JP2004084879A - 制御弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、建設機械のアクチュエータに流れる油量を制御する流量制御弁装置に関し、油路を流れる作動油の量を容易に制御できるようにする。
【解決手段】流体が流入する入口11Lと、流体が流出する出口15Lとを有する制御弁本体1と、上記制御弁本体1内に変位自在に設けられ、上記制御弁本体1に対する相対変位量に応じて、上記制御弁本体1を流れる流体を流量制御することが可能な流量制御弁体3と、上記流量制御弁体3内に設けられ、上記流量制御弁体3の上記制御弁本体1に対する相対変位量が所定変位量よりも小さい場合において、上記制御弁本体1に対する上記流量制御弁体3の相対変位量に応じて流体の上記入口11Lでの圧力と上記出口15Lでの圧力との間で生じる圧力変動を補償する圧力補償機構とを具備したことを特徴とする。
【選択図】       図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設機械のアクチュエータに流れる油量を制御する制御弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、油圧ショベル等の建設機械をはじめとした油圧作動機械には、作動油の給排を制御するためのコントロール弁として様々な制御弁装置がもちいられる。以下、制御弁装置を具体的に説明する。なお、図6及び図7ではボディにかかる部分については稜線を描かず断面を示す図とし、スプールにかかる部分については稜線を描き斜視した図とした。
【0003】
図6はスプールを用いた制御弁装置の代表的な構成図である。この制御弁装置では、図6に示すようにボディ1内のスプール室2にスプール3が移動可能に嵌入されており、ボディ1の両端にはそれぞれリターンスプリング4L,4Rが装着されている。つまりスプール3の両端部には、それぞればね受け5L,5Rが装着されていて、リターンスプリング4L,4Rは、これらのばね受け5L,5Rとカバー6L,6Rとの間に介装されており、スプール3はこのリターンスプリング4L,4Rによりばね受け5L,5Rを介して軸方向中立位置に支持されている。さらに、カバー6L,6Rの中央にはパイロットポート7L,7Rが形成されており、それぞれカバー6L,6R内の油室8L,8Rに連通している。
【0004】
ボディ1には、油圧ポンプ9の吐出口と配管10を介して接続された第一のポート(入口ポート)11L,11Rと、油圧シリンダ12の油室13と配管14Lを介して接続された第二のポート15Lと、油圧シリンダ12の油室16と配管14Rを介して接続された第三のポート15Rと、タンク17と配管18を介して接続された第四のポート19と、タンク17と配管20Lを介して接続された第五のポート21Lと、タンク17と配管20Rを介して接続された第六のポート21Rとが形成され、各ポート11L,11R,15L,15R,19,21L,21Rはいずれもスプール室2に連通している。
【0005】
スプール3にはランドと呼ばれる張り出し部分が形成されていて、各ランド部分におけるスプール3の径の大きさは、スプール室2を塞ぎ得るように、スプール室2の内径に対応した(内径よりも僅かに小さい)大きさに形成されている。いっぽうスプール室2には環状溝が形成されており、このランドと環状溝がスプール弁において流量制御の機能を発揮する。
【0006】
スプール室2内の、スプール室2と各ポート11L,11R,15L,15R,19,21L,21Rとが接続されている部位には、それぞれ環状溝22L,22R,23L,23R,24,25L,25Rが形成されている。
スプール3上には、入口ポート11Lとポート15Lとをつなぐ部位にランド26Lが形成され、入口ポート11Rとポート15Rとをつなぐ部位にランド26Rが形成され、ポート15Lとポート21Lとをつなぐ部位にランド27Lが形成され、ポート15Rとポート21Rとをつなぐ部位にはランド27Rが形成されている。また、スプール3上の、スプール3と環状溝22L,22R,24とが近接する部位には、それぞれランド28L,28R,29が形成されている。
【0007】
ランド26L,27Lにはポート15L側に向けてノッチ30L,31Lがそれぞれ形成されており、ランド26R,27Rにはポート15R側に向けてそれぞれノッチ30R,31Rが形成されている。なお、ノッチ31L,31Rはノッチ30L,30Rよりも大きな断面積を有するよう形成されている。
また、ランド28L,28Rには、ポート19側に向けて断面積が大きくなるように形成された楔状ノッチ54L,54Rがそれぞれ形成されている。さらに、ポート7L,7Rにパイロット圧が与えられていない状態では、ランド28Lのポート19側の側面から環状溝22Lのポート19側の側面までのスプール3の軸方向の距離と、ランド28Rのポート19側の側面から環状溝22Rのポート19側の側面までのスプール3の軸方向の距離とは同一となるように形成されている。
【0008】
