JP2003303099A

JP2003303099A - ソフトウェア構成方法及び記録媒体

Info

Publication number: JP2003303099A
Application number: JP2002108494A
Authority: JP
Inventors: Jun Miyake; 三宅　　潤; Junichi Sasaki; 順一佐々木; Yoshiko Sueda; 欣子末田; Yoshihiro Niitsu; 善弘新津
Original assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Current assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date: 2002-04-10
Filing date: 2002-04-10
Publication date: 2003-10-24

Abstract

(57)【要約】【課題】ソフトウエアを構成する各機能モジュール間
を疎結合とすることで、ソフトウェアに機能の追加、変
更、削除等を行う場合に必要な開発規模の極小化を図
る。【解決手段】複数の機能から構成されるアプリケーシ
ョンソフトウェア１００について、それぞれの機能を実
現する独立した機能モジュール２００と、各機能モジュ
ール間での通信を制御するバスコントローラ３００とか
ら構成する。各機能モジュール２００は内部にバスイン
ターフェース４００を具備し、バスコントローラ３００
とバスインターフェース４００が結合する事により、他
の機能モジュールと信号の送受信が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複数の機能から構
成されるアプリケーションソフトウェアに関し、詳しく
は、機能毎に機能の更新、機能の追加、機能の削除が必
要となるソフトウェアに適用されるソフトウェア構成方
法及びソフトウェアを記録した記録媒体に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のソフトウェアは、１つの実行プロ
グラムか、或いは１つの実行プログラムと補助機能を実
現する複数の補助プログラムから成っており、いずれも
主たる処理手順は実行プログラムにより制御されてい
る。また、１つのソフトウェアが実現する機能は、通
常、単機能を実現する複数の機能ブロックから構成さ
れ、多くの場合、各機能ブロック間でデータの受け渡し
を行うなど、密結合になっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来技術では、ソフト
ウェアに機能の追加、変更、削除を行う場合、実行プロ
グラムの該当機能部分を修正しようとすると、該当機能
部分と密結合になっている他の機能ブロックにも影響が
発生し、修正範囲が大きくなるため、わずかな修正でも
開発規模が大きくなる場合があった。

【０００４】本発明は、従来技術における上記のような
問題に鑑みなされたもので、その目的はソフトウェアを
構成する機能ブロックをそれぞれ独立したモジュール
（機能モジュール）とし、各機能モジュール間を疎結合
とする事で、ソフトウェアの修正（機能追加、機能変
更、機能削除等）に必要な開発規模を極小化することに
ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、複数の機能か
ら構成されるアプリケーションソフトウェアについて、
それぞれの機能を実現する独立した機能モジュールと、
各機能モジュール間での通信を制御するバスコントロー
ラと、機能モジュールがバスコントローラと通信を行う
ためのバスインターフェースを備えたことを主要な特徴
としている。

【０００６】機能モジュールは、単機能或いは特定機能
を実現するソフトウェア部品であり、それぞれ実行プロ
グラム（プログラムモジュール）として実装される。複
数の機能モジュールを組み合わせる事により、複雑なソ
フトウェアの提供する機能を実現する。バスコントロー
ラは、各機能モジュール間での信号送受信を制御する。
該バスコントローラは、機能モジュールを管理する機
能、機能モジュールから送信された信号を受信する機
能、指定された機能モジュールへ信号を送信する機能を
具備する。バスインターフェースは各機能モジュールに
具備され、機能モジュールにバスコントローラとの信号
送受信手段を提供する。機能モジュールは、この内部に
具備されたバスインターフェースを通し、バスコントロ
ーラとバスインターフェースが結合する事により、他の
機能モジュールと信号の送受信が可能となる。

【０００７】本発明のソフトウェア構成方法によれば、
ソフトウェアを構成する機能を、単機能を提供する複数
の機能モジュールとして実装可能であり、各機能モジュ
ールをそれぞれ独立したソフトウェアとして開発する事
が可能である。また、機能モジュール毎に独立した実行
プログラムであるため、ソフトウェアの機能拡張や修正
は、該当する機能モジュールのみ修正と交換のみで実現
可能である。また、各機能モジュール間で送受される信
号は必ずバスコントローラを経由するため、開発時や運
用時にバスコントローラにてこの信号を参照する事によ
り、機能モジュール間の連携の確認を行う事が可能であ
る。

【０００８】従来技術とは、ソフトウェアの機能を、単
機能毎の機能モジュールとして実装し、各モジュール間
での信号送受をバスコントローラという１つの機能を使
用して行う点が異なる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により詳細に説明する。図１に本発明におけるソフトウ
ェア構成方法の全体構成図を示す。図１において、ソフ
トウェア１００は、複数の機能モジュール（プログラム
モジュール）２００とバスコントローラ３００により構
成される。なお、ソフトウェア１００は起動時に関与す
る起動時処理部１０１を具備する。各機能モジュール２
００はバスインターフェース４００を具備し、これを使
用してバスコントローラ３００と結合している。バスイ
ンターフェース４００は、各々機能モジュール２００に
対して、バスコントロール３００との信号送受信手段を
提供する。バスコントローラ３００は、各機能モジュー
ル２００間での信号送受信を制御する。該バスコントロ
ーラ３００は、各機能モジュール２００の管理情報を保
持する機能モジュール管理情報領域３０１、各機能モジ
ュール２００の管理情報を領域３０１に登録する機能モ
ジュール登録処理部３０２、各機能モジュール２００間
の送受信信号の振り分けを行う信号振り分け処理部３０
３を具備している。各機能モジュール２００は、バスイ
ンターフェース４００を使用し、バスコントローラ３０
０を介して、他の機能モジュール２００との間で信号の
送受信を行う。

