JP4568235B2 - 伝送路変換器 - Google Patents
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Description
また、本発明では、誘電体導波路は、導波管の電力伝送方向の垂直断面を当該電力伝送方向に投影した投影領域の範囲の内側に形成されている。
更に、本発明では、主誘電体基板の導波管側に第1グランドパターンを備えるとともに、主誘電体基板の短絡端側に励振アンテナと同一平面にて対向する第2グランドパターンを備え、第1グランドパターンと第2グランドパターンとは、主誘電体基板内に設けられた導体部により電気的に接続されており、第1グランドパターンと第2グランドパターンとの励起アンテナと反対側の端部は、投影領域の外周より励起アンテナ側に向かって張り出して形成されるとともに、第2グランドパターンは、前記第1グランドパターンよりも励振アンテナ側に張り出して形成されている。
つまり、本発明では、上述した張り出しにより、励振アンテナと(該励振アンテナと)同一平面にて対向する第2グランドパターンとの間隔を調節することができる。これによって、誘電体導波路内にて2重共振を発生させ、電力伝送の周波数特性を広帯域特性にできる。
(3)請求項3の発明は、前記励振アンテナの入力部に、インピーダンス変成器を備えたことを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、前記励振アンテナの設置位置と前記誘電体導波路の短絡端との間隔が、伝送信号の誘電体導波路内波長の約1/4であることを特徴とする。
本発明は、平面線路を例示したものである。つまり、平面線路は、例えば、スロット線路、コプレナ線路、ストリップ線路、マイクロストリップ線路、トリプレート型の線路など、誘電体基板上に形成されるものであれば何でもよいが、特に、構造が簡単なマイクロストリップ線路であることが望ましい。
本発明は、主誘電体基板の構成を例示したものである。例えば前記各誘電体基板の表面には、導体パターン等が形成され、各導体パターンは、スルーホールやビアにより接続できる。
本発明は、短絡側誘電体基板の構成を例示したものである。例えば前記各誘電体基板の表面には、グランドパターン等が形成され、各グランドパターンは、スルーホールやビアにより接続できる。尚、例えば、最外層の誘電体基板の外側にグランドパターンが形成されている場合には、このグランドパターンにて誘電体導波路が短絡することになる。
なお、下記の第3実施形態が、本発明(請求項1)の内容を例示しており、第1、2、4〜7実施形態は、本発明の構成の一部を含む参考例又は本発明に加えることができる構成を含む参考例である。
[第1実施形態]
図1は、本発明が適用されたマイクロストリップ線路−導波管変換器(以下、「MSL−WG変換器」と称する。)の構造を分解して示す分解斜視図、図2(a)〜(c)は、MSL−WG変換器を電力伝送方向(軸方向)に垂直に破断した断面を示す説明図、図2(d)は、MSL−WG変換器を軸方向に破断した説明図である。但し、図1,2において、誘電体基板の厚さや誘電体基板上に形成されたパターンの厚さは、図面を見易くして構造を理解し易くするために、実際のものより強調(厚く)して示している(以下同様)。
ここで、誘電体導波路内波長(λp)は導波管内波長(λ)とは異なり、誘電体の種類により定まっている。具体的には、下記式(1)により求めることができる。
λp=λo/√(εγ−(λo/2Ae)2) ・・・(1)
但し、εγ:比誘電率、Ae:導波管の横断面の長径、λo:自由空間波長
尚、前記第3グランドパターン13が、前記誘電体導波路の短絡端であり、その短絡端から導波管励起アンテナ29までの所定間隔sは、伝送信号(設計周波数)の誘電体導波路内波長をλpとして、s≒λp/4となるように設定されている。
この導波管励起アンテナ29は、第1誘電体基板21の後端側の表面に形成されており、図2(b)に示す様に、その先端と開口部19の下端との間の間隔は、所定の特性を得るために、所定の設定長lに設定されている。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明するが、前記第1実施形態と同様な内容の説明は省略する。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明するが、前記第1実施形態と同様な内容の説明は省略する。
図4に示す様に、本実施形態では、第2グランドパターン43は、前記第1実施形態の第2グランドパターンより下方(導波管45の貫通孔47の内部側)に、大きく張り出している。
また、第1グランドパターン41の張出部分41aは、突出量p1だけ内部側(同図下方)に突出している。これによって、導波管45が内部側に多少ずれて固定されたとしても、導波管励振アンテナ49と第1グランドパターン41との間隔gは全く変化しないため、安定した変換特性を得ることができるという利点がある。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明するが、前記第1実施形態と同様な内容の説明は省略する。
図5(d)に示す様に、本実施形態では、平面線路51と導波管励振アンテナ53とが異なる平面に形成されている。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態について説明するが、前記第1実施形態と同様な内容の説明は省略する。
