JP2004096832A - 液冷式電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタコンデンサと半導体スタック間の配線実装インダクタンスの低減と半導体スタックの取り扱い性を向上した液冷式電力変換装置を提供する。
【解決手段】半導体素子12の冷却方式を冷媒をポンプ18により循環させ熱輸送する液冷式とすることで、半導体スタック3aに収納される冷却用品を半導体素子12の熱損失を受熱する冷却体13のみとし、大気へ熱損失を排熱する放熱部側となる熱交換器16は半導体スタック3aから離れた位置に設置した。また、熱交換器部分が半導体スタックと配置的に切り離すことで、フィルタコンデンサ6と半導体スタック3aとの間の配線をメンテナンスの容易な配置にした。さらに、半導体スタックの装置筐体への装着方向奥側の部分全域をフィルタコンデンサとの電気接続に使い、低インダクタンス実装を実現した。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道車両に設置される液冷式電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電力変換装置は半導体素子のスイッチング動作により電力変換を行っており、電力変換回路を構成する半導体素子およびその周辺回路の電気部品で構成された半導体スタックが装置内に収納されている。一般に半導体スタックは複数個が装置内に収納されることが多く、例えば電力変換回路の相毎にユニット化してまとめられたり、複数群の電力変換回路の場合はさらに多くの半導体スタックが装置内に収納されることになる。
【0003】
半導体素子の冷却は、半導体スタックの重要な機能であり、半導体素子から発生する熱損失を効率良く外気へ放出し、半導体素子温度を許容温度以下に冷却する必要がある。これに必要な主な要素として、半導体素子が取り付けられこの半導体素子から発生する熱損失の受熱部となる冷却体と、この熱損失を装置外部へ排出する放熱部とがある。
【0004】
電気機関車の機器室に設置される電力変換装置で従来一般的に行われている冷却方法に強制風冷方式があるが、これは放熱部の熱伝達率を向上させる目的で、放熱部を通過する冷却風の流速を早めるために電動送風機で強制通風される冷却風洞を装置内に設け、そこに放熱部を収納したものである。
【0005】
強制風冷方式の電力変換装置では、前記冷却体と放熱部とは一体となった冷却器が使われる。例えばヒートパイプ式冷却器を使用する場合は、半導体素子の取り付けられる冷却体にヒートパイプの片端側が挿入され、もう片端側には放熱フィン群が取り付けられこれら放熱フィン群より成る放熱部が冷却風洞内に収納され、大気との間で熱交換が行われる。
【0006】
複数個の半導体スタックが装置内に収納される場合は冷却風洞内に冷却風の流れに沿って直列にあるいは並列に放熱部を配置することになる。そして、放熱部の熱交換効率を高めたり、冗長性の一部の電力変換回路が停止しても健全な残りの電力変換回路によって運転を継続する場合の放熱効果を考慮し、単一の装置筐体内に、複数の電力変換回路の放熱部を冷却風の流れに平行に複数列に配置する提案もなされている。
【0007】
図8、図9は提案された配置構成の強制風冷式電力変換装置を示している。図8は提案されている強制風冷式電力変換装置の正面図(ただし、内部の機器配置を示すため、正面カバーを取り外した状態を示している。)、図9は図8におけるA−A線断面図を示す。
【0008】
こ提案されている強制風冷式電力変換装置では、装置筐体1の内部に冷却風洞2が構成され、半導体スタック3はその放熱部4が冷却風洞2に収納されるよう装置筐体1に取り付けられる。この提案されている装置では、冷却風は装置の下方から上方へと流れるよう冷却風洞2が構成されており、この冷却風洞2内に水平に並んで複数個の半導体スタック3が収納される。これにより、冷却風洞2内の上部に設置された電動送風機5により冷却風洞2に強制通風が行われ放熱部4を通過した冷却風は装置上方より機関車外部へ放出される。
【0009】
このような強制風冷式電力変換装置では、半導体スタック3は、万が一の故障、点検等の際には、装置筐体1からの取り外し、取り付けが必要となるユニットであり、それを可能にするためには必然的に冷却風洞2は装置筐体1の奥側に設置され、そこへ半導体スタック3の放熱部4を収納する関係上、半導体スタック3の構成は奥側が放熱部4で、手前側に半導体素子他の電気部品が実装されることになる。
【0010】
装置筐体1内には半導体スタック3以外の部品ももちろん収納されるが、その中で半導体スタック3の直流電源となるフィルタコンデンサ6の実装位置は半導体素子との配線実装インダクタンスが半導体素子の遮断性能に影響するもので、とりわけ重要であり、半導体スタック3の近くに実装される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述した強制風冷式電力変換装置では、放熱部による熱損失の放熱の効率は改善されてはいるが、強制風冷式であるという点で、本来的に次のような技術的課題が残されている。
