JP2004104410A - 差動式伝送線装置 - Google Patents

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Jun Haneda
羽根田 潤
Kazuyuki Ogawa
小川 一行
Yohei Tanaka
田中 洋平
Yasusuke Hosoi
細井 康丞
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Abstract

【課題】差動式伝送線路を誤配線しても正常な信号を自動復旧して受信することができる様にする。
【解決手段】データを差動式伝送線路31、32に送信する送信手段1と、差動式伝送線路31、32を通して受信した信号から不平衡信号を生成する受信バッファ手段5と、受信バッファ手段5から出力される不平衡信号8により差動式伝送線路31、32の誤配線の有無を判定する判定手段10と、判定手段10が誤配線無しと判定したときは不平衡信号8を入力してそのまま出力し判定手段10が誤配線有りと判定したときは不平衡信号8を入力しこの不平衡信号8を正常信号に変換してから出力する論理変換手段6と、論理変換手段6からの出力信号を受信する受信手段7とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配線異常を検出したとき配線異常による誤信号を正常信号に自動復旧する機能を備えた差動式伝送線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばRS485の様に、各種通信機器に使用される差動式伝送方式の伝送線では、機器の設置に伴う工事上の誤配線による障害がかなりの頻度で発生しており、その不具合箇所の検出と復旧に膨大な時間と労力をかけている。このため従来は、特開平7―210410号公報(特許文献1)に記載されている伝送線異常検出装置の様に、対になっている伝送線の一方に流れる信号と他方の伝送線に流れる信号とを比較し、両方の信号が互いに相補的になっていない場合、これを誤接続や接触不良等の配線異常として検出する様になっている。
【0003】
【特許文献1】
特開平7―210410号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の伝送線異常検出装置は、誤配線による通信障害を検出することはできるが、この誤配線による誤信号を修復して通信障害を復旧することはできず、配線をし直さなければならないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記従来の問題を解決するために為されたもので、誤配線による誤信号を自動的に正常信号に復旧する機能を有する差動式伝送線装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する差動式伝送線装置は、差動式伝送線路を通して受信した信号から不平衡信号を生成する受信バッファ手段と、前記受信バッファ手段から出力される前記不平衡信号により前記差動式伝送線路の誤配線の有無を判定する判定手段と、前記判定手段が誤配線無しと判定したときは前記不平衡信号を入力してそのまま出力し前記判定手段が誤配線有りと判定したときは前記不平衡信号を入力しこの不平衡信号を正常信号に変換してから出力する論理変換手段と、前記論理変換手段からの出力信号を受信する受信手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
この構成により、誤配線に起因する誤信号が正常信号に自動復旧し、優れた差動式伝送線装置を提供することが可能となる。
【0008】
好適には、上記において、データを差動式伝送線路に送信する送信手段を備え、前記送信手段から特定パルスパターンを送出し、前記判定手段は前記特定パルスパターンを検出することで誤配線の有無を判定することを特徴とする。この構成とすることで、判定手段の回路構成及び処理構成を簡略化でき、コスト低減を図ることが可能となる。
【0009】
更に好適には、データを差動式伝送線路に送信する送信手段を備え、前記送信手段がデータを前記差動式伝送線路に送信する際に前記データ中に特定インターバルを持たせ、前記判定手段は前記特定インターバルを検出することで誤配線の有無を判定することを特徴とする。この構成により、更に判定手段の回路構成を簡略にすることが可能となる。
【0010】
更に好適には、伝送スピードが変化した場合に前記伝送スピードに連動して前記誤配線の有無を判定する手段を前記判定手段に設けたことを特徴とする。この構成により、伝送スピードが変化しても精度良く誤配線の有無を判定可能となる。
【0011】
更に好適には、伝送スピードが自動的に設定される場合、伝送スピードに自動追従して誤配線の有無を判定する手段を前記判定手段に設けたことを特徴とする。この構成により、伝送スピードが自動設定される場合でも高精度に誤配線の有無を判定可能となる。
