次に、本発明に係るパチンコ遊技機の実施形態を図面に従って説明する。まず、第一実施形態に係るパチンコ遊技機の概略構成を説明する。図1は本発明に係るパチンコ遊技機を示す正面図である。パチンコ遊技機Pは、遊技盤取付枠1の前側に遊技盤2が取り付けられ、該遊技盤2には、外レール3および内レール4で取り囲んで略円形状に形成した遊技領域5が設けられる。これら外レール3および内レール4は、前記遊技領域5の一側の上部にて、遊技球を該遊技領域5へ発射する発射口6を形成している。遊技盤2の前面には、中央が略円形状に大きく開口した前面枠7が設けられる。この前面枠7の開口にはガラス製の透明板8が取り付けられ、前記遊技領域5は該透明板8を介して視認できるようになっている。また、前面枠7の上部両側部には、遊技中に適宜発光する枠ランプ9,9が取り付けられる。
遊技領域5の中央には、液晶パネルからなる大型の電子ディスプレー10が設けられる。この電子ディスプレー10は図柄表示装置として図柄の変動表示をする。電子ディスプレー10の一側には、モータによって回転作動する電動装飾部材11(可動役物)が設けられる。また、該電子ディスプレー10の他側には、遊技球を挿通し得る貫通孔が略鉛直に形成された通過チャッカー12が配設される。さらに、電子ディスプレー10の下方には、始動領域としての始動入賞口13および始動領域としての開閉始動入賞口14が上下に並んで配設される。開閉始動入賞口14の上部には、該開閉始動入賞口14を開放したり閉塞したりして、遊技球を受け入れるか否かを変更する電動開閉翼片14aが設けられている。この開閉始動入賞口14の下方には、電動開閉扉15aを有する大入賞口15が設けられ、この大入賞口15は、大当たりの発生により該電動開閉扉15aが開放作動し、多くの遊技球を入賞させることが可能になる。また、複数の普通入賞口16が遊技領域5の適宜箇所に設けられている。
遊技領域5の下部中央には、上述した各種入賞口13,14,15,16のいずれにも入賞しなかった遊技球を遊技領域5の外部へ排出するアウト球口17が設けられる。加えて、遊技領域5の適宜位置には、遊技球の流下方向を案内したり規制したりする多数の遊技釘18が配設され、また、遊技球の衝突により該遊技球の流下方向を変更させると共に回転する風車19が設けられている。さらに、遊技盤2の前面の適宜位置には、各種装飾部材20が配設され、これらの一部には、遊技中に適宜発光する盤ランプ21が内設されている。
前記遊技盤2の下部の一側であって前記遊技領域5の外側にあたる位置には、「○×」表示部からなる普通図柄表示器22、および、7セグ表示部からなる特別図柄表示器23が設けられる。普通図柄表示器22は、遊技球が前記通過チャッカー12を通過した際に行なわれる抽選の結果に応じた変動表示を行なう。また、特別図柄表示器23は、遊技球が前記始動入賞口13または前記開閉始動入賞口14へ入賞した際に行なわれる抽選の結果に応じた図柄の変動表示を行なう。普通図柄表示器22の下方には普通図柄保留ランプ24が設けられ、ここには、遊技球が通過チャッカー12を通過したときに普通図柄の変動表示中であると保留される次回の変動表示の回数(最大四回まで)が表示される。同様にして、特別図柄表示器23の下方には特別図柄保留ランプ25が設けられ、ここには、遊技球が始動入賞口13または開閉始動入賞口14へ入賞したときに特別図柄の変動表示中であると保留される次回の変動表示の回数(最大四回まで)が表示される。
前記前面枠7の下部前面には、遊技球を一時的に貯留する球皿26が設けられ、後述する球払出装置44から該球皿26へ賞球が払い出されるようになっている。また、遊技領域5の下方にあたるパチンコ遊技機Pの内部には、該遊技領域5へ遊技球を一個ずつ発射する打球発射装置(図示せず)が設けられる。そして、前記球皿26内の遊技球は、この打球発射装置へ向かって一列に整列して導かれるようになっている。さらに、前面枠7の下部の一側寄りには、打球発射ハンドル27が設けられ、この打球発射ハンドル27の回転操作により打球発射装置が作動する。遊技球発射の強弱は、打球発射ハンドル27の回転角度の大小で調節される。一方、前面枠7の下方には球箱28が設けられ、球皿26内の遊技球は球抜き操作により球箱28へ排出される。また、パチンコ遊技機Pの下部両側には、遊技状態に応じて適宜効果音を出力するためのスピーカ29,29が内設されている。
図2は、本発明に係るパチンコ遊技機の制御回路の構成を示すブロック図である。遊技制御回路30は遊技の基本動作を制御するメイン回路であり、演算処理を行なうCPU、予め記憶されたプログラムやデータを読み出し可能なROM、演算処理に応じてプログラムやデータを適宜読み書き可能なRAM、を備えている。そして、この遊技制御回路30にサブ回路である払出制御回路31と演出制御回路32が電気的に通信可能に接続されると共に、該演出制御回路32にサブ回路である画像制御回路33とランプ制御回路34が電気的に通信可能に接続されて制御回路全体が概ね構成されている。また、各種サブ回路31,32,33,34にも、メイン回路と同様に、其々CPU、ROM、RAMが設けられ、さらに演出制御回路32には、実時間の計測機能を有するRTCが設けられている。
