JP2006263491A - 生ごみ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】臭気の発生を抑えたり、発生した臭気の周囲への影響を和らげたりして、臭気による不快な環境を緩和できる生ごみ処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】微生物担体26を内蔵し生ごみ27を微生物により分解させる微生物分解処理部21と、生ごみ27を攪拌する攪拌手段23と、乾燥用の空気を供給する送風手段36と、空気を加熱する加熱手段38と、各手段23、36、38を制御する制御部42と、生ごみ27に含まれる蛋白質を検出する蛋白質検出手段43とを備え、生ごみ中の蛋白質量に応じて、制御部42が、各手段23、36、38のうち少なくとも1つの運転条件を変更する。これによって、蛋白質量が多いと検出すると、各手段のうち少なくとも1つの運転条件を変更することにより、分解処理を抑制して臭気の発生を抑えたり、発生した臭気の周囲への影響を和らげたりして、臭気による不快な環境を緩和できるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は主に家庭の台所で発生する生ごみを減量および減容させる生ごみ処理装置に関するものである。
従来、この種の生ごみを減量および減容させる生ごみ処理装置は知られている(例えば、特許文献1参照)。
この生ごみ処理装置は、図6に示すように、微生物(好気性)の生息場所となるおがくずや未分解の処理物などの微生物担体1を入れた微生物分解槽2と、投入された生ごみ3と微生物担体1とを混合、攪拌するための回転攪拌棒4およびその駆動装置5を有し、投入された生ごみ3を微生物により最終的には二酸化炭素と水などに分解し、生ごみ3を減量および減容するようになっている。そして、微生物分解槽2内の温度を適正に保つための加熱手段6、酸素(空気)を供給するための換気手段7と吸気口8、それらの制御を行う制御部(図示せず)を備え、微生物の働きにより生ごみ3を分解し減量および減容する。
また、微生物分解槽2の上部には乾燥室9が設けられ、この乾燥室9は反回転可能なプレート10で仕切られている。乾燥室9には、吸気ファン11を有する吸気口12が設けられると共に、排気ファン13を有する排気口14が設けられている。また、この吸気ファン11からの空気を加熱する加熱ヒータ15が設けられている。なお、プレート10上の生ごみ重量は重量センサ16で検出されるものである。
以上のように構成された生ごみ処理装置は、微生物が生ごみ3を分解する方式であり、微生物を生息させ、活性化させるための環境を作る必要がある。その一つは、微生物が多く生息でき増殖するための場所づくりであり、そのための微生物担体1には、おがくずのような木片チップ、多孔質のプラスチック片などが用いられている。二つめは、微生物による分解に必要な条件である酸素(空気)を微生物担体1に供給することであり、回転攪拌棒4の攪拌作用により実現している。三つめは、適度の湿度を確保維持することであり、乾燥しすぎの状態では、微生物は生存できないし、水分の多い状態でも分解の能力が低下する。そして、四つめは、適度の温度を維持することであり、温度が高すぎると微生物は生存できないし、低すぎると著しく活性が低下する。
この適度の温度と湿度を確保するために、従来の生ごみ処理装置は、まず生ごみ3が乾燥室9に投入されると、吸気ファン11の吸引作用により吸気口12から外部空気を吸引してこれを加熱ヒータ15により加熱し、乾燥室9に投入された生ごみ3を乾燥する。次に、重量センサ16が生ごみ3の乾燥状態、すなわち、減量を検知すると、プレート10を回転して、乾燥した生ごみ3を微生物分解槽2内に落下させる。続いて、落下した生ごみ3を回転攪拌棒4の攪拌作用により微生物担体1と十分に混合させ、微生物分解を始める。