【００１０】なお、実際には、ソフトウェア１００はコ
ンピュータのメモリ上に用意されて、コンピュータのＣ
ＰＵ上で動作することは云うまでもない。機能モジュー
ル管理情報領域３０１も、同様にメモリ上に構成される
ことは云うまでもない。

【００１１】ソフトウェア開発者は、単機能かあるいは
特定の機能を実現する機能毎に、バスインターフェース
４００を内部に具備した機能モジュール２００を開発す
る。

【００１２】図２にソフトウェア１００の起動時の処理
概要を示す。ソフトウェア１００の起動時処理部１０１
は、バスコントローラ３００を生成し、各機能モジュー
ル２００を起動する。次に、起動時処理部１０１は、バ
スコントローラ３００の機能モジュール登録処理部３０
２を使用してバスコントローラ３００へ各機能モジュー
ル２００を結合する。機能モジュール登録処理部３０２
は、機能モジュール管理情報領域３０１に、結合された
各機能モジュール２００の管理情報（機能モジュールへ
の参照情報（オブジェクトリファレンス））を登録す
る。

【００１３】ソフトウェア１００の起動後、各機能モジ
ュール２００の間でデータの送受信が必要になった場
合、送信元機能モジュール２００は、バスインターフェ
ース４００を使用し、バスコントローラ３００を経由し
て対象となる送信先機能モジュール２００へ信号を送信
する。送信先機能モジュール２００は、バスインターフ
ェース４００を使用して信号を受信し、所定の処理を行
う。

【００１４】図３に機能モジュール２００とバスインタ
ーフェース４００の基本構成を示す。送信元機能モジュ
ール２００は、信号送信処理部２０１からバスインター
フェース４００の信号送信機能４０１を使用して、バス
コントローラ３００を介し、他の機能モジュール２００
への信号を送信する。信号送信処理部２０１は、１つの
機能モジュール２００につき、処理機能ごとに一つある
いは複数実装される。

【００１５】図４にバスコントローラ３００の信号受信
時の処理概要を示す。送信元機能モジュール２００から
の送信信号を受信すると、バスコントロール３００の信
号振り分け処理部３０３は、機能モジュール管理情報領
域３０１を検索して、送信先の機能モジュール２００を
特定し、該送信先機能モジュール２００へ、送信元機能
モジュール２００からの信号を送信する。

【００１６】再び、図３に戻り、送信先機能モジュール
２００のバスインターフェース４００では、バスコント
ローラ３００からの信号を信号受信機能４０２によって
受信し、機能モジュール２００の信号受信処理部２０２
へ該信号を送信する。信号受信処理部２０２は、１つの
機能モジュール２００につき１つ実装され、受信した信
号を所定の処理部へ分配する。

【００１７】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
図１に示した複数の機能モジュールとバスコントローラ
からなるソフトウェアは、コンピュータが読み取り可能
な記録媒体、例えば、ＦＤやＭＯ、ＲＯＭ、メモリカー
ド、ＣＤ、ＤＶＤ、リムーバブルディスクなどに記録し
て、保存したり、提供したりすることができるととも
に、インターネット等のネットワークを通してそのソフ
トウェア自体を配布したりすることが可能である。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
それぞれ機能的に独立した機能モジュールを使用する事
により、ソフトウェアの修正（機能追加、機能変更、機
能削除）による影響範囲が機能モジュールに限定され
る。この結果、ソフトウェア修正による影響範囲の極小
化が実現できる。また、機能モジュール間で送受される
信号の内容や信号の送受信順序を、バスコントロールに
て確認する事が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるソフトウェアの全体構成を示す図
である。

【００１９】

【図２】ソフトウェアの起動時の処理概要を示す図であ
る。

【００２０】

【図３】機能モジュールとバスインターフェースの基本
構成を示す図である。

【００２１】

【図４】バスコントローラの信号受信の処理概要を示す
図である。

【符号の説明】

１００ソフトウェア１０１起動時処理部２００機能モジュール２０１信号送信処理部２０２信号受信処理部３００バスコントローラ３０１機能モジュール管理情報領域３０２機能モジュール登録処理部３０３信号振り分け処理部４００バスインターフェース４０１信号送信機能４０２信号受信機能

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者末田欣子東京都千代田区大手町二丁目３番１号日本電信電話株式会社内 (72)発明者新津善弘東京都千代田区大手町二丁目３番１号日本電信電話株式会社内Ｆターム(参考） 5B076 DD05 DD10

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の機能から構成されるアプリケーシ
ョンソフトウェアについて、それぞれの機能を実現する
独立した機能モジュールと、各機能モジュール間での通
信を制御するバスコントローラと、各機能モジュールが
バスコントローラと通信を行うためのバスインターフェ
ースを備えることを特徴とするソフトウェア構成方法。
【請求項２】請求項１記載のソフトウェア構成方法に
おいて、バスインターフェースは信号送信機能と信号受
信機能を具備し、機能モジュールはバスインターフェー
スの信号送信機能によって他の機能モジュールへの信号
を送信し、他の機能モジュールからの信号をバスインタ
ーフェースの信号受信機能によって受信することを特徴
とするソフトウェア構成方法。
【請求項３】請求項２記載のソフトウェア構成方法に
おいて、バスコントローラは、各機能モジュールを管理
する機能と、機能モジュールから送信された信号を受信
し、該受信した信号を指定された機能モジュールへ送信
する機能を具備することを特徴とするソフトウェア構成
方法。
【請求項４】請求項１乃至３記載のソフトウェア構成
方法によるソフトウェアを記録した記録媒体。