒットランプ10を点灯し又は点滅する。
【0068】
音声出力部52は、制御部50から出力される音声出力信号に応じ、スピーカ20から音声を出力する。
【0069】
保留枚数表示部38aは、スロットマシンに保留されているメダル枚数として制御部50に記憶されている枚数に応じて制御部50から出力される表示信号に従って、その枚数に応じた数字を保留枚数表示器38に表示する。例えば、3枚を超えて投入されることにより払込みに用いられなかったメダルの枚数は、スロットマシンに保留されているメダル枚数として加算され、保留枚数表示器38に表示される。
【0070】
メダル払出部44aは、ゲームの結果に応じ制御部50において計算されたメダル払出数に応じて制御部50から出力される払出信号に従って、その枚数に応じたメダルをメダル払出口44から払い出す。
【0071】
払出枚数表示部40aは、ゲームの結果に応じ制御部50において算出されたメダル払出数に応じて制御部50から出力される表示信号に従って、その枚数に応じた数字を払出枚数表示器40に表示する。
【0072】
次に、図3及び図4を参照し、ゲーム実行処理動作の概略を説明する。
【0073】
ゲームを実行するには、スロットマシンに保留されているメダルがあるか、上下中央部の右方部に設けられたメダル投入口22からメダルを投入することが必要である。
【0074】
ステップS1において一括操作レバーSが押下(ON)された場合、ステップT1において、特別ゲームか否かが判定される。
【0075】
通常ゲームであり(T1−N)、外部払込、すなわちメダル投入口22から投入されたメダルがない場合(T2−N)、保留メダルが3枚以上であれば(T3−Y、T4−Y)、保留メダルを3枚払い込み(T5)、リール14の回転を一斉にスタートさせる(T7)。保留メダルが2枚又は1枚であれば(T3−Y、T4−N)、保留メダルを全て(2枚又は1枚)払い込み(T6)、リール14の回転を一斉にスタートさせる(T7)。保留メダルがない場合(T3−N)、ステップS1に戻る。
【0076】
通常ゲームであり(T1−N)、外部払込、すなわちメダル投入口22から投入されたメダルが有る場合(T2−Y)、メダル投入口22から投入されて払い込まれたメダルが3枚であれば(T8−Y)、リール14の回転を一斉にスタートさせる(T7)。メダル投入口22から投入されて払い込まれたメダルが2枚又は1枚であり(T2−Y、T8−N)、保留メダルが有る場合(T9−Y)、メダル投入口22から払い込まれたメダルが2枚であれば(T10−Y)、保留メダルを1枚払い込み(T11)、リール14の回転を一斉にスタートさせる(T7)。メダル投入口22から払い込まれたメダルが1枚であり(T10−N)、保留メダルが1枚であれば(T12−Y)、保留メダルを1枚払い込み(T11)、リール14の回転を一斉にスタートさせる(T7)。メダル投入口22から払い込まれたメダルが1枚であり(T10−N)、保留メダルが2枚以上であれば(T12−N)、保留メダルを2枚払い込み(T13)、リール14の回転を一斉にスタートさせる(T7)。メダル投入口22から投入されて払い込まれたメダルが2枚又は1枚であり(T2−Y、T8−N)、保留メダルがない場合(T9−N)、リール14の回転を一斉にスタートさせる(T7)。
【0077】
特別ゲームであり(T1−Y)、外部払込、すなわちメダル投入口22から投入されたメダルがない場合(T14−N)、保留メダルが有れば(T15−Y)、保留メダルを1枚払い込み(T16)、リール14の回転を一斉にスタートさせる(T7)。保留メダルがない場合(T15−N)、ステップS1に戻る。メダル投入口22から投入されたメダルが有る場合(T14−Y)、リール14の回転を一斉にスタートさせる(T7)。
【0078】
ステップS1において一括操作レバーSが押下されず(S1−N)、ステップS2においてBETボタン24が押圧(ON)された場合(S2−Y)、更にステップS3において一括操作レバーSが押下されず(S3−N)、ステップS4においてスタートスイッチ28が押圧(ON)されないならば(S4−N)、ステップS5に進む。特別ゲームでなく(S5−N)、3枚払込済みでなければ(S6−N)、ステップS2に戻る。3枚払込済みであれば(S6−Y)、ステップS3に戻る。また特別ゲームである場合も(S5−Y)、ステップS3に戻る。ステップS4においてスタートスイッチ28が押圧(ON)されたならば(S4−Y)、リール14の回転を一斉にスタートさせる(S14)。
【0079】