【0012】
フィルタコンデンサ6から半導体スタック3への電気接続は極力実装インダクタンスを減らす配線とすることが必要なのは前述のとおりであるが、半導体スタック3の装置筐体1からの引き出しを考慮し、半導体スタック3の前面は回避した配線とせざるを得ない。そこで半導体スタック3の前面で接続する場合は、この部分の電気接続を取り外してからの半導体スタック3の引き出しとなり、取り扱いが困難で問題である。また、半導体スタック3の奥側は放熱部4となるため、半導体スタック3の背面側での電気接続も困難である。そのため、提案されている図8、図9の電力変換装置では、半導体スタック3の引き出し方向となる前面を避けてフィルタコンデンサ6からの配線を接続している。
【0013】
また、風洞部分の構造の簡素化を図る必要性、機関車構体の強度の確保の観点から、冷却風洞2を分散せずに集約化する必要性があるので、半導体スタック3も図示の如く、その放熱部4を冷却風洞2へ収納し、複数個が集中して装置筐体1に収納される。そのため、フィルタコンデンサ6から遠い位置の半導体スタック3がどうしても出来てしまい、フィルタコンデンサ6との配線実装インダクタンスを低減するには不利である。
【0014】
一方、半導体スタック3は放熱部4も含むもので外形、質量ともに大きく取り扱い性が良くない。加えて放熱部4を外気と通じている冷却風洞2内へ挿入するため、装置筐体1内の清浄性を確保する目的で半導体スタック3の周囲は水密的なガスケット構造とする必要があり、さらに外形は大形化し質量も増える。
【0015】
このように取り扱い性が他の部品に比べ困難であるが故に、半導体スタック3は装置筐体1の中で収納位置が特定されてくる。つまり装置筐体1の極力下方側に収納する必要がある。特に、複数群の電力変換回路を含む装置になってくると、半導体スタックの個数は増えてくるので益々上述の問題は深刻になってくる傾向にある。
【0016】
以上、述べてきたように、強制風冷式電力変換装置では機械構成が液冷式に比べて簡単である利点はあるものの、本来的に半導体スタック3の収納位置に制約があり、フィルタコンデンサ6との間の実装距離の最短化が困難であり、さらに半導体スタック3の電気接続位置の制約からもフィルタコンデンサ6との間で配線実装インダクタンス低減を理想的に行うには問題が多い。
【0017】
他方、半導体素子から発生する熱損失を受熱する冷却体と、それを外気へ排出する放熱部とが分離された冷却方式として、この間を配管接続し、ポンプを使って冷媒を循環させ熱輸送を行う液冷式がある。
【0018】
しかしながら、複数個の半導体スタック、フィルタコンデンサの配置の自由度が増えたことに着目し、電気接続の観点から各部品、ユニット類の実装配置を最適化した例は無い。
【0019】
本発明では、上記の技術的課題に鑑みてなされたもので、フィルタコンデンサと半導体スタック間の配線実装インダクタンスの低減と半導体スタックの取り扱い性を向上した液冷式電力変換装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、冷却液を循環させることによって半導体素子とフィルタコンデンサを冷却する液冷式電力変換装置であって、前記半導体素子がそのスイッチングによる熱損失を伝達するように取り付けられ、内部に冷却液の流れる流路を有する冷却体と、前記冷却液と空気との間で熱交換を行う熱交換器と、前記冷却体と熱交換器とに配管接続され、前記冷却液を循環させるポンプとを備え、前記冷却体に半導体素子を取付けた組体の複数個を相毎あるいはアーム毎にユニット化して半導体スタックとし、前記半導体スタックと当該半導体スタックに含まれる半導体素子の直流電源となるフィルタコンデンサとをほぼ直線状に並べて配置し、前記半導体スタックには、電力変換装置筐体への装着方向の奥側に直流電源との主回路接続部を設け、前記半導体スタックとフィルタコンデンサとの並びに沿って積層導体を配置し、前記積層導体に対して前記フィルタコンデンサの端子を電気接続したことを特徴とするものである。
【0021】
請求項2の発明は、直流電源となるフィルタコンデンサと、このフィルタコンデンサの電力をスイッチングによって交流電力に変換する半導体素子とで構成される電力変換回路を複数群有し、冷却液を循環させることによって前記半導体素子とフィルタコンデンサを冷却する液冷式電力変換装置であって、前記半導体素子がそのスイッチングによる熱損失を伝達するように取り付けられ、内部に冷却液の流れる流路を有する冷却体と、前記冷却液と空気との間で熱交換を行う熱交換器と、前記冷却体と熱交換器とに配管接続され、前記冷却液を循環させるポンプとを備え、前記冷却体に半導体素子を取付けた組体の複数個を相毎あるいはアーム毎にユニット化して半導体スタックとし、前記半導体スタックと当該半導体スタックに含まれる半導体素子の直流電源となるフィルタコンデンサとを電力変換回路群毎にほぼ直線状に並べて配置し、前記半導体スタックには、電力変換装置筐体への装着方向の奥側に直流電源との主回路接続部を設け、前記半導体スタックとフィルタコンデンサとの並びに沿って積層導体を配置し、前記積層導体に対して前記フィルタコンデンサの端子を電気接続したことを特徴とするものである。
