JP2004083105A - 倒れ防止機能付き袋状容器 - Google Patents

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Takayuki Aikawa
相川 孝之
Koichi Ishizaka
石坂 公一
Keizo Kanzaki
神崎 敬三
Kazumi Ozawa
小沢 和美
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Abstract

【課題】ボトムシール部の開閉性を損なうことなく、容器底部及び胴部の曲げ剛性を向上させ、容器の転倒を確実に防止する。
【解決手段】軟包材からなる胴部2と底部3が接着されてなるボトムシール部10を備えた自立型の袋状容器1であって、ボトムシール部10の容器内側との境界縁部に、胴部2と底部3の軟包材が連続する波形の凹凸状に接着されてなる倒れ防止用接着部11を設けた構成としてあり、ボトムシール部10を開底すると、底部3にリブが形成される構成としてある。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂フィルム等の軟包材からなる胴部と底部が接着されることにより開底自在なボトムシール部が形成される自立型の袋状容器(所謂スタンディングパウチ)に関し、特に、ボトムシール部の容器内側の縁部に沿って凹状又は凸状をなす接着部を形成することにより、ボトムシール部を開底すると容器底部にリブを形成することができ、ボトムシール部の開閉性を損なうことなく、容器底部及び胴部を構成する軟包材の曲げ剛性を向上させて、容器の転倒を確実に防止できる倒れ防止機能付き袋状容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、樹脂フィルムや紙等の軟包材が接着されることにより密封容器状に形成され、容器隅部等を引き裂いて開封できるパウチと呼ばれる袋状容器がある。このような軟包材製袋状容器は、軽量かつ柔軟性,耐久性に優れ、加工が容易で安価に製造できることから、食品や飲料,洗剤,化粧品等の主に液体製品の容器として広く使用されている。
ここで、この種の袋状容器として、容器の胴部にあたる軟包材と底部にあたる軟包材とが接着されることによりボトムシール部が形成され、このボトムシール部が開底されることにより、容器が自立できるように構成された自立型の袋状容器、所謂スタンディングパウチが知られている。
【0003】
図9は、ボトムシール部を備える従来の自立型の袋状容器を示す斜視図である。
同図に示す従来の自立型の袋状容器101は、スタンディングパウチ,自立性パウチ等とも呼ばれる容器であり、樹脂フィルム等の軟包材からなる胴部102と底部103を備えている。
具体的には、袋状容器101は、二枚の軟包材が重ね合わされ、又は一枚の軟包材が折り合わされ、容器周縁部となる接着部104(サイドシール部)が熱溶着等により接着されることで中空状の胴部102が形成され、さらに、この胴部102の下縁側に軟包材が接着されて底部103が形成され、全体として密封状の容器が構成されるようになっている。
【0004】
胴部102と底部103とは、底部103が胴部102の下端側開口を塞ぐように容器内側に接着されており、この胴部102と底部103の接着部分によりボトムシール部110が形成されている。
ボトムシール部110は、底部103の開閉が容易に行え、かつ、充分に開底できるように、容器縁部から胴部中央に下向きに膨出するよう胴部102と底部103とが接着されている。
このようなボトムシール部110を備えることで、袋状容器101は、底部103が開閉可能な立体構造容器となる。すなわち、袋状容器101は、底部103を開底することで、胴部102と底部103が貼り合わされたボトムシール部110の下端が展開され、設置面に当接して自立できるようになる。
【0005】