ステップS1において一括操作レバーSが押下されず(S1−N)、ステップS2においてBETボタン24が押圧(ON)され(S2−Y)、更にステップS3において一括操作レバーSが押下された場合(S3−Y)、特別ゲームであれば(S7−Y)、リール14の回転を一斉にスタートさせる(S14)。特別ゲームでない場合(S7−N)、メダルが3枚払込済みであれば(S8−Y)、リール14の回転を一斉にスタートさせる(S14)。3枚払込済みでない場合(S8−N)、保留メダルがなければ(S9−N)、リール14の回転を一斉にスタートさせる(S14)。保留メダルが有って(S9−Y)、メダルが2枚払込済みであれば(S10−Y)、保留メダルを1枚払い込み(S11)、リール14の回転を一斉にスタートさせる(S14)。メダルが1枚払い込まれている場合(S10−N)、保留メダルが1枚であれば(S12−N)、保留メダルを1枚払い込み(S11)、リール14の回転を一斉にスタートさせる(S14)。保留メダルが2枚であれば(S12−N)、保留メダルを2枚払い込み(S13)、リール14の回転を一斉にスタートさせる(S14)。
【0080】
次に、BB賞(ビッグボーナスを実行する賞)[7−7−7]、RB賞(レギュラーボーナスを実行する賞)[BAR−BAR−BAR]、及びSB賞(シングルボーナスを実行する賞)、並びにその他の遊技者にとって比較的利益の小さい賞(小物)であるオレンジ、プラム、ベル、チェリー等及び再遊技について内部当りか否かの抽選を、制御部50において行う。抽選は、乱数サンプリングを実行し、得られたサンプリング値をROMに書き込まれているデータに照らして、当選か否か及びその賞の種類等を判定することにより行う。他の方法による抽選も可能である。
【0081】
内部当り抽選により何れかの賞に当選した場合、その賞に対応するフラグが設定される。BB賞の内部当りに当選した場合、制御部50においてBBフラグをセットする。又、再遊技賞の内部当りに当選した場合、再遊技(RP)の内部当りフラグが設定される。
【0082】
次いで、制御部50が全てのストップランプ32を点灯させる。その後、遊技者が適宜のタイミングで各ストップボタン30を押圧することにより(或いは所定時間ストップボタン30を押圧せずに不操作状態が継続することにより)出力される停止信号を制御部50が検知すると、制御部50は、リール停止操作時に発する停止音の出力信号を音声出力部52に対し出力し、音声出力部52はそれに応じてスピーカ20から停止音を出力する。次いで制御部50は対応するリール14のステッピングモータを停止させる。
【0083】
制御部50が対応するリール14のステッピングモータを停止させる際、何れの賞の内部当り状態ともなっていなければ、制御部50はストップボタン30押圧(或いは所定時間放置)による停止信号を受けた後一定のタイミングでリール14を停止させる。但し、リール14が前記一定のタイミングで停止する際に、何れかの賞の入賞条件を達成することとなる場合は、そのリール14を1コマ送る(シンボル1つ分余分に回転させる)。それでも何れかの賞について入賞することとなる場合は、入賞とならないようになるまでリール14のコマ送りを繰り
返す。
【0084】
この場合は、3つのリール14が停止した状態で入賞に係るシンボルの組み合わせが有効ライン16上に表示されないため、その後ステップS1に戻る。
【0085】
何れかの賞に内部当り状態が設定されている場合、制御部50は、ストップボタン30の押圧等による停止信号を受けた時点から内部当り状態となっている賞への入賞に必要なシンボルが入賞に必要な位置に達するまでの差が規定停止シンボルコマ数(又は規定停止時間)内であるときは、そのシンボルが必要位置に表示されるようにリール14を停止させる。すなわち、そのシンボルをシンボル表示窓12の必要位置に引き込む所謂引込制御が行われる。このようにして、内部当り状態が設定されている場合に、その賞に入賞する率を上げるか又は入賞がほぼ確実となるようにして高入賞率化する。前記規定停止シンボルコマ数内にないときは、他の賞について入賞とならないように必要に応じリール14を1コマずつ送って停止させる。
【0086】
3つ目のリール14が停止すると、制御部50は、有効ラインランプ18によって示される有効ライン16上のシンボルの種類及び並び方を把握し、入賞か否か、及び入賞した賞の種類を判定する。その際遊技者も、同様に入賞か否か、及び入賞した賞の種類を知ることとなる。
【0087】
