JP2004103773A - X線発生装置、x線露光装置及びx線フィルター - Google Patents

X線発生装置、x線露光装置及びx線フィルター Download PDF

Info

Publication number
JP2004103773A
JP2004103773A JP2002262628A JP2002262628A JP2004103773A JP 2004103773 A JP2004103773 A JP 2004103773A JP 2002262628 A JP2002262628 A JP 2002262628A JP 2002262628 A JP2002262628 A JP 2002262628A JP 2004103773 A JP2004103773 A JP 2004103773A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
ray
ray generator
rays
generator according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002262628A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kondo
近藤 洋行
Kazuya Ota
太田 和哉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2002262628A priority Critical patent/JP2004103773A/ja
Priority to PCT/JP2003/011506 priority patent/WO2004027842A1/ja
Publication of JP2004103773A publication Critical patent/JP2004103773A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70008Production of exposure light, i.e. light sources
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21KTECHNIQUES FOR HANDLING PARTICLES OR IONISING RADIATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; IRRADIATION DEVICES; GAMMA RAY OR X-RAY MICROSCOPES
    • G21K1/00Arrangements for handling particles or ionising radiation, e.g. focusing or moderating
    • G21K1/10Scattering devices; Absorbing devices; Ionising radiation filters

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • X-Ray Techniques (AREA)