また、各ノッチ30L,31Rは、ランド28Lのポート19側の側面と環状溝22Lのポート19側の側面とが同一平面に位置した場合に、ノッチ30Lのポート11L側端部と環状溝22Lのポート15L側側面とが同一平面上に位置し、ノッチ31Rのポート21R側端部と環状溝25Rのポート15R側側面とが同一平面上に位置するように形成されている。
【0009】
また、同様に各ノッチ30R,31Lは、ランド28Rのポート19側の側面と環状溝22Rのポート19側の側面とが同一平面に位置した場合に、ノッチ30Rのポート11R側端部と環状溝22Rのポート15R側側面とが同一平面上に位置し、ノッチ31Lのポート21L側端部と環状溝25Lのポート15L側側面とが同一平面上に位置するように形成されている。
【0010】
いま、図6において左側のパイロットポート7Lにパイロット圧が与えられると、スプール端に図中右方向の力が加わり、この右方向の力がリターンスプリング4Rの抗力と釣り合うまで、スプール3は右へ移動する。
図7はそのときのランド26L周辺を拡大して示すものである。図7に示すように、このスプール3の移動によりランド26Lとボディ1との間に開口部32が形成され、またランド27Rとボディ1との間にも開口部が形成される。このため油圧ポンプ9により吐出された作動油が油圧ポンプ9→配管10→入口ポート11L→スプール室2→ポート15L→配管14L→油圧シリンダの油室13の順で流れる。また、油圧シリンダ12の油室16からの戻り油は油室16→配管14R→ポート15R→スプール室2→ポート21R→配管20R→タンク17の順で流れる。この作動油の流れによって油圧シリンダ12の油室13,16間の作動油量が調整されて、油圧シリンダ12のロッド12Aが図中上方に稼動することとなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、制御弁装置においては、ノッチ30L,30R,31L,31R及び楔形ノッチ54L,54Rの開口特性が油圧シリンダ12の所謂スピード制御を行なう上で重要な役割を果たす。なお、開口特性とはパイロットポート7L,7Rに与えられる油圧と各ノッチがボディ1との間に形成する開口部の面積との間の相関関係の特性を言う。
【0012】
例として、パイロットポート7Lにパイロット圧が与えられた時について、この場合に作動油が流れうるノッチ30L,31R及び楔形ノッチ54Lの開口特性を図8に示して説明する。
図8において、グラフWはノッチ54Lとボディ1とが形成する開口部の開口特性を表わし、グラフUはノッチ31Rとボディ1とが形成する開口部の開口特性を、グラフSはノッチ30Lとボディ1とが形成する開口部の開口特性をそれぞれ表わす。
【0013】
図8に示すように、パイロット圧が、ランド28Lのポート19側の側面と環状溝22Lのポート19側の側面とが同一平面上になる位置にスプール3が位置する圧力PP0になるまでは、ノッチ54Lとボディ1とが形成する開口部の面積は急激に小さくなる。パイロット圧が圧力PP0以上になると、ノッチ54Lとボディ1とが形成する開口部の面積は緩やかに減少し、パイロット圧が、楔状ノッチ54Lの入口ポート11側端部が環状溝22Lのポート19側側面と同じ平面に位置する圧力以上になるとノッチ54Lとボディ1とが形成する開口部の面積はゼロになる。
【0014】
いっぽう、ノッチ30L,31Rとボディ1とが形成する開口部の面積は、パイロットポート7Lに与えられるパイロット圧がノッチ30L,31Rがそれぞれ開口する位置にスプール3が位置する圧力(即ちPP0以上の圧力)になるまではゼロである。パイロット圧がPP0以上となると、ノッチ30L,31Rとボディ1とが形成する開口部の面積は、それぞれパイロット圧が大きくなるにしたがって大きくなる。なお、ノッチ30Lの断面積よりもノッチ31Rの断面積の方が大きいため、ノッチ31Rとボディ1とが形成する開口部の面積はノッチ30Lとボディ1とが形成する開口部の面積よりも急に大きくなる。
【0015】
このような開口特性をもつノッチ30L,31R及び楔形ノッチ54Lでは、入口ポート11から出口ポート15に流れる作動油の流量が微小である時には、作動油の流量は、ノッチ30Lとボディ1とが形成する開口部の面積でコントロールされる。例えば、パイロット圧がPP1である時の作動油の流量は、ノッチ30Lとボディ1とが形成する開口部の面積M1でコントロールされるのである。
【0016】
詳しく説明すると、パイロットポート7Lに油圧が与えられたとき、スプール室2における油圧はノッチ30Lとボディ1とが形成する開口部32を境として入口ポート11L側のほうがポート15L側よりも高くなり、圧力差ΔPが発生する。
油圧シリンダに流れる作動油の流量Qは、ベルヌーイ式により、定数Kと開口部32の開口面積Axを用いて
Q=K・Ax・ΔP1/2・・・式(1)
であらわされる。
【0017】
つまり、開口面積Axが大きいほど流量は大きくなり、圧力差ΔPが大きいほど流量は大きくなる。