遊技制御回路30には、前記始動入賞口13へ入賞した遊技球を検知するスイッチ35、前記開閉始動入賞口14に入賞した遊技球を検知するスイッチ36、前記通過チャッカー12を通過した遊技球を検知するスイッチ37、前記大入賞口15へ入賞した遊技球を検知するスイッチ38、および、前記普通入賞口16へ入賞した遊技球を検知するスイッチ39が其々接続される。そして、遊技制御回路30は、遊技球の通過または入賞により各種スイッチから送信される信号を受け取る。また、遊技制御回路30には、前記開閉始動入賞口14の電動開閉翼片14aを作動させるソレノイド40、前記大入賞口15の電動開閉扉15aを作動させるソレノイド41が接続されている。遊技制御回路30は、これら各ソレノイド40,41へ作動信号を送信し、該電動開閉翼片14aと該電動開閉扉15aの開閉状態を制御する。前記普通図柄表示器22および前記特別図柄表示器23は遊技制御回路30に接続されており、これら各図柄表示器における図柄の変動表示は該遊技制御回路30により制御される。また、普通図柄表示器22における変動表示の保留回数を示す前記普通図柄保留ランプ24、および、特別図柄表示器23における変動表示の保留回数を示す前記特別図柄保留ランプ25も遊技制御回路30に接続されている。
前記払出制御回路31は、遊技制御回路30に対して双方向通信可能に接続されると共に、払出駆動モータ42や払出球を検知するスイッチ43を備える球払出装置44が接続されている。そして、この払出制御回路31は、遊技制御回路30からの払出信号に従い払出駆動モータ42を作動させ、所定個数の賞球を前記球皿26へ払い出す等の払い出し制御を行なう。遊技球が払い出される際、払出制御回路31は、前記スイッチ43から送信される払出球の検知信号を受け取る。
前記演出制御回路32は、遊技制御回路30からの制御信号を受信するように該遊技制御回路30に片方向通信接続される。また、演出制御回路32には、各種入賞口13,14,15,16またはアウト球口17から遊技領域5の外部へ排出された遊技球(排出球)を検知するスイッチ45が接続され、該スイッチ45から送信される検知信号を受け取るようになっている。さらに、この演出制御回路32のROMには、入賞球の発生により払い出される賞球の個数を計数する賞球数カウント手段46、前記スイッチ45からの信号に基づいて排出球の個数を計数する排出球数カウント手段47、複数の異なる演出モードのデータを保持する演出モード記憶手段48、前記演出モード記憶手段48から一つの演出モードを決定し前記電子ディスプレー10の演出モードを該演出モードに変更する演出モード変更手段49としての各プログラムやデータが記憶されている。第一実施形態に係るパチンコ遊技機では、前記球払出装置44の払出球検知スイッチ43が演出制御回路32にも接続され、該演出制御回路32が該スイッチ43から送信される検知信号を受け取るようになっている。そして、前記賞球数カウント手段46は、賞球として払い出される遊技球の個数をスイッチ43からの信号に基づいて計数するようになっている。
前記演出制御回路32には、前記画像制御回路33が双方向通信可能に接続される。この画像制御回路33には、前記電子ディスプレー10および前記スピーカ29が接続され、遊技状態に応じてこれらの機器を制御しつつ作動させる。さらに、前記演出制御回路32には、前記ランプ制御回路34が該演出制御回路32からの信号を受け取るように片方向通信接続される。このランプ制御回路34には、前記枠ランプ9や前記盤ランプ21が接続され、これらのランプは遊技状態に応じて適宜点灯制御される。また、可動役物である前記電動装飾部材11を駆動するモータ50が接続される。
本発明のパチンコ遊技機は、遊技者が打球発射ハンドル27を手で回動させると打球発射装置が作動し、球皿26より導かれた遊技球が打球発射ハンドル27の回動角度に応じた強度で一球ずつ打ち出される。これにより、遊技球は外レール3および内レール4に案内されて発射口6から遊技領域5の上部へ発射される。遊技領域5へ発射された遊技球は、遊技釘18や風車19に衝突しながら遊技領域5内を下方へ流下していく。遊技球が、始動入賞口13、開閉始動入賞口14、大入賞口15、普通入賞口16へ入賞した場合は、その種類に応じて所定個数の賞球が球皿26へ払い出される。
遊技球が通過チャッカー12を通過すると、これを契機として乱数値を取得する抽選が行われる。この抽選の結果は、普通図柄表示器22における変動表示後の停止図柄により遊技者に報知され、当たりの場合は停止図柄として「○」が表示されると共に、開閉始動入賞口14の電動開閉翼片14aが短時間の開閉作動を一回行なう。また、遊技球が始動入賞口13または開閉始動入賞口14へ入賞すると、これを契機として乱数値を取得する抽選が行われる。この抽選の結果は、特別図柄表示器23および電子ディスプレー10における図柄の変動表示後の停止図柄により遊技者に報知される。そして、抽選結果が「大当たり」の場合は、大入賞口15の電動開閉扉15aが開放され、多数の賞球を獲得するチャンスが遊技者に与えられるように構成されている。
