JP4041294B2 - ネットワーク装置、中継方法、ネットワークシステム及び中継装置 - Google Patents

ネットワーク装置、中継方法、ネットワークシステム及び中継装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はネットワーク装置に係り、特に、マスタ装置とスレーブ装置の間でデータの送受信を行うネットワーク環境において、マスタ装置とスレーブ装置間のデータ中継制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来の技術を図1、図2、図3、図4、図5、図6及び図7を用いて説明する。
図1は従来のネットワーク装置を示す構成図である。
従来、中継装置がツリー接続またはデイジーチェイン接続された図1のネットワーク構成のシステムにおいて、マスタ装置100が、配下に接続されているスレーブ装置400に対してデータ送信した場合、このデータを中継装置200が受信すると、中継機構220は受信したデータに対して下流の中継装置300への中継要否を判定した後、判定結果に応じて後続の中継装置300に中継する。このとき受信データの中継要否をハードウェアによるデータフィルタリングなどの機能で一意に判定する機構とするか、若しくは判定の自由度を上げるために、データ処理機構210で動作するソフトウェアによって中継条件を判定した後に後続の中継装置300に転送を行うかは、中継機構220を設計する時点で決定されていた。
【0003】
図2は図1において、データ処理機構のソフトウェアによってデータ転送を行う場合のデータの流れを示す構成図である。
図において、中継機構220がソフトウェアによりデータ転送を行う仕様の場合、データの流れは図2に示すように、受信データ610と送信データ710の流れになる。この場合、全ての受信データ610についてデータ処理機構210が判定処理を行わなければならず、ハードウェアによる中継処理に比べて中継性能が劣る。
【0004】
図3は図1の中継機構がハードウェアよってデータ転送を行う場合のデータの流れを示す構成図である。
中継機構220がハードウェアにより一意にデータ転送を行う仕様の場合、データの流れは図3に示す中継データ620の流れになる。この場合はソフトウェアによる中継処理よりも中継性能は勝る。
ここで、例えばマスタ装置100が全ての中継装置の動作状態を確認するため定期的に全同報のデータ620を送信するとした場合、同データ620を受信した中継装置200は動作状態を示すデータを全同報で下流に通知することになる。従って中継装置300にはマスタ装置からの全同報データ620に加えて中継装置200が送信する動作状態を示す情報が格納された全同報データ710が転送される。
【0005】
しかし、中継装置300からみて、自身より上流にある中継装置の動作状態の情報が含まれたデータだけ通知されればよい。従って、この場合は上流の中継装置200がマスタ装置100からの同報データ620の中継を抑止し、自身の同報データ710のみを下流に転送すれば、ネットワーク回線上の回線負荷を抑えることができると共に、中継装置300に対して不要なデータを処理することによる負荷の削減が図れる。
しかし、前記のような通知データをまとめるためのデータ加工処理はその加工内容の変更等を柔軟に行えるようにするために、必然的にソフトウェアでの処理が要求される。
【0006】
マスタ装置100の送信データを加工して再転送する中継処理の他の従来技術での具体例としてローカルエリアネットワーク(以下LANと略す)の例をあげる。
LANではネットワーク上でデータの授受を行う場合、図4に示すフレームフォーマットを用いて行う。
図4は従来の送信フレームフォーマットの例を示す図である。図に示すように、フレームには宛先アドレス情報810と送信元アドレス情報820及び送信すべきデータ830本体が格納されている。
【0007】
図5はLANにおける従来の中継処理のフレームの流れを示す構成図である。図において、中継装置200および中継装置300はそれぞれに接続されているスレーブ装置400、500のアドレスを管理する機能を持つものとする。
マスタ装置100が送信したフレーム900を中継装置200が受信すると、中継装置200は受信したフレームの宛先アドレス情報910を確認して、スレーブ装置400宛てのフレームの場合は中継対象とせず、そうでない場合は中継機構220が受信フレームを後続の中継装置300に送信フレーム1000として転送する。この場合のフレームの流れを2000として示す。なお、410、510はそれぞれスレーブ装置400、500の固有のアドレスを示す。
【0008】
