JP2004089388A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】図柄組み合わせゲームの変動時間を最適なものとして、遊技者に対して不快感を与えないパチンコ遊技機を提供する。
【解決手段】複数種類の図柄を可変表示させ所定の変動時間を経た後確定停止させる図柄組み合わせゲームを行うための表示手段、及び図柄組み合わせゲームの始動の契機となる始動入賞手段を遊技盤面に備えるパチンコ遊技機において、遊技盤面に発射された遊技球の発射個数Xをカウントする発射個数カウント手段3、発射個数Xを記憶する発射個数記憶手段4、始動入賞装置に入賞した遊技球の入賞個数Wをカウントする入賞個数カウント手段5、入賞個数Wを記憶する入賞個数記憶手段6、及び、記憶された発射個数Xと記憶された入賞個数Wとに基づき入賞率を算出する入賞率算出処理手段7とからなる入賞率計測手段2を備え、前記入賞率計測手段により得られた入賞率に応じた変動時間を有する変動パターンを選択する為の変動時間選択手段を備える。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技盤に設けられた表示手段において図柄組合わせゲームを行うパチンコ遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ遊技機として、遊技盤に複数種類の図柄を変動表示させ、図柄組合わせゲームを行う遊技機が公知である。この種のパチンコ遊技機は、図柄を変動表示するための図柄表示装置、及び遊技盤面に発射された遊技球が入賞すると図柄組合わせゲームを開始する契機となる始動入賞装置が、遊技盤面に設けられている。
【0003】
パチンコ遊技機の図柄表示装置として、例えば数字図柄、文字図柄、絵図柄等の図柄を3列に表示可能とした液晶画面等が用いられている。パチンコ遊技機における図柄の変動表示として例えば3列の図柄が変動する場合について説明すると、まず各列の図柄が変動表示を開始し、所定の時間変動表示させた後、遊技者側から見て例えば左図柄→右図柄→中図柄という順番で停止して、所定の表示パターンが表示される。
【0004】
パチンコ遊技機の遊技盤の始動入賞装置に遊技球が入賞すると、表示装置では3列の図柄が可変表示を開始する。表示装置において所定の変動時間を経た後、各列の図柄はそれぞれ特定の図柄で確定停止して、表示装置には所定の複数の図柄が表示され、図柄組合わせゲームを行う。表示装置において図柄の表示が変動を開始し、所定時間変動した後、停止する過程を、変動表示と言い。この図柄変動が開始してから停止するまでの時間を変動表示に係る時間、或いは単に変動時間と言う。
【0005】
従来のパチンコ遊技機の表示装置において変動表示は、変動時間が異なる複数の変動表示のパターン(変動パターン)が用意されていて、その中から特定の変動パターンが選択されて、該変動パターンに基づいて、変動表示の動作を行う。従来のパチンコ遊技機では、確率変動時を除く普通の遊技状態の場合、リーチ出現時及び大当り時を除く、所謂はずれの場合の変動時間は、略一定の時間であった。
【0006】
近年、はずれの場合に、変動表示に係る時間が変化するパチンコ遊技機が出現してきた。これは、保留球数が3個又は4個の状態の時に、変動時間を短縮させるものである。このように保留球数が多い場合に前述の略一定の変動時間に設定された変動パターンよりも変動時間が短い変動パターンを選択することにより、はずれの場合の変動時間を短縮させると、保留球の消化を早めて、所定時間内の図柄組合わせゲームの回数を増やすことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の保留球数が多い場合に変動時間を短縮するパチンコ遊技機は、変動時間が保留球数に応じて短縮するように形成されていても、遊技機の釘調整などによって、始動入賞装置に遊技球が入賞し易くなっていると、変動時間が短縮されて保留球の消化を早めているにも拘らず、それ以上に入賞が多くなって保留球が多数有る状態が解消できず、図柄組合わせゲームをスムーズに消化できないという問題があった。
【0008】
また上記の状態とは反対に、釘調整などによって始動入賞装置に遊技球が入賞し難い状態になっている場合には、保留球数が多くなって所定数以上になるケースは少ない。しかし、それでも偶発的に始動入賞装置に一度に多数の遊技球が入賞して、保留球数が所定数以上となることがあり得る。この場合にも、上記の保留球数が多い場合に変動時間を短縮するパチンコ遊技機では、変動時間が短縮されることになり、図柄組合わせゲームが早く消化される。
【0009】
しかしながら、遊技球が始動入賞装置に入賞し難い遊技機の場合には、偶発的に多数の遊技球が入賞した場合以外のその後、図柄組合わせゲームが行われない時間が長くなり、遊技者の興味が削がれる状態が長く続くことになってしまうという問題があった。
【0010】
また上記問題点を解決する為に、「変動短縮ボタン」を設け、遊技者が該ボタンを押すことで任意に変動時間を短縮出来る機能を備えたパチンコ遊技機が提案されている。しかし、この場合熟練遊技者と、それほど遊技に熟練していない一般遊技者との間に、遊技球の獲得賞球数に格差が生じて公平な遊技を提供できないという問題や、変動短縮ボタンを操作することは遊技者に煩わしさを与え遊技に集中できないという問題があった。
【0011】
また始動入賞装置に入賞した遊技球において、無効な入賞球が出ないように、保留球数に上限がない遊技機も考えられるが、その場合であっても、入賞率が高い場合は、常に保留球数が多数ある状態となってしまう。その結果、図柄組合わせゲームをスムーズに消化できないことになり、遊技者に対して不快感を与えてしまう。
【0012】
本発明は上記従来技術の欠点を解消するためになされたものであり、図柄組み合わせゲームの変動時間を最適なものとして、遊技者に対して不快感を与えないパチンコ遊技機を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
(1)複数種類の図柄を可変表示させ所定の変動時間を経た後確定停止させる図柄組み合わせゲームを、変動時間が異なる複数の変動パターンの中から選択された特定の変動パターンに基づいて行うための表示手段、及び遊技球が入賞することで前記表示手段において図柄組み合わせゲームの始動の契機となる始動入賞手段を遊技盤面に備えるパチンコ遊技機において、
遊技盤面に発射された遊技球数に対する始動入賞手段に入賞した遊技球数の割合を表す入賞率を計測する入賞率計測手段を備え、
前記入賞率計測手段により得られた入賞率に応じた変動時間を有する変動パターンを選択する為の変動時間選択手段を備えることを特徴とするパチンコ遊技機、
(2)変動時間選択手段が、入賞率が高い場合には変動時間が短い変動パターンを選択し、入賞率が低い場合には変動時間が長い変動パターンを選択するものである上記(1)記載のパチンコ遊技機、
