JP2004083543A - アスコルビン酸誘導体配合口腔用組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】低濃度のアスコルビン酸誘導体配合量であっても、歯周疾患の予防・治療効果が高く、味も良好で、又、高pHでなくても歯周疾患の予防・治療効果に優れる。
【解決手段】カチオン性ポリマーを含有することを特徴とするアスコルビン酸誘導体配合口腔用組成物。
【選択図】 なし
【解決手段】カチオン性ポリマーを含有することを特徴とするアスコルビン酸誘導体配合口腔用組成物。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アスコルビン酸誘導体の有する歯周疾患予防・治療効果を飛躍的に向上させたアスコルビン酸誘導体配合口腔用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
アスコルビン酸リン酸エステルやアスコルビン酸硫酸エステル及びそれらの塩の様なアスコルビン酸誘導体は、近年、生体内に産生された過剰の活性酸素を消去し、生体組織を酸素傷害から守る抗酸化ビタミンとしても注目されている。アスコルビン酸誘導体は、多様な生理活性を有し、口腔分野では、歯肉炎、歯周炎の予防・治療に効果があることが知られており、練歯磨やトローチなどの口腔用組成物に配合することが試みられている(特開昭62−96408号公報、同62−273910号公報、特開平3−294227号公報等)。
【0003】
しかし、アスコルビン酸誘導体を配合した口腔用組成物においては、これらアスコルビン酸誘導体の効果を発現させるに十分な量を配合すると、組成物に着色、変色、苦味等を生じるという問題がある。従って、出来るだけ、着色等が生じない低濃度のアスコルビン酸誘導体量の範囲でもって、その生理活性が十分発揮される技術の出現が望まれているのが現状である。
【0004】
この様な状況下にあって、これまで、アスコルビン酸誘導体が低濃度でも歯周疾患の予防・治療効果に優れる技術の提案がなされてきている。例えば、特定の脂肪酸類を配合することや、口腔用組成物全体のpHを9.5〜11.0に調整することが提案されている(特開平9−175967号公報、特開2001−206831号公報)。しかし、脂肪酸類の配合は、味に大きく影響を与え、製剤の嗜好性を低下させるという欠点がある。又、製剤を高pHに調整することは口腔粘膜への刺激性という問題点を生じさせた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、低濃度のアスコルビン酸誘導体量であっても、歯周疾患の予防・治療効果が高く、味も良好で、又、高pHでなくても効果に優れる新たなアスコルビン酸誘導体配合口腔用組成物を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題について鋭意研究を行なった結果、アスコルビン酸誘導体を低濃度配合した口腔用組成物に、カチオン性ポリマーを添加すると、アスコルビン酸誘導体の口腔粘膜吸収量が増大し、歯周疾患の予防・治療効果が著しく高まること、又、この組成物は味も良好でり、且つ、高pHでなくても歯周疾患の予防・治療効果が高いものであることを見出し、本発明をなすに至った。
【0007】
即ち、本発明によれば、カチオン性ポリマーを含有することを特徴とするアスコルビン酸誘導体配合口腔用組成物が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳しく説明する。
【0009】
本発明において配合されるアスコルビン酸誘導体としては、アスコルビン酸の2,3,5,6位の水酸基の1つまたは2つ以上がリン酸、ポリリン酸、硫酸、脂肪酸、その他製薬学上許容される化合物のエステルとなったものが使用できる。例えば、アスコルビン酸−2−リン酸エステル、アスコルビン酸−3−リン酸エステル、アスコルビン酸−6−リン酸エステル、アスコルビン酸−2−ポリリン酸エステル、アスコルビン酸−2−硫酸エステル、アスコルビン酸−2−パルミチン酸エステル、アスコルビン酸−6−パルミチン酸エステル、アスコルビン酸−2−ステアリン酸エステル、アスコルビン酸−6−ステアリン酸エステル、アスコルビン酸−2,6−ジブチルエステル、アスコルビン酸−2,6−ジパルミチン酸エステル等が挙げられる。また、それらの塩類としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等が挙げられる。これらのアスコルビン酸誘導体は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができるが、アスコルビン酸の2位又は3位の水酸基が置換された誘導体が好ましく用いられる。また、その配合量は、前述した着色等の問題から低用量、即ち口腔用組成物全体の0.0001〜1.5%(質量百分率、以下同様)、特には0.001〜1.0%が好ましい。