図6はLANにおける従来の同報処理のフレームの流れを示す構成図である。図において、マスタ装置100がスレーブ装置400やスレーブ装置500などの複数のスレーブ装置に同一のフレームを送信したい場合は、送信フレーム1100の宛先アドレス情報にブロードキャストアドレス1110を設定して送信する。
中継機構220がブロードキャストアドレス1110のフレームを受信した場合は、フレームの流れは2000に示すように下流に中継するとともに、データ部1120をスレーブ装置400に転送する。
このようにLANでは、フレームの中継は宛先アドレス情報により制御されている。
【0009】
従って、スレーブ装置がマスタ装置100からのフレーム内データを加工して他のスレーブ装置に配布する場合の一つの方法は、マスタ装置100が直下のスレーブ装置400を指定してフレームを送信し、同フレームを受信した中継装置200はスレーブ装置400に対してデータを転送し、データの加工後、スレーブ装置400は中継装置200を介して下流のノード宛てにフレームを送信する。
この処理方式では、全てのマスタ装置およびスレーブ装置がそれぞれの下流にある装置のアドレスを意識する必要がある。
【0010】
図7はLANにおけるデータ変更を伴う従来の同報処理のフレームの流れを示す構成図である。図において、スレーブ装置400がマスタ装置100からのフレーム内データ1120を加工して下流のスレーブ装置500に配布する場合のもう一つの方法は、マスタ装置100が送信先アドレス1110をブロードキャストとして送信フレーム1100を送信し、各スレーブ装置400および500がマスタ装置100の送信フレーム1100を受信後、各々が加工したデータをあらためてブロードキャストで送信する方法である。
この場合、例えばスレーブ装置500にはマスタ装置100が送信したフレーム1100のデータ部1120とスレーブ装置400が送信したフレーム1200のデータ部1220の二つが渡されることになり、スレーブ装置500は情報のないデータ部1120に対しての処理も行う必要が生じる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べた従来の技術においては、マスタ装置からスレーブ装置への中継処理をハードウェアで行う場合は高い中継性能は得られるが、同報で通知されるデータに対して加工を行おうとすると、不要なデータが回線上に送出されるという効率上の問題が有り、他方ソフトウェアで中継処理を行う場合は、データの加工は柔軟に行え且つ必要なデータのみの送出が可能となるが、中継性能はハードウェア処理に比べて低くなるという問題がある。
【0012】
本発明の目的は、上記ネットワーク装置の欠点を解決し、データを効率よく送信することができるネットワーク技術及びネットワーク装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、ネットワーク負荷の低減を図ることができるネットワーク中継技術及びネットワーク装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明ではマスタ装置をルートとして設置し、複数のスレーブ装置を中継装置と一対でツリー接続に配置している構成で、中継装置がマスタ装置からの送信データを判定し、必要ならばそのデータを元に中継装置がデータの加工を行い、さらにそれを下流へと転送する処理を行うことによって、データを効率よく送信する。
またデータの通信路が二重になっていて、一方の通信路がソフトウェアによる中継処理が必要ない場合には、判定機能そのものを抑止して不必要な制御による処理時間の増加を防ぐ。
また、中継装置がデイジーチェインで接続されているとき、マスタ装置からの一つの送信データで、中継装置が順次データを加工して下流の中継装置へと転送することにより、ネットワーク負荷の低減を図る。
また、中継装置が中継条件を判定するための情報を状況に応じて変更可能なインタフェースをえることができる。
【0014】
また、本発明では、データ送信元が送信データに中継方法を指定する情報を付加し、中継装置は指定された方法に従ってデータを中継する。これにより、中継データに対する加工の必要がない場合はハードウェア中継による高い中継性能と、中継データに加工の必要が有る場合はソフトウェアによる柔軟な加工処理機能を併せ持つ装置を提供できる。
【0015】
本発明について、さらに詳細に説明する。
【0016】
第1の発明では、ネットワーク装置は、中継方法設定手段を備えるマスタ装置と、前記マスタ装置に順次接続され、前記中継方法設定手段で設定された中継方法を判定する中継方法判定手段及び前記設定された中継方法を実行する中継方法実行手段を有する中継装置群と、前記各中継装置に接続されたスレーブ装置とを備え、前記マスタ装置から送信されたデータを中継する中継装置は前記中継方法設定手段で設定された中継方法を判定し、前記判定結果に従って次段の中継装置にデータを伝送する。
