JP4075702B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は,電力変換回路の一部を構成する電子部品と,該電子部品を冷却するための冷却チューブとを有する電力変換装置に関する。
【0002】
【従来技術】
従来より,インバータ回路,昇降圧回路等の電力変換回路の一部を構成する電子部品を冷却するための冷却装置を備えた電力変換装置がある(特許文献1,特許文献2参照)。
上記電子部品としては,IGBT等の半導体素子を内蔵した半導体モジュールや,コンデンサ,インダクター(リアクトル)等がある。上記電力変換装置においては,これらの各電子部品に大きな電流が流れて温度上昇を招くため,正常な作動を確保すべく上記各電子部品を冷却する必要がある。
そこで,上記のごとく,上記電力変換装置には,冷却装置を設けている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−34268号公報
【特許文献2】
特開2002−43782号公報
【0004】
【解決しようとする課題】
しかしながら,上記電力変換装置に冷却装置を配置すると,該冷却装置が大きなスペースを占めることとなり,発熱する電子部品の全てに対応して冷却装置を配設するには大きなスペースが必要となる。
そのため,電力変換装置の大型化が余儀なくされるという問題がある。特に,大電流を必要とする場合には,より大きな冷却機能を確保すべく冷却装置の大きさを大きくする必要があるため,かかる問題が顕著となる。
【0005】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,装置の小型化が容易であり,かつ電子部品の冷却を充分に行うことができる電力変換装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題の解決手段】
第1の発明は,電力変換回路の一部を構成する第1電子部品及び第2電子部品と,上記第1電子部品を挟持するように並列配置されると共に冷却媒体を流通させるチューブ内冷媒流路を有する複数の冷却チューブと,該複数の冷却チューブの上記チューブ内冷媒流路に冷却媒体を供給するための供給ヘッダ部と,上記チューブ内冷媒流路から上記冷却媒体を排出するための排出ヘッダ部とを有する電力変換装置であって,
該電力変換装置は,上記第2電子部品を冷却するための冷却プレートを有しており,該冷却プレートの内部には,上記チューブ内冷媒流路と連通したプレート内冷媒流路が形成されており,
かつ,上記冷却プレートは,上記第2電子部品を固定するための固定プレートよりなり,
また,上記プレート内冷媒流路は,上記冷却プレートの一方の面に形成した溝と,該溝を形成した面に固定されると共に上記電力変換装置のケーシングの一部を構成する平板状プレートとによって形成されていることを特徴とする電力変換装置にある(請求項1)。
【0007】
次に,本発明の作用効果につき説明する。
上記電力変換装置は,上記第2電子部品を冷却するための上記冷却プレートを有する。そして,該冷却プレートは上記固定プレートよりなり,これに上記第2電子部品が固定されているため,該第2電子部品を充分に冷却することができる。また,上記第1電子部品は,上記冷却チューブによって挟持され,その挟持された2面から放熱することができるため,上記第1電子部品を充分に冷却することができる。
【0008】
また,上記冷却プレートは,上記第2電子部品を固定するための上記固定プレートよりなるため,電力変換装置の小型化が容易となる。即ち,上記固定プレートを上記冷却プレートとして用いることにより,上記第2電子部品の冷却手段を別途組み込む必要がない。それ故,上記電力変換装置の構成部品を少なくすることができ,装置の小型化が容易となる。
【0009】
また,上記第2電子部品を冷却するための冷却プレートのプレート内冷媒流路は,上記第1電子部品を冷却するための冷却チューブのチューブ内冷媒流路と連通している。これにより,上記チューブ内冷媒流路を流れる冷却媒体が,上記プレート内冷媒流路にも流れるよう構成されている。それ故,上記第1電子部品と第2電子部品との双方を冷却するために,冷却媒体を個別に循環させる必要がなく,ポンプ等の循環手段を個別に設ける必要がない。従って,上記第1電子部品及び第2電子部品の冷却手段を簡単な構成にすることができ,ひいては電力変換装置の小型化が容易となる。
【0010】