その際、生ごみ3の表面が乾いているので、生ごみ3自身や生ごみ3と微生物担体1の絡み付きが抑制でき、生ごみ3や微生物担体1の小粒化が防止できる。他方、制御部が加熱手段6の加熱量と換気手段7の換気能力を調整して微生物担体1の水分を一定に保っている。すなわち、水分の多い生ごみ3が乾燥室9に投入された場合でも、事前に生ごみ3をある程度乾燥し、かつ、加熱手段6による加熱と換気手段7の換気によって微生物担体1の水分調整を行い、適度の湿度となるようにしていた。
特開平9−29211号公報
しかしながら、前記従来の構成では、乾燥室9あるいは微生物担体1を含めた微生物分解槽2内の環境について、ある程度の制御は行われてはいるものの、投入される生ごみの水分量や種類に合わせて乾燥条件や微生物の活性化を考慮して制御を変更したり、機器を使用し始める初期段階に微生物の増殖を促すための特別の制御を実施したりはしていない。この結果、微生物が活性化しにくい環境となって分解処理が不十分な時や、分解処理に伴い強い臭いが発生する生ごみが投入された時に、微生物分解槽2内で臭気の発生が増すことがあり、生ごみ投入時の投入口付近や、排気により装置本体周辺で、臭気による不快な環境になるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、特に、蛋白質分が多く含まれると、分解処理が活発になり特有の強い臭気が発生する傾向があることに注目し、投入される生ごみに含まれる蛋白質量を検出して、温風や攪拌の運転条件を変更することにより、分解処理を抑制して臭気の発生を抑えたり、発生した臭気の周囲への影響を和らげたりして、臭気による不快な環境を緩和できる生ごみ処理装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の生ごみ処理装置は、微生物担体を内蔵し生ごみを微生物により分解させる微生物分解処理部と、前記生ごみを微生物分解処理部内において攪拌する攪拌手段と、前記微生物分解処理部内に乾燥用の空気を供給する送風手段と、前記送風手段からの空気を加熱する加熱手段と、前記攪拌手段、送風手段、加熱手段を制御する制御部と、生ごみに含まれる蛋白質を検出する蛋白質検出手段とを備え、前記蛋白質検出手段が検出する生ごみ中の蛋白質量に応じて、前記制御部が、前記攪拌手段、送風手段、加熱手段のうち少なくとも1つの運転条件を変更するようにしたものである。
これによって、蛋白質量が多いと検出すると、攪拌手段、送風手段、加熱手段のうち少なくとも1つの運転条件を変更することにより、分解処理を抑制して臭気の発生を抑えたり、発生した臭気の周囲への影響を和らげたりして、臭気による不快な環境を緩和できるものである。
本発明の生ごみ処理装置は、臭気の発生を抑えたり、臭気の周囲への影響を和らげたりして、臭気による不快な環境を緩和することができる。
第1の発明は、微生物担体を内蔵し生ごみを微生物により分解させる微生物分解処理部と、前記生ごみを微生物分解処理部内において攪拌する攪拌手段と、前記微生物分解処理部内に乾燥用の空気を供給する送風手段と、前記送風手段からの空気を加熱する加熱手段と、前記攪拌手段、送風手段、加熱手段を制御する制御部と、生ごみに含まれる蛋白質を検出する蛋白質検出手段とを備え、前記蛋白質検出手段が検出する生ごみ中の蛋白質量に応じて、前記制御部が、前記攪拌手段、送風手段、加熱手段のうち少なくとも1つの運転条件を変更する生ごみ処理装置とすることにより、蛋白質量が多いと検出すると、攪拌手段、送風手段、加熱手段のうち少なくとも1つの運転条件を変更し、分解処理を抑制して臭気の発生を抑えたり、発生した臭気の周囲への影響を和らげたりして、臭気による不快な環境を緩和できるものである。