【0017】
第2の発明では、中継方法選択型ネットワーク装置は、マスタ装置をルートとして設置し、複数のスレーブ装置を中継装置と一対でツリー接続に配置し、マスタ装置からスレーブ装置へデータの流れる方向を下流方向、スレーブ装置からマスタ装置へのデータの流れる方向を上流方向と規定する。マスタ装置が下流方向に送信するデータの特定のフィールドに中継方法の制御情報を設定する。中継装置は上流からデータを受信時に中継方法の制御情報を中継装置に予め設定されている中継判定情報と比較して、データ加工が必要なときだけソフトウェア処理を行ってから送信する。それ以外は即時にDMAなどのソフトウェアの処理を介在しない方法でデータを中継し、高い中継性能を確保する。
【0018】
第1又は第2の発明の中継方法選択型ネットワーク装置において、全二重回線の各々の回線を上流方向もしくは下流方向のデータ送信路として割り当て、それぞれに中継制御フラグを割り当てる。制御フラグの設定値が中継判定機能をネゲートしている場合はDMAなどのハードウェアによる転送を無条件に実施する。また、マスタ装置からの送信データの受信対象を全スレーブ装置としておき、各スレーブ装置に対応する中継装置に前記中継方法の制御情報に従がってデータを加工しながら下流へ転送するという処理をさせることにより、各々の中継装置は下流のスレーブ装置のアドレスを意識せずにデータの送信が可能となる。
【0019】
また、第1又は第2の発明の中継方法選択型ネットワーク装置において、中継条件を目的に応じて変更できるようにするために、中継装置にスレーブ装置からの条件設定インタフェースを設けておき、スレーブ装置の判断もしくはマスタ装置がスレーブ装置を介して中継条件の設定を行うことを可能とする。
【0020】
第3の発明では、中継方法は、中継方法が指定して送信されたデータから指定された中継方法を判定するステップと、前記判定された中継方法に従ってデータを次段の中継装置に伝送するステップとを備える。
【0021】
第3の発明において、前記判定ステップは、中継装置に対して予め送信データの一部にハードウェアにより即時に中継、若しくはソフトウェアでデータを加工させてから転送のどちらかの指定を判定するステップを備え、前記伝送ステップは、前記判定結果に従って、データをハードウェアにより即時に中継するか、若しくはソフトウェアでデータ加工後に転送するかのステップを備える。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、幾つかの実施例を用い、図面を参照しながら説明する。
図8は本発明によるネットワーク装置の一実施例を示す構成図である。図において、マスタ装置101、中継装置201、301は通信媒体601、701を用いて接続されている。
マスタ装置101には送信するデータの中継方法を設定する中継方法設定機構111が設けられている。中継装置201には、通信媒体601および701を介してマスタ装置101からの送信データの中継を制御する中継機構221と、中継機構221からの中継方法の問い合わせに対してその判定を行い、中継機構221にデータ処理の要否を返す中継方法判定機構231と、中継方法判定機構231の判定結果に従い、中継機構221が受信したデータの処理を依頼するデータ処理機構211から構成される。
本実施例においては、中継方法判定機構231がマスタ装置101から受信したデータを下流の中継装置301にどのように中継するかその中継処理方法を判定する。
【0023】
図9は本発明の実施例で使用するデータフォーマットの例を示す図である。中継機構221がどのようにデータ中継を行うかを判断する情報は、マスタ装置101が送信するデータの中に中継方法設定機構111が指定する。例として、図9に示すように、送信データのフォーマットには中継方法指定840が設けられる。中継方法指定840が図8の中継装置201の中継方法判定機構231が使用する情報である。
【0024】
ここで例としてマスタ装置101が指定する中継方法のパターン種別を図10に示す。
図10は本発明によるネットワーク装置で使用される中継方法指定パターンの一実施例を示す図である。
図8のマスタ装置101がスレーブ装置401、501に同一のデータを送る場合は、中継方法設定機構111で図10のパターン情報4000を指定する。パターン情報4000は全同報指定なので、中継装置201は上流からのパターン情報4000が指定されたデータを受信すると、中継機構221は中継方法判定機構231で中継方法を確認した後、データ処理機構211でのソフトウェア処理を伴わない中継、すなわちハードウェア中継で下流の中継装置301にデータを転送する。また、受信したデータはスレーブ装置401に渡す。