作動油の流量が大きくなることは即ち油圧シリンダ12の作動スピードが大きくなることである。ここで、図9を参照して油圧シリンダ12の作動スピードとパイロット圧との関係を説明する。
【0018】
図9に示すように、理想的な油圧シリンダ12の作動スピードとパイロット圧との相関はグラフC1である。
上述のように、開口面積Axはポート7Lに与えられる油圧により決定されるが、圧力差ΔPが何らかの理由、例えば油圧ポンプ9と油圧アクチュエータ12の負荷の変化等によって大きくなると、作動油の流量がより急激に大きくなるため、油圧シリンダ12の作動スピードとパイロット圧との相関はグラフC2のように急勾配となる。即ち、理想的な挙動をしていた時と同じだけパイロット圧の変化させても、理想的な挙動をしていたときよりも油圧シリンダ12の挙動も急になってしまう。
【0019】
ノッチ30Lが開口する瞬間には、ポート15L側の圧力はゼロであるために圧力差ΔPは大きく、したがって、油圧シリンダ12の動き出しは急になってしまい、微操作性が悪化していた。
また、従来の圧力補償機能の無い制御弁装置においては、制御弁装置内を流れる作動油の流量を前述負荷変動に関係なく、安定して微調節することが困難であった。
【0020】
本発明は、上述の課題に鑑み創案されたもので、油路を流れる作動油の量を容易に制御できるようにした、制御弁装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明の制御弁装置は、流体が流入する入口と、流体が流出する出口とを有する制御弁本体と、上記制御弁本体内に変位自在に設けられ、上記制御弁本体に対する相対変位量に応じて、上記制御弁本体を流れる流体を流量制御することが可能な流量制御弁体と、上記流量制御弁体内に設けられ、上記流量制御弁体の上記制御弁本体に対する相対変位量が所定変位量よりも小さい場合において、上記制御弁本体に対する上記流量制御弁体の相対変位量に応じて流体の上記入口での圧力と上記出口での圧力との間で生じる圧力変動を補償する圧力補償機構とを具備したことを特徴とする(請求項1)。
【0022】
このとき、上記流量制御弁体をスプールで構成しても良い(請求項2)。
また、上記スプールのランド部に、上記流量制御弁本体に対する上記スプールの相対変位量が上記所定変位量より小さいも場合に開口して、上記圧力補償機構に流体を導入する孔である流量制御孔を形成し、さらに、上記ランド部に、上記流量制御弁本体に対する上記スプールの相対変位量が該所定変位量よりも大きい場合に上記入口と上記出口とを連通させる、流量制御用流路を形成してもよい(請求項3)。
【0023】
また、流量制御用流路として、上記ランド部の外周に切欠き状の溝を形成しても良い(請求項4)。
また、上記圧力補償機構を、上記スプールに設けられ、上記入口と上記出口との間の圧力差に応じて上記圧力差が大きいほど大きな開口面積で上記入口と上記出口との間を連通しうる可変オリフィスを備えるよう構成してもよい(請求項5)。
【0024】
また、上記圧力補償機構を、上記スプールに形成された中空内部に同軸配置され上記スプールに対して軸方向に相対移動可能な圧力補償スプールと、上記圧力補償スプールを軸方向の一方に付勢する付勢手段とを備え、且つ、上記圧力補償スプールに、軸方向の他方に上記入口側の流体圧を受ける入口側受圧面と、上記軸方向一方に上記出口側の流体圧を受ける出口側受圧面とが設けられ、上記スプールに、上記入口側の流体圧を上記入口側受圧面に導入する入口側開口と、上記出口側の流体圧を上記出口側受圧面に導入する出口側開口とを形成されるとともに、上記圧力補償スプールに、上記圧力補償スプールが上記軸方向他方へ相対移動するほど上記出口側開口の開口面積を減少調整しうるランド部が形成され、上記出口側開口が上記ランド部で開口面積を調整される上記可変オリフィスとなるよう構成してもよい(請求項6)。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図5は本発明の一実施形態としての制御弁装置を示すもので、図1はその模式的断面図、図2は図1の要部拡大図、図3,図4,図5は図2の要部をさらに拡大してその作用を説明する模式的断面図である。図1〜図5において、図6,図7に示した上記従来例の制御弁装置と実質的に同一の部位には同一符号を付して説明する。なお、図1〜図5ではボディにかかる部分については稜線を描かず断面のみを示し、スプールにかかる部分については断面に稜線を付して示す。
【0026】
本制御弁装置は、例えば油圧ショベルをはじめとした建設機械において、各油圧アクチュエータとしての油圧シリンダ12を作動させるために上部旋回体内等に設置される。
図1に示すように、上記従来例で示したものと同様に、制御弁本体としてのボディ1内のスプール室2に流量制御弁体としてのスプール3が移動可能に嵌入されており、ボデイ1に対するスプール2の相対変位量に応じてボディ1内を流れる流体(作動油)の流量を制御するようになっている。また、ボディ1の両端にはそれぞれリターンスプリング4L,4Rが装着されている。つまりスプール2の両端部には、それぞれプラグ33L,33R及びばね受け5L,5Rが装着されていて、リターンスプリング4L,4Rは、これらのばね受け5L,5Rとカバー6L,6Rとの間に介装されており、スプール3はこのリターンスプリング4L,4Rによりばね受け5L,5R及びプラグ33L,33Rを介して軸方向中立位置に支持されている。さらに、カバー6L,6Rの中央にはパイロットポート7L,7Rが形成されており、それぞれカバー6L,6R内の油室8L,8Rに連通している。
