JP2004096206A - 導波管・平面線路変換器、及び高周波回路装置 - Google Patents

導波管・平面線路変換器、及び高周波回路装置 Download PDF

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Abstract

【課題】組み立て工程を簡略化でき、しかも、信号線の位置決めを正確に行うことのできる導波管・平面線路変換器を提供すること。
【解決手段】導波管10aを有する筐体10と、一主面側に高周波信号を伝播する信号線11b、他主面側にグランド層11dが形成された導波管・平面線路変換基板11とを備え、導波管・平面線路変換基板11の信号線11bの一端部が、導波管10a内に突き出すように配置された導波管・平面線路変換器において、導波管・平面線路変換基板11を、導波管10aの開口面をふさいで筐体10の上面全体に配設する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は導波管・平面線路変換器、及び高周波回路装置に関し、より詳細にはマイクロ波やミリ波等の高周波の伝送モ−ドを変換することのできる導波管・平面線路変換器、及び高周波回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種のレ−ダ−式センサ、例えば車載用のレ−ダ−装置の送受信部には、高周波回路から送出される高周波信号を平面線路モ−ドから導波管モ−ドに変換してアンテナに出力したり、アンテナで受信した高周波信号を導波管モ−ドから平面線路モ−ドに変換して高周波回路に入力するために導波管・平面線路変換器が使用されている。
【0003】
図10は、従来の導波管・平面線路変換器を模式的に示した部分断面斜視図である。また、図11は、導波管・平面線路変換基板を模式的に示した図で、(a)は平面図、(b)は底面図を示している。
【0004】
図中50は金属製の筐体を示しており、筐体50の所定箇所には貫通孔からなる導波管50aが形成され、導波管50aの開口面上には、金属製のショ−ト蓋51が配設されている。導波管・平面線路変換基板52の突き出し部分の上面と、該上面と対向するショ−ト蓋51の内面との距離は、ショ−ト蓋51の内面が短絡面となるように概ねλ/4(ただし、λは導波管内におけるミリ波等の波長)に設定されている。
【0005】
また、筐体50の上面には、導波管・平面線路変換基板52が、その一端部が導波管50a内に突出る形態で配設されている。導波管・平面線路変換基板52の本体を構成する誘電体基板52aの上面には、高周波信号を伝播する信号線52bと、導波管50aの開口面上に配設されるパッチ部52cとが形成され、下面には、導波管50aへの突出部を除いてグランド層52dが形成されている。これら誘電体基板52a、信号線52b、パッチ部52c、及びグランド層52dを含んで導波管・平面線路変換基板52が構成されている。
【0006】
筐体50上面における導波管・平面線路変換基板52の他端部近傍には、高周波IC53が実装され、高周波IC53は電気的に信号線52bと接続されている。筐体50上面における高周波IC53周辺には、各種回路や配線が形成された配線基板54が実装されている。
【0007】
一方、筐体50の下面には、外部からの高周波を受信して、導波管50aに出力したり、導波管50aを伝送してきた高周波を外部に放射するための平面アンテナ55が配設されている。
【0008】
このような導波管・平面線路変換器においては、平面アンテナ55で受信した高周波(例えば、マイクロ波、ミリ波)は、導波管50a内を伝播して、ショ−ト蓋51の内面に到達して短絡する。すると、導波管・平面線路変換基板52のパッチ部52c付近で高周波電界は最大となり、導波管・平面線路変換基板52で効率よく、高周波の導波管モ−ドが平面線路モ−ドに変換され、平面線路モ−ドとなった高周波信号は、信号線52bを伝播して高周波IC53に伝達される。
【0009】
また一方、高周波IC53から出力された高周波信号は、平面線路モ−ドで導波管・平面線路変換基板52の信号線52bを伝播し、パッチ部52cにおいて平面線路モ−ドから導波管モ−ドに変換されて導波管50a内へ放射され、平面アンテナ55に伝達されるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の導波管・平面線路変換器では、導波管50aの開口サイズが非常に小さくなってきているため(例えば、76GHzのミリ波用では、2.54mm×1.27mm程度)、導波管50a内に突出して配置される導波管・平面線路変換基板52を小さな開口サイズに合わせて加工する必要があり、基板サイズを大きくすることができず、基板加工が複雑になってきている。また、導波管50aの開口面と、導波管・平面線路変換基板52のパッチ部52cとの精度の高い位置合わせが困難となってきており、位置ずれ等が生じると整合特性が劣下してしまい、高い変換効率が得られなくなってしまうという課題があった。
【0011】
また、導波管・平面線路変換基板52は、マイクロストリップラインを形成するために両面基板である必要があり、単独の部品として構成されているため、他の部品、例えば、配線基板54との共通化が図られておらず、筐体50の上面に形成される回路面積が大きくなり、装置の小型化に限界があった。