以上のごとく,本発明によれば,装置の小型化が容易であり,かつ電子部品の冷却を充分に行うことができる電力変換装置を提供することができる。
【0011】
第2の発明は,電力変換回路の一部を構成する第1電子部品及び第2電子部品と,上記第1電子部品を挟持するように並列配置されると共に冷却媒体を流通させるチューブ内冷媒流路を有する複数の冷却チューブと,該複数の冷却チューブの上記チューブ内冷媒流路に冷却媒体を供給するための供給ヘッダ部と,上記チューブ内冷媒流路から上記冷却媒体を排出するための排出ヘッダ部とを有する電力変換装置であって,
該電力変換装置は,上記第2電子部品を冷却するための冷却プレートを有しており,該冷却プレートの内部には,上記チューブ内冷媒流路と連通したプレート内冷媒流路が形成されており,
かつ,上記冷却プレートは,上記電力変換装置を覆うケーシングの一部を構成しており,上記第2電子部品は上記冷却プレートに隣接配置されており,
また,上記プレート内冷媒流路は,上記冷却プレートの一方の面に形成した溝と,該溝を形成した面に固定されると共に上記ケーシングの一部を構成する平板状プレートとによって形成されていることを特徴とする電力変換装置にある(請求項2)。
【0012】
上記電力変換装置は,上記第2電子部品が隣接配置された上記冷却プレートを有するため,上記第2電子部品を充分に冷却することができる。また,上記第1の発明と同様に,上記第1電子部品は上記冷却チューブによって挟持され,その挟持された2面から放熱することができるため,上記第1電子部品を充分に冷却することができる。
【0013】
また,上記冷却プレートは,上記ケーシングの一部を構成するため,電力変換装置の小型化が容易となる。即ち,上記ケーシングの一部を上記冷却プレートとして用いることにより,上記第2電子部品の冷却手段を別途組み込む必要がない。それ故,上記電力変換装置の構成部品を少なくすることができ,装置の小型化が容易となる。
【0014】
また,上記第2電子部品を冷却するための冷却プレートのプレート内冷媒流路は,上記第1電子部品を冷却するための冷却チューブのチューブ内冷媒流路と連通している。これにより,上記チューブ内冷媒流路を流れる冷却媒体が,上記プレート内冷媒流路にも流れるよう構成されている。それ故,上記第1電子部品と第2電子部品との双方を冷却するために,冷却媒体を個別に循環させる必要がない。従って,上記第1電子部品及び第2電子部品の冷却手段を簡単な構成にすることができ,ひいては電力変換装置の小型化が容易となる。
【0015】
以上のごとく,本発明によれば,装置の小型化が容易であり,かつ電子部品の冷却を充分に行うことができる電力変換装置を提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
上記第1の発明(請求項1)において,上記第1電子部品は,発熱量の大きい電子部品とし,上記第2電子部品は発熱量の比較的小さい電子部品とすることができる。これにより,発熱量の大きい上記第1電子部品はその両面から冷却チューブによって冷却することにより,冷却効率を大きくすることができる。
【0017】
また,上記固定プレートに対する上記第2電子部品の固定は,例えばボルト等の固定具によって行うことができる。
また,上記電力変換装置としては,例えば電気自動車用の走行モーターを制御するためのインバータ装置等がある。
【0018】
次に,上記第2の発明(請求項2)において,上記第2電子部品は,例えば,上記ケーシングに対して固定具によって固定されていてもよく,また,上記ケーシングの内側面に設けられた収容部等に収容されていてもよい。
【0019】
また,上記第2の発明(請求項2)において,上記冷却プレートは,直方体状の上記ケーシングの一面の全面を構成していることが好ましい(請求項3)。
この場合には,上記ケーシングの構成を簡略化することができ,製造容易な電力変換装置を得ることができる。
【0020】
また,上記第1の発明(請求項1)又は第2の発明(請求項2)において,上記第2電子部品は,上記冷却プレートにおける上記プレート内冷媒流路が形成された領域に対向配置されていることが好ましい(請求項4)。
この場合には,上記第2電子部品をより効率的に冷却することができる。
例えば,上記プレート内冷媒流路を上記冷却プレートにおける一部の領域に形成した場合,その一部の領域において,上記第2電子部品を上記冷却プレートに固定したり,接触配置したりする。