図3は、第一実施形態に係るパチンコ遊技機の遊技制御回路30で実行するタイマ割込処理のフローチャート図を示している。遊技制御回路30のCPUは、まず、乱数更新処理を実行し(S11)、次に、始動口スイッチ処理を実行する(S12)。さらに、特別図柄処理を実行してから(S13)、賞球処理を実行する(S14)。最後に、前記特別図柄処理および前記賞球処理にてセットされた各種コマンドを前記払出制御回路31や前記演出制御回路32等へ送信する出力処理を実行する(S15)。
図4は、前記始動口スイッチ処理を詳細に示すフローチャート図である。遊技制御回路30のCPUは、遊技球が前記始動入賞口13または前記開閉始動入賞口14へ入賞したか否かを、該始動入賞口13のスイッチ35または該開閉始動入賞口14のスイッチ36から信号を受け取ったか否かにより判定する(S21)。信号を受け取ったと判定された場合は(S21のY)、特別図柄の変動表示を保留する回数が、上限数である4回に達しているか否かを判定する(S22)。保留の回数が上限に達していない場合は(S22のY)、保留の回数に1を加算すると共に(S23)、該入賞に対する乱数の取得とRAMへの格納を行なう(S24)。そして、始動口スイッチ処理を終了する。一方、始動入賞口13のスイッチ35および開閉始動入賞口14のスイッチ36のいずれからも信号を受け取っていない場合と(S21のN)、保留の回数が上限の4回に達していると判定された場合は(S22のN)、直ちに始動口スイッチ処理を終了する。
図5は、前記特別図柄処理を詳細に示すフローチャート図である。この特別図柄処理では、前記始動口スイッチ処理にて取得すると共にRAMへ格納した乱数値に基づいて、大当たりか否かの判定、特別図柄の変動パターンおよび停止図柄の決定、遊技状態の決定等の処理を行なう。なお、前記特別図柄表示器23における特別図柄の変動表示と前記電子ディスプレー10における図柄の変動表示とは、連動して表示されるものである。
遊技が大当たり中でなく(S31のN)、特別図柄の変動表示中でない場合は(S32のN)、特別図柄の変動表示の保留回数Uが一回以上であるか否かの判定をする(S33)。判定結果が1以上である場合は(S33のY)、該保留の回数を1減算すると共に(S34)、後述する大当たり判定処理(S35)、および、後述する変動パターン選択処理を実行する(S36)。そして、これらの処理にて決定された、変動パターン(変動時間)、図柄(確変大当たり/通常大当たり/ハズレ)、遊技状態(確変遊技/時短遊技/通常遊技)、客待ち等の各種コマンドを前記遊技制御回路30へ送信する準備として変動開始コマンドのセットを行なう(S37)。その後、特別図柄表示器23における特別図柄の変動表示を開始すると共に(S38)、図柄変動時間の計測を開始する(S39)。
S32にて、特別図柄の変動表示中であると判定された場合は(S32のY)、図柄変動時間が終了したか否かの判定を行なう(S40)。図柄変動時間が終了したと判定された場合は(S40のY)、変動停止コマンドをセットすると共に(S41)、特別図柄の変動表示を停止する(S42)。そして、変動時間を0にリセットし(S43)、さらに、後述する停止中処理を実行して(S44)、特別図柄処理を終了する。一方、S40において、図柄変動時間が終了していないと判定された場合は(S40のN)、直ちに特別図柄処理を終了する。また、S31において大当たり中であると判定された場合(S31のY)、および、S33において特別図柄の変動表示の保留回数Uが一回以上でないと判定された場合(S33のN)、すなわち、保留回数が0の場合も直ちに特別図柄処理を終了する。
図6は、前記大当たり判定処理を詳細に示すフローチャート図である。大当たり判定処理では、まず大当たり乱数の判定を行なう(S51)。この判定結果が大当たりである場合は(S52のY)、大当たり図柄乱数の判定をする(S53)。そして、この判定結果が確変図柄である場合に(S54のY)、確変図柄のセットを行ない(S55)、一方、該判定結果が確変図柄でない場合には(S54のN)、通常図柄のセットをして(S56)、大当たり判定処理を終了する。また、S52において、大当たりでないと判定された場合は(S52のN)、ハズレ図柄のセットをして(S57)、大当たり判定処理を終了する。
図7は、前記変動パターン選択処理を詳細に示すフローチャート図である。変動パターン選択処理では、まず大当たりか否かの判定をする(S61)。大当たりである場合は(S61のY)、大当たり用テーブルのセットをする(S62)。一方、大当たりでない場合は(S61のN)、リーチ乱数の判定を行ない(S63)、判定の結果がリーチである場合は(S64のY)、リーチ用テーブルをセットし(S65)、該判定の結果がリーチでない場合は(S64のN)、ハズレ用テーブルをセットする(S66)。これら、大当たり用テーブル、リーチ用テーブル、ハズレ用テーブルの内のいずれかがセットされた後に、変動パターン乱数の取得とRAMへの格納を行ない(S67)、該変動パターン乱数の判定をして(S68)、変動パターンのセットをする(S69)。そして、変動パターン選択処理を終了する。
