JP2004100401A - 錠前のラッチ用ストッパー機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】デッドボルトの後退動に追従して自動的にラッチの係止が解除され、又はラッチを係止することができること。
【解決手段】扉の閉戸時、錠ケース内のラッチバネのバネ力により突出したラッチが、錠ケース内に回動自在に軸支されたラッチストッパーによりロック状態に係止される錠前のラッチ用ストッパー機構に於いて、前記ラッチストッパーは、デッドボルトの解錠時にダルマが回転してデッドボルトが錠ケース内に後退すると、該ラッチストッパーがバネのバネ力に抗して係止解除の方向へ回転するように該デッドボルトに押される受け部を有し、一方、デッドボルトの施錠時にダルマが回転してデッドボルトが錠ケースから突出すると、前記バネのバネ力により該ラッチストッパーが係止方向に回転してラッチの係合受け部に係合するストッパー部を有していることを特徴とする錠前のラッチ用ストッパー機構。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、錠前のラッチ用ストッパー機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
錠前用ラッチの係止解除機構又は係止機構に関する実施例は、例えば先願の特願2001−334258号に記載されている(現在、未公開の出願中)。この実施例は、錠箱内に軸支され、かつ、上方の第1受部と下方の第2受部とを有する駆動部材と、この駆動部材とラッチとの間に位置するように錠箱内に軸支され、かつ、先端部側にラッチの後端部側と係脱する突起状の係止部を有すると共に、後端部側の立ち上がり部に前記駆動部材に設けた押圧部と摺接する摺接部分を有する係脱部材(ラッチ係止部材)とから構成されている。
【0003】
この錠前用ラッチの係止機構は、扉の閉戸時、錠ケース内のラッチバネのバネ力により突出したラッチを、サムターン等の操作部材の操作によって駆動する駆動部材を介し、従動部材としてのラッチ係止部材をラッチに係合する方向へと回転させる。このラッチの係止機構は、閉戸時、ラッチの後退を阻止する第1次的なストッパー(ロック手段)の役割を果す。
【0004】
ところで、現在、操作部材、駆動部材、従動部材というような順序によらず、これとは別に、又はこの第1次的なラッチ用ストッパー機構に加味し、デッドボルトの後退動を利用した錠前のラッチ用ストッパー機構の出現が要望されている。何故ならば、デッドボルトの後退動に追従して自動的にラッチの係止が解除され、又はラッチを係止することができれば、非常に便利であると共に、錠前の構造如何によってはラッチを二重にストッパー(二重ロック)することができるからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の第1の目的は、デッドボルトの後退動に追従して自動的にラッチの係止が解除され、又はラッチを係止することができる新規なラッチ用ストッパー機構を提案すること。第2の目的は、部品点数を増やさないで第1の目的を達成することができること。第3の目的は、ラッチを二重にストッパー(二重ロック)することができること。第4の目的は、各部材を合理的に組み合わせ、錠ケースの内部空間を有効的に活用することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の錠前のラッチ用ストッパー機構は、扉の閉戸時、錠ケース内のラッチバネのバネ力により突出したラッチが、錠ケース内に回動自在に軸支されたラッチストッパーによりロック状態に係止される錠前のラッチ用ストッパー機構に於いて、前記ラッチストッパー80は、デッドボルトの解錠時にダルマ61が回転してデッドボルト62が錠ケース3内に後退すると、該ラッチストッパー80がラッチストッパー用バネ81のバネ力に抗して係止解除の方向へ回転するように該デッドボルトのデッド係合部に押される受け部86を有し、一方、デッドボルトの施錠時に前記ダルマ61が回転してデッドボルト62が錠ケース3から突出すると、前記バネ81のバネ力により該ラッチストッパー80が係止方向に回転してラッチ5の一方の係合受け部5cに係合するストッパー部85を有していることを特徴とする。