Abstract

【課題】フィルターの厚さにムラがあった場合でも、マスク上又はレジスト上での露光ムラが生じないようにするとともに、熱負荷によりフィルターが破損することのない、X線発生装置を提供する。
【解決手段】本発明のX線発生装置は、X線源と、該X線源から輻射されるX線が通過するフィルター100と、を備える。前記フィルター100上における前記X線の通過位置を必要に応じて移動させるため、フィルター100の駆動機構102、103、104を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線露光装置のX線源として好適なX線発生装置、及びそれを有する露光装置に関する。特には、フィルター下流のX線束の強度分布がより均一で、熱負荷によりフィルターが破損しにくいX線発生装置、及び、マスク上又はレジスト上での露光ムラが生じにくいX線露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、X線分析装置やX線露光装置等のX線機器の光源として、レーザプラズマX線源や放電プラズマX線源が注目されている。
レーザプラズマX線源(以下、LPXと呼ぶ)は、励起用のパルスレーザ光を真空容器内の標的材料に集光照射してプラズマを生成し、このプラズマからX線を輻射させる光源である。このLPXは、小型でありながらアンジュレータ(シンクロトロンラジエーション)に匹敵するほどの輝度をもつ。
【0003】
また、Dense Plasma Focus (DPF)などの放電プラズマを用いたX線源は、電極にパルス高電圧を印加して放電を起こし、この放電で動作ガスをイオン化してプラズマを生成し、このプラズマから輻射されるX線を利用する光源である。この放電プラズマX線源は、小型であり、輻射されるX線量が多く、低コストであるという特徴がある。放電プラズマX線源の代表的なものは、デンスプラズマフォーカス(以下、DPFと呼ぶ)やホローカソード型、キャピラリー型である。
【0004】
上述したような、LPXや放電プラズマX線源は、次世代半導体露光装置として期待されている波長13nm程度の軟X線(Extreme Ultra Violet、EUV)光を用いる縮小露光装置の光源として近年注目を集めている。
【0005】
EUV露光装置においては光学素子に多層膜ミラーを用いるのが通常である。このような多層膜ミラーとしては、反射波長が13nm近傍になるように、Mo層とSi層とを交互に積層した多層膜ミラーがもっとも有望と考えられている。このような多層膜ミラーの反射帯域は約2%であり、従って、中心波長が13.5nmであるとすると、反射帯域は13.365〜13.635nmである。上記反射帯域以外のEUV光は結像(パターン転写)には全く寄与していない。
【0006】
プラズマX線源からは、露光に必要な13nm近傍のEUV光だけでなく、より波長の短いX線や、より波長の長い紫外光や可視光、赤外線等も輻射される。多層膜ミラーは、EUV領域では多層膜の周期長で決定される波長と帯域の13nm近傍のEUV光のみを反射するが、長波長域の紫外光や可視光、赤外光に対しては広い波長域にわたって高い反射率を有する。また、短波長X線の場合には、多層膜の周期長が設計波長の整数分の1の場合には、その多層膜は反射率を有する(例えば、設計反射波長が13.5nmのMo/Si多層膜の場合には、この多層膜は波長6.75nmのX線に対しても一定程度の反射率を有する。)。
【0007】
このような長波長光や短波長X線は結像結果に悪影響を及ぼす。ある光学系における空間分解能δxは、下記式で表わされる。
δx=kλ/NA
上記式において、kは光学系によって決定される定数であり、約0.5である。
露光波長が13.5nm、NA0.25の投影光学系を用いた場合、露光装置の解像度は約27nmである。しかし、この設計露光波長以外の長波長光が混入した場合、長波長光によるぼけた像が重なってしまうため、像のコントラストは劣化し、解像することができなくなる。例えば、NA0.25の光学系に波長300nmの光が混入すると、この混入光による像の分解能は、約600nmとなる。50nmの像を解像しようとする場合には、波長13.5nmの設計露光光できれいに解像することができるが、波長300nmの光が混入すると、分解能が約600nmとなってぼけてしまうので、50nmの像を解像することができない。
【0008】
また、短波長X線が混入した場合には、混入した短波長X線に対する光学系の収差特性が悪化するため、短波長X線により像がぼけてしまう。このため、短波長X線が混入した場合でも系の分解能は劣化する。一般に、結像系に必要とされる波面収差はλ/14以下であるとされている。波長が13.5nmである場合には約1nm以下の波面収差に抑える必要がある。混入している短波長X線の波長が13.5/2=6.75nmであるとすると、この混入光に対しても良好な結像特性を得るためには、必要な波面収差は約0.5nmとなる。系の波面収差が0.8nmであると、設計波長の13.5nmに対しては良好に結像するが、混入した短波長光に対しては収差により像がぼけてしまい、これが13.5nmによる像と重なるため、最終的には得られる像が劣化してしまう。
【0009】
上述のように、設計波長以外の波長の光が混入した場合、結像される像が劣化してしまうため、設計波長以外の光が像面(露光装置の場合にはレジスト面)に到達しないように、設計波長の光を透過させ、不要な光が混入しないように、フィルターを光源とレジスト面の間に入れる必要がある。
また、プラズマからはEUV光、可視光、紫外光だけではなくプラズマイオンや標的材料の微粒子が飛来する。この飛来粒子が光学素子に付着するのを防ぐために、露光波長に対して透過率の高い物質でできたフィルターを露光機中に入れる必要がある。
【0010】
一般に、波長13nm近傍のEUV光に対する物質の吸収係数は高い。このため、フィルターを構成する物質は波長13nm近傍の光に対して吸収係数が小さい物質を選択する必要がある。また、その厚さはフィルターを構成する物質による吸収が少なくなるように薄膜にする必要がある。しかしながら、吸収係数の小さな物質を使用したとしても、自立可能な機械強度を有する薄膜の厚さは薄くしても100nm程度にしか薄くできない。このため、フィルターの透過率は50〜60%が最大となる。すなわち、高い透過率を有するフィルターを製作することは困難である。
【0011】
透過率が50%のフィルターをEUV出力50Wの光源に用いると、フィルターに吸収されるパワーは25Wとなり、これは全て熱になる。この熱負荷によりフィルター内に応力が生じ、フィルターは破損してしまう。
【0012】
また、フィルターの厚さが非常に薄いため、大口径の自立フィルターを製作することは困難である。そこで、大口径のフィルターを製作する場合にはメッシュ(NiやCu等の金属メッシュや有機物のメッシュ)等の上にフィルター薄膜を成膜し、このサポートメッシュにより機械的強度を確保することが行われている。しかし、このサポートメッシュの厚さは数μm〜数100μm程度と厚いため、EUVを完全に吸収してしまい、マスク上やレジスト上に影として投影されてしまう。このため、露光量ムラを引き起こしてしまう。
たとえ、サポートメッシュを用いずに小口径の自立薄膜を製作したとしても、均一な厚さの自立薄膜を製作することは困難であるため、この厚さムラによる露光量ムラは生じる。また、従来提案されているEUV露光装置においては、フィルターは固定されており、冷却も行われていない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、フィルター下流のX線束の強度分布がより均一で、熱負荷によりフィルターが破損しにくいX線発生装置、及び、マスク上又はレジスト上での露光ムラが生じにくいX線露光装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のX線発生装置は、X線源と、該X線源から輻射されるX線が通過するフィルターと、を備えるX線発生装置であって、前記フィルター上における前記X線の通過位置を必要に応じて移動させる機構を更に備えることを特徴とする。
上記X線発生装置によれば、前記フィルター上における前記X線の通過位置を必要に応じて移動させる機構を備えるので、フィルターの厚さムラ、サポートメッシュがあった場合であってもX線束の強度分布が平均化される。さらに、フィルター上の一定位置にX線が当たり続けることがないので、フィルターの熱負荷も低減できる。なお、本発明のX線発生装置のフィルターは、ある波長のX線を透過し、紫外域、可視域及び赤外域の電磁波に対して反射又は吸収するものである。
本発明のX線発生装置においては、前記移動機構は、前記フィルターを直線移動させるか回転させるフィルター駆動機構とすることができる。
【0015】
本発明のX線発生装置においては、前記フィルターは、サポートメッシュとその上に貼られた薄膜からなるものであることが好ましい。このような構成とすることにより、フィルターの強度をアップできる。そして、この場合にも、前記フィルター上における前記X線の通過位置を必要に応じて移動させる機構を備えるので、フィルター下流のX線束に与えるサポートメッシュの影響を平均化させることができる。
【0016】
あるいは、前記フィルターは同一部材からできており、薄膜部とそれをサポートするサポート部から構成されてもよい。この場合、サポート部の透過率は薄膜部よりも低くなるが、前述のようにフィルターの位置を移動させることにより平均化することができる。このような構造は例えばSi基板をサポート部として残すようにエッチングして形成できる。
