JP2004097984A - 生ゴミ処理装置 - Google Patents

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Masanobu Kawai
河合 雅信
Hideo Tomita
富田 英夫
Takeshi Hatano
羽田野 剛
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】生ゴミ処理装置において、悪臭を発生させること無く生ゴミを十分に分解できるようにすること。
【解決手段】生ゴミ24の乾燥処理部29と、乾燥処理部29と連通する送風手段32と、生ゴミ24を微生物で分解処理する微生物処理槽20と、乾燥処理部29から微生物処理槽20に生ゴミ24を搬送する搬送手段34と、湿度を測定する湿度センサ36と、湿度センサ36が測定する湿度に応じて送風手段32を制御する送風制御手段37とを備える構成とした。これによって、投入された生ゴミ24の水分量を湿度に応じて乾燥処理部29で調整してから微生物処理槽20に移すことができ、微生物担体23の含水率を適当な値に保つことが出来る。そして、生ゴミ24の分解性能が確保でき、悪臭を発生させること無く生ゴミ24を十分に分解できるようになる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は主に家庭の台所で発生する生ゴミを減量及び減容させる生ゴミ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の生ゴミの量を減量したり、減容したりする生ゴミ処理装置について説明する(例えば、特許文献1参照)。図6は従来の生ゴミ処理装置の断面図を示す。
【0003】
図6に示すように、微生物の生息場所となるおがくず等の微生物担体1を入れた微生物処理槽2と、投入された生ゴミ3と微生物担体1とを混合、撹拌するための回転撹拌棒4及びその駆動装置5を有し、投入された生ゴミ3を微生物により最終的には二酸化炭素と水に分解し、生ゴミ3を減量するもので、微生物処理槽2内の温度を適正に保つための加熱手段6、酸素(空気)を供給するための送風装置7、それらの制御を行う制御手段(図示せず)を備え、微生物の働きにより生ゴミを分解し減量するいわゆるバイオ式生ゴミ処理装置といわれる装置が一般的に知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−46239号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成では、微生物が生ゴミを分解してゆく方式のため、この微生物を生息させ、活性化させるための環境を作る必要がある。そのため、1つには、微生物が多く生息でき増殖するための場所が必要である。その材料としては、おがくずのような木片チップ、多孔質のプラスチック片等の微生物担体1が用いられている。
【0006】
しかし、これらは長時間使用してゆくと、撹拌による摩擦力で摩耗し、微生物担体が微細化するため微生物担体間での空気の通気性が悪くなり、微生物による分解に必要な2つ目の条件である酸素の供給が出来なくなる。このため、新しい微生物担体1への交換が不可欠となっている。
【0007】
また、微生物の生息環境の3つ目として、適度の湿度が必要であり、乾燥しすぎの状態では微生物が生きられないし、水分の多い状態でも分解の能力が低下する。そして、投入されたこれら微生物担体1は微生物処理槽2内の湿度を適度に調整する役目も果たしている。このように従来の生ゴミ処理装置では、微生物で分解するという自然現象を利用した減容方法の為、減量にもかなりの時間がかかると共に、水分の多い材料が入った場合、このような微生物担体でも水分調整がきかなくなり、微生物がうまく作用せず、分解できずに悪臭物質が発生することもあった。そのためにも、一般的には定期的に微生物担体1を交換したり、投入物の制限が設けられたりし、使い勝手が悪くなるという課題を有していた。
【0008】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、悪臭を発生させること無く生ゴミを十分に分解できる生ゴミ処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の生ゴミ処理装置は、生ゴミの乾燥処理部と、前記乾燥処理部と連通する送風手段と、前記生ゴミを微生物で分解処理する微生物処理槽と、前記乾燥処理部から前記微生物処理槽に前記生ゴミを搬送する搬送手段と、湿度を測定する湿度センサと、前記湿度センサが測定する湿度に応じて前記送風手段を制御する送風制御手段とを備える構成としたものである。そして、乾燥処理部と送風手段を設けたことで、乾燥処理部に投入された生ゴミの水分を、送風手段による送風で蒸発させることが出来る。
【0010】
ところで、湿度が変化すると、生ゴミの水分の蒸発度合いも変化する。つまり、送風手段による送風状態が一定でも乾燥処理部における生ゴミの乾燥率が変化する。そこで、湿度に応じて、送風制御手段が送風手段による送風を制御することで、蒸発させる生ゴミの水分量を適切に調整することが可能となる。その結果、微生物処理槽に入る生ゴミの水分量を調整することが出来る。すなわち、微生物担体の含水率を微生物による生ゴミの分解に適度な値に保つことが出来る。
