JP2004090129A - トリミング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】樹脂シートの接続部がトリミング位置を通り越すまでの間、トリミング装置のトリミング動作を停止させ、搬送装置によって樹脂シートを所定のショット数に対応する搬送量だけ空送りすることにより、トリミング装置の運転効率を向上し、安全性を高めることができるようにする。
【解決手段】樹脂シート17に成形された成形品18をトリミングする打抜刃と、前記樹脂シート17を前記打抜刃のショットに対応させて搬送する搬送装置と、前記樹脂シート17の接続部がトリミング位置を通り越すまでの間、前記打抜刃の動作を所定数のショットだけ停止させ、前記樹脂シート17を前記所定数のショットに対応する搬送量だけ搬送させる制御装置とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】樹脂シート17に成形された成形品18をトリミングする打抜刃と、前記樹脂シート17を前記打抜刃のショットに対応させて搬送する搬送装置と、前記樹脂シート17の接続部がトリミング位置を通り越すまでの間、前記打抜刃の動作を所定数のショットだけ停止させ、前記樹脂シート17を前記所定数のショットに対応する搬送量だけ搬送させる制御装置とを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トリミング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、樹脂シートを成形して、食品、飲料、電気部品、日用品、医薬品等を収容する容器、該容器の蓋(ふた)等の樹脂製の成形品を成形するための樹脂シート成形ラインにおいては、成形装置によって成形された成形品を樹脂シートから切断して分離するトリミング装置が使用されている。
【0003】
この場合、樹脂シートは、搬送ローラによって間欠的に搬送され、搬送方向における上流側に配設された成形装置において、成形品が成形された後、トリミング装置に送られる。前記成形品は、上に向かって凸状の形状を有し、樹脂シートの幅方行に複数成形される。そして、前記成形品が所定のトリミング位置に到達すると、前記搬送ローラの回転が停止するようになっているので、前記成形品をトリミング位置に正確に位置決めさせることができる。そして、トリミング装置の上側打抜刃を下方向に移動して下側打抜刃と噛(か)み合わせると、該下側打抜刃上に位置決めされた前記成形品の外周が切断され、該成形品が前記樹脂シートから分離されることによってトリミングされ、打抜成形品となる。
【0004】
なお、トリミングされた成形品は、前記下側打抜刃の開口を通って落下し、該下側打抜刃の下端に接続させて配設された筒の内壁面に沿って一定の姿勢で滑り落ち、筒の内部に配設された昇降テーブル上に集積する。この場合、該昇降テーブルは集積する打抜成形品の数が増えるに従って徐々に下方向に移動させられ、該打抜成形品を整列した状態で集積させる。そして、前記昇降テーブル上に集積した成形品は、整列した状態で、プッシャによってコンベア、搬送テーブル等の製品搬送装置上に排出され、包装、箱詰め等の後工程に向けて搬送される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のトリミング装置においては、トリミング部に樹脂シートの接合部が来た場合、オペレータの手作業によってトリミング部から接続部を通過させてトリミングしないようにしているので、運転を自動化することができず、また、オペレータの安全を十分に確保することができない。
【0006】
一般的に、樹脂シート成形ラインにおいては、樹脂シートの原反はロールから繰り出されるが、原反の供給が途切れないように、最初にセットされたロールの原反が消費し尽くされる寸前に、原反の終端に二番目にセットされるロールの原反の始端を継ぎ足し接続して、原反を連続して供給するようになっている。この場合、粘着テープによって継ぎ足し接続するので、樹脂シートの接続部には粘着テープが付着し、他の部分よりも厚く、かつ、硬くなっている。そのため、前記接続部をトリミングすると、トリミング装置の上側打抜刃や下側打抜刃が損傷してしまう恐れがある。そのため、前述されたように、前記接続部をトリミング部から通過させて該接続部を含む成形品をトリミングしないようにしている。なお、接続部を含む成形品は、トリミングしても不良品として取り扱われるものであるから、そもそも、トリミングする必要がない。
【0007】
そこで、前記従来のトリミング装置においては、樹脂シートの接続部がトリミング位置に到達したことをオペレータが目視によって確認し、トリミング装置のコントローラを操作してトリミング装置を停止させ、樹脂シートを手作業によって搬送方向に前進させて前記接続部を通過させるようにしている。そして、オペレータは、前記接続部がトリミング位置を通過したことを目視によって確認した後、成形品が所定のトリミング位置に到達するように樹脂シートを手作業によって位置合わせして、再びトリミング装置のコントローラを操作してトリミング装置の動作を再開させるようになっている。そのため、トリミング装置の運転を自動化することができず、また、手作業を行うためオペレータの安全を十分に確保することができない。
【0008】
本発明は、前記従来のトリミング装置の問題点を解決して、樹脂シートの接続部がトリミング位置を通り越すまでの間、トリミング装置のトリミング動作を停止させ、搬送装置によって樹脂シートを所定数のショットに対応する搬送量だけ空送りすることにより、トリミング装置の運転効率を向上し、安全性を高めることができるトリミング装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明のトリミング装置においては、樹脂シートに成形された成形品をトリミングする打抜刃と、前記樹脂シートを前記打抜刃のショットに対応させて搬送する搬送装置と、前記樹脂シートの接続部がトリミング位置を通り越すまでの間、前記打抜刃の動作を所定数のショットだけ停止させ、前記樹脂シートを前記所定数のショットに対応する搬送量だけ搬送させる制御装置とを有する。
【0010】
本発明の他のトリミング装置においては、さらに、オペレータが操作する操作パネルを有し、前記所定数は前記操作パネルから入力される。
【0011】
本発明の更に他のトリミング装置においては、さらに、前記制御装置は、前記操作パネルに停止操作が入力されると前記打抜刃の動作を停止させ、空送り操作が入力されると前記樹脂シートを前記所定数のショットに対応する搬送量だけ搬送させ、再開操作が入力されると前記打抜刃の動作を再開させる。
【0012】
本発明の更に他のトリミング装置においては、さらに、前記接続部を検出する接続部検出器を有し、前記制御装置は前記接続部検出器の検出信号に基づいて前記打抜刃の動作を停止させる。
【0013】
本発明の更に他のトリミング装置においては、さらに、前記制御装置は、前記打抜刃の動作を停止させた後、前記樹脂シートを前記所定数のショットに対応する搬送量だけ搬送させて前記打抜刃の動作を再開させる。
【0014】
本発明の更に他のトリミング装置においては、さらに、前記接続部検出器は前記トリミング位置の上流及び下流に配設され、前記制御装置は、上流の接続部検出器の検出信号に基づいて前記打抜刃の動作を停止させ、下流の接続部検出器の検出信号に基づいて前記打抜刃の動作を再開させる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明の第1の実施の形態におけるトリミング装置の側面図、図2は本発明の第1の実施の形態におけるトリミング装置の打抜刃の構成を示す要部側断面図、図3は本発明の第1の実施の形態におけるトリミング装置の制御装置の構成を示すブロック図である。
【0017】
図において、10はトリミング装置であり、連続した樹脂シートに、カップ麺(めん)、刺身、ゼリー等の食品、果汁、炭酸水等の飲料、電気部品、日用品、医薬品等を収容する容器、該容器の蓋等の樹脂製の成形品を成形する樹脂シート成形ラインにおいて、樹脂シート17の搬送方向における図示されない成形装置の下流側に配設され、成形された成型品18を前記樹脂シート17から切断して分離する。なお、前記成形装置は、例えば、真空成形、圧空成形、絞り成形、プレス成形、マッチドモールド成形等の熱成形方法によって成形品18を連続した樹脂シート17に成形する。
【0018】
なお、本実施の形態における成形品18は、いかなる形状を有するものであってもよいが、搬送、保管等におけるハンドリングを考慮して、互いに嵌(は)め合わせて集積することが可能な形状、例えば、側壁が傾斜し開口部が広く底部が狭い皿、コップ等の形状であることが望ましい。そして、前記成形品18は上方に突出した形状、例えば、外周が略矩(く)形状で、かつ、側壁が傾斜し開口部が広く底部が狭い皿を伏せたような形状を有し、前記樹脂シート17の幅方向(図1に対して垂直方向)に複数、例えば、五個が並んで成形され、また、前記樹脂シート17の搬送方向(図1における右方向)に所定のピッチで成形される。また、前記樹脂シート17は、いかなるものであってもよいが、例えば、PVC(ポリ塩化ビニル)、PS(ポリスチレン)、発泡ポリスチレン、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネイト)、ABS樹脂、メタクリル樹脂、生分解性樹脂等から成る。また、耐水性、カスバリヤー性等を考慮して、複数種類の樹脂を積層したシートであってもよい。
【0019】
ここで、12は図示されない上側打抜刃駆動装置によって上下方向に移動させられる上側打抜刃支持テーブル、13は該上側打抜刃支持テーブル12の下面に取り付けられた上側打抜刃である。なお、前記上側打抜刃駆動装置の駆動源は、油圧シリンダ装置、空圧シリンダ装置等であってもよいが、本実施の形態においては、図3に示されるような上側打抜刃駆動用サーボモータ34である。そして、該上側打抜刃駆動用サーボモータ34によって回転させられるクランク軸及び上下方向に移動させられるロッドによって上側打抜刃支持テーブル12を上下方向に移動させる。