【0012】
上記目的を達成する差動式伝送線装置は、データを差動式伝送線路に送信する送信ドライバ手段と、前記送信ドライバ手段とバス接続され前記差動式伝送線路を通して受信した信号から不平衡信号を生成する受信バッファ手段と、前記受信バッファ手段から出力される前記不平衡信号により前記差動式伝送線路の誤配線の有無を判定する判定手段と、前記判定手段が誤配線無しと判定したときは前記不平衡信号を入力してそのまま出力し前記判定手段が誤配線有りと判定したときは前記不平衡信号を入力しこの不平衡信号を正常信号に変換してから出力する受信用論理変換手段と、前記受信用論理変換手段からの出力信号を受信する受信手段と、データを前記送信ドライバ手段に出力する送信手段と、前記送信ドライバ手段と前記送信手段との間に介挿され前記受信用論理変換手段と同じ論理変換を行う送信用論理変換手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
この構成により、誤配線に起因する誤信号が正常信号に自動復旧して受信することができ、同時に、送信する場合にも相手側に対し受信したとき正常信号となる信号を送ることが可能となる。
【0014】
好適には、前記判定手段が誤配線有りと判定したことを表示する表示手段を備えることを特徴とする。この構成により、ユーザは容易に誤配線が存在するか否かを知ることが可能となり、差動式伝送線路にフェイルセーフのための処理や保護が施されている場合など、現状の配線が当初の設計と異なっているときに容易に対処可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0016】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る差動式伝送線装置の構成図である。この差動式伝送線装置は、送信機1と、受信機4と、送信機1と受信機4を接続する対となった差動式伝送線路31、32を備える。
【0017】
送信機1は、送信データを出力する送信制御部2と、送信制御部2から出力される送信データを受信機4側に出力する送信ラインドライバ3とを備える。
【0018】
送信ラインドライバ3は、送信制御部2から出力される送信データから、この送信データに対して位相を反転させた相補的信号を生成し、この相補的信号と送信データとを対として受信機4に出力する。送信データ或いは相補的信号の一方をDATA(+)とし、他方をDATA(−)としたとき、差動式伝送線路31にDATA(+)を出力し、差動式伝送線路32にDATA(−)を送出する。
受信機4は、差動式伝送線路31、32から上記DATA(+)、DATA(−)を受信し送信制御部2の送信データを不平衡信号8として出力する受信ラインバッファ5と、この不平衡信号8を取り込み詳細は後述する様に動作する論理変換部6及び判定部10と、論理変換部6から出力される信号を受信する受信制御部7とを備える。
【0019】
図2は、送信機1が調歩同期式シリアルデータを送出した場合の不平衡信号8の一例を示す図である。差動式伝送線路31、32が正常に配線されている場合に受信ラインバッファ5が出力する不平衡信号8が図2(a)であり、差動式伝送線路31と差動式伝送線路32とが逆に接続されている場合に受信ラインバッファ5が出力する不平衡信号8が図2(b)であり、両者の位相は互いに反転状態となっている。
【0020】
図3は、受信機4の詳細構成図である。受信機4内に設けられる論理変換部6は、2つのアンドゲート6a、6bと、両アンドゲート6a、6bの出力の論理和をとって論理変換部6の出力とするオアゲート6cと、2つのインバータ6d、6eとを備え、アンドゲート6aの一方の入力端子にはインバータ6dを介して受信ラインドライバ5の出力が接続され、アンドゲート6aの他方の入力端子には判定部10の出力が接続される。アンドゲート6bの一方の入力端子には受信ラインドライバ5の出力が直接接続され、アンドゲート6bの他方の入力端子には判定部10の出力がインバータ6eを介して接続される。
【0021】
判定部10は、シリアル信号の上記不平衡信号8を取り込んでパラレル信号に変換するデコーダ11と、デコーダ11が変換したパラレル信号を自身の保持するデジタルデータと比較照合し一致していたとき「0」レベル信号を判定部10の判定信号9とし、不一致のとき「1」レベル信号を判定部10の判定信号9とするテーブル一致回路12とを備える。
【0022】
テーブル一致回路12は、予め送信機1の送信制御部2が出力する信号パターンがデジタルデータとして記憶されたデータテーブル13と、この信号パターンとデコーダ11から出力されるパラレル信号とを比較し上記の「0」レベル信号、「1」レベル信号を判定信号9として出力する比較器14とを備える。
