JP2004094343A - 電子機器の拡張モジュール - Google Patents

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川口 将顧
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Abstract

【課題】拡張モジュールを電子機器に追加する際の物理的な制約を少なくなる。
【解決手段】電子機器22に接続して機能を追加することが可能な第1の拡張モジュール12aであって、第1コネクタと、第1のコネクタとは異なる位置に設けられ、第2の拡張モジュール21aと接続可能な第2コネクタとを有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器の拡張技術に関し、特に電子機器の拡張モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子機器に拡張モジュールを追加する場合には、拡張モジュールを追加する位置(場所)が物理的に限られていた。拡張モジュールは、一般的に本体の拡張用スロット(PCカードスロットやPCIスロットなど)に接続する。本体と拡張モジュールとの間のアクセスは、本体側でのみ制御可能であった。
【0003】
特開2001−75745号公報「情報処理装置、半導体メモリ装着用アダプター」は、メモリーカードを挿入することができるPCカードを記載している。上記公報に記載の技術は、図14に示すように、PCカードとは形状の異なる小型記憶媒体(スマートメディア2)をPCカード内に装着し、この状態で例えばパーソナルコンピュータ(PC)のPCカードスロットにPCカードコネクタ3aを介してPCカードを挿入することにより、PCカードスロットに直接挿入することができないスマートメディア2等の小型記憶媒体を利用できるようにしたものである。上記技術を用いると、PCカードに小型記憶媒体を駆動させるためのドライバを搭載するのではなく、PC本体側に種々の記憶媒体に対応可能なドライバを搭載させることにより、PCカードの機能をシンプルにし、コストを抑えることができる。
【0004】
特開2000−29580号公報に記載の「メモリーカード用アダプター」は、例えば、図15に示すように、メモリーカード挿入口14を有するアダプター11にイヤフォンジャック12とジャック端子13とを設け、アダプター11を介して、本体とその他の機器との間を接続するものである。
【0005】
特開平8−30355号公報に記載の「コンピュータ拡張モジュール装置」は、コンピュータを拡張する際に簡単に交換可能なICパック用モジュール式ホルダ110に関する装置である。図16に示すように、この装置110においては、1つの拡張用バス138(カード・アダプタ)に2つのシステム拡張モジュール112(第1論理カード)、114(第2論理カード)を取り付けることが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開2001−75745号公報に記載の装置(図14)は、同じ形状のモジュールを追加するものではない。加えて、PCカードは単にアダプターとしてのみ機能し、モジュール間のアクセス制御を考慮していないため、PCカードに対して更に他の機能を持ったPCカードを追加することはできない。
【0007】
特開2000−29580号公報に記載のアダプター11(図15)は、メモリーカード2のみを対象としており、汎用性が低い。またメモリーカード挿入口(スロット)14やコネクタを複数持つことも考慮はされているが、複数のメモリーカード2を制御することは考慮されていない。
【0008】
特開平8−30355「コンピュータ拡張モジュール装置」は、1つの拡張用バスには、2つのシステム拡張モジュール144のみを取り付けることができるが、本体側に専用の制御システムを持たせる必要がある。拡張モジュールに対応するシステムを本体側が持たない限り、2つの拡張モジュール144,144を使い分けることができず、汎用性に欠けている。
【0009】
すなわち、上記の一般的な電子機器において、拡張モジュールを追加する拡張スロットなどが既に他のモジュール等により塞がっていた場合には、上記特開2001−75745号公報に示されるように、拡張モジュールに対してメモリーカード等に代表される他の拡張モジュールを内部に挿入するシステムは存在するが、電子機器の1つの挿入口に対して同一形状のモジュールを複数追加することは出来なかった。また、モジュール間の連携を意図したモジュールを複数追加しても、双方の連携を考慮して制御可能なシステムを電子機器本体が持っていない限りモジュール間の連携を取ることは不可能であった。
本発明は、モジュールの追加の際に発生する上記諸問題を解決する新たな電子機器の拡張モジュールを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
モジュールを追加する際の物理的な制約を無くすために、モジュールに本体側コネクタと、他のモジュールに接続できる追加コネクタとを設ける。このモジュールの追加コネクタに他のモジュールを追加することにより、モジュール追加の物理的な制約を低減することができる。さらに、モジュール同士を結合できるようにし、この際に発生するモジュール間の制御の問題を解決するために、モジュールを指定して制御するシステムも提案する。本発明のモジュール追加コネクタは以下のような技術手段を提供する。
【0011】
本発明の一観点によれば、電子機器に直接又は間接に接続して機能を追加することが可能な第1の拡張モジュールであって、第1コネクタと、該第1のコネクタとは異なる位置に設けられ、第2の拡張モジュールと接続可能な第2コネクタとを有する第1の拡張モジュールが提供される。また、電子機器に直接又は間接に接続して機能を追加することが可能な第1の拡張モジュールであって、前記電子機器側の端部に形成される第1コネクタと、該第1のコネクタとは反対側の端部に設けられた第2のコネクタであって、前記第1のコネクタと同種の第3のコネクタを有する第2の拡張モジュールと接続可能な第2コネクタと有することを特徴とする第1の拡張モジュールが提供される。
【0012】
これらの技術手段によれば、電子機器に追加するモジュールにおいて、電子機器本体と接続するコネクタ以外の端に、他のモジュールを接続可能なコネクタを備えることによって、モジュールがこれ以上追加できない事態を回避可能とすることを特徴とする。また、複数のモジュールを接続した場合に、自分に該当する命令が無い場合は次のモジュールへ命令を送ることで全モジュールにアクセス可能なシステムを構築することによって、本体からの複数のモジュールの制御を可能とする。
【0013】
本発明の他の観点によれば、電子機器に(直接又は間接に)接続して機能を追加することが可能な第1の拡張モジュールであって、第1コネクタと、該第1のコネクタとは異なる位置に設けられ、第2の拡張モジュールと接続可能な第2コネクタと、前記第1コネクタ側又は前記第2コネクタ側からの処理命令を受けて、自己の拡張モジュールに対する命令であるか否かを判断する機能を有することを特徴とする第1の拡張モジュールが提供される。さらに、前記第2のコネクタに前記第2の拡張モジュールを接続した場合であって、前記処理命令が前記第1の拡張モジュールに対する処理命令でない場合に、前記第2の拡張モジュールに処理命令を送るスルー機能を有していることが好ましい。
【0014】
これらの技術手段によれば、複数のモジュールを接続した場合に、モジュールを指定してアクセス可能なシステムを構築することによって、複数モジュールによる無駄なチェックを減らすことを可能とすることを特徴とするものである。
さらに、前記第2のコネクタに前記第2の拡張モジュールを接続した場合に、前記処理命令が前記第1の拡張モジュールに対する処理命令である場合に、その処理命令を受けて前記第1の拡張モジュールが有する機能をアクティブにすることが好ましい。
【0015】
さらに、前記電子機器が、複数接続された拡張モジュールのいずれかを指定して発した処理命令を受けて、指定された拡張モジュールへのアクセスを可能にする機能を有するのが好ましい。さらに、前記電子機器に複数の拡張モジュールが接続された場合に、接続されている拡張モジュールの接続順と拡張モジュール種別とを対応させた作成したリストに基づいて、処理命令のアクセス先の拡張モジュールを指定するのが好ましい。
これらの技術手段によれば、複数のモジュールを接続した場合に、モジュールを指定してアクセス可能なシステムを備えた電子機器を構築することで、全てのモジュールにモジュール判別システムを搭載する無駄を省くことが可能となる。
【0016】
さらに、前記電子機器に複数の拡張モジュールが接続された場合に、接続されている拡張モジュールの接続順と拡張モジュール種別とを対応させた作成したリストに基づいて、処理命令のアクセス先の拡張モジュールを指定するのが好ましい。上記技術手段によれば、複数のモジュールを接続した場合に、接続されているモジュールのリストを構築するシステムにより、個別モジュールへのアクセスを容易にし、対応可能なモジュールが無い場合の判断も容易にする。
【0017】
また、前記リストは、前記電子機器又は前記拡張モジュールのいずれか一方が作成するのが好ましい。特に前記電気機器がリストを作成すれば、接続されているモジュールのリストを作成するシステムを備えた電子機器を構築することで、各々のモジュールがリスト作成機構を持つという無駄を省くことを可能とすることを特徴とするものである。前記拡張モジュールがリストを作成すれば、複数のモジュールを接続した場合に、モジュール間で相互にモジュールを指定してアクセス可能なシステムに、接続されているモジュールのリストを構築するシステムを備えたものを構築することで、同じモジュールを複数扱う場合にも効果的に相互連携を取ることが可能になる。
【0018】
さらに、前記電子機器に複数の拡張モジュールが接続された場合に、前記電子機器と前記拡張モジュール間のアクセスと、各モジュール間のアクセスとの少なくともいずれか一方を指定することができる電子機器であるのが好ましい。この技術手段によれば、複数のモジュールを接続した場合に、モジュール間で相互にモジュールを指定してアクセス可能なシステムを構築することで、電子機器本体から制御すること無く、モジュール間の連携を取ったシステムを構築することが可能となる。
【0019】
さらに、前記複数の拡張モジュールの各々が各モジュールのデータを共有できるのが好ましい。この技術手段によれば、各モジュールのデータを共有可能なシステムを備えることでデータの転送、メモリ領域の無駄を無くすことを可能となる。
さらに、前記電子機器に複数の拡張モジュールが接続された場合に、接続されている拡張モジュールの接続順と拡張モジュール種別とを対応させた作成したリストを作成し、該リストに基づいて処理命令のアクセス先の拡張モジュールを指定するのが好ましい。このの技術手段によれば、本体とモジュール間のアクセスだけではなく各モジュール間のアクセスを指定することが可能なシステムを備えた電子機器を構築することで、電子機器が意図した連携を複数のモジュールに取らせることを可能とするができる。