【0021】
また,上記電力変換装置は,上記第1電子部品に制御信号を入力する制御回路部と,上記第1電子部品によって制御される被制御電流が流れるパワー部とを有し,上記第1電子部品は半導体素子を内蔵した半導体モジュールであって,上記第2電子部品は上記パワー部を構成する電子部品とすることができる(請求項5)。
【0022】
この場合には,上記半導体モジュールと,上記パワー部の電子部品とを,それぞれ効率良く冷却することができる。即ち,上記電力変換装置において,上記半導体モジュールは発熱量が大きく,上記パワー部の電子部品は発熱量が比較的小さい。それ故,発熱量の大きい半導体モジュールを上記第1電子部品として,上記冷却チューブの間に配設して両面から冷却することにより,半導体モジュールの温度上昇を防ぐことができる。また,発熱量の比較的小さい上記パワー部の電子部品を上記第2電子部品として,上記冷却プレートに隣接配置して冷却することにより,第2電子部品の温度上昇を防ぐことができる。
なお,上記第2電子部品としては,例えば,コンデンサ,インダクター(リアクトル)等がある。
【0023】
また,上記冷却媒体は,上記チューブ内冷媒流路を通過した後,上記プレート内冷媒流路を通過するよう構成されていてもよい(請求項6)。
この場合には,上記冷却媒体は,上記第1電子部品を冷却した後,上記第2電子部品を冷却することとなる。それ故,第2電子部品を冷却する冷却媒体は,上記第1電子部品との熱交換を行った後の冷却媒体であるため,多少温度が上がっている。換言すれば,第1電子部品を冷却する冷却媒体は,第2電子部品の熱の影響を受けることなく,充分に温度の低いものとすることができる。それ故,上記第1電子部品の冷却効率を高くすることができる。
【0024】
従って,例えば,上記第1電子部品を発熱量の大きいものとし,第2電子部品を発熱量の比較的小さいものとすることにより,上記第1電子部品及び第2電子部品の温度上昇を効率よく防止することができる。特に,第1電子部品の発熱量が大きくても,充分その熱を吸収することができる。
【0025】
【実施例】
(実施例1)
本発明の実施例にかかる電力変換装置につき,図1〜図5を用いて説明する。上記電力変換装置1は,図1〜図5に示すごとく,電力変換回路の一部を構成する第1電子部品としての半導体モジュール21及び第2電子部品としてのコンデンサ22と,上記半導体モジュール21を挟持するように並列配置されると共に冷却媒体6を流通させるチューブ内冷媒流路31を有する複数の冷却チューブ3とを有する。また,該複数の冷却チューブ3の上記チューブ内冷媒流路31に冷却媒体6を供給するための供給ヘッダ部41と,上記チューブ内冷媒流路31から上記冷却媒体6を排出するための排出ヘッダ部42とが設けてある。
【0026】
該電力変換装置1は,上記コンデンサ22を冷却するための冷却プレート5を有している。該冷却プレート5の内部には,図4,図5に示すごとく,上記冷却チューブ3のチューブ内冷媒流路31と連通したプレート内冷媒流路51が形成されている。
そして,上記冷却プレート5は,上記コンデンサ22を固定するための固定プレート11よりなる。
上記第2電子部品としては,コンデンサ22の他にインダクター(リアクトル)等を同様に配設することもできる。
【0027】
上記電力変換装置1は,IGBT等の半導体素子を内蔵した上記半導体モジュール21に制御信号を入力する制御回路部と,上記半導体モジュール21によって制御される被制御電流が流れるパワー部とを有し,上記コンデンサ22は上記パワー部の一部を構成している。
【0028】
上記コンデンサ22は,図5に示すごとく,上記冷却プレート5における上記プレート内冷媒流路51が形成された領域に対向配置されている。
上記コンデンサ22は,上記冷却プレート5に対して,ボルト15によって固定されている。
【0029】
また,上記冷却プレート5におけるプレート内冷媒流路51は,図4に示すごとく,上記排出ヘッダ部42との接続部52から,上記コンデンサ22を取り付けた部分を通過して,冷媒出口54に繋がるように形成してある。また,図5に示すごとく,上記プレート内冷媒流路51は,上記冷却プレート5の一方の面に切削加工(鋳造やプレスでもよい)した溝と,該溝を形成した面に対してボルト15によって固定された平板状プレート12とによって形成されている。本例においては,上記平板状プレート12が電力変換装置1のケーシング13の一部を構成している。