【0020】
また、前記上側打抜刃13は、前記樹脂シート17の幅方向に複数ずつ、例えば、五個ずつ並んで取り付けられる。また、前記上側打抜刃13は、それぞれ、断面が、樹脂シート17に成形された成形品18の外周と同じ形状、例えば、略矩形状を有する筒状体から成る。そして、前記上側打抜刃13内には、ノックアウト11aが、上下方向に移動自在に収納される。また、11は該ノックアウト11aの駆動装置であり、駆動源として図3に示されるようなノックアウト駆動用サーボモータ36を備える。
【0021】
また、14は前記トリミング装置10に固定された下側打抜刃支持テーブルであり、15は該下側打抜刃支持テーブル14に取り付けられた下側打抜刃である。ここで、該下側打抜刃15は、前記上側打抜刃13と対応する位置に、樹脂シート17の幅方向に複数ずつ、例えば、五個ずつ並んで取り付けられる。また、前記下側打抜刃15の断面は、前記上側打抜刃13と同様に、それぞれ、樹脂シート17に成形された成形品18の外周と同じ形状、例えば、略矩形状を有する筒状体から成る。
【0022】
そして、前記上側打抜刃支持テーブル12が前記上側打抜刃駆動装置によって下方向に移動させられると、前記上側打抜刃13と前記下側打抜刃15とが互いに噛み合わされ、該下側打抜刃15上に位置決めされた前記成形品18が、前記樹脂シート17から外周を切断して分離させられる、すなわち、トリミングされる。この場合、前記上側打抜刃13及び下側打抜刃15は、樹脂シート17の幅方向に五個ずつ配置されているので、一回のトリミング動作、すなわち、1ショットで五個の成形品18がトリミングされる。そして、前記樹脂シート17からトリミングされた成形品18は、前記ノックアウト11aによって下方に突き出され、図2に示されるように、前記下側打抜刃15の中空部分を通って下方に落下する。このように、本実施の形態においては、前記上側打抜刃13及び下側打抜刃15が、樹脂シート17に成形された成形品18をトリミングする打抜刃として機能する。
【0023】
さらに、16は搬送装置としての搬送ロ一ルであり、前記樹脂シート17から前記成形品18がトリミングされた後のスクラップ17aの両端を上下から挟んで搬送する。ここで、前記搬送ロ一ル16は、図示されない駆動装置によって間欠的に回転させられて樹脂シート17を所定の搬送量だけ搬送し、また、トリミング動作中は停止させられる。すなわち、前記搬送ロ一ル16は、樹脂シート17を打抜刃のショットに対応させて搬送する。なお、前記駆動装置は、駆動源として図3に示されるようなシート送り用サーボモータ35を備える。また、前記スクラップ17aは、前記トリミング装置10の外部に排出される。
【0024】
そして、20は前記樹脂シート17の搬送方向における上流側に配設されたシートガイド装置であり、支持台21、該支持台21に揺動可能に取り付けられた揺動枠22、該揺動枠22に取り付けられた上側シートガイド23、前記揺動枠22に取り付けられた下側シートガイド24、及び、前記揺動枠22を揺動させるためのシートガイド駆動装置25を有する。なお、該シートガイド駆動装置25は、駆動源として図3に示されるようなシートガイド駆動用サーボモータ37を備える。
【0025】
一般に、樹脂シート成形ラインにおけるトリミング装置10と、樹脂シート17の搬送方向における上流側(図1における左側)に配設された図示されない成形装置とでは、樹脂シート17の処理速度に差があるので、前記処理速度の差を吸収するバッファとして、前記トリミング装置10と成形装置との間に間隔をあけ、その間に、前記樹脂シート17にたるみを生じさせている。図1に示されるように、たるんだ該樹脂シート17を所定の高さの位置にある下側打抜刃15上に円滑に送ることができるように、下側シートガイド24の上流側は、曲面を有することが望ましい。そして、揺動枠22がシートガイド駆動装置25によって前記上側打抜刃13と連動して間欠的に揺動させられるので、前記樹脂シート17は前記下側打抜刃15上で間欠的に上下方向に移動させられる。
【0026】
本実施の形態において、トリミング装置10は、図3に示されるように、制御装置30を有する。ここで、該制御装置30は、樹脂シート17の後述される接続部がトリミング位置を通り越すまでの間、打抜刃の動作を所定数のショットだけ停止させ、樹脂シート17を所定数のショットに対応する搬送量だけ搬送させるように、トリミング装置10の動作を制御する。そして、前記制御装置30は、CPU、MPU等の演算手段、半導体メモリ、ハードディスク等の記憶手段、入出力インターフェイス等を備え、トリミング装置10の動作を、それぞれ、制御する。なお、前記制御装置30は、独立したものでなくてもよく、例えば、樹脂シート成形ラインにおける図示されない成形装置、加熱装置等の装置を制御する制御装置の一部として他の制御装置に統合されたものであってもよい。
【0027】
ここで、前記制御装置30には、オペレータが操作するための操作パネル31が接続されている。該操作パネル31は、押しボタン、ダイアル、ジョイスティック、タッチパッド、タッチパネル等の入力手段、CRT、液晶ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、発光ランプ、メータ等の表示手段を備え、オペレータが前記制御装置30の出力を見ながら必要な指令等を入力する。なお、前記表示手段は液晶タッチパネル、タブレット等のように、入力手段としての機能を備えるものであってもよい。
【0028】
また、前記制御装置30には、センサ等の各種検出器33、上側打抜刃駆動用サーボモータ34、シート送り用サーボモータ35、ノックアウト駆動用サーボモータ36、シートガイド駆動用サーボモータ37、その他の各種モータ38、油圧回路及び空圧回路の各種電磁弁39等が接続されている。そして、前記制御装置30は各種検出器33の出力信号に基づいて、上側打抜刃駆動用サーボモータ34、シート送り用サーボモータ35、ノックアウト駆動用サーボモータ36、シートガイド駆動用サーボモータ37、各種モータ38及び各種電磁弁39の動作を制御する。なお、上側打抜刃駆動用サーボモータ34、シート送り用サーボモータ35、ノックアウト駆動用サーボモータ36及びシートガイド駆動用サーボモータ37の動作は、それぞれに取り付けられた動作検出器34a、35a、36a及び37aによって、制御装置30にフィードバックされる。
【0029】
次に、前記構成のトリミング装置10の動作について説明する。
【0030】
図4は本発明の第1の実施の形態におけるトリミング装置の動作を示す図であり図2のA−A矢視図、図5は本発明の第1の実施の形態におけるトリミング装置の動作を示すフローチャートである。
【0031】
まず、通常のトリミング動作について説明する。
【0032】
図示されない成形装置によって成形品18が成形された樹脂シート17が間欠的に搬送され、最初のロットにおける一列目の成形品18が下側打抜刃15上のトリミング位置に到達して停止させられる。そして、上側打抜刃駆動用サーボモータ34が作動し、上側打抜刃支持テーブル12が下方向に移動させられ、該上側打抜刃支持テーブル12に取り付けられている上側打抜刃13が対応する下側打抜刃15と、それぞれ、噛み合う。
【0033】
これにより、一列目の成形品18は、トリミング位置に正確に位置決めされた状態で、前記上側打抜刃13と下側打抜刃15とによってトリミングされる。そして、ノックアウト駆動用サーボモータ36が作動し、ノックアウト11aが下方向に移動させられ、トリミングされた成形品18を下方に突き出す。これにより、成形品18は、前記下側打抜刃15内を落下し、該下側打抜刃15の下方に位置する図示されない昇降テーブル上に到達して集積する。なお、該昇降テーブルは、前記下側打抜刃15のわずかに下に位置しているので、前記成形品18は落下する距離が短くなり、姿勢が乱れることなく、前記昇降テーブル上に到達する、そして、図示されない駆動源が作動し、前記昇降テーブルは、集積する成形品18の一個分に対応する高さ分だけ下方向に移動させられる。
【0034】
次に、前記上側打抜刃駆動用サーボモータ34が作動し、前記上側打抜刃13は上方向に移動させられる。続いて、シートガイド駆動用サーボモータ37が作動して、揺動枠22が揺動し、上側シートガイド23及び下側シートガイド24の下流側端部が上昇させられる。そして、シート送り用サーボモータ35が作動して、搬送ロ一ル16が回転し、樹脂シート17が1ショットのトリミング動作に対応する搬送量、すなわち、樹脂シート17上に成形された成形品18の列間ピッチに相当する搬送量だけ搬送されて、二列目の成形品18がトリミング位置に到達すると、シート送り用サーボモータ35が停止する。続いて、シートガイド駆動用サーボモータ37が作動して、揺動枠22が揺動し、上側シートガイド23及び下側シートガイド24の下流側端部が下降させられる。これにより、二列目の成形品18が下側打抜刃15上で停止させられる。
【0035】
そして、上側打抜刃駆動用サーボモータ34が作動し、上側打抜刃支持テーブル12が下方向に移動させられ、該上側打抜刃支持テーブル12に取り付けられている上側打抜刃13が、対応する下側打抜刃15と、それぞれ、噛み合う。これにより、二列目の成形品18は、前記一列目の成形品18と同様にトリミングされる。続いて、ノックアウト駆動用サーボモータ36が作動し、ノックアウト11aが下方向に移動させられ、トリミングされた二列目の成形品18を下方に突き出すと、該二列目の成形品18は、前記下側打抜刃15内を落下し、昇降テーブル上にの一列目の成形品18の上に積み重なって集積する。
【0036】
以降、前記トリミング動作を繰り返すことによって、前記昇降テーブル上に成形品18が順次集積する。この場合、前記昇降テーブル上は、集積する成形品18の一個分に対応する高さ分だけ順次下方向に移動させられるので、前記成形品18は整列した状態を保って前記昇降テーブル上に集積する。そして、前記トリミング動作を所定回数繰り返し、前記昇降テーブル上に所定の個数だけ前記成形品18が集積すると、包装、箱詰め等の後工程に送り込まれる。なお、以上のトリミング動作は、制御装置30によってトリミング装置10が自動運転され、自動的に行われる。