【0012】
また、従来の導波管・平面線路変換器では、金属製の筐体50が土台として使用され、コスト高となっており、また、軽量化を図ることが難しいという課題があった。
【0013】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、組み立て工程を簡略化でき、しかも、信号線の位置決めを正確に行うことのできる導波管・平面線路変換器を提供することを目的としている。
【0014】
また、部品点数を減らしてコスト削減を図ることができ、装置の軽量化及び小型化を図ることのできる高周波回路装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記目的を達成するために本発明に係る導波管・平面線路変換器(1)は、導波管を有する筐体と、一主面側に高周波信号を伝播する信号線、他主面側にグランド層が形成された導波管・平面線路変換基板とを備え、該導波管・平面線路変換基板の前記信号線の一端部が、前記導波管内に突き出すように配置された導波管・平面線路変換器において、前記導波管・平面線路変換基板が、前記導波管の開口面をふさいで前記筐体の上面全体に配設されていることを特徴としている。
【0016】
上記導波管・平面線路変換器(1)によれば、前記導波管・平面線路変換基板が、前記導波管の開口面をふさいで前記筐体の上面全体に配設されているので、前記導波管・平面線路変換基板の前記筐体への取り付けが容易となり、さらに前記信号線の一端部を前記導波管の開口面の所定位置に正確に配置でき、取り付け位置精度の高い組み立てが容易となり、組み立て工程の簡略化を図ることができる。
【0017】
また本発明に係る導波管・平面線路変換器(2)は、上記導波管・平面線路変換器(1)において、前記導波管・平面線路変換基板を介して前記導波管と対向する位置に蓋体が配設され、前記導波管・平面線路変換基板に、前記筐体と前記蓋体とを導通させるための複数個の第1のバイアホ−ルが形成されていることを特徴としている。
【0018】
上記導波管・平面線路変換器(2)によれば、これら第1のバイアホ−ルにより前記導波管・平面線路変換基板を通過する高周波が、前記第1のバイアホ−ルより外側の前記導波管・平面線路変換基板内へ漏れ出すことを阻止することができ、伝送特性の劣下を抑制することができる。
【0019】
また本発明に係る導波管・平面線路変換器(3)は、上記導波管・平面線路変換器(2)において、前記蓋体の本体が絶縁性部材で形成され、前記本体に前記第1のバイアホ−ルと各々接続される第2のバイアホ−ルと、これら第2のバイアホ−ルの上面と接続された導体層とが形成されていることを特徴としている。
【0020】
上記導波管・平面線路変換器(3)によれば、前記蓋体の本体が絶縁性部材で形成され、前記本体に形成された前記第2のバイアホ−ルと前記導体層とにより、前記導波管を伝播する高周波をショ−トさせることができ、効率の良いモ−ド変換を行う機能を損なうことなく、前記蓋体の軽量化を図ることができる。
【0021】
また本発明に係る高周波回路装置(1)は、一主面側に高周波信号を伝播する信号線と、他主面側に平面アンテナと直接接続可能なグランド層と、前記信号線と前記平面アンテナとの間で高周波を伝送するための導波路とが形成された高周波伝送基板を備えていることを特徴としている。
【0022】
上記高周波回路装置(1)によれば、前記平面アンテナと前記高周波伝送基板とを直接接続することができるので、従来使用されていた導波管が形成された金属製の筐体を必要としなくなり、装置の軽量化、コスト削減、さらに小型化を図ることができる。また、部品点数を減らすことができ、組み立て工程を少なくして、組み立て作業の簡略化を図ることができる。
【0023】
また本発明に係る高周波回路装置(2)は、上記高周波回路装置(1)において、前記高周波伝送基板が配線基板を含んで構成されていることを特徴としている。
【0024】
上記高周波回路装置(2)によれば、前記高周波伝送基板が、配線基板を含んで構成されているので、従来、異なる領域に配設されていた配線基板を前記高周波伝送基板と一体化することにより回路面積を小さくすることができ、装置の小型化が可能となる。
【0025】
また本発明に係る高周波回路装置(3)は、上記高周波回路装置(1)又は(2)において、前記導波路が前記高周波伝送基板の前記信号線の一端部の周囲に形成され、前記グランド層に接続された複数個の第3のバイアホ−ルにより形成されていることを特徴としている。
【0026】
上記高周波回路装置(3)によれば、これら第3のバイアホ−ルにより形成された導波路により、前記高周波伝送基板を通過する高周波が、これら第3のバイアホ−ルより外側の前記高周波伝送基板内へ漏れ出すことを阻止することができ、伝送特性の劣下を抑制することができる。
【0027】
また本発明に係る高周波回路装置(4)は、上記高周波回路装置(3)において、前記配線基板には、前記第3のバイアホ−ルに代えて内壁面に導体層が形成された貫通孔が形成されていることを特徴としている。
【0028】