【0010】
一方、カチオン性ポリマーとしては、従来知られた種々のものを用いることができる。例えば、カチオン化セルロース、ジメチルジアリルアンモニウムのホモポリマー、塩化ジメチルジアリルアンモニウムとエチレン性不飽和炭化水素基を有する重合可能なモノマーとのコポリマー、カチオン化ポリビニルピロリドン、カチオン化ポリアミド、カチオン化ポリメタクリレート、カチオン化ポリアクリルアミド、カチオン化メタクリレートとアクリルアミドとのコポリマー、カチオン化メタクリレートとメタクリレートのコポリマー、ポリエチレンイミド、カチオン化デンプン、カチオン化アミロース、カチオン化グアガム、カチオン化ローストビーガム、カチオン化寒天などが挙げられる。これらのカチオン性ポリマーは1種を単独で用いても又は2種以上の混合物として用いてもよい。
【0011】
カチオン化セルロースとしては、カチオン化度が0.01〜1で、粘度が100〜3000センチポイズのカチオン化セルロースが良好である。具体的にはヒドロキシエチルセルロースにジメチルジアリルアンモニウム塩をグラフト重合したヒドロキシエチルセルロース・ジメチルジアリルアンモニウム塩である日本エヌエスシー社製のセルコートL−200のほか、セルコートH−100、又、ヒドロキシエチルセルロースに2,3−エポキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドを結合した塩化O−〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕ヒドロキシエチルセルロースであるライオン社製のレオガードMGP、レオガードHLP、レオガードGPS、レオガードKGP、レオガードG、レオガードGP、レオガードMLP、ユニオン・カーバイト・コーポレーション製のポリマーJR−125、ポリマーJR−400、ポリマーJR−30M等が使用し得る。
【0012】
ジメチルジアリルアンモニウムのホモポリマーとしては、カルゴン社製のマーコート100が使用し得る。
【0013】
塩化ジメチルジアリルアンモニウムとエチレン性不飽和炭化水素基を有する重合可能なモノマーとのコポリマーとしては、エチレン性不飽和炭化水素基を有する重合可能なモノマーが例えばアクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド等であるものが好適に使用し得る。例えば、塩化ジメチルジアリルアンモニウムとアクリル酸とのコポリマーであるマーコート280(カルゴン社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウムとアクリルアミドとのコポリマーであるマーコート550(カルゴン社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウムとアクリル酸とアクリルアミドの3成分のコポリマーであるマーコート3330(カルゴン社製)等が挙げられる。
【0014】
カチオン化ポリビニルピロリドンとしては、G.A.Fコーポレーション製のGAFQUAT 743、GAFQUAT 745が、カチオン化ポリアミドとしては協立有機社製のハイモロックQ−101が、カチオン化ポリメタクリレートとしては住友化学工業社製のスミフロックFC−A、スミフロックFC−Bが、カチオン化ポリアクリルアミドとしては三洋化学工業社製のサンフロックC−450、サンフロックC−454、協立有機社製のハイモロックM−966、住友化学工業社製のスミフロックFC−Lが、カチオン化メタクリレートとアクリルアミドのコポリマーとしては協立有機社製のハイモロックMP−373、住友化学工業社製のスミフロックFC−373、スミフロックFC−200、スミフロックFC−Cが、カチオン化メタクリレートとメタクリレートのコポリマーとしては住友化学工業社製のスミフロックFC−Eが、ポリエチレンイミドとしては日本触媒化学工業社製のエポミンP−1000などが使用し得る。
【0015】
カチオン性ポリマーの配合量は口腔用組成物全体の0.001〜2%、特に好ましくは0.01〜0.5%である。0.001%未満では効果が得られず、2%を超えると異味、異臭が発生し、使用性が問題となる。
【0016】