【0030】
図1〜図3に示すごとく,上記供給ヘッダ部41と上記排出ヘッダ部42とには,複数の上記冷却チューブ3が連結されており,複数の該冷却チューブ3の間に形成された複数の間隙には,それぞれ2個の上記半導体モジュール21が配設されている。
そして,上記複数の半導体モジュール21を挟持した複数の冷却チューブ3は,冷却プレート5である固定プレート11における,コンデンサ22(第2電子部品)が固定された面と同一面側に固定されている。また,図5に示すごとく,上記ケーシング13によって,上記半導体モジュール21,コンデンサ22,冷却チューブ3等,電力変換装置1の構成要素が覆われている。
【0031】
上記冷却媒体6は,上記冷却チューブ3のチューブ内冷媒流路31を通過した後,上記冷却プレート5のプレート内冷媒流路51を通過するよう構成されている。
即ち,上記冷却媒体6は,上記冷却プレート5に設けられた冷媒入口53から,供給ヘッダ部41に導入される。該供給ヘッダ部41に導入された上記冷却媒体6は,上記複数の冷却チューブ3にそれぞれ供給され,上記半導体モジュール21との間で熱交換することにより,該半導体モジュール21を冷却する。
【0032】
その後,上記冷却媒体6は,上記排出ヘッダ部42へ送られ,上記接続部52を介して上記冷却プレート5におけるプレート内冷媒流路51に導入される。この冷却プレート5のプレート内冷媒流路51に導入された冷却媒体6は,上記コンデンサ22との間で熱交換することにより,該コンデンサ22を冷却する。
そして,上記冷却媒体6は,上記冷媒出口54から排出される。
【0033】
上記供給ヘッダ部41及び上記排出ヘッダ部42は,長さ方向に伸縮可能なベローズパイプ411,421によって,上記複数の冷却チューブ3の一端部及び他端部をそれぞれ連結することにより形成されている。そして,上記半導体モジュール21を冷却チューブ3の間に挟持する際には,上記供給ヘッダ部41及び排出ヘッダ部42のベローズパイプ411,421を伸ばした状態で半導体モジュール21を冷却チューブ3の間に配置した後,ベローズパイプ411,421を縮めることにより,半導体モジュール21を冷却チューブ3によって挟持する。
【0034】
また,上記半導体モジュール21は,外部端子として,主電極端子211と制御電極端子212とを互いに反対方向に突出して形成してある。そして,上記半導体モジュール21を冷却チューブ3の間に配設するに当っては,図2,図3に示すごとく,主電極端子211及び制御電極端子212が,上記冷却チューブ3から突出するようにする。
【0035】
上記電力変換装置1としては,例えば電気自動車用の走行モーターを制御するためのインバータ装置等がある。
なお,図1〜図5においては,電力変換装置1の構成要素を適宜省略して記載してある。
【0036】
次に,本例の作用効果につき説明する。
上記電力変換装置1は,上記コンデンサ22を冷却するための上記冷却プレート5を有する。そして,該冷却プレート5は上記固定プレート11よりなり,これに上記コンデンサ22が固定されているため,該コンデンサ22を充分に冷却することができる。また,上記半導体モジュール21は,上記冷却チューブ3によって挟持され,その挟持された2面から放熱することができるため,上記半導体モジュール21を充分に冷却することができる。
【0037】
また,上記冷却プレート5は,上記コンデンサ22を固定するための上記固定プレート11よりなるため,電力変換装置1の小型化が容易となる。即ち,上記固定プレート11を上記冷却プレート5として用いることにより,上記コンデンサ22の冷却手段を別途組み込む必要がない。それ故,上記電力変換装置1の構成部品を少なくすることができ,装置の小型化が容易となる。
【0038】
また,上記コンデンサ22を冷却するための冷却プレート5のプレート内冷媒流路51は,上記半導体モジュール21を冷却するための冷却チューブ3のチューブ内冷媒流路31と連通している。そして,上記チューブ内冷媒流路31を流れる冷却媒体6が,上記プレート内冷媒流路51にも流れるよう構成されている。
【0039】
それ故,上記半導体モジュール21とコンデンサ22との双方を冷却するために,冷却媒体6を個別に循環させる必要がなく,ポンプ等の循環手段を個別に設ける必要がない。従って,上記半導体モジュール21及びコンデンサ22の冷却手段を簡単な構成にすることができ,ひいては電力変換装置1の小型化が容易となる。