上記高周波回路装置(4)によれば、前記導体層が形成された前記貫通孔が前記配線基板における導波路として機能するので、前記配線基板内への高周波の漏れ出しを確実に阻止することができ、伝送特性の劣下を抑制する効果を高めることができる。
【0029】
また本発明に係る高周波回路装置(5)は、上記高周波回路装置(1)〜(4)のいずれかにおいて、前記グランド層が前記平面アンテナのグランド層と共通化されていることを特徴としている。
【0030】
上記高周波回路装置(5)によれば、前記高周波伝送基板との接続面における前記平面アンテナのグランド層を前記高周波伝送基板の前記グランド層として利用することができ、前記高周波伝送基板の前記グランド層を形成しなくてもよく、さらに装置の薄型化、及び軽量化を図ることができる。
【0031】
また本発明に係る高周波回路装置(6)は、上記高周波回路装置(2)、(3)、又は(5)のいずれかにおいて、前記配線基板が前記信号線を挟んでその両側に配設され、該信号線を挟んで対向する前記配線基板の側壁面に導体層が形成されていることを特徴としている。
【0032】
上記高周波回路装置(6)によれば、前記導体層が形成された前記配線基板の側壁面により平面線路モ−ド以外の高周波信号をカットオフし、平面線路モ−ド以外の高周波信号の伝播を阻止して伝送特性の劣下を抑制することができる。また、前記配線基板が、前記信号線を挟んでその両側に配設されるので、回路面積を小さくすることができ、装置の小型化を図ることができる。
【0033】
また本発明に係る高周波回路装置(7)は、上記高周波回路装置(1)〜(6)のいずれかにおいて、前記高周波伝送基板の前記導波路の上部に該導波路をショ−トさせる蓋体が配設されていることを特徴としている。
【0034】
上記高周波回路装置(7)によれば、前記導波路を伝播する高周波の導波管モ−ドと前記高周波伝送基板の信号線を伝播する平面線路モ−ドとの変換を効率よく行うことができる。
【0035】
また本発明に係る高周波回路装置(8)は、上記高周波回路装置(7)において、前記蓋体の本体が絶縁性部材で形成され、前記本体に前記第3のバイアホ−ルと各々接続される第4のバイアホ−ルと、これら第4のバイアホ−ルの上面と接続された導体層とが形成されていることを特徴としている。
【0036】
上記高周波回路装置(8)によれば、前記蓋体の本体が絶縁性部材で形成され、前記本体に形成された前記第4のバイアホ−ルと前記導体層とにより、前記導波路を伝播する高周波をショ−トさせることができ、効率の良いモ−ド変換機能を損なうことなく、蓋体の軽量化を図ることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る導波管・平面線路変換器、及び高周波回路装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態(1)に係る導波管・平面線路変換器の要部を模式的に示した部分分解斜視図である。図2は、図1に示した導波管・平面線路変換器の組み立て状態におけるII−II線部分断面図である。
【0038】
図中10は、金属製の筐体を示しており、筐体10の所定箇所には貫通孔からなる導波管10aが形成されており、筐体10の下面には、図示していない平面アンテナが接続されるようになっている。
【0039】
導波管10aの開口面をふさいで筐体10の上面全体には、導波管・平面線路変換基板11が配設されている。導波管・平面線路変換基板11を構成する誘電体基板11aの上面には、高周波信号を伝播する信号線11bが形成され、信号線11bの一端部には、高周波を空間に放出するのに適した矩形形状のパッチ部11cが形成され、パッチ部11cは導波管10aの開口面上の所定位置に配置されるように形成されている。信号線11bの他端部は、図示していない高周波ICに接続されるようになっている。誘電体基板11aの下面には、導波管10aの開口部を除いてグランド層11dが形成されている。
【0040】
これら誘電体基板11a、信号線11b、パッチ部11c、グランド層11dを含んで導波管・平面線路変換基板11が構成されている。誘電体基板11aの形成材料としては、例えば、アルミナや窒化アルミニウム等のセラミックスやテフロン(登録商標)等、高周波特性に優れた材料を挙げることができる。
【0041】
また、誘電体基板11aには、筐体10と金属製のショ−ト蓋12とを導通させるための複数個のバイアホ−ル11eが形成されている。これらバイアホ−ル11eは、導波管10aの内壁面と同一面上に内接するように形成するのが好ましく、導波管10aを囲むように所定間隔を保って形成されている。前記所定間隔は、誘電体基板11aを通過する高周波がバイアホ−ル11eの間から誘電体基板11a側に漏れ出すのを阻止することのできる波長以下の大きさであればよく、その間隔は、小さい程望ましいが、誘電体基板11aにバイアホ−ル11eを近接して形成する技術により自ら限定されることとなる。
【0042】
