JP2004098748A - 車両用サンバイザ - Google Patents

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Fumitoshi Yasuhara
安原 文俊
Koji Ikeda
池田 康二
Fumiharu Ochiai
落合 史治
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    • B60J3/00Antiglare equipment associated with windows or windscreens; Sun visors for vehicles
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Abstract

【課題】ダッシュボードおよびステアリングホイールに設置されたエアバッグ、またはサイドカーテンエアバッグが展開したときに、サンバイザのサンバイザ本体がシャフトから脱落することを防止した車両用サンバイザを提供すること。
【解決手段】サンバイザ8は、車両の車室内の天井面に取付けられるブラケットに連結されたシャフト9に対して回動自在に、サンバイザ本体10を設置している。サンバイザ本体10の端部には、シャフト9が挿入される軸受部材13を設けている。軸受部材13には、シャフト9に設置されたストッパ9eと当接する係止部材14を設けるとともに、サンバイザ本体10の回動使用範囲以外で、係止部材14のストッパ9eを通過することができるキー状溝とストッパ9eとが合致して、シャフト9が軸受部材14に挿入される。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外力によりサンバイザが車室内の天井面から脱落することを防止した車両用サンバイザに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のサンバイザは、車室内のフロントガラスの上側天井面に配設され、車体に軸支されたシャフトによりフロントガラスとフロントドアガラスに沿うように回動可能に設置されている(例えば、特許文献1参照)。
このサンバイザは、フロントガラスとフロントドアガラスに沿うように回動して配置することにより、車両前方から入ってくる日光と、車両側方から入ってくる日光を遮っている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−315148号公報(第3頁、図1〜図7)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のサンバイザでは、以下の問題が存在している。
図8は、従来の助手席側のサンバイザがダッシュボード内に設置されたエアバッグにより押圧されているときの状態を示す説明図である。
図8に示すように、助手席側のサンバイザ1の下方部位には、ダッシュボード3内にエアバッグ4が配設されていて、そのエアバッグ4が展開するとサンバイザ1を下方から押圧する。また、運転席側のサンバイザ2(図9参照)の下方部位には、ステアリングホイール(図示せず)のパッド部内にエアバッグ(図示せず)が配設されていて、そのエアバッグが展開するとサンバイザ2を下方から押圧する。両エアバッグ4は、展開したときに、サンバイザ1,2を押圧してシャフト5を斜めに変形させ、そのとき押圧力がシャフト5の抜け方向に負荷されることにより、サンバイザ1,2が車体6から脱落することがある。
【0005】
図9は、従来の運転席側のサンバイザが天井面に設置されたサイドカーテンエアバッグにより押圧されているときの状態を示す説明図である。
また、図9に示すように、サイドカーテンエアバッグ7においても同じようにサンバイザ2の脱落が起きている。サイドカーテンエアバッグ7の場合は、サンバイザ2をフロントドアガラス側に回動させて日光を遮っていたときに、フロントドアガラスの上方に設置されたサイドカーテンエアバッグ7が展開するとサンバイザ2を下方から押圧する。サイドエアカーテンエアバッグ7は、展開したときに、サンバイザ2を押圧して斜めに変形させ、その押圧力がシャフト5の抜け方向に負荷されることにより、サンバイザ2が車体6から脱落することがある。