(3)入賞率計測手段が、遊技盤面に発射された遊技球数をカウントする発射個数カウント手段、該発射個数カウント手段によってカウントされた遊技球数を記憶する発射個数記憶手段、始動入賞手段に入賞した遊技球数をカウントする入賞個数カウント手段、該入賞個数カウント手段によってカウントされた遊技球数を記憶する入賞個数記憶手段、及び記憶された入賞個数と記憶された発射個数とに基づき入賞率を算出する入賞率算出処理手段とからなる上記(1)又は(2)記載のパチンコ遊技機、
(4)入賞率算出処理手段が、発射個数記憶手段によって記憶した発射個数の値と入賞個数記憶手段によって記憶した入賞個数の値とを対応させた対応テーブルにより入賞率を算出するものである上記(3)記載のパチンコ遊技機、
(5)表示手段において図柄の変動が行われている間に始動入賞手段に遊技球が入賞した場合の遊技球の入賞を保留球として記憶する保留記憶手段を備え、該保留記憶手段に記憶された保留球数が所定数以上の場合にのみ変動時間選択手段を作動させ入賞率計測手段により得られた入賞率に応じた変動時間を有する変動パターンを選択する上記(1)乃至(4)のいずれか1に記載のパチンコ遊技機、
を要旨とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明パチンコ遊技機の一実施態様を用いて本発明を詳細に説明する。図1に示すように、パチンコ遊技機1は、機体の外枠11の開口前面側に、各種の遊技用構成部材をセットするための縦長方形の中枠12が開閉自在に組み付けられている。そして前記中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するためのガラス枠を備えた前枠14と上球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組み付け整合されている。さらに上記中枠12の下部には下球皿16、打球発射装置17等が装着されている。
【0015】
また、遊技盤13の遊技領域19のほぼ中央には、図柄組合わせゲームのための複数種類の図柄を変動表示可能な表示装置18が設けらている。表示装置18には液晶表示ディスプレイ(LCD)等からなる表示部Hが設けられていて図柄が表示される。また表示装置18としては液晶表示ディスプレイ(LCD)、ブラウン管(CRT)、合成樹脂などを円筒状に形成して回転可能とし其の表面に複数の図柄を表した回転ドラム式、発光ダイオード(LED)などの発光体を複数配設してその発光で各種図柄を表すようにしたドット表示式、その他各装置を用いることができる。また表示装置18には図柄が表示される表示部Hが設けられている。
【0016】
遊技盤13の表面には、打球発射装置17に連なり遊技領域19を囲むようにガイドレール20が設けられている。更にガイドレール20の遊技領域19入口には、打球発射装置17から遊技領域19内に発射される遊技球をカウントする為の、通過検知スイッチ21が取付けられている。
【0017】
遊技盤13の遊技領域19のほぼ中央には、表示装置18の下方にソレノイド(図示しない)により開閉動作が可能に形成された始動入賞装置22が設けられている。さらに、前記始動入賞装置22の下方には、ソレノイド(図示しない)により開閉動作が可能に形成された特別入賞装置23が設けられている。さらに特別入賞装置23の下方には、遊技球を裏面に流すアウト口24が設けられている。これらの始動入賞装置22、特別入賞装置23には、遊技球が入賞あるいは通過したのを検知するための通過検知スイッチが設けられている(図示しない)。
【0018】
表示手段である表示装置18の表示部Hには、複数個(例えば本実施態様では3個)を一組として変動する数字群等からなる、複数種類の図柄(本実施態様では第1図柄A、第2図柄B及び第3図柄C)を可変表示させ、所定の変動時間を経た後確定停止される図柄組合わせゲームを表示することができる。なお表示部Hには図柄組合わせゲームを演出するための演出画像等も表示可能である。図柄組合わせゲームに用いられる図柄としては、数字図柄以外に文字図柄、絵柄、キャラクタ図柄等の、遊技者が識別可能な各種の図柄を用いることができる。
【0019】
表示部Hの図柄組合わせゲームに用いられる第1図柄A、第2図柄B及び第3図柄Cは、夫々複数種類の数字図柄によって構成される。より具体的には、第1図柄A、第2図柄B及び第3図柄Cは、それぞれ「0」,「1」,「2」,「3」,「4」,「5」,「6」,「7」,「8」,「9」の10種類の数字図柄が図柄列として変動表示可能に構成される。そして、表示部Hには第1図柄A、第2図柄B及び第3図柄Cの各図柄列ごとに、上記図柄列の中のいずれかの数字図柄が確定的に停止して表示される。
【0020】
確定的に停止して表示される第1図柄A、第2図柄B及び第3図柄Cの組合わせは、「大当り」、「はずれリーチ」、及び「通常はずれ」のいずれかである。「大当り」は、表示部Hに表示される第1図柄A、第2図柄B及び第3図柄Cとして、すべて同一の図柄を表示する。なお表示装置18の表示部Hに「大当り」が表示されると、特別入賞装置23が開放されて、遊技者に多数の遊技球を獲得できるチャンスが付与される。
【0021】
また「はずれリーチ」は、例えば特定の2列(例えば第1図柄Aと第3図柄C)が同一の図柄で停止し、残りの1列の図柄(例えば第2図柄B)が変動を続けた後、前記特定の2列の図柄と異なる図柄で停止して大当りにはならない場合である。
【0022】
また第1図柄A、第2図柄B及び第3図柄Cとして、全て異なる図柄が確定的に停止して表示される場合は、「大当り」及び「はずれリーチ」のいずれにも該当せず「通常はずれ」となる。
【0023】
「通常はずれ」の場合、「0」〜「9」の10種類の数字図柄は、表示部Hにおいて、「0」→「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「7」→「8」→「9」→「0」というように、数字図柄が昇順となるように変動表示(スクロール表示)を開始する。所定の時間、図柄の変動表示を行った後、各列毎に変動表示されている10種類の数字図柄のうち、いずれか一つの図柄が、第1図柄A、第2図柄B、及び第3図柄Cの各々の数字図柄として確定的に停止された状態で表示される。
【0024】
本実施態様は、図柄の変動が「通常はずれ」の場合に、入賞率に応じた変動時間を有する変動パターンを選択する。図柄の変動が「大当り」及び「はずれリーチ」の場合には、変動時間選択手段による入賞率に応じた変動時間を有する変動パターンの選択は、行わない。
【0025】
本発明において「変動パターン」とは、表示部Hの図柄(第1図柄A 、第2図柄B、及び第3図柄C)が停止して「通常はずれ」の図柄が表示される場合、変動を開始してから、これらの図柄が所定の図柄に確定停止させるまでの時間(変動時間)と、該変動時間内における、第1図柄A〜第3図柄Cの動作パターンを規定したものである。上記動作パターンとは、図柄の変遷パターンや各図柄の停止順序等の演出態様である。そして変動パターンとして、変動時間が異なる複数のパターンが予め設定されている。さらに、上記の予め設定された変動時間の異なる複数の変動パターンの中から、入賞率に応じた変動時間を有する変動パターンを、変動時間選択手段によって選択する。