また、導波管・平面線路変換基板11の上面には、導波管10aをショ−トさせる金属製のショ−ト蓋12が配設され、ショ−ト蓋12の底面部がバイアホ−ル11eの上面と接続されるようになっている。また、ショ−ト蓋12の一側面には信号線11bとショ−トしないように切り欠き12aが形成されている。また、導波管10a内の電界が強い位置に、パッチ部11cを配置することにより変換効率が高まるので、ショ−ト蓋12の短絡面(内面)とパッチ部11cとの距離は、λ/4(ただし、λは高周波の波長)に設定されている。
【0043】
このように構成された導波管・平面線路変換器においては、平面アンテナで受信された高周波は、導波管モ−ドで導波管10aと、誘電体基板11aのバイアホ−ル11eで形成された導波路とを伝播して、ショ−ト蓋12の内面に到達して短絡される。高周波の電界はパッチ部11b付近で最大となり、導波管・平面線路変換基板11で効率よく、導波管モ−ドがマイクロストリップラインの平面線路モ−ドに変換される。この平面線路モ−ドの高周波信号は信号線11cを伝播して高周波IC(図示せず)に伝達される。
【0044】
また一方、高周波ICから出力された高周波信号は、平面線路モ−ドで導波管・平面線路変換基板11の信号線11cを伝播し、パッチ部11eにおいて平面線路モ−ドから導波管モ−ドに変換されて、バイアホ−ル11eで形成された導波路及び導波管10a内へ放射され、平面アンテナに伝達されるようになっている。
【0045】
上記実施の形態(1)に係る導波管・平面線路変換器によれば、導波管・平面線路変換基板11が、導波管10aの開口面をふさいで筐体10の上面全体に配設されているので、導波管・平面線路変換基板11の筐体10への取り付けが容易となり、さらに信号線11bのパッチ部11cを導波管10aの開口面の所定位置に正確に配置でき、取り付け位置精度の高い組み立てが容易となり、組み立て工程の簡略化を図ることができる。
【0046】
また、複数個のバイアホ−ル11eにより導波管・平面線路変換基板11を通過する高周波が、バイアホ−ル11eより外側の導波管・平面線路変換基板11内へ漏れ出すことを阻止することができ、伝送特性の劣下を抑制することができる。
【0047】
図3は、実施の形態(2)に係る導波管・平面線路変換器の要部を模式的に示した部分断面図である。なお、断面箇所は、図2に示した実施の形態(1)に係る導波管・平面線路変換器と同一箇所であり、実施の形態(1)に係る導波管・平面線路変換器と同一機能を有する構成部品については、同一符号を付し、ここではその説明を省略することとする。
【0048】
実施の形態(2)に係る導波管・平面線路変換器が、実施の形態(1)に係る導波管・平面線路変換器と相違する点は、ショ−ト蓋22の構成にあり、実施の形態(1)では、ショ−ト蓋12が金属製であったのに対し、実施の形態(2)では、ショ−ト蓋22の本体22aが絶縁性部材で構成されている。
【0049】
導波管・平面線路変換基板11の上面には、導波管10aをショ−トさせるショ−ト蓋22が配設され、ショ−ト蓋22の本体22aは、絶縁性材料、例えば、導波管・平面線路変換基板11の誘電体基板11aと同じ、アルミナや窒化アルミニウム等のセラミックスやテフロン等を用いて形成され、本体22aの所定箇所には、導波管・平面線路変換基板11のバイアホ−ル11eと各々接続されるバイアホ−ル22bが形成され、本体22aの上面にはこれらバイアホ−ル22bの上面と接続された導体層22cが形成されている。
【0050】
上記実施の形態(2)に係る導波管・平面線路変換器によれば、ショ−ト蓋22の本体22aが絶縁性材料を用いて形成され、本体22aに形成されたバイアホ−ル22bと導体層22cとにより、導波管10aを伝送する高周波をシ−ルすることができ、効率の良い変換機能を損なうことなく、軽量化を図ることができる。
【0051】
図4は、実施の形態(3)に係る高周波回路装置の要部を模式的に示した部分分解斜視図である。図5は、図4に示した実施の形態(3)に係る高周波回路装置の組み立て状態におけるV−V線部分断面図である。但し、ここでは図1に示した導波管・平面線路変換器と同一機能を有する構成部品については、同一符号を付し、その説明を省略することとする。
【0052】
図1に示した実施の形態(1)に係る導波管・平面線路変換器では、導波管・平面線路変換基板11と平面アンテナ(図示せず)とが筐体10を介して接続されるようになっているのに対し、実施の形態(3)に係る高周波回路装置では、高周波伝送基板30が平面アンテナ31に直接接続されるようになっている点が相違している。
【0053】
高周波伝送基板30を構成する誘電体基板30aの上面には信号線30bが形成され、信号線30bの一端部は、高周波を空間に放出するのに適した矩形形状のパッチ部30cが形成され、パッチ部30cは導波管10aの開口面上の所定位置に配置されるように形成されている。信号線30bの他端部は、図示していない高周波ICに接続されるようになっている。また、誘電体基板30aの下面には、グランド層30dが形成されている。
【0054】
これら誘電体基板30a、信号線30b、パッチ部30c、グランド層30dを含んで高周波伝送基板30が構成されている。誘電体基板30aの形成材料としては、例えば、アルミナや窒化アルミニウム等のセラミックスやテフロン(登録商標)等、高周波特性に優れた材料を挙げることができる。
【0055】