第2の発明は、特に、第1の発明において、生ごみ中の蛋白質量に応じて制御部は、攪拌手段の攪拌周期を変更することにより、例えば、攪拌周期を短く、すなわち攪拌頻度を多くすることにより、微生物分解処理部内の湿度が低くなって微生物の活性が低下し、分解を抑えることとなり、微生物分解処理部内での臭気の発生を抑えることができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、生ごみ中の蛋白質量に応じて制御部は、攪拌手段の攪拌速度を変更することにより、例えば、攪拌速度を速くすることにより、微生物分解処理部内の湿度が低くなって微生物の活性が低下し、分解を抑えることとなり、微生物分解処理部内での臭気の発生を抑えることができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、生ごみ中の蛋白質量に応じて制御部は、攪拌手段の攪拌時間を変更することにより、例えば、攪拌時間を長くすることにより、微生物分解処理部内の湿度が低くなって微生物の活性が低下し、分解を抑えることとなり、微生物分解処理部内での臭気の発生を抑えることができる。
第5の発明は、特に、第1の発明において、生ごみ中の蛋白質量に応じて制御部は、送風手段と加熱手段による温風温度を変更することにより、例えば、温風温度を通常より低く設定することにより、微生物分解処理部内の温度が低くなって微生物の活性が低下し、分解を抑えることとなり、微生物分解処理部内での臭気の発生を抑えることができる。そして、排気温度が低くなり、排気の臭気官能強度を和らげることができる。
第6の発明は、特に、第1または第5の発明において、生ごみ中の蛋白質量に応じて制御部は、送風手段と加熱手段による温風量を変更することにより、例えば、温風量を通常より多く設定することにより、微生物分解処理部内の湿度が低くなって微生物の活性が低下し、分解を抑えることとなり、微生物分解処理部内での臭気の発生を抑えることができる。そして、排気中の臭気成分濃度が低くなり、排気の臭気強度を和らげることができる。
第7の発明は、特に、第1、第5または第6のいずれか1つの発明において、生ごみ中の蛋白質量に応じて制御部は、送風手段と加熱手段による温風発生時間を変更することにより、例えば、温風発生時間を通常より長く設定することにより、微生物分解処理部内の湿度が低くなって微生物の活性が低下し、分解を抑えることとなり、微生物分解処理部内での臭気の発生を抑えることができる。そして、排気中の臭気成分濃度が低くなり、排気の臭気強度を和らげることができる。
第8の発明は、微生物担体を内蔵し生ごみを微生物により分解させる微生物分解処理部と、前記生ごみを微生物分解処理部内において攪拌する攪拌手段と、前記微生物分解処理部内に乾燥用の空気を供給する送風手段と、前記送風手段からの空気を加熱する加熱手段と、前記攪拌手段、送風手段、加熱手段を制御する制御部と、生ごみに含まれる蛋白質を検出する蛋白質検出手段とを備え、前記制御部は、微生物分解処理部に生ごみが投入されると前記送風手段と加熱手段を運転しつつ所定の乾燥期間前記攪拌手段の駆動を禁止する事前乾燥部を有し、前記蛋白質検出手段が検出する生ごみ中の蛋白質量に応じて、前記制御部が事前乾燥部の温風条件を変更する生ごみ処理装置とすることにより、検出した蛋白質量によって、事前乾燥部による運転条件を変更して、分解処理を抑制したり排気を調整したりすることとなり、臭気の発生を抑えたり、臭気の周囲への影響を和らげたりして、臭気による不快な環境を緩和することができる。
第9の発明は、特に、第8の発明において、事前乾燥部の温風条件は、温風温度であることにより、例えば、温風温度を通常より低く設定することにより、投入された生ごみの事前乾燥中の腐敗を抑えることとなり、微生物分解処理部内での臭気の発生を抑えることができる。そして、排気温度が低くなり、排気の臭気官能強度を和らげることができる。
第10の発明は、特に、第8または第9の発明において、事前乾燥部の温風条件は、温風量であることにより、例えば、温風量を通常より多く設定することにより、投入された生ごみの事前乾燥中の腐敗を抑えることとなり、微生物分解処理部内での臭気の発生を抑えることができる。そして、排気中の臭気成分濃度が低くなり、排気の臭気強度を和らげることができる。
