JPH10216334A - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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Publication number
JPH10216334A
JPH10216334A JP9023740A JP2374097A JPH10216334A JP H10216334 A JPH10216334 A JP H10216334A JP 9023740 A JP9023740 A JP 9023740A JP 2374097 A JP2374097 A JP 2374097A JP H10216334 A JPH10216334 A JP H10216334A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
symbol
balls
probability
game state
jackpot
Prior art date
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Pending
Application number
JP9023740A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Kudo
允 工藤
Yoshiro Ishii
義郎 石井
Kenjiro Nanba
謙二郎 南波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Heiwa Corp
Original Assignee
Heiwa Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Heiwa Corp filed Critical Heiwa Corp
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Publication of JPH10216334A publication Critical patent/JPH10216334A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 射幸性、ギャンブル性を抑えると共に安定し
た最大出玉を得る。 【解決手段】 低確率モードにおいて可変表示器の停止
時の図柄が確変図柄に一致したことにより大当たりとな
ったとき、大当たり発生確率を向上させる高確率モード
に設定する( ステップ138)。高確率モード中に再び確変
図柄で大当たりとなった時、入賞口へ入賞したことによ
り払い出される賞球数からアウト孔へ落下したアウト玉
数を減算した差玉Sを算出し( ステップ154)、差玉Sが
所定数A以上か否かを判定し( ステップ156)、差玉Sが
所定数A以上の場合は大当たり動作を開始して特定遊技
状態を発生させ( ステップ160)、該特定遊技状態の終了
後に直ちに低確率モードに戻る。差玉Sが所定数Aより
小さい場合は大当たり動作を開始して特定遊技状態を発
生させ( ステップ162)、該特定遊技状態の終了後に再び
高確率モードで処理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも可変表
示器の停止時の図柄が所定の表示に一致したことを条件
として遊技者にとって有利となる特定遊技状態を発生す
るパチンコ機に係り、特に、特定条件の成立に基づい
て、所定回数の特定遊技状態と該特定遊技状態に挟まれ
た非特定遊技状態とからなる連続遊技状態を実行させる
と共に可変表示器の停止時の図柄が所定の表示に一致す
る確率を連続遊技状態の非特定遊技状態において向上さ
せる制御を行う確率変動型のパチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、所定条件が成立したときに
(例えば、ある作動ゲートを遊技球が通過したとき)可
変表示器に表示された複数の図柄を所定時間変動させ、
該図柄の停止時に大当たり表示(例えばすべての図柄が
揃った特定の組み合わせ)が表示された場合を大当たり
として遊技者にとって有利となる特定遊技状態を生成す
るパチンコ機が提供されている。
【0003】なお、この特定遊技状態には、大当たり表
示が出現したことにより直ちに通常の入賞口よりも球数
を獲得できる大入賞口を開放させる状態(大当たり状
態)と、大当たり表示が出現したことにより以後に成立
する条件によって大入賞口を開放させる権利を獲得する
状態(権利状態)とがある。
【0004】これらのパチンコ機の中には、例えば複数
種類ある大当たり表示のうち、特別に定めた特別大当た
り表示(確変図柄)によって特定遊技状態となったとき
のみ、以後の可変表示器の変動において大当たり表示が
出現する確率(大当たり発生確率)を高く設定し、図柄
変動時間を短縮(時短)した所謂確率変動型のパチンコ
機がある。このような高確率及び時短の効果により、比
較的短い間隔で特定遊技状態が連続的に発生し、遊技者
の遊技に対する興味を増加させることができる。
【0005】なお、この確率変動型のパチンコ機では、
射幸性やギャンブル性を抑えるため、確率の変動回数が
1回又は2回までとされている。ここで、図13
(a)、(b)に、それぞれ確率変動回数が1回及び2
回の場合における特定入賞状態(権利状態又は大当たり
状態)のON、OFFと大当たり発生確率の設定とに関
するタイムチャートを示す。
【0006】図13(a)、(b)に示すように、可変
表示器に確変図柄が出現すると、1回目の特定遊技状態
(権利又は大当たり状態)終了後に、非特定遊技状態で
の大当たり発生確率が高確率に設定される。この高確率
状態で、次に大当たり表示が出現して2回目の特定遊技
状態となるが、図13(a)のように確率変動回数が1
回の場合、2回目の特定遊技状態が終了したとき、大当
たり発生確率は高確率に設定されず、遊技者は低確率の
状態で再び大当たりの発生を期することとなる。
【0007】また、図13(b)のように確率変動回数
が2回の場合、2回目の特定遊技状態が終了した後の非
特定遊技状態で、大当たり発生確率が高確率に設定され
る。この高確率状態で、次に大当たり表示が出現して3
回目の特定遊技状態となるが、この特定遊技状態が終了
したとき、大当たり発生確率は高確率に設定されず、遊
技者は低確率の状態で再び大当たりの発生を期すること
となる。
【0008】図13(a)、(b)のいずれの場合にお
いても、確率変動期間中の2回目以降の大当たりでは、
たとえ確変図柄が出現しても、確率を向上させない非確
変図柄と区別されず、確率向上期間が延長されないの
で、大当たりへの期待感を損なうおそれがあるという問
題がある。そこで、図13(c)に示すように、変動回
数が限定された確率変動期間中でも確変図柄が出現した
ときは、限定された変動回数を越えて確率変動を行うル
ープを設けたパチンコ機が提案されている。このような
パチンコ機では、確変図柄の出現により生じた特定遊技
状態を挟む非特定遊技状態において、確変図柄が出現す
る限り、連続的に際限なく高確率状態が発生する。
【0009】しかし、上記のように確率変動回数が限定
された回数を越えて続く可能性のあるループを設けた場
合、長期間にわたって確率向上期間が延長されるおそれ
があり、この場合には遊技場に多大な損害を与えるとい
う問題が生じる。
【0010】そこで、特開平8−802号公報には、確
率が向上された回数の累計が所定値に達したときに確率
向上に関する制御を抑制するパチンコ機が開示されてい
る。
【0011】同公報記載のパチンコ機によれば、変動回
数が限定された確率変動期間中でも確変図柄が出現した
ときは、限定された変動回数を越えて確率変動を行う
が、確率が向上された回数の累計が所定値に達したとき
には、図12(a)に示すように、確率向上に関する制
御を抑制することにより、長期間にわたって確率向上期
間が延長されることなく、遊技場の多大な損害が防止で