【0011】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、生ゴミの乾燥処理部と、前記乾燥処理部と連通する送風手段と、前記生ゴミを微生物で分解処理する微生物処理槽と、前記乾燥処理部から前記微生物処理槽に前記生ゴミを搬送する搬送手段と、湿度を測定する湿度センサと、前記湿度センサが測定する湿度に応じて前記送風手段を制御する送風制御手段とを備える構成としたものである。
【0012】
上記のように、乾燥処理部と送風手段を設けたことで、乾燥処理部に投入された生ゴミの水分を、送風手段による送風で蒸発させることが出来る。
【0013】
また湿度が変化すると、送風手段による送風状態が一定でも、送風空気中に含むことのできる蒸気量が変化するため、乾燥処理部における生ゴミの乾燥率が変化する。そこで、湿度センサによって計測する湿度に応じて、送風制御手段が送風手段による送風を制御することで、蒸発させる生ゴミの水分量を適切に調整することが可能となり、微生物処理槽に入る生ゴミの水分量を調整することが出来る。すなわち、微生物担体の含水率を微生物による生ゴミの分解に適度な値に保つことが出来る。
【0014】
この結果、生ゴミの分解性能が確保でき、悪臭を発生させること無く生ゴミを十分に分解処理出来る。
【0015】
請求項2に記載の発明は、特に、請求項1に記載の送風制御手段が、湿度センサが測定する湿度が所定の下限閾値を下回っている時は、送風手段の出力を下げるか、または前記送風手段の運転時間を所定の時間よりも短くするものである。
【0016】
湿度が低いときは、送風手段により送風される空気がさらに含むことができる蒸気量が大きい為に生ゴミが乾燥しやすいが、送風手段による送風量を減らす、もしくは送風時間を短くすることによって、乾燥処理部に投入された生ゴミの水分量を減らしすぎることなく微生物処理槽内に移すことが出来る。そのため、生ゴミの持つ水分で微生物処理槽内に水分を補給することができ、微生物担体の含水率が過度に低下することを防止できる。この結果、微生物担体中の微生物の活性が落ちることがなく、生ゴミの分解性能が確保でき、悪臭を発生させること無く生ゴミを十分に分解処理出来る。
【0017】
また、送風手段の出力を下げて送風量を減らすことで、外気温が高いために生ゴミの持つ臭気強度が高い場合でも、一度に多量の臭気成分が外部に放出される事を防止できる。
【0018】
請求項3に記載の発明は、特に、請求項1に記載の送風制御手段が、湿度センサが測定する湿度が所定の上限閾値を上回っている時は、送風手段の出力を上げるか、または前記送風手段の運転時間を所定の時間よりも長くするものである。
【0019】
湿度が高い時は、送風手段により送風される空気がさらに含むことができる蒸気量が小さい為に生ゴミが乾燥しにくいが、送風手段による送風量を増やす、もしくは送風時間を長くすることによって、乾燥処理部に投入された生ゴミの水分を十分に蒸発させてから微生物処理槽内に移すことができ、生ゴミの持つ水分で微生物担体含水率が過度に上昇することを防止できる。そのため、微生物処理槽での通気性が確保でき、内部の微生物に対する酸素の供給が十分に出来る。この結果、生ゴミの分解性能が確保でき、悪臭を発生させること無く生ゴミを十分に分解処理出来る。
【0020】
請求項4に記載の発明は、生ゴミの乾燥処理部と、前記乾燥処理部と連通する送風手段と、前記生ゴミを微生物で分解処理する微生物処理槽と、前記乾燥処理部から前記微生物処理槽に前記生ゴミを搬送する搬送手段と、湿度を測定する湿度センサと、前記送風手段の送風経路に位置する風量調整弁と、前記湿度センサが測定する湿度に応じて前記風量調整弁を制御する風量調整制御手段とを設けたものである。
【0021】
上記のように、乾燥処理部と送風手段を設けたことで、乾燥処理部に投入された生ゴミの水分を、送風手段による送風で蒸発させることが出来る。
【0022】
また、風量調整制御手段を設けたことで、送風手段による送風量を調整でき、送風で蒸発させる生ゴミの水分量を調整できる。そのため、微生物処理槽に入る生ゴミの水分量を調整することができ、微生物担体の含水率を微生物による生ゴミの分解に適度な値に保つことが出来る。
【0023】
さらに、湿度が変化すると、送風手段による送風状態が一定でも、送風空気中に含むことのできる蒸気量が変化するため、乾燥処理部における生ゴミの乾燥率が変化する。そこで、湿度センサによって計測する湿度に応じて、風量調整制御手段が送風手段による送風量を制御することで、蒸発させる生ゴミの水分量を適切に調整することが可能となり、微生物処理槽に入る生ゴミの水分量を調整することが出来る。すなわち、微生物担体の含水率を微生物による生ゴミの分解に適度な値に保つことが出来る。
【0024】
この結果、生ゴミの分解性能が確保でき、悪臭を発生させること無く生ゴミを十分に分解処理出来る。
【0025】