【0026】
入賞率に応じた変動時間を有する変動パターンの選択は、例えば変動時間の異なる複数種類の変動パターンを、入賞率に対応させておいたテーブル〔図10(a)参照〕を準備しておいて、始動入賞装置に入賞があった場合に、上記テーブルを参照し、その時点の入賞率の数値の欄に対応させた変動時間を有する変動パターンを選択し、表示部Hの図柄の変動を開始して、該変動パターンに基づいて所定の変動時間の間変動表示を行い、図柄が確定停止して「通常はずれ」が表示される。
【0027】
具体的な、「入賞率に応じた変動時間を有する変動パターンの選択」の一例を図10(a)を参照して説明する。まず、入賞率を(1)33以上、(2)33未満〜29以上、(3)29未満〜25以上、(4)25未満の4段階に設定し、変動パターンとして最も変動時間の短い、変動時間T1の短縮変動1を入賞率が一番高い(1)33以上に対応させ、以下順次変動時間が長くなる順に、変動時間T2の短縮変動2を入賞率が2番目に高い33未満〜29以上に対応させ、変動時間T3の通常変動1を入賞率が3番目に高い29未満〜25以上に対応させ、変動時間T4(最も変動時間が長い)の通常変動2を入賞率が最も低い25未満に対応させた、変動パターン設定テーブルを準備する。次いで、始動入賞装置に遊技球が入賞した時に発射個数カウント手段によってカウントされた発射個数と入賞個数とから入賞率を算出し、変動パターン設定テーブルに従って、入賞率に応じた変動時間の変動パターンを設定する。
【0028】
ここで「入賞率」とは、遊技盤面即ち遊技領域19に発射される遊技球数(総数)に対する、始動入賞手段に入賞した遊技球数の割合であり、本発明では一定数の発射遊技球数における入賞個数(個)で表す。本実施態様では、この一定数の発射遊技球数を500個とした。即ち遊技球が始動入賞装置22に入賞した時点を「現在」とし、「現在」から発射遊技球数が「過去」500個分まで遡った間に始動入賞装置22に入賞した遊技球の入賞個数を入賞率とした。パチンコ遊技機1において入賞率は、遊技領域19上に配置される釘の位置、曲り角度、釘同士の間隔等で調整することができる。釘の調整は熟練した技術を持つ専門家によってなされるが、0.01mm単位の調整が必要な極めて微妙な作業である。また入賞率は、釘の調整だけではなく、遊技者の打球発射装置17のハンドル等の調整によっても異なってくる。
【0029】
入賞率は入賞率計測手段により計測することができる。図2に示すように、入賞率計測手段2は、遊技領域19に発射された遊技球数(以下、発射個数Xと言う)をカウントする発射個数カウント手段3、発射個数Xを記憶する発射個数記憶手段4、始動入賞装置に入賞した遊技球数(以下、入賞個数Wと言う)をカウントする入賞個数カウント手段5、入賞個数Wを記憶する入賞個数記憶手段6、及び、記憶された発射個数Xと記憶された入賞個数Wとに基づき入賞率を算出する入賞率算出処理手段7とから構成することができる。
【0030】
入賞率算出処理手段7は、発射個数記憶手段4に記憶した発射個数Xと入賞個数記憶手段6に記憶した入賞個数Wとに基づき入賞率を算出する為のものである。具体的な入賞率算出処理手段7として、発射個数記憶手段4によって記憶した発射個数Xの値と、入賞個数記憶手段6によって記憶した入賞個数Wの値とを対応させた対応テーブルを準備し、この対応テーブルから、入賞率を算出することができる。
【0031】
本発明パチンコ遊技機において、入賞率に応じた変動時間の変動パターンを選択する為の変動時間選択手段は、全ての図柄変動に対して常に作動するようにしてもよいが、特定の条件を満足した場合の図柄変動にのみ、作動させるように構成することができる。例えば確率変動状態のように、通常の状態と比較して図柄変動の変動時間が短縮されている場合等は、すでに変動時間が短縮されているので、それ以上変動時間を短縮する意味がない為、その場合には変動時間選択手段を作動させないのが好ましい。
【0032】
また、表示部Hにおいて図柄の変動が行われている間に始動入賞装置22に遊技球が入賞した場合の遊技球の入賞を保留球として記憶する保留記憶手段を備える場合、該保留記憶手段に記憶された保留球数が所定数以上の場合にのみ、変動時間選択手段を作動させて、入賞率計測手段により得られた入賞率に応じた変動時間を有する変動パターンを選択するようにして、保留球数が上記所定数未満の場合には変動時間選択手段を作動させないようにしてもよい。
【0033】
以下、本発明パチンコ遊技機の制御回路について説明する。図1に示すようにパチンコ遊技機1の機裏側には、遊技内容を統括して制御する主制御基板30が装着されている。また主制御基板30には、表示装置18の表示部Hに対し表示制御を実行する表示制御基板40が接続されている。
【0034】
主制御基板30には、パチンコ遊技機1の盤面に設けられた始動入賞装置22や特別入賞装置23等が接続され、該入賞装置に設けられた開閉扉や翼片等を駆動するソレノイドを制御可能となっている。また主制御基板30は、前記入賞装置22、23やガイドレール20等に設けた遊技球の通過検知スイッチからの検知信号を受信するようになっている。
【0035】
表示制御基板40は、主制御基板30から出力された各種制御信号を入力し、当該制御信号を構成する各種制御コマンドに基づき、表示部Hの表示制御を実行するようになっている。表示部Hでは、制御コマンドに応じた図柄組み合わせゲームが行われることによって、各図柄列毎に図柄が変動表示された後確定停止して、第1図柄A〜第3図柄Cとして表示される。
【0036】
また主制御基板30には、表示制御基板40以外の基板としてランプ制御基板及び音声制御基板等(図示しない)が、夫々電気的に接続されている。ランプ制御基板は、主制御基板30から出力された各種制御信号を入力し、当該制御信号を構成する各種制御コマンドに基づき、遊技機の前面側に設けたランプ類の点滅を制御するようになっている。また音声制御基板も同様にして、主制御基板30から出力された各種制御信号を入力し、当該制御信号を構成する各種制御コマンドに基づき、音声出力装置を制御するようになっている。
【0037】
図3は図1に示すパチンコ遊技機1の制御基板の電気的構成を示すブロック図である。図3に示すように主制御基板30は、パチンコ遊技機1全体を制御するためのメインCPU31を備えており、メインCPU31にはROM32、及びRAM33が接続されている。メインCPU31に接続されたROM32にはパチンコ遊技機1を制御するための遊技制御プログラムが記憶保持されている。そしてROM32には、大当り判定用乱数(0〜630)、大当り図柄乱数(0〜9)、左はずれ図柄乱数(0〜9)、右はずれ図柄乱数(0〜9)、中はずれ図柄乱数(0〜9)、リーチ判定用乱数(0〜59)等の各種乱数や、これらの各種乱数の数値に対応する各種制御コマンドが記憶保持されている。
【0038】