【0006】
本発明の課題は、前記ダッシュボードおよびステアリングホイールに設置されたエアバッグ、またはサイドカーテンエアバッグが展開したときに、サンバイザのサンバイザ本体がシャフトから脱落することを防止した車両用サンバイザを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1に記載の車両用サンバイザは、車両の車室内の天井面に取り付けられるブラケットに連結されたシャフトに対して回動自在に設置されるサンバイザ本体を備えた車両用サンバイザであって、このサンバイザ本体の端部には、前記シャフトが挿入される軸受部材を設け、この軸受部材には、前記シャフトに設置されたストッパと当接する係止部材を設けるとともに、前記サンバイザ本体の回動使用範囲以外で、前記係止部材のストッパ挿通部と前記ストッパとが合致して、前記シャフトが前記軸受部材に挿入されることを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、シャフトにストッパを設置したことにより、ダッシュボードおよびステアリングホイール等に設置された正面系エアバッグや、サイドカーテンエアバッグが展開してシャフトの抜け方向に負荷がかかったとしても、ストッパが係止部材に係止して、サンバイザ本体が車体の天井面から脱落することを防止することができる。
また、軸受部材は、サンバイザ本体の回動使用範囲以外で、係止部材のストッパ挿通部とストッパとが合致して、シャフトが軸受部材に挿入されるため、通常に使用されるサンバイザの回動使用範囲内ではサンバイザ本体を車体から脱落しないようにすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態に係る車両用サンバイザについて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る車両用サンバイザは、助手席の天井面に設置される左側用サンバイザと、運転席の天井面に設置される右側用サンバイザがあり、両サンバイザは略対称形状をしている。この実施形態では、左側用サンバイザを例として説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る車両用サンバイザを示す図面で、サンバイザの設置状態を示す説明図である。図2は、本発明の実施形態に係る車両用サンバイザを示す図面で、サンバイザの斜視図である。図3は、本発明の実施形態に係る車両用サンバイザを示す図面で、軸部の構造を示す要部拡大斜視図である。図4は、本発明の実施形態に係る車両用サンバイザを示す図面で、軸部の構造を示す要部拡大分解斜視図である。図5は、本発明の実施形態に係る車両用サンバイザを示す図面で、軸部の構造を示す要部拡大側面図である。
【0011】
図1に示すように、サンバイザ8は、車体11に固定されたブラケット12と、このブラケット12に取り付けられたシャフト9と、このシャフト9に回転自在に支持された軸受部材13と、この軸受部材13にサンバイザ本体10のシャフト9に対する回転角度を保持するために係止された係止部材14と、軸受部材13に取り付けられたサンバイザ本体10とを有する。
【0012】
図5に示すように、ブラケット12は、シャフト9の車体設置側端部9aを回動自在に軸支するとともに、そのシャフト9を車体11の天井面11aに取り付けるための金属製金具である。ブラケット12は、車体11にねじ止めするための複数のねじ穴12aとシャフト9を挿通するための軸穴12bを穿設している。
【0013】
図3および図4に示すように、シャフト9は、略直角に折曲されたエルボ形状の金属製の軸棒であり、車体設置側端部9aにブラケット12を嵌合し、先端部9b側に軸受部材13および係止部材14を嵌合している。シャフト9の車体設置側端部9aには、コイルばね(図示せず)およびそのコイルばねの止め具(図示せず)が設置される環状溝9cが形成されている。シャフト9の先端部9bには、軸受部材13の軸支穴13aに挿入される小径部9dと、この小径部9dの中央側に形成された大径部9fと、小径部9dの近傍の大径部9fに設置されたキー形状のストッパ9eと、係止片14cの回動部防止面14dに係合する平坦な係合面9gとが形成されている。
【0014】