また、パッチ部30cの周囲には、複数個のバイアホ−ル30eが所定間隔を保って形成されており、これら複数個のバイアホ−ル30eにより、高周波をシ−ルする導波路30fが形成されている。また、バイアホ−ル30eの下面は、グランド層30dに接続されているが、導波路30fの領域には、グランド層30dは形成されていない。
【0056】
導波路30fの面積は、伝送する高周波の特性に合わせて、適宜設定すればよく、前記所定間隔は、高周波がバイアホ−ル30eの間から誘電体基板30a側に漏れ出すのを阻止することのできる波長以下の大きさであればよく、その間隔は、小さい程望ましいが、誘電体基板30aにバイアホ−ル30eを近接して形成する技術により自ら限定されることとなる。
【0057】
高周波伝送基板30の下面には、高周波伝送基板30と略同形の平面アンテナ31が直接接続されている。平面アンテナ31には、種々の形態のものが採用可能であり、本実施の形態では、例えば、高周波伝送基板30のグランド層30dと対向する面に導波路30fの領域を除いて接地用導体板が形成され、該接地用導体板の下面に誘電体基板、アンテナ基板、誘電体基板、放射口導体板(いずれも図示せず)が順に積層されたトリプレ−ト構造の平面アンテナ31を採用することができる。
【0058】
前記アンテナ基板上には、電波の放出や受信を行うための矩形形状のパッチ部が電波の波長等を考慮して一定の規則で複数配置され、これらパッチ部が前記誘電体基板に電波を閉じ込め得る線幅等を考慮して一定の規則で結線されてアンテナパタ−ンが形成され、該アンテナパタ−ンの終端部が、導波路30f内の高周波伝送基板30のパッチ部30cと対向する位置に配置されるようになっている。前記アンテナパタ−ンの終端部の周囲には、導波路30fを形成する複数個のバイアホ−ル30eと各々接続される複数個のバイアホ−ル31aが所定間隔を保って形成されている。
【0059】
前記放射口導体板には、前記アンテナ基板上のパッチ部と各々対向する位置に矩形形状の放射口が形成されており、該放射口を通じて外部への電波の放射、または電波の入射が行われる。
【0060】
このような平面アンテナ31によれば、前記アンテナ基板を挟み込んだ前記誘電体基板を前記接地用導体板と前記放射口導体板とで挟み込むことで、前記誘電体基板に電波を閉じ込める形式で高周波が伝播される。
【0061】
また、高周波伝送基板30の上面には、導波路30fをシ−ルする金属製のショ−ト蓋32が配設され、ショ−ト蓋32の底面が、バイアホ−ル30eの上面と接続されている。
【0062】
このように構成された高周波回路装置においては、平面アンテナ31で受信された高周波は、導波管モ−ドで高周波伝送基板30のバイアホ−ル30eで形成された導波路30fを伝播して、ショ−ト蓋32の内面に到達して短絡される。高周波の電界はパッチ部30c付近で最大となり、高周波伝送基板30で効率よく、導波管モ−ドがマイクロストリップラインの平面線路モ−ドに変換され、この平面線路モ−ドに変換された高周波信号は、信号線30bを伝播して高周波IC(図示せず)に伝達される。
【0063】
また、高周波ICから出力された高周波信号は、平面線路モ−ドで高周波伝送基板30の信号線30bを伝播し、パッチ部30cにおいて平面線路モ−ドから導波管モ−ドに変換されて放射され、高周波伝送基板30のバイアホ−ル30eで形成された導波路30fを伝播して、平面アンテナ31に伝達され、外部に放射されるようになっている。
【0064】
上記実施の形態(3)に係る高周波回路装置によれば、平面アンテナ31と高周波伝送基板30とを直接接続することができるので、従来これらを実装する土台として使用されていた金属製の筐体を必要としなくなり、装置の軽量化、コスト削減、さらに小型化を図ることができる。また、部品点数を減らすことができ、組み立て工程を少なくして、組み立て作業の簡略化を図ることができる。
【0065】
また、複数個のバイアホ−ル30eにより形成された導波路30fにより、高周波伝送基板30を通過する高周波が、これらバイアホ−ル30eより外側の高周波伝送基板30内へ漏れ出すことを阻止することができ、伝送特性の低下を抑制することができる。
【0066】
また、高周波伝送基板30の導波路30fの上部には、バイアホ−ル30eの上面と接続され、導波路30fをショ−トさせるショ−ト蓋32が配設されているので、高周波の導波路30fを伝播する導波管モ−ドと高周波伝送基板30を伝播する平面線路モ−ドとの変換を効率よく行うことができる。
【0067】
なお、上記実施の形態(3)に係る高周波回路装置では、高周波伝送基板30にグランド層30dが形成されているが、別の実施の形態では、高周波伝送基板30にグランド層30dを形成せずに、平面アンテナ31の接地導体板(図示せず)を共通のグランドとして使用するようにしてもよい。かかる構成によれば、高周波伝送基板30との接続面における平面アンテナ31の接地導体板を高周波伝送基板30のグランド層として利用することができ、高周波伝送基板30のグランド層30dを形成しなくてもよく、さらに装置の薄型化、及び軽量化を図ることができる。
【0068】