きる。なお、確率向上に関する制御の抑制の方法とし
て、同公報には、確率が向上された回数の累計が所定値
に達したときに直ちに低確率に設定する態様、確変図柄
の発生を禁止する態様、及び確変図柄の発生確率を抑制
する態様の3つの方法が記載されている。なお、図12
(a)の例では、直ちに低確率に設定する態様に関する
ものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の従来のパチンコ機では、確率変動回数に着眼
し、確率変動回数に上限値を設けることにより、確率向
上期間の無制限の延長を防止しようとするため、遊技客
によって獲得球数に大きな差が出てしまう、という問題
がある。すなわち、特定遊技状態中における獲得球数は
各遊技者の技量や遊技釘の調整等により、ばらつきが生
じる。また、特定遊技状態を挟む非特定遊技状態(確変
中、時短中)の時間が遊技客により一定しないため、こ
の時間が長くなると打ち込み球が多くなって獲得球数が
少なくなり、逆に、この時間が短くなると打ち込み球が
少なくなって獲得球数が多くなる。これにより、獲得球
数の少ない遊技者には不満が残る一方で、獲得球数の多
い遊技客の射幸心をみだりに煽る結果となる。
【0013】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、確率変動回数ではなく獲得球数に着眼することによ
り、射幸性及びギャンブル性を抑えると共に安定した最
大出玉を獲得させることが可能なパチンコ機を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、所定条件が成立したことにより
可変表示器に表示されている図柄をある時間変動させ、
少なくとも停止時の図柄が所定の表示に一致したことを
条件として遊技者にとって有利となる特定遊技状態を発
生するパチンコ機において、特定条件の成立に基づい
て、所定回数の特定遊技状態と隣接する特定遊技状態に
挟まれた非特定遊技状態とからなる連続遊技状態を実行
させると共に前記可変表示器の停止時の図柄が前記所定
の表示に一致する確率を前記連続遊技状態の非特定遊技
状態において向上させる制御手段と、前記制御手段によ
り実行される連続遊技状態の期間中に前記特定条件が再
び成立した場合、前記所定回数を越えて特定遊技状態を
生成させることにより前記連続遊技状態の期間を延長さ
せる延長手段と、前記連続遊技状態の期間中に獲得され
た遊技球の獲得球数をカウントするカウント手段と、前
記カウント手段によりカウントされた獲得球数が基準値
以上であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段
により獲得球数が基準値以上と判定された場合、前記延
長手段による前記連続遊技状態の期間の延長を抑制する
抑制手段と、を備えたことを特徴とする。
【0015】請求項1の発明では、制御手段が、特定条
件が成立すると、所定回数の特定遊技状態と隣接する特
定遊技状態に挟まれた非特定遊技状態とからなる連続遊
技状態を実行させると共に可変表示器の停止時の図柄が
所定の表示に一致する確率を連続遊技状態の非特定遊技
状態において向上させる制御を行う。この制御は、例え
ば、図13(a)、(b)の制御に対応している。ここ
で、特定条件として、例えば、可変表示器の停止時の図
柄が所定の表示に含まれる確変図柄に一致したことをも
って成立する条件、遊技球が特定の領域を所定数通過す
る条件などがある。
【0016】このような連続遊技状態の期間中に、特定
条件が再び成立した場合、延長手段が所定回数を越えて
特定遊技状態を生成させることにより連続遊技状態の期
間を延長させる。また、カウント手段が連続遊技状態の
期間中に獲得された遊技球の獲得球数をカウントする。
この獲得球数は、例えば、入賞球の発生により図示しな
い賞球払出装置により払い出された賞球数から入賞しな
かった遊技球の数を減算した値として求められる。さら
に、判定手段が、カウント手段によりカウントされた獲
得球数が基準値以上であるか否かを判定する。判定手段
により獲得球数が基準値以上と判定された場合、抑制手
段が、延長手段による連続遊技状態の期間の延長を抑制
する。
【0017】このように本発明では、連続遊技状態で再
び特定条件が成立した場合の連続遊技状態の延長処理に
おいて、獲得球数に着目し、該獲得球数が所定数以上と
なった場合には連続遊技状態の期間の延長を抑制するよ
うにしたので、特定遊技状態への期待感を維持しつつ射
幸性やギャンブル性を抑えることが可能となる。さらに
従来技術のように連続遊技状態の期間中での確率変動回
数に上限値を設けるのではなく、最大獲得球数に制限を
設けたので、従来技術と比較して、より安定した最大出
玉を獲得させることができる。
【0018】ここで、請求項2の発明のように、請求項
1の前記抑制手段が、前記判定手段により獲得球数が基
準値以上と判定された場合、特定遊技状態の終了後の前
記確率を向上される以前の確率に戻すように構成しても
良い。なお、抑制手段による他の抑制制御として、例え
ば、特定条件の成立を禁止したり、特定条件の成立確率
を低下させるようにしても良い。
【0019】請求項3の発明は、請求項2又は請求項3
の発明において、前記特定条件が、前記可変表示器の停
止時の図柄が前記所定の表示に含まれる確変図柄に一致
したことをもって成立すると共に、前記判定手段により
獲得球数が基準値以上と判定され、かつ前記可変表示器
の停止時に表示する予定の図柄が前記確変図柄に一致し
た場合、該確変図柄を前記所定の表示のうちの確変図柄
以外の図柄に差し替えて停止時の可変表示器に表示させ
る差替手段と、をさらに備えたことを特徴とする。
【0020】請求項3の発明では、特定条件が、可変表
示器の停止時の図柄が所定の表示に含まれる確変図柄に
一致したことをもって成立する場合を想定している。本
発明では、差替手段が、判定手段により獲得球数が基準
値以上と判定され、かつ可変表示器の停止時に表示する
予定の図柄が確変図柄に一致した場合、該確変図柄を所
定の表示のうちの確変図柄以外の図柄に差し替えて停止
時の可変表示器に表示させる。
【0021】このように本発明では、可変表示器の停止
時に表示する予定の図柄が確変図柄に一致した場合で
も、獲得球数が基準値以上の場合には、確変図柄以外の
図柄(所定の表示に含まれる)に差し替えられるので、
延長手段により延長が抑制される連続遊技状態の最後の
特定遊技状態は、確変図柄以外の図柄の表示により発生
する。これにより、自然な遊技の流れを遊技者に印象付
けることができる。
【0022】また、請求項4の発明は、請求項1乃至請
求項3の少なくともいずれか1項記載の発明において、
前記規準値の設定及び変更が可能な基準値設定手段と、
をさらに備えたことを特徴とする。
【0023】請求項4の発明では、基準値設定手段によ
り規準値の設定及び変更が可能となるので、パチンコ店
の営業方針に合った抑制手段による抑制処理を各パチン
コ機で実行させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態に係るパチンコ機を説明する。
【0025】(第1の実施の形態)まず、本発明の第1
の実施の形態に係るパチンコ機の遊技盤の正面図を図1
に示す。なお、本実施の形態に係るパチンコ機は、確変
図柄の出現によって大当たり発生確率を高確率に設定す
る確率変動型のパチンコ機である。
【0026】図1に示すように、本遊技盤10は、図示
しない発射装置により発射された遊技球を所定のライン
に沿って導くための外ガイドレール12と、各種の表示
灯や入賞口から構成される遊技部11と、遊技球を獲得
できるいずれの入賞口に入球しなかった遊技球をアウト
穴24に導くための内ガイドレール13と、内ガイドレ
ール13の先端部に配置される戻り球防止弁17と、か
ら構成されている。
【0027】遊技部11には、該遊技部のほぼ中央部付
近に図示しない普通図柄作動ゲートスイッチ(図2の3
7)を備えた普通図柄作動ゲート1が配置されており、