図1に示すようにシャフト9は、車体設置側端部9aを車体11の天井面11aに向けて設置されていて、図3に示すようにストッパ9eは天井面11a側を向いた位置に配設されている。ストッパ9eは、シャフト9に溶接またはプレス加工等により一体に形成された突起からなる。
【0015】
図6は、本発明の実施形態に係る車両用サンバイザを示す図面で、(a)はシャフトを係止部材に組み付けるときのストッパの向きを示す説明図、(b)は車体に設けられたサンバイザを使用するときのストッパの向きを示す説明図である。
【0016】
図4および図6(a)に示すように、シャフト9を軸受部材13に挿入するときは、車体設置側端部9aおよびストッパ9eを下側に向けて、ストッパ9eを軸挿通穴13b内の下側に形成したキー状溝13cを挿通させて、かつ係止部材14の筒部14aの下側のストッパ挿通部14gを挿通し、小径部9dを軸支穴13aに嵌入する。
【0017】
図4に示すように、軸受部材13は、樹脂成形品であって、シャフト9を挿通する一対の軸受体13d,13eが形成されており、この一対の軸受体13d,13eの間には切欠部13fが形成されている。軸受体13dには、シャフト9の大径部9fが挿通する軸挿通穴13bが穿設され、軸受体13eには、シャフト9の小径部9dが軸支される軸支穴13aが穿設されている。軸挿通穴13b内の下側には、シャフト9のストッパ9eを軸通するためのキー状溝13cが形成され、シャフト9の抜け止めの作用をなしている。
【0018】
切欠部13fの下側内部には、金属製ワイヤよりなる環状の骨枠15が合成樹脂によりインサート成形されている。切欠部13fの底面には、係止部材14の装着片14bが挿入される貫通穴13gがサンバイザ本体10の方向に向けて穿設されている。貫通穴13gの軸支穴13aおよび軸挿通穴13b方向の長さは、係止部材14の筒部14aの穴方向の長さと略同一にして、その貫通穴13gに嵌入された係止部材14が前記穴方向に移動しないように保持される。その貫通穴13gのサンバイザ本体10側の開口端には、係止部材14の装着片14bの下端部に形成した係止片14cが係合する係止溝13hが形成されている。
【0019】
係止部材14は、筒部14aに挿入したシャフト9を、装着片14bを軸受部材13の貫通穴13gに弾性的に支持することにより、シャフト9を軸受部材13に保持するための脱落防止部材である。係止部材14は、軸受部材13の軸支穴13aおよび軸挿通穴13bの軸線と同一軸線上に配置される略C字状の筒部14aと、その筒部14aの下側両端から垂下した装着片14bとを主体としてなる。係止部材14は、長方形の金属製板ばね材を略U字状にプレス加工して形成されたものである。
【0020】
装着片14bは、軸受部材13の貫通穴13gの内壁に圧接する弾性を有しており、この弾性により下端部に複数形成された係止片14cが貫通穴13gの内壁に形成された係止溝13hに押し付けられていることにより、係止部材14が軸受部材13に取り付けられている。装着片14cの両端は、互いにL字状に折曲して、係止片14cが係止溝13hから離脱する方向に所望以上曲がらないようにするための脱落防止片14eを形成している。2つの装着片14b間には、筒部14aに挿入したシャフト9のストッパ9eを押圧することで挿通することができる空間からなるストッパ挿通部14gを有する。
【0021】
図1に示すように、サンバイザ本体10は、ポリウレタンホ−ムのようなクッション性を有しかつ表裏2枚のクッション半体が接合されてなるクッション体16と、該クッション体16の表面を被覆している外装皮17と、クッション体16の周縁部に内装されたワイヤ状の骨枠15とを主体として構成されている。さらに、図2に示すように、サンバイザ本体10の上部一方側寄りには、骨枠15に固定された状態で軸受部材13が内設され、他方側寄りにはサンバイザ本体10を車体11に着脱自在に係止するための支持棒18が露出されている。
【0022】
図2に示すように、支持棒18は、フロントガラス19(図1参照)およびフロントドアガラス上に車体6の天井面11aに設置されたC字状の係止部(図示せず)に係合することで、サンバイザ本体10を乗員の正面側および側面側に支持する部材である。支持棒18は、サンバイザ本体10に形成された凹部10a内にその両端が軸止される。なお、支持棒18は、シャフト9の先端部9bを延長して、一体に形成してもよい。