尚、本願請求項に記載された各発明特定事項は、任意に追加又は削除することができるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
本明細書において、拡張モジュールとは、例えばパーソナルコンピュータなどの電子機器固有の機能に、さらに、異なる機能を追加したい場合に用いることのできるモジュールであり、以下に説明するBSデジタルチューナー、CS放送受信モジュール、地上波デジタル放送受信モジュール、IEEE1394モジュールなどの他に、一般的な通信用モデム、無線LAN(Local Area Network)のなどのLANモジュール、メモリーカード(ハードディスクカードなどを含む)、サウンドカードなどの種々のカードを含む。
【0021】
本発明の実施の形態について説明する前に、まず、発明者の行った考察について説明する。発明者は、1つのモジュールについて2以上のモジュール接続用インターフェイスを設けることにより拡張性を持たせ、インターフェイスを介して複数のモジュールを例えばシリーズ(直列)に接続することを思い付いた。尚、PC本体のPCカードスロットに直接に接続する拡張モジュールには、PC用インターフェイスとモジュール接続用インターフェイスを設ける必要がある。この際、拡張モジュールの形状を、PCカード(コンパクトフラッシュカードなどを含むPC本体に接続できる形状と機能とを有するカード)と同じ形状に統一すれば、使い勝手が良くなると考えられる。拡張モジュールには、2以上のインターフェイスと、拡張モジュール自体の機能を発揮するための各機能と、インターフェイスと各機能とを制御する制御部と、を組み込む。
【0022】
例えば、異なる機能を有する上記拡張モジュールを複数接続した際に、ある時点において実際に必要になる機能のみをアクティブにし、その時点において不必要な機能を非アクティブにすれば良い。そのためには、各拡張モジュールの有する機能をアクティブにするか非アクティブにするかに関する命令を受けた際に、各拡張モジュールは、アクティブ命令に対してはその機能を発揮させ、非アクティブ命令に対しては、次の拡張モジュールに命令を伝達(スルー)する機能を有しているのが好ましい。
【0023】
尚、拡張モジュールの形態に関して限定はしないが、例えば一般的なPCカードと同様の形状を想定した場合には、PCカードの両端部にインターフェイスを有しているのが、実用上好ましい。また、複数枚のPCカードを接続する場合に、直列接続が一般的であるが、上下方向に重ねることができるようにしても良く、この点に関しては後述する。
【0024】
以上の考察に基づいて、本発明の第1の実施の形態による拡張モジュールについて、図面を参照して説明する。図1に示すように、PCカード型の第1の拡張モジュール11とPCカード型の第2の拡張モジュール12とを用いる場合を考える。PCカード型拡張モジュール11及び12は、新たな拡張モジュールを受け付ける追加用の拡張コネクタ13(図では拡張モジュール12の拡張コネクタ13のみが見えているが、実際には拡張モジュール11にも拡張モジュール12を追加するための拡張コネクタが設けられている)を有している。
【0025】
尚、従来のように追加用の拡張コネクタ13を備えていない拡張モジュールを用いると、第1及び第2の両拡張モジュール11、12を同時に本体に挿すことはできないため、必要に応じて拡張モジュールを差し替えなければならない。図1に示すように、本実施の形態による拡張モジュール(追加コネクタ13を備えたモジュール11)を使用することにより、PCなどの本体の1つの挿入口に対して複数のモジュールを追加可能となる。
【0026】
より具体的には、図2に示すように、例えば1つの拡張モジュール挿入口23のみを有するBSデジタルチューナー22(BSデジタルチューナー22の内蔵機能により発揮される)に対して、CS放送受信モジュール21aと、地上波デジタル放送受信モジュール21bとの両方を追加する場合を考える。このような場合に、図2に示すように、まず1つの拡張モジュール挿入口23にCS放送受信モジュール21aであって本体(BSデジタルチューナー22)とは反対側に追加コネクタを有するCS放送受信モジュール21aを挿入し、同様に追加コネクタを有する地上波デジタル放送受信モジュール21bと、IEEE1394用モジュール21cとを順に接続していく。IEEE1394用モジュール21cに関しては後述する。このようにすると、モジュールの差し替えを行わずに、BSデジタル放送用チューナー22を、CS放送と、地上波デジタル放送と、にも対応可能なシステムにすることができる。
【0027】
尚、以下の各実施の形態において、図2に基づき、拡張モジュールの接続順を変更したシステムについて説明する。このような場合に、拡張モジュールの種類に係わらず、本体側からの接続順に、(21a)、(21b)、(21c)のように記載する場合があり、この場合のa、b、cは、拡張モジュールの種類ではなく、接続順に応じて付与される記号である。従って、同じ符号が付与された拡張モジュールであっても、拡張モジュールの種類は異なる場合がある。
【0028】
次に、上記システムを用いて視聴を行う場合を考える。BS放送を選局する場合、本体内部のシステムのみで選局可能である。しかしCS放送又は地上波デジタル放送を選局する場合には、モジュール21a又はモジュール21bへのアクセスが必要となる。この際、CS放送受信モジュールと地上デジタル放送受信モジュールはどちらが本体側に付いているかが不明であると仮定する。
【0029】
ここで、CS放送を選局する場合を考える。CS放送受信モジュールが本体22側に付いているモジュール21aである場合は、BSデジタル放送用チューナー22本体からのCS選局命令(指示)を他のモジュールを介さずに直接受けることができる。この場合には、1つのモジュールのみを操作する一般的な場合と同じであるため、特に問題はない。CS放送受信モジュール(この場合は符号21bで表されるモジュールになる)が本体22に直接接続されているわけではなく、本体22に直接接続されている地上デジタル放送受信モジュール(この場合は符号21aで表されるモジュールになる)の追加コネクタに接続されている場合には、単に複数のモジュール21a、21bが接続されているだけではCS放送受信モジュール(この場合には符号21bで表される)に命令を渡すことが出来ない。そこで、モジュール21a、21bに、図3と図13とにより説明されるシステムを適用する。尚、他モジュール又は前モジュールは、本体22の場合も有りうる。
【0030】
図13に示すように、モジュール21a(又は21b)は、PCカードの形状を有しており、その一方の端部に電子機器側の第1コネクタ31aを、反対側の端部に第2コネクタ31bを有している。PCカードは、例えば、制御部33cと、制御部33cと関連付けされたROM33d及びRAM33eとを有している。ROM33d内には、例えばPCカードの有する機能を発揮するためのプログラムが格納されている。RAM33eは、ROM33d内に格納されているプログラムを展開し、制御部33c内のCPUなどの演算部と協働して高速演算処理を行うための領域を提供する。以下に、ROM33d内に格納されているプログラムの処理内容について図2、図3を適宜参照して説明する。
【0031】
本体22がCS放送受信モジュール21bに命令を出す際に、まず、地上デジタル放送受信モジュール21aに命令を送る。地上デジタル放送受信モジュール21aはステップSTEP31において、上記命令が処理済か否かを確認する。この場合、CS放送受信モジュール21bに命令が伝わっていないため、処理は終わっていないと判断され、次のステップSTEP32に進む。ステップSTEP32においては、その命令が自己のモジュールにおいて処理可能な命令であるか以下かを判断する。この例においては、CS用の命令が送られているため、地上デジタル放送受信モジュール21aでは処理できない(実行不可能である)。実行不可能な場合は、ステップSTEP33bに進み、次のモジュールが接続されているか否かの判断を行う。この場合、次にCS放送受信モジュール21bが接続されているため、次モジュールに命令を伝える。
【0032】
CS放送受信モジュール21bにおいても、地上デジタル放送受信モジュール21aにおける場合と同様に、ステップSTEP31において命令が処理済か否かを確認する。この場合、CS放送受信モジュール21bは命令を実行していないので処理は終わっていないと判断し、次のステップSTEP32に進む。ステップSTEP32では、命令が自己のモジュールで処理可能であるか否かを判断する。
【0033】
この例では、CS放送受信用の命令が送られているため、CS放送受信モジュール21bにおいて実行可能であると判断され、次のステップSTEP33aにおいて処理を行う。処理後は、実行結果を前モジュールへ戻す。ここで再び前モジュールの地上デジタル放送受信モジュール21aに移行するが、STEP31において命令が処理済と判断されるため、さらに前モジュールへと処理を渡す。尚、この処理における前モジュールは、BSデジタルチューナー22であるため、CS放送受信モジュールが実行した結果がBSデジタルチューナー22に渡される。
【0034】
また、BSデジタルチューナー22の要求した命令がCS放送受信モジュール21bにおいても実行できない命令であった場合には、ステップSTEP32において実行不可能と判断され、ステップSTEP33bに処理が移る。次のモジュールが存在しない場合には、実行不可能であったという処理結果を前モジュールへと送る。次に前モジュールの地上デジタル放送受信モジュール21aのステップSTEP31により命令が処理済と判断され、BSデジタルチューナー22へと実行不可能であったという結果が渡される。
【0035】
以上の処理により、BSデジタルチューナー22から出された要求(命令)を、CS放送受信モジュール21bにおいて実行させることができる。BSデジタルチューナー22側から見れば、拡張モジュールに命令を実行させた結果が戻ってくるだけであり、本体が従来の機器と同じ機能を有する機器であっても良く、汎用性に優れている。
【0036】
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態による電子機器の拡張モジュールによれば、システム本体に対して、拡張モジュールを複数追加することが簡単にでき、接続の順番に依存しない使用が可能となる。尚、システムに他のモジュールとの接続を考慮されていない一般的なモジュールを追加する場合には、この一般的なモジュールを接続の終端に接続すれば上記システムにより対応が可能である。
【0037】