【0007】
上記構成に於いて、ラッチストッパー80は、錠ケースに軸支された環状部83と、この環状部83の下部側に設けられ、かつ、錠ケース内に固定されたラッチ支持枠53の水平上板53bに当接可能な当り部84と、この当り部84によりも下方に延伸し、かつ、前記ラッチ支持枠を貫通してラッチ5の上方の係合受け部5cと係脱するストッパー部85と、一方、このストッパー部85とは逆方向に延伸し、かつ、デッドボルト62の後退時に該デッドボルトの下部に押される受け部86とから成ることを特徴とする錠前のラッチ用ストッパー機構。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1乃至8図は、本発明の一実施例を示す各説明図である。図1は本発明の実施環境を示す平面からの説明図である。図1では本発明に使用されているラッチの一例を斜視図で示す。
【0009】
まず、図1を参照に説明する。1は水平方向に開閉する扉である。扉1は、例えばアルミ型材の門扉であり、該門扉1の取付け端部は塀間に設けた柱に枢着されている。もちろん、扉1は躯体(建物)の玄関口に設けたものであっても良く、門扉に限らない。
【0010】
2は錠前の一例としてのプッシュプル錠で、このプッシュプル錠2は扉1の開閉端部の適宜箇所に取付けられている。プッシュプル錠2は、普通一般に扉1の内外に取付けられるが、本実施例では、扉1の内側に取付けられている一例を示す。
【0011】
3は錠ケースで、この錠ケース3の一側壁にプッシュプル方式の板状把手4が取付けられている。5は反転式のラッチで、このラッチ5は対向する扉6或いは躯体に設けられた受け具(例えばトロヨケ,ストライク)7に係脱する。8は把手を貫通して錠ケース3に取付けられたサムターンである。
【0012】
ここでラッチ5の構成について説明する。5aはストライク7aの開口縁と摺接する垂直状態の衝止面である。5b,5bは、ラッチ5の菱形状上下面からそれぞれ突出する突起軸で、これらの突起軸はラッチが水平状態で回転する際、回転軸の機能を果す。5c,5cはラッチの二股状の後端部に突設する係合受け部で、本実施例では上方の係合受け部5cは、施錠時におけるラッチ反転或いは後退防止用ストッパー(以下、ここでは「ラッチストッパー」と称する。)と係合し、一方、下方の係合受け部5cは、同じく施錠時におけるラッチの反転或いは後退防止用係止部材(これもラッチストッパーであるが、以下、ここでは両者を区別する意味で「ラッチ係止部材」と称する)と係合する機能を有する。
【0013】
5dはラッチの後端部に形成されたラッチバネ用の収納切欠部で、この収納切欠部5dには、例えばバネ受板が入り込んでいる。5eは衝止面5aと鋭角(例えば48度)で交差する当接斜面で、この当接斜面5eは扉閉戸時にストライク7aの他方の縁部に当接すると、ラッチ5が後退しながら反転方向に回転するのを許容する。
【0014】
なお、本実施例では、説明の便宜上、前記突起5b,5bを基準として前側をラッチの先端部、後側をラッチの後端部として説明するが、ラッチの先端部とラッチの後端部とをそれぞれ別体に設計変更し、ラッチの後端部をラッチに連動するスライダー部材にしても良い。
【0015】
したがって、ラッチの形態如何を問わないが、本発明が錠前のラッチ用ストッパー機構であることから、ラッチ5或いはスライダー部材は、ラッチストッパーとの関係で、一つ又は2つ以上の係合受け部5cを有することが必要である。
【0016】