なお、以上のような自立型の袋状容器に関しては、これまで種々の提案がなされており、例えば、特開平7−156964号公報の「流動性物質包装体、該包装体の製造方法、該包装体用包装袋並びに該包装袋の製造方法」や、特開平7−237281号公報の「スタンディングパウチ」,特開平8−119293号公報の「自立性パウチ」,特開平8−258846号公報の「スタンディングパウチ」,特開平9−254997号公報の「スタンディングパウチ」,特開平10−95439号公報の「スタンディングパウチ」等、多数のものが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、これまでの自立型の袋状容器は、いずれも、衝撃や経年変化等により、設置面と当接するボトムシール部に曲げ,潰れが生じ易く、特に内容量の大きい袋状容器の場合、ボトムシール部の潰れ等によって容器自体が転倒してしまうという問題が発生していた。
図10は、従来の袋状容器のボトムシール部の詳細を示す図であり、(a)は要部斜視図、(b)は底面図である。図11(a)〜(c)は、従来の袋状容器においてボトムシール部に潰れが生じ、転倒し易い状態となる変遷を示した説明図である。
これらの図に示すように、従来の自立型の袋状容器101では、軟包材からなるボトムシール部110の剛性が乏しいことから、経年変化や容器の内容物による荷重,外部からの振動や衝撃等により、ボトムシール部110の下端部に潰れや曲げ,歪み等が生じる問題があった。
【0007】
このような潰れ等が生じると、図10(b)に示すように、ボトムシール部110の開底幅(同図に示す開底幅W)は、潰れ等が生じていない正常な状態と比較して小さくなってしまう。このため、開底幅が小さくなった袋状容器は、設置面に対して徐々に傾斜するようになり、最悪の場合、容器がそのまま倒れてしまうことになった(図11(a)〜(c)参照)。例えば、図11(b)に示すように、ボトムシール部110の中央部が内側にへこむように開底幅が小さくなった場合には、袋状容器は前または後方向に倒れてしまう。また、図11(c)に示すように、ボトムシール部110の端部が潰れたような場合には、袋状容器は横方向に倒れてしまう。
しかも、このようなボトムシール部110の潰れ等は、一度生じると、樹脂フィルム等の軟包材に潰れや曲げのクセがついてしまい、元通りに戻すことが困難で、一旦倒れやすくなった容器は、それ以後は、安定的に自立させることができなくなるという問題もあった。
そして、このような自立型袋状容器の倒れ易さは、内容量が小さく、容器がすぐに使い捨てられる飲料用容器のような場合には影響は少なかったが、内容量が大きく、また、容器がそのまま一定期間継続して使用される(本品使用)洗剤等の詰替用容器の場合に、特に深刻な問題となっていた。
【0008】
ここで、このような袋状容器の転倒防止策として、軟包材からなる容器底部に、例えばプラスチック等で形成された棒状部材を架設して、ボトムシール部に潰れや曲げ等が生じないように底部を補強することが考えられる。
しかし、容器底部に剛性の高い棒状部材を配設したのでは、容器は開底したままで固定されてしまい、ボトムシール部を備えることで容器を開閉自在にするという自立型袋状容器の最大の利点が損なわれることになり、現実の採用は困難であり、有効な解決手段とはなり得るものではなかった。
【0009】
本発明は、以上のような従来の技術が有する問題を解決するために提案されたものであり、ボトムシール部の容器内側の縁部に沿って凹状又は凸状をなす接着部を形成することにより、ボトムシール部を開底すると容器底部にリブを形成することができ、ボトムシール部の開閉性を損なうことなく、容器底部及び胴部を構成する軟包材の曲げ剛性を向上させて、容器の転倒を確実に防止できる倒れ防止機能付き袋状容器の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1記載の倒れ防止機能付き袋状容器は、軟包材からなる胴部と底部が接着されてなるボトムシール部を備えた自立型の袋状容器であって、前記ボトムシール部の、容器内側との境界縁部に、前記胴部と底部の軟包材が凹形状及び/又は凸形状に接着されてなる倒れ防止用接着部を設けたこと構成としてある。
【0011】
このような構成からなる本発明の倒れ防止機能付き袋状容器によれば、ボトムシール部の容器内側の縁部に沿って凹状又は凸状をなす接着部を形成することで、ボトムシール部を開底すると、底部の軟包材が凹部又は凸部の頂点部を中心に撓んで、容器底部を横切るリブ状の凹凸を形成することができる。
このように容器底部を横切るリブが形成されると、底部に棒状部材を配設したのと同様の状態となり、ボトムシール部の下端部はリブに沿った方向に対する曲げ剛性が大きくなる。