請求項5に記載の発明は、特に、請求項4に記載の風量調整制御手段が、湿度センサが測定する湿度が所定の下限閾値を下回っている時は、送風調整弁の開度を下げるものである。
【0026】
湿度が低いときは、送風手段により送風される空気がさらに含むことができる蒸気量が大きい為に生ゴミが乾燥しやすいが、風量調整弁の開度を下げて送風手段による送風量を減らすことによって、乾燥処理部に投入された生ゴミの水分量を減らしすぎることなく微生物処理槽内に移すことが出来る。そのため、生ゴミの持つ水分で微生物処理槽内に水分を補給することができ、微生物担体の含水率が過度に低下することを防止できる。この結果、微生物担体中の微生物の活性が落ちることがなく、生ゴミの分解性能が確保でき、悪臭を発生させること無く生ゴミを十分に分解処理出来る。
【0027】
また、風量調整弁の開度を下げて送風量を減らすことで、生ゴミの持つ臭気強度が高い場合でも、一度に多量の臭気成分が外部に放出される事を防止できる。
【0028】
請求項6に記載の発明は、特に、請求項4に記載の風量調整制御手段が、湿度センサが測定する湿度が所定の上限閾値を上回っている時は、送風調整弁の開度を上げるものである。
【0029】
湿度が高い時は、送風手段により送風される空気がさらに含むことができる蒸気量が小さい為に生ゴミが乾燥しにくいが、送風調整弁の開度を上げて送風手段による送風量を増やすことによって、乾燥処理部に投入された生ゴミの水分を十分に蒸発させてから微生物処理槽内に移すことができ、生ゴミの持つ水分で微生物担体の含水率がさらに上昇することを防止できる。そのため、微生物処理槽での通気性が確保でき、内部の微生物に対する酸素の供給が十分に出来る。この結果、生ゴミの分解性能が確保でき、悪臭を発生させること無く生ゴミを十分に分解処理出来る。
【0030】
請求項7に記載の発明は、生ゴミの乾燥処理部と、前記乾燥処理部と連通する送風手段と、前記生ゴミを微生物で分解処理する微生物処理槽と、前記乾燥処理部から前記微生物処理槽に前記生ゴミを搬送する搬送手段と、湿度を測定する湿度センサと、前記湿度センサが測定する湿度に応じて前記搬送手段を駆動する時期を変化させる搬送制御手段とを設けたものである。
【0031】
上記のように、乾燥処理部と送風手段を設けたことで、乾燥処理部に投入された生ゴミの水分を、送風手段による送風で蒸発させることが出来る。
【0032】
また、搬送制御手段を設けて搬送手段を駆動する時期を変化させることで、乾燥処理部の生ゴミを任意の時期に微生物処理槽に移すことが出来る。すなわち、乾燥処理部での生ゴミの乾燥時間を湿度センサによって計測する湿度に応じて変化させ、生ゴミの水分量を調整することが出来る。そのため、湿度の変化に対応して微生物処理槽に入る水分量を調整することができ、微生物担体の含水率を微生物による生ゴミの分解に適当な値に保つことが出来る。
【0033】
この結果、生ゴミの分解性能が確保でき、悪臭を発生させること無く生ゴミを十分に分解処理出来る。
【0034】
請求項8に記載の発明は、特に、請求項7に記載の搬送制御手段が、湿度センサが測定する湿度が所定の下限閾値を下回っている時は、搬送手段を駆動する時期を所定の時期と比べて早めるものである。
【0035】
上記のように、湿度が低い時には、搬送手段を駆動する時期を早めることで、乾燥処理部での生ゴミの乾燥時間を短くでき、乾燥処理部に投入された生ゴミの水分量を減らしすぎることなく微生物処理槽内に移すことが出来る。
【0036】
そのため、生ゴミの持つ水分で微生物処理槽内に水分を補給することができ、湿度が低く微生物処理槽内から水分が蒸発しやすい季節にも、微生物担体の含水率が過度に低下することを防止できる。この結果、微生物担体中の微生物の活性が落ちることがなく、生ゴミの分解性能が確保でき、悪臭を発生させること無く生ゴミを十分に分解処理出来る。
【0037】
請求項9に記載の発明は、特に、請求項7に記載の搬送制御手段が、湿度センサが測定する湿度が所定の上限閾値を上回っている時は、搬送手段を駆動する時期を所定の時期と比べて遅らせるものである。
【0038】
上記のように、湿度が高い時には、搬送手段を駆動する時期を遅らせることで、乾燥処理部での生ゴミの乾燥時間を長くでき、生ゴミの水分を十分に蒸発させてから微生物処理槽に移すことが出来る。そして、湿度が高く微生物処理槽内から水分が蒸発しにくい季節にも、生ゴミの持つ水分で微生物担体の含水率がさらに上昇することを防止できる。そのため、微生物処理槽での通気性が確保でき、内部の微生物に対する酸素の供給が十分に出来る。この結果、生ゴミの分解性能が確保でき、悪臭を発生させること無く生ゴミを十分に分解処理出来る。
【0039】
請求項10に記載の発明は、生ゴミの乾燥処理部と、前記乾燥処理部と連通する送風手段と、前記生ゴミを微生物で分解処理する微生物処理槽と、前記乾燥処理部から前記微生物処理槽に前記生ゴミを搬送する搬送手段と、湿度を測定する湿度センサと、前記送風手段の送風経路を加熱する経路加熱手段とを備えたものである。
【0040】
上記のように、乾燥処理部と送風手段を設けたことで、乾燥処理部に投入された生ゴミの水分を、送風手段による送風で蒸発させることが出来る。
【0041】