図6は、実施の形態(4)に係る高周波回路装置の要部を模式的に示した部分断面図である。なお、断面箇所は、図5に示した実施の形態(3)に係る高周波回路装置と同一箇所であり、図5に示した高周波回路装置と同一機能を有する構成部品については、同一符号を付し、ここではその説明を省略することとする。
【0069】
実施の形態(4)に係る高周波回路装置が、図4、5に示した実施の形態(3)に係る高周波回路装置と相違する点は、高周波伝送基板30Aの構成にあり、実施の形態(3)では、高周波伝送基板30の本体が誘電体基板30aから構成されているのに対し、実施の形態(4)では、高周波伝送基板30Aの本体が誘電体基板30aと配線基板30g とから構成されている。
【0070】
高周波伝送基板30Aを構成する誘電体基板30aの上面には信号線30bとパッチ部30cとが形成され、誘電体基板30aの下面には、グランド層30dが形成されている。
誘電体基板30aにおけるパッチ部30cの周囲には、複数個のバイアホ−ル30eが所定間隔を保って形成されており、バイアホ−ル30eの下面は、グランド層30dに接続されている。
【0071】
誘電体基板30aの下面には、グランド層30dを介して多層構造の配線基板30g が配設されている。配線基板30g の形成材料としては、例えば、各種のセラミックスやテフロン(登録商標)等の高周波特性に優れた材料を挙げることができ、配線基板30g には、誘電体基板30a上に実装される高周波IC(図示せず)と接続する配線(図示せず)等が形成されている。
【0072】
また、配線基板30g には、誘電体基板30aに形成された複数個のバイアホ−ル30eと各々接続されるバイアホ−ル30hが形成されており、バイアホ−ル30eとバイアホ−ル30hとにより高周波をシ−ルする導波路30iが形成されている。配線基板30g の下面には、平面アンテナ31が直接接続されるようになっている。
【0073】
これら誘電体基板30a、信号線30b、パッチ部30c、グランド層30d、配線基板30g を含んで高周波伝送基板30Aが構成されている。
【0074】
このように構成された高周波回路装置においては、平面アンテナ31で受信された高周波は、導波管モ−ドで高周波伝送基板30Aのバイアホ−ル30h及びバイアホ−ル30eで形成された導波路30iを伝播して、ショ−ト蓋32の内面に到達して短絡される。高周波の電界はパッチ部30c付近で最大となり、高周波伝送基板30Aで効率よく、導波管モ−ドからマイクロストリップラインの平面線路モ−ドに変換され、この平面線路モ−ドの高周波信号は信号線30bを伝播して高周波IC(図示せず)に伝達される。
【0075】
また、高周波ICから出力された高周波信号は、平面線路モ−ドで高周波伝送基板30Aの信号線30bを伝播して、パッチ部30cで平面線路モ−ドから導波管モ−ドに変換されて放射され、高周波伝送基板30Aのバイアホ−ル30e及びバイアホ−ル30hで形成された導波路30iを伝播して、平面アンテナ31に伝達され、外部に放射されるようになっている。
【0076】
上記実施の形態(4)に係る高周波回路装置によれば、従来、異なる領域に配設されていた配線基板30g を誘電体基板30aと多層化させて高周波伝送基板30Aとして一体化させることができ、回路面積を小さくすることができ、装置の小型化を図ることができる。
【0077】
図7は、実施の形態(5)に係る高周波回路装置の要部を模式的に示した部分断面図である。なお、断面箇所は、図5に示した実施の形態(3)に係る高周波回路装置と同一箇所であり、図5に示した高周波回路装置と同一機能を有する構成部品については、同一符号を付し、ここではその説明を省略することとする。
【0078】
実施の形態(5)に係る高周波回路装置が、図6に示した実施の形態(4)に係る高周波回路装置と相違する点は、高周波伝送基板30Bの構成にあり、実施の形態(4)では、高周波伝送基板基板30Aを構成する配線基板30g にバイアホ−ル30hを形成して導波路30iを形成するようになっているのに対し、実施の形態(5)では、配線基板30g に、バイアホ−ル30hに代えて、内壁面に導体層30jが形成された貫通孔30kを形成し、貫通孔30kにより導波路30lが形成されている。
【0079】
高周波伝送基板30Bを構成する誘電体基板30aの上面には信号線30bとパッチ部30cとが形成され、誘電体基板30aの下面には、グランド層30dが形成されている。これら誘電体基板30a、信号線30b、パッチ部30c、グランド層30d、配線基板30g を含んで高周波伝送基板30Bが構成されている。
【0080】
誘電体基板30aにおけるパッチ部30cの周囲には、複数個のバイアホ−ル30eが所定間隔を保って形成されており、バイアホ−ル30eの下面は、グランド層30dに接続されている。
【0081】
誘電体基板30aの下面には、グランド層30dを介して配線基板30g が配設され、配線基板30g には、誘電体基板30a上に実装される高周波IC(図示せず)と接続する配線(図示せず)等の他に、貫通孔30kが形成されている。貫通孔30kの内壁には導体層30j(例えば、金属メッキ層)が形成されており、導体層30jは、誘電体基板30aに形成された複数個のバイアホ−ル30eと接続されるようになっている。バイアホ−ル30eと導体層30jが形成された貫通孔30kとにより高周波をシ−ルする導波路30lが形成されている。