また、容器底部にリブが形成されることで、ボトムシール部の下端縁は滑らかに湾曲することになり、容器高さ方向の荷重に対する曲げ剛性も大きくなる。
【0012】
これにより、容器の経年変化や外部からの振動,衝撃等があっても、ボトムシール部には曲げや潰れ等が生じなくなり、自立型の袋状容器に傾斜や転倒が発生することを防止できるようになる。
しかも、容器底部のリブは、軟包材自体が凹凸状に撓むことにより形成されるので、ボトムシール部の開閉性は何等損なわれることがなく、ボトムシール部を備えることで容器が開閉自在に構成されるという自立型袋状容器の特徴をそのままに、ボトムシール部の潰れ等による転倒を未然に防止できるという、従来にはない優れた自立型袋状容器を実現することができる。
【0013】
ここで、本発明に係る倒れ防止用接着部は、袋状容器の形状や大きさ,内容物の重量や種類等に応じ、ボトムシール部の潰れ等の発生を有効に防止し得る種々の形態で実施することができる。
すなわち、本発明の倒れ防止用接着部は、請求項2に記載するように、ボトムシール部の容器内側との境界縁部に、少なくとも一つ形成されるものであればよい。従って、本発明によれば、容器の大きさや内容物の重量等に応じて、その容器に最適な個数の倒れ防止用接着部を形成できる。
【0014】
そして、例えば、請求項3記載の倒れ防止用接着部は、ボトムシール部の容器内側との境界縁部に、複数連続して形成されるようにしてあり、特に、請求項4では、倒れ防止用接着部を波形状に複数連続して形成するようにしてある。
このようにすると、複数の倒れ防止用接着部が連続して設けることで、容器底部に複数のリブを連続的に形成することができ、より確実かつ堅固にボトムシール部の剛性を高めて容器の転倒を防止できるようになる。
【0015】
また、請求項5では、倒れ防止用接着部をボトムシール部の容器内側との境界縁部の胴部ほぼ中央に形成するようにしてある。
このようにすると、容器底部のほぼ中央を横切るリブを形成することができ、最も荷重が掛かり易く、従って最も潰れや曲げ等が発生し易いボトムシール部の容器中央部分の曲げ剛性を大きく確保することができる。これにより、より確実にボトムシール部の潰れ等の発生を防止することができるようになる。
【0016】
また、請求項6記載の倒れ防止用接着部は、ボトムシール部の容器内側との境界縁部に、複数均等に分散形成される構成としてある。
このようにすると、容器底部の全体に亘って複数のリブを均等に形成することができ、ボトムシール部全体の曲げ剛性を均等に偏りなく高めることができる。これにより、より確実にボトムシール部の潰れ等の発生を防止することができるようになる。
【0017】
さらに、請求項7記載の倒れ防止用接着部は、ボトムシール部の容器内側との境界縁部の特定箇所に形成される構成としてある。
このようにすると、容器底部の所望の位置に特定箇所を横切るようにリブを形成することができる。これにより、容器の大きさや内容物の重量等に応じて、袋状容器毎に異なる、荷重が掛かり易く、従って潰れや曲げ等が発生し易いボトムシール部の特定箇所の曲げ剛性を大きくすることができ、どのような袋状容器にも対応が可能となる、汎用性,拡張性に優れた袋状容器を実現できるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る袋状容器の好ましい実施形態について、図1〜図3を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る袋状容器を示す斜視図で、図2は、同じく断面側面図である。
また、図3は、本実施形態に係る袋状容器のボトムシール部の詳細を示す図であり、(a)は要部斜視図、(b)は底面図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係る袋状容器1は、スタンディングパウチ,自立性パウチ等とも呼ばれる自立型の容器で、樹脂フィルム等の軟包材からなる胴部2と底部3を備えている。
【0019】