該ゲート1の上方には、3桁の図柄を表示する普通図柄
表示器2が配置されている。この普通図柄表示器2は、
図柄の表示部分が左枠2A、中枠2B、右枠2Cの3つ
の枠に分かれており、各枠毎に複数種類の図柄のいずれ
かの図柄をそれぞれ別個に表示することができる。
【0028】なお、遊技球が普通図柄作動ゲート1に入
球し、普通図柄作動ゲートスイッチが入球を検出する
と、普通図柄表示器2に表示された3つの図柄(左、
中、右)が変動を開始し、所定時間経過後に左、中、右
の順序で図柄の変動が停止する。この停止した状態の普
通図柄表示器2の3桁の図柄の組み合わせが複数種類用
意されている所定の大当たり表示のいずれかに一致した
場合に、特定の条件が成立することにより大入賞を可能
とする特定遊技状態(本実施の形態の場合は権利状態)
が発生する。
【0029】この大当たり表示として、例えば3つの図
柄すべてが同一の表示に揃った表示が用いられ、これら
の大当たり表示のうち特定の図柄(例えば「777」、
「横綱・横綱・横綱」、「大関・大関・大関」等)が確
変図柄とされている。すなわち、普通図柄表示器2に大
当たり表示が出現しても、該表示が確変図柄であった場
合のみ、当該特定遊技状態が終了した後の大当たり発生
確率が高確率とされる。
【0030】また、この普通図柄作動ゲート1には該ゲ
ートに入賞した遊技球を記憶する機能が備えられてお
り、この記憶可能な最高球数は所定個数(例えば最高4
個)に限定されている。例えば、入賞した遊技球の記憶
があれば、全図柄が停止して役確認後、はずれの場合
は、更に0.503 秒〜0.565 秒後、また当たりの場合は後
述する特定入賞装置3の動作終了から33.497秒後(但
し、後述する特別装置が作動しなかった時は3.497 秒
後)、引き続き図柄が変動表示を開始する。
【0031】また、普通図柄作動ゲート1の下方には、
普通図柄表示器2の停止時の図柄が大当たり表示に一致
する大当たりが発生すると、所定の開放時間だけ特定入
賞口3aを開放する特定入賞装置3が配置されている。
【0032】この特定入賞装置3は、開放された特定入
賞口3aから入球した複数の遊技球を貯留する図示しな
い回転盤を備えており、特定入賞口3aを閉じた後、該
回転盤を1回転させる動作を行う。回転盤が1回転する
と共に該回転盤に貯留された遊技球のうちのいずれか1
つが特別装置作動領域を通過し、残りの遊技球が一般入
賞として処理される経路へ振り分けられる。この特別装
置作動領域を遊技球が通過することにより図示しない特
別装置の作動及び停止が決定され、遊技者にとって有利
な状態である権利状態が生成したり消滅したりする。
【0033】また、遊技盤10に向かって普通図柄表示
器2の右側には、入賞口としての切り欠きを有する回転
体で構成された第3種始動口5が設けられており、この
第3種始動口5の下方には、大当たり遊技のための大入
賞口6が設けられている。上記特別装置が作動中の権利
状態で第3種始動口5に遊技球が入球すると、所定時間
大入賞口6が開放されるように制御される。なお、この
大入賞口6は、通常の入賞口が入賞球1個につき6個の
遊技球が獲得できるのに対し、入賞球1個につき例えば
15個の遊技球が獲得できる。すなわち、権利が発生し
た状態での第3種始動口5への入球は大当たり遊技を可
能とする条件となる。
【0034】また、大入賞口6の下方には、可変表示器
7を備えた一般入賞口8が配置されている。他に、遊技
部11には、ランプ風車14、風車15、遊技部11を
照明するための表示灯16、ラッキーナンバー表示器を
備えた一般入賞口17、一般入賞口である左肩入賞口1
8、普通図柄作動ゲート1を入球した遊技球の出口とな
るゲート出口20が配設されている。なお、特に図示し
ないが、これらの入賞口への入球ルートを定めたり、入
球の確率を変化させるための障害釘等が遊技盤上に適宜
配設されている。
【0035】次に、本実施の形態のパチンコ機に係る遊
技盤10の裏面側要部のブロック図を図2に示す。
【0036】図2に示すように、本パチンコ機の裏面側
の要部には、普通図柄作動ゲート1、普通図柄表示器
2、特定入賞装置3、第3種始動口5、及び大入賞口6
などの大当たりに関連する装置の制御を主として行う遊
技盤制御装置30と、賞球支払い及び遊技球発射に関連
した装置の制御を主として行う遊技機用枠制御装置45
と、が配置されている。
【0037】遊技盤制御装置30は、遊技盤10に配置
された各装置を制御・管理するための主基板31と、複
数の接続用端子が配置された端子板44と、を備えてい
る。
【0038】主基板31は、所定のプログラムに従って
各装置を制御・管理するCPU32と、上記プログラム
を格納するROM34と、CPU32の作業域として用
いられるRAM36と、外部から供給された電源を主基
板31のための電源に変換する電源回路33と、入出力
処理を行う入出力ポート35と、から構成される。な
お、CPU32は、各種のタイマを有しており、ROM
34には、普通図柄表示器2の表示をランダムに発生さ
せるための乱数や各種のパラメータが格納されている。
【0039】電源回路33は、外部電源と接続された遊
技機用枠制御装置45に端子板44を介して接続されて
おり、外部電源から遊技機用枠制御装置45を介して電
源回路33に電源が供給される。また、入出力ポート3
5は、端子板44を介して遊技機用枠制御装置45と接
続されており、遊技盤制御装置30と遊技機用枠制御装
置45との間でデータのやり取りが行われる。
【0040】さらに、端子板44にはホールコンピュー
タからの端子が接続されており、各制御装置のデータを
ホールコンピュータへ送出したり、ホールコンピュータ
からのデータやコマンドを各制御装置へ入力したりする
ことが可能となっている。
【0041】また、入出力ポート35には、普通図柄作
動ゲート1に入球した遊技球を検出するための普通図柄
作動ゲートスイッチ37と、第3種始動口5に入球した
遊技球を検出するための第3種始動口スイッチ38と、
特定入賞口3aに入球した遊技球を検出する特定入賞口
入賞球検出スイッチ39と、後述する差玉Sの規準とな
る所定数Aを設定するための設定スイッチ49と、特別
装置作動領域を遊技球が通過したか否かを検出する特別
装置作動スイッチ67と、が接続されている。
【0042】なお、設定スイッチ49は、キースイッチ
やディップスイッチなどで構成することができ、スイッ
チ操作により任意に或いは予め定められた範囲内で上記
所定数Aを設定及び変更することができる。また、この
設定スイッチ49は、ホール関係者以外は操作できない
パチンコ機の裏面側の位置に設けられている。
【0043】また、遊技機用枠制御装置45には、入賞
口への遊技球の入賞により、遊技者に払い出される賞球
数を計数する賞球検出スイッチ46と、入賞しないでア
ウト穴24へ落下したすべてのパチンコ球(アウト玉)
を検出するアウト玉検出スイッチ47と、が接続されて
いる。
【0044】なお、賞球検出スイッチ46は、賞球払出
通路(図示しない)の途中に配置され、アウト玉検出ス
イッチ47は、アウト穴24から延長されるパチンコ機
内部の通路(図示しない)の途中に配置されている。
【0045】これらのスイッチは、例えば遊技球が通過
する際の光の遮断等により、遊技球の入球を検出するフ
ォトトランジスタとカウンタ等から構成することができ
る。CPU32は、これらのスイッチが検出した信号に
基づいて遊技盤10の各装置の制御を行ったり、各スイ
ッチを通過した球数をカウントして該カウント値に基づ
いた各装置の制御を行う。また、CPU32は、RAM
36などに設けられた賞球数I及びアウト玉数Oのメモ
リ領域に、賞球検出スイッチ46及びアウト玉検出スイ
ッチ47の検出信号に基づく各カウント値をそれぞれ書
き込む処理を行う。
【0046】さらに、入出力ポート35には、普通図柄
表示器2の図柄変動を実行する回路からなる普通図柄表
示器用基板40と、特定入賞装置3の開閉及び回転動作
を実行する回路からなる特定入賞装置用基板42と、大