入賞と判定された場合、制御部50は、賞の内容に応じ、例えば所定枚数のメダルの払出しをメダル払出部44aに指示すると共に、その枚数に応じた数字を払出枚数表示器40に表示するよう払出枚数表示部40aに指示し、更に、その賞についての内部当りフラグを解除する。次いで、その賞がボーナスゲームを開始するものでない場合はステップS1に戻り、その賞がBB、RB等のボーナスゲームを開始するものであるときは、ヒットランプ10の点滅及びスピーカ20からの効果音出力により各ボーナスゲーム開始の賞に入賞したことが報知され、ステップS1に戻る。入賞と判定されなかった場合ステップS1に戻り、ボーナスゲーム開始の賞の内部当りフラグは保持され、それ以外の内部当りフラグは解除される。
【0088】
再遊技賞について内部当り状態が設定されている場合、すなわち再遊技(RP)の内部当りフラグが設定されている場合、各リール14について、対応するシンボル[RP]を有効ライン16における入賞可能位置に引き込む制御が行われる。全てのリール14が停止した後、制御部50は、有効ラインランプ18によって示される有効ライン16上に[RP−RP−RP]とシンボルが並んでいるか否かを把握し、再遊技賞の入賞か否かを判定する。その際遊技者も、同様に入賞か否か、及び入賞した賞の種類を知ることとなる。
【0089】
再遊技賞の入賞となると、再遊技(RP)が作動し、制御部50の指示により、前回のゲームの払込枚数に対応する有効ラインランプ18を点灯し、スタートランプ26が点灯するので、一括操作レバーSの押下(ON)又はスタートスイッチ28の押圧(ON)により、前回のゲームと同様にゲームを実行することができる。
【0090】
なお、課題を解決するための手段の項において本発明について述べた例示及び数値範囲を含む説明は、原則として以上の実施の形態についての記述に適用される。
【0091】
また、本発明の実施は、ソフトウェアを用いる手段に代えて電気回路若しくは電子回路により又は機械的な手段を用いて行ってもよく、電気回路若しくは電子回路による手段又は機械的な手段に代えてソフトウェアにより行ってもよい。
【0092】
【発明の効果】
本発明の遊技装置においては、一括操作部に対する単一操作により、所定数量(例えば最大払込可能数)の価値手段の払込と表示手段の連続的変化表示開始を容易且つ迅速に実行し得るので、遊技者の労力が低減され、長時間にわたり遊技を続ける場合にも遊技者の疲れが軽減される。また、遊技者が払込操作部により行った操作が不適切であって実際には払込が行われない場合に、遊技者が気付かずに開始操作部を操作しても表示変化開始指示は行われず、払込操作部による所望の数量の払込操作を再度行って表示手段に表示内容の連続的変化表示を開始させることにより遊技者の意図するゲームを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スロットマシンの構成の概要を示すブロック図である。
【図2】スロットマシンの外観の正面図である。
【図3】メダルの個別払い込みからリール回転スタートまでの処理動作の概要を示すフローチャートである。
【図4】メダルの一括払い込みからリール回転スタートまでの処理動作の概要を示すフローチャートである。
【符号の説明】
S 一括操作レバー
14 リール
24 BETボタン
28 スタートスイッチ
Claims (9)
- 価値手段を保留する保留手段と、
所定の払込指示に応答して、前記保留手段に保留された価値手段を所定数量払い込む払込手段と、
種々の表示内容を連続的に変化させつつ表示し得る1、2又は3以上の表示手段と、
前記表示手段が前記表示内容を連続的に変化させつつ表示している間に遊技者の表示固定操作により出力し得る所定の表示固定指示に応答してその表示手段に前記表示内容を固定的に表示させるための表示固定手段を有してなり、
前記表示手段は、所定の価値手段の払込を前提条件として、所定の表示変化開始指示に応答して前記表示内容の連続的変化表示を開始し得るものであり、
前記表示固定手段によって連続的変化表示を停止した表示手段が固定的に表示した表示内容が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するゲームを実行する遊技装置であって、
所定数量の価値手段の払込指示とその払込指示により払い込まれる価値手段に基づく表示変化開始指示の両者を単一操作により行い得る一括操作部と、
1つずつの価値手段の払込指示を行うことができる払込操作部と、
払い込まれた価値手段に基づく表示変化開始指示を行い得る開始操作部を備えることを特徴とする遊技装置。 - 価値手段が遊技媒体および/または遊技媒体数量情報である請求項1記載の遊技装置。