【0022】
請求項1及び2の発明の液冷式電力変換装置では、半導体素子の冷却方式を冷媒をポンプにより循環させ熱輸送する液冷式とすることで、半導体スタックに収納される冷却用品は熱損失を受熱する冷却体側のみとなり、大気へ熱損失を排熱する放熱部側となる熱交換器は半導体スタックとは離れた位置に設置可能となる。また、熱交換器部分が半導体スタックと配置的に切り離されたことで、フィルタコンデンサと半導体スタック間の配線を優先させた配置が可能となる。さらに、半導体スタックの装置筐体への装着方向奥側には強制風冷式の場合に必要であった放熱部が存在しないので、この部分全域をフィルタコンデンサとの電気接続に使え、低インダクタンス実装が実現できる。この効用は、半導体スタックの数が多い複数群の電力変換回路を有する装置では顕著である。
【0023】
請求項3の発明は、それぞれがスイッチング半導体群で構成されるコンバータ回路とインバータ回路、そしてインバータ回路の直流電源となるフィルタコンデンサとを有し、冷却液を循環させることによって前記半導体素子とフィルタコンデンサを冷却する液冷式電力変換装置であって、前記半導体素子がそのスイッチングによる熱損失を伝達するように取り付けられ、内部に冷却液の流れる流路を有する冷却体と、前記冷却液と空気との間で熱交換を行う熱交換器と、前記冷却体と熱交換器とに配管接続され、前記冷却液を循環させるポンプとを備え、前記冷却体に半導体素子を取付けた組体の複数個を相毎あるいはアーム毎にユニット化して半導体スタックとし、前記半導体スタックと当該半導体スタックに含まれる半導体素子の直流電源となるフィルタコンデンサとをほぼ直線状で、かつ前記コンバータ回路を構成する半導体スタック群とインバータ回路を構成する半導体スタック群との間にフィルタコンデンサが位置するように配置し、前記半導体スタックには、電力変換装置筐体への装着方向の奥側に直流電源との主回路接続部を設け、前記半導体スタックとフィルタコンデンサとの並びに沿って積層導体を配置し、前記積層導体に対して前記フィルタコンデンサの端子を電気接続したことを特徴とするものである。
【0024】
請求項4の発明は、それぞれがスイッチング半導体群で構成されるコンバータ回路とインバータ回路、そしてインバータ回路の直流電源となるフィルタコンデンサとで構成される電力変換回路を複数群有し、冷却液を循環させることによって前記半導体素子とフィルタコンデンサを冷却する液冷式電力変換装置であって、前記半導体素子がそのスイッチングによる熱損失を伝達するように取り付けられ、内部に冷却液の流れる流路を有する冷却体と、前記冷却液と空気との間で熱交換を行う熱交換器と、前記冷却体と熱交換器とに配管接続され、前記冷却液を循環させるポンプとを備え、前記冷却体に半導体素子を取付けた組体の複数個を相毎あるいはアーム毎にユニット化して半導体スタックとし、前記半導体スタックと当該半導体スタックに含まれる半導体素子の直流電源となるフィルタコンデンサとを電力変換回路群毎にほぼ直線状で、かつ前記コンバータ回路を構成する半導体スタック群とインバータ回路を構成する半導体スタック群との間にフィルタコンデンサが位置するように配置し、前記半導体スタックには、電力変換装置筐体への装着方向の奥側に直流電源との主回路接続部を設け、前記半導体スタックとフィルタコンデンサとの並びに沿って積層導体を配置し、前記積層導体に対して前記フィルタコンデンサの端子を電気接続したことを特徴とするものである。
【0025】
請求項3及び4の発明の液冷式電力変換装置では、半導体素子の冷却方式を冷媒をポンプにより循環させ熱輸送する液冷式とすることで、強制風冷式の場合に必要であった冷却風洞にからむ配置の制約が無くなり、コンバータ回路の半導体スタックとインバータ回路の半導体スタックとを装置内で分離して配置することができ、コンバータ回路用半導体スタック、フィルタコンデンサ、インバータ回路用半導体スタックを電気回路図通りの物理的配置にすることで、その間の電気接続が電流の流れ通りに、積層導体で構成することが可能になる。
【0026】
そしてこの効用は、複数群の電力変換回路を含む装置では顕著であり、それぞれの群の中の積層導体による電気接続が入り組んで干渉し合う恐れもなく、構成が簡単で、かつ導体面積が充分に確保でき、積層導体部分での低インダクタンス化が容易に実現できる。
【0027】
請求項5の発明は、請求項1〜4の液冷式電力変換装置において、前記装置筐体内を収納部品群毎に複数の部屋に区分し、上部側の部屋に複数個の半導体スタックとフィルタコンデンサとをほぼ直線状に配置したことを特徴とするものである。
【0028】