【0027】
ボディ1には、油圧ポンプ9の吐出口と配管10を介して接続された入口としての第一のポート(入口ポート)11L,11Rと、油圧シリンダ12の油室13と配管14Lを介して接続された出口として機能しうる第二のポート15Lと、油圧シリンダ12の油室16と配管14Rを介して接続された出口として機能しうる第三のポート15Rと、タンク17と配管18を介して接続された第四のポート19と、タンク17と配管20Lを介して接続された第五のポート21Lと、タンク17と配管20Rを介して接続された第六のポート21Rとが形成され、各ポート11L,11R,15L,15R,19,21L,21Rはいずれもスプール室2に連通している。
【0028】
スプール3にはランドと呼ばれる張り出し部分(ランド部)が形成されていて、各ランド部分におけるスプール3の径の大きさは、スプール室2を塞ぎ得るように、スプール室2の内径に対応した(内径よりも僅かに小さい)大きさに形成されている。いっぽうスプール室2には環状溝が形成されており、このランドと環状溝がスプール弁において流量制御の機能を発揮する。
【0029】
スプール室2内の、スプール室2と各ポート11L,11R,15L,15R,19,21L,21Rとが接続されている部位には、それぞれ環状溝22L,22R,23L,23R,24,25L,25Rが形成されている。
スプール3上では、入口ポート11Lとポート15Lとを連通する部位にランド26Lが形成され、入口ポート11Rとポート15Rとを連通する部位にランド26Rが形成され、ポート15Lとポート21Lとを連通する部位にランド27Lが形成され、ポート15Rとポート21Rとを連通する部位にはランド27Rが形成されている。
【0030】
スプール3上の、スプール3と環状溝22L,22R,24とが近接する部位には、それぞれランド28L,28R,29が形成されている。
ランド26L,27Lにはポート15L側に向けてノッチ30L,31Lがそれぞれ形成されており、ランド26R,27Rにはポート15R側に向けてそれぞれノッチ30R,31Rが形成されている。なお、ノッチ31L,31Rはノッチ30L,30Rよりも大きな断面積を有するよう形成されている。
【0031】
また、ランド28L,28Rには、ポート19側に向けて断面積が大きくなるように形成された楔状ノッチ54L,54Rがそれぞれ形成されている。さらに、ポート7L,7Rにパイロット圧が与えられていない状態では、ランド28Lのポート19側の側面から環状溝22Lのポート19側の側面までのスプール3の軸方向の距離と、ランド28Rのポート19側の側面から環状溝22Rのポート19側の側面までのスプール3の軸方向の距離とは同一となるように形成されている。
【0032】
また、各ノッチ30L,31Rは、ランド28Lのポート19側の側面と環状溝22Lのポート19側の側面とが同一平面に位置した場合に、ノッチ30Lのポート11L側端部と環状溝22Lのポート15L側側面とが同一平面上に位置し、ノッチ31Rのポート21R側端部と環状溝25Rのポート15R側側面とが同一平面上に位置するように形成されている。
【0033】
また、同様に各ノッチ30R,31Lは、ランド28Rのポート19側の側面と環状溝22Rのポート19側の側面とが同一平面に位置した場合に、ノッチ30Rのポート11R側端部と環状溝22Rのポート15R側側面とが同一平面上に位置し、ノッチ31Lのポート21L側端部と環状溝25Lのポート15L側側面とが同一平面上に位置するように形成されている。
【0034】
ところで、本実施形態における制御弁装置はランド29の厚み中心を対称面として、図中左右対称に形成される。ここで、本制御弁装置の図中左側の部分の、本発明による作動油供給路構造を設けた部分を説明すると、スプール3の図中左端からランド28Lまでの部分には、図2に示すように、軸心に沿って圧力補償スプールのための中空として機能する中空部34Lが形成されており、中空部34Lは、スプール3の図中左端に螺入されスプール3とばね受け5Lとの間に改装されているプラグ33Lによって蓋をされている。
【0035】
中空部34L内には圧力補償スプール35Lが移動可能に設置され、圧力補償スプール35Lは付勢手段としてのスプリング36Lによって中空部34Lの図中右側内面に押圧されている。これらの中空部34Lと圧力補償スプール35Lとスプリング36とから、ボディ1の入口と出口との間で生じる圧力変動を補償する圧力補償機構が構成される。
スプリング36Lはプラグ33Lと圧力補償スプール35Lとに介装されており、スプリング36Lが縮みきったときあるいはその直前には圧力補償スプール35Lがプラグ33Lに当たるように調整されている。