【0025】
マスタ装置101が複数のスレーブ装置401、501間で関連し、かつデータの更新を必要とするデータを送信する場合は、中継方法設定機構111でパターン情報4100を指定する。パターン情報4100はデータ編集指定付き全同報指定であるので、中継装置201は上流からパターン情報4100が指定されたデータを受信すると、中継機構221は中継方法判定機構231で中継方法を確認した後、データをスレーブ装置401に渡したうえで、データ処理機構211によりデータを加工した後、下流の中継装置301にデータを転送する。
【0026】
図11は本発明によるネットワーク装置において、全二重回線とした場合の一実施例を示構成図である。図に示すように、中継装置201が接続されている回線601及び701が全二重回線の場合、スレーブ装置401は接続している中継装置201に対して中継方法判定機構用制御機構241を用いて、回線ごとに中継方法判定機構231の上流方向中継方法判定機構232及び下流方向中継方法判定機構233の動作可否を設定する。
スレーブ装置401が上流からのデータのみを判定対象とする場合は、下流方向中継方法判定機構233の動作を有効とし、上流方向中継方法判定機構232の動作を無効とする。これにより、スレーブ装置401が受信するマスタ装置101から下流のスレーブ装置方向へのデータのみを判定対象とし、下流スレーブ装置からマスタ装置方向へのデータに対する中継方法判定動作を停止することになり、上流方向中継方法判定機構232が動作することにより発生する上流方向中継データに対する処理時間の削減を可能とする。
【0027】
また、スレーブ装置401は自身が運用不可能状態であると判断した場合、上流方向中継方法判定機構232と下流方向中継方法判定機構233の両方の判定機構を無効とする。なお、中継装置201はスレーブ装置401が動作していないと判断した場合も同様に判定機構を無効とする。これにより、中継装置201はハードウェアで入力データを単純に転送するだけのリピータ機能として動作する。
【0028】
本発明の他の実施例として、LANに適用した場合の実施例を、図12を用いて以下に説明する。
図12は本発明によるネットワーク装置をLANに適用した場合の構成図であり、中継時のフレームの流れを示している。
図13は図12で使用するフレームフォーマットの一実施例を示す図である。図13に示す送信データのフォーマットにおいて、宛先アドレス情報810は、本データを受信すべきスレーブ装置を特定するために使用する。送信元アドレス情報820はデータ送信元のマスタ装置あるいはスレーブ装置を特定するために使用する。中継方法指定840は中継装置201の中継機構221が使用する情報である。
【0029】
図12で示すマスタ装置101が個々のスレーブ装置401または501にデータを送る場合は、中継方法指定1141にパターン情報4200(図10参照)を指定する。中継装置201は上流から送信された、パターン情報4200が指定されたデータを受信すると宛先アドレス情報810(図4参照)が自分宛の場合は情報をスレーブ装置401に渡して下流には中継しない。宛先アドレス情報810が自分宛でない場合は、ハードウェア中継で下流の中継装置301に転送する。
【0030】
マスタ装置101がブロードキャストアドレス1111を用いて複数のスレーブ装置401及び501にデータを送る場合は、中継方法指定1141にパターン情報4000を指定する。中継装置201は上流からパターン情報4000が指定されたデータを受信すると中継方法判定機構231で中継方法を確認した後、データ部1121をスレーブ装置401に渡したうえで、ハードウェア中継で下流の中継装置301にデータを転送する。
【0031】
マスタ装置101が複数のスレーブ装置間401及び501で関連し、かつデータの更新を必要とするデータを送信する場合は、宛先アドレス810にブロードキャストアドレス1111を用いて、中継方法指定1141にパターン情報4100を指定する。中継装置201は上流からパターン情報4100が指定されたデータを受信すると中継方法判定機構231で中継方法を確認した後、データ部1121をスレーブ装置401に渡したうえで、データ処理機構211によりデータ1231を加工した後、下流の中継装置301にデータを転送する。
この結果、中継装置301は中継装置201が加工したデータ1221をスレーブ装置501に渡すことになる。
【0032】
以上述べたように、本発明によれば、ツリー接続またはデイジーチェイン接続された中継装置を介したデータの送受信において、マスタ装置とスレーブ装置間のデータ送受信を効率よく行うことが出来る。