請求項5の発明の液冷式電力変換装置では、半導体スタックから放熱部が分離されたことで、半導体スタックの小形、軽量化が実現できており、ユニットとしての取り扱い性が向上している。加えて冷却風洞への放熱部収納という制約もないので、半導体スタックの装置内の配置は制約が少なくなる。
【0029】
電力変換装置は装置運転時の各電気部品の発熱、導体類の発熱により装置内密閉室の温度が上昇する。一般に装置内の上部ほど温度上昇値が大きくなる傾向にあり、許容温度の低い電気部品群は装置の下方側へ設置することが温度上昇の観点からは望ましい。
【0030】
ところが強制風冷式の装置では、半導体スタックをその取り扱いの困難さ、冷却風洞との関係から装置下方側から配置していくことを優先せざるを得なかったが、液冷式の装置では、例えば、許容温度の比較的低い電子部品等を半導体スタックよりも下方側となる温度上昇の比較的小さな部屋へ収納することが可能である。
【0031】
請求項6の発明は、請求項1〜5の液冷式電力変換装置において、前記フィルタコンデンサと積層導体とを電気接続している部分を前記半導体スタックの装置筐体への装着方向の手前側に位置させ、前記積層導体の装置筐体の手前側の部分を分割構成にして、締結手段により着脱可能な状態で固定したことを特徴とするものである。
【0032】
半導体スタックの装着方向手前側のみが装置の点検面であるような電力変換装置に対して、フィルタコンデンサの交換が必要になった場合、半導体スタックとの装着と同一方向への引き出しが可能でなければならないが、請求項6の発明の液冷式電力変換装置では、その際に、一般的なコンデンサ端子は締結手段によって着脱可能な状態で止めているので、積層導体による低インダクタンス配線を実現し、なおかつフィルタコンデンサの取り外しも容易となる。
【0033】
請求項7の発明は、請求項1〜5の液冷式電力変換装置において、前記半導体スタックと装置筐体奥側に設置された直流電源接続のための主回路配線部との電気接続は、装置筐体の奥側に大電流コネクタを設け、前記半導体スタックの装置筐体へ手前側からの装着により嵌合することで接続する構造にしたことを特徴とするものであり、半導体スタックの装着、取り外しが容易で、接続部の低インダクタンス化も実現できる。
【0034】
請求項8の発明は、請求項1〜5の液冷式電力変換装置において、前記装置筐体の相対する2側面を装置点検面とし、当該装置筐体へ前記半導体スタックの装着を行う側の第1の装置点検面に対し反対側となる第2の装置点検面側に、前記半導体スタックとフィルタコンデンサとの接続のための前記積層導体を設置し、前記半導体スタックとフィルタコンデンサとを同じ方向に装着し、前記半導体スタックとフィルタコンデンサとの双方とも前記積層導体に対して締結手段により電気接続したことを特徴とするものである。
【0035】
請求項8の発明の液冷式電力変換装置では、半導体スタックの装着方向の手前側、奥側の双方が装置の点検面であるので、半導体スタック、フィルタコンデンサとも、装着方向の奥側でそれぞれの積層導体との電気接続を行うことができる。また、積層導体は途中で屈曲部を設けることなく全体を平板状で構成でき、より低インダクタンスであり、また、半導体スタックらの装着方向奥側の点検面から電気接続を解除、締結することができ、最も低コストのネジのような締結手段が採用可能である。
【0036】
請求項9の発明は、請求項1〜5の液冷式電力変換装置において、前記装置筐体の装置手前側の1側面を装置点検面とし、前記装置筐体の奥側に、前記半導体スタックとフィルタコンデンサとの接続のための前記積層導体を設置し、前記半導体スタックとフィルタコンデンサとを同じ方向で装着し、前記半導体スタックとフィルタコンデンサとの双方とも前記積層導体に対して大電流コネクタにより電気接続したことを特徴とするものであり、片面だけが装置点検面である場合、半導体スタック、フィルタコンデンサの双方とも装着方向奥側に大電流コネクタを使用することにより、装着方向手前側からのアクセスだけで装着、取り外しが可能であり、積層導体も奥側で全体を平板状に構成でき、より低インダクタンス化が実現できる。
【0037】
請求項10の発明は、請求項1〜9の液冷式電力変換装置において、前記半導体スタックの挿入方向の奥側における前記装置筐体側の積層導体の背面に、相コンデンサを各相単位で接続したことを特徴とするものであり、半導体素子の遮断特性がより向上し、また、他相のスイッチングの影響を受けにくい半導体スタックとなる。
【0038】
請求項11の発明は、請求項1〜5の液冷式電力変換装置において、前記積層導体の直流電源正極側と直流電源負極側となる導体部分を、前記半導体スタック側では各相毎に分離してフィルタコンデンサ側に並走する構造にしたことを特徴とするものであり、各相間の直流電源側配線にインダクタンスをもたせることで、他相のスイッチングの影響を受けにくくできる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳説する。
【0040】
(第1の実施の形態)