大当り判定用乱数(0〜630)は、始動入賞装置22に遊技球が入賞したことを契機として抽出される。つまりメインCPU31が始動入賞装置22の検知スイッチからの信号を受信すると、ROM32から乱数を抽出し、抽出された乱数の値によって大当りとなるか否かを判定する。ROM32には大当りを判定するための所定の数値(大当り判定用数値、例えば、7と373)が記憶されていて、メインCPU31は抽出された乱数の値が前記大当たり値と一致した場合に大当りと判定する。なお前記した大当り判定用乱数が0〜630の631個あり、大当り値が7と373の2個であれば、パチンコ遊技機1の大当り確率は631/2=315.1分の1となる。
【0039】
大当り図柄乱数は、大当り判定用乱数から大当り値が抽出された場合に、最終的に確定停止させる図柄を決定するための乱数である。大当り図柄乱数の0〜9の10個の数値は、各図柄群に設けられた10種類の数字図柄(「0」,「1」,「2」,「3」,「4」,「5」,「6」,「7」,「8」,「9」)に対応している。大当り判定用の乱数の抽出によって大当りが決定された場合、大当り図柄乱数から抽出された数値に対応する数字図柄が確定停止する図柄として決定される。
【0040】
各はずれ図柄乱数は、大当り判定用乱数から大当り値以外の数値が抽出された場合に、最終的に確定停止させる図柄を決定するための乱数である。左はずれ図柄乱数は第1図柄Aに、中はずれ図柄乱数は第2図柄Bに、右はずれ図柄乱数は第3図柄Cに対応している。さらに前記各はずれ図柄乱数の数値である0(零)〜9の10個の数値は、大当り図柄乱数の数値と同ように、前記の10種類の数字図柄(「0」,「1」,「2」,「3」,「4」,「5」,「6」,「7」,「8」,「9」)に対応している。
【0041】
リーチ判定用乱数は、大当り判定用乱数から大当り値以外の数値が抽出された際に抽出され、その抽出された値によって表示部Hにおいて、はずれリーチの演出(リーチ演出)を行うか否かを決定するための乱数である。なお上記リーチ演出は、例えば第1図柄Aと第3図柄Cとを同一の図柄で停止させ、最後に第2図柄Bに前記第1図柄Aと第3図柄Cの図柄とは異なる図柄を表示させて確定停止して、図柄組み合わせゲームをはずれとするものである。
【0042】
メインCPU31に接続されたROM32には、リーチ判定用乱数(例えば0〜59の60個)のうち、リーチ演出と判定するための所定のリーチ判定値(例えば、3、7、13、19、29)が記憶されている。メインCPU31は、抽出されたリーチ判定用乱数の値が前記リーチ判定値と一致した場合にリーチ演出と判定する。そしてリーチ演出を行う。
【0043】
また演出パターン振分け乱数は、ROM32に予め複数記憶されている、大当り演出、確率変動演出、リーチ演出、通常はずれ表示等の演出パターンのうち、いずれの演出を用いて第1図柄A〜第3図柄Cを演出表示させるかを決定するための乱数である。演出パターンは、大当り用、はずれリーチ用等の複数の状態毎に区分してテーブル化されており、該テーブル毎に演出パターン振分け乱数の数値が振分けられている。メインCPU31は例えば大当り判定用乱数の抽出によって大当りが決定された場合、抽出した演出パターン振分け乱数の数値に対する演出パターンを大当り用の演出パターンテーブルから選択する。
【0044】
また、主制御基板30のメインCPU31に接続されたROM32には、入賞率と変動パターンの関係が示された変動パターンテーブルが記憶保持されている。また主制御基板30のRAM33には、始動入賞装置22や特別入賞装置23等の通過検知スイッチからの検知信号を受信して、発射個数X及び入賞個数W等が記憶保持される。
【0045】
またRAM33には、始動入賞装置22に入賞した遊技球のうち、保留球数として記憶した記憶値や、メインCPU31が演算処理した制御コマンドを記憶保持するようになっている。そしてメインCPU31は表示制御基板40に対して制御コマンドにより表示制御を指示する際、前記制御コマンド等を制御信号(8ビットの信号MD0〜MD7)として出力ポート34及び出力バッファ35を介して表示制御基板40に出力するようになっている。
【0046】
主制御基板30は、制御コマンドとして、第1図柄A〜第3図柄Cの変動開始及び変動パターンを指示する変動開始コマンド、第1図柄A〜第3図柄Cを各列ごとに指示する各図柄指定コマンド、及び第1図柄A〜第3図柄Cを確定停止させる全図柄コマンド等を出力するようになっている。
【0047】
メインCPU31は前記制御信号の出力タイミングに合わせて、表示制御基板40に対し前記制御信号を構成する制御コマンドの読込みを指示するための読込み信号(INT信号又はストローブ信号)を出力ポート34及び出力バッファ35を介して出力するようになっている。そしてメインCPU31は前記変動開始コマンドを出力した後、各図柄指定コマンド及び全図柄停止コマンドをROM32に記憶保持されたコマンド送信タイミングテーブル(図示しない)で指示されたタイミングで出力するようになっている。
【0048】
表示制御基板40は、表示装置18に対し表示制御を実行するためのサブCPU41を備えており、当該サブCPU41には主制御基板30が出力した制御信号及び読込み信号を入力する入力バッファ42が接続され、該入力バッファ42には入力ポート43が接続されており、制御信号は入力ポート43を介してサブCPU41に入力されるようになっている。
【0049】
またサブCPU41にはROM44及びRAM45が接続されている。サブCPU41に接続されたRAM45には主制御基板30から出力された制御コマンド等が記憶保持されるようになっている。
【0050】
表示制御基板40のサブCPU41に接続されたROM44には、表示部Hに表示される第1図柄A〜第3図柄Cの表示態様を制御する表示態様制御プログラムや、大当りやはずれリーチの際の演出パターンや、該演出パターンのコマンドに対応する具体的な制御内容等が記憶保持されている。
【0051】
表示制御基板40は、上記制御信号を読込んで、表示部を制御する。その結果、遊技球が始動入賞装置22へ入賞するか、或いは保留球数の記憶値がある場合には、取得した上記各種乱数等に基づいて各種内部処理が行われ、表示部Hに演出パターン或いは変動パターンが選択されて、大当り、はずれリーチ、通常はずれのいずれかの変動図柄が表示されて、図柄組合わせゲームが行われる。
【0052】
なお保留球数とは、表示部Hにおいて図柄が変動表示している間に始動入賞装置22に遊技球が入賞した場合、その入賞した遊技球の数を所定の上限値の範囲内で記憶した値である。通常、上限値は4である。保留球数が0(零)の場合には、始動入賞装置22への遊技球の入賞により図柄組合わせゲームが表示され、保留球数が0(零)以外の場合には、保留球数の記憶値に基づき図柄組合わせゲームが変動表示される。なお保留球数の値は、始動入賞装置22への遊技球の入賞により数値が加算(+)1され、図柄組合わせゲームの開始により数値が減算(−1)される。
【0053】
発射個数カウント手段3は、打球発射装置17から遊技領域19に発射された遊技球数(発射個数X)をカウントする為の手段であり、図1及び図3に示す実施態様のパチンコ遊技機では、主として、遊技球が遊技領域19内に入ったことを通過検知する通過検知スイッチ21(ガイドレール20に設けられている)、及び該通過検知スイッチ21からの信号を受信して発射個数Xをカウント処理するメインCPU31から構成される。