第11の発明は、特に、第8〜第10のいずれか1つの発明において、事前乾燥部の温風条件は、温風発生時間であることにより、例えば、温風発生時間を通常より長く設定することにより、投入された生ごみの事前乾燥中の腐敗を抑えることとなり、微生物分解処理部内での臭気の発生を抑えることができる。そして、排気中の臭気成分濃度が低くなり、排気の臭気強度を和らげることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1〜図4は、本発明の実施の形態1における生ごみ処理装置を示すものである。
本実施の形態における生ごみ処理装置は、図1、図2に示すように、微生物担体26を内蔵し生ごみ27を微生物により分解させる微生物分解処理部21と、生ごみ27を微生物分解処理部21内において攪拌する攪拌手段23と、微生物分解処理部21内に乾燥用の空気を供給する送風手段36と、送風手段36からの空気を加熱する加熱手段38と、攪拌手段23、送風手段36、加熱手段38を制御する制御部42と、生ごみに含まれる蛋白質を検出する蛋白質検出手段43とを備えている。そして、蛋白質検出手段43が検出する生ごみ中の蛋白質量に応じて、制御部42が、攪拌手段23、送風手段36、加熱手段38のうち少なくとも1つの運転条件を変更するように制御している。
前記微生物分解処理部21は、有底状の微生物分解槽22により構成され、攪拌手段23を設けている。微生物担体26は、微生物分解槽22に内に蓄えられたおがくずや未分解の処理物などからなり、微生物の生息場所である。攪拌手段23は、回転攪拌棒24とモータなどの駆動装置25とから構成されている。回転攪拌棒24は投入された生ごみ27と微生物担体26とを混合・攪拌し、微生物担体26に酸素(空気)を供給する。微生物分解槽22内を加熱する槽加熱手段28は、微生物分解槽22の下部に設けてある。
また、微生物分解槽22の上面に設けた蓋29は、生ごみ27を投入する際に開閉するものであり、ヒンジ29aを介して回動自在としてある。蓋29の開閉を検知する蓋開閉検知部33は、例えば、磁石とリードスイッチとで構成してある。
そして、微生物分解処理部21の側面上部に設けられた排気手段30は、換気手段31と排気口32とから構成されている。また、送風乾燥処理部34は、空気室35に空気を送り込むターボファンなどからなる送風手段36と、送風手段36から送風される空気室35内の空気を加熱する電気ヒータなどからなる加熱手段38と、空気室35から微生物分解処理部21に温風を噴出する空気噴出口37とから構成されている。
温度検知手段39と湿度検知手段40は送風手段36の入口に取付けられ、それぞれ外気の温度と相対湿度を検出する。含水率検知手段41は微生物分解槽22の外面に設けられ、例えば、温度センサにより微生物分解槽22内の微生物担体26の、単位時間あたりの温度変化を捉えて含水率を検知する構成としてある。
蛋白質検出手段43は、微生物分解処理部21内の排気口32の近傍に設けられ、投入された、あるいはすでに投入されている生ごみ27中の蛋白質量を検出する。例えば、生ごみ27が肉や魚の調理くずなどの、蛋白質を多く含む食材の場合には、発生する臭い成分は特定の数種類が予想されるので、これらの臭い成分が検出された場合に、その濃度に応じて蛋白質量を推定するなど、の構成となっている。
制御部42は、本実施の形態では、蓋開閉検知部33、温度検知手段39、湿度検知手段40、含水率検知手段41、蛋白質検出手段43からの出力に基づいて、攪拌手段23、槽加熱手段28、換気手段31、送風手段36、加熱手段38を制御するように構成してある。
以上のように構成された生ごみ処理装置において、以下、その動作について、図3、図4をも参照しながら説明する。