次に図2を参照に本発明の関連部材について説明する。把手4には、同一構成の上下の軸受け部材11,11Aが所要の間隔を有して対設されている。そして、上方の軸受け部材11にはバネ受け部材15が、一方、下方の軸受け部材にはラッチ係止部材用駆動部材16がそれぞれ一体的に固設されている。
【0017】
軸受け部材11,11Aは、把手4のサムターン取付け孔9を基準にして把手の内壁面4aの上下に突出されている。ブロック形状の軸受け部材11,11Aは、錠ケース3の膨出部3aに形成された上下の嵌合凹所12,12Aにそれぞれ嵌入する上下の軸受け補助板13,13Aを介して錠ケース3に取付けられている。
【0018】
本実施例では、把手4は軸受け部材11,11Aに形成された長軸孔並びに前記軸受け補助板13,13Aに形成された軸孔にそれぞれ貫通状態に嵌挿された上下の縦軸14,14Aを介し錠ケース3に枢着されている。
図2を参照にすると、15は上方の軸受け部材11に固定されたバネ受け部材である。一方、16は下方の軸受け部材11Aに固定された駆動部材である。バネ受け部材15と駆動部材16は共にキープレート形状をしている。
【0019】
ここで図5を参照にしてラッチ係止部材に関連する駆動部材16について説明する。駆動部材16は、幅広基部17と、この幅広基部17の先端縁の中央部から水平方向にバー状に延びた駆動アーム部18とから成り、前記幅広基部17の中央部には短い軸孔19が形成され、この短軸孔19の左右に固着具用の取付け孔が形成されている。この点バネ受け部材15も同様である。また、ここで図5を参照にしてラッチ係止部材に関連する下方の軸受け補助板13Aについても説明する。上下の軸受け補助板13,13Aも同一の構成である。
【0020】
下方の軸受け補助板13Aは、垂直板部21と、この垂直板部21の上下端部を対向状態に折り曲げ形成した軸受け板部22,22とから成り、前記垂直板部21の下部(引っ繰り返した時は下部)には、駆動部材16の駆動アーム部18が貫通する水平案内長孔23が形成され、この水平案内長孔23の上方には合計2個の固着具用の貫通孔24が形成されている。
【0021】
また軸受け板部22,22の中央部には軸孔25,25がそれぞれ形成されている。上下の縦軸14,14Aは、本実施例では少なくとも軸受け補助板13A(13)の上下の軸孔25,25にそれぞれ嵌め込まれる。なお、前記バネ受け部材15のアーム部18Aは錠ケース3のバネ収納部内に設けられた把手復帰用バネ26に当接している(図2参照)。また、バネ受け部材15、駆動部材16は図示しない固着具を介して対応する軸受け部材11,11Aの一側面にそれぞれ固着されている。
【0022】
図5を中心にラッチ係止部材40に関連する各部材について説明する。前述した駆動部材16と、この駆動部材によって回転する係合板28と、この係止板と連動する作動カム32と、この作動カムによって係合解除方向にラッチバネ56のバネ力に抗して回転するラッチ係止部材40は、第1次的にラッチの係止解除機構を構成する。換言すれば、これらの各部材の作動態様が逆になると、ラッチ5はラッチ係止部材40に係止されるので、見方を変えると、駆動部材16、係止板28、作動カム32、ラッチバネ51、ラッチ係止部材40は、一つのラッチストッパー機構を構成する。
【0023】
そこで、駆動部材16によって回転する係合板28と、該係合板によって同方向に回転する作動カム32について説明する。円形の係合板28は、錠ケース3の円形嵌合溝状の案内部に回転自在に嵌め込まれている。また係合板28は、周縁部の一部に切欠部28aを有すると共に、一側面から水平方向に突出する角型の水平作動軸29を備えている。駆動部材16の駆動アーム18は、下方の軸受け補助板13Aの水平案内長孔23等を貫通した状態で係合板28の切欠部28aに係合している。
【0024】
係合板28と一体の作動軸29は、錠ケース3の第1・第2支持体30,31に軸支された内側作動カム32の筒状部33の角孔34に嵌入している。作動カム32は、図4で示すようにラッチ支持枠53の背板53aと腕状のラッチ係止部材40との間に配設されている。