高周波伝送基板30Bを構成する配線基板30g の下面には、平面アンテナ31が直接接続されるようになっている。
【0082】
このように構成された高周波回路装置においては、平面アンテナ31で受信された高周波は、導波管モ−ドで高周波伝送基板30Bの導体層30jとバイアホ−ル30eとで形成された導波路30lを伝播して、ショ−ト蓋32の内面に到達して短絡される。高周波の電界はパッチ部30c付近で最大となり、高周波伝送基板30Bで効率よく、導波管モ−ドがマイクロストリップラインの平面線路モ−ドに変換され、この平面線路モ−ドの高周波信号は信号線30bを伝播して高周波IC(図示せず)に伝達される。
【0083】
また、高周波ICから出力された高周波信号は、平面線路モ−ドで高周波伝送基板30Bの信号線30bを伝播して、パッチ部30cで平面線路モ−ドから導波管モ−ドに変換されて放射され、高周波伝送基板30Bのバイアホ−ル30eと導体層30jとで形成された導波路30lを伝播して、平面アンテナ31に伝達され、外部に放射されるようになっている。
【0084】
上記実施の形態(5)に係る高周波回路装置によれば、導体層30jが形成された貫通孔30kが配線基板30g における導波路30lとして機能するので、配線基板30g 内への高周波の漏れ出しを確実に阻止することができ、伝送特性の低下を抑制する効果を高めることができる。
【0085】
図8は、実施の形態(6)に係る高周波回路装置の要部を模式的に示した部分断面斜視図であり、高周波伝送基板30Cの誘電体基板30a上に形成された信号線30bの長さ方向に対して垂直に切断した部分を示している。
【0086】
実施の形態(6)に係る高周波回路装置の構成については、高周波伝送基板30Cを除いて図4、5に示した実施の形態(3)に係る高周波回路装置と同様であるため、異なる機能を有する高周波伝送基板30Cには異なる符号を付し、その他の同一機能を有する構成部品には、同一符号を付し、ここではその説明を省略することとする。
【0087】
高周波伝送基板30Cを構成する誘電体基板30aの上面には信号線30bとパッチ部(図示せず)とが形成され、さらにショ−ト蓋(図示せず)の配置領域を除く、信号線30bを挟んでその両側に多層の配線基板30g が配設され、信号線30bを挟んで対向する配線基板30g の側壁面には、導体層30m(例えば、金属メッキ層)が形成されている。
誘電体基板30aの下面には、グランド層30dを介して平面アンテナ31が直接接続されるようになっている。
【0088】
上記実施の形態(6)に係る高周波回路装置によれば、導体層30mが形成された配線基板30g の側壁面により平面線路モ−ド以外の高周波信号をカットオフし、平面線路モ−ド以外の高周波信号の伝播を阻止して、伝送特性の劣下を抑制することができる。また、配線基板30g が、誘電体基板30a上の信号線30bを挟んでその両側に配設されるので、回路面積を小さくすることができ、装置の小型化を図ることができる。
【0089】
なお、上記実施の形態(6)に係る高周波回路装置では、図4、5に示した実施の形態(3)に係る高周波回路装置を構成する高周波伝送基板30の誘電体基板30aの上面に配線基板30g を配設する場合について説明したが、別の実施の形態では、図6、7に示した実施の形態(4)又は(5)に係る高周波回路装置を構成する高周波伝送基板30A又は30Bの誘電体基板30aの上面に配線基板30g を配設して、誘電体基板30aの上下に配線基板を配設することもできる。
【0090】
また、上記実施の形態(3)〜(6)に係る高周波回路装置では、高周波伝送基板の上面に配設されるショ−ト蓋32として、金属製のものを使用した場合について説明したが、金属製のショ−ト蓋32の代わりに、上記実施の形態(2)に係る導波管・平面線路変換基板において説明した本体が絶縁性材料を用いて形成されたショ−ト蓋22を採用してもよい。
【0091】
図9は、実施の形態(7)に係る高周波回路装置を構成する高周波伝送基板を示した図であり、(a)は平面部分断面斜視図、(b)は底面部分断面斜視図である。
【0092】
実施の形態(7)に係る高周波回路装置の構成については、ショ−ト蓋32が必要ない点と、高周波伝送基板30Dとを除いて図4、5に示した実施の形態(3)に係る高周波回路装置と略同様であるため、異なる機能を有する高周波伝送基板30Dには異なる符号を付し、その他の同一機能を有する構成部品には、同一符号を付し、ここではその説明を省略することとする。
【0093】
高周波伝送基板30Dを構成する誘電体基板30aの上面には信号線30bが形成され、信号線30bの一端部は、誘電体基板30aに形成されたバイアホ−ル30nを介して誘電体基板30aの底面に形成されたパッチ部30cと接続されている。さらに、誘電体基板30a上面の信号線30bの周囲には、ギャップgを介してグランド層30oが形成されており、グランド層30oは、信号線30bの一端部の周囲に所定間隔を保って形成されたバイアホ−ル30eを介して誘電体基板30aの下面に形成されているグランド層30dと接続されている。これら誘電体基板30a、信号線30b、グランド層30o、パッチ部30c、グランド層30dを含んで高周波伝送基板30Dが構成されている。