入賞口6の開閉を実行する回路からなる大入賞口用基板
43と、が接続されている。これらの基板はCPU32
の指令に基づいて各々対応する装置の動作を実行する。
【0047】以上述べた構成を備えたパチンコ機の処理
の流れを図3乃至図10のフローチャートを用いて説明
する。
【0048】図3には、本実施の形態に係るパチンコ機
のメインルーチンを示すフローチャートが示されてい
る。なお、本ルーチンは、CPU32において、所定時
間(例えば4.0[ms])毎のリセット信号により繰
り返し実行される。
【0049】図3のフローチャートに示すように、ま
ず、本パチンコ機の電源ON初回(電源がONになって
初めての処理)、すなわち電源OFF状態から電源ON
状態に切り替わった初回であるか否かを判定する(ステ
ップ100)。電源ON初回の場合(ステップ100肯
定判定)、本パチンコ機を初期状態とするため、RAM
36に記憶されたデータを消去(クリア)し(ステップ
114)、さらにこれから本メインルーチンを実行する
ために必要な初期データをRAM36にセットし(ステ
ップ116)、次のリセット信号を待機する。
【0050】メインルーチンがスタートしてから4.0
[ms]経過後に再度リセットにより本メインルーチン
がステップ100から実行されるが、既に電源が投入さ
れているので、電源ON初回とはならず(ステップ10
0否定判定)、次の乱数更新処理を実行する(ステップ
102)。この乱数更新処理では、普通図柄表示器2に
表示される図柄を決定するための乱数が、メインルーチ
ンが1回実行される毎に(割り込み処理毎に)刻々と予
め定められた所定の数値範囲内で更新される。なお、乱
数更新処理は、割り込み処理の余り時間にも行っても良
い。
【0051】ここで、更新される乱数には、少なくと
も、普通図柄表示器2の停止時の図柄を決定するため
の乱数(以下、乱数1という)と、普通図柄表示器2
の変動方法を決定するための乱数(以下、乱数5とい
う)とがある。乱数1は、普通図柄表示器2の停止時の
図柄が大当たり表示に一致するか否かを決定するための
乱数2と、停止時の図柄が大当たり表示に一致する場合
に該大当たり表示を決定する乱数3との組み合わせで構
成できる。また、乱数1は、上記乱数2と、停止時の図
柄が大当たり表示に一致しない外れ表示の場合に該外れ
表示を決定する乱数4との組み合わせで構成することが
できる。これらの乱数は、後述するように所定のタイミ
ングで読み出され、RAM36上に設けられた図示しな
い乱数メモリに格納される。
【0052】次に、エラー発生中であるか否かを判定し
(ステップ104)、エラー発生中であれば(ステップ
104肯定判定)、発生したエラーに対処するためのエ
ラー処理を実行し(ステップ108)、ステップ113
へ移行する。
【0053】エラー発生中でない場合には(ステップ1
04否定判定)、普通図柄作動ゲート1への入賞検出に
関連した始動入賞処理を実行する(ステップ106)。
なお、始動入賞処理の詳細は後述する。
【0054】次に、本実施の形態に係る遊技内容を実行
するための主処理を実行する(ステップ110)。この
主処理では、メインルーチンの割り込み処理毎に当該主
処理を実行するためのプログラムの各ステップをCPU
32が順次実行する。なお、主処理の詳細は後述する。
【0055】次に、タイマ処理を行う(ステップ11
2)。このタイマ処理では、上記始動入賞処理及び主処
理で設定された各種タイマを減算或いは増算する処理を
行う。
【0056】次に、共通処理を実行する(ステップ11
3)。この共通処理では、例えば、外部情報出力セット
処理、賞球制御処理、効果音発生処理、表示器制御バッ
ファセット処理、ランプ表示処理、LED表示データセ
ット等の処理を実行する。そして、次のリセット信号を
待機する。
【0057】ここで、大当たり発生確率を変動させる方
法及び停止時の図柄を決定する方法について説明する。
なお、以下では、大当たり発生確率を低確率に設定した
モードを低確率モード、高確率に設定したモードを高確
率モードという。
【0058】乱数メモリに記憶されている上記乱数2
が、例えば「1〜250」の数値範囲内で更新される場
合、低確率モードでは、乱数メモリに格納されている乱
数2の値が例えば「1」の場合にCPU32が大当たり
と判断する。この場合、大当たり発生確率は1/250
となる。高確率モードでは、乱数メモリに格納されてい
る乱数2の値が例えば「1〜10」の場合にCPU32
が大当たりと判断する。この場合、大当たり発生確率は
1/25となり、低確率モードと比べて10倍の確率と
なる。なお、乱数2から大当たりと判断された場合は、
大当たりフラグが1に設定され、外れと判断された場合
には、大当たりフラグが0に設定される。
【0059】そして、大当たりと判断された場合、乱数
3に基づいていずれの大当たり表示を停止時に表示する
かを決定する。例えば、24種類の大当たり表示がある
場合、「1〜24」の各数値に各大当たり表示を対応さ
せ、当該数値範囲で、乱数3を変動させる。なお、大当
たり表示の中には1又は複数の確変図柄も含まれてお
り、この確変図柄は、乱数3が所定範囲(例えば「18
〜24」)の値を示した時に表示される。一方、外れと
判断された場合は、乱数4に基づいていずれの外れ表示
を停止時に表示するかを決定する。そして、乱数5に基
づいて図柄の変動方法が決定される。このようにして停
止図柄及び図柄の変動方法が決定され、CPU32は所
定のタイミングで決定された図柄及び変動方法で普通図
柄表示器2を変動させる。
【0060】図3のステップ106の始動入賞処理を図
7のフローチャートを用いて説明する。
【0061】図7のフローチャートに示すように、普通
図柄作動ゲート1へ遊技球が入賞したことを検出したか
否かを普通図柄作動ゲートスイッチ37(図2)の検出
信号により判定する(ステップ170)。普通図柄作動
ゲート1への入賞が検出された場合(ステップ170肯
定判定)、入賞記憶数(変数Cで表す)が上限値(例え
ば、これから変動開始するものも含めて5個)に達して
いるか否かを判定する(ステップ172)。なお、この
入賞記憶数Cは、RAM36上の所定のエリアに格納さ
れている。
【0062】入賞記憶数Cが上限値に達していない場合
(ステップ172否定判定)、入賞記憶数Cを加算する
(ステップ174)。すなわち、入賞記憶数Cの値を1
インクリメントする(C←C+1)。そして、大当たり
決定用乱数を抽出する(ステップ176)。この大当た
り決定用乱数は、上述した乱数1(乱数2、乱数3、乱
数4)及び乱数5に相当する。大当たり決定用乱数は、
既に述べたようにメインルーチンの割り込み処理毎に更
新されているので、この抽出のタイミングに応じて様々
な値を取り、これにより大当たり発生確率が均一化され
る。
【0063】次に、ステップ176で抽出した大当たり
決定用乱数を、入賞記憶数C(1〜5)に応じてRAM
36上に設けられた乱数メモリに格納する(ステップ1
78)。この乱数メモリは、格納された順番に各々1〜
Cまでの番号が付与されており、ステップ176で抽出
された最新の大当たり決定用乱数は、ステップ174で
加算されたCに対応する乱数メモリ(乱数メモリ1〜C
−1に追加された乱数メモリ)に格納される。
【0064】そして、始動入賞タイマを入賞記憶数Cに
応じて設けられた入賞タイマにセットし(ステップ18
0)、本サブルーチンをリターンする。この始動入賞タ
イマは、セットされた順番に各々1〜Cまでの番号が付
与される。なお、セットされている各始動入賞タイマ
は、各入賞記憶に対応する普通図柄の図柄変動の開始時
間を決定するもので、割り込み処理毎に各入賞タイマは
減算される(図3のステップ112)。
【0065】また、普通図柄作動ゲート1への入賞が検
出されない場合(ステップ170否定判定)及び入賞記
憶数Cが上限値に達している場合(ステップ172肯定
判定)のいずれかの場合には、上記の大当たり用乱数の
格納処理や入賞タイマのセットは行わず、本サブルーチ