図8は、前記停止中処理を詳細に示すフローチャート図である。停止中処理では、まず大当たりか否かの判定をする(S71)。大当たりでない場合は(S71のN)、時短遊技状態中のハズレ残数Jが0であるか否かを判定し(S72)、ハズレ残数Jが0でなければ(S72のN)、該ハズレ残数Jを1減算する(S73)。そして、再度ハズレ残数Jが0であるか否かを判定し(S74)、判定の結果、ハズレ残数Jが0である場合は(S74のY)、通常遊技状態のセットをする(S75)。さらに、特別図柄の変動表示の保留回数Uが1以上であるか否かを判定し(S76)、保留回数Uが1以上でなければ(S76のN)、客待ちコマンドのセットをする(S77)。そして、停止中処理を終了する。なお、S72においてハズレ残数Jが0である場合(S72のY)、または、S74においてハズレ残数Jが0でない場合(S74のN)、または、S76において保留回数Uが1以上である場合は(S76のY)、直ちに停止中処理を終了する。
S71において、判定が大当たりの場合は(S71のY)、さらに、この大当たりが確変図柄であるか否かの判定をする(S78)。判定の結果が確変図柄の場合は(S78のY)、大当たり終了後に開始される確変遊技状態のセットをすると共に(S79)、前記演出制御回路32へ送信する大当たり開始コマンドのセットをする(S80)。そして、前記大入賞口15の電動開閉扉15aを開放作動させる大当たりを開始し(S81)、停止中処理を終了する。一方、S78にて、大当たりが確変図柄でない場合は(S78のN)、この大当たりが通常図柄であるか否かの判定をする(S82)。判定の結果が通常大当たりの場合は(S82のY)、大当たり終了後に開始される時短遊技状態のセットをすると共に(S83)、時短遊技状態中のハズレ残数Jを100にセットする(S84)。そして、大当たり開始コマンドをセットし(S80)、大当たりを開始してから(S81)、停止中処理を終了する。また、S82にて、大当たりが通常図柄でない場合は(S82のN)、大当たり開始コマンドのセットと(S80)、大当たりの開始のみを行ない(S81)、停止中処理を終了する。
図9は、前記賞球処理を詳細に示すフローチャート図である。賞球処理は、始動入賞口13,開閉始動入賞口14,大入賞口15,普通入賞口16への遊技球入賞により払い出される遊技球の個数を算出する処理である。この賞球処理では、まず、前記普通入賞口16へ入賞があったか否かの判定をスイッチ39からの信号に基づいて行なう(S91)。スイッチ39からの信号が検知された場合、すなわち普通入賞口16へ入賞があった場合は(S91のY)、賞球として払い出される遊技球の総数である払出数に、普通入賞口16への入賞で払い出される所定賞球数(例えば、10球)を加算する(S92)。一方、スイッチ39からの信号がない場合は(S91のN)、S92の処理をスキップする。次に、前記始動入賞口13または前記開閉始動入賞口14へ入賞があったか否かの判定をスイッチ35,36からの信号に基づいて行なう(S93)。スイッチ35またはスイッチ36からの信号が検知された場合、すなわち始動入賞口13または開閉始動入賞口14へ入賞があった場合は(S93のY)、始動入賞により払い出される所定賞球数(例えば、5球)を前記払出数に加算する(S94)。一方、スイッチ35またはスイッチ36のどちらからも信号がない場合は(S93のN)、S94の処理をスキップする。
さらに、前記大入賞口15へ入賞があったか否かの判定をスイッチ38からの信号に基づいて行なう(S95)。スイッチ38からの信号が検知された場合、すなわち大入賞口15へ入賞があった場合は(S95のY)、大入賞口15への入賞により払い出される所定賞球数(例えば、15球)を払出数に加算する(S96)。一方、スイッチ38からの信号がない場合は(S95のN)、S96の処理をスキップする。そして、上記入賞による遊技球の払い出しをする必要があるか否かを払出数が0以上であるか否かにより判定し(S97)、払出数が0以上である場合は(S97のY)、前記払出制御回路31へ遊技球の払出予定球数を送信する払い出しコマンドをセットする(S98)。払出数が0以上でない場合は(S97のN)、S98の払い出しコマンドセット処理をスキップする。