まず、電源プラグをコンセントに接続、あるいは電源スイッチをONして電力が供給されると、制御部42に通電(S0)され、換気手段31が運転を開始(S1)する。外部から取り込まれた空気は、換気手段31の送風作用により、送風手段36から空気室35を通り、空気噴出口37から微生物分解処理部21の上部に流入する。続いて、排気口32から外部へ排気される。すなわち、微生物分解処理部21の上部をほぼ連続的に換気する。なお、この換気手段31は電源プラグをコンセントに接続、あるいは電源スイッチをONにしている間中回転しつづけるが、必要に応じて蓋29を開いたときは停止するようにしてもよいものである。同時に攪拌手段23も通常のパターンで運転を開始する。
さて、蓋29を開いて、蓋開閉検知部33が蓋開を検出(S2)すると、温度検知手段39と湿度検知手段40、含水率検知手段41の出力(S3)に応じて、制御部42に記憶されているデータテーブルにより、送風手段36と加熱手段38による温風の各条件(温度・風量・時間)と攪拌手段23による攪拌パターンを決定(S4)しておき、処理に備える。生ごみ27を投入してから、蓋29を閉じて、蓋開閉検知部33が蓋閉を検出(S5)すると、換気手段31による空気が、微生物担体26上の生ごみ27に接触して排気口32に集められ、蛋白質検出手段43は、この空気中の臭気成分濃度を検出(S6)する。標的とする臭気成分は、例えば、アンモニア、トリメチルアミンなど、一般的に蛋白質分の多い食材から発生すると考えられる、窒素原子を含んだものが代表的である。検出した臭気成分の濃度に応じて、これも制御部42に記憶されている上記とは別のデータテーブルにより、攪拌手段23、送風手段36、加熱手段38の制御パターンを修正変更(S7)する。そして、換気手段31による送風を停止(S8)し、送風手段36と加熱手段38による温風の運転(S9)に切り換える。上記で決めた所定の温風発生時間を経過(S10)すると、加熱手段38と送風手段36を停止(S11)して、温風を停止する。
本実施の形態における修正変更S7の定性的方向は、ほとんどの場合、微生物担体26の含水率を下げて微生物の活性、すなわち分解を抑え、微生物分解槽22内での臭気の発生を抑えようとすることである。蛋白質が多い場合、微生物の活性を抑え気味にしても、分解処理に支障をきたすことは考えにくいため、修正変更が可能となるものである。以下、個々の条件の修正変更による、定性的効果を説明する。
例えば、25℃・50%の環境に置かれた生ごみ処理装置の通常時の制御パターンとして、攪拌手段23による攪拌が、正転10秒(2回転)・停止5秒・逆転10秒(2回転)という一連動作を、周期20分毎に繰り返すものとする。送風手段36と加熱手段38による温風の条件として、例えば、通常時、40℃、400L/min、4時間に設定されているものとする。そして、攪拌手段23の動作と合わせて、微生物担体26が適度な環境(好ましい含水率とされる20〜40%)に保たれ、所望の分解性能を保っているとする。
まず、攪拌周期を変更する場合、20分を、例えば、10分と短くすることにより、攪拌頻度が増え、微生物担体26の内部まで、微生物分解処理部21の空気と触れる回数が増えるので、微生物担体26の含水率を下げることができる。
次に、攪拌速度を変更する場合、上記10秒間で2回転を、例えば、10秒間で4回転とすることにより、攪拌総回転数が2倍になり、微生物担体26は内部までよく攪拌され、微生物分解処理部21の空気とよく触れるので、微生物担体26の含水率を下げることができる。
次に、攪拌時間を変更する場合、10秒を、例えば、20秒(4回転)とすることにより、攪拌時間が長くなり、微生物担体26は、微生物分解処理部21の空気と触れる時間が増えるので、微生物担体26の含水率を下げることができる。
さて、次に、温風温度を変更する場合、40℃を、例えば、加熱手段38の入力を抑えて、35℃と低く設定することにより、微生物担体26の温度を下げることができる。これにより微生物担体26の活性が低下し、すなわち分解を抑えることとなり、微生物分解槽22内の臭気の発生を抑えることができる。しかも、排気口32から排出される排気の温度も低くなり、排気の臭気官能強度を和らげることができる。