【0036】
スプール3におけるランド26Lとランド28Lとの間の部位には入口側開口としての開口穴37Lが形成され、ランド26Lには流量制御孔としての開口穴38Lが形成され、ランド26Lとランド27Lとの間の部位には出口側開口としての開口穴39Lが形成されていて、各開口穴はいずれもスプール3の内外、即ち、スプール室2と中空部34Lとを連通している。
【0037】
圧旅行補償スプール35Lには、開口穴37Lと開口穴38Lとの間に相当する部位にランド40Lが形成され、開口穴38Lと開口穴39Lとの間に相当する部位に、可変オリフィスとしての開口穴39Lの開口面積を調整しうる調整ランド部として機能するランド41Lが形成され、開口穴39Lよりも図中左方の部位にランド42Lが形成されている。なお、各ランド40L,41Lの部分における圧力補償スプール35Lの径の大きさは、中空部34Lを塞ぎ得るように、中空部34Lの内径に対応した(内径よりも僅かに小さい)大きさに形成されている。
【0038】
また、圧力補償スプール35Lの軸心部には、一端(プラグ33L側)がスプール端面に開口した導通穴43Lが形成され、この導通穴43Lの他端は、導通穴44Lを通じてランド40Lとランド41Lとの間の周面に開口している。
さらに、ランド40Lの図中右側面52L及び圧力補償スプール35Lの図中右側の軸端面55Lが、入口ポート11L側の油圧を受ける入口側受圧面58Lを形成し、ランド40Lの図中左側面53L及び圧力補償スプール35Lの図中左側の軸端面56L,57Lがポート15L側の油圧を受ける出口側受圧面59Lとして機能する。
【0039】
また、圧力補償スプール35Lのランド42Lよりも一端(プラグ33L)寄りには、導通穴43Lと圧力補償スプール35Lの外周面とを連通するように導通穴45Lが形成されている。また、ランド41Lには軸方向に導通穴46Lが形成されており、導通穴46Lはランド41Lを貫通している。したがって、中空部34Lはランド40Lに隔てられて図中右方の室47Lと図中左方の室48Lとに別けられることになる。
【0040】
また、開口穴37L,39L及び導通穴43L,44L,45L,46Lは開口穴38Lよりもそれぞれ十分に大きく形成されており、各開口穴及び導入穴の大きさに変化がなければ開口穴及び導入穴それぞれに作動油が流れても各開口穴及び導入穴の前後で油圧はほとんど変化せず同圧とみなすことができ、また各開口穴及び導通穴の大きさが絞られない限り、開口穴38L→導通穴46L→開口穴39Lを通って流れる作動油量が、開口穴38Lによって制御される様になっている。
【0041】
一方、本制御弁装置の図中右側の部分は、先に述べたように、ランド29の厚み中心を対称面として図中左右で全く対称に構成されている。ここでは、図中右側の構成を示す符号としては、図中左側の部分と実質的に同じ部分の番号にRをつけた符号を用いて表わす。
【0042】
本発明の一実施形態としての制御弁装置は、上述のように構成されているので、ランド29の厚み中心を対称面として図中左右対称に構成されており、左右それぞれに作動油の油圧変化を補償する圧力補償機構を形成することになる。
【0043】
図中左右対称に2つの作動油供給路が形成されうるが、まず油圧ポンプ9→配管10→入口ポート11L→室48L→ポート(以下、出口ポートという)15L→配管14L→油圧シリンダの油室13の順に作動油が流れる作動油供給路について説明する。なお、このような経路で作動油が流れる際には出口ポート15Lは本発明にかかる出口としての役割を果たす。
【0044】
パイロットポート7Lにパイロット圧が与えられるとスプール3は図中右方へ移動し、それに伴いランド26Lも図中右方へ移動して開口穴38Lが開通する。図3は開口穴38Lの開口部49L近辺を拡大して模式的に示したもので、図3に示すように入口ポート11Lに流入した作動油は入口ポート11L→スプール室2→開口部49L→開口穴38L→室48L→開口穴39L→スプール室2→出口ポート15Lの順に流れる。
【0045】
作動油が上記経路で流れるとき、開口部49Lを境としてスプール室2の入口ポート11L側の油圧P11Lは室48L内の油圧P48Lよりも大きくなり、油圧P11Lと油圧P48Lとの間に圧力差ΔPが発生する。したがって、ランド40Lの図中右側面52L及び圧力補償スプール35Lの図中右側の軸端面55Lが、入口ポート11L側の油圧を受ける入口側受圧面58Lを形成し、ランド40Lの図中左側面53L及び圧力補償スプール35Lの図中左側の軸端面56L,57Lが出口ポート15L側の油圧を受ける出口側受圧面59Lとして機能する。
【0046】
開口部49Lの開口面積をAx1とすると、開口部49Lを流れる作動油の流量Qcは定数Kを用いてベルヌーイ式により
Qc=K・Ax1・ΔP1/2・・・式(2)
で表される。つまり、開口部49Lの開口面積Ax1が大きいほど流量Qcは大きくなり、圧力差ΔPが大きいほど流量Qcは大きくなる。
【0047】