また、経路加熱手段を設けたことで、湿度が高い場合にも、経路加熱手段で送風手段による送風の温度を上昇させて飽和水蒸気圧を上げ、生ゴミを十分乾燥出来る。そのため、微生物処理槽に移った生ゴミの持つ水分で微生物担体の含水率が上昇しすぎることを防止できる。そして、微生物処理槽での通気性が確保でき、内部の微生物に対する酸素の供給が十分に出来る。この結果、生ゴミの分解性能が確保でき、悪臭を発生させること無く生ゴミを十分に分解処理出来る。
【0042】
請求項11に記載の発明は、生ゴミの乾燥処理部と、前記乾燥処理部と連通する送風手段と、前記生ゴミを微生物で分解処理する微生物処理槽と、前記乾燥処理部から前記微生物処理槽に前記生ゴミを搬送する搬送手段と、湿度を測定する湿度センサと、前記乾燥処理部を加熱する処理部加熱手段とを備えたものである。
【0043】
上記のように、乾燥処理部と送風手段を設けたことで、乾燥処理部に投入された生ゴミの水分を、送風手段による送風で蒸発させることが出来る。
【0044】
また、経路加熱手段を設けたことで、湿度が高い時にも、経路加熱手段で送風手段による送風の温度を上昇させて飽和水蒸気圧を上げ、生ゴミを十分乾燥出来る。そのため、微生物処理槽に移った生ゴミの持つ水分で微生物担体の含水率が上昇しすぎることを防止できる。そして、微生物処理槽での通気性が確保でき、内部の微生物に対する酸素の供給が十分に出来る。この結果、生ゴミの分解性能が確保でき、悪臭を発生させること無く生ゴミを十分に分解処理出来る。
【0045】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0046】
(実施例1)
図1は、本発明の第1の実施例における生ゴミ処理装置の断面図を示すものである。図1において、20は微生物処理槽であり、21は3本の撹拌棒からなる回転撹拌棒であり、22は回転撹拌棒21を駆動する駆動装置である。23は微生物の生息場所となるおがくず等の微生物担体である。24は装置に投入された生ゴミである。25は微生物処理槽20内の温度を適正に保つための面状電気ヒータからなる加熱手段である。26、27は給気筒と排気筒で、排気筒27には空気や水蒸気を排出するためのファンからなる換気装置28を設けている。29は、送風により生ゴミ24を乾燥させる乾燥処理部であり、微生物処理槽20の上部に位置している。30は、乾燥処理部29の上部に設けた開閉自在の蓋である。31は蓋30に設けた排気口である。32は乾燥処理部29の側壁部分に設けたファンからなる送風手段である。33は乾燥処理部29と微生物処理槽20とを連通する連通口である。34は乾燥処理部29の底部に水平に設けた、連通口33を開閉する平板型シャッタからなる搬送手段である。35は、搬送手段34を上下から挟み込み、水平方向にスライドさせる複数の電動回転ローラーからなる開閉装置である。36は装置下部の側面に設けられた、湿度を計測する湿度センサである。37は送風手段32を制御する送風制御手段である。送風制御手段37は、湿度センサ36が装置の起動時に測定する湿度が、所定の送風制御用の下限閾値である30%を下回っている場合には、送風手段32の出力を下げ、また運転時間を短くするものである。
【0047】
以上のように構成された生ゴミ処理装置について、以下その動作、作用を説明する。
【0048】
まず、蓋30を開けて、生ゴミ24を乾燥処理部29に投入後、再び蓋30を閉める。そして、送風手段32が送風を開始し、乾燥処理部29に空気が流入し、続いて生ゴミ24の内部および周囲を通過して、排気口31から排出される。その際生ゴミ24は、表面を通過して行く空気で、水分を奪われて次第に乾燥していき減量される。ここで、送風手段32による生ゴミ24の乾燥条件は、湿度センサ36によって計測する湿度に応じて、送風手段32を制御する送風制御手段37が決定する。具体的には、湿度が30%以上の通常の場合には、送風制御手段37の判断によって、送風手段32による送風を約10時間行う。
【0049】
また、湿度が30%未満と低い場合には、送風手段32により送風される空気がさらに含むことができる蒸気量が大きい為に生ゴミ24が乾燥しやすいため、送風手段32による送風量を減らし、さらに送風時間を短くする。具体的には、送風制御手段37の制御によって送風手段32の回転数が20%減少され、さらに送風が7時間継続するのみとなる。この結果、生ゴミ24を乾燥しすぎることがない。このために、生ゴミ24の持つ水分で微生物処理槽20内に水分を補給することができ、微生物担体23の含水率が過度に低下することを防止できている。この結果、微生物担体23中の微生物の活性が落ちることがなく、生ゴミ24の分解性能が確保でき、悪臭を発生させること無く生ゴミを十分に分解処理出来ている。
【0050】
その後、搬送手段34を挟み込んでいる開閉装置35が回転して動き出し、搬送手段34が水平方向に動いて連通口33を開ける。そして、乾燥処理部29内の乾燥した生ゴミ24は重力によって下に落ちてゆき、微生物処理槽20に入る。その後、開閉装置35が逆回転して搬送手段34を動かし、連通口33を閉める。
【0051】