本発明のX線発生装置は、前記フィルターを冷却する機構を備えていることが好ましい。前記フィルターを冷却する機構を備えることにより、EUV光の吸収により加熱されたフィルターを冷却することができ、熱負荷によりフィルターが破損することを防止することができる。
【0017】
本発明のX線発生装置における前記フィルター冷却機構は、X線が通過していないフィルターの部分の表面に気体を当てるものとすることができる。上記構成とすることにより、気体によるX線の減衰を防止しつつフィルターを冷却することが可能となる。冷却に用いられる気体としては、例えばヘリウム等が挙げられる。
【0018】
本発明のX線発生装置は、前記サポートメッシュの素線が微細管からなり、該管内に冷媒が流されているものであってもよい。このような構成とすることにより、フィルターを効率的に冷却することができる。
【0019】
本発明の他のX線発生装置は、X線源から放出されたX線を球面又は楕円ミラーにより集光し、集光点付近にピンホールを配置し、該ピンホールの近傍にフィルターが配置されているX線発生装置であって、前記フィルター上における前記X線の通過位置を必要に応じて移動させる機構を更に備えることを特徴とする。上記X線発生装置によれば、フィルターは、ピンホール近傍の小さく集光されたX線束に対応する面積さえあればよい。従って、フィルターを小さくすることができるので、サポートメッシュが不要となる。これにより、フィルターの透過率を上昇させることができ、X線を用いる装置のスループットを向上させることができる。また、ピンホールを用いることによって、光源(プラズマ源)から放出される飛散粒子(ターゲット材料や周辺部材の小片やイオン、原子など)を遮断できるので、後段の光学素子に粒子が付着することを防止し得る。
【0020】
本発明のX線露光装置は、感応基板上にEUV光を選択的に照射してパターン形成する露光装置であって、本発明のX線発生装置を備えることを特徴とする。上記X線露光装置は、本発明のX線発生装置を備えており、このX線発生装置はフィルター上におけるX線の通過位置を必要に応じて移動させる機構を備えるので、露光ムラを少なくすることができる。
本発明のX線フィルターは、フィルターホルダーに取り付けられ、直線移動又は回転が可能になされていることを特徴とする。
上記X線フィルターには、更に冷却機構が取り付けられていてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るX線フィルターを模式的に示す図である。なお、以下説明する実施の形態のフィルターは、X線(EUV)露光装置のX線発生装置部(図6、7参照)に取り付けられることを想定したものであるが、それに限られるものではない。
図1に示すフィルターユニットは、フィルター100と、フィルターホルダー101と、ステージ102、103、104とが組み立てられたものである。フィルターユニットは、図6を参照しつつ後述するように、X線光源の下流の光路中に設置される。この例のフィルター100は、フィルター物質としてジルコニウム(Zr)の薄膜(厚さ100nm)が用いられている。このZr薄膜を補強するためにNi製のサポートメッシュ100aがZr薄膜に取り付けられている。このサポートメッシュは格子状であって、格子のピッチは400μmであり、サポートメッシュ素線の太さは40μmである。
【0022】
このサポートメッシュの開口率(開口部の占める割合)は81%である。一方、13.5nmのEUV光に対する、厚さ100nmのZr薄膜の透過率は70%である。したがって、このフィルター全体の波長13.5nmのEUV光に対する透過率は約57%となる。
【0023】
フィルター100はフィルターホルダー101内に取り付けられている。フィルター100をフィルターホルダー101に取り付ける方法に特に制限はないが、フィルターとフィルターホルダーとの間の熱伝導ができる限り良好になるように、フィルターとフィルターホルダーとの接触面積をできる限り大きくなるように取り付けることが好ましい。このような取り付け方としては、例えば厚さ300μmの銅基板上にフィルター物質(例えばZr、Be、Si等)を100nm製膜しておき、これをフィルターホルダーに挟んで固定し、その後開口群(EUV光透過領域)を酸により銅のみを溶かす方法が挙げられる。このような方法により0、EUV透過領域のみフィルター材料が露光し、しっかりと固定されるので熱伝導が良くなる。
【0024】
また、フィルターホルダー101には、冷媒用の配管105及び106が取り付けられており、冷媒(例えば、水)がフィルターホルダー101内に流される。冷媒である水は、配管105からフィルターホルダー101内に流入し、配管106を通ってフィルターホルダーの外へ排出される。このように流れる冷媒により、EUV光を吸収して加熱されたフィルター100が冷却される。配管106から排出された水は、熱交換器(図示せず)を通って冷却された後、再び配管105よりフィルターホルダー101内に流入する。
【0025】
フィルターホルダー101は、XYZの3軸ステージ102、103、104上に取り付けられており、フィルターをXYZの3軸のいずれの方向へも移動可能になされている。ステージ102、103、104は、図示しない制御装置に接続されており、真空中で駆動可能になされている。ステージ102、103、104は例えばピエゾアクチュエータにより駆動されている。ステージ102、103、104を駆動する幅(移動量)は、少なくともメッシュ開口部の幅であればよい。すなわち、図1に示すフィルターにおいては、サポートメッシュの間隔が400μmであり、サポートメッシュ金属の太さが40μmであるので、駆動幅は少なくとも360μmであればよい。
【0026】
ステージ102、103、104の駆動方法としては、移動方向、移動幅ともにランダムであってもよく、又は光源の発光間隔に同期していてもよい。例えばマスク又はレジスト上の一点を露光するのに100ショット必要である場合、サポートメッシュ透過部分をショット数で割った距離を移動した後光源を発光させればよい。一例で、100ショットの間に360μm移動するよう、1ショット当たりの駆動量は、YX方向に3.6μmずつとしている。つまり、3.6μmずつ動かして、再び発光させる。このようにすることにより、サポートメッシュの影の部分は露光が完了するまでに均一化されることになる。フィルター100を通過したEUV光は後段のX線光学系(図7を参照しつつ後述)に達する。
【0027】
図1に示すユニットにおいては、フィルター物質としてZrが用いられているが、フィルター物質としてはZrに限定されず、使用されるEUV光に対して透過率が高く、紫外〜可視域の光に対して反射率が高いか、又は不透明な物質であればフィルター物質として好適に用いることができる。
【0028】
このような物質としては、例えばベリリウム(Be)、シリコン(Si)、ルビジウム(Rb)、ストロンチウム(Sr)、イットリウム(Y)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)等が挙げられる。また、フィルター物質としては、上述した物質の単一元素からなるものでなくてもよく、化合物や混合物であってもよい。このような化合物としては、例えばシリコンカーバイド(SiC)、窒化シリコン(Si)等が挙げられ、このような複数の物質から形成されていてもよい。また、例えばSi又は窒化シリコン膜上にZrやYの薄膜を被覆したものであってもよい。
【0029】
次に、本発明の第2の実施の形態に係るX線フィルターについて図面を参照しつつ説明する。
図2は、本発明の第2の実施の形態に係るX線フィルターを模式的に示す図である。図2(A)は斜視図、図2(B)は断面図を示す。
【0030】
図2に示すフィルターにおいても、フィルター物質としては図1に示すものと同様、Zrを用いている。図2は、図1とは、移動機構及び冷却方法が異なっている。図2においては、フィルター200はリング状のフィルターホルダー201内に取り付けられている。さらに、フィルターホルダー201の外周には駆動機構202に取り付けられている。駆動機構202の種類・原理は特に制限はないが、この例においては超音波モーターが用いられている。フィルターホルダー201に取り付けられたフィルター200は駆動機構202によって回転(自転)するようになっており、これによりフィルター出側のX線束中におけるサポートメッシュの影が均一化される。
【0031】
駆動機構202の回転速度は一定速度であってもよく、またプラズマ光源の発光に同期させてもよい。または、回転速度がランダムに変わってもよい。すなわち、前回発光した時のフィルターの回転位置と次に発光した時のフィルターの位置が僅かに異なるようにしてもよい。このようにすることにより、サポートメッシュの影が均一化される。
【0032】
図2に示すフィルターユニットにおいては、フィルター200やフィルターホルダー201、その駆動機構202が、中空リング状のケース203内に配置されている。そして、ケース203内面とフィルター200等との間に冷却ガス流路204が形成されている。この流路204に冷却用のガスが流入し、フィルター200が冷却されるようになされている。冷却用のガスとしては、特に制限はないが、例えばヘリウム(He)が用いられている。Heは熱伝導率が高いため、フィルターを効果的に冷却することが可能である。
【0033】
次に、本発明の第3の実施の形態に係るX線フィルターについて図面を参照しつつ説明する。
図3は、本発明の第3の実施の形態に係るX線フィルターを模式的に示す図である。図3(A)は正面図、図3(B)は断面図を示す。
【0034】