【0023】
次に、上述した本実施の形態に係る差動式伝送線装置の動作について説明する。送信機1から伝送線路31、32に送信された信号DATA(+)、DATA(−)が受信機4の受信ラインバッファ5で受信され、受信ラインバッファ5はDATA(+)、DATA(−)から生成した不平衡信号8を出力する。
【0024】
判定部10は、不平衡信号8をデコーダ11でパラレル信号に変換した信号パターンと、データテーブル13の格納データとを比較照合し、両者が一致しているとき即ち伝送線路31、32の配線接続が正常であると判断できるときは「0」レベル信号を出力する。両者が不一致のときは、即ち、伝送線路31と伝送線路32とを取り違えて逆に接続されていると判断できるときは「1」レベル信号を出力する。
【0025】
配線接続が正常で判定部10が「0」レベル信号を出力しているとき、アンドゲート6aの一方の入力端子にこの「0」レベル信号が常時印加されるため、このアンドゲート6aは他方の入力端子に印加される信号如何に関わらず常に「0」レベル信号を出力し、これがオアゲート6cの一方の入力端子に常時印加される。
【0026】
他方、アンドゲート6bの一方の入力端子には、判定部10から出力される「0」レベル信号をインバータ6eで反転した「1」レベル信号が常時印加されるため、アンドゲート6bは他方の入力端子に印加される信号がスルー状態となってアンドゲート6bから出力される。
【0027】
即ち、不平衡信号8がそのままアンドゲート6bから出力され、オアゲート6cの他方の入力端子に印加される。オアゲート6cの一方の入力端子は常時「0」レベルであるため、他方の入力端子に印加されるアンドゲート6bの出力信号すなわち不平衡信号8はオアゲート6cをスルーし、受信制御部7は不平衡信号8を受信することとなる。
【0028】
伝送線31、32が逆に接続されているときは、デコーダ11から出力されるパラレル信号パターンはデータテーブル13の記憶データと不一致となり、判定部10からは「1」レベル信号が出力される。
【0029】
判定部10から「1」レベル信号が出力されると、インバータ6eで反転された「0」レベル信号がアンドゲート6bの一方の入力端子に常時印加され、このアンドゲート6dは、他方の入力端子に印加される不平衡信号8に関わらず、常時「0」レベル信号を出力し、オアゲート6cの一方の入力端子に「0」レベル信号を常時印加する。
【0030】
これと同時に、判定部10から出力される「1」レベル信号はアンドゲート6aの一方の入力端子に常時印加され、これにより、アンドゲート6aの他方の入力端子に印加される信号がアンドゲート6aをスルーしてアンドゲート6aから出力される。アンドゲート6aの他方の入力端子に印加される信号は、インバータ6dで位相反転された受信ラインバッファ5の出力信号すなわち不平衡信号8の反転信号であり、この反転信号がアンドゲート6a及びオアゲート6cをスルーして受信制御部7に入力される。
【0031】
即ち、本実施の形態に係る差動式伝送線装置では、伝送線路31、32が逆に接続され判定部10から「1」レベル信号が出力された場合には、受信制御部7は、不平衡信号8を論理反転した信号すなわち、配線異常による誤信号を修復した正しい論理信号を受信することとなる。
【0032】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る差動式伝送線装置の構成は、第1の実施の形態と同様であるが、本実施の形態では、テーブルデータ13の格納データを特定パターンデータの反転データとし、送信機1から特定パターンデータを受信機4に出力する構成とする。
【0033】
即ち、本実施の形態では、配線接続が正常であった場合には、比較器14からは不一致を示す「0」レベル信号が論理変換部6に出力され、誤配線であった場合には比較器14から一致を示す「1」レベル信号が論理変換部6に出力される様になっている。
【0034】
斯かる構成の第2の実施の形態では、回路動作は第1の実施の形態と同じであるが、テーブルデータ13の格納データが特定パターンデータの反転データであるため、判定部10における処理及び回路構成が簡略化され、コストを低減可能となる。
【0035】
(第3の実施の形態)
図4は、本発明の第3の実施の形態に係る差動式伝送線装置の受信機の詳細構成図である。本実施の形態では、第1の実施の形態と比較して、判定部10の内部構成が異なる。
【0036】
本実施の形態に係る判定部10は、一方の入力端子に受信ラインバッファ5から出力される不平衡信号8が入力されるアンドゲート10aと、このアンドゲート10aの他方の入力端子に接続され不平衡信号8の2倍の周波数を発振する発振器15と、アンドゲート10aの出力に接続されたモノステーブルマルチバイブレータ16と、このモノステーブルマルチバイブレータ16の出力に接続され判定信号9を出力するインターバル計数部17とを備える。