【0025】
しかして、作動カム32は、筒状部33の外周壁から上方に突起(指)状に延びた第1係合部35と、この第1係合部35の下部ないし筒状部の外周壁の一部に突起状に連設する第2係合部36とを有している。
【0026】
40は錠ケース3内の第1・第2支持体30,31に横設軸架された固定軸50に軸支された腕状或いはアングル状のラッチ係止部材40である。ラッチ係止部材40は、基本的には左右一対の腕状係合板41,41と、腕状係合板41,41の先端部側下部を連結する或いは連設する板状連結部42とから成る。
【0027】
本実施例に関係があるのは、一方(図5で言えば左側)の腕状係合板41のみである。他方の腕状係合板41は、外側用作動カム32Aと関係する。しかして、ラッチ係止部材40は、中央部に固定軸用の軸孔43を有し、この軸孔43を基準にして水平方向に延びる水平腕部44の先端部には、ラッチ5の下方(他方)の係合受け部5cと係脱する左右一対の係止部45,45が突出形成されている。また軸孔43を基準にして垂直方向に延びる垂直腕部46の上端部には、左右一対の平面L型状及び平面逆L型状第1被係合部47,47が折り曲げ形成されている。
【0028】
さらに、前記水平腕部44の後端部(軸孔43付近)上面には、作動カムの第2係合部36と係合する受板状の第2被係合部48が設けられている。ラッチ係止部材用付勢バネ51は固定軸50に巻装され、ラッチ係止部材40の係止部(先端部)45がラッチ5の下方の係合受け部5cに係合するように常時付勢する。
【0029】
ここで、図4を参照にしてラッチ支持枠53について説明する。ラッチ支持枠53は、断面コ字型状に形成され、錠ケース3のフロント(前板も含む)54に形成した開口55に向かって固定的に配設されている。ラッチ支持枠53内には、ラッチバネ56が設けられている。ラッチバネ56の先端部はラッチ5の後端部に直接又は間接的に圧接し、一方、バネの後端部はラッチ支持枠53の背板53aの内壁面に圧接している。
【0030】
またラッチ支持枠53内には、ラッチ5の後端部が位置し、その下方係合受け部5cは、ラッチ支持枠53の水平下板53bにラッチの後退方向に一部形成したラッチ係止部材用切欠部(下方切欠部)57に臨んでいる。一方、ラッチ5の上方(一方)の係合受け部5cは、ラッチ支持枠53の水平上板53bにラッチの後退方向に一部形成したラッチストッパー用切欠部(上方切欠部)58に臨んでいる。さらに、ラッチ支持枠53の先端部内にはラッチ5の突起軸5b,5bが位置している。したがって、ラッチ5はラッチ支持枠53の前記水平下板53bと水平上板53bに支持さている。
【0031】
ここで、図2に仮想線で示した第1支持体30と第2支持体31について簡単に説明する。第1支持体30は錠ケース3の肉厚部3aの内壁面に固定される。第1支持体30は上端部を適宜に折り曲げた板状体であり、いわゆるケース身的機能を発揮する。一方、第2支持体31は第1支持体30に所要間隔を有して対向し、いわゆるケース蓋的機能を発揮する。本実施例では、駆動部材16及び係合板28を除き、以下に説明するダルマ、デッドボルト、ラッチストッパーなど各部材が取付けられている。
【0032】
図2乃至図8を参照に本発明の主要部について説明する。なお、本発明の特定事項に関係のない構成部分については詳細な説明を省略する。
【0033】
61はサムターン等の操作によって回転するダルマ(デッドボルト用駆動体)、62はデッドボルト(第1施錠片)、63はデッドボルトに組み合わせられた鎌片(第2施錠片)、64はデッドボルト付勢用のデッドバネである。
【0034】