図3に示すフィルターユニットにおいては、1枚の円形のフィルター300がフィルターホルダー301に取り付けられており、フィルター300全体の一部分にX線が通過するようになっている。フィルター300が取り付けられたフィルターホルダー301の外周には駆動機構302が取り付けられている。ホルダー301及びフィルター300は、駆動機構302によって回転されるようになっている。
【0035】
フィルター300が取り付けられたフィルターホルダー301が取り付けられた駆動機構302は、ケース303内に配置されており、ケース303の正面の一部に円形の開口304が設けられている。この開口304は、フィルター300の中心からオフセンターした位置に開けられている。開口304はケース303の表裏両面に開けられている。この開口304を通ってX線が通過するようになっている。また、ケース303内には冷却用ガスが流入できるようになっており、図3の上部にある冷却ガスIN管306から冷却用ガスが流入し、下部にある冷却ガスOUT管307より冷却用ガスが排出される。冷却用ガスとしては、特に制限はないが、例えばヘリウム(He)が用いられている。Heは熱伝導率が高いため、フィルターを効果的に冷却することが可能である。あるいは、Xeを用いてもよい。波長13nm近傍のEUV光源の標的材料としXeが用いられれている。ガス化したXeを回収し、再利用するが、フィルター冷却用ガスにXeを用いれば、冷却用ガスが標的材料ガス中に混入しても再利用する時に冷却用ガスを分離する必要がなくなるので都合が良い。つまり、Xeに限らず、標的材料と同じ材料を冷却するガスを用いればよい。
【0036】
開口304の内面部材とフィルター300との隙間Cは狭くなっており、例えば、その隙間は約100μm程度になっている。そのためケース303内の冷却用ガスがフィルターケース303の外(露光装置チャンバー内)に排出され難くなっている。ケース303からガス排出管307を通って排出された冷却用ガスは真空排気装置(図示せず)により露光装置チャンバー外に排気されるので、冷却ガスはX線光路にあまり漏れることがなく、X線は減衰されない。X線は開口304にのみ照射され、X線が照射されていない部分は冷却用ガスによって冷却される。このため冷却用ガスによるEUV光の減衰を抑制しつつフィルターをガス冷却できる。従って、部材303内のガスの圧力を高くすることも可能であり、より効果的にフィルターを冷却することができる。
この時、ケース303を冷却する機構を備えているとより好ましい。ケース303を冷却することにより、ケース303内の冷却用ガスが冷却されるので、より効果的にフィルターを冷却することができる。ケース303の冷却方法としては、ケース303に冷却用配管を装着あるいは溶接して冷媒(水やオイル等)を流したり、ケース303に電子冷却機(例えばペルチェやサーモトンネル効果を用いた素子)を取り付け、電子冷却機を冷媒によって冷却するようにしてもよい。
本実施例はホルダー301は回転運動のみであったが、ホルダー301が半径方向に直線的に往復運動できる機構を付加して回転と直線運動を併用してもよい。このようにした方が、フィルターのサポートの影響をより平均化できるので好ましい。
【0037】
次に、本発明の第4の実施の形態に係るX線発生装置の備えるフィルターについて図面を参照しつつ説明する。
図4は、本発明の第4の実施の形態に係るX線フィルターを模式的に示す図である。図4(A)は正面図、図4(B)は断面図を示す。
【0038】
図4に示すフィルターユニットにおいては、複数(6枚)の円形のフィルター400がフィルターホルダー401に取り付けられており、フィルター400全体の一部にX線が通過するようになっている。フィルター400が取り付けられたフィルターホルダー401の外周には駆動機構402が取り付けられている。ホルダー401及びフィルター400は、駆動機構402によって回転されるようになっている。
【0039】
6枚のフィルター400が取り付けられたフィルターホルダー401が取付られた駆動機構402は、ケース403内に配置されており、ケース403の正面の一部に円形の開口404が設けられている。この開口404は、フィルターホルダー401の中心からオフセンターした位置に1カ所開けられている。開口404はケース403の表裏両面に開けられている。この開口404を通ってX線が通過するようになっている。また、ケース403内には冷却用ガスが流入できるようになっており、図4の上部にある冷却ガスIN管406から冷却用ガスが流入し、下部にある冷却ガスOUT管407より冷却用ガスが排出される。冷却用ガスとしては、特に制限はないが、例えばヘリウム(He)が用いられている。Heは熱伝導率が高いため、フィルターを効果的に冷却することが可能である。
図4に示すフィルターユニットにおいては、フィルターホルダー401の回転とプラズマ光源の発光のタイミングが調節されており、フィルター400が開口404を通過する時に光源が発光するようになされている。また、発光の時のフィルター400の位置が僅かに異なるように調節されており、フィルター400のサポートメッシュの影が僅かにずれるようになっている。
この時、フィルターホルダー401に取り付けられている各フィルター400自身に、図2や図3の自転する機構が具備されていてもよい。このように、フィルターホルダー401の公転のほかに各フィルター400が自転するようにすると、フィルターのサポートメッシュの影の影響がより緩和されて好ましい。
【0040】
次に、本発明の第5の実施の形態に係るX線フィルターについて図面を参照しつつ説明する。
図5は、本発明の第5の実施の形態に係るX線フィルターを模式的に示す斜視図である。
【0041】
図5に示すフィルターは、基本的な構成は図1に示すものと同様である。図5に示す構成部品のうち、図1と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。
図5に示すフィルターユニットにおいては、フィルターはサポートメッシュの素線が微細管からなっている。そして、このフィルターのサポートメッシュの微細管に冷媒(例えば、水)が流れるようになっており、配管107から水がサポートメッシュの微細管に入り、配管108から排出される。このように、サポートメッシュの微細管に水が流れるようになっているので、効率的にフィルターを冷却することができる。配管108から排出された水は、熱交換器109によって冷却された後、再び配管107よりサポートメッシュの微細管内に流入する。本例では、冷却に水を用いているが、他の溶媒であってもよい。特に熱伝導等が高く蒸気圧の低いものが好ましい。このようなものを用いることにより、万一もれた場合に真空容器内の汚染が少なくなる。このような溶媒の例としては、拡散ポンプに用いられるオイルやアルキルナフタリンやパーフルオロポリエーテル等が挙げられる。サポートメッシュの微細管をヒートパイプ構造としてもよい。このようにすると、より冷却効率が向上する。
【0042】
次に、X線発生装置に本発明のフィルター機構を適用した例について図面を参照しつつ説明する。図6は、本発明のX線発生装置の全体構成を示す図である。なお、図6においては、図2に示したフィルターユニットが用いられている。
【0043】
図6に示すX線発生装置においては、プラズマ光源としてLPXを用いている。図6に示すX線発生装置は、真空容器600を備えている。この真空容器600には、図示しない真空ポンプ(真空排気装置)が付設されており、真空容器600内は、真空ポンプにより排気されて数Torr以下に減圧されている。真空容器600が真空ポンプによって減圧されることで、パルスレーザ光601が途中で気中放電せず、プラズマ605から放出されたX線が吸収により著しく減衰しないようになっている。
【0044】
真空容器600には、ガラス製の窓605が組み込まれており、この窓605の外側にはレンズ602が配置されている。レーザ光源(図示せず)から放出されたパルスレーザ光601は、レンズ602で集光され、窓605を通して標的材料に集光され、プラズマ605が生成され、このプラズマ605からX線が輻射される。プラズマ605から放出されたEUV光は回転楕円体の多層膜ミラー603により反射され、1点に集光され、この集光位置にピンホール606が配置されており、反射されたEUV光は、ピンホール606を通過して次段の光学系に入射する。ピンホールの下流側にはフィルターユニット607(図2に示すもの)が配置されている。ピンホール606とフィルターユニット607との間の空間は、図示しない真空排気装置により排気され、数Torr以下に減圧されている。
【0045】
図6に示すように、光源から放出されたEUV光を集光光学素子により集光し、その集光点近傍にフィルターを配置すると、EUV光の光束が小さくなるので、フィルターの大きさを小さくすることができる。薄いフィルターを製作することは困難であるので、小さなフィルターが使用可能であることはフィルターの製作を容易なものとする。また、小さなフィルターを用いた場合、サポートメッシュが不要となり、フィルターの透過率を向上させることが可能で、装置全体のスループットを向上させることができる。
本実施例では、ピンホール下流側にフィルターを配置したが、プラズマから放出される飛散粒子が少なければ、ピンホールの上流側に配置してもよい。
また、図6の、特にピンホールの下流側にフィルターを配置するとプラズマから放出された標的材料又はターゲット近傍物質の微粒子(飛散粒子)の大部分はピンホールを直進できないため、これら飛散粒子よりフィルターが破損するのを防ぐことができるので好ましい。
【0046】
次に、本発明のEUV露光装置の一例について図面を参照して説明する。