次に、温風量を変更する場合、400L/minを、例えば、送風手段36と加熱手段38の入力を適切に上げて500L/minに設定することにより、温度はそのままで温風量が多くなり、対流乾燥により微生物担体26の含水率を下げることができる。しかも、排気風量も多くなり、臭気成分濃度が低くなって、排気の臭気強度を和らげることができる。
次に、温風発生時間を変更する場合、4時間を、例えば、5時間に設定することにより、発生時間が長くなり、対流乾燥により、微生物担体26の含水率を下げることができる。そして、排気中の臭気成分濃度が低くなり、排気の臭気強度を和らげることができる。
さらに、上記、各個別の複数の相乗効果も期待できる。
以上により、総じて、本実施の形態における生ごみ処理装置において、蛋白質量が多いと検出すると、攪拌手段、送風手段、加熱手段のうち少なくとも1つの運転条件を変更して、分解処理を抑制したり排気を調整したりすることにより、臭気の発生を抑えたり、臭気の周囲への影響を和らげたりして、臭気による不快な環境を緩和することができる。
なお、各個別条件の変更は、どちらか一方向への変更として説明したが、本発明の目的に合致した、所望の効果が得られるのであれば、前記説明と反対側への変更でもかまわない。
また、蛋白質検出手段43による蛋白質の検出と温風条件の修正は、生ごみ27の投入直後のみで説明したが、図4の破線で示すように、加熱手段38と送風手段36による温風発生中にも、適宜、検出・修正を行って差し支えないものである。
また、通常時には温風を発生させることを前提に説明したが、換気手段31による換気のみとして、蛋白質を検出した時だけ、加熱手段38と送風手段36により、所望の条件の温風を発生させるとしてもよい。
また、臭気を抑えるには、他に、換気も含めて送風を停止し、臭気成分を外に出さないという方法もある。しかし、この場合は、次回に蓋29を開けた時に、外部に排気されずに処理装置内部に溜って凝縮された濃度の高い臭気成分が、使用者に不快感を与えることが懸念される。
また、前記説明とは逆に、微生物を活性化させて分解を早め、排気の臭気強度は高いが、短時間で処理を終えるという方法もある。この場合は、その時の臭気を許容できる環境(風通しがよい、風下への影響も考慮しなくてよいなど)が必要になると思われる。
また、換気手段31および送風手段36は、一般的な電動ファンを用いることが想定されるが、送風能力(微生物分解処理部21の風速分布・最大風量・風量コントロールなど)が充分であれば、どちらか一方に集約してもよいものである。
また、蛋白質検出手段43は、蛋白質検出のために、アンモニア、トリメチルアミンなどの臭気成分を検出するとしたが、他の臭気成分を標的としてもよいし、臭気成分を検出する以外の方式でもよい。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2における生ごみ処理装置のフローチャートを示すものである。実施の形態1と基本構成は同一であるので、その説明は省略する。
本実施の形態における生ごみ処理装置は、実施の形態1とは制御部42が事前乾燥部44を備えている点で相違する。
事前乾燥部44は、蓋開閉検知部33、温度検知手段39、湿度検知手段40、含水率検知手段41、蛋白質検出手段43からの出力に基づいて、攪拌手段23、送風手段36、加熱手段38を制御する。具体的には、蓋開閉検知部33により蓋閉が確認された直後に、送風手段36と加熱手段38を駆動して温風を自動的に発生させるものであり、この間、攪拌手段23の駆動装置25の駆動を意図的に禁止するものである(前述図4の攪拌手段23のタイミングチャートにおいて、破線で示された部分は攪拌手段23を運転しない)。つまり、事前乾燥部44による温風発生時間中、投入された生ごみ27は微生物担体26の上表面に留まっており、水分が蒸発するので、微生物の分解処理への負担を軽減できる。