本発明の口腔用組成物は、練歯磨、液状歯磨、潤製歯磨等の歯磨組成物、洗口剤、洗口液、マウスウォッシュ、マウスリンス、液体歯磨、水歯磨、デンタルリンス、デンタルウォッシュ等の原液タイプおよび希釈タイプの水溶性口腔用組成物、歯グキマッサージクリーム、ガム、口腔用パスタ等であり、当該口腔用組成物分野で使用される各種の任意成分を配合することができる。例えば、歯磨類では、研磨剤、粘結剤、粘稠剤、発泡剤、甘味剤、香料などを常用量で配合し得る。参考までに歯磨類を調製する場合の成分等について説明する。
【0017】
研磨剤としては、シリカ、研磨性シリカ、増粘性シリカ、火成性シリカ、ジルコノシリケート、アルミノシリケート、チタン結合性シリカ、シリカキセロゲル、シリカエ−ロゲル、シリカゲル、沈降性シリカ、ゲル化性シリカ、無水ケイ酸、非晶質シリカ、非晶質無水ケイ酸等で記載されるようなシリカ系研磨剤、水酸化アルミニウムや改質水酸化アルミニウムのようなアルミニウム系研磨剤、リン酸水素カルシウム二水塩、リン酸水素カルシウム無水塩、炭酸カルシウム、ハイドロキシアパタイト、トリリン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウムのようなカルシウム系研磨剤、水酸化アルミニウム、改質水酸化アルミニウム等を1種または2種以上を組み合わせて配合される。配合量は清掃力や歯牙磨耗性を考慮して研磨剤の種類によって適宜配合されるが、通常組成物全体の3〜80%、好ましくは5〜60%、より好ましくは8〜50%配合される。
【0018】
粘結剤としては、カラギーナン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコール等のアルギン酸誘導体、キサンタンガム、ジェランガム、トラガントガム、カラヤガム等のガム類、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー等の合成粘結剤、シリカゲル、ビーガム、ラポナイト等の無機粘結剤などの1種又は2種以上を配合し得る。
【0019】
粘稠剤としては、グリセリン、ソルビット、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、キシリトール、マルチトール、ラクチトール等の多価アルコールの1種又は2種以上を配合し得る。
【0020】
発泡剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム等のアニオン性界面活性剤、ラウリン酸デカグリセリル、ミリスチン酸ジエタノールアミド等、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックポリマー等の非イオン性界面活性剤、ベタイン系等の両性界面活性剤を配合し得る。
【0021】
香料成分としては、メントール、アネトール、カルボン、オイゲノール、n−デシルアルコール、シトロネロール、α−テルピネオール、シネオール、リナロール、エチルリナロール、ワニリン、チモール、ペパーミント油、スペアミント油、ウインターグリーン油、丁字油、ユーカリ油等の香料を単独で又は組み合わせて配合し得る。
【0022】
更に、サッカリンナトリウム、ステビア抽出物、パラチノース、ペリラルチン、ソーマチン、アスパルテーム等の甘味剤を配合し得る。
【0023】
また、本発明には、トリクロサン、ヒノキチオール、ビオゾール等のフェノール性化合物、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、リゾチーム、アミラーゼ、プロテアーゼ、溶菌酵素、SOD等の酵素、モノフルオロリン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸カリウムなどのアルカリ金属モノフルオロフォスフェート、フッ化ナトリウム、フッ化第一錫などのフッ化物、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、アラントイン、ジヒドロコレスタノール、グリチルリチン酸類、グリチルレチン酸、グリセロフォスフェート、クロロフィル、塩化ナトリウム、キシリトール、塩化亜鉛、水溶性無機リン酸化合物、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンE等のビタミン類及びそれらの誘導体等、公知の有効成分を1種又は2種以上配合することができる。
【0024】
着色剤としては、青色1号、黄色4号、緑色3号、ニ酸化チタン、酸化アルミナ等が挙げられる。
【0025】
尚、歯磨類は、減圧混合できる製造装置にて組成物を製造し、アルミニウム箔をラミネートしたチューブ、プラスチックの多層チューブ、ポンプ式ディスペンサー、ボトル容器等に充填され、使用することができる。