【0040】
また,図5に示すごとく,上記コンデンサ22は,上記冷却プレート5における上記プレート内冷媒流路51が形成された領域に対向配置されているため,コンデンサ22をより効率的に冷却することができる。
また,上記電力変換装置1においては,上記半導体モジュール21は発熱量が大きく,上記コンデンサ22は発熱量が比較的小さい。そのため,上記のごとく,発熱量の大きい半導体モジュール21を上記冷却チューブ3の間に配設して両面から冷却し,発熱量の比較的小さいコンデンサ22を上記冷却プレート5に隣接配置して冷却することにより,上記半導体モジュール21とコンデンサ22との双方の温度上昇を効果的に防ぐことができる。
【0041】
また,上記冷却媒体6は,上記冷却チューブ3のチューブ内冷媒流路31を通過した後,上記冷却プレート5のプレート内冷媒流路51を通過するよう構成されている。そのため,上記冷却媒体6は,上記半導体モジュール21を冷却した後,上記コンデンサ22を冷却することとなる。それ故,コンデンサ22を冷却する冷却媒体6は,上記半導体モジュール21との熱交換を行った後の冷却媒体6であるため,多少温度が上がっている。
【0042】
換言すれば,半導体モジュール21を冷却する冷却媒体6は,コンデンサ22の熱の影響を受けることなく充分に温度の低いものとすることができる。それ故,上記半導体モジュール21の冷却効率を高くすることができる。
従って,発熱量の大きい上記半導体モジュール21と,発熱量の比較的小さいコンデンサ22との双方の温度上昇を効率よく防止することができる。特に,半導体モジュール21の発熱量が大きくなっても,充分その熱を吸収することができる。
【0043】
以上のごとく,本例によれば,装置の小型化が容易であり,かつ電子部品の冷却を充分に行うことができる電力変換装置を提供しようとするものである。
【0044】
(実施例2)
本例は,図6に示すごとく,コンデンサ22等の第2電子部品を冷却するための冷却プレート5が,電力変換装置1を覆うケーシング13の一部を構成している電力変換装置1の例である。
即ち,上記冷却プレート5は,略直方体形状のケーシング13の一つの面を構成している。
【0045】
また,上記コンデンサ22は上記冷却プレート5に固定されている。従って,該冷却プレート5は,ケーシング13の一部を構成すると共に,コンデンサ22を固定するための固定プレート11をも構成している。
その他は,実施例1と同様である。
この場合にも,電力変換装置1の小型化が容易であり,かつ電子部品の冷却を充分に行うことができる。
その他,実施例1と同様の作用効果を奏する。
【0046】
(実施例3)
本例は,図7に示すごとく,コンデンサ22等の第2電子部品を冷却するための冷却プレート5が,電力変換装置1を覆うケーシング13の一部を構成している電力変換装置1の例である。
即ち,上記冷却プレート5は,略直方体形状のケーシング13の一つの面を構成している。
【0047】
また,上記コンデンサ22は,上記ケーシング13の内側であって冷却プレート5に隣接した部分に設けられた収容部14に収容されている。また,上記ケーシング13の上面は,該ケーシング13内に各電子部品を配設した後に固定されるカバー131によって構成されている。
その他は,実施例1と同様である。
この場合にも,電力変換装置1の小型化が容易であり,かつ電子部品の冷却を充分に行うことができる。
その他,実施例1と同様の作用効果を奏する。
【0048】
(実施例4)
本例は,図8,図9に示すごとく,コンデンサ22等の第2電子部品を冷却するための冷却プレート5を,冷媒入口53及び冷媒出口54と反対側に設けた例である。
また,上記冷却プレート5は,上記コンデンサ22を固定する固定プレート11よりなる。
この場合,上記冷却プレート5には,図9に示すようなプレート内冷媒流路51が形成され,第1接続部521において供給ヘッダ部41と接続され,第2接続部522において排出ヘッダ部42と接続される。
【0049】
そして,上記冷媒入口53より供給ヘッダ部41に導入された冷却媒体6は,上記複数の冷却チューブ3にそれぞれ供給されると共に,上記冷却プレート5のプレート内冷媒流路51にも供給される。
上記冷却チューブ3に供給された冷却媒体6は,上記半導体モジュール21との間で熱交換することにより,該半導体モジュール21を冷却する。また,上記冷却プレート5のプレート内冷媒流路51に供給された冷却媒体6は,上記コンデンサ22との間で熱交換することにより,該コンデンサ22を冷却する。