ンをリターンする。
【0066】なお、C=1に対応する入賞記憶は、これ
から直ちに図柄変動開始される入賞に対応するものであ
る。また、入賞記憶数Cは、普通図柄表示器2の図柄変
動終了後に減算され、これに応じて各乱数メモリに付与
された番号及び各入賞タイマに付与された番号も繰り上
がり、追加可能となる入賞記憶が増加する。
【0067】次に、図3のステップ110の主処理の詳
細な流れについて、図4乃至図10のフローチャートを
用いて説明する。
【0068】図4に示すように、まず、図柄表示器2の
大当たり発生確率を、低確率モードに設定する(ステッ
プ120)。そして、図7の始動入賞処理で得られた普
通図柄作動ゲート1への入賞記憶(これから直ちに図柄
変動するものも含む)が有るか否かを判定する(ステッ
プ122)。すなわち、入賞記憶数Cが0より大きいか
否かを判定する。入賞記憶が無い場合(ステップ122
否定判定)、すなわち、入賞記憶数C=0の場合、メイ
ンルーチンの割り込み処理毎に実行される始動入賞処理
での普通図柄作動ゲート1への入賞を待機する。
【0069】入賞記憶が有る場合(ステップ122肯定
判定)、すなわち、入賞記憶数C>0の場合、乱数メモ
リから大当たり決定用乱数を読み出す(ステップ12
4)。なお、読み出される大当たり決定用乱数は、付与
された番号が1である乱数メモリ(最も古いもの)に格
納されていたものである。
【0070】次に、読み出された大当たり決定用乱数か
ら停止時の図柄等(図柄の変動方法も含む)を決定する
(ステップ126)。これにより、大当たり(確変か否
か)か外れかが自動的に決定される。また、大当たり、
外れに応じて大当たりフラグへの書き込みを行う。
【0071】次に、普通図柄表示器2の図柄の変動を開
始させ、ある時間経過後に停止させる(ステップ12
8)。このステップ128の処理の流れを図8のフロー
チャートを用いて説明する。
【0072】図8のフローチャートに示すように、ま
ず、普通図柄表示器2の図柄の変動を開始する(ステッ
プ184)。なお、普通図柄表示器2は、ステップ14
4で決定された変動方法に従って図柄を変動させる。
【0073】高確率モードに設定されている場合(ステ
ップ186肯定判定)、図柄変動開始から所定時間Ta
経過後(ステップ188肯定判定)に図柄変動を停止さ
せ(ステップ192)、本サブルーチンをリターンす
る。低確率モードに設定されている場合(ステップ18
6否定判定)、図柄変動開始から所定時間Tb (Ta
b )経過後(ステップ190肯定判定)に図柄変動を
停止させ(ステップ192)、本サブルーチンをリター
ンする。
【0074】すなわち、高確率モードでの図柄変動時間
は、低確率モードの図柄変動時間より短い時間に設定さ
れる(図柄変動時間短縮機能)。これにより、高確率モ
ード時の射幸性がさらに高まる。
【0075】なお、普通図柄表示器2はステップ144
で決定された停止時の図柄で停止するように制御され
る。また、図8のステップ188、190の時間計測
は、図柄変動開始時に各モードに応じて設定されたタイ
マのカウント値に基づいて行われる。
【0076】普通図柄表示器2の図柄変動が停止する
と、図4に示すように、大当たりであるか否かを判定す
る(ステップ130)。この判定は、ステップ144で
書き込まれた大当たりフラグを参照して行っても良い
し、既に決定されていた停止時の図柄が大当たり表示に
一致するか否かを判定することにより行っても良い。
【0077】大当たりでない場合(ステップ130否定
判定)、ステップ122に戻り、再び低確率モードで同
様の処理を実行する。大当たりの場合(ステップ130
肯定判定)、上記の賞球数I、アウト玉数Oをリセット
(0に初期化する)する(ステップ132)。なお、賞
球数Iは、遊技盤11のいずれかの入賞口への入賞によ
り払い出される賞球を賞球検出スイッチ46が検出する
毎にカウントアップされ、アウト玉数Oは、アウト穴2
4に流下した遊技球をアウト玉検出スイッチ47が検出
する毎にカウントアップされる。
【0078】そして、遊技者にとって有利となる大当た
り動作を開始し、所定の条件成立により該動作を停止す
る処理を行う(ステップ134)。この大当たり動作
は、本実施の形態のように特定遊技状態として権利状態
を発生させるパチンコ機の場合、権利状態を発生させる
ために必要な特定入賞口3a(図1)の開閉処理(大当
たり動作)と、権利状態の発生から消滅までの処理
(大当たり動作)とからなる。以下に、図9及び図1
0のフローチャートを用いて、権利状態を発生させる大
当たり動作開始停止処理の詳細な流れを説明する。
【0079】図9のフローチャートは、特定入賞口3a
の開閉処理を示すもので、まず、図4のステップ130
で大当たりと判断されたときに特定入賞口3aを開放す
る(ステップ204)。このとき、図示しない特別装置
が有効となる。
【0080】次に、入賞球検出スイッチ39が特定入賞
口3aに入賞した遊技球を検出したか否かを判定する
(ステップ205)。入賞球を検出した場合(ステップ
205肯定判定)、特定入賞口3aの開放からの入賞球
数を累積的にカウントし(ステップ206)、カウント
された入賞球数が特定個数(例えば特定入賞装置内に設
けられた図示しない回転盤に貯留できる最大個数である
10個)に達した場合(ステップ208肯定判定)、特
定入賞口3aを閉じる(ステップ211)。
【0081】入賞球数が特定個数に達していない場合
(ステップ208否定判定)、特定入賞口3aの開放か
ら所定時間T1 が経過したか否かを判定する(ステップ
210)。開放から所定時間T1 が経過していない場合
(ステップ210否定判定)、ステップ205に戻って
同様の処理を繰り返し、所定時間T1 が経過した場合
(ステップ210肯定判定)、特定入賞口3aを閉じる
(ステップ211)。すなわち、特定入賞口3aを閉じ
る条件は、開放から所定時間T1 が経過したか或いは特
定個数の入賞球が有ったかのいずれかとなる。
【0082】そして、特定入賞口3aを閉じてから所定
時間T3 が経過したとき(ステップ212肯定判定)、
特別装置を無効とし(ステップ213)、再び大当たり
となって特定入賞口3aが開放されるまで待機する。す
なわち、特別装置が有効となる期間は、特定入賞口3a
の開放時より該入賞口が閉じてから所定時間T3 が経過
したときまでであり、この有効期間内に回転する図示し
ない回転盤に貯留された遊技球が特別装置作動領域を通
過すると特別装置が作動する。
【0083】図10のフローチャートは、権利発生から
消滅までの処理の流れを示すもので、図9の処理と並行
して実行される。
【0084】図10のフローチャートに示すように、特
別装置が有効となるまで待機し(ステップ270否定判
定)、特定入賞口3aが開放して特別装置が有効となる
と(ステップ270肯定判定)、特別装置作動領域を遊
技球が通過したか否かを判定する(ステップ272)。
特別装置作動領域を遊技球が通過したとき(ステップ2
72肯定判定)、特別装置が作動して権利状態が発生す
る(ステップ274)。この権利が発生した状態で遊技
者は第3種始動口5への入球を目指すこととなる。
【0085】なお、高確率モードに設定されている場合
(ステップ276肯定判定)、低確率モードに設定され
る(ステップ280)。すなわち、権利が発生している
間は、低確率モードとなる。
【0086】権利が発生した状態で再び特別装置作動領
域を遊技球が通過した場合(ステップ281肯定判
定)、特別装置が作動を停止されて権利状態が消滅し
(ステップ292)、本サブルーチンをリターンする。
【0087】権利状態で第3種始動口5に遊技球が入賞
したことを第3種始動口スイッチ38が検出した場合
(ステップ282肯定判定)、大入賞口6を開放する
(ステップ284)。遊技者は、大入賞口6へ遊技球を
入賞させることにより、通常の入賞口への入賞よりも多
数の遊技球を獲得できる。
【0088】この大入賞口の開放動作は、開放から所定