まずこれらの部材を簡単に説明する。ダルマ61は第1支持体30の嵌合軸孔65に回転自在に嵌合する。ダルマ61の駆動腕66はデッドボルト62の後端部62aの対向切欠係合面に選択的に係合する。これによりデッドボルト62は第1支持体30の二つの水平案内部67,67にそれぞれ案内される可動軸(一つはバネ軸としての機能)68,68を介して水平方向に進退動する。
【0035】
デッドバネ64は端面U字型のデッドボルト62に内装され、その中央部は下方のバネ軸68に巻装されている。そして、一端部はデッドボルト62に形成されたバネ受け部69に、一方、その他端部はダルマ61の駆動腕66に段差状に連設する山形状のバネ受け部70にそれぞれ支持されている。デッドバネ64はデッドボルト62と共に移動するようにデッドボルト62に装着されているから、クリック機能を有するデッドバネ64の他端部は常時ダルマ61のバネ受け部70に乗っかっている。
【0036】
鎌片63は、その後端部63aが第1支持体30の上端部の突起軸71に軸支されていると共に、デッドボルト62の先端部寄りの部位に横設した係合ピン72及び鎌片63の中央部に形成した長孔73を介し、デッドボルト62に連動するように組み合わせられている。
【0037】
したがって、鎌片63はデッドボルト62がフロント54を基準に突出(進出)すると、突起軸71を支点に回転して受け具に掛合する。これに対し、鎌片63はデッドボルト62が錠ケース3内に後退すると、係合ピン72を介して係合解除の方向へと引き戻される格好となる。
【0038】
次にラッチストッパー80、ラッチストッパー用バネ81等について説明する。図6を参照にすると、ラッチストッパー80はケース身的第1支持体30の左縁寄りの部位に突設された支軸82に回転自在に支持されている。
【0039】
しかして、ラッチストッパー80は、前記支軸82が貫通する内外一対の環状部83と、この環状部83の前方側下部の一部を連結或いは連設し、かつ、ラッチ支持枠53の水平上板53bに当接可能な当り部84と、この当り部84によりも下方に延伸し、かつ、ラッチ支持枠53の上方切欠部58を貫通してラッチ5の上方の係合受け部5cと係脱する内外のストッパー部85と、一方、このストッパー部85とは逆方向(上方)に延伸し、かつ、デッドボルト62の後退時に該デッドボルトの下部に形成したデッド係合部(例えば切欠端面)75に押される内外の指状受け部86とから成る。
【0040】
なお、本実施例では、ラッチストッパー80は、左右勝手を考慮して形成されているので、ラッチ5の上方の係合受け部5cに係脱するのは一つのストッパー部85(図6では手前ではなく、内側のストッパー部)である。またラッチストッパー用バネ81の中央部は支軸82に巻装され、一端部はラッチストッパー80の当り部84に、一方、他端部はラッチ支持枠53の水平上板53bにそれぞれ支持されている。
【0041】
次に本発明の特定要件に関連する作用について説明する。まず、ラッチストッパー80とラッチとの係脱について説明する。解錠時の図8で示すように、サムターンの操作により、ダルマ61が時計方向へと回転し、その結果、デッドボルト62が錠ケース3内に後退すると、デッドボルト62のデッド係合部75がラッチストッパー80の指状受け部86に当る。この時デッドボルト62が所定の位置まで後退すると、切欠端面75に押されたラッチストッパー80は、バネ81のバネ力に抗してかつ支軸82を支点にしながら係止解除の方向(時計方向)へと回転する。
【0042】
一方、施錠時の図7で示すように、ダルマ61が反時計方向へと回転し、その結果、デッドボルト62が錠ケース3から進出すると、デッドボルト62のデッド係合部75がラッチストッパー80の指状受け部86から離れる。この時デッドボルト62が所定の位置まで突出すると、切欠端面75から開放されたラッチストッパー80は、そのバネ81のバネ力によって支軸82を支点にしながら係止方向(反時計方向)へと回転する。その結果、ラッチストッパー80のストッパー部85がラッチ5の上方の係合受け部5cに係合する。これにより、ラッチ5は扉が仮に厚さ方向へガタガタ動いても、後退或いは反転方向への動きが規制される(第1のラッチスッパー機能)。