【0037】
本実施の形態に係る差動式伝送線装置の判定部10は、受信した不平衡信号8と、この不平衡信号8の伝送スピードの2倍の周波数に調整された発振器15の出力信号との論理積がアンドゲート10aによってとられる。不平衡信号8が図2に示す様な波形の場合、アンドゲート10aから出力される信号波形は、配線が正常な場合は図5(a)に示す様に、また、配線が誤配線の場合は図5(b)に示す様になる。
【0038】
斯かる不平衡信号8が、データ送出期間より長く、インターバル期間より短い時定数を持つモノステーブルマルチバイブレータ16に入力すると、モノステーブルマルチバイブレータ16は、配線が正常な場合は図6(a)に示す波形の信号を、また、配線が誤配線の場合は図6(b)に示す波形の信号をインターバル計数部17に出力する。
【0039】
インターバル計数部17は、モノステーブルマルチバイブレータ16の出力が常時「1」の場合には判定信号9として「0」レベル信号を出力し、モノステーブルマルチバイブレータ16の出力が常時「1」ではなく「0」となる状態があるときは判定信号9として「1」レベル信号を出力する。
【0040】
このようにして判定部10から出力される判定信号9を論理変換部6が受けることで、論理変換部6は、第1の実施の形態と同様に、配線が正常の場合には受信ラインバッファ5から出力される不平衡信号8をそのまま受信制御部7に出力し、誤配線の場合には不平衡信号8を論理反転することで正常信号とした信号を受信制御部7に出力する。
【0041】
このように、本実施の形態によれば、送信機1がデータを送出する際にデータ中に特定のインターバルを持たせ、このインターバルを判定部10が検出する構成とすることで、第1の実施の形態と同様に、誤配線を自動的に復旧する優れた機能を有する他に、判定部10の回路構成および処理を簡略化することが可能となる。
【0042】
(第4の実施の形態)
図7は、本発明の第4の実施の形態に係る差動式伝送線装置の受信機の詳細構成図である。本実施の形態は、第3の実施の形態とほぼ同じ回路構成であるが、第3の実施の形態に比べて、受信制御部7からの制御信号によって発振器15の発振周波数を不平衡信号8の伝送スピードに連動して可変する信号配線26と、受信制御部7からの制御信号によってモノステーブルマルチバイブレータ16の時定数を不平衡信号8の伝送スピードに連動して可変する信号配線27とを追加した点が異なる。
【0043】
斯かる構成の差動式伝送線装置は、第3の実施の形態と同じ動作を行うが、本実施の形態では、判定部10の発振器15は、受信制御部7から発振周波数制御信号を受けることで、不平衡信号8の伝送スピードが変化しても、伝送スピードの2倍の周波数に調整が可能となっている。
【0044】
また、判定部10のモノステーブルマルチバイブレータ16は、不平衡信号8の伝送スピードが変化しても、受信制御部7からの時定数制御信号により、その時定数を、データ送出期間より長く、インターバル期間より短くすることが可能となっている。
【0045】
このため、本実施の形態に係る差動式伝送線装置では、第3の実施の形態と同様に、誤配線を自動的に復旧する優れた機能を有する他に、伝送スピードの変化に依存せずに正常配線と誤配線とを高精度に弁別可能となり、伝送スピードを手動にて変化させることが可能となる。
【0046】
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態を説明する。前述した第4の実施の形態では、伝送スピードを手動にて可変調整する例について述べたが、伝送スピードを自動的に設定する場合には、前述したインターバルを伝送スピードに自動的に追従させて変化させる必要がある。そこで、本実施の形態では、図7に例示する回路構成において、判定部10に図8に例示する計数アルゴリズムを追加し、図示しないCPUによって伝送スピードの自動設定に対処する。
【0047】
本実施の形態に係る判定部10は、受信制御部7からの制御信号を発振器15が受けてその発振周波数を最高伝送スピードの2倍に設定し(ステップS1)、同じく受信制御部7からの制御信号を受けてモノステーブルマルチバイブレータ16の時定数を、最低伝送スピードの場合のデータ送出期間より長く、インターバル期間より短い時定数に設定する(ステップS2)。
【0048】
そして、インターバル計数部17にモノステーブルマルチバイブレータ16から入力される不平衡信号(図6参照)の波形が常時「1」であるか否かを判定し、判定結果が否定(NO)の場合には、誤配線であると判定して「1」レベル信号を論理変換部6に出力する(ステップS4)。
【0049】