【0037】
次に、樹脂シート17の接続部がトリミング位置を通り越すまでの間、トリミング装置10のトリミング動作を停止させ、搬送ロ一ル16によって樹脂シート17を所定数のショットに対応する搬送量だけ空送りする動作について説明する。
【0038】
本実施の形態において、樹脂シート17の原反は図示されないロールから繰り出されるが、原反の供給が途切れないように、最初にセットされたロールの原反が消費し尽くされる寸前に、原反の終端に二番目にセットされるロールの原反の始端を継ぎ足し接続して、原反を連続して供給するようになっている。この場合、粘着テープによって継ぎ足し接続するので、図4に示されるような樹脂シート17の接続部27には粘着テープが付着している。そして、前記接続部27は、粘着テープが付着しているので、他の部分よりも厚く、かつ、硬くなっていて、トリミングすると上側打抜刃13や下側打抜刃15が損傷してしまう恐れがある。すなわち、接続部27が、図4に示されるように、下側打抜刃15上にかかるような位置27−1に到達すると、トリミング動作を行わないようにする必要がある。
【0039】
そこで、オペレータは、接続部27の位置を目視によって監視し、前記接続部27がトリミング位置に到達して下側打抜刃15上にかかる状態となる直前のショットに対応する位置、すなわち、前記接続部27が図4に示される位置27−1に到達すると、操作パネル31を操作して、トリミング動作を停止させるための停止操作を行う。これにより、制御装置30はトリミング装置10の自動運転を停止する。この場合、前記粘着テープの色を目に付く色合いのものとすると、オペレータの目視による監視が容易、かつ、確実となる。
【0040】
続いて、オペレータは、操作パネル31を操作して、上側打抜刃駆動用サーボモータ34等を作動させずにトリミング動作を停止させたままで、シート送り用サーボモータ35を作動させて、樹脂シート17を空送りさせるための空送り操作を行う。これにより、制御装置30はトリミング動作の所定数のショットに対応する搬送量だけ樹脂シート17を空送りさせる。
【0041】
ここで、前記所定数は、オペレータが入力する。図4に示されるように、接続部27が樹脂シート17の幅方向(図4における上下方向)に対して傾斜し、前後二列の成形品18に跨(またが)って存在する場合には、前記接続部27の前後二列の成形品18をトリミングしないようにする必要がある。そこで、前記接続部27が図4に示される位置27−1から、トリミング位置を通り越して位置27−2にまで移動させるように前記所定数を入力し、2ショットに対応する搬送量だけ樹脂シート17を空送りさせる。なお、図4において、18aは成形品18がトリミングされた跡を示している。
【0042】
そして、オペレータは、前記接続部27がトリミング位置を通り越して位置27−2に到達したことを目視によって確認すると、操作パネル31を操作して、自動運転の再開操作を行う。すると、トリミング装置10の自動運転が再開され、上側打抜刃駆動用サーボモータ34が作動して、下側打抜刃15上の成形品18がトリミングされる。
【0043】
なお、前記所定数を入力しないようにすることもできる。この場合、オペレータが空送り操作を行う度に、1ショットに対応する搬送量だけ樹脂シート17を空送りさせるようにする。そして、オペレータは、前記接続部27がトリミング位置を通過して位置27−2に到達するまで、空送り操作を繰り返して行う。すなわち、オペレータは、前記所定数のショットだけ空送り操作を繰り返して行う。
【0044】
ここで、前記所定数は接続部27の存在する成形品18の列の数によって相違する。例えば、前記接続部27が一列だけの成形品18上に存在する場合には、前記接続部27の存在する列の成形品18だけをトリミングしないようにすればよく、前記接続部27が前後三列の成形品18に跨って存在する場合には、前記接続部27の前後三列の成形品18をトリミングしないようにする必要がある。
【0045】
次に、フローチャートについて図5を参照して説明する。
ステップS1 制御装置30によってトリミング装置10が自動運転される。
ステップS2 オペレータは、目視によって、接続部27の位置確認を行う。
ステップS3 オペレータは、接続部27が図4に示される位置27−1に到達すると、トリミング動作の停止操作を行う。
ステップS4 制御装置30は、トリミング装置10の自動運転を停止する。
ステップS5 オペレータは、操作パネル31を操作して、空送り操作を行う。
ステップS6 制御装置30は、トリミング動作の所定数のショットに対応する搬送量だけ樹脂シートを空送りさせる。
ステップS7 オペレータは、接続部27がトリミング位置を通過したことを確認する。
ステップS8 オペレータは、操作パネル31を操作して、自動運転の再開操作を行う。
ステップS9 トリミング装置10の自動運転が再開される。
【0046】
このように、本実施の形態において、オペレータは、樹脂シート17の接続部27の位置を目視によって監視し、前記接続部27がトリミング位置に到達して下側打抜刃15上にかかる状態となる前に停止操作を行って、トリミング動作を停止させ、空送り操作を行って、トリミング動作の所定数のショットに対応する搬送量だけ樹脂シート17を空送りさせた後、自動運転の再開操作を行って、トリミング装置10の自動運転を再開させるようになっている。この場合、制御装置30は、操作パネル31に停止操作が入力されると打抜刃の動作を停止させ、空送り操作が入力されると樹脂シート17を所定数のショットに対応する搬送量だけ搬送させ、再開操作が入力されると打抜刃の動作を再開させるように、トリミング装置10の動作を制御する。
【0047】
そのため、従来のように、樹脂シート17を手作業によって搬送方向に送る必要がなく、操作パネル31を操作するだけで、接続部27が下側打抜刃15上にかかるような状態でトリミング動作が行われないようにすることができる。したがって、上側打抜刃13や下側打抜刃15が損傷してしまう恐れがなく、また、手作業が不要なので、トリミング装置10の運転効率が向上し、安全性も高めることができる。
【0048】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するもの及び同じ動作については、その説明を省略する。
【0049】
図6は第2の実施の形態におけるトリミング装置の打抜刃の構成を示す要部側断面図、図7は本発明の第2の実施の形態におけるトリミング装置の制御装置の構成を示すブロック図、図8は本発明の第2の実施の形態におけるトリミング装置の動作を示す図であり図6のB−B矢視図、図9は本発明の第2の実施の形態におけるトリミング装置の動作を示すフローチャートである。
【0050】
本実施の形態において、トリミング装置10は、接続部検出器32を有する。該接続部検出器32は、例えば、反射光検出式の光センサであり、図6に示されるように、上側シートガイド23に取り付けられ樹脂シート17の搬送経路の上方に配設される。この場合、前記接続部検出器32は下方を通過する樹脂シート17上面に光を照射して、その反射光を検出し、前記樹脂シート17上面の光沢や色調の変化に起因する前記反射光の強度や波長の変化に基づいて、前記接続部27の通過を検出する。なお、前記接続部検出器32は、いかなる種類のものであってもよく、例えば、発光素子と受光素子とからなる光センサであってもよく、この場合、前記発光素子と受光素子とは樹脂シート17の搬送経路の上方と下方に配設され、前記樹脂シート17を透過する光の強度の変化に基づいて、接続部27の通過を検出する。そして、前記接続部検出器32は、図6及び8に示されるように、トリミング位置よりも上流に配設される。なお、前記接続部検出器32は上側シートガイド23以外の部材に取り付けられていてもよい。
【0051】
そして、図7に示されるように、前記接続部検出器32は制御装置30に接続され、出力信号を前記制御装置30に送信するようになっている。そして、前記制御装置30は前記接続部検出器32の検出信号に基づいて打抜刃の動作を停止させる。なお、本実施の形態における他の点の構成、及び、通常のトリミング動作は、前記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0052】
次に、本実施の形態において、樹脂シート17の接続部27がトリミング位置を通り越すまでの間、トリミング装置10のトリミング動作を停止させ、搬送ロ一ル16によって樹脂シート17を所定数のショットに対応する搬送量だけ空送りする動作について説明する。
【0053】
本実施の形態において、制御装置30によってトリミング装置10が自動運転されている時に、接続部27が図8に示される位置27−3に到達すると、接続部検出器32は、前記接続部27を検出して、検出信号を制御装置30に送信する。そして、該制御装置30は、前記接続部27がトリミング位置に到達して下側打抜刃15上にかかる状態となる直前のショットに対応する位置、すなわち、前記接続部27が図8に示される位置27−1に到達するまでの樹脂シート17の搬送量に対応するショット数を計算する。なお、該ショット数を自動運転継続ショット数とする。図8に示される場合、自動運転継続ショット数が2であることが分かる。
【0054】
続いて、制御装置30は、ショット数のカウントを開始する。そして、カウントしたショット数が前記自動運転継続ショット数に等しくなったか否か、すなわち、ショット数がカウントUPしたか否かを判断する。カウントUPしていないと判断した場合、制御装置30はトリミング装置10の自動運転を継続させる。また、カウントUPしたと判断した場合、制御装置30はトリミング装置10の自動運転を停止させる。
【0055】
続いて、制御装置30は、接続部27が位置27−1から、トリミング位置を通り越して下側打抜刃15上にかからない状態となる直後のショットに対応する位置、すなわち、前記接続部27が図8に示される位置27−2に到達するまでの樹脂シート17の搬送量に対応するショット数を計算する。なお、該ショット数を空送りショット数とする。
【0056】