【0054】
発射個数記憶手段4は、発射個数カウント手段3によってカウントされた、打球発射装置17から遊技領域19に発射された遊技球数(発射個数X)を記憶する為の手段であり、具体的には図3に示すように、メインCPU31に接続されたRAM33が用いられ、該RAM33に発射個数Xが記憶保持される。
【0055】
また入賞個数カウント手段5は、始動入賞手段に入賞した遊技球数をカウントする手段であり、具体的には図3に示すように、始動入賞装置22に設けられた遊技球の通過を検知する検知スイッチ、及び該スイッチからの信号を受信して入賞個数Wをカウント処理するメインCPU31から構成される。
【0056】
入賞個数記憶手段6は、入賞個数カウント手段5によってカウントされた、始動入賞手段に入賞した遊技球数を記憶する為の手段であり、具体的には図3に示すように、メインCPU31に接続されたRAM33が用いられ、該RAM33に入賞個数Wが記憶保持される。
【0057】
また変動パターンは、変動時間及び図柄の動作パターンに応じて複数種類定められていて、入賞率と対応させたテーブル(変動パターンテーブル)の状態で、ROM32に記憶されている。具体的な変動パターンテーブルの1例を図10(a)に示す。この変動パターンテーブルでは、入賞率の高い順に、(1)33以上、(2)33未満〜29以上、(3)29未満〜25以上、(4)25未満の4段階に設定し、最も短い変動時間T1を持つ「短縮変動1」を入賞率が一番高い(1)33以上に対応させ、以下順次変動時間が長くなる順に、変動時間T2の「短縮変動2」を入賞率が2番目に高い33未満〜29以上に対応させ、変動時間T3の「通常変動1」を入賞率が3番目に高い29未満〜25以上に対応させ、変動時間T4(最も変動時間が長い)の「通常変動2」を入賞率が最も低い25未満に対応させている。この変動パターンは、変動時間が、短縮変動1<短縮変動2<通常変動1<通常変動2の順に長くなる4種類のパターンを持つ。
【0058】
入賞率と変動時間との関係は、上記態様に限定されず、他の態様でもよい。例えば、入賞率に対して変動時間が段階的に変化するように設定するのみならず、変動時間が連続的に変化するようにしてもよい。具体的には、図10(b)のテーブルに示すように、入賞率が高い方が変動時間が短くなり、入賞率が低い方が変動時間が短くなる(短縮変動パターン)ように、入賞率に対して変動時間が連続的に変化するように変動パターンを設定することができる。
【0059】
また、変動パターンは特に4種類に限定されず、5種以上に設定してもよいし、3種類以下に設定してもよい。
【0060】
図1に示すパチンコ遊技機1において、実際に遊技球が発射された場合の処理について説明する。遊技球が打球発射装置17の操作によって発射されると、遊技球はガイドレール20に沿って上昇し、遊技盤13の遊技領域19に導入され、遊技領域19内を上方から下方に落下する。遊技球が遊技領域19を落下する間に、遊技領域19上に設けられている多数の釘(特に図示しない)によって、遊技球は始動入賞装置22、特別入賞装置23等の上部に案内される。通常(大当りの状態以外の場合)、遊技領域19内に発射された遊技球の一部が始動入賞装置22に入賞し、残りの多数の遊技球はアウト口24から機裏側に排出される。
【0061】
発射された遊技球が通過検知スイッチ21を通過して遊技領域19に入ると、通過検知スイッチ21から検知信号が主制御基板30に送信され、発射個数記憶手段としてのRAM33に、発射個数カウント信号が送信される。発射個数カウント信号はメインCPU31の作用により、逐次カウントアップされて、発射された遊技球数が、累積された発射個数XとしてRAM33に記憶保持される。
【0062】
そして遊技盤13の遊技領域19内の遊技球が、遊技盤面を落下して行く際に、始動入賞装置22に入賞した場合、該始動入賞装置22に設けられた入賞検知スイッチが遊技球の入賞を検知して、制御基板30に入賞個数カウント信号が送信される。入賞個数カウント信号はメインCPU31の作用により、逐次カウントアップされて、入賞した遊技球数が、累積された入賞個数WとしてRAM33に記憶保持される。なお始動入賞装置22に入賞があった時、入賞個数Wと該入賞時の発射個数Xとを対応させてRAM33に記憶保持する。
【0063】
打球発射装置17から発射された遊技球が、ガイドレール20に沿って遊技領域19に向かうとき、遊技領域19に到達せずに発射装置に戻って来る場合がある。これを戻り球というが、本実施態様ではこの戻り球は発射個数Xとしてカウントしない。その為にガイドレール20に設けられた遊技球の発射個数Xを確認するための通過検知スイッチ21は、遊技領域内19に到達した遊技球だけカウントするように取付けられていて、戻り球は遊技球の発射個数Xとしてカウントしないように形成されている。
【0064】
また始動入賞装置22に遊技球が入賞した際、メインCPU31は大当り判定用乱数を抽出する。そして抽出された値によって大当り状態となるか否かを判定する。大当り判定用乱数から大当り値以外の数値が抽出された場合に、はずれ図柄乱数が、最終的に表示部Hに確定停止させる図柄を決定する。また大当り判定用乱数から大当り値以外の数値が抽出された際にリーチ判定用乱数が抽出され、主制御基板30のROM32の所定のリーチ判定値と、メインCPU31が抽出した値が一致した場合にリーチ状態と判定して、表示部Hにおいてはずれリーチの演出を行う。
【0065】
振分け乱数等において、大当り又ははずれリーチが抽出された場合には、図柄の変動が開始した後、所定の演出パターンに応じて演出された図柄変動が行われ、確定停止して、大当り又ははずれリーチが表示される。
【0066】
振分け乱数等において、通常はずれが抽出された場合、表示部に通常はずれが表示される。一般的なパチンコ遊技機では、通常はずれが最も多く出現する。通常はずれの場合の図柄の変動開始から確定停止までの変動時間は、変動パターンによって決っている。変動時間の異なる複数の変動パターンの中から、入賞率に応じた所定の変動時間を有する変動パターンの選択は、変動時間選択手段により行われる。変動時間選択手段は、入賞時発射個数記憶処理、入賞率算出処理、及び変動パターン設定処理等の処理から構成される。以下、変動パターン選択手段の具体的な処理について図4に基づき詳細に説明する。
【0067】
図4に示すように、処理を開始して先ず、現在が確率変動中か否かを判断する(S1)。確率変動中でなければ、Nの遊技球の発射の有無の判断(S2)に進む。確率変動中であれば、Yの変動開始判断処理(S7)に進む。なおパチンコ遊技機が確率変動中であると、変動時間の短い変動パターンが選択されるように設定されているため、図柄組合わせゲームの変動時間は短縮される。本実施態様では、確率変動中は変動時間選択手段による入賞率に応じた変動時間の変動パターン選択を行わないことにした。そのため、入賞率に関する処理は不要であるから、S2〜S6の処理はスキップすることになっている。