他方、微生物処理槽20に入った生ゴミ24は駆動装置22により駆動する回転撹拌棒21によって微生物担体23と混合、撹拌され、生ゴミ24の分解に必要な酸素が供給される。また、微生物担体23が所定の温度、例えば30℃程度に維持するように、加熱手段25の出力が制御される。
【0052】
更に、回転撹拌棒21の撹拌動作は微生物担体23の水蒸気を微生物処理槽20の上部空間に放出させる。同時に、駆動した換気装置28が、排気筒27から微生物処理槽20内の水蒸気や空気等を排出する為、微生物担体23の水分調整ができる。
【0053】
また、換気装置28が給気筒26から微生物処理槽20へ外気を導入する。次に、微生物担体23に生息する微生物は乾燥した生ゴミ24を二酸化炭素と水に分解し、乾燥した生ゴミ24を減量する。
【0054】
以上のように、本実施例によれば、微生物処理槽20内に水分を補給することができ、微生物担体23の含水率が過度に低下することを防止できている。この結果、微生物担体23中の微生物の活性が落ちることがなく、生ゴミ24の分解性能が確保でき、悪臭を発生させること無く生ゴミを十分に分解処理出来ている。
【0055】
また、送風手段32の出力を下げて送風量を減らすことで、投入した生ゴミ24の持つ臭気強度が高い場合でも、一度に多量の臭気成分が外部に放出される事を防止できる。
【0056】
(実施例2)
本発明の第2の実施例も図1を用いて説明する。本実施例が前記実施例1と異なるところは、送風制御手段37は、湿度センサ36が計測する湿度が、送風制御用の上限閾値である80%を上回る場合には、送風手段32の出力を増加させ、また運転時間を長くする点である。
【0057】
以上のように構成された生ゴミ処理装置について、以下その動作、作用を説明する。
【0058】
まず、生ゴミ24を乾燥処理部29に投入後、送風手段32が送風を開始し、生ゴミ24を乾燥する。ここで、送風手段32による生ゴミ24の乾燥条件は、湿度センサ36によって計測する湿度に応じて、送風手段32を制御する送風制御手段37が決定する。具体的には、湿度が80%未満の通常の場合には、送風制御手段37の判断によって、送風手段32による送風を約10時間行う。
【0059】
また、湿度が80%以上と高い場合には、送風手段32により送風される空気がさらに含むことができる蒸気量が小さい為に生ゴミが乾燥しにくいため、送風手段32による送風量を増やし、さらに送風時間を長くする。具体的には、送風制御手段37の制御によって送風手段32の回転数が約20%増加され、さらに送風時間が約14時間と長くされる。この結果、生ゴミ24は十分に乾燥される。
【0060】
その後、搬送手段34を挟み込んでいる開閉装置35が回転して動き出し、搬送手段34が水平方向に動いて連通口33を開ける。そして、乾燥処理部29内の乾燥した生ゴミ24は重力によって下に落ちてゆき、微生物処理槽20に入る。
【0061】
ここで、乾燥処理部29において生ゴミ24が十分乾燥されているため、生ゴミ24の持つ水分で微生物担体23の含水率が過度に上昇することを防止できている。この結果、微生物担体23が固まらず、微生物処理槽20内部の通気性が確保出来る。すなわち、回転撹拌棒21の間欠的な混合、撹拌により微生物担体23に微生物分解に必要な酸素を十分供給できる為、微生物処理槽20での生ゴミの分解性能が確保でき、悪臭を発生させることなく生ゴミ24を十分に処理できる。
【0062】
(実施例3)
図2は、本発明の第3の実施例における生ゴミ処理装置の要部拡大図を示すものである。尚、実施例1、2と同一部分には同一符号を付与して詳細な説明を省略する。
【0063】
本実施例が実施例1、2の構成と異なるところは、送風手段32の下流に位置する送風経路38内に位置するスロットル状の風量調整弁39と、湿度センサ36によって計測する湿度に応じて風量調整弁39を制御する風量調整制御手段40とを設けた点である。
【0064】
以上のように構成された生ゴミ処理装置について、以下その動作、作用を説明する。
【0065】
まず、生ゴミ24を乾燥処理部29に投入後、送風手段32が送風を開始する。そして、生ゴミ24は次第に乾燥していき減量される。この時、風量調整弁39の開度は、湿度センサ36によって計測する湿度に応じて、風量調整弁39を制御する風量調整制御手段40が決定する。具体的には、湿度が30%以上の通常の場合には、風量調整制御手段40の判断によって、風量調整弁39の開度を約100%として送風手段32による送風を約10時間行う。
【0066】
また、湿度が風量調整用の下限閾値である30%よりも低い場合には、送風手段32により送風される空気がさらに含むことができる蒸気量が大きい為に生ゴミが乾燥しやすいため、風量調整制御手段40の制御によって風量調整弁39の開度を約70%と小さくして送風手段32による送風を約10時間行う。この結果、生ゴミ24を乾燥しすぎることがない。
【0067】
その後、搬送手段34を挟み込んでいる開閉装置35が回転して動き出し、搬送手段34が水平方向に動いて連通口33を開ける。そして、乾燥処理部29内の乾燥した生ゴミ24は重力によって下に落ちてゆき、微生物処理槽20に入る。
【0068】