すなわち、電子機器に追加するモジュールにおいて、受信機本体と接続するコネクタ以外の端部に、他のモジュールを接続可能なコネクタを設けることにより、モジュールを自由に追加できるようにし、複数のモジュールを接続した場合に、自分に該当する命令が無い場合は次のモジュールへ命令を送ることにより、全モジュールにアクセス可能なシステムを構築し、本体からの複数のモジュールの制御が可能になる。
【0038】
次に、本発明の第1の実施の形態の第1変形例による電子機器の拡張モジュールについて図面を参照しつつ説明する。第1変形例による電子機器の拡張モジュールは、第1の実施の形態によるによる電子機器の拡張モジュールの場合と同様に、モジュール挿入口を1つ有するBSデジタルチューナーに対して、CS放送受信モジュールと、地上デジタル放送受信モジュールとを導入する例を対象としている。この場合でも、各モジュールへの命令を実行することが可能であるが、例えば接続するモジュールが増加するにつれて、本体からの命令に関係の無いモジュールにおける不要なチェックが多くなる。このように、CS放送受信モジュール21bが本体22に直接に接続されているわけではなく、地上デジタル放送受信モジュール21aの追加コネクタに接続されている場合においてCS放送を選局する状況を考える。この場合には、制御部33c(図13)は、図4に示す処理を行う。尚、他モジュールおよび前モジュールは本体22である場合もある。本体2がCS放送受信モジュール21bに命令を出す際に、最初に地上デジタル放送受信モジュール21aに命令を送る。
【0039】
まず、地上デジタル放送受信モジュール21aは、ステップSTEP41において、上記の命令が処理済か否かを確認する。この場合には、CS放送受信モジュール21bへ命令が伝わっていないため、処理済みではないと判断され、次のステップSTEP42に進む。ステップSTEP42においては、現在処理を行っているモジュールが先頭モジュールであるか否かを判断する。現在処理中のモジュールは先頭モジュールであるため、ステップSTEP43aへと処理を進める。ステップSTEP43aではモジュールの解釈を行う。この解釈により、本体22がいずれのモジュールに対して命令を出したかを判別する。これにより、モジュール名を指定して命令を送ることが可能となり、モジュール名に該当しない途中のモジュールにおいては、その命令に基づく処理が実行可能であるか否かに関する判断を行う必要がなくなる。
【0040】
モジュールの解釈が終了すると、ステップSTEP43bに処理を進め、自己に命令が処理可能であるか否かを判断する。この例においては、CS放送受信モジュール21b用の命令が送られているため、地上デジタル放送受信モジュール21aでは実行不可能である。実行不可能な場合は、ステップSTEP44bで次のモジュールが接続されているか否かの判断を行う。この場合、次にCS放送受信モジュール21bが存在するため、次モジュールへと命令を伝える。CS放送受信モジュール21bにおいても、地上デジタル放送受信モジュール21aの場合と同様に、ステップSTEP41において命令が処理済か否かを確認する。この場合、CS放送受信モジュール21bは命令を実行していないので、処理は終わっていないと判断され、次のステップSTEP42へと命令が伝わる。ステップSTEP42においては、現在処理を行っているモジュールが先頭モジュールであるか否かどうかを判断するが、現在処理中のモジュールは先頭のモジュールではないため、ステップSTEP43bに処理を進める。ステップSTEP43bでは、命令が自己に処理可能な命令であるか否かを判断する。この例では、CS用の命令が送られているため、CS放送受信モジュール21bにおいて実行可能であると判断され、次のステップSTEP44aにおいて処理が行われる。処理が行われた後は、実行結果を前モジュールへと戻す。ここで再び前モジュールの地上デジタル放送受信モジュール21aに移行するが、ステップSTEP41において、命令が処理済であると判断されるため、さらに前のモジュールへと処理を渡す。ここでの前モジュールはBSデジタルチューナー22であり、CS放送受信モジュールにおいて実行された結果が渡される。
【0041】
本第1変形例によれば、モジュールの解釈を行うことにより、本体22がいずれのモジュールに対して命令を出したかを判別するため、モジュール名を指定して命令を送ることが可能となり、モジュール名に該当しない途中のモジュールにおいては、その命令に基づく処理が実行可能であるか否かに関する判断を行う必要がなくなるという利点がある。
【0042】
次に、第2変形例による拡張モジュールについて説明する。図2に示すように、BSデジタルチューナー22に地上デジタル放送受信モジュール(21a)、IEEE1394モジュール(21b)、CS放送受信モジュール(21c)の順に3種類の拡張モジュールが接続されていた場合を考える。符号に( )を付したのは、第1変形例と異なる符号が同一モジュールに付されており、その違いを明確にするためである。地上デジタル放送受信モジュール(21a)がCS用の命令であると解釈した命令を次のIEEE1394モジュール(21b)に送った場合、ステップSTEP41により命令が処理済か否かを確認する。この場合、命令を実行していないので処理済みではないと判断され、次のステップSTEP42に進む。ステップSTEP42では、現在処理中のモジュールは先頭では無いので、STEP43bへと処理を進める。STEP43bでは命令が自己により処理可能か否かを判断する。この例ではCS用の命令が送られているため、IEEE1394モジュール(21b)に対する命令ではないと判断し、次のステップSTEP44bにおいて次のモジュールの有無を判断した後に、次のCS放送受信モジュール(21c)へと命令を送る。以後の処理は、第1変形例の場合と同様である。
【0043】
以上のような処理を行うことにより、BSデジタルチューナーの要求した命令をCS放送受信モジュールが実行することが出来る。第1又は第2変形例による拡張モジュールでは、自分に対する命令以外の命令に対しては実行の判断も行わずに命令をスルーするため、処理速度が向上し使用電力を低減できる利点がある。また、命令実行時の戻り値に関しては、第1の実施の形態の場合と同様の方式で扱えば、本体側は1つのモジュールを扱っている場合と同様であり、処理の複雑化を防止できる。
すなわち、複数のモジュールを接続した場合に、モジュールを指定してアクセス可能なシステムを構築することによって、複数モジュールによる無駄なチェックを減らすことができる。
【0044】
次に、本発明の第2の実施の形態による電子機器の拡張モジュールについて図面を参照して説明する。システム構成としては、図2に示すシステムと同様である。複数のモジュールを接続する場合、どのモジュールが先頭に来るかは不明である。上記第1の実施の形態の第1又は第2変形例による拡張モジュールでは、各モジュールが、それぞれ、本体からの命令がどのモジュールに対する命令なのかを解釈する機能を有している必要がある。
【0045】
本発明の第2の実施の形態による電子機器の拡張モジュールでも、第1又は第2変形例による拡張モジュールと同様に、CS放送受信モジュール(21b)が本体22に直接接続されているわけではなく、地上デジタル放送受信モジュール(21a)の追加コネクタに接続されている場合であって、CS放送を選局する場合を考える。前モジュールは本体そのものである場合もある。
【0046】
図5に示すように、本体22(図2)がCS放送を選局する場合、ステップSTEP51において、本体22が、いずれの拡張モジュールに命令を送るべきかを判断する。この場合には、CS放送受信モジュール(21b)に命令を出すと判断し、地上デジタル放送受信モジュール(21a)に命令を送る。この命令中には、いずれの拡張モジュールにおいてこの命令が実行されるべきであるかに関する情報が付加されている。
【0047】
地上デジタル放送受信モジュール(21a)は、ステップSTEP52において、命令が処理済みか否かを確認する。この場合、CS放送受信モジュール(21b)に命令が伝わっていないため、処理は終わっていないと判断され、次のステップSTEP53に進み、命令が自己の拡張モジュールにより処理可能か否かを判断する。本実施の形態においては、CS放送受信モジュール(21b)用の命令が送られているため、地上デジタル放送受信モジュール(21a)では処理ができない。処理ができない場合は、ステップSTEP54bに進み、次のモジュールが接続されているか否かを確認する。この場合、次にCS放送受信モジュール(21b)が接続されているため、次モジュールであるCS放送受信モジュール(21b)へと命令を渡す。
【0048】
CS放送受信モジュール(21b)においても、地上デジタル放送受信モジュール(21a)と同様に、ステップSTEP52において命令に関する処理が済んでいるか否かを確認する。この場合、CS放送受信モジュール(21b)は命令を実行していないため、処理が済んでいないと判断され、次のステップSTEP53に進む。ステップSTEP53においては、命令が自己の拡張モジュールにおいて処理可能であるか否かを判断する。この例ではCS放送受信モジュール(21b)に関する命令が送られているため、CS放送受信モジュール(21b)において実行が可能であると判断され、次のステップSTEP54aで処理を実行する。処理後は実行結果を前モジュールへ戻す。ここで再び前モジュールの地上デジタル放送受信モジュール(21a)に移行するが、ステップSTEP52において命令が処理済みであると判断され、前モジュールへ処理を渡す。ここでの前モジュールはBSデジタルチューナー(22)であり、CS放送受信モジュール(21b)が行った処理により得られた結果がBSデジタルチューナー(22)に渡される。以上のステップにより、BSデジタルチューナー(22)から発せられた命令をCS放送受信モジュール(21b)において実行させることができる。
【0049】
本実施の形態による拡張モジュールを用いると、いずれの拡張モジュールに対する命令であるかに関しては本体が解釈するため、本体に接続された拡張モジュールやそれに接続される各拡張モジュールが、いずれの拡張モジュールに対する命令が発せられたかに関する解釈を行う必要がない。従って、各拡張モジュールが解釈機能を保持する必要がなくなり、それぞれの拡張モジュールの構成が簡単になる。
すなわち、本体がモジュールを指定してアクセス可能なシステムを備えたデジタル放送受信機により、全てのモジュールにモジュール判別システムを塔載する必要がなくなる。
【0050】
次に、本発明の第3の実施の形態による電子機器の拡張モジュールについて図面を参照して説明する。対象となるシステムは、第1又は第2の実施の形態によるシステムと同様である。このシステムにおいて、先頭の拡張モジュールが命令を実行するモジュールを解釈した後、該当する拡張モジュールの有無に関わらず命令を発行する。そこで、図6に示す処理を行う。まず、受信機の電源投入時又は拡張モジュールの追加時などのタイミングにおいて、又は、拡張モジュールを接続した後であって初めて命令が発行されるタイミングにおいて、先頭モジュールが、これに接続されている拡張モジュールのリストを作成し保持しておく。このモジュールリストは、例えば、本体側から数えた各拡張モジュールの通し番号と拡張モジュール種別に応じた固有の情報とを登録している。