何らかの原因でスプール室2の入口ポート11L側の油圧P11L及び/又はスプール室2の出口ポート15L側の油圧P15Lが変化し、圧力差ΔPが大きくなると、開口穴37Lの前後の室47L内の油圧P47Lとスプール室2の入口ポート11L側の油圧P11Lとは同圧となっており、また開口穴39Lの前後の油圧P48Lとスプール室2の出口ポート15L側の油圧P15Lとは同圧となっているので、室47L内の油圧P47Lは室48L内の油圧P48Lよりも大きくなる。このため図4に示すように、圧力補償スプール35Lは図中左方に移動し、ランド41Lも図中左方へ移動して開口穴39Lはランド41Lにより部分的に塞がれることになり、開口穴39Lにおいて形成される開口部50Lは狭められる。
【0048】
いま、スプリング36Lは、開口部50Lの開口面積Ax2と開口部49Lの開口面積Ax1とが等しいとき、圧力補償スプール35Lの各受圧面58L,59Lの面積をU35Lとして、そのときのスプリング36Lの付勢力F36Lが
F36L=U35L・(P11L−P48L)=U35L・ΔP・・・式(3)
となるよう設定されているものとする。
【0049】
式(3)に示すように、入口ポート11L側の油圧P11Lが大きくなり、且つ/又は、室48L内の油圧P48が小さくなって、圧力差ΔPが大きくなると式(2)により流量Qcが大きくなろうとする。
ところが、式(3)よりF36L<U35L・ΔPとなるため、圧力補償スプール35Lが図中左方に移動するとともに付勢力36Lが適当に増大していき、この結果、作動油が開口部50Lで絞られることになり、室48L内の油圧P48Lが大きくなる。
【0050】
一方、室48L内の圧力P48が大きくなると、圧力差ΔPが小さくなるため、式(3)よりF36L>U35L・ΔPとなって、圧力補償スプール35Lは図中右方へ押し戻される。こうして圧力補償スプール35Lは、開口部49L前後の圧力差を一定に保つよう移動することになる。
したがって、開口穴39Lは本発明にかかる可変オリフィスとしての役割を果たすことになり、中空部34Lと圧力補償スプール35Lとスプリング36Lと入口側受圧面58Lと出口側受圧面59Lと開口穴37Lとランド41Lと開口穴39Lとは作動油の油圧変化を補償する圧力補償機構を形成することになる。
【0051】
パイロットポート7Lに与えられるパイロット圧がさらに大きくなると、スプール2は図中右方へさらに移動し、ランド26Lが環状溝22Lの形成される部分に侵入して、ランド26Lはボディ1の内面から離れる。その際のランド26L周辺の断面図を図5に示す。
図5に示すように、ボディ1とスプール3の間に新たな開口部51Lができる。開口部51Lは開口穴38Lの総面積よりも大きく開くので、作動油の殆どは開口部51Lからノッチ30Lを通過し、従来例と同様の経路で作動油の流路が構成される。つまり、開口部51Lが開口することで、ノッチ30Lは流量制御用流路としての切欠き状の溝となる。これにより、作動油が大量にボディ1に流れ込んでも圧力補償機構を経由する油量は少なくなり、そのため圧力補償機構による圧力損失、すなわちエネルギーロスは低く抑えられる。
【0052】
一方、パイロットポート7Rにパイロット圧が与えられ、スプール3が図中左方に移動すると油圧ポンプ9→配管10→入口ポート11R→スプール室2→開口穴38R→室48R→ポート(以下、出口ポートという)15R→配管14R→油圧アクチュエータの油室16という作動油供給路が形成され、上述と同様にして中空部34Rと圧力補償スプール35Rとスプリング36Rと入口側受圧面58Rと出口側受圧面59Rと開口穴37Rとランド41Rと開口穴39Rとは作動油の油圧変化を補償する圧力補償機構を形成することになる。
【0053】
また、パイロットポート7Rに与えられるパイロット圧がさらに大きくなると、上述と同様にしてランド26Rがボディ1から離れ、ノッチ30Rがボディ1とスプール3との間の新たな作動油の流路となるため、作動油が大量にボディ1に流れ込んでも圧力補償機構を経由する油量は少なくなり、圧力補償機構による圧力損失、すなわちエネルギーロスは低く抑えられる事となる。
【0054】
上記のようにして構成された作動油供給路構造を建設機械に設置することにより、建設機械の微操作性を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0055】
たとえば、スプリング36Lとスプリング36Rとを互いに強さのを異なるものにして、油圧アクチュエータ12が一方に稼動するときと他方に稼動する時の微操作性に変化を持たせることができる。
また、油圧アクチュエータ12が一方に稼動するときに形成される作動油供給路には圧力補償機構を設置して、油圧アクチュエータ12が他方に稼動するときに形成される作動油供給路には圧力補償機構を設置しない構成としても良い。
【0056】
また、制御弁装置は、ランド29の厚み中心を対称面として、左右対称なものに限らず、左右非対称に形成してもよい。
また、本発明の制御弁装置においてスプールを移動させる力は油圧に限らず、アームにより直接押して移動させてもよい。