図10は、前記払出制御回路31で実行する賞球払出処理を詳細に示すフローチャート図である。払出制御回路のCPUは、まず、払い出しコマンドを受信したか否かを判定し(S101)、払い出しコマンドを受信した場合は(S101のY)、賞球払出のカウント変数Iを0に初期化すると共に(S102)、前記払出駆動モータ42を作動させて賞球の払い出しを開始する(S103)。そして、払出球を検知するスイッチ43からの信号を監視し(S104)、該スイッチ43からの信号を検知したら(S104のY)、賞球払出のカウント変数Iに1を加算する(S105)。さらに、このカウント変数Iが、払い出しコマンドの受信で指示された払出数に達したか否かを判定し(S106)、払出数に達したと判定されたら(S106のY)、前記払出駆動モータ42を停止して賞球の払い出しを終了させる(S107)。そして、賞球払出処理を終了する。一方、S104においてスイッチ43からの信号が検知されなかった場合や(S104のN)、S106において賞球払出のカウント変数Iが払出数に満たない場合は(S106のN)、該カウント変数Iが払出数に達するまでS104からS106の処理を繰り返す。なお、S101において払い出しコマンドを受信していないと判定された場合は(S101のN)、直ちに賞球払出処理を終了する。
図11は、前記演出制御回路32で実行する遊技球数カウント処理を詳細に示すフローチャート図である。遊技球数カウント処理では、まず、排出球数カウント手段47が、前記遊技領域5の外部へ遊技球が排出されたか否かを排出球検知スイッチ45からの信号の有無により判定する(S111)。ここで、スイッチ45からの信号を検知した場合は(S111のY)、これまでに排出された総遊技球数を記憶する排出球数に1を加算する(S112)。一方、スイッチ45からの信号が検知されなかった場合は(S111のN)、S112の処理はスキップされる。次に、賞球数カウント手段46が、前記球払出装置44から遊技球が払い出されたか否かを払出球検知スイッチ43からの信号の有無により判定する(S113)。ここで、スイッチ43からの信号を検知した場合は(S113のY)、これまでに払い出した総遊技球数を記憶する賞球数に1を加算する(S114)。一方、スイッチ43からの信号が検知されなかった場合は(S113のN)、S114の処理はスキップされる。そして、排出球数カウント手段47が計数した排出球数が第一の所定個数(例えば、100球)以上であるか否かを判定する(S115)。排出球数が第一の所定個数を以上である場合は(S115のY)、さらに、賞球数カウント手段46が計数した賞球数が第二の所定個数(例えば、20球)以下であるか否かを判定する(S116)。この判定において、賞球数が第二の所定個数以下である場合は(S116のY)、排出球数カウント手段47が第一の所定個数以上の排出球数を計数すると共に賞球数カウント手段46が計数した賞球数が第二の所定個数以下であるため、モード変更フラグをセットする(S117)。そして、遊技球数カウント処理を終了する。なお、S115において排出球数が第一の所定個数以下である場合(S115のN)、および、S116において賞球数が第二の所定個数以上である場合は(S116のN)、直ちに遊技球数カウント処理を終了する。
図12は、前記演出制御回路32で実行する演出処理を詳細に示すフローチャート図である。この演出処理では、まず、前記電子ディスプレー10において演出表示中であるか否かを判定し(S121)、演出表示中でなければ(S121のN)、さらに、前記遊技制御回路30から変動開始コマンドを受信したか否かを判定する(S122)。この結果、変動開始コマンドを受信している場合は(S122のY)、後述する演出パターン選択処理を実行する(S123)。その後、排出球数カウント手段47が計数した排出球数を0にリセットし(S124)、さらに、賞球数カウント手段46が計数した賞球数を0にリセットする(S125)。そして、演出開始コマンドのセットをしてから(S126)、演出処理を終了する。また、S122において変動開始コマンドを受信していないと判定された場合は(S122のN)、直ちに演出処理を終了する。一方、S121において演出表示中と判定された場合は(S121のY)、前記遊技制御回路30から変動終了コマンドを受信したか否かを判定する(S127)。変動終了コマンドを受信している場合は(S127のY)、演出終了コマンドをセットし(S128)、演出処理を終了する。変動終了コマンドを受信していない場合は(S127のN)、そのまま演出処理を終了する。
図13は、前記演出制御回路32で実行する演出パターン選択処理を詳細に示すフローチャート図である。演出パターン選択処理では、まず、モード変更フラグがセットされているか否かを判定する(S131)。モード変更フラグがセットされていれば(S131のY)、演出モード変更手段49が、変更したモードテーブルをセットすると共に(S132)、該モードの演出パターンをセットする(S134)。すなわち、演出モード変更手段49が、図14に示した前記演出モード記憶手段48が保持する演出モードテーブルを参照し、現在の演出モードと異なる演出モード(通常は次の演出モード)を選択し、該演出モードに演出パターンを変更する。例えば、現在の演出モードが演出モードテーブルのA(海上モード)である場合は、前記電子ディスプレー10の背景に表示される背景画像は「海上風景」A1であり、また、キャラクターとして「ヨット」A2が該背景画像に重ねて表示される。そして、演出モード変更手段49により、演出モードがB(海中モード)に変更されると、電子ディスプレー10の背景は「海中風景」B1に変更され、また、キャラクターとして「さかな」B2が該背景画像に重ねて表示される。一方、S131において、モード変更フラグがセットされていないと判定された場合は(S131のN)、同一のモードテーブルをセットすると共に(S133)、該モードの演出パターンをセットする(S134)。最後に、モード変更フラグを解除し(S135)、演出パターン選択処理を終了する。