図7は、本発明の実施の形態に係るEUV露光装置の全体構成を示す図である。なお、図7におけるEUV露光装置においては、図の右上に示すX線発生装置199として図6に示すX線発生装置を用いている。
図7に示すように、X線発生装置199は、露光チャンバ50の上部に設置されている。露光チャンバ50内には、X線発生装置199からのEUV光照射を受ける照明光学系56が配置されている。照明光学系56は、コンデンサー系の反射鏡、フライアイ光学系の反射鏡等で構成されており、ミラー603で反射したX線を円弧状に整形し、図7の左方に向かって照射する。
【0047】
照明光学系56の図7の左方には、X線反射鏡52が配置されている。X線反射鏡52は、図7の右側の反射面52aが凹型をした円形をしており、図示せぬ保持部材により垂直に保持されている。X線反射鏡52の図7の右方には、光路折り曲げ反射鏡51が斜めに配置されている。光路折り曲げ反射鏡51の上方には、反射型マスク53が、反射面が下になるように水平に配置されている。照明光学系56から放出されたX線は、X線反射鏡52により反射集光された後に、光路折り曲げ反射鏡51を介して、反射型マスク53の反射面に達する。
【0048】
反射鏡51、52の基体は、反射面52aが高精度に加工された石英の基板からなる。この反射面52aには、X線発生装置のミラー603の反射面と同様に、Mo/Siの多層膜が形成されている。なお、波長が10〜15nmのX線を用いる場合には、Ru(ルテニウム)、Rh(ロジウム)等の物質と、Si、Be(ベリリウム)、BC(4ホウ化炭素)等の物質とを組み合わせた多層膜でもよい。
【0049】
反射型マスク53の反射面にも多層膜からなる反射鏡が形成されている。この反射膜には、ウェハ59に転写するパターンに応じたマスクパターンが形成されている。マスクステージ55は、少なくともY方向に移動可能であり、光路折り曲げ反射鏡51で反射されたX線を順次マスク53上に照射する。
【0050】
反射型マスク53の下部には、順に投影光学系57、ウェハ59が配置されている。投影光学系57は、複数の反射鏡等からなり、反射型マスク53で反射されたX線を所定の縮小倍率(例えば1/4)に縮小し、ウェハ59上に結像する。ウェハ59は、XYZ方向に移動可能なウェハステージ54に吸着等により固定されている。
【0051】
露光動作を行う際には、照明光学系56により反射型マスク53の反射面にX線を照射する。その際、投影光学系57に対して反射型マスク53及びウェハ59を投影光学系の縮小倍率により定まる所定の速度比で相対的に同期走査する。これにより、反射型マスク53の回路パターンの全体をウェハ59上の複数のショット領域の各々にステップアンドスキャン方式で転写する。なお、ウェハ59のチップは例えば25×25mm角であり、レジスト上で0.07μmL/SのICパターンが露光できる。
【0052】
図6の実施例ではピンホール606の下流側に、容器に収納されたフィルターを設置したが、図8に示すようにピンホールとフィルター部の空間に冷却用のガスを導入するようにしてもよい。
図8ではノズル810からキセノン(Xe)の液注を噴出し、これにレーザー光801を照射することによりプラズマ804を生成させ、プラズマ804から放出された波長13.5nmのEUV光を回転放物面多層膜ミラー803によって反射しピンホール805上に集光している。ピンホール805を通過してきたEUV光はフィルターを通過して後段の光学系に導かれている。プラズマ化し、蒸発したキセノンはチャンバー800内に充満するが排気装置(図示せず)により真空容器800内を所定の圧力(例えば数Torr〜0.1Torr程度)まで排気している。排気したガス及びプラズマ化されなかったキセノンは回収装置(図示せず)により回収され再び標的材料として使用される。
【0053】
フィルター装置808は図3に示したフィルター構造、フィルター保持部、フィルター回転機構と同様である。本実施例で用いているフィルターは、ニッケルのサポートメッシュ上に厚さ150nmのジルコニウムの薄膜をコートしたものである。フィルター保持部及びフィルター回転機構(本実施例では超音波モーターを用いている)は隔壁809に密着あるいは非常に狭い間隔(例えば、数十μmm〜数百μmm)で概略接している。このため、コンダクタンスは非常に低く、ピンホール805とフィルター装置808との間の空間806に導入されたガスはほとんど後段側に流れない。空間806にはキセノン(Xe)ガスが配管807を通して導入されフィルターを冷却している。空間806内の圧力が所定の値(例えば、数十Torr〜数Torr)になるように排気装置(図示せず)により排気されている。ピンホール805の径は0.5mmと小さいためコンダクタンスが小さく、空間806内に導入されたキセノンガスはほとんど真空容器800側には流れない。たとえ、真空容器側800側に流れたとしても、冷却ガスとターゲットガスとが同じ物質(キセノン)であるため、ターゲットガス中に混入したとしてもターゲットガスの純度には影響を与えない。
【0054】
このようにすると、フィルター部を別途容器によって囲い込む必要がないため、構造を簡略化することができる。
もし、後段の光学系へ流れる冷却ガスが蒸しできるほど少ない場合には、隔壁809と後段光学系に別室を設け、この別室内を排気する(差動排気を行う)ことにより後段光学系に流れる冷却ガスを低減することができる。また、空間806を取り巻いている容器811の大気側を冷却装置により冷却することにより、空間806内の冷却ガスの温度を低下させることができるので、フィルターの冷却効率を向上させることができる。容器811を冷却する手法としては、容器811に配管を取り付け、配管内に冷却された溶媒(例えば水、オイルなど)を流したり、ペリチェ素子等を用いた電子冷却などがある。また、空間806内に導入する冷却ガスを予め冷却しておくと(例えば数℃〜−数十℃。液化しないまでの温度まで)、フィルターの冷却効率をさらに向上させることができる。
【0055】
本実施例では、ピンホール805の後流側にフィルターを配置したが、フィルターをピンホールの上流側に配置し、フィルターとピンホールの間に冷却用ガスを導入するようにしてもよい。
また、フィルターやフィルター保持部に突起や板、凹凸を設けておくと、空間806内の冷却ガスを撹拌することができるので、より効率的に冷却を行うことができる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のX線発生装置は、フィルターにサポートメッシュが取り付けられていたり、フィルターの厚さにムラがあった場合でも、マスク上又はレジスト上での露光ムラが生じないとともに、熱負荷によりフィルターが破損することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るX線発生装置の備えるフィルターを模式的に示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るX線発生装置の備えるフィルターを模式的に示す図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係るX線発生装置の備えるフィルターを模式的に示す図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係るX線発生装置の備えるフィルターを模式的に示す図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係るX線発生装置の備えるフィルターを模式的に示す図である。
【図6】本発明のX線発生装置の全体構成を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るEUV露光装置の全体構成を示す図である。
【図8】ピンホールとフィルター部の空間に冷却用のガスを導入した例を示す図である。
【符号の説明】
100 フィルター         101 フィルターホルダー
102 ステージ          103 ステージ
104 ステージ          105 配管
106 配管            107 配管
108 配管            109 熱交換器
200 フィルター         201 フィルターホルダー
202 駆動機構          203 部材
300 フィルター         301 フィルターホルダー
302 駆動機構          303 部材
304 開口            401 フィルターホルダー
400 フィルター         403 部材
404 開口            500 フィルター
501 サポートメッシュ      502 薄膜
600 真空容器          601 パルスレーザ光
605 プラズマ          602 レンズ
603 多層膜ミラー        606 ピンホール
607 フィルターユニット     199 X線発生装置
50 露光チャンバ         56 照明光学系
56 照明光学系          52 X線反射鏡
52a 反射面           51 光路折り曲げ反射鏡
53 反射型マスク         59 ウェハ
55 マスクステージ        57 投影光学系
54 ウェハステージ        800 チャンバー
801 レーザー光         803 回転放物面多層膜ミラー
804 プラズマ          805 ピンホール
806 空間            807 配管
808 フィルター装置       809 隔壁
810 ノズル           811 容器