また、スプリング36L,36Rに代わる付勢手段としては、例えばゴム等の弾性体のように、スプリング以外の手段を用いても良い。
【0057】
また、本構成はスプール弁に限らず、流体の流路の開口面積によって流体の流量を制御している他の弁装置に適用することが可能である。
そのほか、本発明における制御弁装置を、建設機械のほか、各種製造機械や産業機械に適用することができる。
【0058】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の本発明の制御弁装置によれば、流体が流入する入口と、流体が流出する出口とを有する制御弁本体と、上記制御弁本体内に変位自在に設けられ、上記制御弁本体に対する相対変位量に応じて、上記制御弁本体を流れる流体を流量制御することが可能な流量制御弁体と、上記流量制御弁体内に設けられ、上記流量制御弁体の上記制御弁本体に対する相対変位量が所定変位量よりも小さい場合において、上記制御弁本体に対する上記流量制御弁体の相対変位量に応じて流体の上記入口での圧力と上記出口での圧力との間で生じる圧力変動を補償する圧力補償機構とを具備しているために、制御弁装置内の圧力変化によって作動油の流量が変動することがなくなり、このため制御弁装置内を流れる作動油の流量を安定させ、制御弁装置内を流れる作動油の流量を容易に制御することができる。
【0059】
請求項2記載の本発明の制御弁装置によれば、請求項1記載の構成において、流量制御弁体がスプールであるため、請求項1の効果に加えて、確実に作動油の流量を制御することができる。
請求項3記載の本発明の制御弁装置によれば、請求項2記載の構成において、スプールのランド部に、流量制御弁本体に対するスプールの相対変位量が所定変位量より小さいも場合に開口して、圧力補償機構に流体を導入する孔である流量制御孔を形成し、さらに、ランド部に、流量制御弁本体に対するスプールの相対変位量が所定変位量よりも大きい場合に入口と出口とを連通させる、流量制御用流路が形成されているため、所定量以上作動油が流れるようにパイロット圧が与えられた際に作動油の大部分が上記圧力補償機構を通らず流量制御用流路を通ることができ、したがって請求項2の効果に加え、大量の作動油が制御弁装置内を流れても、作動油が圧力補償機構を通過することにより生じる圧力損失を抑制することができる。
【0060】
請求項4記載の本発明の制御弁装置によれば、請求項3記載の構成において、流量制御用回路がランド部に形成された切欠き状の溝として形成されているので、請求項3記載の効果に加え、簡単な構造で確実に大量の作動油が制御弁装置内を流れた際に作動油が圧力補償機構を通過することにより生じる圧力損失を抑制することができる。
【0061】
請求項5記載の本発明の制御弁装置によれば、請求項2〜4のいずれか1項に記載の構成において、圧力補償機構が、スプールに設けられ、入口と出口との間の圧力差に応じて圧力差が大きいほど大きな開口面積で入口と出口との間を連通しうる可変オリフィスを備えて構成されているために、入口と出口との間の圧力差が大きいと可変オリフィスの開口面積が増大し、入口と出口との間の圧力差が減少し、逆に、入口と出口との間の圧力差が小さいと、可変オリフィスの開口面積が減少して入口側から出口側への流体の流れが減少し、入口と出口との間の圧力差が増大する。これにより、請求項2〜4のいずれかに記載の効果に加え、入口と出口との間の圧力差に変動が生じても制御弁装置内を流れる流体の流量を一定範囲内に保つことができる。
【0062】
請求項6記載の本発明の制御弁装置によれば、請求項5記載の構成において、圧力補償機構が、スプールに形成された中空内部に同軸配置されスプールに対して軸方向に相対移動可能な圧力補償スプールと、圧力補償スプールを軸方向の一方に付勢する付勢手段とを備え、圧力補償スプールに、軸方向の他方に入口側の流体圧を受ける入口側受圧面と、軸方向一方に出口側の流体圧を受ける出口側受圧面とが設けられ、スプールに、入口側の流体圧を入口側受圧面に導入する入口側開口と、出口側の流体圧を出口側受圧面に導入する出口側開口とが形成されるとともに、圧力補償スプールに、圧力補償スプールが軸方向他方へ相対移動するほど出口側開口の開口面積を減少調整しうるランド部が形成され、出口側開口がランド部で開口面積を調整される可変オリフィスとして構成されているため、圧力補償スプールは、スプールに対して入口側受圧面に受ける入口側の流体圧と、出口側受圧面に受ける出口側の流体圧及び付勢手段による付勢力とがバランスした位置をとり、この位置に応じて、圧力補償スプールのランド部が、スプールの出口側開口の開口面積を調整する。したがって、出口側開口は、入口側受圧面に受ける入口側の流体圧と、出口側受圧面に受ける出口側の流体圧との圧力差に応じて、開口面積が変化する可変オリフィスとして構成され、請求項5記載の効果に加え、この圧力差に変動が生じても、制御弁装置内を流れる流体の流量を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての制御弁装置を示す模式的断面図である。