時間が経過、又は大入賞口へ所定個数入賞するまで継続
され(ステップ286否定判定)、所定時間経過又は所
定個数(例えば10個)が入賞すると(ステップ286
肯定判定)、大入賞口6を閉じる(ステップ288)。
次に、第3種始動口5への入賞数が特定個数(例えば1
6個)に達したか否かを判定する(ステップ290)。
入賞数が16個未満の場合(ステップ290否定判
定)、ステップ281に戻り同様に大入賞口の開放処理
を繰り返す。入賞数が16個に達した場合には(ステッ
プ290肯定判定)、特別装置が作動を停止されて権利
状態が消滅し(ステップ292)、本サブルーチンをリ
ターンする。
【0089】以上のような大当たり動作が停止すると、
図4に示すようにステップ128の停止時の図柄が確変
図柄で大当たりとなったか否かを判定する(ステップ1
36)。確変図柄以外の図柄で大当たりとなった場合
(ステップ136否定判定)、ステップ122に戻り、
再び低確率モードでの始動入賞処理から同様の処理を実
行する。
【0090】確変図柄で大当たりとなった場合(ステッ
プ136肯定判定)の処理の流れを図5のフローチャー
トを用いて説明する。
【0091】図5のフローチャートに示すように、ま
ず、確変図柄で大当たりとなった場合(図4のステップ
136肯定判定)、高確率モードに設定し(ステップ1
38)、入賞記憶が有るか否かを判定する(ステップ1
40)。入賞記憶が無い場合(ステップ140否定判
定)、普通図柄作動ゲート1への入賞を待機する。
【0092】入賞記憶が有る場合(ステップ140肯定
判定)、乱数メモリから大当たり決定用乱数を読み出し
(ステップ142)、該大当たり決定用乱数から停止時
の図柄等を決定する(ステップ144)。この場合、高
確率モードに設定されているので、停止時の図柄が大当
たり表示に一致する確率は低確率モードと比べて高くな
る。
【0093】次に、普通図柄表示器2の図柄の変動を開
始させ、ある時間経過後に停止させる(ステップ14
6)。そして、停止時の図柄が大当たり表示に一致して
いるか否かを判定する(ステップ148)。大当たりで
ない場合(ステップ148否定判定)、ステップ140
に戻り、高確率モードでの大当たりを期するための同様
の処理を実行する。
【0094】大当たりの場合(ステップ148肯定判
定)、ステップ146の停止時の図柄が確変図柄で大当
たりとなったか否かを判定する(ステップ152)。確
変図柄で大当たりとなった場合(ステップ152肯定判
定)、すなわち、高確率モードにおいて、さらに高確率
モードへの移行の起因となる条件が成立した場合、賞球
数Iとアウト玉数Oとの差玉S(S=I−O)を算出す
る(ステップ154)。
【0095】そして、算出された差玉Sが所定数A以上
であるか否かを判定する(ステップ156)。差玉Sが
所定数A以上の場合(ステップ156肯定判定)、遊技
者にとって有利となる大当たり動作を開始し(特定遊技
状態の発生)、所定の条件成立により該動作を停止する
処理を行い(ステップ160)、当該処理終了後に図4
のステップ120に移行し、低確率モードから上記と同
様の処理を実行する。すなわち、図12(b)に示すよ
うに、差玉Sが所定数A以上と判定された後で実行され
るステップ160で発生する特定遊技状態を当該確率向
上期間の最終状態とする。
【0096】これに対し、差玉Sが所定数Aより小さい
場合(ステップ156否定判定)、特定遊技状態を発生
させる大当たり動作開始停止処理を行い(ステップ16
2)、当該処理終了後にステップ138に戻り、再び高
確率モードで上記と同様の処理を実行する。すなわち、
ある特定遊技状態の直前に差玉Sが所定数Aに達しない
間は該特定遊技状態の終了後に高確率モードを継続し、
差玉Sが所定数A以上となると該特定遊技状態の終了後
に低確率モードに移行する(図12(b)参照)。この
ように本実施の形態では、確率向上期間(高確率モード
の期間)中に獲得できる最大獲得球数に制限を設け、こ
れにより確率向上期間の延長を制限するようにしてい
る。
【0097】確変図柄以外の図柄で大当たりとなった場
合には(ステップ152否定判定)、特定遊技状態を発
生させる大当たり動作開始停止処理を行い(ステップ1
55)、当該処理終了後にステップ155の特定遊技状
態(権利状態)が、所定回数に限定された特定遊技状態
のうちの最終の特定遊技状態か否かを判定する(ステッ
プ158)。なお、最終の特定遊技状態とは、確率変動
回数が1回に限定されている場合には、図13(a)に
示すように確変図柄が出現してから2番目に発生した特
定遊技状態を指し、確率変動回数が2回に限定されてい
る場合には、図13(b)に示すように確変図柄が出現
してから3番目に発生した特定遊技状態を指す。
【0098】最終の特定遊技状態と判定された場合(ス
テップ158肯定判定)、図4のステップ120に移行
し、低確率モードから上記と同様の処理を実行する。す
なわち、確変図柄が出現して高確率モードに移行して
も、次に非確変図柄による特定遊技状態が1回又は2回
連続すると再び低確率モードに移行する(図13
(a)、(b)参照)。
【0099】但し、確率向上期間中に確変図柄が出現し
たことにより、その後で非確変図柄による大当たりが発
生しても、特定遊技状態が2回又は3回を越えて連続す
る場合がある。この場合には、この非確変図柄による特
定遊技状態を最終の特定遊技状態とみなして低確率モー
ドへ移行する。或いは、この場合にはステップ154、
156と同様の処理を実行し、差玉Sが所定数A以上の
時には低確率モードへ移行し、所定数Aより小さい時は
高確率モードを継続するようにしても良い。
【0100】次に、差玉Sの判定基準となる上記所定数
Aの設定例について説明する。なお、本実施の形態のパ
チンコ機では、所定数Aを、ホール関係者以外は操作で
きない位置に設けられた設定スイッチ49により好適に
設定することができる。
【0101】まず、当該処理(1回の大当たり動作)で
獲得可能な球数Eを以下のように推定する。
【0102】図10のフローチャートでは、第3種始動
口5へ入賞する毎に大入賞口6の開放動作を行い、この
開放動作を例えば最大16回行うこととしている(図1
0のステップ282〜ステップ290)。また、1回の
開放につき大入賞口6への最大入賞数を例えば10個
(ステップ286)に限定している。そこで、大入賞口
6への1個の入賞につき15個の賞球を獲得できるもの
とすれば、1回の大当たり動作で獲得可能な球数Eは、
E=16×10×15=2400個と推定できる。この
Eを目安とし、遊技客の満足度等を考慮すると、最大獲
得球数DはEの5倍程度が望ましい。よって、本実施の
形態では、D=2400×5=12000個とする。
【0103】そして、図5のステップ156の判定は、
次に行われるべき図5のステップ160又はステップ1
62の大当たり動作開始停止処理の前に実行されるの
で、所定数A=D−E=12000−2400=960
0個とすれば、確率向上期間中での最大獲得球数を12
000個程度に抑えることができる。
【0104】以上のように第1の実施の形態では、確率
向上期間中で高確率モードへの移行の起因となる確変図
柄が出現した場合の該確率向上期間を延長させる処理に
おいて、遊技客の獲得球数に着目し、該獲得球数が所定
数以上となった場合には低確率モードに戻す処理を行う
ようにしたので、大当たりへの期待感を維持しつつ射幸
性やギャンブル性を抑えることが可能となる。
【0105】また、従来技術(図12(a)参照)のよ
うに確率向上期間中での確率変動回数に上限値を設ける
のではなく、最大獲得球数に制限を設けたので、従来技
術と比較して、より安定した最大出玉を獲得させること
ができ、遊技客が1回に使用する金額を抑えることがで
きる。また、最大獲得球数に制限があれば、大当たり発
生確率を比較的大きく設定しても損害を抑えることがで
き、大当たりへの期待感を向上させることができる。
【0106】さらに、確率向上期間中は、賞球数Iとア
ウト玉数Oとはリセットされず、よって特定遊技状態に