このために、生ゴミ24の持つ水分で微生物処理槽20内に水分を補給することができ、微生物担体23の含水率が過度に低下することを防止できている。この結果、微生物担体23中の微生物の活性が落ちることがなく、生ゴミ24の分解性能が確保でき、悪臭を発生させること無く生ゴミを十分に分解処理出来ている。
【0069】
なお、本実施例では風量調整弁をスロットル状の弁からなるものとして説明したが、送風経路38内の送風量を調整出来るものであれば手段は問わず、例えば送風経路38の直径を可変できるような構成としても同様の効果が得られる。
【0070】
また、風量調整弁39の開度を下げて送風手段32による送風量を減らすことで、投入した生ゴミ24の持つ臭気強度が高い場合でも、一度に多量の臭気成分が外部に放出される事を防止できる。
【0071】
(実施例4)
本発明の第4の実施例も図2を用いて説明する。本実施例が前記実施例3と異なるところは、風量調整制御手段40は湿度センサ36によって計測する湿度が80%以上である場合には、風量調節弁39の開度を上げる点である。
【0072】
以上のように構成された生ゴミ処理装置について、以下その動作、作用を説明する。
【0073】
まず、生ゴミ24を乾燥処理部29に投入後、送風手段32が送風を開始する。そして、生ゴミ24は次第に乾燥していき減量される。この時、風量調整弁39の開度は、湿度センサ36によって計測する湿度に応じて、風量調整弁39を制御する風量調整制御手段40が決定する。具体的には、湿度が80%未満の通常の場合には、風量調整制御手段40の判断によって、風量調整弁39の開度を約70%として送風手段32による送風を約10時間行う。
【0074】
また、湿度が風量調整用の上限閾値である80%よりも高い場合には、送風手段32により送風される空気がさらに含むことができる蒸気量が小さい為に生ゴミが乾燥しにくいため、送風手段32による送風量を増やす。すなわち、風量調整制御手段40の制御によって風量調整弁39の開度を約100%として送風手段32による送風を約10時間行う。この結果、生ゴミ24は十分に乾燥される。
【0075】
その後、搬送手段34を挟み込んでいる開閉装置35が回転して動き出し、搬送手段34が水平方向に動いて連通口33を開ける。そして、乾燥処理部29内の乾燥した生ゴミ24は重力によって下に落ちてゆき、微生物処理槽20に入る。
【0076】
ここで、乾燥処理部29において生ゴミ24が十分乾燥されているため、生ゴミ24の持つ水分で微生物担体23の含水率が過度に上昇することを防止できている。この結果、微生物担体23が固まらず、微生物処理槽20内部の通気性が確保出来る。すなわち、回転撹拌棒21の間欠的な混合、撹拌により微生物担体23に微生物分解に必要な酸素を十分供給できる為、微生物処理槽20での生ゴミの分解性能が確保でき、悪臭を発生させることなく生ゴミ24を十分に処理できる。
【0077】
(実施例5)
図3は、本発明の第5の実施例における生ゴミ処理装置の要部拡大図を示すものである。尚、実施例1〜4と同一部分には同一符号を付与して詳細な説明を省略する。
【0078】
図3において、実施例1〜4の構成と異なるところは、湿度センサ36(図示せず)が測定する湿度に応じて、開閉装置35が搬送手段34を駆動する時期を変化させる搬送制御手段41とを設けた点である。
【0079】
以上のように構成された生ゴミ処理装置について、以下その動作、作用を説明する。
【0080】
まず、生ゴミ24を乾燥処理部29に投入後、送風手段32が送風を開始する。そして、生ゴミ24は次第に乾燥していき減量される。その後、搬送手段34を挟み込んでいる開閉装置35が回転して動き出し、搬送手段34が水平方向に動いて連通口33を開ける。
【0081】
この時、搬送手段34の駆動時期は、湿度センサ36によって計測する湿度に応じて、搬送制御手段41が決定する。具体的には、湿度が30%以上の通常の場合には、搬送制御手段41の判断によって、搬送手段34の駆動時期は送風開始後約10時間後となる。
【0082】
また、湿度が搬送制御用の下限閾値である30%よりも低い場合には、搬送制御手段41の制御によって搬送手段34の駆動時期は送風開始後、約7時間後となる。この結果、生ゴミ24の乾燥時間が短くなり、生ゴミ24が乾燥しすぎることがない。そして、乾燥処理部29内の乾燥した生ゴミ24は重力によって下に落ちてゆき、微生物処理槽20に入る。
【0083】
ここで、湿度が高いときには、生ゴミ24の乾燥が抑えられているために、生ゴミ24の持つ水分で微生物処理槽20内に水分を補給することができ、微生物担体23の含水率が過度に低下することを防止できている。この結果、微生物担体23中の微生物の活性が落ちることがなく、生ゴミ24の分解性能が確保でき、悪臭を発生させること無く生ゴミを十分に分解処理出来ている。
【0084】
(実施例6)
本発明の第6の実施例も図3を用いて説明する。本実施例が前記実施例5と異なるところは、搬送制御手段41は湿度センサ36が測定する湿度が80%以上である場合には、搬送手段34の駆動時期を遅らせる点である。
【0085】
以上のように構成された生ゴミ処理装置について、以下その動作、作用を説明する。