このステップS4の判定結果が肯定(YES)の場合には、次に、時定数が最高伝送スピードの場合に到達しているか否かを判定し(ステップS5)、到達している場合(判定結果がYES)には誤配線は無いとして論理変換部6に「0」レベル信号を出力する(ステップS6)。ステップS5の判定結果が否定すなわち未だ最高伝送スピードの場合に到達していない場合(判定結果がNO)には、時定数を、1ステップ遅い伝送スピードの場合のデータ送出期間より長く、インターバル期間より短い時定数に設定し、上記のステップS3に戻り、再び、インターバル計数部17の入力信号波形が常時「1」であるか否かを判定する。
【0050】
以上により、送信機1から出力されるデータの伝送スピードが自動的に変化しインターバル期間が伝送スピードに追従して変化する場合でも、正常配線であるか誤配線であるかを高精度に識別可能となり、誤配線の場合には誤配線を復旧した正常信号を受信制御部が受信可能となる。
【0051】
(第6の実施の形態)
図9は、本発明の第6の実施の形態に係る差動式伝送線装置の構成図である。第1の実施の形態では、説明を容易にするために、送信機1から受信機4に一方的にデータを送信する場合を例に説明したが、本実施の形態は、2台の送受信機41、42を差動式伝送線路31、32で接続し、相互にデータの授受を行う場合に適用される。
【0052】
本実施の形態に係る送受信機42は、差動式伝送線路31、32に接続された受信ラインバッファ5と、受信ラインバッファ5から出力される不平衡信号8を取り込む論理変換部6及び判定部10と、論理変換部6の出力信号を受信する受信制御部7とを備え、これらの受信ラインバッファ5、論理変換部6、判定部10、受信制御部7は、第1の実施の形態と同じである。
【0053】
本実施の形態に係る送受信機42は更に、送信制御部43と、論理変換部6と同一構成でなり送信制御部43の出力信号と判定部10の出力信号を入力信号として論理変換部6と同様に動作する論理変換部44と、論理変換部44の出力信号を位相反転した信号と論理変換部44の出力信号とを差動式伝送線路31、32に出力すると共に送信制御部43からの送信ラインドライバゲート信号45を受けたとき出力をハイインピーダンス状態とする送信ラインドライバ46とを備え、受信ラインバッファ5と送信ラインドライバ46とがバス接続される構成となっている。
【0054】
斯かる構成により、本実施の形態では、送受信機42が送受信機41からのデータを受信する場合、第1の実施の形態と同様に、伝送線路31、32が正常配線のときは受信ラインバッファ5から出力される不平衡信号8が受信制御部7に受信され、伝送線路31、32が誤配線のときは不平衡信号8の反転信号が受信制御部7に受信される。
【0055】
このとき、送信制御部43からの送信ラインドライバゲート信号45により、送信ラインドライバ46は出力がハイインピーダンス状態となるため、受信ラインバッファ5とバス接続されていても、伝送線路31、32から受信した信号が送信ラインドライバ46に流れ込むことはない。
【0056】
送受信機42から送受信機41にデータを送信する場合には、送信ラインドライバ46は送信ラインドライバゲート信号45によってアクティブ状態となり、入力信号とその反転信号とが伝送線路31、32に出力される。このとき、論理変換部44は判定部10からの判定信号9によって論理変換部6と同様に動作するように設定され、伝送線路31、32が正常配線の場合には送信制御部43からの出力信号をそのまま送信ラインドライバ46に出力し、伝送線路31、32が誤配線の場合には送信制御部43からの出力信号を反転して送信ラインドライバ46に出力する。
【0057】
このように、本実施の形態によれば、送信用の論理変換部44も受信用の論理変換部6と同時に正しい論理信号を出力する様に設定されるので、配線し直すことなく、正しいデータを送受信することが可能となる。
【0058】
(第7の実施の形態)
図10は、本発明の第7の実施の形態に係る差動式伝送線装置の構成図である。本実施の形態に係る受信機は、第1の実施の形態に係る受信機4に比べ、表示部29を追加した点が異なる。この表示部29は、判定部10から出力される判定信号9を受け、誤配線のとき点灯する様になっている。
【0059】
上述した各実施の形態では、誤配線が存在し誤配線の結果で論理が反転してしまった信号を論理変換部が正常信号に自動的に変換するため、伝送は成立してしまう。しかし、現状の配線が当初の設計と異なっていることをユーザが知らないと不具合が生じる場合がある。
【0060】
例えば、差動式伝送線の機器によっては、DATA(+)、DATA(−)のラインにフェイルセーフのための処理や保護が施されている場合、現状の配線が当初の設計と異なっていると不都合なときがある。この様な事態に対処するため、本実施の形態では、表示部29を設け、現状の配線が当初の設計と異なっていることを報知することとしている。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、誤配線による誤信号を自動的に復旧する機能を有する差動式伝送線装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る差動式伝送線装置の構成図