【0026】
【発明の効果】
本発明のアスコルビン酸誘導体配合口腔用組成物は、カチオン性ポリマーを配合したことにより、低濃度のアスコルビン酸誘導体配合量であっても、歯周疾患の予防・治療効果が高く、味も良好で、又、高pHでなくても歯周疾患の予防・治療効果に優れるものである。
【0027】
【実施例】
以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
【0028】
[実施例1〜3と比較例1]
シリアンハムスター(8週齢、雄性)の頬粘膜を摘出し、生理食塩水で十分洗浄した後、既知量の生理食塩水を満たした直径1.5cmのフランツ型拡散セルに装着した。下記に記載した練歯磨を生理食塩水で5倍に希釈後、装着した粘膜に3mL適用した。試料及び下層の生理食塩水は、35℃の水浴中、一定速度で撹拌し、30分後の下層に透過したアスコルビン酸類の総量を下記の条件でHPLCにより定量し、粘膜吸収量を求めた。なお、試験歯磨剤による粘膜傷害性は実験終了時、粘膜を洗浄した後、引き続き30分間同様に0.5%トリパンブルー溶液の透過率を測定することにより求めた。結果は同濃度のアスコルビン酸−2−リン酸エステル塩をプロピレングリコールに溶解して同様に測定したものを標準(100)とした相対値で示した。結果を表1に示した。尚、実施例1〜3の練歯磨の味は何れも良好であった。
装置:島津LC−10A高速液体クロマトグラフカラム:STR−ODSII
溶離液:20mM,KH2PO4・5mM,テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩:アセトニトリル(90:10)、pH3.0カラム温度:40℃検出器:UV254nm
【0029】
【表1】
【0030】
同歯磨はニーダー方式で製造し、プラスチックの多層チューブに充填した。
【0031】
同歯磨はフリーマー方式で製造し、ポリプロピレン製のボトル容器に充填した。
【0032】
同歯磨は低速回転型攪拌機と撹拌槽本体の底部に設けられた凹部内に配設された高速回転型高剪断分散機とを備え、撹拌槽の上部と上記凹部とを連結する循環配管を有する真空撹拌装置を用いて製造し、ポンプ式ディスペンサー容器に充填した。
【0033】
同歯磨はニーダー方式で製造し、ガラス蒸着プラスチックチューブに充填した。
【0034】
同洗口剤は攪拌混合ろ過後、PETボトルに充填した。
【0035】
同口腔用パスタは真空乳化装置で攪拌混合後、アルミニウムチューブに充填した。
【発明の属する技術分野】
本発明は、アスコルビン酸誘導体の有する歯周疾患予防・治療効果を飛躍的に向上させたアスコルビン酸誘導体配合口腔用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
アスコルビン酸リン酸エステルやアスコルビン酸硫酸エステル及びそれらの塩の様なアスコルビン酸誘導体は、近年、生体内に産生された過剰の活性酸素を消去し、生体組織を酸素傷害から守る抗酸化ビタミンとしても注目されている。アスコルビン酸誘導体は、多様な生理活性を有し、口腔分野では、歯肉炎、歯周炎の予防・治療に効果があることが知られており、練歯磨やトローチなどの口腔用組成物に配合することが試みられている(特開昭62−96408号公報、同62−273910号公報、特開平3−294227号公報等)。
【0003】
しかし、アスコルビン酸誘導体を配合した口腔用組成物においては、これらアスコルビン酸誘導体の効果を発現させるに十分な量を配合すると、組成物に着色、変色、苦味等を生じるという問題がある。従って、出来るだけ、着色等が生じない低濃度のアスコルビン酸誘導体量の範囲でもって、その生理活性が十分発揮される技術の出現が望まれているのが現状である。
【0004】
この様な状況下にあって、これまで、アスコルビン酸誘導体が低濃度でも歯周疾患の予防・治療効果に優れる技術の提案がなされてきている。例えば、特定の脂肪酸類を配合することや、口腔用組成物全体のpHを9.5〜11.0に調整することが提案されている(特開平9−175967号公報、特開2001−206831号公報)。しかし、脂肪酸類の配合は、味に大きく影響を与え、製剤の嗜好性を低下させるという欠点がある。又、製剤を高pHに調整することは口腔粘膜への刺激性という問題点を生じさせた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、低濃度のアスコルビン酸誘導体量であっても、歯周疾患の予防・治療効果が高く、味も良好で、又、高pHでなくても効果に優れる新たなアスコルビン酸誘導体配合口腔用組成物を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題について鋭意研究を行なった結果、アスコルビン酸誘導体を低濃度配合した口腔用組成物に、カチオン性ポリマーを添加すると、アスコルビン酸誘導体の口腔粘膜吸収量が増大し、歯周疾患の予防・治療効果が著しく高まること、又、この組成物は味も良好でり、且つ、高pHでなくても歯周疾患の予防・治療効果が高いものであることを見出し、本発明をなすに至った。