【0023】
次に本発明の実施形態に係る車両用サンバイザの作用を説明する。
まず、図4に示すように、係止部材14の左右の装着片14bを互いに押し合わせて装着片14bの弾性に抗してその装着片14bを、骨枠15が一体に設けられた軸受部材13の貫通穴13gに挿入する。すると、装着片14bに先端部の係止片14cが係止溝13hに嵌入して、係止部材14が軸受部材13に取り付けられる。
【0024】
次に、シャフト9の先端部9bのストッパ9eを、骨枠15を一体に設けた軸受部材13のキー状溝13cに合わせて軸挿通穴13bに挿通する。さらにシャフト9を押し込んで、図6(a)に示すように、ストッパ9eを左右の装着片14b間のストッパ挿通部14gに挿通するとともに、大径部9fを係止部材14の筒部14aに挿通し、かつ小径部9dを軸支穴13aに挿入する。
【0025】
このようにして、シャフト9は、軸受部材13に取り付けられる。図6(a)に示すように、シャフト9を軸受部材13に挿入するときは、ストッパ9eをストッパ挿通部14gに一致させて挿入する。このとき、シャフト9の平坦な係合面9gは、平坦な回動防止面14dに一致するため、シャフト9が筒部14aの弾性力を受けずに容易に軸通することができる。
【0026】
図7は、本発明の実施形態に係る車両用サンバイザを示すグラフで、サンバイザの角度とシャフトの引き抜き荷重との関係を示す曲線グラフである。
ストッパ9eの位置がストッパ挿通部14gの位置に一致しているときは、シャフト9の軸受部材13への挿入方向(矢印G)および引き抜き方向(矢印H)に押し、引きして着脱する荷重kgは、図7に示すように後述するb点の荷重で約10kgであり、容易に着脱できる。図4に示すように、このとき、シャフト9の車体設置側端部9aは、地面側方向(矢印I)を向いている。
【0027】
そして、シャフト9を図6(a)のストッパ9eが矢印Bの地面側方向を向いた状態から左右に回動して位置をずらし、シャフト9を引き抜き方向(矢印)に引っ張った場合、ストッパ9eが筒部14aの軸受体13e側の開口端14fに当接して、係止部材14が変形しない限り、引き抜くことができない。
【0028】
このときのシャフト9の引き抜き方向(矢印H)に引き抜く荷重kgは、図7に示すように後述するa,c,d点の荷重で約100kgであり、この程度の荷重で引かないと係止部材14が破壊せず、シャフト9を軸受部材13から引き抜くことができない。
【0029】
このように、サンバイザ8の組み付け時において、シャフト9の車体設置側端部9aを地面方向(矢印I)にして、ストッパ9eを地面方向(矢印B)を向いた状態にしない限り、シャフト9は軸受部材13から脱落することがなく、組み付け易い。
【0030】
このようにして組み付けられた軸受部材13と骨枠15の両側から2つのクッション体16を合致させて接着剤等により接合し、外装皮17により覆う。
そして、シャフト9の先端を天井面11a側に向け、シャフト9の車体設置側端部9aに設置したブラケット12を、車体11の天井面11aにねじ止めすることにより、サンバイザ8が車体11に回動自在に取り付けられる。
【0031】
サンバイザ8を車体11に設置すると、シャフト9の車体側端部9aおよびストッパ9eは、常に天井面11aの方向(矢印J)を向いていて、サンバイザ8の回動縦軸となる車体設置側端部9aの軸線を中心としてサンバイザ本体10がフロントガラス19側およびフロントドアガラス側に回動する。
【0032】
図1に示すように、例えば、サンバイザ本体10が車体11の前方方向を向いているときのサンバイザ本体10の向く角度を基準角度a(0)度とすると、ストッパ9eは図6(a)で示す矢印A方向を向いていて、筒部14aの開口端14fに当接する位置にある。このため、サンバイザ本体10が基準角度a(0)度にあるときは、図7のa点に示すように引き抜き荷重が約100kgであり、サンバイザ本体10の脱落を防止できることになる。
【0033】
なお、図1に示すように、サンバイザ本体10の向く角度が基準角度a(0)度の位置には、フロントガラス19があるため、実際にはサンバイザ本体10を基準角度a(0)度の向きに回動させることはできない。