(構成)本発明の第1の実施の形態を図1〜図3を用いて説明する。図1は第1の実施の形態が適用される回路図で、交流架線より受電を行う電気機関車の交流電動機駆動システム回路図である。コンバータ回路とインバータ回路とが対になった電力変換回路が2群で構成されているが、それを1個の装置筐体に収納したものである。
【0041】
パンタグラフ7より集電した交流電源は主変圧器8の1次巻線に入力され、2次巻線からの出力がコンバータ回路9により直流に変換され、それが再びインバータ回路10により交流に変換され鉄道車両駆動用の交流電動機11を駆動する。コンバータ回路9とインバータ回路10の間にはこれら変換回路の直流電源となるフィルタコンデンサ6がある。これらが2群、1個の装置筐体内に収納されたシステムである。
【0042】
図2は第1の実施の形態の液冷式電力変換装置の正面図である(ただし、内部の機器配置を示すため、正面カバーを取り外した状態を示している)。図3は図2におけるB−B線断面図を示している。
【0043】
装置筐体1a内に図1の回路図で示した電気部品が収納されるが、半導体スタック3aはコンバータ回路9、インバータ回路10とも相毎にユニット化されており、したがってコンバータ用の半導体スタック3aが1群あたり2個、インバータ用の半導体スタック3aが1群あたり3個で構成されている。
【0044】
1個の半導体スタック3aはコンバータ用、インバータ用の何れも、上下アーム2個の半導体素子12が内部に冷却液の流れる流路を有する冷却体13に取り付けられている。コンバータ用の2個の半導体スタック3aとインバータ用の3個の半導体スタック3aの間には複数個のフィルタコンデンサ6が設置され、これらがほぼ直線状に水平に配置されている。
【0045】
1群分の半導体スタック3aとフィルタコンデンサ6とは以上のように配置されるが、これが2段、装置筐体1a内上部側に設置されている。これらの下方には主に電子部品より成る制御ユニット14、他の電気部品群15が収納されている。
【0046】
冷却液と空気との間で熱交換を行う熱交換器16は、装置筐体1aと隣り合って設置される冷却装置17に収納され、一緒に収納されている電動送風機5aがこの熱交換器16に向かって強制通風を行う。
【0047】
装置筐体1a内の下方側に設置された冷却液を循環させるポンプ18と半導体スタック3a内の冷却体13、冷却装置17に収納されている熱交換器16との間は、配管によりループを成して接続されている。つまりポンプ18から冷却体13へ、冷却体13から熱交換器16へ、熱交換器16からポンプ18へと配管接続されることで、冷却液の循環系が成立している。尚、複数個ある冷却体13への配管接続は循環系母管から並列に敷設されている。
【0048】
ここで、本実施の形態では、熱交換器16を装置筐体1aとは別個の冷却装置17に収納しているが、収納区分、配置には自由度があり、装置筐体1a内に半導体スタック3a、ポンプ18と共に収納することも可能である。
【0049】
半導体スタック3aは図2において紙面の手前側から(図3においては下側から)装着を行う。図3に示しているように、その装着方向の奥側には直流電源正極と直流電源負極の電気接続を行う大電流コネクタ19が設けられていて、装置筐体1aに設置された積層導体20と電気接続されている。この電気接続は、積層導体20に接続されたブレード状導体21を半導体スタック3a側の大電流コネクタ19と嵌合することにより行っている。
【0050】
また、フィルタコンデンサ6の積層導体20との電気接続部は装置の手前側であり、フィルタコンデンサ6にはネジ端子が設けられており、積層導体20とボルト締結により電気接続される。
【0051】
積層導体20は半導体スタック3aと接続される範囲は装置の奥側にあり、フィルタコンデンサ6と接続される範囲は装置の手前側となるよう、図3に示すようにクランク状に屈曲した形状をしており、フィルタコンデンサ6の手前側の部分は部分的に積層導体20が取り外せるようネジ接続による分割構造となっている。
【0052】
(作用)本実施の形態の液冷式電力変換装置運転時、半導体素子12より発生する熱損失は冷却体13へと伝熱されるが、ポンプ18により冷却体13内部は冷却液が強制的に循環されており、この冷却液に伝熱されて熱輸送が行われる。冷却装置17に収納された熱交換器16側では前記熱損失が大気へ排出されるが、電動送風機5aによる送風により熱交換器16は効率良く放熱を行う。
【0053】
また、半導体スタック3aとフィルタコンデンサ6の配置は、コンバータ用の半導体スタック3a、フィルタコンデンサ6、インバータ用の半導体スタック3aと電気回路図通りに直線状に配置されており、なおかつ他の群と配置的に切り分けられた配置のため、その間の配線が相互に干渉することが無い。つまり、積層導体20は半導体スタック3aとフィルタコンデンサ6の間を充分な面積を確保して最短経路で接続でき低インダクタンスの積層導体20が実現できる。
【0054】
半導体スタック3aの奥側に放熱部が無いことからも、この部分が全て電気接続部として使え接続部でのインダクタンスも最小限に抑えることが可能である。
【0055】