続いて、制御装置30は、トリミング装置10に、トリミング動作を停止させたままで、樹脂シート17を空送りさせるための空送り運転を行わせる。続いて、制御装置30は、空送りされる樹脂シート17の搬送量に対応するショット数のカウントを開始する。そして、カウントしたショット数が前記空送りショット数に等しくなったか否か、すなわち、ショット数がカウントUPしたか否かを判断する。カウントUPしていないと判断した場合、制御装置30はトリミング装置10の空送り運転を継続させる。また、カウントUPしたと判断した場合、制御装置30はトリミング装置10の空送り運転を停止させる。そして、制御装置30は、トリミング装置10に自動運転を再開させる。このように、前記制御装置30は、打抜刃の動作を停止させた後、樹脂シート17を所定数のショットに対応する搬送量だけ搬送させて打抜刃の動作を再開させるように、トリミング装置10の動作を制御する。
【0057】
なお、トリミング位置の下流に他の接続部検出器を配設して接続部27が位置27−2に到達したことを検出することによって、前記自動運転継続ショット数及び空送りショット数の計算を省略することもできる。この場合、前記接続部検出器32を位置27−1に配設し、他の接続部検出器を位置27−2に配設する。そして、接続部検出器32が接続部27を検出した時に、トリミング装置10に自動運転を停止させて空送り運転を開始させ、他の接続部検出器が接続部27を検出した時に、トリミング装置10に空送り運転を停止させて自動運転を再開させる。
【0058】
このように、接続部検出器はトリミング位置の上流及び下流に配設され、前記制御装置30は、上流の接続部検出器32の検出信号に基づいて打抜刃の動作を停止させ、下流の接続部検出器の検出信号に基づいて打抜刃の動作を再開させるように、トリミング装置10の動作を制御する。これにより、制御装置30は前記自動運転継続ショット数及び空送りショット数の計算を実行しないので、制御装置30の処理負担が低減される。
【0059】
次に、フローチャートについて図9を参照して説明する。
ステップS11 制御装置30によってトリミング装置10が自動運転される。
ステップS12 接続部27が図8に示される位置27−3に到達すると、接続部検出器32は接続部27を検出する。
ステップS13 樹脂シート17の搬送量に対応する自動運転継続ショット数を計算する。
ステップS14 制御装置30は、ショット数のカウントを開始する。
ステップS15 ショット数のカウントがUPしたか否かを判断する。カウントUPしていないと判断した場合はステップS16に進み、カウントUPしたと判断した場合はステップS17に進む。
ステップS16 制御装置30は、自動運転を継続する。
ステップS17 制御装置30は、自動運転を停止させる。
ステップS18 制御装置30は、接続部27が図8に示される位置27−2に到達するまでの樹脂シート17の搬送量に対応する空送りショット数を計算する。
ステップS19 制御装置30は、樹脂シート17を空送りさせる。
ステップS20 制御装置30は、空送りされる樹脂シート17の搬送量に対応するショット数をカウントを開始する。
ステップS21 ショット数がカウントUPしたか否かを判断する。カウントUPしていないと判断した場合はステップS19に戻り、カウントUPしたと判断した場合はステップS22に進む。
ステップS22 制御装置30はトリミング装置10に自動運転を再開させる。
【0060】
なお、本実施の形態において、前記接続部検出器32をトリミング位置より上流側に1カ所置いた例の場合についてもう少し詳しく説明する。
【0061】
前記樹脂シート17に成形される前記成形品18のシート搬送方向に対するピッチ及び前記成形品18の大きさが決まっているのと、前記接続部検出器32の設置位置が決まっているので、それらから、前記接続部27が前記成形品18のどの位置に位置しているか容易に算出することができる。
【0062】
前記接続部27が前記樹脂シート17に対してあまり傾斜していないことを前提として、前記接続部27が前記成形品18の中心位置に位置している場合、両隣の成形品18に前記接続部27が位置していないと判断し、前記接続部27が前記成形品18の間に位置している場合、前記接続部27の両側の成形品18に位置していると判断する。また、前記傾斜角度によっては、前記接続部27が前記成形品18の中心位置に位置している場合、両隣の成形品18にも前記接続部27が位置していると判断し、前記接続部27が前記成形品18の間に位置している場合、前記接続部27の両側の二列の成形品18に位置していると判断する。以上、成形品18の大きさ、前記接続部27の前記樹脂シート17に対する傾斜具合によって計算を補正するようにしている。これらは、あらかじめ制御装置30に設定しておく。
【0063】
前記ステップS13の自動運転継続ショット数の算出は、前記成形品18のピッチ及び前記成形品18の大きさと、前記成形品18に対する前記接続部27の位置を考慮して決定する。
【0064】
ステップS18の空送りショット数の計算は、前記成形品18に対する前記接続部27の位置を考慮して決定する。例えば、前記接続部27が前記成形品18の中心位置に位置している場合、空送りショット数「1」とし、前記接続部27が前記成形品18の間に位置している場合、空送りショット数「2」とする。
【0065】
このように、本実施の形態においては、樹脂シート17接続部27がトリミング位置に到達して下側打抜刃15上にかかる状態となる前の所定位置に到達すると、接続部検出器32は前記接続部27を検出して検出信号を制御装置30に送信する。そして、制御装置30は、接続部27がトリミング位置に到達する直前のショットに対応する位置に到達するまでトリミング装置10の自動運転を継続させ、接続部27がトリミング位置を通り越して下側打抜刃15上にかからない状態となる直後のショットに対応する位置に到達するまで、トリミング装置10の空送り運転を行わせる。
【0066】
そのため、オペレータが前記接続部27の位置を目視によって監視して操作パネル31を操作する必要がないので、トリミング装置10の運転を自動化することができ、省力化することが可能となる。
【0067】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0068】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、トリミング装置においては、樹脂シートに成形された成形品をトリミングする打抜刃と、前記樹脂シートを前記打抜刃のショットに対応させて搬送する搬送装置と、前記樹脂シートの接続部がトリミング位置を通り越すまでの間、前記打抜刃の動作を所定数のショットだけ停止させ、前記樹脂シートを前記所定数のショットに対応する搬送量だけ搬送させる制御装置とを有する。
【0069】
この場合、樹脂シートを手作業によって搬送方向に送る必要がなく、接続部が打抜刃にかかるような状態でトリミング動作が行われないようにすることができる。したがって、打抜刃が損傷してしまう恐れがなく、また、手作業が不要なので、トリミング装置の運転効率が向上し、安全性も高めることができる。
【0070】
他のトリミング装置においては、さらに、オペレータが操作する操作パネルを有し、前記所定数は前記操作パネルから入力される。
【0071】
この場合、操作パネルを操作するだけなので、トリミング装置の運転効率が向上する。
【0072】
更に他のトリミング装置においては、さらに、前記接続部を検出する接続部検出器を有し、前記制御装置は前記接続部検出器の検出信号に基づいて前記打抜刃の動作を停止させる。
【0073】
この場合、オペレータが接続部の位置を目視によって監視して操作パネルを操作する必要がないので、トリミング装置の運転を自動化することができ、省力化することが可能となる。
【0074】
更に他のトリミング装置においては、さらに、前記接続部検出器は前記トリミング位置の上流及び下流に配設され、前記制御装置は、上流の接続部検出器の検出信号に基づいて前記打抜刃の動作を停止させ、下流の接続部検出器の検出信号に基づいて前記打抜刃の動作を再開させる。
【0075】
この場合、制御装置はショット数の計算を実行しないので、制御装置の処理負担が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるトリミング装置の側面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるトリミング装置の打抜刃の構成を示す要部側断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるトリミング装置の制御装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるトリミング装置の動作を示す図であって図2のA−A矢視図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるトリミング装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるトリミング装置の打抜刃の構成を示す要部側断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態におけるトリミング装置の制御装置の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態におけるトリミング装置の動作を示す図であり図6のB−B矢視図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態におけるトリミング装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 トリミング装置
13 上側打抜刃
15 下側打抜刃
16 搬送ロール
17 樹脂シート
18 成形品
27 接続部
30 制御装置
31 操作パネル