【0034】
例えば、サンバイザ本体10が天方向の角度b(約90)度の方向を向いているときは、ストッパ9eは図6(a)で示す矢印B方向を向いていて、2つの装着片14bのストッパ挿通部14g内の位置にある。このため、サンバイザ本体10が角度b(約90)度にあるときは、図7のb点に示すように引き抜き荷重が約10kgであり、サンバイザ本体10を容易に抜き取ることができる。
なお、サンバイザ本体10の向く角度が基準角度b(約90)度の位置には、車体11の天井面11aがあるため、実際にはサンバイザ本体10を基準角度b(約90)度の向きに回動させることはできない。
すなわち、サンバイザ本体10を車体11から取り外すには、ねじ止めしたブラケット12を外さない限り、サンバイザ本体10を車体11から取り外すことはできない。
【0035】
サンバイザ8を使用しないときは、図1に示すように、サンバイザ本体10が車室内の天井面11aに沿う角度e(約170)度回動した格納位置に配置される。
このとき、ストッパ9eは、図6(a)で示す矢印E方向を向いていて、筒部14aの開口端14fに当接する位置にある。このため、サンバイザ本体10が基準角度a(0)度にあるときは、図7のa点に示すように引き抜き荷重が約100kgであり、サンバイザ本体10の脱落を防止できることになる。
すなわち、シャフト9をサンバイザ本体10から離脱するには、約100kg程度以上の荷重を加えなければ、ストッパ9eが筒部14aおよび軸受体13dを変形または破壊して引く抜くことができない。
【0036】
この格納位置からサンバイザ本体10がフロントガラス19に当接する位置のf点までの角度θ1が、車体11に取り付けたサンバイザ8が実際に存在する回動使用範囲である。サンバイザ本体10の回動使用範囲の角度θ1内にある車体11の後方向の位置のc点、地面方向の位置のd点、およびサンバイザ本体10がフロントガラス19に当接する位置のf点では、ストッパ9eが、図6(a)で示す矢印C,D,F方向のそれぞれの方向を向いていて、筒部14aの開口端14fに当接する位置にある。このため、サンバイザ本体10が回動できる範囲の角度θ1内にあるときは、図7のe,c,d,f点に示すように引き抜き荷重が約100kgであり、外力によるサンバイザ本体10の脱落を防止できることになる。
すなわち、シャフト9をサンバイザ本体10から離脱するには、約100kg程度以上の荷重を加えなければ、ストッパ9eが筒部14aおよび軸受体13dを変形または破壊して引く抜くことができない。
【0037】
サンバイザ本体10を使用しない格納位置に配置しているときは、シャフト9がストッパ9eによりしっかりと軸受部材13に保持されており、エアバッグが展開したり、その他の外力がサンバイザ8に負荷されても、サンバイザ本体10が車体11に軸支したシャフト9から脱落することがない。
【0038】
図1に示すように、車体11に取り付けられたサンバイザ本体10が回動する角度は、天井面11aから車室内側のフロントガラス19までの角度θ2であり、それ以外の角度θ2内では車体11およびフロントガラス19があって邪魔をするため、角度θ2内にサンバイザ本体10を回動させることはできない。
すなわち、シャフト9をサンバイザ8から容易に離脱できる向きである図6(a)に示すストッパ9eが地面の方向(矢印B)を向き、図1に示すサンバイザ本体10が天方向(b方向)を向く位置にするためには、ねじを回してブラケット12の天井面11aから取り外すしかない。
【0039】
図1に示すように、サンバイザ本体10がフロントガラス19に沿う遮光位置に配置されたとき、サンバイザ本体10は、シャフト9の横軸である先端部9b側を中心として回動する。それぞれの位置に回動したサンバイザ本体10は、その向きを筒部14aの回動防止面14dがシャフト9の係合面9gに圧接することにより弾性的に保持され、車体11の振動等により回動することがない。
【0040】
なお、本発明は、その技術思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。