【0068】
次にS2において、遊技球の発射があったか否かを判断する。発射があった場合(Y)、発射個数を+1する(S3)。一方、遊技球の発射がなかった場合(N)、変動開始判断処理(S7)に進む。この遊技球の発射の有無については、遊技盤面のガイドレール20に設けられた通過検知スイッチ21の通過の有無により判断することができる。
【0069】
なお、パチンコ遊技機の電源投入時の発射個数Xは、遊技球は発射されていないために、実際には「0」(ゼロ)であるが、後述する仮想データを考慮して、「0」以外の特定の値とする。本実施態様ではこれを「500」とし、電源投入時において500個の発射個数があったものとして処理する。
【0070】
S3において発射個数Xを+1したら、次に、始動入賞装置22に遊技球の入賞があったか否かを判断する(S4)。この判断は始動入賞装置22に設けられた通過検知スイッチにより行うことができる。遊技球の入賞がある場合(Y)、入賞個数を+1する(S5)。一方、遊技球の入賞がなかった場合(N)、変動開始判断処理(S7)に進む。
【0071】
なお、パチンコ遊技機の電源投入時の入賞個数Xは、遊技球の発射が全くないために当然のことであるが、実際には「0」(ゼロ)である。しかし後述する仮想データを考慮して、「0」以外の特定の値とする。本実施態様では、これを「30」とし、電源投入時において30個の入賞個数(500個の発射個数の中で)があったものと仮定して処理する。
【0072】
遊技球の入賞個数を+1して累積された入賞個数は、「入賞個数アドレス」に記憶される。電源投入時の仮想データを考慮すると、電源投入時の「入賞個数アドレス」は「003D」としておき、その後はS18の処理(後述する)により随時変化する。
【0073】
次に入賞時発射個数記憶処理(S6)を行い、変動開始判断処理(S7)に進む。S6の入賞時発射個数記憶処理は、過去の遊技球発射個数Xが500個分について、その入賞の様子(例えば発射個数がいくらのところで、始動入賞装置22に入賞があったかという情報)を記憶させるための処理である。具体的には図5に示すS10〜S20の処理(後述する)が行われる。
【0074】
図4に示すS7の変動開始判断処理では、表示部Hにおいて図柄A〜Cの変動が開始されるか否かを判断する。始動入賞装置22への遊技球の入賞、あるいは、保留球数の記憶値の消化に伴って図柄A〜Cの変動が開始して、表示部Hにおいて図柄組合わせゲームが行われる。
【0075】
変動開始判断処理(S7)において、図柄の変動開始の場合、Yの入賞率算出処理に進む(S8)。図柄の変動が開始しない場合、Nのリターン処理に進む。S8の入賞率算出処理は、過去の遊技球発射個数500個分の入賞の様子を記憶させた記憶データ(S6の入賞時発射個数記憶処理で記憶されている)から入賞率を算出する処理である。具体的な入賞率算出処理(S8)は、図6に示すS20〜S21の処理を行う。
【0076】
入賞率算出処理(S8)は図6に示すように、まず、入賞時発射個数記憶初期アドレスを+1し、このアドレスの内容を次の処理S22で使用する減算値とする(S21)。次に、S5でカウントされた入賞個数から、減算値を減算した値に+1して得られた数値を「入賞率」とする。この「入賞率」を用いて、次のS9の変動パターン設定処理において変動パターンを設定する。
【0077】
入賞率算出処理として具体的には、発射個数Xと入賞個数Wとを対応させた対応テーブルから入賞率を算出することができる。この場合の発射個数とは、入賞時発射個数Xを意味する。入賞時発射個数Xと入賞個数の対応テーブルの1例として、実射データテーブルを図8に示す。遊技領域19内に発射された遊技球が、始動入賞装置22に入賞する毎に、入賞個数をカウントして、累積の遊技球の入賞個数をカウントする。この値は「入賞個数W」として、主制御基板30に設けられたRAM33の入賞個数記憶手段6に記憶される。このとき同時に、始動入賞装置22に遊技球が入賞した時点の発射個数Xを記憶する。この発射個数Xの値を「入賞時発射個数X」として、主制御基板30に設けられたRAM33からなる発射個数記憶手段4に記憶する。発射個数記憶手段4によって記憶した「入賞時発射個数X」の値と、入賞個数記憶手段6によって記憶された「入賞個数W」の値を対応テーブルにより対応させたものが、図8の実射データテーブルである。
【0078】
図8の実射データテーブルでは、発射個数Xが500個から1300個までの間の、入賞個数Wと入賞時発射個数Xを表示している。例えば、テーブル中一番上の欄では、入賞個数Wが「31」個の時の入賞時発射個数Xが「515」個であるように、入賞個数Wと入賞時発射個数Xとが対応している。次の入賞個数Wが「32」は、31個目の入賞の時の「515」から数えて17個発射された時であったから、入賞時発射個数Xは「532」である。このようにして、以下、入賞個数Wが「82」の時の入賞時発射個数Xが「1300」までの、入賞個数Wに対応した入賞発射個数Xが記録されている。
【0079】
以下図8の実射データテーブルにおいて、仮に入賞個数Wが80のところを最新(現在)として説明する。入賞個数Wが80に対応する入賞時発射個数Xは1280である。発射個数Xから500を引くと、1280−500=780となる。実射データテーブルにおいて、発射個数Xが780以下の入賞時発射個数Xには757が該当する。入賞時発射個数Xが757の場合に対応する入賞個数Wは46である。従って、入賞個数Wが45、入賞時発射個数Xが757以下の記憶は削除となる。すなわち、この処理によって、遊技球の発射個数Xが最新から数えて過去の500個分のデータがテーブルに記憶されていることになり、常に発射個数Xが最新(現在)から過去500個分まで遡ったデータに基づいて、入賞率が算出されることになる。
【0080】
一般的なパチンコ遊技機の遊技球の発射速度は、1分間に約100個程度である。発射個数500個分は、連続的に遊技球を発射した場合、発射時間が約5分間程度に相当することになる。
【0081】
図6のフローチャートに示すように、入賞率は、表示部Hにおいて図柄の変動を開始させる時点で、記憶されている入賞個数Wの最大の値から最少の値を引いた値に+1することにより算出することができる。つまり、「現在」の入賞個数Wの最大が80である場合、記憶されている最少の入賞個数Wは、発射個数Xが過去500個分は781個であり、この入賞個数Wは47個であるから、入賞率は(80−47+1)=34となる。この数値の持つ意味は、現在(すなわち入賞個数Wが80個の点)から、過去の発射個数Xが500個までの間に始動入賞装置に入賞した入賞遊技球の総数ということになり、数値が高いほど入賞率が高く、数値が低いほど入賞率が低いということになる。
【0082】
図4の入賞時発射個数記憶処理(S6)の詳細について説明する。図5のフローチャートに示すように、まず発射個数アドレスに発射個数を記憶させる(S10)。この時点での発射個数が、入賞時の発射個数となる。次に、入賞時発射個数記憶初期アドレスをセットし(本実施態様では0000Hにセットする)、これを入賞時発射個数記憶アドレスとする(S11)。