Claims (12)

  1. X線源と、該X線源から輻射されるX線が通過するフィルターと、を備えるX線発生装置であって、
    前記フィルター上における前記X線の通過位置を必要に応じて移動させる機構を更に備えることを特徴とするX線発生装置。
  2. 前記機構が、前記フィルターを直線移動及び/又は回転させるフィルター駆動機構であることを特徴とする、請求項1に記載のX線発生装置。
  3. 前記フィルターが、サポートメッシュとその上に貼られた薄膜からなることを特徴とする、請求項1又は2に記載のX線発生装置。
  4. 前記フィルターが、薄膜部と支持部とで構成される同一部材からなることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のX線発生装置。
  5. 更に、前記フィルターを冷却する機構を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のX線発生装置。
  6. 前記フィルター冷却機構が、X線が通過していないフィルターの部分の表面に気体を当てるものであることを特徴とする請求項5に記載のX線発生装置。
  7. 前記サポートメッシュの素線が微細管からなり、該管内に冷媒が流されていることを特徴とする、請求項3に記載のX線発生装置。
  8. X線源と、
    該X線源から放出されたX線を集光するミラーと、
    該X線の集光点付近に配置されたピンホールと、
    該ピンホールの近傍に配置されたフィルターと、
    前記フィルター上における前記X線の通過位置を必要に応じて移動させる機構と、
    を備えることを特徴とするX線発生装置。
  9. 前記フィルター部を密封可能な容器内に収納し、該容器内にガスを導入することにより前記フィルター部を冷却することを特徴とする請求項8のいずれか1項に記載のX線発生装置。
  10. 感応基板上にX線を選択的に照射してパターン形成する露光装置であって、請求項1〜9のいずれか1項に記載のX線発生装置を備えることを特徴とするX線露光装置。
  11. フィルターホルダーに取り付けられ、直線移動又は回転が可能になされていることを特徴とするX線フィルター。
  12. 更に、冷却機構が取り付けられている請求項11に記載のX線フィルター。
JP2002262628A 2002-09-09 2002-09-09 X線発生装置、x線露光装置及びx線フィルター Pending JP2004103773A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002262628A JP2004103773A (ja) 2002-09-09 2002-09-09 X線発生装置、x線露光装置及びx線フィルター
PCT/JP2003/011506 WO2004027842A1 (ja) 2002-09-09 2003-09-09 X線発生装置、x線露光装置及びx線フィルター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002262628A JP2004103773A (ja) 2002-09-09 2002-09-09 X線発生装置、x線露光装置及びx線フィルター