なお、シャフト9に設置したストッパ9eの設置方向は、図6(a)に示す地面方向(矢印B方向)で、図1に示すサンバイザ本体10が天側(b)の方向に限定されるものではなく、サンバイザ本体10が車体11およびフロントガラス19に干渉するときにのみ、ストッパ9eが2つの装着片14b間のストッパ挿通部14gに嵌入する位置に設置すればよい。
例えば、サンバイザ本体10がフロントガラス19と干渉するときに、シャフト9のストッパ9eが2つの装着片14b間に嵌入して、弱い引く抜き力で抜けるようにしてもよい。
【0041】
また、サンバイザ8の構成はこれに限定されるものではなく、例えば、図5に示すように、サンバイザ本体10の回動可能な角度θ3をブラケット12により抑制できるようにして、サンバイザ本体10が角度θ4内に存在するときに、ストッパ9eが2つの装着片14b間に嵌入する位置に設置するようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に記載の車両用サンバイザによれば、シャフトにストッパを設置したことにより、ダッシュボードおよびステアリングホイール等に設置された正面系エアバッグや、サイドカーテンエアバッグが展開してシャフトの抜け方向に負荷がかかったとしても、ストッパが係止部材に係止して、サンバイザが車体の天井面から脱落することを防止することができる。
また、軸受部材は、サンバイザの回動使用範囲以外で、係止部材のストッパ挿通部とストッパとが合致して、シャフトが軸受部材に挿入されるため、通常に使用されるサンバイザの回動使用範囲内ではサンバイザを車体から脱落しないようにすることができきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両用サンバイザを示す図面で、サンバイザの設置状態を示す説明図である。
【図2】本発明の実施形態に係る車両用サンバイザを示す図面で、サンバイザの斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る車両用サンバイザを示す図面で、軸部の構造を示す要部拡大斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係る車両用サンバイザを示す図面で、軸部の構造を示す要部拡大分解斜視図である。
【図5】本発明の実施形態に係る車両用サンバイザを示す図面で、軸部の構造を示す要部拡大側面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る車両用サンバイザを示す図面で、(a)はシャフトを係止部材に組み付けるときのストッパの向きを示す説明図、(b)は車体に設けられたサンバイザを使用するときのストッパの向きを示す説明図である。
【図7】本発明の実施形態に係る車両用サンバイザを示すグラフで、サンバイザの角度とシャフトの引き抜き荷重との関係を示す曲線グラフである。
【図8】従来の助手席側のサンバイザがダッシュボード内に設置されたエアバッグにより押圧されているときの状態を示す説明図である。
【図9】従来の運転席側のサンバイザが天井面に設置されたサイドカーテンエアバッグにより押圧されているときの状態を示す説明図である。
【符号の説明】
8 サンバイザ
9 シャフト
9e ストッパ
10 サンバイザ本体
11 車体
11a 天井面
12 ブラケット
13 軸受部材
13b 軸挿通穴
13c キー状溝
14 係止部材
14a 筒部
14b 装着片
14g ストッパ挿通部
19 フロントガラス

Claims (1)

  1. 車両の車室内の天井面に取り付けられるブラケットに連結されたシャフトに対して回動自在に設置されるサンバイザ本体を備えた車両用サンバイザであって、
    このサンバイザ本体の端部には、前記シャフトが挿入される軸受部材を設け、
    この軸受部材には、前記シャフトに設置されたストッパと当接する係止部材を設けるとともに、前記サンバイザ本体の回動使用範囲以外で、前記係止部材のストッパ挿通部と前記ストッパとが合致して、前記シャフトが前記軸受部材に挿入されることを特徴とする車両用サンバイザ。
JP2002260037A 2002-09-05 2002-09-05 車両用サンバイザ Pending JP2004098748A (ja)

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