【0083】
図4のS3でカウントされた「発射個数」から所定の値(本実施態様では、入賞率を遊技球が過去500個発射分の記憶データから求めることとしたため、500とする)を減算した値を「比較値」として設定する(S12)。
【0084】
S11の入賞時発射個数記憶アドレスの内容がS12の「比較値」以下か否かを判断して(S13)、「比較値」以下の場合(Y)、の入射時発射個数アドレスを+2する(S14)。一方、S11の入射時発射個数記憶アドレスの内容がS12の「比較値」を超えている場合(N)、「入賞時発射個数記憶アドレス」をセットし、これを「転送元アドレス」として設定する(S15)。
【0085】
次いで、「入賞時発射個数記憶初期アドレス」をセットし、これを「転送先アドレス」として設定する(S16)。ここで所定の入賞を記憶させる所定数(本実施態様では、遊技球200個分の入賞を記憶できるように設定し、200とする)から、「入賞時発射個数記憶アドレス」を減算し、これを「転送バイト数」として設定する(S17)。
【0086】
S17で設定された「転送バイト数」を「発射個数アドレス」として設定する(S18)。「発射個数アドレス」を+1し、これを「入賞個数アドレス」とする(S19)。ブロック転送(S19 )を行う。S15で設定された「転送元アドレス」の内容を、S16で設定された「転送先アドレス」に上書する。この処理を、「転送先アドレス」と「転送元アドレス」とを+1してS17で設定された「転送バイト数」分上書きを繰り返す。この処理により、この時点から過去500個分の入賞に関する記憶データのみが記憶されたことになる。それ以前の記憶データは上書されて消えている状態となる。
【0087】
図4の変動パターン設定処理(S9)の詳細について説明する。図7のフローチャートに示すように、まず大当り判断処理として、今回の図柄の変動が大当りであるか否かを判断する(S30)。大当りであるならば(Y)、大当り図柄乱数により表示部に出現させる数字図柄が決定され、演出振分け乱数により大当りとなる複数の演出パターンの中から1つの演出パターンが設定される、大当り演出設定処理を行う(S31)。なお、大当りであるか否かは、変動パターン設定処理以前に大当り判定用乱数の抽出により、既に決定されている。
【0088】
S30の大当り判断処理において、大当りでは無い場合(N)、確率変動中であるか否かを判断する(S33)。確率変動中であれば(Y)、確率変動中の変動パターンの中から1つの変動パターンを設定する。確率変動中の変動パターンとして、例えば、リーチであればはずれリーチの演出パターンであり、リーチ以外なら確率変動時間短縮の変動パターンが設定される。
【0089】
S32の確率変動中であるか否かの判断処理において、確率変動では無い場合(N)、リーチであるか否かを判断する(S34)。リーチであれば(Y)、はずれリーチとなる演出パターンの中から1つの演出パターンを設定して、リーチ演出設定処理を行う(S35)。なおリーチであるか否かは、変動パターン設定処理以前に、リーチ判定用乱数の抽出により既に決定されている。
【0090】
S34のリーチであるか否かの判断処理において、リーチでは無い場合(N)、保留球数が1以下(1又は0)であるか否か(2以上であるか)を判断する(S36)。保留球数が1以下であれば(Y)、入賞率計測手段により得られた入賞率に応じた変動時間を有する変動パターンを選択する変動時間選択手段を用いないで、S38〜S42のステップをスキップして、「通常変動2」の変動パターンを設定する(S44)。「通常変動2」の変動パターンは図10(a)に示す変動時間がT4の最も長い変動時間を持つ変動パターンである。
【0091】
S36の保留球数判断処理において、保留球数が1又は0では無い場合(N)、入賞率が33以上か否かの判断処理を行う(S38)。入賞率が33以上であれば(Y)、図10(a)の変動時間が最も短いT1の「短縮変動1」の変動パターンを設定する(S39)。一方、S38の入賞率が33以上であるか否かの判断処理において、入賞率が33以上でなければ(N)、次の、入賞率が29以上であるか否かの判断処理(S40)に進む。
【0092】
S40の入賞率が29以上であるか否かの判断処理において、入賞率が29以上であれば(Y)、図10(a)の変動時間が2番目に短い「短縮変動2」の変動パターンを設定する(S41)。一方、S40の入賞率が29以上であるか否かの判断処理において、入賞率が29以上でなければ(N)、次の、入賞率が25以上であるか否かの判断処理(S42)に進む。
【0093】
S42の入賞率が25以上であるか否かの判断処理において、入賞率が25以上であれば(Y)、図10(a)の変動時間が3番目に短い「通常変動1」の変動パターンを設定する(S43)。一方、S42の入賞率が25以上であるか否かの判断処理において、入賞率が25以上でなければ(N)、変動時間がもっとも長い「通常変動2」の変動パターンを設定する(S44)。
【0094】
なお、本実施態様では発射遊技球500個を基準として、始動入賞装置22に入賞した遊技球の数を入賞率とした為、電源投入時から500個発射するまでの間は、発射遊技球が500個に満たない状態となってしまう。この電源投入時から500個発射するまでの間は、入賞率計測手段により得られた入賞率に応じた変動時間を有する変動パターンを選択する為の変動時間選択手段によらずに、一定の変動パターンを選択するようにしてもよいが、以下に示すように、発射遊技球500個分の仮想データを準備しておいて、この仮想データを利用して入賞率を計測し、変動パターンの選択に用いることができる。
【0095】
具体的な仮想データの1例として、図9に電源投入時の入賞時発射個数Xと入賞個数Wとの仮想データテーブルを示す。この仮想データを用いる場合は、実射データにおける発射個数の値に500を加算した値を発射個数のデータとするため、実際の発射個数1個目がデータ上では501個目、実際の発射個数2個目がデータ上では502個目といったように利用されることになる。よって、実際には500以下の発射個数であってもデータ上では図8に示すように、始動入賞装置22に遊技球が入賞した時点の発射個数である入賞時発射個数Xは、500以上の値がデータとして利用され、500以下の入賞時発射個数Xは仮想データを用いることとなる。図9の仮想データテーブルは、発射個数Xが100個につき始動入賞装置22に6個入賞したものとし、ほぼ一定間隔で入賞があったと仮定して、数値を決定したものである。
【0096】
【発明の効果】
本発明パチンコ遊技機は、複数種類の図柄を可変表示させ所定の変動時間を経た後確定停止させる図柄組み合わせゲームを、変動時間が異なる複数の変動パターンの中から選択された特定の変動パターンに基づいて行うための表示手段、及び遊技球が入賞することで前記表示手段において図柄組み合わせゲームの始動の契機となる始動入賞手段を遊技盤面に備えるパチンコ遊技機において、遊技盤面に発射された遊技球数に対する始動入賞手段に入賞した遊技球数の割合を表す入賞率を計測する入賞率計測手段を備え、前記入賞率計測手段により得られた入賞率に応じた変動時間を有する変動パターンを選択する為の変動時間選択手段を備えることにより、図柄組合わせゲームの変動時間を始動入賞装置への入賞状況に応じた最適なものとすることができるから、遊技者に対して不快感を与えないパチンコ遊技機が得られる。