【0007】
即ち、本発明によれば、カチオン性ポリマーを含有することを特徴とするアスコルビン酸誘導体配合口腔用組成物が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳しく説明する。
【0009】
本発明において配合されるアスコルビン酸誘導体としては、アスコルビン酸の2,3,5,6位の水酸基の1つまたは2つ以上がリン酸、ポリリン酸、硫酸、脂肪酸、その他製薬学上許容される化合物のエステルとなったものが使用できる。例えば、アスコルビン酸−2−リン酸エステル、アスコルビン酸−3−リン酸エステル、アスコルビン酸−6−リン酸エステル、アスコルビン酸−2−ポリリン酸エステル、アスコルビン酸−2−硫酸エステル、アスコルビン酸−2−パルミチン酸エステル、アスコルビン酸−6−パルミチン酸エステル、アスコルビン酸−2−ステアリン酸エステル、アスコルビン酸−6−ステアリン酸エステル、アスコルビン酸−2,6−ジブチルエステル、アスコルビン酸−2,6−ジパルミチン酸エステル等が挙げられる。また、それらの塩類としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等が挙げられる。これらのアスコルビン酸誘導体は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができるが、アスコルビン酸の2位又は3位の水酸基が置換された誘導体が好ましく用いられる。また、その配合量は、前述した着色等の問題から低用量、即ち口腔用組成物全体の0.0001〜1.5%(質量百分率、以下同様)、特には0.001〜1.0%が好ましい。
【0010】
一方、カチオン性ポリマーとしては、従来知られた種々のものを用いることができる。例えば、カチオン化セルロース、ジメチルジアリルアンモニウムのホモポリマー、塩化ジメチルジアリルアンモニウムとエチレン性不飽和炭化水素基を有する重合可能なモノマーとのコポリマー、カチオン化ポリビニルピロリドン、カチオン化ポリアミド、カチオン化ポリメタクリレート、カチオン化ポリアクリルアミド、カチオン化メタクリレートとアクリルアミドとのコポリマー、カチオン化メタクリレートとメタクリレートのコポリマー、ポリエチレンイミド、カチオン化デンプン、カチオン化アミロース、カチオン化グアガム、カチオン化ローストビーガム、カチオン化寒天などが挙げられる。これらのカチオン性ポリマーは1種を単独で用いても又は2種以上の混合物として用いてもよい。
【0011】
カチオン化セルロースとしては、カチオン化度が0.01〜1で、粘度が100〜3000センチポイズのカチオン化セルロースが良好である。具体的にはヒドロキシエチルセルロースにジメチルジアリルアンモニウム塩をグラフト重合したヒドロキシエチルセルロース・ジメチルジアリルアンモニウム塩である日本エヌエスシー社製のセルコートL−200のほか、セルコートH−100、又、ヒドロキシエチルセルロースに2,3−エポキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドを結合した塩化O−〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕ヒドロキシエチルセルロースであるライオン社製のレオガードMGP、レオガードHLP、レオガードGPS、レオガードKGP、レオガードG、レオガードGP、レオガードMLP、ユニオン・カーバイト・コーポレーション製のポリマーJR−125、ポリマーJR−400、ポリマーJR−30M等が使用し得る。
【0012】
ジメチルジアリルアンモニウムのホモポリマーとしては、カルゴン社製のマーコート100が使用し得る。
【0013】