具体的には、袋状容器1は、上述した従来の袋状容器101(図9参照)と同様、二枚の軟包材が重ね合わされ、又は一枚の軟包材が折り合わされ、容器縁部となる接着部4(サイドシール部)が熱溶着や接着剤等の任意の手段により接着されることで中空状の胴部2が形成されるようになっている。そして、この胴部2の下縁側に軟包材が接着されて底部3が形成され、全体として密封容器が構成されている。
ここで、胴部2及び底部3を構成する軟包材としては、樹脂製フィルムや紙製シート材等、公知の袋状容器と同様の任意の材料を使用することができる。そして、樹脂製フィルムや紙製シート材は、内容物に応じて種々の大きさに裁断され所望の内容量の袋状容器1を形成することができる。なお、樹脂製フィルムの場合、強度を持たせるために延伸により配向が与えられた配向性樹脂フィルムを含む多層フィルムを用いることが好ましい。
【0020】
胴部2と底部3とは、図2に示すように、軟包材が中空状に貼り合わされた胴部2の下端側開口を塞ぐようにして、底部3を構成する軟包材が容器内側に接着されるようになっており、この胴部2と底部3の接着部分によりボトムシール部10が形成されている。
ボトムシール部10は、底部3の開閉が容易に行え、かつ、充分に開底できるように、容器縁部から胴部中央に下向きに膨出するよう胴部2と底部3とが接着されている。
このようなボトムシール部10を備えることで、袋状容器1は、底部3が開閉可能な立体構造容器となる。すなわち、袋状容器1は、底部3を開底することで、胴部2と底部3が貼り合わされたボトムシール部10の下端が展開され、設置面に当接して自立できるようになる。
【0021】
そして、本実施形態の袋状容器1では、図1〜図3に示すように、ボトムシール部10の容器内側との境界縁部に、胴部2を構成する軟包材と底部3を構成する軟包材が凹凸状に接着されることにより倒れ防止用接着部11が、両側それぞれに形成されている。
倒れ防止用接着部11は、ボトムシール部10の縁部に沿って形成される凹部又は凸部からなり、本実施形態では、図1及び図3(a)に示すように、湾曲形状の凹部と凸部が連続するように胴部2と底部3とが接着され、ボトムシール部10の境界縁部の両側に、それぞれ波形状の接着部11が形成されるようになっている。
【0022】
ここで、このように胴部2と底部3を凹凸状に接着して倒れ防止用接着部11を形成する方法としては、例えば、胴部2と底部3とが熱溶着によって接着される場合には、倒れ防止用接着部11に対応した形状(本実施形態では凹凸部が波形に連続する形状)の加熱手段(ヒータや金型,鏝等)を、重ね合わせた軟包材からなる胴部2と底部3の両面又は片面に押しつけることにより形成することができる。
また、胴部2と底部3の接着面に凹凸波形状に接着剤を塗布することによっても、波形状の倒れ防止用接着部11を形成することができる。
【0023】
このように、ボトムシール部10の容器内側の縁部に沿って凹凸波形状をなす倒れ防止溶接着部11を形成した袋状容器1は、ボトムシール部10を開底すると、図3に示すように、底部3の軟包材が凹部及び凸部の頂点部を中心に撓んで、底部3を横切るリブ状の凹凸が形成されるようになる。
そして、このように袋状容器1の底部3を横切るようにリブが形成されると、底部3に棒状部材を配設したのと同様の状態となり、ボトムシール部10の下端部はリブに沿った方向に対する曲げ剛性が大きくなる。
また、底部3にリブが形成されることで、ボトムシール部10の下端縁は滑らかに湾曲することになり、容器高さ方向の荷重に対する曲げ剛性も大きくなる。
【0024】
従って、このような袋状容器1では、設置面へ自立された後、容器の経年変化や外部からの振動,衝撃等があっても、ボトムシール部10には曲げや潰れ等が生じなくなり、自立型の袋状容器1に傾斜や転倒が発生することを確実に防止できるようになる。
特に、本実施形態では、倒れ防止用接着部11をボトムシール部10の容器内側との境界縁部に、波形状に連続するように複数の凹凸部により形成してあるので、開底された容器底部には、図3(b)に示すように、複数のリブが連続的に形成されるようになり、より確実かつ堅固にボトムシール部10の剛性を高めることができる。
しかも、容器底部3のリブは、軟包材自体が凹凸状に撓むことにより形成されるので、ボトムシール部10の開閉性は何等損なわれることがなく、ボトムシール部10を備えることで容器底部3が開閉自在に構成されるという自立型の袋状容器1の特徴をそのままに、ボトムシール部10の潰れ等による転倒を防止できることになる。