【0097】
従来のパチンコ遊技機では、始動入賞装置の保留数が特定数以上の場合に「通常はずれ」の図柄変動の時間を短縮させることがある。しかし、始動入賞装置の保留数は入賞率とは無関係である。すなわち、パチンコ遊技機の釘調整などによって、始動入賞装置に遊技球が入賞し易くなっていると、保留球が多数有る状態が解消できず、図柄組合わせゲームがスムーズに消化できないことがあり、一方、始動入賞装置に遊技球が入賞し難いパチンコ遊技機の場合には、たまたま遊技球が始動入賞装置にまとまって入賞してしまうと、実際の遊技状態は始動入賞装置に入賞しにくいにも拘らず、変動時間が短くなってしまい、図柄変動が行われない状態が長く続くことになる。これに対し、本発明では始動入賞装置に対する入賞の状況を正確に把握して、その状況に応じた図柄変動時間を適切に設定することが出来る為、上記不具合を解消して、遊技者の興味を削ぐ虞がないという効果を有する。
【0098】
また、変動時間選択手段が、入賞率が高い場合には変動時間が短い変動パターンを選択し、入賞率が低い場合には変動時間が長い変動パターンを選択するものである場合、始動入賞手段への入賞率の高い時には変動時間を短くし、始動入賞手段に対する入賞に伴う図柄組合わせゲームの消化をスムーズに行うことができる。また、保留球数に上限がある遊技機では、上限以上の始動入賞手段に対する入賞は無効になり、図柄組合わせゲームが行われない。これに対し、上記変動時間選択手段の変動パターンの選択によれば、上限以上の場合に図柄組合わせゲームが行われないという無駄をなくすことができる。
【0099】
また、入賞率計測手段が、遊技盤面に発射された遊技球数をカウントする発射個数カウント手段、該発射個数カウント手段によってカウントされた遊技球数を記憶する発射個数記憶手段、始動入賞手段に入賞した遊技球数をカウントする入賞個数カウント手段、該入賞個数カウント手段によってカウントされた遊技球数を記憶する入賞個数記憶手段、及び記憶された入賞個数と記憶された発射個数とに基づき入賞率を算出する入賞率算出処理手段とから構成した場合、発射個数と始動入賞手段に対する入賞個数を利用することにより、更に正確な入賞の状況を計測することができる為に、遊技機の釘調整による入賞率の違い等の実体に応じた変動時間を選択可能である。
【0100】
また、表示手段において図柄の変動が行われている間に始動入賞手段に遊技球が入賞した場合の遊技球の入賞を保留球として記憶する保留記憶手段を備え、該保留記憶手段に記憶された保留球数が所定数以上の場合にのみ変動時間選択手段を作動させ入賞率計測手段により得られた入賞率に応じた変動時間を有する変動パターンを選択する場合、保留球数が所定数未満の場合には通常の変動時間とすることで、さらに適切な変動時間とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明パチンコ遊技機の1例を示す正面図である。
【図2】図1のパチンコ遊技機の入賞率算出手段を示すブロック図である。
【図3】図1のパチンコ遊技機の制御基板の電気的構成を示すブロック図である。
【図4】図1のパチンコ遊技機の制御処理を示すフローチャートである。
【図5】図4の処理中の入賞時発射個数記憶処理を示すフローチャートである。
【図6】図4の処理中の入賞率算出処理を示すフローチャートである。
【図7】図4の処理中の変動パターン設定処理を示すフローチャートである。
【図8】入賞個数と入賞時発射個数の実射データを示すテーブルである。
【図9】入賞個数と入賞時発射個数の仮想データを示すテーブルである。
【図10】(a)、(b)は入賞率と変動時間の関係の態様を示すテーブルである。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機
2 入賞率計測手段
3 発射個数カウント手段
4 発射個数記憶手段
5 入賞個数カウント手段
6 入賞個数記憶手段
7 入賞率算出処理手段
13 遊技盤
17 打球発射装置
18 表示装置
H  表示装置の表示部
19 遊技領域
20 ガイドレール
21 通過検知スイッチ
22 始動入賞装置
23 特別入賞装置
24 アウト口
30 主制御基板
31 メインCPU
32 ROM
33 RAM
40 表示制御基板
41 サブCPU
A〜C 変動図柄
X 発射個数
W 入賞個数

Claims (5)

  1. 複数種類の図柄を可変表示させ所定の変動時間を経た後確定停止させる図柄組み合わせゲームを、変動時間が異なる複数の変動パターンの中から選択された特定の変動パターンに基づいて行うための表示手段、及び遊技球が入賞することで前記表示手段において図柄組み合わせゲームの始動の契機となる始動入賞手段を遊技盤面に備えるパチンコ遊技機において、
    遊技盤面に発射された遊技球数に対する始動入賞手段に入賞した遊技球数の割合を表す入賞率を計測する入賞率計測手段を備え、
    前記入賞率計測手段により得られた入賞率に応じた変動時間を有する変動パターンを選択する為の変動時間選択手段を備えることを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 変動時間選択手段が、入賞率が高い場合には変動時間が短い変動パターンを選択し、入賞率が低い場合には変動時間が長い変動パターンを選択するものである請求項1記載のパチンコ遊技機。
  3. 入賞率計測手段が、遊技盤面に発射された遊技球数をカウントする発射個数カウント手段、該発射個数カウント手段によってカウントされた遊技球数を記憶する発射個数記憶手段、始動入賞手段に入賞した遊技球数をカウントする入賞個数カウント手段、該入賞個数カウント手段によってカウントされた遊技球数を記憶する入賞個数記憶手段、及び記憶された入賞個数と記憶された発射個数とに基づき入賞率を算出する入賞率算出処理手段とからなる請求項1又は請求項2記載のパチンコ遊技機。
  4. 入賞率算出処理手段が、発射個数記憶手段によって記憶した発射個数の値と入賞個数記憶手段によって記憶した入賞個数の値とを対応させた対応テーブルにより入賞率を算出するものである請求項3記載のパチンコ遊技機。
  5. 表示手段において図柄の変動が行われている間に始動入賞手段に遊技球が入賞した場合の遊技球の入賞を保留球として記憶する保留記憶手段を備え、該保留記憶手段に記憶された保留球数が所定数以上の場合にのみ変動時間選択手段を作動させ入賞率計測手段により得られた入賞率に応じた変動時間を有する変動パターンを選択する請求項1乃至請求項4のいずれか1に記載のパチンコ遊技機。
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