図15は、本発明に係るパチンコ遊技機の演出モード変更を示す第一タイミングチャート図である。最上段(排出球検知スイッチ)は、遊技領域5の外部へ排出された遊技球を検知するスイッチ45からの信号を受け取ったか(ON)、否か(OFF)を示している。すなわち、遊技球が遊技領域5の外部へ排出されたか否かを表している。二段目(払出球検知スイッチ)は、入賞球の発生により払い出された賞球を検知するスイッチ43からの信号を受け取ったか(ON)、否か(OFF)を示している。つまり、賞球が払い出されたか否かを表している。さらに、三段目(始動入賞口スイッチ)は、前記始動入賞口13または前記開閉始動入賞口14に設けられたスイッチ35,36からの信号を受け取ったか(ON)、否か(OFF)を示している。つまり、始動入賞口13または開閉始動入賞口14へ遊技球が入賞したか否かを表している。四段目(演出モード)は、前記演出モード変更手段49によって変更される演出モードの状態(「海上モード」、または、「海中モード」)を示している。最下段(装飾画像)は、前記電子ディスプレー10に表示される装飾画像の種類(「海上風景+ヨット」、または、「海中風景+さかな」)である。
この第一タイミングチャート図では、排出球数カウント手段47による排出球の個数の計数と、賞球数カウント手段46による払い出された賞球の個数の計数とを、時間T1にて開始している。排出球検知スイッチは断続的に何度もONの状態になっており、遊技領域5の外部へ遊技球が多数排出されていることを示している。前記排出球数カウント手段47は、この信号に基づいて、排出球の個数を計数している。一方、払出球検知スイッチも断続的に何度かONの状態になっており、入賞球が発生した際に所定個数の賞球が払い出されていることを示している。前記賞球数カウント手段46は、この信号に基づいて、賞球の個数を計数している。そして、時間T2において、排出球の個数が第一の所定個数(例えば、100個)に到達している。このタイミングで、賞球の個数が第二の所定個数(例えば、20個)以下であることから、スタートスランプが発生したことが察知されたことになる。さらに、時間T3において前記始動入賞口13または前記開閉始動入賞口14へ遊技球が入賞し、スイッチ35またはスイッチ36からの信号を受け取ったため、前記演出モード変更手段49が演出モードを「海上モード」から「海中モード」へ変更している。これと同時に、該演出モード変更手段49が前記電子ディスプレー10に表示する装飾画像を「海上風景+ヨット」から「海中風景+さかな」へ変更し、変更された図柄での変動表示を開始している。
次に、本発明のパチンコ遊技機の第二実施形態について説明する。第二実施形態に係るパチンコ遊技機の概略構成は、上述した第一実施形態と略同様である。従って、以下の説明においては、第一実施形態と相違する構成についてのみ説明し、同一の構成については同一の符号を付すことにより詳しい説明を省略する。図16は、第二実施形態に係るパチンコ遊技機の制御回路の構成を示すブロック図である。第二実施形態に係るパチンコ遊技機おいては、前記球払出装置44の払出球検知スイッチ43は、前記払出制御回路31に接続されているのみであって、前記演出制御回路32には接続されていない。よって、演出制御回路32はスイッチ43からの信号を受信せず、従って、賞球数カウント手段46は賞球数の計数をするにあたりスイッチ43からの検知信号を利用しない。これに代わり、第二実施形態に係るパチンコ遊技機では、前記遊技制御回路30が、払い出しコマンドセット処理により(図9,S98)、払い出しコマンドを払出制御回路31だけでなく演出制御回路32へも送信するようになっている。そして、賞球数カウント手段46は、この払い出しコマンドが保持する遊技球の払出予定球数に基づいて賞球数の計数(算出)をするようになっている。