32 制御装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、トリミング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、樹脂シートを成形して、食品、飲料、電気部品、日用品、医薬品等を収容する容器、該容器の蓋(ふた)等の樹脂製の成形品を成形するための樹脂シート成形ラインにおいては、成形装置によって成形された成形品を樹脂シートから切断して分離するトリミング装置が使用されている。
【0003】
この場合、樹脂シートは、搬送ローラによって間欠的に搬送され、搬送方向における上流側に配設された成形装置において、成形品が成形された後、トリミング装置に送られる。前記成形品は、上に向かって凸状の形状を有し、樹脂シートの幅方行に複数成形される。そして、前記成形品が所定のトリミング位置に到達すると、前記搬送ローラの回転が停止するようになっているので、前記成形品をトリミング位置に正確に位置決めさせることができる。そして、トリミング装置の上側打抜刃を下方向に移動して下側打抜刃と噛(か)み合わせると、該下側打抜刃上に位置決めされた前記成形品の外周が切断され、該成形品が前記樹脂シートから分離されることによってトリミングされ、打抜成形品となる。
【0004】
なお、トリミングされた成形品は、前記下側打抜刃の開口を通って落下し、該下側打抜刃の下端に接続させて配設された筒の内壁面に沿って一定の姿勢で滑り落ち、筒の内部に配設された昇降テーブル上に集積する。この場合、該昇降テーブルは集積する打抜成形品の数が増えるに従って徐々に下方向に移動させられ、該打抜成形品を整列した状態で集積させる。そして、前記昇降テーブル上に集積した成形品は、整列した状態で、プッシャによってコンベア、搬送テーブル等の製品搬送装置上に排出され、包装、箱詰め等の後工程に向けて搬送される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のトリミング装置においては、トリミング部に樹脂シートの接合部が来た場合、オペレータの手作業によってトリミング部から接続部を通過させてトリミングしないようにしているので、運転を自動化することができず、また、オペレータの安全を十分に確保することができない。
【0006】
一般的に、樹脂シート成形ラインにおいては、樹脂シートの原反はロールから繰り出されるが、原反の供給が途切れないように、最初にセットされたロールの原反が消費し尽くされる寸前に、原反の終端に二番目にセットされるロールの原反の始端を継ぎ足し接続して、原反を連続して供給するようになっている。この場合、粘着テープによって継ぎ足し接続するので、樹脂シートの接続部には粘着テープが付着し、他の部分よりも厚く、かつ、硬くなっている。そのため、前記接続部をトリミングすると、トリミング装置の上側打抜刃や下側打抜刃が損傷してしまう恐れがある。そのため、前述されたように、前記接続部をトリミング部から通過させて該接続部を含む成形品をトリミングしないようにしている。なお、接続部を含む成形品は、トリミングしても不良品として取り扱われるものであるから、そもそも、トリミングする必要がない。
【0007】
そこで、前記従来のトリミング装置においては、樹脂シートの接続部がトリミング位置に到達したことをオペレータが目視によって確認し、トリミング装置のコントローラを操作してトリミング装置を停止させ、樹脂シートを手作業によって搬送方向に前進させて前記接続部を通過させるようにしている。そして、オペレータは、前記接続部がトリミング位置を通過したことを目視によって確認した後、成形品が所定のトリミング位置に到達するように樹脂シートを手作業によって位置合わせして、再びトリミング装置のコントローラを操作してトリミング装置の動作を再開させるようになっている。そのため、トリミング装置の運転を自動化することができず、また、手作業を行うためオペレータの安全を十分に確保することができない。
【0008】
本発明は、前記従来のトリミング装置の問題点を解決して、樹脂シートの接続部がトリミング位置を通り越すまでの間、トリミング装置のトリミング動作を停止させ、搬送装置によって樹脂シートを所定数のショットに対応する搬送量だけ空送りすることにより、トリミング装置の運転効率を向上し、安全性を高めることができるトリミング装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明のトリミング装置においては、樹脂シートに成形された成形品をトリミングする打抜刃と、前記樹脂シートを前記打抜刃のショットに対応させて搬送する搬送装置と、前記樹脂シートの接続部がトリミング位置を通り越すまでの間、前記打抜刃の動作を所定数のショットだけ停止させ、前記樹脂シートを前記所定数のショットに対応する搬送量だけ搬送させる制御装置とを有する。
【0010】
本発明の他のトリミング装置においては、さらに、オペレータが操作する操作パネルを有し、前記所定数は前記操作パネルから入力される。
【0011】
本発明の更に他のトリミング装置においては、さらに、前記制御装置は、前記操作パネルに停止操作が入力されると前記打抜刃の動作を停止させ、空送り操作が入力されると前記樹脂シートを前記所定数のショットに対応する搬送量だけ搬送させ、再開操作が入力されると前記打抜刃の動作を再開させる。
【0012】
本発明の更に他のトリミング装置においては、さらに、前記接続部を検出する接続部検出器を有し、前記制御装置は前記接続部検出器の検出信号に基づいて前記打抜刃の動作を停止させる。
【0013】
本発明の更に他のトリミング装置においては、さらに、前記制御装置は、前記打抜刃の動作を停止させた後、前記樹脂シートを前記所定数のショットに対応する搬送量だけ搬送させて前記打抜刃の動作を再開させる。
【0014】
本発明の更に他のトリミング装置においては、さらに、前記接続部検出器は前記トリミング位置の上流及び下流に配設され、前記制御装置は、上流の接続部検出器の検出信号に基づいて前記打抜刃の動作を停止させ、下流の接続部検出器の検出信号に基づいて前記打抜刃の動作を再開させる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明の第1の実施の形態におけるトリミング装置の側面図、図2は本発明の第1の実施の形態におけるトリミング装置の打抜刃の構成を示す要部側断面図、図3は本発明の第1の実施の形態におけるトリミング装置の制御装置の構成を示すブロック図である。
【0017】
図において、10はトリミング装置であり、連続した樹脂シートに、カップ麺(めん)、刺身、ゼリー等の食品、果汁、炭酸水等の飲料、電気部品、日用品、医薬品等を収容する容器、該容器の蓋等の樹脂製の成形品を成形する樹脂シート成形ラインにおいて、樹脂シート17の搬送方向における図示されない成形装置の下流側に配設され、成形された成型品18を前記樹脂シート17から切断して分離する。なお、前記成形装置は、例えば、真空成形、圧空成形、絞り成形、プレス成形、マッチドモールド成形等の熱成形方法によって成形品18を連続した樹脂シート17に成形する。
【0018】
なお、本実施の形態における成形品18は、いかなる形状を有するものであってもよいが、搬送、保管等におけるハンドリングを考慮して、互いに嵌(は)め合わせて集積することが可能な形状、例えば、側壁が傾斜し開口部が広く底部が狭い皿、コップ等の形状であることが望ましい。そして、前記成形品18は上方に突出した形状、例えば、外周が略矩(く)形状で、かつ、側壁が傾斜し開口部が広く底部が狭い皿を伏せたような形状を有し、前記樹脂シート17の幅方向(図1に対して垂直方向)に複数、例えば、五個が並んで成形され、また、前記樹脂シート17の搬送方向(図1における右方向)に所定のピッチで成形される。また、前記樹脂シート17は、いかなるものであってもよいが、例えば、PVC(ポリ塩化ビニル)、PS(ポリスチレン)、発泡ポリスチレン、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネイト)、ABS樹脂、メタクリル樹脂、生分解性樹脂等から成る。また、耐水性、カスバリヤー性等を考慮して、複数種類の樹脂を積層したシートであってもよい。
【0019】
ここで、12は図示されない上側打抜刃駆動装置によって上下方向に移動させられる上側打抜刃支持テーブル、13は該上側打抜刃支持テーブル12の下面に取り付けられた上側打抜刃である。なお、前記上側打抜刃駆動装置の駆動源は、油圧シリンダ装置、空圧シリンダ装置等であってもよいが、本実施の形態においては、図3に示されるような上側打抜刃駆動用サーボモータ34である。そして、該上側打抜刃駆動用サーボモータ34によって回転させられるクランク軸及び上下方向に移動させられるロッドによって上側打抜刃支持テーブル12を上下方向に移動させる。
【0020】
また、前記上側打抜刃13は、前記樹脂シート17の幅方向に複数ずつ、例えば、五個ずつ並んで取り付けられる。また、前記上側打抜刃13は、それぞれ、断面が、樹脂シート17に成形された成形品18の外周と同じ形状、例えば、略矩形状を有する筒状体から成る。そして、前記上側打抜刃13内には、ノックアウト11aが、上下方向に移動自在に収納される。また、11は該ノックアウト11aの駆動装置であり、駆動源として図3に示されるようなノックアウト駆動用サーボモータ36を備える。
【0021】
また、14は前記トリミング装置10に固定された下側打抜刃支持テーブルであり、15は該下側打抜刃支持テーブル14に取り付けられた下側打抜刃である。ここで、該下側打抜刃15は、前記上側打抜刃13と対応する位置に、樹脂シート17の幅方向に複数ずつ、例えば、五個ずつ並んで取り付けられる。また、前記下側打抜刃15の断面は、前記上側打抜刃13と同様に、それぞれ、樹脂シート17に成形された成形品18の外周と同じ形状、例えば、略矩形状を有する筒状体から成る。
【0022】