その後,上記冷却媒体6は,上記排出ヘッダ部42へ送られ,上記冷媒出口54から排出される。
その他は,実施例1と同様である。
【0050】
この場合にも,電力変換装置1の小型化が容易であり,かつ電子部品の冷却を充分に行うことができる。
その他,実施例1と同様の作用効果を奏する。
【0051】
(実施例5)
本例は,図10に示すごとく,実施例4と同様に,コンデンサ22等の第2電子部品を冷却するための冷却プレート5を,冷媒入口53及び冷媒出口54と反対側に設けた例である。
そして,本例においては,上記冷却プレート5は,上記コンデンサ22を固定する固定プレート11よりなると共に,ケーシング13の一部を構成する。
その他は,実施例4と同様である。
この場合にも,電力変換装置1の小型化が容易であり,かつ電子部品の冷却を充分に行うことができる。
その他,実施例1と同様の作用効果を奏する。
【0052】
(実施例6)
本例も,図11に示すごとく,実施例4と同様に,コンデンサ22等の第2電子部品を冷却するための冷却プレート5を,冷媒入口53及び冷媒出口54と反対側に設けた例である。
そして,本例においては,冷却プレート5が,略直方体形状のケーシング13の一つの面を構成している。
【0053】
また,上記コンデンサ22は,上記ケーシング13の内側であって冷却プレート5に隣接した部分に設けられた収容部14に収容されている。また,上記ケーシング13の上面は,該ケーシング13内に各電子部品を配設した後に固定されるカバー131によって構成されている。
その他は,実施例4と同様である。
この場合にも,電力変換装置1の小型化が容易であり,かつ電子部品の冷却を充分に行うことができる。
その他,実施例1と同様の作用効果を奏する。
【0054】
(実施例7)
本例は,図12に示すごとく,コンデンサ22等の第2電子部品を冷却するための冷却プレート5を,冷媒入口53及び冷媒出口54を配設した側と,その反対側との双方に設けた電力変換装置1の例である。
例えば,図12に示すごとく,冷媒入口53及び冷媒出口54を配設した側に,リアクトル23を冷却する冷却プレート5を設け,反対側の面に,コンデンサ22を冷却する冷却プレート5を設ける。
【0055】
上記2つの冷却プレート5は,それぞれリアクトル23を固定するための固定プレート11,コンデンサ22を固定するための固定プレート11よりなると共にケーシング13の一部を構成する。
その他は,実施例1と同様である。
この場合にも,電力変換装置1の小型化が容易であり,かつ電子部品の冷却を充分に行うことができる。
その他,実施例1と同様の作用効果を奏する。
【0056】
(実施例8)
本例も,図13に示すごとく,実施例7と同様に,冷却プレート5を,冷媒入口53及び冷媒出口54を配設した側と,その反対側との双方に設けた電力変換装置1の例である。
そして,上記冷却プレート5は,コンデンサ22又はリアクトル23を固定する固定プレート11よりなる。
その他は,実施例1と同様である。
この場合にも,電力変換装置1の小型化が容易であり,かつ電子部品の冷却を充分に行うことができる。
その他,実施例1と同様の作用効果を奏する。
【0057】
(実施例9)
本例も,図14に示すごとく,実施例7と同様に,冷却プレート5を,冷媒入口53及び冷媒出口54を配設した側と,その反対側との双方に設けた電力変換装置1の例である。
そして,本例においては,冷却プレート5が,略直方体形状のケーシング13の一つの面を構成している。
【0058】
また,コンデンサ22及びリアクトル23,上記ケーシング13の内側であって冷却プレート5に隣接した部分に設けられた収容部14に収容されている。また,上記ケーシング13の上面は,該ケーシング13内に各電子部品を配設した後に固定されるカバー131によって構成されている。
その他は,実施例1と同様である。
この場合にも,電力変換装置1の小型化が容易であり,かつ電子部品の冷却を充分に行うことができる。
その他,実施例1と同様の作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,電力変換装置の主要部の平面図。
【図2】実施例1における,電力変換装置の主要部の斜視図。
【図3】実施例1における,電力変換装置の主要部の他の斜視図。
【図4】実施例1における,冷却プレートの正面説明図。