【0051】
ここでは、図2に示すように、モジュール挿入口23が1つだけ有するBSデジタルチューナー22において、地上デジタル放送受信モジュール(21a)、IEEE1394モジュール(21b)、CS放送受信モジュール(21c)の順に3つの拡張モジュールが接続されている場合であって、CS放送を選局する際の処理を考える。なお、ここでの他モジュールおよび前モジュールが本体である場合も含まれる。
【0052】
本体(22)がCS放送受信モジュール(21c)に命令を出す際に、最初に地上デジタル放送受信モジュール(21a)へと命令を送る。図6に示すように、まず地上デジタル放送受信モジュール(21a)は、ステップSTEP61において命令が処理済であるか否かを判断する。この場合、CS放送受信モジュール(21c)へ命令が伝えられていないため、処理は終わっていないと判断され、次のステップSTEP62に進む。ステップSTEP62において、現在処理を行っている拡張モジュールが先頭モジュールであるか否かを判断する。現在処理中の拡張モジュールは先頭であるため、ステップSTEP63aに進む。ステップSTEP63aにおいて、拡張モジュールの解釈を行う。この解釈により、本体(22)がいずれの拡張モジュールに対する命令を発したのかを判別し、拡張モジュール名を指定して命令を送ることが可能となり、指定されていない拡張モジュールにおいては、処理を実行可能であるか否かに関する判断を行う必要がなくなる。
【0053】
拡張モジュールの解釈が終了すると、ステップSTEP63bへと進み、拡張モジュールのリストが存在するか否かを判断する。まだリストが作成されていない場合には、ステップSTEP64aに進み、拡張モジュールのモジュールリストの作成処理を行う。このモジュールリストは、一度作成すれば拡張モジュールが入れ替わるまで有効なものであり、作成されたリストを利用することができる。図7は、作成した拡張モジュールのモジュールリストの構成例を示す図である。図7に示すように、本体(22)からの接続順を示す番号1から3と、拡張モジュール名とを対応させたモジュールリストを作成する。モジュールリストに登録する要素は図7に示す要素に限定されるものではない。
【0054】
リストを作成した後、ステップSTEP64bに進み、モジュールリスト内にモジュール解釈で判別されたモジュールが存在するか否かを判断する。CS選局を行うための拡張モジュールが図7に示すリスト内に存在するため、ステップSTEP65に進み、命令が自己に処理可能か否かを判断する。本実施の形態では、CS用の命令が送られているため、地上デジタル放送受信モジュール(21a)では実行できない。実行ができない場合は、ステップSTEP66bにおいて、次の拡張モジュールが接続されているか否かの判断を行う。この場合、次にIEEE1394モジュール(21b)が接続されているため、次モジュールへと命令を渡す。IEEE1394モジュール(21b)においては、最初にステップSTEP61において命令が処理済かどうかを判断する。命令はまだ処理されていないため処理を進める。ステップSTEP62の先頭モジュールであるか否かの確認処理においては、IEEE1394モジュール(21b)は先頭ではないので次の処理に進む。ステップSTEP63bのリストの有無の確認処理においては、先にリストを作成しておいたため、リスト有りとして処理を先に進める。
【0055】
ステップSTEP64bの該当モジュールの有無もCS放送受信モジュール(21c)が存在するので処理を先に進める。ステップSTEP62、STEP63b、STEP64bまでの処理は、先頭モジュールが一度確認すればよい処理であり、フラグを用いて一元的に管理しておくのが好ましい。ステップSTEP65において発行された命令が自己宛の命令であるか否かを確認する。現在の命令はCS用の命令であるため、ステップSTEP66bに進み、次にモジュールが接続されているか否かを確認し、このシステムにおいては、CS放送受信モジュール(21c)が接続されているため、命令を次モジュールに送る。CS放送受信モジュール(21c)においても、IEEE1394モジュール(21b)の場合と同様に、ステップSTEP61、STEP62、STEP63b、STEP64bまで処理を進める。ステップSTEP65において、命令が自己宛のものであるか否かを判断する。本実施の形態においては、CS用の命令が送られているため、CS放送受信モジュール(21c)で実行する命令であると判断され、次のステップSTEP66aにおいて処理を行う。
【0056】
処理後には、実行結果を前の拡張モジュールに戻す。ここで、再び前モジュールであるIEEE1394モジュール(21b)に処理が移行するが、ステップSTEP61により命令が処理済みと判断され、さらに前モジュールへと処理を進める。前モジュールの地上デジタル放送受信モジュール(21a)においてもステップSTEP61により命令が処理済と判断され、前のモジュールへと処理を渡す。ここでの前モジュールはBSデジタルチューナーであり、CS放送受信モジュール(21c)が実行した結果が渡される。以上のステップにより、BSデジタルチューナー(22)の要求した命令をCS放送受信モジュール(21c)が処理することができる。
【0057】
本実施の形態による電子機器の拡張モジュールによれば、無駄な命令を発行することがなくなり、一層の動作スピードの増加と消費電力の低減とが可能となる。また、同じ機能を有する拡張モジュールが複数接続されているシステムにおいても、通し番号とモジュール種別とにより、特定の拡張モジュールへのアクセスが可能となる。
すなわち、複数のモジュールを接続した場合に、接続されているモジュールのリストを構築するシステムにより、個別モジュールへのアクセスを容易にし、対応可能なモジュールが無い場合の判断も容易になる。
【0058】
次に、本発明の第4の実施の形態による電子機器の拡張モジュールについて、図面を参照しつつ説明する。本実施の形態による電子機器の拡張モジュールは、本発明の第3の実施の形態によるシステムと同様である。上記第3の実施の形態による電子機器の拡張モジュールを有するシステムにおいても、拡張モジュールを複数接続する場合には、どの拡張モジュールが先頭に来るかは不明である。従って、各モジュールのそれぞれが、接続されている拡張モジュールのリストを有する必要がある。
【0059】
そこで、本実施の形態による電子機器の拡張モジュールを用いたシステムは、電源投入時またはモジュール追加時等のタイミング、又は、モジュール接続後初めて命令が発行されるタイミングで、本体が、接続されているモジュールのリストを作成して保持しておくことを特徴とする。このモジュールリストには、本体側からの順番を示す拡張モジュールの通し番号と拡張モジュール種別毎に固有の情報とを登録する。ここでは、モジュール挿入口を1つのみ有するBSデジタルチューナー(22)において、地上デジタル放送受信モジュール(21a)と、IEEE1394モジュール(21b)と、CS放送受信モジュール(21c)と、の順に3つのモジュールが接続されているシステムであって、CS放送を選局することを考える。尚、前モジュールは本体(22)である場合もある。
【0060】
図8に示すように、本体(22)が、CS放送受信モジュール(21c)に命令を出す際に、まず、ステップSTEP81において拡張モジュールの解釈を行う。この解釈により、本体(22)が、いずれの拡張モジュールに対する命令を発行したいのかを判別することができる。これにより、拡張モジュール名を指定して命令を送ることが可能となり、指定されていない拡張モジュールは、実行可能か否かの判断を行う必要がなくなる。拡張モジュールの解釈が終了したら、ステップSTEP82へと処理を進め、拡張モジュールのモジュールリストを作成する。
【0061】
当初は、まだリストが作成されていないためモジュールリストの作成を行うが、このモジュールリストは一度作成すればモジュールを入れ替えるまで有効であるため、モジュールリストを既に作成済みであれば、それを利用することも可能である。図7に示すように、モジュールリストは、本体からの接続順を示す番号と、モジュール名を要素に持つリストと、を作成する。リストに登録する要素はこれに限らない。リスト作成後は、ステップSTEP83へと処理を進め、リスト内にモジュール解釈で判別されたモジュールが存在するかどうかを判断する。CS選局を行うためのモジュールはリスト内に存在するので、ここで始めてモジュールへと命令が送られる。
【0062】
最初に地上デジタル放送受信モジュール(21a)へと命令を送る。まず地上デジタル放送受信モジュール(21a)は、ステップSTEP84において、命令に関する処理が済んでいるか否かの確認を行う。この場合、CS放送受信モジュール(21c)に命令が伝わってはいないため、処理は終わっていないと判断され、次のステップSTEP85に進む。ステップSTEP85において、発行された命令が自己に対する命令であるか否かを確認する。現在の命令はCS用の命令であるため、ステップSTEP86bに進み、次にモジュールが接続されているか否かを確認し、命令を次モジュールに送る。
【0063】
次のIEEE1394モジュール(21b)においても、地上デジタル放送受信モジュール(21a)と同様にステップSTEP84において、命令が処理済か否かを判断する。この時点においてもCS放送受信モジュール(21c)へ命令が渡っていないため、処理は終わっていないと判断され、次のステップSTEP85へと進む。ステップSTEP85で発行された命令が自己宛の命令であるか否かを確認する。現在の命令はCS用の命令であるため、ステップSTEP86bに進み、次にモジュールが接続されているかどうかを確認し、命令をCS放送受信モジュール(21c)に送る。CS放送受信モジュール(21c)においても、IEEE1394モジュール(21b)と同様に、ステップSTEP84で命令が処理済か否かを判断する。処理は終わっていないと判断されるため、次のステップSTEP85に進む。ステップSTEP85において、発行された命令が自己宛のものであることを確認した後に、ステップSTEP86aにおいて選局処理を実行し、前モジュールへと結果を送る。
【0064】
ここで、再び前モジュールのIEEE1394モジュール(21b)に処理が移行するが、ステップSTEP84により命令が処理済と判断され、さらに前モジュールへと進む。前モジュールの地上デジタル放送受信モジュール(21a)でもステップSTEP84により命令が処理済みと判断され、前モジュールへと処理を進める。前モジュールはBSデジタルチューナー(22)であり、CS放送受信モジュール(21c)が実行した処理結果が渡される。
【0065】