また、マスタ装置がスレーブ装置間で関連するデータの更新を個々の中継装置にさせることが可能となる。
また、LANにおいてはサーバ装置がマルチキャストアドレス若しくはブロードキャストアドレスを用いてデータを送信することにより、中継装置が隣接する中継装置に対してそのアドレスを意識せずに加工データを中継することが可能となる。
【0033】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、マスタ装置とスレーブ装置間のデータ送受信を効率よく行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のネットワーク装置を示す構成図である。
【図2】図1において、データ処理機構のソフトウェアによってデータ転送を行う場合のデータの流れを示す構成図である。
【図3】図1の中継機構がハードウェアよってデータ転送を行う場合のデータの流れを示す構成図である。
【図4】従来の送信フレームフォーマットの例を示す図である。
【図5】LANにおける従来の中継処理のフレームの流れを示す構成図である。
【図6】LANにおける従来の同報処理のフレームの流れを示す構成図である。
【図7】LANにおけるデータ変更を伴う従来の同報処理のフレームの流れを示す構成図である。
【図8】本発明によるネットワーク装置の一実施例を示す構成図である。
【図9】本発明の実施例で使用するデータフォーマットの例を示す図である。
【図10】本発明によるネットワーク装置で使用される中継方法指定パターンの一実施例を示図である。
【図11】本発明によるネットワーク装置において、全二重回線とした場合の一実施例を示構成図である。
【図12】本発明によるネットワーク装置をLANに適用した場合の構成図である。
【図13】図12で使用するフレームフォーマットの一実施例を示す図である。
【符号の説明】
100、101…マスタ装置、111…中継方法設定機構、200、201、300、301…中継装置、210、211…データ処理機構、220、221…中継機構、231…中継方法判定機構、232…上流方向中継方法判定機構、233…下流方向中継方法判定機構、241…中継方法判定機構用制御機構、400、401、500、501…スレーブ装置、410、411、510、511…スレーブ装置の固有アドレス、600、601、700、701…装置間を接続する通信媒体、610…中継機構が自動的に中継を行わなかった場合の受信データの流れ、620…中継機構が自動的に中継を行った場合のデータの流れ、710…データ処理機構が中継を行った場合の送信データの流れ、810…受信先を示す宛先アドレス、820…送信元を示す送信元アドレス、830…送受信するデータの実体、840…本発明の中継機構に中継方法を指定する中継方法指定部、900、1000、1100…送信フレーム、910…送信フレームの宛先アドレス、2000、3000…中継装置がフレームを中継した場合のフレームの流れ、1101…送信フレーム、1110、1111…送信フレームの同報宛先アドレス、1120、1121…送信フレームのデータ部、1141…中継方法指定部、1220…スレーブ装置が加工したデータ部、1221…中継装置が加工したフレームのデータ部、1230…スレーブ装置が加工したデータ部のデータ、1231…中継装置が加工したデータ部のデータ、2100…スレーブ装置がデータを加工した場合のフレームの流れ、4000…中継方法指定パターン例(全同報指定)、4100…中継方法指定パターン例(データ編集指定付き全同報指定)、4200…中継方法指定パターン例(個別指定)、2101…中継装置がフレームを中継した場合のフレームの流れ、2201…マスタ装置からのフレームの流れ。

Claims (10)

  1. 中継方法設定手段を備えるマスタ装置と、
    前記マスタ装置に順次接続され、前記中継方法設定手段で設定された中継方法を判定する中継方法判定手段及び前記設定された中継方法を実行する中継方法実行手段を有する中継装置群と、
    前記各中継装置に接続されたスレーブ装置とを備え、
    前記マスタ装置から送信されたデータを中継する中継装置は前記中継方法設定手段で設定された中継方法を判定し、
    前記判定結果に従って次段の中継装置にデータを伝送することを特徴とするネットワーク装置。
  2. データを中継する機能を持つ複数の中継装置が相互にツリー接続構成で接続された中継装置群と、
    前記中継装置群のツリー接続の根元(ルート)に位置する中継装置に接続された前記中継装置群を介してデータを送受信するマスタ装置と、