図17は、第二実施形態に係るパチンコ遊技機の遊技球数カウント処理を詳細に示すフローチャート図である。第二実施形態における遊技球数カウント処理では、まず、排出球数カウント手段47が、前記遊技領域5の外部へ遊技球が排出されたか否かを排出球検知スイッチ45からの信号の有無により判定する(S141)。ここで、スイッチ45からの信号を検知した場合は(S141のY)、これまでに排出された総遊技球数を記憶する排出球数に1を加算する(S142)。一方、スイッチ45からの信号が検知されなかった場合は(S141のN)、S142の処理はスキップされる。次に、賞球数カウント手段46が、前記遊技制御回路30から払い出しコマンドを受信したか否かを判定する(S143)。ここで、払い出しコマンドを受信している場合は(S143のY)、該払い出しコマンドが保持する遊技球の払出予定球数を、これまでに払い出した総遊技球数を記憶する賞球数に加算する(S144)。一方、払い出しコマンドを受信していない場合は(S143のN)、S144の処理はスキップされる。そして、排出球数カウント手段47が計数した排出球数が第一の所定個数(例えば、100球)以上であるか否かを判定する(S145)。排出球数が第一の所定個数を以上である場合は(S145のY)、さらに、賞球数カウント手段46が計数した賞球数が第二の所定個数(例えば、20球)以下であるか否かを判定する(S146)。この判定において、賞球数が第二の所定個数以下である場合は(S146のY)、排出球数カウント手段47が第一の所定個数以上の排出球数を計数すると共に賞球数カウント手段46が計数した賞球数が第二の所定個数以下であるため、モード変更フラグをセットする(S147)。そして、遊技球数カウント処理を終了する。なお、S145において排出球数が第一の所定個数以下である場合(S145のN)、および、S146において賞球数が第二の所定個数以上である場合は(S146のN)、直ちに遊技球数カウント処理を終了する。
上述したように、第一実施形態および第二実施形態に係るパチンコ遊技機では、遊技領域5の外部へ排出される排出球の個数を排出球数カウント手段47が計数すると共に、入賞球の発生により払い出される賞球の個数を賞球数カウント手段46が計数している。ここで、排出球数カウント手段47が計数した排出球の個数は、遊技領域5へ発射された遊技球の個数と一致することから、排出球の個数を計数することは、遊技領域へ発射された遊技球の個数を計数することと同等である。また、賞球数カウント手段46が計数した賞球の個数の多少は、始動入賞口13への入賞数、すなわち図柄の変動表示の開始回数と相関している。そして、排出球数カウント手段47が第一の所定個数(例えば、100個)の排出球数を計数すると共に賞球数カウント手段46が計数した賞球数が第二の所定個数(例えば、20個)以下であると、演出モード変更手段49が演出モード記憶手段48から現在とは異なる演出モードを選択し該演出モードに変更するようにしている。これにより、多数の遊技球を遊技領域5へ発射したにも拘わらず、始動入賞口13または開閉始動入賞口14へ入賞した遊技球数が少数であるために図柄の変動表示が行なわれる回数が少ない状態(スタートスランプ)を察知できる。そして、このようなスタートスランプが察知された場合に現在の演出モードを終了して別の演出モードへ変更することができる。従って、スタートスランプが発生して遊技者の遊技意欲が減退しそうになっても、演出モードを変更することで演出に視覚的な変化を起こして遊技者の興味を刺激し、遊技を継続する意欲を持続させることができるようになる。
次に、本発明のパチンコ遊技機の第三実施形態について説明する。第三実施形態に係るパチンコ遊技機の概略構成は、上述した第一実施形態と略同様である。従って、以下の説明においては、第一実施形態と相違する構成についてのみ説明し、同一の構成については同一の符号を付すことにより詳しい説明を省略する。図18は、第三実施形態に係るパチンコ遊技機の制御回路の構成を示すブロック図である。このブロック図に示したように、第三実施形態に係るパチンコ遊技機では、第一実施形態と相違する点として、前記演出制御回路32のROMに、演出モード変更手段としてのプログラムが記憶されていない。一方で、演出制御回路32には演出モード選択手段51が接続され、該演出制御回路32は、この演出モード選択手段51からの信号を受け取るようになっている。演出モード選択手段51は、例えば、遊技機の前面側に装着された演出ボタン等の操作部である。そして、演出モードの変更に際しては、前記排出球数カウント手段47が第一の所定個数の排出球数を計数したときに前記賞球数カウント手段46が計数した賞球数が第二の所定個数以下であると、前記電子ディスプレー10に演出モード選択画面を表示すると共に、遊技者が演出モード選択手段51を操作することにより任意の演出モードを選択するようになっている。