以上のような手順により、BSデジタルチューナー(22)の要求した命令をCS放送受信モジュール(21c)において処理することができる。本実施の形態によれば、デジタル放送受信機本体が、接続されている拡張モジュールのリストを作成することができるため、接続されているモジュールのリストを持つ能力を各拡張モジュール毎に持つ必要がなくなり、拡張モジュールの構造を簡単化できる。また、命令の発行数を抑えることができるとともに、命令発行後の比較処理数も少なくなり、動作速度の向上と、消費電力の低下とが可能となる。
すなわち、接続されているモジュールのリストを本体が構築するシステムを備えたデジタル放送受信機により、各モジュールがリスト作成機構を有する必要がなくなる。
【0066】
次に、本発明の第5の実施の形態による電子機器の拡張モジュールについて、図面を参照して説明する。第1の実施の形態の第1変形例と同様のシステムと同様のシステムを対象としている。先頭の拡張モジュールがいずれの拡張モジュールに対する命令であるかに関する解釈を行い、該当する拡張モジュールへアクセスすることが可能となっている。
【0067】
本実施の形態においては、上記システムを拡張し、各々の拡張モジュールに関して相互にアクセス可能な構成を有している。すなわち、第1から第4までの実施の形態によるシステムにおいては、本体とCS放送受信モジュール、本体と地上デジタル放送受信モジュール、本体とIEEE1394モジュールなどの本体−モジュール対の関係のみしか存在しなかった。本実施の形態によるシステムにおいては、CS放送受信モジュールと地上デジタル放送受信モジュール、地上デジタル放送受信モジュールとIEEE1394モジュール、IEEE1394モジュールとCS放送受信モジュールというように、自由なモジュール間の命令のやり取りが可能になっている。
【0068】
例えば、本体(22)がIEEE1394モジュール(21b)にアクセスし録画データの再生を要求し、IEEE1394モジュール(21b)がCS放送の録画を再生する際に、本体(22)ではなくCS放送受信モジュール(21c)がIEEE1394モジュール(21b)を制御する、もしくはIEEE1394モジュールがCS放送受信モジュール(21c)を制御するなどの処理が可能となる。
【0069】
ここでは、モジュール挿入口(23)を1つのみ有するBSデジタルチューナー(22)において、地上デジタル放送受信モジュール(21a)、IEEE1394モジュール(21b)、CS放送受信モジュール(21c)の順に3つの拡張モジュールが接続されている場合において、CS放送をIEEE1394モジュール(21b)により録画する処理について考える。尚、他モジュールおよび前モジュールは本体の場合も有る。
【0070】
図9に示すように、本体(22)が命令を出す際に、最初に地上デジタル放送受信モジュール(21a)へと命令を出す。まず、地上デジタル放送受信モジュール(21a)は、ステップSTEP91において、命令が処理済か否かを確認する。この場合には、処理は終わっていないと判断されるため、次のステップSTEP92に進む。ステップSTEP92においては、現在処理を行っている命令がいずれの拡張モジュールに対する命令であるかについて解釈済みであるか否かを判断する。
【0071】
本体(22)からの命令はまだ解釈されていないため、ステップSTEP93bにおいて命令の解釈を行う。ここでは本体(22)からの命令を処理単位に分割し、処理されていない最初の命令についての解釈を行い、どの拡張モジュールに対する命令を実行すべきかを判別する。このステップにおける解釈に基づいて、複数の処理が組み合わされて実現される命令も、1つずつ処理を行うことが可能となる。本実施の形態によるシステムの場合には、例えば、「CS放送をIEEE1394録画する」という命令を、「CS放送への選局」と「IEEE1394録画」との2つの命令に分解し、最初に実行すべき「CS放送への選局」をCS放送受信モジュール(21c)が処理すべき命令であると解釈する。命令の解釈が終了したら、ステップSTEP93aに進み、命令が自己に処理可能か否かを判断する。
【0072】
現在の命令はCS放送受信モジュール(21c)用の命令であるため、地上デジタル放送受信モジュール(21a)では実行できない。実行できない場合は、ステップSTEP96において、次にいずれの拡張モジュールへ命令を送れば良いか否かの判断を行う。現在、命令は先頭モジュールである地上デジタル放送受信モジュール(21a)において処理中であるため、次モジュールへ送ると判断し、次のIEEE1394モジュール(21b)へと命令を渡す。IEEE1394モジュール(21b)は、最初にステップSTEP91において命令が処理済みであるか否かを判断する。現在実行中の「CS放送への選局」処理は、まだ処理されていないので、処理を進める。ステップSTEP92の命令が解釈済みであるか否かの確認においては、解釈済みであるため処理を進める。ステップSTEP93aにおいて、発行された命令が自己宛の命令であるか否かを確認する。現在の命令はCS用の命令であるため、ステップSTEP96に進み、次に命令を送るべき拡張モジュールを決定する。
【0073】
この場合は前のモジュールから送られてきた命令であるため、この命令を次モジュールに送る。次のCS放送受信モジュール(21c)においても、IEEE1394モジュールと同様に、ステップSTEP91において処理済である旨を確認し、ステップSTEP92において、命令が解釈済みであるか否かの確認を行い、ステップSTEP93aにおいて、命令が自己宛の命令であるか否かを判断する。現在は、CS用の命令が処理中であるため、CS放送受信モジュール(21c)で実行する命令であると判断され、次のステップSTEP94で処理を行う。
【0074】
処理後は、ステップSTEP95で追加処理が必要か否かの判定を行う。現在「CS放送をIEEE1394録画する」という命令のうち「CS放送への選局」が完了し、次の「IEEE1394録画」が未処理である。そこで、ステップSTEP96に進み、次に処理する拡張モジュールを決定する。CS放送受信モジュール(21c)は最終モジュールであるため、1つ前のIEEE1394モジュールへと処理を進める。IEEE1394モジュールは、最初に、ステップSTEP91において命令が処理済か否かを判断する。
【0075】
現在実行中の「IEEE1394録画」は、まだ処理されていないため、処理を進める。ステップSTEP92の命令が解釈済みであるか否かの確認においては、解釈済みであると判断されるため処理を進める。ステップSTEP93aにおいて発行された命令がIEEE1394用の命令であることを確認し、次のステップSTEP94において処理を行う。処理後は、ステップSTEP95において追加の処理が必要か否かの判定を行う。現在「CS放送をIEEE1394録画する」という命令のうち「CS放送への選局」と「IEEE1394録画」の処理が終了する。残っている処理が存在しないと、追加処理は不要と判断され、前モジュールへと処理を進める。前のモジュールである地上デジタル放送受信モジュール(21a)は、ステップSTEP91で処理済か否かを判断し、全ての命令が処理済であれば、本体(22)へと実行結果を送り命令の処理が終了する。
【0076】
以上の処理において、例えば、接続されていないモジュールに対する命令が発生する場合もあり得る。この場合には、全てのモジュールが自分に対する命令ではないという判断を下すことになり、その時点で処理を終了するように構成すれば良い。また今回は命令の解釈を最初のモジュールで行ったが、命令の実行が終了する毎に解釈を行う場合もある。
【0077】
尚、上記例では、先頭モジュールで全ての命令の解釈(どのモジュールに対する、どんな命令を行うのか)、この例では「CS放送をIEEE1394録画する」という命令を「CS放送への選局」と「IEEE1394録画」の2つの命令を解釈しているが、「命令の実行が終了する毎の解釈する」とは、例えば、まず「CS放送への選局」という命令のみを解釈し、その命令がCS放送受信モジュール実行された際に、そのモジュールで「CS放送をIEEE1394録画する」という命令のうち「CS放送への選局」が終了したため、次の命令は「IEEE1394録画」であることを解釈し、次のモジュールへ命令を渡すという処理を指す。
【0078】
以上、本実施の形態によるシステムを用いると、拡張モジュールに処理を分担させることができ、今までBSデジタルチューター本体のCPUにかかっていた負荷を、分散することができる。
また、複数のモジュールを接続した場合に、モジュール間で相互にモジュールを指定してアクセス可能なシステムを構築することにより、電子機器本体から制御することが無く、モジュール間の連携を考慮したシステムを構築することができる。
【0079】
次に、本発明の第6の実施の形態による電子機器の拡張モジュールについて、図面を参照しつつ説明を行う。本実施の形態によるシステムは、第5の実施の形態によるシステムと同様のシステムを対象とする。本発明の第6の実施の形態による電子機器の拡張モジュールを用いたシステムは、図7に示すリストと同様に、番号とモジュール名との対応関係を示すリストを備えている。リストを具備することにより、同じ拡張モジュールを複数接続したシステムにおいても、モジュール間のアクセスが可能となる。
【0080】
本実施の形態によるシステムは、第5の実施の形態によるシステム(図2)と同様に、モジュール挿入口を1つのみ有するBSデジタルチューナー(22)において、地上デジタル放送受信モジュール(21a)と、IEEE1394モジュール(21b)と、CS放送受信モジュール(21c)との順に3つの拡張モジュールが接続されているシステムにおいて、CS放送をIEEE1394録画するケースを考える。尚、他モジュールおよび前モジュールが本体である場合も有りうる。
【0081】
図10は、本実施の形態によるシステムにおける処理の流れを示すフローチャート図である。本体(22)が命令を出す際に、最初に、地上デジタル放送受信モジュール(21a)に命令を送る。地上デジタル放送受信モジュール(21a)は、ステップSTEP101において、命令はまだ実行されていないと判断し、次のステップSTEP102へと処理を渡す。ステップSTEP102により、リストが作成済みか否かを確認する。リストはまだ作成されていないためその旨の判断がなされ、ステップSTEP103bに進む。ステップSTEP103bにおいて、現在、どの拡張モジュールが本体(22)と直接又は間接に接続されているかを判断し、例えば図7に示すリストを作成する。
【0082】
次に、ステップSTEP103aにおいて、現在処理を行っている命令がいずれの拡張モジュールに対する命令であるかに関して解釈済みであるか否かを判断する。本体からの命令はまだ解釈されていないため、ステップSTEP104bにおいて命令の解釈を行う。このステップでは、本体(22)からの命令を処理単位に分割し、処理されていない最初の命令についての解釈を行い、いずれのモジュールに対する命令を実行すべきかを判別する。
【0083】