【0043】
次に図3乃至図5を参照にしてラッチ係止部材40とラッチ5の関係を説明する。本発明の錠前のラッチ用ストッパー機構は、プッシュプル錠に適用したので、ラッチ5は、把手4を扉1側にプッシュ(押す操作)した場合又は把手4を扉1から離れるようにプル(引く操作)した場合にラッチ係止部材40から開放される。
【0044】
そこで、今仮に把手4を扉1側に押した場合を前提として説明する。把手4をプッシュ(押す操作)すると、駆動部材16は縦軸14Aを中心に図5の矢印A方向へと水平回転する。そうすると、係合板28は、図5の矢印B方向(時計方向)へ回転し、内側の作動カム32は作動軸29を介して係合板28と同じ方向(矢印C方向)回転する。この時作動カムの指状第1係合部35はラッチ係止部材40の上方の第1被係合部47から離れるが、その下方の第2係合部36はラッチ係止部材40の第2被係合部48を押す。
【0045】
その結果、ラッチ係止部材40は固定軸50を支点に付勢バネ51のバネ力に抗して係合解除方向に回転する。本実施例では、一つの駆動部材16が左右に揺動すると、一つ係合板28及びこれに連動する一つ作動カム32を介して1又は2以上の被係合部47,48を有するラッチ係止部材40が係合解除の方向へ回転する。
【0046】
一方、扉1を閉めて把手4から手を放すと、バネ受け部材15は把手復帰用バネ26のバネ力により元の位置へ自動的に戻る。この時、駆動部材16も元の位置に戻る。駆動部材16が元の位置に戻ると、駆動部材16、係合板28、作動カム32はそれぞれ前記矢印A,B,Cとは逆方向(反時計方向)へ回転するので、ラッチ係止部材40は付勢バネ51のバネ力により、ラッチ5を係止する方向へと回転する。
【0047】
その結果、ラッチ係止部材40の係止部45がラッチ5の下方の係合受け部5cに係合する。これにより、ラッチ5は後退動が規制される(第2のラッチストッパー機能)。それ故に、本実施例のラッチ5は、施錠時、ラッチストッパー80とラッチ係止部材40の二つの部材により二重ロックされる。
【0048】
【実施例】
本発明は、施錠時、ラッチストッパー80とラッチ係止部材40の二つの部材によりラッチを二重ロックすることが主たる目的ではない。本発明の第1の目的は、デッドボルトの後退動に追従して自動的にラッチの係止が解除され、又はラッチを係止することができる新規なラッチ用ストッパー機構を提案することであるから、ラッチストッパー80が発明の特定要件であって、ラッチ係止部材40は発明の従属的な要件である。
【0049】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては、次に列挙するような作用・効果がある。
(1)デッドボルトの後退動に追従して自動的にラッチの係止が解除され、又はラッチを係止することができる。
(2)部品点数を増やさないで第1の目的を達成することができる。
(3)請求項2及び請求項3に記載の発明は、各部材を合理的に組み合わせ、錠ケースの内部空間を有効的に活用することができる。
(4)請求項4及び請求項5に記載の発明は、ラッチを二重にストッパー(二重ロック)することができる。
【図面の簡単な説明】
図1乃至図8は本発明の一実施例を示す各概略説明図。
【図1】実施環境を平面から示した説明図(なお、ラッチは斜視図)。
【図2】把手を錠ケースに枢着した状態の縦概略断面説明図。
【図3】主要部の概略説明図。
【図4】要部の概略説明図。
【図5】ラッチ係止部材を中心とした各部材の分解斜視図。
【図6】施錠時におけるラッチストッパーの係止状態を示す概略説明図。
【図7】ラッチストッパーを中心とした各部材の分解斜視図。
【図8】ラッチストッパーの解除状態を示す概略説明図。
【符号の説明】