【0025】
なお、本実施形態では詳細な説明は省略してあるが、袋状容器1は、ボトムシール部10の境界縁部に沿って倒れ防止用接着部11を備える以外は、公知の自立型袋状容器とほぼ同様の構成となっている。従って、例えば袋状容器1は、容器隅部等が手で引きちぎられたりハサミ等で切り取られることにより開封され、内容物(例えば、飲料や液体洗剤等)を外部に排出できるようになっている。
この場合、袋状容器1の開封部分には、軟包材は手で容易に引き裂くことができるように、切取線や易截断部を設けることができ、特に強度の強い配向生樹脂フィルム包材からなる容器の場合に好ましい。切取線や易截断部としては、容器を構成する軟包材を所定方向に沿って容易に截断できるようにできれば、例えば、熱処理やレーザ溝加工等の公知の方法によって形成することができ、また、軟包材の開封開始箇所にはノッチ部(切り目)を設けることもできる。
【0026】
また、ボトムシール部10の倒れ防止用接着部11は、本実施形態では凹凸部が波形に連続する形状としたが、特にこの凹凸波形状に限定されるものではなく、袋状容器1の形状や大きさ,内容物の重量や種類等に応じ、ボトムシール部10の潰れ等の発生を有効に防止し得る種々の形態で実施することができることは言うまでもない。
図4〜図8は、倒れ防止用接着部の他の実施形態を示す袋状容器の斜視図である。
例えば、図4に示すように、倒れ防止用接着部12を構成する凹部は、ボトムシール部10の容器内側との境界縁部に、少なくとも一つ形成されるものであれば良い。同様に、図5に示すように、倒れ防止用接着部13は凸部であっても良く、この場合にも、ボトムシール部10の境界縁部上に少なくとも一つの凸部が形成されれば良い。
【0027】
このように凹部(又は凸部)が一つ形成される場合には、倒れ防止用接着部は、ボトムシール部の容器内側との境界縁部の胴部ほぼ中央に形成することができる。このようにすると、容器底部3には、ほぼ中央を横切るリブを形成することができ、最も荷重が掛かり易く、従って最も潰れや曲げ等が発生し易いボトムシール部10の容器中央部分の曲げ剛性を大きくすることができるようになる。
勿論、複数の凹部(又は凸部)が備えられ場合に、それらを容器中央部分に集中させて形成することも可能である。
【0028】
また、図6に示すように、倒れ防止用接着部14となる凹部は、ボトムシール部10の容器内側との境界縁部の二箇所ずつに形成しても良く、これを三箇所以上に形成することもできる。
すなわち、倒れ防止用接着部は、袋状容器1の大きさや内容物の重量等に応じて、その容器に最適な個数の倒れ防止用接着部を形成できるものである。
そして、凹部(又は凸部)を複数形成する場合には、ボトムシール部10の容器内側との境界縁部に、複数均等に分散形成するようにすることが好ましい。このようにすると、容器底部3の全体に亘って複数のリブを均等に形成することができ、ボトムシール部全体の曲げ剛性を均等に高めることが可能となる。
【0029】
また、倒れ防止用接着部は、図1〜図6までに示した湾曲形状の凹部(又は凸部)である必要はなく、図7に示すように、三角凹形状の倒れ防止用接着部15としたり、図8に示すように、四角凹形状の倒れ防止用接着部16とするようにしても良い。
このようにしても、湾曲状の凹凸部の場合と同様、容器底部3の軟包材を撓ませてリブを形成することができ、ボトムシール部10の剛性を高めることができる。
さらに、倒れ防止用接着部は、ボトムシール部の縁部に沿って均等に形成したり、容器ほぼ中央部に形成する場合の他、ボトムシール部の境界縁部の任意の特定箇所に形成することもできる。
このようにすると、容器底部3の所望の位置に、特定箇所を横切るようにリブを形成することができ、容器の大きさや内容物の重量等に応じて袋状容器毎に異なる、荷重が掛かり易く、従って潰れや曲げ等が発生し易いボトムシール部の特定箇所の曲げ剛性を大きくすることが可能となる。
【0030】
以上説明したように、本実施形態に係る倒れ防止機能付き袋状容器によれば、ボトムシール部10の縁部に凹凸状に連続する倒れ防止用接着部11を形成するのみで、容器底部3の軟包材をリブ状に撓ませて容器の剛性を高めることができる。