この際、リストに付記されているモジュール番号も合わせて解釈する。ここでの解釈により、複数の処理が組み合わさって実現されるべき命令についても、1単位毎に処理を行うことが可能となる。本実施の形態においては、「CS放送をIEEE1394録画する」という命令を「CS放送への選局」と「IEEE1394録画」との2つの命令に分解し、最初に実行すべき「CS放送への選局」を「3(図7):CS放送受信モジュール(21c)」が処理する命令であると解釈する。
【0084】
命令の解釈が終了すると、ステップSTEP108に処理を進め、該当する拡張モジュールが存在するか否かを判定する。現在の命令は、リスト(図7)内の3番目のCS放送受信モジュール(21c)に対する命令であるため、該当する拡張モジュールが存在し、次の拡張モジュールへと処理を進める。次に、ステップSTEP104aに進み、命令が自己の拡張モジュールにおいて処理可能か否かを判断する。現在の命令はCS放送受信モジュール(21c)向けの命令であるため、地上デジタル放送受信モジュール(21a)では実行できない。実行できない命令が来た場合には、ステップSTEP107で、次にどの拡張モジュールへ命令を送れば良いかに関する判断を行う。
【0085】
現在処理中の命令は「3(図7):CS放送受信モジュール(21c)」で処理するものである。ところが、現在は1番目の拡張モジュールに命令が送られている状態であるため、3番目の拡張モジュールに命令を送るためには、まず次の拡張モジュールに命令を送らなくてはならないと判断し、次のIEEE1394モジュール(21b)に命令を伝える。IEEE1394モジュール(21b)は、まず、ステップSTEP101において命令が処理済か否かを判断し、現在実行中の「CS放送への選局」命令は、まだ処理されていないため処理を進める。
【0086】
ステップSTEP102のリストの有無の確認処理においてはリストが存在するため、ステップSTEP103aへと進む。ステップSTEP103aの命令が解釈済みであるか否かの確認に関しては、解釈済みであるため処理を進める。ステップSTEP104aにおいて発行された命令が自己に対する命令であるか否かを確認するが、現在の命令は「3(図7):CS放送受信モジュール(21c)」で処理するべき命令であるためステップSTEP107に進み、次に命令を送るべきモジュールを決定する。現在2番目のモジュールなので3番目のモジュールに命令を送るために次モジュールに送る。
【0087】
次のCS放送受信モジュール(21c)でもIEEE1394モジュール(21b)と同様に、ステップSTEP101における処理済か否かの確認を行い、ステップSTEP102においてリストの有無を確認し、ステップSTEP103aにおいて命令に関する解釈済みであるか否かの確認を行い、ステップSTEP104aにおいて、命令が自己に対する命令であるか否かを判断する。現在は「3(図7):CS放送受信モジュール(21c)」で処理するべきCS用の命令「CS放送への選局」が処理中であるため、CS放送受信モジュール(21c)で実行する命令であると判断され、次のステップSTEP105において処理を行う。
【0088】
処理後は、ステップSTEP106において追加の処理が必要か否かの判定を行う。現在「CS放送をIEEE1394録画する」という命令のうち「CS放送への選局」が完了した時点であり、次の「IEEE1394録画」が未処理である。そこで、ステップSTEP107へと進み、次に処理する拡張モジュールを決定する。CS放送受信モジュール(21c)は最終のモジュールであるため、1つ前のIEEE1394モジュールへと処理を進める。IEEE1394モジュールは、最初にステップSTEP101において命令が処理済か否かを判断し、現在実行中の「IEEE1394録画」はまだ処理されていないため、処理を進める。ステップSTEP102のリスト有無確認においては、リストが存在するので次の処理に進む。ステップSTEP103aの命令が解釈済みであるか否かの確認は、解釈済みではないとする。命令を一括して解釈せずに、分割した命令毎に解釈を行うことによる利点は、モジュール毎の解釈能力の差を考慮した柔軟な処理を可能とする点である。つまり、古い解釈システムでは解釈不可能な命令も、次の拡張モジュールであって、例えばより新しい解釈システムを有する拡張モジュールによれば解釈が可能である可能性がある。解釈に関する処理を行う機会を全モジュールに持たせることにより、命令が実行できる可能性を向上させることができる。
【0089】
ステップSTEP104bで解釈を行った結果、次に実行すべき命令は「2(図7):IEEE1394モジュール(21b)」で処理する「IEEE1394録画」であると判明する。ステップSTEP108において、該当モジュールがリスト内に存在することを確認し、ステップSTEP104aに進む。現在の命令は「2(図7):IEEE1394モジュール(21b)」であるので、自己への命令であると解釈し、次のステップSTEP105において命令に関する処理を行う。処理後は、ステップSTEP95において、追加の処理が必要か否かの判定を行う。現在「CS放送をIEEE1394録画する」という命令のうち「CS放送への選局」と「IEEE1394録画」の処理とが終了し残っている処理は存在しないため追加処理は不要と判断され、前モジュールへと処理を進める。前モジュールである地上デジタル放送受信モジュール(21a)は、ステップSTEP101において処理済か否かを判断し、全ての命令が処理済みであるため、本体(22)へと実行結果を送り命令の処理が終了する。本実施の形態によるシステムを用いると、効率の良い分散処理を行うことが可能となるとともに、一層複雑なシステムに対応することが可能となる。
【0090】
すなわち、複数のモジュールを接続した場合に、モジュール間で相互にモジュールを指定してアクセス可能なシステムであって、接続されているモジュールのリストを構築するシステムを備えたシステムを構築することにより、同じモジュールを複数扱う場合にも効果的に相互連携を取ることが可能になる。
【0091】
次に、本発明の第7の実施の形態による電子機器の拡張モジュールを用いたシステムについて、図面を参照して説明する。第6の実施の形態において、モジュール間での効率の良いアクセスが可能となる。このシステムに加えて、さらに以下に説明する技術を付加することにより、システムを拡張しデータのアクセスもモジュール指定を行うことが可能になる。
【0092】
本実施の形態によるシステムは、図2に示すような1つのモジュール挿入口のみを有するBSデジタルチューナー(22)において、IEEE1394モジュール(21a)、CS放送受信モジュール(21b)の順に拡張モジュールが接続されている場合であって、CS放送をIEEE1394録画する処理を対象とする。第6の実施の形態と同様に図10を参照すると、本実施の形態によるシステムによる処理の流れを示すフローチャート図である。尚、他モジュールおよび前モジュールは、本体自体である場合も対象となる。
【0093】
本体が命令を出す際に、最初にIEEE1394モジュール(21a)に対して命令を送る。第6の実施の形態によるシステムの場合と同様に処理を進め、ステップSTEP103bにおいてリストを作成し、ステップSTEP104bにおいて命令の解釈を行う。本実施の形態によるシステムの場合は、「CS放送をIEEE1394録画する」という命令を、「2:CS放送受信モジュール(21b)」が処理する命令である「CS放送への選局」と、「1:IEEE1394モジュール(21a)」が処理する命令である「IEEE1394録画」と、の2つの命令に分解し、最初の「2:CS放送受信モジュール(21b)」が処理する命令である「CS放送への選局」の処理を開始する。命令の解釈が終了すると、ステップSTEP108に進み、該当モジュールが存在するか否かを判断する。両モジュールともに存在するため、該当モジュールが存在するとして処理を進める。
【0094】
次に、ステップSTEP104aに処理を進め、1つ目の命令「CS放送への選局」が、自己の拡張モジュールにおいて処理不可能であると判断されると、ステップSTEP107において「2:CS放送受信モジュール(21b)」で処理する命令を実行中であるため次モジュールに送る。次のCS放送受信モジュールでもIEEE1394モジュール(21a)と同様に、ステップSTEP101の処理済確認、ステップSTEP102のリスト有無確認、ステップSTEP103aの命令解釈済み確認の各処理を行い、ステップSTEP104aで命令が自己に対する命令であるか否かを判断する。
【0095】
現在は、「2:CS放送受信モジュール(21b)」で処理するCS用の命令「CS放送への選局」が処理中であるため、CS放送受信モジュール(21b)で実行する命令であると判断され、次のステップSTEP105においてこの処理を行う。ステップSTEP105における処理結果をモジュール間で共有することを考える。データのサイズが小さい場合は命令のメッセージと同時に送ることも可能であるが、データのサイズが大きくなると格納場所を作成してデータを保存する必要がある。データの格納場所としては、本体又は処理を行ったモジュール又はメモリ専用のモジュール等が対象となる。
【0096】
ここでは、例えば処理を行ったモジュールに選局結果を保存しておくことにする。処理後は、ステップSTEP106において追加の処理が必要か否かの判定を行う。現在「CS放送をIEEE1394録画する」という命令のうち「CS放送への選局」が完了しており、次の「IEEE1394録画」が未処理である。そこで、ステップSTEP107に進み、次に処理する拡張モジュールを決定する。CS放送受信モジュールは最終モジュールであるため、1つ前のIEEE1394モジュール(21a)に処理を進める。IEEE1394モジュール(21a)は、最初にステップSTEP101において命令が処理済か否かを判断する。現在実行中の「IEEE1394録画」は、まだ処理されていないため処理を進める。ステップSTEP102のリスト有無の確認においてはリストが存在するので次の処理に進む。ステップSTEP103aの命令が解釈済みであるか否かの確認においては、解釈済みではないとする。
【0097】
一括して命令を解釈せずに、分割した命令毎に解釈を行うことによる利点は、モジュール毎の解釈能力の差を考慮した柔軟な処理を可能とする点である。例えば、古い解釈システムでは解釈不可能な命令であっても、次のモジュールでは解釈可能である場合もあり、解釈の機会を全モジュールに付与することにより、命令を実行できる可能性が高くなる。ステップSTEP104bで解釈を行った結果、次に実行すべき命令は「1:IEEE1394モジュール」で処理する「IEEE1394録画」であると判明する。
【0098】