- 払込手段が、所定の制限時間内は、次のゲームのための価値手段の払込を行うことができないものである請求項1又は2記載の遊技装置。
- 払込手段が、所定の制限時間内に払込操作部による価値手段の払込指示があった場合、その払込指示を受け付けて保持し、前記制限時間経過後に、保留手段に保留された価値手段を所定数量払い込むものである請求項1又は2記載の遊技装置。
- 共通操作部と、その共通操作部を開始操作部と一括操作部に切り替えることができる切替手段を備え、
切替手段によって開始操作部に切り替えられた共通操作部が開始操作部を構成し、切替手段によって一括操作部に切り替えられた共通操作部が一括操作部を構成する請求項1乃至4の何れかに記載の遊技装置。 - 一括操作部の単一操作により価値手段の払込指示を行い得る数量が、最多払込可能数量である請求項1乃至5の何れかに記載の遊技装置。
- 価値手段が遊技媒体または遊技媒体及び遊技媒体数量情報であり、
外部からの遊技媒体の払込を可能とする外部投入手段を備え、
外部から遊技媒体が払い込まれた状態で一括操作部に対し単一操作が行われた場合に、一括操作部は、最多払込可能数量から外部投入手段により払い込まれた数量を差し引いた数量に対応する価値手段の払込指示と最多払込可能数量の価値手段に基づく表示変化開始指示の両者を行うものである請求項6記載の遊技装置。 - 払込操作部による払込指示に応答して払込手段により価値手段が払い込まれた場合に、一括操作部は、最多払込可能数量から払込操作部による払込指示に応答して払込手段により払い込まれた数量を差し引いた数量に対応する価値手段の払込指示と最多払込可能数量の価値手段に基づく表示変化開始指示の両者を行うものである請求項6又は7記載の遊技装置。
- 上記遊技装置が、
外周面に複数のシンボルが表示され、回転停止状態において前記シンボルの1又は2以上を遊技者が視認し得る、回転自在に支持された回転体、及びその回転体を回転駆動するための回転駆動装置からなり、遊技者の表示変化開始操作により出力し得る所定の表示変化開始指示に応答して前記回転体の回転駆動を開始する1、2又は3以上の表示装置と、
遊技者の表示固定操作により出力し得る所定の表示固定指示に応答して、回転駆動されている前記各回転体を停止させてシンボルを固定表示させるための表示固定装置とを有し、
その表示固定装置によって停止した前記各回転体が固定表示したシンボルの種類とその位置が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するスロットマシンである請求項1乃至8の何れかに記載の遊技装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002275044A JP2004105614A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | 遊技装置 |
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JP2002275044A JP2004105614A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | 遊技装置 |
Publications (1)
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JP2004105614A true JP2004105614A (ja) | 2004-04-08 |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004105614A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007143971A (ja) * | 2005-11-29 | 2007-06-14 | Sankyo Kk | 遊技球を用いたスロットマシン |
-
2002
- 2002-09-20 JP JP2002275044A patent/JP2004105614A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007143971A (ja) * | 2005-11-29 | 2007-06-14 | Sankyo Kk | 遊技球を用いたスロットマシン |
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