そして、前記上側打抜刃支持テーブル12が前記上側打抜刃駆動装置によって下方向に移動させられると、前記上側打抜刃13と前記下側打抜刃15とが互いに噛み合わされ、該下側打抜刃15上に位置決めされた前記成形品18が、前記樹脂シート17から外周を切断して分離させられる、すなわち、トリミングされる。この場合、前記上側打抜刃13及び下側打抜刃15は、樹脂シート17の幅方向に五個ずつ配置されているので、一回のトリミング動作、すなわち、1ショットで五個の成形品18がトリミングされる。そして、前記樹脂シート17からトリミングされた成形品18は、前記ノックアウト11aによって下方に突き出され、図2に示されるように、前記下側打抜刃15の中空部分を通って下方に落下する。このように、本実施の形態においては、前記上側打抜刃13及び下側打抜刃15が、樹脂シート17に成形された成形品18をトリミングする打抜刃として機能する。
【0023】
さらに、16は搬送装置としての搬送ロ一ルであり、前記樹脂シート17から前記成形品18がトリミングされた後のスクラップ17aの両端を上下から挟んで搬送する。ここで、前記搬送ロ一ル16は、図示されない駆動装置によって間欠的に回転させられて樹脂シート17を所定の搬送量だけ搬送し、また、トリミング動作中は停止させられる。すなわち、前記搬送ロ一ル16は、樹脂シート17を打抜刃のショットに対応させて搬送する。なお、前記駆動装置は、駆動源として図3に示されるようなシート送り用サーボモータ35を備える。また、前記スクラップ17aは、前記トリミング装置10の外部に排出される。
【0024】
そして、20は前記樹脂シート17の搬送方向における上流側に配設されたシートガイド装置であり、支持台21、該支持台21に揺動可能に取り付けられた揺動枠22、該揺動枠22に取り付けられた上側シートガイド23、前記揺動枠22に取り付けられた下側シートガイド24、及び、前記揺動枠22を揺動させるためのシートガイド駆動装置25を有する。なお、該シートガイド駆動装置25は、駆動源として図3に示されるようなシートガイド駆動用サーボモータ37を備える。
【0025】
一般に、樹脂シート成形ラインにおけるトリミング装置10と、樹脂シート17の搬送方向における上流側(図1における左側)に配設された図示されない成形装置とでは、樹脂シート17の処理速度に差があるので、前記処理速度の差を吸収するバッファとして、前記トリミング装置10と成形装置との間に間隔をあけ、その間に、前記樹脂シート17にたるみを生じさせている。図1に示されるように、たるんだ該樹脂シート17を所定の高さの位置にある下側打抜刃15上に円滑に送ることができるように、下側シートガイド24の上流側は、曲面を有することが望ましい。そして、揺動枠22がシートガイド駆動装置25によって前記上側打抜刃13と連動して間欠的に揺動させられるので、前記樹脂シート17は前記下側打抜刃15上で間欠的に上下方向に移動させられる。
【0026】
本実施の形態において、トリミング装置10は、図3に示されるように、制御装置30を有する。ここで、該制御装置30は、樹脂シート17の後述される接続部がトリミング位置を通り越すまでの間、打抜刃の動作を所定数のショットだけ停止させ、樹脂シート17を所定数のショットに対応する搬送量だけ搬送させるように、トリミング装置10の動作を制御する。そして、前記制御装置30は、CPU、MPU等の演算手段、半導体メモリ、ハードディスク等の記憶手段、入出力インターフェイス等を備え、トリミング装置10の動作を、それぞれ、制御する。なお、前記制御装置30は、独立したものでなくてもよく、例えば、樹脂シート成形ラインにおける図示されない成形装置、加熱装置等の装置を制御する制御装置の一部として他の制御装置に統合されたものであってもよい。
【0027】
ここで、前記制御装置30には、オペレータが操作するための操作パネル31が接続されている。該操作パネル31は、押しボタン、ダイアル、ジョイスティック、タッチパッド、タッチパネル等の入力手段、CRT、液晶ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、発光ランプ、メータ等の表示手段を備え、オペレータが前記制御装置30の出力を見ながら必要な指令等を入力する。なお、前記表示手段は液晶タッチパネル、タブレット等のように、入力手段としての機能を備えるものであってもよい。
【0028】
また、前記制御装置30には、センサ等の各種検出器33、上側打抜刃駆動用サーボモータ34、シート送り用サーボモータ35、ノックアウト駆動用サーボモータ36、シートガイド駆動用サーボモータ37、その他の各種モータ38、油圧回路及び空圧回路の各種電磁弁39等が接続されている。そして、前記制御装置30は各種検出器33の出力信号に基づいて、上側打抜刃駆動用サーボモータ34、シート送り用サーボモータ35、ノックアウト駆動用サーボモータ36、シートガイド駆動用サーボモータ37、各種モータ38及び各種電磁弁39の動作を制御する。なお、上側打抜刃駆動用サーボモータ34、シート送り用サーボモータ35、ノックアウト駆動用サーボモータ36及びシートガイド駆動用サーボモータ37の動作は、それぞれに取り付けられた動作検出器34a、35a、36a及び37aによって、制御装置30にフィードバックされる。
【0029】
次に、前記構成のトリミング装置10の動作について説明する。
【0030】
図4は本発明の第1の実施の形態におけるトリミング装置の動作を示す図であり図2のA−A矢視図、図5は本発明の第1の実施の形態におけるトリミング装置の動作を示すフローチャートである。
【0031】
まず、通常のトリミング動作について説明する。
【0032】
図示されない成形装置によって成形品18が成形された樹脂シート17が間欠的に搬送され、最初のロットにおける一列目の成形品18が下側打抜刃15上のトリミング位置に到達して停止させられる。そして、上側打抜刃駆動用サーボモータ34が作動し、上側打抜刃支持テーブル12が下方向に移動させられ、該上側打抜刃支持テーブル12に取り付けられている上側打抜刃13が対応する下側打抜刃15と、それぞれ、噛み合う。
【0033】
これにより、一列目の成形品18は、トリミング位置に正確に位置決めされた状態で、前記上側打抜刃13と下側打抜刃15とによってトリミングされる。そして、ノックアウト駆動用サーボモータ36が作動し、ノックアウト11aが下方向に移動させられ、トリミングされた成形品18を下方に突き出す。これにより、成形品18は、前記下側打抜刃15内を落下し、該下側打抜刃15の下方に位置する図示されない昇降テーブル上に到達して集積する。なお、該昇降テーブルは、前記下側打抜刃15のわずかに下に位置しているので、前記成形品18は落下する距離が短くなり、姿勢が乱れることなく、前記昇降テーブル上に到達する、そして、図示されない駆動源が作動し、前記昇降テーブルは、集積する成形品18の一個分に対応する高さ分だけ下方向に移動させられる。
【0034】
次に、前記上側打抜刃駆動用サーボモータ34が作動し、前記上側打抜刃13は上方向に移動させられる。続いて、シートガイド駆動用サーボモータ37が作動して、揺動枠22が揺動し、上側シートガイド23及び下側シートガイド24の下流側端部が上昇させられる。そして、シート送り用サーボモータ35が作動して、搬送ロ一ル16が回転し、樹脂シート17が1ショットのトリミング動作に対応する搬送量、すなわち、樹脂シート17上に成形された成形品18の列間ピッチに相当する搬送量だけ搬送されて、二列目の成形品18がトリミング位置に到達すると、シート送り用サーボモータ35が停止する。続いて、シートガイド駆動用サーボモータ37が作動して、揺動枠22が揺動し、上側シートガイド23及び下側シートガイド24の下流側端部が下降させられる。これにより、二列目の成形品18が下側打抜刃15上で停止させられる。
【0035】
そして、上側打抜刃駆動用サーボモータ34が作動し、上側打抜刃支持テーブル12が下方向に移動させられ、該上側打抜刃支持テーブル12に取り付けられている上側打抜刃13が、対応する下側打抜刃15と、それぞれ、噛み合う。これにより、二列目の成形品18は、前記一列目の成形品18と同様にトリミングされる。続いて、ノックアウト駆動用サーボモータ36が作動し、ノックアウト11aが下方向に移動させられ、トリミングされた二列目の成形品18を下方に突き出すと、該二列目の成形品18は、前記下側打抜刃15内を落下し、昇降テーブル上にの一列目の成形品18の上に積み重なって集積する。
【0036】
以降、前記トリミング動作を繰り返すことによって、前記昇降テーブル上に成形品18が順次集積する。この場合、前記昇降テーブル上は、集積する成形品18の一個分に対応する高さ分だけ順次下方向に移動させられるので、前記成形品18は整列した状態を保って前記昇降テーブル上に集積する。そして、前記トリミング動作を所定回数繰り返し、前記昇降テーブル上に所定の個数だけ前記成形品18が集積すると、包装、箱詰め等の後工程に送り込まれる。なお、以上のトリミング動作は、制御装置30によってトリミング装置10が自動運転され、自動的に行われる。
【0037】
次に、樹脂シート17の接続部がトリミング位置を通り越すまでの間、トリミング装置10のトリミング動作を停止させ、搬送ロ一ル16によって樹脂シート17を所定数のショットに対応する搬送量だけ空送りする動作について説明する。
【0038】
本実施の形態において、樹脂シート17の原反は図示されないロールから繰り出されるが、原反の供給が途切れないように、最初にセットされたロールの原反が消費し尽くされる寸前に、原反の終端に二番目にセットされるロールの原反の始端を継ぎ足し接続して、原反を連続して供給するようになっている。この場合、粘着テープによって継ぎ足し接続するので、図4に示されるような樹脂シート17の接続部27には粘着テープが付着している。そして、前記接続部27は、粘着テープが付着しているので、他の部分よりも厚く、かつ、硬くなっていて、トリミングすると上側打抜刃13や下側打抜刃15が損傷してしまう恐れがある。すなわち、接続部27が、図4に示されるように、下側打抜刃15上にかかるような位置27−1に到達すると、トリミング動作を行わないようにする必要がある。
【0039】
そこで、オペレータは、接続部27の位置を目視によって監視し、前記接続部27がトリミング位置に到達して下側打抜刃15上にかかる状態となる直前のショットに対応する位置、すなわち、前記接続部27が図4に示される位置27−1に到達すると、操作パネル31を操作して、トリミング動作を停止させるための停止操作を行う。これにより、制御装置30はトリミング装置10の自動運転を停止する。この場合、前記粘着テープの色を目に付く色合いのものとすると、オペレータの目視による監視が容易、かつ、確実となる。