ステップSTEP108で該当モジュールがリスト内に存在することを確認するとステップSTEP104aに進む。現在の命令は「1:IEEE1394モジュール」であるので、自己への命令であると解釈し、次のステップSTEP105において実際の処理を行う。この時に「CS放送への選局」の処理結果情報を取得する必要がある場合には、「2:CS放送受信モジュール」で「CS放送への選局」が処理されたことが判っているため、「2:CS放送受信モジュール」から処理結果情報を取得する。ステップSTEP105における処理の後は、ステップSTEP106に進み、追加処理が必要か否かの判定を行う。
【0099】
現在「CS放送をIEEE1394録画する」という命令のうち「CS放送への選局」と「IEEE1394録画」の処理が終わり、残っている処理は存在しないため、追加の処理は不要と判断され、前モジュールに処理を進め、本体へ向けて実行結果を送り命令の処理を終了する。
【0100】
このシステムにより、各モジュール間で共通なデータを扱う場合に、共通データをそれぞれのモジュールにおいて管理しておく必要がなくなり、記憶容量の節約になる上に、モジュール間のデータ管理の同期を取る必要も無くなる。追加モジュールとしてメモリとメモリ管理システムを一つのモジュールとしてデータの一元管理を行う、といった使い方も考えられる。本体側のメモリを圧迫することなく追加モジュールでの処理を行うことができるため、本体側の負荷を減らすこともできる。
すなわち、各モジュールのデータを共有可能なシステムを備えることにより、データの転送、メモリ領域の無駄を無くすことができる。
【0101】
次に、本発明の第8の実施の形態による電子機器の拡張モジュールを有するシステムについて、図面を参照して説明する。本実施の形態によるシステムは、本発明の第7の実施の形態によるシステムまでのように、各々の拡張モジュールが、相互に命令のやりとりやデータのやりとりを行うことが可能であれば、モジュール間のやり取りを本体が制御する必要がない。本体は、モジュールに対して命令を発するだけでよく、モジュールの連携を意識する必要がない。しかしながら、同機能のモジュールを複数使い分ける場合のように、本体からの制御が必要となる場合も考えられる。
【0102】
本実施の形態によれば、上記のような場合には、本体側は、処理の順にアクセスするモジュールを指定することが可能になる。図2に示すように、モジュール挿入口を1つのみ有するBSデジタルチューナー(22)において、システムとして、例えば、古いCS放送受信モジュール(21a)と、新しいシステムに対応したCS放送受信モジュール(21b)と、IEEE1394モジュール(21c)とを同時に導入したい場合を例に図11を参照して説明する。
【0103】
図11に示すように、まずステップSTEP111において、本体(22)においてモジュールリスト(図7参照)を作成する。この場合、本体(22)が管理するモジュールリストには、1:CS放送受信モジュール旧(21a)、2:CS放送受信モジュール新(21b)、3:IEEE1394モジュール(21c)と登録される。モジュールのリストの作成を各モジュールが行う場合を考えると、それぞれのモジュールが自分から見えるモジュールリストを構築する。
【0104】
しかし、このモジュールリスト構築システムにも、新しいシステムと古いシステムとが混在する可能性がある。すなわち、システムにバージョンがあることは容易に予想されることである。
この例の場合では、古いシステムに対応したCS放送受信モジュール(21a)は新しいシステムに対応したCS放送受信モジュール(21b)を識別できないため、古いCS放送受信モジュール(21a)が、同じCSモジュールとして、1:CS放送受信モジュール、2:CS放送受信モジュール、3:IEEE1394モジュールというリストを作成する場合や、1:CS放送受信モジュール、2:不明モジュール、3:IEEE1394モジュールというリストを作ってしまう場合もある。
【0105】
また、IEEE1394モジュールにおいても、古いCS放送受信モジュールと同じリストを作成してしまうことが考えられる。この場合、本体が、1:CS放送受信モジュール旧、2:CS放送受信モジュール新、3:IEEE1394モジュールに対してそれぞれアクセスすることは可能であるが、IEEE1394の入力を新しいCS放送システムで再生する処理などの複数のモジュールを使用する処理の場合には、それぞれのモジュールが自身のモジュールリストを使用して動作するため、BSデジタルチューナー本体が意図した動作と同じ動作をシステムが行うという保証はない。
【0106】
ここで、拡張モジュールに対して命令を発行する際に、複数の拡張モジュールに対する命令を1命令で送ることにより上記の状態を解消することができる。つまり、本体(22)が「3:IEEE1394モジュールでIEEE1394を再生し、2:CS放送受信モジュール新でデコード」という命令を送れば、システムが古いCS放送受信モジュールやIEEE1394モジュールが、新しいシステムに対応したCS放送受信モジュールを、不明なモジュール又はシステムが古いCS放送受信モジュールというように本体とは異なる解釈を行ったとしても、モジュールの番号に基づいて動作させることにより個々の解釈には影響されずに、BSデジタルチューナー本体が期待した通りに動作させることが可能となる。
【0107】
そこで、「3:IEEE1394モジュールでIEEE1394を再生し、2:CS放送受信モジュール新でデコード」という命令が出される場合を考える。ステップSTEP112で該当モジュールが存在すると判断され、ステップSTEP113に進む。命令は実行されていないので、ステップSTEP114へと進み、命令が解釈済みか否かを判定する。ここで、「3:IEEE1394モジュール」で「IEEE1394再生」と、「2:CS放送受信モジュール新」で「デコード」と解釈する。ステップSTEP119において該当モジュールの有無を判定した後、ステップSTEP115aにおいて自己への命令か否かを判定する。自己への命令でないと判定されると、ステップSTEP118へと進み、次に処理を行うモジュールを決定する。
【0108】
最初の命令は「3:IEEE1394モジュール」の命令なので、次モジュールへ処理を進める。次のCS放送受信モジュール新では、ステップSTEP113において命令が処理済か否かを確認し、ステップSTEP114において、命令が解釈済みか否かを確認し、ステップSTEP115aにおいて命令が自己に対する命令であるか否かを確認し、ステップSTEP118において次に処理を行うモジュールを決定し、次モジュールへと処理を進める。
【0109】
次のIEEE1394モジュールでも、ステップSTEP113において命令が処理済か否かを確認し、ステップSTEP114において、命令が解釈済みであるか否かを確認し、ステップSTEP115aにおいて命令が自己に対するものかどうかを確認する。現在処理中の命令は、「3:IEEE1394モジュール」で「IEEE1394再生」であるため、ステップSTEP116において処理を行う。処理終了後に、ステップSTEP117において追加の処理が必要であるか否かの判断を行うが、この場合「2:CS放送受信モジュール新」で「デコード」が残っているため、ステップSTEP118で、次に進むモジュールを前モジュールと決定する。
【0110】
CS放送受信モジュール新は、ステップSTEP113において命令が処理済か否かを確認し、ステップSTEP114において、命令が解釈済みであるか否かを確認し、ステップSTEP115aにおいて、命令が自己に対する命令であるか否かを確認する。現在処理中の命令は、「2:CS放送受信モジュール新」で「デコード」であり、ステップSTEP116において処理を行う。処理終了後に、ステップSTEP117において追加の処理が必要か否かの判断を行う。この場合には処理が全て終了しているため、前モジュールへと処理を移す。前モジュールのCS放送受信モジュール旧では、ステップSTEP113において処理済みである旨を確認し、本体へと処理結果を返す。以上のように、本体で処理を制御することが可能であれば、例えばバージョンが異なる同じモジュールが存在したとしても、適切なモジュールが処理を行うことによりシステム全体として処理が可能になる。
【0111】
すなわち、本体とモジュールとの間のアクセスのみではなく、各モジュール間のアクセスを指定することが可能にすることで、電子機器本体が意図した連携を複数のモジュールに取らせることができる。
【0112】
次に、本発明の第9の実施の形態による電子機器の拡張モジュールを備えたシステムについて、図12(a)を参照して説明する。本発明の第9の実施の形態によるシステムは、図2に示すシステムと同様に電子機器本体22と、電子機器本体22に設けられた拡張モジュール用スロット23とを有している。拡張モジュール用スロット23に第1の拡張モジュール21aを挿入し、次いで、本体22と反対側の端部に第2の拡張モジュール21bを接続する構成は、上記第1から第8までの実施の形態によるシステムと同様である。
【0113】
ところで、図2に示すように多数の拡張モジュールを直列に接続していくと、スペース的にも強度的にも問題となる場合もある。そこで、図12(a)に示すように、拡張モジュール用の収納ケース25を新たに設ける。この収納ケース25は、拡張モジュール21cから21fまでに関して、それぞれの両端部で把持するスロットを有するとともに、信号線28により、実質的に図2に示す直列接続状態と同様に信号のやり取りができるように構成されている。
【0114】
図12(a)に示すシステムを用いると、拡張モジュール21cから21fまでを縦積みにすることができるため、省スペース化が可能になるとともに、拡張モジュールの両端部が収納ケース25により支持されるため、システム全体としての強度を保つことができる。
【0115】
次に、本発明の第9の実施の形態の変形例によるシステムについて図12(b)を参照して説明する。図12(b)に示すシステムは、第2の拡張モジュール21bと、第3から第6までの拡張モジュール28aから28dまでが縦積みされており、その両端部ではなく両面(28aから28c)又は片面(21b、28d)で接続されている。信号のやり取りに関しては、図12(a)又は図2に示す直列接続状態と同様に信号のやり取りができるように構成されている。
【0116】
図12(b)に示すシステムを用いると、拡張モジュール28aから28dまでを縦積みにすることができるため、省スペース化が可能になるとともに、拡張モジュールがその両端部ではなく面により接続されるため、システム全体としての強度を保つことができる。1つの拡張モジュールにコネクタを3以上設けても良い。
【0117】
尚、上記各実施の形態においては、拡張モジュールとしてPCカードを対象とした場合について説明したが、本体側にPCカードスロットとともに、又はPCカードスロットに代えて、例えばコンパクトフラッシュスロットなどの異なる規格のスロットが設けられている場合には、同様にその規格に合わせて製造されたカードを接続することができる。すなわち、上記各実施の形態の説明は、拡張モジュールの種類を限定するものではない。
【0118】