    前記中継装置群のツリー接続の根元(ルート)以外に位置する中継装置に接続された前記中継装置群を介して前記マスタ装置との間でデータの送受信をする機能を有するスレーブ装置の3種類の装置で構成されたネットワーク装置であって、前記マスタ装置が前記中継装置群に対して予め送信データの一部にハードウェアにより即時に中継、若しくはソフトウェアでデータを加工させてから転送のどちらかを指定する情報を含める手段を有し、
    前記中継装置群の少なくとも一つ以上の中継装置は前記情報の内容を判定する手段を有し、且つ情報の内容によりハードウェアにより即時に中継するか、若しくはソフトウェアでデータ加工後に転送する機能を有するネットワーク装置。
  3. 請求項1又は2記載のネットワーク装置において、前記中継装置群がマスタ装置からスレーブ装置方向へ向かう通信路とスレーブ装置からマスタ装置方向へ向かう通信路の独立した二つの通信路を持つ全二重回線で接続されてなり、片方の回線に対して、前記中継装置の機能の動作可否を選択して持たせることを特徴とするネットワーク装置。
  4. 請求項1又は2記載のネットワーク装置において、前記中継装置群の接続構成がデイジーチェイン接続であり、全ての中継装置が上流からのデータを順次加工して下流に転送することを特徴とするネットワーク装置。
  5. 請求項1又は2記載のネットワーク装置において、前記中継装置に対して前記スレーブ装置から前記判定手段の動作可否、判定のために使用するデータ部位及び内容の変更、及びソフトウェアで転送する条件が成立した場合に行うデータの加工内容を設定できる機構を有するネットワーク装置。
  6. 中継方法設定手段を備えたマスタ装置と、前記マスタ装置に順次接続された中継装置の群と、前記各中継装置のそれぞれに接続されたスレーブ装置とを備えたネットワーク装置で実行される中継方法であって、
    前記マスタ装置から中継方法を示す情報を含めたデータを送信するステップと、
    前記マスタ装置から前記データを受信した中継装置において、前記データに含められる情報により中継方法を判定するステップと、
    前記判定結果に従って、前記データを加工しないで転送するか加工後に転送するかのいずれかを実行することによって、前記データを次段の中継装置に伝送するステップと
    有することを特徴とする中継方法。
  7. 請求項6記載の中継方法において、
    前記中継装置のそれぞれは、受信データを次段に転送するハードウェア転送手段と受信データを加工して転送するソフトウェア手段とを備えてなり、
    前記データを伝送するステップにおいては、前記判定結果に従って、前記データを前記ハードウェア転送手段により転送するか、ソフトウェア手段で加工後に転送するかのいずれかを実行する
    ことを特徴とする中継方法。
  8. マスタ装置と、前記マスタ装置に順次接続された中継装置の群と、前記各中継装置のそれぞれに接続されたスレーブ装置とを備えてなるネットワークシステムであって、
    前記マスタ装置は中継方法設定手段を備え、前記中継装置に中継方法を指定してデータを送信するように構成されてなり、
    前記中継装置は、前記マスタ装置からの受信データについて指定された中継方法を判定する中継方法判定手段と、判定された中継方法に従って次段装置へのデータ転送を実行する中継実行手段とを備え、
    前記中継装置はさらに受信データを次段装置に転送するハードウェア転送手段と受信データを加工して転送するソフトウェア転送手段とを備え、前記中継実行手段は、データ加工を要しないと判定されたときは前記ハードウェア転送手段による転送を実行し、加工を要すると判定されたときは前記ソフトウェア転送手段によりデータ加工後に転送を実行することを特徴とするネットワークシステム。
  9. 前記中継方法判定手段の動作可否、判定のために使用するデータ部位及び内容の変更、データの加工内容の設定を、前記スレーブ装置から前記中継装置に対して行うことを特徴とする請求項8記載のネットワークシステム。
  10. データを中継する中継装置であって、
    データを送受信するマスタ装置あるいは他の中継装置からのデータを受信する受信手段と、
    前記受信したデータを他の中継装置に送信する送信手段と、
    前記受信したデータに含まれる情報に基づいて、前記データの送信をハードウェアにより中継するか、若しくはソフトウェアで前記データを加工されてから転送するかを判定する判定手段と、を備え、
    前記送信手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、ハードウェアにより前記他の中継装置に前記データを送信するか、若しくはソフトウェアでのデータ加工後に前記他の中継装置に送信するかを行うことを特徴とする中継装置。
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