【0040】
続いて、オペレータは、操作パネル31を操作して、上側打抜刃駆動用サーボモータ34等を作動させずにトリミング動作を停止させたままで、シート送り用サーボモータ35を作動させて、樹脂シート17を空送りさせるための空送り操作を行う。これにより、制御装置30はトリミング動作の所定数のショットに対応する搬送量だけ樹脂シート17を空送りさせる。
【0041】
ここで、前記所定数は、オペレータが入力する。図4に示されるように、接続部27が樹脂シート17の幅方向(図4における上下方向)に対して傾斜し、前後二列の成形品18に跨(またが)って存在する場合には、前記接続部27の前後二列の成形品18をトリミングしないようにする必要がある。そこで、前記接続部27が図4に示される位置27−1から、トリミング位置を通り越して位置27−2にまで移動させるように前記所定数を入力し、2ショットに対応する搬送量だけ樹脂シート17を空送りさせる。なお、図4において、18aは成形品18がトリミングされた跡を示している。
【0042】
そして、オペレータは、前記接続部27がトリミング位置を通り越して位置27−2に到達したことを目視によって確認すると、操作パネル31を操作して、自動運転の再開操作を行う。すると、トリミング装置10の自動運転が再開され、上側打抜刃駆動用サーボモータ34が作動して、下側打抜刃15上の成形品18がトリミングされる。
【0043】
なお、前記所定数を入力しないようにすることもできる。この場合、オペレータが空送り操作を行う度に、1ショットに対応する搬送量だけ樹脂シート17を空送りさせるようにする。そして、オペレータは、前記接続部27がトリミング位置を通過して位置27−2に到達するまで、空送り操作を繰り返して行う。すなわち、オペレータは、前記所定数のショットだけ空送り操作を繰り返して行う。
【0044】
ここで、前記所定数は接続部27の存在する成形品18の列の数によって相違する。例えば、前記接続部27が一列だけの成形品18上に存在する場合には、前記接続部27の存在する列の成形品18だけをトリミングしないようにすればよく、前記接続部27が前後三列の成形品18に跨って存在する場合には、前記接続部27の前後三列の成形品18をトリミングしないようにする必要がある。
【0045】
次に、フローチャートについて図5を参照して説明する。
ステップS1 制御装置30によってトリミング装置10が自動運転される。
ステップS2 オペレータは、目視によって、接続部27の位置確認を行う。
ステップS3 オペレータは、接続部27が図4に示される位置27−1に到達すると、トリミング動作の停止操作を行う。
ステップS4 制御装置30は、トリミング装置10の自動運転を停止する。
ステップS5 オペレータは、操作パネル31を操作して、空送り操作を行う。
ステップS6 制御装置30は、トリミング動作の所定数のショットに対応する搬送量だけ樹脂シートを空送りさせる。
ステップS7 オペレータは、接続部27がトリミング位置を通過したことを確認する。
ステップS8 オペレータは、操作パネル31を操作して、自動運転の再開操作を行う。
ステップS9 トリミング装置10の自動運転が再開される。
【0046】
このように、本実施の形態において、オペレータは、樹脂シート17の接続部27の位置を目視によって監視し、前記接続部27がトリミング位置に到達して下側打抜刃15上にかかる状態となる前に停止操作を行って、トリミング動作を停止させ、空送り操作を行って、トリミング動作の所定数のショットに対応する搬送量だけ樹脂シート17を空送りさせた後、自動運転の再開操作を行って、トリミング装置10の自動運転を再開させるようになっている。この場合、制御装置30は、操作パネル31に停止操作が入力されると打抜刃の動作を停止させ、空送り操作が入力されると樹脂シート17を所定数のショットに対応する搬送量だけ搬送させ、再開操作が入力されると打抜刃の動作を再開させるように、トリミング装置10の動作を制御する。
【0047】
そのため、従来のように、樹脂シート17を手作業によって搬送方向に送る必要がなく、操作パネル31を操作するだけで、接続部27が下側打抜刃15上にかかるような状態でトリミング動作が行われないようにすることができる。したがって、上側打抜刃13や下側打抜刃15が損傷してしまう恐れがなく、また、手作業が不要なので、トリミング装置10の運転効率が向上し、安全性も高めることができる。
【0048】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するもの及び同じ動作については、その説明を省略する。
【0049】
図6は第2の実施の形態におけるトリミング装置の打抜刃の構成を示す要部側断面図、図7は本発明の第2の実施の形態におけるトリミング装置の制御装置の構成を示すブロック図、図8は本発明の第2の実施の形態におけるトリミング装置の動作を示す図であり図6のB−B矢視図、図9は本発明の第2の実施の形態におけるトリミング装置の動作を示すフローチャートである。
【0050】
本実施の形態において、トリミング装置10は、接続部検出器32を有する。該接続部検出器32は、例えば、反射光検出式の光センサであり、図6に示されるように、上側シートガイド23に取り付けられ樹脂シート17の搬送経路の上方に配設される。この場合、前記接続部検出器32は下方を通過する樹脂シート17上面に光を照射して、その反射光を検出し、前記樹脂シート17上面の光沢や色調の変化に起因する前記反射光の強度や波長の変化に基づいて、前記接続部27の通過を検出する。なお、前記接続部検出器32は、いかなる種類のものであってもよく、例えば、発光素子と受光素子とからなる光センサであってもよく、この場合、前記発光素子と受光素子とは樹脂シート17の搬送経路の上方と下方に配設され、前記樹脂シート17を透過する光の強度の変化に基づいて、接続部27の通過を検出する。そして、前記接続部検出器32は、図6及び8に示されるように、トリミング位置よりも上流に配設される。なお、前記接続部検出器32は上側シートガイド23以外の部材に取り付けられていてもよい。
【0051】
そして、図7に示されるように、前記接続部検出器32は制御装置30に接続され、出力信号を前記制御装置30に送信するようになっている。そして、前記制御装置30は前記接続部検出器32の検出信号に基づいて打抜刃の動作を停止させる。なお、本実施の形態における他の点の構成、及び、通常のトリミング動作は、前記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0052】
次に、本実施の形態において、樹脂シート17の接続部27がトリミング位置を通り越すまでの間、トリミング装置10のトリミング動作を停止させ、搬送ロ一ル16によって樹脂シート17を所定数のショットに対応する搬送量だけ空送りする動作について説明する。
【0053】
本実施の形態において、制御装置30によってトリミング装置10が自動運転されている時に、接続部27が図8に示される位置27−3に到達すると、接続部検出器32は、前記接続部27を検出して、検出信号を制御装置30に送信する。そして、該制御装置30は、前記接続部27がトリミング位置に到達して下側打抜刃15上にかかる状態となる直前のショットに対応する位置、すなわち、前記接続部27が図8に示される位置27−1に到達するまでの樹脂シート17の搬送量に対応するショット数を計算する。なお、該ショット数を自動運転継続ショット数とする。図8に示される場合、自動運転継続ショット数が2であることが分かる。
【0054】
続いて、制御装置30は、ショット数のカウントを開始する。そして、カウントしたショット数が前記自動運転継続ショット数に等しくなったか否か、すなわち、ショット数がカウントUPしたか否かを判断する。カウントUPしていないと判断した場合、制御装置30はトリミング装置10の自動運転を継続させる。また、カウントUPしたと判断した場合、制御装置30はトリミング装置10の自動運転を停止させる。
【0055】
続いて、制御装置30は、接続部27が位置27−1から、トリミング位置を通り越して下側打抜刃15上にかからない状態となる直後のショットに対応する位置、すなわち、前記接続部27が図8に示される位置27−2に到達するまでの樹脂シート17の搬送量に対応するショット数を計算する。なお、該ショット数を空送りショット数とする。
【0056】
続いて、制御装置30は、トリミング装置10に、トリミング動作を停止させたままで、樹脂シート17を空送りさせるための空送り運転を行わせる。続いて、制御装置30は、空送りされる樹脂シート17の搬送量に対応するショット数のカウントを開始する。そして、カウントしたショット数が前記空送りショット数に等しくなったか否か、すなわち、ショット数がカウントUPしたか否かを判断する。カウントUPしていないと判断した場合、制御装置30はトリミング装置10の空送り運転を継続させる。また、カウントUPしたと判断した場合、制御装置30はトリミング装置10の空送り運転を停止させる。そして、制御装置30は、トリミング装置10に自動運転を再開させる。このように、前記制御装置30は、打抜刃の動作を停止させた後、樹脂シート17を所定数のショットに対応する搬送量だけ搬送させて打抜刃の動作を再開させるように、トリミング装置10の動作を制御する。
【0057】
なお、トリミング位置の下流に他の接続部検出器を配設して接続部27が位置27−2に到達したことを検出することによって、前記自動運転継続ショット数及び空送りショット数の計算を省略することもできる。この場合、前記接続部検出器32を位置27−1に配設し、他の接続部検出器を位置27−2に配設する。そして、接続部検出器32が接続部27を検出した時に、トリミング装置10に自動運転を停止させて空送り運転を開始させ、他の接続部検出器が接続部27を検出した時に、トリミング装置10に空送り運転を停止させて自動運転を再開させる。