【図5】実施例1における,電力変換装置の断面説明図。
【図6】実施例2における,電力変換装置の断面説明図。
【図7】実施例3における,電力変換装置の断面説明図。
【図8】実施例4における,電力変換装置の断面説明図。
【図9】実施例4における,冷却プレートの正面説明図。
【図10】実施例5における,電力変換装置の断面説明図。
【図11】実施例6における,電力変換装置の断面説明図。
【図12】実施例7における,電力変換装置の断面説明図。
【図13】実施例8における,電力変換装置の断面説明図。
【図14】実施例9における,電力変換装置の断面説明図。
【符号の説明】
1...電力変換装置,
11...固定プレート,
13...ケーシング,
21...半導体モジュール,
22...コンデンサ,
23...リアクトル,
3...冷却チューブ,
31...チューブ内冷媒流路,
41...供給ヘッダ部,
42...排出ヘッダ部,
5...冷却プレート,
51...プレート内冷媒流路,
6...冷却媒体,

Claims (6)

  1. 電力変換回路の一部を構成する第1電子部品及び第2電子部品と,上記第1電子部品を挟持するように並列配置されると共に冷却媒体を流通させるチューブ内冷媒流路を有する複数の冷却チューブと,該複数の冷却チューブの上記チューブ内冷媒流路に冷却媒体を供給するための供給ヘッダ部と,上記チューブ内冷媒流路から上記冷却媒体を排出するための排出ヘッダ部とを有する電力変換装置であって,
    該電力変換装置は,上記第2電子部品を冷却するための冷却プレートを有しており,該冷却プレートの内部には,上記チューブ内冷媒流路と連通したプレート内冷媒流路が形成されており,
    かつ,上記冷却プレートは,上記第2電子部品を固定するための固定プレートよりなり,
    また,上記プレート内冷媒流路は,上記冷却プレートの一方の面に形成した溝と,該溝を形成した面に固定されると共に上記電力変換装置のケーシングの一部を構成する平板状プレートとによって形成されていることを特徴とする電力変換装置。
  2. 電力変換回路の一部を構成する第1電子部品及び第2電子部品と,上記第1電子部品を挟持するように並列配置されると共に冷却媒体を流通させるチューブ内冷媒流路を有する複数の冷却チューブと,該複数の冷却チューブの上記チューブ内冷媒流路に冷却媒体を供給するための供給ヘッダ部と,上記チューブ内冷媒流路から上記冷却媒体を排出するための排出ヘッダ部とを有する電力変換装置であって,
    該電力変換装置は,上記第2電子部品を冷却するための冷却プレートを有しており,該冷却プレートの内部には,上記チューブ内冷媒流路と連通したプレート内冷媒流路が形成されており,
    かつ,上記冷却プレートは,上記電力変換装置を覆うケーシングの一部を構成しており,上記第2電子部品は上記冷却プレートに隣接配置されており,
    また,上記プレート内冷媒流路は,上記冷却プレートの一方の面に形成した溝と,該溝を形成した面に固定されると共に上記ケーシングの一部を構成する平板状プレートとによって形成されていることを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項2において,上記冷却プレートは,直方体状の上記ケーシングの一面の全面を構成していることを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において,上記第2電子部品は,上記冷却プレートにおける上記プレート内冷媒流路が形成された領域に対向配置されていることを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において,上記電力変換装置は,上記第1電子部品に制御信号を入力する制御回路部と,上記第1電子部品によって制御される被制御電流が流れるパワー部とを有し,上記第1電子部品は半導体素子を内蔵した半導体モジュールであって,上記第2電子部品は上記パワー部を構成する電子部品であることを特徴とする電力変換装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において,上記冷却媒体は,上記チューブ内冷媒流路を通過した後,上記プレート内冷媒流路を通過するよう構成されていることを特徴とする電力変換装置。
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