以上説明したように、従来の電子機器においてモジュールを追加する場合、追加する場所が他のモジュールによって塞がっていた場合、更なるモジュールを追加することはできなかった。また、モジュール間の連携を意図したモジュールを複数追加しても、双方の連携を考慮して制御可能なシステムを本体が持っていない限り、モジュール間の連携を取ることはできなかった。
【0119】
これに対して本発明の各実施の形態によるシステムにおいては、モジュールを追加する際の物理的な制約をなくすために、モジュールの本体側コネクタとは反対側の端部に他のモジュールを接続可能な追加コネクタを備える。このモジュール追加コネクタに、他のモジュールを接続することで、モジュール追加に関する物理的な制約を低減した。また、モジュール間の命令システムを定義することで、本体の能力によらずモジュール間の連携を取ることが可能とした。モジュールの追加に上限も存在せず、本体側に特別なシステムを導入せずにモジュール追加を行う構成も可能である。
上記各処理を行う機能を、例えばコンピュータで動作可能なプログラム又はこれを格納した記録媒体の形態で取り扱う場合も本実施の形態の範疇に入るものである。
【0120】
以上、実施の形態に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。その他、種々の変更、改良、組み合わせが可能なことは当業者に自明であろう。
【0121】
【発明の効果】
本発明による電子機器の拡張モジュールを用いると、拡張モジュールを電子機器に追加する際の物理的な制約を少なくなる。また、モジュール間の命令システムを定義することで、本体の能力によらずモジュール間の連携を取ることが可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による拡張モジュールの構成例を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態による拡張モジュールを電子機器本体に接続した様子を示す概念図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による拡張モジュールを備えた電子機器の処理の流れを示すフローチャート図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の第1及び第2変形例による拡張モジュールを備えた電子機器の処理の流れを示すフローチャート図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による拡張モジュールを備えた電子機器の処理の流れを示すフローチャート図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態による拡張モジュールを備えた電子機器の処理の流れを示すフローチャート図である。
【図7】本発明の実施の形態による拡張モジュールのモジュールリストの構成例を示す図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態による拡張モジュールを備えた電子機器の処理の流れを示すフローチャート図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態による拡張モジュールを備えた電子機器の処理の流れを示すフローチャート図である。
【図10】本発明の第6及び第7の実施の形態による拡張モジュールを備えた電子機器の処理の流れを示すフローチャート図である。
【図11】本発明の第8の実施の形態による拡張モジュールを備えた電子機器の処理の流れを示すフローチャート図である。
【図12】図12(a)は、本発明の第9の実施の形態による拡張モジュールを備えた電子機器の処理の流れを示すフローチャート図であり、図12(b)は、その変形例による拡張モジュールを備えた電子機器の処理の流れを示すフローチャート図である。
【図13】本発明の実施の形態による拡張モジュールの概略構成例を示す図である。
【図14】先行技術による情報処理装置、半導体メモリ装着用アダプターの概略図である。
【図15】先行技術によるメモリーカード用アダプターの概略図である。
【図16】先行技術によるコンピュータ拡張モジュール装置の概略図である。
【符号の説明】11、12…拡張(追加)モジュール、13…拡張モジュール用追加コネクタ、21a…拡張モジュール(例えばCS放送受信モジュール)、21b…拡張モジュール(例えば地上デジタル放送受信モジュール)、21c…拡張モジュール(例えばIEEE1394モジュール)、22…本体(例えばBSデジタルチューナー)、23…拡張モジュール挿入場所(拡張用スロット)。

Claims (23)

  1. 電子機器に接続して機能を追加することが可能な第1の拡張モジュールであって、
    第1コネクタと、
    該第1のコネクタとは異なる位置に設けられ、第2の拡張モジュールと接続可能な第2コネクタとを有する第1の拡張モジュール。
  2. 電子機器に接続して機能を追加することが可能な第1の拡張モジュールであって、
    前記電子機器側の端部に形成される第1コネクタと、該第1のコネクタとは反対側の端部に設けられた第2のコネクタであって、前記第1のコネクタと同種の第3のコネクタを有する第2の拡張モジュールと接続可能な第2コネクタとを有することを特徴とする第1の拡張モジュール。
  3. 電子機器に接続して機能を追加することが可能な第1の拡張モジュールであって、
    第1コネクタと、
    該第1のコネクタとは異なる位置に設けられ、第2の拡張モジュールと接続可能な第2コネクタと、
    前記第1コネクタ側又は前記第2コネクタ側からの処理命令を受けて、自己の拡張モジュールに対する命令であるか否かを判断する機能を有することを特徴とする第1の拡張モジュール。
  4. さらに、
    前記第2のコネクタに前記第2の拡張モジュールを接続した場合であって、前記処理命令が前記第1の拡張モジュールに対する処理命令でない場合に、前記第2の拡張モジュールに処理命令を送るスルー機能を有していることを特徴とする請求項2又は3に記載の第1の拡張モジュール。
  5. さらに、
    前記第2のコネクタに前記第2の拡張モジュールを接続した場合に、前記処理命令が前記第1の拡張モジュールに対する処理命令である場合に、その処理命令を受けて前記第1の拡張モジュールが有する機能をアクティブにすることを特徴とする請求項2から4までのいずれか1項に記載の第1の拡張モジュール。
  6. さらに、
    前記電子機器が、複数接続された拡張モジュールのいずれかを指定して発した処理命令を受けて、指定された拡張モジュールへのアクセスを可能にする機能を有することを特徴とする請求項2から4までのいずれか1項に記載の第1の拡張モジュール。
  7. さらに、
    前記電子機器に複数の拡張モジュールが接続された場合に、接続されている拡張モジュールの接続順と拡張モジュール種別とを対応させた作成したリストに基づいて、処理命令のアクセス先の拡張モジュールを指定することを特徴とする請求項2から6までのいずれか1項に記載の第1の拡張モジュール。
  8. 前記リストは、前記電子機器又は前記拡張モジュールのいずれか一方が作成することを特徴とする請求項7に記載の第1の拡張モジュール。
  9. 前記リストは、前記電子機器又は前記拡張モジュールのいずれか一方に記憶されることを特徴とする請求項8に記載の第1の拡張モジュール。
  10. さらに、
    前記複数の拡張モジュールの各々が各モジュールのデータを共有できることを特徴とする請求項7に記載の第1の拡張モジュール。
  11. 第1の拡張モジュールと接続できるインターフェイスを有する電子機器であって、さらに、前記第1の拡張モジュールに直列接続される少なくとも1の第2の拡張モジュールを接続した際に、前記第2の拡張モジュールを指定して処理命令を行うことができる制御部を備えた電子機器。
  12. さらに、前記電子機器に複数の拡張モジュールが接続された場合に、接続されている拡張モジュールの接続順と拡張モジュール種別とを対応させた作成したリストを作成し、該リストに基づいて処理命令のアクセス先の拡張モジュールを指定することを特徴とする請求項11に記載の電子機器。
  13. さらに、前記電子機器に複数の拡張モジュールが接続された場合に、前記電子機器と前記拡張モジュール間のアクセスと、各モジュール間のアクセスとの少なくともいずれか一方を指定することができることを特徴とする請求項11又は12に記載の電子機器。
  14. 第1の拡張モジュールと接続するための接続機構を有する電子機器と、
    該電子機器と前記接続機構において接続される第1の拡張モジュールであって、前記接続機構との第1の接続位置と異なる第2の接続位置において別の拡張モジュールと接続可能なされている第1の拡張モジュールと、
    前記第2の接続位置で前記第1の拡張モジュールと直列接続される第2の拡張モジュールとを有する電子機器拡張システム。
  15. 電子機器に接続して機能を追加することが可能なモジュールのアクセスシステムにおいて、電子機器と接続するコネクタ以外の端に、他のモジュール間で接続可能なコネクタを備え、前記モジュールに第2のモジュールを接続した場合に、自分に該当する命令が無い場合は次のモジュールへ命令を送ることで全モジュールにアクセス可能であることを特徴とするアクセス方法。
  16. 請求項15において複数のモジュールを接続した場合に、モジュールを指定してアクセス可能であることを特徴とするアクセス方法。
  17. 請求項15のアクセス方法を持つモジュールを接続した場合に、モジュールを指定してアクセス可能であることを特徴とするアクセス方法を備えた電子機器。
  18. 請求項15において複数のモジュールを接続した場合に、接続されているモジュールのリストを構築することを特徴とするアクセス方法。
  19. 請求項18のアクセス方法を持つモジュールを接続した場合に、接続されているモジュールのリストを構築することを特徴とするアクセス方法を備えた電子機器。
  20. 請求項16において複数のモジュールを接続した場合に、モジュール間で相互にモジュールを指定してアクセス可能であることを特徴とするアクセス方法。
  21. 請求項20において複数のモジュールを接続した場合に、モジュール間で相互にモジュールを指定してアクセス可能なシステムに、接続されているモジュールのリストを構築することを特徴とするアクセス方法。
  22. 請求項21において各モジュールのデータを共有可能なシステムを備えたことを特徴とするアクセス方法。
  23. 請求項22のアクセス方法を持つモジュールを接続した場合に、本体とモジュール間のアクセスだけではなく各モジュール間のアクセスを指定することが可能なシステムを特徴とするアクセス方法を備えた電子機器。
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