フィルタコンデンサ6が半導体スタック3a内の半導体素子12と低インダクタンスで接続されるため、半導体素子12の電流遮断時に素子両端にかかるサージ電圧を抑えることができ良好なスイッチング特性を得る。
【0056】
フィルタコンデンサ6の装置筐体1aからの取り外しの際は、積層導体20の装置手前側の分割された部分を取り外すことで、半導体スタック3aと同様に引き出せる。
【0057】
(効果)本実施の形態によれば、熱交換器部分が半導体スタックと配置的に切り離されたことで、フィルタコンデンサと半導体スタック間の配線を優先させた配置が可能である。また、半導体スタックの装置筐体への装着方向奥側には放熱部が無くなっているので、この部分全域をフィルタコンデンサとの電気接続に使え、さらに低インダクタンス実装が実現でき、半導体素子の良好なスイッチング特性が得られ、半導体素子周辺のスナバ用品が不要になったり部品点数の削減も図れ、信頼性を向上させることができる。加えて、半導体スタックの小形、軽量化が可能であり、取り扱い性に優れ、小形、軽量な電力変換装置を提供できる。
【0058】
さらに、制御ユニットのような比較的許容温度の低いユニットを装置筐体の下部側へ配置することで、周囲温度の低い環境での使用が可能になり、長寿命で信頼性も高められる。
【0059】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態の液冷式電力変換装置を図4に示してある。図4は、第1の実施の形態での図3に相当する断面図であり、本実施の形態の電力変換装置の半導体スタック、フィルタコンデンサの装着状況を示している。
【0060】
本実施の形態の液冷式電力変換装置は、車両の機器室の中央に設置され、相対する2面が点検面となる場合に適用される。装置筐体1bへ半導体スタック3aの装着を行う側の装置点検面に対し反対側となる点検面側に、積層導体20aが設置され、フィルタコンデンサ6と半導体スタック3aの双方とも積層導体20aとはボルト等の締結手段により電気接続されている。
【0061】
半導体スタックの装着方向の手前側、奥側の双方が装置の点検面である場合は、半導体スタック3a、フィルタコンデンサ6とも、装着方向の奥側でそれぞれ積層導体20aとの電気接続を行うのが有利である。
【0062】
積層導体20aは途中で屈曲部を設けることなく全体を平板状で構成でき、より低インダクタンスであり、また、半導体スタック3aらの装着方向奥側の点検面から電気接続を解除、締結することができるので、最も低コストのネジ締結が採用可能である。
【0063】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態の液冷式電力変換装置を図5に示してある。図5は、第1の実施の形態での図3に相当する断面図であり、半導体スタック、フィルタコンデンサの装着状況を示している。
【0064】
本実施の形態の液冷式電力変換装置は、第1の実施の形態と同様に電力変換装置の点検面は1面(図5において下側の面)のみで、この点検面から半導体スタック3aを装着することになる。この点検面と反対側の装置筐体1cの奥側に、積層導体20aが設置され、フィルタコンデンサ6も半導体スタック3aと同じ方向で装着され、半導体スタック3a、フィルタコンデンサ6の双方とも積層導体20aとは大電流コネクタ19により電気接続されている。
【0065】
本実施の形態の場合、何れのユニットも装着方向手前側からのアクセスだけで装着、取り外しが可能であり、積層導体20aも奥側で全体を平板状に構成でき、より低インダクタンス化が実現できる。
【0066】
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態の液冷式電力変換装置を図6に示してある。図6は、第1の実施の形態での図3に相当する断面図であり、半導体スタック、フィルタコンデンサの装着状況を示している。
【0067】
本実施の形態の液冷式電力変換装置では、半導体スタック3aの挿入方向奥側の装置筐体側の積層導体20の背面に相コンデンサ22を各相単位で接続しており、半導体素子の遮断特性をより向上することができ、また、他相のスイッチングの影響を受けにくい半導体スタックが実現できる。
【0068】
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態の液冷式電力変換装置を図7に示してある。図7は、第1の実施の形態での図3に相当する断面図であり、半導体スタック、フィルタコンデンサの装着状況を示している。
【0069】
本実施の形態の液冷式電力変換装置は、積層導体20bの直流電源正極側と直流電源負極側となる導体部分が、半導体スタック3a側では各相毎に分離してフィルタコンデンサ6側へ並走する構成としたものである。
【0070】
本実施の形態の場合、各相間の直流電源側配線にインダクタンスをもたせることで、他相のスイッチングの影響を受けにくくする効果がある。