図5において、実施の形態1の図3との違いは、S4、S7、S9、S11での送風手段36と加熱手段38の運転による温風が事前乾燥部44によるものであること、前記攪拌手段23の攪拌を禁止するための工程、SJ1とSJ2がそれぞれS5とS11の後に追加されていることである。
事前乾燥部44を設けることで、微生物への分解処理への負担を軽減できるので、臭気発生を抑えることができる。さらに、事前乾燥部44における温風の温度・風量・時間の修正変更の内容とその効果については、実施の形態1と同様である。
以上のように、本発明にかかる生ごみ処理装置は、臭気の発生を抑えたり、臭気の周囲への影響を和らげたりして、臭気による不快な環境を緩和することができるので、家庭、レストラン、各種施設の食堂から排出される生ごみを処理する周辺環境にも優しい機器として有用なものである。
本発明の実施の形態1、2における生ごみ処理装置の側断面図 同生ごみ処理装置の平断面図 本発明の実施の形態1における生ごみ処理装置のフローチャート 同実施の形態1、2における生ごみ処理装置のタイミングチャート 本発明の実施の形態2における生ごみ処理装置のフローチャート 従来の生ごみ処理装置の断面図
符号の説明
21 微生物分解処理部
23 攪拌手段
26 微生物担体
27 生ごみ
36 送風手段
38 加熱手段
42 制御部
43 蛋白質検出手段
44 事前乾燥部

Claims (11)

  1. 微生物担体を内蔵し生ごみを微生物により分解させる微生物分解処理部と、前記生ごみを微生物分解処理部内において攪拌する攪拌手段と、前記微生物分解処理部内に乾燥用の空気を供給する送風手段と、前記送風手段からの空気を加熱する加熱手段と、前記攪拌手段、送風手段、加熱手段を制御する制御部と、生ごみに含まれる蛋白質を検出する蛋白質検出手段とを備え、前記蛋白質検出手段が検出する生ごみ中の蛋白質量に応じて、前記制御部が、前記攪拌手段、送風手段、加熱手段のうち少なくとも1つの運転条件を変更する生ごみ処理装置。
  2. 生ごみ中の蛋白質量に応じて制御部は、攪拌手段の攪拌周期を変更する請求項1に記載の生ごみ処理装置。
  3. 生ごみ中の蛋白質量に応じて制御部は、攪拌手段の攪拌速度を変更する請求項1または2に記載の生ごみ処理装置。
  4. 生ごみ中の蛋白質量に応じて制御部は、攪拌手段の攪拌時間を変更する請求項1〜3のいずれか1項に記載の生ごみ処理装置。
  5. 生ごみ中の蛋白質量に応じて制御部は、送風手段と加熱手段による温風温度を変更する請求項1に記載の生ごみ処理装置。
  6. 生ごみ中の蛋白質量に応じて制御部は、送風手段と加熱手段による温風量を変更する請求項1または5に記載の生ごみ処理装置。
  7. 生ごみ中の蛋白質量に応じて制御部は、送風手段と加熱手段による温風発生時間を変更する請求項1、5または6のいずれか1項に記載の生ごみ処理装置。
  8. 微生物担体を内蔵し生ごみを微生物により分解させる微生物分解処理部と、前記生ごみを微生物分解処理部内において攪拌する攪拌手段と、前記微生物分解処理部内に乾燥用の空気を供給する送風手段と、前記送風手段からの空気を加熱する加熱手段と、前記攪拌手段、送風手段、加熱手段を制御する制御部と、生ごみに含まれる蛋白質を検出する蛋白質検出手段とを備え、前記制御部は、微生物分解処理部に生ごみが投入されると前記送風手段と加熱手段を運転しつつ所定の乾燥期間前記攪拌手段の駆動を禁止する事前乾燥部を有し、前記蛋白質検出手段が検出する生ごみ中の蛋白質量に応じて、前記制御部が事前乾燥部の温風条件を変更する生ごみ処理装置。
  9. 事前乾燥部の温風条件は、温風温度である請求項8に記載の生ごみ処理装置。
  10. 事前乾燥部の温風条件は、温風量である請求項8または9に記載の生ごみ処理装置。
  11. 事前乾燥部の温風条件は、温風発生時間である請求項8〜10のいずれか1項に記載の生ごみ処理装置。
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