【0086】
まず、生ゴミ24を乾燥処理部29に投入後、送風手段32が送風を開始する。そして、生ゴミ24は次第に乾燥していき減量される。その後、搬送手段34を挟み込んでいる開閉装置35が回転して動き出し、搬送手段34が水平方向に動いて連通口33を開ける。
【0087】
この時、搬送手段34の駆動時期は、湿度センサ36によって計測する湿度に応じて、搬送制御手段41が決定する。具体的には、湿度が80%未満の通常の場合には、搬送制御手段41の判断によって、搬送手段34の駆動時期は送風開始後約7時間後となる。
【0088】
また、湿度が搬送制御用の上限閾値である80%よりも高い場合には、送風手段32により送風される空気がさらに含むことができる蒸気量が小さく、生ゴミが乾燥しにくいため、搬送制御手段41の制御によって搬送手段34の駆動時期は12時間後となる。この結果、生ゴミ24の乾燥時間が長くなり、生ゴミ24は十分に乾燥される。そして、乾燥処理部29内の乾燥した生ゴミ24は重力によって下に落ちてゆき、微生物処理槽20に入る。
【0089】
その後、搬送手段34を挟み込んでいる開閉装置35が回転して動き出し、搬送手段34が水平方向に動いて連通口33を開ける。そして、乾燥処理部29内の乾燥した生ゴミ24は重力によって下に落ちてゆき、微生物処理槽20に入る。
【0090】
ここで、乾燥処理部29において生ゴミ24が十分乾燥されているため、生ゴミ24の持つ水分で微生物担体23の含水率が過度に上昇することを防止できている。この結果、微生物担体23が固まらず、微生物処理槽20内部の通気性が確保出来る。すなわち、回転撹拌棒21の間欠的な混合、撹拌により微生物担体23に微生物分解に必要な酸素を十分供給できる為、微生物処理槽20での生ゴミの分解性能が確保でき、悪臭を発生させることなく生ゴミ24を十分に処理できる。
【0091】
(実施例7)
図4は、本発明の第7の実施例における生ゴミ装置の要部拡大図を示すものである。尚、実施例1〜6と同一部分には同一符号を付与して詳細な説明を省略する。
【0092】
図4において、実施例1〜6の構成と異なるところは、送風手段32の送風経路38内に線状の電気ヒータからなる経路加熱手段42を設けた点である。
【0093】
以上のように構成された生ゴミ処理装置について、以下その動作、作用を説明する。
【0094】
まず、生ゴミ24を乾燥処理部29に投入後、送風手段32が送風を開始する。そして、生ゴミ24は次第に乾燥していき減量される。この時、湿度センサ36によって計測する湿度によっては経路加熱手段42に通電がなされる。具体的には、湿度が80未満の通常の場合には、経路加熱手段42に通電はしない。
【0095】
また、湿度が80%以上と高い場合には、経路加熱手段42に通電を行う。この結果、送風手段32による送風の温度が上昇し飽和水蒸気圧も上昇する為、生ゴミ24は十分に乾燥される。
【0096】
その後、搬送手段34を挟み込んでいる開閉装置35が回転して動き出し、搬送手段34が水平方向に動いて連通口33を開ける。そして、乾燥処理部29内の乾燥した生ゴミ24は重力によって下に落ちてゆき、微生物処理槽20に入る。
【0097】
ここで、湿度が高いときにも、乾燥処理部29において生ゴミ24が、経路加熱手段42により十分乾燥されているため、生ゴミ24の持つ水分で微生物担体23の含水率が過度に上昇することを防止できている。この結果、微生物担体23が固まらず、微生物処理槽20内部の通気性が確保出来る。すなわち、回転撹拌棒21の間欠的な混合、撹拌により微生物担体23に微生物分解に必要な酸素を十分供給できる為、微生物処理槽20での生ゴミの分解性能が確保でき、悪臭を発生させることなく生ゴミ24を十分に処理できる。
【0098】
なお、本実施例では経路加熱手段42が線状の電気ヒータからなる例で説明したが、送風経路38内の送風を加熱することが出来るものであれば手段は問わず、例えば、送風経路38の外壁を包み込む面状の電気ヒータでも同様の効果が得られる。
【0099】
(実施例8)
図5は、本発明の第8の実施例における生ゴミ装置の要部拡大図を示すものである。尚、実施例1〜7と同一部分には同一符号を付与して詳細な説明を省略する。
【0100】
図5において、実施例1〜7の構成と異なるところは、乾燥処理部29外壁側面に面状の電気ヒータからなる処理部加熱手段43を設けた点である。
【0101】
以上のように構成された生ゴミ処理装置について、以下その動作、作用を説明する。
【0102】
まず、生ゴミ24を乾燥処理部29に投入後、送風手段32が送風を開始する。そして、生ゴミ24は次第に乾燥していき減量される。この時、湿度センサ36によって計測する湿度によって、処理部加熱手段43に通電がなされる。具体的には、湿度が80%未満の通常の場合には、処理部加熱手段43に通電はしない。
【0103】
また、湿度が80%以上と高い場合には、処理部加熱手段43に通電を行う。この結果、処理部加熱手段43で生ゴミ24の温度を上昇させて生ゴミ24内部の水分を表面に出し、また生ゴミ24に接触する空気の飽和水蒸気圧をあげ、生ゴミ24を十分乾燥出来る。
【0104】