【図2】本発明の一実施形態としての制御弁装置の要部を拡大して示す模式的断面図である。
【図3】本発明の一実施形態としての制御弁装置の要部を拡大して示す模式的断面図である。
【図4】本発明の一実施形態としての制御弁装置の要部を拡大して示す模式的断面図である。
【図5】本発明の一実施形態としての制御弁装置の要部を拡大して示す模式的断面図である。
【図6】従来例としての制御弁装置を示す模式的断面図である。
【図7】従来例としての制御弁装置の一部を示す模式的断面図である。
【図8】従来例にかかるノッチの開口特性を示すグラフである。
【図9】従来例の油圧シリンダの作動スピードとパイロット圧との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ボディ(制御弁本体)
2 スプール室
3 スプール
4L,4R リターンスプリング
5L,5R ばね受け
6L,6R カバー
7L,7R パイロットポート
8L,8R カバー内の油室
9 油圧ポンプ
10,14L,14R,18,20L,20R 配管
11L,11R 入口ポート
12 油圧シリンダ
13,16 油圧シリンダの油室
15L,15R,19,21L,21R ポート
17 タンク
22L,22R,23L,23R,24,25L,25R 環状溝
26L,26R,27L,27R,28L,28R,29 ランド
30L,30R,31L,31R ノッチ
32 開口部
33L,33R プラグ
34L,34R 中空部
35L,35R 圧力補償スプール
36L,36R スプリング(付勢手段)
37L,37R 開口穴(入口側開口)
38L,38R 開口穴(流量制御孔)
39L,39R 開口穴(可変オリフィスとなる出口側開口)
40L,40R,41L,41R,42L,42R ランド(ランド部)
43L,43R,44L,44R,45L,45R,46L,46R 導通穴
47L 中空部34L内においてランド40Lよりも図中右方の室
48L 中空部34L内においてランド40Lよりも図中左方の室
49L,50L,51L 開口部
52L ランド40Lの図中右側面
53L ランド40Lの図中左側面
54L,54R 楔形ノッチ
55L 圧力補償スプール35Lの図中右側端面
56L,57L 圧力補償スプール35Lの図中左側端面
58L 入口側受圧面
59L 出口側受圧面

Claims (6)

  1. 流体が流入する入口と、流体が流出する出口とを有する制御弁本体と、
    該制御弁本体内に変位自在に設けられ、該制御弁本体に対する相対変位量に応じて、該制御弁本体を流れる流体を流量制御することが可能な流量制御弁体と、
    該流量制御弁体内に設けられ、該流量制御弁体の該制御弁本体に対する相対変位量が所定変位量よりも小さい場合において、該制御弁本体に対する該流量制御弁体の相対変位量に応じて流体の該入口での圧力と該出口での圧力との間で生じる圧力変動を補償する圧力補償機構とを具備した
    ことを特徴とする、制御弁装置。
  2. 該流量制御弁体がスプールである
    ことを特徴とする、請求項1記載の制御弁装置。
  3. 該スプールのランド部に、該流量制御弁本体に対する該スプールの相対変位量が該所定変位量よりも小さい場合に開口して、該圧力補償機構に流体を導入する孔である流量制御孔が形成されて、
    該ランド部に、該流量制御弁本体に対する該スプールの相対変位量が該所定変位量よりも大きい場合に該入口と該出口とを連通させる、流量制御用流路が形成されている
    ことを特徴とする、請求項2記載の制御弁装置。
  4. 流量制御用流路は、該ランド部の外周に形成された切欠き状の溝である
    ことを特徴とする、請求項3記載の制御弁装置。
  5. 該圧力補償機構は、該スプールに設けられ、該入口と該出口との間の圧力差に応じて該圧力差が大きいほど小さな開口面積で該入口と該出口との間を連通しうる可変オリフィスを備えている
    ことを特徴とする、請求項2〜4のいずれか1項に記載の制御弁装置。
  6. 該圧力補償機構は、該スプールに形成された中空内部に同軸配置され該スプールに対して軸方向に相対移動可能な圧力補償スプールと、該圧力補償スプールを軸方向の一方に付勢する付勢手段とを備え、
    該圧力補償スプールに、軸方向の他方に該入口側の流体圧を受ける入口側受圧面と、該軸方向一方に該出口側の流体圧を受ける出口側受圧面とが設けられ、
    該スプールに、該入口側の流体圧を該入口側受圧面に導入する入口側開口と、該出口側の流体圧を該出口側受圧面に導入する出口側開口とが形成されるとともに、
    該圧力補償スプールに、該圧力補償スプールが該軸方向他方へ相対移動するほど該出口側開口の開口面積を減少調整しうるランド部が形成され、
    該出口側開口が該ランド部で開口面積を調整される該可変オリフィスとして構成されている
    ことを特徴とする、請求項5記載の制御弁装置。
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