挟まれる非特定遊技状態での獲得球数の増減等も考慮さ
れるため、最大獲得球数と遊技客の納得感とがバランス
良く存在する。すなわち、確率変動回数に上限を持たせ
た従来技術は、確率変動状態中の持ち玉の増減や1回の
大当たりにおける獲得球数を全く考慮していないため、
最終的に獲得できる出玉数の規制という点で不十分であ
ったが、本実施の形態では、その点を十分にクリアして
いる。
【0107】また、上記従来技術の他に、出玉数が定量
に達した場合に遊技そのものを不能動化するパチンコ機
も提案されているが、不能動化後の出玉の交換や、不能
動化の解除といった制御が必要であるという問題があ
る。しかし、本実施の形態では、一連の遊技が実行され
ている間に遊技を終了させることなく最大獲得球数が制
限されるようにしたので、かかる制御は不要であり、き
わめて円滑な遊技が実現できる。
【0108】なお、第1の実施の形態の高確率モードの
処理は、図6のフローチャートによっても実現できる
(同一のステップには同一の符号を付して説明を省
略)。すなわち、大当たりと判定された場合(ステップ
148肯定判定)、直ちに大当たり動作の開始停止処理
を実行する(ステップ150)。そして次に、確変図柄
で大当たりの場合に(ステップ152肯定判定)、差玉
Sを算出し(ステップ154)、差玉Sが所定数B以上
か否かを判定する(ステップ156)。
【0109】差玉Sが所定数B以上の場合(ステップ1
56肯定判定)、図5のように大当たり動作を開始せ
ず、直ちに図4のステップ120に移行して、低確率モ
ードから処理を再開する。差玉Sが所定数Bより小さい
場合(ステップ156否定判定)、ステップ140に戻
り高確率モードで同様の処理を実行する。
【0110】すなわち、図6の処理では、図5のように
特定遊技状態の前にステップ156の判定を行うのでは
なく、特定遊技状態の後に当該判定を行うようにしたも
のである。但し、この場合、最大獲得遊技を12000
個程度に抑えたい場合、所定数Bを12000個に設定
する。図5のように最終1回の特定遊技状態の獲得球数
(2400個)の増分を見込んで所定数Aを設定する必
要が無いので、より正確な抑制が可能となる。
【0111】(第2の実施の形態)次に、第2の実施の
形態を説明する。なお、第2の実施の形態の構成は、第
1の実施の形態と同様であるので、同一の符号を付して
詳細な説明を省略する。また、図3のメインルーチン及
び図4の低確率モードでの処理についても第1の実施の
形態と同様であるので説明を省略する。
【0112】図11のフローチャートは、第2の実施の
形態に係る高確率モードにおける処理の流れを示したも
ので、まず、確変図柄で大当たりとなった場合(図4の
ステップ136肯定判定)、高確率モードに設定し(ス
テップ300)、入賞記憶が有るか否かを判定する(ス
テップ302)。入賞記憶が無い場合(ステップ302
否定判定)、普通図柄作動ゲート1への入賞を待機す
る。
【0113】入賞記憶が有る場合(ステップ302肯定
判定)、乱数メモリから大当たり決定用乱数を読み出し
(ステップ304)、該大当たり決定用乱数から停止時
の図柄等を決定する(ステップ306)。
【0114】次に、大当たりフラグが成立したか否か、
すなわちステップ306で決定された停止時の図柄が大
当たり表示に一致したか否かを判定する(ステップ30
8)。大当たりフラグが成立している場合(ステップ3
08肯定判定)、決定された停止時の図柄が確変図柄か
否かを判定する(ステップ310)。
【0115】確変図柄の場合(ステップ310肯定判
定)、差玉Sを算出し(ステップ312)、算出された
差玉Sが所定数A以上であるか否かを判定する(ステッ
プ314)。差玉Sが所定数A以上の場合(ステップ3
14肯定判定)、ステップ306で決定された確変図柄
を非確変図柄に差し替える(ステップ316)。すなわ
ち、決定されていた確変図柄に付与されていた図柄番号
を、いずれかの非確変図柄の番号と差し替え、後の図柄
変動処理の停止時に差し替えられた非確変図柄が表示さ
れるようにする。ここで、割り込み処理毎に更新される
乱数を用いて、非確変図柄内で再抽選を行っても良い。
【0116】次に、普通図柄表示器2の図柄の変動を開
始させ、ある時間経過後に停止させる処理を行う(ステ
ップ318)。なお、大当たりフラグが成立していない
場合(ステップ308否定判定)、決定された停止時の
図柄が確変図柄でない場合(ステップ310否定判
定)、及び差玉Sが所定数Aより小さい場合(ステップ
314否定判定)では、確変図柄を非確変図柄に差し替
える処理などを行わずに、直ちに、ステップ318の図
柄変動開始停止処理を実行する。
【0117】普通図柄表示器2の図柄が停止すると、停
止時の図柄が大当たり表示に一致しているか否かを判定
する(ステップ320)。大当たりでない場合(ステッ
プ320否定判定)、ステップ302に戻り、高確率モ
ードでの大当たりを期するための同様の処理を実行す
る。
【0118】大当たりの場合(ステップ302肯定判
定)、遊技者にとって有利となる大当たり動作を開始し
(特定遊技状態の発生)、所定の条件成立により該動作
を停止する処理を行う(ステップ322)。
【0119】次に、ステップ318の停止時の図柄が確
変図柄で大当たりとなったか否かを判定する(ステップ
324)。確変図柄で大当たりとなった場合(ステップ
324肯定判定)、ステップ300に戻り、高確率モー
ドでの同様の処理を実行する。このステップ324で確
変図柄と判定される場合は、ステップ310で確変図柄
と判定され、さらにステップ314で差玉Sが所定数A
に達していない場合に相当する。すなわち、第2の実施
の形態でも、差玉Sが所定数Aに達していない間は、確
率向上期間を継続する。
【0120】確変図柄で大当たりでない場合(ステップ
324否定判定)、最終の特定遊技状態か否かを判定す
る(ステップ328)。最終の特定遊技状態でない場合
は(ステップ328否定判定)、ステップ300に戻
り、再び高確率モードから同様の処理を実行し、最終の
特定遊技状態の場合は(ステップ328肯定判定)、図
4のステップ120に移行し、低確率モードから処理を
開始する(図13(a)、(b)参照)。
【0121】以上のように第2の実施の形態において
も、最大獲得球数に制限を設けたので、第1の実施の形
態と同様の効果を奏することができる。第1の実施の形
態では、確変図柄により発生した特定遊技状態で確率向
上期間が終了するので(図12(b)参照)、遊技客に
不自然な印象を与え、損したような感情を与えることが
あり得る。しかし、第2の実施の形態では、差玉Sが所
定数A以上となった場合には、たとえ表示予定の図柄が
確変図柄に一致した場合でも、非確変図柄に差し替えら
れて表示される。これにより、非確変図柄により発生し
た特定遊技状態で確率向上期間が終了するので(図12
(c)参照)、遊技の流れに自然な印象を与え、損した
ような感情を与えないという利点がある。
【0122】以上が本発明の各実施の形態であるが、上
記例にのみ限定されるものではない。例えば、実施の形
態では、普通図柄表示器2の図柄の組み合わせにより特
定入賞口3aを開放するか否かを決定しているが、本発
明はこれに限るものではなく、例えばチューリップ等の
役物に入賞するなど、所定の条件の成立により特定入賞
口3aを開放するか否かを決定するようにしても良い。
【0123】また、所定条件の成立により特別図柄を変
動させる特別図柄表示器を設け、停止時の特別図柄の表
示が大当たり表示に一致すると、直ちに権利を発生させ
たり、大入賞を可能とする処理を行うパチンコ機などへ
も本発明を適用できる。すなわち、図9及び図10のフ
ローチャートの処理は、遊技客に特定の遊技価値を付与
する特定遊技状態を発生させる処理であれば任意の処理
とすることができ、権利状態を発生させるパチンコ機以
外のパチンコ機への適用も勿論可能である。
【0124】さらに、実施の形態では、確率を向上させ
る起因となる条件を確変図柄の出現としたが、本発明