【0094】
上記実施の形態(7)に係る高周波回路装置によれば、高周波伝送基板30Dに形成されたバイアホ−ル30eとグランド層30oとにより、導波路30fを伝送する高周波をシ−ルすることができ、ショ−ト蓋32を必要としない高周波回路装置を構成することができ、装置の薄型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態(1)に係る導波管・平面線路変換器の要部を模式的に示した部分分解斜視図である。
【図2】図1に示した導波管・平面線路変換器の組み立て状態におけるII−II線部分断面図である。
【図3】実施の形態(2)に係る導波管・平面線路変換器の要部を模式的に示した部分断面図である。
【図4】実施の形態(3)に係る高周波回路装置の要部を模式的に示した部分分解斜視図である。
【図5】図4に示した高周波回路装置の組み立て状態におけるV−V線部分断面図である。
【図6】実施の形態(4)に係る高周波回路装置の要部を模式的に示した部分断面図である。
【図7】実施の形態(5)に係る高周波回路装置の要部を模式的に示した部分断面図である。
【図8】実施の形態(6)に係る高周波回路装置の要部を模式的に示した部分断面斜視図である。
【図9】実施の形態(7)に係る高周波回路装置の高周波伝送基板を模式的に示した図で、(a)は平面部分断面斜視図、(b)は底面部分断面斜視図である。
【図10】従来の導波管・平面線路変換器の要部を模式的に示した部分断面斜視図である。
【図11】従来の導波管・平面線路変換基板を模式的に示した図で、(a)は平面図、(b)は底面図である。
【符号の説明】
10 筐体
10a 導波管
11 導波管・平面線路変換基板
11b、30b 信号線
11c、30c パッチ部
11d、30d、30o グランド層
11e、22b、30e、30h、30n バイアホ−ル
12、22、32 ショ−ト蓋
30、30A、30B、30C、30D 高周波伝送基板
30f、30i、30l 導波路
30g 、30g 、30g  配線基板
22c、30j、30m 導体層
30k 貫通孔
31 平面アンテナ

Claims (11)

  1. 導波管を有する筐体と、
    一主面側に高周波信号を伝播する信号線、他主面側にグランド層が形成された導波管・平面線路変換基板とを備え、
    該導波管・平面線路変換基板の前記信号線の一端部が、前記導波管内に突き出すように配置された導波管・平面線路変換器において、
    前記導波管・平面線路変換基板が、前記導波管の開口面をふさいで前記筐体の上面全体に配設されていることを特徴とする導波管・平面線路変換器。
  2. 前記導波管・平面線路変換基板を介して前記導波管と対向する位置に蓋体が配設され、
    前記導波管・平面線路変換基板に、前記筐体と前記蓋体とを導通させるための複数個の第1のバイアホ−ルが形成されていることを特徴とする請求項1記載の導波管・平面線路変換器。
  3. 前記蓋体の本体が絶縁性部材で形成され、前記本体に前記第1のバイアホ−ルと各々接続される第2のバイアホ−ルと、これら第2のバイアホ−ルの上面と接続された導体層とが形成されていることを特徴とする請求項2記載の導波管・平面線路変換器。
  4. 一主面側に高周波信号を伝播する信号線と、
    他主面側に平面アンテナと直接接続可能なグランド層と、
    前記信号線と前記平面アンテナとの間で高周波を伝送するための導波路とが形成された高周波伝送基板を備えていることを特徴とする高周波回路装置。
  5. 前記高周波伝送基板が配線基板を含んで構成されていることを特徴とする請求項4記載の高周波回路装置。
  6. 前記導波路が前記高周波伝送基板の前記信号線の一端部の周囲に形成され、前記グランド層に接続された複数個の第3のバイアホ−ルにより形成されていることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の高周波回路装置。
  7. 前記配線基板には、前記第3のバイアホ−ルに代えて内壁面に導体層が形成された貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項6記載の高周波回路装置。
  8. 前記グランド層が前記平面アンテナのグランド層と共通化されていることを特徴とする請求項4〜7のいずれかの項に記載の高周波回路装置。
  9. 前記配線基板が前記信号線を挟んでその両側に配設され、該信号線を挟んで対向する前記配線基板の側壁面に導体層が形成されていることを特徴とする請求項5、6又は8のいずれかの項に記載の高周波回路装置。
  10. 前記高周波伝送基板の前記導波路の上部に該導波路をショ−トさせる蓋体が配設されていることを特徴とする請求項4〜9のいずれかの項に記載の高周波回路装置。
  11. 前記蓋体の本体が絶縁性部材で形成され、前記本体に前記第3のバイアホ−ルと各々接続される第4のバイアホ−ルと、これら第4のバイアホ−ルの上面と接続された導体層とが形成されていることを特徴とする請求項10記載の高周波回路装置。
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