塩化ジメチルジアリルアンモニウムとエチレン性不飽和炭化水素基を有する重合可能なモノマーとのコポリマーとしては、エチレン性不飽和炭化水素基を有する重合可能なモノマーが例えばアクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド等であるものが好適に使用し得る。例えば、塩化ジメチルジアリルアンモニウムとアクリル酸とのコポリマーであるマーコート280(カルゴン社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウムとアクリルアミドとのコポリマーであるマーコート550(カルゴン社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウムとアクリル酸とアクリルアミドの3成分のコポリマーであるマーコート3330(カルゴン社製)等が挙げられる。
【0014】
カチオン化ポリビニルピロリドンとしては、G.A.Fコーポレーション製のGAFQUAT 743、GAFQUAT 745が、カチオン化ポリアミドとしては協立有機社製のハイモロックQ−101が、カチオン化ポリメタクリレートとしては住友化学工業社製のスミフロックFC−A、スミフロックFC−Bが、カチオン化ポリアクリルアミドとしては三洋化学工業社製のサンフロックC−450、サンフロックC−454、協立有機社製のハイモロックM−966、住友化学工業社製のスミフロックFC−Lが、カチオン化メタクリレートとアクリルアミドのコポリマーとしては協立有機社製のハイモロックMP−373、住友化学工業社製のスミフロックFC−373、スミフロックFC−200、スミフロックFC−Cが、カチオン化メタクリレートとメタクリレートのコポリマーとしては住友化学工業社製のスミフロックFC−Eが、ポリエチレンイミドとしては日本触媒化学工業社製のエポミンP−1000などが使用し得る。
【0015】
カチオン性ポリマーの配合量は口腔用組成物全体の0.001〜2%、特に好ましくは0.01〜0.5%である。0.001%未満では効果が得られず、2%を超えると異味、異臭が発生し、使用性が問題となる。
【0016】
本発明の口腔用組成物は、練歯磨、液状歯磨、潤製歯磨等の歯磨組成物、洗口剤、洗口液、マウスウォッシュ、マウスリンス、液体歯磨、水歯磨、デンタルリンス、デンタルウォッシュ等の原液タイプおよび希釈タイプの水溶性口腔用組成物、歯グキマッサージクリーム、ガム、口腔用パスタ等であり、当該口腔用組成物分野で使用される各種の任意成分を配合することができる。例えば、歯磨類では、研磨剤、粘結剤、粘稠剤、発泡剤、甘味剤、香料などを常用量で配合し得る。参考までに歯磨類を調製する場合の成分等について説明する。
【0017】
研磨剤としては、シリカ、研磨性シリカ、増粘性シリカ、火成性シリカ、ジルコノシリケート、アルミノシリケート、チタン結合性シリカ、シリカキセロゲル、シリカエ−ロゲル、シリカゲル、沈降性シリカ、ゲル化性シリカ、無水ケイ酸、非晶質シリカ、非晶質無水ケイ酸等で記載されるようなシリカ系研磨剤、水酸化アルミニウムや改質水酸化アルミニウムのようなアルミニウム系研磨剤、リン酸水素カルシウム二水塩、リン酸水素カルシウム無水塩、炭酸カルシウム、ハイドロキシアパタイト、トリリン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウムのようなカルシウム系研磨剤、水酸化アルミニウム、改質水酸化アルミニウム等を1種または2種以上を組み合わせて配合される。配合量は清掃力や歯牙磨耗性を考慮して研磨剤の種類によって適宜配合されるが、通常組成物全体の3〜80%、好ましくは5〜60%、より好ましくは8〜50%配合される。
【0018】
粘結剤としては、カラギーナン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコール等のアルギン酸誘導体、キサンタンガム、ジェランガム、トラガントガム、カラヤガム等のガム類、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー等の合成粘結剤、シリカゲル、ビーガム、ラポナイト等の無機粘結剤などの1種又は2種以上を配合し得る。
【0019】
粘稠剤としては、グリセリン、ソルビット、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、キシリトール、マルチトール、ラクチトール等の多価アルコールの1種又は2種以上を配合し得る。
【0020】
発泡剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム等のアニオン性界面活性剤、ラウリン酸デカグリセリル、ミリスチン酸ジエタノールアミド等、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックポリマー等の非イオン性界面活性剤、ベタイン系等の両性界面活性剤を配合し得る。
【0021】