【0071】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、熱交換器部分を半導体スタックと配置的に切り離すことが可能になるという液冷式の特徴点を活かし、フィルタコンデンサと半導体スタック間の配線を優先させた配置とし、半導体スタック奥側を有効に電気接続に使うことで、大幅な低インダクタンス実装が実現でき、半導体素子の良好なスイッチング特性が得られる。また、この結果として、半導体素子周辺のスナバ用品が不要になって部品点数の削減も図れ、信頼性の向上が可能になる。加えて、半導体スタックの小形、軽量化が実現でき、取り扱い性に優れ、小形、軽量な電力変換装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の液冷式電力変換装置が適用された、交流架線より受電を行う電気機関車の交流電動機駆動システムの回路図。
【図2】上記の第1の実施の形態の液冷式電力変換装置の正面図。
【図3】図2におけるB−B線断面図。
【図4】本発明の第2の実施の形態の液冷式電力変換装置における半導体スタック、フィルタコンデンサの装着部断面図。
【図5】本発明の第3の実施の形態の液冷式電力変換装置における半導体スタック、フィルタコンデンサの装着部断面図。
【図6】本発明の第4の実施の形態の液冷式電力変換装置における半導体スタック、フィルタコンデンサの装着部断面図。
【図7】本発明の第5の実施の形態の液冷式電力変換装置における半導体スタック、フィルタコンデンサの装着部断面図。
【図8】提案されている強制風冷式電力変換装置の正面図。
【図9】図8におけるA−A線断面図。
【符号の説明】
1a,1b,1c 装置筐体
3a 半導体スタック
5a 電動送風機
6 フィルタコンデンサ
7 パンタグラフ
8 主変圧器
9 コンバータ回路
10 インバータ回路
11 交流電動機
12 半導体素子
13 冷却体
14 制御ユニット
15 他の電気部品群
16 熱交換器
17 冷却装置
18 ポンプ
19 大電流コネクタ
20,20a 積層導体
21 ブレード状導体
22 相コンデンサ

Claims (11)

  1. 冷却液を循環させることによって半導体素子とフィルタコンデンサを冷却する液冷式電力変換装置であって、
    前記半導体素子がそのスイッチングによる熱損失を伝達するように取り付けられ、内部に冷却液の流れる流路を有する冷却体と、前記冷却液と空気との間で熱交換を行う熱交換器と、前記冷却体と熱交換器とに配管接続され、前記冷却液を循環させるポンプとを備え、
    前記冷却体に半導体素子を取付けた組体の複数個を相毎あるいはアーム毎にユニット化して半導体スタックとし、
    前記半導体スタックと当該半導体スタックに含まれる半導体素子の直流電源となるフィルタコンデンサとをほぼ直線状に並べて配置し、
    前記半導体スタックには、電力変換装置筐体への装着方向の奥側に直流電源との主回路接続部を設け、前記半導体スタックとフィルタコンデンサとの並びに沿って積層導体を配置し、
    前記積層導体に対して前記フィルタコンデンサの端子を電気接続したことを特徴とする液冷式電力変換装置。
  2. 直流電源となるフィルタコンデンサと、このフィルタコンデンサの電力をスイッチングによって交流電力に変換する半導体素子とで構成される電力変換回路を複数群有し、冷却液を循環させることによって前記半導体素子とフィルタコンデンサを冷却する液冷式電力変換装置であって、
    前記半導体素子がそのスイッチングによる熱損失を伝達するように取り付けられ、内部に冷却液の流れる流路を有する冷却体と、前記冷却液と空気との間で熱交換を行う熱交換器と、前記冷却体と熱交換器とに配管接続され、前記冷却液を循環させるポンプとを備え、
    前記冷却体に半導体素子を取付けた組体の複数個を相毎あるいはアーム毎にユニット化して半導体スタックとし、
    前記半導体スタックと当該半導体スタックに含まれる半導体素子の直流電源となるフィルタコンデンサとを電力変換回路群毎にほぼ直線状に並べて配置し、
    前記半導体スタックには、電力変換装置筐体への装着方向の奥側に直流電源との主回路接続部を設け、前記半導体スタックとフィルタコンデンサとの並びに沿って積層導体を配置し、
    前記積層導体に対して前記フィルタコンデンサの端子を電気接続したことを特徴とする液冷式電力変換装置。
  3. それぞれがスイッチング半導体群で構成されるコンバータ回路とインバータ回路、そしてインバータ回路の直流電源となるフィルタコンデンサとを有し、冷却液を循環させることによって前記半導体素子とフィルタコンデンサを冷却する液冷式電力変換装置であって、
    前記半導体素子がそのスイッチングによる熱損失を伝達するように取り付けられ、内部に冷却液の流れる流路を有する冷却体と、前記冷却液と空気との間で熱交換を行う熱交換器と、前記冷却体と熱交換器とに配管接続され、前記冷却液を循環させるポンプとを備え、
    前記冷却体に半導体素子を取付けた組体の複数個を相毎あるいはアーム毎にユニット化して半導体スタックとし、