1…扉,6…扉(躯体)、2…プッシュプル錠、3…錠ケース、4…把手、4a…内壁面、5…ラッチ、5c…係合受け部、7…受け具、8…サムターン、11,11A…軸受け部材、12…上方の嵌合凹所、12A…下方の嵌合凹所、13…上方の軸受け補助板、13A…下方の軸受け補助板、14,14A…縦軸、15…バネ受け部材、16…駆動部材、17…幅広基部、18…駆動アーム部、19…短軸孔、21…垂直板部、22…軸受け板部、23…水平案内長孔、25…軸孔、26…把手復帰用バネ、28…係合板、28a…切欠部、29…作動軸、30…第1支持体、31…第2支持体、32…作動カム、33…筒状部、34…角孔、35…第1係合部、36…第2係合部、40…ラッチ係止部材、41…係合板、42…連結部、43…軸孔、44…水平腕部、45…係止部、46…垂直腕部、47…第1被係合部、48…第2被係合部、50…固定軸、51…付勢バネ、53…ラッチ支持枠、54…フロント、55…開口、56…ラッチバネ、57…下方切欠部、58…上方切欠部、61…ダルマ、62…デッドボルト、63…鎌片、64…デッドバネ、65…嵌合軸孔、66…駆動腕、67…水平案内部、68…可動軸(一つはバネ軸)、69…バネ受け部、70…バネ受け部、71…突起軸、72…係合ピン、73…長孔、75…デッド係合部、80…ラッチストッパー、81…ラッチストッパー用バネ、82…支軸、83…環状部、84…当り部、85…ストッパー部、86…受け部。

Claims (5)

  1. 扉の閉戸時、錠ケース内のラッチバネのバネ力により突出したラッチが、錠ケース内に回動自在に軸支されたラッチストッパーによりロック状態に係止される錠前のラッチ用ストッパー機構に於いて、前記ラッチストッパー80は、デッドボルトの解錠時にダルマ61が回転してデッドボルト62が錠ケース3内に後退すると、該ラッチストッパー80がラッチストッパー用バネ81のバネ力に抗して係止解除の方向へ回転するように該デッドボルトのデッド係合部に押される受け部86を有し、一方、デッドボルトの施錠時に前記ダルマ61が回転してデッドボルト62が錠ケース3から突出すると、前記バネ81のバネ力により該ラッチストッパー80が係止方向に回転してラッチ5の一方の係合受け部5cに係合するストッパー部85を有していることを特徴とする錠前のラッチ用ストッパー機構。
  2. 請求項1に於いて、ラッチストッパー80は、デッドボルト62とラッチ5との間に配設されていることを特徴とする錠前のラッチ用ストッパー機構。
  3. 請求項1に於いて、ラッチストッパー80は、錠ケースに軸支された環状部83と、この環状部83の下部側に設けられ、かつ、錠ケース内に固定されたラッチ支持枠53の水平上板53bに当接可能な当り部84と、この当り部84によりも下方に延伸し、かつ、前記ラッチ支持枠を貫通してラッチ5の上方の係合受け部5cと係脱するストッパー部85と、一方、このストッパー部85とは逆方向に延伸し、かつ、デッドボルト62の後退時に該デッドボルトの下部に押される受け部86とから成ることを特徴とする錠前のラッチ用ストッパー機構。
  4. 請求項1に於いて、錠ケース3内には、把手4と一体の駆動部材16によって回転する係合板28と、この係止板と連動すると共に1又は2の係合部35,36を有する作動カム32と、この作動カムが回転すると前記1又は2の係合部との係合関係によりラッチバネ56のバネ力に抗して係止解除方向又はラッチバネのバネ力により係止方向に回転するラッチ係止部材40が組み込まれていることを特徴とする錠前のラッチ用ストッパー機構。
  5. 請求項1に於いて、駆動部材16は、錠ケースに軸着された把手の軸受け部材11Aに固定される幅広基部17と、この幅広基部17の先端縁から水平方向にバー状に延びた駆動アーム部18とから成り、前記駆動アーム部の先端部が係合板28に係合していることを特徴とする錠前のラッチ用ストッパー機構。
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