香料成分としては、メントール、アネトール、カルボン、オイゲノール、n−デシルアルコール、シトロネロール、α−テルピネオール、シネオール、リナロール、エチルリナロール、ワニリン、チモール、ペパーミント油、スペアミント油、ウインターグリーン油、丁字油、ユーカリ油等の香料を単独で又は組み合わせて配合し得る。
【0022】
更に、サッカリンナトリウム、ステビア抽出物、パラチノース、ペリラルチン、ソーマチン、アスパルテーム等の甘味剤を配合し得る。
【0023】
また、本発明には、トリクロサン、ヒノキチオール、ビオゾール等のフェノール性化合物、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、リゾチーム、アミラーゼ、プロテアーゼ、溶菌酵素、SOD等の酵素、モノフルオロリン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸カリウムなどのアルカリ金属モノフルオロフォスフェート、フッ化ナトリウム、フッ化第一錫などのフッ化物、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、アラントイン、ジヒドロコレスタノール、グリチルリチン酸類、グリチルレチン酸、グリセロフォスフェート、クロロフィル、塩化ナトリウム、キシリトール、塩化亜鉛、水溶性無機リン酸化合物、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンE等のビタミン類及びそれらの誘導体等、公知の有効成分を1種又は2種以上配合することができる。
【0024】
着色剤としては、青色1号、黄色4号、緑色3号、ニ酸化チタン、酸化アルミナ等が挙げられる。
【0025】
尚、歯磨類は、減圧混合できる製造装置にて組成物を製造し、アルミニウム箔をラミネートしたチューブ、プラスチックの多層チューブ、ポンプ式ディスペンサー、ボトル容器等に充填され、使用することができる。
【0026】
【発明の効果】
本発明のアスコルビン酸誘導体配合口腔用組成物は、カチオン性ポリマーを配合したことにより、低濃度のアスコルビン酸誘導体配合量であっても、歯周疾患の予防・治療効果が高く、味も良好で、又、高pHでなくても歯周疾患の予防・治療効果に優れるものである。
【0027】
【実施例】
以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
【0028】
[実施例1〜3と比較例1]
シリアンハムスター(8週齢、雄性)の頬粘膜を摘出し、生理食塩水で十分洗浄した後、既知量の生理食塩水を満たした直径1.5cmのフランツ型拡散セルに装着した。下記に記載した練歯磨を生理食塩水で5倍に希釈後、装着した粘膜に3mL適用した。試料及び下層の生理食塩水は、35℃の水浴中、一定速度で撹拌し、30分後の下層に透過したアスコルビン酸類の総量を下記の条件でHPLCにより定量し、粘膜吸収量を求めた。なお、試験歯磨剤による粘膜傷害性は実験終了時、粘膜を洗浄した後、引き続き30分間同様に0.5%トリパンブルー溶液の透過率を測定することにより求めた。結果は同濃度のアスコルビン酸−2−リン酸エステル塩をプロピレングリコールに溶解して同様に測定したものを標準(100)とした相対値で示した。結果を表1に示した。尚、実施例1〜3の練歯磨の味は何れも良好であった。
装置:島津LC−10A高速液体クロマトグラフカラム:STR−ODSII
溶離液:20mM,KH2PO4・5mM,テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩:アセトニトリル(90:10)、pH3.0カラム温度:40℃検出器:UV254nm
【0029】
【表1】
【0030】
同歯磨はニーダー方式で製造し、プラスチックの多層チューブに充填した。
【0031】
同歯磨はフリーマー方式で製造し、ポリプロピレン製のボトル容器に充填した。
【0032】
同歯磨は低速回転型攪拌機と撹拌槽本体の底部に設けられた凹部内に配設された高速回転型高剪断分散機とを備え、撹拌槽の上部と上記凹部とを連結する循環配管を有する真空撹拌装置を用いて製造し、ポンプ式ディスペンサー容器に充填した。
【0033】
同歯磨はニーダー方式で製造し、ガラス蒸着プラスチックチューブに充填した。
【0034】
同洗口剤は攪拌混合ろ過後、PETボトルに充填した。
【0035】
同口腔用パスタは真空乳化装置で攪拌混合後、アルミニウムチューブに充填した。
Claims (1)
- カチオン性ポリマーを含有することを特徴とするアスコルビン酸誘導体配合口腔用組成物。
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