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004103773A true JP2004103773A (ja) 2004-04-02

Family

ID=32024653

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002262628A Pending JP2004103773A (ja) 2002-09-09 2002-09-09 X線発生装置、x線露光装置及びx線フィルター

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2004103773A (ja)
WO (1) WO2004027842A1 (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004081998A1 (ja) * 2003-02-20 2004-09-23 Nikon Corporation X線発生装置及びeuv露光装置
JP2006191090A (ja) * 2004-12-30 2006-07-20 Asml Netherlands Bv スペクトル純度フィルタ、このようなスペクトル純度フィルタを備えたリソグラフィ装置、デバイス製造方法及びこのようなデバイス製造方法によって製造されたデバイス
EP1744218A2 (en) * 2005-07-12 2007-01-17 Canon Kabushiki Kaisha Filter, exposure apparatus, and device manufacturing method
JP2007201475A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Xtreme Technologies Gmbh Euv放射線のための狭帯域透過フィルタ
KR100856103B1 (ko) * 2005-12-02 2008-09-02 에이에스엠엘 네델란즈 비.브이. 방사선 시스템 및 리소그래피 장치
JP2008218600A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Komatsu Ltd 極端紫外光源装置
JP2010021543A (ja) * 2008-06-12 2010-01-28 Komatsu Ltd 極端紫外光源装置
JP2011139043A (ja) * 2009-12-02 2011-07-14 Media Lario Srl 斜入射euvリソグラフィ集光器用の冷却システム及び冷却方法
JP2011155254A (ja) * 2010-01-25 2011-08-11 Media Lario Srl 斜入射集光器用冷却スパイダ及び方法
JP2012501074A (ja) * 2008-08-29 2012-01-12 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. スペクトル純度フィルタ、このスペクトル純度フィルタを備えたリソグラフィ装置、およびデバイス製造方法
JP2013526044A (ja) * 2010-04-27 2013-06-20 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. スペクトル純度フィルタ
JP2013540346A (ja) * 2010-09-23 2013-10-31 カール・ツァイス・エスエムティー・ゲーエムベーハー 可動フィルタ要素を有する照明光学ユニット
TWI492670B (zh) * 2009-08-14 2015-07-11 Asml Netherlands Bv 極紫外線輻射系統及微影裝置
JP2016525231A (ja) * 2013-07-16 2016-08-22 カール・ツァイス・エスエムティー・ゲーエムベーハー 光学コンポーネント
JP2020535391A (ja) * 2017-08-30 2020-12-03 ケーエルエー コーポレイション X線依拠計量用高輝度クリーンx線源
US11125613B2 (en) 2017-06-12 2021-09-21 Gigaphoton Inc. Extreme ultraviolet light sensor unit and extreme ultraviolet light generation apparatus

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3118933B2 (ja) * 1992-02-04 2000-12-18 株式会社ニコン X線露光装置
JPH07333397A (ja) * 1994-06-14 1995-12-22 Nikon Corp 透過型x線フィルタ
JP3398511B2 (ja) * 1995-03-27 2003-04-21 三菱電機株式会社 X線露光装置
JPH10340843A (ja) * 1997-06-06 1998-12-22 Nikon Corp 照明装置および露光装置
JP2000349009A (ja) * 1999-06-04 2000-12-15 Nikon Corp 露光方法及び装置