その後、搬送手段34を挟み込んでいる開閉装置35が回転して動き出し、搬送手段34が水平方向に動いて連通口33を開ける。そして、乾燥処理部29内の乾燥した生ゴミ24は重力によって下に落ちてゆき、微生物処理槽20に入る。
【0105】
ここで、湿度が高いときにも、乾燥処理部29において生ゴミ24が、処理部加熱手段43により十分乾燥されているため、生ゴミ24の持つ水分で微生物担体23の含水率が過度に上昇することを防止できる。この結果、微生物担体23が固まらず、微生物処理槽20内部の通気性が確保出来る。すなわち、回転撹拌棒21の間欠的な混合、撹拌により微生物担体23に微生物分解に必要な酸素を十分供給できる為、微生物処理槽20での生ゴミの分解性能が確保でき、悪臭を発生させることなく生ゴミ24を十分に処理できる。
【0106】
なお、本実施例では処理部加熱手段43が面状の電気ヒータからなる例で説明したが、乾燥処理部29を加熱することが出来るものであれば手段は問わず、例えば、送風経路38の外壁を包み込む複数の線状の電気ヒータでも同様の効果が得られる。
【0107】
【発明の効果】
以上のように、請求項1から11に記載の発明によれば、悪臭を発生させること無く生ゴミを十分に分解できる生ゴミ処理装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1、2における生ゴミ処理装置の断面図
【図2】本発明の実施例3、4における生ゴミ処理装置の要部拡大図
【図3】本発明の実施例5、6における生ゴミ処理装置の要部拡大図
【図4】本発明の実施例7における生ゴミ処理装置の要部拡大図
【図5】本発明の実施例8における生ゴミ処理装置の要部拡大図
【図6】従来の生ゴミ処理装置の断面図
【符号の説明】
20 微生物処理槽
24 生ゴミ
29 乾燥処理部
32 送風手段
34 搬送手段
36 湿度センサ
37 送風制御手段
38 送風経路
39 風量調整弁
40 風量調整制御手段
41、45 搬送制御手段
42 経路加熱手段
43 処理部加熱手段

Claims (11)

  1. 生ゴミの乾燥処理部と、前記乾燥処理部と連通する送風手段と、前記生ゴミを微生物で分解処理する微生物処理槽と、前記乾燥処理部から前記微生物処理槽に前記生ゴミを搬送する搬送手段と、湿度を測定する湿度センサと、前記湿度センサが測定する湿度に応じて前記送風手段を制御する送風制御手段とを備えた生ゴミ処理装置。
  2. 送風制御手段は、湿度センサが測定する湿度が所定の下限閾値を下回っている時は、送風手段の出力を下げるか、または前記送風手段の運転時間を所定の時間よりも短くする請求項1に記載の生ゴミ処理装置。
  3. 送風制御手段は、湿度センサが測定する湿度が所定の上限閾値を上回っている時は、送風手段の出力を上げるか、または前記送風手段の運転時間を所定の時間よりも長くする請求項1に記載の生ゴミ処理装置。
  4. 生ゴミの乾燥処理部と、前記乾燥処理部と連通する送風手段と、前記生ゴミを微生物で分解処理する微生物処理槽と、前記乾燥処理部から前記微生物処理槽に前記生ゴミを搬送する搬送手段と、湿度を測定する湿度センサと、前記送風手段の送風経路に位置する風量調整弁と、前記湿度センサが測定する湿度に応じて前記風量調整弁を制御する風量調整制御手段とを設けた生ゴミ処理装置。
  5. 風量調整制御手段は、湿度センサが測定する湿度が所定の下限閾値を下回っている時は、風量調整弁の開度を下げる請求項4に記載の生ゴミ処理装置。
  6. 風量調整制御手段は、湿度センサが測定する湿度が所定の上限閾値を上回っている時は、送風調整弁の開度を上げる請求項4に記載の生ゴミ処理装置。
  7. 生ゴミの乾燥処理部と、前記乾燥処理部と連通する送風手段と、前記生ゴミを微生物で分解処理する微生物処理槽と、前記乾燥処理部から前記微生物処理槽に前記生ゴミを搬送する搬送手段と、湿度を測定する湿度センサと、前記湿度センサが測定する湿度に応じて前記搬送手段を駆動する時期を変化させる搬送制御手段とを設けた生ゴミ処理装置。
  8. 搬送制御手段は、湿度センサが測定する湿度が所定の下限閾値を下回っている時は、搬送手段を駆動する時期を所定の時期と比べて早める請求項7に記載の生ゴミ処理装置。
  9. 搬送制御手段は、湿度センサが測定する湿度が所定の上限閾値を上回っている時は、搬送手段を駆動する時期を所定の時期と比べて遅らせる請求項7に記載の生ゴミ処理装置。
  10. 生ゴミの乾燥処理部と、前記乾燥処理部と連通する送風手段と、前記生ゴミを微生物で分解処理する微生物処理槽と、前記乾燥処理部から前記微生物処理槽に前記生ゴミを搬送する搬送手段と、湿度を測定する湿度センサと、前記送風手段の送風経路を加熱する経路加熱手段とを備えた生ゴミ処理装置。
  11. 生ゴミの乾燥処理部と、前記乾燥処理部と連通する送風手段と、前記生ゴミを微生物で分解処理する微生物処理槽と、前記乾燥処理部から前記微生物処理槽に前記生ゴミを搬送する搬送手段と、湿度を測定する湿度センサと、前記乾燥処理部を加熱する処理部加熱手段とを備えた生ゴミ処理装置。
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