図19は、第三実施形態に係るパチンコ遊技機の遊技球数カウント処理を詳細に示すフローチャート図である。遊技球数カウント処理では、まず、排出球数カウント手段47が、前記遊技領域5の外部へ遊技球が排出されたか否かを排出球検知スイッチ45からの信号の有無により判定する(S151)。ここで、スイッチ45からの信号を検知した場合は(S151のY)、これまでに排出された総遊技球数を記憶する排出球数に1を加算する(S152)。一方、スイッチ45からの信号が検知されなかった場合は(S151のN)、S152の処理はスキップされる。次に、賞球数カウント手段46が、前記球払出装置44から遊技球が払い出されたか否かを払出球検知スイッチ43からの信号の有無により判定する(S153)。ここで、スイッチ43からの信号を検知した場合は(S153のY)、これまでに払い出した総遊技球数を記憶する賞球数に1を加算する(S154)。一方、スイッチ43からの信号が検知されなかった場合は(S153のN)、S154の処理はスキップされる。そして、排出球数カウント手段47が計数した排出球数が第一の所定個数(例えば、100球)以上であるか否かを判定する(S155)。排出球数が第一の所定個数を以上である場合は(S155のY)、さらに、賞球数カウント手段46が計数した賞球数が第二の所定個数(例えば、20球)以下であるか否かを判定する(S156)。この判定において、賞球数が第二の所定個数以下である場合は(S156のY)、排出球数カウント手段47が第一の所定個数以上の排出球数を計数すると共に賞球数カウント手段46が計数した賞球数が第二の所定個数以下であるため、後述するモード選択処理を実行する(S157)。そして、遊技球数カウント処理を終了する。なお、S155において排出球数が第一の所定個数以下である場合(S155のN)、および、S156において賞球数が第二の所定個数以上である場合は(S156のN)、直ちに遊技球数カウント処理を終了する。
図20は、前記モード選択処理を詳細に示すフローチャート図である。このモード選択処理では、まず、前記電子ディスプレー10にモード選択画面を表示し(S161)、続いて、前記演出モード選択手段51としての、例えば、演出ボタン等の操作部からの入力を受け付ける(S162)。すなわち、遊技者が演出ボタンを操作することにより、モード選択画面に表示された複数の演出モードから任意の演出モードを選択する。この操作により、演出モードが選択された場合は(S163のY)、該選択された演出モードを設定する(S164)。そして、モード変更フラグをセットし(S165)、モード選択処理を終了する。一方、S163において演出モードの選択がされなかった場合は(S163のN)、直ちにモード選択処理を終了する。
図21は、前記演出処置(図12)から呼び出される演出パターン選択処理を詳細に示すフローチャート図である。演出パターン選択処理では、まず、モード変更フラグがセットされているか否かを判定する(S171)。モード変更フラグがセットされていれば(S171のY)、前記モード選択処理において遊技者により選択されたモードテーブルをセットすると共に(S172)、該モードの演出パターンをセットする(S174)。一方、S171において、モード変更フラグがセットされていないと判定された場合は(S171のN)、同一のモードテーブルをセットすると共に(S173)、該モードの演出パターンをセットする(S174)。最後に、モード変更フラグを解除し(S175)、演出パターン選択処理を終了する。これにより、演出制御回路32における実行処理が前記演出処理(図12)へ復帰し、この演出パターン選択処理でセットされた演出パターンに従って、該演出処理の演出開始コマンドがセットされる(図12、S126)。
このように、第三実施形態に係るパチンコ遊技機では、排出球数カウント手段47が第一の所定個数の排出球数を計数した際に賞球数カウント手段46が計数した賞球数が第二の所定個数以下であると、電子ディスプレー10に演出モード選択画面を表示すると共に、遊技者が演出モード選択手段としての演出ボタン等の操作部を操作することにより、複数の演出モードの内から任意の演出モードを選択できるようになっている。これにより、スタートスランプが発生して遊技者の遊技意欲が減退しそうになっても、遊技者が好みの演出モードを自由に選択できるようになり、演出モードを遊技者の興味にあったものにすることで、遊技を継続する意欲を持続させることができるようになる。
なお、第三実施形態に係るパチンコ遊技機では、前記球払出装置44の払出球検知スイッチ43からの信号に基づいて賞球数カウント手段46が賞球数を計数しているが、これに限るものではない。例えば、前記遊技制御回路30が払い出しコマンドを払出制御回路31だけでなく演出制御回路32へも送信するようにし、該払い出しコマンドが保持する遊技球の払出予定球数に基づいて賞球数カウント手段46が賞球数を計数(算出)するようにしてもよい。
また、上述した第一実施形態、第二実施形態、および、第三実施形態では、各種入賞口13,14,15,16またはアウト球口17から遊技領域5の外部へ排出された遊技球を検知するスイッチ45を設け、該スイッチ45から送信される信号に基づいて排出球数カウント手段47が排出球の個数を計数するように構成したが、これに限るものではない。すでに述べたように、排出球数カウント手段47が計数した排出球の個数は、遊技領域5へ発射された遊技球の個数と一致する。従って、例えば、遊技球を球皿26から打球発射装置へ導く経路に遊技球の検知スイッチを設けると共に、該スイッチが送信する信号に基づいて遊技領域5へ発射された遊技球の個数を計数する発射球数カウント手段を設け、該発射球数カウント手段が計数する発射球の個数を排出球の個数の代替としてもよい。