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004081998A1 (ja) * 2003-02-20 2004-09-23 Nikon Corporation X線発生装置及びeuv露光装置
JP2006191090A (ja) * 2004-12-30 2006-07-20 Asml Netherlands Bv スペクトル純度フィルタ、このようなスペクトル純度フィルタを備えたリソグラフィ装置、デバイス製造方法及びこのようなデバイス製造方法によって製造されたデバイス
JP4547329B2 (ja) * 2004-12-30 2010-09-22 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. リソグラフィ・スペクトル純度フィルタ、リソグラフィ装置及びデバイス製造方法
EP1744218A2 (en) * 2005-07-12 2007-01-17 Canon Kabushiki Kaisha Filter, exposure apparatus, and device manufacturing method
EP1744218A3 (en) * 2005-07-12 2009-08-19 Canon Kabushiki Kaisha Filter, exposure apparatus, and device manufacturing method
US7633598B2 (en) * 2005-07-12 2009-12-15 Canon Kabushiki Kaisha Filter exposure apparatus, and device manufacturing method
KR100856103B1 (ko) * 2005-12-02 2008-09-02 에이에스엠엘 네델란즈 비.브이. 방사선 시스템 및 리소그래피 장치
JP2007201475A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Xtreme Technologies Gmbh Euv放射線のための狭帯域透過フィルタ
JP2008218600A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Komatsu Ltd 極端紫外光源装置
JP2010021543A (ja) * 2008-06-12 2010-01-28 Komatsu Ltd 極端紫外光源装置
US8698116B2 (en) 2008-06-12 2014-04-15 Gigaphoton Inc. Extreme ultra violet light source apparatus
US8536551B2 (en) 2008-06-12 2013-09-17 Gigaphoton Inc. Extreme ultra violet light source apparatus
JP2012501074A (ja) * 2008-08-29 2012-01-12 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. スペクトル純度フィルタ、このスペクトル純度フィルタを備えたリソグラフィ装置、およびデバイス製造方法
TWI492670B (zh) * 2009-08-14 2015-07-11 Asml Netherlands Bv 極紫外線輻射系統及微影裝置
US9523921B2 (en) 2009-08-14 2016-12-20 Asml Netherlands B.V. EUV radiation system and lithographic apparatus
JP2011139043A (ja) * 2009-12-02 2011-07-14 Media Lario Srl 斜入射euvリソグラフィ集光器用の冷却システム及び冷却方法
JP2011155254A (ja) * 2010-01-25 2011-08-11 Media Lario Srl 斜入射集光器用冷却スパイダ及び方法
JP2013526044A (ja) * 2010-04-27 2013-06-20 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. スペクトル純度フィルタ
US9726989B2 (en) 2010-04-27 2017-08-08 Asml Netherlands B.V. Spectral purity filter
JP2013540346A (ja) * 2010-09-23 2013-10-31 カール・ツァイス・エスエムティー・ゲーエムベーハー 可動フィルタ要素を有する照明光学ユニット
JP2016525231A (ja) * 2013-07-16 2016-08-22 カール・ツァイス・エスエムティー・ゲーエムベーハー 光学コンポーネント
US11125613B2 (en) 2017-06-12 2021-09-21 Gigaphoton Inc. Extreme ultraviolet light sensor unit and extreme ultraviolet light generation apparatus
JP2020535391A (ja) * 2017-08-30 2020-12-03 ケーエルエー コーポレイション X線依拠計量用高輝度クリーンx線源
JP7284746B2 (ja) 2017-08-30 2023-05-31 ケーエルエー コーポレイション X線依拠計量用高輝度クリーンx線源

Also Published As

Publication number Publication date
WO2004027842A1 (ja) 2004-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6590959B2 (en) High-intensity sources of short-wavelength electromagnetic radiation for microlithography and other uses
JP4320999B2 (ja) X線発生装置及び露光装置
TWI252377B (en) Radiation source, lithographic apparatus, and device manufacturing method
TWI242690B (en) Reflector assembly, lithographic projection apparatus, radiation system with the reflector assembly, and method of manufacturing an integrated structure by a lithographic process
JP5076349B2 (ja) 極端紫外光集光鏡および極端紫外光光源装置
JP4799620B2 (ja) 放射システムおよびリソグラフィ装置
JP2004103773A (ja) X線発生装置、x線露光装置及びx線フィルター
US8129702B2 (en) Radiation system with contamination barrier
TWI302229B (en) Lithographic apparatus, radiation system and debris filter system
TW200846850A (en) Multi-layer spectral purity filter, lithographic apparatus including such a spectral purity filter, device manufacturing method, and device manufactured thereby
JP5777951B2 (ja) Gicミラー及びスズ蒸気lppターゲットシステムを備える光源集光モジュール
JP2012054551A (ja) Gicミラー及びキセノンアイスeuv・lppターゲットシステムを備える光源集光モジュール
JP3662574B2 (ja) リソグラフィ投影装置および上記装置に使うためのレフレクタ組立体
US10877190B2 (en) Extreme ultraviolet radiation source
US7633598B2 (en) Filter exposure apparatus, and device manufacturing method
TW522469B (en) Extreme ultraviolet light generator, exposure device using the generating device and method for manufacturing semiconductor
JP2004095993A (ja) 光学部品冷却方法、光学部品冷却装置及びそれを有するeuv露光装置
JP3972084B2 (ja) リソグラフィ投影装置
JP2004311814A (ja) 光源ユニット、照明光学装置、露光装置および露光方法
JP2004153064A (ja) 露光装置
JP2010153857A (ja) 放射源、リソグラフィ装置及びデバイス製造方法
EP1406124A1 (en) Radiation source, lithographic apparatus, and device manufacturing method
JP2006245254A (ja) 露光装置、露光方法、および微細パターンを有するデバイスの製造方法
JP2005294608A (ja) 放電光源ユニット、照明光学装置、露光装置および露光方法
EA042061B1 (ru) Плазменный источник экстремального ультрафиолетового излучения и литографическая система с его использованием

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040315

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040316