図6(e)に示す様に、本実施形態では、第1誘電体基板81以外に、第2、第3誘電体基板83、85を備えている。尚、この第2、3誘電体基板83、85が、短絡側誘電体基板に相当する。
つまり、導波管励振アンテナ103は、第1誘電体基板81の後端側(同図左側)にて、第2グランドパターン89と同一平面に形成されているが、平面線路101は、第3誘電体基板85の後端側にて、第4グランドパターン93と同一平面に形成され、平面線路101と導波管励振アンテナ103とは、スルーホール(又はビア)105にて、電気的に接続されている。
[第6実施形態]
次に、第6実施形態について説明するが、前記第1実施形態と同様な内容の説明は省略する。
本実施形態では、前記第1実施形態の図2(a)に示す給電パターンを変更したものである。
[第7実施形態]
次に、第7実施形態について説明するが、前記第1実施形態と同様な内容の説明は省略する。
図8に示す様に、本実施形態は、前記第1〜第6実施形態のMSL−WG変換器とは異なり、導波管141は、セラミックス製の誘電体基板143を挟んで一体に固定される短絡用部分導波管145と伝送用部分導波管157とで構成されている。
5、35、45、141…導波管
3、55、81、121…第1誘電体基板
7、59、83…第2誘電体基板
9、31、41、69、87、153…第1グランドパターン
11、43、57、89、123…第2グランドパターン
13、61、91…第3グランドパターン
15、37、47…貫通孔(中空部)
21、125…給電線パターン
27、51、101、127、149…平面線路(マイクロストリップ線路)
29、39、49、53、151、103、129、151…導波管励振アンテナ
85…第3誘電体基板
93…第4グランドパターン
131…インピーダンス変成器
143…誘電体基板、
145…短絡用部分導波管
147…伝送用部分導波管
Claims (9)
- 主誘電体基板と、
前記主誘電体基板の一方の表面側に取り付けられた導波管と、
前記主誘電体基板の他方の表面側に積層された短絡側誘電体基板と、
前記主誘電体基板及び前記短絡側誘電体基板に形成され、一端が短絡された誘電体導波路と、
前記主誘電体基板又は前記短絡側誘電体基板に設けられた平面線路と、
前記平面線路に電気的に接続されると共に、前記誘電体導波路の短絡端から所定間隔だけ離れた誘電体導波路内部のアンテナ設定位置に配置された励振アンテナと、
を備え、
前記導波管及び前記誘電体導波路により伝送される電力と、前記励振アンテナにより伝送される電力とを相互に変換する伝送路変換器において、
前記誘電体導波路は、前記導波管の電力伝送方向の垂直断面を当該電力伝送方向に投影した投影領域の範囲の内側にあり、
前記主誘電体基板の前記導波管側の表面に第1グランドパターンを備えるとともに、前記主誘電体基板の前記短絡端側の表面に前記励振アンテナと同一平面にて対向する第2グランドパターンを備え、
前記第1グランドパターンと前記第2グランドパターンとは、前記主誘電体基板内に設けられた導体部により電気的に接続されており、
前記第1グランドパターンと前記第2グランドパターンとの前記励起アンテナと反対側の端部は、前記投影領域の外周より前記励起アンテナ側に向かって張り出して形成されるとともに、
前記第2グランドパターンは、前記第1グランドパターンよりも前記励振アンテナ側に張り出して形成されることを特徴とする伝送路変換器。 - 前記誘電体導波路は、前記導体部により囲まれていることを特徴とする請求項1に記載の伝送路変換器。
- 前記励振アンテナの入力部に、インピーダンス変成器を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の伝送路変換器。
- 前記励振アンテナの設置位置と前記誘電体導波路の短絡端との間隔が、伝送信号の誘電体導波路内波長の約1/4であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の伝送路変換器。
- 前記平面線路は、マイクロストリップ線路であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の伝送路変換器。
- 前記主誘電体基板は、複数の誘電体基板が積層されたものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の伝送路変換器。
- 前記短絡側誘電体基板は、複数の誘電体基板が積層されたものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の伝送路変換器。
- 前記平面線路と前記励振アンテナとが、前記電力伝送方向において異なる位置にあり、前記平面線路と前記励振アンテナとが導体部により電気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の伝送路変換器。
- 前記第1グランドパターンは、少なくとも前記平面線路側の端部が、前記投影領域の外周より内側に張り出して形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の伝送路変換器。
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