    前記半導体スタックと当該半導体スタックに含まれる半導体素子の直流電源となるフィルタコンデンサとをほぼ直線状で、かつ前記コンバータ回路を構成する半導体スタック群とインバータ回路を構成する半導体スタック群との間にフィルタコンデンサが位置するように配置し、
    前記半導体スタックには、電力変換装置筐体への装着方向の奥側に直流電源との主回路接続部を設け、前記半導体スタックとフィルタコンデンサとの並びに沿って積層導体を配置し、
    前記積層導体に対して前記フィルタコンデンサの端子を電気接続したことを特徴とする液冷式電力変換装置。
  4. それぞれがスイッチング半導体群で構成されるコンバータ回路とインバータ回路、そしてインバータ回路の直流電源となるフィルタコンデンサとで構成される電力変換回路を複数群有し、冷却液を循環させることによって前記半導体素子とフィルタコンデンサを冷却する液冷式電力変換装置であって、
    前記半導体素子がそのスイッチングによる熱損失を伝達するように取り付けられ、内部に冷却液の流れる流路を有する冷却体と、前記冷却液と空気との間で熱交換を行う熱交換器と、前記冷却体と熱交換器とに配管接続され、前記冷却液を循環させるポンプとを備え、
    前記冷却体に半導体素子を取付けた組体の複数個を相毎あるいはアーム毎にユニット化して半導体スタックとし、
    前記半導体スタックと当該半導体スタックに含まれる半導体素子の直流電源となるフィルタコンデンサとを電力変換回路群毎にほぼ直線状で、かつ前記コンバータ回路を構成する半導体スタック群とインバータ回路を構成する半導体スタック群との間にフィルタコンデンサが位置するように配置し、
    前記半導体スタックには、電力変換装置筐体への装着方向の奥側に直流電源との主回路接続部を設け、前記半導体スタックとフィルタコンデンサとの並びに沿って積層導体を配置し、
    前記積層導体に対して前記フィルタコンデンサの端子を電気接続したことを特徴とする液冷式電力変換装置。
  5. 前記装置筐体内を収納部品群毎に複数の部屋に区分し、上部側の部屋に複数個の半導体スタックとフィルタコンデンサとをほぼ直線状に配置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液冷式電力変換装置。
  6. 前記フィルタコンデンサと積層導体とを電気接続している部分を前記半導体スタックの装置筐体への装着方向の手前側に位置させ、
    前記積層導体の装置筐体の手前側の部分を分割構成にして、締結手段により着脱可能な状態で固定したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液冷式電力変換装置。
  7. 前記半導体スタックと装置筐体奥側に設置された直流電源接続のための主回路配線部との電気接続は、装置筐体の奥側に大電流コネクタを設け、前記半導体スタックの装置筐体へ手前側からの装着により嵌合することで接続する構造にしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液冷式電力変換装置。
  8. 前記装置筐体の相対する2側面を装置点検面とし、
    当該装置筐体へ前記半導体スタックの装着を行う側の第1の装置点検面に対し反対側となる第2の装置点検面側に、前記半導体スタックとフィルタコンデンサとの接続のための前記積層導体を設置し、
    前記半導体スタックとフィルタコンデンサとを同じ方向に装着し、
    前記半導体スタックとフィルタコンデンサとの双方とも前記積層導体に対して締結手段により電気接続したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液冷式電力変換装置。
  9. 前記装置筐体の装置手前側の1側面を装置点検面とし、
    前記装置筐体の奥側に、前記半導体スタックとフィルタコンデンサとの接続のための前記積層導体を設置し、
    前記半導体スタックとフィルタコンデンサとを同じ方向で装着し、
    前記半導体スタックとフィルタコンデンサとの双方とも前記積層導体に対して大電流コネクタにより電気接続したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液冷式電力変換装置。
  10. 前記半導体スタックの挿入方向の奥側における前記装置筐体側の積層導体の背面に、相コンデンサを各相単位で接続したことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の液冷式電力変換装置。
  11. 前記積層導体の直流電源正極側と直流電源負極側となる導体部分を、前記半導体スタック側では各相毎に分離してフィルタコンデンサ側に並走する構造にしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液冷式電力変換装置。
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