これにより、袋状容器1の構成を何等変更することなく、ボトムシール部10の開閉性を損なうことなく、容器を構成する軟包材の曲げ剛性を向上させて、袋状容器1の転倒を確実に防止することができる。
【0031】
なお、以上は、本発明の倒れ防止機能付き袋状容器の好ましい一実施形態であって、本発明に係る袋状容器は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
すなわち、本発明は、容器底部に開底可能なボトムシール部を備える自立型の袋状容器であって、当該ボトムシール部の境界縁部に凹凸状の倒れ防止用接着部を備える限り、どのような袋状容器であっても対象とすることができ、例えば、容器の形状や大きさ,容器を構成する軟包材の材質,容器に収納される内容物の種類や量,容器の開封部の構造等については、特に限定はない。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の倒れ防止機能付き袋状容器によれば、ボトムシール部の容器内側の縁部に沿って凹状又は凸状をなす接着部を形成することにより、ボトムシール部を開底すると容器底部にリブを形成することができる。
これにより、ボトムシール部の開閉性を損なうことなく、底部に形成されるリブによって容器底部及び胴部を構成する軟包材の曲げ剛性を向上させることが可能となり、容器の転倒を確実に防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る袋状容器を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る袋状容器を示す断面側面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る袋状容器のボトムシール部の詳細を示す図であり、(a)は要部斜視図、(b)は底面図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係る袋状容器を示す斜視図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係る袋状容器を示す斜視図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る袋状容器を示す斜視図である。
【図7】本発明の他の実施形態に係る袋状容器を示す斜視図である。
【図8】本発明の他の実施形態に係る袋状容器を示す斜視図である。
【図9】従来の袋状容器を示す斜視図である。
【図10】従来の袋状容器のボトムシール部の詳細を示す図であり、(a)は要部斜視図、(b)は底面図である。
【図11】従来の袋状容器におけるボトムシール部の潰れによる転倒が生じる場合を示した説明図である。
【符号の説明】
1 袋状容器
2 胴部
3 底部
4 接着部
10 ボトムシール部
11〜16 倒れ防止用接着部

Claims (7)

  1. 軟包材からなる胴部と底部が接着されてなるボトムシール部を備えた自立型の袋状容器であって、
    前記ボトムシール部の、容器内側との境界縁部に、前記胴部と底部の軟包材が凹形状及び/又は凸形状に接着されてなる倒れ防止用接着部を設けたことを特徴とする倒れ防止機能付き袋状容器。
  2. 前記倒れ防止用接着部が、前記ボトムシール部の容器内側との境界縁部に、少なくとも一つ形成された請求項1記載の倒れ防止機能付き袋状容器。
  3. 前記倒れ防止用接着部が、前記ボトムシール部の容器内側との境界縁部に、複数連続して形成された請求項1記載の倒れ防止機能付き袋状容器。
  4. 前記倒れ防止用接着部が、波形状に複数連続する請求項3記載の倒れ防止機能付き袋状容器。
  5. 前記倒れ防止用接着部が、前記ボトムシール部の容器内側との境界縁部の胴部ほぼ中央に形成された請求項1,2,3又は4記載の倒れ防止機能付き袋状容器。
  6. 前記倒れ防止用接着部が、前記ボトムシール部の容器内側との境界縁部に、複数均等に分散形成された請求項1,2,3又は4記載の倒れ防止機能付き袋状容器。
  7. 前記倒れ防止用接着部が、前記ボトムシール部の容器内側との境界縁部の特定箇所に形成された請求項1,2,3,4,5又は6記載の倒れ防止機能付き袋状容器。
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