【0058】
このように、接続部検出器はトリミング位置の上流及び下流に配設され、前記制御装置30は、上流の接続部検出器32の検出信号に基づいて打抜刃の動作を停止させ、下流の接続部検出器の検出信号に基づいて打抜刃の動作を再開させるように、トリミング装置10の動作を制御する。これにより、制御装置30は前記自動運転継続ショット数及び空送りショット数の計算を実行しないので、制御装置30の処理負担が低減される。
【0059】
次に、フローチャートについて図9を参照して説明する。
ステップS11 制御装置30によってトリミング装置10が自動運転される。
ステップS12 接続部27が図8に示される位置27−3に到達すると、接続部検出器32は接続部27を検出する。
ステップS13 樹脂シート17の搬送量に対応する自動運転継続ショット数を計算する。
ステップS14 制御装置30は、ショット数のカウントを開始する。
ステップS15 ショット数のカウントがUPしたか否かを判断する。カウントUPしていないと判断した場合はステップS16に進み、カウントUPしたと判断した場合はステップS17に進む。
ステップS16 制御装置30は、自動運転を継続する。
ステップS17 制御装置30は、自動運転を停止させる。
ステップS18 制御装置30は、接続部27が図8に示される位置27−2に到達するまでの樹脂シート17の搬送量に対応する空送りショット数を計算する。
ステップS19 制御装置30は、樹脂シート17を空送りさせる。
ステップS20 制御装置30は、空送りされる樹脂シート17の搬送量に対応するショット数をカウントを開始する。
ステップS21 ショット数がカウントUPしたか否かを判断する。カウントUPしていないと判断した場合はステップS19に戻り、カウントUPしたと判断した場合はステップS22に進む。
ステップS22 制御装置30はトリミング装置10に自動運転を再開させる。
【0060】
なお、本実施の形態において、前記接続部検出器32をトリミング位置より上流側に1カ所置いた例の場合についてもう少し詳しく説明する。
【0061】
前記樹脂シート17に成形される前記成形品18のシート搬送方向に対するピッチ及び前記成形品18の大きさが決まっているのと、前記接続部検出器32の設置位置が決まっているので、それらから、前記接続部27が前記成形品18のどの位置に位置しているか容易に算出することができる。
【0062】
前記接続部27が前記樹脂シート17に対してあまり傾斜していないことを前提として、前記接続部27が前記成形品18の中心位置に位置している場合、両隣の成形品18に前記接続部27が位置していないと判断し、前記接続部27が前記成形品18の間に位置している場合、前記接続部27の両側の成形品18に位置していると判断する。また、前記傾斜角度によっては、前記接続部27が前記成形品18の中心位置に位置している場合、両隣の成形品18にも前記接続部27が位置していると判断し、前記接続部27が前記成形品18の間に位置している場合、前記接続部27の両側の二列の成形品18に位置していると判断する。以上、成形品18の大きさ、前記接続部27の前記樹脂シート17に対する傾斜具合によって計算を補正するようにしている。これらは、あらかじめ制御装置30に設定しておく。
【0063】
前記ステップS13の自動運転継続ショット数の算出は、前記成形品18のピッチ及び前記成形品18の大きさと、前記成形品18に対する前記接続部27の位置を考慮して決定する。
【0064】
ステップS18の空送りショット数の計算は、前記成形品18に対する前記接続部27の位置を考慮して決定する。例えば、前記接続部27が前記成形品18の中心位置に位置している場合、空送りショット数「1」とし、前記接続部27が前記成形品18の間に位置している場合、空送りショット数「2」とする。
【0065】
このように、本実施の形態においては、樹脂シート17接続部27がトリミング位置に到達して下側打抜刃15上にかかる状態となる前の所定位置に到達すると、接続部検出器32は前記接続部27を検出して検出信号を制御装置30に送信する。そして、制御装置30は、接続部27がトリミング位置に到達する直前のショットに対応する位置に到達するまでトリミング装置10の自動運転を継続させ、接続部27がトリミング位置を通り越して下側打抜刃15上にかからない状態となる直後のショットに対応する位置に到達するまで、トリミング装置10の空送り運転を行わせる。
【0066】
そのため、オペレータが前記接続部27の位置を目視によって監視して操作パネル31を操作する必要がないので、トリミング装置10の運転を自動化することができ、省力化することが可能となる。
【0067】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0068】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、トリミング装置においては、樹脂シートに成形された成形品をトリミングする打抜刃と、前記樹脂シートを前記打抜刃のショットに対応させて搬送する搬送装置と、前記樹脂シートの接続部がトリミング位置を通り越すまでの間、前記打抜刃の動作を所定数のショットだけ停止させ、前記樹脂シートを前記所定数のショットに対応する搬送量だけ搬送させる制御装置とを有する。
【0069】
この場合、樹脂シートを手作業によって搬送方向に送る必要がなく、接続部が打抜刃にかかるような状態でトリミング動作が行われないようにすることができる。したがって、打抜刃が損傷してしまう恐れがなく、また、手作業が不要なので、トリミング装置の運転効率が向上し、安全性も高めることができる。
【0070】
他のトリミング装置においては、さらに、オペレータが操作する操作パネルを有し、前記所定数は前記操作パネルから入力される。
【0071】
この場合、操作パネルを操作するだけなので、トリミング装置の運転効率が向上する。
【0072】
更に他のトリミング装置においては、さらに、前記接続部を検出する接続部検出器を有し、前記制御装置は前記接続部検出器の検出信号に基づいて前記打抜刃の動作を停止させる。
【0073】
この場合、オペレータが接続部の位置を目視によって監視して操作パネルを操作する必要がないので、トリミング装置の運転を自動化することができ、省力化することが可能となる。
【0074】
更に他のトリミング装置においては、さらに、前記接続部検出器は前記トリミング位置の上流及び下流に配設され、前記制御装置は、上流の接続部検出器の検出信号に基づいて前記打抜刃の動作を停止させ、下流の接続部検出器の検出信号に基づいて前記打抜刃の動作を再開させる。
【0075】
この場合、制御装置はショット数の計算を実行しないので、制御装置の処理負担が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるトリミング装置の側面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるトリミング装置の打抜刃の構成を示す要部側断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるトリミング装置の制御装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるトリミング装置の動作を示す図であって図2のA−A矢視図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるトリミング装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるトリミング装置の打抜刃の構成を示す要部側断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態におけるトリミング装置の制御装置の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態におけるトリミング装置の動作を示す図であり図6のB−B矢視図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態におけるトリミング装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 トリミング装置
13 上側打抜刃
15 下側打抜刃
16 搬送ロール
17 樹脂シート
18 成形品
27 接続部
30 制御装置
31 操作パネル
32 制御装置
Claims (6)
- (a)樹脂シートに成形された成形品をトリミングする打抜刃と、
(b)前記樹脂シートを前記打抜刃のショットに対応させて搬送する搬送装置と、
(c)前記樹脂シートの接続部がトリミング位置を通り越すまでの間、前記打抜刃の動作を所定数のショットだけ停止させ、前記樹脂シートを前記所定数のショットに対応する搬送量だけ搬送させる制御装置とを有することを特徴とするトリミング装置。 - オペレータが操作する操作パネルを有し、前記所定数は前記操作パネルから入力される請求項1に記載のトリミング装置。
- 前記制御装置は、前記操作パネルに停止操作が入力されると前記打抜刃の動作を停止させ、空送り操作が入力されると前記樹脂シートを前記所定数のショットに対応する搬送量だけ搬送させ、再開操作が入力されると前記打抜刃の動作を再開させる請求項2に記載のトリミング装置。
- 前記接続部を検出する接続部検出器を有し、前記制御装置は前記接続部検出器の検出信号に基づいて前記打抜刃の動作を停止させる請求項1に記載のトリミング装置。
- 前記制御装置は、前記打抜刃の動作を停止させた後、前記樹脂シートを前記所定数のショットに対応する搬送量だけ搬送させて前記打抜刃の動作を再開させる請求項4に記載のトリミング装置。
- 前記接続部検出器は前記トリミング位置の上流及び下流に配設され、前記制御装置は、上流の接続部検出器の検出信号に基づいて前記打抜刃の動作を停止させ、下流の接続部検出器の検出信号に基づいて前記打抜刃の動作を再開させる請求項4に記載のトリミング装置。
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