は、これに限定されるものではなく、他の条件の成立を
起因とすることもできる。また、確率向上期間中に、該
期間を延長させる起因となる条件も確変図柄の出現とし
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、確率向
上期間中の所定条件の成立により、通常では所定数に限
定された特定遊技状態の発生回数を越えて特定遊技状態
を連続的に発生させる処理を行うパチンコ機へ適用可能
である。
【0125】さらに、実施の形態では、差玉Sが所定数
A以上となった後の特定遊技状態の終了後に直ちに低確
率モードに戻す処理を行ったが、確率向上期間の延長を
抑制する他の処理を行うようにしても良い。このような
抑制処理として、例えば、確変図柄の発生確率を低下さ
せる処理などがある。
【0126】また、所定数Aの値は、パチンコ機の裏面
側の設定スイッチ49を用いてホールの営業に合わせて
任意に変更できるが、所定数Aの設定手段として他の手
段も考えられる。例えば、各パチンコ機を管理するホー
ルコンピュータに、この設定手段を設け、遠隔操作によ
り所定数Aを設定できるようにしても良い。
【0127】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至請求
項4の発明によれば、連続遊技状態で再び特定条件が成
立した場合の連続遊技状態の延長処理において、獲得球
数に着目し、該獲得球数が所定数以上となった場合には
連続遊技状態の期間の延長を抑制するようにしたので、
特定遊技状態への期待感を維持しつつ射幸性やギャンブ
ル性を抑えることが可能となる、という効果が得られ
る。さらに従来技術のように連続遊技状態の期間中での
確率変動回数に上限値を設けるのではなく、最大獲得球
数に制限を設けたので、従来技術と比較して、より安定
した最大出玉を獲得させることができる、という効果が
得られる。
【0128】また、請求項3の発明によれば、可変表示
器の停止時に表示する予定の表示前の図柄が確変図柄に
一致したときでも、獲得球数が基準値以上の場合には、
所定の表示に含まれる確変図柄以外の図柄に差し替えら
れるので、延長手段により延長が抑制される連続遊技状
態の最後の特定遊技状態は、常に確変図柄以外の図柄の
表示により発生し、上記効果に加えて、自然な遊技の流
れを遊技者に印象付けることができる、というさらなる
効果が得られる。
【0129】さらに、請求項4の発明によれば、規準値
の設定及び変更を可能としたので、パチンコ店の営業方
針に合った抑制手段による抑制処理を各パチンコ機で実
行させることができる、というさらなる効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るパチンコ機の
遊技盤の正面図である。
【図2】第1の実施の形態に係るパチンコ機の裏面側要
部のブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るパチンコ機の
メインルーチンの処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図4】第1の実施の形態に係る、図3のステップ11
0の主処理における低確率モード時の処理の流れを示す
フローチャートである。
【図5】第1の実施の形態に係る、図3のステップ11
0の主処理における高確率モード時の処理(第1例)の
流れを示すフローチャートである。
【図6】第1の実施の形態に係る、図3のステップ11
0の主処理における高確率モード時の処理(第2例)の
流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係るパチンコ機の
始動入賞処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係るパチンコ機の
図柄変動開始停止処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図9】第1の実施の形態に係るパチンコ機の特定入賞
口の開閉処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】第1の実施の形態に係るパチンコ機の権利発
生から消滅までの処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る、図3のス
テップ110の主処理における高確率モード時の処理の
流れを示すフローチャートである。
【図12】特定遊技状態の生成消滅と大当たり発生確率
の変動のタイムチャートであって、(a)は確率変動回
数に上限値を設けた従来技術の場合、(b)は最大獲得
球数に制限を設けた第1の実施の形態の場合、(c)は
最大獲得球数に制限を設けた第2の実施の形態の場合の
タイムチャートである。
【図13】特定遊技状態の生成消滅と大当たり発生確率
の変動のタイムチャートであって、(a)は確率変動回
数が1回の場合、(b)は確率変動回数が2回の場合、
(c)は確率変動が連続的に生じるループを設けた場合
のタイムチャートである。
【符号の説明】
1 普通図柄作動ゲート 2 普通図柄表示器 3 特定入賞装置 5 第3種始動口 6 大入賞口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定条件が成立したことにより可変表示
    器に表示されている図柄をある時間変動させ、少なくと
    も停止時の図柄が所定の表示に一致したことを条件とし
    て遊技者にとって有利となる特定遊技状態を発生するパ
    チンコ機において、 特定条件の成立に基づいて、所定回数の特定遊技状態と
    隣接する特定遊技状態に挟まれた非特定遊技状態とから
    なる連続遊技状態を実行させると共に前記可変表示器の
    停止時の図柄が前記所定の表示に一致する確率を前記連
    続遊技状態の非特定遊技状態において向上させる制御手
    段と、 前記制御手段により実行される連続遊技状態の期間中に
    前記特定条件が再び成立した場合、前記所定回数を越え
    て特定遊技状態を生成させることにより前記連続遊技状
    態の期間を延長させる延長手段と、 前記連続遊技状態の期間中に獲得された遊技球の獲得球
    数をカウントするカウント手段と、 前記カウント手段によりカウントされた獲得球数が基準
    値以上であるか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段により獲得球数が基準値以上と判定された
    場合、前記延長手段による前記連続遊技状態の期間の延
    長を抑制する抑制手段と、 を備えたことを特徴とするパチンコ機。
  2. 【請求項2】 前記抑制手段は、 前記判定手段により獲得球数が基準値以上と判定された
    場合、特定遊技状態の終了後の前記確率を向上される以
    前の確率に戻すことを特徴とする請求項1記載のパチン
    コ機。
  3. 【請求項3】 前記特定条件は、前記可変表示器の停止
    時の図柄が前記所定の表示に含まれる確変図柄に一致し
    たことをもって成立すると共に、 前記判定手段により獲得球数が基準値以上と判定され、
    かつ前記可変表示器の停止時に表示する予定の図柄が前
    記確変図柄に一致した場合、該確変図柄を前記所定の表
    示のうちの確変図柄以外の図柄に差し替えて停止時の可
    変表示器に表示させる差替手段と、 をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載のパチンコ機。
  4. 【請求項4】 前記規準値の設定及び変更が可能な基準
    値設定手段と、 をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3
    の少なくともいずれか1項記載のパチンコ機。
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