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る差動式伝送線装置で受信される不平衡信号を示すタイミングチャート
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る作動式伝送線装置の詳細構成図
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る差動式伝送線装置の詳細構成図
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る差動式伝送線装置の動作を説明するタイミングチャート
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る差動式伝送線装置の動作を説明するタイミングチャート
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る差動式伝送線装置の詳細構成図
【図8】本発明の第5の実施の形態に係る差動式伝送線装置の動作手順を示すフローチャート
【図9】本発明の第6の実施の形態に係る差動式伝送線装置の構成図
【図10】本発明の第7の実施の形態に係る差動式伝送線装置の構成図
【符号の説明】
1 送信機
2、43 送信制御部
3、46 送信ラインドライバ
4 受信機
5 受信ラインバッファ
6、44 論理変換部
7 受信制御部
8 不平衡信号
9 判定信号
10 判定部
11 デコーダ
12 テーブル一致回路
13 データテーブル
14 比較器
15 発振器
16 モノステーブルマルチバイブレータ
17 インターバル計数部
26 発振周波数制御信号用の配線
27 時定数制御信号用の配線
29 表示部
41、42 送受信機
45 送信ラインドライバゲート信号

Claims (7)

  1. 差動式伝送線路を通して受信した信号から不平衡信号を生成する受信バッファ手段と、前記受信バッファ手段から出力される前記不平衡信号により前記差動式伝送線路の誤配線の有無を判定する判定手段と、前記判定手段が誤配線無しと判定したときは前記不平衡信号を入力してそのまま出力し前記判定手段が誤配線有りと判定したときは前記不平衡信号を入力しこの不平衡信号を正常信号に変換してから出力する論理変換手段と、前記論理変換手段からの出力信号を受信する受信手段とを備えたことを特徴とする差動式伝送線装置。
  2. データを差動式伝送線路に送信する送信手段を備え、前記送信手段から特定パルスパターンを送出し、前記判定手段は前記特定パルスパターンを検出することで誤配線の有無を判定することを特徴とする請求項1記載の差動式伝送線装置。
  3. データを差動式伝送線路に送信する送信手段を備え、前記送信手段がデータを前記差動式伝送線路に送信する際に前記データ中に特定インターバルを持たせ、前記判定手段は前記特定インターバルを検出することで誤配線の有無を判定することを特徴とする請求項1記載の差動式伝送線装置。
  4. 伝送スピードが変化した場合に前記伝送スピードに連動して前記誤配線の有無を判定する手段を前記判定手段に設けたことを特徴とする請求項3記載の差動式伝送線装置。
  5. 伝送スピードが自動的に設定される場合、伝送スピードに自動追従して誤配線の有無を判定する手段を前記判定手段に設けたことを特徴とする請求項3記載の差動式伝送線装置。
  6. データを差動式伝送線路に送信する送信ドライバ手段と、前記送信ドライバ手段とバス接続され前記差動式伝送線路を通して受信した信号から不平衡信号を生成する受信バッファ手段と、前記受信バッファ手段から出力される前記不平衡信号により前記差動式伝送線路の誤配線の有無を判定する判定手段と、前記判定手段が誤配線無しと判定したときは前記不平衡信号を入力してそのまま出力し前記判定手段が誤配線有りと判定したときは前記不平衡信号を入力しこの不平衡信号を正常信号に変換してから出力する受信用論理変換手段と、前記受信用論理変換手段からの出力信号を受信する受信手段と、データを前記送信ドライバ手段に出力する送信手段と、前記送信ドライバ手段と前記送信手段との間に介挿され前記受信用論理変換手段と同じ論理変換を行う送信用論理変換手段とを備えたことを特徴とする差動式伝送線装置。
  7. 前記判定手段が誤配線有りと判定したことを表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の差動式伝送線装置。
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